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JP2986551B2 - 骨形成用移植体 - Google Patents

骨形成用移植体

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JP2986551B2
JP2986551B2 JP8511609A JP51160996A JP2986551B2 JP 2986551 B2 JP2986551 B2 JP 2986551B2 JP 8511609 A JP8511609 A JP 8511609A JP 51160996 A JP51160996 A JP 51160996A JP 2986551 B2 JP2986551 B2 JP 2986551B2
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昭 岡田
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、骨誘導因子を含有する骨形成用移植体、及
び骨誘導因子の担体として用いることのできる複合多孔
質体に関する。
更に詳しくは、生体吸収性親水性材料からなる多孔性
構造体の表面に生体吸収性高分子材料を付与してなる複
合多孔質体に骨誘導因子を担持することを特徴とする骨
形成用移植体、及び骨誘導因子の担体として有用な当該
複合多孔質体に関する。
背景技術 骨誘導因子(bone morphogenetic protein:BMP)は、
皮下組織又は筋組織内の未分化間葉系細胞に作用して、
これを軟骨芽細胞又は骨芽細胞に分化させ、軟骨又は骨
を形成させる活性タンパク質である。BMPは、ウシ脱灰
骨基質中に存在する異所性骨誘導活性を示す物質として
発見されたが、純粋に単離されず、具体的な構造は未解
明のままであった。しかし、遺伝子工学の技術により、
ヒトBMPをコードする遺伝子がクローニングされ、アミ
ノ酸配列が明らかになった。また、ヒトBMPは、アミノ
酸配列が相同性を有する複数の近縁タンパク質からなる
一群のファミリーを構成することも判明し、多数の種類
の組換えヒト骨誘導因子(rhBMP)が創製されてきた〔S
cience Vol.242,pp.1528−1534(1988);Proc.Natl.Ac
ad.Sci.USA Vol.87,pp.2220−2224(1990);Progress
in Growth Factor Research,Vol.1,pp.267−280
(1989);特表平−2−500241号、特表平3−503649
号、特表平3−505098号、WO91/18098、WO92/05199、WO
93/09229の各公報〕。また、形質転換体による生産も行
われている。
前記のBMPを利用して、骨又は軟骨の損傷、欠損ある
いは形成不全等の治療を行う方法は、そのBMPの構造が
未解明であった頃から種々提案されており、組換えヒト
BMPの生産に伴って更に盛んになっている。BMPを利用す
る際には、BMPを単独で局所に埋植して骨形成を誘導さ
せることが極めて困難であるので、一般的には、BMPを
担体に担持させた形で局所に埋植する。これは、BMPに
よる局所での骨誘導には数日ないし数週間が必要であ
り、少なくともその間にBMPを拡散させずにその局所に
留めることが主要な目的である。このように、BMP用担
体はBMPと共に生体内に埋植されるので、BMP活性を損な
わずに、低毒性、低発癌性及び低抗原性等の特性を有す
ることが要求され、更に入手容易性や、場合により生分
解性を有することも望まれる。
既に提案されている技術としては、例えば、アテロコ
ラーゲンからなる担体にBMPを担持させた移植体(特開
昭62−89629号公報)、セラミックス材料支持体にBMPと
コラーゲン担体とを含浸させた移植体(特開昭60−2534
55号公報)や、rhBMPと多孔性生体分解性ポリマーと自
家血とからなる組成物(米国特許第5,171,579号明細
書)等がある。
しかし、BMPとコラーゲン担体のみからなる移植体で
は成形性が不十分で強度がなく、しかも生体での分解が
速いので、生体内での形状維持も不十分で、骨形成が必
ずしも充分ではなかった。また、成形性及び生体内部で
の形状維持を向上させるためにセラミック材料等の非分
解性あるいは分解の遅い物質を支持体として又は担体に
混合して用いた場合は、これらの物質が生体に吸収され
ずに残留し、均一な骨組織の形成を阻害する、あるいは
残留担体が骨のリモデリング等による骨吸収の原因とな
る可能性を有する等の問題点があった。更に、多孔性生
体分解性ポリマーと自家血とからなる組成物には、手術
時の操作性や成形性の点で更に改善が望まれていた。
その上、コラーゲンや生体分解性ポリマーを用いた従
来公知の移植体を生体内に移植した場合には、まず新生
骨が移植体周囲に形成され、その後移植体の分解に伴っ
て徐々に内部にも骨形成が進むことが知られている。例
えば、不溶性骨基質やコラーゲン膜を担体とする移植体
では、新生骨が移植体周囲から徐々に内部に形成される
ことが観察されたとする報告がある(THEBONE,1993.12,
Vol.7,No.4,pp97−104)。
また、特開平1−232967号公報には、相互に連結した
空隙部を有するポリ乳酸(PLA)を空隙部にヒアルロン
酸のベロアが充填され、更にこれらにBMP等の活性物質
を担持した移植骨片代用組成体が開示されている。但
し、具体的な製造例、試験例の記載は無く、その骨形成
能は不明である。当該技術は、構造を維持する骨格製造
がPLAであり、その空隙部にヒアルロン酸ゲルが充填さ
れたものである点において、本発明とは異なる。当該公
報に記載された組成体の骨格構造をなす「相互に連結し
た空隙部を有するポリ乳酸」は、移植後少なくとも90日
間に渡り残存し物理的な性質を維持することが記載され
ており、生体内に長期間残存するものであることが明ら
かである。また、当該公報記載の組成体はPLAスポンジ
を用いていることから、堅く脆い性状を有し、可塑性、
弾性が低く、埋植時の成形性・操作性が不充分である。
更に、特開平3−23864号公報には生体組織用充填材
として有用な、ポリ乳酸系を埋入したコラーゲンスポン
ジが、又、ドイツ特許第3,841,397号には、コラーゲン
スポンジをポリエステルで被覆した徐放性医薬担体が開
示されている。しかしながらこれらの担体にBMPを適用
して骨形成用移植体として使用することは何等開示が無
い。
従って、成形性や生体内での形状維持に優れ、手術時
の操作性が優れており、且つ、新生骨形成に優れたBMP
を適用した骨形成用移植体が切望されていた。
発明の開示 本発明者等は、成形性や生体内での形状維持が良好で
手術時の操作性に優れ、且つ、新生骨形成に優れた、BM
Pを適用した骨形成用移植体の創製を目的として、鋭意
研究した結果、生体吸収性親水性材料からなる多孔性構
造体の表面に生体吸収性高分子材料からなる表面層を有
する複合多孔質体に、骨誘導因子を担持することを特徴
とする骨形成用移植体が、前記目的を達成することを見
出し本発明を完成した。
また、本発明は、ゼラチン、ヒアルロン酸、ヒアルロ
ン酸誘導体からなる群から選択される1種又は2種以上
の化合物からなる生体吸収性親水性材料からなる多孔性
構造体の表面に、ポリ乳酸、ポリ乳酸ポリグリコール酸
共重合体及びポリ〔ビス(p−カルボキシフェノキシ)
プロパン〕無水物とセバシン酸との共重合体からなる群
から選択される1種または2種以上の生体吸収性高分子
材料を付与してなる複合多孔質体にも関する。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明による骨形成用移植体の代表的な実施態様にお
ける部分断面図を図1に模式的に示す。すなわち、本発
明の骨形成用移植体1は、 (1)生体吸収性親水性材料からなる多孔性構造体2
と、その表面に形成された生体吸収性高分子材料からな
る表面層3とからなる複合多孔質体4と、 (2)前記複合多孔質体4の表面及び内部(すなわち、
多孔性構造体2及び/又は表面層3内部、及び/又は孔
内部)に分散して担持された骨誘導因子(BMP)5とか
らなる。また、骨形成用移植体1には多数の孔6が含ま
れる。これらの孔6は連続性を有し外部に開放されてい
る。なお、図1に示す部分断面図は模式的なものであ
り、各構成部分の形状や大きさ等は図示した態様に何ら
限定されるものではない。
本発明の移植体は、主に生体内で骨(軟骨を含む)を
形成すべき部位に移動して使用する。本発明の移植体を
生体内に移植すると、埋植した局所でBMPが作用して骨
形成を誘発する。複合多孔質体は、このBMPを局所に留
め、望ましい形態の骨を形成させるデリバリー・システ
ムの役割を果たしながら、それ自体も徐々に生体内で吸
収を受け、新生骨に置換される。
本発明で使用することのできる骨誘導因子(BMP)
は、未分化の間葉系細胞に作用して、これを軟骨細胞や
骨芽細胞へ分化させ、軟骨又は骨を形成させる活性を有
するタンパク質であれば特に限定されず、その調製方法
も限定されない。しかし、免疫性等の臨床上の安全性及
び品質の安定した材料を大量に入手することができる点
で遺伝子組換え技術により製造されたヒトBMPが好まし
い。すなわち、ヒト骨誘導因子をコードする塩基配列を
含む組換えDNAを含有する形質転換体(細胞又は微生
物)を培養し、それら形質転換体によって産生された組
換えヒト骨誘導因子を単離、精製して調製した組換えヒ
ト骨誘導因子(rhBMP)である。これらのヒト骨誘導因
子(rhBMP)としては、例えば、rhBMP−2、rhBMP−
3、rhBMP−4(rhBMP−2Bともいう)、rhBMP−5、rhB
MP−6、rhBMP−7、rhBMP−8、rhBMP−9、rhBMPのヘ
テロダイマー又はこれらの改変体や一部損体を挙げるこ
とができる。これらのタンパク質を単独で又は2種以上
の混合物として用いることができる。好ましくはrhBMP
−2である。
これらのrhBMPは、哺乳動物細胞(例えば、CHO細
胞)、微生物(例えば、大腸菌)又は酵母細胞等で発現
したものであることができる。既に大量生産法及び精製
法が確立しているrhBMPとしてはrhBMP−2があるが、そ
の他のrhBMPを同様に製造し、精製して用いることがで
きる〔Progress in Growth Factor Research,Vol.
1,pp.267−280(1989)〕。既に知られている精製rhBMP
−2は、分子量約30,000の二量体タンパク質である。そ
れぞれの単量体は、Asn56残基にハイ・マンノース型の
糖鎖を有している〔Abstract Sixth Interraction S
ymposium of the Protein Society,San Diego,CA
(1992)〕。
本発明による骨形成用移植体の支持体を構成する複合
多孔質体は、前記のとおり多孔性構造体と表面層とから
なる。多孔性構造体は、本発明の移植体の多孔質構造の
基礎となる骨格を有する製造体である。この多孔性構造
体の具体的構造は特に限定されず、その多孔性構造体を
用いて製造した移植体が、例えば、スポンジ状、網目状
又は繊維状等の任意の多孔質構造を構成することのでき
る基礎構造を有していればよい。また、表面層は、前記
の多孔性構造体の少なくとも一部の表面に付与された層
であって、多孔性構造体と一体となって複合多孔質体を
形成する。好ましい表面層は、多孔性構造体の多孔質構
造に沿ってその全表面に一様に膜状に付与されるもので
ある。更に、表面層自体がより微細な多孔質構造を有し
ていることがより好ましい。
本発明による骨形成用移植体は、前記の多孔質構造を
有するので、移植された後に、速やかに血液や生体内の
細胞が多孔質体の孔内に入りこみ、骨形成に適した微小
環境が移植体全体に(すなわち、移植体外部表面のみで
なく移植体内部の孔内にも)形成されると共に、移植体
表面及び/又は孔内に担持されたBMPが速やかに放出さ
れ、更にその後も多孔性構造体及び/又は表面層内に担
持されたBMPが、それらの多孔性構造体及び/又は表面
層の吸収に伴い徐々に放出される。従って、移植体表面
のみばかりでなく、移植体内部の孔内、更には移植体の
吸収された部分に骨が形成される。
本発明における生体吸収性親水性材料とは、生体親和
性(すなわち、低毒性で、生体内での異物反応が低く、
そして生体組織との親和性が良好であり)、生体吸収性
(すなわち、生分解性があり)を有し、親水性である
が、水溶性が低いか又は水不溶性であり、しかも常温で
固体状であって成形性を有する物質である。この様な性
状を有する材料で有れば特に制限は無い。具体的には、
ゼラチン、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸誘導体〔例え
ば、ヒアルロン酸と、キトサン、ポリアミノガラクトサ
ミン、アルギン酸トリエタノールアミン、ゼラチン、カ
ゼイン、ケラチン、コラーゲン、ミオシン及び/又はフ
ィブロイン等とのポリイオン複合体(例えば、特開平6
−73103号公報参照)〕、コラーゲン、コラーゲン誘導
体(例えば、サクシニル化コラーゲン、メチル化コラー
ゲン)、キトサン、キトサン誘導体(例えば、メチルピ
ロリドンキトサン)、ポリアミノガラクトサミン、アル
ギン酸トリエタノールアミン、カゼイン、ケラチン、ミ
オシン、又はフィブロイン等を挙げることができる。好
ましくは生体由来物質である、ゼラチン、ヒアルロン
酸、ヒアルロン酸誘導体(特にゼラチン/ヒアルロン酸
ポリイオン複合体)、コラーゲン、コラーゲン誘導体、
キトサン、キトサン誘導体、又はアルギン酸トリエタノ
ールアミン、より好ましくはゼラチン、ゼラチン/ヒア
ルロン酸ポリイオン複合体又はコラーゲンを用いる。前
記の生体吸収性親水性材料を単独で又は2種以上を組み
合わせて用いることができる。
生体吸収性親水性材料からなる多孔性構造体として
は、従来公知の任意の多孔質体を用いることができる。
例えば、ゼラチン多孔質体としては、ゼラチンを水に溶
解し、泡立てた後に凍結乾燥してスポンジ状として調製
した多孔質体を用いることが好ましい。特に、孔径約50
〜500μm、密度10〜100mg/ml、及び気孔率90%以上の
ゼラチン多孔質体〔例えば、スポンゼル(商品名:山之
内製薬製)〕は、それ自体の重量の約30倍以上の水を吸
収することができることから、止血剤として実際に用い
られており、更に組織内で容易に吸収されるので体内に
包埋してもよく、抗原性を有さない安全な材料であるこ
とが知られているので最も好ましい。
多孔性構造体として用いるコラーゲン多孔質体は、公
知の方法でスポンジ状に成形された低抗原性のアテロコ
ラーゲン由来の多孔質体〔例えば、Helistat(商品名:M
arion Laboratories,Inc.製)〕が好ましい。また、ヒ
アルロン酸誘導体の多孔質体としては、例えば、ゼラチ
ン/ヒアルロン酸ポリイオン複合体からなるスポンジ
(特開平6−73103号公報)、ヒアルロン酸多孔質体と
しては、例えば、ヒアルロン酸を公知の手法により固化
成形したヒアルロン酸多孔質体、キトサン誘導体多孔質
体としては、例えば、Carbohydrate Polymers,20,99−
106(1993)に記載のキトサン誘導体からなる多孔質体
をそれぞれ用いることができる。
多孔性構造体は、任意の形状(例えば、スポンジ状、
網目状、又は繊維状)であることができ、平均孔径が好
ましくは10〜1000μm、より好ましくは50〜500μm
で、気孔率が好ましくは50%以上、より好ましくは70%
以上、更に好ましくは90%以上の多孔質体である。
本発明の生体吸収性高分子材料とは、生体親和性(す
なわち、低毒性で、生体内での異物反応が低く、そして
生体組織との親和性が良好であり)、生体吸収性(すな
わち、生成分解性があり)を有し、しかも常温で固体状
で成形性並びに一定の強度を有する高分子材料である。
この様な性状を有するポリマーであれば特に制限は無
い。具体的には、人工的に製造され、生体親和性及び生
分解性を有し、更に生体吸収性を有する疎水性のポリマ
ー、例えば、ポリ乳酸、ポリ乳酸ポリグリコール酸共重
合体、ポリ〔ビス(p−カルボキシフェノキシ)プロパ
ン〕無水物(PCPP)とセバシン酸の共重合体〔J.Neuros
urg.,80:283−290(1994)〕、又はポリヒドロキシ酪酸
(PHB)、ポリヒドロキシプロピオン酸(PHP)、ポリリ
ンゴ酸若しくはこれらの共重合体等を用いることができ
る。好ましくは、ポリ乳酸、ポリ乳酸ポリグリコール酸
共重合体、又はポリ〔ビス(p−カルボキシフェノキ
シ)プロパン〕無水物(PCPP)とセバシン酸の共重合体
である。平均分子量5000〜1500000のポリ乳酸又は平均
分子量5000〜1500000でポリ乳酸/ポリグリコール酸の
含有率(モル比)が40%以上であるポリ乳酸ポリグリコ
ール酸共重合体を用いるのが特に好ましい。前記の生体
吸収性高分子材料を単独で又は2種以上を組み合わせて
用いることができる。
生体吸収性高分子材料からなる表面層を形成するに
は、生体吸収性高分子材料を適当な溶媒に溶解し、これ
を前記多孔性構造体の表面及び内部に任意の方法で添付
・乾燥すればよい。例えば、ポリ乳酸(PLA)又はポリ
乳酸ポリグリコール酸共重合体(PLGA)、特に平均分子
量5000〜1500000のポリ乳酸又は平均分子量5000〜15000
00でポリ乳酸の含有率(モル比)が40%以上であるポリ
乳酸ポリグリコール酸共重合体を0.2〜20%(w/w)、好
ましくは1〜16%(w/w)の濃度で有機溶媒に溶解し、
前記の生体吸収性高分子材料からなる層を多孔性構造体
の表面及び内部の各孔の表面にまで形成することのでき
る任意の方法(例えば、噴霧又は塗布、好ましくは含
浸)で、前記の溶液を多孔性構造体に付与し、更に乾燥
(例えば、通風乾燥、好ましくは凍結乾燥)することに
よって行うことができる。生体吸収性高分子材料溶液を
調製するための有機溶媒としては、例えば、ジオキサ
ン、アセトン、酢酸エチル、ジメチルホルムアミド又は
氷酢酸を用いることができる。
多孔性構造体と表面層とから前記の方法によって得ら
れた複合多孔質体へのBMPの担持を良好にする等の目的
で、所望により、他の添加剤、例えば、ゲル化剤、界面
活性剤、安定化剤、及び/又はpH調整剤を適宜用いるこ
とができる。ゲル化剤としては、例えば、ヒアルロン
酸、カルボキシメチルセルロース(ナトリウム)、ゼラ
チン、コラーゲン、ゲル状ポリ乳酸/ポリエチレングリ
コール共重合体、又は自家血液等を挙げることができ、
これらの1種又はそれ以上を、BMP添加時又は、BMP添加
の前に加えることができる。
また、界面活性剤も、多孔性構造体及び/又は表面層
に添加することができ、好ましくは生体吸収性高分子材
料からなる表面層に添加する。表面層に添加する場合に
は、生体吸収性高分子材料を付与する際に添加するか、
あるいは生体吸収性高分子材料の付与後に添加(もしく
は洗浄処理)を行うことができる。多孔性構造体に添加
する場合は、構造体の調製時に添加するか、あるいは表
面層の付与前に添加することができる。界面活性剤とし
ては、好ましくは非イオン性界面活性剤、より好ましく
はポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステル類、
例えば、ポリソルベート80やポリソルベート20等が好ま
しい。
生体吸収性高分子材料からなる表面層に界面活性剤
(特に、ポリソルベート80)を添加すると、親水性が改
善され、更に移植体に対する血液や細胞の吸収性・侵入
性が向上するので好ましい。これらの場合には、界面活
性剤0.01〜10重量%、好ましくは0.05〜2重量%を、表
面層の表面に添加するか若しくは界面活性剤を含む溶液
で洗浄処理をしてもよい。
なお、安定化剤としては、例えば、グリシン等のアミ
ノ酸類や糖類、pH調整剤としては、例えば、クエン酸等
の製剤学的に許容される有機酸及び鉱酸を用いることが
でき、いずれも前記のゲル化剤や界面活性剤と同様の方
法で添加することができる。
生体吸収性親水性材料からなる多孔性構造体の表面に
生体吸収性高分子材料からなる表面層を有する複合多孔
質体は、平均孔径が好ましくは10〜1,000μm、より好
ましくは40〜600μmであり、気孔率が好ましくは40%
以上、より好ましくは60%以上、更に好ましくは80%以
上である。
当該複合多孔質体は、生体内において一定期間多孔質
構造を維持し、細胞の進入を許し、骨形成の場を提供す
るものであり、且つ、徐々に分割吸収され完全に消失す
るものである。
本発明の複合多孔質体は、BMPを担持させる前に、必
要に応じて滅菌処理を施しても良い。滅菌方法は医療上
許容される方法であればいずれでもよく、例えば、放射
線滅菌、エチレンオキサイドガス滅菌や乾熱滅菌が挙げ
られる。
本発明の骨形成用移植体では、BMPが前記のとおり、
複合多孔質体の少なくとも一部、すなわち、複合多孔質
体の表面、複合多孔質体内部(言い換えれば、多孔性構
造体内部及び/又は表面層内部)及び/又は複合多孔質
体の孔空間内に担持される。特に生体吸収性親水性材料
はBMP水溶液の吸収性が良好であり、またBMPの吸収性も
良好であるため、BMPの担持性に優れる。生体吸収性高
分子材料は疎水性であるが、特に界面活性剤を含有する
か又は界面活性剤で表面処理された場合にはBMPの吸収
性及び吸着性が向上する。複合多孔質体の表面における
BMPの担持性を高めるためにBMPの添加前あるいは添加と
同時にゲル化剤等の基剤を付与してもよい。
本発明の複合多孔質体にBMPを担持させる方法も、BMP
を好ましくは複合多孔質体全体に担持させることのでき
る方法であれば特に限定されるものではない。また、複
合多孔質体の製造工程の任意の段階でBMPを加えること
ができる。例えば、多孔性構造体の製造工程の途中でBM
Pを添加するか、多孔性構造体の完成時にその表面にBMP
を添加するか、又は表面層付与時にBMPを一緒に添加す
ることができる。また、ゲル化剤や界面活性剤等で複合
多孔質体を処理する際にBMPを添加することもできる。
BMPの添加は、BMP溶液を含浸してそのまま移植体とし
てもよく、含浸体を凍結乾燥等で乾燥して用いてもよ
い。乾燥移植体を用いる場合は、使用時(移植時)に注
射用水や生理塩水で湿潤して使用するか、又は乾燥体の
まま移植しても速やかに血液で湿潤するのでさしつかえ
ない。
本発明による骨形成用移植体において、移植体1ml当
りの各構成成分の含有量は特に限定するものではない
が、例えば、多孔性構造体を形成する生体吸収性親水性
材料は、通常は500mg以下、好ましくは300mg以下、より
好ましくは5〜100mgであり、表面層を形成する生体吸
収性高分子材料は、通常は500mg以下、好ましくは300mg
以下、より好ましくは5〜200mgであり、そしてBMPは、
骨誘導作用を発現する濃度であればいずれでもよいが、
rhBMP−2を用いる場合は、通常は0.01mg以上、好まし
くは0.01〜20mg、より好ましくは0.1〜5.0mgである。
本発明による骨形成用移植体の好ましい態様の一例を
示せば、以下のとおりである。すなわち、ゼラチン多孔
質体からなる多孔性構造体と、ポリ乳酸ポリグリコール
酸共重合体(PLGA)の表面層とからなる複合多孔質体
に、BMP水溶液を含浸させると、BMP溶液の一部はPLGA表
面層の微小孔を通過してPLGA内部に吸着し、更にその内
部のゼラチン多孔質体基質に吸着する。必要により、凍
結乾燥などによって乾燥する。こうして、複合多孔質全
体にBMPを担持する本発明の骨形成用移植体を得ること
ができる。
こうして得られた本発明の骨形成用移植体を生体内に
移植すると、移植体の表面からBMPが生体内に放出さ
れ、更に、PLGAの吸収やゼラチン多孔質体の吸収に伴
い、内部のBMPも徐々に放出される。
本発明の移植体は、使用時にBMPを担持させ調製され
てもよく、あるいはBMPを担持させた後使用時まで適切
な条件下で保存されてもよい。本発明の移植体は、各種
の骨又は軟骨の欠損を修復するために、当該分野に知ら
れた方法で、患部に移植することができる。すなわち、
従来知られている移植体と同様に、生体に適用すること
ができ、その目的、用途、適応部位、患者の状態等に応
じて、当業者の常法に従って適宜適用することができ
る。
本発明の移植体は、形成される新生骨の形状を実質的
に規定する。すなわち、その移植体の形状に対応して骨
形成が生じる。従って、骨形成を期待する形状に沿っ
て、本発明の移植体を成形することが望ましい。また、
本発明の移植体は、移植手術後の取り出し手術の必要が
ない。
本発明による各種の骨形成用移植体は、それらを単独
で用いるだけでなく、複数個あるいは複数種を任意に組
み合わせて用いてもよい。また、本発明移植体と別の公
知移植体とを組み合わせて用いてもよい。本発明移植体
の局所への固定、形状の維持を目的として、あるいは強
度が十分でない場合には、他の公知の補強材を併用する
こともできる。補強材は、例えば、移植体を固定するた
めの生体適合性の膜、例えばコラーゲン膜やGTR法に用
いるゴアテックス膜又はポリ乳酸膜等、あるいは本発明
移植体と生体内組織(特に骨)との固定具、例えば金属
プレート、骨結合用ピン又は固定釘等であり、これらの
補強材は、必要があれば、骨形成後に、外科的に取り徐
くこともできる。また、他の公知の移植体と併用して用
いてもよい。
また、本発明は、ゼラチン、ヒアルロン酸、ヒアルロ
ン酸誘導体からなる群から選択される1種又は2種以上
の化合物からなる生体吸収性親水性材料からなる多孔性
構造体の表面に、ポリ乳酸、ポリ乳酸ポリグリコール酸
共重合体及びポリ〔ビス(p−カルボキシフェノキシ)
プロパン〕無水物とセバシン酸との共重合体からなる群
から選択される1種または2種以上の生体吸収性高分子
材料を付与してなる複合多孔質体にも関する。
生体吸収性親水性材料として、ゼラチン、及びゼラチ
ン/ヒアルロン酸ポリイオン複合体、生体吸収性高分子
材料として、平均分子量5000〜1500000のポリ乳酸、及
び平均分子量5000〜1500000のポリ乳酸の含有率(モル
比)が40%以上であるポリ乳酸ポリグリコール酸共重合
体からなる群から選択される1種または2種以上の化合
物からなる複合体孔質体が好ましい。また、複合多孔質
体の表面層に更に界面活性剤を添加したものがより好ま
しい。特に好ましくは、多孔性構造体が平均孔径50〜50
0μmで気孔率90%以上のゼラチンスポンジからなる複
合体孔質体である。
産業上の利用可能性 本発明による骨形成用移植体では、多孔質基質及び表
面層がそれぞれ生体吸収性親水性材料及び生体吸収性高
分子材料から構成される。これらの各材料は、いずれも
それぞれ単独でBMPの担体となり得ることが従来から知
られている。しかし、ゼラチンやコラーゲン等のような
生体吸収性親水性材料は柔らかく変形しやすく、また生
体内での分解性が速く1〜2週間で分解吸収されてしま
う。そのため、生体内で一定期間形状を維持する移植体
を得ることができず、望ましい形状の骨を得ることが困
難なケースもある。一方、生体吸収性高分子材料は疎水
性であるため、BMPの担持性に劣る。また、生体親和性
を有するが、その程度もコラーゲン等の生体親和性より
も弱い。更に、ある程度の堅さを有するが、可塑性が低
く、脆くて成形性が不十分であるとともに、埋植後の湿
潤した状態においても脆く崩れやすい欠点があった。
これらの点より、多孔性に成形した生体吸収性高分子
材料を生体親和性に優れるコラーゲン等で被覆すること
により、生体親和性と強度を併せ持つ担体を得ることが
容易に考えられる。しかし、実際には、この様な担体は
可塑性に劣り、脆くて成形性、操作性が不充分であり、
満足できるものではなかった。
本発明者等は、意外にも、生体親和性に劣る生体吸収
性高分子材料をゼラチンスポンジ等の表面に被覆した複
合多孔質体に、BMPを担持した本発明骨形成用移植体
が、生体親和性、親水性が良好で、BMPの担持性にも優
れることを見出した。しかも、本発明移植体は、高分子
材料をコラーゲン等で被覆した場合とは異なり、弾性に
富み手術時の操作性・適応性に優れるものであった。そ
の上、本発明移植体は移植体の周辺部のみならず中心部
においても早期に良好な骨形成が得られ、優れた骨形成
能を有する事を見出した。
即ち、本発明骨形成用移植体は、以下のように従来の
BMPを担持した移植体には無い、優れた特徴を示す。
本発明の骨形成用移植体は、適当な弾性を有する柔軟
性のある担体であって、成形が容易であり、脆く崩れる
ことがなく、任意の形状に成形することができるばかり
でなく、シート状に成形して巻きつけたり、特定形状の
穴の中に詰め込むことも可能であり、骨欠損部の形状に
容易にフィットし、操作性、適応性に優れるものであ
る。
また、本発明の移植体は、適当な強度と弾性を有し、
生体外で貯蔵中に長期間にわたり、また生体内に移植後
の必要な期間にわたり、一定の形状を維持することがで
き、骨のできるスペースを確保し望ましい形状の骨を形
成させることが可能である。また、親水性に優れ、移植
体全体に体液(細胞や血液など)の浸透が良好であり、
更に埋植後一定期間多孔質の形状が安定に保持されるの
で、骨細胞の成長に必要な安定な微小環境を提供するこ
とができる。BMPの吸着性が良好でありBMPの担持性に優
れ、生体内でBMPを徐放化することができ、また、BMPの
担体から漏れ出す事もないので、形成される骨が移植体
の形状通りの形となる。更に、骨形成の進行と相まって
一定期間後に、徐々に生体に吸収され、新生骨に置換さ
れるため、移植体それ自体は長期間生体内に残存するこ
となく、良好な骨組織が形成される。移植部位における
刺激性も弱く、PLGA担体に見られる血液性シストの形成
等も無い。
本発明移植体の生体内での吸収は、その大きさ、形
状、適応部位、ポリマーの種類、濃度等によっても異な
るが、おおよそ3〜12週間で生体内で殆ど吸収される。
これらの性質より、本発明の移植体を用いれば、良好
な新生骨の形成が可能となる。すなわち、後記試験例に
示されるように本発明移植体による新生骨の形成は移植
体周辺部のみならず、移植体中心部においても早期に生
じることが確認された。このことは、本発明移植体がそ
の内部においても骨形成に適した良好な環境を有してい
るものであることを示唆するものである。
また、本発明の複合多孔質体は前記のように生体親和
性、親水性が良好で、BMP等の活性物質の担持性にも優
れ、しかも、適当な弾性を有する柔軟性のある担体であ
って、成形が容易であり、脆く崩れることがなく、任意
の形状に成形することができるばかりでなく、シート状
に成形して巻きつけたり、特定形状の穴の中に詰め込む
ことも可能であり、骨等の組織の欠損部の形状に容易に
フィットし、操作性、適応性に優れるものである。
本発明の複合多孔質体は、生体外での貯蔵中に長期間
にわたり、また生体内に移植後の必要な期間にわたり、
一定の形状及び強度を維持することができる。更に、一
定時間後に、徐々に生体に吸収されそれ自体は長期間生
体内に残存することは無い。移植部位における刺激性も
弱く、生体材料として有用である。
従って、例えばポリペプチド等の活性物質の徐放化担
体として、骨、軟骨等の生体組織の一時的な代用物とし
て、又は骨、軟骨等の生体組織形成用移植体の担体とし
て有用である。特にはBMPを担持した前記骨形成用移植
体の担体として有用である。
以下に本発明の骨形成用移植体の優れた効果を証明す
るための試験及び結果を示す。
移植試験例 1 (1)試験方法 雄性ラット(5週齢:Long Evans)の左右の胸部皮下
にエーテル麻酔下にて本発明移植体を移植し、異所性骨
誘導活性を検討した(n=6〜8)。
本発明移植体としては、(A)実施例1にて、D,L−
乳酸/グリコール酸共重合体2重量%含有溶液を吸収さ
せたゼラチンスポンジを用いて調製した移植体〔以下、
移植体(A)とする〕、(B)実施例1にて、D,L−乳
酸/グリコール酸共重合体4重量%含有溶液を吸収させ
たゼラチンスポンジを用いて調製した移植体〔以下、移
植体(B)とする〕、及び(C)実施例2にて、D,L−
乳酸/グリコール酸共重合体4重量%含有溶液を吸収さ
せたゼラチンスポンジを用いて調整した移植体〔以下、
移植体(C)とする〕であって、それぞれrhBMP−2を
約20μg/100μl又は約80μg/10μl含有する移植体を
用いた。また、対照として、前記の各移植体(A)、
(B)及び(C)であって、rhBMP−2を含有しない移
植体を調製して同様に移植した。組織摘出は移植から1
週間、2週間、3週間及び4週間経過後に行った。摘出
組織について、カルシウム含量測定(原子吸光法)、軟
X線撮影、pQCT(末梢骨用定量コンピュータ連動断層撮
影)、及び組織学的観察を行ない、骨形成の程度を評価
した。
(2)カルシウム含量測定(原子吸光法)結果 摘出組織を2規定塩酸に2日以上浸漬させ、カルシウ
ムを抽出しカルシウム含量を原子吸光法で測定した。
移植体のカルシウム含量の経時的変化を図2に示す。
rhBMP−2含有しない対照群(図2中で0μgで示され
る)では、いずれの移植体(A)、(B)及び(C)に
おいても、ほどんどカルシウムは検出されなかったのに
対し、rhBMP−2の20μg/100μl含有群(図2中で20μ
gで示される)及び80μg/100μl含有群(図2中で80
μgで示される)では、いずれの移植体(A)、(B)
及び(C)においても、カルシウム含量は移植から1週
間経過以降、経時的に増加し、ほとんどの群で3週間も
しくは4週間経過後に最大値を示した。また、その値は
rhBMP−2の用量に依存して多くなっていた。なお、図
2にてwkは移植後の経過時間(週)である。
(3)軟X線所見 抽出組織の軟X線所見によれば、rhBMP−2を含有し
ない対照群では、観察全週間において軟組織様の微弱な
X線吸収のみが見られ、骨組織の形成は観察されなかっ
た。この微弱なX線吸収は、移植体に起因すると考えら
れ、経時的に縮小していることから、移植体が徐々に吸
収されていることが、また、4週間経過後においてもそ
のX線吸収が観察されることから、4週間経過後におい
ても移植体の一部が残存していることが示唆された。
一方、rhBMP−2を20μg/100μl含有する群では、移
植から1週間経過後より、誘導された骨組織によるX酸
吸収像が観察され、これは移植から2週間経過後以降
に、より顕著となった。移植から3週間経過後における
軟X線写真を図3(rhBMP−2を20μg/100μl含有する
移植体(A)〕、図4(rhBMP−2を20μg/100μl含有
する移植体(B)〕、及び図5(rhBMP−2を20μg/100
μl含有する移植体(C)〕に示す。
これらの軟X線像より、ほぼ移植体の形状に沿って骨
組織が形成していることが示唆された。
(4)pQCT(末梢骨用定量CT)によるカルシウム分布検
索結果 pQCTを用いて摘出組織のカルシウム分布の検索を行っ
た。摘出組織の垂直方向断面のカルシウム分布の検索結
果によれば、移植体の表層部のみならず、移植体の内部
においてもまだらなカルシウムの分布が観察され、移植
体の孔部分に沿った骨組織の形成が示唆された。
(5)組織学的観察結果 摘出組織をギ酸−クエン酸により脱灰操作した後、パ
ラフィン包埋して薄切切片を作製し、ヘマトキシリン&
エオジン(HE)染色を施し、光学顕微鏡下で観察した。
移植から3週間経過後における移植体(C)(rhBMP−
2を20μg/100μl含有する群)の組織像を図6〜8に
示す。図6は、摘出組織中央部を垂直方向に切断した断
片の組織像(80倍)であり、図7は、水平方向に切断し
た断片の組織像(66倍)である。それらのいずれにおい
ても移植体全体にHEにより赤く染色された骨組織(図6
及び図7の黒い部分)が観察され、移植体の孔に沿って
移植体内部にまで骨組織が形成されていた。図8は、図
7を更に拡大した図である(330倍)。この拡大図で
は、骨基質間隙に毛細血管、骨髄細胞、脂肪組織からな
る骨髄組織も観察された。また、移植体の残存を経時的
に観察した結果、移植から1週間経過後では、多孔質状
の移植体がほぼ残存していたが、一部のゼラチンが吸収
されはじめている像が見られた。移植から2週間経過後
においては、更にゼラチン部分の吸収が進んでいる像が
認められ、移植から3週間経過後ではゼラチン部分のほ
どんどが吸収されていた。
一方、PLGAは薄い層として移植体内部に残存し、4週
間経過後においても残存を示す大小の孔を内張りする無
色透明の薄い層の像が観察された。
更に、本発明移植体の周囲組織には出血、壊死、浮腫
等の変化は観察されず、本移植体は局所刺激性が弱いこ
とが示された。
(6)考察 以上の結果より、本発明移植体ラット異所性骨誘導の
モデルにおいて、rhBMP−2による骨誘導を移植から3
週間経過後もしくはそれ以降に最大とし、更に、移植体
内部においても良好な骨組織を誘導することのできる、
優れた骨誘導能を有するものであることが確認された。
本発明移植体は生体内で徐々に吸収されて縮小し、その
局所刺激性も低いのであることも認められた。
移植試験例 2 (1)試験方法 前記移植試験例1と同様にして、本発明移植体として
実施例23で製造した多孔性移植体であって、rhBMP−2
を0.1mg/ml又は0.4mg/ml含有する移植体を用いて試験を
行った。対照として、同様にrhBMP−2を0.1mg/ml又は
0.4mg/ml含有する以下の移植体を調製して移植した。
比較移植体A:米国特許第5,171,579号明細書に記載され
た方法で調整した、PLGAの多孔性マイクロスフェア(平
均粒子径約250μm,平均細孔径約30μm)をrhBMP−2溶
液と血液を1:9に混和した溶液に添加し固化させペース
ト状とした移植体。
比較移植体B:PLGA(モル比=50:50、分子量=40,000:ベ
ーリンガーインゲルハイム社製)を16重量%含有するジ
オキサンに塩化ナトリウム顆粒を添加し凍結乾燥後、水
で洗浄し塩化ナトリウムを溶解除去し乾燥して製造した
PLGAスポンジ(孔径100〜500μm、気孔率90%)に、rh
BMP−2溶液と血液を1:9に混和した溶液を滴下吸収させ
た移植体。
尚、BMP未添加の本発明移植体、即ち複合多孔質体の
電子顕微鏡写真を図9に、同じくBMP未添加の本発明移
植体A及びBに用いた担体の電子顕微鏡写真を図10及び
図11に示す。
組織摘出は移植から1週間、2週間、3週間及び4週
間経過後に行った。摘出組織について、湿重量を測定
後、カルシウム含量測定(原子吸光法)、及び組織学的
観察を行ない、骨形成の程度を評価した。
(2)結果 電子顕微鏡による担体の比較より、本発明移植体に用
いる複合多孔質体は比較担体とは異なり、連続性を有す
る多くの気孔を有し、体液や細胞の進入を受けやすい構
造であることがわかる。
移植試験の結果、比較移植体Aは骨形成は良好であっ
たが、中央部に血液性シストの形成及び膨化が観察さ
れ、また、比較移植体Bでは埋入時強度が不足し脆く操
作性に劣り、また埋植後も強度不足から担体が分裂し血
液性シストの形成および膨化が認められた。これに対
し、本発明移植体は柔軟性を有し、埋入時の操作性も良
好であった。また、埋植後は移植体の形状とほぼ同一の
形及び大きさの骨組織が誘導され、膨化や血液性シスト
の形成も殆ど認められなかった。また、摘出組織のカル
シウム含量/湿重量比は他の担体に比べて最も高かっ
た。
移植試験例 3 (1)試験方法 骨欠損部における骨形成能を評価するため、麻酔下に
おいて日本白色種ウサギ(16〜20週齢、雄性)の右尺骨
に1.5cm長の全層欠損を作製し、欠損部に本発明移植体
として実施例3にてゼラチンスポンジにD,L−乳酸/グ
リコール酸共重合体4重量%含有溶液を吸収させた複合
多孔質体にrhBMP−2を約0.1mg/ml又は0.4mg/ml含有す
る移植体を埋入した。術後単純X線撮影に及びpQCTによ
る欠損部のCT撮影を経時的に実施しカルシウムの分布を
観察した。12週経過後に屠殺し、ホルマリン固定及び脱
灰後パラフィン切片を作成し、組織学的に検討した。
(2)結果 本発明移植体は変形に対する復元性に優れ、骨欠損部
に容易に埋入でき、操作性に優れていた。また、術後2
週においてX線不透過像が認められ、3〜4週になると
断端間の癒合が認められた。pQCTによる観察においては
術後3〜6週までに担体の内部方向へと骨形成が進行
し、その後再び中心部の骨が吸収される像が認められ
た。これはリモデリングに伴う皮質骨ならびに骨髄腔の
形成を示唆する所見と考えられ、組織所見においてもこ
の様な構造を有する骨が形成されることが確認された。
また、癒合速度ならびに骨形成量には用量依存性がみら
れた。
4.移植体の単位体積当たりのBMP吸着量、ならびに吸着
率 (1)試験方法 10×10×5mmに成形した各種担体(実施例3にてゼラ
チンスポンジD,L−乳酸/グリコール酸共重合体4重量
%含有溶液を吸収させた複合多孔質体、PLAスポンジ
(商品名「DRILAC CUBE」;THM BIOMEDICAL INC.
製)、ならびにゼラチンスポンジ(商品名「スポンゼ
ル」;山之内製薬(株)製))に濃度0.4mg/mlの125I−
rhBMP−2溶液をそれ以上吸収出来なくなるまで滴下・
湿潤させ,60分間室温で放置する.次にrhBMP−2を含む
各種担体を150μmのステンレスメッシュを底面に備え
た5mlのシリンジに入れ,更にこのシリンジを14mlのポ
リプロピレン製遠心チューブに挿入後,2500RPM、20分間
(ゼラチンスポンジは2000RPM、10分間)室温で遠心
し,担体の放射活性を測定し、当初に添加した放射活性
との比を求めた。
(2)結果 同一体積当たりのBMP吸着量は、本発明移植体が最も
多く、PLAスポンジ及びゼラチンスポンジの約1.5倍の量
を吸着していた。また、総添加量に対する吸着率も約70
%であり、PLAスポンジの50%、及びゼラチンスポンジ
の60%より優れるものであった。
以上の様に、本発明移植体は、生体内で速やかに骨形
成を誘導し、しかも移植体全体が新生骨に徐々に置換
し、移植体の残存を完全に無くし、良好な骨組織を形成
することができ、しかも適応時の操作性及び成形性にも
優れている。従って、外傷、疾病又は先天性の欠陥等に
よって引き起こされた各種の骨又は軟骨の欠損を修復す
るために、当該分野に知られた方法で患部に適用するこ
とができる。本発明移植体は生体内に移植された際に、
起炎性が低く生体適合性に優れており、自然に近い状態
で骨又は軟骨の修復が可能になる。
本発明移植体は、各種の分野に適用することができ、
例えば、骨折等の外傷、腫瘍あるいは炎症性、変形ない
し壊死性骨疾患等の疾患、脳外科あるいは整形外科手術
等の手術に伴う採骨等による骨又は軟骨の欠損部位の修
復、各種骨折の治癒促進、人工関節、人工骨若しくは人
骨歯根等の人工インプラント周囲での骨の形成、人工イ
ンプラント使用時の固着促進、脊椎固定促進、脚延長等
の整形外科分野における骨の補填、軟骨の再生、関節の
再建、形成外科分野での骨又は軟骨の補填、あるいは歯
科領域での骨、軟骨又はセメント質の修復やインプラン
ト使用のための骨の増大等に好適である。
図面の簡単な説明 図1は、本発明移植体の代表的な実施態様の部分断面
構造を模式的に示す説明図である。
符号の説明 1……移植体;2……多孔性構造体;3……表面層;4……
複合多孔質体;5……BMP;6……孔 図2は、本発明移植体を移植した場合のカルシウム含
量の経時的変化を示すグラフである。
図3は、rhBMP−2(20μg/100μl)を含有する本発
明移植体(A)の、移植から3週間経過後における軟X
線写真である。
図4は、rhBMP−2(20μg/100μl)を含有する本発
明移植体(B)の、移植から3週間経過後における軟X
線写真である。
図5は、rhBMP−2(20μg/100μl)を含有する本発
明移植体(C)の、移植から3週間経過後における軟X
線写真である。
図6は、移植から3週間経過後における本発明移植体
(C)(rhBMP−2を20μg/100μl含有)の垂直方向に
切断した摘出組織の組織像(80倍)の断面図である。
図7は、移植から3週間経過後における本発明移植体
(C)(rhBMP−2を20μg/100μl含有)の水平方向に
切断した摘出組織の組織像(66倍)の断面図である。
図8は、図7の部分拡大図(330倍)である。
図9は、本発明複合多孔質体の電子顕微鏡写真(35
倍)である。
図10は、比較移植体Aに用いた担体の電子顕微鏡写真
(50倍)である。
図11は、比較移植体Bに用いた担体の電子顕微鏡写真
(35倍)である。
発明を実施するための最良の形態 以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、
これらは本発明の範囲を限定するものではない。
実施例1 D,L−乳酸とグリコール酸との共重合体(モル比=50:
50,分子量=40,000:ベーリンガーインゲルハイム社製)
2.0g又は4.0gを、予めポリソルベート80〔関東化学
(株)製試薬〕を0.1重量%となるように加えた1,4−ジ
オキサン〔関東化学(株)製試薬〕に加えて加熱溶解し
100mlとした。このポリマー溶液を室温まで冷却後、7cm
×10cm×1cmの止血用ゼラチンスポンジ〔商品名「スポ
ンゼル」;山之内製薬(株)製〕にポリマー溶液を吸収
できなくなるまで滴下して湿潤させた(約70ml)。次に
このポリマー溶液を吸収したゼラチンスポンジを−30℃
で凍結後、0.1mbarで乾燥し複合多孔質体を得た。次
に、これを7mm×7mm×4mmに切断後、rhBMP−2〔Geneti
cs Institute製(以下の実施例でも使用)〕〔2mg/ml
〜8mg/ml;2.5%グリシン,0.5%白糖,5mM塩化ナトリウ
ム,5mMグルタミン酸,0.01%ポリソルベート80;pH4.5〕
溶液と血液を1:9に混和した溶液約200μlを滴下して吸
収させ、rhBMP−2(20μg/100μl〜80μg/100μl)
を含有する本発明の多孔性骨移植体を得た。
実施例2 D,L−乳酸とグリコール酸との共重合体(モル比=50:
50,分子量=40,000:ベーリンガーインゲルハイム社製)
2.0g又は4.0gを、予めポリソルベート80を0.1重量%と
なるように加えた1,4−ジオキサン〔関東化学(株)製
試薬〕に加えて加熱溶解し100mlとした。このポリマー
溶液を室温まで冷却後、7cm×10cm×1cmのゼラチンスポ
ンジ(スポンゼル)にポリマー溶液を吸収できなくなる
まで滴下して湿潤させた(約70ml)。次にこのポリマー
溶液を吸収したゼラチンスポンジを−30℃で凍結後、0.
1mbarで乾燥し複合多孔質体を得た。次にこれに鶏冠由
来ヒアルロン酸ナトリウム〔和光純薬(株)製〕を0.25
重量%とした溶液を滴下して湿潤させた後、公知の方法
で凍結乾燥した。更に7mm×7mm×4mmに切断後、rhBMP−
2〔2mg/ml〜8mg/ml;2.5%グリシン,0.5%白糖,5mM塩化
ナトリウム,5mMグルタミン酸,0.01%ポリソルベート80;
pH4.5〕溶液と血液を1:9に混和した溶液約200μlを滴
下して吸収させ、rhBMP−2(20μg/100μl〜80μg/10
0μl)を含有する本発明の多孔性骨移植体を得た。
実施例3 D,L−乳酸とグリコール酸との共重合体(モル比=50:
50,分子量=40,000:ベーリンガーインゲルハイム社製)
2.0g又は4.0gを、予めポリソルベート80を0.1重量%と
なるように加えた1,4−ジオキサン〔関東化学(株)製
試薬〕に加えて加熱溶解し100mlとした。このポリマー
溶液を室温まで冷却後、7cm×10cm×1cmのゼラチンスポ
ンジ(スポンゼル)にポリマー溶液を吸収できなくなる
まで滴下して湿潤させた(約70ml)。次にこのポリマー
溶液を吸収したゼラチンスポンジを−30℃で凍結後、0.
1mbarで乾燥し複合多孔質体を得た。次に、rhBMP−2
〔0.1mg/ml〜0.8mg/ml;2.5%グリシン,0.5%白糖,5mM塩
化ナトリウム,5mMグルタミン酸,0.01%ポリソルベート8
0;pH4.5〕溶液約70mlを滴下して吸収させ、本発明の多
孔性骨移植体を得た。
実施例4 D,L−乳酸とグリコール酸との共重合体(モル比=50:
50,分子量=40,000:ベーリンガーインゲルハイム社製)
2.0g又は4.0gを、予めポリソルベート80を0.1重量%と
なるように加えた1,4−ジオキサン〔関東化学(株)製
試薬〕に加えて加熱溶解し100mlとした。このポリマー
溶液を室温まで冷却後、7cm×10cm×1cmのゼラチンスポ
ンジ(スポンゼル)にポリマー溶液を吸収できなくなる
まで滴下して湿潤させた(約70ml)。次にこのポリマー
溶液を吸収したゼラチンスポンジを−30℃で凍結後、0.
1mbarで乾燥し複合多孔質体を得た。更にこれにrhBMP−
2〔0.1mg/ml〜0.8mg/ml;2.5%グリシン,0.5%白糖,5mM
塩化ナトリウム,5mMグルタミン酸,0.01%ポリソルベー
ト80;pH4.5〕溶液約70mlを滴下して吸収させた後、公知
の方法で凍結乾燥し、本発明の多孔性骨移植体を得た。
実施例5 D,L−乳酸とグリコール酸との共重合体(モル比=50:
50,分子量=40,000:ベーリンガーインゲルハイム社製)
2.0g又は4.0gを、予めポリソルベート80を0.1重量%と
なるように加えた1,4−ジオキサン〔関東化学(株)製
試薬〕に加えて加熱溶解し100mlとした。このポリマー
溶液を室温まで冷却後、7cm×10cm×1cmのゼラチンスポ
ンジ(スポンゼル)にポリマー溶液を吸収できなくなる
まで滴下して湿潤させた(約70ml)。次にこのポリマー
溶液を吸収したゼラチンスポンジを−30℃で凍結後、0.
1mbarで乾燥し複合多孔質体を得た。次に、これに、ゼ
ラチン〔バイオラッド(株)製試薬〕を0.2重量%とし
た水溶液を滴下して湿潤させた後、公知の方法で凍結乾
燥し、rhBMP−2〔0.1mg/ml〜0.8mg/ml;2.5%グリシン,
0.5%白糖,5mM塩化ナトリウム,5mMグルタミン酸,0.01%
ポリソルベート80;pH4.5〕溶液約70mlを滴下して吸収さ
せ、本発明の多孔性骨移植体を得た。
実施例6 D,L−乳酸とグリコール酸との共重合体(モル比=50:
50,分子量=40,000:ベーリンガーインゲルハイム社製)
2.0g又は4.0gを、予めポリソルベート80を0.1重量%と
なるように加えた1,4−ジオキサン〔関東化学(株)製
試薬〕に加えて加熱溶解し100mlとした。このポリマー
溶液を室温まで冷却後、7cm×10cm×1cmのゼラチンスポ
ンジ(スポンゼル)にポリマー溶液を吸収できなくなる
まで滴下して湿潤させた(約70ml)。次にこのポリマー
溶液を吸収したゼラチンスポンジを−30℃で凍結後、0.
1mbarで乾燥し複合多孔質体を得た。次にこれに、ゼラ
チン〔バイオラッド(株)製試薬〕を0.2重量%含むrhB
MP−2〔0.1mg/ml〜0.8mg/ml;2.5%グリシン,0.5%白
糖,5mM塩化ナトリウム,5mMグルタミン酸,0.01%ポリソ
ルベート80;pH4.5〕溶液約70mlを滴下して吸収させ、公
知の方法で凍結乾燥し、本発明の多孔性骨移植体を得
た。
実施例7 D,L−乳酸とグリコール酸との共重合体(モル比=50:
50,分子量=40,000:ベーリンガーインゲルハイム社製)
2.0g又は4.0gを、予めポリソルベート80を0.1重量%と
なるように加えた1,4−ジオキサン〔関東化学(株)製
試薬〕に加えて加熱溶解し100mlとした。このポリマー
溶液を室温まで冷却後、7cm×10cm×1cmのゼラチンスポ
ンジ(スポンゼル)にポリマー溶液を吸収できなくなる
まで滴下して湿潤させた(約70ml)。次にこのポリマー
溶液を吸収したゼラチンスポンジを−30℃で凍結後、0.
1mbarで乾燥し複合多孔質体を得た。次にこれに、鶏冠
由来ヒアルロン酸ナトリウム〔和光純薬(株)製〕を0.
2重量%含むrhBMP−2〔0.1mg/ml〜0.8mg/ml;2.5%グリ
シン,0.5%白糖,5mM塩化ナトリウム,5mMグルタミン酸,
0.01%ポリソルベート80;pH4.5〕溶液約70mlを滴下して
吸収させ、公知の方法で凍結乾燥し、本発明の多孔性骨
移植体を得た。
実施例8 D,L−乳酸とグリコール酸との共重合体(モル比=50:
50,分子量=40,000:ベーリンガーインゲルハイム社製)
2.0g又は4.0gを、予めポリソルベート80を0.1重量%と
なるように加えた1,4−ジオキサン〔関東化学(株)製
試薬〕に加えて加熱溶解し100mlとした。このポリマー
溶液を室温まで冷却後、7cm×10cm×1cmのゼラチンスポ
ンジ(スポンゼル)にポリマー溶液を吸収できなくなる
まで滴下して湿潤させた(約70ml)。次にこのポリマー
溶液を吸収したゼラチンスポンジを−30℃で凍結後、0.
1mbarで乾燥し複合多孔質体を得た。次にこれに、鶏冠
由来ヒアルロン酸ナトリウム〔和光純薬(株)製〕を0.
2重量%とした水溶液を滴下して湿潤させた後、公知の
方法で凍結乾燥し、rhBMP−2〔0.1mg/ml〜0.8mg/ml;2.
5%グリシン,0.5%白糖,5mM塩化ナトリウム,5mMグルタ
ミン酸,0.01%ポリソルベート80;pH4.5〕溶液約70mlを
滴下して吸収させ、本発明の多孔性骨移植体を得た。
実施例9 D,L−乳酸とグリコール酸との共重合体(モル比=50:
50,分子量=40,000:ベーリンガーインゲルハイム社製)
2.0g又は4.0gを、予めポリソルベート80を0.1重量%と
なるように加えた氷酢酸〔関東化学(株)製試薬〕に加
えて加熱溶解し100mlとした。このポリマー溶液を室温
まで冷却後、7cm×10cm×1cmのゼラチンスポンジ(スポ
ンゼル)にポリマー溶液を吸収できなくなるまで滴下し
て湿潤させた(約70ml)。次にこのポリマー溶液を吸収
したゼラチンスポンジを−30℃で凍結後、0.1mbarで乾
燥した。この凍結乾燥体を、冷却した水200mlに2回浸
漬して氷酢酸を抽出後、凍結乾燥し、7mm×7mm×4mmに
切断し、rhBMP−2〔0.1mg/ml〜0.8mg/ml;2.5%グリシ
ン,0.5%白糖,5mM塩化ナトリウム,5mMグルタミン酸,0.0
1%ポリソルベート80;pH4.5〕溶液約200μlを滴下して
吸収させ、本発明の多孔性骨移植体を得た。
実施例10 7cm×10cm×1cmのゼラチンスポンジ(スポンゼル)に
rhBMP−2〔0.1mg/ml〜0.8mg/ml;2.5%グリシン,0.5%
白糖,5mM塩化ナトリウム,5mMグルタミン酸,0.01%ポリ
ソルベート80;pH4.5〕溶液約70mlを滴下して吸収させ、
公知の方法により凍結乾燥してrhBMP−2/ゼラチンスポ
ンジを得た後、D,L−乳酸とグリコール酸との共重合体
(モル比=75:25,分子量=50,000:ベーリンガーインゲ
ルハイム社製)2.0gを、予めポリソルベート80を0.1重
量%となるように加えた1,4−ジオキサン〔関東化学
(株)製試薬〕に加えて加熱溶解して100mlとした溶液
を室温まで冷却後、溶液を吸収できなくなるまで滴下し
て湿潤させた(約70ml)。次にこのポリマー溶液を吸収
したrhBMP−2ゼラチンスポンジを−30℃で凍結後、0.1
mbarで乾燥し、本発明の多孔性骨移植体を得た。
実施例11 D,L−乳酸とグリコール酸との共重合体(モル比=50:
50,分子量=40,000:ベーリンガーインゲルハイム社製)
2.0g又は4.0gを、予めポリソルベート80を0.1重量%と
なるように加えた1,4−ジオキサン〔関東化学(株)製
試薬〕に加えて溶解し100mlとした。このポリマー溶液
を室温まで冷却した。別に、公知の方法で調製したrhBM
P−2〔0.1mg/ml〜0.8mg/ml;2.5%グリシン,0.5%白糖,
5mM塩化ナトリウム,5mMグルタミン酸,0.01%ポリソルベ
ート80;pH4.5〕溶液の凍結乾燥粉末を、rhBMP−2とし
て20mg〜80mgの量でポリマー溶液に添加して撹拌し、rh
BMP−2懸濁液を調製した。このrhBMP−2懸濁液を7cm
×10cm×1cmのゼラチンスポンジ(スポンゼル)に懸濁
液が吸収できなくなるまで滴下して湿潤させた(約70m
l)。次にこのポリマー溶液を吸収したゼラチンスポン
ジを−30℃で凍結後、0.1mbarで乾燥し、本発明の多孔
性骨移植体を得た。
実施例12 7cm×10cm×1cmのゼラチンスポンジ(スポンゼル)に
rhBMP−2〔0.1mg/ml〜0.8mg/ml;2.5%グリシン,0.5%
白糖,5mM塩化ナトリウム,5mMグルタミン酸,0.01%ポリ
ソルベート80;pH4.5〕溶液約70mlを滴下して吸収させ、
公知の方法により凍結乾燥してrhBMP−2/ゼラチンスポ
ンジを得た後、D,L−乳酸とグリコール酸との共重合体
(モル比=75:25,分子量=50,000:ベーリンガーインゲ
ルハイム社製)2.0gを、予めポリソルベート80を0.1重
量%となるように加えた1,4−ジオキサン〔関東化学
(株)製試薬〕に加えて加熱溶解し100mlとした溶液を
室温まで冷却後、溶液を吸収できなくなるまで滴下して
湿潤させた(約70ml)。次にこのポリマー溶液を吸収し
たrhBMP−2/ゼラチンスポンジを−30℃で凍結後、0.1mb
arで乾燥した。rhBMP−2〔0.1mg/ml〜0.8mg/ml;2.5%
グリシン,0.5%白糖,5mM塩化ナトリウム,5mMグルタミン
酸,0.01%ポリソルベート80;pH4.5〕溶液約70mlを滴下
/吸収させ、公知の方法で凍結乾燥し、rhBMP−2(0.2
mg/ml〜1.6mg/ml)を含有する本発明の多孔性骨移植体
を得た。
実施例13 ポリD,L−乳酸〔分子量=50,000;三井東圧化学(株)
製〕1.0gを、予めポリソルベート80を0.1重量%となる
ように加えた1,4−ジオキサン〔関東化学(株)製試
薬〕に加えて溶解し100mlとした。このポリマー溶液を
室温まで冷却後、7cm×10cm×1cmのゼラチンスポンジ
(スポンゼル)にポリマー溶液を吸収できなくなるまで
滴下して湿潤させた(約70ml)。次にこのポリマー溶液
を吸収したゼラチンスポンジを−30℃で凍結後、0.1mba
rで乾燥し複合多孔質体を得た。更にrhBMP−2〔0.1mg/
ml〜0.8mg/ml;2.5%グリシン,0.5%白糖,5mM塩化ナトリ
ウム,5mMグルタミン酸,0.01%ポリソルベート80;pH4.
5〕溶液約70mlを滴下して吸収させ、公知の方法で凍結
乾燥し、本発明の多孔性骨移植体を得た。
実施例14 ポリD,L−乳酸〔分子量50,000;三井東圧化学(株)
製〕1.0gを、予めポリソルベート80を1.0重量%となる
ように加えた1,4−ジオキサン〔関東化学(株)製試
薬〕に加えて溶解し100mlとした。このポリマー溶液を
室温まで冷却後、7cm×10cm×1cmのゼラチンスポンジ
(スポンゼル)にポリマー溶液を吸収できなくなるまで
滴下して湿潤させた(約70ml)。次にこのポリマー溶液
を吸収したゼラチンスポンジを−30℃で凍結後、0.1mba
rで乾燥し複合多孔質体を得た。更にrhBMP−2〔0.1mg/
ml〜0.8mg/ml;2.5%グリシン,0.5%白糖,5mM塩化ナトリ
ウム,5mMグルタミン酸,0.01%ポリソルベート80;pH4.
5〕溶液約70mlを滴下して吸収させ、公知の方法で凍結
乾燥し、本発明の多孔性骨移植体を得た。
実施例15 ポリL−乳酸(分子量=60,000:ベーリンガーインゲ
ルハイム社製)1.0gを、予めポリソルベート80を1.0%
となるように加えた1,4−ジオキサン〔関東化学(株)
製試薬〕に加えて溶解し100mlとした。このポリマー溶
液を室温まで冷却後、7cm×10cm×1cmのゼラチンスポン
ジ(スポンゼル)にポリマー溶液を吸収できなくなるま
で滴下して湿潤させた(約70ml)。次にこのポリマー溶
液を吸収したゼラチンスポンジを−30℃で凍結後、0.1m
barで乾燥し複合多孔質体を得た。更にrhBMP−2〔0.1m
g/ml〜0.8mg/ml;2.5%グリシン,0.5%白糖,5mM塩化ナト
リウム,5mMグルタミン酸,0.01%ポリソルベート80;pH4.
5〕溶液約70mlを滴下して吸収させ、公知の方法で凍結
乾燥し、本発明の多孔性骨移植体を得た。
実施例16 D,L−乳酸とグリコール酸との共重合体(モル比=75:
25,分子量=50,000:ベーリンガーインゲルハイム社製)
2.0gを、予めポリソルベート80を0.1重量%となるよう
に加えた1,4−ジオキサン〔関東化学(株)製試薬〕に
加えて溶解し100mlとした。このポリマー溶液を室温ま
で冷却後、7.5cm×10cm×0.3cmのコラーゲンスポンジ
(Helistat)(Marion Laboratories,Inc.製)にポリ
マー溶液を吸収できなくなるまで滴下して湿潤させた。
次にこのポリマー溶液を吸収したゼラチンスポンジを−
30℃で凍結後、0.1mbarで乾燥し複合多孔質体を得た。
更にrhBMP−2〔0.1mg/ml〜0.8mg/ml;2.5%グリシン,0.
5%白糖,5mM塩化ナトリウム,5mMグルタミン酸,0.01%ポ
リソルベート80;pH4.5〕溶液約22.5mlを滴下して吸収さ
せ、公知の方法で凍結乾燥し、本発明の多孔性骨移植体
を得た。
実施例17 ヒアルロン酸ナトリウム(分子量=800,000;紀文フー
ドケミカル)2.1gを注射用蒸留水300ml溶解した。別
に、ゼラチン(G−785P及びG786P;新田ゼラチン製)9g
を1N−酢酸水溶液300mlに溶解した。前記ヒアルロン酸
溶液に前記ゼラチン溶液を加え、T.K.ホモミキサーによ
り9000rpmで5分間攪拌した。その時生じた泡を集め、
−80℃のフリーザーで凍結した。凍結乾燥機で乾燥しス
ポンジを得た。
次にポリD,L−乳酸〔分子量=50,000;三井東圧化学
(株)製〕1.0gを、ポリソルベート80の0.1重量%を含
む1.4−ジオキサン〔関東化学(株)製試薬〕に加えて
溶解し100mlとした。このポリマー溶液を室温まで冷却
後、3cm×3cm×1cmの前記スポンジにポリマー溶液を吸
収できなくなるまで滴下しして湿潤させた。次にこのポ
リマー溶液を吸収したゼラチンスポンジを−30℃で凍結
後、0.1mbarで乾燥し複合多孔質体を得た。更にrhBMP−
2〔0.1mg/ml〜0.8mg/ml;2.5%グリシン,0.5%白糖,5mM
塩化ナトリウム,5mMグルタミン酸,0.01%ポリソルベー
ト80;pH4.5〕溶液約9mlを滴下して吸収させ、公知の方
法で凍結乾燥し、本発明の多孔性骨移植体を得た。
実施例18 D,L−乳酸とグリコール酸との共重合体(モル比=75:
25,分子量=50,000:ベーリンガーインゲルハイム社製)
2.0gを酢酸エチル〔関東化学(株)製試薬〕に加えて溶
解し100mlとし、7cm×10cm×1cmのゼラチンスポンジ
(スポンゼル)を浸漬させた後、室温にて通風乾燥して
複合多孔質体を得た。次にこれにrhBMP−2〔0.1mg/ml
〜0.8mg/ml;2.5%グリシン,0.5%白糖,5mM塩化ナトリウ
ム,5mMグルタミン酸,0.01%ポリソルベート80;pH4.5〕
溶液約70mlを滴下して吸収させ、公知の方法で凍結乾燥
し、本発明の多孔性骨移植体を得た。
実施例19 D,L−乳酸とグリコール酸との共重合体(モル比=75:
25,分子量=50,000:ベーリンガーインゲルハイム社製)
2.0gを酢酸エチル〔関東化学(株)製試薬〕に加えて溶
解し100mlとし、7.5cm×10cm×0.3cmのコラーゲンスポ
ンジ(Helistat)(Marion Laboratories,Inc.製)に
浸漬させた後、室温にて減圧乾燥し複合多孔質体を得
た。次にこれにrhBMP−2〔0.1mg/ml〜0.8mg/ml;2.5%
グリシン,0.5%白糖,5mM塩化ナトリウム,5mMグルタミン
酸,0.01%ポリソルベート80;pH4.5〕溶液約22.5mlを滴
下して吸収させ、公知の方法で凍結乾燥し、本発明の多
孔性骨移植体を得た。
実施例20 D,L−乳酸とグリコール酸との共重合体(モル比=75:
25,分子量=50,000:ベーリンガーインゲルハイム社製)
2.0gを酢酸エチル〔関東化学(株)製試薬〕に加えて溶
解し100mlとし、7.5cm×10cm×0.3cmのコラーゲンスポ
ンジ(Helistat)(Marion Laboratories,Inc.製)に
浸漬させた後、室温にて通風乾燥し複合多孔質体を得
た。次にこれにrhBMP−2〔0.1mg/ml〜0.8mg/ml;2.5%
グリシン,0.5%白糖,5mM塩化ナトリウム,5mMグルタミン
酸,0.01%ポリソルベート80;pH4.5〕溶液約22.5mlを滴
下して吸収させ、公知の方法で凍結乾燥し、本発明の多
孔性骨移植体を得た。
実施例21 ポリL−乳酸(分子量=60,00:ベーリンガーインゲル
ハイム社製)1.0gを、予めポリソルベート80の0.1重量
%を含む1,4−ジオキサン〔関東化学(株)製試薬〕に
加えて溶解し加えて溶解し100mlとした。このポリマー
溶液を室温まで冷却後、7cm×10cm×1cmのゼラチンスポ
ンジ(スポンゼル)にポリマー溶液を吸収できなくなる
まで滴下して湿潤させた(約70ml)。次にこのポリマー
溶液を吸収したゼラチンスポンジを−30℃で凍結後、0.
1mbarで乾燥した。次にポリソルベート80を1重量%と
した水溶液を滴下して湿潤させた後、公知の方法により
凍結乾燥し複合多孔質体を得た。更にrhBMP−2〔0.1mg
/ml〜0.8mg/ml;2.5%グリシン,0.5%白糖,5mM塩化ナト
リウム,5mMグルタミン酸,0.01%ポリソルベート80;pH4.
5〕溶液約70mlを滴下して吸収させ、公知の方法で凍結
乾燥し、本発明の多孔性骨移植体を得た。
実施例22 D,L−乳酸とグリコール酸との共重合体(モル比=50:
50,分子量=40,000:ベーリンガーインゲルハイム社製)
8.0gを予めポリソルベート80(関東化学(株)製試薬)
を0.1重量%となるように加えた1,4−ジオキサン(関東
化学(株)製試薬)に加えて加熱溶解し100mlとした。
このポリマー溶液を室温まで冷却後、7cm×10cm×1cmの
ゼラチンスポンジ(スポンゼル)にポリマー溶液を吸収
できなくなるまで滴下・湿潤させた(約70ml)。次にこ
のポリマー溶液を吸収したスポンゼルを−30℃で凍結
し、0.1mbarで凍結乾燥し複合多孔質体を得た。更にこ
れにrhBMP−2〔0.12mg/ml〜5.9mg/ml;2.5%グリシン,
0.5%白糖,5mM塩化ナトリウム,5mMグルタミン酸,0.01%
ポリソルベート80;pH4.5〕溶液約60mlを滴下・吸収させ
た後,公知の方法で凍結乾燥し,rhBMP−2(0.1mg/ml〜
5.0mg/ml)を含有する本発明の多孔性骨移植体を得た。
実施例23 D,L−乳酸とグリコール酸との共重合体(モル比=50:
50,分子量=40,000:ベーリンガーインゲルハイム社製)
8.0gを予めポリソルベート80(関東化学(株)製試薬)
を0.1重量%となるように加えた1,4−ジオキサン(関東
化学(株)製試薬)に加えて加熱溶解し100mlとした。
このポリマー溶液を室温まで冷却後、7cm×10cm×1cmの
ゼラチンスポンジ(スポンゼル)にポリマー溶液を吸収
できなくなるまで滴下・湿潤させた(約70ml)。次にこ
のポリマー溶液を吸収したスポンゼルを−30℃で凍結
し、0.1mbarで凍結乾燥し複合多孔質体を得た。これを7
mm×7mm×4mmに切断後、rhBMP−2〔1.2mg/ml〜59mg/m
l;2.5%グリシン,0.5%白糖,5mM塩化ナトリウム,5mMグ
ルタミン酸,0.01%ポリソルベート80;pH4.5〕溶液と血
液を1:9に混和した溶液約170μlを滴下して吸収させ、
rhBMP−2(0.1mg/ml〜5.0mg/ml)を含有する本発明の
多孔性骨移植体を得た。
実施例24 D,L−乳酸とグリコール酸との共重合体(モル比=50:
50,分子量=40,000:ベーリンガーインゲルハイム社製)
12.0gを予めポリソルベート80(関東化学(株)製試
薬)を0.5重量%となるように加えた1,4−ジオキサン
(関東化学(株)製試薬)に加えて加熱溶解し150mlと
した。このポリマー溶液を室温まで冷却後、7cm×10cm
×1cmのゼラチンスポンジ(スポンゼル)を含浸する。
次にこのポリマー溶液にスポンゼルを浸漬したまま−45
℃で凍結後、0.1mbarで凍結乾燥した。周囲に付着した
ポリマーを剃刀で切除した後、135℃で36分間乾熱滅菌
をした。こうして得られた複合多孔質体にrhBMP−2
〔0.12mg/ml〜5.9mg/ml;2.5%グリシン,0.5%白糖,5mM
塩化ナトリウム,5mMグルタミン酸,0.01%ポリソルベー
ト80;pH4.5〕溶液を約60mlを滴下して吸収させ、rhBMP
−2(0.1mg/ml〜5.0mg/ml)を含有する本発明の多孔性
骨移植体を得た。
実施例25 D,L−乳酸とグリコール酸との共重合体(モル比=50:
50、分子量=40,000:ベーリンガーインゲルハイム社
製)12.0gを予めポリソルベート80(関東化学(株)製
試薬)を0.5重量%となるように加えた1,4−ジオキサン
(関東化学(株)製試薬)に加えて加熱溶解し150mlと
した。このポリマー溶液を室温まで冷却後、7cm×10cm
×1cmのゼラチンスポンジ(スポンゼル)を含浸する。
次にこのポリマー溶液をスポンゼルを浸漬したまま−45
℃で凍結後、0.1mbarで凍結乾燥した。周囲に付着した
ままポリマーを剃刀で切除し、複合多孔質体を得た。更
にこれにrhBMP−2〔0.12mg/ml〜5.9mg/ml;2.5%グリシ
ン,0.5%白糖,5mM塩化ナトリウム,5mMグルタミン酸,0.0
1%ポリソルベート80;pH4.5〕溶液を約60ml滴下して吸
収させた後、公知の方法で凍結乾燥し、rhBMP−2(0.1
mg/ml〜5.0mg/ml)を含有する本発明の多孔性骨移植体
を得た。
実施例26 D,L−乳酸とグリコール酸との共重合体(モル比=50:
50、分子量=40,000:ベーリンガーインゲルハイム社
製)10.0gを予めポリソルベート80(関東化学(株)製
試薬)を0.5重量%となるように加えた1,4−ジオキサン
(関東化学(株)製試薬)に加えて加熱溶解し100mlと
した。このポリマー溶液を室温まで冷却後、7cm×10cm
×1cmのゼラチンスポンジ(スポンゼル)にポリマー溶
液が吸収できなくなるまで滴下・湿潤させた(約70m
l)。次にこれを−30℃で凍結後、0.1mbarで凍結乾燥し
複合多孔質体を得た。rhBMP−2〔0.12mg/ml〜5.9mg/m
l;2.5%グリシン,0.5%白糖,5mM塩化ナトリウム,5mMグ
ルタミン酸,0.01%ポリソルベート80;pH4.5〕溶液を約6
0ml滴下して吸収させた後、公知の方法で凍結乾燥し、r
hBMP−2(0.1mg/ml〜5.0mg/ml)を含有する本発明の多
孔性骨移植体を得た。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−232967(JP,A) 特開 平1−124461(JP,A) 特開 昭64−34371(JP,A) 特開 平4−279520(JP,A) 独国特許出願公開3841397(DE,A 1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61L 27/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生体吸収性親水性材料からなる多孔性構造
    体の表面に、人工的に製造され、生体親和性、生分解性
    及び生体吸収性を有する疎水性のポリマーである生体吸
    収性高分子材料からなる表面層を有する複合多孔質体
    に、骨誘導因子を担持することを特徴とする骨形成用移
    植体。
  2. 【請求項2】ゼラチン、ヒアルロン酸、及びヒアルロン
    酸誘導体からなる群から選択される1種または2種以上
    の生体吸収性親水性材料からなる多孔性製造体を表面
    に、ポリ乳酸、ポリ乳酸ポリグリコール酸共重合体、及
    びポリ[ビス(p−カルボキシフェノキシ)プロパン]
    無水物とセバシン酸とを共重合体からなる群から選択さ
    れる1種または2種以上の生体吸収性高分子材料を付与
    してなる複合多孔質体であって、平均孔径が40〜600μ
    mであり、気孔率が80%以上である、骨誘導因子担体用
    複合多孔質体。
JP8511609A 1994-09-30 1995-09-28 骨形成用移植体 Expired - Fee Related JP2986551B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE3841397A1 (de) 1988-12-08 1990-06-21 Melzer Wolfgang Poroeser resorbierbarer arzneistofftraeger

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