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JP2512579B2 - 嵩高紙の製造方法 - Google Patents

嵩高紙の製造方法

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JP2512579B2
JP2512579B2 JP2036974A JP3697490A JP2512579B2 JP 2512579 B2 JP2512579 B2 JP 2512579B2 JP 2036974 A JP2036974 A JP 2036974A JP 3697490 A JP3697490 A JP 3697490A JP 2512579 B2 JP2512579 B2 JP 2512579B2
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paper
fibers
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正樹 岡崎
友康 曽根高
朝彦 柴田
智 秋田
昭次 沖藤
為丸 江嵜
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Kuraray Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、生理用品や衛生材料の表面材、吸液材、芯
地、基布あるいは包装材用として、崇高性、柔軟性、他
合の均一性及び伸縮性に優れた紙およびこの紙を安価に
生産性の高い抄紙法で製造する方法を提供することに関
する。
(従来の技術) 従来、潜在捲縮性を有する繊維を用いて湿式抄紙法に
より崇高紙を得ることは、例えば特開昭54−2479号公
報、特開昭59−36800号公報、化繊紙研交会誌No.13,第4
7〜52頁(1974年)等に提案されている。一方、湿式抄
紙時における繊維の分散性は、最終的に得られる紙の強
度の低下や密度斑等の原因となるので、均一な分散が必
要であり、そのために抄紙時においては捲縮を有してい
ないストレートな繊維が用いられてきた。
(発明が解決しようとする課題) 上述の通り、崇高紙を得るためには潜在捲縮性能を有
する複合繊維が屡々使用されるが、かかる複合繊維は数
日間の放置により経時的にリング状に形態の変化を生
じ、そのような繊維を用いても水中での分散性が不良で
良質の紙を製造することが困難であつた。
本発明の目的は、上記の問題を解決し、潜在捲縮能を
有する複合繊維を用いても抄紙時の分散性が極めて良好
であり、かつ崇高性、柔軟性、機械的性質に優れたポリ
エステル崇高紙を製造する方法を提供するものである。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、上記の目的を達成するために鋭意検討
した結果、原料繊維として、特定の乾熱収縮率および潜
在捲縮能を有する複合繊維に特定数の機械捲縮を付与
し、かつ特定長に切断されたものを用いることにより、
意外なことに抄紙時の繊維の分散性が極めて均一とな
り、最終的に得られる紙においては優れた崇高性、柔軟
性、機械的性質が発現されていることを見い出して本発
明に到達した。
即ち、本発明は、170℃の乾熱処理における自由収縮
率が20%以下で、かつ該乾熱処理後に捲縮数40ケ/25mm
以上の三次元捲縮を発現する潜在捲縮能を有し、5〜30
ケ/25mmの機械捲縮が付与され繊維長が3〜30mmである
偏心芯鞘型又はサイドバイサイド型ポリエステル複合繊
維(以下、潜在捲縮性ポリエステル複合繊維と称するこ
ともある)を30重量%以上と200℃以下で熱融着するバ
インダー繊維(以下、熱融着バインダー繊維と称す。)
を5重量%以上含む繊維混合物の水分散液から湿紙を抄
き上げ130〜180℃の熱処理を行うことを特徴とする崇高
紙の製造方法である。
本発明においては、上記の各構成要件を総て満足して
いなければ前記の目的を達成することができないが、均
一分散の点において最も重要なポイントは、抄紙時に機
械捲縮の付与された繊維を使用する点にあり、従来のよ
うに、ストレート繊維を用いなければ均一に分散させる
ことができないという思想からは極めて意外な発見であ
つた。
本発明において使用される偏心芯鞘型又はサイドバイ
サイド型のポリエステル複合繊維は、170℃の乾熱処理
における自由収縮率が20%以下であり、かつ該熱処理後
に捲縮数40ケ/25mm以上の三次元捲縮を発現するだけの
潜在捲縮能を有するものであれば特別の制限はないが、
好ましく使用されるものについて具体的に述べると、基
本的には収縮率の異なる2種の重合体によつて構成さ
れ、例えば高収縮側の重合体成分(A)として、好適に
は繰返しの主たる構成単位がエチレンテレフタレートよ
りなり、かつ共重合体成分として金属スルフオネート基
を有するイソフタル酸を1〜6モル%と、イソフタル酸
を0〜10モル%、好ましくは4〜8モル%の範囲で有し
ている改質したポリエステルを用いることができる。イ
ソフタル酸は共重合しなくても、ポリエステルの重合反
応は適度にすすみ本発明の範囲内の潜在捲縮能を有する
ポリエステル複合繊維を生産することができるが、紙の
崇高性を一層高めるためにはイソフタル酸を共重合する
のが好ましい。またイソフタル酸が10モル%を越えると
適度の重合度を安定に得ることが難しくなり、かつ捲縮
堅牢性が著しく低下する。また共重合する金属スルフオ
ネート基を有するイソフタール酸は、溶融粘度を適度に
保ち、潜在捲縮発現能を本発明の範囲内に顕在化するた
めに用いられる。金属スルフオネート基を有するイソフ
タル酸としては5−ナトリウムスルフオイソフタル酸、
5−カリウムスルフオイソフタル酸、5−リチウムスル
フオイソフタル酸が挙げられる。これらエステル形成誘
導体等の金属スルフオネート基を有するエステル形成性
化合物をポリエチレンテレフタレートを重合する際に1
〜6モル%の範囲で添加し、また上記イソフタル酸を必
要により添加し共重合させることにより重合体(A)は
得られる。これ以外にも、予め金属スルフオネート基を
有するイソフタル酸を高割合で共重合したポリエチレン
テレフタレート重合体を作製しておき、また必要により
イソフタル酸を高割合で共重合したポリエチレンテレフ
タレート重合体も作製しておき、これらを共重合割合と
してそれぞれ1〜6モル%および0〜10モル%の範囲と
なるようにポリエチレンテレフタレートと混合するマス
ターバツチ方式等によつても得ることができる。金属ス
ルフオネート基を有するイソフタル酸の共重合割合が1
モル%未満では、熱処理時の収縮応力の発現が弱く、捲
縮発現性が劣る。6モル%を越えると重合体の溶融粘度
が高くなりすぎ縮合反応において適度の重合度のポリマ
ーを安定に得ることが難かしくなり、紡出時の結晶性が
高くなるために経時変化を起こし易くなり延伸性の低下
をきたし十分な潜在捲縮性を有する複合繊維を得られな
い。好ましくは1〜5モル%で、更に好適では2〜4モ
ル%である。さらに(A)の重合体には、収縮性を大き
く損わない範囲で上記以外の共重合成分が導入されてい
てもよい。また(A)の重合体の固有粘度は0.45〜0.66
が好ましい。
低収縮側の重合体成分(B)としては例えば実質的に
ポリエチレンテレフタレートからなるポリエステルが用
いられる。もちろん、重合体(A)の捲縮発現効果を著
しく減少させない限り重合体(B)は共重合が行なわれ
ていてもよい。また(B)の重合体の固有粘度を0.60〜
0.70となる重合度が好ましい。
必要に応じ無機物質として例えば酸化チタン、酸化ジ
ルコニウム、酸化硅素、アルミナ、その他のセラミツク
スあるいは難燃剤、抗菌剤、消臭剤、芳香剤、ドデシル
ベンゼンスルフオン酸ソーダのような親水化剤を混合し
てもよい。さらに(A)、(B)の重合体には繊維の捲
縮性を大きく損わない範囲で他のポリマーが添加されて
いてもよい。
使用する紡糸口金は、○型、△型、+型、∞型、T型
などの孔形を有する複合型口金が考えられるが、勿論こ
れらに限定されるものではなく、また複合形態も特に限
定されないが、一般に偏心芯鞘型よりもサイドバイサイ
ド型の方が捲縮発現力が優れている点で好ましい。
本発明に用いる潜在捲縮性複合繊維は前記(A)、
(B)の2種類の重合体成分を270〜290℃の範囲で前記
の口金を用い、複合比率(A):(B)=40〜60:60〜4
0の範囲で偏心芯鞘型又はサイドバイサイド型、好まし
くは前述したようにサイドバイサイド型の複合繊維とす
るのが特に好ましい。2種類の重合体成分の紡出時の溶
融粘度は常に(A)>(B)であり、溶融時粘度差が10
0〜1000poiseの範囲であることが優れた潜在捲縮能を有
する複合紡糸繊維を得る上で好ましい。複合比率が50:5
0から外れるに従い口金吐出部でニーイング現象を起し
やすくなるので(A):(B)=45〜55:55〜45の範囲
が最も好ましい。なお、上記溶融時粘度は、約285℃の
時の値である。
次に崇高性、柔軟性、伸縮性、伸長回復性を有する紙
を構成する潜在捲縮性複合繊維は熱処理後スパイラル捲
縮を有することが本発明の紙の崇高性、柔軟性、伸縮性
を付与するために重要であり、更にスパイラル捲縮数と
その時の捲縮の形状(曲率)がシヤープであることが重
要であり、具体的には170℃の乾熱処理により捲縮数は4
0ケ/25mm以上でスパイラル捲縮を発現することが重要で
ある。捲縮数が40ケ/25mm未満では崇高性、柔軟性およ
び伸縮性が著しく低下し、嵩比重の高い紙になつてしま
う。また熱処理時の収縮率は紙の風合、崇高性および伸
縮性に重要な関係をもち、一般的な加工条件であるプレ
セツト温度160〜180℃、紙に於ける最終乾燥熱処理温度
130〜180℃を満足する代表温度として170℃を選び、繊
維を170℃で自由収縮熱処理した時の収縮率が20%以下
であれば、これら項目が充分に満足される。収縮率が20
%を越えると紙が硬くなつたり、捲縮特性、特に捲縮堅
牢性が低くなり、耐久性が低下したものになる。
このような潜在捲縮能と熱収縮性とを有する捲縮性複
合繊維は、高収縮側の重合体(A)と低収縮側の重合体
(B)との固有粘度および、重合体(A)の金属スルホ
ネート基を有するイソフタル酸及びイソフタール酸の共
重合割合、(A)と(B)の複合比率、そして紡糸後延
伸工程における延伸条件および緊張熱処理条件などを適
切に選定することにより得られる。延伸条件は紡糸後繊
維の最大延伸倍率の60〜75%で延伸することにより潜在
捲縮能を最大限に発生させることができ、この状態で緊
張熱処理を130〜180℃の範囲で処理することにより、高
い結晶性を維持することができ、高い潜在捲縮力が養わ
れる。
この潜在捲縮性ポリエステル複合繊維は、紡糸、延伸
後、例えば従来公知の捲縮装置を用いて5〜30ケ/25mm
の機械捲縮が付与され、次いで繊維長3〜30mmにカツト
されて抄紙用の原綿となる。ここで、捲縮数が5ケ/25m
m未満では複合繊維が経時的にリング状に変形し、抄紙
時の均一な分散を達成できず、逆に30ケ/25mmを越える
と機械的に繊維の絡みが多くなり過ぎ、ビーターやパル
パーで離解が充分されないため好ましくない。
潜在捲縮性ポリエステル複合繊維の繊度は1〜15デニ
ールが好ましく、更に好ましくは2〜6デニールであ
る。1デニール未満ではスパイラル捲縮の発現性はよい
ものの捲縮の発現力が弱く、崇高性が得られにくく、又
紡糸性も悪化するために安定に糸が得られない場合があ
る。また15デニールを越えた領域ではゴワゴワしたもの
となり柔軟性に欠けるため好ましくない場合がある。繊
維長は湿式抄紙用として水に均一に分散すること及び捲
縮の発現性が効果的であることから3〜30mmであること
が必要で、特に4〜10mmが好ましい。3mm未満では水中
分散性は良いものの繊維が短かくなるため、毛羽、紙粉
の発生を惹起したり、又、紙強度も低下するため好まし
くない。30mmを越えると繊維の分散性が悪く、フロツク
状になるため均一な紙が得られにくい。
また本発明の潜在捲縮性ポリエステル複合繊維の添加
率は30重量%未満では各繊維の捲縮発現はあるものの熱
融着性バインダー繊維やその他の繊維と混抄し、熱処理
により捲縮発現を得ても、他の添加繊維の拘束に打ち勝
つ応力発現が得られない。そのために30重量%以上が必
要であり、好ましくは40重量%以上である。また水中で
の分散性を更に向上させるために製造工程中で表面処理
油剤を添加してもよい。
本発明において、熱融着性バインダー繊維は、潜在捲
縮性ポリエステル複合繊維と、必要により用いられる天
然繊維、再生繊維、合成繊維とを混抄した時、ドライヤ
ーパート及び潜在捲縮性ポリエステル複合繊維を熱処理
により、捲縮発現させる工程で各々の繊維間を効果的に
接着する役割を有するものである。即ち90〜130℃のド
ライヤーパートで熱融着してもよいし、また擬似的に接
合していてもよい。更に130〜180℃の熱処理において捲
縮発現と同時に熱融着により繊維間が接着するのが好ま
しい。これらのことから、さらに熱融着性の点と潜在捲
縮性ポリエステル複合繊維の熱処理温度から熱融着温度
が200℃以下であることが必要条件である。200℃を越え
る温度では熱融着させると潜在捲縮性ポリエステル複合
繊維の性能低下をきたすため好ましくない。
熱融着性バインダー繊維は、熱可塑性ポリマーからな
る繊維でないと柔軟性が得られないため好ましくない。
好ましいものとしてはポリエチレン、ポリプロピレン等
のポリオレフイン系繊維、又は共重合により低融点また
は低軟化点化したポリエステルやポリアミドからなる繊
維が挙げられる。当然該ポリマーで覆われた芯鞘型の複
合繊維も用いることができる。この場合、芯成分として
は、未変性のポリエステル系、ポリプロピレン系、ポリ
アミド系等のポリマーが用いられる。
用いる熱融着性バインダー繊維は1〜15デニールが好
ましく、1デニール以下では水中での分散性が悪くなり
好ましくなく、15デニールを越えるとバインダー効果が
少なくなること及び紙の風合が悪化することから好まし
くない。捲縮に関しては水分散性を得るために未捲縮の
ものを用いるのが好ましいが、熱処理時の崇高性を向上
させるために水分散性を損わない範囲の20ケ/25mm以下
の捲縮を与えてもよい。20ケ/25mmを越える捲縮では水
分散時の糸のからまりが起こりやすい。
熱融着性バインダー繊維の添加率は5重量%以上が必
要であり、好ましくは10〜40重量%である。5重量%未
満では潜在捲縮性ポリエステル複合繊維及び本発明で用
いる天然繊維、再生繊維、合成繊維を混抄した時の紙力
及び伸縮回復性及び紙表面に出る毛羽の発生防止等に効
果を示さない。
次に本発明においては、上記繊維を所定量使用しさえ
すれば、その他の繊維を併用してもよく、その他の繊維
として、天然繊維である針葉樹、広葉樹からの未晒又は
晒パルプ、こうぞ、みつまた、麻、ラミー等の靱皮繊
維、コツトンリンター、竹、麦わらからの植物繊維など
を利用することもできる。また再生パルプや故紙などを
利用してもよい。これらは未叩解パルプであつても、あ
るいはカナデイアンフリーネスが100〜750ml程度に叩解
したものであつてもよい。これら天然繊維を用いること
は、洋紙や和紙に代表される如く得られる紙に印刷性に
優れ、かつ強いという特長をもたらす。さらに水との親
和性が高く、吸収速度も大きく、吸水量も大きいという
特長をもたらす。また経済性にも優れたものとなる。本
発明の目的は前述したように、紙のような形態や製造方
法を有していても乾式不織布のような性能を有している
ものを得ることにある。セルローズパルプの混抄は、高
速で抄紙し、熱処理により乾式不織布の如き風合と紙の
有する特長を示すものが得られることとなる。すなわ
ち、抄紙性と製品の吸水性を発揮するための添加繊維の
一つである。
再生繊維はビスコースから得られるレーヨンに代表さ
れるものであるが、再生繊維を用いると従来から生産さ
れているレーヨン紙に対して崇高性に優れ、かつレーヨ
ンの有する親水性と抄紙性から柔軟性及び風合のよい伸
縮性のある紙を得ることができる。
また、ポリエステル系、ポリオレフイン系、ポリアミ
ド系、ポリアクリロニトリル系、ポリ塩化ビニル系等の
合成繊維は柔軟性及び崇高性を与え、風合をよくする。
またポリビニルアルコール系の合成繊維は紙の腰を強く
するもの、さらに親水性を高めるものとして利用するこ
とができる。
再生繊維や合成繊維は、好ましくは繊度0.2〜15デニ
ールのものが選ばれる。0.2デニール未満では水中分散
性が悪く毛玉になりやすい。一方、15デニールを越える
場合は得られた紙がゴワゴワして硬くなり、柔軟性が不
充分となる。繊維の捲縮数は水中分散性を考慮すれば未
捲縮であるのが好ましいが、分散性を損わない範囲で、
更に崇高性と柔軟性、伸縮性を与えるために、20ケ/25m
m以下の捲縮を与えてもよい。捲縮数が20ケ/25mm以上で
は該繊維の水中分散性が悪くなり玉状となり好ましくな
い。繊維長は2〜20mmが好適で、更に好ましくは3〜10
mmである。2mm未満では水中分散性は良いものの繊維が
短いために毛羽の発生や紙粉の発生となる。一方20mmを
越えては水中分散性が悪くなり、毛玉やひも状物となつ
たりして均一な地合や風合のものが得られにくい。かか
る再生繊維及び合成繊維の断面形状は円形のものに限定
されず、偏平型、U字型、Y字型、T字型、星型、三角
型等の異型であつてもよく、さらにその断面の中に中空
部分を有していてもよい。また繊維形態はフイブリル状
のものでもよい。本発明においては、上記天然繊維、再
生繊維および合成繊維からなる群から選ばれる1種又は
2種以上の繊維を選択して目的に応じて使用することが
できる。
以上、湿式抄紙に供する繊維原料は、本発明で規定す
る潜在捲縮能を有し、かつ機械捲縮の付与されたポリエ
ステル複合繊維と熱融着性のバインダー繊維と、そして
必要に応じて添加されるその他の天然繊維、再生繊維お
よび合成繊維からなる群から選、れる繊維から構成され
ることを必須条件としている。
その製造方法は、前記の如く機械捲縮が付与され、特
定長にカツトされた潜在捲縮能を有するポリエステル複
合繊維を30重量%以上、熱融着性バインダー繊維を5重
量%以上、そして必要に応じセルローズパルプ繊維等の
天然繊維、レーヨン等の再生繊維、及びその他の合成繊
維からなる群から選んだ1種又は2種以上の繊維からな
る繊維混合物を1〜10重量%のスラリーとなるように水
を投入しビーター又はパルパーにて離解し、均一な水中
分散液をつくる。更にチエストにて0.5〜5重量%水分
散液となるように希釈し撹拌しながら繊維の均一水中分
散スラリーを得て、これを抄紙原液とする。かかるスラ
リーは必要に応じ振動スクリーンや除塵装置を経て丸網
又は傾斜型ワイヤーの長網や短網に移送し循環白水で割
りながらスラリー濃度(スラリー中のパルプ濃度)0.02
〜1重量%でワイヤー上に抄き上げる。抄き上げは円網
一槽でもよいし多槽抄きとしてもよい。さらに円網と長
網又は短網の組合せで抄紙してもよい。フエルト上に抄
き上げられた湿紙は真空脱水によりあらかじめ余剰の水
分を除去し乾燥機に移る。乾燥機のタイプはヤンキータ
イプのものでもよいし、多筒式のものでもよい。好まし
くは回転する金網上の湿紙を熱風にて乾燥し、加熱する
ことにより一気に乾燥と熱処理を行い捲縮を発現させる
方法である。これ以外に、ヤンキー式又は多筒式でも、
乾燥温度90〜130℃を加え湿紙を乾燥し巻き取り、熱処
理工程にて捲縮発現をする方法などを用いてもよいし、
さらに連続工程の場合は乾燥工程の後で、捲縮発現のた
めの熱処理工程を通す方法を用いてもよい。熱処理工程
は130〜180℃の温度が必要で熱風式で熱風が紙層を貫通
する方法が好ましいが、熱輻射型のものでもよいし、熱
ロール、熱板接着方式でもよい。好ましい崇高性と柔軟
性を得るために、抄紙方向、巾方向及び厚さ方向に張力
がかかることを極力避けるのが好ましく、通常は紙が移
動に足りるだけの張力下で行なわれる。熱処理工程を経
て捲縮発現した崇高紙は通常その表面平滑性と毛羽伏せ
を行うために一定間隔をとつた130〜200℃の熱ロールに
通される。また模様付け、強度向上のためのエンボス加
工を施こしてもよい。該崇高紙は冷却され、巻き取るに
足りる張力下で巻き取られる。
このように、本発明においては、抄紙時の繊維の分散
性が極めて均一であるため、得られる崇高紙は均質のも
のであり、構成繊維の潜在捲縮能が高レベルであるので
2.5g/cm2荷重時の崇密度も0.06g/cm3以下と優れた崇高
性を有するものである。
以下に、これらの具体的な例を実施例及び比較例にて
説明する。実施例および比較例中、%は重量に基づく値
である。
実施例1、2及び比較例1 重合体成分(A)としてエチレンテレフタレートを主
成分とし、5−ナトリウムスルホイソフタル酸2.0モル
%共重合した固有粘度0.55の改質ポリエステルを用い、
重合体成分(B)として実質的にエチレンテレフタレー
ト単位のみから成る固有粘度0.65のポリエステルを用い
て、複合溶融紡糸装置による丸断面口金孔から285℃で
複合化率50:50のサイドバイサイド型とし、345g/minの
吐出量、1150m/minの速度で捲き取り、ケーブルデニー
ル2700の未延伸糸を得た。これらの未延伸糸を延伸倍率
2.4倍、延伸温度75℃で延伸し、緊張熱処理温度150℃で
熱処理を行い、単繊維繊度2.4デニールのストレートの
潜在捲縮繊維を得た。この繊維の170℃の乾熱処理にお
ける自由収縮率が8%、捲縮数は53ケ/25mmであつた。
該潜在捲縮繊維は押込捲縮機で10ケ/25mmの機械捲縮
を付与し5mm長にカツトして抄紙用原料とした(No.
1)。又、比較のため機械捲縮の付与されていない5mm長
のものも原料とした(No.2、比較例1)。
No.1及びNo.2の原料については、TAPPIの標準離解機
にて0.2g/の濃度で300カウント離解し、紙上にその
分散性を観察した。No.2のものは未分散状態で糸がリン
グ状に残つており分散性が悪いことが判つた。一方No.1
のものは均一に分散していることが判つた。
次いで、上記のNo.1及びNo.2の潜在捲縮性ポリエステ
ル複合繊維と熱融着性バインダー繊維、さらにセルロー
ズパルプ繊維を表−1に示す配合にて同時にTAPPI標準
離解機にて2g/の濃度に300カウント離解した。更に0.
2g/に希釈し、TAPPI標準角型抄紙機にて目標米坪量40
g/m2となるようにスラリーをサンプリングして抄紙し
た。湿紙は70℃にて1分間乾燥後170℃の空気乾燥機中
に金網上において4分間熱処理を行い捲縮発現した崇高
紙を得た。
使用した熱融着バインダー繊維は鞘部分が130℃で融
着する変性ポリエステルで芯部分が通常のポリエステル
繊維よりなる複合繊維〔(株)クラレ製ソフイツト
−720で繊度2デニール、繊維長5mm〕である。またセル
ローズパルプは未晒の針葉樹パルプで未叩解品である。
その結果、No.1繊維を使用した本発明による崇高紙に
おいて、該繊維はスバイラル捲縮を発現しており崇高
性、柔軟性共に良好であつた。また、抄紙時における繊
維の分散状態は均一であり、紙においても斑のない風合
の優れたものであつた。
実施例2、3及び比較例2 重合体成分(A)としてテレフタル酸を主たるジカル
ボン酸成分とし、イソフタル酸5モル%、5−ナトリウ
ムスルホイソフタル酸2.5モル%共重合した固有粘度0.4
5の改質ポリエステルを用い、重合体成分(B)とし
て、実質的にエチレンテレフタレート単位のみから成る
固有粘度0.60のポリマーを用いて、複合溶融紡糸装置に
よる丸断面口金孔から285℃で複合比率50:50のサイドバ
イサイド型とし、345g/minの吐出量、1150m/minの速度
で捲き取り、テーブルデニール2700の未延伸糸を得た。
これらの未延伸糸を収束後、延伸倍率2.5倍、延伸温度7
0℃で延伸し、緊張熱処理温度145℃で熱処理を行い、単
繊維繊度2.5デニールのストレートな潜在捲縮繊維を得
た。
この繊維の170℃の乾熱処理による自由収縮率は7.5
%、捲縮数は60ケ/25mmであつた。
該潜在捲縮性繊維に実施例1と同様にして10ケ/25mm
の機械捲縮を与えて、繊維長5mmに切断して抄紙原料と
した(No.3)。
次いでこのNo.3繊維と熱融着バインダー繊維、セルロ
ーズパルプ繊維を第1表に示す配合で、以下実施例1と
同様にして崇高紙を作成した。その結果、実施例3、4
においては抄紙時の分散性良好で崇高性、柔軟性共に極
めて優れたものであつた。また、熱融着バインダー繊維
を少なくした場合(比較例2)においては紙の機械的性
質が不充分で風合も満足できるものではなかつた。
本発明に於ける各特性値等の測定法は次の通りであ
る。
(1) 固有粘度:フエノールと四塩化エタンの等量重
量混合溶液中30℃で測定。
(2) 繊度:JISL−1015−7−5−1Aの方法により測
定。
(3) 捲縮数:JISL−1015−7−12−1の方法により
測定。
(4) 自由収縮率:JISL−1015−7−15の方法に準
じ、170℃の雰囲気中に30分間処理、デニール当たり300
mgの荷重をかけて測定。
(5) 紙物性の測定 坪量:JISP8124 嵩比重:紙を4枚重ね合せ、2.5g/cm2となるようにプラ
スチツク板を当て、マイクロメーターで厚さを測定し、
一枚当りの平均値の厚さから求めた。またこれ以外の方
法としてJISP8118の方法により厚さおよび嵩比重を測定
する方法がある。実施例、比較例によつてはこの方法に
よつても測定した。
強度及び裂断長:JISP8113 剛軟度:カンチレバー法 吸液量:液体物質として水及び機械油を用いた。10cm×
10cmの大きさは切り取つた紙料の重量(W0)を測定す
る。水及び機械油に15分間浸漬放置し、紙料中の空気が
置換されたことを確認する。紙料を空気中にひき上げ液
滴の落下がなくなる時の紙料重量(W1)を測定する。
より求めた値である。
(6) 風合:感応判定とし下記の通りとした。
◎ 兎の毛のような感触(ぬめり感のある柔らかさ) ○ 兎の毛のような感触(柔らかい感じ) △ 布のような感触(ザラザラしている) × 紙のような感触(バリバリしている) (発明の効果) 崇高紙の製造において、捲縮形態がスパイラル捲縮で
ある偏心芯鞘型又はサイドバイサイド型ポリエステル複
合繊維に機械捲縮を1インチ当り5〜30ケ付与し、その
繊維長を3〜30mmとしたものを用いることにより、従来
考えられなかつた程分散性が向上し、混抄性も高まりよ
り生産性が高められた。又、スパイラル捲縮の発現もこ
の機械捲縮性と相乗効果を示し、均一な地合と風合及び
柔軟性を示し、より高い崇高性とより高い紙力を示す崇
高紙が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沖藤 昭次 岡山県倉敷市玉島乙島7471番地 株式会 社クラレ内 (72)発明者 江嵜 為丸 大阪府大阪市北区梅田1丁目12番39号 株式会社クラレ内 審査官 澤村 茂実 (56)参考文献 特開 平1−169000(JP,A) 特開 昭61−124610(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】170℃の乾熱処理における自由収縮率が20
    %以下で、かつ該乾熱処理後に捲縮数40ケ/25mm以上の
    三次元捲縮を発現する潜在捲縮能を有し、5〜30ケ/25m
    mの機械捲縮が付与され繊維長が3〜30mmである偏心芯
    鞘型又はサイドバイサイド型ポリエステル複合繊維を30
    重量%以上と200℃以下で熱融着するバインダー繊維を
    5重量%以上含む繊維混合物の水分散液から湿紙を抄き
    上げ、130〜180℃の熱処理を行うことを特徴とする崇高
    紙の製造方法。
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