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JP3042765B2 - 金属部材のコンクリートへの固定方法とその固定装置及びシャーベアリングリング - Google Patents

金属部材のコンクリートへの固定方法とその固定装置及びシャーベアリングリング

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JP3042765B2
JP3042765B2 JP8048442A JP4844296A JP3042765B2 JP 3042765 B2 JP3042765 B2 JP 3042765B2 JP 8048442 A JP8048442 A JP 8048442A JP 4844296 A JP4844296 A JP 4844296A JP 3042765 B2 JP3042765 B2 JP 3042765B2
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hole
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素臣 尾形
英次 鈴木
正一 高橋
正之 加藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、金属部材のコン
クリートへの固定方法とその固定装置及びその固定に用
いるアンカーボルトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図14は、従来の鉄骨造建築物のベース
プレート固定方法の説明図であり、図において、101
はコンクリート基礎、102は端部のねじ部を外部に突
出してコンクリート基礎101に据えつけたアンカーボ
ルトであり、このアンカーボルト102は普通鋼材(S
S400)で構成されている。103は鋼材としての鉄
骨製骨組みのベースプレート、104はこのベースプレ
ート103に設けたアンカーボルト102を挿通する
穴、105はアンカーボルト102のねじ部102aに
螺合したダブルナットである。
【0003】上記アンカーボルト102のコンクリート
基礎101に対する据えつけはコンクリート打設前に正
確に位置決めを行っている。しかし、アンカーボルト1
02はコンクリート打設中に、コンクリートからの押圧
力を受け、図11の点線示の折曲がり位置ずれを起こ
し、コンクリート基礎1の形成された表面に取り付ける
ベースプレート103の穴104にアンカーボルト10
2を挿通することが困難、またはできなくなるという組
み付け困難性があった。
【0004】そこで、従来は、このアンカーボルト位置
ずれによる組み付け困難性を解消するために、 .ベースプレート103に設けたアンカーボルト10
2の挿通穴104の穴径を、アンカーボルト102が多
少折曲がってもそのまま挿通できるよにアンカーボルト
の径よりも大きくして、例えば17〜29mmのクリア
ランスを設けている。
【0005】.図15に示すように、アンカーボルト
102の周囲のコンクリート101aを欠除し、アンカ
ーボルト102をガス炎であぶって点線状態の折り曲り
位置から実線状態に修正後、その欠除したコンクリート
101aを埋め戻して台直しをする。
【0006】.図16に示すように、アンカーボルト
102を用いてアンカーフレーム106を構成し、この
アンカーフレーム端面の鋼材106aよりアンカーボル
ト102の先端ねじ部102aを突出させたものであ
る。そして、このアンカーフレム106を周囲に鉄線
107を網状に巻つけ、位置決めしてコンクリート打設
を行うもので、このコンクリート打設中にアンカーフレ
ーム106、つまりアンカーボルト102は位置ずれを
起こすことがない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の金属部材のコン
クリートへの固定方法は、以上ように構成されている
ので、前記の手段では穴径がアンカーボルトの径より
大きく両者間に隙間が生じているため、アンカーボルト
は鉄骨製骨組みのベースプレート(柱脚)の横ずれを直
接受けることができず、剪断力に対して初期のずれ変形
が大きく、ずれ剛性が小さく、小荷重でも変形が大き
い。最大剪断力はコンクリートの破壊で決まるので、ア
ンカーボルトの最大剪断力より下回る。従って、地震時
にベースプレートの剪断力(横ずれ)がアンカーボルト
に作用すると、このアンカーボルトに作用する剪断力が
コンクリートに加わり該コンクリートを破壊する。
【0008】前記の手段ではアンカーボルトの強度が
低くなり、また、アンカーボルトが斜めになり剪断力
(横ずれ)に対する抵抗力が弱くなる。
【0009】前記の手段ではアンカーボルトに直接剪
断力がかかるアンカーボルトが(ベースプレートの穴の
中心から偏心して、穴の周壁部に当たり直接側圧がかか
る形式)支圧型となるため、アンカーボルトには高強度
材(F10T、F8T相当)の高応力用ボルト(面接触
による強い摩擦力により固定するボルト)を使用した場
合、その特長を生かした使用方法とは言えない。
【0010】.ベースプレート103の穴104とア
ンカーボルト102との隙間に接着剤あるいはモルタル
を充填する手段では、接着剤あるいはモルタルの経年劣
化の程度、異種材の収縮度合い、注入度合いをチェック
することができない等の課題があった。
【0011】この発明はこのような課題を解消するため
になされたもので、金属部材に対するアンカーボルトの
据えつけ時における位置ずれを抑制し、鉄骨造建築物の
鋼材等の金属部材の固定を簡単・容易に、かつ正確に行
うことができ、アンカーボルトの剪断力を強化して金属
部材の固定強度を高めることができる固定方法とその固
定装置およびその固定に用いるアンカーボルトとシャー
ベアリングリングを得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明の金属部材のコ
ンクリートへの固定方法は、剪断力補強部材を組みつけ
たアンカーボルトを該剪断力補強部材の一端面がコンク
リート表面と略面一になるようにコンクリートに据えつ
ける工程と、金属部材を該金属部材に設けた穴に前記ア
ンカーボルトを通して前記コンクリート表面に取り付け
る工程と、前記金属部材の穴を貫通したアンカーボルト
のねじ部にナットを螺合し該ナットと前記剪断力補強部
材との間に前記金属部材を挟持して固定する工程とから
なることを特徴とする。
【0013】また、この発明の金属部材のコンクリート
への固定方法は、剪断力補強部材を組みつけたアンカー
ボルトを該剪断力補強部材の一端面がコンクリ−ト表面
と略面一になるようにコンクリートに据えつける工程
と、金属部材を該金属部材に設けた穴に前記アンカーボ
ルトを通して前記コンクリート表面に取り付ける工程
と、前記金属部材の穴を貫通したアンカーボルトと該穴
との間の隙間に横ずれ防止部材を圧入する工程と、前記
金属部材の穴を貫通したアンカーボルトのねじ部にナッ
トを螺合し該ナットと前記剪断力補強部材との間に前記
金属部材を挟持して固定する工程とからなることを特徴
とする。
【0014】この発明の金属部材のコンクリートへの固
定装置は、組みつけた剪断力補強部材の一端面がコンク
リート表面と面一になるようにコンクリートに据えつけ
られたアンカーボルトと、前記アンカーボルトを鋼材に
形成された穴に通して前記コンクリート表面に取り付け
られた鋼材と、前記鋼材の穴を貫通したアンカーボルト
のねじ部に螺合して前記剪断力補強部材との間に前記鋼
材を挟持して固定するナットとからなることを特徴とす
る。
【0015】また、この発明の金属部材のコンクリート
への固定装置は、組みつけた剪断力補強部材の一端面が
コンクリート表面と略面一になるようにコンクリート基
礎に据えつけたアンカーボルトと、前記アンカーボルト
を穴に通して前記コンクリート表面に取り付けられる金
属部材と、前記金属部材の穴を貫通したアンカーボルト
と該穴との間の隙間に圧入する横ずれ防止部材と、前記
金属部材の穴を貫通したアンカーボルトのねじ部に螺合
して前記剪断力補強部材との間に前記金属部材を挟持し
て固定するナットとからなることを特徴とする。
【0016】上記各固定方法および各固定装置における
横ずれ防止部材は、その外周形状が一端側より他端側に
斜面になって縮径している。そして、その外周面には、
金属部材の穴壁面を削りながら侵入する切削刃を備えて
いる。また、切削刃で削られた切削片が入る溝部を有す
る歯形あるいはリブ状突起を備えていることを特徴とす
る。更に前記横ずれ防止部材は、1つ又は径の異なる2
つの偏心リングであることを特徴とする。前記金属部材
は、鉄骨製骨組みのベースプレート又は鋼板であること
を特徴とする。
【0017】前記鉄骨造建築物の鋼材等の金属部材の固
定に用いられるこの発明のアンカーボルトは、アンカー
部としての異形鉄筋と、ねじ部としての高応力ボルトを
一体化したことを特徴とする。
【0018】前記金属部材の固定に用いられるこの発明
のシャーベアリングリングは、円筒の一部を軸線と平行
に欠徐して横断面C字状とし、このC字状両側辺の肉厚
を開口端に向って順次薄く形成したことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を説
明する。
【0020】実施の形態 1 図1はこの発明の実施の形態1を示す鉄骨造建築物の鋼
材固定方法の説明図であり、図1において、1はコンク
リート基礎、2は端部のねじ部2aを外部に突出してコ
ンクリート基礎1に据えつけたアンカーボルト、3は予
めアンカーボルトに取り付けた剪断力補強部材としての
ナット、4は鋼材としての鉄骨製骨組みのベースプレー
ト、5はこのベースプレート4に設けたアンカーボルト
2を挿通する穴、6はアンカーボルト2のねじ部2aに
螺合してベースプレート4をコンクリート基礎に締め付
け固定する締め付けナット、10,11はベースプレー
ト4を挟持するようにアンカーボルト2に嵌めた座金で
ある。
【0021】次に動作について説明する。上記アンカー
ボルト2のコンクリート基礎1に対する据えつけ時、ま
ず、予めアンカーボルト2にナット3を取り付け、この
ナット3の端面がコンクリート表面と略面一となるよう
にアンカーボルト2を正確に位置決めしてコンクリート
打設を行う。この場合、アンカーボルト2の最大剪断力
の作用するコンクリート表面近傍には、径の大きなナッ
ト3が組み付けられており、このナット3によってコン
クリートとの接触面積が増大し、大きな剪断剛性と剪断
強度が得られ、コンクリート打設時おけるアンカーボル
ト2の位置ずれを極力少なくすることができる。
【0022】この結果、鋼材としてのベースプレート4
は、その穴5にアンカーボルト2を位置ずれ修正するこ
となく挿通してコンクリート基礎に載置することがで
き、この穴5を挿通したアンカーボルト2のねじ部2a
に締め付けナット6を螺合することにより、ベースプレ
ート4をコンクリート基礎1に容易、かつ迅速に固定す
ることができる。また、アンカーボルト2は螺合したナ
ット3によってコンクリートとの接触面積が増大するた
め、ベースプレート4との間で剪断力を生じても、コン
クリートを破壊することが少ない。
【0023】実施の形態 2 図2はこの発明の実施の形態2を示す鉄骨造建築物の鋼
材固定方法の説明図であり、図2において、7は前記の
実施の形態1における座金10とベースプレート4との
間に位置してアンカーボルト2に嵌めた剪断力補強部材
としてのシャーベアリング座金であり、その外周形状は
一端側より他端側に斜面になって縮径している。8は前
記の実施の形態1における座金11とベースプレート4
との間に位置してアンカーボルト2に嵌めたシャーベア
リング座金であり、前記シャーベアリング座金7と同形
であり、他の構成は実施の形態1と同じであるから、同
一部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
【0024】この実施の形態2によれば、シャーベアリ
ング座金7の外表面積がナット3より広いため、コンク
リートとの接触面積が増大するとともに鋼材としてのベ
ースプレート4に対して接触面積も増大し、より大きな
剪断剛性と剪断強度が得られる。この結果、コンクリー
ト打設時におけるアンカーボルト2の位置ずれを抑制す
るとともに、ベースプレートとの間に作用する剪断力で
コンクリートを破壊することを、より少なくできる。
【0025】この場合、シャーベアリング座金7,8で
ベースプレート4を挟持することにより、シャーベアリ
ング座金7,8とベースプレート4との摩擦で応力を伝
達するが、この応力Fは、 F=μ×A×W により求められる。 ここで、μ:摩擦係数 A:シャーベアリング座金7の摩擦面積 W:アンカーボルト2の軸力
【0026】実施の形態 3 図3はこの発明の実施の形態3を示す鉄骨造建築物の鋼
材固定方法の説明図であり、図3において、9は鋼材と
してのベースプレート4に形成されたアンカーボルト2
を通す穴5と、これに通したアンカーボルト2との隙間
に圧入した横ずれ防止部材としてのシャーベアリングリ
ングであり、他の構成は実施の形態2と同じであるか
ら、同一部分には同一符号を付して重複説明を省略す
る。
【0027】上記シャーベアリングリング9は、図4に
示すようにその外周形状が一端側より他端側に斜面にな
って縮径しておくことにより、圧入が容易になる。ま
た、その外周面に鋼材の穴壁面を削りながら侵入する切
削刃9aを設けておけば、強固に取り付けることができ
る。
【0028】この場合、図5、図6に示すように、削り
ながら侵入する時に生じた切削片が入る溝部を有する歯
形あるいはリブ状突起を設けておけば、削りながらの侵
入を容易に行うことができる。この歯形は山形にすると
切削が容易となり、また歯形は各列毎に横方向(図5)
または縦方向(図6)に微小量tだけずらせておくこと
により、シャーベアリングリング9の侵入が容易にな
る。このシャーベアリングリング9は予め数種類用意
し、図7(a),(b)に示すように鋼材の穴5とアン
カーボルト2とが芯ずれした場合、その芯ずれの程度に
近いサイズを選択して使用する。
【0029】図8は、図7の変形例を示し、この場合に
おいてはボルト穴5とボルト2の隙間をうめる方法とし
て偏心した径の異なる大小2個のリングを組み合わせる
ことによって達成される。即ち図8(a)の様にボルト
2がボルト穴5に関して左側に偏心している場合には、
図8(b)の左側に偏心した大径リング9bと図8
(c)の偏心した小径リングとを組み合わせれば、どん
なボルト2の位置でも隙間をなくすることが出来る。
【0030】この実施の形態3によれば、ベースプレー
ト4のボルト穴5に通したアンカーボルト2と穴壁との
隙間にシャーベアリングリング9を圧入したことによ
り、両者間の横ずれをなくすることができ、ベースプレ
ート4とコンクリートとの接触面積の増大と相俟って、
より大きな剪断剛性と剪断強度が得られる。この結果、
コンクリート打設時におけるアンカーボルト2の位置ず
れを抑制するとともに、ベースプレートとの間に作用す
る剪断力でコンクリートを破壊することを、より少なく
できる。
【0031】実施の形態 4 図9はこの発明における鉄骨造建築物の鋼材固定方法お
よび固定装置に用いるアンカーボルト2の構成を示す正
面図である。実施の形態1においては、従来用いている
普通鋼材のアンカーボルトを用いてもよいが、上記実施
の形態2、3のように、シャーベアリング座金7を用い
る時は、アンカーボルト2のねじ部は高応力ボルトでな
ければならない。一方、コンクリート基礎内に据えつけ
るアンカーボルトの軸部はコンクリートの付着力を強化
するために異形鉄筋であることが望ましい。
【0032】この場合、異形鉄筋にねじ切りすること
は、リブや節があり、芯が合わず、ねじ切りが困難であ
る。また、全長にねじ切りをした高応力ボルトを使用す
ることはコスト高になる。そこで、アンカー部としての
異形鉄筋2bと、ねじ部としての高応力ボルト2cとの
端面を当接し、その当接部2dを例えば溶接、接着等の
手段で異形鉄筋2aの強度と同等の強度に一体化して、
アンカーボルト2を構成したものである。
【0033】このアンカーボルト2を用いることによ
り、コンクリートとの接触には異形鉄筋2bの効果が得
られ、また、ベースプレートにかかる剪断力は、ベース
プレートと座金との間の摩擦より座金に伝わり、座金を
通して基礎コンクリートに伝達される。従って、ボルト
は鋼材に対する締付力を強くすれば機能を満足すること
になり、ベースプレート4の締め付け固定には高応力ボ
ルト2cの効果を応用することができ、この種の金属部
材のコンクリートへの固定方法および固定装置に用いて
極めて有効である。
【0034】図10は、上記実施の形態1〜3の鋼材固
定方法と従来の鋼材固定方法についての実験結果を示す
もので、曲線Aは実施の形態1の実験結果であり、荷重
17(t)でコンクリートが破壊、曲線Bは実施の形態
2の実験結果であり、荷重20.5(t)でベースプレ
ート4は横すべりし、それ以上の荷重がコンクリートに
かかり始め、荷重34.5(t)でコンクリートが破
壊、曲線Cは実施の形態3の実験結果であり、荷重34
(t)でコンクリートが破壊、曲線Dは従来の鋼材固定
方法の実験結果であり、この発明の各実施の形態よりも
低い荷重11.2(t)でコンクリートに破壊が生じて
いる。この実験結果から明らかなように、この発明の各
実施の形態は、アンカーボルト2に剪断力補強部材を取
付けてコンクリートとの接触面積を増大させているの
で、大きな剪断剛性と剪断強度が得られ、コンクリート
を破壊することが少なくなっている。
【0035】上記各実施の形態において、図面上はアン
カーボルトを縦方向に設置する鉄骨造建築物のベースプ
レートの場合のみを示したが、この発明は縦方向のコン
クリート面に対してアンカーボルトを横方向に設置する
鋼板の場合も含むことは勿論である。更に上記各実施の
形態において、鉄骨造建築物のベースプレート等の鋼材
について説明をしたが、要はコンクリートに固定される
ものは、鋼材に限定されるものではなくアルミニウムを
含む金属部材であれば良い。
【0036】実施の形態5 図11はベースプレート4の穴とアンカーボルト2との
隙間に圧入して横ずれを防止する図7(b)に示すシャ
ーベアリングリングの具体的な実施の形態を示す。この
シャーベアリングリング10は円筒10aの一部を軸線
と平行に欠除して横断面C字状とし、このC字状両側辺
10b,10cの肉厚を開口端に向って順次薄く形成し
たものである。このシャーベアリングリング10は塑性
加工、切削加工等の機械加工又は金属粉末を型内で所定
の形状に加圧成形して作成するが、軸線と平行する開口
端の肉厚は適度な厚さでよいので、作成がきわめて容易
である。
【0037】図12は前記図8に示すシャーベアリング
リング9と本実施の形態のシャーベアリングリング10
との使用状態の対比図である。偏心eのアンカーボルト
2に対しシャーベアリングリング9を使用した場合、図
12(a)に示すように、ベースプレート4のアンカー
ボルト挿通穴は穴径Dを必要とするのに対し、本実施の
形態のシャーベアリングリング10では、図12(b)
に示すように、ベースプレート4のアンカーボルト挿通
穴は穴径dで足りる。従って、ベースプレート4に設け
る穴径は本実施の形態のシャーベアリングリング10を
使用する場合の方がD−d=αだけ小さくてすみ、それ
だけベースプレート4の強度低下を防止できる。
【0038】この結果、ベースプレート4は適度の厚さ
のもので足りる。また、ベースプレート4の穴径が小さ
ければ、シャーベアリング座金も小径かつ薄いもので足
りる。このため、コンクリート基礎も大きくしなくても
よく、全体をコンパクトに構成できる。
【0039】図13は、2つの径の異なったシャーベア
リングリングを組み合わせて使用する状態を示す説明図
である。図から明らかな通り、金属部材のコンクリート
への固定に用いられる大リング101と小リング102
との組み合わせからなるシャーベアリングリングであっ
て、これら大リング101と小リング102とがそれぞ
れ円筒の一部を軸線と平行に欠徐して横断面C字状と
し、このC字状両側辺の肉圧を開口端に向かって順次薄
く形成し、かつ小リングはそのC字状両側辺内にアンカ
ーボルト2を抱囲する内径と開口とを有し、大リングは
そのC字状両側辺内に小リングを抱囲する内径と開口と
を有してなる。即ち、アンカーボルト2とベースプレー
ト4の穴との間の隙間にシャーベアリングリングを入れ
るときは、径の異なる2つのシャーベアリングリングを
101、102を円筒状に組み合わせて使用すればよい
ものである。
【0040】
【発明の効果】以上のように、この発明よれば、アンカ
ーボルトに剪断力補強部材を取り付けてコンクリートに
据えつけるようにしたので、大きな剪断剛性と剪断強度
が得られ、コンクリート打設中にアンカーボルトの位置
ずれが生じても、ベースプレートなどの金属部材のボル
ト穴を大きめにあけておくことができ、コンクリート打
設後にアンカーボルトの位置修正をする必要がない。従
って、高価なアンカーフレームを用いる必要もなく、コ
ンクリートに対する金属部材固定を安価に容易かつ、迅
速に行うことができる。しかも、金属部材固定後に金属
部材との間に剪断力が生じて、アンカーボルトに荷重が
かかってもコンクリート破壊に至ることが少ない固定方
法及び固定装置が得られる効果がある。
【0041】また、金属部材の穴と該穴に通したアンカ
ーボルトとの隙間に横ずれ防止部材を圧入したので、金
属部材の横ずれを防止することができるとともに、上記
剪断力補強部材と相俟って、剪断剛性と剪断強度をより
向上できる固定方法及び固定装置が得られる効果があ
る。
【0042】また、上記アンカーボルトをアンカー部と
しての異形鉄筋と、ねじ部としての高応力ボルトを異形
鉄筋の強度と同等の強度に一体化して構成したので、こ
の発明の固定方法及び固定装置に適するアンカーボルト
を安価に得ることができるという効果がある。
【0043】また、金属部材の横ずれを防止するシャー
ベアリングリングを、円筒の一部を軸線と平行に欠徐し
て横断面C字状とし、このC字状両側辺の肉厚を開口端
に向って順次薄く構成したので、金属部材のボルト穴を
適度の大きさとすることができ、金属部材の強度低下を
防止できる。また、金属部材の強度低下を防止できると
ともに、作成が容易で安価に得ることができる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す鉄骨造建築物
の鋼材固定方法の説明図である。
【図2】 この発明の実施の形態2を示す鉄骨造建築物
の鋼材固定方法の説明図である。
【図3】 この発明の実施の形態3を示す鉄骨造建築物
の鋼材固定方法の説明図である。
【図4】 シャーベアリングリングの圧入過程の説明図
である。
【図5】 シャーベアリングリングの正面図である。
【図6】 シャーベアリングリングの正面図である。
【図7】 シャーベアリングリングの圧入状態を示す説
明図である。
【図8】 2つの径の異なった偏心リングを組み合わせ
てボルト穴とボルトとの隙間に圧入する場合の説明図で
ある。
【図9】 アンカーボルトの構成を示す正面図である。
【図10】 この発明の各実施の形態による鋼材固定方
法と従来の鋼材固定方法による実験結果を示すグラフ図
である。
【図11】 シャーベアリングリングの他の実施の形態
を示す斜視図である。
【図12】 二種類のシャーベアリングリングの使用状
態を示す説明図である。
【図13】 二つの径の異なったシャーベアリングリン
グの組合せ使用状態を示す説明図である。
【図14】 従来の鉄骨造建築物の鋼材固定方法の説明
図である。
【図15】 台直しの説明図である。
【図16】 コンクリート打設を行うアンカーフレーム
の斜視図である。
【符号の説明】
1 コンクリート基礎 2 アンカーボルト 2a ねじ部 2b 異形鉄筋 2c 高応力ボルト 3 ナット(剪断力補強部材) 4 ベースプレート(金属部材) 5 穴 6 締め付けナット 7 シャーベアリング座金(剪断力補強部材) 9 シャーベアリングリング(横ずれ防止部材) 10,11 座金
フロントページの続き (72)発明者 尾形 素臣 千葉県松戸市上矢切1413−2 (72)発明者 鈴木 英次 千葉県流山市駒木129番地の9 (72)発明者 高橋 正一 東京都千代田区大手町2丁目6番2号壽 工業株式会社内 (72)発明者 加藤 正之 東京都新宿区高田馬場1丁目3番13号株 式会社加藤正之建築研究所内 (56)参考文献 特開 平2−13642(JP,A) 実開 平6−67544(JP,U) 実開 平2−36613(JP,U) 登録実用新案3002207(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 27/00 E04B 1/24 E04B 1/41 502

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剪断力補強部材を組みつけたアンカーボ
    ルトを該剪断力補強部材の一端面がコンクリ−ト表面と
    略面一になるようにコンクリートに据えつける工程と、
    金属部材を該金属部材に設けた穴に前記アンカーボルト
    を通して前記コンクリートの表面に取り付ける工程と、
    前記金属部材の穴を貫通したアンカーボルトと該穴との
    間の隙間に横ずれ防止部材を圧入する工程と、前記金属
    部材の穴を貫通したアンカーボルトのねじ部にナットを
    螺合し該ナットと前記剪断力補強部材との間に前記金属
    部材を挟持して固定する工程とからなる金属部材のコン
    クリートへの固定方法において、上記横ずれ防止部材の
    外周形状は、一端側より他端側に斜面になって縮径して
    いることを特徴とする金属部材のコンクリートへの固定
    方法。
  2. 【請求項2】 前記横ずれ防止部材は、前記金属部材の
    穴壁面を削りながら侵入する切削刃を備えていることを
    特徴とする請求項1記載の金属部材のコンクリートへの
    固定方法。
  3. 【請求項3】 前記横ずれ防止部材は、前記切削刃で削
    られた切削片が入る溝部を有する歯形あるいはリブ状突
    起を備えていることを特徴とする請求項2記載の金属部
    材のコンクリートへの固定方法。
  4. 【請求項4】 組みつけた剪断力補強部材の一端面がコ
    ンクリート表面と略面一になるようにコンクリートに据
    えつけたアンカーボルトと、前記アンカーボルトを穴に
    通して前記コンクリートの表面に取り付けられる金属部
    材と、前記金属部材の穴を貫通したアンカーボルトと該
    穴との間の隙間に圧入する横ずれ防止部材と、前記金属
    部材の穴を貫通したアンカーボルトのねじ部に螺合して
    前記剪断力補強部材との間に前記金属部材を挟持して固
    定するナットとからなる金属部材のコンクリートへの固
    定装置において、上記横ずれ防止部材の外周形状は、一
    端側より他端側に斜面になって縮径していることを特徴
    とする金属部材のコンクリートへの固定装置。
  5. 【請求項5】 前記横ずれ防止部材は、前記ベースプレ
    ートの穴壁面を削りながら侵入する切削刃を備えている
    ことを特徴とする請求項4記載の金属部材のコンクリー
    トへの固定装置。
  6. 【請求項6】 前記横ずれ防止部材の外周面には、前記
    切削刃で削られた切削片が入る溝部を有する歯形あるい
    はリブ状突起を設けたことを特徴とする請求項5記載の
    金属部材のコンクリートへの固定装置。
  7. 【請求項7】 大リングと小リングとの組み合わせから
    なるシャーベアリングリングであって、これら大リング
    と小リングとがそれぞれ円筒の一部を軸線と平行に欠徐
    して横断面C字状とし、このC字状両側辺の肉圧を開口
    端に向かって順次薄く形成し、かつ小リングはそのC字
    状両側辺内にアンカーボルトを抱囲する内径と開口とを
    有し、大リングはそのC字状両側辺内に小リングを抱囲
    する内径と開口とを有してなることを特徴とする金属部
    材のコンクリートへの固定に用いられるシャーベアリン
    グリング。
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