JP2517100B2 - ヒト顆粒球コロニ―刺激因子活性を有する蛋白質の精製法 - Google Patents
ヒト顆粒球コロニ―刺激因子活性を有する蛋白質の精製法Info
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Description
粒球コロニー刺激因子(G−CSF)活性を有する蛋白質
の精製法に関する。
コロニーを形成させる蛋白質である。生体の造血系を制
御する生理活性物質として重要な役割を担っている。
ならずG−CSF活性をもつ誘導体も報告されている。
精製方法については、プロシーディングス・オブ・ナシ
ョナル・アカデミー・オブ・サイエンス(Proc.Natl.Ac
ad.Sci.)82,1526-1530(1985)及びヨーロピアン・モ
レキュラー・バイオロジー・オーガニゼイション・ジャ
ーナル(EMBOJ)5,871-876(1986)に記載があるが、い
ずれも動物細胞株からのG−CSFの精製法であり、また
精製に有機溶媒を用い、精製の過程で高速液体クロマト
グラフィー(HPLC)を使用している。
精製法については、特開昭62-129298,WO86/04605及びWO
87/01132に記載がある。特開昭62-129298及びWO86/0460
5には溶媒としてn−プロパノールを用い、大腸菌中で
顆粒となったG−CSFの可溶化に8M塩酸グアニジンを用
い、逆相HPLCとゲル過HPLCを組み合わせて精製する方
法が開示されている。WO87/01132には溶媒としてアセト
ン及びn−プロパノールを用い、顆粒となったG−CSF
を界面活性剤を用いて可溶化し、疎水性HPLCあるいはゲ
ル過とCMセルロースクロマトグラフィーを用いて精製
する方法が開示されている。しかし、いずれの場合にお
いても有機溶媒を用いている。有機溶媒は蛋白質を変性
させるため精製効率を低下させ、また使用した後に回収
しなければならず、大量蛋白質精製に用いる場合には適
していない。
有力な手段であるが、工業的な規模で大量に精製する場
合には適していない。
下SS結合と略記する)を有する蛋白質を組換えDNA技術
を用いて微生物で生産させた場合、該蛋白質は菌体内に
失活した状態で顆粒として蓄積するため、ポリペプチド
鎖が無秩序に折りたたまれ、分子間でSS結合を形成して
いる場合も多い。従って、このような蛋白質を精製する
場合、システイン残基を酸化する過程、すなわち、SS結
合を形成させ、天然型と同じ構造の蛋白質にする過程が
必要である。WO87/01132では硫酸銅を用いて酸化を行っ
ているが、硫酸銅を用いる酸化は天然型と同じ位置にSS
結合を形成する割合が少なく、効率的な方法ではない。
一般的に、この酸化過程に用いる酸化剤としては還元型
グルタチオン(以下GSHと略記する)及び酸化型グルタ
チオン(以下GSSGと略記する)の混合物又は、システイ
ンとシスチンの混合物などが知られているが、効率よく
酸化を行うために必要な酸化剤は精製する蛋白質の種類
によって異なり、G−CSF活性を有する蛋白質について
効率的に酸化することが可能な酸化剤は知られていな
い。
は必須である。発熱性物質は、生産菌である微生物由来
のもの、または、使用する水または空気から混入する微
生物由来のものなどがある。この発熱性物質を除去する
方法はいくつか知られているが、従来のG−CSFの精製
方法において、発熱性物質の除去の行程を積極的に組み
入れた例はない。
性を有する蛋白質を、天然型と同じ構造を有する蛋白質
として、高収率かつ高純度に精製する方法の開発が求め
られている。
させたG−CSF活性を有する蛋白質を、有機溶媒及びHPL
Cを用いずに効率的に精製する方法を見い出し本発明を
完成させた。
たG−CSF活性を有する蛋白質を含む非水溶性の顆粒
に、変性剤及び還元剤を加えて還元変性状態で可溶化
し、変性剤を除去した後に酸化型グルタチオンまたはシ
スチンを加えて酸化して天然型のG−CSFのジスルフィ
ド結合に相当する位置にジスルフィド結合を形成させ、
得られる混合物より発熱性物質を除去し、非変性の酸化
型単量体となったG−CSF活性を有する蛋白質を単離、
精製することを特徴とするG−CSF活性を有する蛋白質
の精製法に関する。
換えDNA技術を用いて微生物で生産させたG−CSF活性を
有する蛋白質であればいずれでも対象となる。微生物の
代わりに真核生物を用いて生産させたG−CSF活性を有
する蛋白質でもよい。
もの〔G−CSF誘導体(A)〕(EP-A1-0272703)または
第2表に代表されるような、第1表のアミノ酸配列中で
少なくとも一個のアミノ酸が他のアミノ酸に置換された
ポリペプチドまたはN末端アミノ酸が1〜11欠失したポ
リペプチドでG−CSF活性を有するものが例示される。
さらに特開昭63-229、特公表63-500636に記載のヒト顆
粒球コロニー刺激因子誘導体も用いることができる。第
1表中、Xは水素原子またはメチオニン残基を示す。
性を有する蛋白質を含む非水溶性の顆粒の分離、精製法
は以下に示す方法に従って行う。
砕後、遠心分離して沈殿画分(沈殿画分Aとする)をと
る。
衝液)に菌体を懸濁し、ついで常法により超音波処理、
リゾチーム処理、ホモゲナイザー処理、凍結乾燥を繰り
返すことによる破砕、機械的圧力による破砕等により行
うことができる。特に機械的圧力による破砕が好まし
く、例えばフレンチ・プレス、マントン−ガウリンホモ
ゲナイザー等によって破砕が行われる。破砕条件は各機
器の適切な使用範囲で十分である。
沈殿画分には蛋白質顆粒及び菌体残渣が含まれる。遠心
分離は通常の遠心分離機によって行えばよいが、連続遠
心、シャープレスによってもよい。通常の遠心分離機を
使用する場合の遠心条件は通常2000〜15000rpm,10〜120
分間とするが、とくに4000〜12000rpm,30〜90分間が好
ましい。
の鉱酸塩、ペントース、ヘキソース、2糖類、3糖類、
デオキシ糖、糖アルコール、デキストランもしくはデキ
ストリン又はフィコールの水溶液、又はパーコールの水
懸濁液に懸濁して遠心分離して沈殿画分(沈殿画分Bと
する)をとる。この遠心分離によって細胞残渣は上清と
して除去され、蛋白質顆粒を含む沈殿が得られる。
ショ糖密度勾配超遠心法、ショ糖密度勾配平衡超遠心法
などが用いられている。又、ラット肝臓をショ糖溶液を
用いてホモゲナイズした後、遠心分離して沈殿部に細胞
核を含む画分を得る分画遠心法などが知られている〔大
岳 望ら著、「物質の単離と精製」、東大出版会発行、
145-155ページ(昭和51年発行)〕。
属の鉱酸塩としてはナトリウム、カリウム、カルシウ
ム、セシウム等の塩酸塩、硫酸塩、臭化水素酸塩等があ
げられる。具体的には塩化セシウム、硫酸カルシウム、
塩化ナトリウム、臭化ナトリウム等があげられる。
ス、D−リボース等、ヘキソースとしてはD−グルコー
ス、D−マンノース、D−ガラクトース、L−ガラクト
ース、D−フルクトース、L−ソルボース等、2糖類、
3糖類としてはショ糖、マルトース、ラクトース、トレ
ハロース、セロビオース、ラフィノース等、デオキシ糖
としてはL−ラムノース、2−デオキシ−D−リボース
等、糖アルコールとしてはグリセロール、エリトリッ
ト、アラビット、D−ソルビトール、D−マンニット等
があげられる。
ァルマシア社製の商品の商品名であり、フィコールはシ
ョ糖とエピクロルヒドリンとからなる水に易溶の合成高
分子であり、パーコールはシリカのビーズを合成樹脂で
コーティングし、粒をそろえたものである。
ましい。
しくはアルカリ土類金属の鉱酸塩の場合は5〜50%(w/
w)、グリセリンの場合は10〜80%(w/w)、デキストラ
ン、デキストリンの場合は5〜50%(w/w)、ショ糖を
はじめその他の糖類の場合は0.25〜4M、特に0.5〜2Mが
適当である。
としては工程1に入る前の発酵ブロスの容量に対して1/
20〜20倍量(v/v)が適当である。
分離することにより沈殿画分Bを得てもよいが、沈殿画
分Bの分離効率を高めるために懸濁液は十分攪拌したの
ち遠心分離することが好ましい。
続遠心、シャープレスによってもよい。通常の遠心分離
機による場合、通常2000〜15000rpm,10〜120分間、好ま
しくは4000〜12000rpm,30〜90分間の条件で行う。
し、ついで固液分離する。この操作により、沈殿画分B
に混在するG−CSF活性を有する蛋白質以外の蛋白質が
溶解除去され、G−CSF活性を有する蛋白質を含む顆粒
が精製される。
れる。変性剤の濃度は用いる変性剤の種類によって異な
り、例えば、尿素の場合1〜6M、好ましくは3〜5Mであ
り、塩酸グアニジンの場合1〜3M、好ましくは1〜2Mで
ある。
分離してもよいが、分離効率を高めるべく十分攪拌した
のち固液分離するのが好ましい。
る。遠心分離は固液分離を可能にする方法・条件であれ
ばいずれの方法・条件であってもよい。例えば、工程
1、工程2に述べた方法・条件によればよい。
白質を含む顆粒は、強い変性剤及び還元剤を含む緩衝液
中で還元変性状態で可溶化される。変性剤としては、尿
素、塩酸グアニジンまたはアルカリを単独又は複合して
用いる。変性剤の濃度は用いる変性剤の種類によって異
なり、例えば、尿素の場合6〜8M、好ましくは7〜8Mで
あり、塩酸グアニジンの場合3〜6M、好ましくは5〜6M
である。還元剤としては、2−メルカプトエタノール又
はジチオスレイトール(DTT)等が上げられ、変性剤を
含む緩衝液に添加して用いる。濃度は用いる還元剤の種
類によって異なり、例えば2−メルカプトエタノールの
場合は0.01〜1%(v/v)、DTTの場合は0.1〜5mMであ
る。緩衝液のpHは2〜12、好ましくは5〜11である。可
溶化は温度0〜40℃、好ましくは5〜15℃で攪拌しなが
ら行い、5時間で終了する。可溶化した蛋白質は分子内
で天然型とは違った位置にSS結合を形成しているか、あ
るいは分子間でSS結合を形成しているため、変性剤を与
える際に同時に還元剤を加えることによりSS結合を開裂
させ、蛋白質の還元型単量体を増加させ、会合体を減少
又は消失させることができる。
ル過、等電点沈殿、吸脱着を含むクロマトグラフィー
およびバッチ操作などがあり、特に限定されないが希釈
が好ましい。例えば、還元変性状態で可溶化した蛋白質
を変性剤を含まない緩衝液に希釈することにより変性剤
を除去することができる。緩衝液としてはトリス/塩酸
緩衝液、リン酸緩衝液、クエン酸緩衝液、モルホリノプ
ロパンスルホン酸緩衝液等が0.01〜1Mの濃度で用いられ
る。緩衝液のpHは5〜10、好ましくは7〜8である。希
釈の倍率は5〜100倍、好ましくは10〜30倍である。
ル基が酸化されてSS結合が形成されるが、0.01〜1mM GS
SGまたは、0.01〜1mMシスチンを加えて酸化することに
より効率的に天然型のG−CSFのSS結合に相当する位置
にSS結合を形成させることができる。GSHあるいはシス
テインの添加は阻害的に作用する。反応は温度0〜40
℃、好ましくは5〜15℃で行い、2〜48時間で終了す
る。
単量体となったG−CSF活性を有する蛋白質を単離、精
製することにより医薬用として適するG−CSF活性を有
する蛋白質を得ることができる。単離、精製の手段は特
に限定されないが、酸化剤を除去した後に陰イオンクロ
マトグラフィー及び/又は疎水性担体クロマトグラフィ
ーを用いることが好ましい。
吸脱着を含むクロマトグラフィーおよびバッチ操作など
があり特に限定されないが、限外過が好ましい。限外
過膜としては、分画分子量1,000〜30,000のものが使
用される。膜材質はポリスルホン系又はポリオレフィン
系が好ましい。初期容量の5〜6倍量の交換溶媒を過
流量と注入流量が等しくなるようにして流し、溶媒交換
を行う。この溶媒交換により初期溶媒は百分の一以下と
なり、酸化剤を除去することができる。
は、例えばDEAEを交換基とする担体があげられる。溶出
は0.1〜0.5M塩化ナトリウムを含む緩衝液で行い、必要
に応じて段階的に塩化ナトリウム濃度を上げて溶出を行
ってもよいし、濃度勾配をつけて溶出を行ってもよい。
は、例えばブチル基、フェニル基又はオクチル基等の疎
水性基を結合させた担体や、担体自体に疎水性を有する
ものが使用される。担体は、高濃度の塩を含むpH7〜9
の緩衝液で平衡化して用いる。塩としては硫安または塩
化ナトリウム等が用いられ、担体に吸着させるために、
蛋白質溶液にも添加することが好ましい。硫安の濃度
は、0.2〜0.5Mであり、好ましくは0.2〜0.3Mである。塩
化ナトリウムの濃度は0.5〜1.5Mであり、好ましくは0.5
〜1.0Mである。担体に蛋白質溶液を接触させ、蛋白質を
吸着させた後、塩を含まない緩衝液で溶出する。
カゲルクロマトグラフィーによる除去が好ましい。シリ
カゲルクロマトグラフィーに用いるシリカゲルは、pH5
〜7の低塩濃度緩衝液に平衡化して用いる。シリカゲル
の代わりに多孔性ガラスを用いてもよい。溶出は15〜60
%エチレングリコール又は3〜5M尿素を含むpH7〜8の
緩衝液で行う。溶出を行う前に、0〜15%エチレングリ
コールを含む緩衝液で洗浄することが好ましい。
離、精製することができるが、さらに該蛋白質を低分子
の塩と分離するには脱塩処理を行う。脱塩処理の方法と
しては、ゲル過、限外過、透析などがあげられ特に
限定されないが、ゲル過が好ましい。ゲル過に用い
る担体としては、蛋白質の脱塩に適したものであれば、
いずれでも用いられる。例えばトヨパールHW-40(東ソ
ー社製)、セファデックスG−25(ファルマシア製)等
があげられる。担体はpH6〜8の低塩濃度緩衝液で平衡
化した後に、蛋白質溶液と接触させる。溶出はpH7〜8
のリン酸緩衝液で行う。
ブ・バイオロジカル・ケミストリー(J.Biol.Chem.)23
3,265(1951)〕に従って行う。標準蛋白質としては牛
血清アルブミンを用いる。
は円偏光二色性スペクトルを測定することにより調べ
る。円偏光二色性スペクトルの測定は、円偏光二色性分
散計J−500A(日本分光工業社製)を使用する。セルの
厚さは0.14mmである。測定は室温で行い、積算は4回行
う。
LCは下記条件下で行う。
〜90%の直線濃度勾配 流 速:1ml/分 カラム温度:40℃ 検 出:220nmでの吸光度 微生物由来の蛋白質の定量は、宿主である微生物の蛋
白質をウサギに免疫して得られるポリクローナル抗体を
用いる酵素免疫測定法(Enzyme immunoassay)で行う。
二次抗体としては、抗ウサギIgG抗体にペルオキシダー
ゼを結合したものを用い、4−クロロ−1ナフトールの
発色で定量する。
ィック(商品名)を用いる。
・リサーチ(Cancer Research)44,4503-4506(198
6)〕に準じて、骨髄造血幹細胞コロニー形成能を測定
することにより行う。
ーG−80(ヤナコ社製)を用いる。充填剤はChromosorb
101,60/80(ガスクロ工業社製)を用いる。カラム温度
及び注入口温度は200度、カラム長は1m、キャリアーは
ヘリウムガスを用い、流速は15ml/分とする。
e)227,680(1970)〕によりSDSポリアクリルアミドゲ
ル電気泳動で蛋白質を分離し、クマシーブリリアントブ
ルーで染色した後、クロマトスキャナー(CS-930、島津
製作所製)を用いて測定する。
7.2)30lに懸濁し、5℃でホモゲナイザー(型式15M-8T
A;マントンーガウリン マニファクチュアリング社製)
に3回通して菌体を破砕した。破砕液は9000rpm,30分間
遠心分離し、得られた沈殿物を0.8Mショ糖を含む20mMリ
ン酸緩衝液(pH7.2)に懸濁し、9000rpm,30分間遠心分
離した。得られた沈殿物を5M尿素、1% 2−メルカプ
トエタノールを含む20mMリン酸緩衝液(pH7.2)に懸濁
し、1時間攪拌した後、連続遠心して顆粒を集めた。
(pH8)1.8lに溶解した。このときの蛋白質濃度は5.2mg
/mlであった。これを5℃で5時間攪拌した後、尿素及
びDTTを含まない50mMトリス緩衝液(pH8)50lに希釈し
た。希釈液中の円偏光二色性スペクトルを測定し、希釈
液中の蛋白質の2次構造の状態を調べた。希釈液中の蛋
白質は第1図に示したように2次構造が復元していた。
添加直後から、20時間後までの酸化型単量体の形成の状
態を逆相HPLCで調べた。第2図に、HPLCのクロマトグラ
ムのパターンを示した。第2図に示したように20時間後
に蛋白質はほぼ完全に酸化された。酸化型単量体は、会
合体を含むG−CSF活性を有する蛋白質全量の約66%で
あった。
125×1092mm、ロミコン社製)に通し、150lのGSSGを含
まないトリス緩衝液(pH8)を注入して溶媒交換を行っ
た。
た。溶媒交換後のGSSGの濃度は交換前の百分の一にまで
減少した。さらに、蛋白質溶液は交換用の緩衝液を注入
せずに限外過を続け13lまで濃縮した。このときの蛋
白質濃度は0.3mg/mlであった。蛋白質の回収率は65%で
あった。
で平衡化しておいたDEAEトヨパール(東ソー社製)カラ
ム10lに流速5l/時で通塔し、トリス緩衝液(pH8)10lを
通液して未吸着物質を除去した後、0〜0.2Mの塩化ナト
リウムの濃度直線勾配溶出を行った。蛋白質濃度が高い
溶出画分1.9lを集めたところ、蛋白質が1.9g含まれてい
た。回収率は49%であった。このクロマトグラフィーに
より、大腸菌由来の蛋白質は全蛋白質量の0.367%から
0.015%に減少した。溶出液は、硫安を0.25Mになるよう
に添加した後、あらかじめ0.25M硫安を含んだ50mMトリ
ス緩衝液(pH8)で平衡化したブチルトヨパール(東ソ
ー社製)カラム0.6lに流速1/時で通塔した。カラム
を平衡化したものと同じ緩衝液で洗浄して未吸着物質を
除去し、硫安を含まないトリス緩衝液で溶出した。蛋白
質を含む溶出液1.2lを集めたところ、G−CSF活性を有
する蛋白質が1.0g含まれていた。回収率は53%であっ
た。大腸菌由来の蛋白質の濃度は全蛋白質量の0.001%
に減少した。
緩衝液(pH7)で平衡化したマイクロビーズシリカゲル
カラム(30-60メッシュ;FUJI-DAVISON CHEMICAL社製)
0.4lに流速0.8l/時で通塔した。カラムを15%エチレン
グリコールを含む10mMリン酸緩衝液(pH7)で洗浄し発
熱性物質を除去した後、60%エチレングリコールを含む
酸緩衝液(pH8)で溶出した。G−CSF活性を有する溶出
液0.55lを集めたところ、溶出液中にG−CSF活性を有す
る蛋白質が1.0g含まれていた。この蛋白質の比活性は6.
2×108U/mg、エンドトキシンは0.45ng/mg蛋白質含まれ
ており、純度は99%以上であった(回収率11%)。
0mMリン酸緩衝液(pH7)で平衡化したセファデックスG
−25カラム(ファルマシア社製)2.5lに流速2.5l/時で
通塔した。リン酸緩衝液(pH7)で溶出を行い、G−CSF
活性を有する溶出液0.59lを集めたところ、溶出液中に
G−CSF活性を有する蛋白質が1.0g含まれていた。溶出
液中にエチレングリコールが含まれていないことをガス
クロマトグラフィーで確認した。
Mシスチンを用いる以外は実施例1と同様に行い、G−C
SF活性を有する蛋白質溶液0.80lを得た。この溶液中に
はG−CSF活性を有する蛋白質が1.52g含まれていた(回
収率22%)。この蛋白質の比活性は1.7×108U/mg、エン
ドトキシンは0.61ng/mg蛋白質含まれており、純度は99
%以上であった。溶液中にエチレングリコールが含まれ
ていないことをガスクロマトグラフィーで確認した。
プラスミドpCfBD28を保有する大腸菌W3110 strA(Esche
richia coli ECFBD28FERM BP-1479)をLG培地(バクト
トリプトン50g、酵母エキス25g、塩化ナトリウム25g、
グリコール5gを水5lに溶かし水酸化ナトリウムにてpHを
7とする。)で37℃、18時間培養し、この培養液5lを25
μg/mlのトリプトファンと50μg/mlのアンピシリンを含
むMCG培地〔リン酸二ナトリウム0.6%、リン酸一カリウ
ム0.3%、塩化ナトリウム0.5%、カザミノ酸0.5%、硫
酸マグネシウム1mM、ビタミンB14μg/ml、pH7.2〕100l
に接種し、30℃で4〜8時間培養後、トリプトファンの
誘導物質である3β−インドールアクリル酸を10μg/ml
加え、さらに2〜12時間培養を続けた。培養液を8000rp
m、10分間遠心して集菌し、湿重量5kgの菌体を得た。
むプラスミドpCfTA1を保有する大腸菌W3110 strAを用
い、参考例1と同様にして天然型G−CSFを取得した。
産させたG−CSF活性を有する蛋白質を効率よく精製す
ることができる。
ルを示す。(a)は希釈前の溶液のスペクトル、(b)
はトリス緩衝液で25倍に希釈した溶液のスペクトルをそ
れぞれ示す。 第2図は逆相HPLCのクロマトグラムのパターンを示す。
(a)はG−CSF誘導体(A)のトリス緩衝液で25倍に
希釈した直後、(b)はGSSGを添加後1時間、(c)は
GSSGを添加後5時間、(d)はGSSG添加後20時間経過後
のクロマトグラムのパターンをそれぞれ示す。
Claims (3)
- 【請求項1】組換えDNA技術を用いて生産させたG−CSF
活性を有する蛋白質を含む非水溶性の顆粒に、変性剤及
び還元剤を加えて還元変性状態で可溶化し、pH5〜10の
希釈用緩衝液を用い希釈することにより変性剤を除去し
た後に酸化型グルタチオンまたはシスチンを加えて酸化
して天然型のG−CSFのジスルフィド結合に相当する位
置にジスルフィド結合を形成させ、得られる混合物よ
り、シリカゲルクロマトグラフィーにより発熱性物質を
除去し、非変性の酸化型単量体となったG−CSF活性を
有する蛋白質を単離、精製することを特徴とするG−CS
F活性を有する蛋白質の精製法。 - 【請求項2】変性剤が6〜8M尿素または3〜6M塩酸グア
ニジンであることを特徴とする請求項1記載の方法。 - 【請求項3】非変性の酸化型単量体となったG−CSF活
性を有する蛋白質の単離、精製の手段が限外濾過及び陰
イオンクロマトグラフィー及び/又は疎水性担体クロマ
トグラフィーによることを特徴とする請求項1記載の方
法。
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