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JP2770415B2 - 織編物用潜在嵩高性ポリエステル複合糸条 - Google Patents

織編物用潜在嵩高性ポリエステル複合糸条

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JP2770415B2
JP2770415B2 JP12567189A JP12567189A JP2770415B2 JP 2770415 B2 JP2770415 B2 JP 2770415B2 JP 12567189 A JP12567189 A JP 12567189A JP 12567189 A JP12567189 A JP 12567189A JP 2770415 B2 JP2770415 B2 JP 2770415B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はふくらみ嵩高性に富みソフトで柔軟、且つド
ライタッチと適度なはり、腰、ドレープ性を有する絹様
織編物用ポリエステル複合糸条に関する。
(従来の技術) これまでポリエステルマルチフィラメントはそのすぐ
れた特性を生かし衣料用途をはじめ工業資材用としても
各種の用途に使用されている。衣料用途としては絹様風
合はその一つのターゲットとして各社で検討が進められ
一部の分野では絹を凌駕する特性風合が得られている。
例えば熱収縮特性を異にする複数本のマルチフィラメン
トからなる複合糸条はふくらみ、嵩高、ウォーム感など
すぐれた特性、風合を示し広く使用されている。しかし
糸条を構成するマルチフィラメントが全て熱により収縮
する場合には、絹織物の組織の拘束力のため、糸のもっ
ている収縮率差が充分確保出来ないとともに糸の収縮の
ため絹織物が硬くなる傾向にあり、このため目付を小さ
くして収縮差をもたせたり、風合を確保するためにアル
カリ減量率を大きくするなどの対策を実施して来た。し
かし熱収縮率の大きなフィラメントは一般に熱処理する
と硬化し風合面で充分に満足出来るものは得られていな
い。これに対して熱処理により伸長するポリエステルフ
ィラメントと収縮するフィラメントの混合糸も知られて
おり、例えば特開昭55−62240号公報、特開昭56−11253
7号公報、特開昭60−28515号公報などがある。これらの
ものは前記の収縮糸同士のものに比べるとソフトで柔軟
な風合が得られたものの、伸長し突出したフィラメント
からなるループによりヌメリ感が出たり、熱処理により
大きな糸長差が発現するので糸が分離し、後工程での取
扱性に問題があった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明はポリエステルフィラメントにおける前記従来
の欠点を解消したものであって特に、ふくらみや嵩高
性、ソフト、柔軟さを強調した新規なポリエステル系複
合糸条を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明はかかる問題点を解決するために次のような構
成を有する。すなわち糸物性が下記範囲を満足するマル
チフィラメントAおよびマルチフィラメントの仮撚加工
糸Bから構成された複合糸条であって、かつ該複合糸条
は交絡度20〜100コ/mで絡合されていることを特徴とす
る織編物用潜在嵩高性ポリエステル複合糸条である。
マルチフィラメントA:単糸3デニール以下のマルチフ
ィラメント(複合糸条の含有率20〜80%〔デニール比
率〕) マルチフィラメントの仮撚加工糸B:破断強度が3g/デ
ニール以上であるマルチフィラメントの(複合糸条中の
含有率80〜20%〔デニール比率〕) SHD(A)≦0% SHW(B)≧0% SHD(B)−SHD(A)≧5% SHW:熱水(100℃)収縮率(%) SHD:乾熱(160℃)収縮率(%) 以下、本発明を更に詳細に説明する。
第1図は本発明のポリエステル複合糸条を熱処理して
糸長差を発現せしめた後のモデル図である。第1図にお
いてAは主として鞘部を構成するマルチフィラメントで
あって、高温熱処理により実質的に伸長している(自発
伸長後のマルチフィラメント)。Bは芯部を構成するマ
ルチフィラメントであって、熱処理により収縮したマル
チフィラメントの仮撚加工糸である(熱収縮後のマルチ
フィラメント仮撚加工糸)。
まず本発明で最も重要な用件である構成マルチフィラ
メントの熱収縮特性について述べる。本発明のポリエス
テル複合糸条を構成するマルチフィラメントAは通常の
サイジングなどの工程では、マルチフィラメントの仮撚
加工糸との収縮率差はこのため布帛で同じ糸長差を発現
させるときにも糸段階ではサイジングしても糸長差(ふ
くらみ、ループ等)は余り発現せず通常の全て熱収縮す
る異収縮混繊糸に比べても製織時にははるかに取扱性、
製織性が良好となるのである。すなわち糸の状態で糸長
差(ループ)が発現すると当然のことながらビーミン
グ、製織の際ループがこすれ合ってガイド、コームなど
にひっかかったり、開口が悪くなり工程通過性が著しく
低下する。更に通常の熱収縮マルチフィラメントはサイ
ジングなどで熱処理をうけると、それでほぼ熱セットが
固定されファイナルセットなどで160〜180℃程度の高温
熱処理をうけても糸長差は最初の熱セット時以上あまり
発現しないが本発明の複合糸条の如く、熱水では収縮す
るがファイナルセットに相当する高温熱処理で伸長する
マルチフィラメントを含むことにより、全体として収縮
した布表面より高温での仕上加工によりマルチフィラメ
ントAがループ状に突出し、あたかもピーチーの表面の
ようにソフトで柔軟なタッチが得られるのである。この
ためにSHD(A)≦0%及びSHD(B)−SHD(A)≧5
%が必須で、同時に好ましくはSHW(A)≧0%であ
る。5%未満ではふくらみ、嵩高性が劣り本発明からは
除外されるものである。
次に本発明における複合糸条は以下2点の理由によ
り、SHD(B)−SHD(A)≧50%、SHD(A)≧−15が
好ましく、マルチフィラメントAとマルチフィラメント
Bとの含有率(デニール比率)はそれぞれ20〜80%、80
〜20%にすればよい。
1)SHD(B)−SHD(A)を大きくするほど高温熱処
理によって発現する糸長差が大きくなり、ふくらみ嵩高
性に富んだ布帛を得ることが出来る。しかし、このため
例えばSHD(A)を余り小さくすると(−15%未満)布
帛表面からの突出ループが大きくなりすぎ、アイロン等
の際、“てかり”などの問題が発生し易くなる。また、
SHD(B)が80%を越えると風合が逆に粗硬なものにな
ってしまう。
2)複合糸条でのマルチフィラメントBの含有率(デ
ニール比率)を小さくすることによりふくらみ、嵩高性
が増しソフト、柔軟性を強調することが出来るが、余り
小さくすると(20%未満)マルチフィラメントBの収縮
力が小さくなりすぎ糸長差によるふくらみが逆に減少し
てしまうことになる。さらにもう一つの問題として、複
合糸条の破断強力は芯部を構成するマルチフィラメント
Bの強力にほぼ依存するため、複合糸条の強力、即ち布
帛の強力が保持出来なくなってしまう。
次にマルチフィラメントAの破断伸度が50%以上が好
ましく、これはソフトで柔軟な風合を得るためである。
一般にポリエステルではソフトな風合を得るためにはフ
ィラメントSHWは小さく、破断伸度が大きい方が得られ
易い。これまでに詳述した如く布帛の表面をループを形
成して覆うのは自発伸長マルチフィラメントであり、こ
のマルチフィラメントのタッチが布帛のタッチを決める
からである。しかしあまり破断伸度が大きすぎると取扱
性が悪くなるので100%以下、更に好ましくは80%以下
が良い。
また、マルチフィラメントAは、単糸デニールは3デ
ニール以下のものから構成される必要がある。3デニー
ルを越えると破断伸度が大きく、ヤング率が低くても風
合が粗硬になるので本発明からは除外される。しかしあ
まり細くなると後述する異形断面のフィラメントにして
もはり、腰がなくなるため0.2デニール以上が好まし
い。但し、3デニール以上のものが混じっていてもよく
(デニールミックス)、平均で3デニール以下ならばよ
い。更にフィラメントは断面の外周面に少なくとも1つ
の凹部を有する異形断面であることが好ましい、特に本
発明の複合糸条の如く破断伸度が大きいフィラメントは
ソフトだがヌメリ感が出易いので断面形状を異形にする
ことによりフィラメント間で点接触部が増加し、かわい
たドライタッチとなるのである。ここでいう異形断面と
は断面の外周面に少なくとも1つの凹部を有する三角、
六角、偏平、それらの中空等の断面形状をいうが本発明
で用いるフィラメントAの単糸の断面形状の代表例を第
3図に示す。又このような風合、効果をもたせるために
はこれらの単糸の10本以上のフィラメントからなること
が好ましい。
次にマルチフィラメントの仮撚加工糸Bについて述べ
る。
破断強力は少なくとも3g/デニールが必要であり、好
ましくは4g/デニール以上であることが望ましい。これ
は前述した様に複合糸条の破断強力は熱収縮糸すなわち
仮撚加工糸Bにほぼ依存するからである。また破断伸度
は40%以下が好ましく、これは捲返し、製編織などの後
工程で複合糸条が伸長されることによる糸斑が発生しな
いためである。更に布帛にしたあと製品でのひざ抜けな
どの問題を防止するためである。
また仮撚加工糸Bの捲縮度(CC)は10〜80%であれば
よい。本発明における目的は複合糸条のふくらみや嵩高
性を強調する以外に、アイロン等によるテカリの発生を
防止することでもある。即ち、マルチフィラメントBが
通常の熱収縮フィランメントを使用した場合、熱処理の
発現により、マルチフィラメントAとマルチフィラメン
トとの空隙が大きくなり、アイロン等によるテカリが発
生する。ところが本発明の如くマルチフィラメントBが
仮撚加工糸であればマルチフィラメントAとの空隙が減
少し、アイロンテカリも防止できる。マルチフィラメン
トBの捲縮度が10%未満であればアイロンテカリが発生
し、ふくらみや嵩高性も低下する。逆に80%を越えると
マルチフィラメントAのループの突出が助長され工程通
過性が低下し、得られた布帛表面も不均一なものとな
る。好ましくは20〜60%である。
また、仮撚加工糸Bの熱水収縮率及び乾熱収縮率は熱
伸長マルチフィラメントとの糸長差を発現させるために
はそれぞれ5〜60%、7〜80%が好ましい。
また、マルチフィラメントの仮撚加工糸Bは繊維軸方
向に太さムラを有する所謂シックアンドシン糸の仮撚加
工糸であってもよい。但し、その場合、熱水収縮率は5
〜30%であればよい。一般にシックアンドシン糸の仮撚
加工糸を染色すると濃淡差を呈するが、その濃淡差が強
過ぎるといった欠点があったが、かかる発明の混繊糸は
熱処理することによりシックアンドシン糸の仮撚加工糸
が内層部に、マルチフィラメントAは外層部に配され、
シックアンドシン糸の仮撚加工糸の強過ぎる濃淡差がほ
どよくマルチフィラメントA糸にかくされてナチュラル
な色調差となる。
また、仮撚加工糸Bの原糸として使用するマルチフィ
ラメントの断面が特に限定はないが、嵩高性をもたせる
ためには中空糸を、ドライハンドをさらに強調するため
にはマルチフィラメントAと同様に断面の外周面に少な
くとも1つの凹部を有する異形断面糸なども好ましい。
更に本発明のポリエステル複合糸条にはマルチフィラメ
ントA成分とマルチフィラメントの仮撚加工糸B成分の
両方又は一方に必要に応じ5−ナトリウムスルホイソフ
タル酸等のスルホン酸金属塩基、イソフタル酸などの共
重合物や微粉不活性物質を含んだポリエステル繊維を含
んでもよい。
次に本複合糸条は実質的に芯/鞘構造をとるのはマル
チフィラメントAが複合糸条の表層部に多く存在するこ
とにより、布帛表面よりループが突出し易いからであ
る。また、ここでいう実質的に芯/鞘構造をとるとは、
複合糸条の或る界面で芯部と鞘部に即ちマルチフィラメ
ントの仮撚加工糸BとマルチフィラメントAとに二分さ
れている構造のみを意味しているのではなく、複合糸条
全体に特に境界面付近で両成分が混在しており、マルチ
フィラメントの仮撚加工糸Bが主として芯部に、マルチ
フィラメントAが主として鞘部に配する構造を意味して
おり、該複合糸条の中心から半径1/3内は重量比率でマ
ルチフィラメントの仮撚加工糸Bがマルチフィラメント
Aより大きく、複合糸条の表面から半径1/3内はマルチ
フィラメントAがマルチフィラメントの仮撚加工糸Bよ
り大きいものは本発明の範囲内である。尚、芯/鞘構造
および前述したデニール比率の測定は該複合糸条をエポ
キシ樹脂で固定し、ランダムに100回断面を切断したも
のを光学顕微鏡で観測し、これより平均値および状態を
求める。又交絡度20〜100で絡合されていることも必須
である。交絡度が20未満ではマルチフィラメント同士、
糸長差で糸が分離し易く、工程通過性を著しく阻害す
る。逆に交絡度が100を越えると布帛でインターレース
斑が目立つとともに、マルチフィラメントAのモノフィ
ラメントが切断し、毛羽になることもあり好ましくない
のである。
次に本複合糸条は加撚された状態であるのも好まし
い。しかしあまり強撚されると糸長差が発現し難いので 以下が好ましい。
本発明のポリエステル複合糸条は例えば以下の様にし
て得ることが出来る。第2図はこの製造装置の一例であ
る。自発伸長性に優れたポリエステルマルチフィラメン
トAを製造するには、まず紡速1500〜4000m/minで紡糸
した未延伸糸を延伸温度Tg〜Tg+20℃かつ延伸後の破断
伸度30〜45%、Δn0.10〜0.14の範囲で延伸することが
必要である。紡糸速度2000m/min未満では延伸後物性が
不安定であり、かつ太さ斑が大きくなる。また4000m/mi
nを越えると延伸後の熱収縮率が低く自発伸長性が低く
なり、織編物としての風合が所定のものにならない。好
ましくは2000〜4000m/minである。延伸温度は延伸安定
性のためTg以上の温度が必要で、Tg+20℃以上の温度で
は結晶化が進み、自発伸長性が低下する。また延伸温度
は自発伸長性発現にとって重要であるが、延伸時の糸切
れ等操業性の面では破断伸度30%以上にする必要があ
る。破断伸度45%以上では糸斑の発生が見られ好ましく
ない。合わせてΔnを0.10〜0.14の範囲にすることが必
要であり、この範囲外ではリラックス熱処理による自発
伸長性の安定性に欠ける。次に自発伸長性を与える非接
触式ヒーターによるリラックス熱処理は下記(1)式、
(2)式を同時に満足するヒーター温度T(℃)かつオ
ーバーフィード率20〜60%で行うことが必要である。
D:リラックス後デニール V:リラックス引取ローラー速度(m/min) HL:リラックス非接触式ヒーター長(m) Tm:融点(℃) Tg:2次転移点温度(℃) ヒーター温度は(1)式範囲より高ければ結晶化の進
行により、自発伸長性が低下し、また低ければ自発伸長
性の発現は弱くなる。また(1)式と(2)式を同時に
満足することが必要であるが、ヒーター温度を(Tm−1
0)℃以上にするとドッフィング停台時にヒーターの熱
により、ヒーター内停止中にマルチフィラメントが溶断
し、再起動性が低下し、工業的には使用できない。
尚、リラックス引取ローラー速度Vyは10〜1500/min、リ
ラックス非接触式ヒーター長HLは0.1〜2mが好ましい。
オーバーフィード率は自発伸長性の発現およびリラッ
クス熱処理の操業性安定化のため20〜60%が良い。なお
ヒーターは接触式ヒーターではマルチフィラメント走行
抵抗によりヒーター入口の糸張力が不足して、ローラー
捲付、糸切れが発生するので非接触式ヒーターにする必
要がある。
このポリエステルマルチフィラメントAを、該ポリエ
ステルマルチフィラメントAと異なるポリエステルマル
チフィラメントの仮撚加工糸Bとデニール比で20〜80%
/80〜20%となるように合せて交絡度20−100コ/mで交絡
処理する。ここで異なるポリエステルマルチフィラメン
トとは、例えばSHW、SHD等の熱収縮特性が少なくとも1
つでも異なったものを指す。
染色、セット処理を施し、糸長差により、ふくらみ、
張り、腰、バルキー性が良好な織編物とするためにはポ
リエステルマルチフィラメントの仮撚加工糸B成分とし
て沸水収縮率5%以上、160℃乾熱収縮率7%以上であ
ればよい。共に、これより低い場合は十分な糸長差が得
られず、良好な風合の織編物が得られない。尚、沸水収
縮率は5〜60%、160℃乾熱収縮率は7〜80%が好まし
い。勿論、ポリエステルマルチフィラメントの仮撚加工
糸Bが所謂シックアンドシン糸の仮撚加工糸であっても
よいが、この場合は熱水収縮率が5〜30%であればよ
い。
またデニール比で20〜80%となるように混繊すること
も重要であり、自発伸長性ポリエステルマルチフィラメ
ントが20%未満ではふくらみ、バルキー性が不足し、80
%を越えると、張り、腰がないものになる。交絡度は撚
糸、整経、製織での取り扱い性および織編物での均一な
外観を得るために20〜100コ/mとする必要がある。20コ/
m以下では、ポリエステルマルチフィラメントAとポリ
エステルマルチフィラメントの仮撚加工糸Bとが分離し
易く、次工程の取り扱い性が低下する。100コ/mを越え
ると織編物で均一な外観が得られない。以上の方法によ
り取り扱い性、自発伸長性の発現性、生産性に優れたポ
リエステルマルチフィラメントAとポリエステルマルチ
フィラメントの仮撚加工糸Bとの複合糸条を得ることが
できる。
(実施例) なお、本発明で実施した測定方法は以下の通りであ
る。
(1)破断伸度 JIS−L−1013(1981)に準じ、東洋ボールドウィン
社製テンシロンを用いて試料長(ゲージ長)200mm、引
張速度200mm/分でS−S曲線を測定し、破断伸度を算定
した。
(2)熱収縮率(SHW)、乾燥収縮率(SHD) JIS−L−1073に準じ、次によった。即ち適当な枠周
のラップリールで初荷重1/10g/デニールで8回捲のカセ
をとり、カセに1/30g/デニールの荷重をかけその長さl0
(mm)を測定する。ついでその荷重をとり除き、1/1000
g/デニールの荷重をかけた状態でカセを沸騰水中に30分
間浸漬する。その後カセを沸騰水から取り出し、冷却後
再び1/30g/デニールの荷重をかけてその時の長さl1(m
m)を測定する。ついで60℃で30分乾燥した後1/1000g/
デニールの荷重をかけた状態で乾熱160℃のオーブン中
で熱処理する。ついで冷却後再び1/30g/デニールの荷重
をかけてそのときの長さl2(mm)を測定する。熱水収縮
率(SHW)、乾熱収縮率(SHD)は次式により算出され
る。
(3)交絡度 適当な長さの糸をとり出し、下端に1/10g/デニールの
荷重をかけて垂直につり下げる。ついで適当な針を糸中
につき出し、ゆっくり持ち上げ荷重が持ち上がるまでに
移動する距離l(cm)を100回測定し、これより平均値
l(cm)を求め次式により算出する。
(4)捲縮度(CC) 適当なテンション調整装置を有するラップリール(周
長1.000m又は1.125m)を用い8巻のカセをつくる。これ
をフックにかけ、浸透剤(注1)を2g/lの濃度で溶解し
た沸騰水中に無荷重の状態で5分間浸漬し、この試料を
沸騰水中より取り出し湿潤状態のまま0.2×8×2×デ
ニールのg数の荷重をかけ、1分後の長さ(a)を測定
する。
つぎに、荷重をとり除き、無荷重の状態でフックにか
けたまま60±2℃の乾燥機中で30分間乾燥し、標準状態
の試験室(注2)または装置に1時間以上放置し、つぎ
に0.002×8×2×デニールのg数の初荷重をかけ、1
分後の長さ(b)を測定する。
つぎの式により捲縮度(CC)を算出する。
(注1)非イオン界面活性剤 (注2)JIS Z8703の2類 (温度20±2℃、相対湿度65±2%) 実施例1、2、比較例1〜8 熱伸長マルチフィラメントとして通常のポリエチステ
ルを常法で紡糸捲取速度3000m/minで延伸−リラックス
後のデニール、DE、SHW、SHDが第1表の物性になる如
く、紡糸吐出量、延伸倍率、リラックス率、リラックス
温度、セット時間を変更して得た。又熱収縮マルチフィ
ラメントの仮撚加工糸は市販の東洋紡(株)製、東洋紡
エステルを常法で仮撚加工したもの(捲縮度27%)使用
し、第2図の延伸−リラックス機で加工した。ここでエ
アーノズル7はファイバーガイド社製エアージェットFG
−1を使用し目標の交絡度が得られる如くエアー圧、フ
ィードローラー6とデリベリーローラー8の間フィード
比を調整した。使用した原糸物性と得られた複合糸条の
糸質及び該糸条を用いて通常の方法で撚糸後デシンを製
織し染色仕上した布帛の風合を判定した。又工程通過性
として特に撚糸、捲返し、製織性について判定し、工程
通過性、風合の面から見た総合判定を各々第1表に記載
した。
実施例1、2は本発明の範囲内で風合、工程通過性と
も良好であった。比較例1は熱伸長マルチフィラメント
のSHWが負で(熱伸長する)サイジングでもループが発
生し、製織でも開口が悪く工程通過性に問題があった。
比較例2は熱伸長マルチフィラメントが収縮せず布帛表
面に突出したループがなく、通常の異収縮混繊糸を同じ
風合しか得られなかった。比較例3は熱収縮マルチフィ
ラメントの比率(複合糸デニールに対する比率)が18%
と低いために、複合糸の強力が低く糸切れが発生すると
ともに、風合面でもはり、腰がなく満足のいくものでは
なかった。比較例4は逆に熱収縮フィラメント比率が90
%と大きいために布帛表面に突出する熱収縮フィラメン
トが少なく、ふくらみ、バルキー感に劣ったものであっ
た。比較例5は交絡度が低いために糸が分離し工程通過
性が悪かった。比較例6は交絡度が125と高いために布
帛にインターレースマークと称するモアレ斑が発生し
た。比較例7、8は熱収縮糸として仮撚加工糸ではな
く、マルチフィラメントの生糸を使用したものであり工
程通過性はよいが、ソフト感に欠け、アイロンテカリが
発生した。
(発明の効果) このように本発明のポリエステル複合糸条は従来の異
収縮混繊維糸(熱伸長糸も含む)に比べてソフト、柔軟
性、且つドライタッチと適度なはり、腰、ドレープ性を
有し、しかも工程通過性が優れているという顕著な効果
を奏するのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のポリエステル複合糸条を熱処理して糸
長差を発現させたモデル図。第2図は製造装置の一例を
示す略側面図である。 第3図は本発明のマルチフィラメントAの断面形状の代
表例を示す。 A:熱伸長マルチフィラメント B:熱収縮マルチフィラメントの仮撚加工糸 C:本発明のポリエステル複合糸条 3:ホットローラー 5:非接触ヒーター 7:エアージェットノズル

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】糸物性が下記範囲を満足するマルチフィラ
    メント糸AおよびマルチフィラメントBの仮撚加工糸B
    から構成された複合糸条であって、かつ該複合糸条は交
    絡度20〜100コ/mで絡合されていることを特徴とする織
    編物用潜在嵩高性ポリエステル複合糸条。 マルチフィラメントA:単糸3デニール以下のマルチフィ
    ラメント(複合糸条中の含有率20〜80%〔デニール比
    率〕)… マルチフィラメントの仮撚加工糸B:破断強度が3g/デニ
    ール以上であるマルチフィラメントの仮撚加工糸(複合
    糸条中の含有率80〜20%〔デニール比率〕) SHD(A)≦0% SHW(B)≧0% SHD(B)−SHD(A)≧5% SHW:熱水(100℃)収縮率(%) SHD:乾熱(160℃)収縮率(%)
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