JP2560099B2 - 医薬品容器用のゴム栓 - Google Patents
医薬品容器用のゴム栓Info
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- JP2560099B2 JP2560099B2 JP63292163A JP29216388A JP2560099B2 JP 2560099 B2 JP2560099 B2 JP 2560099B2 JP 63292163 A JP63292163 A JP 63292163A JP 29216388 A JP29216388 A JP 29216388A JP 2560099 B2 JP2560099 B2 JP 2560099B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は医薬品容器用のゴム栓、詳しくは医薬品容器
の口部の閉塞に好適に使用されるフッ素樹脂組成物から
なるフィルムをラミネートしたゴム栓に関するものであ
る。
の口部の閉塞に好適に使用されるフッ素樹脂組成物から
なるフィルムをラミネートしたゴム栓に関するものであ
る。
(従来の技術) 近年、医薬品の取扱い上、容器からの異物の発生を極
力少なくするか、望ましくはこれが完全に発生しないよ
うにすることが求められ、これに伴なって容器の一部を
構成するゴム栓についても改良が加えられてきている。
力少なくするか、望ましくはこれが完全に発生しないよ
うにすることが求められ、これに伴なって容器の一部を
構成するゴム栓についても改良が加えられてきている。
ゴム栓の上記した目的に添う改良は、一つには使用す
るゴム材質の選択(例えば合成ゴムの使用)、あるいは
ゴム栓の表面処理で対応されてきたが、近時、ゴム栓の
接液部分を溶出物の非常に少ないプラスチックフィルム
でカバーすることでゴムからの溶出を遮断するようにし
た方式のものが注目されている。このようなカバーに用
いられるプラスチックフィルムには、一般に耐熱性,耐
薬品性,耐候性,非粘着性が優れているフッ素樹脂が好
ましく用いられ、例えば特公昭52−1355号公報、特公昭
54−9119号公報、特開昭57−47637号公報、特公昭57−5
3184号公報、特開昭59−5046号公報、特開昭61−272134
号公報、特開昭61−277445号公報、特開昭62−176450号
公報等により多くのフッ素樹脂フィルムのラミネートゴ
ム栓が提案されてきている。
るゴム材質の選択(例えば合成ゴムの使用)、あるいは
ゴム栓の表面処理で対応されてきたが、近時、ゴム栓の
接液部分を溶出物の非常に少ないプラスチックフィルム
でカバーすることでゴムからの溶出を遮断するようにし
た方式のものが注目されている。このようなカバーに用
いられるプラスチックフィルムには、一般に耐熱性,耐
薬品性,耐候性,非粘着性が優れているフッ素樹脂が好
ましく用いられ、例えば特公昭52−1355号公報、特公昭
54−9119号公報、特開昭57−47637号公報、特公昭57−5
3184号公報、特開昭59−5046号公報、特開昭61−272134
号公報、特開昭61−277445号公報、特開昭62−176450号
公報等により多くのフッ素樹脂フィルムのラミネートゴ
ム栓が提案されてきている。
ところでこれらのラミネートゴム栓は、接液する薬品
に対する異物の混入を防止する作用において優れている
必要のあることは勿論であるが、フッ素樹脂フィルムは
加工性に劣る傾向のものもあるため、できるだけ簡易な
工程で低コストな生産ができることも求められている。
に対する異物の混入を防止する作用において優れている
必要のあることは勿論であるが、フッ素樹脂フィルムは
加工性に劣る傾向のものもあるため、できるだけ簡易な
工程で低コストな生産ができることも求められている。
そこで従来公知のラミネートゴム栓を製造法の観点か
ら分類すると、これは第一に、ゴム栓の円板形基部を脚
と共に同時に成形する一段法と、脚を成形した後に円板
形基部を成形する二段成形法に分けられる。第二に、ラ
ミネートフィルムを予め脚形状に予備成形し、次にこの
予備成形されたフィルム内にゴムを充填させる方式と、
フィルムの予備成形は行なわず、フィルムを金型内に載
置しておいて上からゴムを押し込みながらラミネートを
同時に行なわせる方式とに分類される。
ら分類すると、これは第一に、ゴム栓の円板形基部を脚
と共に同時に成形する一段法と、脚を成形した後に円板
形基部を成形する二段成形法に分けられる。第二に、ラ
ミネートフィルムを予め脚形状に予備成形し、次にこの
予備成形されたフィルム内にゴムを充填させる方式と、
フィルムの予備成形は行なわず、フィルムを金型内に載
置しておいて上からゴムを押し込みながらラミネートを
同時に行なわせる方式とに分類される。
これらの製造方法のうち、予備成形していないプラス
チックフィルムを使用して上述の一段法で成形する方式
は、製造方法としては簡単な方法であって有利である
が、製造目的のゴム栓が周状のフランジ型の脚をもつも
のであるために適当なフィルム材質を選択することが困
難である場合が多く、実際面の活用ができないという問
題があった。例えば従来この種の用途に多く用いられて
いるPTFE(ポリ四フッ化エチレン)、ETFE(エチレン,
テトラフルオロエチレン共重合体)、PFA(テトラフル
オロエチレン−パーフルオロアルキルビニールエーテル
共重合体)などは伸縮性,柔軟性に乏しいためにラミネ
ートしたフィルムに断裂が生じ易くて製品の歩留まりが
悪く、特に脚の長いものではその傾向が大きくなるため
に製造できるゴム栓の形状に大きな制約があった。
チックフィルムを使用して上述の一段法で成形する方式
は、製造方法としては簡単な方法であって有利である
が、製造目的のゴム栓が周状のフランジ型の脚をもつも
のであるために適当なフィルム材質を選択することが困
難である場合が多く、実際面の活用ができないという問
題があった。例えば従来この種の用途に多く用いられて
いるPTFE(ポリ四フッ化エチレン)、ETFE(エチレン,
テトラフルオロエチレン共重合体)、PFA(テトラフル
オロエチレン−パーフルオロアルキルビニールエーテル
共重合体)などは伸縮性,柔軟性に乏しいためにラミネ
ートしたフィルムに断裂が生じ易くて製品の歩留まりが
悪く、特に脚の長いものではその傾向が大きくなるため
に製造できるゴム栓の形状に大きな制約があった。
また上記したプラスチックフィルムによるラミネート
ゴム栓については、使用時の破損等を防止する上からラ
ミネートフィルムがゴム栓本体に十分密着していること
が望まれるが、ゴム栓本体と上記フッ素系樹脂とは必ず
しも接着性に優れているとは言えないことから、これを
改善するために接着剤を使用したり、フッ素系樹脂の接
着面を表面処理することを行なうことが考えられてい
る。この表面処理にはプラズマ放電、スパッタエッチン
グ、金属蒸着法、電解還元法などがあるが、通常行なわ
れている金属ナトリウムを用いる化学的処理方法では処
理面が変色するために適当とは言い難く、又コロナ放電
処理法では、加工のために大型の設備が必要であったり
してその分の製品コストの上昇は避けられず、また処理
フィルム,未処理フィルムの製品管理が煩雑となるとい
う問題もある。
ゴム栓については、使用時の破損等を防止する上からラ
ミネートフィルムがゴム栓本体に十分密着していること
が望まれるが、ゴム栓本体と上記フッ素系樹脂とは必ず
しも接着性に優れているとは言えないことから、これを
改善するために接着剤を使用したり、フッ素系樹脂の接
着面を表面処理することを行なうことが考えられてい
る。この表面処理にはプラズマ放電、スパッタエッチン
グ、金属蒸着法、電解還元法などがあるが、通常行なわ
れている金属ナトリウムを用いる化学的処理方法では処
理面が変色するために適当とは言い難く、又コロナ放電
処理法では、加工のために大型の設備が必要であったり
してその分の製品コストの上昇は避けられず、また処理
フィルム,未処理フィルムの製品管理が煩雑となるとい
う問題もある。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、以上のような従来の技術における問題点を
解決し、医薬品容器用のゴム栓として加工が容易で、し
かもこの種の製品としてゴム栓本体から溶出物等が薬品
中に混入する虞れを有効に防止できる優れた性能をもっ
たゴム栓を提供することを目的としてなされたものであ
る。
解決し、医薬品容器用のゴム栓として加工が容易で、し
かもこの種の製品としてゴム栓本体から溶出物等が薬品
中に混入する虞れを有効に防止できる優れた性能をもっ
たゴム栓を提供することを目的としてなされたものであ
る。
また本発明の他の目的は、ゴム栓本体とラミネートフ
ィルムの接着性がよく、使用時のフィルムの破損の虞れ
がないゴム栓を提供するものである。
ィルムの接着性がよく、使用時のフィルムの破損の虞れ
がないゴム栓を提供するものである。
また本発明の更に他の目的は、かかる優れた性能を有
する安価に提供するところにある。
する安価に提供するところにある。
(課題を解決するための手段) 上記した目的を実現するためになされた本発明よりな
る医薬品容器用のゴム栓の特徴の一つは、医薬品容器の
口部先端面に密着する周状フランジをもった円板形の基
部、および該口部の筒内に嵌挿されるように該基部底面
から延出された脚をもったゴム栓において、ビニリデン
フロライド,ヘキサフロロプロパン,テトラフロロエチ
レン及びクロルトリフロロエチレンの1種以上からなる
含フッ素単量体、および分子内に二重結合とペルオキシ
結合を同時に有する単量体とを共重合させた含フッ素弾
性共重合体に、フッ化ビニリデン単量体をグラフト重合
せしめてなる軟質の含フッ素樹脂の100重量部に対し、
フッ化ビニリデン10〜70重量部、好ましくは30〜50重量
部を混合した含フッ素樹脂組成物を、前記脚の表面にラ
ミネートしたという構成をなすところにある。
る医薬品容器用のゴム栓の特徴の一つは、医薬品容器の
口部先端面に密着する周状フランジをもった円板形の基
部、および該口部の筒内に嵌挿されるように該基部底面
から延出された脚をもったゴム栓において、ビニリデン
フロライド,ヘキサフロロプロパン,テトラフロロエチ
レン及びクロルトリフロロエチレンの1種以上からなる
含フッ素単量体、および分子内に二重結合とペルオキシ
結合を同時に有する単量体とを共重合させた含フッ素弾
性共重合体に、フッ化ビニリデン単量体をグラフト重合
せしめてなる軟質の含フッ素樹脂の100重量部に対し、
フッ化ビニリデン10〜70重量部、好ましくは30〜50重量
部を混合した含フッ素樹脂組成物を、前記脚の表面にラ
ミネートしたという構成をなすところにある。
本発明におけるラミネートされたゴム栓は、ゴム栓本
体の脚部分の表面にのみラミネートが設けられたゴム栓
に限定されるべきものではないが、ゴム栓本体の基部の
周状フランジは、医薬品容器の口部フランジの先端面に
弾性的に密着して気密性,液封性を発揮することが望ま
れることからすれば、該基部の下面を除く脚表面に限定
されてラミネートされることが好ましい。ゴム栓本体の
ゴム材質は特に限定されるものではないが、一般的には
ブチルゴム配合が好ましく用いられ、またNBR配合物の
表面薄層をゴム栓本体に設けてこの表面に上記含フッ素
樹脂組成物ラミネートすることがラミネートフィルムの
接着性を改良し、フィルムの表面処理を省略できる点で
好ましい。
体の脚部分の表面にのみラミネートが設けられたゴム栓
に限定されるべきものではないが、ゴム栓本体の基部の
周状フランジは、医薬品容器の口部フランジの先端面に
弾性的に密着して気密性,液封性を発揮することが望ま
れることからすれば、該基部の下面を除く脚表面に限定
されてラミネートされることが好ましい。ゴム栓本体の
ゴム材質は特に限定されるものではないが、一般的には
ブチルゴム配合が好ましく用いられ、またNBR配合物の
表面薄層をゴム栓本体に設けてこの表面に上記含フッ素
樹脂組成物ラミネートすることがラミネートフィルムの
接着性を改良し、フィルムの表面処理を省略できる点で
好ましい。
上記において含フッ素樹脂組成物を構成する材料の一
つである分子内に二重結合とペルオキシ結合を同時に有
する単量体としては、例えばt−ブチルペルオキシメタ
クリレート、t−ブチルペルオキシアクリレート、t−
ブチルペルオキシアリルカーボネート等を例示すること
ができる。該単量体とビニリデンフロライド,ヘキサフ
ロロプロパン,テトラフロロエチレン及びクロルトリフ
ロロエチレンの少なくとも1種との共重合体は、そのガ
ラス転移温度が室温以下であるものとなるように製造す
ることが好ましく、含フッ素共重合体として従来の含フ
ッ素樹脂に比べて弾性に富み、これを主鎖として、更に
フッ化ビニリデン単量体をグラフト重合させることによ
って熱可塑性エラストマーとしての含フッ素樹脂が得ら
れる。
つである分子内に二重結合とペルオキシ結合を同時に有
する単量体としては、例えばt−ブチルペルオキシメタ
クリレート、t−ブチルペルオキシアクリレート、t−
ブチルペルオキシアリルカーボネート等を例示すること
ができる。該単量体とビニリデンフロライド,ヘキサフ
ロロプロパン,テトラフロロエチレン及びクロルトリフ
ロロエチレンの少なくとも1種との共重合体は、そのガ
ラス転移温度が室温以下であるものとなるように製造す
ることが好ましく、含フッ素共重合体として従来の含フ
ッ素樹脂に比べて弾性に富み、これを主鎖として、更に
フッ化ビニリデン単量体をグラフト重合させることによ
って熱可塑性エラストマーとしての含フッ素樹脂が得ら
れる。
この含フッ素樹脂に対しフッ化ビニリデンを混合する
ことにより本発明のラミネート素材としての含フッ素樹
脂組成物が得られ、このような熱可塑性エラストマーと
して分類できる組成をもつことにより、従来のPTFE等の
含フッ素樹脂では得られない柔軟性,伸縮性が発揮さ
れ、ゴム栓本体の伸びに十分追従できると共に、脚形状
を有するゴム栓の脚部の被覆ラミネートとして、未成形
状態のフィルムから脚成形と同時のラミネート加工が実
現できることになる。また上記含フッ素樹脂組成物はい
わゆるフッ素ゴムと、フッ素樹脂の中間的な物性を有す
るものであるため、PVDFなどのフッ素樹脂に比べゴム栓
本体に対して優れた接着性を呈するので、ラミネート素
材として優れている。なおこのことは、フィルムに放電
加工等により接着性向上のための表面改質処理を排除す
ることを意味するものではない。
ことにより本発明のラミネート素材としての含フッ素樹
脂組成物が得られ、このような熱可塑性エラストマーと
して分類できる組成をもつことにより、従来のPTFE等の
含フッ素樹脂では得られない柔軟性,伸縮性が発揮さ
れ、ゴム栓本体の伸びに十分追従できると共に、脚形状
を有するゴム栓の脚部の被覆ラミネートとして、未成形
状態のフィルムから脚成形と同時のラミネート加工が実
現できることになる。また上記含フッ素樹脂組成物はい
わゆるフッ素ゴムと、フッ素樹脂の中間的な物性を有す
るものであるため、PVDFなどのフッ素樹脂に比べゴム栓
本体に対して優れた接着性を呈するので、ラミネート素
材として優れている。なおこのことは、フィルムに放電
加工等により接着性向上のための表面改質処理を排除す
ることを意味するものではない。
上記共重合体とフッ化 ビニリデン単量体とのグラフト重合物である含フッ素樹
脂に、ポリフッ化ビニリデンを混合することは、特開昭
62−68844号に開示されている如く、グラフト重合物の
高温時の伸び率改良に有効であり、その混合割合は該含
フッ素樹脂の100重量部に対し10重量部以下では、ゴム
栓の成型温度における伸び率が不足し、フィルムの破れ
等の不具合が生じるという問題があり、70重量部以上で
は硬くなり過ぎ特徴である柔軟性が失なわれるととも
に、接着性も低下しラミネートが困難となるため、上記
の10〜70重量部、好ましくは30〜50重量部の範囲とされ
る。
脂に、ポリフッ化ビニリデンを混合することは、特開昭
62−68844号に開示されている如く、グラフト重合物の
高温時の伸び率改良に有効であり、その混合割合は該含
フッ素樹脂の100重量部に対し10重量部以下では、ゴム
栓の成型温度における伸び率が不足し、フィルムの破れ
等の不具合が生じるという問題があり、70重量部以上で
は硬くなり過ぎ特徴である柔軟性が失なわれるととも
に、接着性も低下しラミネートが困難となるため、上記
の10〜70重量部、好ましくは30〜50重量部の範囲とされ
る。
(作用) 本発明は前記の構成をなすことにより、未成形のフィ
ルムを使用して、脚表面にラミネート層を有するゴム栓
を一段法で成形することが可能となる。
ルムを使用して、脚表面にラミネート層を有するゴム栓
を一段法で成形することが可能となる。
また製造された脚表面をラミネートしたゴム栓は、使
用される含フッ素樹脂組成物のフィルムが、従来の含フ
ッ素樹脂であるPTFE等に比べて一層優れたガスバリヤー
性を有し、医薬品容器用のゴム栓として好適なものとな
る。
用される含フッ素樹脂組成物のフィルムが、従来の含フ
ッ素樹脂であるPTFE等に比べて一層優れたガスバリヤー
性を有し、医薬品容器用のゴム栓として好適なものとな
る。
更にゴム栓本体の上記含フッ素樹脂組成物のラミネー
トを、NBR層を介して行なうようにすることで、ラミネ
ートフィルムの表面に対する接着性向上のための表面処
理が省略できる。
トを、NBR層を介して行なうようにすることで、ラミネ
ートフィルムの表面に対する接着性向上のための表面処
理が省略できる。
(実施例) 以下本発明を実施例に基づいて説明する。
本例のゴム栓は、第1図に示しているようにフランジ
20aをもつゴム栓本体20基部の底面から下方に突出され
た周状の脚20bの表面に限定してラミネート層21を形成
させた形状のものである。
20aをもつゴム栓本体20基部の底面から下方に突出され
た周状の脚20bの表面に限定してラミネート層21を形成
させた形状のものである。
本例のゴム栓の製造について説明すると、先ず金型の
上,中,下型をゴム素材の適性温度に加熱して第2図の
展開図の関係に組合せて使用される。すなわちこの金型
は、脚形状に合致したキャビティ3aを有し、かつこのキ
ャビティ3aの上端周縁に周状に上向きに形成されたエッ
ジ4を有する下型3と、脚の根元部の外周形状に合致し
たキャビティ2aを有し、上記下型3の上に組合せて用い
られる薄肉の中型2と、ゴム栓本体の形状に合致したキ
ャビティ1aを有し、上記中型2の上に組合せて用いられ
る上型1とからなっているものであうる。
上,中,下型をゴム素材の適性温度に加熱して第2図の
展開図の関係に組合せて使用される。すなわちこの金型
は、脚形状に合致したキャビティ3aを有し、かつこのキ
ャビティ3aの上端周縁に周状に上向きに形成されたエッ
ジ4を有する下型3と、脚の根元部の外周形状に合致し
たキャビティ2aを有し、上記下型3の上に組合せて用い
られる薄肉の中型2と、ゴム栓本体の形状に合致したキ
ャビティ1aを有し、上記中型2の上に組合せて用いられ
る上型1とからなっているものであうる。
以上の金型を用いて、まずエッジ4を有した下型3の
上にラミネート素材である含フッ素樹脂組成物のフィル
ム22を第2図のように載置し、次にその上に中型2を重
ね、更にシート状のゴム栓本体を形成するゴム素材10を
載置して最後に上型1を重ねて型締めし、これを圧縮成
形プレス機に入れて、所定の加圧,加熱処理を行なう。
上にラミネート素材である含フッ素樹脂組成物のフィル
ム22を第2図のように載置し、次にその上に中型2を重
ね、更にシート状のゴム栓本体を形成するゴム素材10を
載置して最後に上型1を重ねて型締めし、これを圧縮成
形プレス機に入れて、所定の加圧,加熱処理を行なう。
この際、本発明で使用している含フッ素樹脂組成物か
らなるフィルムは、それが有する十分な伸縮性,柔軟性
により下型3のキャビティ3aの表面に追従し、第3図の
ようにゴム栓が成形されると同時に、その脚の表面を覆
うラミネート層21として形成される。
らなるフィルムは、それが有する十分な伸縮性,柔軟性
により下型3のキャビティ3aの表面に追従し、第3図の
ようにゴム栓が成形されると同時に、その脚の表面を覆
うラミネート層21として形成される。
また本例の金型を使用した場合には、第4図で拡大し
て示しているように下型3のエッジ4がフィルムを切断
し、したがって以上説明した一段法によって第1図に示
したラミネートゴム栓が製造されることになる。
て示しているように下型3のエッジ4がフィルムを切断
し、したがって以上説明した一段法によって第1図に示
したラミネートゴム栓が製造されることになる。
実施例1 図面に示した金型を用いて下記ゴム組成のゴム栓本体
に、含フッ素樹脂組成物として次の方法で製造したもの
を使用した。
に、含フッ素樹脂組成物として次の方法で製造したもの
を使用した。
10容量のステンレス製オートクレーブに純水5000
g、過硫酸カリウム10g、パーフロロオクタン酸アンモニ
ウム2gおよびt−ブチルペルオキシアリルカーボネート
10gを加え、排気後フッ化ビニリデンモノマー1250g、ク
ロロトリフルオロエチレンモノマー755gを仕込み、かく
はんしながら50℃の温度で20時間重合反応を行なった。
生成物は白色ラテックス状態で得られこれを塩析してゴ
ム状の粒子を得た。水洗、真空乾燥の後n−ヘキサンに
て洗滌し、未反応のt−ブチルペルオキシアリルカーボ
ネートを除去して再度真空乾燥し、白色粉末のゴム状共
重合体1700gを得た。
g、過硫酸カリウム10g、パーフロロオクタン酸アンモニ
ウム2gおよびt−ブチルペルオキシアリルカーボネート
10gを加え、排気後フッ化ビニリデンモノマー1250g、ク
ロロトリフルオロエチレンモノマー755gを仕込み、かく
はんしながら50℃の温度で20時間重合反応を行なった。
生成物は白色ラテックス状態で得られこれを塩析してゴ
ム状の粒子を得た。水洗、真空乾燥の後n−ヘキサンに
て洗滌し、未反応のt−ブチルペルオキシアリルカーボ
ネートを除去して再度真空乾燥し、白色粉末のゴム状共
重合体1700gを得た。
ついで、前記ゴム状重合体120gとフロンR−113 750g
を1容量のステンレス製オートクレーブに加え、排気
後、フッ化ビニリデンモノマー60gを仕込み95℃で24時
間グラフト重合を行なった。生成したポリマーは溶媒を
分離後、乾燥し、白色粉末の含フッ素樹脂を得た。上記
含フッ素樹脂100重量部に対しポリフッ化ビニリデンと
して市販PVDF(ソルベイ(Solvey)社製solef 1008)50
重量部を、ブレンダーおよびペレタイザーで混合、造粒
し、しかる後に80mμのフィルム(破段時の伸び460〜50
0%、硬さ(ショアーD)45〜50、ガス透過性(O2;1.0
×10-11/cm3・cm/cm2・sec・cmHg、N2;2.7×10-12cm3・
cm/cm2・sec・cmHg))を成形した。該フィルムをラミ
ネートフィルムとして用い、第1図の形状をなし、脚外
径が13mm、脚長さが8mmのゴム栓を製造した。
を1容量のステンレス製オートクレーブに加え、排気
後、フッ化ビニリデンモノマー60gを仕込み95℃で24時
間グラフト重合を行なった。生成したポリマーは溶媒を
分離後、乾燥し、白色粉末の含フッ素樹脂を得た。上記
含フッ素樹脂100重量部に対しポリフッ化ビニリデンと
して市販PVDF(ソルベイ(Solvey)社製solef 1008)50
重量部を、ブレンダーおよびペレタイザーで混合、造粒
し、しかる後に80mμのフィルム(破段時の伸び460〜50
0%、硬さ(ショアーD)45〜50、ガス透過性(O2;1.0
×10-11/cm3・cm/cm2・sec・cmHg、N2;2.7×10-12cm3・
cm/cm2・sec・cmHg))を成形した。該フィルムをラミ
ネートフィルムとして用い、第1図の形状をなし、脚外
径が13mm、脚長さが8mmのゴム栓を製造した。
ラミネートには10mμ〜200mμのフィルムを使用でき
るが、本ゴム栓では20mμ〜100mμが好ましい。
るが、本ゴム栓では20mμ〜100mμが好ましい。
ゴムの配合組成 ハロゲン化ブチル 100 部 (HT 1066:日本ブチル) 酸化亜鉛 4 部 (亜鉛華1号:堺化学) クレー 20 部 (Dixie clay:Vanderbilt) タルク 10 部 (ミストロンベーパー:日本ミストロン) 酸化マグネシウム 2 部 (キョーワマグ30:協和化学工業) 顔料 0.5部 (カーボンブラック:昭和電工) 2−メルカプトベンゾイミダゾリン 0.6部 (センサラー22:三新化学) 得られたゴム栓は、異物の発生のない、耐薬品性の優
れたた性質を示した。
れたた性質を示した。
またラミネートフィルムとゴム栓本体の間の接着性を
JISK6301(加硫ゴム試験法)により測定したところ、5.
8kgf/cmの結果を得た。
JISK6301(加硫ゴム試験法)により測定したところ、5.
8kgf/cmの結果を得た。
比較例 ラミネートフィルムとして、PTFE(テフロンTFE(商
品名);三井デュポンフロロケミカル(株)社製),ETF
E(アフロンCOP(商品名);旭硝子(株)社製)を用い
た以外は実施例と同様にしてラミネートゴム栓を製造し
たところ、接着力は0.5kgf/cmであった。
品名);三井デュポンフロロケミカル(株)社製),ETF
E(アフロンCOP(商品名);旭硝子(株)社製)を用い
た以外は実施例と同様にしてラミネートゴム栓を製造し
たところ、接着力は0.5kgf/cmであった。
(発明の効果) 本発明よりなる医薬品容器用のゴム栓は、伸縮性,柔
軟性に富んだラミネート素材を使用するため、予備成形
をすることなく一段法によりラミネートゴム栓を製造す
ることができ、しかもゴム栓本体からの溶出物が薬品中
に異物として混入する虞れが解消されるという優れた効
果が得られる特徴があり、その有用性は極めて大なるも
のがある。
軟性に富んだラミネート素材を使用するため、予備成形
をすることなく一段法によりラミネートゴム栓を製造す
ることができ、しかもゴム栓本体からの溶出物が薬品中
に異物として混入する虞れが解消されるという優れた効
果が得られる特徴があり、その有用性は極めて大なるも
のがある。
図面第1図は本発明よりなるゴム栓の構成概要一例を示
した図、第2図〜第4図は本発明のゴム栓を製造する工
程を説明するための図である。 1……上型、1a……キャビティ 2……中型、2a……キャビティ 3……下型、3a……キャビティ 4……エッジ、10……ゴム素材 20……ゴム栓本体、20a……フランジ 20b……脚 21……ラミネート層、22……フィルム
した図、第2図〜第4図は本発明のゴム栓を製造する工
程を説明するための図である。 1……上型、1a……キャビティ 2……中型、2a……キャビティ 3……下型、3a……キャビティ 4……エッジ、10……ゴム素材 20……ゴム栓本体、20a……フランジ 20b……脚 21……ラミネート層、22……フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 倉重 修 神奈川県横浜市泉区上飯田町975―7 (72)発明者 川島 親史 東京都目黒区柿の木坂2―21―22
Claims (2)
- 【請求項1】医薬品容器の口部先端面に密着する周状フ
ランジをもった円板形の基部、および該口部の筒内に嵌
挿されるように該基部底面から延出された脚をもったゴ
ム栓において、前記脚の表面に、下記含フッ素樹脂の10
0重量部に対しポリフッ化ビニリデン10〜70重量部を混
合した含フッ素樹脂組成物をラミネートしたことを特徴
とする医薬品容器用のゴム栓 含フッ素樹脂: ビニリデンフロライド,ヘキサフロロプロパン,テトラ
フロロエチレンあるいはクロルトリフロロエチレンの1
種以上からなる含フッ素単量体、および分子内に二重結
合とペルオキシ結合を同時に有する単量体とを共重合さ
せた含フッ素弾性共重合体に、フッ化ビニリデン単量体
をグラフト重合せしめた軟質の含フッ素樹脂。 - 【請求項2】含フッ素樹脂組成物のラミネートをNBR配
合物の表面薄層を介してゴム栓に設けたことを特徴とす
る請求項1に記載した医薬品容器用のゴム栓
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63292163A JP2560099B2 (ja) | 1988-11-18 | 1988-11-18 | 医薬品容器用のゴム栓 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63292163A JP2560099B2 (ja) | 1988-11-18 | 1988-11-18 | 医薬品容器用のゴム栓 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02136139A JPH02136139A (ja) | 1990-05-24 |
| JP2560099B2 true JP2560099B2 (ja) | 1996-12-04 |
Family
ID=17778363
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63292163A Expired - Fee Related JP2560099B2 (ja) | 1988-11-18 | 1988-11-18 | 医薬品容器用のゴム栓 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2560099B2 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0698176B2 (ja) * | 1991-05-29 | 1994-12-07 | 川澄化学工業株式会社 | 医療容器の口部及び医療容器 |
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| JP2002209975A (ja) | 2001-01-19 | 2002-07-30 | Daikyo Seiko Ltd | 医薬バイアル用ラミネートゴム栓 |
| JP2004216753A (ja) * | 2003-01-16 | 2004-08-05 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 医薬用ゴム栓の製造方法 |
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Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS595046A (ja) * | 1982-06-30 | 1984-01-11 | Touritsu Kogyo:Kk | 医療,医薬用ゴム製品の製造方法 |
| JPS60251041A (ja) * | 1985-03-26 | 1985-12-11 | ダイキン工業株式会社 | ラミネ−トゴム栓 |
| JPS6268844A (ja) * | 1985-09-19 | 1987-03-28 | Central Glass Co Ltd | 柔軟性含ふつ素樹脂組成物 |
-
1988
- 1988-11-18 JP JP63292163A patent/JP2560099B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02136139A (ja) | 1990-05-24 |
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