JP3032073B2 - 冷凍食品用品質改良剤及び冷凍食品 - Google Patents
冷凍食品用品質改良剤及び冷凍食品Info
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Description
する冷凍食品の品質改良剤、及びその品質改良剤を含む
澱粉と蛋白質とを含有する冷凍食品に関する。特に、本
発明は、長時間の冷凍保存後においても、食感や風味の
低下がなく、また食品自体の外観等の低下も抑制するこ
とをも可能にする、澱粉と蛋白質とを含有する冷凍食品
のための品質改良剤に関する。
は半調理済みの食品を冷凍庫(装置)内(−20℃〜−
40℃)に入れ、急速冷凍した食品である。冷凍食品
は、これを冷凍庫などに保存して低温下におくことによ
っていつでも必要な時に利用でき、また解凍後の処理
(調理)も比較的簡易で、焼く、揚げる、蒸煮等の処理
(調理)のみで食べることができるため広く利用されて
いる。上記のような冷凍食品は、種々の食品が知られて
いる。例えば、パン生地(食パン、菓子パン、調理パ
ン)、ハンバーグ、ミートボール、シューマイ、ギョー
ザ、春巻、フライ(カキ、エビ、魚、イカ)、コロッケ
(ポテト、ミート、クリーム)、カツ(カツ、ミンチカ
ツ)、ピザ、グラタン、アメリカンドッグ、天ぷら、お
好み焼、茶わん蒸し、まんじゅう(あんまん、肉まん、
ピザまん)、卵豆腐などを挙げることができる。
調理後の食品は、柔らかさ、しっとり感等が維持され、
食感、風味の低下がなく、おいしく食べられることが望
ましく、また外観上も新鮮さが保たれ、型崩れなども起
らないことが望ましい。
に、長時間低温度で冷凍しておくと、柔らかさや、しっ
とり感が失われ、このことからくる食感や風味が低下し
易いという問題がある。中でも、コロッケ、ハンバー
グ、あるいはパン生地といった比較的澱粉や蛋白質成分
を多く含むような冷凍食品はその傾向が強く、例えば、
コロッケやハンバーグなどの場合は、全体が締まって固
くなったり、あるいは解凍時に水分(肉汁等)が分離
し、うま味が逃げてしまったりする。またパン生地の場
合には、上記のような食感、風味の低下と共に十分なボ
リュームがでなかったり、また変形し易いなど外観上に
おいても影響を受け易かった。
冷凍生地)の冷凍保存時に生じる食感、風味の低下や醗
酵力の低下に伴う柔らかさの低下等を改良するために、
液状油脂に対してステアリン酸モノグリセリドとジアセ
チル酒石酸モノグリセリドを特定量含む油脂組成物が提
案されている(特開平3−251133号公報)。しか
しながら、本発明者の検討によると、上記のような種々
の食品に対しては十分満足できる効果は得られず、更に
改良が望まれる。
においても、食品の柔らかさや、しっとり感等が維持さ
れ、食感や風味の低下がなく、また外観上も新鮮で、形
状も崩れることなく維持することを可能にする、澱粉と
蛋白質とを含有する冷凍食品の品質改良剤を提供するこ
とを目的とする。また、本発明は、このような品質改良
剤が添加された澱粉と蛋白質とを含有する冷凍食品を提
供することも、その目的とする。
と、上記のような冷凍食品においては長時間の冷凍保存
によって、食品中の主成分である澱粉粒子や蛋白質の膜
の崩壊(変質)が進行するため、柔らかさやしっとり感
が失われたり、またイーストなどが含まれている場合に
は、その発酵力が低下し、その結果、食感、風味等の低
下が生じることが判明した。有機酸モノグリセリド(特
に、液晶状態のもの)とジグリセリドが特定量含まれた
本発明の乳化油脂組成物を添加することによって、上記
のような好ましくない品質が改良されることを見い出
し、本発明を完成させた。
酸モノグリセリド2〜60重量%、及びジグリセリド2
〜30重量%、乳化剤(但し、有機酸モノグリセリド及
びジグリセリドは含まない)0.1〜30重量%、糖類
0.2〜80重量%及び水10〜95.2重量%を含む
乳化油脂組成物からなる澱粉と蛋白質とを含有する冷凍
食品用の品質改良剤にある。また、本発明は、上記組成
の品質改良剤が添加されていることを特徴とする澱粉と
蛋白質とを含有する冷凍食品にもある。
ことが好ましい。 (1)有機酸が、炭素数10以下のもである。 (2)乳化油脂組成物中の有機酸モノグリセリドが、液
晶状態で存在している。 (3)乳化油脂組成物が水中油型乳化物である。 (4)糖類が、ソルビトールとオリゴ糖の混合物であ
る。 (5)ジグリセリドが不飽和脂肪酸ジグリセリドであ
る。
(乳化油脂組成物)について説明する。本発明の冷凍食
品用品質改良剤は、油脂0.5〜60重量%、有機酸モ
ノグリセリド2〜60重量%、及びジグリセリド2〜3
0重量%、乳化剤0.1〜30重量%、糖類0.2〜8
0重量%及び水10〜95.2重量%を含む乳化油脂組
成物からなる。以下、各成分について詳述する。
グリセリド(グリセリン有機酸脂肪酸モノエステル)
は、グリセリン脂肪酸モノエステルの3位の−OH基を
有機酸でエステル化した化合物である。有機酸モノグリ
セリドを構成する脂肪酸としては、炭素数14〜22の
飽和脂肪酸が好ましい。炭素数14〜22の飽和脂肪酸
としては、例えば、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステ
アリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸が挙げられる。これ
らの飽和脂肪酸は一種で構成されていても良いし、二種
以上が混合されて構成されていても良い。また、有機酸
の例としては、酢酸、プロピオン酸、酪酸等の低級脂肪
酸で構成されるモノカルボン酸;シュウ酸、コハク酸等
の脂肪族飽和ジカルボン酸;マレイン酸、フマル酸等の
脂肪族不飽和ジカルボン酸;乳酸、リンゴ酸、酒石酸、
ジアセチル酒石酸、クエン酸等のオキソ酸;及びグリシ
ン、アスパラギン酸等のアミノ酸を挙げることができ
る。本発明においては、上記有機酸は炭素数10以下
(更に好ましくは、炭素数4〜8)のものであることが
好ましい。具体的には、クエン酸、コハク酸、酒石酸、
及びジアセチル酒石酸が好ましい。特に、クエン酸、コ
ハク酸が好ましい。なお、市販の有機酸モノグリセリド
は未反応の有機酸やグリセリン脂肪酸モノエステルなど
を一部に含むが本発明に使用してもさしつかえない。本
発明の品質改良剤に含まれる上記有機酸モノグリセリド
は、液晶状態にあることが好ましい。すなわち、有機酸
モノグリセリドは乳化油脂組成物中にあって長期間低温
(−40℃)で安定な液晶状態を保持している。これに
より、冷凍中の蛋白質や澱粉の変質が顕著に抑制され
る。上記品質改良剤中の有機酸モノグリセリドの含有量
は2〜60重量%であり、好ましくは5〜30重量%
(更に好ましくは、8〜25重量%)である。
ドとは、グリセリンと脂肪酸とのジエステルである。グ
リセリンに結合する脂肪酸の結合部位はα、β−位のい
ずれでもよく、α−、α’−位に脂肪酸が、又はα−、
β−位に脂肪酸が結合していてもよい。また脂肪酸に
は、不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸が混在していてもよい
が、好ましくはジグリセリド全脂肪酸残基に対して不飽
和脂肪酸残基が60重量%以上(更に好ましくは、70
重量%以上)である。但し、飽和ジグリセリドは全ジグ
リセリドに対して20重量%未満、好ましくは10重量
%以下である。また、ジグリセリドの全脂肪酸残基に対
して炭素数16〜22の鎖長を有するジグリセリドの不
飽和脂肪酸が60重量%以上であることが好ましい。こ
のようなジグリセリドを構成する不飽和脂肪酸として
は、炭素数14〜22の不飽和脂肪酸が挙げられる。具
体的には、オレイン酸、リノール酸、リノレイン酸、ア
ラキドン酸、及びエルカ酸等の不飽和脂肪酸が挙げられ
る。本発明の品質改良剤中のジグリセリドの含量は2〜
30重量%であり、好ましくは2〜15重量%(更に好
ましくは、5〜10重量%)である。
リドとジグリセリドの配合割合(重量比)は、有機酸モ
ノグリセリド:ジグリセリド=1:0.03〜1:15
(更に好ましくは、1:0.1〜1:10)が好まし
い。
は、特に制限されない。例えば、大豆油、菜種油、ヒマ
ワリ油、オリーブ油、サフラワー油、カボック油、パー
ム油、コーン油、綿実油、ヤシ油、パーム核油等の植物
油脂類;牛脂、ラード、魚油、鯨油、乳脂等の動物油脂
類を挙げることができる。またこれらを水添処理したも
の、およびエステル交換したものも使用できる。これら
の油脂は単独で、また混合して使用することができる。
上記の油脂類は、本発明の品質改良剤中に0.5〜60
重量%含まれている。好ましくは、10〜50重量%
(更に好ましくは、15〜30重量%)である。
ては、公知のもの、例えば、ショ糖脂肪酸エステル、ソ
ルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸
エステル、レシチン、レシチン誘導体(リゾレシチン、
リゾフォスファチジン酸)等を挙げることができる。シ
ョ糖脂肪酸エステルは、モノ、ジ、トリ−エステルおよ
びポリエステル等を含み、構成脂肪酸としては、炭素数
12〜24の脂肪酸の単一または二種以上の混合系が好
ましい。また、HLBは5〜15のものが好ましい。ソ
ルビタン脂肪酸エステルの構成脂肪酸としては、炭素数
12〜24の脂肪酸の単一または二種以上の混合系が好
ましい。ソルビタン脂肪酸エステルには、モノエステル
型のものとトリエステル型のものとがあるが、本発明に
おいてはモノエステル型のものが好ましい。プロピレン
グリコール脂肪酸エステルは、モノエステル型のものと
ジエステル型のものとが使用され、構成脂肪酸として
は、炭素数12〜24の脂肪酸の単一または二種以上の
混合系が好ましい。上記乳化剤は、本発明の品質改良剤
中に0.1〜30重量%含有されている。好ましくは、
1〜20重量%(更に好ましくは、1.5〜15)であ
る。
は、グルコース、フラクトース、ガラクトースなどの単
糖類;マルトース、ショ糖、麦芽糖、水飴、異性化糖、
転化糖、オリゴ糖、デキストリン、サイクロデキストリ
ン、分岐サイクロデキストリン、λ−カラギーナンなど
の多糖類;ソルビトール、マルチトール、キシリトール
などの糖アルコール類、澱粉加水分解物などの還元糖;
から選ばれる一種または二種以上の混合系が好ましい。
このような糖類の添加により、一層風味、食感、外観が
向上する。上記の糖類は、本発明の品質改良剤中に0.
2〜80重量%含有されている。好ましくは10〜50
重量%、更に好ましくは、15〜25重量%である。
5.2重量%含有されている。好ましくは10〜60重
量%、更に好ましくは、15〜40重量%である。
法で製造することができる。糖水溶液に乳化剤を添加
し、これを加熱して水性液(水相部(W1 ))を調製す
る。トリグリセリド(油脂)、ジグリセリド及び有機酸
モノグリセリドを加熱融解し、油性液(油相部(O
1 ))を調製する。ホモミキサーを用いて、攪拌しなが
ら上記油性液に、水性液を加え乳化混合することによ
り、本発明の品質改良剤である乳化油脂組成物を調製す
ることができる。このような調製方法によって、トリグ
リセリドの油滴の界面に有機酸モノグリセリドが液晶状
態で存在した乳化油脂組成物ができる。なお、上記得ら
れた乳化油脂組成物を更に、油脂(油相部(O2 ))中
に乳化させてもよい。乳化油脂組成物の形態としては、
特に限定されず、油中水型、水中油型、さらに油中水中
油型などの二重の乳化型を採ることができる。本発明に
おいては、水中油型乳化油脂組成物の形態であることが
好ましい。なお、上記のような液晶状態は、X線回折を
利用して、その回折パターンにより確認できる。
し、冷凍食品用として利用する。冷凍食品としては、前
述したものが挙げらるが、これらに限定されるわけでは
ない。本発明の品質改良剤は、上記のような冷凍食品を
作る時にその具の中に添加されるが、コロッケ、フラ
イ、かつ、天ぷらなどの揚げ物の場合には、その衣に添
加しても良い。
よっても異なるが、通常、食品の原材料(生地)の量に
対して、0.5〜50重量%が添加される。好ましく
は、2〜20重量%である。
を更に具体的に説明する。ただし、本発明は、これらの
例に限定されない。
リンオレイン酸ジエステル(ジグリセリド全脂肪酸残基
中、不飽和脂肪酸残基が88重量%;飽和ジグリセリド
量:2重量%(VS全ジグリセリド)ドリョウ)8重量
%を加熱融解し、これにグリセリンコハク酸脂肪酸モノ
エステル(商品名;ステップSS、花王(株)製)20
重量%を添加し、加熱融解して油性液(油相O1 )を得
た。次に、ショ糖脂肪酸エステル(HLB11)2重量
%を、35重量%濃度のソルビトール水溶液32重量%
と35重量%濃度のオリゴ糖水溶液20重量%との混合
液中に添加分散し、これを加熱し、水性液(水相W1 )
を得た。攪拌しながら前記油性液に水性液を加え、ホモ
ミキサーを用いて乳化混合し、グリセリンコハク酸脂肪
酸モノエステルが液晶状態にある水中油型油脂組成物
(O1 /W1 )を得た。別に、菜種油(沃素価80)4
0重量%、硬化パーム油(沃素価40)45重量%およ
びパーム油15重量%からなる混合油(O2 )を調製
し、得られた混合油50重量%を加熱融解し、これに前
記で得た水中油型油脂組成物50重量%を加えて、乳化
混合し、、本発明に従う油中水中油型乳化油脂組成物
(O1 /W1/O2 )(品質改良剤1)を得た。
リンオレイン酸ジエステル18重量%を加熱融解し、こ
れにグリセリンコハク酸脂肪酸モノエステル(商品名;
ステップSS、花王(株)製)10重量%を添加し、加
熱融解して油性液(油相O1 )を得た。次に、ショ糖脂
肪酸エステル(HLB11)10重量%を35重量%濃
度のソルビトール水溶液44重量%中に添加分散し、こ
れを加熱し水性液(水相W1 )を得た。攪拌しながら前
記油性液に水性液を加え、ホモミキサーを用いて乳化混
合し、グリセリンコハク酸脂肪酸モノエステルが液晶状
態にある、本発明に従う水中油型油脂組成物(O1 /W
1 )(品質改良剤2)を得た。
リンオレイン酸ジエステル25重量%を加熱融解し、こ
れにグリセリンコハク酸脂肪酸モノエステル(商品名;
ステップSS、花王(株)製)15重量%を添加し、加
熱融解して油性液(油相O1 )を得た。次に、ショ糖脂
肪酸エステル(HLB13)5重量%を35重量%濃度
のソルビトール水溶液42重量%中に添加分散し、これ
を加熱し水性液(水相W1 )を得た。攪拌しながら前記
油性液に水性液を加え、ホモミキサーを用いて乳化混合
し、グリセリンコハク酸脂肪酸モノエステルが液晶状態
にある、本発明に従う水中油型油脂組成物(O1 /W
1 )(品質改良剤3)を得た。
リンオレイン酸ジエステル8重量%を加熱融解し、これ
にグリセリンクエン酸脂肪酸モノエステル(商品名;ア
シダンLC、グリンステッド(株)製)20重量%を添
加し、加熱融解して油性液(油相O1 )を得た。次に、
ショ糖脂肪酸エステル(HLB13)2重量%を35重
量%濃度のソルビトール水溶液52重量%中に添加分散
し、これを加熱し水性液(水相W1 )を得た。攪拌しな
がら前記油性液に水性液を加え、ホモミキサーを用いて
乳化混合し、グリセリンクエン酸脂肪酸モノエステルが
液晶状態にある、本発明に従う水中油型油脂組成物(O
1 /W1 )(品質改良剤4)を得た。
リンオレイン酸ジエステル8重量%を加熱融解し、これ
にグリセリンコハク酸脂肪酸モノエステル(商品名;ス
テップSS、花王(株)製)15重量%、グリセリン脂
肪酸モノエステル(商品名;エキセルT−95、花王
(株)製)5重量%を添加し、加熱融解して油性液(油
相O1 )を得た。次に、ショ糖脂肪酸エステル(HLB
11)2重量%を35重量%濃度のソルビトール水溶液
32重量%と35重量%濃度のオリゴ糖水溶液20重量
%との混合液中に添加分散し、これを加熱し水性液(水
相W1 )を得た。攪拌しながら前記油性液に水性液を加
え、ホモミキサーを用いて乳化混合し、グリセリンコハ
ク酸脂肪酸モノエステルが液晶状態にある、本発明に従
う水中油型油脂組成物(O1 /W1 )(品質改良剤5)
を得た。
リセリンコハク酸脂肪酸モノエステル(商品名;ステッ
プSS、花王(株)製)20重量%を添加し、加熱融解
して油性液(油相O1 )を得た。次に、ショ糖脂肪酸エ
ステル(HLB13)2重量%を35重量%濃度のソル
ビトール水溶液32重量%と35重量%濃度のオリゴ糖
水溶液20重量%との混合液中に添加分散し、これを加
熱し水性液(水相W1 )を得た。攪拌しながら前記油性
液に水性液を加え、ホモミキサーを用いて乳化混合し、
比較用の水中油型油脂組成物(O1 /W1 )を得た。
量%、硬化パーム油(沃素価40)45重量%およびパ
ーム油15重量%からなる混合油(油相O2 )を調製
し、得られた混合油90重量%を加熱融解し、これに前
記実施例1で得た水中油型油脂組成物10重量%を加え
て、乳化混合し、更にその後、この乳化混合物を急冷可
塑化機(コンビネーター)を通し、比較用の油中水中油
型乳化油脂組成物(O1 /W1 /O2)を得た。
セリンオレイン酸ジエステル8重量%を加熱融解し、こ
れにグリセリン脂肪酸モノエステル(商品名;エキセル
T−95、花王(株)製)20重量%を添加し、加熱融
解して油性液(油相O1 )を得た。次に、ショ糖脂肪酸
エステル(HLB11)2重量%を35重量%濃度のソ
ルビトール水溶液52重量%中に添加分散し、これを加
熱し水性液(水相W1 )を得た。攪拌しながら前記油性
液に水性液を加え、ホモミキサーを用いて乳化混合し、
比較用の水中油型油脂組成物(O1 /W1 )を得た。
リン酸モノグリセリド1重量%、及びジアセチル酒石酸
モノグリセリド2重量%を60〜70℃にて完全に溶解
させた後、急冷し、油脂組成物(O2 )を得たを得た。
下の表1の通りである。なお、表1において、『ジグリ
セリド』は、グリセリンオレイン酸脂肪酸ジエステルを
表し、『コハク酸MG』は、グリセリンコハク酸脂肪酸
モノエステルを表し、『クエン酸MG』は、グリセリン
クエン酸脂肪酸モノエステルを表し、『ジアセチル酒石
酸MG』は、グリセリンジアセチル酸脂肪酸モノエステ
ルを表し、『SE』は、蔗糖脂肪酸エステルを表す。
た各品質改良剤(1〜4及びC1〜C4)を使用して、
以下の冷凍食品を作り評価した。 (1)菓子パン 下記の表に示す配合に従い菓子パンを製造した。 原料配合 配合(重量部) ────────────────── 強力小麦粉 100.0 冷凍用イーストフード 0.1 冷凍用イース 6.0 砂糖 25.0 食塩 1.0 脱脂粉乳 2.0 全卵 5.0 本発明の品質改良剤 3.0 水 46.0 油脂 8.0 ──────────────────
サー、撹拌にはフックを使用、関東混合機(株)製)を
用い、上記配合に従い、強力小麦粉、冷凍用イースト、
冷凍用イーストフード、砂糖、食塩、脱脂粉乳、全卵、
品質改良剤(3重量部)及び水をボール(10コート)
に入れ、低速3分、中高速3分で混捏後、油脂を添加
し、更に低速3分、中高速2分、高速2分で混捏し、生
地を調製した(生地温度22℃)。次に、これを温度2
7℃、相対湿度75%で、一次醗酵(醗酵終点品温度:
29.5℃)させた。醗酵の時間は、15分、60分間
の二通りの条件で行った。この後、得られた生地から4
0gの生地に分割した(取り分けた)。この分割操作で
受けた生地のダメージを回復させるためにベンチタイム
を室温で20分とり、その後、モルダーで整型した。整
型物を−30℃で急速冷凍し、中心温度が−12℃にな
ったところで−20℃に移し、保存した。−20℃で一
か月間保存した冷凍生地を25℃で60分間解凍し、温
度35℃相対湿度80%で50分間醗酵(ホイロ)させ
た。このようにして調製したパン生地を200℃のオー
ブンで8分間焼成した。焼成後、室温で45分間冷却し
た後、ビニール袋に入れ、密閉状態で20℃で1日間
(24時間)保存した。保存後の菓子パンを評価用のサ
ンプルとした。
の項目について調べ、評価した。 パンの柔らかさの評価 パンの柔らかさは、以下の方法で測定した。上記保存後
のパンを一定の大きさ(2.5cm×2.5cm×3.
0cm)に切断し、得られた立方体状のサンプルをベー
カーズコンプレッシメーター(千代田製作所(株)
製))を用いてパンの硬さを測定した。評価基準は、以
下の通りである(測定値は、値が小さいほどパンが柔ら
かいことを示す。)。 A:40g/cm2 未満 B:40〜50g/cm2 未満 C:50〜60g/cm2 未満 D:60g/cm2 以上 パンのボリュームの評価 パンのボリュームは、菜種置換法で測定した。ボールに
菜種を縁までいっぱいに入れる。次に、菜種をボールか
ら空け、これにパンを入れ、更に上記の菜種を入れる。
あふれた菜種の体積をパンの体積とする。評価基準は、
以下の通りである(測定値は、値が大きいほどパンのボ
リュームでたことを示す。)。 A:6.00cc/g以上 B:5.75〜6.00cc/g未満 C:5.50〜5.75cc/g未満 D:5.50cc/g未満
け)、風味の評価 食感(しっとり感、口溶け)、風味は10名のパネラー
による官能評価で行った。評価基準は以下の通りである
(食感(しっとり感、口溶け)、風味が良好であると認
めた人数)。 A:10名のパネラー中、8名以上が認めた。 B:10名のパネラー中、5〜7名が認めた。 C:10名のパネラー中、3〜4名が認めた。 D:10名のパネラー中、0〜2名が認めた。
評価で行った。評価基準は、上記基準と同じである。ま
た、以上のデータを基に総合評価した。以上の結果をま
とめて下記の表2及び表3に示す。
造した。 ホワイトソースの配合 カニクリームコロッケ配合 原材料 配合(重量部) 原材料 配合(重量部) ────────────── ───────────── 強力小麦粉 70 ホワイトソース 500 バター 70 カニ缶 100 牛乳 360 品質改良剤 50 玉ねぎ 80 ───────────── ─────────────
ター70重量部、玉ねぎ80重量部、薄力小麦粉70重
量部を入れて炒めた。火を止めた後、これに牛乳360
重量部加えた。再び火にかけ、良く攪拌してホワイトソ
ースを作った。 (冷凍カニクリームコロッケの作り方)上記で得たホワ
イトソース500重量部、カニ缶100重量部及び品質
改良剤50重量部を混合して、具を作った。1個50g
で整型し、薄力小麦粉を付けた後、卵、パン粉を付け、
これを−30℃で急速冷凍した。その後、−20℃で保
存した。上記の冷凍カニクリームコロッケを1週間、1
か月間の二通りの条件で保存後、取り出し、解凍して、
サンプルとした。 カニクリームコロッケの調理法 上記のサンプルを180℃に加熱したサラダ油で2分3
0秒間揚げた後、ペーパータオルで油を切り、カニクリ
ームコロッケを作った。
ロッケを以下の項目について調べ、評価した。 カニクリームコロッッケの柔らかさの評価 15分後、レオメーター(不動工業(株)製)を用い、
コロッケの硬さを測定し、柔らかさを評価した。測定値
の小さいものほどコロッケが柔らかいことを示す。評価
基準は、以下の通りである。 A:75.8g/cm2 未満 B:75〜100g/cm2 未満 C:100〜125g/cm2 未満 D:125g/cm2 以上 カニクリームコロッケの食感(クリーミー感)、風味
の評価 食感(クリーミー感)、風味は10名のパネラーによる
官能評価で行った。評価基準は以下の通りである(食
感、風味が良好であると認めた人数)。 A:10名のパネラー中、8名以上が認めた。 B:10名のパネラー中、6〜7名が認めた。 C:10名のパネラー中、3〜5名が認めた。 D:10名のパネラー中、0〜2名が認めた。 以上の結果を下記の表4に示す。
た。 原料配合 配合(重量部) ────────────────── 牛ひき肉 200.0 豚ひき肉 150.0 玉ねぎ 120.0 卵 50.0 パン粉 15.0 生クリーム 20.0 品質改良剤 20.0 水 46.0 塩、コショー 少々 オールスパイス バター、サラダ油 適量 ──────────────────
重量部を溶かし、玉ねぎのみじん切り120重量部を弱
めの中火で炒め、ボールにあけた。ボールに、牛ひき肉
200重量部、豚ひき肉150重量部、炒めた玉ねぎ1
20重量部、卵50重量部、パン粉15重量部、生クリ
ーム20重量部、塩、コショー、オールスパイスを適量
加え、更に品質改良剤20重量部を入れ、粘り気がでる
まで練り合わせた。これから120g取り出し、丸めた
後、−30℃で急速冷凍後、−20℃で保存した。上記
冷凍ハンバーグを1か月間保存後、取り出し、解凍し、
サンプルとした。 (ハンバーグの調理法)フライパンにサラダ油10gを
入れ、加熱した。上記のサンプルを焼き色がついたら裏
返し、火を弱めてゆっくりと中まで火を通して焼いた。
下の項目について調べ、評価した。 解凍時の水分(汁)の流出量の測定 上記冷凍保存後のハンバーグを25℃、60分間解凍
し、この時の水分(汁)の流出量を測定した。 ハンバーグの食感、風味の評価 食感、風味は10名のパネラーによる官能評価で行っ
た。評価基準は以下の通りである(食感、風味が良好で
あると認めた人数)。 A:10名のパネラー中、8名以上が認めた。 B:10名のパネラー中、6〜7名が認めた。 C:10名のパネラー中、3〜5名が認めた。 D:10名のパネラー中、0〜2名が認めた。 以上の結果を下記の表5に示す。
ることにより、澱粉と蛋白質とを含有する冷凍食品は低
温域に長期間保存しておいた場合でも、食品の柔らかさ
や、しっとり感が失われず、食感や風味の低下を防ぐこ
とができる。また、外観上も新鮮さなどが維持され、形
崩れも殆ど発生しない。
Claims (2)
- 【請求項1】 油脂0.5〜60重量%、有機酸モノグ
リセリド2〜60重量%、及びジグリセリド2〜30重
量%、乳化剤(但し、有機酸モノグリセリド及びジグリ
セリドは含まない)0.1〜30重量%、糖類0.2〜
80重量%及び水10〜95.2重量%を含む乳化油脂
組成物からなる澱粉と蛋白質とを含有する冷凍食品用の
品質改良剤。 - 【請求項2】 上記請求項1の品質改良剤が添加されて
いることを特徴とする澱粉と蛋白質とを含有する冷凍食
品。
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| JP4081724A JP3032073B2 (ja) | 1992-03-02 | 1992-03-02 | 冷凍食品用品質改良剤及び冷凍食品 |
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