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JP2616271B2 - 塗料用ポリエステル樹脂の製造法及び塗料 - Google Patents

塗料用ポリエステル樹脂の製造法及び塗料

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JP2616271B2
JP2616271B2 JP7954191A JP7954191A JP2616271B2 JP 2616271 B2 JP2616271 B2 JP 2616271B2 JP 7954191 A JP7954191 A JP 7954191A JP 7954191 A JP7954191 A JP 7954191A JP 2616271 B2 JP2616271 B2 JP 2616271B2
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JP
Japan
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polyester resin
weight
paint
mol
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靖 小島
昌也 大川
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Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
Showa Denko Materials Co Ltd
Resonac Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、顔料分散性に優れ、
鉄、非鉄金属等の表面に硬度と加工性が良好な塗膜を形
成しうる塗料用ポリエステル樹脂の製造法及び塗料に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、家電製品の塗装は、鋼板を加工、
成形した後、箱型形状で行われていたが、塗装ラインの
合理化、生産性の向上、公害防止、作業環境改善等の諸
問題を解決するために、平鋼板を塗装した後に加工、成
形を行うプレコート塗装方式に移ってきた。この方式に
使用されるプレコート鋼板は、塗装後、複雑な形状に加
工されるため、高度な加工性が要求される。一方で、家
電製品の中でも冷蔵庫、洗濯機等には、塗膜硬度、耐汚
染性、耐薬品性に優れることが要求される。
【0003】従来、これらの家電製品の塗装には、主と
して熱硬化型アクリル樹脂が用いられてきたが、これは
アクリル樹脂塗料が塗膜硬度および耐汚染性に優れてい
るためである。しかし、アクリル樹脂塗料はプレコート
塗装に用いるには、加工性が不足しており、加工性を満
足させるためには、アクリル樹脂の組成を軟質化する必
要があり、実用に耐え得るような塗膜硬度、耐汚染性を
示すことは困難である。
【0004】また、熱硬化型ポリエステル樹脂は、カラ
ートタンなどのコイルコーティングに用いられてきた
が、やはり、加工性と塗膜硬度および耐汚染性のバラン
スがとれないという欠点があった。しかしポリエステル
樹脂を減圧下に縮重合させて得られる高分子量ポリエス
テル樹脂は、通常のポリエステル樹脂に比較して加工性
と塗膜硬度および耐汚染性のバランスに優れ、冷蔵庫、
洗濯機等の家電製品の塗装にも実用化されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の高分子量ポリエステル樹脂は、通常のポリエステル樹
脂に比べて、分子量分布量が狭く、低分子量部分が少な
い。また分子鎖中の官能基も少ないため、樹脂分子が顔
料へ吸着しにくく、顔料が凝集しやすく分散性に劣ると
いう問題がある。
【0006】ポリエステル樹脂の分岐度を上げることで
顔料分散性を向上させることができるが、加工性が著し
く低下し、塗膜硬度、加工性及び耐汚染性のバランスを
取ることができない。従って、本発明の目的は、顔料分
散性に優れているとともに、加工性、塗膜硬度及び耐汚
染性のバランスにも優れた熱硬化性塗料用ポリエステル
樹脂を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、全酸成分に対
して芳香族ジカルボン酸成分100〜40モル%及び脂
肪族ジカルボン酸成分0〜60モル%を酸成分とし、全
アルコール成分に対してジアルコール成分100〜95
モル%及び3価以上の多価アルコール成分0〜5モル%
をアルコール成分として合成されたポリエステル樹脂
(a)99.5〜95重量%と、一般式(I)
【化2】 (ただし、式中nは、5以上の整数である)で示される
長鎖α−オレフィングリコール(b)0.5〜5重量%
とを配合し、数平均分子量が5000以上となるように
減圧下に重縮合することを特徴とする塗料用ポリエステ
ル樹脂の製造法に関する。
【0008】本発明に使用するポリエステル樹脂(a)
に用いられる芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル
酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタリンジカルボン
酸、あるいはそれらの低級アルキルエステル、酸無水物
等が挙げられ、これらの一種以上を使用することができ
る。
【0009】また脂肪族ジカルボン酸としては、アジピ
ン酸、セバシン酸、アゼライン酸、コハク酸、フマル
酸、マレイン酸、ハイミック酸、1,6−シクロヘキサ
ンジカルボン酸等があり、これらの低級アルキルエステ
ル、酸無水物等を用いても良く、これらの一種以上を使
用することができる。
【0010】上記芳香族ジカルボン酸と脂肪族ジカルボ
ン酸は全酸成分に対して前者が100〜40モル%、後
者が0〜60モル%の割合で使用される。脂肪族ジカル
ボン酸成分が60モル%を越えると硬度、耐汚染性が低
下する。
【0011】本発明に用いられるポリエステル樹脂
(a)のジアルコール成分としては、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、1,2−プロパンジオー
ル、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、3−メチルペンタンジオール、ジエチレングリコ
ール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、3−メチ
ル−1,5−ペンタンジオール、2−メチル−1,3−
プロパンジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパ
ンジオール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパ
ンジオールキシリレングリコール、水添ビスフェノール
A、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物また
はプロピレンオキサイド付加物等があり、これらの1種
以上を用いることができる。
【0012】上記ジアルコール成分は全アルコール成分
に対して100〜95モル%の割合で使用される。また
3価以上の多価アルコール成分としては、トリメチロー
ルエタン、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペン
タエリスリトール等があり、これらを1種以上用いるこ
とができる。これら多価アルコールは、全アルコール成
分中0〜5モル%の割合で用いられる。5モル%を越え
ると加工性が低下する。
【0013】本発明に用いられる前記一般式(I)で示
される長鎖α−オレフィングリコール(b)としては、
nが5以上、好ましくは10〜40の長鎖α−オレフィ
ングリコールを、1種以上、好ましくは分子量の異なる
2種以上を組み合わせて使用できる。なおnが5未満で
は、良好な顔料分散性は得られない。
【0014】本発明に係るポリエステル樹脂の製造は、
まず上記の酸成分とアルコール成分を用い、必要に応じ
て、ジブチル錫オキシド、酢酸鉛、酢酸カルシウム、N
−ブチルチタネート等の触媒の存在下に200〜300
℃にてエステル化またはエステル交換反応を行って成分
(a)のポリエステル樹脂を得たのち、成分(a)のポ
リエステル樹脂95〜99.5重量%と上記成分(b)
のα−オレフィングリコール0.5〜5重量%を配合
し、必要に応じて、三酸化アンチモン、酸化ゲルマニウ
ム、N−ブチルチタネートのような触媒の存在下に、好
ましくは10mmHg以下、特に好ましくは1mmHg
以下の減圧下で、好ましくは200〜300℃、特に好
ましくは230〜280℃で重縮合反応を行い、数平均
分子量が5000以上、好ましくは10000〜250
00となるように調製する。
【0015】なお、別法として成分(a)のみ、あるい
はこれと成分(b)の一部を配合し減圧重縮合に付し、
数平均分子量10000以上のポリエステル樹脂を得た
後、成分(b)のα−オレフィングリコールの全部また
は残部を配合し、不活性ガス雰囲気下、200〜300
℃で解重合することによっても目的のポリエステル樹脂
を得ることもできる。
【0016】最終的に得られるポリエステル樹脂の数平
均分子量が5000未満である場合には、塗膜硬度や耐
汚染性が劣る。また成分(b)の長鎖α−オレフィング
リコールの使用量が5重量%を越えると、耐汚染性が不
十分となり、0.5重量%未満であると、顔料分散性の
改善に効果がない。
【0017】なお、本発明において「数平均分子量」と
は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーを利用
し、標準ポリスチレンの検量線を使用して算出したもの
である。
【0018】本発明により得られるポリエステル樹脂
は、必要に応じて、芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、
エステル類、ケトン類等の溶剤で希釈することができ
る。本発明のポリエステル樹脂は、メラミン、尿素、ベ
ンゾグアナミン等のアミノ化合物とホルムアルデヒドと
を反応させて得られるアミノ樹脂、該アミノ樹脂をメタ
ノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等の低
級アルコールでエーテル化して得られるエーテル化アミ
ノ樹脂等のアミノ系樹脂と組み合わせて、熱硬化性塗料
として使用することができる。この場合に、ポリエステ
ル樹脂とアミノ系樹脂とは、固形分の重量比で90/1
0〜60/40、好ましくは85/15〜70/30の
割合に配合されるのが適当である。また、必要に応じて
顔料、可塑剤、着色剤及びp−トルエンスルホン酸等の
酸触媒を添加することもできる。
【0019】このようにして得られた塗料は、鉄、非鉄
金属等の表面にスプレー塗装、ロール塗装等の公知方法
によって塗装することができる。
【0020】
【作用】顔料分散性不良の原因の一つは、顔料粒子間の
凝集にあると考えられる。顔料粒子の周囲に樹脂が吸着
することにより、顔料間の凝集は生じ難くなるが、従来
の高分子量ポリエステル樹脂では、水酸基等の顔料への
吸着点が少なく、また塗膜性能面から、分子構造が直鎖
または僅かに分岐している程度のため、樹脂が顔料へ吸
着しにくいため顔料分散性が劣る。本発明により得られ
るポリエステル樹脂は、α−オレフィングリコールで変
性し、ポリエステル樹脂の分子鎖に長鎖のアルキル基を
導入することで、樹脂が顔料に吸着しやすくなり顔料分
散性に優れている。また、導入したアルキル基は末端に
官能基がないため、架橋構造に大きな影響を及ぼさず、
塗膜の加工性を低下させることがない。
【0021】
【実施例】次に実施例により本発明を詳述するが、本発
明は何等これらに限定されるものではない。以下、数平
均分子量は、日立635型HLC((株)日立製作所
製)及びカラムとしてゲルパック(GELPACK)R
440、R450、R400M(いずれも日立化成工業
株式会社製、商品名)を直列に連結して使用し、溶離剤
としてテトラヒドロフランを使用し、クロマトグラムを
得た後、標準ポリスチレンを基準にして算出した。
【0022】実施例1 (A):テレフタル酸299重量部(1.8モル)、イ
ソフタル酸75重量部(0.45モル)、アゼライン酸
141重量部(0.75モル)、エチレングリコール1
24重量部(2.0モル)、ネオペンチルグリコール1
25重量部(1.2モル)及びジブチル錫ジオキシド
0.1重量部を不活性ガス存在下、250℃でエステル
化反応に付し、生成する水を除去し、酸価1.0のポリ
エステル樹脂(a)を得た。 (B):(A)で得られたポリエステル樹脂(a)48
5重量部に、α−オレフィングリコール(n=12)1
5重量部、三酸化アンチモン0.1重量部、トリエチル
ホスフェート0.2重量部を加えて、0.8mmHgの
減圧下に、280℃で重縮合反応を行い、数平均分子量
20000の変性ポリエステル樹脂を得た。
【0023】実施例2 実施例1の(B)において、α−オレフィングリコール
としてn=13〜15の混合物(ダイセル化学工業製、
AOG−X68)を使用した以外は、実施例1と同様に
操作し、数平均分子量21000の変性ポリエステル樹
脂を得た。
【0024】実施例3 実施例1の(B)において、ポリエステル樹脂(a)4
76重量部に、n=13〜15のα−オレフィングリコ
ールの混合物24重量部とした以外は実施例1と同様に
操作し、数平均分子量20000の変性ポリエステル樹
脂を得た。
【0025】比較例1 実施例1の(B)において、ポリエステル樹脂(a)を
500重量部使用し、α−オレフィングリコールを省い
た以外は実施例と同様に操作し、数平均分子量2100
0のポリエステル樹脂を得た。
【0026】比較例2 実施例1の(B)において、ポリエステル樹脂(a)を
450重量部およびα−オレフィングリコール(n=1
3〜15の混合物)50重量部を使用した以外は、実施
例2と同様に操作し、数平均分子量22000の変性ポ
リエステル樹脂を得た。
【0027】各実施例および比較例に得られた樹脂をそ
れぞれソルベッソ150(エッソ石油、商品名)/シク
ロヘキサノン=50/50(重量比)の溶液により、加
熱残分40重量%の樹脂液に調製した。
【0028】こうして得た樹脂液を下記の配合により塗
料化し試験を行った。 (1)白エナメル塗料配合 実施例または比較例のポリエステル樹脂 300重量部 メラン523(日立化成工業株式会社製メチルエーテル化メラミン樹脂の商品 名) 30重量部 タイペークCR95(石原産業製チタン白) 100重量部 p−トルエンスルホン酸 1重量部 シンナー(ソルベッソ150/シクロヘキサノン=50/50) 69重量部
【0029】(2)試験板作成条件 基材:ボンデライト#144処理鋼板(日本テストパネ
ル社製、厚さ0.5mm) 塗装:アプリケータ(乾燥膜厚20μm) 焼付:280℃×90秒
【0030】(3)試験方法 光沢:JIS K5400に準じる。 鉛筆硬度:JIS K5400に準じる。 耐汚染性:試験片上に、青、黒および赤のマジックイン
キ(油性インキフェルトペン使用)塗布後、20℃で2
4時間放置後、エタノールで拭き取り、汚染の度合いを
相対評価で示した。 〈評価〉 5点…インキ跡なし。 4点…5点と3点の中間。 3点…インキ跡わずかに残る。 2点…3点と1点の中間。 1点…インキ跡明らかに残る。 加工性:試験片を180°折り曲げ、屈曲部のクラック
を20倍ルーペにより下記の基準で評価した。 〈評価〉 5点…クラックなし。 4点…5点と3点の中間。 3点…若干クラックあり。 2点…3点と1点の中間。 1点…全面クラックあり。 塗料安定性:金属缶中に塗料200gを密封し、50℃
の雰囲気下30日放置後の塗料の外観を下記の基準で評
価した。 〈評価〉 〇…異常なし。 △…フロキュレーション発生。 ×…沈降大。 顔料への樹脂吸着量:顔料分散前後のポリエステル樹脂
の定量をゲルパーミエーションクロマトグラフィーによ
り行い、差を顔料へ吸着したポリエステル樹脂量とし、
顔料1gあたり樹脂吸着量を求めた。上記による試験結
果を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】表1からも明らかなように、本発明により
得られる変性ポリエステル樹脂は、熱硬化性塗料用の樹
脂として優れ、塗膜硬度、加工性および耐汚染性にバラ
ンスよく優れていると同時に、顔料分散性が良好なた
め、塗料安定性に優れている。これに対して、比較例1
は長鎖α−オレフィングリコールで変性していない場合
であるが、顔料分散性に劣るため、塗料安定性にも劣っ
ている。比較例2は、α−オレフィングリコールが多い
場合であるが、耐汚染性、塗膜硬度が低下する。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、加工性、塗膜および耐
汚染性に優れているだけでなく、顔料分散性に優れた塗
料用ポリエステル樹脂及び塗料を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08G 63/91 NLL C08G 63/91 NLL //(C09D 167/02 161:20)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全酸成分に対して芳香族ジカルボン酸成
    分100〜40モル%及び脂肪族ジカルボン酸成分0〜
    60モル%を酸成分とし、全アルコール成分に対してジ
    アルコール成分100〜95モル%及び3価以上の多価
    アルコール成分0〜5モル%をアルコール成分として合
    成されたポリエステル樹脂(a)99.5〜95重量%
    と、一般式(I) 【化1】 (ただし、式中nは、5以上の整数である)で示される
    長鎖α−オレフィングリコール(b)0.5〜5重量%
    とを配合し、数平均分子量が5000以上となるように
    減圧下に重縮合することを特徴とする塗料用ポリエステ
    ル樹脂の製造法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の製造法により得られるポ
    リエステル樹脂を含有してなる塗料。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の製造法により得られるポ
    リエステル樹脂とアミノ系樹脂を含有してなる塗料。
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CA3184494A1 (en) * 2020-07-03 2022-01-06 Stefan Karl Maier High viscosity base fluids based on oil compatible polyesters prepared from long-chain epoxides

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