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JP2867024B1 - 粉体塗料 - Google Patents

粉体塗料

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JP2867024B1
JP2867024B1 JP23623697A JP23623697A JP2867024B1 JP 2867024 B1 JP2867024 B1 JP 2867024B1 JP 23623697 A JP23623697 A JP 23623697A JP 23623697 A JP23623697 A JP 23623697A JP 2867024 B1 JP2867024 B1 JP 2867024B1
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coating
powder coating
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coating film
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幸哉 佐藤
克敏 青木
田嶋  久和
武彦 東城
将幸 丸田
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Abstract

【要約】 【課題】2種以上の色相の異なる粉体塗料を混色しても
均一な色相の塗膜を形成する粉体塗料の組み合わせおよ
びかかる組み合わせにより組み合わせられた粉体塗料を
用いた塗装方法を提供すること。 【解決手段】2種以上の色相の異なる粉体塗料の混色に
より均一な色相の塗膜を得る塗装法に使用される粉体塗
料の組み合わせであって、最も高い軟化点を有する粉体
塗料の軟化点と、2種以上の粉体塗料の混合物の硬化開
始温度との差が10℃以上であることを特徴とする粉体
塗料の組み合わせ、およびかかる組み合わせにより組み
合わせられた粉体塗料を用いて混合塗布することを特徴
とする均一な色相の塗膜を得る塗装方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2種以上の色相の
異なる粉体塗料の混色により均一な色相の塗膜を得る塗
装法に使用される粉体塗料の組み合わせ、およびかかる
組み合わせにより組み合わせられた粉体塗料を用いて均
一な色相の塗膜を得る塗装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、粉体塗料は、樹脂、硬化剤、添加
剤等に所望の色相を出すための数色の顔料を加え、混合
した後、溶融混練し、その後、冷却、粉砕、分級するこ
とにより、製造されてきた。また、平均粒子径が10μ
m以下の原色粉体塗料の2種以上を乾式混合して色合わ
せを行い、30〜50μmの粒子径まで造粒して得られ
る粉体塗料が報告されている(特開平7−188586
号公報)。しかしながら、これらの粉体塗料では、粉体
塗料としては要求される色相毎に塗料を用意せざるを得
ず、その品揃えは膨大な数にのぼっている。
【0003】そこで、調色工程を簡素化するため、特表
平4−504431号公報のごとく、好ましくは10μ
m以下の数種の着色粉体を混合した後に凝集させて15
〜75μmの粒子に複合化させ、塗装時に異なった色が
目視により見分けることができない粉体塗料として使用
することが提案されている。
【0004】しかしながら、着色粉体の粒子径が10μ
m以下のように微細なものであっても2種以上の着色粉
体の組み合わせによっては均一な色相の塗膜を得るのは
容易ではないのが実情である。しかも、前記のような粉
体塗料は造粒工程や複合化の工程が必要であり、簡易に
所望の色相の粉体塗料を調製することはできない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術に鑑みてなされたものであり、2種以上の色相の異な
る粉体塗料を混色しても均一な色相の塗膜を形成する粉
体塗料の組み合わせおよびかかる組み合わせにより組み
合わせられた粉体塗料を用いた塗装方法を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、 (1) 2種以上の色相の異なる粉体塗料の混色により
均一な色相の塗膜を得る塗装法に使用される粉体塗料
組み合わせて使用する方法であって、最も高い軟化点を
有する粉体塗料の軟化点と、2種以上の粉体塗料の混合
物の硬化開始温度との差が10℃以上であることを特徴
とする粉体塗料組み合わせて使用する方法、ならびに (2) 前記(1)記載の方法において組み合わせられ
た粉体塗料を用いて混合塗布することを特徴とする均一
な色相の塗膜を得る塗装方法、に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、2種以上の色相の異な
る粉体塗料の混色により均一な色相の塗膜を得る塗装法
に使用される粉体塗料の組み合わせを提供するものであ
り、本発明で組み合わされた2種以上の粉体塗料を用い
て混合塗布することにより均一な色相の塗膜が得られ
る。本明細書でいう“均一”な色相の塗膜とは、形成さ
れた塗膜の色相が均質であるため、混色した各粉体塗料
の色が目視により見分けることができない程度のことを
意味する。
【0008】本発明に用いられる粉体塗料は、例えば、
樹脂、硬化剤、添加剤、着色剤等からなる、一般に粉体
塗料として使用されるものであれば、特に限定されな
い。
【0009】前記樹脂としては、従来より公知である樹
脂が特に限定されることなく使用可能である。例えば、
ポリエチレン、ナイロン樹脂、塩化ビニルなどの非反応
性樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹
脂などの反応性樹脂等が挙げられる。これらのなかで
は、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂およびアクリル樹
脂が好ましい。
【0010】前記硬化剤としては、従来より公知である
硬化剤が特に限定されることなく使用可能である。例え
ば、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシア
ネート等のポリイソシアネート系硬化剤;1,3,5−
トリグリシジルイソシアヌレート(以下、TGICとい
う)等のイソシアヌレート系硬化剤;前記ポリイソシア
ネート系硬化剤又はそのプレポリマーの保有する分子末
端イソシアネート基をラクタム化合物、オキシム化合物
等の公知慣用のブロック化剤でブロックしたブロックド
イソシアネート系硬化剤;ビスフェノールA型ジグリシ
ジルエーテル等のエポキシ系硬化剤;メトキシシランオ
リゴマー、エトキシシランオリゴマー等のアルコキシシ
ラン系硬化剤;アジピン酸ジヒドラジド、コハク酸ジヒ
ドラジド等のポリアジリジン系硬化剤;1,4−ビス
(2−オキサゾリニル−2)−ベンゼン、1,2,4−
トリス(2−オキサゾリニル−2)−ベンゼン等のオキ
サゾリン系硬化剤等が挙げられる。これらの硬化剤の配
合量は、樹脂中に存在する官能基の量にもよるが、官能
基の当量比で0.8〜1.2の範囲がより好ましい。
【0011】前記添加剤としては、塗料組成物に用いら
れるものとして従来より公知の添加剤が特に限定される
ことなく使用可能である。例えば、アクリレート重合体
等の流展剤、各種触媒や有機系スズ化合物等の架橋促進
剤、ベンゾイン等のピンホール防止剤等が挙げられる。
これらの添加剤は、それぞれ樹脂100重量部に対して
0.1〜5重量部程度使用するのが好ましい。
【0012】前記着色剤としては、従来より知られてい
る着色剤が特に限定されることなく使用可能であり、粉
体塗料の色調に合わせて適宜選択される。例えば、酸化
チタン、カーミン6B、カーボンブラック、銅フタロシ
アニン、アセト酢酸アリールアミド系モノアゾ黄色顔
料、ジスアゾエロー、ピグメントレッド等が挙げられ
る。その使用量は樹脂100重量部に対して5〜60重
量部程度が好ましい。
【0013】本発明に用いられる粉体塗料は、例えば、
樹脂、硬化剤、着色剤、添加剤等を押出機等で溶融混練
し、冷却後、例えば、ハンマーミル、ジェット衝撃ミル
などの粉砕装置を用いて物理的粉砕を行い、ついで空気
分級機、マイクロン・クラッシファイアーなどの分級機
を用いて分級することにより調整することができる。
【0014】前記粉体塗料としては、通常、平均粒子径
1〜50μm、好ましくは5〜30μmの粉体が使用可
能であり好適である。さらに、ハンドリング性の点から
は10〜20μmがさらに好ましい。平均粒子径が50
μm以下であると、得られる塗膜の厚さを適度に薄く形
成することができ、平均粒子径が1μm以上であると、
粉体塗料の凝集を防止して、均一に混合することができ
る。本発明の粉体塗料は10〜20μmのように10μ
mを越えるような粒子径のやや大きなものを混合塗布す
る場合であっても均一な塗膜を容易に得ることができ
る。
【0015】また、前記粉体塗料には、表面にシリカ、
アルミナ、チタニア、又はジルコニア等の流動性調整剤
を添加してもよい。
【0016】本発明において、2種以上の粉体塗料を組
み合わせて使用する際の、最も高い軟化点を有する粉体
塗料の軟化点と、2種以上の粉体塗料の混合物の硬化開
始温度との差は、10℃以上、好ましくは20℃以上、
さらに好ましくは30℃以上であることが望ましい。
【0017】本発明においては、使用する粉体塗料の軟
化点と、2種以上の粉体塗料の混合物の硬化開始温度の
差を前記範囲に調整することにより、各粉体塗料が十分
に溶融し、混合した後、硬化を開始するため、平均粒子
径が20μm以上の粒径が大きな粉体塗料であっても、
均一な色相の塗膜を得ることができる。
【0018】粉体塗料の硬化開始温度は、示差走査熱量
計を使用して、10℃/分で昇温したときに測定される
発熱ピークの立ち上がりから求めることができる。
【0019】粉体塗料の軟化点は、ASTM E28−
67に準拠した方法に従って測定することができる。
【0020】本発明の粉体塗料は、2種以上の色相の異
なる粉体塗料の混合塗布により均一な色相の塗膜を得る
塗装方法に用いられる。即ち、本発明の塗装方法は、前
記のようにして組み合わせられた2種以上の色相の異な
る粉体塗料を用いて混合塗布することを特徴とする均一
な色相の塗膜を得る塗装方法である。この場合、本発明
により組み合わせられた2種以上の粉体塗料を予め混合
して用いてもよく、または塗装時に混合しながら塗装し
てもよい。
【0021】粉体塗料を混合する方法としては、各粉体
塗料をヘンシェルミキサー、スーパーミキサー等の高速
攪拌機で乾式混合する方法等の従来より知られている方
法がすべて使用可能である。各粉体塗料の配合量は、混
色により得られる所望の色相に応じて適宜選択される。
【0022】塗装の手段としては、本発明では特に限定
されないが、例えば、静電スプレーを用いる塗装方法、
流動浸漬法、プラスチック溶射法、プロバック法等の塗
装方法等が挙げられる。また、混色に供される各粉体塗
料の使用量は、混色により得られる所望の色相により適
宜選択される。
【0023】本発明において、粉体塗料の焼き付けは、
焼き付けを施す粉体塗料の硬化反応発熱ピーク温度の7
0〜130%での温度範囲で、十分に硬化反応が終了す
るまでの時間行なうことが好ましい。
【0024】硬化反応発熱ピーク温度とは、示差走査熱
量計を使用して測定した硬化発熱量がピーク値を示す温
度をいう。ここで、発熱量のピーク値は、示差走査熱量
計を使用して、10℃/分で昇温した際に測定される発
熱量の曲線から求めることができる。また、硬化反応が
終了するまでの時間は、示差走査熱量計を使用して測定
される焼き付け温度における発熱ピークの幅から求める
ことができる。
【0025】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はかかる実施例によりなんら限定され
るものではない。
【0026】なお、得られた樹脂の酸価、粉体塗料の平
均粒子径、軟化点、粉体塗料の混合物の硬化開始温度お
よび硬化反応発熱ピーク温度は、以下の方法により測定
した。
【0027】〔酸価〕JIS K0070に準拠した方
法に従って測定する。
【0028】〔平均粒子径〕コールター・マルチサイザ
ー(コールター(株)製)を用いて測定する。
【0029】〔軟化点〕ASTM E28−67に準拠
した方法に従って測定する。
【0030】〔硬化開始温度〕示差走査熱量計(セイコ
ー電子工業(株)製、商品名:DSC210)を使用し
て、10℃/分で昇温したときに測定される発熱ピーク
の立ち上がりから求める。
【0031】〔硬化反応発熱ピーク温度〕示差走査熱量
計(セイコー電子工業(株)製、商品名:DSC21
0)を使用して、10℃/分で昇温した際に、測定され
る発熱ピークの曲線から求める。
【0032】樹脂製造例1 エチレングリコール155g(2.5モル)、ネオペン
チルグリコール624g(6モル)、トリメチロールプ
ロパン134g(1モル)およびテレフタル酸1743
g(10.5モル)を温度計、ステンレス製攪拌棒、流
下式コンデンサー、および窒素導入管を装備した3Lの
四つ口フラスコに入れ、220℃に昇温して反応させ
た。
【0033】重合度は、ASTM E28−67に準拠
した軟化点より追跡を行い、軟化点が95℃に達したと
きに反応を終了した。得られた樹脂の酸価は52.9K
OHmg/gであった。当該樹脂を結着樹脂Aとする。
【0034】樹脂製造例2 エチレングリコール186g(3モル)、ネオペンチル
グリコール728g(7モル)、イソフタル酸1743
g(9モル)および無水トリメリット酸1920g(1
0モル)を温度計、ステンレス製攪拌棒、流下式コンデ
ンサー、および窒素導入管を装備した3Lの四つ口フラ
スコに入れ、220℃に昇温して反応させた。
【0035】重合度は、ASTM E28−67に準拠
した軟化点より追跡を行い、軟化点が100℃に達した
ときに反応を終了した。得られた樹脂の酸価は52.0
KOHmg/gであった。当該樹脂を結着樹脂Bとす
る。
【0036】粉体塗料の製造例1 エポキシ樹脂(油化シェル製、エピコート1003F) 100重量部 銅フタロシアニン(山陽色素社製、シアニンブルーKRS) 8重量部 流展剤(モンサント社製、モダフローパウダー2000) 1重量部 上記組成物を、スーパーミキサーにて良く混合した後、
ブスーコニーダー(ブス社製)を使用して混練し、冷却
したのちPJM粉砕機(日本ニューマチック社製)を使
用して粉砕し、平均粒子径23μmの粉体を得た。この
粉体100重量部に、シリカ(日本アエロジル社製、ア
エロジルR972)0.3部をヘンシェルミキサーを使
用して均一に混合し、粉体塗料(1)を得た。粉体塗料
(1)の軟化点は98℃であった。
【0037】粉体塗料の製造例2 ポリエステル樹脂(結着樹脂A) 100重量部 ジスアゾエロー (大日精化社製、ピグメントイエローECY−210) 8重量部 流展剤(モンサント社製、モダフローパウダー2000) 1重量部 上記組成物を、スーパーミキサーにて良く混合した後、
ブスーコニーダー(ブス社製)を使用して混練し、冷却
したのちPJM粉砕機(日本ニューマチック社製)を使
用して粉砕し、平均粒子径23μmの粉体を得た。この
粉体100重量部に、シリカ(日本アエロジル社製、ア
エロジルR972)0.3部をヘンシェルミキサーを使
用して均一に混合し、粉体塗料(2)を得た。粉体塗料
(2)の軟化点は93℃であった。
【0038】粉体塗料の製造例3 エポキシ樹脂としてエピコート1004AF(油化シェ
ル製)を用いた以外は粉体塗料の製造例1と同様にして
平均粒子径23μmの粉体を得た。この粉体100重量
部に、シリカ(日本アエロジル社製、アエロジルR97
2)0.3部をヘンシェルミキサーを使用して均一に混
合し、粉体塗料(3)を得た。粉体塗料(3)の軟化点
は99℃であった。
【0039】粉体塗料の製造例4 ポリエステル樹脂として結着樹脂Bを用いた以外は粉体
塗料の製造例2と同様にして平均粒子径22μmの粉体
を得た。この粉体100重量部に、シリカ(日本アエロ
ジル社製、アエロジルR972)0.3部をヘンシェル
ミキサーを使用して均一に混合し、粉体塗料(4)を得
た。粉体塗料(4)の軟化点は101℃であった。
【0040】粉体塗料の製造例5 ポリエステル樹脂(結着樹脂A) 100重量部 TGIC(チバガイギー社製、アラルダイトPT−810) 15重量部 銅フタロシアニン(山陽色素社製、シアニンブルーKRS) 8重量部 流展剤(モンサント社製、モダフローパウダー2000) 1重量部 ベンゾイン 0.5重量部 上記組成物を、スーパーミキサーにて良く混合した後、
ブスーコニーダー(ブス社製)を使用して混練し、冷却
したのちPJM粉砕機(日本ニューマチック社製)を使
用して粉砕し、平均粒子径23μmの粉体を得た。この
粉体100重量部に、シリカ(日本アエロジル社製、ア
エロジルR972)0.3部をヘンシェルミキサーを使
用して均一に混合し、粉体塗料(5)を得た。粉体塗料
(5)の軟化点は97℃であった。
【0041】粉体塗料の製造例6 顔料である銅フタロシアニン(山陽色素社製、シアニン
ブルーKRS)8重量部の代わりに、ジスアゾエロー
(大日精化社製、ピグメントイエローECY−210)
8重量部を用いた以外は粉体塗料の製造例5と同様にし
て平均粒子径23μmの粉体を得た。この粉体100重
量部に、シリカ(日本アエロジル社製、アエロジルR9
72)0.3部をヘンシェルミキサーを使用して均一に
混合し、粉体塗料(6)を得た。粉体塗料(6)の軟化
点は97℃であった。
【0042】粉体塗料の製造例7 エポキシ樹脂としてYDCN−704(東都化成社製)
を用いた以外は粉体塗料の製造例1と同様にして平均粒
子径23μmの粉体を得た。この粉体100重量部に、
シリカ(日本アエロジル社製、アエロジルR972)
0.3部をヘンシェルミキサーを使用して均一に混合
し、粉体塗料(7)を得た。粉体塗料(7)の軟化点は
96℃であった。
【0043】粉体塗料の製造例8 ポリエステル樹脂として結着樹脂Bを用いた以外は粉体
塗料の製造例6と同様にして平均粒子径23μmの粉体
を得た。この粉体100重量部に、シリカ(日本アエロ
ジル社製、アエロジルR972)0.3部をヘンシェル
ミキサーを使用して均一に混合し、粉体塗料(8)を得
た。粉体塗料(8)の軟化点は100℃であった。
【0044】実施例1 粉体塗料(1)〔軟化点:98℃〕50重量部と、粉体
塗料(2)〔軟化点:93℃〕50重量部をヘンシェル
ミキサーを使用して混合した。得られた混合物の硬化開
始温度は135℃であり、より高い軟化点を有する粉体
塗料(1)の軟化点との差は37℃であった。得られた
混合物を、脱脂したスチール板に静電スプレーにて塗装
し、180℃の恒温槽に入れて20分間焼き付けて、塗
膜を得た。得られた塗膜は、均一な緑色であった。な
お、得られた混合物の硬化反応発熱ピーク温度は、17
5℃であった。
【0045】また、示差走査熱量計(セイコー電子工業
(株)製、商品名:DSC210)を用いて、室温から
180℃まで昇温した後、180℃で保持した時の発熱
ピークは、昇温開始から15分以内で消失していたこと
から、当該焼き付け条件では、十分に硬化反応が終了し
ていると考えられる。
【0046】得られた塗膜の光沢および鉛筆強度を以下
に示す方法に従って測定した。その結果、光沢は80、
鉛筆強度はHであった。
【0047】〔光沢〕ASTM 3363−74に準拠
した方法に従い、光沢計(ミノルタカメラ(株)製、G
M−60)を使用して測定する。
【0048】〔鉛筆強度〕JIS K5400 8.4
に準拠した方法に従って測定する。
【0049】実施例2 粉体塗料(3)〔軟化点:99℃〕50重量部と、粉体
塗料(4)〔軟化点:101℃〕50重量部をヘンシェ
ルミキサーを使用して混合した。得られた混合物の硬化
開始温度は148℃であり、より高い軟化点を有する粉
体塗料(4)の軟化点との差は47℃であった。得られ
た混合物を、脱脂したスチール板に静電スプレーにて塗
装し、180℃の恒温槽に入れて20分間焼き付けて、
塗膜を得た。得られた塗膜は、均一な緑色であった。な
お、得られた混合物の硬化反応発熱ピーク温度は、18
4℃であった。
【0050】得られた塗膜の光沢および鉛筆強度を実施
例1と同様の方法により測定した。その結果、光沢は8
9、鉛筆強度は2Hであった。
【0051】実施例3 粉体塗料(1)〔軟化点:98℃〕50重量部と、粉体
塗料(4)〔軟化点:101℃〕50重量部をヘンシェ
ルミキサーを使用して混合した。得られた混合物の硬化
開始温度は133℃であり、より高い軟化点を有する粉
体塗料(4)の軟化点との差は32℃であった。得られ
た混合物を、脱脂したスチール板に静電スプレーにて塗
装し、180℃の恒温槽に入れて20分間焼き付けて、
塗膜を得た。得られた塗膜は、均一な緑色であった。な
お、得られた混合物の硬化反応発熱ピーク温度は、17
6℃であった。
【0052】得られた塗膜の光沢および鉛筆強度を実施
例1と同様の方法により測定した。その結果、光沢は8
6、鉛筆強度はHであった。
【0053】実施例4 粉体塗料(5)〔軟化点:97℃〕50重量部と、粉体
塗料(6)〔軟化点:97℃〕50重量部をヘンシェル
ミキサーを使用して混合した。得られた混合物の硬化開
始温度は108℃であり、粉体塗料(5)および粉体塗
料(6)の軟化点との差は11℃であった。得られた混
合物を、脱脂したスチール板に静電スプレーにて塗装
し、180℃の恒温槽に入れて20分間焼き付けて、塗
膜を得た。得られた塗膜は、均一な緑色であった。な
お、得られた混合物の硬化反応発熱ピーク温度は、14
8℃であった。
【0054】得られた塗膜の光沢および鉛筆強度を実施
例1と同様の方法により測定した。その結果、光沢は8
8、鉛筆強度は2Hであった。
【0055】比較例1 粉体塗料(2)〔軟化点:93℃〕50重量部と、粉体
塗料(7)〔軟化点:96℃〕50重量部をヘンシェル
ミキサーを使用して混合した。得られた混合物の硬化開
始温度は100℃であり、より高い軟化点を有する粉体
塗料(7)の軟化点との差は4℃であった。得られた混
合物を、脱脂したスチール板に静電スプレーにて塗装
し、180℃の恒温槽に入れて20分間焼き付けて、塗
膜を得た。得られた塗膜は、イエローとシアンの粒が観
察される不均一な塗膜であった。
【0056】得られた塗膜の光沢および鉛筆強度を実施
例1と同様の方法により測定した。その結果、光沢は7
0、鉛筆強度はHBであった。
【0057】比較例2 粉体塗料(4)〔軟化点:101℃〕50重量部と、粉
体塗料(7)〔軟化点:96℃〕50重量部をヘンシェ
ルミキサーを使用して混合した。得られた混合物の硬化
開始温度は105℃であり、より高い軟化点を有する粉
体塗料(4)の軟化点との差は4℃であった。得られた
混合物を、脱脂したスチール板に静電スプレーにて塗装
し、180℃の恒温槽に入れて20分間焼き付けて、塗
膜を得た。得られた塗膜は、イエローとシアンの粒が観
察される不均一な塗膜であった。
【0058】得られた塗膜の光沢および鉛筆強度を実施
例1と同様の方法により測定した。その結果、光沢は6
1、鉛筆強度はHであった。
【0059】比較例3 粉体塗料(5)〔軟化点:97℃〕50重量部と、粉体
塗料(8)〔軟化点:100℃〕50重量部をヘンシェ
ルミキサーを使用して混合した。得られた混合物の硬化
開始温度は108℃であり、より高い軟化点を有する粉
体塗料(8)の軟化点との差は8℃であった。得られた
混合物を、脱脂したスチール板に静電スプレーにて塗装
し、180℃の恒温槽に入れて20分間焼き付けて、塗
膜を得た。得られた塗膜は、イエローとシアンの粒が観
察される不均一な塗膜であった。
【0060】得られた塗膜の光沢および鉛筆強度を実施
例1と同様の方法により測定した。その結果、光沢は8
0、鉛筆強度は2Hであった。
【0061】以上の結果が示すように、実施例1〜4で
は、最も高い軟化点を有する粉体塗料の軟化点と、2種
以上の粉体塗料の混合物の硬化開始温度との差が10℃
以上あるため、均一な色相を有し、かつ光沢および強度
にも優れる塗膜が得られるが、比較例1〜3では、光沢
および鉛筆強度については良好なものも得られたが、そ
の差が10℃未満であるため、均一な色相の塗膜は得ら
れない。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、色調の異なる粉体の混
色により均一な色相の塗膜を得ることが可能となった。
そのため、原色を含む数種の色調の粉体を用意すること
で、あらゆる色調の粉体を得ることができ、従来のよう
に、数多くの色調の粉体塗料を品揃えする必要がなくな
った。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09D 167/00 C09D 167/00 (72)発明者 東城 武彦 和歌山市湊1334番地 花王株式会社研究 所内 (72)発明者 丸田 将幸 和歌山市湊1334番地 花王株式会社研究 所内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09D 5/03 C09D 7/14 C09D 163/00 - 163/10 C09D 167/00 - 167/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2種以上の色相の異なる粉体塗料の混色
    により均一な色相の塗膜を得る塗装法に使用される粉体
    塗料組み合わせて使用する方法であって、最も高い軟
    化点を有する粉体塗料の軟化点と、2種以上の粉体塗料
    の混合物の硬化開始温度との差が10℃以上であること
    を特徴とする粉体塗料組み合わせて使用する方法
  2. 【請求項2】 反応性樹脂を含有する粉体塗料を組み合
    わせる請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 1〜50μmの平均粒子径を有する粉体
    塗料を組み合わせる請求項1または2記載の方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3いずれか記載の方法におい
    組み合わせられた粉体塗料を用いて混合塗布すること
    を特徴とする均一な色相の塗膜を得る塗装方法。
  5. 【請求項5】 焼き付けを施す粉体塗料の硬化反応発熱
    ピーク温度の70〜130%での温度範囲で粉体塗料を
    焼き付けて混合塗布する請求項4記載の塗装方法。
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