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JP2894186B2 - 光半導体装置 - Google Patents

光半導体装置

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Publication number
JP2894186B2
JP2894186B2 JP31701093A JP31701093A JP2894186B2 JP 2894186 B2 JP2894186 B2 JP 2894186B2 JP 31701093 A JP31701093 A JP 31701093A JP 31701093 A JP31701093 A JP 31701093A JP 2894186 B2 JP2894186 B2 JP 2894186B2
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JP
Japan
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layer
semiconductor
conductivity type
inp
ridge portion
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JP31701093A
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卓夫 森本
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NEC Corp
Original Assignee
Nippon Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Electric Co Ltd filed Critical Nippon Electric Co Ltd
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Publication of JPH077232A publication Critical patent/JPH077232A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光半導体装置に関し、詳
しくは、結晶成長速度の面方位依存性を利用した選択成
長により形成されたダブルヘテロ接合構造体、および電
流ブロック構造を有する化合物半導体発光装置、変調
器、光増幅器または光導波路のうち少なくとも一つを含
む半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、III−V族化合物半導体レーザ
のダブルヘテロ接合構造体を選択成長を利用して形成す
ることによりその両側面を(111)面としたものが活
発に研究されている。これらは、有機金属気相成長法
(以下、MO−VPE法という)において、(111)
B面における結晶成長速度が他方の結晶面より極端に遅
いという性質を積極的に利用している。例として、特開
平2−288283号「半導体レーザ素子の製造方
法」、特開平2−268482号「埋め込み型半導体レ
ーザの素子の製造方法」などをあげることができる。
【0003】従来の、典型的なこの種の光半導体装置に
ついて、図12〜図14を参照して説明する。先ず、最
初に、図12に示すように、(100)面を表面とする
n−InP基板1に幅4μmで、間隙が3μm開いた
[0−1−1]方向に伸びる2本のストラプ状二酸化シ
リコン膜2を形成し、減圧MO−VPE法によりn−I
nPクラッド層3を厚さ0.8μm、ダブルヘテロ接合
構造体4を順次、結晶成長する。ダブルヘテロ構造体4
は、波長1.2μmに相当する禁制帯幅を有する組成
(1.2μm組成と略記する。以下同様。)のn−In
GaAsPガイド層5、InGaAs/InGaAsP
の繰り返しが5層のMQW層6、1.2μm組成のp−
InGaAsPガイド層7を順次積層した構造となって
いる。引き続いて、p−InPクラッド層8を結晶成長
する。ここで、p−InPクラッド層8の成長は、両側
の成長側面の(111)B面9が合わさり、選択成長の
断面形状が、丁度三角形になるところで止める。これ
は、気相成長において、他の結晶面に比べ、(111)
B面上の結晶成長速度が極端に遅いことを利用してい
る。三角形にする理由は、成長が足りないと、後述する
n−InPブロック層13が三角形の頂点部に残り、ま
た、成長が行き過ぎると、(111)B面が壊れ、より
高次の面となるため、成長速度の遅い(111)B面を
利用するという目的を達成できなくなるためである。
【0004】次に、図13に示すように、2本のストラ
イプ状SiO2 膜2の中央部をそれぞれ2μmづつ除去
し、2μm幅の2本のストライプ状二酸化シリコン膜1
1を残して成長阻止マスクとし、p−InPブロック埋
込み層12、n−InPブロック層13を結晶成長す
る。この時、最初の選択成長部の側面は、(111)B
面9となっているため、ここには殆ど成長しない。とこ
ろが、(111)B面9と二酸化シリコン膜2の除去後
露出した(100)面の交わった位置から、(211)
面から(311)面に相当する面が形成され、これが、
(100)面より速い成長速度で結晶成長する。従って
p−InPブロック埋込み層12、n−InPブロック
層13は、ダブルヘテロ接合構体4の側面の(111)
B面9をはい上がるように堆積する。この時、n−In
Pブロック層13が、ダブルヘテロ接合構造体4の上部
の三角形形状のp−InPクラッド層8を覆わない段階
で、図14に示すように、次のp−InP埋込み層15
の成長に切り換え、最後に、p+ −InGaAsコンタ
クト層16を成長する。
【0005】この方法では、n−InPブロック層13
が、断面形状が三角形のリッジ部10のp−InPクラ
ッド層8の頂点部の上に被らないように成長層厚を調整
するが、特開平2−288283号「半導体レーザ素子
の製造方法」、同じく特開平2−268482号「埋め
込み型半導体レーザ素子の製造方法」に開示される方法
も全く同様である。
【0006】以上の結晶成長が完了した後に、図14の
ように、二酸化シリコン膜17を形成してから、表面電
極18を蒸着法やスパッタ法などで形成し、ウェーハの
厚さを100μmとする裏面研磨を行い、裏面電極19
を全面形成する。表面電極18は、CrAu−TiPt
Au膜、裏面電極はAuGe−AuNi膜を用いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の半導体
発光装置は、n−InPブロック層の埋め込み成長にお
いて、両側のn−InPブロック層が(111)B面に
沿って成長してきて、断面が三角形状のp−InPクラ
ッド層の上部にかぶってしまわないように、n−InP
ブロック層の層厚を制御することが大変微妙で困難であ
り、高い製造歩留まりが得られない欠点がある。また、
結晶構造設計的にも、断面形状三角形のp−InPクラ
ッド層の頂点部へのかぶりがないようにするため、n−
InPブロック層の厚さを十分厚くできず、電流狭窄が
不十分であるという問題点があった。
【0008】さらに、前記した従来例の問題点として、
最初の選択成長で、2つの(111)B面で形成される
断面三角形形状ができあがった時点のちょうどその時
に、成長を止めなければならないが、これは制御が大変
難しく、再現性、ウェーハ面内均一性が得られない。特
に、三角形の頂上へ近づくほど、結晶成長速度は上昇
し、これを制御することは、至難の技である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の光半導体装置
は、第1導電型の第1の半導体層、前記第1の半導体層
より禁制帯幅が狭く屈折率が大きな第2の半導体層およ
び前記第2の半導体層より禁制帯幅が広く屈折率の小さ
な第2導電型の第3の半導体層を順次に積層したダブル
ヘテロ接合構造体を少なくとも有し、第1導電型化合物
半導体基板の一主面に選択的に形成されたリッジ部と、
前記ダブルヘテロ接合構造体の側面の前記第2の半導体
層、および前記ダブルヘテロ接合構造体に隣接する前記
一主面を被覆する第2導電型半導体ブロック層と、前記
ダブルヘテロ接合構造体の頂部とその近傍を除く前記第
3の半導体層の側面および前記第2導電型半導体ブロッ
ク層に接触する第1導電型ブロック層と、前記ダブルヘ
テロ接合構造体の頂部および前記第1導電型ブロック層
に接触する第2導電型の第4の半導体層とを含むこと
特徴とする。
【0010】また、本発明は、導電型の異なる2つのブ
ロック層の内、1つを、SCH−MQW層を形成する選
択成長の前に、全面結晶成長と選択成長マスクによる拡
散とで形成し、選択成長後の埋め込みブロック層は1層
のみにするという、前記従来例の問題点を解決する手段
を備えている。すなわち、本発明は、光導波路を有する
化合物光半導体装置において、光導波、或いは光増幅、
或いは光吸収する活性層が、化合物半導体基板側で該活
性層より禁制帯幅の大きい第1導電型のクラッド層と隣
接し、上方に前記活性層より禁制帯幅の大きい第2導電
型のクラッド層と隣接しており、これら第1導電型のク
ラッド層、活性層、第2導電型のクラッド層は、第1導
電型の化合物半導体基板上に第2導電型の半導体層を積
層した直上に、選択的に形成されたリッジ部であり、前
記化合物半導体基板と該リッジ部との間の前記第2導電
型の半導体層は、リッジ部を形成する前に拡散により第
1導電型に転換させられているものであり、また、リッ
ジ部の側方と上方は、それぞれ第1導電型のブロック
層、第2導電型の半導体層で囲まれていることを特徴と
する。
【0011】
【実施例】次、本発明の第1の実施例についてその製造
工程に沿って図面を参照して説明する。
【0012】先ず最初に、図2に示すように、n−In
P基板1の面方位(100)面に幅4μmで、間隔3μ
mで[0−1−1]方向に伸びる2本のストライプ状二
酸化シリコン膜2を形成し、減圧MO−VPE法により
n−InPクラッド層3、ダブルヘテロ接合構造体4を
連続成長していく。ダブルヘテロ接合構造体4は、下か
ら順に、1.2μm組成、厚さ60nmのn−InGa
AsPガイド層5、合計厚さ75nmで、ホトルミネッ
センスピーク波長1.55μmの半導体膜とみなせるM
QW多層膜6(InGaAs−InGaAsP多層構造
を有している)、1.2μm組成、厚さ60nmのp−
InGaAsPガイド層7から成っている。次に連続し
て、p−InPクラッド層8を結晶成長する。p−In
Pクラッド層8は、従来の技術の項で述べたような、断
面形状三角形にする必要はなく、断面形状台形(上辺の
長さ0.4μm〜0.7μm)のリッジ部10A(3〜
8で構成)を形成する。このリッジ部はダブルヘテロ接
合構造体をクラッド層で挟んだ構造を有している。
【0013】次に、図3に示すように、2本のストライ
プ状二酸化シリコン膜2のリッジ部側をそれぞれ2μm
づつ除去し、2μm幅の2本のストライプ状二酸化シリ
コン膜11を成長阻止マスクとして残し、減圧MO−V
PE法で、p−InPブロック層12、n−InPブロ
ック層13を結晶成長する。図には、p−InPクラッ
ド層の頂上部にp−InPブロック層12a、n−In
Pブロック層13aが形成されるものとして示してある
が、これらはp−InPクラッド層8の頂上部にかぶっ
てもかぶらなくても、どちらでも良い。しかし、n−I
nPブロック層13aは0〜0.02μmの厚さに制御
する。n−InPブロック層13の形成時には、(11
1)B面9をはい上がる成長速度の速い領域に、結晶成
長ガス原料を大量に消費されるため、(111)B面9
にはさまれたp−InPクラッド層8の頂上部は成長速
度が大幅に遅くなり、n−InPブロック層13aの層
厚は容易に0.2μm以下に制御できる。これに対し、
側面部は成長速度が速く、0.6μmの層厚にする事が
できる。
【0014】次に、InPの成長速度を1/10以下に
落しつつジエチル亜鉛等のp型不純物ガスの供給流量を
p−InPブロック層12の形成時の10倍に増やし、
図1に示すように、厚さ0.15μmのp+ −InP埋
込み層14を形成する(成長速度は例えば0.1μm/
h)。あるいはノンドープのInP層を堆積した後にP
型不純物ガスに曝してもよい。この結果として、p+
InP埋込み層14の成長中に拡散係数の大きい亜鉛は
固相拡散し、n−InPブロック層13aの表面部はp
−InP層の層厚の違いにより、p−InPクラッド層
8の頂上部の13aは全てp反転し、側面部は0.4μ
mのn−InPブロック層13aが残る。この後、その
まま連続して、p−InPクラッド埋込み層15、p+
−InGaAsコンタクト層16を結晶成長する。
【0015】このエピタキシャルウェーハに、p+ −I
nGaAsコンタクト層16上部で開口した二酸化シリ
コン膜17を形成する。このウェーハに、表面電極18
を形成し、ウェーハの厚さを100μmとする裏面研磨
を行い、全面に裏面電極19を形成する。表面電極はC
rAu−TiPtAu、裏面電極はAuGe−AuNi
であり、蒸着、スパッタにより形成する。
【0016】リッジ部を形成した後、p−InPブロッ
ク層12ないしp+ −InGaAsPコンタクト層16
の形成を同一のMO−VPE成長装置内で、フォトリソ
グラフィー工程を必要とすることなく行なうことができ
るので工程の簡単化が可能である。また、n−InPブ
ロック層13を厚く形成してもその上からp+ −InP
埋込み層14を形成し、リッジ部頂上部のn型層をp型
に反転できるので十分な電流狭窄の可能なサイリスタ構
造を実現できる。
【0017】次に本発明の第2の実施例について説明す
る。まず最初に、第1の実施例と同様に、図4に示すよ
うに、n−InP基板1に2本のストライプ状二酸化シ
リコン膜2を形成し、減圧MO−VPE法によりn−I
nPクラッド層3、ダブルヘテロ接合構造体4を連続成
長していく。次に、連続して、p−InPクラッド層8
aを0.4μm、p+ −InPクラッド層8bを0.2
μm結晶成長する。p+ −InPクラッド層8bでは、
p−InPクラッド層8aより高濃度に亜鉛をドーピン
グさせる。p+ −InPクラッド層8bは、断面形状を
三角形にするは必要ない。こうして断面形状台形のリッ
ジ部10B(3〜8bで構成)が形成される。
【0018】次に、図5に示すように、2本のストライ
プ状二酸化シリコン膜2のリッジ部側をそれぞれ2μm
づつ除去し、減圧MO−VPE法で、p−InPブロッ
ク層12、12a、アンドープのi−InPブロック層
20、n−InPブロック層13を結晶成長する。i−
InPブロック層20は、頂上部で0.1μm以下、n
−InPブロック層13は、頂上部で0.1〜0.2μ
mの厚さに制御する。リッジ部の頂上部では成長速度が
遅いため、これらは容易に制御できる。これに対し、側
面部は成長速度が速いため、i−InPブロック層20
を0.2μm、n−InPブロック層13を0.4μm
の層厚にする事ができる。この成長の段階で、i−In
Pブロック層のp+ −InPクラッド層8bに接する部
分は、結晶成長中に生じる亜鉛拡散により、p−InP
層20aとなる。
【0019】次に、InPの成長を維持したまま、p型
不純物ガスの供給流量をp−InPブロック層12形成
時の10倍に増やし、成長速度を1/10以下に落ちし
て、p+ −InP埋め込み層15を成長する。p型不純
物うガスとしては、ジエチル亜鉛を用いる。この時、亜
鉛は、固相拡散し、図6に示すように、n−InPブロ
ック層13の一部はp−InP層13bとなる。この
時、n−InPブロック層は層厚の違いにより、リッジ
部の頂上では全てp反転し、また、p+ −InPクラッ
ド層8bからの亜鉛拡散によりp反転したInPクラッ
ド層20aの領域は広がって、リッジ部の頂上部には十
分な広さのp領域が得られる。一方、側面部は、0.3
μmのn−InPブロック13aが残る。この後、その
まま連続してp−InPクラッド埋込み層15、P+
InGaAsコンタクト層16を結晶成長する。最後の
二酸化シリコン膜17の形成及び電極形成は、第1の実
施例と同様である。
【0020】本実施例では、p+ −InPクラッド層8
bの存在により、n−InPブロック層13、またi−
InPブロック層のかぶった部分のp反転を、より確実
に行なうことができるという利点がある。
【0021】以上説明した第1、第2の実施例の1,5
5μm体の半導体レーザは、漏れ電流が少なく、レーザ
発振歩留まりが80%程度と極めて高くなり、また、主
要特性である閾値電流、外部微分量子効率において、従
来比20〜30%の向上が見られた。
【0022】以上第1、第2の実施例の構造は、半導体
レーザ(MQW多層膜6が発光層となる)に用いること
ができるが、他に、半導体光変調器(5,6,7が吸収
層となる)、半導体光増幅器、光導波路及びそれらの集
積化素子と、広い応用範囲がある。また、本実施例のリ
ッジ部はダブルヘテロ構造体をクラッド層で挟んだ構造
を有しているが、単一の半導体層をこれより禁制帯幅が
広く屈折率の小さな半導体層で挟んだダブルヘテロ接合
構造体でリッジ部を構成してもよい。
【0023】また、以上の実施例では、InP基板上の
InGaAsP/InGaAs系光素子について述べた
が、他のIII−V族化合物半導体、例えば、AlGa
As/GaAs系、AlGaInP/GaAs系光素子
に適用できることはいうまでもない。
【0024】次に、本発明の第3の実施例について図面
を参照して説明する。これまで、n型基板上の光半導体
素子について述べてきたが、以上の記述は、導電型を反
転させても本質的にはなんら変化はない。以後、p型基
板を例にとり説明する。
【0025】まず最初に、図7に示すように、表面の面
方位が(100)面のp−InP基板21上に、減圧M
O−VPE法によりn−InPブロック層22を0.4
μm全面成長し、その上に幅4μmで、間隙が0.8μ
m開いた[0−1−1]方向に伸びる2本のストライプ
状二酸化シリコン膜2を形成する。このウェハーをMO
−VPE炉内に設置し、炉内圧力を75Torrにし
て、ホスフィン(PH3)を流しながらウェハー温度を
500℃まで上昇させる。この段階で、ヂメチル亜鉛を
供給して0.45μmの深さまで亜鉛を拡散させて、亜
鉛拡散領域23において、マスク開口部のn−InPブ
ロック層22を反転させる。そのまま引き続き、ウェハ
ー温度を625℃にし、p−InPクラッド層8、ダブ
ルヘテロ接合構造体4を連続成長していく。ダブルヘテ
ロ接合構造体4は、下から順に、1.2μm組成で厚さ
60nmのp−InGaAsPガイド層7、InGaA
s/1.2μm組成InGaAsPの繰り返しが5層で
合計厚さ75nm、フォトルミネッセンスピーク波長が
1.55μmとなるMQW多層膜6、1.2μm組成で
厚さ60nmのn−InGaAsPガイド層5から成っ
ている。次に連続して、n−InPクラッド層3を結晶
成長する。
【0026】次に、2本のストライプ状二酸化シリコン
膜2のダブルヘテロ接合構造体4側をそれぞれ2μmづ
つ除去し、2μm幅の2本のストライプ状二酸化シリコ
ン膜11を成長阻止マスクとして残し、図8に示すよう
に、減圧MO−VPE法でp−InPブロック層12を
結晶成長する。この時、p−InPブロック層12が、
ダブルヘテロ接合構造体4の側面を覆い、かつダブルヘ
テロ接合構造体4の上部の三角形形状のn−InPクラ
ッド層3を覆わない段階で、次のn−InPクラッド埋
込み層24の成長に切り換え、最後にn+ −InGaA
sコンタクト層25を形成する。
【0027】このエピタキシャルウェハーに、n+ −I
nGaAsコンタクト層25上部で開口した二酸化シリ
コン膜17を形成する。さらに、このウェハーに表面電
極18を形成し、ウェハーの厚さを100μmとする裏
面研磨を行い、全面に裏面電極19を形成する。表面電
極18はCrAu−TiPtAu、裏面電極19はAu
Ge−AuNiであり、蒸着、スパッタにより形成す
る。
【0028】これまで述べた第1,第2の実施例では、
ダブルヘテロ接合構造体4とn−InP基板1との距離
が遠かった為、実質的に、DFB−LDを製造すること
ができなかったが、この実施例の方法では、選択成長開
始面からダブルヘテロ接合構造体4までの距離を小さく
できる為、DFB−LDの製造も可能となる。実際、D
FB−LDを製造するときは、最初にn−InPブロッ
ク層22を全面成長した段階で、ストライプ状二酸化シ
リコン膜2を形成してしまう前に、n−InPブロック
層22上に、回折格子を形成しておけばよい。
【0029】また、ここでは、p型基板上での光半導体
装置について述べたが、導電型が反対の場合のn型基板
上でも本質的に全く同様であり、上述の記述で、すべて
の導電型を反転して考えればよい。
【0030】次に、本発明の第4の実施例について図面
を参照して説明する。まず最初に、第3の実施例と同様
に、図9に示すように、p型InP基板21に減圧MO
−VPE法によりn−InPブロック層22を0.4μ
m全面成長する。その上に、幅4μmで間隙が1.2μ
m開いた2本のストライプ状二酸化シリコン膜2aを形
成する。この時、厚さ2000オングストロームの全面
二酸化シリコン膜を形成し、フォトリソグラフィでレジ
ストのパターンを形成した後に、O2 プラズマ処理を行
ってレジストと二酸化シリコン膜との密着性が弱くなる
ようにしておく。そうすれば、バッファード弗酸で二酸
化シリコンをエッチングするときに、エッジ部がテーパ
状にけずれた形となる。このストライプ状二酸化シリコ
ン膜2aをマスクとして、0.45μmの拡散深さで亜
鉛拡散を行う。亜鉛拡散領域23は、ストライプ状二酸
化シリコン膜2aの開口部を1.2μmとしていること
から、拡散の横拡がりを考慮しても、n−InPブロッ
ク層22の表面で幅2.1μmに制御できる。亜鉛拡散
後、バッファード弗酸で1000オングストローム分だ
け全面エッチングを行うと、二酸化シリコンのエッジ部
は0.3μm後退して、図10のようにセルフアライン
的にマスクの開口部が広がる。この時、ストライプ状二
酸化シリコン膜2bは、厚さ1000オングストロー
ム、開口幅1.8μmになる。
【0031】以下、第3の実施例と全く同様で、p−I
nPクラッド層8、ダブルヘテロ接合構造体4、n−I
nPクラッド層3を結晶成長する。次に、2本のストラ
イプ状二酸化シリコン膜2bのダブルヘテロ接合構造体
側をそれぞれ2μmづつ除去し、図11に示すように、
減圧MO−VPE法で、p−InPブロック層12、n
−InPクラッド埋込み層24、n+ InGaAsコン
タクト層25を結晶成長し、最後に、二酸化シリコン膜
17の形成及び表面電極18形成を第3の実施例と同様
に行う。
【0032】本実施例では、第3の実施例と比べ、ダブ
ルヘテロ接合構造体4とp反転していないn−InPブ
ロック層22との距離が短くできる為、素子の漏れ電流
を小さくできるという利点がある。
【0033】以上、4つの実施例を述べてきたが、第1
および第2の実施例の特徴であるダブルヘテロ接合構造
体4上にかぶったブロック層を結晶成長途中の拡散によ
り解消させるという方法と、第3および第4の実施例で
述べた2つのブロック層の内1つを、選択成長前にセル
フアライン的に形成してしまうという方法は、組み合わ
せて活用することもでき、これはDFB−LD等にとっ
て重要な応用例である。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、第1,第
2の実施例では高濃度第2導電型半導体層を第1導電型
ブロック層上に形成することにより、結晶成長の回数、
フォトリソグラフィーの工程を増すこと無く、ダブルヘ
テロ接合構造体を含むリッジ部の両側面に、電流狭窄性
に優れた十分な厚さのブロック層によるサイリスタ構造
を形成しつつ、かつ、最初の選択成長で形成されるリッ
ジ部の頂上部(第1導電型)に第2導電型ブロック層が
かぶることを確実に防止することができる。従って、光
半導体装置の漏れ電流を減少させ、高い歩留りで製造で
きるという効果を有する。
【0035】一方、第3および第4の実施例では、n−
InPブロック層を選択成長の前に形成してしまって、
選択成長のブロック埋込み層を1層にできるので、ブロ
ック埋込みの制御を容易にすることができる。従って、
最初の選択成長でリッジ部を三角形に制御することが多
少ずれても対応が可能であり、第1、第2の実施例と同
様に、ダブルヘテロ接合構造体の両サイドに、電流狭窄
性に優れた充分な厚さのサイリスタ構造のブロック層を
形成することができ、また、最初の選択成長部の上にp
−InPブロック層がかぶることを充分高い歩留りで防
止することができる。従って、半導体レーザのリーク電
流を減少させ、更には、閾値電流を低下させ、微分量子
効率を向上させるという効果を有する。
【0036】また、第1および第2の実施例と第3およ
び第4の実施例を組み合わせれば、より顕著に、歩留り
改善、性能アップを行うことができる。
【0037】以上述べた構造を、例えば、1.55μm
帯の半導体レーザに適用したところ、レーザ発振歩留り
が向上し、また、主要特性である閾値電流、スロープ効
率において、従来比20〜30%の向上が見られた。
【0038】また、第3および第4の実施例では、活性
層位置を選択成長開始面に対して高さを低い位置に設定
できるので、従来困難であった選択成長時の活性層の組
成制御が、容易になるという利点がある。更に、DFB
−LDを製造するとき、通常グレーティング位置を選択
成長開始面におくので、従来の方法では実質的にDFB
−LDを製造することは困難であったが、本発明の方法
では、DFB−LDの製造も可能であり、選択成長の特
質をいかした変調器とDFB−LDの集積化素子や、そ
の他の光集積化素子の製造も容易になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す半導体チップの断
面図である。
【図2】第1の実施例の製造方法の説明のための半導体
チップの断面図である。
【図3】図2に対応する工程の次工程の説明のための半
導体チップの断面図である。
【図4】本発明の第2の実施例についてその製造工程に
沿った説明のための半導体チップの断面図である。
【図5】図4に対応する工程の次工程の説明のための半
導体チップの断面図である。
【図6】本発明の第2の実施例を示す半導体チップの断
面図である。
【図7】本発明の第3の実施例についてその製造工程に
沿った説明のための半導体チップの断面図である。
【図8】本発明の第3の実施例を示す半導体チップの断
面図である。
【図9】本発明の第4の実施例についてその製造工程に
沿った説明のための半導体チップの断面図である。
【図10】図9に対応する工程の次工程の説明のための
半導体チップの断面図である。
【図11】本発明の第4の実施例を示す半導体チップの
断面図である。
【図12】従来例についてその製造工程に沿って説明の
ための半導体チップの断面図である。
【図13】図12に対応する工程の次工程の説明するた
めの半導体チップの断面図である。
【図14】従来例を示す半導体チップの断面図である。
【符号の説明】
1 n−InP基板 2,2a,2b ストライプ状二酸化シリコン膜 3 n−InPクラッド層 4 ダブルヘテロ接合構造体 5 n−InGaAsPガイド層 6 MQW多層膜 7 p−InGaAsPガイド層 8,8a p−InPクラッド層 8b p+ −InPクラッド層 9 (111)B面 10,10A,10B リッジ部 11,17 二酸化シリコン膜 12 p−InPブロック層 13,13a,22 n−InPブロック層 13b p−InP層 14 p+ −InP埋込み層 15 p−InP埋込み層 16 p+ −InGaAsPコンタクト層 18 表面電極 19 裏面電極 20 i−InPブロック層 20a p−InP層 21 p−InP基板 23 亜鉛拡散領域 24 n−InPクラッド埋込み層 25 n+ −InGaAsコンタクト層
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01S 3/18

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型化合物半導体基板上に、第1
    導電型の第1の半導体層、前記第1の半導体層より禁制
    帯幅が狭く屈折率が大きな第2の半導体層および前記第
    2の半導体層より禁制帯幅が広く屈折率の小さな第2導
    電型の第3の半導体層を順次に積層したダブルへテロ接
    合構造体の台形状のリッジ部を形成し、前記リッジ部の
    両側部に第2導電型の半導体ブロック層と第1導電型の
    半導体ブロック層を重ねて設け、前記リッジ部の頂部お
    よび前記第1導電型の半導体ブロック層上に第2導電型
    の第4の半導体層を設け、前記第4の半導体層のうち、
    前記リッジ部の頂部および前記第1導電型の半導体ブロ
    ック層に近接する部分が、その余の部分より高濃度にド
    ーピングされていることを特徴とする光半導体装置。
  2. 【請求項2】 第2の半導体層が多重量子井戸構造を有
    する多層膜である請求項1記載の光半導体装置。
  3. 【請求項3】 閃亜鉛鉱形結晶化合物半導体基板の(1
    00)面に[0−1−1]方向に伸びた2つのストライ
    プ状誘電体膜で挟まれた領域に両側面が(111)B面
    のダブルヘテロ接合構造体が設けられている請求項1ま
    たは2記載の光半導体装置。
  4. 【請求項4】 第3の半導体層がダブルヘテロ接合構造
    体の頂部側でその余の部分より高濃度にドーピングされ
    ている請求項1,2または3記載の光半導体装置。
  5. 【請求項5】 光導波路を有する化合物光半導体装置に
    おいて、光導波、或いは光増幅、或いは光吸収する活性
    層が、化合物半導体基板側で該活性層より禁制帯幅の大
    きい第1導電型のクラッド層と隣接し、上方に前記活性
    層より禁制帯幅の大きい第2導電型のクラッド層と隣接
    しており、これら第1導電型のクラッド層、活性層、第
    2導電型のクラッド層は、第1導電型の化合物半導体基
    板上に第2導電型の半導体層を積層した直上に、選択的
    に形成されたリッジ部であり、前記化合物半導体基板と
    該リッジ部との間の前記第2導電型の半導体層は、該リ
    ッジ部を形成する前に拡散により第1導電型に転換させ
    られているものであり、また、該リッジ部の側方と上方
    は、それぞれ、第1導電型のブロック層、第2導電型の
    半導体層で囲まれていることを特徴とする光半導体装
    置。
  6. 【請求項6】 上記活性層が多重量子井戸構造を有する
    多層膜であることを特徴とする請求項5記載の光半導体
    装置。
  7. 【請求項7】 上記化合物半導体が閃亜鉛鉱形結晶であ
    り、上記活性層を含むリッジ部が、(100)面上の
    [0−1−1]方向に伸びたストライプ状の領域を底面
    とし、両側面が(111)B面であることを特徴とする
    請求項5または6記載の光半導体装置。
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