JP2911971B2 - 金属粉末製造用高圧水噴射管及び見掛け密度が低い金属粉末の製造方法 - Google Patents
金属粉末製造用高圧水噴射管及び見掛け密度が低い金属粉末の製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、粉末治金用,電気材料用等の原料として使
用され、特に冷間での成形性に優れた低見掛け密度の金
属粉末を水アトマイズ法で製造する方法及び高圧水噴射
管に関する。
用され、特に冷間での成形性に優れた低見掛け密度の金
属粉末を水アトマイズ法で製造する方法及び高圧水噴射
管に関する。
たとえば、圧粉成形した金属粉末を焼結し所定形状の
製品とする粉末冶金においては、金属酸化物や塩化物等
から金属状態に還元した還元粉が従来から使用されてい
る。この還元粉は、一般に見掛け密度が低く、冷間での
成形性に優れている。しかし、還元工程が必要とされる
ため、金属粉末を得るまでに多数の工程や時間が必要と
される。
製品とする粉末冶金においては、金属酸化物や塩化物等
から金属状態に還元した還元粉が従来から使用されてい
る。この還元粉は、一般に見掛け密度が低く、冷間での
成形性に優れている。しかし、還元工程が必要とされる
ため、金属粉末を得るまでに多数の工程や時間が必要と
される。
そこで、比較的容易にしかも多量に金属粉末を生産す
ることができる方法として、水アトマイズ法が採用され
るようになってきた。この方法においては、溶融金属の
下降流に対して高圧水を吹き付け、溶融金属を微細な液
滴に分散させ、急冷・凝固することによって金属粉末が
製造される。
ることができる方法として、水アトマイズ法が採用され
るようになってきた。この方法においては、溶融金属の
下降流に対して高圧水を吹き付け、溶融金属を微細な液
滴に分散させ、急冷・凝固することによって金属粉末が
製造される。
[発明が解決しようとする課題] ところが、水アトマイズ法で製造された金属粉末は、
一般的に球状化が進んだものであり、比表面積が小さく
なっている。そのため、見掛け密度が高く、冷間加工性
に劣っている。
一般的に球状化が進んだものであり、比表面積が小さく
なっている。そのため、見掛け密度が高く、冷間加工性
に劣っている。
そこで、水アトマイズ粉の見掛け密度を下げ成形性を
改善するため、これまで、種々の研究が行われている。
改善するため、これまで、種々の研究が行われている。
たとえば、特開昭58−81903号公報では、水アトマイ
ズ法で得られた鉄粉を還元焼鈍することにより粒子相互
を付着結合させ、複雑な形状をもった粉末とすること
で、成形性の向上を図っている。
ズ法で得られた鉄粉を還元焼鈍することにより粒子相互
を付着結合させ、複雑な形状をもった粉末とすること
で、成形性の向上を図っている。
また、特開昭59−59810号公報では、水アトマイズ法
で得られた生鋼粉に還元焼鈍を施した後で解砕し、ふる
い上部分を更に軽度に解砕することによって、成形性を
高めた粉末を製造している。
で得られた生鋼粉に還元焼鈍を施した後で解砕し、ふる
い上部分を更に軽度に解砕することによって、成形性を
高めた粉末を製造している。
しかし、その多くは、水アトマイズ後の粉末に対して
何らかの熱処理を施すことによって、微細な粉末相互を
凝集させ、見掛け密度を低下させるものである。そのた
め、水アトマイズ後に余分な工程が付加されることにな
る。他方、水アトマイズの状態のままで粉末の見掛け密
度を低下させる必要的な手段が少ないのが現状である。
何らかの熱処理を施すことによって、微細な粉末相互を
凝集させ、見掛け密度を低下させるものである。そのた
め、水アトマイズ後に余分な工程が付加されることにな
る。他方、水アトマイズの状態のままで粉末の見掛け密
度を低下させる必要的な手段が少ないのが現状である。
本発明は、このような問題に鑑み案出されたものであ
り、特定された条件下で所定数の噴霧孔を穿設した高圧
水噴射管を使用することにより、溶融金属流を効率よく
微細な液滴に分散させ、比表面積が大きく見掛け密度が
小さな金属粉末を製造することを目的とする。
り、特定された条件下で所定数の噴霧孔を穿設した高圧
水噴射管を使用することにより、溶融金属流を効率よく
微細な液滴に分散させ、比表面積が大きく見掛け密度が
小さな金属粉末を製造することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、その目的を達成するため、流下する溶融金
属に高圧水を噴射して金属粉末を製造する水アトマイズ
法用の高圧水噴射管であり、環状に成形された本体をも
ち、その内周面に複数の噴霧孔が等間隔で円周上に穿設
され、前記噴射孔穿設位置での前記環状本体の直径をD
(mm),前記高圧水の流量をQ(l/分),前記噴霧孔の
個数をNとするとき、これらの間に の関係を成立させたことを特徴とする。
属に高圧水を噴射して金属粉末を製造する水アトマイズ
法用の高圧水噴射管であり、環状に成形された本体をも
ち、その内周面に複数の噴霧孔が等間隔で円周上に穿設
され、前記噴射孔穿設位置での前記環状本体の直径をD
(mm),前記高圧水の流量をQ(l/分),前記噴霧孔の
個数をNとするとき、これらの間に の関係を成立させたことを特徴とする。
また、前記噴霧孔から噴射される高圧水で形成される
円錐状水膜の頂角が25〜44度となるように、前記噴霧孔
を噴射管本体に下向きに傾斜させて穿設することもでき
る。
円錐状水膜の頂角が25〜44度となるように、前記噴霧孔
を噴射管本体に下向きに傾斜させて穿設することもでき
る。
また、高圧水が吹き付けられる溶融金属は、流量1000
g/秒以下で流下させることが好ましい。
g/秒以下で流下させることが好ましい。
[作用] 本発明者等は、水アトマイズ法において高圧水により
溶融金属が急冷・凝固する過程を種々の面から研究し
た。溶融金属の凝固過程で、溶融金属が比較的緩やかな
条件下で冷却・凝固すると、高圧水で与えられる剪断エ
ネルギーにより溶融金属の下降流から分散された液滴が
表面張力によって収縮する。また、分散された液滴も、
比較的大粒のものとなる。その結果、液滴の球状化が進
み、得られた金属粉末は、真球或いはそれに近い形状と
なる。このような金属粉末は、見掛け密度が高く、圧粉
成形時に加えられる成形圧力に対し大きな抵抗力を示
し、且つ粉末相互の噛合いも悪いため、成形性に劣った
ものとなる。
溶融金属が急冷・凝固する過程を種々の面から研究し
た。溶融金属の凝固過程で、溶融金属が比較的緩やかな
条件下で冷却・凝固すると、高圧水で与えられる剪断エ
ネルギーにより溶融金属の下降流から分散された液滴が
表面張力によって収縮する。また、分散された液滴も、
比較的大粒のものとなる。その結果、液滴の球状化が進
み、得られた金属粉末は、真球或いはそれに近い形状と
なる。このような金属粉末は、見掛け密度が高く、圧粉
成形時に加えられる成形圧力に対し大きな抵抗力を示
し、且つ粉末相互の噛合いも悪いため、成形性に劣った
ものとなる。
本発明においては、溶融金属の下降流に対して全周か
ら高圧水を吹き付けるため、内周側に複数の噴霧孔を等
間隔で穿設した環状の高圧水噴射管を使用した。そし
て、液滴の球状化凝固を避けるため、溶融金属の下降流
に対して吹き付けられる水流を高圧に維持して可能な限
り大きな剪断エネルギーを与え、且つ分散された液滴を
所定のサイズに収めるべく、均一で且つある程度の厚み
をもつ円錐状水膜を形成することが必要であることを見
い出した。そのための条件として、特許請求の範囲に記
載したように、高圧水噴射管の直径D及び高圧水の流量
Qとの関係において噴霧孔の孔数Nを規定することが有
効であることを解明した。
ら高圧水を吹き付けるため、内周側に複数の噴霧孔を等
間隔で穿設した環状の高圧水噴射管を使用した。そし
て、液滴の球状化凝固を避けるため、溶融金属の下降流
に対して吹き付けられる水流を高圧に維持して可能な限
り大きな剪断エネルギーを与え、且つ分散された液滴を
所定のサイズに収めるべく、均一で且つある程度の厚み
をもつ円錐状水膜を形成することが必要であることを見
い出した。そのための条件として、特許請求の範囲に記
載したように、高圧水噴射管の直径D及び高圧水の流量
Qとの関係において噴霧孔の孔数Nを規定することが有
効であることを解明した。
この噴霧孔の孔数Nが(D/50)×(Q/200)×24
(個)未満であると、高圧水噴出環から噴射された高圧
水は、筋流或いは脈流となって、均一な厚みをもった円
錐状水膜にならない。逆に、噴霧孔の孔数Nが(D/50)
×(Q/200)×72(個)を超えるとき、水膜の厚さが薄
くなり、アトマイズが不充分なまま凝固してしまうもの
の割合が著しく増加する。
(個)未満であると、高圧水噴出環から噴射された高圧
水は、筋流或いは脈流となって、均一な厚みをもった円
錐状水膜にならない。逆に、噴霧孔の孔数Nが(D/50)
×(Q/200)×72(個)を超えるとき、水膜の厚さが薄
くなり、アトマイズが不充分なまま凝固してしまうもの
の割合が著しく増加する。
また、溶融金属の下降流に吹き付けられる高圧水によ
り与えられる剪断エネルギーが上向きの成分をもたない
ようにすることが、水アトマイズ法を安定した条件下で
継続する上で有効であることを解明した。このための条
件として、請求項2に記載したように噴霧孔の方向を規
定した。これにより、上向きの方向成分を持たない剪断
エネルギーを、溶融金属の下降流に対して効率よく与え
ることができる。
り与えられる剪断エネルギーが上向きの成分をもたない
ようにすることが、水アトマイズ法を安定した条件下で
継続する上で有効であることを解明した。このための条
件として、請求項2に記載したように噴霧孔の方向を規
定した。これにより、上向きの方向成分を持たない剪断
エネルギーを、溶融金属の下降流に対して効率よく与え
ることができる。
水膜の頂角が44度を超えると、高圧水の剪断エネルギ
ーが上向きの方向成分をもつようになって、上向きの水
流が生じる。その結果、溶融金属流が吹き上げられ、溶
融金属流出ノズルの内部で溶融金属が凝固・付着し、溶
融金属の流下状態が不安定になる。更には、ノズル内部
に閉塞を発生させ、アトマイズを継続することが困難に
なる。
ーが上向きの方向成分をもつようになって、上向きの水
流が生じる。その結果、溶融金属流が吹き上げられ、溶
融金属流出ノズルの内部で溶融金属が凝固・付着し、溶
融金属の流下状態が不安定になる。更には、ノズル内部
に閉塞を発生させ、アトマイズを継続することが困難に
なる。
逆に、水膜の頂角が25度未満のとき、噴射された高圧
水は、溶融金属の下降流に沿って流れる割合が多くな
り、溶融金属の分散に寄与する剪断エネルキーが著しく
低下する。そのため、冷却に働く高圧水の割合が小さく
なると共に、下降流から分断された液滴のサイズも大き
くなる。その結果、液滴の凝固・冷却が緩慢となり、球
状化が促進される。したがって、得られた金属粉末は、
見掛け密度が大きく、成形性の悪いものとなる。
水は、溶融金属の下降流に沿って流れる割合が多くな
り、溶融金属の分散に寄与する剪断エネルキーが著しく
低下する。そのため、冷却に働く高圧水の割合が小さく
なると共に、下降流から分断された液滴のサイズも大き
くなる。その結果、液滴の凝固・冷却が緩慢となり、球
状化が促進される。したがって、得られた金属粉末は、
見掛け密度が大きく、成形性の悪いものとなる。
以上に述べた高圧水噴射管による冷却及び剪断作用
は、高圧水が吹き付けられる溶融金属の流量を1000g/秒
以下に規定することによって、より一層顕著なものとな
る。
は、高圧水が吹き付けられる溶融金属の流量を1000g/秒
以下に規定することによって、より一層顕著なものとな
る。
このような条件下で溶融金属をアトマイズするとき、
溶融金属が微細な液滴に分断され、しかも十分な冷却力
が与えられる。したがって、液滴が表面張力によって凝
集しようとする間も無く凝固が始まり、比表面積が大き
く、見掛け密度が小さな金属粉末が得られる。そのた
め、得られた金属粉末は、何らの熱処理等を施す必要が
なく、水アトマイズされたままの状態で冷間成形性の良
好な金属粉末として使用することができる。
溶融金属が微細な液滴に分断され、しかも十分な冷却力
が与えられる。したがって、液滴が表面張力によって凝
集しようとする間も無く凝固が始まり、比表面積が大き
く、見掛け密度が小さな金属粉末が得られる。そのた
め、得られた金属粉末は、何らの熱処理等を施す必要が
なく、水アトマイズされたままの状態で冷間成形性の良
好な金属粉末として使用することができる。
ステンレス鋼SUS440Cを溶解し、第1図に示した容器
1に収容した。容器1の底壁には、孔径6mmのノズル2
が取り付けられている。また、容器1の側壁に熱電対3
が埋設されており、熱電対3によって測定された溶鋼温
度に基づいて高周波コイル4に供給される電力を制御
し、溶鋼5を液相線より180℃だけ高い過熱温度に維持
した。
1に収容した。容器1の底壁には、孔径6mmのノズル2
が取り付けられている。また、容器1の側壁に熱電対3
が埋設されており、熱電対3によって測定された溶鋼温
度に基づいて高周波コイル4に供給される電力を制御
し、溶鋼5を液相線より180℃だけ高い過熱温度に維持
した。
溶鋼温度は、ノズル2から流下する溶鋼5の温度が所
定のアトマイズ粉末を得る上で重要な因子となる。その
ため、熱電対3の埋設位置を可能な限りノズル2の近傍
にすることが好ましい。或いは、ノズル2の下方に光温
度計等の温度検出器を配置し、ノズル2から流出する溶
鋼5の温度を直接測定することも可能である。
定のアトマイズ粉末を得る上で重要な因子となる。その
ため、熱電対3の埋設位置を可能な限りノズル2の近傍
にすることが好ましい。或いは、ノズル2の下方に光温
度計等の温度検出器を配置し、ノズル2から流出する溶
鋼5の温度を直接測定することも可能である。
溶鋼5は、容器1の底壁に設けられているノズル2か
ら流下する。この下降流6を取り囲んで高圧水噴射管7
を配置した。高圧水噴射管7は、第2図に示すように、
環状本体8の内周面側に複数の噴霧孔9を等間隔で穿設
している。また、高圧水供給源(図示せず)に接続した
高圧水供給管10を、環状本体8の内面一部に開口させて
いる。
ら流下する。この下降流6を取り囲んで高圧水噴射管7
を配置した。高圧水噴射管7は、第2図に示すように、
環状本体8の内周面側に複数の噴霧孔9を等間隔で穿設
している。また、高圧水供給源(図示せず)に接続した
高圧水供給管10を、環状本体8の内面一部に開口させて
いる。
噴霧孔9を穿設した位置での環状本体8の直径Dを50
mmとした。噴霧孔9から噴出された高圧水は、円錐状の
水膜11として溶鋼の下降流6に吹き付けられ、溶鋼を液
滴12に分散させた。このとき、下降流6の流量を220g/
秒,高圧水の噴出圧力及び噴出流量をそれぞれ200kgf/c
m2及び180l/分とし、円錐状水膜11の頂角αを種々変更
した。
mmとした。噴霧孔9から噴出された高圧水は、円錐状の
水膜11として溶鋼の下降流6に吹き付けられ、溶鋼を液
滴12に分散させた。このとき、下降流6の流量を220g/
秒,高圧水の噴出圧力及び噴出流量をそれぞれ200kgf/c
m2及び180l/分とし、円錐状水膜11の頂角αを種々変更
した。
このような条件下で溶鋼をアトマイズし、金属粉末を
製造した。第1表は、高圧水噴射管として種々のものを
使用し、それに応じて得られた金属粉末の物性等を示
す。
製造した。第1表は、高圧水噴射管として種々のものを
使用し、それに応じて得られた金属粉末の物性等を示
す。
また、得られた金属粉末の粒径と見掛け密度との関係
を、第3図でグラフ化して示した。
を、第3図でグラフ化して示した。
第1表及び第3表から明らかなように、噴霧孔の孔数
Nがそれぞれ36個及び75個の高圧水噴射管を使用した試
験番号1及び3の場合には、孔数Nが20個の高圧水噴射
管を使用した試験番号2の場合に比較して、見掛け密度
が低い金属粉末が得られていることが判かる。ただし、
試験番号3では、多数の噴霧孔を穿設した高圧水噴射管
を使用しているため、溶鋼に吹き付けられる高圧水の水
膜が薄くなりすぎ、アトマイズが不十分なままで冷却・
凝固されたものが多くなっている。そのため、106μm
以下の金属粉末の回収率が著しく低下した。
Nがそれぞれ36個及び75個の高圧水噴射管を使用した試
験番号1及び3の場合には、孔数Nが20個の高圧水噴射
管を使用した試験番号2の場合に比較して、見掛け密度
が低い金属粉末が得られていることが判かる。ただし、
試験番号3では、多数の噴霧孔を穿設した高圧水噴射管
を使用しているため、溶鋼に吹き付けられる高圧水の水
膜が薄くなりすぎ、アトマイズが不十分なままで冷却・
凝固されたものが多くなっている。そのため、106μm
以下の金属粉末の回収率が著しく低下した。
また、水膜の頂角を45度とした試験番号4では、高圧
水の吹き上げにより閉塞が発生し、アトマイズを続行す
ることが不可能であった。更に、水膜の頂角を20度とし
た試験番号5では、孔数Nを調整したことによる効果が
ある程度みられるものの、試験番号1に比べて剪断エネ
ルギーが小さいため、見掛密度の低下の度合いが小さく
なっている。また、106μm以下の粉末の回収率も悪化
していることが判かる。
水の吹き上げにより閉塞が発生し、アトマイズを続行す
ることが不可能であった。更に、水膜の頂角を20度とし
た試験番号5では、孔数Nを調整したことによる効果が
ある程度みられるものの、試験番号1に比べて剪断エネ
ルギーが小さいため、見掛密度の低下の度合いが小さく
なっている。また、106μm以下の粉末の回収率も悪化
していることが判かる。
製造された金属粉末を圧粉体に成形した。得られた圧
粉体の抗析力(3点曲げ強度)を測定し、その結果を第
4図に示した。圧粉体の成形にはプレス機を使用し、成
形圧力を6トン/cm2とした。
粉体の抗析力(3点曲げ強度)を測定し、その結果を第
4図に示した。圧粉体の成形にはプレス機を使用し、成
形圧力を6トン/cm2とした。
第2図から明らかなように、本発明にしたがった金属
粉末は、他の比較例に比べて見掛け密度が低く、且つ優
れた圧粉成形性を有していることが判かる。
粉末は、他の比較例に比べて見掛け密度が低く、且つ優
れた圧粉成形性を有していることが判かる。
また、ノズル2を大径のものに取り替え、ノズル2か
ら流下する溶鋼の流量を1200g/秒に増加させて、試験番
号1と同様な条件下でアトマイズを行ったところ、得ら
れた金属粉末の106μm以下の回収率は92.7%と低いも
のであった。これは、高圧水が与えうる剪断エネルギー
を溶鋼の流量が超えており、十分なアトマイズが行われ
なかったことを示すものである。
ら流下する溶鋼の流量を1200g/秒に増加させて、試験番
号1と同様な条件下でアトマイズを行ったところ、得ら
れた金属粉末の106μm以下の回収率は92.7%と低いも
のであった。これは、高圧水が与えうる剪断エネルギー
を溶鋼の流量が超えており、十分なアトマイズが行われ
なかったことを示すものである。
また、ステンレス溶鋼以外の普通鋼,非鉄合金等につ
いても、同様な条件下でアトマイズを行った。この場合
にも、本発明の高圧水噴射管は、微細で成形性に優れた
金属粉末を製造する上で有効なものであることが判明し
た。
いても、同様な条件下でアトマイズを行った。この場合
にも、本発明の高圧水噴射管は、微細で成形性に優れた
金属粉末を製造する上で有効なものであることが判明し
た。
〔発明の効果〕 以上に説明したように、本発明においては、高圧水噴
射管の直径及び高圧水の流量との関係で高圧水噴霧孔の
孔数を規定することによって、溶融金属を所定のサイズ
の液滴に分断し、急速に冷却・凝固させる上で、最適の
水膜を形成している。そのため、溶融金属の下降流から
分散された液滴は、表面張力によって凝集する時間的な
余裕がなく、ほぼ分散状態のままで凝固し、比表面積が
大きく、見掛け密度が小さく、冷間成形性に優れた金属
粉末となる。このようにして得られた金属粉末は、たと
えば粉末冶金法等で焼結される圧粉体は高い寸法精度で
製造するときの有用な原料として使用される。しかも、
アトマイズ後の粉末を熱処理する必要がないため、製造
コスト及び工数の低減も図られる。
射管の直径及び高圧水の流量との関係で高圧水噴霧孔の
孔数を規定することによって、溶融金属を所定のサイズ
の液滴に分断し、急速に冷却・凝固させる上で、最適の
水膜を形成している。そのため、溶融金属の下降流から
分散された液滴は、表面張力によって凝集する時間的な
余裕がなく、ほぼ分散状態のままで凝固し、比表面積が
大きく、見掛け密度が小さく、冷間成形性に優れた金属
粉末となる。このようにして得られた金属粉末は、たと
えば粉末冶金法等で焼結される圧粉体は高い寸法精度で
製造するときの有用な原料として使用される。しかも、
アトマイズ後の粉末を熱処理する必要がないため、製造
コスト及び工数の低減も図られる。
第1図は水アトマイズ法による金属粉末の製造工程を説
明するための図であり、第2図は本発明の高圧水噴射管
を示し、第3図及び第4図は本発明の効果を具体的に表
したグラフである。 1:容器、2:ノズル 3:熱電対、4:高周波コイル 5:溶鋼、6:溶鋼の下降流 7:高圧水噴射管、8:環状本体 9:噴霧孔、10:高圧水供給管 11:円錐状水膜、12:液滴
明するための図であり、第2図は本発明の高圧水噴射管
を示し、第3図及び第4図は本発明の効果を具体的に表
したグラフである。 1:容器、2:ノズル 3:熱電対、4:高周波コイル 5:溶鋼、6:溶鋼の下降流 7:高圧水噴射管、8:環状本体 9:噴霧孔、10:高圧水供給管 11:円錐状水膜、12:液滴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特公 昭63−20881(JP,B2) 特公 昭59−47001(JP,B2) 特公 昭64−2161(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22F 9/08 B05B 1/14
Claims (3)
- 【請求項1】流下する溶融金属に高圧水を噴射して金属
粉末を製造する水アトマイズ法に使用する高圧水噴射管
であり、環状に成形された本体をもち、その内周面に複
数の噴射孔が等間隔で円周上に穿設されており、前記噴
射孔穿設位置での前記環状本体の直径をD(mm),前記
高圧水の流量をQ(l/分),前記噴霧孔の個数をNとす
るとき、これらの間に の関係を成立させたことを特徴とする金属粉末製造用高
圧水噴射管。 - 【請求項2】請求項1記載の噴霧孔を、該噴霧孔から噴
射された高圧水で形成される円錐状水膜の頂角が25〜44
度となるように、下向きに傾斜させて噴射管本体に穿設
したことを特徴とする金属粉末製造用高圧水噴射管。 - 【請求項3】溶融金属を流量1000g/秒以下で流下させ、
該溶融金属の下降流に対して前記請求項1又は2記載の
何れかの高圧水噴射管から高圧の高圧水を吹き付けるこ
とを特徴とする見掛け密度が低い金属粉末の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17357790A JP2911971B2 (ja) | 1990-06-29 | 1990-06-29 | 金属粉末製造用高圧水噴射管及び見掛け密度が低い金属粉末の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17357790A JP2911971B2 (ja) | 1990-06-29 | 1990-06-29 | 金属粉末製造用高圧水噴射管及び見掛け密度が低い金属粉末の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0463206A JPH0463206A (ja) | 1992-02-28 |
| JP2911971B2 true JP2911971B2 (ja) | 1999-06-28 |
Family
ID=15963150
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17357790A Expired - Lifetime JP2911971B2 (ja) | 1990-06-29 | 1990-06-29 | 金属粉末製造用高圧水噴射管及び見掛け密度が低い金属粉末の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2911971B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6372441B2 (ja) * | 2015-07-31 | 2018-08-15 | Jfeスチール株式会社 | 水アトマイズ金属粉末の製造方法 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5947001B2 (ja) | 2011-06-29 | 2016-07-06 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 通信装置 |
| JP6320881B2 (ja) | 2014-09-01 | 2018-05-09 | Kddi株式会社 | 通信容量管理装置、クーポン管理方法及びプログラム |
-
1990
- 1990-06-29 JP JP17357790A patent/JP2911971B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP5947001B2 (ja) | 2011-06-29 | 2016-07-06 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 通信装置 |
| JP6320881B2 (ja) | 2014-09-01 | 2018-05-09 | Kddi株式会社 | 通信容量管理装置、クーポン管理方法及びプログラム |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0463206A (ja) | 1992-02-28 |
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