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JP2582386Y2 - イージーオープン缶蓋 - Google Patents

イージーオープン缶蓋

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Publication number
JP2582386Y2
JP2582386Y2 JP1992043517U JP4351792U JP2582386Y2 JP 2582386 Y2 JP2582386 Y2 JP 2582386Y2 JP 1992043517 U JP1992043517 U JP 1992043517U JP 4351792 U JP4351792 U JP 4351792U JP 2582386 Y2 JP2582386 Y2 JP 2582386Y2
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JP
Japan
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panel
opening
tab
tongue
score
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JP1992043517U
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JPH063827U (ja
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等 斉藤
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Hokkai Can Co Ltd
Original Assignee
Hokkai Can Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hokkai Can Co Ltd filed Critical Hokkai Can Co Ltd
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Publication of JPH063827U publication Critical patent/JPH063827U/ja
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Publication of JP2582386Y2 publication Critical patent/JP2582386Y2/ja
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  • Containers Opened By Tearing Frangible Portions (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、缶入り飲料の飲み口等
を容易に開口することができるイージーオープン缶蓋に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のイージーオープン缶蓋
は、該缶蓋のパネルを開口するために使用するタブと、
該タブによってパネルが開口されたとき形成される開口
片とがパネルから離反することのない、ステイオン・タ
ブ・タイプと言われるものが知られている。
【0003】図5及び図6に示すように、この種の缶蓋
50は、そのパネル51に開口部を形成する形状に沿っ
て始端から終端に連続するスコア52が設けられ、該ス
コア52によって包囲されて破断開口部53を形成する
破断開口片53aが設けられている。該スコア52の始
端と終端とは所定間隔を存して設けられているため、該
スコア52に沿って破断したとき、その始端と終端との
間隔によって破断開口部53を開口することによって形
成された破断開口片53aがパネル51に繋がったまま
の状態となる。
【0004】該スコア52の破断は、パネル51の上面
にリベット54によって固着されたタブ55により行わ
れる。該タブ55は、その先端部56がスコア52の破
断開始位置及び破断開口部53に臨み、タブ55の後端
部57にはリング状の把持部58が形成されている。該
タブ55の先端部56と後端部57の中間位置には、該
タブ55を揺動自在に連結した舌片59が設けられてお
り、該タブ55は該舌片59を介して前記リベット54
によってパネル51上面に固着されている。そして、破
断開口部53を開口するためには、タブ55の後端部の
把持部58に指を掛けて、該タブ55をパネル51に対
して起立する方向に引き上げる。これにより、先ず、該
タブ55の先端部56が支点となってリベット54が持
ち上げられ、同時に該タブ55の先端部56が破断開口
部53を押圧する。そして、破断開始位置のスコア52
がリベット54側と破断開口部53側とで離反方向に引
きちぎられるようにして破断され、同時にタブ55の先
端部56によって前記破断開口片53aがパネル51の
裏面方向に押し下げられる。このとき、支点がリベット
54に移ってタブ55の先端部56が更に破断開口片5
3aを押し下げる。これにより、前記破断開口片53a
がパネル51に繋がった状態でパネル51の裏面側に折
り込まれて、パネル51に破断開口が形成される。
【0005】以上のように構成された缶蓋50は、破断
開口片53aがパネル51に繋がれた状態であると共
に、タブ55がパネル51に取り付けられた状態で開口
されるので、破断開口片53aやタブ55が不用意に捨
てられることなく、ゴミとしての処理、或いはスクラッ
プとしての回収が容易となる。
【0006】ところで、前記タブ55の舌片59は、前
記リベット54を中心として回転し、それによってタブ
55がパネル51上で回転することがある。このため、
パネル51の破断開口部53を開口するときにタブ55
が所定の位置から他の位置へ回転していた場合、或いは
開口操作中に回転した場合には、タブ55の先端部56
が破断開口部53の上面に当接するときにスコア52の
破断が最も確実に進行する位置である破断開始位置から
ズレて当接してしまい、破断開口部53のスコア52を
破断する際に大きな破断力が必要となる等により円滑な
破断に支障を来すおそれがある。以上のことから、タブ
55の先端部56をスコア52の破断開始位置に正確に
当接させて該スコア52を円滑に破断するためには、パ
ネル51上において前記タブ55を回転不能の状態とす
ることが望ましい。
【0007】そこで、従来においては、図5及び図6に
示すように、例えば、パネル51上の前記タブ55の把
持部58に対応する位置に凸部60を設け、該凸部60
を、前記把持部58の周縁部に補強のために設けられた
カール部61間の凹部62に係合させる等により、タブ
55の回転を防止している。
【0008】しかし、パネル51の凸部60とタブ55
の凹部62とは、開口前の段階ではその係合が維持され
るが、開口操作のために該タブ55をパネル51に対し
て起立する方向に引き上げたときにはその係合が解除さ
れてしまい、それによってタブ55が回転してタブ55
の先端部56が破断開始位置からズレてしまう不都合が
あった。
【0009】また、図示しないが、内容物を充填した缶
胴に前記缶蓋50を巻き締めて缶詰を形成したとき、例
えば、内容物を炭酸飲料としたときに缶詰の内圧が高く
なり、その際にパネル3が膨出方向に変形することがあ
る。このとき、パネル51に固着された舌片59を中心
としてタブ55の先端部56及び把持部58がパネル5
1の上面から離反される。これにより、把持部58の凹
部62とパネル51上の凸部60との係合が解除され、
タブ55がパネル51上で不用意に回転する不都合があ
った。
【0010】更に、例えば、図7に示すように、タブ6
3の先端部64がパネル65の破断開口部66から次第
に離反する傾斜部67を備える缶蓋68や、図8に示す
ように、タブ69の先端部70から次第に離反する傾斜
部71が形成されたパネル72の破断開口部73を有す
る缶蓋74のように、タブ63,69の先端部64,7
0が破断開口部66,73に当接するまではタブ63,
69の把持部58が容易に揺動する構造のものにおいて
は、前記のような把持部58の裏側の凹部62と前記凸
部60との係合が特に揺動動作の段階から解除するの
で、タブ63,69の回転を確実に防止した状態を維持
することが困難となる不都合があった。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】かかる不都合を解消し
て、本考案は、パネル上におけるタブの回転を確実に防
止することにより、タブの先端部がスコアの破断開始位
置に正確に当接すると共に、スコアの破断を確実に進行
させて円滑に開口することができるイージーオープン缶
蓋を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本考案の第1の態様は、パネルと、該パネルに破
断開口形状に刻設したスコアと、該スコアによって包囲
形成された破断開口部と、先端部が該破断開口部に臨む
と共に後端部に把持部を有し先端部と後端部の中間位置
に前記パネルの上面に形成されたリベットにより固着す
る舌片を有するタブとを備え、該タブによって前記スコ
アを破断しつつ前記破断開口部をパネルの裏面方向に押
し下げて破断開口部を開口すると共に開口することによ
って形成される破断開口片の一部がパネルに繋がった状
態でパネルの裏面側に折り込まれるイージーオープン缶
蓋において、前記タブの舌片を方形状に形成して設け、
該舌片の後端縁の少なくとも前記リベットから最短距離
となる位置に当接して該舌片を回転不能に係止する凸部
を前記パネルに設けたことを特徴とする。
【0013】本考案の第2の態様は、前記タブの舌片を
方形状に形成して設け、該舌片の側縁の少なくとも前記
リベットから最短距離となる位置に当接して該舌片を回
転不能に係止する凸部を前記パネルに設けたことを特徴
とする
【0014】本考案の第3の態様は、前記タブの舌片を
方形状に形成して設け、該舌片の後端縁に対する平行線
上に対向して該舌片の両側縁に当接して該舌片を回転不
能に係止する一対の凸部を前記パネルに設けたことを特
徴とする
【0015】
【作用】本考案の缶蓋は、前記タブの舌片を回転不能に
係止する凸部をパネルに設けることにより、前記パネル
上における前記タブの開口前及び開口操作中の不用意な
回転を防止する。
【0016】前記第1の態様においては、前記パネルの
凸部を、前記舌片の後端縁の少なくとも前記リベットか
ら最短距離となる位置に当接させて形成する。即ち、該
舌片は方形状に形成されているので、その直線状の後端
縁のうち前記リベットから最短距離となる位置を前記凸
部によって係止することにより、リベットから凸部まで
の距離である回転半径の最も最小となる部分で前記舌片
が係止される。従って、該舌片の回転が後端縁側から確
実に防止され、それによって、前記パネル上における前
記タブの回転が確実に防止される。
【0017】本考案の第2の態様においては、前記パネ
ルの凸部を、前記舌片の側縁の少なくとも前記リベット
から最短距離となる位置に当接させて形成する。即ち、
該舌片は方形状に形成されているので、その直線状の側
縁のうち前記リベットから最短距離となる位置を前記凸
部によって係止することにより、リベットから凸部まで
の距離である回転半径の最も最小となる部分で前記舌片
が係止される。従って、該舌片の回転が側縁側から確実
に防止され、それによって、前記パネル上における前記
タブの回転が確実に防止される。
【0018】更に、本考案の第3の態様においては、
記パネルの一対の凸部を、前記舌片の両側縁に対向して
当接させて形成する。このとき、両凸部を前記舌片の後
端縁に対する平行線上に設けることにより、前記舌片を
両側縁から抑制する。これにより、該舌片の回転を防止
して前記パネル上における前記タブの回転を確実に防止
する。
【0019】また、上記各態様においては、舌片を方形
状に形成すればよいので、例えば、缶蓋材料の削減のた
めに缶蓋が小径化され、タブが小型化された場合であっ
ても、舌片の形成が極めて容易となる。
【0020】
【実施例】本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0021】図1は本考案の第1の実施例の缶蓋の平面
図、図2は図1のIX−IX線断面図、図3は本考案の第2
の実施例の缶蓋の平面図、図4は第2の実施例の缶蓋の
一部の変形例を示す平面図である。
【0022】先ず、本考案の第1の実施例について説明
する。
【0023】図1及び図2に示すように、本実施例のイ
ージーオープン缶蓋(以下、缶蓋という)27は、ステ
イオン・タブ・タイプと言われるものであり、巻締め用
のフランジ2をその周縁に備え、該フランジ2に包囲さ
れる内側にパネル3を備えている。そのパネル3には、
缶蓋27を開口するためのスコア4が刻設されており、
そのパネル3の上面側には、リベット5によりタブ6が
固定されている。
【0024】スコア4は、図1に示すように、始端7と
終端8とが間隔をなして破断開口形状に沿って始端7か
ら終端8に連続して設けられており、このスコア4によ
って包囲されて、大略楕円形状の破断開口部10が形成
されている。
【0025】また、前記スコア4の破断開始位置11
は、リベット5の近傍のパネル3上に設けられている。
【0026】タブ6は、図1及び図2に示すように、そ
の先端部12が前記破断開口部10に当接してスコア4
の破断開始位置11からスコア4を破断可能となってお
り、その後端部に把持部13を備えている。該タブ6の
先端部12は、前記破断開口部10のうち前記スコア4
の破断開始位置11を的確且つ容易に破断させる所定の
位置に臨んで設けられている。また、該タブ6には、先
端部12と把持部13との中間位置に前記リベット5に
よってパネル3に固定される舌片15が連設されてい
る。該舌片15はタブ5の先端部12と把持部13との
中間部分を略コ字形に切り抜くことによって形成されて
おり、これにより、タブ5の先端部12と把持部13と
の中間部分には、該舌片15の形状に大略対応する穴部
14が形成されている。即ち、該舌片15がリベット5
によってパネル3に固定され、パネル3上では舌片15
の連結縁16を介してタブ6が揺動自在となっている
【0027】該タブ6の舌片15は図1に示すように、
方形状に形成されている。また、前記パネル3には、前
記舌片15の把持部13側の直線状の後端縁15a全幅
に亘って当接する凸部28が形成されている。このと
き、前記舌片15の後端縁15aは、図示するように下
方にカールして形成されており、後端縁15aと凸部2
8との当接によるパネル3の損傷が防止されている。該
凸部28は、前記舌片15の後端縁15aを当接するこ
とにより、該舌片15のリベット5廻りの回転を確実に
防止している。これにより、前記パネル3上における前
記タブ6の回転が確実に防止されている。そして、前記
タブ6の把持部13に指を掛けて引き上げて、該タブ6
全体をパネル3に対して起立する方向に持ち上げたと
き、該タブ6は、前記舌片15の後端縁15aがパネル
3の凸部28によって係止されていることによって回転
不能とされているので、前記破断開口部10の所定の位
置に前記先端部12を正確に当接させることができ、更
に、タブ6の先端部12によって破断開口部10の所定
の位置が正確に押圧されて初期の破断力が比較的小であ
る破断開始位置11のスコア4を確実に破断することが
できる。なお、タブ6の舌片15が方形状に形成されて
いることにより、前記パネル3の凸部28は、前記舌片
15の後端縁15aの少なくとも前記リベット5から最
短距離となる位置に当接していればよい。即ち、前記舌
片15の直線状の後端縁15aのうち前記リベット5か
ら最短距離となる位置(本実施例においては、後端縁1
5aの幅方向の中央位置)のみを凸部28aによって係
止することにより、リベット5から凸部28aまでの距
離である回転半径の最も最小となる部分で前記舌片15
が係止される。これにより、舌片15は前記凸部28a
によって、リベット5から凸部28aまでの距離よりも
大となる後端縁15aの他の位置への移動が阻止されて
該舌片15の回転が確実に防止され、それによって、前
記パネル3上における前記タブ6の回転が確実に防止さ
れる。
【0028】また、該第1の実施例においては、前記タ
ブ6の穴部14が比較的大きく形成されており、前記舌
片15の後端縁15aと該穴部14の端縁との間に形成
された隙間に、前記凸部28を比較的広域に亘って大き
く形成されている。これにより、例えば、缶蓋27の裏
面に被覆塗装等を行った後にパネル3に凸部28を加工
形成する場合であっても、該凸部28を比較的広域に広
げて加工時の曲げ歪みを分散し、缶蓋27の裏面の被覆
塗装等を損傷させることなく凸部28を形成することが
できる。
【0029】次に、本考案の第2の実施例について説明
する。
【0030】図3に示すように、第2の実施例の缶蓋2
9に設けられたタブ6の舌片15は、前記第1の実施例
と同様に方形状に形成されている。また、前記パネル3
には、該舌片15の両側縁15b,15cに当接する一
対の凸部30,31が形成されている。両凸部30,3
1は、前記舌片15の後端縁15aに対する平行線上に
対向して、タブ6の穴部14の内側端縁と舌片15の両
側縁15b,15cとに形成された隙間に突出して設け
られている。従って、前記舌片15の両側縁15b,1
5cが各凸部30,31によって係止され、該舌片15
のリベット5廻りの回転が確実に防止される。これによ
り、前記タブ6の把持部13に指を掛けて引き上げて、
該タブ6全体をパネル3に対して起立する方向に持ち上
げたとき、該タブ6は、前記舌片15の両側縁15b,
15cがパネル3の各凸部30,31によって係止され
ていることにより回転不能とされているので、前記破断
開口部10の所定の位置に前記先端部12を正確に当接
させることができ、更に、タブ6の先端部12によって
破断開口部10の所定の位置が正確に押圧されて初期の
破断力が比較的小である破断開始位置11のスコア4を
確実に破断することができる。なお、該第2の実施例に
おいては、前記タブ6の穴部14が比較的大きく形成さ
れ、前記舌片15の両側縁15b,15cと該穴部14
の内側端縁との間に形成された隙間に、各凸部30,3
1を比較的広域に亘って大きく形成されている。これに
より、例えば、缶蓋29の裏面に被覆塗装等を行った後
にパネル3に両凸部30,31を加工形成する場合であ
っても、両凸部30,31を比較的広域に広げて加工時
の曲げ歪みを分散し、缶蓋29の裏面の被覆塗装等を損
傷させることなく各凸部30,31を形成することがで
きる。
【0031】更に、以上のことから、図3に示すよう
に、前記舌片15の両側縁15b,15cの少なくとも
前記リベット5から最短距離となる位置の前記パネル3
上に凸部30a又は31aを形成して、前記舌片15の
両側縁15b又は15cに当接していれば、前記と同様
の効果を得ることができることも勿論である。即ち、前
記パネル3上に凸部30aを形成した場合、リベット5
から凸部30aまでの距離である回転半径の最も最小と
なる部分で該凸部30aによって前記舌片15の両側縁
15b側から該舌片15が係止される。これによっても
前記と同様に、リベット5から凸部30aまでの距離が
最小の回転半径よりも大となる前記舌片15の両側縁1
5bの他の部分への回転移動が凸部30aによって阻止
され、該舌片15を確実に回転不能とすることができ
る。このことから前記パネル3上に凸部31aを形成し
た場合においても、前記凸部30aを形成した場合と同
様の効果を得ることができる。
【0032】更に、図4に示すように、各凸部30,3
1が前記舌片15の両側縁15b,15cの直線状の部
分に当接していれば、前記舌片15の後端縁15aが円
弧状に形成されていてもよい。
【0033】また、以上の各実施例におけるタブ6の舌
片15がパネル3上で回転不能とされる構造は、前記タ
ブ6の先端部12及び把持部13の形状に殆ど影響され
ることがなく、例えば、従来の技術において説明したよ
うな、図7に示す、先端部67がパネル65の破断開口
部66から次第に離反するタブ63や、図8に示す、タ
ブ69の先端部70から次第に離反する傾斜部71を有
するパネル72等を備える缶蓋68,74のように、タ
ブ63,69の先端部67,70が破断開口部66,7
3に当接するまでタブ63,69の把持部59が容易に
揺動してもタブ63,69の回転を確実に防止した状態
を維持することができる。
【0034】更に、前記各実施例の缶蓋27,29は、
図示しないが、内容物を充填した缶胴に巻き締めて缶詰
を形成したとき、内容物の種類によって缶詰の内圧が高
くなる場合や低くなる場合があるが、その際にパネル3
が膨出方向或いは陥没方向に変形されても、舌片15は
前記リベット5の近傍で係止されているので、パネル3
の変形に影響を受けることなく、従って、タブ6の回転
を確実に防止することができる。
【0035】
【考案の効果】以上のことから明らかなように、本考案
の缶蓋は、前記タブの方形状の舌片を回転不能に係止す
凸部をパネルに設けることにより、前記パネル上にお
ける前記タブの不用意な回転を確実に防止することがで
きる。また、前記凸部は、リベットが固着する舌片を回
転不能に係止しているので、例えば、内容物を充填した
缶胴に缶蓋を巻き締めて缶詰を形成したとき、内容物に
よって缶詰の内圧が高くなりパネルが膨出方向に変形さ
れても、パネルの変形に影響を受けることなく、タブの
回転を確実に防止することができる。
【0036】また、本考案は、前記舌片を方形状に形成
すればよいので、例えば、缶蓋材料の削減のために缶蓋
が小径化され、タブが小型化された場合であっても、舌
片を極めて容易に形成することができる。
【0037】従って、本考案によれば、前記タブの方形
状の舌片がパネルに設けられた凸部によって回転不能と
されているので、該タブが開口前及び開口操作中に回転
することがなく、前記破断開口部の所定の位置にタブの
先端部を正確に当接させることができ、更に、タブの先
端部によって破断開口部の所定の位置が正確に押圧され
るので、初期の破断力が比較的小である破断開始位置の
スコアを確実に破断して円滑に開口することができるイ
ージーオープン缶蓋を製造容易に提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例の缶蓋の平面図。
【図2】図1のIX−IX線断面図。
【図3】本考案の第2の実施例の缶蓋の平面図。
【図4】第2の実施例の缶蓋の一部の変形例を示す平面
図。
【図5】従来の缶蓋を示す平面図。
【図6】図5のXIII−XIII線断面図。
【図7】従来の他の缶蓋を示す断面図。
【図8】従来の他の缶蓋を示す断面図。
【符号の説明】27,29…イージーオープン缶蓋 、3…パネル、4…
スコア、5…リベット、6…タブ、10…破断開口部、
12…先端部、13…把持部、15…舌片、28,28
a,30,30a,31,31a…凸部

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】パネルと、該パネルに破断開口形状に刻設
    したスコアと、該スコアによって包囲形成された破断開
    口部と、先端部が該破断開口部に臨むと共に後端部に把
    持部を有し先端部と後端部の中間位置に前記パネルの上
    面に形成されたリベットにより固着する舌片を有するタ
    ブとを備え、該タブによって前記スコアを破断しつつ前
    記破断開口部をパネルの裏面方向に押し下げて破断開口
    部を開口すると共に開口することによって形成される破
    断開口片の一部がパネルに繋がった状態でパネルの裏面
    側に折り込まれるイージーオープン缶蓋において、前記
    タブの舌片を方形状に形成して設け、該舌片の後端縁の
    少なくとも前記リベットから最短距離となる位置に当接
    して該舌片を回転不能に係止する凸部を前記パネルに設
    けたことを特徴とするイージーオープン缶蓋。
  2. 【請求項2】パネルと、該パネルに破断開口形状に刻設
    したスコアと、該スコアによって包囲形成された破断開
    口部と、先端部が該破断開口部に臨むと共に後端部に把
    持部を有し先端部と後端部の中間位置に前記パネルの上
    面に形成されたリベットにより固着する舌片を有するタ
    ブとを備え、該タブによって前記スコアを破断しつつ前
    記破断開口部をパネルの裏面方向に押し下げて破断開口
    部を開口すると共に開口することによって形成される破
    断開口片の一部がパネルに繋がった状態でパネルの裏面
    側に折り込まれるイージーオープン缶蓋において、前記
    タブの舌片を方形状に形成して設け、該舌片の側縁の少
    なくとも前記リベットから最短距離となる位置に当接し
    て該舌片を回転不能に係止する凸部を前記パネルに設け
    たことを特徴とするイージーオープン缶蓋。
  3. 【請求項3】パネルと、該パネルに破断開口形状に刻設
    したスコアと、該スコアによって包囲形成された破断開
    口部と、先端部が該破断開口部に臨むと共に後端部に把
    持部 を有し先端部と後端部の中間位置に前記パネルの上
    面に形成されたリベットにより固着する舌片を有するタ
    ブとを備え、該タブによって前記スコアを破断しつつ前
    記破断開口部をパネルの裏面方向に押し下げて破断開口
    部を開口すると共に開口することによって形成される破
    断開口片の一部がパネルに繋がった状態でパネルの裏面
    側に折り込まれるイージーオープン缶蓋において、前記
    タブの舌片を方形状に形成して設け、該舌片の後端縁に
    対する平行線上に対向して該舌片の両側縁に当接して該
    舌片を回転不能に係止する一対の凸部を前記パネルに設
    けたことを特徴とするイージーオープン缶蓋。
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