JP2968147B2 - 亜鉛含有金属めっき鋼板用酸性置換めっき液組成物 - Google Patents
亜鉛含有金属めっき鋼板用酸性置換めっき液組成物Info
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- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
- C23C18/00—Chemical coating by decomposition of either liquid compounds or solutions of the coating forming compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating; Contact plating
- C23C18/16—Chemical coating by decomposition of either liquid compounds or solutions of the coating forming compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating; Contact plating by reduction or substitution, e.g. electroless plating
- C23C18/31—Coating with metals
- C23C18/32—Coating with nickel, cobalt or mixtures thereof with phosphorus or boron
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- C23C22/00—Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive liquid, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、亜鉛含有金属めっき鋼
板用酸性置換めっき液組成物に関する。更に詳しく述べ
るならば、本発明は亜鉛含有金属めっき鋼板の表面に接
触させることによって、このめっき鋼板表面上にきわめ
て優れた塗膜密着性を有する塗装下地用の重金属被覆を
形成させることができ、また、無塗装板の耐黒錆性を向
上させることができ、かつ、初期性能を長期にわたり維
持して連続使用が可能な酸性置換めっき液組成物に関す
るものである。
板用酸性置換めっき液組成物に関する。更に詳しく述べ
るならば、本発明は亜鉛含有金属めっき鋼板の表面に接
触させることによって、このめっき鋼板表面上にきわめ
て優れた塗膜密着性を有する塗装下地用の重金属被覆を
形成させることができ、また、無塗装板の耐黒錆性を向
上させることができ、かつ、初期性能を長期にわたり維
持して連続使用が可能な酸性置換めっき液組成物に関す
るものである。
【0002】本明細書において、亜鉛含有金属めっき鋼
板とは、亜鉛めっき鋼板および亜鉛合金めっき鋼板を包
含する。前記亜鉛合金とは、例えば亜鉛−アルミニウム
合金、亜鉛−ニッケル合金、および亜鉛−鉄合金などを
包含する。
板とは、亜鉛めっき鋼板および亜鉛合金めっき鋼板を包
含する。前記亜鉛合金とは、例えば亜鉛−アルミニウム
合金、亜鉛−ニッケル合金、および亜鉛−鉄合金などを
包含する。
【0003】
【従来の技術】従来より、亜鉛含有金属めっき鋼板を、
酸性水溶液、特にりん酸塩水溶液により処理して塗装下
地被膜を形成し、それによってその上に塗布される塗
料、または他の乾燥性被膜との密着性を向上させる方法
が広く工業的に実施されている。このりん酸塩被覆層
が、適正な被膜量および結晶サイズを有するように管理
されていれば、その上に形成される塗膜は満足すべき塗
膜性能を示す。よって、これらの物理量を適正範囲に管
理をすることが必要であるが、そのためには、鋼板上の
めっきの種類、鋼板のラインスピードに応じて化成処理
条件を変化させるだけでなく、処理液中に発生するスラ
ッジを頻繁に除去する必要がある。
酸性水溶液、特にりん酸塩水溶液により処理して塗装下
地被膜を形成し、それによってその上に塗布される塗
料、または他の乾燥性被膜との密着性を向上させる方法
が広く工業的に実施されている。このりん酸塩被覆層
が、適正な被膜量および結晶サイズを有するように管理
されていれば、その上に形成される塗膜は満足すべき塗
膜性能を示す。よって、これらの物理量を適正範囲に管
理をすることが必要であるが、そのためには、鋼板上の
めっきの種類、鋼板のラインスピードに応じて化成処理
条件を変化させるだけでなく、処理液中に発生するスラ
ッジを頻繁に除去する必要がある。
【0004】従来の溶融亜鉛めっき鋼板よりも亜鉛めっ
き層中の鉛含有量を低下させた低鉛溶融亜鉛めっき鋼板
においては、めっき層中の結晶粒界、およびめっき層と
合金層との界面における鉛の偏析が回避され、これが腐
食防止に効果的であることが見出された。このため低鉛
溶融亜鉛めっき鋼板が各種業界で幅広く採用されてい
る。しかし、これは従来の溶融亜鉛めっき鋼板とは異な
り、折り曲げ加工時にクラックが発生し難く、このため
鋼板と塗膜の中間に位置するりん酸塩被膜にせん断応力
が集中することとなる。このため、りん酸塩被膜の凝集
破壊が発生し、その結果、塗膜剥離を起こしやすくなる
という問題がある。
き層中の鉛含有量を低下させた低鉛溶融亜鉛めっき鋼板
においては、めっき層中の結晶粒界、およびめっき層と
合金層との界面における鉛の偏析が回避され、これが腐
食防止に効果的であることが見出された。このため低鉛
溶融亜鉛めっき鋼板が各種業界で幅広く採用されてい
る。しかし、これは従来の溶融亜鉛めっき鋼板とは異な
り、折り曲げ加工時にクラックが発生し難く、このため
鋼板と塗膜の中間に位置するりん酸塩被膜にせん断応力
が集中することとなる。このため、りん酸塩被膜の凝集
破壊が発生し、その結果、塗膜剥離を起こしやすくなる
という問題がある。
【0005】上記のような問題点を回避するため、りん
酸塩処理に代わって、6価クロムと3価クロムを含む塗
布型クロメート処理が塗装下地処理として採用されつつ
ある。この方法は、処理液組成の維持、管理が容易で、
かつ多様なめっきの種類、ラインスピードの変化に追従
でき、さらには処理廃液の公害上の問題が少ない等の利
点を有している。しかし、そのクロメート被膜の塗膜密
着性は、りん酸塩被膜に比べて劣り、特に加工度の大き
い折り曲げ圧着加工が施されると、塗膜に剥離が生じ易
い欠点があった。
酸塩処理に代わって、6価クロムと3価クロムを含む塗
布型クロメート処理が塗装下地処理として採用されつつ
ある。この方法は、処理液組成の維持、管理が容易で、
かつ多様なめっきの種類、ラインスピードの変化に追従
でき、さらには処理廃液の公害上の問題が少ない等の利
点を有している。しかし、そのクロメート被膜の塗膜密
着性は、りん酸塩被膜に比べて劣り、特に加工度の大き
い折り曲げ圧着加工が施されると、塗膜に剥離が生じ易
い欠点があった。
【0006】このような塗布型クロメート被膜の、剥離
を生じ易いという欠点を改善して塗膜密着性を向上させ
るために、特公昭43−12974号公報、特公昭
52−22618号公報、特公昭52−43171号
公報および特開昭61−69978号公報等には、亜
鉛含有金属めっき鋼板にクロメート処理を施す前に、予
め鋼板にNi,Co,および/又はFe等による重金属
置換めっき処理を施すことによって、塗膜密着性を改善
する方法が提示されている。
を生じ易いという欠点を改善して塗膜密着性を向上させ
るために、特公昭43−12974号公報、特公昭
52−22618号公報、特公昭52−43171号
公報および特開昭61−69978号公報等には、亜
鉛含有金属めっき鋼板にクロメート処理を施す前に、予
め鋼板にNi,Co,および/又はFe等による重金属
置換めっき処理を施すことによって、塗膜密着性を改善
する方法が提示されている。
【0007】これら従来方法のうちの、前記特公昭4
3−12974号公報の開示は、クロメート処理に先立
って、pH11以上のCo2+,Fe2+,Fe3+,Ni2+を
含む塩基性水溶液を用いて、亜鉛含有金属めっき鋼板を
処理する方法に関するものであるが、この方法には処理
時間の経過に伴い処理液中に亜鉛イオンが溶出蓄積さ
れ、そのためにスラッジを多量に生成するという問題が
あり、このため、このスラッジを除去する必要が生じ、
作業性の面で問題があった。
3−12974号公報の開示は、クロメート処理に先立
って、pH11以上のCo2+,Fe2+,Fe3+,Ni2+を
含む塩基性水溶液を用いて、亜鉛含有金属めっき鋼板を
処理する方法に関するものであるが、この方法には処理
時間の経過に伴い処理液中に亜鉛イオンが溶出蓄積さ
れ、そのためにスラッジを多量に生成するという問題が
あり、このため、このスラッジを除去する必要が生じ、
作業性の面で問題があった。
【0008】また、上記特公昭52−22618号公
報および特公昭52−43171号公報の開示は、ク
ロメート処理に先立って、pH1.5前後のNi2+,Co
2+,Fe2+,および/又はFe3+を含む酸性の溶液で亜
鉛めっき鋼板を処理する方法に関するものであるが、こ
れらの方法はいずれも無機酸として腐食性の高い塩酸を
使用しているため、ゴムライニング等で被覆処理された
ステンレス鋼製容器や配管を使用しない限り、これらの
方法の実用化が困難であり、作業環境を悪くするという
問題があった。
報および特公昭52−43171号公報の開示は、ク
ロメート処理に先立って、pH1.5前後のNi2+,Co
2+,Fe2+,および/又はFe3+を含む酸性の溶液で亜
鉛めっき鋼板を処理する方法に関するものであるが、こ
れらの方法はいずれも無機酸として腐食性の高い塩酸を
使用しているため、ゴムライニング等で被覆処理された
ステンレス鋼製容器や配管を使用しない限り、これらの
方法の実用化が困難であり、作業環境を悪くするという
問題があった。
【0009】さらに、前記特開昭61−69978号
公報の開示は、クロメート処理に先立ち、低鉛溶融亜鉛
めっき鋼板を、Fe,Co,および/又はNiを含む塩
酸、硫酸、又はりん酸水溶液或はアルカリ水溶液のいず
れかで処理する方法に関するものであるが、このうち、
塩酸、又は硫酸水溶液或はアルカリ水溶液を用いる場合
には、処理時間の経過に伴う亜鉛イオンの増加とpHの増
加とによりこれらの金属が析出し難くなるという問題が
あった。一方、りん酸を用いる場合には、後述のよう
に、そのpH緩衝能によってpHの上昇を防止し、Fe,N
i,および/又はCoの置換析出が円滑に行なわれるも
のと思われるが、この点について上記公報の明細書中
には何の説明も認められない。
公報の開示は、クロメート処理に先立ち、低鉛溶融亜鉛
めっき鋼板を、Fe,Co,および/又はNiを含む塩
酸、硫酸、又はりん酸水溶液或はアルカリ水溶液のいず
れかで処理する方法に関するものであるが、このうち、
塩酸、又は硫酸水溶液或はアルカリ水溶液を用いる場合
には、処理時間の経過に伴う亜鉛イオンの増加とpHの増
加とによりこれらの金属が析出し難くなるという問題が
あった。一方、りん酸を用いる場合には、後述のよう
に、そのpH緩衝能によってpHの上昇を防止し、Fe,N
i,および/又はCoの置換析出が円滑に行なわれるも
のと思われるが、この点について上記公報の明細書中
には何の説明も認められない。
【0010】一方、従来より、亜鉛含有金属めっき鋼板
に対し、耐食性向上を目的として、クロメート処理が施
されている。この処理は、白錆の発生防止には顕著な効
果を有するが、しかし、在庫期間、又は輸送途中に黒錆
(黒変現象と呼ばれる)が発生するという問題を有して
いる。このようなクロメート処理後の黒錆問題に対する
対策として、例えば、特公平3−49982号公報に記
載されているように、Ni,Co,Feなどによるフラ
ッシュ処理が知られている。前記特公平3−49982
号公報に記載されている技術は、クロメート処理に先立
ち、Ni2+又はCo2+イオンを含み、1〜4、又は11
〜13.5のpHを有する処理液により、亜鉛含有金属め
っき鋼板を処理することにより黒錆の防止が実現できる
というものである。しかし、この方法でも、処理に伴い
亜鉛イオン濃度が増大した場合、スラッジが発生し、作
業性が低下するという問題がある。
に対し、耐食性向上を目的として、クロメート処理が施
されている。この処理は、白錆の発生防止には顕著な効
果を有するが、しかし、在庫期間、又は輸送途中に黒錆
(黒変現象と呼ばれる)が発生するという問題を有して
いる。このようなクロメート処理後の黒錆問題に対する
対策として、例えば、特公平3−49982号公報に記
載されているように、Ni,Co,Feなどによるフラ
ッシュ処理が知られている。前記特公平3−49982
号公報に記載されている技術は、クロメート処理に先立
ち、Ni2+又はCo2+イオンを含み、1〜4、又は11
〜13.5のpHを有する処理液により、亜鉛含有金属め
っき鋼板を処理することにより黒錆の防止が実現できる
というものである。しかし、この方法でも、処理に伴い
亜鉛イオン濃度が増大した場合、スラッジが発生し、作
業性が低下するという問題がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前述のような従来技術
によるクロメート処理に先立って、亜鉛めっき鋼板の表
面にNi,Co,および/又はFe等による置換めっき
処理を施すと、上記塗膜密着性不良の問題を解消すると
ともに、無塗装板の耐黒錆性向上のための有力な対策と
なりうる。そこで、本発明は亜鉛含有金属めっき鋼板に
対し、処理時間が経過して置換めっき液中の亜鉛イオン
濃度が増加してきても、スラッジが発生することなく、
Ni,Co,および/又はFe等の重金属を効率良く析
出させ、かつ装置の腐食が殆ど生ずることがなく、汎用
性の高い亜鉛含有金属めっき鋼板用酸性置換めっき液組
成物を提供しようとするものである。
によるクロメート処理に先立って、亜鉛めっき鋼板の表
面にNi,Co,および/又はFe等による置換めっき
処理を施すと、上記塗膜密着性不良の問題を解消すると
ともに、無塗装板の耐黒錆性向上のための有力な対策と
なりうる。そこで、本発明は亜鉛含有金属めっき鋼板に
対し、処理時間が経過して置換めっき液中の亜鉛イオン
濃度が増加してきても、スラッジが発生することなく、
Ni,Co,および/又はFe等の重金属を効率良く析
出させ、かつ装置の腐食が殆ど生ずることがなく、汎用
性の高い亜鉛含有金属めっき鋼板用酸性置換めっき液組
成物を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
前記特公昭52−22618号公報、および前記特
公昭52−43171号公報に開示された酸性置換めっ
き液において、スラッジ発生がなく、長期にわたりその
初期性能を維持し得るという特性を利用することに着目
した。さらに、これら先行技術の酸性置換めっき液は、
上述のように腐食性の高い塩酸を含むので、これを改善
して容器或は配管に対する腐食性を低減させる必要があ
る。そこで、鋭意研究の結果、塩酸に代えてpHの緩衝機
能を有するりん酸を使用して腐食性を低くするととも
に、エッチングに寄与する成分量を限定し、pHを2〜
4.5に調整することによって、初期の効果を有効に持
続させることに成功したものである。
前記特公昭52−22618号公報、および前記特
公昭52−43171号公報に開示された酸性置換めっ
き液において、スラッジ発生がなく、長期にわたりその
初期性能を維持し得るという特性を利用することに着目
した。さらに、これら先行技術の酸性置換めっき液は、
上述のように腐食性の高い塩酸を含むので、これを改善
して容器或は配管に対する腐食性を低減させる必要があ
る。そこで、鋭意研究の結果、塩酸に代えてpHの緩衝機
能を有するりん酸を使用して腐食性を低くするととも
に、エッチングに寄与する成分量を限定し、pHを2〜
4.5に調整することによって、初期の効果を有効に持
続させることに成功したものである。
【0013】すなわち、本発明に係る亜鉛含有金属めっ
き鋼板用酸性置換めっき液組成物は、金属原子に換算し
て1.5〜40g/リットルのニッケル、鉄、およびコ
バルトから選ばれた少なくとも1種の重金属イオンと、
0.5〜10g/リットルのリン酸イオンと、1〜25
0g/リットルの硫酸イオンと、および1〜20g/リ
ットルの有機酸とを含有し、かつ2.0〜4.5のpHを
有することを特徴とするものである。
き鋼板用酸性置換めっき液組成物は、金属原子に換算し
て1.5〜40g/リットルのニッケル、鉄、およびコ
バルトから選ばれた少なくとも1種の重金属イオンと、
0.5〜10g/リットルのリン酸イオンと、1〜25
0g/リットルの硫酸イオンと、および1〜20g/リ
ットルの有機酸とを含有し、かつ2.0〜4.5のpHを
有することを特徴とするものである。
【0014】
【作用】上記特公昭52−22618号公報および
特公昭52−43171号公報に開示された酸性置換め
っき液は、pH調整を目的として塩酸、硫酸、弗化水素
酸、およびケイ弗化水素酸等の無機酸、あるいはクエン
酸、酢酸、および蓚酸等の有機酸を含み、めっき液に溶
出してくる亜鉛イオンは、上記無機酸と塩を形成する
か、あるいは有機酸が亜鉛イオンを錯化して溶存する。
このような酸性置換めっき液では、亜鉛イオン濃度の増
加によってpHが上昇しやすく、このため置換めっき反応
が低下してくる。その結果、めっき液のpHを所望の値に
維持するために上記無機酸の添加量が多くなり、例えば
ステンレス鋼製のめっき液タンクあるいは配管等が腐食
されやすくなる。
特公昭52−43171号公報に開示された酸性置換め
っき液は、pH調整を目的として塩酸、硫酸、弗化水素
酸、およびケイ弗化水素酸等の無機酸、あるいはクエン
酸、酢酸、および蓚酸等の有機酸を含み、めっき液に溶
出してくる亜鉛イオンは、上記無機酸と塩を形成する
か、あるいは有機酸が亜鉛イオンを錯化して溶存する。
このような酸性置換めっき液では、亜鉛イオン濃度の増
加によってpHが上昇しやすく、このため置換めっき反応
が低下してくる。その結果、めっき液のpHを所望の値に
維持するために上記無機酸の添加量が多くなり、例えば
ステンレス鋼製のめっき液タンクあるいは配管等が腐食
されやすくなる。
【0015】このような腐食を回避するために、予め酸
性置換めっき液中に、上記例示の無機酸に代えて、pH緩
衝能の高いりん酸を添加しておくと、亜鉛イオン濃度が
増加しても、pH変動が緩和され、遊離無機酸イオン量を
抑制できることが、本発明者らにより見出されたのであ
る。これによって、従来の酸性置換めっき液の欠点を解
消し、前述のステンレス鋼容器或は配管等に対する腐食
性の殆どない酸性置換めっき液を得ることができたので
ある。
性置換めっき液中に、上記例示の無機酸に代えて、pH緩
衝能の高いりん酸を添加しておくと、亜鉛イオン濃度が
増加しても、pH変動が緩和され、遊離無機酸イオン量を
抑制できることが、本発明者らにより見出されたのであ
る。これによって、従来の酸性置換めっき液の欠点を解
消し、前述のステンレス鋼容器或は配管等に対する腐食
性の殆どない酸性置換めっき液を得ることができたので
ある。
【0016】また、前記従来例に開示された酸性置換め
っき液には、亜鉛イオン量が増加してきても置換めっき
反応が低下しないように、アンチモン、錫等の化合物を
含有させているが、本発明においてはこれらの化合物を
含有させることなしで初期置換めっき反応を長期にわた
り維持するためには、酸性置換めっき液中のエッチング
に寄与するりん酸イオン、硫酸イオン、有機酸イオンを
の含有量を、特定範囲内に限定し、pHを2.0〜4.5
に調整することによって、亜鉛イオン量が多量に蓄積せ
ず、めっき液を連続使用可能ならしめることが本発明者
らによって見出されたのである。
っき液には、亜鉛イオン量が増加してきても置換めっき
反応が低下しないように、アンチモン、錫等の化合物を
含有させているが、本発明においてはこれらの化合物を
含有させることなしで初期置換めっき反応を長期にわた
り維持するためには、酸性置換めっき液中のエッチング
に寄与するりん酸イオン、硫酸イオン、有機酸イオンを
の含有量を、特定範囲内に限定し、pHを2.0〜4.5
に調整することによって、亜鉛イオン量が多量に蓄積せ
ず、めっき液を連続使用可能ならしめることが本発明者
らによって見出されたのである。
【0017】本発明の酸性置換めっき液は以下の成分を
含有しなければならない。まず、ニッケル、鉄、コバル
トのうちの1種または2種以上の重金属イオンを含むこ
とが必要であるが、これらをめっき液中に供給するため
には、これらの硫酸塩、りん酸塩、炭酸塩、酸化物、水
酸化物あるいは有機酸塩などを用いることが望ましい。
硝酸塩は亜鉛溶解時にりん酸塩被膜を形成させることが
あるので好ましくなく、また塩化物は長期に使用した場
合、塩素イオンが蓄積し、めっき装置の腐食を起こす危
険性があるのでこれも好ましくない。
含有しなければならない。まず、ニッケル、鉄、コバル
トのうちの1種または2種以上の重金属イオンを含むこ
とが必要であるが、これらをめっき液中に供給するため
には、これらの硫酸塩、りん酸塩、炭酸塩、酸化物、水
酸化物あるいは有機酸塩などを用いることが望ましい。
硝酸塩は亜鉛溶解時にりん酸塩被膜を形成させることが
あるので好ましくなく、また塩化物は長期に使用した場
合、塩素イオンが蓄積し、めっき装置の腐食を起こす危
険性があるのでこれも好ましくない。
【0018】めっき液に含有される上記重金属イオン量
は、金属原子に換算して、1.5〜40g/リットルで
ある。それが1.5g/リットル未満では、析出する金
属量が不十分であり、所望の効果が得られない。一方、
それが40g/リットルを超えると、金属析出量は飽和
し、液の持ち出しによる経済的損失が大きくなる。
は、金属原子に換算して、1.5〜40g/リットルで
ある。それが1.5g/リットル未満では、析出する金
属量が不十分であり、所望の効果が得られない。一方、
それが40g/リットルを超えると、金属析出量は飽和
し、液の持ち出しによる経済的損失が大きくなる。
【0019】本発明に用いられるりん酸イオンの供給源
として、オルトりん酸を用いることが好ましい。めっき
液中に含有されるりん酸はりん酸イオンとして0.5〜
10g/リットルである。それが0.5g/リットル未
満では、めっき液のpHが急激に上昇し、成分バランスに
影響をきたし、また、それが10g/リットルを超える
と、そのpH緩衝能が飽和し、亜鉛のエッチング量だけが
多くなり析出効率は低下する。
として、オルトりん酸を用いることが好ましい。めっき
液中に含有されるりん酸はりん酸イオンとして0.5〜
10g/リットルである。それが0.5g/リットル未
満では、めっき液のpHが急激に上昇し、成分バランスに
影響をきたし、また、それが10g/リットルを超える
と、そのpH緩衝能が飽和し、亜鉛のエッチング量だけが
多くなり析出効率は低下する。
【0020】本発明において硫酸イオンは硫酸から供給
されるが、これは亜鉛イオンを捕捉するために亜鉛イオ
ンの増加に従い補給されるから、その含有量は漸次増加
する。従って、硫酸イオン濃度は、亜鉛のエッチング量
とめっき液の持ち出し量によって定まるが、一般的には
1〜250g/リットルの範囲内にある。それが1g/
リットル未満では溶出してくる亜鉛イオンを捕捉するの
に不十分であり、またそれが250g/リットルを超え
るとその効果は飽和し経済的に不利になる。
されるが、これは亜鉛イオンを捕捉するために亜鉛イオ
ンの増加に従い補給されるから、その含有量は漸次増加
する。従って、硫酸イオン濃度は、亜鉛のエッチング量
とめっき液の持ち出し量によって定まるが、一般的には
1〜250g/リットルの範囲内にある。それが1g/
リットル未満では溶出してくる亜鉛イオンを捕捉するの
に不十分であり、またそれが250g/リットルを超え
るとその効果は飽和し経済的に不利になる。
【0021】また、本発明に用いられる有機酸として
は、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン
酸、グルコン酸、およびアスコルビン酸から選ばれた少
なくとも1種が用いられ、その濃度は1〜20g/リッ
トルである。この有機酸濃度が1g/リットル未満では
溶出してくる亜鉛を捕捉するのに不十分であるばかりで
なくpH緩衝能も不十分になり、また、それが20g/リ
ットルを超えるとその効果は飽和すると共に重金属の析
出効率も低下する。
は、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン
酸、グルコン酸、およびアスコルビン酸から選ばれた少
なくとも1種が用いられ、その濃度は1〜20g/リッ
トルである。この有機酸濃度が1g/リットル未満では
溶出してくる亜鉛を捕捉するのに不十分であるばかりで
なくpH緩衝能も不十分になり、また、それが20g/リ
ットルを超えるとその効果は飽和すると共に重金属の析
出効率も低下する。
【0022】上記のような成分組成を有する本発明の酸
性置換めっき液のpHは2.0〜4.5の範囲内に調整さ
れるが、pH値を上記範囲内に維持するために、めっき液
にさらに弗化水素酸、ケイ弗化水素酸を添加してもよ
い。またpH値が低い場合には、亜鉛酸化物やアンモニア
を添加してそれを調整してもよい。pH範囲を2.0〜
4.5に限定した理由は、pH値が2未満では、過剰の無
機酸を含有していることを意味し、亜鉛エッチング量が
過多になり、またさらに低いpHになると装置腐食の問題
を引き起こす危険性があるので好ましくなく、一方pH値
が4.5を超えると、溶出亜鉛イオン量が増加してきた
場合に、置換めっき反応性が低下するので好ましくない
ことにある。
性置換めっき液のpHは2.0〜4.5の範囲内に調整さ
れるが、pH値を上記範囲内に維持するために、めっき液
にさらに弗化水素酸、ケイ弗化水素酸を添加してもよ
い。またpH値が低い場合には、亜鉛酸化物やアンモニア
を添加してそれを調整してもよい。pH範囲を2.0〜
4.5に限定した理由は、pH値が2未満では、過剰の無
機酸を含有していることを意味し、亜鉛エッチング量が
過多になり、またさらに低いpHになると装置腐食の問題
を引き起こす危険性があるので好ましくなく、一方pH値
が4.5を超えると、溶出亜鉛イオン量が増加してきた
場合に、置換めっき反応性が低下するので好ましくない
ことにある。
【0023】酸性置換めっきを行なうには、亜鉛含有金
属めっき鋼板表面を噴霧、浸漬、塗布法等によって酸性
置換めっき液と接触させて、所望の置換めっきを施し、
その後水洗、乾燥すればよい。めっき液の温度は室温〜
80℃、処理時間は1分以内で充分であり、析出する重
金属量として、塗装下地処理の場合は1〜100mg/m2
の範囲、また、防錆クロメート処理の黒錆防止の場合は
0.3〜20mg/m2の範囲であれば、所望性能を満足さ
せることができる。重金属量が前記下限値未満では所望
の効果が得られないことがあり、またそれが上記上限値
を超えると上記効果は飽和し経済的損失をもたらす。な
お、乾燥は水分が飛ぶ程度で充分であり、板温として5
0〜100℃の範囲が通常である。
属めっき鋼板表面を噴霧、浸漬、塗布法等によって酸性
置換めっき液と接触させて、所望の置換めっきを施し、
その後水洗、乾燥すればよい。めっき液の温度は室温〜
80℃、処理時間は1分以内で充分であり、析出する重
金属量として、塗装下地処理の場合は1〜100mg/m2
の範囲、また、防錆クロメート処理の黒錆防止の場合は
0.3〜20mg/m2の範囲であれば、所望性能を満足さ
せることができる。重金属量が前記下限値未満では所望
の効果が得られないことがあり、またそれが上記上限値
を超えると上記効果は飽和し経済的損失をもたらす。な
お、乾燥は水分が飛ぶ程度で充分であり、板温として5
0〜100℃の範囲が通常である。
【0024】本発明の置換めっき液は、純亜鉛、溶融亜
鉛めっき、アルミニウムあるいは鉄を合金成分として含
む溶融亜鉛めっき、電気めっきした亜鉛または亜鉛系め
っき鋼板の表面に対して適用される。置換めっき処理さ
れた亜鉛含有金属めっき鋼板には、通常耐食性向上を目
的として塗布型クロメート処理が施され、それに引続き
塗装が施される。このような工程で表面処理された亜鉛
含有金属めっき鋼板表面には、緻密なエッチング肌が付
与され、それによる塗膜へのアンカー効果と、析出した
重金属と後処理のクロメート被膜との間で何らかのイン
タラクション効果(相互作用)が働き、クロメート被膜
が上記めっき鋼板表面に吸着固定化される効果とによ
り、亜鉛含有金属めっき鋼板素地と塗膜との密着性が向
上するものと考えられる。一方、置換めっき処理された
亜鉛含有金属めっき鋼板にクロメート処理が施された場
合、析出したCo,Ni,Feなどが酸化反応に対する
バリヤーとして作用し、その直下のめっき層における酸
化皮膜の成長、すなわち黒錆化を抑制するものと考えら
れる。
鉛めっき、アルミニウムあるいは鉄を合金成分として含
む溶融亜鉛めっき、電気めっきした亜鉛または亜鉛系め
っき鋼板の表面に対して適用される。置換めっき処理さ
れた亜鉛含有金属めっき鋼板には、通常耐食性向上を目
的として塗布型クロメート処理が施され、それに引続き
塗装が施される。このような工程で表面処理された亜鉛
含有金属めっき鋼板表面には、緻密なエッチング肌が付
与され、それによる塗膜へのアンカー効果と、析出した
重金属と後処理のクロメート被膜との間で何らかのイン
タラクション効果(相互作用)が働き、クロメート被膜
が上記めっき鋼板表面に吸着固定化される効果とによ
り、亜鉛含有金属めっき鋼板素地と塗膜との密着性が向
上するものと考えられる。一方、置換めっき処理された
亜鉛含有金属めっき鋼板にクロメート処理が施された場
合、析出したCo,Ni,Feなどが酸化反応に対する
バリヤーとして作用し、その直下のめっき層における酸
化皮膜の成長、すなわち黒錆化を抑制するものと考えら
れる。
【0025】
【実施例】本発明を下記実施例によってさらに詳しく説
明する。なお、これらの実施例は本発明の説明のために
記述するものであり、本発明を何ら限定するものではな
い。
明する。なお、これらの実施例は本発明の説明のために
記述するものであり、本発明を何ら限定するものではな
い。
【0026】実施例1〜3および比較例1〜4 実施例1〜3および比較例1〜3の各々において、下記
(1)に記載の供試試験板に、表1に示されている組成
の処理液を用いて置換めっきを施した。次に、置換めっ
き処理後の試験板、および置換めっき処理が施されてい
ない供試試験板(比較例4)に、下記(3)〜(6)に
記載の洗浄、乾燥、クロメート処理、および塗装処理を
この順で施した。上記処理を施された供試試験板を、下
記(7)、(8)に記載の塗装板の折り曲げ試験および
塗装板の耐食性試験に供した。表2には適用した置換め
っき処理条件、供試試験板を連続加工処理して亜鉛を溶
解させた処理液についての液中亜鉛イオン量とスラッジ
の発生の有無、置換めっき処理による重金属の析出量、
並びに塗装板の折り曲げ試験および塗装板の耐食性試験
の結果を示す。
(1)に記載の供試試験板に、表1に示されている組成
の処理液を用いて置換めっきを施した。次に、置換めっ
き処理後の試験板、および置換めっき処理が施されてい
ない供試試験板(比較例4)に、下記(3)〜(6)に
記載の洗浄、乾燥、クロメート処理、および塗装処理を
この順で施した。上記処理を施された供試試験板を、下
記(7)、(8)に記載の塗装板の折り曲げ試験および
塗装板の耐食性試験に供した。表2には適用した置換め
っき処理条件、供試試験板を連続加工処理して亜鉛を溶
解させた処理液についての液中亜鉛イオン量とスラッジ
の発生の有無、置換めっき処理による重金属の析出量、
並びに塗装板の折り曲げ試験および塗装板の耐食性試験
の結果を示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】(1)供試試験板:溶融亜鉛めっき鋼板、
ミニマイズドスパングルの無塗油板 板厚0.35mm、目付量90g/m2 (2)置換めっき処理:表1に記載の通り (3)洗浄:水道水により10秒間スプレー洗浄した。 (4)乾燥:ドライヤーにより乾燥した。
ミニマイズドスパングルの無塗油板 板厚0.35mm、目付量90g/m2 (2)置換めっき処理:表1に記載の通り (3)洗浄:水道水により10秒間スプレー洗浄した。 (4)乾燥:ドライヤーにより乾燥した。
【0030】(5)クロメート処理:塗布型クロメート
液(Cr6+・・4%,Cr3+・・2%,SiO2 ・・9
%を含有する水分散液)を、ロールコート法によりクロ
ム付着量目標値60mg/m2で塗布した後、150℃の熱
風乾燥炉で最高到達板温60℃で乾燥した。 (6)塗装:裏面用アルキッド塗料をバーコート法で乾
燥塗膜厚6μmで塗装した後、300℃の熱風乾燥炉で
最高到達板温210℃で焼付乾燥した。
液(Cr6+・・4%,Cr3+・・2%,SiO2 ・・9
%を含有する水分散液)を、ロールコート法によりクロ
ム付着量目標値60mg/m2で塗布した後、150℃の熱
風乾燥炉で最高到達板温60℃で乾燥した。 (6)塗装:裏面用アルキッド塗料をバーコート法で乾
燥塗膜厚6μmで塗装した後、300℃の熱風乾燥炉で
最高到達板温210℃で焼付乾燥した。
【0031】(7)塗装板の折り曲げ試験:JIS−G
−3312の着色亜鉛鉄板の試験法に準じて、各供試試
験板に対し20℃における折り曲げ内側間隔板2枚の2
T折り曲げ試験を行い、テープ剥離後の剥離状態を下記
判定規準により評価した。 5:異常なし 4:亀裂のみ、および剥離面積5%未満 3:剥離面積5%〜25%未満 2:剥離面積25%〜50%未満 1:剥離面積50%以上
−3312の着色亜鉛鉄板の試験法に準じて、各供試試
験板に対し20℃における折り曲げ内側間隔板2枚の2
T折り曲げ試験を行い、テープ剥離後の剥離状態を下記
判定規準により評価した。 5:異常なし 4:亀裂のみ、および剥離面積5%未満 3:剥離面積5%〜25%未満 2:剥離面積25%〜50%未満 1:剥離面積50%以上
【0032】(8)塗装板の耐食性試験:各供試試験板
から70×150mmの試験板を切り出し、JIS−Z−
2371に規定された塩水噴霧試験を実施し500時間
後の塗装板表面に発生したブリスターをASTM(Am
erican Society for Testin
g and Materials)規格に準じて判定し
た。
から70×150mmの試験板を切り出し、JIS−Z−
2371に規定された塩水噴霧試験を実施し500時間
後の塗装板表面に発生したブリスターをASTM(Am
erican Society for Testin
g and Materials)規格に準じて判定し
た。
【0033】実施例4〜6および比較例5〜8 実施例4〜6および比較例5〜6の各々において下記
(1)に記載の供試試験板に、表3に示された組成の処
理液を用いて置換めっき処理を施した。次に、置換めっ
き処理後の試験板又は置換めっき処理が施されていない
供試試験板(比較例8)に、下記(3)〜(6)に記載
の洗浄、乾燥、クロメート処理、塗装をこの順で施し
た。また比較例7において上記試験板にりん酸亜鉛処理
後塗装を施した各供試試験板を、下記(7)および
(8)に記載の塗装板の折り曲げ試験、および塗装板の
エッジクリープ試験に供した。表4には適用した置換め
っき処理条件、供試試験板を連続加工処理して亜鉛を溶
解させた処理液についての液中亜鉛イオン量とスラッジ
の発生の有無、置換めっき処理による重金属の析出量、
並びに塗装板の折り曲げ試験および塗装板のエッジクリ
ープ試験の結果を示す。
(1)に記載の供試試験板に、表3に示された組成の処
理液を用いて置換めっき処理を施した。次に、置換めっ
き処理後の試験板又は置換めっき処理が施されていない
供試試験板(比較例8)に、下記(3)〜(6)に記載
の洗浄、乾燥、クロメート処理、塗装をこの順で施し
た。また比較例7において上記試験板にりん酸亜鉛処理
後塗装を施した各供試試験板を、下記(7)および
(8)に記載の塗装板の折り曲げ試験、および塗装板の
エッジクリープ試験に供した。表4には適用した置換め
っき処理条件、供試試験板を連続加工処理して亜鉛を溶
解させた処理液についての液中亜鉛イオン量とスラッジ
の発生の有無、置換めっき処理による重金属の析出量、
並びに塗装板の折り曲げ試験および塗装板のエッジクリ
ープ試験の結果を示す。
【0034】
【表3】
【0035】
【表4】
【0036】(1)供試試験板:極低鉛溶融亜鉛めっき
鋼板(めっき浴中のPb量0.003%)、無塗油板、板
厚0.4mm、目付量125g/m2 (2)置換めっき処理:表2に記載の通り (3)洗浄:水道水により10秒間スプレー洗浄した。 (4)乾燥:ドライヤーにより乾燥した。
鋼板(めっき浴中のPb量0.003%)、無塗油板、板
厚0.4mm、目付量125g/m2 (2)置換めっき処理:表2に記載の通り (3)洗浄:水道水により10秒間スプレー洗浄した。 (4)乾燥:ドライヤーにより乾燥した。
【0037】(5)クロメート処理:塗布型クロメート
液(Cr6+・・3%,Cr3+・・2%,SiO2 ・・7
%,樹脂・・0.5%を含有する水分散液)を、ロール
コート法によりクロム付着量目標値70mg/m2で塗布し
た後、150℃の熱風乾燥炉で最高到達板温60℃で乾
燥した。
液(Cr6+・・3%,Cr3+・・2%,SiO2 ・・7
%,樹脂・・0.5%を含有する水分散液)を、ロール
コート法によりクロム付着量目標値70mg/m2で塗布し
た後、150℃の熱風乾燥炉で最高到達板温60℃で乾
燥した。
【0038】(6)塗装:エポキシ系プライマーをバー
コート法で乾燥塗膜厚5μmで塗装した後、300℃の
熱風乾燥炉で最高到達板温195℃で焼付乾燥し、次い
でポリエステル系トップコートを乾燥塗膜厚12μmで
塗装した後、300℃の熱風乾燥炉で最高到達板温22
0℃で焼付乾燥した。
コート法で乾燥塗膜厚5μmで塗装した後、300℃の
熱風乾燥炉で最高到達板温195℃で焼付乾燥し、次い
でポリエステル系トップコートを乾燥塗膜厚12μmで
塗装した後、300℃の熱風乾燥炉で最高到達板温22
0℃で焼付乾燥した。
【0039】(7)塗装板の折り曲げ試験:JIS−G
−3312の着色亜鉛鉄板の試験法に準じて、各供試試
験板に対し20℃における折り曲げ内側間隔板1枚の1
T折り曲げ試験を行い、テープ剥離後の剥離状態を下記
判定規準により評価した。 5:異常なし 4:亀裂のみ、および剥離面積5%未満 3:剥離面積5%〜25%未満 2:剥離面積25%〜50%未満 1:剥離面積50%以上
−3312の着色亜鉛鉄板の試験法に準じて、各供試試
験板に対し20℃における折り曲げ内側間隔板1枚の1
T折り曲げ試験を行い、テープ剥離後の剥離状態を下記
判定規準により評価した。 5:異常なし 4:亀裂のみ、および剥離面積5%未満 3:剥離面積5%〜25%未満 2:剥離面積25%〜50%未満 1:剥離面積50%以上
【0040】(8)塗装板のエッジクリープ試験:各供
試試験板から70×150mmの試験板を両端面の上下に
バリが出るように切り出し、JIS−Z−2371に規
定された塩水噴霧試験を実施し1000時間後の端面か
らの最大クリープ幅(mm)を両サイド測定しこれらの平
均値で記載した。
試試験板から70×150mmの試験板を両端面の上下に
バリが出るように切り出し、JIS−Z−2371に規
定された塩水噴霧試験を実施し1000時間後の端面か
らの最大クリープ幅(mm)を両サイド測定しこれらの平
均値で記載した。
【0041】実施例7〜9および比較例9〜11 実施例7〜8および比較例9〜10の各々において下記
(1)に記載の供試試験板に、表5に示された組成の処
理液を用いて置換めっき処理を施した。次に置換めっき
処理後の試験板又は置換めっき処理が施されていない供
試試験板(比較例11)に、下記(2)〜(9)に記載
の脱脂、洗浄、乾燥、クロメート処理、塗装の工程をこ
の順で施した。そしてこれらの処理を施した供試試験板
を下記(10)、(11)に記載の塗装板の密着性試
験、および塗装板の耐食性試験に供した。表6には、適
用した置換めっき処理条件、供試試験板を連続加工処理
した亜鉛を溶解させた処理液についての液中亜鉛イオン
量とスラッジの発生の有無、置換めっき処理による重金
属の析出量、並びに塗装板の密着性試験および塗装板の
耐食性試験の結果を示す。
(1)に記載の供試試験板に、表5に示された組成の処
理液を用いて置換めっき処理を施した。次に置換めっき
処理後の試験板又は置換めっき処理が施されていない供
試試験板(比較例11)に、下記(2)〜(9)に記載
の脱脂、洗浄、乾燥、クロメート処理、塗装の工程をこ
の順で施した。そしてこれらの処理を施した供試試験板
を下記(10)、(11)に記載の塗装板の密着性試
験、および塗装板の耐食性試験に供した。表6には、適
用した置換めっき処理条件、供試試験板を連続加工処理
した亜鉛を溶解させた処理液についての液中亜鉛イオン
量とスラッジの発生の有無、置換めっき処理による重金
属の析出量、並びに塗装板の密着性試験および塗装板の
耐食性試験の結果を示す。
【0042】
【表5】
【0043】
【表6】
【0044】(1)供試試験板:電気亜鉛めっき鋼板、
塗油板、板厚0.8mm、目付量20g/m2 (2)脱脂:日本パーカライジング社製アルカリ脱脂剤
CL−N364S,2%水溶液で温度60℃、スプレー
30秒行った。 (3)洗浄:水道水による10秒間スプレー洗浄をし
た。 (4)ロール絞り:
塗油板、板厚0.8mm、目付量20g/m2 (2)脱脂:日本パーカライジング社製アルカリ脱脂剤
CL−N364S,2%水溶液で温度60℃、スプレー
30秒行った。 (3)洗浄:水道水による10秒間スプレー洗浄をし
た。 (4)ロール絞り:
【0045】(5)置換めっき処理:表3に記載の通り (6)洗浄:水道水により10秒間スプレー洗浄した。 (7)乾燥:ドライヤーにより乾燥した。
【0046】(8)クロメート処理:塗布型クロメート
液(Cr6+・・2%,Cr3+・・1%を含有する水溶
液)をロールコート法によりクロム付着量目標値50mg
/m2で塗布した後、250℃の熱風乾燥炉で最高到達板
温150℃で乾燥した。
液(Cr6+・・2%,Cr3+・・1%を含有する水溶
液)をロールコート法によりクロム付着量目標値50mg
/m2で塗布した後、250℃の熱風乾燥炉で最高到達板
温150℃で乾燥した。
【0047】(9)塗装:焼付型メラミンアルキッド塗
料をバーコート法で乾燥塗膜厚25μmで塗装した後、
板温140℃で20分焼付乾燥した。
料をバーコート法で乾燥塗膜厚25μmで塗装した後、
板温140℃で20分焼付乾燥した。
【0048】(10)塗装板の密着性試験: ゴバン目試験 各供試試験板に対し1mm平方のマス目を素地金属まで達
するようにカッターで切込み、テープ剥離後の塗膜の剥
離程度を観察した。 エリクセン試験 各供試試験板に対しエリクセン押出機により6mm押出
し、テープ剥離後の塗膜の剥離程度を観察した。上記項
目の塗装板の密着性は塗膜の剥離程度によって次の4段
階に分けて評価した。 4:塗膜剥離0% 3:塗膜剥離10%未満 2:塗膜剥離10%〜30%未満 1:塗膜剥離30%以上
するようにカッターで切込み、テープ剥離後の塗膜の剥
離程度を観察した。 エリクセン試験 各供試試験板に対しエリクセン押出機により6mm押出
し、テープ剥離後の塗膜の剥離程度を観察した。上記項
目の塗装板の密着性は塗膜の剥離程度によって次の4段
階に分けて評価した。 4:塗膜剥離0% 3:塗膜剥離10%未満 2:塗膜剥離10%〜30%未満 1:塗膜剥離30%以上
【0049】(11)塗装板の耐食性:各供試試験板か
ら70〜150mmの試験板を切り出し塗膜に素地金属ま
で達するキズをカッターで入れ、塩水噴霧試験を200
時間行った後、テープ剥離を行いキズからの最大片側剥
離幅(mm)を測定した。
ら70〜150mmの試験板を切り出し塗膜に素地金属ま
で達するキズをカッターで入れ、塩水噴霧試験を200
時間行った後、テープ剥離を行いキズからの最大片側剥
離幅(mm)を測定した。
【0050】表1、および表2から明らかなように、置
換めっき液中にりん酸イオンを含有しない比較例1にお
いては、溶出亜鉛イオンの増加に従いpHが上昇するた
め、重金属の析出量が少なくなり塗装板の折り曲げ密着
性が低下した。また、比較例2〜3においては、溶出亜
鉛イオン量の増加によってスラッジが発生した。さらに
置換めっき処理されていない比較例4においては塗装板
の密着性が劣っていた。しかし本発明の実施例1〜3に
おいては、溶出亜鉛イオン量が増加してもスラッジが発
生せず、且つ長期にわたってその初期性能を維持でき
た。
換めっき液中にりん酸イオンを含有しない比較例1にお
いては、溶出亜鉛イオンの増加に従いpHが上昇するた
め、重金属の析出量が少なくなり塗装板の折り曲げ密着
性が低下した。また、比較例2〜3においては、溶出亜
鉛イオン量の増加によってスラッジが発生した。さらに
置換めっき処理されていない比較例4においては塗装板
の密着性が劣っていた。しかし本発明の実施例1〜3に
おいては、溶出亜鉛イオン量が増加してもスラッジが発
生せず、且つ長期にわたってその初期性能を維持でき
た。
【0051】表3および表4から明らかなように、極低
鉛溶融亜鉛めっき鋼板に対してはりん酸亜鉛被膜が形成
される比較例5,および7においては、塗装板の折り曲
げ密着性が劣っていた。またpHが低い比較例6において
は、溶出亜鉛イオン量の増加に従い重金属の置換析出性
が低下しスラッジが発生した。さらに置換めっき処理さ
れていない比較例8においては、塗装板の折り曲げ密着
性およびエッジクリープ性が劣っていた。しかし本発明
の実施例4〜6においては、亜鉛イオンが溶出してきて
も、りん酸塩被膜が形成されず、その初期性能を長期に
わたって維持できた。
鉛溶融亜鉛めっき鋼板に対してはりん酸亜鉛被膜が形成
される比較例5,および7においては、塗装板の折り曲
げ密着性が劣っていた。またpHが低い比較例6において
は、溶出亜鉛イオン量の増加に従い重金属の置換析出性
が低下しスラッジが発生した。さらに置換めっき処理さ
れていない比較例8においては、塗装板の折り曲げ密着
性およびエッジクリープ性が劣っていた。しかし本発明
の実施例4〜6においては、亜鉛イオンが溶出してきて
も、りん酸塩被膜が形成されず、その初期性能を長期に
わたって維持できた。
【0052】表5、および表6から明らかなように、有
機酸の添加されていない比較例9においては、溶出亜鉛
イオン量の増加に従い、pHが上昇するため重金属の析出
量が少なくなると共にスラッジが発生した。また、重金
属イオン濃度の低い比較例10においては、亜鉛イオン
量の増加に伴い重金属の析出量が低下し塗装板の密着性
が低下した。さらに、置換めっき処理されていない比較
例11においては、塗装板の密着性および耐食性が劣っ
ていた。しかし、本発明の実施例7〜9においては、長
期にわたってその初期性能を維持し、得られた塗装板も
すぐれた性能を有していた。
機酸の添加されていない比較例9においては、溶出亜鉛
イオン量の増加に従い、pHが上昇するため重金属の析出
量が少なくなると共にスラッジが発生した。また、重金
属イオン濃度の低い比較例10においては、亜鉛イオン
量の増加に伴い重金属の析出量が低下し塗装板の密着性
が低下した。さらに、置換めっき処理されていない比較
例11においては、塗装板の密着性および耐食性が劣っ
ていた。しかし、本発明の実施例7〜9においては、長
期にわたってその初期性能を維持し、得られた塗装板も
すぐれた性能を有していた。
【0053】実施例10〜12および比較例12〜14 実施例10〜12および比較例12〜14の各々におい
て、下記(1)に記載の供試試験板に、表7に示されて
いる組成の処理液を用いて置換めっきを施した。次に、
置換めっき処理後の試験板、および、置換めっき処理が
施されていない供試試験板(比較例14)に、下記
(3)〜(5)に記載の洗浄、乾燥、クロメート処理を
この順で施した。上記処理を施された供試試験板を、下
記(6),(7)に記載の白錆促進試験、および、黒錆
促進試験を行った。表8には適用した置換めっき処理条
件、供試試験板を連続加工処理して亜鉛を溶解させた処
理液についての液中亜鉛イオン量とスラッジの発生の有
無、置換めっき処理による重金属の析出量、並びに白錆
促進試験および黒錆促進試験の結果を示す。
て、下記(1)に記載の供試試験板に、表7に示されて
いる組成の処理液を用いて置換めっきを施した。次に、
置換めっき処理後の試験板、および、置換めっき処理が
施されていない供試試験板(比較例14)に、下記
(3)〜(5)に記載の洗浄、乾燥、クロメート処理を
この順で施した。上記処理を施された供試試験板を、下
記(6),(7)に記載の白錆促進試験、および、黒錆
促進試験を行った。表8には適用した置換めっき処理条
件、供試試験板を連続加工処理して亜鉛を溶解させた処
理液についての液中亜鉛イオン量とスラッジの発生の有
無、置換めっき処理による重金属の析出量、並びに白錆
促進試験および黒錆促進試験の結果を示す。
【0054】
【表7】
【0055】
【表8】
【0056】(1)供試試験板:亜鉛−5%アルミニウ
ム合金めっき鋼板 板厚0.7mm、目付量90g/m2 (2)置換めっき処理:表7に記載の通り (3)洗浄:水道水により10秒間スプレー洗浄した。 (4)乾燥:ドライヤーにより乾燥。
ム合金めっき鋼板 板厚0.7mm、目付量90g/m2 (2)置換めっき処理:表7に記載の通り (3)洗浄:水道水により10秒間スプレー洗浄した。 (4)乾燥:ドライヤーにより乾燥。
【0057】(5)クロメート処理:塗布型クロメート
液(Cr6+・・4%,Cr3+・・2%)をロールコート
法によりクロム付着量25mg/m2で塗布した後、150
℃の熱風乾燥炉で最高到達板温60℃で乾燥した。
液(Cr6+・・4%,Cr3+・・2%)をロールコート
法によりクロム付着量25mg/m2で塗布した後、150
℃の熱風乾燥炉で最高到達板温60℃で乾燥した。
【0058】(6)白錆促進試験:各供試試験板から7
0×150mmの試験板を切り出し、JIS−Z−237
1に規定された塩水噴霧試験を実施し72時間後の白錆
発生面積を下記判定基準により目視判定した。 5:白錆無し 4:白錆発生面積5%未満 3:白錆発生面積5〜25%未満 2:白錆発生面積25〜50%未満 1:白錆発生面積50%以上
0×150mmの試験板を切り出し、JIS−Z−237
1に規定された塩水噴霧試験を実施し72時間後の白錆
発生面積を下記判定基準により目視判定した。 5:白錆無し 4:白錆発生面積5%未満 3:白錆発生面積5〜25%未満 2:白錆発生面積25〜50%未満 1:白錆発生面積50%以上
【0059】(7)黒錆促進試験:各供試試験板から7
0×150mmの試験板を複数切り出し、各試験板の試験
面を対面させて1対としたものを重ね合わせて、ビニー
ルコート紙にて梱包後、角の4ケ所をボルト締めにし
て、トルクレンチで1kg・f/cm2 の荷重をかけ、そし
て、49℃,98%相対湿度の湿潤試験器内に240時
間保持した後、取り出し、重ね合わせ部の黒変状況を下
記判定基準により目視判定した。 5:黒変無し 4:極めて軽度に灰色化 3:黒変25%未満 2:黒変25〜50%未満 1:黒変50%以上
0×150mmの試験板を複数切り出し、各試験板の試験
面を対面させて1対としたものを重ね合わせて、ビニー
ルコート紙にて梱包後、角の4ケ所をボルト締めにし
て、トルクレンチで1kg・f/cm2 の荷重をかけ、そし
て、49℃,98%相対湿度の湿潤試験器内に240時
間保持した後、取り出し、重ね合わせ部の黒変状況を下
記判定基準により目視判定した。 5:黒変無し 4:極めて軽度に灰色化 3:黒変25%未満 2:黒変25〜50%未満 1:黒変50%以上
【0060】表7,および表8から明らかなように、り
ん酸イオンと有機酸を含有しない比較例12において
は、初期重金属析出量が多くなり耐白錆性が劣った。そ
の後、溶出亜鉛イオンの増加に従いpHが低下するため、
重金属の析出量が少なくなり耐黒錆性が低下した。ま
た、比較例13においては、溶出亜鉛イオン量の増加に
よってスラッジが発生した。さらに置換めっき処理され
ていない比較例14においては耐黒錆性が劣っていた。
しかし本発明の実施例10〜12においては、溶出亜鉛
イオン量が増加してもスラッジが発生せず、且つ長期に
わたってその初期性能を維持できた。
ん酸イオンと有機酸を含有しない比較例12において
は、初期重金属析出量が多くなり耐白錆性が劣った。そ
の後、溶出亜鉛イオンの増加に従いpHが低下するため、
重金属の析出量が少なくなり耐黒錆性が低下した。ま
た、比較例13においては、溶出亜鉛イオン量の増加に
よってスラッジが発生した。さらに置換めっき処理され
ていない比較例14においては耐黒錆性が劣っていた。
しかし本発明の実施例10〜12においては、溶出亜鉛
イオン量が増加してもスラッジが発生せず、且つ長期に
わたってその初期性能を維持できた。
【0061】
【発明の効果】本発明に係る亜鉛含有金属めっき鋼板用
酸性置換めっき液組成物は、それを塗装下地処理に用い
たとき、優れた塗装板にすぐれた密着性および耐食性を
付与することができ、また、クロメート下地処理に用い
たときには、これに優れた耐黒錆性を付与することがで
き、かつ置換めっき液の初期性能を長期にわたり維持し
連続使用可能とすることができ、さらに装置を腐食する
ことがほとんどないため、その工業的価値は大きいもの
である。
酸性置換めっき液組成物は、それを塗装下地処理に用い
たとき、優れた塗装板にすぐれた密着性および耐食性を
付与することができ、また、クロメート下地処理に用い
たときには、これに優れた耐黒錆性を付与することがで
き、かつ置換めっき液の初期性能を長期にわたり維持し
連続使用可能とすることができ、さらに装置を腐食する
ことがほとんどないため、その工業的価値は大きいもの
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−267279(JP,A) 特開 昭61−207580(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C23C 18/00 - 18/54 C23C 22/78
Claims (3)
- 【請求項1】 金属原子に換算して1.5〜40g/リ
ットルの、ニッケル、鉄、およびコバルトから選ばれた
少なくとも1種の重金属イオンと、0.5〜10g/リ
ットルのりん酸イオンと、1〜250g/リットルの硫
酸イオンと、および1〜20g/リットルの有機酸とを
含有し、かつ2.0〜4.5のpHを有することを特徴と
する、亜鉛含有金属めっき鋼板用酸性置換めっき液組成
物。 - 【請求項2】 前記有機酸が、グリコール酸、乳酸、リ
ンゴ酸、酒石酸、クエン酸、グルコン酸、およびアスコ
ルビン酸からなる少なくとも1種からなる、請求項1に
記載の酸性置換めっき液組成物。 - 【請求項3】 前記pHが、弗化水素酸、ケイ弗化水素
酸、亜鉛酸化物およびアンモニアから選ばれた少なくと
も1種により調整されている、請求項1に記載の酸性置
換めっき液組成物。
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|---|---|---|---|
| JP5080883A JP2968147B2 (ja) | 1993-04-07 | 1993-04-07 | 亜鉛含有金属めっき鋼板用酸性置換めっき液組成物 |
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| AT94913306T ATE168728T1 (de) | 1993-04-07 | 1994-03-28 | Zusammensetzung und verfahren zum substituierten plattieren von zink- oder zink-legierungs- oberflächen |
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| DE69411902T DE69411902T2 (de) | 1993-04-07 | 1994-03-28 | Zusammensetzung und verfahren zum substituierten plattieren von zink- oder zink-legierungs-oberflächen |
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|---|---|---|---|
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| DE102007021364A1 (de) * | 2007-05-04 | 2008-11-06 | Henkel Ag & Co. Kgaa | Metallisierende Vorbehandlung von Zinkoberflächen |
| CN101311308B (zh) * | 2007-05-24 | 2011-04-27 | 西北工业大学 | 玻璃纤维表面化学镀五元合金镀液及其制备方法 |
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|---|---|---|---|---|
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| DE2543523A1 (de) * | 1975-09-30 | 1977-04-07 | Metallgesellschaft Ag | Staubschleuse |
| FR2531103B1 (fr) * | 1982-07-30 | 1985-11-22 | Onera (Off Nat Aerospatiale) | Bain pour le depot chimique de nickel et/ou de cobalt utilisant un reducteur a base de bore ou de phosphore |
| JPS60248882A (ja) * | 1984-05-24 | 1985-12-09 | Aisin Seiki Co Ltd | 高リン含有ニツケル合金の無電解めつき浴 |
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| GB8507181D0 (en) * | 1985-03-20 | 1985-04-24 | Omi International Benelux Bv | Passivation |
| JPH0696773B2 (ja) * | 1989-06-15 | 1994-11-30 | 日本ペイント株式会社 | 金属表面のリン酸亜鉛皮膜形成方法 |
| FR2654440B1 (fr) * | 1989-11-16 | 1993-07-30 | Produits Ind Cie Fse | Procede de conversion chimique de substrats metalliques, bain mis en óoeuvre dans ce procede et concentre pour la preparation du bain. |
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-
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- 1993-04-07 JP JP5080883A patent/JP2968147B2/ja not_active Expired - Fee Related
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- 1994-03-28 EP EP94913306A patent/EP0693139B1/en not_active Expired - Lifetime
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- 1994-03-28 DE DE69411902T patent/DE69411902T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1994-03-28 WO PCT/US1994/003225 patent/WO1994023089A1/en not_active Ceased
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- 1994-04-07 CN CN94104596A patent/CN1065574C/zh not_active Expired - Fee Related
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