JP3080658U - 改質水供給装置およびそれを用いた洗車システム - Google Patents
改質水供給装置およびそれを用いた洗車システムInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 電気石造粒体を用いて洗浄と光沢付与をより
効果的に、より能率的に行う。 【解決手段】 改質水供給装置では、電気石を含む造粒
体を内蔵する複数の改質水生成塔を直列または並列に接
続する。給水系により改質水生成器に水を供給し、配管
系により改質された水を外部に供給する。洗車システム
では、改質水供給装置から受け取った水を自動車に噴出
する。
効果的に、より能率的に行う。 【解決手段】 改質水供給装置では、電気石を含む造粒
体を内蔵する複数の改質水生成塔を直列または並列に接
続する。給水系により改質水生成器に水を供給し、配管
系により改質された水を外部に供給する。洗車システム
では、改質水供給装置から受け取った水を自動車に噴出
する。
Description
【0001】
本考案は、自動車、構築物等の水による洗浄に関するものである。
【0002】
本出願人らは、電気石粉末と低融点ガラスフリット(バインダー)との焼成体 である電気石造粒体(特開平9−110468号公報参照)が自動車、構築物な どの洗浄及び光沢付与に効果的であることを見出している(特開平11−253 938号公報参照)。電気石を含む造粒体は水の改質材であり、改質した水を用 いて自動車の洗車やビルの外装洗浄が行なえる。改質水により洗浄とともに光沢 付与も行なえる。光沢付与は、亜鉛やホウ素によるものであり、主にバインダー が寄与する。洗車の場合、塔の中に電気石造粒体を単層または多段に充填し、下 部より通水し、電気石造粒体に接触させて水を改質し、上部排出口より改質水を 洗車機に供給し、洗車機では、改質水を用いて車を洗浄する。塔については、通 水の際の接触の効率を上げるため、内部の構造、形状、材質について工夫が行な われている。
【0003】 また、従来の洗剤を用いた洗浄やワックスがけによる光沢付与との併用も行な われている。この場合、電気石造粒体により改質した水を洗車機まで送るための 導管中に、洗剤の補助タンクやワックス液剤の補助タンクからそれぞれ注液し、 電気石による改質水に併用する。
【0004】
スタンド(洗車場)では、汚れの程度の異なる自動車の洗車が行われる。改質 水生成塔は、小さい汚れの場合は、電気石造粒体の量と水の流量を一定にし、最 良条件で運転すると、十分な洗浄と光沢付与ができる。しかし、汚れの度合の大 きい車の場合は、その通水条件では洗浄結果が十分でなく、通水量を増すことで 対応し、解決しているのが普通である。通水量を増すことは、消費水量が多くな り、洗車コストを引上げるが、それに増して所要時間が長くなり洗車台数を制限 する、排水量も多くなり排水処理費もかさむ、などの不利益な面が目立ってくる 。通水量を制限しようとすれば、塔の内の電気石造粒体の量を増やせば解決でき るが、これを運転の都度行なうのは現実的でない。また、水圧を落として流速を 下げる方法は、洗浄の所要時間を長くするため歓迎されない。
【0005】 電気石造粒体が比較的高価であるため、従来は、洗浄のため1つの改質水生成 塔のみを使用しており、複数の改質水生成塔を使用することはなかった。しかし 、洗浄と光沢付与をより効果的に、より能率的に行うには、従来の単一種の電気 石造粒体を内蔵する単一の改質水生成塔だけで行なうのは限界があると思われ、 洗浄と光沢付与とにそれぞれ適した改質水を供給できることが望ましい。
【0006】 本考案の目的は、自動車、構築物等の洗浄において、水改質材を用いて洗浄と 光沢付与をより効果的に、より能率的に行うようにすることである。
【0007】
本考案に係る第1の改質水供給装置は、電気石を含む造粒体を内蔵し、導入口 から水を入れ、電気石を含む造粒体に水を接触させた後、排出口から水を排出す る複数の改質水生成器と、複数の改質水生成器の中の第1の改質水生成器に水を 送る給水系と、1つの改質水生成器の排出口と他の改質水生成器の導入口とを接 続し、これを繰り返すことにより前記の複数の改質水生成器を直列に接続し、か つ、各排出口から出た水を外部にも供給可能にした配管系とからなる。
【0008】 本考案に係る第2の改質水供給装置は、電気石を含む造粒体を内蔵し、導入口 から水を入れ、電気石を含む造粒体に水を接触させた後、排出口から水を排出す る複数の改質水生成器と、複数の改質水生成器のそれぞれの導入口に水を送る給 水系と、前記の複数の改質水生成器の排出口から出た水を外部に供給可能にした 配管系とからなる。
【0009】 本考案に係る洗車システムは、第1または第2の改質水供給装置と、改質水供 給装置から受け取った水を自動車に噴出する導管系を備える洗車装置とからなる 。たとえば、2つの改質水生成器を直列に接続し、汚れの少ない自動車などには 1つの改質水生成器に通水して得た洗浄用水を用い、汚れの大きい自動車などに は2つの改質水生成器に通水した洗浄用水を用いる。
【0010】
以下、添付の図面を参照して考案の実施の形態を説明する。 本考案の実施の形態として説明する洗浄システムは、洗車のためのシステムで あり、複数の改質水生成器を直列または並列に接続する。改質水生成器として改 質水生成塔を用いる。電気石造粒体を用いた自動車の洗車は、車体の汚れの洗浄 の他に、光沢の付与ができることが特徴である。改質水生成塔は、内部に電気石 造粒体(たとえば電気石セラミックボール)を内蔵し、その導入口から水を入れ 、電気石造粒体に水を接触させて水を改質し、改質水を排出口から出す。洗浄用 の水はアルカリ性であることが望ましいのに対し、光沢付与用の水では、B3+ ,Zn2+の各イオン量は0.3mg/l以上であることが望ましく、また、弱 アルカリのpH7.0〜7.5が亜鉛イオンやホウ素イオンの定着に適している 。光沢付与においては、電気石造粒体による改質水は、通常の洗浄に使う水の場 合でも、光沢を付与する効果はあるが(表2参照)、一見して明らかにわかる程 度に光沢を付与するには、さらに光沢付与に効果的な改質水を供給できることが 望ましい。そこで、本考案の実施形態では、直列または並列に連結した複数の改 質水生成塔を用いて複数種の改質水(たとえば、1塔のみを通した改質水と2つ の塔を通した改質水、または、それぞれ異なる電気石造粒体で改質した改質水) を供給する。以下に、複数の改質水生成塔を用いる2つの改質水供給装置を製作 した。なお、電気石として、鉄電気石などの天然電気石のほか、合成電気石を使 用できる。また、電気石を含む造粒体は、好ましくは、低融点ガラスフリットな どのガラスマトリクス内に30重量%以上の電気石粉末を分散し焼成した電気石 成形体である。
【0011】 本考案の第1の実施形態の洗車システムでは、多数の粒状(ビーズ状、ボール 状)の基本電気石セラミックボールを内蔵した同じ構造の2つの改質水生成塔を 直列に連結する。汚れの小さい場合の洗浄では、第1の改質水生成塔を通した水 を、その排出口より洗浄機の導管に供給して洗浄を行う。こうして、従来通りの 1つの改質水生成塔への通水によって、弱アルカリの洗浄用水をつくり、供給す る。汚れの大きい場合は、予備の第2改質水生成塔を配管を介して本体の第1改 質水生成塔に直列に接続し、第1塔を通った改質水を予備の第2塔を通過させた 上、その排出口より導管を通って洗浄機に供給する。すなわち、このシステムで は、1塔の場合に比べて水量を変えずに、水中の活性化要素(OH−,Zn2+ ,B3+,Na+など)を倍増した改質水が、導管を通って供給される。このた め、大きな汚れに対する洗浄が行なえるようになる。この改質水を用いて、種々 の構造物を構造物(例えば、自動車、列車、航空機、ビル外壁等)を、洗浄剤を 用いることなく効果的に洗浄できる。
【0012】 基本電気石セラミックボールの具体例を説明すると、基本電気石セラミックボ ールは、ガラスマトリクス内に30重量%以上の天然電気石(鉄電気石)粉末を 分散し焼成した電気石成形体である(特開平9−110468号公報参照)。こ こで、下限値の30重量%は、マトリックス中で電気石粉末が直列配列しつつ分 散すると思われる下限値である。なお、上限値は特に記載しないが、ガラスマト リックスによりある程度の強度を保持できる実用上の限界が存在し、例えば約7 0重量%強である。好ましくは、ガラスマトリックスは、500℃と電気石の上 限転移温度との間の融点を有するガラス粉末からなる。ガラスマトリクスは、た とえば、融点がおよそ500〜850℃程度の、電気石と類似の成分からなり、 かつ、亜鉛成分を含む低融点ガラスフリット(誘電率4〜8程度)からなる。か かるバインダーは、ZnO、SiO2、B2O3、Al2O3、Na2O等の中 から選ばれた材料(ZnOは必ず含まれる)をあらかじめガラス化して得られた 粉末である。ここで製造した基本電気石セラミックボールは、天然鉄電気石70 重量%程度と残りのNa−Zn−Si−B系ガラスフリットを混合、粉砕し、成 形し、800℃以下で焼成した造粒体である。
【0013】 基本電気石セラミックボールの洗浄機作は、電気石の永久電極よりの微弱電流 による下記の水の電解に起因するOH−による還元領域でのイオン洗浄である。 4H2O → 2H3O++2OH−+2e (イオンの生成) 2H3O++2e → 2H++2H2O 2H+ → H2 (還元、防錆) 電流熱を放射エネルギーとする遠赤外線の作用(水分子のクラスターの分割)が 水の表面張力を引下げ滲透力を増すことも洗浄力に好影響を与えている。
【0014】 電気石本体はほとんど水に溶けず、まして通水で溶ける量は極々微量である。 光沢付与にあずかるZn2+やB3−は、そのほとんどはバインダーとして使用 されているガラスフリットからの溶出によるものである。この溶出量はバインダ ーの量と燒結温度に支配されている。これら水中の溶出イオンは、自動車の塗装 面、ガラス又は金属部品の微細凹面を埋め、酸化物となって沈積し、無機高分子 膜を形成する。B3+は光を受けて光沢を、ZnO(半導体)被膜は紫外線を受 けて電子を発生し、汚れの定着を防ぐ効果を発揮する。液のpHが高い(Na+ の多い液)場合はZn2+及びB3+の定着を妨害する。洗浄及び光沢付与の機 作は、本出願人らによる特開平11−253938号公報に記載されている。
【0015】 試験のため、基本電気石セラミックボール20kg内蔵の同じ構造の改質水生 成塔を3本用意し、単塔、2連塔及び3連塔について、水道水圧で通水し、各々 の排水管を導管を経て洗車機に接続して、車を洗浄した。洗車試験では、出願人 の工場に洗車機を設置し、従業員20人の自家用車について洗浄を試みた。その 70%は小さい汚れの部類に分類され、1本(20kg)で洗浄を完了し、残り の30%(6台)は2本(40kg)で洗浄を完結した。
【0016】 表1は、3つの場合の改質水の組成を分析した結果を示す。通水は、OH−イ オンに富み、クラスターが比較的小さい水であって、ZnとBが微量溶存する水 に改質されている。前述のように、電気石セラミックボールは、電気石粉末の他 に、亜鉛−ホウ素成分を含むバインダーを含む。Bは電気石とバインダーから生 じるものであり、Znはバインダーから溶け出したものである。ZnとBは光沢 生成に寄与する。
【0017】
【表1】
【0018】 汚れの大きい車では、単一塔(20kg)を通した洗浄水では、水垢の跡が ところどころ残ったが、光沢は目視では従来法の域に達していた。2本(連塔4 0kg)を通した洗浄水では、洗剤洗浄の程度を越え、水垢も残っていなかった し、光沢もワックス掛け以上の輝度を示した。3本(3連塔60kg)を通した 洗浄水の場合は、目視検査では2本の場合の結果と大差はなかった。
【0019】 上述の試験結果に基づいて、図1に示す洗車用洗浄システムを構成した。この 洗浄システムは、洗車場での実操業において、汚れの小さい車から汚れの大きい 車、小型車から大型車のいずれにも対応できる。この洗浄システムは、原水を貯 留する貯水槽1と、原水を流動塔に移送する供給ポンプ(コンプレッサ)2と、 原水を洗浄水に改質する2本の改質水生成塔5,9とで構成されている。第1( 本体)の改質水生成塔5は、下部に流入管を持ち、上部に三方コック3を具えた 排出管4を持ち、第2(予備)の改質水生成塔9は、三方コック3より導管6で 連結された下部に流入管を持ち、上部の排出管7に一方コック8を具える。第1 と第2の生成塔5は同形である。第1塔と第2塔からの排出管4,7は、導管1 0に接続し、その先端に複数の噴射口11を具えた洗車機12に連結している。 なお、このシステムでは、2つの改質水生成塔5,9の形状は同一とし、その内 蔵する電気石セラミックボールは性質と量も同一とするが、これらは異なってい てもよい。
【0020】 基本電気石セラミックボールを充填した本体の第1改質水生成塔5と予備の第 2改質水生成塔9は、径250m/m、高さ1,500m/mである。その内部 は4〜5層の多段構造であり、樹脂製であり、下部に流入口を、上部に排出口を 持つ。電気石セラミックボールは、径7m/mを標準とし、1塔当りの充填量は 20kg〜30kgである。ただし、塔の大きさや構造はこれに限定するもので はない。
【0021】 汚れの少ない車の洗車の場合は、あらかじめ第1塔5の三方コック3を上方へ の通水調節に設定し、第2塔9の一方コック8を閉じ、貯水槽1の水を給水ポン プ2により一定速度で第1塔5に下部の流入管を通して供給し、塔中の多段に充 填された基本電気石セラミックボール13と接触流動させる。生成した改質水は 、排出管4と導管10を通して複数の噴射口11より洗車機12に送られ、自動 車の洗車に供される。
【0022】 汚れの大きい車の場合は、あらかじめ第1塔5の三方コック3を導管6への送 水調節に設定し、第2塔9の一方コック8を開き、第1塔5で生成した改質水1 4を導管6を通して第2塔9の流入管に導入し、第2塔9中で基本電気石セラミ ックボール13と再接触させ、上部の排口管7を通して、導管10と噴射口11 を経て、洗車機12に送り洗車する。
【0023】 この洗車システムでは、汚れの少ない場合も、汚れの大きい場合も、洗浄液量 はほとんど変らないが、2つの塔5,9を通すと、水のpHは前者の7.35か ら後者の7.50に増加し、ホウ素(B)濃度は同じく0.2mg/lから0. 4mg/lに増加し、亜鉛(Zn)濃度は0.17mg/lから0.30mg/ lに増加し、洗浄力と光沢付与力が共に増大することが確認できた。第1塔5の みの使用と、第1塔5と第2塔9の併用とを使い分けることによって、効率の良 い洗車ができるようになった。
【0024】 表2に、光沢計(ハンディ光沢計グロスチェッカー1G−330)によって洗 車後の輝度を測定した例を示す。輝度は、1塔を通した場合でも向上しているが 、2塔を通した場合、ワックスがけの場合に比べても十分向上し、一見して光沢 が増加したことが分かった。
【0025】
【表2】
【0026】 原水として水道水を用いる場合、水道水のpHは、地域によって6.5〜7. 3のごとく変動する。地下水ではさらに酸性側に変動する。表1に示すように、 1塔(20kg)の通水でpHは0.3〜0.4程度上昇し、第2塔を通すと0 .2程度さらに上昇する。本実施形態では、第2の改質水生成塔を通した光沢付 与用の水のpHは、第1の改質水生成塔を通した水より高くなる。pHとは違っ て、B+2、Zn+2の溶存量は原水のpHとは無関係に電気石ボールの量と通 水速度などに依存する。経験的には、光沢付与にはB+2、Zn+2のイオン量 は0.3mg/l以上が望ましい。そこで、第1の改質水生成塔を通した水を7 .0以上の弱アルカリ性にするとともに、第2の改質水生成塔を通した水のB3 + ,Zn2+の各イオン量は0.3mg/l以上とする。好ましくは、電気石の 充填量と通水速度などを調整することにより第2の改質水生成塔を通した改質水 のpHを7.5とする。
【0027】 なお、この実施形態では、2つの改質水生成塔を直列に連結した装置について 説明した。しかし、3以上の改質水生成塔についても同様に、それぞれの改質水 生成塔での通水を用途に応じて供給できる。たとえば前述の試験のように3つの 改質水生成塔を用いる場合、単一塔、連塔または3連塔を通した洗浄水を供給で きる。
【0028】 次に、本考案の第2の実施形態の洗車システムについて説明する。この洗浄装 置では、2本の改質水生成塔を用いる点では、第1の実施形態の洗車システムと 同じであるが、2本の改質水生成塔の性質が異なる。2本の改質水生成塔は並列 に接続される。この洗車システムでは、第1の改質水生成塔内では、基本電気石 セラミックボールとpH調節用の合成リシア電気石セラミックボールを混合し、 また、第2の改質水生成塔内では、基本電気石セラミックボールと光沢付与用の 合成亜鉛電気石セラミックボールを混合する。pH調節用の合成リシア電気石2 7は、Na+,Li+を溶出し、光沢付与用の合成亜鉛電気石28はB3+,Z n2+,Si4+を溶出する。第1の改質水生成塔を通過した改質水は、pHを 洗浄に適した7.5より上に保つ機能を持ち、それを用いて先ず洗浄作用を完了 する。次いで行なう光沢付与では、第2の改質水生成塔内で、合成亜鉛電気石セ ラミックボールと基本電気石セラミックボールとの混合層に通水し、得られた光 沢用水を洗車機へ供給する。光沢付与用の水はZn2+,B3+,Si4+量を 増やし、かつ、pHを7.5を越えない範囲に抑えるようにしたものであり、光 沢生成因子の亜鉛とホウ素の定着を最大限にするようにした。目標は電気石セラ ミックボールだけで最高の洗浄が達せられるようにしたものである。
【0029】 pH調整用の合成亜鉛電気石と光沢付与用の合成リシア電気石については、本 出願人による特開2000−191366号公報に記載している。合成リシア電 気石の組成は、天然電気石の組成NaM3 2+Al6(BO3)3(Si6O18) (OH)4のMをM=(Li+Al)/2に変えた化学式である。製造においては 、モル比量の構成酸化物と塩類を主材料とし、天然電気石及びガラスフリットを 混合し、成形し、焼成温度と時間を調整して、結晶化の度合によりLi,Na, Bの溶出量を加減するようにした。基本電気石セラミックボールがバインダーか らの有効成分の溶出に頼ったのに対し、合成リシア電気石セラミックボールの溶 出は、合成電気石構成成分の1部、リチウム(Li)とナトリウム(Na)の適 量の長期にわたる溶出に頼ってpHの高めの値の持続を図ったものである。
【0030】 光沢付与用の合成亜鉛電気石セラミックボールは、電気石の前述の一般化学式 のMをZn2+に換えたものであり、上述の合成リシア電気石セラミックボール と同様に製造した。これは、Zn2+,B3+の溶出量を基本電気石セラミック ボールのそれの3倍量を目標とし、Naは塩類とし、溶出を少なくしてpHの上 昇は極力抑えるようにした。
【0031】 第1の改質水生成塔は、アルカリの供給力の大きいシリア電気石セラミックボ ールを基本電気石セラミックボールに混合したものであり、混合比の調節で通水 のpHを7.5より大きく調製できる。また、第2の改質水生成塔は、亜鉛電気 石セラミックボールを基本電気石セラミックボールに混合したものであり、Zn の溶出量を管理すれば、BはZnよりよく溶けるのでイオン量は問題なく、通水 のpHを第1の改質水生成塔の通水のpHとは無関係に7.5以下に調製できる 。
【0032】 金属部品などの洗浄は、pH10〜11のアルカリ性の水で行われているが、 車の塗装はアルカリ性が強いと塗装面や光沢を損なう。そこで、好ましくは、洗 浄用の通水のpHの上限を経験的に8.0とし、したがって、通水のpHを7. 5〜8.0とする。また、光沢付与に寄与するB3+とZn2+の量は、溶出濃 度が大きいほど定着する量も多くなる。第2の改質水生成塔の通水について、好 ましくは、B3+とZn2+とも0.3mg/lを経験的下限とする。また、溶 出濃度が大きくなると、同時に排水にまわる量も多くなり、将来は公害上問題と なることも考えられる。そこで、好ましくは、Zn2+では0.4mg/lを、 B3+では0.5mg/lを上限とする。
【0033】 図2は、洗浄用と光沢付与用の2塔型の洗車システムの具体例を示す。この洗 車システムは、水の貯水槽1と、供給ポンプ2と、下部にコック15を持つ流入 管16と上部にコック17を持つ排出管18を持つ第1(洗浄用)の改質水生成 塔19と、構造は第1塔19と同一の構造の第2(光沢付与用)の改質水生成塔 20を並列に設置し、それぞれの排出管18、24は、導管10につなぎ、洗車 機に連なっている。
【0034】 あらかじめ使用する第1塔19以外の塔及び水道管のコックを閉じ、水道水( 又は地下水)の貯水槽1から送水ポンプ2で一定速度で第1洗浄用改質水生成塔 19の下部流入管より上昇する水を内蔵する基本電気石セラミックボール13と 洗浄用合成リシア電気石セラミックボール27の混合層に接触させ、作られた改 質水14を、上部のコック17を開いた排出管を通し、導管10と噴射口11を 経て洗車機12に供給する。洗浄工程が終った後、第1塔19の上下のコック1 5、17を閉じ、第2塔の光沢付与用改質水生成塔20の上下のコック21、2 3を開いて水を塔内に流入させ、内蔵する基本電気石セラミックボール13と光 沢付与用合成亜鉛電気石セラミックボール28との混合層と接触流動させ、B3 + ,Zn2+,Si4+の各イオンが一定濃度以上含まれる光沢付与用水29を 生成し、上部排出管24より導管10、11を経て洗車機12に送る。光沢付与 工程が終ればコック21、23を閉じる。必要ならばコック25を開き、水を水 管26を通して、導管10の噴射口11より噴射して洗車機で水洗いする。
【0035】 表3は、pH調節用の合成リシア電気石27と光沢付与用の合成ZnO電気石 28の組成を示す。これらの合成電気石を用いて製造されたセラミックボール2 7,28は、それぞれ、洗浄用の第1の塔19及び光沢付与用の第2の塔20の 中で、基本電気石セラミックボール13に混合される。
【0036】
【表3】
【0037】 表4と表5は、合成リシア電気石セラミックボールを浸漬した場合、10g/ 水100ccの条件で求めたpHの測定値を示す。このリシア電気石セラミック ボール調製物は、水に浸漬した場合、10分後には所定のpHに達し、日時を経 て水を取り替えても同じpHを保ち続けることが判った。したがって、リシア電 気石セラミックボール調製物はpH調整剤として効果があることが判った。
【0038】
【表4】
【0039】
【表5】
【0040】 実操業時の基本電気石セラミックボールとpH調整用合成リシア電気石セラミ ックボールの混合比は、前者の20kgに対し後者を5kg程度とし、pHを7 .5〜8.0に保つことを目標にすることにした。(この条件での第1の改質水 生成塔の実操業例ではpH7.65を示した。)実操業における光沢付与用改質 水生成塔20内での基本電気石セラミックボールと光沢付与用合成亜鉛電気石セ ラミックボールの混合比も20kg:5kgとし、第2の改質水生成塔20の排 出管と導管10とを経て噴射口11で採取した光沢付与用液では、pHは7.4 であり、Znの濃度は0.32mg/lであり、Bの濃度は0.38mg/lで あった。この光沢付与用液での光沢付与について、光沢計での輝度は8.6の値 が得られた。
【0041】 なお、自動車の洗浄では、前述の第1と第2の実施形態の洗車システムにより 洗浄と光沢付与を達成できるが、車両、建物の内外装その他の構築物の洗浄で求 められる洗浄システムとして、前述の2種の改質水供給装置を折衷したシステム が考えられる。その1つは、第1の洗車システムの第1の改質水生成塔に第2の 洗車システムで用いたリシア電気石を混合した第1の改質水生成塔を直列につな ぎ、洗浄を主目的にしたpH8.0を越える改質水を提供するものである。これ により、車両の屋根の銅線のスパークによる焼きついた汚れの除去などを行う。 もう1つは、第1の洗車システムの第1の改質水生成塔に、第2の洗車システム の亜鉛電気石を混合した第2の改質水生成塔を直列につなぎ、光沢を付与し、特 にZn濃度を0.4mg/lに近づけ、外装タイル、塗装膜などを半導体酸化物 の光化学反応により汚れにくくするものである。
【0042】
本考案の改質水供給装置によれば、複数の改質水供給器を直列に連結して、改 質の程度の異なる水を供給できる。また、本考案の改質水供給装置では、2つの 並列に接続した改質水供給器を用いて、たとえば洗浄用の水と光沢付与用の水を 供給できる。したがって、たとえば、洗浄用の改質水供給器の運転を終った後、 光沢付与用の改質水供給器を運転できる。
【図1】 第1の実施形態の洗車システムの図
【図2】 第2の実施形態の洗車システムの図
1 貯水槽、 2 供給ポンプ(コンプレッサ)、
5,9 改質水生成塔、 12 洗車機、 19
洗浄用の改質水生成塔、 20 光沢付与用の改質
水生成塔。
5,9 改質水生成塔、 12 洗車機、 19
洗浄用の改質水生成塔、 20 光沢付与用の改質
水生成塔。
Claims (4)
- 【請求項1】 電気石を含む造粒体を内蔵し、導入口か
ら水を入れ、電気石を含む造粒体に水を接触させた後、
排出口から水を排出する複数の改質水生成器と、 複数の改質水生成器の中の第1の改質水生成器に水を送
る給水系と、 1つの改質水生成器の排出口と他の改質水生成器の導入
口とを接続し、これを繰り返すことにより前記の複数の
改質水生成器を直列に接続し、かつ、各排出口から出た
水を外部にも供給可能にした配管系とからなる改質水供
給装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載した改質水供給装置と、 改質水供給装置から受け取った水を自動車に噴出する導
管系を備える洗車装置とからなる洗車システム。 - 【請求項3】 電気石を含む造粒体を内蔵し、導入口か
ら水を入れ、電気石を含む造粒体に水を接触させた後、
排出口から水を排出する複数の改質水生成器と、 複数の改質水生成器のそれぞれの導入口に水を送る給水
系と、 前記の複数の改質水生成器の排出口から出た水を外部に
供給可能にした配管系とからなる改質水供給装置。 - 【請求項4】 請求項3に記載した改質水供給装置と、 改質水供給装置から受け取った水を自動車に噴出する導
管系を備える洗車装置とからなる洗車システム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001001678U JP3080658U (ja) | 2001-03-28 | 2001-03-28 | 改質水供給装置およびそれを用いた洗車システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001001678U JP3080658U (ja) | 2001-03-28 | 2001-03-28 | 改質水供給装置およびそれを用いた洗車システム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP3080658U true JP3080658U (ja) | 2001-10-05 |
Family
ID=43213475
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001001678U Expired - Lifetime JP3080658U (ja) | 2001-03-28 | 2001-03-28 | 改質水供給装置およびそれを用いた洗車システム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3080658U (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009035631A (ja) * | 2007-08-01 | 2009-02-19 | Toyokazutada Kk | 防燃断熱剤 |
-
2001
- 2001-03-28 JP JP2001001678U patent/JP3080658U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009035631A (ja) * | 2007-08-01 | 2009-02-19 | Toyokazutada Kk | 防燃断熱剤 |
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