JP2658769B2 - バイオセンサ - Google Patents
バイオセンサInfo
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Description
いて、迅速かつ高精度な定量を簡便に実施することので
きるバイオセンサに関する。
釈や撹拌などを行なう事なく簡易に定量しうる方式とし
て、つぎのようなバイオセンサが提案されている(特開
平1−291153号公報)。
クリーン印刷等の方法で電極系を形成し、上記電極系上
に親水性高分子と酵素と電子受容体からなる酵素反応層
を形成し、スペーサー、カバーと共に一体化したもので
ある。
明する。試料液を試料供給口より酵素反応層上へ導入す
ると、反応層が溶解し、試料液中の基質との間で酵素反
応が進行し、電子受容体が還元される。酵素反応終了
後、この還元された電子受容体を電気化学的に酸化し、
このとき得られる酸化電流値から試料液中の基質濃度を
求めるものである。
電極系および酵素反応層を設置し、複数基質の定量を1
つのバイオセンサで実施する形態についても開示されて
いる。
する方法として、以下のようなバイオセンサが提案され
ている(特開平2−310457号公報)。絶縁性の基
板上に形成した電極系上に親水性高分子と酵素および電
子受容体からなる酵素反応層を形成し、さらに妨害物質
除去用の電極部を付加したものである。試料液を上記バ
イオセンサへ供給すると妨害物質除去用の電極部で試料
液中に存在する還元性の物質は電解酸化される。この後
に酵素反応層が溶解し、試料液中の基質との間で酵素反
応が進行し、電子受容体が還元される。試料液中の還元
性の物質は予め妨害物質除去用の電極部で除去されるた
めに安定したセンサ応答を得るものであった。
オセンサでは、試料液中の複数成分を一度に定量する場
合に次のような課題を有していた。複数の電極系が絶縁
性の基板の同一面上に形成されているために、酵素およ
び電子受容体が試料液に溶解した際に、互いに異なる電
極系上へ移動し、正確な基質定量ができなくなることが
あり、これは特に酵素および電子受容体を電極系上へ固
定化しなかった場合によく見うけられていた。
は、次のような課題を有していた。試料液中の還元性の
物質濃度が高い場合には、前記還元性の物質が妨害物質
除去用の電極部において全て電解酸化される前に試料液
が酵素反応層に到達し、電極反応に影響を与える。その
結果、センサ応答に誤差が生じ、測定精度が低下すると
いった問題があった。
かつ高精度な定量を簡便にできるバイオセンサを提供す
ることを目的としている。
するために、絶縁性の基板の異なる面上に複数組の電極
系を設けたものである。さらに、絶縁性の基板の異なる
面上に設けた複数組の電極系上にそれぞれ異なる酵素あ
るいは酵素の組合せを含有する反応層を直接または間接
的に形成したものである。
て、センサ応答に影響を与える還元性の物質を定量する
構成である。
バイオセンサに供給すると、酵素を含む反応層が形成さ
れていない面上に形成された電極系において、試料液中
の還元性の物質を定量することができる。
成された電極系においては、試料液に溶解した反応層中
の酵素と測定対象となる基質との間で酵素反応が進行
し、電子受容体が還元される。一方、電子受容体は、試
料液中の還元性の物質によっても還元される。従って、
酵素を有する反応層が形成された面上に形成された電極
系上における電子受容体の還元体の生成量は、測定対象
となる基質濃度と還元性の物質濃度の双方に依存する。
されていない面上に形成された電極系により還元性の物
質定量が可能であり、それゆえ、複数の電極系を用いて
測定対象となる基質濃度を高精度に定量することが可能
なバイオセンサが実現できる。
いに異なる酵素あるいは酵素の組合せを有する反応層と
複数の電極系を設置することで、試料液中の複数の基質
を同時にしかも高精度に定量することが可能なバイオセ
ンサが実現できる。
ながら説明する。
一例として、グルコースセンサを説明する。
して作製したグルコースセンサの断面図、図2は同グル
コースセンサのうち反応層を除き、図1の上方向からみ
た分解斜視図、図3は同グルコースセンサのうち反応層
を除き、図1の下方向からみた分解斜視図、図4は同グ
ルコースセンサの、図1の上方向からみたベース平面図
である。
て説明する。ポリエチレンテレフタレートからなる絶縁
性の基板1に、スクリーン印刷により銀ペ−ストを印刷
しリ−ド2、3を形成した。つぎに、樹脂バインダーを
含む導電性カーボンペーストを印刷して測定極4を形成
した。測定極4はリード2と接触している。つぎに、絶
縁性ペーストを印刷して絶縁層10を形成した。絶縁層
10は、測定極4の外周部を覆っており、これによって
測定極4の露出部分の面積を一定に保っている。
ボンペーストをリード3と接触するように印刷して対極
5を形成した。
絶縁性の基板1の裏面に、上記同様にして、リード6、
7、測定極8、対極9、絶縁層11を印刷形成して図4
に示すベース30を作製した。
ーンを形成した絶縁性の基板同士を互いに張り合わせる
ことによって前記ベース30を作製することもできる。
は、測定極4、対極5のパターンと必ずしも同一である
必要はなく、例えば図5に示すようなパターンを用いる
こともできる。
に酵素としてグルコースオキシダーゼ(EC1.1.
3.4;以下GODと略す)および電子受容体としてフ
ェリシアン化カリウムを親水性高分子としてカルボキシ
メチルセルロ−ス(以下CMCと略す)の0.5wt%水
溶液に溶解させた混合水溶液を滴下し、50℃の温風乾
燥器中で10分間乾燥させて反応層20を形成した。
受容体の混合溶液を一度に滴下、乾燥させることによっ
て製造工程を簡略化させることができる。
後、カバー13、17およびスペーサー12、16を図
2、図3中、一点鎖線で示すような位置関係をもって接
着した。カバーおよびスペーサーに高分子などの透明な
材料を用いると、反応層の状態や試料液の導入状況を外
部から極めて容易に確認することが可能である。
ーサーと絶縁性基板によって出来る空間部の毛細管現象
によって、試料液はセンサ先端の試料供給孔14、18
に接触させるだけの簡易操作で容易に前記空間部へ導入
される。
には、さらにレシチンの有機溶媒溶液を試料供給部から
反応層にわたる部位に展開し、乾燥させることでレシチ
ン層を形成するとよい。
の基板1とカバー13、17とスペーサー12、16に
よって生じる空間部が毛細管現象を発現し得ない程度の
大きさとなる場合においても、試料液の供給が可能とな
る。
試料液としてグルコースとアスコルビン酸の混合水溶液
10μlを試料供給孔14、18より供給した。試料液
は空気孔15、19部分までそれぞれ達し、反応層20
が溶解する。
を印加し、5秒後の電流値I0を測定した。測定極8、
対極9上には酵素および電子受容体は存在しないため、
I0は試料液中に存在するアスコルビン酸の酸化電流で
ある。また、測定極8、対極9上には物質拡散を抑制す
るような親水性高分子などがないため、試料液供給後す
ぐにI0を得ることができる。
応層20中のGODによりグルコースが酸化され、フェ
リシアン化カリウムが還元されてフェロシアン化カリウ
ムが生成する。さらに、前記フェリシアン化カリウムは
アスコルビン酸によっても還元される。
準として測定極4に+0.5Vを印加し、5秒後の電流
値I1を測定した。I1は上記2種類の還元反応によって
生成したフェロシアン化カリウムが酸化される際の酸化
電流である。I1およびI0より算出したグルコース濃度
は、アスコルビン酸濃度にかかわらず試料液中に含まれ
るグルコース量とよく一致した。
上に配置したことにより、GODなどの反応層構成物質
が測定極8上に移動することはなく、精度のよい定量が
可能であった。
の別の一実施例として作製したグルコースセンサの断面
図である。
性の基板1に、スクリーン印刷により実施例1と同様に
してベース30を形成した。
て、GODとフェリシアン化カリウムとCMCの混合水
溶液を滴下、乾燥して反応層20を形成した。つぎに、
測定極8、対極9上にフェリシアン化カリウムとCMC
の混合水溶液を滴下、乾燥させてフェリシアン化カリウ
ム−CMC層21を形成した。さらに実施例1と同様に
して、カバー13、17およびスペーサー12、16と
共に一体化してグルコースセンサを作製した。
試料液としてグルコースとアスコルビン酸の混合水溶液
10μlを試料供給孔14、18より供給した。試料液
は空気孔15、19部分まで達し、反応層20とフェリ
シアン化カリウム−CMC層21が溶解する。
シアン化カリウム−CMC層21が溶解し、試料液中の
アスコルビン酸によってフェリシアン化カリウムが還元
される。試料液を供給して10秒後に対極9を基準にし
て測定極8に+0.5Vを印加し、5秒後の電流値を測
定したところ、試料液中のアスコルビン酸濃度に比例し
た。
反応層20が溶解する。反応層20中のフェリシアン化
カリウムは、試料液中のアスコルビン酸による還元と、
試料液中のグルコースがGODによって酸化される際に
受ける還元の、2種類の還元反応を受けて、フェロシア
ン化カリウムが生成する。
準として測定極4に+0.5Vを印加し、5秒後の電流
値Iを測定した。
したフェロシアン化カリウムが酸化される際の酸化電流
とグルコースがGODによって酸化された際に還元され
て生成したフェロシアン化カリウムが酸化される際の酸
化電流の和である。
中のアスコルビン酸濃度を定量し、Iより得られるフェ
ロシアン化カリウム量とより、試料液中のグルコース濃
度を算出することができた。
測定する際には、測定極8、対極9上にGODが存在す
ると正確な定量ができない。したがって、本発明のよう
に両電極系を基板の異なる面上にそれぞれ形成すること
によってGODの測定極8上への移動を完全に防ぐこと
ができ、その結果、高精度な測定が可能となる (実施例3)本発明のバイオセンサの別の一実施例とし
て、糖センサについて説明する。
参照しながら説明する。実施例1と同様にして図4に示
したベース30を作製した。次に、GOD、フェリシア
ン化カリウムおよびCMCの混合水溶液を上記2組の電
極系のうち片方の電極系(測定極4、対極5)上に滴下
し、乾燥させて反応層20を形成した。
ゲナーゼ(EC1.1.99.11;以下FDHと略
す)、電子受容体としてフェリシアン化カリウムおよび
親水性高分子としてヒドロキシエチルセルロース(以
下、HECと略す)を緩衝液(pH=4.5)に溶解さ
せた混合水溶液をもう一方の電極系(測定極8、対極
9)上に滴下し、乾燥させてFDH反応層22を形成し
た。さらに実施例1と同様にして、カバーおよびスペー
サーと共に一体化して糖センサを作製した。
としてグルコースとフルクトースの混合水溶液10μl
を試料供給孔14、18より供給し、1分後に対極5を
基準にして測定極4に+0.5Vを、2分後に対極9を
基準にして測定極8に+0.5Vを印加し、それぞれ5
秒後の電流値を測定した。
対極5)においてはグルコース濃度に対応した電流値が
得られ、FDH反応層22を配置した電極系(測定極
8、対極9)においてはフルクトース濃度に対応した電
流値が得られた。
2が溶解すると、試料液中の基質は最終的に酵素によっ
て酸化される。そこでの電子移動によってフェリシアン
化カリウムがフェロシアン化カリウムに還元される。次
に、上記の一定電圧の印加により、生成したフェロシア
ン化カリウムが酸化される際の酸化電流が得られ、この
電流値は試料液中の基質濃度に対応した。
に用いたFDHは、最大の酵素活性が得られるpH条件
が異なる。このように、最適なpH条件は用いる酵素の
種類によって一般に異なることが多い。
た場合には、FDH反応層中に含まれる緩衝剤成分が試
料液内拡散によってGODを含む反応層中に移動し、最
適pH条件が得られないことも有り得る。さらに、酵素
についても試料液内拡散によって複数の電極系上へ移動
する可能性があるため、必ず固定化等によって酵素が移
動しない条件設定が必要となり、そのためセンサ構成が
制限を受ける場合がある。
反応層を絶縁性の基板の異なる面上に配置することによ
って、それぞれの反応層が試料液に溶解した際に各反応
層の構成要素が相互に移動することを防ぐことができ、
各電極系上のpHを容易に最適なものに設定するととも
に酵素の試料液内拡散を自由にさせることができる。
てセンサ応答を測定したところ、果汁中のグルコースお
よびフルクトースを精度よく定量することができた。
試料液中の複数の基質成分について定量するバイオセン
サに関して述べたが、絶縁性の基板の異なる面上に同一
の酵素を用いた反応層を具備したバイオセンサを構成す
ることも可能である。この場合は、試料液中の同一の基
質を定量するため、例えば、各電極系において得られる
酸化電流値の平均値より基質の定量を実施でき、より精
度の高い測定が可能となる。
フェリシアン化カリウム−CMC層21、FDH反応層
22は電極系表面に接して形成する方法について述べた
が、必ずしもその必要はない。カバーおよびスペーサー
と一体化する場合には、カバーとスペーサーと絶縁性の
基板とによって電極系上部に空間部が形成される。前記
カバー、スペーサー、絶縁性の基板の前記空間部の壁面
に相当する部位であれば適当な場所に反応層を形成する
ことができる。センサに供給された試料液は前記空間部
を満たすため、反応層を溶解することが可能である。
の定量法について示したが、本発明はアルコールセン
サ、乳酸センサ、コレステロールセンサ、アミノ酸セン
サなど酵素反応の関与する系に広く用いることができ
る。
を用いたが、これ以外に、インベルターゼ、ムタロター
ゼ、アルコールオキシダーゼ、乳酸オキシダーゼ、コレ
ステロールオキシダーゼ、キサンチンオキシダーゼ、ア
ミノ酸オキシダーゼ等も用いることができる。
キシメチルセルロースおよびヒドロキシエチルセルロー
スを用いたが、これらに限定されることはなく、他のセ
ルロース誘導体、具体的には、ヒドロキシプロピルセル
ロース、メチルセルロース、エチルセルロース、エチル
ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルエチル
セルロースを用いてもよく、さらには、ポリビニルピロ
リドン、ポリビニルアルコール、ゼラチンおよびその誘
導体、アクリル酸およびその塩、メタアクリル酸および
その塩、スターチおよびその誘導体、無水マレイン酸お
よびその塩を用いても同様の効果が得られた。
示したフェリシアン化カリウム以外に、p−ベンゾキノ
ン、フェナジンメトサルフェート、メチレンブルー、フ
ェロセン誘導体なども使用できる。
受容体については試料液に溶解する方式について示した
が、これに制限されることはなく、固定化によって試料
液に不溶化させた場合にも適用することができる。
の二極電極系について述べたが、参照極を加えた三電極
方式にすれば、より正確な測定が可能である。
よればセンサ応答に妨害を与えるような還元性の物質が
含まれる試料液についても、妨害物除去の前処理をする
ことなく高精度な測定をすることができる。さらに、試
料液中の複数成分について同時に高精度な定量を実施す
ることができる。
らみた分解斜視図
らみた分解斜視図
面図
例を示す平面図
したグルコースセンサの断面図
て作製した糖センサの断面図
Claims (4)
- 【請求項1】 絶縁性の基板と、前記絶縁性の基板の異
なる面上に形成された複数組の電極系と、前記絶縁性の
基板上に直接または間接的に形成された反応層とからな
り、前記反応層が少なくとも酵素と親水性高分子と電子
受容体とを含有することを特徴とするバイオセンサ。 - 【請求項2】 絶縁性の基板の面のうち反応層が形成さ
れていない面上に、電子受容体を設置したことを特徴と
する請求項1記載のバイオセンサ。 - 【請求項3】 絶縁性の基板と、前記絶縁性の基板の異
なる面上に形成された複数組の電極系と、前記絶縁性の
基板上に直接または間接的に形成された複数の反応層と
を備え、前記複数の反応層がそれぞれ少なくとも酵素と
親水性高分子と電子受容体とを含有することを特徴とす
るバイオセンサ。 - 【請求項4】 複数の反応層中に含有される酵素または
酵素の組合せが、互いに異なることを特徴とする請求項
3記載のバイオセンサ。
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| JP27229391 | 1991-10-21 | ||
| JP4282844A JP2658769B2 (ja) | 1991-10-21 | 1992-10-21 | バイオセンサ |
Publications (2)
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
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