JP2570651B2 - Met−インスリン様成長因子Iの製造方法 - Google Patents
Met−インスリン様成長因子Iの製造方法Info
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- JP2570651B2 JP2570651B2 JP7217631A JP21763195A JP2570651B2 JP 2570651 B2 JP2570651 B2 JP 2570651B2 JP 7217631 A JP7217631 A JP 7217631A JP 21763195 A JP21763195 A JP 21763195A JP 2570651 B2 JP2570651 B2 JP 2570651B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インスリン様成長
因子I誘導体の製造に関し、さらに詳しくは、インスリ
ン様成長因子IのN末端にメチオニンがついたメチオニ
ルインスリン様成長因子(以下、Met−IGF−Iとい
う)のDNA組換え法による製造方法に関するものであ
る。
因子I誘導体の製造に関し、さらに詳しくは、インスリ
ン様成長因子IのN末端にメチオニンがついたメチオニ
ルインスリン様成長因子(以下、Met−IGF−Iとい
う)のDNA組換え法による製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決すべき課題】インスリン様
成長因子(以下IGFという)は、血中に存在するインス
リン類似のペプチドの内、酸−エタノール画分から同定
された物質であり、インスリン様成長因子(以下、IG
F−Iという)とインスリン様成長因子II(以下、IG
F−IIという)が含まれる。これらは種々の細胞の増
殖促進作用を有しており、その産生および分泌は成長ホ
ルモンに依存している。これらのIGFはいずれも成長
ホルモンの骨成長促進作用を仲介する物質であるソマト
メジン群に含まれているが、特に、IGF−Iは成長ホ
ルモン依存性が高く、ソマトメジンCと同一の物質であ
り、成長ホルモンの作用の発現に深く関与していること
がわかっている。従って、IGF−Iを大量生産し、治
療や研究に供することは、極めて有意義といえる。しか
しながら、これまでIGF−Iの調製は、血清から単離
する方法によっていたため、収率が低く、需要に充分応
えることができなかった。しかも、この方法は、極めて
非能率的である上、得られる物質中に様々な不純物が含
まれている恐れがあった。しかるに、近年、遺伝子操作
技術の発展に伴って、様々な生理活性物質を大量に生合
成することが可能となり、IGF−Iに関しても、その
様な試みがなされている。しかしながら、IGF−Iの
ごとく、比較的低分子量(約7000〜7500)のペプ
チドをDNA組換え法で合成する場合、直接発現法によ
ると、生成物が細胞内のタンパク分解酵素(プロテアー
ゼ)により分解されてしまうので、収率が著しく低下す
るという問題点がある。そこで、適当な他のペプチドと
の融合物として発現させる工夫がなされている。融合ペ
プチドとして発現された生成物は、インビトロでの切断
により、IGF−Iを与える。
成長因子(以下IGFという)は、血中に存在するインス
リン類似のペプチドの内、酸−エタノール画分から同定
された物質であり、インスリン様成長因子(以下、IG
F−Iという)とインスリン様成長因子II(以下、IG
F−IIという)が含まれる。これらは種々の細胞の増
殖促進作用を有しており、その産生および分泌は成長ホ
ルモンに依存している。これらのIGFはいずれも成長
ホルモンの骨成長促進作用を仲介する物質であるソマト
メジン群に含まれているが、特に、IGF−Iは成長ホ
ルモン依存性が高く、ソマトメジンCと同一の物質であ
り、成長ホルモンの作用の発現に深く関与していること
がわかっている。従って、IGF−Iを大量生産し、治
療や研究に供することは、極めて有意義といえる。しか
しながら、これまでIGF−Iの調製は、血清から単離
する方法によっていたため、収率が低く、需要に充分応
えることができなかった。しかも、この方法は、極めて
非能率的である上、得られる物質中に様々な不純物が含
まれている恐れがあった。しかるに、近年、遺伝子操作
技術の発展に伴って、様々な生理活性物質を大量に生合
成することが可能となり、IGF−Iに関しても、その
様な試みがなされている。しかしながら、IGF−Iの
ごとく、比較的低分子量(約7000〜7500)のペプ
チドをDNA組換え法で合成する場合、直接発現法によ
ると、生成物が細胞内のタンパク分解酵素(プロテアー
ゼ)により分解されてしまうので、収率が著しく低下す
るという問題点がある。そこで、適当な他のペプチドと
の融合物として発現させる工夫がなされている。融合ペ
プチドとして発現された生成物は、インビトロでの切断
により、IGF−Iを与える。
【0003】上記の方法を利用したIGFの製造例が特
開昭59−205997号等に見られる。ここでは、複
製系、プロモーター、リーダー配列およびプロセッシン
グシグナルを含む構造遺伝子、並びに転写終結配列を含
むDNA構成物で酵母を形質転換し、得られた形質転換
体を適当な条件下で培養することにより、プレ−IGF
を発現させていた。次いで、発現されたプレ−IGFは
プロセッシングされ、成熟IGFが培地中に分泌される
ことになる。
開昭59−205997号等に見られる。ここでは、複
製系、プロモーター、リーダー配列およびプロセッシン
グシグナルを含む構造遺伝子、並びに転写終結配列を含
むDNA構成物で酵母を形質転換し、得られた形質転換
体を適当な条件下で培養することにより、プレ−IGF
を発現させていた。次いで、発現されたプレ−IGFは
プロセッシングされ、成熟IGFが培地中に分泌される
ことになる。
【0004】本出願人も大腸菌内でIGF−Iを保護ペ
プチドとの融合物として発現させ得る発現ベクターを組
立て、該ベクターを用いてIGF−Iを大腸菌内で生産
させることに成功した(特開昭61−1396号)。即
ち、上記のベクターで大腸菌を形質転換し、得られた形
質転換体を適当な条件下で培養することにより、IGF
−Iを含む融合ペプチドを生産させ、該融合ペプチドを
臭化シアンやコラゲナーゼを用いた脱離反応に付し、I
GF−Iを分離した。しかしながら、IGF−Iを含む
融合ペプチドとしてIGF−Iを発現させる方法は、融
合物からのIGF−Iの分離工程等を要し、工程が複雑
である。従って、目的物質IGF−Iを効率良く発現さ
せ、しかも容易に回収することのできる発現系を得るこ
とが望まれている。
プチドとの融合物として発現させ得る発現ベクターを組
立て、該ベクターを用いてIGF−Iを大腸菌内で生産
させることに成功した(特開昭61−1396号)。即
ち、上記のベクターで大腸菌を形質転換し、得られた形
質転換体を適当な条件下で培養することにより、IGF
−Iを含む融合ペプチドを生産させ、該融合ペプチドを
臭化シアンやコラゲナーゼを用いた脱離反応に付し、I
GF−Iを分離した。しかしながら、IGF−Iを含む
融合ペプチドとしてIGF−Iを発現させる方法は、融
合物からのIGF−Iの分離工程等を要し、工程が複雑
である。従って、目的物質IGF−Iを効率良く発現さ
せ、しかも容易に回収することのできる発現系を得るこ
とが望まれている。
【0005】本発明者らは、IGF−Iを、簡単に、し
かも高収率で製造する方法を確立することを目的として
研究を重ねた結果、ポリシストロン性の発現系によっ
て、IGF−Iとある種の“他のペプチド"とを同時に
発現させると、この“他のペプチド"の存在により、I
GF−Iがプロテアーゼによる分解から保護され得ると
いうことを発見し、本発明を完成するに至った。
かも高収率で製造する方法を確立することを目的として
研究を重ねた結果、ポリシストロン性の発現系によっ
て、IGF−Iとある種の“他のペプチド"とを同時に
発現させると、この“他のペプチド"の存在により、I
GF−Iがプロテアーゼによる分解から保護され得ると
いうことを発見し、本発明を完成するに至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、大腸菌
を、 (a) プロモーター遺伝子: (b) Met−IGF−Iのプロテアーゼによる分解を阻
止しうる分子量約500〜50,000の他のペプチド
をコードする遺伝子を含む第1シストロン:および (c) Met−IGF−I遺伝子を含む第2シストロン をこの順に含み、各シストロンの上流にSD配列をそれ
ぞれ有するポリシストロン性発現ベクターであって、大
腸菌内でIGF−Iを生産するための発現ベクターで形
質転換し、得られた形質転換体を遺伝子の発現に適した
条件下で培養した後、細胞を溶解し、得られたリゼイト
から、Met−IGF−Iを分離することからなるMet−
IGF−Iの製造方法を提供するものである。
を、 (a) プロモーター遺伝子: (b) Met−IGF−Iのプロテアーゼによる分解を阻
止しうる分子量約500〜50,000の他のペプチド
をコードする遺伝子を含む第1シストロン:および (c) Met−IGF−I遺伝子を含む第2シストロン をこの順に含み、各シストロンの上流にSD配列をそれ
ぞれ有するポリシストロン性発現ベクターであって、大
腸菌内でIGF−Iを生産するための発現ベクターで形
質転換し、得られた形質転換体を遺伝子の発現に適した
条件下で培養した後、細胞を溶解し、得られたリゼイト
から、Met−IGF−Iを分離することからなるMet−
IGF−Iの製造方法を提供するものである。
【0007】本発明の方法に用いる本発明のベクター
は、IGF−I、および該IGF−Iのプロテアーゼに
よる分解を阻止し得る“他のペプチド"とをコードして
おり、大腸菌内で機能的かつ複製可能なポリシストロン
性発現ベクターである。また本発明方法に用いる宿主細
胞は、この発現ベクターによって形質転換された宿主細
胞である。
は、IGF−I、および該IGF−Iのプロテアーゼに
よる分解を阻止し得る“他のペプチド"とをコードして
おり、大腸菌内で機能的かつ複製可能なポリシストロン
性発現ベクターである。また本発明方法に用いる宿主細
胞は、この発現ベクターによって形質転換された宿主細
胞である。
【0008】ポリシストロン性の発現系を用いた発現ベ
クターの例は、ショーナー(B.E.Schoner)により開
示されている[プロシーディングス・オブ・ザ・ナショ
ナル・アカデミィ・オブ・サイエンセズ(Proc.Nat
l.Acad.Sci.)USA81、5403〜5407(1
984)]。この報告では、第1シストロンにアミノ酸数
20〜25程度の適当なペプチドの暗号配列であってm
RNAの転写時のステム・アンド・ループ構造の形成を
阻止し得る暗号配列を含有させることにより、mRNA
をリボソームと結合し易くし、第2シストロンにコード
されているウシ成長ホルモン(bGH)の発現を促進する
様に構成させた発現ベクターが示されている。
クターの例は、ショーナー(B.E.Schoner)により開
示されている[プロシーディングス・オブ・ザ・ナショ
ナル・アカデミィ・オブ・サイエンセズ(Proc.Nat
l.Acad.Sci.)USA81、5403〜5407(1
984)]。この報告では、第1シストロンにアミノ酸数
20〜25程度の適当なペプチドの暗号配列であってm
RNAの転写時のステム・アンド・ループ構造の形成を
阻止し得る暗号配列を含有させることにより、mRNA
をリボソームと結合し易くし、第2シストロンにコード
されているウシ成長ホルモン(bGH)の発現を促進する
様に構成させた発現ベクターが示されている。
【0009】これに対し、本発明の発現ベクターは、第
1シストロンにコードされている“他のペプチド"によ
って第2シストロンにコードされているIGF−Iを酵
素分解から保護する様に設計されたものである。IGF
−Iは、アミノ酸70個からなる分子量約7500の、
タンパク分解酵素に不安定な塩基性ペプチドである。本
発明者らは、この様な酵素に不安定なIGF−Iを、
“他のペプチド"と共にポリシストロン系ベクターを用
いて発現させることにより、IGF−Iを分解から保護
し得ることを見い出し、本発明を完成するに至った。
1シストロンにコードされている“他のペプチド"によ
って第2シストロンにコードされているIGF−Iを酵
素分解から保護する様に設計されたものである。IGF
−Iは、アミノ酸70個からなる分子量約7500の、
タンパク分解酵素に不安定な塩基性ペプチドである。本
発明者らは、この様な酵素に不安定なIGF−Iを、
“他のペプチド"と共にポリシストロン系ベクターを用
いて発現させることにより、IGF−Iを分解から保護
し得ることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0010】この様な“他のペプチド"としては、分子
量約500〜50,000、好ましくは3000〜15,
000の酸性ペプチドが挙げられる。ここでいう酸性ペ
プチドとはpI(等電点)が4.0〜7.0、好ましくは5.
0〜6.0のペプチドである。“他のペプチド"の例とし
ては、例えば、ペプチドCd(以下、Cdという、後述の
Fra−B−7、図22及び図23参照)、ペプチドLH
(以下、LHという、Fra−B−4、図15〜19参
照)、Cd−LH融合ペプチド(以下、Cd−LHという、
Fra−B−8参照)(以下、必要に応じて同様の略号を用
いる)等を挙げることができる。これらの内、等電点を
考慮すると、発現効率の高いペプチドであると思われる
Cd−LHが最も好ましい。
量約500〜50,000、好ましくは3000〜15,
000の酸性ペプチドが挙げられる。ここでいう酸性ペ
プチドとはpI(等電点)が4.0〜7.0、好ましくは5.
0〜6.0のペプチドである。“他のペプチド"の例とし
ては、例えば、ペプチドCd(以下、Cdという、後述の
Fra−B−7、図22及び図23参照)、ペプチドLH
(以下、LHという、Fra−B−4、図15〜19参
照)、Cd−LH融合ペプチド(以下、Cd−LHという、
Fra−B−8参照)(以下、必要に応じて同様の略号を用
いる)等を挙げることができる。これらの内、等電点を
考慮すると、発現効率の高いペプチドであると思われる
Cd−LHが最も好ましい。
【0011】本発明方法に用いる発現ベクターの具体例
であるプラスミドpCE−SMtrp(図2の(1))および
プラスミドpCE−SM3t(図2の(2))は、いずれ
も、第1シストロンにCd−LH遺伝子(本明細書中、C
d−LHをコードする遺伝子をCd−LH遺伝子といい、
以下、同様にこの表現法を用いる)を、第2シストロン
にIGF−I遺伝子を含有しており、適当な宿主に導入
されて転写されることにより、2シストロン性mRNA
を生成する。このmRNAが翻訳されると、それぞれの
ペプチドが同時に発現されることになる。
であるプラスミドpCE−SMtrp(図2の(1))および
プラスミドpCE−SM3t(図2の(2))は、いずれ
も、第1シストロンにCd−LH遺伝子(本明細書中、C
d−LHをコードする遺伝子をCd−LH遺伝子といい、
以下、同様にこの表現法を用いる)を、第2シストロン
にIGF−I遺伝子を含有しており、適当な宿主に導入
されて転写されることにより、2シストロン性mRNA
を生成する。このmRNAが翻訳されると、それぞれの
ペプチドが同時に発現されることになる。
【0012】さらに詳しくは、本発明の発現ベクターの
シストロン部分は、以下の模式図で示される。
シストロン部分は、以下の模式図で示される。
【化1】
【0013】本明細書中、プロモーター遺伝子とは転写
活性化配列から始まり、下流の翻訳開始信号に至る配列
(翻訳開始信号はプロモーター遺伝子には含まれない)を
含む遺伝子単位を指す。また本明細書中、シストロンと
は翻訳開始信号(ATG)、何らかのペプチドをコードす
る遺伝子および翻訳停止信号(本明細書中に記載の式あ
るいは添付の図面では翻訳停止信号を“終止"と表示す
る)をこの順番で含む遺伝子の機能単位を指す。またそ
れぞれのシストロン中のペプチドをコードする遺伝子が
翻訳されるためには、それぞれのシストロンの上流にシ
ャインダルガノ配列(以下、SD配列という)が存在する
ことが必須である。
活性化配列から始まり、下流の翻訳開始信号に至る配列
(翻訳開始信号はプロモーター遺伝子には含まれない)を
含む遺伝子単位を指す。また本明細書中、シストロンと
は翻訳開始信号(ATG)、何らかのペプチドをコードす
る遺伝子および翻訳停止信号(本明細書中に記載の式あ
るいは添付の図面では翻訳停止信号を“終止"と表示す
る)をこの順番で含む遺伝子の機能単位を指す。またそ
れぞれのシストロン中のペプチドをコードする遺伝子が
翻訳されるためには、それぞれのシストロンの上流にシ
ャインダルガノ配列(以下、SD配列という)が存在する
ことが必須である。
【0014】本発明ベクターにおいては第1シストロン
の上流であって、かつプロモーター遺伝子の下流に、ま
た第2シストロンの上流であって、かつ第1シストロン
の下流にSD配列が存在する。第1シストロンの下流の
SD配列は“他のペプチド"をコードする遺伝子の一部
でもある。
の上流であって、かつプロモーター遺伝子の下流に、ま
た第2シストロンの上流であって、かつ第1シストロン
の下流にSD配列が存在する。第1シストロンの下流の
SD配列は“他のペプチド"をコードする遺伝子の一部
でもある。
【0015】第1シストロンの翻訳停止信号は第2シス
トロンの翻訳開始信号の下流に隣接して存在していても
よく、その場合には、第1シストロンの翻訳停止信号は
第2シストロンのペプチドをコードする遺伝子の一部で
もある。2個のシストロン間のヌクレオチド配列は、さ
らに詳しくは、式:
トロンの翻訳開始信号の下流に隣接して存在していても
よく、その場合には、第1シストロンの翻訳停止信号は
第2シストロンのペプチドをコードする遺伝子の一部で
もある。2個のシストロン間のヌクレオチド配列は、さ
らに詳しくは、式:
【化2】
【0016】(式中、Aはデオキシアデニル酸、Gはデ
オキシグアニル酸、Cはデオキシシチジル酸、Tはデオ
キシチミジル酸を表す)で示される。上記の、または以
後のアミノ酸の略語による表示は、周知の表示方法に従
う。上記の式において、第2シストロンのIGF−Iの
第1番目のアミノ酸であるグリシンをコードするヌクレ
オチド配列(具体的にはGGT等)の上流にあるメチオニ
ンをコードするヌクレオチド配列ATGは、同時に第2
シストロンの翻訳開始信号でもある。本明細書中では、
このヌクレオチド配列と第1シストロンの翻訳停止信号
(具体的にはTAA等)とが一体となって形成されるヌク
レオチド配列を、便宜上、“シストロン連結配列"と呼
称する。
オキシグアニル酸、Cはデオキシシチジル酸、Tはデオ
キシチミジル酸を表す)で示される。上記の、または以
後のアミノ酸の略語による表示は、周知の表示方法に従
う。上記の式において、第2シストロンのIGF−Iの
第1番目のアミノ酸であるグリシンをコードするヌクレ
オチド配列(具体的にはGGT等)の上流にあるメチオニ
ンをコードするヌクレオチド配列ATGは、同時に第2
シストロンの翻訳開始信号でもある。本明細書中では、
このヌクレオチド配列と第1シストロンの翻訳停止信号
(具体的にはTAA等)とが一体となって形成されるヌク
レオチド配列を、便宜上、“シストロン連結配列"と呼
称する。
【0017】“シストロン連結配列"は上記式ではその
具体例としてTAATGで示されているが、この具体例
のように、翻訳停止信号(TAA)と翻訳開始信号(AT
G)が重複したヌクレオチド配列の外、隣接したヌクレ
オチド配列、1〜2個の両者が塩基対を介して接してい
るヌクレオチド配列も含まれる。重複したヌクレオチド
配列としては、上述のTAATGの外、TGATGや、
翻訳停止信号と翻訳開始信号の位置が逆転したATGA
等が挙げられる。隣接したヌクレオチド配列としてはT
AGATG、TAAATG、TGAATG等が挙げられ
る。
具体例としてTAATGで示されているが、この具体例
のように、翻訳停止信号(TAA)と翻訳開始信号(AT
G)が重複したヌクレオチド配列の外、隣接したヌクレ
オチド配列、1〜2個の両者が塩基対を介して接してい
るヌクレオチド配列も含まれる。重複したヌクレオチド
配列としては、上述のTAATGの外、TGATGや、
翻訳停止信号と翻訳開始信号の位置が逆転したATGA
等が挙げられる。隣接したヌクレオチド配列としてはT
AGATG、TAAATG、TGAATG等が挙げられ
る。
【0018】“シストロン連結配列"はその上流の第1
シストロンの“他のペプチド"をコードする遺伝子の一
部でもあるSD配列と一体となって、第1シストロンと
第2シストロン間のヌクレオチド配列を形成する。この
場合、SD配列と“シストロン連結配列"の距離は5〜
15塩基対、好ましくは6〜8の塩基対である。SD配
列と“シストロン連結配列"を含むヌクレオチド配列を
含む好ましいリンカーDNA断片としては例えば、後述
のFra−A−3等が挙げられる。このSD配列と“シス
トロン連結配列"を含むリンカーDNA断片をIGF−
I遺伝子の5'末端に結合させることにより、2シスト
ロン性発現ベクターを得るためのDNA断片(後述のFr
a−A−7等)を構築した。次いで、例えば、本出願人の
出願(特願昭61−141900号)に係るα−hANP
発現ベクターpCLaHtrpSd(Cd−LHとα−hANP
との融合ペプチドをコードしている発現ベクター)にお
いて、α−hANP遺伝子(HindIII−BamHI部位)
を該DNA断片で置き換えることにより、本発明の所望
の2シストロン性発現ベクターを得ることができる。
シストロンの“他のペプチド"をコードする遺伝子の一
部でもあるSD配列と一体となって、第1シストロンと
第2シストロン間のヌクレオチド配列を形成する。この
場合、SD配列と“シストロン連結配列"の距離は5〜
15塩基対、好ましくは6〜8の塩基対である。SD配
列と“シストロン連結配列"を含むヌクレオチド配列を
含む好ましいリンカーDNA断片としては例えば、後述
のFra−A−3等が挙げられる。このSD配列と“シス
トロン連結配列"を含むリンカーDNA断片をIGF−
I遺伝子の5'末端に結合させることにより、2シスト
ロン性発現ベクターを得るためのDNA断片(後述のFr
a−A−7等)を構築した。次いで、例えば、本出願人の
出願(特願昭61−141900号)に係るα−hANP
発現ベクターpCLaHtrpSd(Cd−LHとα−hANP
との融合ペプチドをコードしている発現ベクター)にお
いて、α−hANP遺伝子(HindIII−BamHI部位)
を該DNA断片で置き換えることにより、本発明の所望
の2シストロン性発現ベクターを得ることができる。
【0019】従って、本発明の発現ベクターで宿主細胞
を形質転換し、得られた形質転換体を適当な条件下で培
養すると、2種のポリペプチド、即ち“他のペプチド"
例えばCd−LHと、IGF−Iとが同時に、独立して
発現される。但し、IGF−Iの場合、翻訳開始信号で
あるATGがそのコードするメチオニンとして発現され
たまま残るので、得られるペプチドはIGF−Iの5'
末端にメチオニンのついたMet−IGF−Iである。こ
のとき、単独の直接発現においては、細胞内プロテアー
ゼで分解され易いIGF−Iが“他のペプチド"例えば
Cd−LHの存在により、安定に細胞内に保持されるこ
とが示された。この“他のペプチド"によるIGF−I
の安定化は、塩基性のIGF−Iと酸性のペプチド、例
えばCd−LHとの会合によってプロテアーゼの分解作
用が阻止されることによると思われる。次いで本発明の
2シストロン性発現ベクターで形質転換された形質転換
体を溶解し、リゼイト中に存在する会合した2種のペプ
チドを、例えば、酸に対する溶解性(IGF−Iは可溶
性であり、Cd−LHは不溶性である)に基づいて分離す
ることができる。
を形質転換し、得られた形質転換体を適当な条件下で培
養すると、2種のポリペプチド、即ち“他のペプチド"
例えばCd−LHと、IGF−Iとが同時に、独立して
発現される。但し、IGF−Iの場合、翻訳開始信号で
あるATGがそのコードするメチオニンとして発現され
たまま残るので、得られるペプチドはIGF−Iの5'
末端にメチオニンのついたMet−IGF−Iである。こ
のとき、単独の直接発現においては、細胞内プロテアー
ゼで分解され易いIGF−Iが“他のペプチド"例えば
Cd−LHの存在により、安定に細胞内に保持されるこ
とが示された。この“他のペプチド"によるIGF−I
の安定化は、塩基性のIGF−Iと酸性のペプチド、例
えばCd−LHとの会合によってプロテアーゼの分解作
用が阻止されることによると思われる。次いで本発明の
2シストロン性発現ベクターで形質転換された形質転換
体を溶解し、リゼイト中に存在する会合した2種のペプ
チドを、例えば、酸に対する溶解性(IGF−Iは可溶
性であり、Cd−LHは不溶性である)に基づいて分離す
ることができる。
【0020】IGF−I遺伝子を宿主微生物、特に大腸
菌内で効率良く発現させるために最も一般的に用いられ
ているプラスミドは、大腸菌由来のプラスミドpBR3
22である。本発明においてもこのプラスミドを出発プ
ラスミドとして用いるが、その他のプラスミドであって
も、大腸菌内で複製保持される限り、使用し得る。その
ようなプラスミドには、例えば、pUC9、pAT153
等が含まれる。また、バクテリオファージも使用し得
る。
菌内で効率良く発現させるために最も一般的に用いられ
ているプラスミドは、大腸菌由来のプラスミドpBR3
22である。本発明においてもこのプラスミドを出発プ
ラスミドとして用いるが、その他のプラスミドであって
も、大腸菌内で複製保持される限り、使用し得る。その
ようなプラスミドには、例えば、pUC9、pAT153
等が含まれる。また、バクテリオファージも使用し得
る。
【0021】本発明の発現ベクターに用いるプロモータ
ー遺伝子は、通常用いられる種々のプロモーター系から
適宜選択されるものであってよいが、本明細書において
は、大腸菌のトリプトファンプロモーターのヌクレオチ
ド配列に基づいて、本発明者らが新たに合成した合成tr
pプロモーター遺伝子を用いて示した。
ー遺伝子は、通常用いられる種々のプロモーター系から
適宜選択されるものであってよいが、本明細書において
は、大腸菌のトリプトファンプロモーターのヌクレオチ
ド配列に基づいて、本発明者らが新たに合成した合成tr
pプロモーター遺伝子を用いて示した。
【0022】また本発明ベクターに用いる転写終結配列
としては発現ベクターの組み立てに用いるプラスミドも
しくはファージ由来の転写終結配列をそのまま用いても
よいが、第2シストロンの下流に、合成ターミネーター
遺伝子、例えば合成fdファージターミネーター遺伝子等
を挿入することによって転写終結配列としてもよい。
としては発現ベクターの組み立てに用いるプラスミドも
しくはファージ由来の転写終結配列をそのまま用いても
よいが、第2シストロンの下流に、合成ターミネーター
遺伝子、例えば合成fdファージターミネーター遺伝子等
を挿入することによって転写終結配列としてもよい。
【0023】本明細書において具体的に示した合成trp
プロモーター遺伝子は、3種あり、それぞれ、転写活性
化配列は同一であるが3'末端の構造が異なっている。
それらは、合成trpプロモーターI遺伝子、合成trpプロ
モーターII遺伝子および合成trpプロモーターIII
遺伝子である。これらを総称して、また例えば合成プロ
モーターI遺伝子と合成プロモーターIII遺伝子を同
時に用いる場合等も含めて合成trpプロモーター遺伝子
という。また“合成"の語は適宜省略する場合もある。
プロモーター遺伝子は、3種あり、それぞれ、転写活性
化配列は同一であるが3'末端の構造が異なっている。
それらは、合成trpプロモーターI遺伝子、合成trpプロ
モーターII遺伝子および合成trpプロモーターIII
遺伝子である。これらを総称して、また例えば合成プロ
モーターI遺伝子と合成プロモーターIII遺伝子を同
時に用いる場合等も含めて合成trpプロモーター遺伝子
という。また“合成"の語は適宜省略する場合もある。
【0024】本発明の発現ベクターの組立て方法を以下
に具体的に示す。まず出発プラスミドpBR322[テト
ラサイクリン耐性付与遺伝子(以下RTetという)およ
びアンピシリン耐性付与遺伝子(以下RAmpという)を
含む]をEcoRIおよびBamHI消化に付し、得られた
大きいDNA断片と、trpプロモーターII遺伝子(Fra
−I、163bp)とをライゲートさせることにより、RT
etを欠失したプラスミドpTrpEB7を得る。次い
で、このpTrpEB7をEcoRI−BamHI消化に付
し、trpプロモーターII遺伝子内のEcoRI部位から
下流を欠失させ、(かくして得られるプロモーターII
遺伝子から、EcoRI部位から下流を欠失させた断片を
プロモーターI遺伝子という)これに、pBR322をE
coRI−BamHIで消化して得られる小さいDNA断片
を挿入すると、trpプロモーターI遺伝子を含有し、RT
etおよびRAmpを有するプラスミドpBR322trp
が得られる。このpBR322trpをEcoRI−ClaI消
化に付し、大きいDNA断片とtrpプロモーターIII
遺伝子(Fra−B−3)とをライゲートさせると、trpプ
ロモーターI遺伝子およびtrpプロモーターIII遺伝
子をこの順番で含むプラスミドp322dtrpSが得られ
る。trpプロモーターIIおよびIII遺伝子(Fra−B
−1およびFra−B−3)のヌクレオチド配列並びに制
限部位、およびプラスミドpBR322をEcoRI−Ba
mHI消化に付して得られる小さいDNA断片の制限部
位を以下に示す。
に具体的に示す。まず出発プラスミドpBR322[テト
ラサイクリン耐性付与遺伝子(以下RTetという)およ
びアンピシリン耐性付与遺伝子(以下RAmpという)を
含む]をEcoRIおよびBamHI消化に付し、得られた
大きいDNA断片と、trpプロモーターII遺伝子(Fra
−I、163bp)とをライゲートさせることにより、RT
etを欠失したプラスミドpTrpEB7を得る。次い
で、このpTrpEB7をEcoRI−BamHI消化に付
し、trpプロモーターII遺伝子内のEcoRI部位から
下流を欠失させ、(かくして得られるプロモーターII
遺伝子から、EcoRI部位から下流を欠失させた断片を
プロモーターI遺伝子という)これに、pBR322をE
coRI−BamHIで消化して得られる小さいDNA断片
を挿入すると、trpプロモーターI遺伝子を含有し、RT
etおよびRAmpを有するプラスミドpBR322trp
が得られる。このpBR322trpをEcoRI−ClaI消
化に付し、大きいDNA断片とtrpプロモーターIII
遺伝子(Fra−B−3)とをライゲートさせると、trpプ
ロモーターI遺伝子およびtrpプロモーターIII遺伝
子をこの順番で含むプラスミドp322dtrpSが得られ
る。trpプロモーターIIおよびIII遺伝子(Fra−B
−1およびFra−B−3)のヌクレオチド配列並びに制
限部位、およびプラスミドpBR322をEcoRI−Ba
mHI消化に付して得られる小さいDNA断片の制限部
位を以下に示す。
【0025】
【化3】
【化4】
【0026】
【化5】
【0027】trpプロモーターIおよびIII遺伝子を
含有するプラスミドpBR322dtrpSの組立て模式図
を図4に、そして中間体プラスミドpTrpEB7の組立
て模式図を図3に示す。
含有するプラスミドpBR322dtrpSの組立て模式図
を図4に、そして中間体プラスミドpTrpEB7の組立
て模式図を図3に示す。
【0028】次いで、CdとLH−RH(ペプチドLHと
後述のペプチドRHが結合したペプチド)との融合ペプ
チドをコードしているプラスミドpCdγを、以下の如く
にして組立てる。出発プラスミドpBR322をEcoR
IおよびBamHI消化に付し、大きいDNA断片を回収
してLH遺伝子(Fra−B−4)とライゲートさせる。得
られたプラスミドpLH107をHindIIIおよびBam
HI消化に付すことによりFra−B−4のHindIII
部位から下流を除去し、RH遺伝子(Fra−B−5)を挿
入してLH−RH遺伝子を含むプラスミドpγF−3を
得る。次いで、このpγF−3をEcoRIおよびBamH
Iで消化してLH−RH遺伝子(Fra−B−6)を得る。
後述のペプチドRHが結合したペプチド)との融合ペプ
チドをコードしているプラスミドpCdγを、以下の如く
にして組立てる。出発プラスミドpBR322をEcoR
IおよびBamHI消化に付し、大きいDNA断片を回収
してLH遺伝子(Fra−B−4)とライゲートさせる。得
られたプラスミドpLH107をHindIIIおよびBam
HI消化に付すことによりFra−B−4のHindIII
部位から下流を除去し、RH遺伝子(Fra−B−5)を挿
入してLH−RH遺伝子を含むプラスミドpγF−3を
得る。次いで、このpγF−3をEcoRIおよびBamH
Iで消化してLH−RH遺伝子(Fra−B−6)を得る。
【0029】次に、このFra−B−6を、pTrpEB7
のEcoRIおよびBamHI消化により得た、trpプロモ
ーターI遺伝子を含むDNA断片とライゲートさせ、tr
pプロモーターI遺伝子の下流にLH−RH遺伝子を含
有するプラスミドpγtrpを得る。このプラスミドpγtrp
をHpaIおよびEcoRIで消化して大きいDNA断片を
回収し、これをtrpプロモーターIII遺伝子の一部
と、Cd遺伝子とを含むDNA断片(Fra−B−7)とラ
イゲートさせ、trpプロモーターI、trpプロモーターI
II、Cd遺伝子およびLH−RH遺伝子をこの順番で
含有するプラスミドpCdγを得る。Fra−B−4、Fra
−B−5、Fra−B−6およびFra−B−7のアミノ酸
配列およびヌクレオチド配列、並びに制限部位を以下に
示す。また、プラスミドpCdγの組立て模式図を図5及
び図6に示す。
のEcoRIおよびBamHI消化により得た、trpプロモ
ーターI遺伝子を含むDNA断片とライゲートさせ、tr
pプロモーターI遺伝子の下流にLH−RH遺伝子を含
有するプラスミドpγtrpを得る。このプラスミドpγtrp
をHpaIおよびEcoRIで消化して大きいDNA断片を
回収し、これをtrpプロモーターIII遺伝子の一部
と、Cd遺伝子とを含むDNA断片(Fra−B−7)とラ
イゲートさせ、trpプロモーターI、trpプロモーターI
II、Cd遺伝子およびLH−RH遺伝子をこの順番で
含有するプラスミドpCdγを得る。Fra−B−4、Fra
−B−5、Fra−B−6およびFra−B−7のアミノ酸
配列およびヌクレオチド配列、並びに制限部位を以下に
示す。また、プラスミドpCdγの組立て模式図を図5及
び図6に示す。
【0030】
【化6】
【化7】
【0031】
【化8】
【化9】
【0032】
【化10】
【化11】
【化12】
【0033】
【化13】
【0034】Cd−LHとペプチドα−hANP(ヒト−
心房性ナトリウム排泄増加ポリペプチドの一部)との融
合タンパク質の遺伝子を含有するプラスミドpCLaHtr
pSdを以下の如くにして組立てた。まず、プラスミド
pCdγのClaI−BamHIDNA断片であるFra−B
−8を、プラスミドp322dtrpSのClaI−BamHI
部位に挿入し、CdγとLH−RHとの発現ベクターpC
dγtrpSdを得る。
心房性ナトリウム排泄増加ポリペプチドの一部)との融
合タンパク質の遺伝子を含有するプラスミドpCLaHtr
pSdを以下の如くにして組立てた。まず、プラスミド
pCdγのClaI−BamHIDNA断片であるFra−B
−8を、プラスミドp322dtrpSのClaI−BamHI
部位に挿入し、CdγとLH−RHとの発現ベクターpC
dγtrpSdを得る。
【0035】次いで、pCdγtrpSdをHindIIIおよ
びBamHIで消化して得られた大きいDNA断片と、リ
ンカーDNA断片を伴ったα−hANP遺伝子(Fra−B
−9)とをライゲートさせ、Cd−LH−α−hANP(C
d,LH,α−hANPがこの順番で並んだ融合ペプチド)
の発現ベクター、pCLaHtrpSdを得る。DNA断片F
ra−B−8およびFra−B−9を以下に示す。プラスミ
ドpCdγtrpSdおよびpCLaHtrpSdの組立て模式図を
図7に示す。
びBamHIで消化して得られた大きいDNA断片と、リ
ンカーDNA断片を伴ったα−hANP遺伝子(Fra−B
−9)とをライゲートさせ、Cd−LH−α−hANP(C
d,LH,α−hANPがこの順番で並んだ融合ペプチド)
の発現ベクター、pCLaHtrpSdを得る。DNA断片F
ra−B−8およびFra−B−9を以下に示す。プラスミ
ドpCdγtrpSdおよびpCLaHtrpSdの組立て模式図を
図7に示す。
【0036】
【化14】
【化15】
【化16】
【化17】
【0037】
【化18】
【0038】次に、前記の2シストロン性発現ベクター
を得るためのDNA断片、Fra−A−7を調製し、IG
F−I発現ベクターpLHSdMmtrpを組立てる。まず、
プラスミドpTrpEB7をEcoRIおよびBamHIで消
化し、大きいDNA断片とLH遺伝子を含むFra−B−
4とをライゲートさせてtrpプロモーターI遺伝子とL
H遺伝子とを含むプラスミドpLHtrpを得る。
を得るためのDNA断片、Fra−A−7を調製し、IG
F−I発現ベクターpLHSdMmtrpを組立てる。まず、
プラスミドpTrpEB7をEcoRIおよびBamHIで消
化し、大きいDNA断片とLH遺伝子を含むFra−B−
4とをライゲートさせてtrpプロモーターI遺伝子とL
H遺伝子とを含むプラスミドpLHtrpを得る。
【0039】次に、ベクターの組立てに用いるためのI
GF−I遺伝子を以下の如くにして調製した。まずプラ
スミドpBR322をEcoRIおよびBamHIで消化
し、大きい方のDNA断片にIGF−I遺伝子(Fra−
B−10)をライゲートさせてプラスミドpSdM1を得
る。このpSdM1をBamHIおよびEcoRIで消化して
IGF−I遺伝子を含むDNA断片を得、これにオリゴ
ヌクレオチドm1およびm2をライゲートし、Fra−B−1
1を得る。このFra−B−11を、前記のプラスミドp
LHtrpのHindIIIおよびBamHI消化により得た大
きいDNA断片とライゲートさせ、プラスミドpLHSd
Mmtrpを得る。Fra−B−10およびFra−B−11の
ヌクレオチドおよびアミノ酸配列、並びに制限部位を以
下に示す。また、プラスミドpLHSdMmtrpの組立て模
式図を図8および図9に示す。
GF−I遺伝子を以下の如くにして調製した。まずプラ
スミドpBR322をEcoRIおよびBamHIで消化
し、大きい方のDNA断片にIGF−I遺伝子(Fra−
B−10)をライゲートさせてプラスミドpSdM1を得
る。このpSdM1をBamHIおよびEcoRIで消化して
IGF−I遺伝子を含むDNA断片を得、これにオリゴ
ヌクレオチドm1およびm2をライゲートし、Fra−B−1
1を得る。このFra−B−11を、前記のプラスミドp
LHtrpのHindIIIおよびBamHI消化により得た大
きいDNA断片とライゲートさせ、プラスミドpLHSd
Mmtrpを得る。Fra−B−10およびFra−B−11の
ヌクレオチドおよびアミノ酸配列、並びに制限部位を以
下に示す。また、プラスミドpLHSdMmtrpの組立て模
式図を図8および図9に示す。
【0040】
【化19】
【化20】
【0041】
【化21】
【化22】
【0042】次に、pLHSdMmtrpをHindIIIおよ
びBamHIで消化し、IGF−I遺伝子とリンカーDN
A断片を含むFra−A−4(Fra−B−11と同様)を
得、これをAvaII消化に付してIGF−Iをコードし
ているFra−A−5を得る。このFra−A−5は、その
3'末端に翻訳停止信号を含有している。他方、DNA
断片Fra−A−1をClaIで消化してFra−A−2を
得、このFra−A−2にオリゴヌクレオチドCT5およ
びCT6をライゲートすることにより、SDと、3'末
端に翻訳停止信号を含有するDNA断片、Fra−A−3
を得る。このFra−A−3と前記Fra−A−5とをAva
II部位でライゲートさせ、IGF−I遺伝子を含有す
ると共に、IGF−I遺伝子の上流にSDと“シストロ
ン連結配列"を有するFra−A−6を得る。このFra−
A−6をHindIII消化に付し、2シストロン性発現
ベクターを得るためのDNA断片、Fra−A−7を得
る。Fra−A−1、Fra−A−2、Fra−A−3、Fra
−A−5、Fra−A−6およびFra−A−7のヌクレオ
チド配列およびアミノ酸配列、並びに制限部位を以下に
示す。Fra−A−7の組立て模式図を図10に示す。
びBamHIで消化し、IGF−I遺伝子とリンカーDN
A断片を含むFra−A−4(Fra−B−11と同様)を
得、これをAvaII消化に付してIGF−Iをコードし
ているFra−A−5を得る。このFra−A−5は、その
3'末端に翻訳停止信号を含有している。他方、DNA
断片Fra−A−1をClaIで消化してFra−A−2を
得、このFra−A−2にオリゴヌクレオチドCT5およ
びCT6をライゲートすることにより、SDと、3'末
端に翻訳停止信号を含有するDNA断片、Fra−A−3
を得る。このFra−A−3と前記Fra−A−5とをAva
II部位でライゲートさせ、IGF−I遺伝子を含有す
ると共に、IGF−I遺伝子の上流にSDと“シストロ
ン連結配列"を有するFra−A−6を得る。このFra−
A−6をHindIII消化に付し、2シストロン性発現
ベクターを得るためのDNA断片、Fra−A−7を得
る。Fra−A−1、Fra−A−2、Fra−A−3、Fra
−A−5、Fra−A−6およびFra−A−7のヌクレオ
チド配列およびアミノ酸配列、並びに制限部位を以下に
示す。Fra−A−7の組立て模式図を図10に示す。
【0043】
【化23】
【0044】
【化24】
【0045】
【化25】
【0046】
【化26】
【化27】
【0047】
【化28】
【化29】
【0048】
【化30】
【化31】
【0049】次にα−hANP発現ベクター、pCLaHt
rpSdをHindIIIおよびBamHI消化に付し、得られ
た大きいDNA断片と前記Fra−A−7とをライゲート
させることにより、α−hANP遺伝子と置換し、本発
明の目的プラスミドであるpCE−SMtrpを得る。プラ
スミドpCE−SMtrpの組立て模式図を図11に示す。
もう一つのIGF−I発現ベクター、プラスミドpCE
−SM3tは、前記のプラスミドpCE−SMtrpから以
下の如くにして組立てられる。まず、プラスミドpBR
322のEcoRI−ClaI部位にtrpプロモーターII
I遺伝子(Fra−B−3)を挿入し、RAmpおよびRTe
tを有するプラスミドpBR322trpSsを得る。次い
で、pBR322trpSsのClaIおよびBamHI消化に
より生じた大きいDNA断片と前記のα−hANP発現
ベクターpCLaHtrpSdのClaI−BamHI断片(Fra
−C−2、Cd−LHとα−hANPとをコードしてい
る)とをライゲートさせることにより、trpプロモーター
III遺伝子のコントロール下にこれらのペプチドをコ
ードしている発現ベクター、pCLaHtrp−2を得る。
Fra−C−2のヌクレオチド配列およびアミノ酸配列、
並びに制限部位を以下に示す。プラスミドpCLaHtrp
−2を組立て模式図を図12に示す。
rpSdをHindIIIおよびBamHI消化に付し、得られ
た大きいDNA断片と前記Fra−A−7とをライゲート
させることにより、α−hANP遺伝子と置換し、本発
明の目的プラスミドであるpCE−SMtrpを得る。プラ
スミドpCE−SMtrpの組立て模式図を図11に示す。
もう一つのIGF−I発現ベクター、プラスミドpCE
−SM3tは、前記のプラスミドpCE−SMtrpから以
下の如くにして組立てられる。まず、プラスミドpBR
322のEcoRI−ClaI部位にtrpプロモーターII
I遺伝子(Fra−B−3)を挿入し、RAmpおよびRTe
tを有するプラスミドpBR322trpSsを得る。次い
で、pBR322trpSsのClaIおよびBamHI消化に
より生じた大きいDNA断片と前記のα−hANP発現
ベクターpCLaHtrpSdのClaI−BamHI断片(Fra
−C−2、Cd−LHとα−hANPとをコードしてい
る)とをライゲートさせることにより、trpプロモーター
III遺伝子のコントロール下にこれらのペプチドをコ
ードしている発現ベクター、pCLaHtrp−2を得る。
Fra−C−2のヌクレオチド配列およびアミノ酸配列、
並びに制限部位を以下に示す。プラスミドpCLaHtrp
−2を組立て模式図を図12に示す。
【0050】
【化32】
【化33】
【化34】
【0051】他方、IGF−I遺伝子の3'末端に合成f
dファージターミネーター遺伝子を導入するために、プ
ラスミドpBR322をBamHIおよびSalIで消化し
て得た大きいDNA断片と、合成fdファージターミネー
ター遺伝子(Fra−C−1)とをライゲートさせ、プラス
ミドpter21を得る。次に、前記プラスミドpCLaHtr
p−2をBamHIおよびPstI消化に付して得られた大
きいDNA断片と、プラスミドpter21のPstIおよび
BamHI消化による合成fdターミネーター遺伝子含有D
NA断片とをライゲートさせ、所望のプラスミドpCLa
Htrp3tを得る。Fra−C−1のアミノ酸およびヌクレ
オチド配列、並びに制限部位を以下に示す。プラスミド
pCLaHtrp3tの組立て模式図を図13に示す。
dファージターミネーター遺伝子を導入するために、プ
ラスミドpBR322をBamHIおよびSalIで消化し
て得た大きいDNA断片と、合成fdファージターミネー
ター遺伝子(Fra−C−1)とをライゲートさせ、プラス
ミドpter21を得る。次に、前記プラスミドpCLaHtr
p−2をBamHIおよびPstI消化に付して得られた大
きいDNA断片と、プラスミドpter21のPstIおよび
BamHI消化による合成fdターミネーター遺伝子含有D
NA断片とをライゲートさせ、所望のプラスミドpCLa
Htrp3tを得る。Fra−C−1のアミノ酸およびヌクレ
オチド配列、並びに制限部位を以下に示す。プラスミド
pCLaHtrp3tの組立て模式図を図13に示す。
【0052】
【化35】
【0053】さらに、このプラスミドpCLaHtrp3tを
BamHIおよびHindIIIで消化し、得られた大きい
DNA断片に、前記の2シストロン性発現ベクターを得
るためのDNA断片Fra−A−7をライゲートすること
により、trpプロモーターIIIのコントロール下でCd
−LHおよびIGF−Iをコードすると共に、fdファー
ジターミネーター遺伝子を含有している、所望のプラス
ミドpCE−SM3tを得る。プラスミドpCE−SM3t
の組立て模式図を図14に示す。本発明のベクターの組
立てに用いた各DNA断片は、後述する如く、対応する
各種オリゴヌクレオチドブロックのアニール化、並びに
ライゲーションにより合成した。また、これらの各オリ
ゴヌクレオチドは、イトウ(H.Ito)、イケ(Y.Ik
e)、イクタ(S.Ikuta)およびイタクラ(K.Itakura)
の方法に従って合成した[ヌクレイック・アシッズ・リ
サーチ(Nucleic Acids Research,10,1,755
(1982)]。本発明のIGF−1発現ベクターは、大
腸菌宿主の形質転換に用いられるが、好ましい株は、
E.coli(Esherichia coli、エシエリヒア・コリ)K
株、E.coli B株である。特に、E.coli MM29
4が好ましい。
BamHIおよびHindIIIで消化し、得られた大きい
DNA断片に、前記の2シストロン性発現ベクターを得
るためのDNA断片Fra−A−7をライゲートすること
により、trpプロモーターIIIのコントロール下でCd
−LHおよびIGF−Iをコードすると共に、fdファー
ジターミネーター遺伝子を含有している、所望のプラス
ミドpCE−SM3tを得る。プラスミドpCE−SM3t
の組立て模式図を図14に示す。本発明のベクターの組
立てに用いた各DNA断片は、後述する如く、対応する
各種オリゴヌクレオチドブロックのアニール化、並びに
ライゲーションにより合成した。また、これらの各オリ
ゴヌクレオチドは、イトウ(H.Ito)、イケ(Y.Ik
e)、イクタ(S.Ikuta)およびイタクラ(K.Itakura)
の方法に従って合成した[ヌクレイック・アシッズ・リ
サーチ(Nucleic Acids Research,10,1,755
(1982)]。本発明のIGF−1発現ベクターは、大
腸菌宿主の形質転換に用いられるが、好ましい株は、
E.coli(Esherichia coli、エシエリヒア・コリ)K
株、E.coli B株である。特に、E.coli MM29
4が好ましい。
【0054】発現ベクターの導入は、クシャナー(Kush
ner)法等の常法に従って行うことができる。この様にし
て得られた形質転換体を好適な条件下で培養するとCd
−LHとMet−IGF−Iとが独立に発現され、このと
き、Cd−LHによってMet−IGF−Iは、細胞内に
安定的に保持されることになる。好適な培養方法は良く
知られており、通常、同化可能な炭素源および窒素源を
含有する栄養培地中で好気性条件下に(たとえば振とう
培養、深部培養など)培養することからなる。栄養培地
中の好ましい炭素源は、グルコース、フルクトース、ス
クロース、グリセリン、でん粉などの炭水化物であり、
包含されうる他の炭素源は、キシロース、ガラクトー
ス、マルトース、デキストリン、ラクトースなどであ
る。好ましい窒素源は、酵母エキス、ペプトン、グルテ
ン粉、綿実粉、大豆粉、コーンスチーブリカー、乾燥酵
母、小麦の麦芽など、ならびに、硝酸アンモニウム、硫
酸アンモニウム、燐酸アンモニウム、尿素、アミノ酸な
どの無機および有機の窒素化合物である。
ner)法等の常法に従って行うことができる。この様にし
て得られた形質転換体を好適な条件下で培養するとCd
−LHとMet−IGF−Iとが独立に発現され、このと
き、Cd−LHによってMet−IGF−Iは、細胞内に
安定的に保持されることになる。好適な培養方法は良く
知られており、通常、同化可能な炭素源および窒素源を
含有する栄養培地中で好気性条件下に(たとえば振とう
培養、深部培養など)培養することからなる。栄養培地
中の好ましい炭素源は、グルコース、フルクトース、ス
クロース、グリセリン、でん粉などの炭水化物であり、
包含されうる他の炭素源は、キシロース、ガラクトー
ス、マルトース、デキストリン、ラクトースなどであ
る。好ましい窒素源は、酵母エキス、ペプトン、グルテ
ン粉、綿実粉、大豆粉、コーンスチーブリカー、乾燥酵
母、小麦の麦芽など、ならびに、硝酸アンモニウム、硫
酸アンモニウム、燐酸アンモニウム、尿素、アミノ酸な
どの無機および有機の窒素化合物である。
【0055】炭素源および窒素源は、これらを組合わせ
て用いるのが有利であるが、微量の成長因子およびかな
りの量の無機栄養源を含有する相対的に低純度の材料も
使用に適しているので、必ずしも純粋な形で使用されな
くともよい。所望により、炭酸カルシウム、燐酸ナトリ
ウムまたはカリウム、塩化ナトリウムまたはカリウム、
マグネシウム塩類、銅塩類などの無機塩類を培地に添加
してもよい。培養混合物の撹拌および通気は種々の方法
で達成できる。撹拌は、プロペラまたは類似の機械的撹
拌装置により、醗酵槽の回転または振とうにより、種々
のポンプ装置により、または無菌の空気を培地に通すこ
とにより、もたらされる。通気は、醗酵混合物に無菌空
気を通過させることにより達成される。醗酵は、通常約
20℃〜42℃間の温度で、好ましくは35〜38℃の
間の温度で、数時間ないし50時間にわたって行う。こ
うして産生されたIGF−Iは、Cd−LHと一緒に安
定に宿主細胞内に保持されている。IGF−Iは、他の
既知の生理学的活性物質の回収に一般的に用いられる慣
用の手段に準じて培養培地から回収できる。一般的に
は、産生されたタンパク質は宿主生物の細胞中に見出さ
れる。従って、培養液を濾過または遠心分離して得られ
る細胞から、減圧下の濃縮、超音波処理などの細胞破
砕、HPLC、凍結乾燥、pH調節、樹脂(たとえばアニ
オンまたはカチオン交換樹脂、非イオン性吸着樹脂)を
用いての処理、慣用の吸着剤(たとえば活性炭、珪酸、
シリカゲル、セルロース、アルミナ)での処理、ゲル濾
過、晶出などの常法によって分離することができる。但
し、本発明においては、リゼイトを1N酢酸に対して透
析し、酢酸に可溶のIGF−Iと不溶のCd−LHとを
分離した後、精製工程に付す。
て用いるのが有利であるが、微量の成長因子およびかな
りの量の無機栄養源を含有する相対的に低純度の材料も
使用に適しているので、必ずしも純粋な形で使用されな
くともよい。所望により、炭酸カルシウム、燐酸ナトリ
ウムまたはカリウム、塩化ナトリウムまたはカリウム、
マグネシウム塩類、銅塩類などの無機塩類を培地に添加
してもよい。培養混合物の撹拌および通気は種々の方法
で達成できる。撹拌は、プロペラまたは類似の機械的撹
拌装置により、醗酵槽の回転または振とうにより、種々
のポンプ装置により、または無菌の空気を培地に通すこ
とにより、もたらされる。通気は、醗酵混合物に無菌空
気を通過させることにより達成される。醗酵は、通常約
20℃〜42℃間の温度で、好ましくは35〜38℃の
間の温度で、数時間ないし50時間にわたって行う。こ
うして産生されたIGF−Iは、Cd−LHと一緒に安
定に宿主細胞内に保持されている。IGF−Iは、他の
既知の生理学的活性物質の回収に一般的に用いられる慣
用の手段に準じて培養培地から回収できる。一般的に
は、産生されたタンパク質は宿主生物の細胞中に見出さ
れる。従って、培養液を濾過または遠心分離して得られ
る細胞から、減圧下の濃縮、超音波処理などの細胞破
砕、HPLC、凍結乾燥、pH調節、樹脂(たとえばアニ
オンまたはカチオン交換樹脂、非イオン性吸着樹脂)を
用いての処理、慣用の吸着剤(たとえば活性炭、珪酸、
シリカゲル、セルロース、アルミナ)での処理、ゲル濾
過、晶出などの常法によって分離することができる。但
し、本発明においては、リゼイトを1N酢酸に対して透
析し、酢酸に可溶のIGF−Iと不溶のCd−LHとを
分離した後、精製工程に付す。
【0056】本発明の方法によれば、血清からの単離に
よる従来の方法よりも高収率でMet−IGF−Iを大量
生産することができるばかりか、不純物の含有率を低下
させることができる。従って、本発明方法によって得ら
れたMet−IGF−Iは、種々の研究分野は勿論、骨細
胞の増殖および成長異常に係る種々の疾患、その他骨粗
鬆症、糖尿病、創傷、潰瘍等の治療に有用である。例え
ば、本発明のMet−IGF−Iを製薬業界周知の方法で
適当な剤形に製剤化し、経口または非経口的に用いるこ
とができる。
よる従来の方法よりも高収率でMet−IGF−Iを大量
生産することができるばかりか、不純物の含有率を低下
させることができる。従って、本発明方法によって得ら
れたMet−IGF−Iは、種々の研究分野は勿論、骨細
胞の増殖および成長異常に係る種々の疾患、その他骨粗
鬆症、糖尿病、創傷、潰瘍等の治療に有用である。例え
ば、本発明のMet−IGF−Iを製薬業界周知の方法で
適当な剤形に製剤化し、経口または非経口的に用いるこ
とができる。
【0057】
【実施例】以下、実施例および製造例を挙げ、本発明を
さらに詳しく説明する。なお、以下の記載に用いた略語
は次の意味を有する。 DTT: ジチオスレイトール PAGE: ポリアクリルアミドゲル電気泳動 EtOH: エチルアルコール AcOH: 酢酸
さらに詳しく説明する。なお、以下の記載に用いた略語
は次の意味を有する。 DTT: ジチオスレイトール PAGE: ポリアクリルアミドゲル電気泳動 EtOH: エチルアルコール AcOH: 酢酸
【0058】製造例1 LH−RH遺伝子の調製 A.LH遺伝子(Fra−B−4)の調製 A.1 化学合成オリゴヌクレオチドのライゲーション 各オリゴヌクレオチド(A2−L2)(0.4nM)を、5
0mMTris−HCl(pH7.6)、20mMDTT、50
μg/ml牛血清アルブミン(以下、BSAという)、1mM
スペルミジン、10mM MgCl2および2mM ATP
を含有する溶液40μl中でT4ポリヌクレオチドキナ
ーゼ2.5単位を用いて37℃で3時間りん酸化した。
反応終了後、100℃で5分間インキュベートして反応
混合物中の酵素を不活化した。りん酸化されたオリゴヌ
クレオチドと2種のオリゴヌクレオチド(A1およびL
3)のライゲーションは図19に示すようにして行い、
まず6断片を得、最終的にはクローニング用のLH遺伝
子(236bp)を得た。ライゲーションはT4DNAリガ
ーゼ(5単位)を用い、50mM ATP(1μl)含有溶液
中に16℃で5時間行った。各段階におけるオリゴヌク
レオチドのライゲーション生成物は、Tris−EDTA
緩衝液中2−16%グラジェントPAGEで溶出した
後、臭化エチジウム染色により同定した。
0mMTris−HCl(pH7.6)、20mMDTT、50
μg/ml牛血清アルブミン(以下、BSAという)、1mM
スペルミジン、10mM MgCl2および2mM ATP
を含有する溶液40μl中でT4ポリヌクレオチドキナ
ーゼ2.5単位を用いて37℃で3時間りん酸化した。
反応終了後、100℃で5分間インキュベートして反応
混合物中の酵素を不活化した。りん酸化されたオリゴヌ
クレオチドと2種のオリゴヌクレオチド(A1およびL
3)のライゲーションは図19に示すようにして行い、
まず6断片を得、最終的にはクローニング用のLH遺伝
子(236bp)を得た。ライゲーションはT4DNAリガ
ーゼ(5単位)を用い、50mM ATP(1μl)含有溶液
中に16℃で5時間行った。各段階におけるオリゴヌク
レオチドのライゲーション生成物は、Tris−EDTA
緩衝液中2−16%グラジェントPAGEで溶出した
後、臭化エチジウム染色により同定した。
【0059】A.2 LH遺伝子のクローニング プラスミドpBR322をBamHIおよびEcoRIで消
化した。65℃で5分間加熱して反応を終了させ、0.
5%アガロースゲル電気泳動によりDNA断片を分離し
た。大きなDNA断片を回収し、LH遺伝子とT4DN
Aリガーゼとの存在下において12℃で18時間ライゲ
ートさせ、236bpのLH遺伝子を含むプラスミドpL
H107を得た。ライゲーション混合物を用いてクッシ
ョナー(Kushner)法[マニアティス(T.Maniatis)ら、
モレキュラー・クローニング(Molecular Cloning)
p.252(1982)コールド・スプリング・ハーバー
・ラボラトリィ参照]により、E.coli HB101を
形質転換し、アンピシリン耐性形質転換体をテトラサイ
クリン(25μg/ml)含有プレート上で選択した。アン
ピシリンに耐性でテトラサイクリンに感受性を示すクロ
ーンから分離したプラスミドを、EcoRIおよびBamH
Iで消化し、適当なサイズマーカーと比較すると予期し
た236bpのLH遺伝子断片が生じていた。E.coli
HB101形質転換体から得たプラスミド(pLH10
7)は、制限酵素分析により、LH遺伝子(236bp)を
有することが特徴づけられた。
化した。65℃で5分間加熱して反応を終了させ、0.
5%アガロースゲル電気泳動によりDNA断片を分離し
た。大きなDNA断片を回収し、LH遺伝子とT4DN
Aリガーゼとの存在下において12℃で18時間ライゲ
ートさせ、236bpのLH遺伝子を含むプラスミドpL
H107を得た。ライゲーション混合物を用いてクッシ
ョナー(Kushner)法[マニアティス(T.Maniatis)ら、
モレキュラー・クローニング(Molecular Cloning)
p.252(1982)コールド・スプリング・ハーバー
・ラボラトリィ参照]により、E.coli HB101を
形質転換し、アンピシリン耐性形質転換体をテトラサイ
クリン(25μg/ml)含有プレート上で選択した。アン
ピシリンに耐性でテトラサイクリンに感受性を示すクロ
ーンから分離したプラスミドを、EcoRIおよびBamH
Iで消化し、適当なサイズマーカーと比較すると予期し
た236bpのLH遺伝子断片が生じていた。E.coli
HB101形質転換体から得たプラスミド(pLH10
7)は、制限酵素分析により、LH遺伝子(236bp)を
有することが特徴づけられた。
【0060】B.1 RH遺伝子(Fra−B−5)の調
製 各オリゴヌクレオチド(D3〜J5)(0.4mM)をA.
1.に記載のようにりん酸化した。りん酸化されたオリ
ゴヌクレオチドとオリゴヌクレオチドJ6のライゲーシ
ョンを図19に示すようにして行い、まず断片7プロッ
クを得、最終的にRH遺伝子(270bp)を得た。RH遺
伝子をPAGEにより精製し、LH−RH遺伝子のクロ
ーニングに使用した。
製 各オリゴヌクレオチド(D3〜J5)(0.4mM)をA.
1.に記載のようにりん酸化した。りん酸化されたオリ
ゴヌクレオチドとオリゴヌクレオチドJ6のライゲーシ
ョンを図19に示すようにして行い、まず断片7プロッ
クを得、最終的にRH遺伝子(270bp)を得た。RH遺
伝子をPAGEにより精製し、LH−RH遺伝子のクロ
ーニングに使用した。
【0061】Fra−B−4およびFra−B−5の合成に
用いたオリゴヌクレオチドおよび組立て模式図を図15
〜19に示す。 B.2 LH−RH遺伝子のクローニング A.2で得たプラスミド(pLH107)をHindIIIお
よびBamHIで消化した。大きい方のDNA断片をアガ
ロースゲル電気泳動により回収し、続いてB.1に記載
のRH遺伝子(270bp)と、T4DNAリガーゼの存在
下にライゲートさせた。このライゲーション混合物を用
いE.coliHB101を形質転換した。この形質転換体
から得たプラスミドpγF−3をEcoRI−BamHI消
化に付し、LH−RH遺伝子(450bp)(Fra−B−6)
を得た。
用いたオリゴヌクレオチドおよび組立て模式図を図15
〜19に示す。 B.2 LH−RH遺伝子のクローニング A.2で得たプラスミド(pLH107)をHindIIIお
よびBamHIで消化した。大きい方のDNA断片をアガ
ロースゲル電気泳動により回収し、続いてB.1に記載
のRH遺伝子(270bp)と、T4DNAリガーゼの存在
下にライゲートさせた。このライゲーション混合物を用
いE.coliHB101を形質転換した。この形質転換体
から得たプラスミドpγF−3をEcoRI−BamHI消
化に付し、LH−RH遺伝子(450bp)(Fra−B−6)
を得た。
【0062】製造例2 trpプロモーターII遺伝子の
構築およびクローニング 製造例1と同様にしてtrpプロモーターII遺伝子(Fra
−B−1)を構築した。trpプロモーターII(Fra−B
−1)をpBR322のEcoRI−BamHI断片とライゲ
ートし、続いてライゲーション生成物でE.coliHB1
01を形質転換した。RAmpおよびSTetの形質転換
体から得たプラスミドをHpaIで消化してバンド(4.1
Kbp)を確認し、続いてBamHIで消化し、PAGEで
90bpのバンドを確認した。さらに、EcoRI−BamH
I消化で得た56bpの断片をPAGEでサイズマーカー
と比較することにより確認した。このプラスミドをpTr
pEB7と命名し、発現ベクターの構築に使用した(図
3)。Fra−B−1の合成に用いたオリゴヌクレオチド
およびその組立て模式図を図20に示す。
構築およびクローニング 製造例1と同様にしてtrpプロモーターII遺伝子(Fra
−B−1)を構築した。trpプロモーターII(Fra−B
−1)をpBR322のEcoRI−BamHI断片とライゲ
ートし、続いてライゲーション生成物でE.coliHB1
01を形質転換した。RAmpおよびSTetの形質転換
体から得たプラスミドをHpaIで消化してバンド(4.1
Kbp)を確認し、続いてBamHIで消化し、PAGEで
90bpのバンドを確認した。さらに、EcoRI−BamH
I消化で得た56bpの断片をPAGEでサイズマーカー
と比較することにより確認した。このプラスミドをpTr
pEB7と命名し、発現ベクターの構築に使用した(図
3)。Fra−B−1の合成に用いたオリゴヌクレオチド
およびその組立て模式図を図20に示す。
【0063】製造例3 trpプロモーター1およびtrpプ
ロモーターIIIを含有するプラスミドp322dtrpS
の構築 A.プラスミドpBR322trp プラスミドpBR322(9μg)をEcoRIおよびBamH
Iで消化した。65℃で5分間加熱して反応を止め、
0.8%アガロースゲル電気泳動によって分離し、37
5bpの小さいDNA断片(500ng)を得た。一方、製造
例2で調製したプラスミドpTrpEB7(10μg)をEco
RIおよびBamHI消化に付し、次いで、ゲル電気泳動
にかけて大きいDNA断片(4094bp、5μg)を得
た。このpTrpEB7のEcoRI−BamHI断片(409
4bp、200μg)をpBR322のEcoRI−BamHI
断片(Fra−B−2、375bp、100ng)と、T4リガ
ーゼ(宝酒造、360unit)を含有するライゲーション緩
衝液(50mM Tris−HCl、pH7.6、10mM MgC
l2、20mM DTT、1mM ATP、1mMスペルミジ
ンおよび50μg/ml BSA)(20μl)中、15℃で
一夜ライゲーションを行った。ライゲーション混合物で
E.coli HB101を形質転換し、テトラサイクリン
含有(25μg/ml)プレート上でテトラサイクリン耐性
形質転換体を得た。形質転換体から単離した生成プラス
ミドpBR322trpを、EcoRIおよびBamHI消化
(375bp、4094bp)、並びにHpaI消化(4469b
p)に付し、7.5%PAGE並びに0.8%アガロースゲ
ル電気泳動により、trpプロモーターI遺伝子の存在を
確認した。
ロモーターIIIを含有するプラスミドp322dtrpS
の構築 A.プラスミドpBR322trp プラスミドpBR322(9μg)をEcoRIおよびBamH
Iで消化した。65℃で5分間加熱して反応を止め、
0.8%アガロースゲル電気泳動によって分離し、37
5bpの小さいDNA断片(500ng)を得た。一方、製造
例2で調製したプラスミドpTrpEB7(10μg)をEco
RIおよびBamHI消化に付し、次いで、ゲル電気泳動
にかけて大きいDNA断片(4094bp、5μg)を得
た。このpTrpEB7のEcoRI−BamHI断片(409
4bp、200μg)をpBR322のEcoRI−BamHI
断片(Fra−B−2、375bp、100ng)と、T4リガ
ーゼ(宝酒造、360unit)を含有するライゲーション緩
衝液(50mM Tris−HCl、pH7.6、10mM MgC
l2、20mM DTT、1mM ATP、1mMスペルミジ
ンおよび50μg/ml BSA)(20μl)中、15℃で
一夜ライゲーションを行った。ライゲーション混合物で
E.coli HB101を形質転換し、テトラサイクリン
含有(25μg/ml)プレート上でテトラサイクリン耐性
形質転換体を得た。形質転換体から単離した生成プラス
ミドpBR322trpを、EcoRIおよびBamHI消化
(375bp、4094bp)、並びにHpaI消化(4469b
p)に付し、7.5%PAGE並びに0.8%アガロースゲ
ル電気泳動により、trpプロモーターI遺伝子の存在を
確認した。
【0064】B.trpプロモーターIII遺伝子(Fra−
B−3)の構築 図21に示した、ブロックI',II'およびIII'の各
オリゴヌクレオチド(B−M')(各0.2nモル)をライゲ
ーション緩衝液(70μl)中、T4ポリヌクレオチドキ
ナーゼ(BRL、2.5単位)により、37℃において1
時間、りん酸化した。各ブロックの反応混合物にT4D
NAリガーゼ(300単位)と20mM ATP(2μl)と
を加え、得られた混合物を15℃で30分間インキュベ
ートした。65℃で10分間加熱して反応を止めた。こ
れらのブロック(I'、II'、およびIII')の反応混
合物を一緒にし、T4DNAリガーゼ(360単位)と2
0mM ATP(2μl)との存在下、非りん酸化オリゴヌ
クレオチド(AおよびN')と混合した。15℃で1時間
インキュベーションした後、最終ライゲーション混合物
を、2〜16%グラディエントPAGEにかけて精製
し、trpプロモーターIII遺伝子(105bp)(Fra−B
−3)を得た。Fra−B−3の合成に用いたオリゴヌク
レオチド、並びに組立て模式図を図21に示す。
B−3)の構築 図21に示した、ブロックI',II'およびIII'の各
オリゴヌクレオチド(B−M')(各0.2nモル)をライゲ
ーション緩衝液(70μl)中、T4ポリヌクレオチドキ
ナーゼ(BRL、2.5単位)により、37℃において1
時間、りん酸化した。各ブロックの反応混合物にT4D
NAリガーゼ(300単位)と20mM ATP(2μl)と
を加え、得られた混合物を15℃で30分間インキュベ
ートした。65℃で10分間加熱して反応を止めた。こ
れらのブロック(I'、II'、およびIII')の反応混
合物を一緒にし、T4DNAリガーゼ(360単位)と2
0mM ATP(2μl)との存在下、非りん酸化オリゴヌ
クレオチド(AおよびN')と混合した。15℃で1時間
インキュベーションした後、最終ライゲーション混合物
を、2〜16%グラディエントPAGEにかけて精製
し、trpプロモーターIII遺伝子(105bp)(Fra−B
−3)を得た。Fra−B−3の合成に用いたオリゴヌク
レオチド、並びに組立て模式図を図21に示す。
【0065】C.プラスミドp322dtrpSの組立て プラスミドpBR322trpをEcoRIおよびClaI消化
に付し、次いで、アガロースゲル電気泳動にかけ、大き
いDNA断片(4446bp)を得た。この断片と、上記B
で得たtrpプロモーターIII遺伝子(105bp)とを、
T4DNAリガーゼの存在下、ライゲートさせた。この
ライゲーション混合物でE.coli HB101を形質転
換し、アンピシリンおよびテトラサイクリン耐性の形質
転換体を得た。この形質転換体から分離したプラスミド
p322dtrpSを、ClaI−BamHI(352bp)、Hpa
I(107bp)およびAatII−ClaI(287bp)による
制限エンドヌクレアーゼ分析に基づいて確認した。p3
22dtrpSの組立て模式図を図4に示す。
に付し、次いで、アガロースゲル電気泳動にかけ、大き
いDNA断片(4446bp)を得た。この断片と、上記B
で得たtrpプロモーターIII遺伝子(105bp)とを、
T4DNAリガーゼの存在下、ライゲートさせた。この
ライゲーション混合物でE.coli HB101を形質転
換し、アンピシリンおよびテトラサイクリン耐性の形質
転換体を得た。この形質転換体から分離したプラスミド
p322dtrpSを、ClaI−BamHI(352bp)、Hpa
I(107bp)およびAatII−ClaI(287bp)による
制限エンドヌクレアーゼ分析に基づいて確認した。p3
22dtrpSの組立て模式図を図4に示す。
【0066】製造例4 LH−RH遺伝子とCd遺伝子
の発現ベクターpCdγの構築 A.LH−RH発現ベクター(pγtrp)の構築 製造例2で調製したtrpプロモーターIIベクター(pTr
pEB7)をEcoRIおよびBamHIで消化し、アガロー
スゲル電気泳動により大きなDNA断片(4.1kbp)を得
た。このDNA断片を、EcoRI−BamHI消化により
プラスミドpγF−3から調製したLH−RH遺伝子と
ライゲートした。このライゲーション混合物を用いE.
coli HB101を形質転換して、アンピシリン耐性で
テトラサイクリン感受性の形質転換体を得た。この形質
転換体から得たプラスミドpγtrpをEcoRIおよびBam
HIで消化し、7.5%PAGEでLH−RH遺伝子(F
ra−B−6、450bp)を確認した。
の発現ベクターpCdγの構築 A.LH−RH発現ベクター(pγtrp)の構築 製造例2で調製したtrpプロモーターIIベクター(pTr
pEB7)をEcoRIおよびBamHIで消化し、アガロー
スゲル電気泳動により大きなDNA断片(4.1kbp)を得
た。このDNA断片を、EcoRI−BamHI消化により
プラスミドpγF−3から調製したLH−RH遺伝子と
ライゲートした。このライゲーション混合物を用いE.
coli HB101を形質転換して、アンピシリン耐性で
テトラサイクリン感受性の形質転換体を得た。この形質
転換体から得たプラスミドpγtrpをEcoRIおよびBam
HIで消化し、7.5%PAGEでLH−RH遺伝子(F
ra−B−6、450bp)を確認した。
【0067】B.プラスミドpCdγの構築 B.1 trpプロモーターIII遺伝子の一部とCd遺伝
子とを含むDNA断片(Fra−B−7)の調製 ブロックI"、II"およびIII"の各オリゴヌクレオ
チド(Np1−Cd8)(各0.2nモル)をライゲーション緩
衝液(60μl)中、T4ヌクレオチドキナーゼ(2.5単
位)により、37℃で1時間、りん酸化した。各ブロッ
クの反応混合物に、T4DNAリガーゼ(360単位)と
ATP(2μl)とを加え、混合物を15℃で1時間、イ
ンキュベートした。これら各ブロック(I"、II"およ
びIII")の反応混合物を一緒にし、T4DNAリガー
ゼ(360単位)と20mM ATP(2μl)との存在下、
15℃で一夜インキュベートした後、80℃で10分間
加熱した。この混合物に500mM NaCl(20μl)と
EcoRI(20単位)とを加えた。37℃で2時間インキ
ュベートした後、この最終ライゲーション産物を15%
PAGEで精製し、trpプロモーターIII遺伝子の一
部とCd遺伝子を含むDNA断片(124bp)(Fra−B−
7)を得た。Fra−B−7の合成に用いたオリゴヌクレ
オチドおよび組立て模式図を図22及び図23に示す。
子とを含むDNA断片(Fra−B−7)の調製 ブロックI"、II"およびIII"の各オリゴヌクレオ
チド(Np1−Cd8)(各0.2nモル)をライゲーション緩
衝液(60μl)中、T4ヌクレオチドキナーゼ(2.5単
位)により、37℃で1時間、りん酸化した。各ブロッ
クの反応混合物に、T4DNAリガーゼ(360単位)と
ATP(2μl)とを加え、混合物を15℃で1時間、イ
ンキュベートした。これら各ブロック(I"、II"およ
びIII")の反応混合物を一緒にし、T4DNAリガー
ゼ(360単位)と20mM ATP(2μl)との存在下、
15℃で一夜インキュベートした後、80℃で10分間
加熱した。この混合物に500mM NaCl(20μl)と
EcoRI(20単位)とを加えた。37℃で2時間インキ
ュベートした後、この最終ライゲーション産物を15%
PAGEで精製し、trpプロモーターIII遺伝子の一
部とCd遺伝子を含むDNA断片(124bp)(Fra−B−
7)を得た。Fra−B−7の合成に用いたオリゴヌクレ
オチドおよび組立て模式図を図22及び図23に示す。
【0068】B.2 プラスミドpCdγの構築およびク
ローニング A.で調製したプラスミドpγtrp(4544bp)をHpaI
およびEcoRI消化に付し、大きいDNA断片(451
0bp)を得た。このDNA断片とB.1.で調製した合
成trpプロモーターIII遺伝子の一部とCd遺伝子とを
含むDNA断片(124bp)とをT4DNAリガーゼの存
在下でライゲートさせた。このライゲーション混合物を
E.coli HB101に導入した。RAmpを示す形質転
換体から得たプラスミドpCdγを、制限エンドヌクレア
ーゼ分析にかけ、ClaI−BamHI(543bp)、ClaI
−HindIII(273bp)、ClaI−EcoRI(93bp)
およびAatII−ClaI(180bp)の各DNA断片によ
り、確認した。プラスミドpCdγの組立て模式図を図5
及び図6に示す。
ローニング A.で調製したプラスミドpγtrp(4544bp)をHpaI
およびEcoRI消化に付し、大きいDNA断片(451
0bp)を得た。このDNA断片とB.1.で調製した合
成trpプロモーターIII遺伝子の一部とCd遺伝子とを
含むDNA断片(124bp)とをT4DNAリガーゼの存
在下でライゲートさせた。このライゲーション混合物を
E.coli HB101に導入した。RAmpを示す形質転
換体から得たプラスミドpCdγを、制限エンドヌクレア
ーゼ分析にかけ、ClaI−BamHI(543bp)、ClaI
−HindIII(273bp)、ClaI−EcoRI(93bp)
およびAatII−ClaI(180bp)の各DNA断片によ
り、確認した。プラスミドpCdγの組立て模式図を図5
及び図6に示す。
【0069】製造例5 プラスミドpCdγtrpSdの構築
およびクローニング 製造例4で調製したプラスミドpCdγをClaIおよびB
amHIで消化し、小さい断片(542bp、Fra−B−8)
を得た。このFra−B−8を、T4DNAリガーゼの存
在下、製造例3.Cで調製したプラスミドp322dtrp
SのClaI−BamHI断片(4223bp)とライゲートさ
せた。このライゲーション混合物をE.coli HB10
1に導入した。RAmpを示す形質転換体からプラスミ
ドpCdγtrpSdを得、制限エンドヌクレアーゼ分析にか
けて確認した。HpaI−BamHI(107、575bp)、
ClaI−BamHI(543bp)、PstI−EcoRI(10
57bp)、EcoRI−BamHI(450bp)、HindIII
−BamHI(270bp)およびClaI−HindIII(27
3bp)。プラスミドpCdγtrpSdの組立て模式図を図7
に示す。
およびクローニング 製造例4で調製したプラスミドpCdγをClaIおよびB
amHIで消化し、小さい断片(542bp、Fra−B−8)
を得た。このFra−B−8を、T4DNAリガーゼの存
在下、製造例3.Cで調製したプラスミドp322dtrp
SのClaI−BamHI断片(4223bp)とライゲートさ
せた。このライゲーション混合物をE.coli HB10
1に導入した。RAmpを示す形質転換体からプラスミ
ドpCdγtrpSdを得、制限エンドヌクレアーゼ分析にか
けて確認した。HpaI−BamHI(107、575bp)、
ClaI−BamHI(543bp)、PstI−EcoRI(10
57bp)、EcoRI−BamHI(450bp)、HindIII
−BamHI(270bp)およびClaI−HindIII(27
3bp)。プラスミドpCdγtrpSdの組立て模式図を図7
に示す。
【0070】製造例6 α−hANP発現ベクターpCL
aHtrpSdの構築およびクローニング A.リンカーDNA断片を伴ったα−hANP遺伝子(F
ra−B−9)の調製 ブロックI'''およびII'''の各オリゴヌクレオチド
(AH2−AH17)(各0.2nモル)を、ライゲーション
緩衝液(70μl)中、37℃において1時間、T4ヌク
レオチドキナーゼ(2.5単位)により、りん酸化した。
各ブロックの反応混合物にT4DNAリガーゼ(300
単位)と20mM ATP(2μl)とを加え、混合物を15
℃で30分間インキュベートした。65℃で10分間加
熱して反応を止めた。2ブロック(1'''およびII''')
の反応混合物を一緒にし、T4DNAリガーゼ(300
単位)と20mM ATP(2μl)との存在下、非りん酸化
オリゴヌクレオチド(AH1、AH18)と混合した。こ
の混合物を15℃で1時間インキュベートした後、最終
ライゲーション産物を2−16%グラディエントPAG
Eにかけて精製し、リンカーDNA断片を伴ったα−h
ANP遺伝子(134bp、Fra−B−9)を得た。Fra−
B−9の合成に用いたオリゴヌクレオチドおよび組立て
模式図を図24〜25に示す。
aHtrpSdの構築およびクローニング A.リンカーDNA断片を伴ったα−hANP遺伝子(F
ra−B−9)の調製 ブロックI'''およびII'''の各オリゴヌクレオチド
(AH2−AH17)(各0.2nモル)を、ライゲーション
緩衝液(70μl)中、37℃において1時間、T4ヌク
レオチドキナーゼ(2.5単位)により、りん酸化した。
各ブロックの反応混合物にT4DNAリガーゼ(300
単位)と20mM ATP(2μl)とを加え、混合物を15
℃で30分間インキュベートした。65℃で10分間加
熱して反応を止めた。2ブロック(1'''およびII''')
の反応混合物を一緒にし、T4DNAリガーゼ(300
単位)と20mM ATP(2μl)との存在下、非りん酸化
オリゴヌクレオチド(AH1、AH18)と混合した。こ
の混合物を15℃で1時間インキュベートした後、最終
ライゲーション産物を2−16%グラディエントPAG
Eにかけて精製し、リンカーDNA断片を伴ったα−h
ANP遺伝子(134bp、Fra−B−9)を得た。Fra−
B−9の合成に用いたオリゴヌクレオチドおよび組立て
模式図を図24〜25に示す。
【0071】B.プラスミドpCLaHtrpSdの構築およ
びクローニング 製造例5で調製したプラスミドpCdγtrpSdをHindI
IIおよびBamHIで消化して大きいDNA断片(47
43bp)を得、これと、A.で調製したリンカーDNA
断片を伴ったαhANP遺伝子(134bp)とをT4DN
Aリガーゼの存在下、ライゲートさせた。このライゲー
ション混合物をE.coli HB101に導入し、形質転
換体E.coli H1を得た。RAmpを示す形質転換体
(E.coli H1)から、Cd−LH−α−hANP遺伝子
(Cd−LHとα−hANPとの融合ペプチドをコードす
る遺伝子)を含むプラスミドpCLaHtrpSdを得た。こ
のプラスミドを制限エンドヌクレアーゼ分析にかけて確
認した。AatII−ClaI(287bp)、ClaI−BamH
I(407bp)、ClaI−EcoRI(93、198bp)、E
coRI−BamHI(116、198bp)、HindIII−
BamHI(134bp)およびHpaI−BamHI(107、
439bp)。プラスミドpCLaHtrpSdの組立て模式図
を図7に示す。
びクローニング 製造例5で調製したプラスミドpCdγtrpSdをHindI
IIおよびBamHIで消化して大きいDNA断片(47
43bp)を得、これと、A.で調製したリンカーDNA
断片を伴ったαhANP遺伝子(134bp)とをT4DN
Aリガーゼの存在下、ライゲートさせた。このライゲー
ション混合物をE.coli HB101に導入し、形質転
換体E.coli H1を得た。RAmpを示す形質転換体
(E.coli H1)から、Cd−LH−α−hANP遺伝子
(Cd−LHとα−hANPとの融合ペプチドをコードす
る遺伝子)を含むプラスミドpCLaHtrpSdを得た。こ
のプラスミドを制限エンドヌクレアーゼ分析にかけて確
認した。AatII−ClaI(287bp)、ClaI−BamH
I(407bp)、ClaI−EcoRI(93、198bp)、E
coRI−BamHI(116、198bp)、HindIII−
BamHI(134bp)およびHpaI−BamHI(107、
439bp)。プラスミドpCLaHtrpSdの組立て模式図
を図7に示す。
【0072】製造例7 LH発現ベクター(pLHtrp)の
構築 製造例2で製造したtrpプロモーターIIベクター(pTr
pEB7)をEcoRIとBamHIで消化し、アガロースゲ
ル電気泳動により大きなDNA断片(4.1kbp)を得た。
このDNA断片をEcoRI−BamHI消化によりプラス
ミドpLH107から調製したLH遺伝子(Fra−B−
4)とライゲートさせた。ライゲーション混合物を用い
てE.coli HB101を形質転換し、アンピシリンに
耐性でテトラサイクリン感受性を示す形質転換体を得
た。形質転換体から得たプラスミドpLHtrpをEcoRI
とBamHIで消化し、7.5%PAGEにLH遺伝子(2
36bp)を確認した。プラスミドpLHtrpの組立て模式
図を図8及び図9に示す。
構築 製造例2で製造したtrpプロモーターIIベクター(pTr
pEB7)をEcoRIとBamHIで消化し、アガロースゲ
ル電気泳動により大きなDNA断片(4.1kbp)を得た。
このDNA断片をEcoRI−BamHI消化によりプラス
ミドpLH107から調製したLH遺伝子(Fra−B−
4)とライゲートさせた。ライゲーション混合物を用い
てE.coli HB101を形質転換し、アンピシリンに
耐性でテトラサイクリン感受性を示す形質転換体を得
た。形質転換体から得たプラスミドpLHtrpをEcoRI
とBamHIで消化し、7.5%PAGEにLH遺伝子(2
36bp)を確認した。プラスミドpLHtrpの組立て模式
図を図8及び図9に示す。
【0073】製造例8 IGF−I発現ベクターpLH
SdMmtrpの構築 A.IGF−I遺伝子の製造 A.1 IGF−I遺伝子(Fra−B−10)の調製 各オリゴヌクレオチド(A1−01)(0.4nM)を、74
mM Tris−HCl(pH7.6),10mM DTT,1.6mM
メルカプトエタノール,10mM MgCl2および0.5mM
ATPを含有する溶液100μl中でT4ポリヌクレオ
チドキナーゼ(BRL製)を用い37℃で20分間りん酸
化した。反応終了後、100℃で5分間インキュベート
して反応混合物中の酵素を不活性化した。りん酸化オリ
ゴヌクレオチドのライゲーションは図28に示すように
して行い、まず10ブロックを得、最終的にはクローニ
ング用のIGF−I遺伝子を得た。ライゲーションはT
4DNAリガーゼ(7単位)を用い、100mM ATP
(0.5μl)含有溶液中にて4℃で23時間(標準条件)行
った。各段階におけるオリゴヌクレオチドのライゲーシ
ョン生成物を、Tris−EDTA緩衝溶液中2−16%
グラディエントPAGEで、臭化エチジウム染色により
同定した。
SdMmtrpの構築 A.IGF−I遺伝子の製造 A.1 IGF−I遺伝子(Fra−B−10)の調製 各オリゴヌクレオチド(A1−01)(0.4nM)を、74
mM Tris−HCl(pH7.6),10mM DTT,1.6mM
メルカプトエタノール,10mM MgCl2および0.5mM
ATPを含有する溶液100μl中でT4ポリヌクレオ
チドキナーゼ(BRL製)を用い37℃で20分間りん酸
化した。反応終了後、100℃で5分間インキュベート
して反応混合物中の酵素を不活性化した。りん酸化オリ
ゴヌクレオチドのライゲーションは図28に示すように
して行い、まず10ブロックを得、最終的にはクローニ
ング用のIGF−I遺伝子を得た。ライゲーションはT
4DNAリガーゼ(7単位)を用い、100mM ATP
(0.5μl)含有溶液中にて4℃で23時間(標準条件)行
った。各段階におけるオリゴヌクレオチドのライゲーシ
ョン生成物を、Tris−EDTA緩衝溶液中2−16%
グラディエントPAGEで、臭化エチジウム染色により
同定した。
【0074】A.2 IGF−I遺伝子のクローニング プラスミドpBR322をBamHIおよびEcoRIで消
化した。反応を65℃で5分間加熱して終了させ、得ら
れたDNA断片を0.5%アガロースゲル電気泳動によ
り分離した。pBR322由来の大きなDNA断片39
85bpを回収し、T4DNAリガーゼと12℃で18時
間ライゲートし、224bpIGF−I遺伝子を得た。ラ
イゲーション混合物を用いてクッシュナー法により、
E.coli HB101を形質転換し、アンピシリン耐性
形質転換体をテトラサイクリン(25μg/ml)を含有す
るプレート上で選択した。アンピシリンに耐性でテトラ
サイクリンに感受性を示す5クローンの1つから分離し
たプラスミドをEcoRIおよびBamHIで消化し、適当
なサイズマーカーと比較すると予期した224bpIGF
−I遺伝子が生じていた。IGF−I遺伝子の完全なヌ
クレオチド配列によって特徴づけられるこのプラスミド
をpSdM1と命名した。
化した。反応を65℃で5分間加熱して終了させ、得ら
れたDNA断片を0.5%アガロースゲル電気泳動によ
り分離した。pBR322由来の大きなDNA断片39
85bpを回収し、T4DNAリガーゼと12℃で18時
間ライゲートし、224bpIGF−I遺伝子を得た。ラ
イゲーション混合物を用いてクッシュナー法により、
E.coli HB101を形質転換し、アンピシリン耐性
形質転換体をテトラサイクリン(25μg/ml)を含有す
るプレート上で選択した。アンピシリンに耐性でテトラ
サイクリンに感受性を示す5クローンの1つから分離し
たプラスミドをEcoRIおよびBamHIで消化し、適当
なサイズマーカーと比較すると予期した224bpIGF
−I遺伝子が生じていた。IGF−I遺伝子の完全なヌ
クレオチド配列によって特徴づけられるこのプラスミド
をpSdM1と命名した。
【0075】IGF−I遺伝子のヌクレオチド配列およ
びアミノ酸配列並びに制限部位を図1に示す。 B.IGF−I発現ベクターpLHSdMmtrpの構築 A.2で調製したプラスミドpSdM1をEcoRIとBam
HIで消化し、IGF−I遺伝子(224bp)を得た。一
方、オリゴヌクレオチドm2を製造例8、A.1に記載
したようにT4ポリヌクレオチドキナーゼでりん酸化し
た。このりん酸化オリゴヌクレオチド、オリゴヌクレオ
チドm1およびIGF−I遺伝子(224bp)を混合し、
100mM ATPを含有する溶液中でT4リガーゼを用
い4℃で20時間処理した。ライゲーション混合物をB
amHIで消化し、次いでPAGEで精製し、リンカーD
NA断片を伴ったIGF−I遺伝子(242bp、Fra−
B−11)を得た。この遺伝子を、HindIII−BamH
I消化によりpLHtrpから得たDNA断片とライゲート
し、ライゲーション混合物を用いてE.coli HB10
1を形質転換した。生成プラスミドpLHSdMmtrpを含
有するE.coli HB101をE.coli F−6と命名し
た。形質転換体から得たプラスミドpLHSdMmtrpをE
coRI−BamHI(198、224bp)、HindIII−
BamHI(242bp)およびHpaI−BamHI(456bp)
で消化し、7.5%PAGEにてtrpプロモーターI遺伝
子、LHおよびIGF−I遺伝子を確認した。プラスミ
ドpLHSdMmtrpの組立て模式図を図8及び図9に示
す。Fra−B−10およびFra−B−11のためのオリ
ゴヌクレオチド、並びにFra−B−10の組立て模式図
を図26〜28に示す。
びアミノ酸配列並びに制限部位を図1に示す。 B.IGF−I発現ベクターpLHSdMmtrpの構築 A.2で調製したプラスミドpSdM1をEcoRIとBam
HIで消化し、IGF−I遺伝子(224bp)を得た。一
方、オリゴヌクレオチドm2を製造例8、A.1に記載
したようにT4ポリヌクレオチドキナーゼでりん酸化し
た。このりん酸化オリゴヌクレオチド、オリゴヌクレオ
チドm1およびIGF−I遺伝子(224bp)を混合し、
100mM ATPを含有する溶液中でT4リガーゼを用
い4℃で20時間処理した。ライゲーション混合物をB
amHIで消化し、次いでPAGEで精製し、リンカーD
NA断片を伴ったIGF−I遺伝子(242bp、Fra−
B−11)を得た。この遺伝子を、HindIII−BamH
I消化によりpLHtrpから得たDNA断片とライゲート
し、ライゲーション混合物を用いてE.coli HB10
1を形質転換した。生成プラスミドpLHSdMmtrpを含
有するE.coli HB101をE.coli F−6と命名し
た。形質転換体から得たプラスミドpLHSdMmtrpをE
coRI−BamHI(198、224bp)、HindIII−
BamHI(242bp)およびHpaI−BamHI(456bp)
で消化し、7.5%PAGEにてtrpプロモーターI遺伝
子、LHおよびIGF−I遺伝子を確認した。プラスミ
ドpLHSdMmtrpの組立て模式図を図8及び図9に示
す。Fra−B−10およびFra−B−11のためのオリ
ゴヌクレオチド、並びにFra−B−10の組立て模式図
を図26〜28に示す。
【0076】製造例9 trpプロモーターIII遺伝子
を有するプラスミドpBR322trpSsの構築およびク
ローニング プラスミドpBR322をEcoRIおよびClaIで消化
した。大きいDNA断片(4340bp)を0.8%アガロ
ースゲル電気泳動にかけて精製し、1mM ATPの存在
下、合成trpIIIプロモーター遺伝子(Fra−B−3)
とライゲートした。ライゲーション混合物を用いてE.
coli HB101を形質転換した。形質転換体のクロー
ンからプラスミドpBR322trpSsを単離し、制限エ
ンドヌクレアーゼ分析により、確認した。HpaI(44
45bp)、ClaI−PstI(834bp)。pBR322trp
Ssの組立て模式図を図12に示す。
を有するプラスミドpBR322trpSsの構築およびク
ローニング プラスミドpBR322をEcoRIおよびClaIで消化
した。大きいDNA断片(4340bp)を0.8%アガロ
ースゲル電気泳動にかけて精製し、1mM ATPの存在
下、合成trpIIIプロモーター遺伝子(Fra−B−3)
とライゲートした。ライゲーション混合物を用いてE.
coli HB101を形質転換した。形質転換体のクロー
ンからプラスミドpBR322trpSsを単離し、制限エ
ンドヌクレアーゼ分析により、確認した。HpaI(44
45bp)、ClaI−PstI(834bp)。pBR322trp
Ssの組立て模式図を図12に示す。
【0077】製造例10 プラスミドpCLaHtrp−2
の構築 trpプロモーターIII遺伝子のコントロール下に、Cd
とLHの融合ペプチドをコードする遺伝子、並びにα−
hANPをコードする遺伝子を含むプラスミドpCLaHt
rp−2を以下の如くにして組立てた。即ち、製造例6.
Bで調製したプラスミドpCLaHtrpSdをClaIおよび
BamHIで消化し、小さいDNA断片(406bp、Fra−C
−2)を得た。他方製造例9で調製したプラスミドpBR
322trpSsをClaIおよびBamHIで消化して大きい
DNA断片(4093bp)を得た。これらの断片をライゲ
ートし、ライゲーション混合物を用いてE.coli HB
101を形質転換し、形質転換体クローンから所望のプ
ラスミドpCLaHtrp−2を単離し、制限エンドヌクレ
アーゼにより、特性化を行った。ClaI−PstI(83
4bp)、ClaI−BamHI(406bp)。プラスミドpCL
aHtrp−2の組立て模式図を図12に示す。
の構築 trpプロモーターIII遺伝子のコントロール下に、Cd
とLHの融合ペプチドをコードする遺伝子、並びにα−
hANPをコードする遺伝子を含むプラスミドpCLaHt
rp−2を以下の如くにして組立てた。即ち、製造例6.
Bで調製したプラスミドpCLaHtrpSdをClaIおよび
BamHIで消化し、小さいDNA断片(406bp、Fra−C
−2)を得た。他方製造例9で調製したプラスミドpBR
322trpSsをClaIおよびBamHIで消化して大きい
DNA断片(4093bp)を得た。これらの断片をライゲ
ートし、ライゲーション混合物を用いてE.coli HB
101を形質転換し、形質転換体クローンから所望のプ
ラスミドpCLaHtrp−2を単離し、制限エンドヌクレ
アーゼにより、特性化を行った。ClaI−PstI(83
4bp)、ClaI−BamHI(406bp)。プラスミドpCL
aHtrp−2の組立て模式図を図12に示す。
【0078】製造例11 fdファージターミネーターを
有するα−hANP発現ベクターpCLaHtrp3tの構築 A.fdファージターミネーターの調製およびクローニン
グ fdファージターミネーター(Fra−C−1)を、製造例
3.B.と同様にして調製した。用いたオリゴヌクレオ
チドを以下に示す。Fra−C−1
有するα−hANP発現ベクターpCLaHtrp3tの構築 A.fdファージターミネーターの調製およびクローニン
グ fdファージターミネーター(Fra−C−1)を、製造例
3.B.と同様にして調製した。用いたオリゴヌクレオ
チドを以下に示す。Fra−C−1
【化36】 (式中、Ap、Gp、CpおよびTpは、それぞれデオキシ
アデニル酸、デオキシグアニル酸、デオキシシチジル酸
およびデオキシチミジル酸を表す。) なお、Ap、Gp、CpおよびTpの意味するところは図1
5〜29においても同様である。
アデニル酸、デオキシグアニル酸、デオキシシチジル酸
およびデオキシチミジル酸を表す。) なお、Ap、Gp、CpおよびTpの意味するところは図1
5〜29においても同様である。
【0079】DNAオリゴマーT2、T3、T4および
T5(各0.4nモル)を混合し、1mM ATPの存在下、
T4ポリヌクレオチドキナーゼにより、りん酸化した。
反応混合物を65℃で10分間加熱して酵素を不活化し
た。得られた混合物に、DNAオリゴマーT1およびT
6(0.8nモルづつ)、並びにT4DNAリガーゼを加え
た。混合物を15℃で30分間インキュベートし、2→
16%グラディエント・ポリアクリルアミドゲル電気泳
動にかけた。所望のDNA断片(47bp)を溶出して回収
し、BamHIおよびSalI消化pBR322の大きいD
NA断片(4088bp)とライゲートし、プラスミドpter
21を得た。このプラスミドを制限酵素分析にかけ、B
amHI−SalI(47bp)、AvaI(817bp)を確認し
た。
T5(各0.4nモル)を混合し、1mM ATPの存在下、
T4ポリヌクレオチドキナーゼにより、りん酸化した。
反応混合物を65℃で10分間加熱して酵素を不活化し
た。得られた混合物に、DNAオリゴマーT1およびT
6(0.8nモルづつ)、並びにT4DNAリガーゼを加え
た。混合物を15℃で30分間インキュベートし、2→
16%グラディエント・ポリアクリルアミドゲル電気泳
動にかけた。所望のDNA断片(47bp)を溶出して回収
し、BamHIおよびSalI消化pBR322の大きいD
NA断片(4088bp)とライゲートし、プラスミドpter
21を得た。このプラスミドを制限酵素分析にかけ、B
amHI−SalI(47bp)、AvaI(817bp)を確認し
た。
【0080】B.プラスミドpCLaHtrp3tの構築およ
びクローニング 製造例10で調製したプラスミドpCLaHtrp−2をPs
tIおよびBamHIで消化し、小さいDNA断片(124
1bp)を単離し、プラスミドpter21のPstIおよびBa
mHI消化による制限フラグメント(3005bp)とライ
ゲートした。
びクローニング 製造例10で調製したプラスミドpCLaHtrp−2をPs
tIおよびBamHIで消化し、小さいDNA断片(124
1bp)を単離し、プラスミドpter21のPstIおよびBa
mHI消化による制限フラグメント(3005bp)とライ
ゲートした。
【0081】ライゲーション混合物をE.coli HB1
01に導入して形質転換体E.coliH2を得た。RAm
pを示す形質転換体(E.coli H2)から得たプラスミ
ドpCLaHtrp3t(Cd−LHとα−hANPの融合ペプ
チドをコードする遺伝子を含有)を、制限エンドヌクレ
アーゼ分析に付し、ClaI−EcoRI(939bp、19
8bp)、HindIII−BamHI(134bp)およびPstI
−ClaI−XhaI(834bp、411bp)の各DNA断片
を確認した。プラスミドpCLaHtrp3tの組立て模式図
を図13に示す。
01に導入して形質転換体E.coliH2を得た。RAm
pを示す形質転換体(E.coli H2)から得たプラスミ
ドpCLaHtrp3t(Cd−LHとα−hANPの融合ペプ
チドをコードする遺伝子を含有)を、制限エンドヌクレ
アーゼ分析に付し、ClaI−EcoRI(939bp、19
8bp)、HindIII−BamHI(134bp)およびPstI
−ClaI−XhaI(834bp、411bp)の各DNA断片
を確認した。プラスミドpCLaHtrp3tの組立て模式図
を図13に示す。
【0082】実施例1 IGF−I発現ベクター、プラ
スミドpCE−SMtrpの構築 A.2シストロン性発現ベクターを得るためのDNA断
片(Fra−A−7)の調製 A.1 SD配列を含むFra−A−2の調製 DNAオリゴマーS、T、CT1、CT2、CT3、CT4
(各0.4nmol)をライゲーション緩衝液[50mM TRI
S−HCl(pH7.6),10mM MgCl2,20mM ジチオ
スレイトール,1mM ATP,1mM スペルミジン,50
μg牛血清アルブミン,液量130μl]に移し、T4ポリ
ヌクレオチドキナーゼ(宝酒造,5unit)を加えて37℃
で1時間インキュベーションした。反応液に20mM A
TP(3μl)とT4リガーゼ(宝酒造,875unit)を加え
15℃で30分インキュベーションした。生成した46
bpDNA断片(Fra−A−1)を含むライゲーション混合
液を65℃で20分加熱して酵素を失活させてのち、5
00mM NaCl(14μl)とClaI(10unit)を加えて
37℃で2時間インキュベーションした。反応混合物を
2→16%グラディエントPAGEで精製し、35bpの
DNAフラグメント(Fra−A−2、300ng)を得た。
スミドpCE−SMtrpの構築 A.2シストロン性発現ベクターを得るためのDNA断
片(Fra−A−7)の調製 A.1 SD配列を含むFra−A−2の調製 DNAオリゴマーS、T、CT1、CT2、CT3、CT4
(各0.4nmol)をライゲーション緩衝液[50mM TRI
S−HCl(pH7.6),10mM MgCl2,20mM ジチオ
スレイトール,1mM ATP,1mM スペルミジン,50
μg牛血清アルブミン,液量130μl]に移し、T4ポリ
ヌクレオチドキナーゼ(宝酒造,5unit)を加えて37℃
で1時間インキュベーションした。反応液に20mM A
TP(3μl)とT4リガーゼ(宝酒造,875unit)を加え
15℃で30分インキュベーションした。生成した46
bpDNA断片(Fra−A−1)を含むライゲーション混合
液を65℃で20分加熱して酵素を失活させてのち、5
00mM NaCl(14μl)とClaI(10unit)を加えて
37℃で2時間インキュベーションした。反応混合物を
2→16%グラディエントPAGEで精製し、35bpの
DNAフラグメント(Fra−A−2、300ng)を得た。
【0083】A.2 Fra−A−3(44bpのDAN断
片)の調製 Fra−A−2(300ng)、CT5、CT6(各0.4nmol)
とT4リガーゼ(350unit)をライゲーション緩衝液
(20μl)に移し、15℃で30分インキュベーション
した。ライゲーション混合物を2.25%アガロースゲ
ル電気泳動(2.25%AGE)で精製し、44bpのDN
Aフラグメント(Fra−A−3、100ng)を得た。
片)の調製 Fra−A−2(300ng)、CT5、CT6(各0.4nmol)
とT4リガーゼ(350unit)をライゲーション緩衝液
(20μl)に移し、15℃で30分インキュベーション
した。ライゲーション混合物を2.25%アガロースゲ
ル電気泳動(2.25%AGE)で精製し、44bpのDN
Aフラグメント(Fra−A−3、100ng)を得た。
【0084】A.3 Fra−A−5の調製 製造例8.Bで調製したpLHSdMmtrp(IGF−I融
合物発現ベクター4.5kbp、10μg)をHindIIIと
BamHIで処理して242bpのIGF−I−DNA断片
(Fra−A−4、300ng)を得た。このDNAを更にA
vaIIで切断して215bpのDNA断片(Fra−A−
5、100ng)を得た。
合物発現ベクター4.5kbp、10μg)をHindIIIと
BamHIで処理して242bpのIGF−I−DNA断片
(Fra−A−4、300ng)を得た。このDNAを更にA
vaIIで切断して215bpのDNA断片(Fra−A−
5、100ng)を得た。
【0085】A.4 2シストロン性発現ベクターを得
るためのDNA断片(Fra−A−7)の調製 Fra−A−3(100ng)、Fra−A−5(100ng)及び
T4リガーゼ(350unit)をライゲーション緩衝液(1
2μl)に移し、4℃で一夜インキュベーションした。反
応混合液(Fra−A−6を含有)を65℃で10分加熱し
た後、BamHI(5unit)とHindIII(5unit)で処理
した。反応混合物を2.25%PAGEで精製して23
8bpのFra−A−7(30ng)を得た。
るためのDNA断片(Fra−A−7)の調製 Fra−A−3(100ng)、Fra−A−5(100ng)及び
T4リガーゼ(350unit)をライゲーション緩衝液(1
2μl)に移し、4℃で一夜インキュベーションした。反
応混合液(Fra−A−6を含有)を65℃で10分加熱し
た後、BamHI(5unit)とHindIII(5unit)で処理
した。反応混合物を2.25%PAGEで精製して23
8bpのFra−A−7(30ng)を得た。
【0086】B.pCE−SMtrpの構築 製造例6で調製したα−hANP発現ベクター、pCLa
HtrpSd(約4.6kbp、10μg)をHindIIIとBamH
Iで切断した。0.8%PAGEで精製し大きい方のD
NA断片(約4.5kb,5μg)を得た。このDNA断片(2
00ng)とFra−A−7(30ng)とをライゲーション緩
衝液(20μl)に移し、T4リガーゼ(350unit)を加
えて15℃で30分インキュベーションした。ライゲー
ション混合物を用いてE.coli DH−1を形質転換し
た。RAmpを有する形質転換体からプラスミドを抽出
し、制限酵素分析により目的とするプラスミドpCE−
SMtrpであることを確認した。pCE−SMtrpの組立
て模式図を図11に示す。制限酵素分析:ClaI−Eco
RI:93,193bp、EcoRI−HindIII:180b
p、HindIII−BamHI:238bp、HpaI−BamH
I:107、544bp。プラスミドpCE−SMtrpを
E.coli HB101に導入し、形質転換体HB101
/pCE−SMtrpを調製した。
HtrpSd(約4.6kbp、10μg)をHindIIIとBamH
Iで切断した。0.8%PAGEで精製し大きい方のD
NA断片(約4.5kb,5μg)を得た。このDNA断片(2
00ng)とFra−A−7(30ng)とをライゲーション緩
衝液(20μl)に移し、T4リガーゼ(350unit)を加
えて15℃で30分インキュベーションした。ライゲー
ション混合物を用いてE.coli DH−1を形質転換し
た。RAmpを有する形質転換体からプラスミドを抽出
し、制限酵素分析により目的とするプラスミドpCE−
SMtrpであることを確認した。pCE−SMtrpの組立
て模式図を図11に示す。制限酵素分析:ClaI−Eco
RI:93,193bp、EcoRI−HindIII:180b
p、HindIII−BamHI:238bp、HpaI−BamH
I:107、544bp。プラスミドpCE−SMtrpを
E.coli HB101に導入し、形質転換体HB101
/pCE−SMtrpを調製した。
【0087】実施例2 IGF−I発現ベクター、プラ
スミドpCE−SM3tの構築 trpプロモーターIII遺伝子(105bp)、融合α−hA
NP遺伝子(406bp)、およびfdファージターミネータ
ー(47bp)を含有するプラスミドpCLaHtrp3t(製造
例11において調製)をHindIIIおよびBamHIで消
化し、0.8%アガロースゲル電気泳動にかけて大きい
断片(4137bp)を単離した。次いで、実施例1で調製
したプラスミドpCE−SMtrpをHindIIIとBamH
Iで消化し、得られた小さいDNA断片(238bp)(Fr
a−A−7)を上記のDNAフラグメント(4137bp)に
ライゲートさせた。このライゲーション混合物を用いて
E.coli HB101を形質転換した。形質転換体クロ
ーンから組換えプラスミドを単離し、制限エンドヌクレ
アーゼ分析によって確認した(ClaI、286bp)。プラ
スミドpCE−SM3tの組立て模式図を図14に示す。
スミドpCE−SM3tの構築 trpプロモーターIII遺伝子(105bp)、融合α−hA
NP遺伝子(406bp)、およびfdファージターミネータ
ー(47bp)を含有するプラスミドpCLaHtrp3t(製造
例11において調製)をHindIIIおよびBamHIで消
化し、0.8%アガロースゲル電気泳動にかけて大きい
断片(4137bp)を単離した。次いで、実施例1で調製
したプラスミドpCE−SMtrpをHindIIIとBamH
Iで消化し、得られた小さいDNA断片(238bp)(Fr
a−A−7)を上記のDNAフラグメント(4137bp)に
ライゲートさせた。このライゲーション混合物を用いて
E.coli HB101を形質転換した。形質転換体クロ
ーンから組換えプラスミドを単離し、制限エンドヌクレ
アーゼ分析によって確認した(ClaI、286bp)。プラ
スミドpCE−SM3tの組立て模式図を図14に示す。
【0088】実施例3 E.coli HB101/pCE−
SMtrpによるIGF−Iの生産 A.IGF−I遺伝子の発現 E.coli HB101をプラスミドpCE−SMtrpで形
質転換し、得られた形質転換体E.coli HB101/p
CE−SMtrpの単一コロニーを50μg/mlのアンピシ
リンを含むL培地(LAブロス:5ml)に移し37℃で8
時間培養した。培養液をLAブロス(100ml)に移し3
7℃で終夜培養した。終夜培養液(20ml)をM9CA培
地[0.5%カザミノ酸、0.2%グルコース、チアミン
HCl(50μg/ml),アンピシリン(25μg/ml);40
0ml]に添加し、37℃でA600(600nmにおける吸
光度)が0.5になるまで培養した。培地にIAA(β−
インドールアクリル酸、2mg/ml EtOH;2ml)を加
え、更に3時間培養した(最終A600=1.40)。培養液
を4℃、6000rpmで5分間遠心し、集菌した。
SMtrpによるIGF−Iの生産 A.IGF−I遺伝子の発現 E.coli HB101をプラスミドpCE−SMtrpで形
質転換し、得られた形質転換体E.coli HB101/p
CE−SMtrpの単一コロニーを50μg/mlのアンピシ
リンを含むL培地(LAブロス:5ml)に移し37℃で8
時間培養した。培養液をLAブロス(100ml)に移し3
7℃で終夜培養した。終夜培養液(20ml)をM9CA培
地[0.5%カザミノ酸、0.2%グルコース、チアミン
HCl(50μg/ml),アンピシリン(25μg/ml);40
0ml]に添加し、37℃でA600(600nmにおける吸
光度)が0.5になるまで培養した。培地にIAA(β−
インドールアクリル酸、2mg/ml EtOH;2ml)を加
え、更に3時間培養した(最終A600=1.40)。培養液
を4℃、6000rpmで5分間遠心し、集菌した。
【0089】B.発現したタンパク質の単離、精製 湿菌体を1.0mM PBS−EDTA緩衝液[NaCl(8.
0g),KCl(0.2g),Na2HPO4・12H2O(2.9g),
KH2PO4(0.2g),EDTA(3.73g)/l(NaOHで
pH8.0に調節);8ml]に懸濁し、0℃で超音波処理し
た。処理液を遠心(4℃,15000rpm,20分)して上
清を除いた。残渣をGn・HCl緩衝液(6Mグアニジン
・HCl,10mM PBS−EDTA,2mM β−メルカ
プトエタノール;8ml]に懸濁し、再び0℃で超音波処理
した。この懸濁液を遠心(4℃,15000rpm,20min)
して、上清を1M AcOH各1000mlに対して3回
透析した。透析液を遠心(4℃,15000rpm,20min)
して、上清を70%EtOH(700ml)に対して透析し
た。透析液にアセトン(30ml)を加え−78℃で10分
静置したのち、遠心(4℃,15000rpm,20min)し
た。沈澱物を減圧乾燥して粗Met−IGF−Iを得た。
0g),KCl(0.2g),Na2HPO4・12H2O(2.9g),
KH2PO4(0.2g),EDTA(3.73g)/l(NaOHで
pH8.0に調節);8ml]に懸濁し、0℃で超音波処理し
た。処理液を遠心(4℃,15000rpm,20分)して上
清を除いた。残渣をGn・HCl緩衝液(6Mグアニジン
・HCl,10mM PBS−EDTA,2mM β−メルカ
プトエタノール;8ml]に懸濁し、再び0℃で超音波処理
した。この懸濁液を遠心(4℃,15000rpm,20min)
して、上清を1M AcOH各1000mlに対して3回
透析した。透析液を遠心(4℃,15000rpm,20min)
して、上清を70%EtOH(700ml)に対して透析し
た。透析液にアセトン(30ml)を加え−78℃で10分
静置したのち、遠心(4℃,15000rpm,20min)し
た。沈澱物を減圧乾燥して粗Met−IGF−Iを得た。
【0090】粗生成物を10%β−メルカプトエタノー
ルを含むGn・HCl緩衝液に溶解し、逆相HLC[カラ
ム;ベックマンRPSC、流速,1ml/min;溶出,0.
08%トリフルオロ酢酸(TFA)/10%CH3CN−
(50分間)→0.08%TFA/60%CH3CN;検
出波長,214nm]で精製した。収量1.6mg。
ルを含むGn・HCl緩衝液に溶解し、逆相HLC[カラ
ム;ベックマンRPSC、流速,1ml/min;溶出,0.
08%トリフルオロ酢酸(TFA)/10%CH3CN−
(50分間)→0.08%TFA/60%CH3CN;検
出波長,214nm]で精製した。収量1.6mg。
【0091】C.発現タンパク質の同定 精製したタンパク質を、N末端分析及びキモトリプシン
消化によるペプチドマッピングにかけ、Met−IGF−
Iであることを確認した。
消化によるペプチドマッピングにかけ、Met−IGF−
Iであることを確認した。
【図1】IGF−I遺伝子のヌクレオチド配列およびア
ミノ酸配列の模式図。
ミノ酸配列の模式図。
【図2】プラスミドpCE−SMtrp、及びプラスミドp
CE−SM3tの制限部位および機能地図。
CE−SM3tの制限部位および機能地図。
【図3】 プラスミドptrpEB7の組立て模式図。
【図4】 プラスミドp322dtrpSの組立て模式図。
【図5】 プラスミドpCdγの組立て模式図。
【図6】 プラスミドpCdγの組立て模式図。
【図7】 プラスミドpCLaHtrpSdの組立て模式図。
【図8】 プラスミドpLHtrpの組立模式図。
【図9】 プラスミドpLHSdMmtrpの組立模式図。
【図10】 2シストロン性発現ベクターを得るための
DNA断片(Fra−A−7)の組立て模式図。
DNA断片(Fra−A−7)の組立て模式図。
【図11】 プラスミドpCE−SMtrpの組立て模式
図。
図。
【図12】 プラスミドpCLaHtrp2の組立て模式
図。
図。
【図13】 プラスミドpCLaHtrp3tの組立て模式
図。
図。
【図14】 プラスミドpCESM3tの組立て模式図。
【図15】 LH遺伝子およびRH遺伝子、Fra−B−
4およびFra−B−5の構築に用いたオリゴヌクレオチ
ドを示す模式図。
4およびFra−B−5の構築に用いたオリゴヌクレオチ
ドを示す模式図。
【図16】 LH遺伝子およびRH遺伝子、Fra−B−
4およびFra−B−5の構築に用いたオリゴヌクレオチ
ドを示す模式図。
4およびFra−B−5の構築に用いたオリゴヌクレオチ
ドを示す模式図。
【図17】 LH遺伝子およびRH遺伝子、Fra−B−
4およびFra−B−5の構築に用いたオリゴヌクレオチ
ドを示す模式図。
4およびFra−B−5の構築に用いたオリゴヌクレオチ
ドを示す模式図。
【図18】 LH遺伝子およびRH遺伝子、Fra−B−
4およびFra−B−5の構築に用いたオリゴヌクレオチ
ドを示す模式図。
4およびFra−B−5の構築に用いたオリゴヌクレオチ
ドを示す模式図。
【図19】 LH遺伝子およびRH遺伝子、Fra−B−
4およびFra−B−5の構築工程の模式図。
4およびFra−B−5の構築工程の模式図。
【図20】 Fra−B−1の構築工程および用いたオリ
ゴヌクレオチドを示す模式図。
ゴヌクレオチドを示す模式図。
【図21】 Fra−B−3の構築工程および用いたオリ
ゴヌクレオチドを示す模式図。
ゴヌクレオチドを示す模式図。
【図22】 Fra−B−7の構築に用いたオリゴヌクレ
オチドを示す模式図。
オチドを示す模式図。
【図23】 Fra−B−7の構築工程を示す模式図。
【図24】 Fra−B−9の構築に用いたオリゴヌクレ
オチドを示す模式図。
オチドを示す模式図。
【図25】 Fra−B−9の構築工程を示す模式図。
【図26】 Fra−B−10の構築に用いたオリゴヌク
レオチドを示す模式図。
レオチドを示す模式図。
【図27】 Fra−B−10の構築に用いたオリゴヌク
レオチドを示す模式図。
レオチドを示す模式図。
【図28】 Fra−B−11の構築に用いたオリゴヌク
レオチドを示す模式図、並びに内部SD配列を含有する
リンカーDNAを伴ったIGF−I遺伝子(Fra−B−
11)の構築模式図。
レオチドを示す模式図、並びに内部SD配列を含有する
リンカーDNAを伴ったIGF−I遺伝子(Fra−B−
11)の構築模式図。
【図29】 Fra−A−I、Fra−A−IIおよびFra
−A−IIIの構築に用いたオリゴヌクレオチドを示す
模式図。
−A−IIIの構築に用いたオリゴヌクレオチドを示す
模式図。
Claims (10)
- 【請求項1】 大腸菌を、 (a) プロモーター遺伝子: (b) Met−IGF−Iのプロテアーゼによる分解を阻
止しうる分子量約500〜50,000の他のペプチド
をコードする遺伝子を含む第1シストロン:および (c) Met−IGF−I遺伝子を含む第2シストロン をこの順に含み、各シストロンの上流にSD配列をそれ
ぞれ有するポリシストロン性発現ベクターであって、大
腸菌内でIGF−Iを生産するための発現ベクターで形
質転換し、得られた形質転換体を遺伝子の発現に適した
条件下で培養した後、細胞を溶解し、得られたリゼイト
から、Met−IGF−Iを分離することからなるMet−
IGF−Iの製造方法。 - 【請求項2】 発現ベクターにおける他のペプチドが酸
性ペプチドである請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 発現ベクターにおける他のペプチドがC
d−LHである請求項1記載の方法。 - 【請求項4】 発現ベクターにおける第1シストロンと
第2シストロンが、シストロン連結配列によって連結さ
れており、該シストロン連結配列は、第1シストロンに
含まれる翻訳停止信号と第2シストロンに含まれる翻訳
開始信号とが重複しているか、隣接しているか、または
1または2個のヌクレオチドを介して接しているヌクレ
オチド配列で示されるものである、請求項1〜3のいず
れかに記載の方法。 - 【請求項5】 発現ベクターにおけるプロモーター遺伝
子がtrpプロモーター遺伝子である請求項1〜4のいず
れかに記載の方法。 - 【請求項6】 発現ベクターにおけるシストロン連結配
列がTAATGである請求項1〜5のいずれかに記載の
方法。 - 【請求項7】 発現ベクターにおける第2シストロンの
転写終止配列がプラスミドpBR322由来の終止配列
またはfdファージ由来の終止配列である請求項1〜6
のいずれかに記載の方法。 - 【請求項8】 発現ベクターがプラスミドである請求項
1〜7のいずれかに記載の方法。 - 【請求項9】 発現ベクターがプラスミドpCE−SM
trpまたはプラスミドpCE−SM3tである請求項
1〜8のいずれかに記載の方法。 - 【請求項10】 大腸菌がエシェリヒア・コリ HB1
01である請求項1〜9のいずれかに記載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7217631A JP2570651B2 (ja) | 1986-10-09 | 1995-08-25 | Met−インスリン様成長因子Iの製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24070286 | 1986-10-09 | ||
| JP61-240702 | 1986-10-09 | ||
| JP7217631A JP2570651B2 (ja) | 1986-10-09 | 1995-08-25 | Met−インスリン様成長因子Iの製造方法 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62255818A Division JPH0817708B2 (ja) | 1986-10-09 | 1987-10-09 | Met−インスリン様成長因子Iの発現ベクター |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0838186A JPH0838186A (ja) | 1996-02-13 |
| JP2570651B2 true JP2570651B2 (ja) | 1997-01-08 |
Family
ID=26522130
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7217631A Expired - Lifetime JP2570651B2 (ja) | 1986-10-09 | 1995-08-25 | Met−インスリン様成長因子Iの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2570651B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100484653B1 (ko) * | 2004-05-06 | 2005-04-20 | 주식회사 대웅 | 원핵세포에서 활성형의 가용성 단백질을 제조하는 방법 및 이를 위한 폴리시스트론 벡터 |
-
1995
- 1995-08-25 JP JP7217631A patent/JP2570651B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0838186A (ja) | 1996-02-13 |
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