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JP2574558Y2 - 化粧材 - Google Patents

化粧材

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Publication number
JP2574558Y2
JP2574558Y2 JP1991095055U JP9505591U JP2574558Y2 JP 2574558 Y2 JP2574558 Y2 JP 2574558Y2 JP 1991095055 U JP1991095055 U JP 1991095055U JP 9505591 U JP9505591 U JP 9505591U JP 2574558 Y2 JP2574558 Y2 JP 2574558Y2
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JP
Japan
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layer
pattern
decorative material
group
convex pattern
Prior art date
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Application number
JP1991095055U
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English (en)
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JPH0535394U (ja
Inventor
義昭 根津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP1991095055U priority Critical patent/JP2574558Y2/ja
Publication of JPH0535394U publication Critical patent/JPH0535394U/ja
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は住宅内装材、キャビネッ
ト、住器用等に用いられる化粧材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、住宅内装材等に用いられる化粧材
として例えば木目化粧材がある。この木目化粧材の構造
として、例えば1)着色塩化ビニルフィルムの表面に印
刷を施して、該印刷面の表面に透明タイプの塩化ビニル
フィルムをダブリングエンボス等の方法でエンボスによ
る凹凸付与を行いながら貼着して一体化し、上記凹凸に
ワイピング等で着色インキを充填したもの、2)透明塩
化ビニルフィルムの裏面側に印刷と凹凸模様を設け、該
裏面側を基材に成形したもの、3)着色塩化ビニルフィ
ルムの表面に印刷を施し凹凸を設けた後、該凹凸の表面
に透明フィルムをドライラミネート法により一体化して
基材に成形したもの(特願平2−175742号)等が
知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記1)の化粧材は表
面と凹部の光沢差を有してリアル感を表現できたが、実
際の木の照りを表現することはできなかった。又、2)
の化粧材は透明フィルムを使用していたために、下層の
貼着する基材の色や柄等の影響を受けやすく、製品の色
がばらついてしまう欠点があった。又、3)の化粧材は
透明フィルムをドライラミネートするための接着剤をか
なり厚く形成しないと、美しい表面を形成するのが困難
であり、更に接着剤に含まれる溶剤によって凹凸部の形
状がシャープさが低下し、凹凸による照りの移動等の効
果が減少する問題があった。又、ラミネート時の熱圧に
より凹凸形状の消失が起こったり、接着剤中に気泡が混
入する虞れがあった。
【0004】本考案は、上記従来技術の欠点を解消する
ためのもので、照り外観と、該照りの移動を十分表現す
ることが可能であり、その優れた意匠性が製造作業や化
粧材貼着作業の間に低下せず、品質の安定している化粧
材を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち本考案化粧材は、表
面に光輝性層を有する、好ましくは厚み0.08〜0.
3mmの、不透明な熱可塑性樹脂フィルムの該光輝性層の
表面に、絵柄層、必要に応じリコート層を順次設け、更
に深さ3〜30μmの凸部と凸部の間隔が1〜1000
μmである平行曲線群、平行曲線群と平行直線群とを組
合わせたパターン又は関数曲線をそのパラメータを変化
させて各曲線間の間隔が縦方向に滑らかに変化する非平
行曲線群から選ばれた線群パターンからなる凹凸模様を
設けた後、該凹凸模様の表面に該凹凸模様の深さより厚
い透明樹脂層を設けてなるものである。
【0006】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基き詳細に説
明する。図面は本考案の1実施例を示し、図1は本発明
化粧材の1例の要部を示す縦断面図である。図1に示す
ように本考案の化粧材1は、表面に光輝性層2を有する
不透明な熱可塑性樹脂フィルム3の該光輝性層2の表面
に、絵柄層4、必要に応じて設けるリコート層5を順次
設けたシート6を用い、該シート6のリコート層の上か
ら特定の線群のパターンからなる凹凸模様7が設けら
れ、該凹凸模様7の表面に該凹凸の深さより厚く透明樹
脂層9が形成され、更に該透明樹脂層9側が表面側にな
るように熱可塑性樹脂フィルム3の裏面を接着剤10に
より化粧材基材8にラミネートしてなる構成を有するも
のである。又、上記の凹凸模様7を設けたシート6に透
明樹脂層9を形成する前に化粧材基材8へラミネートを
行い、そのラミネート後に透明樹脂層9を形成してもよ
い。
【0007】本考案で用いる熱可塑性樹脂フィルム3
は、不透明なもであれば特に限定されないが、通常塩化
ビニルフィルが用いられ、その他セルロース樹脂、ポリ
オレフィン、ポリエステル、ポリスチレン、ポリカーボ
ネート等を用いることもできる。フィルムを不透明に形
成するには、フィルム中に顔料等を練り込んだものが用
いられ、化粧材基材8への隠蔽性があればよい。また該
フィルム3の厚みは0.08〜0.3mmが取り扱い等が
容易であり好ましい。
【0008】光輝性層2は化粧材における照りを現出す
るための一要素となる光輝性外観を発するものであれば
よく、金属の蒸着や光輝性顔料を含有するインキのベタ
印刷又はパターン印刷により形成することができる。蒸
着の場合、アルミニウム、クロム、銅、鉄、ニッケル等
が用いられる。又、印刷により形成する場合のインキに
用いる光輝性顔料としては、パール顔料、金属粉(粒径
1〜120μm)、蒸着フィルム粉砕物等が挙げられ、
ビヒクルとしてビニル系、アクリル系、アミノアルキッ
ド系、ブチラール等の樹脂が挙げられ、印刷方法はグラ
ビア、フレキソ、シルクスクリーン等の公知の手段を用
いる。光輝性層2の厚みは所望の光輝性が得られるよう
に適宜設ければよいが、通常1〜10μm程度に形成す
るのが好ましい。又、図1に示す如く熱可塑性樹脂フィ
ルム3の表面に光輝性層2を別層として形成する以外
に、熱可塑性樹脂フィルム3自体の中に光輝性顔料を練
込むこともできる。
【0009】絵柄層4の絵柄は化粧材の用途、目的等に
応じ適宜選定すればよいが、例えば木目年輪の断面模
様、木目の色調等の各種木目模様、石目、布目等の天然
物を模写したもの、図形、記号、文字、罫線、全面ベタ
等から適宜選択された絵柄を印刷等で形成した層であ
り、絵柄層4を形成するためのインキとして上記光輝性
層を形成するためのインキに用いるビヒクルのなかから
適宜選択すればよく、また顔料としては無機あるいは有
機の顔料を用いることができる。印刷方法も光輝性層と
同様の手段を用いることができる。
【0010】リコート層5は、絵柄層4の上側に全面ベ
タに設けられ、絵柄層4の保護、或いは、透明樹脂層と
の易接着性を出すために設けるもので、たとえば2液硬
化型のウレタン系樹脂、イソシアネート、等をグラビア
印刷等で設けるのが好ましく、厚み1〜10μm程度に
設けられる。
【0011】図2は本考案で用いられる凹凸模様の1例
を示す要部拡大図であり、図3は凹凸模様7の態様を示
す平面図である。本考案の凹凸模様7は見る角度によっ
て照り(光沢)外観が移動して見える外観を化粧材に与
えるものであり、特に木目板の照り、絹等の織布の光沢
等を表現するのに好適である。凹凸模様7は図2に示す
ように、その断面形状が深さDが3〜30μmであり、
凸部71と凸部71の間隔Pが1〜1000μmの線群
からなる溝状凹凸模様からなるものであり、該線群は図
3に示すように平面パターンが平行直線群12〔同図
(a)、(c)及び(d)〕もしくは平行曲線群12と
平行直線群13とからなるもの〔同図(b)〕。又は図
3(e)に示すように関数曲線をそのパラメーターを変
化させて各曲線間の間隔が線方向に滑らかに変化する非
平行曲線群からなる。上記平行曲線群又は、非平行曲線
群を形成するための関数曲線としては、正弦波、サイク
ロイド、楕円関数、ベッセル関数等が挙げられる。
【0012】図4は本考案の凹凸模様の他の例を示し、
図4に示すように凹凸模様は特定の線群からなる溝状凹
凸模様7と天然木の組織(例えばミズフ等)を模した凹
凸模様14のように、複数の凹凸模様を組み合わせて設
けることができる。
【0013】図5は本考案の化粧材のその他の例を示す
平面図であり、木目化粧材の例を示す。本考案化粧材に
おいて、絵柄層4と溝状凹凸模様7とを同調させること
で、より優れた意匠性を与えることができる。例えば図
5に示すように柾目木材面の照りを忠実に再現するため
には、木目模様の絵柄層4がウェーブ状曲線群からなる
凹凸模様7の流れ方向(図中の矢印方向)と交差するよ
うに形成するとよく、この場合、より好ましくは凹凸模
様7と絵柄層4が略直交するように交差させて設けるこ
とである。上記凹凸模様7を設けるには、上記の絵柄
層、リコート層を順次形成した熱可塑性樹脂フィルムの
表面に、特定の線群からなる凹凸模様を賦形したエンボ
ス版を有する平版プレス機、ロールエンボス機等の公知
の各種プレスエンボス機を用い、表面から加熱加圧して
エンボス加工を行い凹凸模様7を形成することができ
る。この場合の材料の加熱加圧条件は熱可塑性樹脂フィ
ルム等の熱圧的挙動等により異なるが、通常軟化点又は
熱変形温度と融点又は溶融温度との間の適当な温度に加
熱し、エンボス版を押圧して賦形し、冷却して形状を固
定する。加熱方式としては、赤外線照射、温風吹付、加
熱ローラからの伝導熱、誘電加熱等公知の方法を用いる
ことができる。
【0014】上記の凹凸模様7を形成した後、該凹凸模
様7の表面に透明樹脂層9を該凹凸模様7の深さより厚
く形成する。即ち、透明樹脂層9の厚みは該凹凸模様の
凹凸を完全に埋めて表面を平坦に形成すればよく、通
常、10〜100μm程度の厚みに形成する。透明樹脂
層9は耐摩耗性、耐汚染性に優れた無色透明又は着色透
明樹脂を用いるのが好ましく、例えばアクリル樹脂、ウ
レタン樹脂、電離放射線硬化性樹脂等が用いられる。
尚、透明樹脂層9を形成する樹脂としては、特に無溶剤
で加熱が不要である樹脂が、エンボスによる凹凸模様を
消失させたりする虞れがないために好ましい。このよう
な樹脂としては電離放射線硬化性樹脂が挙げられる。
尚、透明樹脂層9の形成は、化粧材基材8に該シート6
を積層してから形成してもよいし、或いは予めシート6
に形成してから化粧材基材8に積層してもよい。
【0015】上記の電離放射線硬化性樹脂としては、分
子中に重合性不飽和結合又は、エポキシ基を有するプレ
ポリマー、オリゴマー、及び/又は単量体を適宜混合し
た組成物を用いる。これらの樹脂系としてはウレタンア
クリレート、ポリエステルアクリレート、エポキシアク
リレート等のアクリレート、シロキサン等の珪素樹脂、
ポリエステル、エポキシ等が挙げられる。透明樹脂層9
の形成は、ハケ刷り、スプレーコート、ロールコート、
コンマコート、フローコート等にて行う。
【0016】熱可塑性樹脂フィルム3に各層を形成した
シート6を積層する化粧材基材8としては、MDF、パ
ーチクルボード等の木質基材、鉄板、塩化ビニル被覆鋼
板、アルミニウム板等の金属板等で平板又は立体成形体
が通常用いられ、これらの基材に接着材を用いて例えば
平板の時はロールラミネーターにて、又立体成形体の時
は真空成形を行い、シート6を化粧剤基材8に成形ラミ
ネートする。尚、このラミネート時のフィルム表面温度
は60〜100℃が好ましく、あまり温度が高すぎると
凹凸模様が消失する虞れがある。
【0017】本考案の化粧材は以上説明したように木目
化粧材として最適に用いることができるが、特に木目化
粧材に限定されず絵柄印刷による意匠を木目以外の意匠
を設ければ、特定の線群からなる溝状の凹凸模様と光輝
性層により照りが移動する意匠性と絵柄による意匠を有
する化粧材として種々の用途に使用できる。
【0018】
【実施例】以下、本考案を具体的実施例を挙げ更に詳細
に説明する。 実施例1 厚み0.15mmのポリ塩化ビニルフィルム(理研ビニル
製:Rタイプ)の片面に、パール顔料を含んだグラビア
インキ(昭和インク工業製:化Xパール)を用いてベタ
印刷を行って光輝性層を形成した。更に該光輝性層の上
にグラビアインキ(昭和インク工業製:化X)を用いて
グラビア印刷により木目模様の絵柄層を設け、該絵柄層
の上にウレタン系の透明インキでベタ印刷を施してリコ
ート層を形成した。上記シートの印刷面にドラム温度1
65℃、スピード10m/min 、エンボス圧4kgf/cm2
の条件でサインカーブ状の微細な凹凸を有するエンボス
ロールを用いてエンボス加工を施して波状曲線群からな
る凹凸模様(深さ12μm、凸部の幅及び凹部の幅が各
々35μm)、(凸部と凸部の間隔70μm)を設け、
該シートを酢酸ビニル系接着材を用いMDF基材に真空
成形法によりラミネートして一体化させた後、ウレタン
系塗料を用いて上記凹凸模様が隠れ、表面が平滑になる
ように約20μm厚みに表面樹脂層を形成して本考案化
粧材を得た。
【0019】
【考案の効果】以上説明したように本考案化粧材は、上
記構成を採用したことにより以下の効果を示す。特定線
群からなる凹凸模様を設けた後、該凹凸模様の表面に透
明樹脂層を凹凸模様の深さより厚く形成したことによ
り、凹凸模様が完全に透明樹脂層の中に埋設されて透明
樹脂層の内部に凹凸が形成されるため、特定線群からな
る凹凸模様と光輝性層からなる照り外観が移動する(視
線方向により変化する)といった意匠性を有し、しか
も、凹凸模様を形成した熱可塑性樹脂フィルムを化粧材
基材に貼着する際の化粧材製造過程や、化粧材の取り扱
い等の過程で凹凸がつぶれたりする虞れがないため、そ
の優れた意匠性が製造作業や化粧材貼着作業の間に低下
しない。また、熱可塑性樹脂フィルムは不透明のフィル
ムを使用しているために、下地となる基材の色等により
表面の色が変化したりすることがなく、製品の色が安定
しているものが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案化粧材の1例の要部を示す縦断面図であ
る。
【図2】凹凸模様の外観を示す拡大図である。
【図3】凹凸模様の各種態様を示す平面図である。
【図4】本考案化粧材の1例を示す平面図である。
【図5】本考案化粧材の他の例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 化粧材 2 光輝性層 3 熱可塑性樹脂フィルム 4 絵柄層 6 シート 7 凹凸模様 9 透明樹脂層

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に光輝性層を有する不透明な熱可塑性
    樹脂フィルムの該光輝性層の表面に絵柄層を設け、更に
    深さ3〜30μmの凸部と凸部の間隔が1〜1000μ
    mである平行曲線群、平行曲線群と平行直線群とを組合
    わせたパターン又は関数曲線をそのパラメータを変化さ
    せて各曲線間の間隔が縦方向に滑らかに変化する非平行
    曲線群から選ばれた線群パターンからなる凹凸模様を設
    けた後、該凹凸模様の表面に該凹凸模様の深さより厚い
    透明樹脂層を設けてなることを特徴とする化粧材。
JP1991095055U 1991-10-23 1991-10-23 化粧材 Expired - Lifetime JP2574558Y2 (ja)

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