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JP2947975B2 - 感熱転写記録媒体 - Google Patents

感熱転写記録媒体

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Publication number
JP2947975B2
JP2947975B2 JP3142910A JP14291091A JP2947975B2 JP 2947975 B2 JP2947975 B2 JP 2947975B2 JP 3142910 A JP3142910 A JP 3142910A JP 14291091 A JP14291091 A JP 14291091A JP 2947975 B2 JP2947975 B2 JP 2947975B2
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JP
Japan
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wax
thermal transfer
recording medium
transfer recording
acid
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP3142910A
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English (en)
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JPH04366687A (ja
Inventor
正 北村
清人 土井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Chemicals Inc filed Critical Mitsui Chemicals Inc
Priority to JP3142910A priority Critical patent/JP2947975B2/ja
Publication of JPH04366687A publication Critical patent/JPH04366687A/ja
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Publication of JP2947975B2 publication Critical patent/JP2947975B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感熱転写記録媒体に関
する。 更に詳しくは、熱転写性と保存安定性に優れた
多数回印字可能な感熱転写記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】これまでに従来技術として開示された感
熱転写記録媒体としては、例えば、特開昭55−105
579号、特開昭63−268693号には、微細な多
孔質性層を形成せしめ、その層に熱転写性インクを含浸
させる技術が開示されている。また特開昭57−160
691号には、有機若しくは無機の微粉末を用いて、網
状構造を形成し、熱転写性インクを含浸させる技術が開
示されている。また特開昭57−185192号には、
多孔質紙に熱転写性インクを含浸させる技術が開示され
ている。前記した公知技術は多数回印字を目的とした感
熱転写記録媒体の主に支持体構成に関する技術開示がな
されている。一方、感熱転写記録媒体の印字解像度を高
める目的で、熱転写性インク層に着目した従来技術で
は、例えば、特開昭60−94388号には、熱転写性
インクとして固体状成分に熱可塑性脂肪酸アミドを用い
る技術が、また、特開昭60−236793号には、熱
転写性インクとして固体状成分に熱可塑性の低分子量ポ
リエチレンワックス、モンタンワックスなどの記載がな
されている。更に、特開昭61−51386号で代表さ
れる数多くの感熱転写記録媒体に関する公知文献で、天
然植物系ワックスであるカルナバワックスを熱転写性イ
ンクのバインダー成分の主要な成分として開示してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、情報産業の急速
な発展と共に、感熱転写記録媒体が果す役割は益々重要
な地位をしめており、その大部分の感熱転写記録媒体の
市場では熱転写性インク用のバインダー成分の中心がカ
ルナバワックスを主体に使用されている実体がある。
即ち、カルナバワックスは融点が81〜86℃にあり、
すぐれた熱転写印字性及び保存安定性をしめすと共に、
かつ優れた印字後の印字耐久性が得られる事から、感熱
転写記録媒体に於ける熱転写性インクバインダー成分の
主要な素材と言える。また、カルナバワックスはそれ自
体の性質として硬く、光沢が良い等の性質を有するた
め、家具等の艶出しワックス用途、自動車ワックス用
途、ホットメルト接着剤用途等でも多用化される事に伴
い、その供給性に主要な問題が発生している。 即ち、
カルナバワックスは天然ワックスであり、市場での供給
量には限界が有り益々増える感熱転写記録媒体用途に対
し供給量の不足や品質のバラツキ等の問題が発生してい
る現状がある。従って、感熱転写記録媒体市場ではカル
ナバワックスに替る代替ワックスの出現が熱望されてい
る。
【0004】本発明は、上記従来技術に鑑み、熱転写性
インク用のバインダー成分としてカルナバワックスを全
く用いないかまたは極く少量併用することで優れた感熱
転写記録媒体が得られないかが主たる目的であり、カル
ナバワックスを主体とした従来公知の熱転写性インクと
ほぼ同等の性質を発現することが可能な新規な熱転写性
インク成分、及びその新規な熱転写性インク成分を用い
た優れた熱転写性(高濃度かつ解像性に富む)と保存安
定性に優れた必要に応じて多数回印字可能な感熱転写記
録媒体を提供する事に有る。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は次のとおり
である。 (イ)支持体上に、熱転写性インク層を形成して成り、
該熱転写性インク層が着色剤及び常温で固体状成分を含
有する事を特徴とする感熱転写記録媒体に於いて固体状
成分が下記一般式(1) [ただし式中、Aはイソシアヌル基(イソシアヌル酸の
水素置換した残基)を表し、Xは炭素数2〜5の整数を
表わされるアルキレン基またはアルケニル基を表し、Y
は−X−OOCR3 又は−X−OH基を表す。また
1 、R2 、R3 は夫々炭素数12〜30の整数で表さ
れる高級アルキル基またはアルケニル基を表わす。]で
示されるイソシアヌール酸エステルの群から選ばれた結
晶性ワックスの1種または2種以上の混合物を5〜95
重量%の範囲で含有させる事を特徴とする感熱転写記録
媒体。 (ロ)支持体上に、接着層を介して熱転写性インク層の
一層または複数層を形成して成る感熱転写記録媒体に於
いて、該熱転写性インク層の何れかの層または全層が、
着色剤及び常温でショアーDの硬度が45以上を示す固
体状成分を含有し、その固体状成分が上記一般式(1)
で示されるイソシアヌール酸エステルの群から選ばれた
結晶性ワックスの1種または2種以上の混合物を5〜9
5重量%の範囲で含有させる事を特徴とする感熱転写記
録媒体。 (ハ)微細多孔性の性質を示す支持体上に、熱転写性イ
ンク層を形成して成る感熱転写記録媒体に於いて、熱転
写性インク層が着色剤及び常温でショアーDの硬度が4
5以上を示す固体状成分を含有し、その固体状成分が前
記一般式 (1)で示されるイソシアヌール酸エステル
の群から選ばれた結晶性ワックスの1種または2種以上
の混合物を5〜95重量%の範囲で含有させる事を特徴
とする感熱転写記録媒体。 (ニ)結晶性ワックスが、融点が65〜95℃の範囲に
ある事を特徴とする前記(イ)〜(ハ)の何れかの感熱
転写記録媒体。 (ホ)結晶性ワックスが、トリス(2−ヒドロキシエチ
ル)イソシアヌレートの2または3ステアリン酸付加
物、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート
の2または3パルミチン酸付加物、トリス(2−ヒドロ
キシエチル)イソシアヌレートの2または3ミリスチン
酸付加物、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌ
レートの2または3ベヘニン酸付加物、トリス(2−ヒ
ドロキシプロピル)イソシアヌレートの2または3ステ
アリン酸付加物、トリス(2−ヒドロキシプロピル)イ
ソシアヌレートの2または3パルミチン酸付加物、トリ
ス(2−ヒドロキシプロピル)イソシアヌレートの2ま
たは3ミリスチン酸付加物、トリス(2−ヒドロキシプ
ロピル)イソシアヌレートの2または3ベヘニン酸付加
物である事を特徴とする前記(イ)〜(ニ)の何れか感
熱転写記録媒体。 (ヘ)固体状成分が、前記の結晶性ワックスと、更に下
記の成分(B)を多くとも30重量%及び/又は成分
(C)を多くとも15重量%併用使用する事を特徴とす
る前記(イ)〜(ホ)の何れかの感熱転写記録材。 (B)動物系ワックス、植物系ワックス、鉱物系ワック
ス、石油系ワックス、合成パラフィンワックス、脂肪酸
アミドワックス、酸化または酸変性された変成ワック
ス、下記一般式(2) R4 COO−(Z−O)n−OC−R−CO−(O−Z)n−Q (2) [ただし式中、Rはフェニレン基を表し、Zは炭素数2
〜5のアルキレン基を表し、Qは−OOCR5 または−
OH基を表す。また、R4 及びR5 は夫々炭素数12〜
30の高級アルキル基またはアルケニル基を表し、nは
1〜50の整数を表す。]で示されるテレフタール酸エ
ステルの結晶性ワックスの群から選ばれたの1種又は2
種以上の混合物。 (C)酢酸ビニルの含有量が28重量%以下のエチレン
−酢酸ビニル共重合樹脂、エチルアクリレートが35重
量%以下のエチレン−エチルアクリレート共重合樹脂、
メチルアクリレートが35重量%以下のエチレン−メチ
ルアクリレート共重合樹脂、結晶性飽和ポリエステル樹
脂、エチレンーアクリル酸共重合樹脂、エチレンーメタ
アクリル酸共重合樹脂、スチレン−エチレン−ブチレン
−スチレンブロック共重合樹脂、スチレン−エチレン−
プロピレン−スチレンブロック共重合樹脂、スチレン−
ブタジエン−スチレンブロック共重合樹脂、スチレン−
イソプレン−スチレンブロック共重合樹脂等のスチレン
ブロック共重合樹脂から選択された熱溶融性樹脂物質の
1種又は2種以上の混合物。
【0006】以下更に本発明をより詳細に説明する。本
発明の感熱転写記録媒体では前記したように、以下に示
す支持体上に下記で示された熱転写性インク層を形成し
て成り、該熱転写性インク層が着色剤及び常温で好まし
くはショアーDの硬度が45以上を示す固体状成分を含
有する感熱転写記録媒体で有ることが特徴的である。本
発明の感熱転写記録媒体に用いられる支持体としては、
その1種として、熱剛性性(耐熱強度)に富み、かつ寸
法安定性及び表面平滑性に富んだ物を使用する事で良
い。また別な1種として紙や繊維等の多孔質性のシート
状支持体で有っても何等問題は無い。 一般的には支持
体は以下の性質を有する事が慣用である。その一つは耐
熱強度として、サーマルヘッド等の熱源の加熱温度によ
り、軟化しない又は可塑化しない強靱さと寸法安定性を
兼ね供えている事。その2つめは支持体上の熱転写性物
質を含有する熱転写性インク層が良好な感熱転写率(高
印字濃度と高解像性の度合い)を示すに十分な平滑性が
有る事の性質が挙げられる。
【0007】この様な例としては、普通紙、コンデンサ
ー紙、ラミネート紙、コート紙等の紙類、ポリエチレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステル、ポリ
スチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート樹脂、ポ
リアミド、ポリイミド等の樹脂フィルム類および紙−樹
脂フィルム複合体、アルミ箔等の金属フィルムおよびア
ルミ等金属箔−樹脂フィルム複合体、紙−アルミ等金属
複合体、紙−金属箔−樹脂フィルム複合体等が好適に使
用可能である。また熱ヘッドと直接接触する側の支持体
の表面は、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、ポリイミド樹
脂、ポリカーボネート樹脂、フェノール樹脂、メラミン
樹脂、ニトロセルロース等の耐熱保護層を設ける事によ
り、支持体の耐熱性を向上させた支持体材料を採用する
事であって良い。また支持体の厚みは、特に制約は無い
が、良好な熱伝導性を得る事で一般的には60μ以下、
好ましくは30μ以下、特に好ましくは2μから20μ
が好ましい。すなわち本発明の感熱転写記録材に用いら
れる支持体は、その支持体裏面側の構成に関して特に制
約される物でなく、任意であって良く、例えばブロッキ
ング防止層、スティッキング防止層などの、一般的なバ
ッキング層を構成された支持体であって何等差支えな
い。本発明の感熱転写記録材は、支持体上に接着層を介
して1層または複数の熱転写性インク層からなる下記の
熱転写性インク成分を用いた感熱転写記録材が良いとし
た理由は、多数回印字可能な優れた感熱転写記録媒体と
して推奨されるからであり、特に制約は無いが、好まし
くは2層以上の複数の熱転写性インク層が形成される場
合、最上層は熱転写性が増す(溶融温度が下層より低く
なる様に、または溶融粘度が下層より低くなる様に)様
に形成させることが好ましい。また本発明の感熱転写記
録媒体は、微細多孔性の性質を示す支持体上に熱転写性
インク層を形成して成る下記の熱転写性インク成分を用
いた感熱転写記録媒体も好ましいとした理由は、やはり
多数回印字可能な優れた感熱転写記録媒体として推奨さ
れるからであり、この様な微細多孔性の性質を示す支持
体としてはすでに公知の支持体をしようして良く、特に
制約は無く、前記支持体の中から目的に照し選定し多孔
質支持体とする事が良い。
【0008】前記した感熱転写記録媒体に於いて、接着
剤層及び1層またはそれ以上の複数層からなる各熱転写
性インク層の各層は、それぞれ所望の機能を付与した層
とする事で良く、本発明の感熱転写記録媒体に於いて
は、熱転写性インク層は少なくとも転写層のいずれか1
層にまたはその全部の熱転写性インク層に前記の一般式
(1)で示されるイソシアヌール酸エステルの群から選
ばれた結晶性ワックスの1種または2種以上の混合物を
5〜95重量%の範囲で含有させる事が本発明の目的を
達成する上で重要である。 このような化合物としては、例えばイソシアヌール酸の
3エチレンオキサイド付加物であるトリス(2−ヒドロ
キシエチル)イソシアヌレート、イソシアヌール酸の3
プロピレンオキサイド付加物であるトリス(2−ヒドロ
キシプロピル)イソシアヌレート、イソシアヌール酸の
3ブチレンオキサイド付加物であるトリス(2−ヒドロ
キシブチル)イソシアヌレート等で代表される総称トリ
ス(2−ヒドロキシアルキル)イソシアヌレートの活性
ヒドロキシル基に対し、以下の脂肪酸及びまたはその酸
無水物及びまたはその低級アルキルエステル化脂肪酸誘
導体をエステル化反応またはエステル交換反応(脱アル
コール化エステル反応)させて得た物が代表的な例とし
て上げられる。好ましくはトリス(2−ヒドロキシエチ
ル)イソシアヌレート及びまたはトリス(2−ヒドロキ
シプロピル)イソシアヌレートを出発原料として用いる
事が本発明のイソシアヌール酸骨格の結晶性エステル化
ワックスの合成方法として最も好ましい。
【0009】また本発明では、以下の記載では、脂肪酸
及びまたはその酸無水物及びまたはその低級アルキルエ
ステル化脂肪酸誘導体を一括総称して単に脂肪酸と呼ぶ
こととする。すなわち、前記総称した脂肪酸とは炭素数
が12〜30の整数で示される飽和脂肪酸または不飽和
脂肪酸であり、具体的には以下の物が上げられる。この
ような化合物としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチ
ン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、トリデカン酸、ノ
ナデカン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、ヘプタデカン
酸、ノルボン酸、テトラコサン酸、トリコサン酸、ヘキ
サコサン酸、ヘペタコサン酸、オクタコサン酸等の脂肪
酸とその酸無水物またはそれらの低級アルキルエステル
化脂肪酸誘導体が代表的である。また、前記低級アルキ
ルとの表現は具体的には炭素数5以下の整数で示される
アルキル基やその他ハロゲン化アルキル基、フェニル
基、ナフチル基等を総称・意味するものである。また本
発明では先の記載で前記イソシアヌール酸骨格の結晶性
エステル化ワックスとしては、トリス(2−ヒドロキシ
エチル)イソシアヌレートの2または3ステアリン酸付
加物、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレー
トの2または3パルミチン酸付加物、トリス(2−ヒド
ロキシエチル)イソシアヌレートの2または3ミリスチ
ン酸付加物、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシア
ヌレートの2または3ベヘニン酸付加物、トリス(2−
ヒドロキシプロピル)イソシアヌレートの2または3ス
テアリン酸付加物、トリス(2−ヒドロキシプロピル)
イソシアヌレートの2または3パルミチン酸付加物、ト
リス(2−ヒドロキシプロピル)イソシアヌレートの2
または3ミリスチン酸付加物、トリス(2−ヒドロキシ
プロピル)イソシアヌレートの2または3ベヘニン酸付
加物が特に推奨される。また本発明記載の前記一般式
(2)で示されるテレフタール酸骨格の結晶性エステル
化ワックスとは以下の方法で得た物が代表的である。
【0010】このような化合物としては、例えばテレフ
タール酸の2エチレンオキサイド付加物であるビス(2
−ヒドロキシエチル)テレフタレート、テレフタール酸
の2プロピレンオキサイド付加物であるビス(2−ヒド
ロキシプロピル)テレフタレート、テレフタール酸の2
ブチレンオキサイド付加物であるビス(2−ヒドロキシ
ブチル)テレフタレート等で代表される総称ビス(2−
ヒドロキシアルキル)テレフタレートの活性ヒドロキシ
ル基に対し、前記した脂肪酸をエステル化反応またはエ
ステル交換反応(脱アルコール化エステル反応)させて
得た物が代表的な例として上げられる。好ましくは、ビ
ス(2−ヒドロキシエチル)テレフタレート及び/また
はビス(2−ヒドロキシプロピル)テレフタレートを出
発原料として用いる事が本発明のテレフタール酸酸骨格
の結晶性エステル化ワックスの合成方法として最も好ま
しい。具体的には、ビス(2−ヒドロキシエチル)テレ
フタレートの1または2ステアリン酸付加物、ビス(2
−ヒドロキシエチル)テレフタレートの1または2パル
ミチン酸付加物、ビス(2−ヒドロキシエチル)テレフ
タレートの1または2ミリスチン酸付加物、ビス(2−
ヒドロキシエチル)テレフタレートの1または2ベヘニ
ン酸付加物、ビス(2−ヒドロキシプロピル)テレフタ
レートの1または2ステアリン酸付加物、ビス(2−ヒ
ドロキシプロピル)テレフタレートの1または2パルミ
チン酸付加物、ビス(2−ヒドロキシプロピル)テレフ
タレートの1または2ミリスチン酸付加物、ビス(2−
ヒドロキシプロピル)テレフタレートの1または2ベヘ
ニン酸付加物等が好ましい。
【0011】本発明では前記イソシアヌレート骨格の結
晶性エステル化ワックスを主体とする熱転写性インクが
良い。理由は比較的常温でワックス硬度が高いこと。ま
た、熱転写性インクとしての性質がショアーDの硬度で
45以上を達成出来ると共にきわめてシャープな融点挙
動を示すこと。 更には単独での溶融粘度及び融点がカ
ルナバワックス並みに近似した性質を達成できる事等か
らである。一般に熱転写性インクとしての性質がショア
ーDの硬度で45以上を達成出来ると共に、きわめてシ
ャープな融点挙動を示すこと、更にはワックス単独での
溶融粘度及び融点がカルナバワックス並みに近い性質を
示す事は感熱転写記録媒体の熱転写性インクの熱転写性
解像性能を支配する重要な因子であり、従って前記因子
を熱転写性インク層に持たせる事の主旨から前記イソシ
アヌール酸骨格の結晶性エステル化ワックスを含有する
熱転写性インク層を形成する本発明の感熱転写記録体
は、高解像度の達成、保存安定性、印字後の印字体の耐
久性等に優れた性能を示す事ができる所以である。また
前記イソシアヌール酸骨格の結晶性エステル化ワックス
は、前記主旨に鑑み、熱転写性インク層中に5〜95重
量%の範囲、好ましくは20〜80重量%の範囲、より
好ましくは50〜80重量%の範囲で使用することが好
ましい。5重量%以下では熱転写性インクとして十分に
転写性能が発揮できないケースが有るからであり、95
重量%以上では着色剤の濃度が低くなりすぎて印字濃度
に問題があるからである。また前記結晶性エステル化ワ
ックスは、本発明の主旨に鑑みて、単独で常温で固体の
結晶性固体ワックスで有ることが慣用である。 従って
特に制約する物では無いが単独での融点が室温から12
0℃未満、好ましくは40〜100℃の範囲、依り好ま
しくは65〜95℃の範囲にありかつ溶融開始温度と完
全溶融温度の温度幅が±5℃以内、好ましくは±2℃以
内にある前記結晶性エステル化ワックス群を選定して使
用することが大いに好ましい。また前記結晶性エステル
化ワックスは、本発明の主旨に鑑みて、単独で融点以上
の比較的低温の溶融温度でカルナバワックス並みの低粘
度挙動を示す事が慣用である。 従って特に制約する物
では無いが単独での100℃の粘度が数十センチポン
ズ、好ましくは5〜50センチポイズの範囲、依り好ま
しくは5〜35センチポイズの範囲にある前記結晶性エ
ステル化ワックス群を選定して使用することが大いに好
ましい。
【0012】本発明の熱転写性インクとは、本質的に下
記着色剤と前記イソシアヌール酸骨格の結晶性エステル
化ワックスを一定量含む熱可塑性の感熱転写記録用イン
クと言う事が出来る。一方、本発明の感熱転写記録媒体
に於ける熱転写性インク層中には、より高度な感熱転写
記録媒体の種々目的に合せて、すでに公知の以下の各種
機能性添加成分を併用使用することは何等問題無く使用
することは好ましい。例えば、密着促進用の熱可塑性高
分子や粘着付与剤、インクの凝集力調整及び溶融粘度調
整剤、ワックス、分散剤、分散助剤、可塑剤、油剤、充
填剤、界面活性剤、ゲル化剤、耐候性安定剤等が挙げら
れ本発明の熱転写性インク成分の一部として加えて成る
事であって良く、特に制約されない。前記公知の熱可塑
性高分子、同粘着付与剤を含有させた熱転写性インク層
では記録紙への印字接着特性が向上し、耐久性に富む印
字を可能にする作用効果を発揮する様である。また熱転
写性インク層の融点や溶融粘度の調節の目的で、公知ワ
ックス及びまたは前記テレフタール酸骨格の結晶性エス
テル化ワックスや可塑剤を加える事で、印字作業性を任
意に調整可能な利点などから好ましく使用出来る。公知
のワックスとしては、常温で固体の動物系ワックス、植
物系ワックス、鉱物系ワックス、石油系ワックス、合成
炭化水素系ワックス、脂肪酸アミドワックス、変性ワッ
クス等のワックスが挙げられ、好ましくは印字作業性の
点から融点が40℃から80℃の範囲の前記ワックスが
良く、具体的には以下に挙げるワックスが代表的であ
る。
【0013】動物系ワックスとしては、例えば、鯨ロ
ウ、羊毛ロウ、昆虫ロウ、セラックロウ、蜜ロウ等が挙
げられ、植物系ワックスとしては、例えばカルナバロ
ウ、木ロウ、オウノキュリーロウ、エスバルトロウ、キ
ャンデリラロウ等が挙げられる。また、鉱物系ワックス
としては、例えばモンタンロウ、オゾケライト、セレシ
ン等が挙げられ、石油系ワックスとしては、例えばパラ
フィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、エス
テルワックス、ペトロラタム、ポリエチレングルコール
ジエステル系ワックス等が挙げられる。合成炭化水素系
ワックスとしては、例えば、フィッシャートロプッシュ
ワックス、ポリエチレンワックス、低分子量のポリプロ
ピレンワックス、低分子量のポリエチレンワックス及び
その誘導体等が挙げられ、変性ワックスとしては、例え
ば酸化ワックス、モンタンワックス誘導体、パラフィン
またはマイクロクリスタリンワックス誘導体が挙げら
る。脂肪酸アミドワックスとしては、例えばエチノンビ
スステアロアミド、オレイン酸アミド、ステアリン酸ア
ミド、メチレンビスステアロアミド、メチロールステア
ロアミド等が挙げられる。 なお、これらの1種又は2
種以上を併用した場合であっても良い。なお本発明に於
いては、前記テレフタール酸骨格の結晶性エステル化ワ
ックスとの併用使用も特に最も好ましい。 また、水素
化ワックス、例えばカスターワックス、オパールワック
ス等の上記ワックス化合物群に属しないワックスを併用
する事であっても良い。また、粘着付与剤としては、例
えば(水添)テルペン樹脂、(水添)テルペンフェノー
ル樹脂、(水添)C9石油樹脂、(水添)C5−C9共
重合石油樹脂、低分子ポリスチレン樹脂、スチレン変性
石油樹脂、低分子α−メチルスチレン樹脂等で代表され
る芳香族系粘着付与樹脂、(水添)ジシクロペンタジエ
ン系石油樹脂等で代表される脂環族系粘着付与樹脂、ロ
ジンエステル又はその誘導体で代表されるロジン系粘着
付与樹脂、脂肪属石油樹脂、等の1種又は2種以上の混
合物を使用する事が好ましい。粘着付与剤の使用選定に
当っては、本発明の樹脂、必要に応じて熱溶融樹脂群と
の相溶性のある成分を選定使用する事が慣用であり、熱
転写性インク層中の配合割合は熱転写性インク中に多く
とも30重量部以内、好ましくは20重量部以下で用い
ることで良い。
【0014】本発明では熱転写性インク成分の一つとし
て、以下の熱可塑性高分子を含有させることが大いに好
ましい。すなわち、前記熱可塑性高分子としては、酢酸
ビニルの含有量が28重量%以下のエチレン−酢酸ビニ
ル共重合樹脂(以下単にEVAと呼ぶ)、エチルアクリ
レートが35重量%以下のエチレン−エチルアクリレー
ト共重合樹脂(以下単にEEAと呼ぶ)、メチルアクリ
レートが35重量%以下のエチレン−メチルアクリレー
ト共重合樹脂(以下単にEMAと呼ぶ)、結晶性ポリエ
ステル樹脂、エチレンーアクリル酸共重合樹脂、エチレ
ンーメタアクリル酸共重合樹脂、スチレンーエチレンー
ブチレンースチレンブロック共重合樹脂(以下単にSE
BSと呼ぶ)やスチレンーエチレンープロピレンースチ
レンブロック共重合樹脂(以下単にSEPSと呼ぶ)や
スチレンーブタジエンースチレンブロック共重合樹脂
(以下単にSBSと呼ぶ)やスチレンーイソプレンース
チレンブロック共重合樹脂(以下単にSISと呼ぶ)等
のスチレンブロック共重合樹脂等が挙げられ、これらか
ら選択された熱可塑性高分子の1種又は2種以上を本発
明の熱転写性インク成分の一つとして多くとも15重量
%以内で含有させることは好ましい例である。
【0015】また好ましい可塑剤(軟化剤)としては、
例えばヒマシ油、アマニ油、オリーブ油などの植物油
や、鯨油のごとき動物油及び鉱物油、液状ポリブテン、
液状水添ポリイソプレン、パラフィンオイル、ナフテン
オイルなどの合成油、ポリアルキレングリコール、フッ
ソ油、シリコーン油などがあげられる。また好ましいそ
の他の機能性添加剤成分として、グラファイト、黒鉛、
金属微粉などの導電性微分体、重炭酸塩、炭酸塩、亜硝
酸塩などの無機化合物またはスルホニルヒドラジド系の
有機化合物などの熱分解性発泡剤、熱膨張性微小粒子、
重合防止剤、老化防止剤、紫外線安定剤(含光安定
剤)、紫外線吸収剤(含光吸収剤)、分散安定剤、粘度
調整剤(含チクソ性改良剤)、界面活性剤、高沸点溶剤
などを目的に応じて使用する事も好ましい。本発明に於
いては、本発明の熱転写性インク層中に着色剤と前記イ
ソシアヌール酸骨格の結晶性エステル化ワックスを含有
させる手段、必要に応じて更に前記熱可塑性高分子、ワ
ックス等の機能性添加成分を含有させる手段は、特に限
定はなく、一般的には溶解混合したり、乳化分散したり
して得る事で良い。この場合、成分の一部が不混和性を
示す場合などは、例えば激しく撹拌させ、均一に分散し
て使用することでよい。また溶剤を使用して、相溶状態
を形成後、脱溶剤を行なって微分散状態を形成させる手
段も好ましく採用できる。本発明に於いては、熱転写性
インクとしての形態を取る方法としては特に限定はな
く、着色剤及びイソシアヌール酸骨格の結晶性エステル
化ワックス、必要に応じて上記熱可塑性高分子、公知ワ
ックス、テレフタール酸骨格の結晶性エステル化ワック
ス、粘着付与剤等を同時溶融分散したバルクまたは溶液
とする方法、または本発明の各成分、着色剤をあらかじ
め別々に分散をして溶液とする方法、等を採用する事で
よい。
【0016】本発明の熱転写性インク層に用いられる着
色剤とは、例えば以下に示す各種の色素から適宜選択し
て使用する事で良く。好ましくは直接染料、酸性染料、
塩基性染料、分散染料、油溶性染料(金属油溶性染料を
含む)等が挙げられる。さらにインドアニリン色素、ア
ゾメチン色素、なども好ましく使用できる。また、本発
明の色材層に用いる色素としては、熱転写性物質と共に
基本的に転写(移行)可能な色素であれば良い事から、
前記の他、有機又は無機顔料であっても良い。本発明の
熱転写性インク層に用いられる着色剤の具体的な例は、
以下のものが挙げられる。即ち、黄色色素としては、例
えばPSイエローGG(三井東圧化学製)、PSイエロ
ーSK(三井東圧化学製)、カヤロンポリエステルライ
トイエロー5G−S(日本化薬製)、オイルイエローS
−7(白土)、アイゼンスピロンイエローGRHスペシ
ャル(保土ケ谷化学製)、スミプラストイエローFG
(住友化学製)、アイゼンスピロンイエローGRH(保
土ケ谷化学製)等がある。赤色色素としては、例えば、
PSレッドG(三井東圧化学製)、MSレッドVP(三
井東圧化学製)、ダイアセリトンファストレッドR(三
菱化成製)、スミプラストレッドFB(住友化学製)、
スミプラストレッドHFG(住友化学製)、カヤロンポ
リエステルピンクRCL−E(日本化薬製)、アイゼン
スピロンレッドGHRスペシャリ(保土ケ谷化学製)等
がある。
【0017】青色色素としては、例えば、ミケトンポリ
エステルブルーFBLコンク(三井東圧化学製)、PE
Tブルー #2,000(三井東圧化学製)、 PSブ
ルーBN(三井東圧化学製)、ダイアセリトンファスト
ブリリアントブルー(三菱化成製)、ダイアニックスブ
ルーEB−E(三菱化成製)、カヤロンポリエステルブ
ルーB−SFコンク(日本化薬製)、スミプラストブル
ー3R(住友化学製)、スミプラストブルーG(住友化
学製)等がある。また着色願料としては、以下の物が代
表的な例としてが挙げられる。すなわち、黄色の着色顔
料としては、例えばハンザイエロー3G、タルトラジン
レイク等がある。赤色の着色顔料としては、例えばブリ
リアントカルミンFB−ピュアー(山陽色素製)、ブリ
リアントカルミン6B(山陽色素製)、アリザリンレイ
ク等がある。 青色の着色顔料としては、例えばセルリ
アンブルー、スミカプリントシアニンブルーGN−O
(住友化学製)、フタロシアニンブルー等がある。黒色
の着色顔料としては、例えばカーボンブラック、オイル
ブラック等が代表的である。 本発明で最も好ましい着
色剤としてはカーボンブラックが挙げられる。本発明で
は、熱転写性インクの組成比は限定するものではない
が、熱転写性インク中の固形分100重量部に対して、
着色材が5〜50部、好ましくは10〜40部の範囲で
使用する事が好ましい。
【0018】本発明の感熱転写記録媒体では、必要に応
じて以下に記載の接着剤層や熱転写性インク層等の1層
または複合層から成る熱転写性インク層を形成して感熱
転写記録媒体とすることが良い。 本発明の接着剤層と
しては以下の組成物を好ましく使用出来る。即ち、EV
A、EEA、EMA、飽和ポリエステル樹脂、エチレン
ーアクリル酸共重合樹脂、エチレンーメタアクリル酸共
重合樹脂、SEBS、SEPS、SBS、SIS、アイ
オノマー樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹
脂、ポリアミド樹脂、塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、
熱可塑性ウレタン樹脂、ブチルゴム、ポリイソブチレン
ゴムなどを主な成分として含み、その他前記公知ワック
ス成分、同粘着付与剤等との接着剤層用組成物等が好ま
しく使用できる。中間熱転写性インク層としては本発明
の前記熱転写性インク層をそのまま使用する場合であっ
たり、公知の熱転写性インク層を用いる事であったりし
て良く、熱転写性インク成分組成には特に限定はない。
また前記接着剤層の組成物に前記した着色剤を含有させ
た中間層で有っても何等差し支えない。 即ち本発明で
は、多数回印字性を発揮する感熱転写記録媒体として、
例えば熱転写性インク層が複合層からなる感熱転写記録
材とする場合、いずれか1層にまたはいくつかの層に好
ましくは全部の複合層に、本発明の常温で固体の着色剤
と結晶性エステル化ワックスから成る熱転写性インク層
を積層させたいずれかの感熱転写記録媒体の形態が採用
可能である。また本発明では、支持体がそれ自身微細多
孔性フィルムの支持体である場合の好ましい感熱転写記
録媒体の形態は、特に制約は無いが、例えば、本発明の
常温で固体の着色剤とイソシアヌール酸骨格の結晶性エ
ステル化ワックスから成る熱転写性インクを十分含浸さ
せた層とする事が一般的である。
【0019】本発明の感熱転写記録媒体において、接着
剤層用組成物、熱転写性インク層用組成物を適宜支持体
フィルム上に塗布するのに適した技術は、公知の技術を
使用する事で良い。 例えばホットメルトコーティング
するとか、または当該組成物を溶剤で溶解せしめた塗布
液を使用してソルベントコーティングするとか、水媒体
中にいったん分散して後エマルション塗工する方法など
があり、これらの方法を適宜選定して採用することであ
って良い。本発明の熱転写性インク層、必要に応じて接
着剤層を含め、夫々は水性ディスパージョンとした材料
を用いて本発明の感熱転写記録媒体を形成する事は特に
以下の点から大いに好ましい。 一般的に、熱転写性イ
ンク層が必要以上に凝集力が高すぎる場合は、加熱部と
非加熱部との境界での熱印加時の切れが悪くなる事が予
想され、したがって熱転写性インク組成物を水性ディス
パージョンとした当該塗工用組成物で形成させる方法の
方が前記要因を容易に回避できる技術として推奨される
からである。
【0020】即ち、水性ディスパージョンとした当該塗
工用組成物で形成させる方法は、 (あ)凝集力・溶融粘度等が高い熱転写性インクでも容
易に優れた印字性を発現する機能層として形成可能であ
る事。 (い)水性ディスパージョンのイオン性に注意を払え
ば、多種類の材料を任意の割合に配合分散調整出来る
事。 (う)薄膜塗工が容易な事。 (え)積層塗工が容易な事。 (お)熱印加時に転写像がシャープな切れを起こし、高
濃度で比較的低エネルギーの加熱印字が可能に成る事。 等が利点として挙げられるからである。本発明の熱転写
性インク層、必要に応じて接着剤層等の各層の形成塗布
方法としては、リバースロールコーター法、押出しコー
ター法、グラビアコーター法、ワイヤーバー塗布法等、
公知の技術を採用可能である。また本発明の熱転写性イ
ンク層の形成塗膜厚みは限定するものではないが、平滑
フィルム上積層では一般的には20ミクロン以下、好ま
しくは15ミクロン以下、より好ましくは3〜10ミク
ロンの範囲が良い。また微細多孔性フィルム支持体の使
用では、その当該フィルム厚みでまたは当該フィルム厚
みを僅かに数ミクロン超える膜厚に調整する事が好まし
い。また本発明に於いては必要に応じて接着剤層を施す
場合の好ましい接着剤層の膜厚としては、限定するもの
ではないが、一般的には5ミクロン以下、好ましくは
0.1〜2ミクロンの範囲が良い。
【0021】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明を特
に制約するものではない。また実施例中に示す%、部と
は重量%、重量部をそれぞれ意味する。 比較例1 厚さ1μmのエチレンー酢酸ビニル樹脂(酢酸ビニル含
有量80%)の接着剤層を施した、3.5μm厚みのポ
リエチレンテレフタレートフィルムの支持体上に、下記
の熱転写性インク層用の塗布水性ディスパージョン混合
組成物をフローコーターコーティング法を採用して乾燥
膜厚が10μmと成るように塗布して感熱転写記録媒体
試料(8mm幅のリボン状試験体)[A−1]を得た。 エチレンー酢酸ビニル共重合樹脂:10部 カルナバワックス(融点81〜86℃) :65部 マイクロクリスタリンワックス(軟化点80℃)日本精
蝋社製品Hi−Mic−1070:10部カーボンブラ
ック(カーボンブラック/分散剤=20/5)(三菱化
成工業製品MA100) :15部 この感熱転写記録媒体試料[A−1]をサーマルプリン
ター(発熱素子密度16Dot/mmのサーマルヘッド
を内蔵する機器)を用いて、市販の普通紙に記録印字試
験を行なった結果を表−1に記載した。
【0022】比較例2 厚さ20μm厚みの微細多孔性不織布の支持体に、下記
の熱転写性インク層用のホットメルト型熱転写性インク
組成物を含浸法を採用して感熱転写記録媒体フィルム膜
厚で23μmと成るように塗布して感熱転写記録媒体試
料(8mm幅のリボン状試験体)[A−2]を得た。 エチレンー酢酸ビニル共重合樹脂:10部 カルナバワックス(融点81〜86℃) :65部 マイクロクリスタリンワックス(軟化点80℃)日本精
蝋社製品Hi−Mic−1070:10部カーボンブラ
ック(カーボンブラック/分散剤=20/5)(三菱化
成工業製品MA100) :15部 この感熱転写記録媒体試料[A−2]をサーマルプリン
ター(発熱素子密度16Dot/mmのサーマルヘッド
を内蔵する機器)を用いて、市販の普通紙に記録印字試
験を行なった結果を表−1に記載した。
【0023】実施例1 比較例1で得たと同様な接着剤層を有する支持体上に、
以下の組成からなる熱転写性インク層用の水性ディスパ
ージョン混合組成物をフローコーターコーティングし、
熱転写性インク層膜厚が10μmと成るように塗布して
感熱転写記録媒体試料(8mm幅のリボン状試験体)B
を得た。エチレンーエチルアクリレート共重合樹脂:1
0部 トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートの2
ベヘニン酸付加物(純度95〜97%)である室温でシ
ョアーDの硬度が56〜57(0秒値)を示す合成エス
テル化ワックスの(融点82〜83℃):65部 パラフィンワックス(軟化点65℃):10部 カーボンブラック(カーボンブラック/分散剤=20/
5)(三菱化成工業製品MA100) :15部 この感熱転写記録媒体試料Bをサーマルプリンター(発
熱素子密度16Dot/mmのサーマルヘッドを内蔵す
る機器)を用いて、市販の普通紙に記録印字試験を行な
った結果を表−1に記載した。
【0024】実施例2 比較例1で示したカルナバワックスの替りに以下の2種
の結晶性エステル化ワックスを重量比で(イ)2:
(ロ)1で用いた以外は同様にして、感熱転写記録媒体
試料(8mm幅のリボン状試験体)Cを得た。 (イ)結晶性エステル化ワックスとしてトリス(2−ヒ
ドロキシエチル)イソシアヌレートの3ステアリン酸付
加物(純度97〜99%)である室温でショアーDの硬
度が43〜44(0秒値)を示す合成エステル化ワック
ス(融点76〜79℃) (ロ)結晶性エステル化ワックスとしてビス(2−ヒド
ロキシエチル)テレフタレートの2ベヘニン酸付加物
(純度97〜99%)合成ワックス この感熱転写記録媒体試料Cをサーマルプリンター(発
熱素子密度16Dot/mmのサーマルヘッドを内蔵す
る機器)を用いて、市販の普通紙に記録印字試験を行な
った結果を表−1に記載した。
【0025】実施例3 比較例2で示したカルナバワックスの替りに以下の結晶
性エステル化ワックスを用いた以外は、同様にして、感
熱転写記録媒体試料(8mm幅のリボン状試験体)Dを
得た。結晶性エステル化ワックスとしてトリス(2−ヒ
ドロキシプロピル)イソシアヌレートの3ベヘニン酸付
加物(純度92〜95%)である室温でショアーDの硬
度が50〜53(0秒値)を示す合成エステル化ワック
スこの感熱転写記録媒体試料Dをサーマルプリンター
(発熱素子密度16Dot/mmのサーマルヘッドを内
蔵する機器)を用いて、市販の普通紙に記録印字試験を
行なった結果を表−1に記載した。
【0026】実施例4 厚さ1μmのエチレンー酢酸ビニル樹脂(酢酸ビニル含
有量80%)の接着剤層を施した3.5μm厚みのポリ
エチレンテレフタレートフィルムの支持体上に下記の熱
転写性インク層用の塗布水性ディスパージョン混合組成
物(1)及び(2)を、フローコーターコーティング法
を採用して、乾燥膜厚が(1)の10μm+(2)の5
μm=合計15μmと成るように塗布して、感熱転写記
録媒体試料(8mm幅のリボン状試験体)Eを得た。 (1)熱転写性インク層用の塗布水性ディスパージョン
混合組成物 MI値が平均150grのエチレンーエチルアクリレー
ト共重合樹脂:10部 結晶性エステル化ワックスとしてトリス(2−ヒドロキ
シエチル)イソシアヌレートの3ベヘニン酸付加物:6
5部 天然モンタンワックス:10部 カーボンブラック :15部 (2)熱転写性インク層用の塗布水性ディスパージョン
混合組成物 MI値が275grのエチレンーエチルアクリレート共
重合樹脂:10部 結晶性エステル化ワックスとしてトリス(2−ヒドロキ
シエチル)イソシアヌレートの3パルミチン酸付加物:
65部 天然モンタンワックス:10部 カーボンブラック :15部 この感熱転写記録媒体試料Eをサーマルプリンター(発
熱素子密度16Dot/mmのサーマルヘッドを内蔵す
る機器)を用いて、市販の普通紙に記録印字試験を行な
った結果を表−1に記載した。
【0027】
【表1】
【0028】
【発明の効果】上記表−1の結果から明らかなように、
本発明の試料B〜Eでは従来の感熱転写記録媒体の試料
A−1,A−2と比較して全く遜色の無い(ほぼ同等
な)印字作業性と印字記録性を示すことが判明した。実
施例全てに関し、ベック平滑度5〜20の普通紙で、切
れや転写欠けの無い転写像の印字が出来た。かつ35℃
・RH65%の雰囲気に長時間巻取って保存した試験体
は全くブロッキングの現象は見られなかった。この事は
カルナバワックスを主体としたこれまでの高性能な感熱
転写記録媒体と比較し、主たる本発明の目的である、カ
ルナバワックスを全く用いなくても従来並みの優れた感
熱転写記録媒体を得ることが可能であることが判明し
た。すなわち、本発明の感熱転写記録媒体では、常温で
固体の熱転写性インク層として着色剤及び固体状成分と
して前記一般式(1)で示されるイソシアヌール酸骨格
の結晶性エステル化ワックスを含有させた熱転写性イン
ク層を形成させた感熱転写記録媒体は、十分な高印字作
業性や良好な保存安定性を示し、更に、高解像度印字性
や必要に応じて多数回印字性等の重要な物性が、カルナ
バワックスを用いなくともすぐれた感熱転写記録媒体を
得る事ができた事が最も主要な特徴である。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、熱転写性インク層を形成し
    て成り、該熱転写性インク層が着色剤及び常温で固体状
    成分を含有する事を特徴とする感熱転写記録媒体に於い
    て、固体状成分が下記一般式(1) [ただし式中、Aはイソシアヌル基(イソシアヌル酸の
    水素置換した残基)を表し、Xは炭素数2〜5の整数を
    表わされるアルキレン基またはアルケニル基を表し、Y
    は−X−OOCR3 又は−X−OH基を表す。また
    1 、R2 、R3 は夫々炭素数12〜30の整数で表さ
    れる高級アルキル基またはアルケニル基を表わす。]で
    示されるイソシアヌール酸エステルの群から選ばれた結
    晶性ワックスの1種または2種以上の混合物を5〜95
    重量%の範囲で含有させる事を特徴とする感熱転写記録
    媒体。
  2. 【請求項2】 支持体上に、接着層を介して熱転写性イ
    ンク層の一層または複数層を形成して成る感熱転写記録
    媒体に於いて、該熱転写性インク層の何れかの層または
    全層が、着色剤及び常温でショアーDの硬度が45以上
    を示す固体状成分を含有し、その固体状成分が請求項1
    記載の一般式(1)で示されるイソシアヌール酸エステ
    ルの群から選ばれた結晶性ワックスの1種または2種以
    上の混合物を5〜95重量%の範囲で含有させる事を特
    徴とする感熱転写記録媒体。
  3. 【請求項3】 微細多孔性の性質を示す支持体上に、熱
    転写性インク層を形成して成る感熱転写記録媒体に於い
    て、熱転写性インク層が着色剤及び常温でショアーDの
    硬度が45以上を示す固体状成分を含有し、その固体状
    成分が請求項1記載の一般式(1)で示されるイソシア
    ヌール酸エステルの群から選ばれた結晶性ワックスの1
    種または2種以上の混合物を5〜95重量%の範囲で含
    有させる事を特徴とする感熱転写記録媒体。
  4. 【請求項4】 結晶性ワックスが、融点が65〜95℃
    の範囲にある事を特徴とする請求項1〜3記載の何れか
    の感熱転写記録媒体。
  5. 【請求項5】 結晶性ワックスが、トリス(2−ヒドロ
    キシエチル)イソシアヌレートの2または3ステアリン
    酸付加物、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌ
    レートの2または3パルミチン酸付加物、トリス(2−
    ヒドロキシエチル)イソシアヌレートの2または3ミリ
    スチン酸付加物、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソ
    シアヌレートの2または3ベヘニン酸付加物、トリス
    (2−ヒドロキシプロピル)イソシアヌレートの2また
    は3ステアリン酸付加物、トリス(2−ヒドロキシプロ
    ピル)イソシアヌレートの2または3パルミチン酸付加
    物、トリス(2−ヒドロキシプロピル)イソシアヌレー
    トの2または3ミリスチン酸付加物、トリス(2−ヒド
    ロキシプロピル)イソシアヌレートの2または3ベヘニ
    ン酸付加物である事を特徴とする請求項1〜4記載の何
    れか感熱転写記録媒体。
  6. 【請求項6】 固体状成分が、請求項1記載の結晶性ワ
    ックスと、更に下記の成分(B)を多くとも30重量%
    及び/又は成分(C)を多くとも15重量%併用使用す
    る事を特徴とする請求項1〜5記載の何れかの感熱転写
    記録材。 (B)動物系ワックス、植物系ワックス、鉱物系ワック
    ス、石油系ワックス、合成パラフィンワックス、脂肪酸
    アミドワックス、酸化または酸変性された変成ワック
    ス、下記一般式(2) R4 COO−(Z−O)n−OC−R−CO−(O−Z)n−Q (2) [ただし式中、Rはフェニレン基を表し、Zは炭素数2
    〜5のアルキレン基を表し、Qは−OOCR5 または−
    OH基を表す。また、R4 及びR5 は夫々炭素数12〜
    30の高級アルキル基またはアルケニル基を表し、nは
    1〜50の整数を表す。]で示されるテレフタール酸エ
    ステルの結晶性ワックスの群から選ばれたの1種又は2
    種以上の混合物 (C)酢酸ビニルの含有量が28重量%以下のエチレン
    −酢酸ビニル共重合樹脂、エチルアクリレートが35重
    量%以下のエチレン−エチルアクリレート共重合樹脂、
    メチルアクリレートが35重量%以下のエチレン−メチ
    ルアクリレート共重合樹脂、結晶性飽和ポリエステル樹
    脂、エチレンーアクリル酸共重合樹脂、エチレンーメタ
    アクリル酸共重合樹脂、スチレン−エチレン−ブチレン
    −スチレンブロック共重合樹脂、スチレン−エチレン−
    プロピレン−スチレンブロック共重合樹脂、スチレン−
    ブタジエン−スチレンブロック共重合樹脂、スチレン−
    イソプレン−スチレンブロック共重合樹脂等のスチレン
    ブロック共重合樹脂から選択された熱溶融性樹脂物質の
    1種又は2種以上の混合物。
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