JP2025529029A - 再ロード可能なチャネル実装 - Google Patents
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Abstract
全球測位衛星システム受信機は、複数の無線周波数伝送路;測位システム(200);複数のアナログからデジタルへの変換器(101);複数の信号プロセッサ(102);複数の再量子化器(103);複数の測位システムから中央演算装置(CPU)システムへのインターフェイスブロック(202);MUX相互接続ユニット(201);時間制御ユニット(105);ティック信号に基づき動作するCPUシステム(210)を含み、CPUシステムはCPUクロック(CLKcpu)に基づく速度で動作し、更に、メモリ(109);マルチチャネル・データマネージャ(205);複数のチャネル(104);直接メモリアクセス・チャネル再ロードユニット(207);CPU(107)を含む。本発明は、測位データ処理の高速化を目的とする。
Description
本開示の主題は概して受信機に関するものであり、更に具体的には、再ロード可能なチャネル実装を使用して衛星測位信号を処理するための受信機に関する。
全球測位衛星システム(GNSS)受信機は、受信機が通信しているいくつかのGNSS衛星からの信頼できる信号受信状況を、その受信機が有していることを条件として、測位ソリューション(すなわち位置決め情報)を取得することができる。信頼できる信号受信状況が利用可能になるのは、一定の動作状態に基づく場合、すなわち、選択された測位衛星から受信機のアンテナまでの間で伝播している無線信号に対する障害物が存在しない、オープンスカイ環境に限定されることが一般的である。自然の、又は人工的な障害物(たとえば繁茂した枝葉を有する高木、建築物の垂直の壁、橋梁、都市峡谷、GNSSアンテナを搭載した移動中の車両の構造物など)によってアンテナが遮られると、信号受信の品質が低下する。これらの存在は測位ソリューションの精度に重大な影響を与えるおそれがあり、その中には、GNSSによる位置決め機能を正確に提供する能力が完全に失われる場合も含まれる。GNSS受信機は、適時に位置決め情報を決定するための所定の動作を実行する、十分な処理能力も備えていることが要求される。
一般的にGNSS受信機は、GNSS衛星信号を処理して位置データを生成する。これらの信号は異なるチャネルで処理されることが多く、これらのチャネルの構成も、処理中に変更されることが多い。ここで必要なものは、低コストの構成部品を使用して、高速かつ効率的にGNSS衛星信号を処理可能な受信機である。
測位受信機は、全球測位衛星システム(GNSS)信号を受信し、GNSS信号を送信するよう構成された、複数のRF伝送路を含む。測位受信機は更に、クロックCLKnavに基づきGNSS信号を処理するよう構成された測位システムを含む。測位システムは、複数のRF伝送路の1つからGNSS信号を受信し、デジタル化信号を生成するよう、それぞれが構成された複数のアナログ/デジタル変換器(ADC)と;デジタル化信号を処理するよう構成された複数の信号プロセッサと;処理後のデジタル化信号を低ビットデータに変換するよう構成された複数の再量子化器と;低ビットデータに基づきパッケージを生成するよう構成された、複数の測位システムからCPUシステムへの(NS2CS)インターフェイスブロックと;データストリームを分配するよう構成されたMUX相互接続ユニットと;ティック信号を生成するよう構成された時間制御ユニットと;からなる。測位受信機は更に、ティック信号に基づき動作し、クロックCLKcpuを作動させる、CPUシステムも含む。CPUシステムは、データ及びパッケージを保存するよう構成されたメモリと;パッケージをデータに変換するよう構成されたマルチチャネル・データマネージャと;マルチチャネル・データマネージャからデータを受信して処理するよう構成された複数のチャネルと;複数のチャネルそれぞれの現在状態を制御するよう構成されたDMAチャネル再ロードユニット;からなり、マルチチャネル・データマネージャは更に、DMAチャネル再ロードユニットを制御するよう構成されている。測位受信機は更に、測位システム及びCPUシステムを制御するよう構成されており、測位システム及びCPUシステムから受信したデータを処理するよう構成されている、CPUを含む。
各図面では、異なる図において似た数字が類似する構成要素を説明している。似た数字であるが異なる接尾辞を有するものは、類似する構成要素及び/又は信号であるが異なる場合のものを表している。
図4Bは一実施形態による、マルチパッケージモードにおいて動作するNS2CSインターフェイスブロックの信号グラフを示す。
図1は、ADC101(1)…101(A)で示される「A」個のアナログデジタル変換器(ADC)を含む測位システム100からなる、従来技術による測位受信機1(たとえばGNSS受信機)の構成要素の概要を示す。ADC101(1)…101(A)は集合的にADCs101と称する。測位システム100は更に、複数の信号伝送路を構成する、複数の信号プロセッサからなる。1つの信号伝送路は「S」個の信号プロセッサからなり、信号プロセッサ102(1、1)…102(S、1)によって表される。信号伝送路は「P」個存在しており、信号プロセッサ102(1、P)…(1、P)によって表される。これによると、最初の伝送路は信号プロセッサ102(1、1)…102(S、1)で表され、最後の伝送路は信号プロセッサ102(1、P)…(S、P)で表される。信号プロセッサ102(1、1)…102(1、P)、及び信号プロセッサ102(S、1)…(S、P)を含む複数の信号プロセッサは、集合的に信号プロセッサ102と称する。測位受信機1は更に、「Q」個の再量子化器からなり、再量子化器103(1)…103(Q)によって表される。再量子化器103(1)…103(Q)は、集合的に再量子化器103と称する。図1に示す測位受信機1は更に、測位チャネル104、ティック信号S106を送信する時間制御ユニット105、及びCPUシステム110からなり、CPUシステム110は、CPU107、BUS108、メモリ109からなり、データ作成完了フラグ信号S111を受信する。
1つ又は複数のアンテナ(不図示)が受信したGNSS信号は、ADCs101の入力に接続している複数のRF伝送路の1つ又は複数に送信される。一実施形態においてこれらのRF伝送路は、デジタル化するための特定の周波数域にGNSS信号を送信するよう構成されている。一実施形態においてADCs101はそれぞれ、複数のRF伝送路のうち1つからの信号を受信する。一実施形態において、ADCs101のうち複数又はすべては、単一のRF伝送路から信号を受信する構成であっても良い。ADCs101の出力から、デジタル化された信号が信号プロセッサ102に入力され、ここで信号を処理する。
1つ又は複数の構成要素を信号プロセッサ102として使用することが可能であり、たとえば信号プロセッサ102としては、フィルタ、ノイズサプレッサ、イコライザ、及び/又はデシメータなどが考えられる。
信号プロセッサ102(S、1)…102(S、P)から出力された信号は、再量子化器103(1)…103(Q)に入力され、ここでは受信したデータを低ビットデータに再量子化する。再量子化器103(1)…103(Q)から出力された低ビットデータは測位チャネル104に入力され、ここで低ビットデータを処理する。
測位チャネル104は、データ作成完了フラグ信号S111をCPU107に送信する。データ作成完了フラグ信号S111は、測位チャネル104においてデータが作成完了である旨を表示する。
時間制御ユニット105はティック信号S106を生成し、これは一実施形態において、時間スケールである。ティック信号S106の期間はCLKnavのクロック周期の数と等しい。一実施形態においてティック信号S106は、測位システム100が動作する前にCPU107によってセットされる。ティック信号S106は次に入力される:信号プロセッサ102、再量子化器103、測位チャネル104、及びCPU107。CPUクロックはCPU107、BUS108、及びメモリ109に入力される。測位システムはクロックCLKnavに基づくレートで動作する。クロックCLKnavとクロックCLKcpuとは一般的に非同期であり、CLKcpuのレートは概して、CLKnavのレートと比較して十分に速い。
CPU107、メモリ109、及び測位システム100のすべての構成要素は、それぞれBUS108に接続しており、BUS108は、CPU107、メモリ109、及び測位システム100のすべての構成要素の間における通信を可能にする。ティック信号S106が発生すると、CPU107はBUS108を介してデータを受信し、受信したデータに基づき測位システム100を制御する。メモリ109はデータ保存に使用される。
図2は、測位システム200、CPUシステム210からなる、GNSS受信機2の概要を示す。測位システム200は更に、「N」個の測位システムからCPUシステムへのインターフェイスブロック(NS2CS)からなり、これはNS2CSインターフェイスブロック202(1)…202(N)で表され、測位システム200から受信したデータを、CPUシステム210に送信する前に変換する。測位システム200は、複数のADC101と、複数の信号プロセッサ102と、複数の再量子化器103と、時間制御ユニット105と、MUX相互接続ユニット201と、複数のNS2CSインターフェイスブロック202と、からなる。CPUシステム210は、BUS108と、CPU107と、メモリ109と、マルチチャネル・データマネージャ205と、測位チャネル104と、DMAチャネル再ロードユニット207と、からなる。NS2CSインターフェイスブロック202(1)…202(N)は、集合的にNS2CSインターフェイスブロック202と称する。図2には、マルチチャネル・データマネージャ205から出力され、CPU107に入力される、割込み要求信号(IRQ)S206が示されている。
GNSS信号をアンテナから受信すると、ADCs101の入力に接続しているRF伝送路の1つ又は複数に送信される。ADCs101から出力されたデジタル化信号は信号プロセッサ102に入力され、ここで信号を処理する。信号プロセッサ102からの出力は再量子化器103に入力され、ここで信号は低ビットデータに再量子化される。
再量子化器103、ADC101、及び信号プロセッサ102からの出力は、MUX相互接続ユニット201に入力される。MUX相互接続ユニット201は、再量子化器103、ADCs101、及び信号プロセッサ102からの出力を、NS2CSインターフェイスブロック202(1)…202(N)に入力し、ここで信号は更なる処理が可能となる。時間制御ユニット105はティック信号S106を生成し、これはさまざまな構成要素を制御するために使用され、更に次に入力される:信号プロセッサ102、再量子化器103、CPU107、NS2CSインターフェイスブロック202。
CPU107はティック信号S106を使用して、信号プロセッサ102、再量子化器103、NS2CSインターフェイスブロック202の間で制御を同期させる。
測位システム200はクロックCLKnavに基づきレートで動作する。CPUシステム210はクロックCLKcpuに基づくレートで動作する。クロックCLKnavとクロックCLKcpuとは概して非同期であり、CLKcpu周波数はCLKnav周波数と比較して十分に高い。一実施形態において、CPU107の周波数は同期しており、CLKcpuと比較して十分に高い。
他の一実施形態において、測位チャネル104、マルチチャネル・データマネージャ205、及びDMAチャネル再ロードユニット207の動作周波数は同期しており、CLKcpuと比較して十分に高い。
一実施形態において、BUS108には次の構成要素が接続される:マルチチャネル・データマネージャ205、CPU107、メモリ109、測位システム200、NS2CSインターフェイスブロック202、DMAチャネル再ロードユニット207、及び測位チャネル104。
CPU107はBUS108を介して次の構成要素を制御する:マルチチャネル・データマネージャ205、測位システム200、NS2CSインターフェイスブロック202、DMAチャネル再ロードユニット207、及び測位チャネル104。
一実施形態において、CPU107はBUS108を介して、データをメモリ109に書き込むよう構成されている。一実施形態において、メモリ109はデータ保存に使用される。
次の構成要素がデータのソースとなり得る:ADC101、信号プロセッサ102、再量子化器103、NS2CSインターフェイスブロック202、及びCPU107。
一実施形態において、処理後、複数の再量子化器103それぞれは、所定の期間内に同一数のサンプルを形成する。それぞれの再量子化器103からの出力は1つのストリームに集約され、MUX相互接続ユニット201を介して、更なる処理のために、1つのNS2CSインターフェイスブロック202の入力に送信される。一実施形態において、1つのNS2CSインターフェイスブロック202は、更なる処理のために割り当てられている。
一実施形態において、再量子化器103からの出力はMUX相互接続ユニット201を介してNS2CSインターフェイスブロック202に入力される。一実施形態において、NS2CSインターフェイスブロック202はBUS108を介して、測位システム200からのデータを次に書き込む:メモリ109、及び/又はCPU107。
マルチチャネル・データマネージャ205は、BUS108を介してメモリ109からのデータを読み出す。マルチチャネル・データマネージャ205は、メモリ109からのデータを測位チャネル104に送信し、ここでデータが処理される。動作完了後、マルチチャネル・データマネージャ205はIRQ信号S206をCPU107に出力する。
CPU107は、ティック信号S106及びマルチチャネル・データマネージャ205からのいくつかのIRQ信号(たとえばIRQ信号S206)、並びにNS2CSインターフェイスブロック202からのデータを使用して、次の間におけるデータストリームを制御する:マルチチャネル・データマネージャ205、NS2CSインターフェイスブロック202。
DMAチャネル再ロードユニット207は、データ処理中の測位チャネル104の現在状態を保存/ロードするために使用される。DMAチャネル再ロードユニット207は、測位チャネル104の現在状態をメモリ109に保存する。DMAチャネル再ロードユニット207は、メモリ109からデータを取得し、現在状態を測位チャネル104にロードする。DMAチャネル再ロードユニット207は動作中に、マルチチャネル・データマネージャ205と情報を交換する。
一実施形態において、GNSS受信機は割当て済のメモリ(不図示)を有しており、この割当て済のメモリには、複数のNS2CSインターフェイスブロック202及びマルチチャネル・データマネージャ205のみがアクセスする。複数のNS2CSインターフェイスブロック202からのパッケージは、割当て済のメモリに書き込まれる。マルチチャネル・データマネージャ205は、割当て済のメモリからパッケージを読み出す。図3は一実施形態による、NS2CSインターフェイスブロック202を介してCPUシステム210と通信する測位システム200を示す。
一実施形態においてNS2CSインターフェイスブロック202は、時間制御ユニット105からティック信号S106を受信する、NS2CS制御ユニット300からなる。NS2CS制御ユニット300はデシメータNS2CS301と通信する。デシメータNS2CS301及びMUX相互接続ユニット201は、NS2CS制御ユニット300と通信するマルチプレクサ302に信号を送信する。MUX相互接続ユニット201は連続データストリームS308を、マルチプレクサ302及びデシメータNS2CS301に送信する。マルチプレクサ302から出力された信号は、NS2CS制御ユニット300と通信するデータ作成・再量子化器303に送信される。データ作成・再量子化器303は、NS2CS制御ユニット300と通信する非対称・非同期先入れ先出しバッファ(FIFOとも称する)304に信号を送信する。FIFO304は、NS2CS制御ユニット300と通信するパッケージマネージャ309に信号を送信する。パッケージマネージャ309は、信号S306を介してBUS108と通信する。BUS108は、CPU107及びマルチチャネル・データマネージャ205と通信する。マルチチャネル・データマネージャ205は更に、NS2CS制御ユニット300から、RUN信号S307及びIRQ信号S305も受信する。CPU107も同様に、NS2CS制御ユニット300からIRQ信号S305を受信する。
MUX相互接続ユニット201からの連続データストリーム信号S308は、必要に応じてデシメータNS2CS301に入力され、異なるデシメーション係数に信号がデシメートされる。デシメータNS2CS301から出力された信号は、データ作成・再量子化器303に入力される。
データ作成・再量子化器303はデータを作成し、更に必要に応じて、データを低ビットデータに再量子化する。
デシメーションを使用しない場合、MUX相互接続ユニット201からの連続データストリーム信号S308はマルチプレクサ302に入力され、その後にデータ作成・再量子化器303に送信される。
データ作成・再量子化器303から出力されたデータは、FIFO304に入力される。その後、FIFO304からの出力は、パッケージマネージャ309に入力され、ここでデータは所定のサンプル数のパッケージに変換される。
一実施形態において、動作開始前のNS2CS制御ユニット300は次からなる:デシメータNS2CS301(必要な場合)、マルチプレクサ302、データ作成・再量子化器303、FIFO304、及びパッケージマネージャ309。
一実施形態においてNS2CSインターフェイスブロック202は、データ前処理を実行する。NS2CSインターフェイスブロック202は、MUX相互接続ユニット201からのデータを、マルチチャネル・データマネージャ205、CPU107、メモリ109のために要求されるフォーマットに変換する(図2に示す)。一実施形態において、NS2CSインターフェイスブロック202から出力されるデータストリームはパッケージである。
一実施形態においてパッケージは、CPU107によって割当て/設定が行われたサンプルの数である。各サンプルは、1クロック周期CLKnavにおけるデータである。NS2CSインターフェイスブロック202は、ティック信号S106に従いパッケージの生成を開始する。一実施形態においてNS2CSインターフェイスブロック202は、パッケージを生成し、それをメモリ109内に置く(図2に示す)。
一実施形態において、パッケージ内のデータは次において処理可能である:マルチチャネル・データマネージャ205を使用した測位チャネル104(図2に示す)、CPU107。
一実施形態において、パッケージは次によって生成可能である:CPU107、NS2CSインターフェイスブロック202。
一実施形態においてFIFO304は、クロックCLKnavからのデータを、クロックCLKcpuに再同期させる。
一実施形態において、NS2CSインターフェイスブロック202は動作中に、データを所定のアドレスにおいてスタックし、CPU107のための割込み要求信号S305を生成する。必要に応じて、データは周期的に書き込まれる。他の一実施形態においてデシメータNS2CS301は、ASIC内のNS2CSインターフェイスブロック202に必要なスペースを削減するために除去される。
NS2CSインターフェイスブロック202は次の2つのモードで動作する:シングルパッケージモード、及びマルチパッケージモード。
図4Aは、シングルパッケージモードにおいて動作するNS2CSインターフェイスブロック202の信号グラフを示す。1回のティック信号S106の期間中に、1つのパッケージが形成される。パッケージが形成されると、IRQ信号S305が生成され、CPU107及びマルチチャネル・データマネージャ205に入力される。このモードにおいてCPU107は、ティック信号S106、及びNS2CSインターフェイスブロック202からのIRQ信号S305を使用して、データストリームの制御を担当する。一実施形態においてマルチチャネル・データマネージャ205は、NS2CSインターフェイスブロック202からのIRQ信号S305を使用して、データストリームの制御を担当する。一実施形態においてマルチチャネル・データマネージャ205は、測位チャネル104のために、マルチビットデータ信号S501及び許可信号S502を形成する。
図4Bは、マルチパッケージモードにおいて動作するNS2CSインターフェイスブロック202の信号グラフを示す。時間制御ユニット105はティック信号S106を生成し、それに従いデータ処理を開始する。ティック信号S106の1期間中に、U個のパッケージが形成される。最初のパッケージが形成されてメモリ109に書き込まれたときに、信号S305が生成される。各パッケージが完了した後、RUN信号S307が生成される。一実施形態において、パッケージ1…Uは同一のサイズを有する。他の一実施形態において、パッケージ1…Uは異なるサイズを有する。マルチチャネル・データマネージャ205はメモリ109からパッケージを読み出し、信号S307及びIRQ信号S305に基づき、測位チャネル104のためのマルチビットデータ信号S501及びS502を形成する。必要に応じて、パッケージに関する追加の動作が実行され、具体的には、パッケージをメモリ109に書き込んだ後であればいつでも、NS2CSインターフェイスブロック202がS305及びS307の信号を生成する。
図5は、マルチチャネル・データマネージャ205が受信する信号を示す。マルチチャネル・データマネージャ205が受信する信号には、信号S307(1)…S307(N)で示す、NS2CSインターフェイスブロック202(1)…202(N)から出力される「N」個の信号が含まれている。前述のようにマルチチャネル・データマネージャ205が受信する信号は、ファーストトライ自動モードで使用される。
マルチチャネル・データマネージャ205は信号S307を使用して、メモリ109からのパッケージを読み出し、複数のNS2CSインターフェイスブロック202から同時に、信号S501(図4A及び図4B参照)並びにS502を生成する。
デシメーションを使用した場合には、NS2CSインターフェイスブロック202の入力におけるサンプルの数が削減され、これによってパッケージのサイズが削減される。一実施形態においてNS2CSインターフェイスブロックは、受信したデジタル化信号を、設定済又は指定サイズのパッケージに変換する。
図6は一実施形態による、図3のNS2CS CPUシステム210の構成要素と通信する測位チャネルを示す。図6に示すように、測位チャネル104は少なくとも1つのチャネル500を含む。チャネル500は、マルチチャネル・データマネージャ205からの信号S501(1)…S501(D)及び許可信号S502(1)…S502(D)で示される「D」個の信号を受信し、更に、符号化レートNCO(CRNCO)503、符号生成器506、ストロボ生成器508、積分期間カウンタ510、中間周波数NCO(IFNCO)512、相関器515、及び整流子516からなる。送信及び/又は受信される信号には、符号化レート信号S504、符号位相信号S505、符号化信号S507、ストロボ信号S509、積分期間(IP)信号S511、余弦信号S513、正弦信号S514、及び整流子516からの出力信号S517が含まれる。
一実施形態において、測位チャネル104は複数のチャネル500で構成されている。図6は、複数のチャネルの1つであるチャネル500を示す。一実施形態において、パッケージには1つ又は複数のデータソースからのデータを含むことが考えられる。異なるソースからのデータは、所定時間内に同一数のサンプルと、1つのパッケージに結合することができる。(図2に示す)異なる再量子化器103の出力から受信した低ビットデータは、単一の複数桁のワードに多重化され、割り当てられているNS2CSインターフェイスブロック202に入力されて共通パッケージが生成され、この共通パッケージはメモリ109に送信され、ここで保存される。マルチチャネル・データマネージャ205は、メモリ109からのパッケージを読み出し、(図2に示す)再量子化器103(1)…103(Q)からのデータを、信号S501(1)…S501(D)で示される「D」個の信号に変換し、許可信号S502(1)…S502(D)を形成する。各再量子化器103(1)…103(Q)からのデータは、それぞれ信号S501(1)…S501(D)、及び許可信号S502(1)…S502(D)として送信される。信号S501(1…D)及びS502(1…D)は、マルチチャネル・データマネージャ205から、整流子516の入力へ送信される。信号S501(1)とS502(1)とは同時に使用される。信号S501(D)とS502(D)とは同時に使用される。CPU107は整流子516によって、チャネル500を信号S501(i)及びS502(i)に接続する。ここで≪i≫は、1…Dのいずれかの数字である。信号S502(i)が有効であれば、チャネル500におけるデータS501(i)の処理が許可され、チャネル500内では内部クロックCLKcpuが許可状態になる。信号S502(i)が無効であり、チャネル500におけるS501(i)の処理が停止すると、チャネル500内では内部クロックCLKcpuが不許可状態になる。
一実施形態においてマルチチャネル・データマネージャ205は、1つのパッケージを、次のパッケージの生成中に測位チャネル104に送る。一実施形態においてマルチチャネル・データマネージャ205は、同時に形成された複数のパッケージを、次のパッケージの並行生成中に測位チャネル104に送る。CPU107はBUS108を介して、マルチチャネル・データマネージャ205及びDMAチャネル再ロードユニット207を制御する。マルチチャネル・データマネージャ205は更に、DMAチャネル再ロードユニット207も制御する。CPU107は動作前にマルチチャネル・データマネージャ205を調整し、いくつかのモードのうちの1つで動作させる。
マルチチャネル・データマネージャ205は次のモードにおいて動作することが考えられる:CPU完全制御モード、ファーストトライ自動モード、及び自動制御モード。
一実施形態によるCPU完全制御モードにおいてCPU107は、マルチチャネル・データマネージャ205、DMAチャネル再ロードユニット207、及びチャネル500を制御する。一実施形態においてCPU完全制御モードは、NS2CSインターフェイスブロック202がシングルパッケージモードで動作する場合に限り使用される。時間制御ユニット105はティック信号S106を生成し、これがデータを処理するレートを設定する。パッケージが形成されると、信号S305が生成される。CPU107は信号S305に従い、測位チャネル104に制御コマンドを書き込み、その後にマルチチャネル・データマネージャ205は、CPU107からのコマンドに従いパッケージを送る。パッケージが送られると、マルチチャネル・データマネージャ205は信号S206を生成する。CPU107は、信号S206に基づき測位チャネル104からのデータを読み出す。このモードの利点として、CPU107自身が、いずれのブロックにデータを送るのか決定できることから、更に柔軟なデータ処理のチェーンが可能になる。
一実施形態によるファーストトライ自動モードにおいて、CPU107はマルチチャネル・データマネージャ205及びチャネル500を制御し、信号S305及び信号S307を使用して(図5及び図6参照)、チャネル500を介してパッケージを送る。一実施形態においてファーストトライ自動モードは、NS2CSインターフェイスブロック202がマルチパッケージモードで動作する場合に限り使用される。時間制御ユニット105はティック信号S106を生成し、これがデータを処理するレートを設定する。最初のパッケージが完全に送られた後に、信号S305が生成される。CPU107は信号S305に従い、測位チャネル104に制御コマンドを送り、更に、CPUコマンドに基づき、マルチチャネル・データマネージャ205はパッケージを送る。最初のパッケージを除き、各パッケージの最後に、RUN信号S307に従いマルチチャネル・データマネージャ205が実行され、パッケージが測位チャネル104に送られる。最後のパッケージの後に、現在のティック信号S106に基づき、マルチチャネル・データマネージャ205は信号S206を生成する。CPU107は、信号S206に基づき測位チャネル104からデータを読み出す。このモードの利点として、パッケージが小さくなることから、要求されるメモリも小さくなる。更に、このモードではCPUから要求される制御も少なくなることから、電力消費も少なくなる。
一実施形態による自動制御モードにおいてマルチチャネル・データマネージャ205は、チャネル500及びDMAチャネル再ロードユニット207を制御する。CPU107はメモリ109を介して、マルチチャネル・データマネージャ205とデータ通信を行う。このモードにおいてマルチチャネル・データマネージャ205は、信号S206、信号S305、及び信号S307を使用する。
一実施形態による自動制御モードにおいて、NS2CSインターフェイスブロック202はシングルパッケージモードで動作する。時間制御ユニット105はティック信号S106を生成し、これがデータを処理するレートを設定する。必要に応じてCPU107は、制御コマンドをメモリ109に書き出す。パッケージが形成されると、信号S305が生成される。マルチチャネル・データマネージャ205は信号S305に従い、メモリ109から制御コマンドを読み出し、測位チャネル104に制御コマンドを書き込み、その後にパッケージを送る。パッケージが送られると、マルチチャネル・データマネージャ205はチャネル500から準備完了データを読み出し、それをメモリ109に書き込み、その後に信号S206を生成する。CPU107は信号S206に基づき、メモリ109から準備完了データを読み出す。一実施形態においてマルチチャネル・データマネージャ205は、チャネル500を再使用するために、DMAチャネル再ロードユニット207を自動的に制御する。このモードの利点として、CPUの使用が最小限となり、またチャネル500が再使用される。
一実施形態による自動制御モードにおいて、NS2CSインターフェイスブロック202はマルチパッケージモードで動作する。時間制御ユニット105はティック信号S106を生成し、これがデータを処理するレートを設定する。最初のパッケージが完全に送られた後に、信号S305が生成される。マルチチャネル・データマネージャ205は、メモリ109から制御コマンドを読み出し、測位チャネル104に制御コマンドを書き込み、その後にパッケージを送る。最初のパッケージを除き、各パッケージの最後に、RUN信号S307に従いマルチチャネル・データマネージャ205が実行され、パッケージが測位チャネル104に送られる。最後のパッケージの後に、現在のティック信号S106に基づき、マルチチャネル・データマネージャ205はチャネル500から準備完了データを読み出し、それをメモリ109に書き込み、その後に信号S206を生成する。CPU107は信号S206に基づき、メモリ109から準備完了データを読み出す。一実施形態においてマルチチャネル・データマネージャ205は、チャネル500を再使用するために、DMAチャネル再ロードユニット207を自動的に制御する。このモードの利点として、CPUの使用が最小限となり、チャネル500が再使用され、またパッケージが小さくなることから、要求されるメモリも小さくなる。
CPU完全制御モードにおいてマルチチャネル・データマネージャ205は、パッケージの最後にIRQ信号S206を生成し、これはデータがチャネル500に送られた後であり、ティック信号S106の期間に対応する。
ファーストトライ自動モードにおいてマルチチャネル・データマネージャ205は、いくつかのパッケージについてIRQ信号S206を1回生成し、これはチャネル500へのデータ送信が終了した時点であり、IRQ信号S206はティック信号S106の期間に対応する。
信号S501(1)…S501(D)、及び信号S502(1)…S502(D)は、マルチチャネル・データマネージャ205から、整流子516の入力へ送信される。CPU107は整流子516と連動して、チャネル500を信号S501(i)及びS502(i)に接続するが、ここで「i」は1からDまでのいずれかの数字である。
マルチチャネル・データマネージャ205は、メモリ109からのパッケージを読み出している時点で信号S502(i)が有効でない場合には、パッケージが終了した旨、又はマルチチャネル・データマネージャ205がメモリ109から次のデータを読み出すための時間がなかった旨を表示し、チャネル500はこの期間、データ処理を停止する。
測位チャネル104は、複数のチャネル500の1セットで構成される。CPU107はBUS108を介してチャネル500を制御する。チャネル500においてパッケージからの各サンプルは、CLKcpuの1クロックサイクル内で処理される。
一実施形態においてティック信号S106の期間は、積分期間信号S511の期間よりも短い。
チャネル500の現在構成は、選択されたGNSS信号の処理モードのために規定された1グループの設定又はパラメータである。たとえば、信号S501(i)(選択された許可信号S502(i)と称する)及び符号生成器506の構成がパラメータとなる。
一実施形態においてCPU107は、マルチチャネル・データマネージャ205がデータ信号S501を送らないときに、チャネル500からのデータの構成、制御、取得を行う。CPU107は動作前に、チャネル500の次についての構成要素及びパラメータの構成を設定する:符号化レートNCO503における符号周波数及び初期符号位相、符号生成器506、ストロボ生成器508、積分期間カウンタ510における積分期間信号S511の所要時間、中間周波数NCO512における中間周波数及び初期符号位相、並びに整流子516。一実施形態においてマルチチャネル・データマネージャ205は、積分期間信号S511に基づき、複数のチャネルにおいてデータが準備完了であるのか否かを定め、CPU107はデータ処理後にそれを読み出す。
一実施形態においてチャネル500は、パッケージの最初から最後まで、入力信号S501(i)を処理する。
CRNCO503は符号周波数信号S504を生成し、これは符号生成器506及び積分期間カウンタ510に入力される。符号生成器506は、信号S504の符号レートで符号化信号S507を生成する。符号化信号S507は、ストロボ生成器508及び相関器515に入力される。CRNCO503は符号位相信号S505を生成し、これはストロボ生成器508に入力される。ストロボ生成器508は信号S507及びS505を使用してストロボ信号S509を生成し、これは相関器515に入力される。IFNCO512は、中間周波数を有する余弦信号(Cos)S513及び正弦信号(Sin)S514を生成する。信号S513及びS514は、相関器515に入力される。整流子516から、信号S517が相関器515に入力される。積分期間カウンタ510は、符号化レート信号S504に基づき積分期間信号S511を生成する。積分期間信号S511は、相関器515及びマルチチャネル・データマネージャ205に入力される。一実施形態において、信号S517は信号S501(i)である。
相関器515において、信号S517は余弦信号S513及び符号化信号S507によって乗算され、乗算結果は積分期間信号S511にわたって累積される。積分期間信号S511によると、累積された数値はバッファレジスタ1(下記の成分I)に保存され、必要に応じてCPU107はこの数値を取り込み、累積された数値はゼロにされる。
(数式1)
(数式1)
相関器515において、信号S517は正弦信号S514及び符号化信号S507によって乗算され、乗算結果は積分期間信号S511にわたって累積される。信号S511によると、累積された数値はバッファレジスタ2(下記の成分Q)に保存され、必要に応じてCPU107はこの数値を取り込み、累積された数値はゼロにされる。
(数式2)
(数式2)
相関器515において、信号S517は余弦信号S513及びストロボ信号S509によって乗算され、乗算結果は積分期間信号S511にわたって累積される。信号S511によると、累積された数値はバッファレジスタ3(下記の成分dI)に保存され、必要に応じてCPU107はこの数値を取り込み、累積された数値はゼロにされる。
(数式3)
相関器515において、信号S517は正弦信号S514及びストロボ信号S509によって乗算され、乗算結果は積分期間信号S511にわたって累積される。信号S511によると、累積された数値はバッファレジスタ4(下記の成分dQ)に保存され、必要に応じてCPU107はこの数値を取り込み、累積された数値はゼロにされる。
(数式4)
一実施形態によるCPU完全制御モード又はファーストトライ自動モードにおいて、CPU107は信号S206に基づき、マルチチャネル・データマネージャ205における信号511が利用可能な状態であれば、バッファレジスタ1から4までの数値(成分I、Q、dI、dQ)を含めて、チャネル500から準備完了データを読み出す。なお留意すべき点として、符号位相CRNCO503、IFNCO512における中間周波数位相、及び積分期間カウンタ510の状態なども読み出し可能である。
(数式3)
相関器515において、信号S517は正弦信号S514及びストロボ信号S509によって乗算され、乗算結果は積分期間信号S511にわたって累積される。信号S511によると、累積された数値はバッファレジスタ4(下記の成分dQ)に保存され、必要に応じてCPU107はこの数値を取り込み、累積された数値はゼロにされる。
(数式4)
一実施形態によるCPU完全制御モード又はファーストトライ自動モードにおいて、CPU107は信号S206に基づき、マルチチャネル・データマネージャ205における信号511が利用可能な状態であれば、バッファレジスタ1から4までの数値(成分I、Q、dI、dQ)を含めて、チャネル500から準備完了データを読み出す。なお留意すべき点として、符号位相CRNCO503、IFNCO512における中間周波数位相、及び積分期間カウンタ510の状態なども読み出し可能である。
一実施形態による自動制御モードにおいて、CPU107は信号S206に基づき、マルチチャネル・データマネージャ205における信号511が利用可能な状態であれば、バッファレジスタ1から4までの数値(成分I、Q、dI、dQ)を含めて、メモリ109から準備完了データを読み出す。マルチチャネル・データマネージャ205は、符号位相CRNCO503、IFNCO512における中間周波数位相、及び積分期間カウンタ510の状態など、追加データのチャネル500を読み出してメモリ109に書き込む構成とすることが考えられる。CPU107は、メモリ109から追加のデータを読み出す。
一実施形態において、信号S501(i)による処理前に、CPU107はチャネル500のパラメータの制御/変更が可能であり、これにはCRNCO503における符号周波数の変更、CRNCO503における符号位相シフトの設定、IFNCO512における中間周波数の変更、IFNCO512における中間周波数位相シフトの設定なども含まれる。
ストロボ生成器508の動作は米国特許第7,764,226号B1に記載されており、その開示内容全体を参照目的でここに取り入れる。
一実施形態において、マルチチャネル・データマネージャ205はDMAチャネル再ロードユニット207を制御する。DMAチャネル再ロードユニット207は、いくつかのチャネル500、BUS108、及びマルチチャネル・データマネージャ205と接続している。DMAチャネル再ロードユニット207は、各チャネル500のサーバとして機能する。
一実施形態においてDMAチャネル再ロードユニット207は、符号化レートNCO(CRNCO)503、符号生成器506、ストロボ生成器508、積分期間カウンタ510、中間周波数NCO(IFNCO)512、相関器515、及び整流子516を含む、各チャネル500の構成要素と接続している。
各チャネル500は信号の処理時に現在状態を有しており、これには各チャネル500の現在構成及び動作ロジックの現在状態、たとえば現在のCRNCO503の位相及びIFNCO512の位相が含まれる。
図7Aはパッケージ処理ステップを示しており、その内容を以下に述べる。
信号S305及びS307は、メモリ109に新規パッケージが存在する旨をマルチチャネル・データマネージャ205に通知する。CPU107は、信号S106、S206、S307、S305の組合せを使用して、チャネル500において処理されるGNSS信号を制御する。マルチチャネル・データマネージャ205及びDMAチャネル再ロードユニット207によるパッケージ処理には、次のステップが含まれる。下記の表は、パッケージ処理ステップを説明するものである。この表における「指定」欄は、図7Aのラベルの最終桁が特定のステップと関係していることを示す。(すなわち、ラベル9111、9211、及び9311は、それぞれ構成ステップに関係しており、ラベル9112、9212、及び9312は、それぞれロードステップに関係しており、ラベル9113、9213、及び9313は、それぞれ制御ステップに関係している、等)。
(表)
(表)
一実施形態において、新規パッケージの形成中に、チャネルの現在構成それぞれに要求されるすべてのステップを完了させる必要がある。
CPU完全制御モードにおいて、構成及び制御ステップはCPU107が制御する。CPU107は構成及び制御ステップにおいて、チャネル500にパッケージを送る前に、チャネル500を制御する。読出しステップはCPU107が制御する。読出しステップにおいてCPU107は、チャネル500におけるパッケージの処理後に、チャネル500から準備完了データを読み出す。マルチチャネル・データマネージャ205は、パッケージの処理後(処理ステップ後)に、IRQ信号S206を生成する。
ファーストトライ自動モードにおいて、構成及び制御ステップはCPU107が制御する。CPU107は構成及び制御ステップにおいて、ティック信号S106中に形成される最初のパッケージがチャネル500に送られる前に、チャネル500を制御する。読出しステップはCPU107が制御する。読出しステップにおいてCPU107は、ティック信号S106の期間中に生成された最後のパッケージをチャネル500が処理した後に、チャネル500から準備完了データを読み出す。マルチチャネル・データマネージャ205は、ティック信号S106の期間中に生成された最後のパッケージの、チャネル500における処理後(処理ステップ後)に、IRQ信号S206を生成する。
ロードステップ及び保存ステップは自動制御モードのみにおいて使用され、これらのステップによって、チャネル500を使用したいくつかの構成におけるGNSS信号の処理が可能になる。マルチチャネル・データマネージャ205は、読出しステップ後に割込み要求信号S206を生成し、データがメモリ109に送り込まれた旨をCPU107に通知する。マルチチャネル・データマネージャ205は、信号S305、S307を受信して、メモリ109内に新規パッケージが存在する旨を通知する。その後、マルチチャネル・データマネージャ205はパッケージをチャネル500に送る。CPU107は、信号S106、S206、及びS305を使用して、構成ステップ及び制御ステップのためのデータを作成し、読出しステップの後にデータを読み出す。
一実施形態における自動制御モードでは、NS2CSインターフェイスブロック202がシングルパッケージモードで動作するとき、構成ステップ及び制御ステップはマルチチャネル・データマネージャ205が制御する。ロードステップ及び保存ステップは、DMAチャネル再ロードユニット207が制御する。CPU107は、構成ステップ及び制御ステップのための制御コマンドをメモリ109に書き込む。パッケージをチャネル500に送る前に、構成、ロード、制御の各ステップが実行される。構成ステップにおいてマルチチャネル・データマネージャ205は、メモリ109から制御コマンドを読み出し、チャネル500にコマンドを書き込む。ロードステップにおいてDMAチャネル再ロードユニット207は、メモリ109からデータを読み出し、チャネル500に書き込む。制御ステップにおいてマルチチャネル・データマネージャ205は、メモリ109から制御コマンドを読み出し、チャネル500にコマンドを書き込む。その後、マルチチャネル・データマネージャ205の制御によって処理ステップが実行される。パッケージをチャネル500に送った後、保存ステップ及び読出しステップが実行される。保存ステップにおいてDMAチャネル再ロードユニット207は、チャネル500からデータを読み出し、メモリ109に書き込む。読出しステップはマルチチャネル・データマネージャ205が制御する。チャネル500におけるパッケージの処理後、読出しステップにおいてマルチチャネル・データマネージャ205は、チャネル500から準備完了データを読み出し、メモリ109に書き込み、IRQ信号S206を生成する。IRQ信号S206に基づき、CPU107はメモリ109から準備完了データを読み出す。
一実施形態における自動制御モードでは、NS2CSインターフェイスブロック202がマルチパッケージモードで動作するとき、構成ステップ及び制御ステップはマルチチャネル・データマネージャ205が制御する。ロードステップ及び保存ステップは、DMAチャネル再ロードユニット207が制御する。CPU107は、構成ステップ及び制御ステップのための制御コマンドをメモリ109に書き込む。ティック信号S106の期間中に生成された最初のパッケージをチャネル500に送る前に、構成、ロード、制御の各ステップが実行される。構成ステップにおいてマルチチャネル・データマネージャ205は、メモリ109から制御コマンドを読み出し、チャネル500にコマンドを書き込む。ロードステップにおいてDMAチャネル再ロードユニット207は、メモリ109からデータを読み出し、チャネル500に書き込む。制御ステップにおいてマルチチャネル・データマネージャ205は、メモリ109から制御コマンドを読み出し、チャネル500にコマンドを書き込む。マルチチャネル・データマネージャ205は、信号S305を使用して処理ステップを実行し、ティック信号S106の期間中に生成された最初のパッケージを送る。マルチチャネル・データマネージャ205は、信号S206を使用して処理ステップを実行し、最初のパッケージ以外の各パッケージを送る。ティック信号S106の期間中、チャネル500における最後のパッケージの処理後、保存ステップ及び読出しステップが実行される。保存ステップにおいてDMAチャネル再ロードユニット207は、チャネル500からデータを読み出し、メモリ109に書き込む。読出しステップはマルチチャネル・データマネージャ205が制御する。チャネル500においてティック信号S106の期間中に生成された最後のパッケージの処理後、読出しステップにおいてマルチチャネル・データマネージャ205は、チャネル500から準備完了データを読み出し、メモリ109に書き込み、IRQ信号S206を生成する。IRQ信号S206に基づき、CPU107はメモリ109から準備完了データを読み出す。一実施形態において、次の各ステップが、次に示す順序で実行される:
構成ステップ:
構成ステップ:
複数のチャネル500について、(たとえば図7Aにステップ9**1で示す)構成ステップを順次使用することができる。新規GNSS信号の処理を実行する必要があれば、チャネル500は新規構成に設定される。チャネル500は更に、必要に応じて、GNSS信号処理を停止することもできる。
ロードステップ:
ロードステップ:
チャネル500について、(たとえば図7Aにステップ9**2で示す)ロードステップが処理に使用される場合には、ロードステップが順次実行され、チャネル500の現在状態がメモリ109から読み出され、チャネル500に書き込まれ、連続処理については、先行するGNSS信号が各構成を使用して、チャネル500がメモリ109に保存される。
制御ステップ:
制御ステップ:
複数のチャネル500について、(たとえば図7Aにステップ9**3で示す)制御ステップを順次使用することができる。必要に応じて、制御コマンドがチャネル500に送られる。
処理ステップ:
処理ステップ:
すべてのチャネル500について、(たとえば図7Aにステップ9**4で示す)処理ステップが同時に(並行して)適用される。(信号S501によって表される)各パッケージは、すべてのチャネル500に同時に送られる。各チャネル500は、信号S501(i)として受信した自身のパッケージを処理する。
保存ステップ:
(たとえば図7Aにステップ9**5で示す)保存ステップは連続して順次実行され、ここでは処理後に保存ステップが実行される。チャネル500の現在状態はメモリ109に書き込まれ、チャネル500がメモリ109に連続して書き込む現在状態は処理GNSS信号であり、このようにメモリ109に書き込まれるデータは次のロードステップに使用される。
読出しステップ:
読出しステップ:
複数のチャネル500について、必要に応じて(たとえば図7Aにステップ9**6で示す)読出しステップは連続的に使用される。マルチチャネル・データマネージャ205において信号S511が利用可能な状態であれば、チャネル500から準備完了データが取得される。
一実施形態においてCPU107は、必要に応じて、マルチチャネル・データマネージャ205を使用せずにチャネル500からデータを読み出し、信号S206の後にマルチチャネル・データマネージャ205の動作を一時的に停止する。
一実施形態においてチャネル500は、過去に構成済である構成を処理せず、CPU107はチャネル500の1つ又は複数の新たな構成を設定せず、ここでマルチチャネル・データマネージャ205はチャネル500にパッケージを送らず(すなわちマルチチャネル・データマネージャ205はすべてのステップをスキップして)、信号S206を生成する。
一実施形態において自動制御モードでは、ティック信号S106の現在の期間の最後に処理されるパッケージの読出しステップの後にのみ信号S206が形成される。
ロードステップ及び保存ステップは、チャネル500の1つによっていくつかの構成を処理する場合に使用される。ロードステップ及び保存ステップを使用することによって、チャネル500の1つにおけるいくつかの構成を処理する場合、チャネル500のすべての構成にパイプラインモードを実施することが可能になる。各構成を処理するためには、パッケージをチャネル500に送る必要がある。
ロードステップ及び保存ステップが要求される場合、マルチチャネル・データマネージャ205はDMAチャネル再ロードユニット207に制御権を与える。DMAチャネル再ロードユニット207はロード/保存ステップを実行し、これをマルチチャネル・データマネージャ205に報告する。
一実施形態においては、マルチチャネル・データマネージャ205とDMAチャネル再ロードユニット207とを1つのモジュールに組み合わせて、1つの出力をBUS108に送信することが考えられる。
CPU完全制御モード及びファーストトライ自動モードにおける構成及び制御の各ステップにCPU107を使用することによって、チャネル500すべての制御の同期性が保証される。
一実施形態において自動制御モードでは、ティック信号S106の現在期間のパッケージの処理中に、CPU107はチャネル500のための構成及び制御をメモリ109に書き込む。マルチチャネル・データマネージャ205は、ティック信号S106の次の期間のパッケージを処理するときに、メモリ109から構成を読み出し、これをチャネル500に送る。この制御によって、チャネル500の同期制御が確約される。
自動制御モードでは、構成ステップ及び/又は制御ステップの前/後にマルチチャネル・データマネージャ205の動作を停止する必要がある場合、CPU107はマルチチャネル・データマネージャ205にコマンドを送る。マルチチャネル・データマネージャ205は動作を停止し、割込み要求信号S206を生成する。マルチチャネル・データマネージャ205は、CPU107からのコマンドに基づき、処理を継続する。CPU107が設定するマルチチャネル・データマネージャ205の停止は、単独又は周期的とすることが考えられる。
図7Aにおいて、背景に陰影が施されている各ステップは起動しない(すなわち使用されない)。一実施形態において、パッケージ生成の時間はティック信号S106の期間に等しい。
一実施形態においてチャネル500(1)は、構成1の構成において、信号S501(i)を処理する。構成1の構成においてデータパッケージは、一般的なGNSS受信機(図1参照)がパイプラインモードでチャネル500の動作を行う場合と同じ方法で処理される。
構成1において、ロードステップ及び保存ステップは使用されない。構成1は次の方法で実行される:ティック1において、構成が設定され、GNSS信号が処理される。必要に応じて準備完了データが読み出される;ティック2及びティック3において、GNSS信号処理が続行され、必要に応じて、制御コマンドを使用して準備完了データの読み出し及び/又は書き込みが行われる。
一実施形態においてチャネル500(2)は、構成2の構成及び構成3の構成において、信号S501(i+1)を処理する。
構成2は次の方法で実行される。ティック1において、構成が設定され、GNSS信号が処理され、現在状態の構成2のチャネル500(2)が保存され、必要に応じて準備完了データが読み出される。ティック2及びティック3において、GNSS信号処理は継続され、現在状態の構成2のチャネル500(2)のロード/保存が行われ、必要に応じて準備完了データが読み出され、制御コマンドが書き込まれる。
構成3は次の方法で実行される。ティック1は使用されない。ティック2において、構成が設定され、GNSS信号が処理され、現在状態の構成3のチャネル500(2)が保存され、必要に応じて準備完了データが読み出される。ティック3において、GNSS信号処理は継続され、現在状態の構成3のチャネル500(2)のロード/保存が行われ、必要に応じて準備完了データが読み出され、制御コマンドが書き込まれる。
他の一実施形態においてチャネル500(3)は、信号S501(i+2)を、構成4の構成及び構成5の構成において処理する。
構成4及び構成5は次の方法で実行される。ティック1において、構成が設定され、GNSS信号が処理され、現在状態の構成4/構成5のチャネル500(3)が保存され、必要に応じて準備完了データが読み出される。ティック2及びティック3において、GNSS信号処理は継続され、現在状態の構成4/構成5のチャネル500(3)のロード/保存が行われ、必要に応じて準備完了データが読み出され、制御コマンドが書き込まれる。
ティック信号S106 9200の後の新規パッケージの形成中、次のパッケージが同時に処理される:構成1におけるチャネル500(1)は信号S501(i)を処理し、構成2におけるチャネル500(2)は信号S501(i+1)を処理し、構成4におけるチャネル500(3)は信号S501(i+2)を処理する。その後、パッケージは次のように再び処理される:構成3におけるチャネル500(2)は信号S501(i+1)を処理し、構成5におけるチャネル500(3)は信号S501(i+2)を処理する。
図7Aに示すように、各ステップは次の順序で実行される:
ティック信号S106ナンバー1、すなわちティック1 9100が発生すると、次のステップが実行される:構成ステップ9111による構成1の設定;構成ステップ9121による構成2の設定;構成ステップ9141による構成4の設定;処理ステップ9114、9124、及び9144;保存ステップ9125及び9145;読出しステップ9116、9126、及び9146;構成ステップ9151による構成5の設定;処理ステップ9154;保存ステップ9155;読出しステップ9156。
ティック信号S106ナンバー2、すなわちティック2 9200が発生すると、次のステップが実行される:ロードステップ9222及び9242;構成1のための制御ステップ9213;構成2のための制御ステップ9223;構成4のための制御ステップ9243;処理ステップ9214、9224、及び9244;保存ステップ9225及び9245;読出しステップ9216、9226、及び9246;構成ステップ9231による構成3の設定;ロードステップ9252;構成5のための制御ステップ9253;処理ステップ9234及び9254;保存ステップ9235及び9255;読出しステップ9236;読出しステップ9256。
ティック信号S106ナンバー3、すなわちティック3 9300が発生すると、次のステップが実行される:ロードステップ9322及び9342;構成1のための制御ステップ9313;構成2のための制御ステップ9323;構成4のための制御ステップ9343;処理ステップ9314、9324、及び9344;保存ステップ9325及び9345;読出しステップ9316;読出しステップ9326;読出しステップ9346;ロードステップ9332及び9352;構成3のための制御ステップ9333;構成5のための制御ステップ9353;処理ステップ9334及び9354;保存ステップ9335及び9355;読出しステップ9336及び9356。ここで次に留意すべきである:処理ステップ9114、9124、及び9144は同時に実行される;処理ステップ9214、9224、及び9244は同時に実行される;処理ステップ9234及び9254は同時に実行される;処理ステップ9314、9324、及び9344は同時に実行される;処理ステップ9334及び9354は同時に実行される。
ティック信号S106の期間中(すなわち新規パッケージの形成時)には、「構成2…5」の構成を処理する目的で、パッケージをチャネル500(2、3)に2回送る必要がある。
一実施形態では、単一GNSS信号処理モードにおいて、チャネル500は、構成1に対応する構成において動作を行う。
一実施形態では、GNSS信号処理のマルチ構成モードにおいて、チャネル500はいくつかの構成に使用され、これは構成2…5に対応し、これらの構成は処理に追加又は処理から削除が可能であり、必要な構成のみについて動作が行われる。
一実施形態ではマルチチャネル・データマネージャ205を使用して、単一GNSS信号処理モード及びGNSS信号処理のマルチ構成モードにおいて、複数のチャネル500を同時に処理することができる。
図7Bは、一実施形態によるCPU完全制御モードにおける、マルチチャネル・データマネージャ205の動作のダイヤグラムを示す。
パッケージはティック信号S106の期間に対応する。CPU完全制御モードにおいてCPU107は、ティック信号S106、信号S305、及び信号S206を使用し、マルチチャネル・データマネージャ205を使用することによってGNSS信号処理を完全に制御し、構成、制御、読出しの各ステップを制御する。
一実施形態による単一GNSS信号処理モードにおいて、チャネル500は1つの構成のみを使用する。NS2CSインターフェイスブロック202が動作を開始し、ティック信号S106に基づきパッケージを形成する。CPU107は信号S305を受信し、構成及び制御の各ステップを実行する。処理ステップにおいてマルチチャネル・データマネージャ205は、CPU107のコマンドによってパッケージを測位チャネル104に送信する。マルチチャネル・データマネージャ205はパッケージの送信を終了し、信号S206を生成する。CPU107は信号S206を受信し、読出しステップを実行する。その後、すべてのステップが周期的に繰り返される。
図7Cは一実施形態による、(4つのパッケージがティックの期間ごとに形成される)ファーストトライ自動モードにおけるマルチチャネル・データマネージャ205の動作のダイヤグラムを示す。
ティック信号S106の期間にわたり、4つのパッケージが形成される(すなわちマルチパッケージモード)。ファーストトライ自動モードにおいて、パッケージ2及びパッケージ3の処理にはCPU107からのいずれの制御も要求されない。パッケージ4の処理後、CPU107は信号S206を受信し、チャネル500から準備完了データを読み出す。
一実施形態による単一GNSS信号処理モードにおいて、チャネル500は1つの構成のみを使用する。NS2CSインターフェイスブロック202は、ティック信号S106によってパッケージの形成を開始する。CPU107は信号S305を受信し、構成及び制御の各ステップを実行する。処理ステップにおいてマルチチャネル・データマネージャ205は、CPU107のコマンドによってパッケージ1を測位チャネル104に送信する。処理ステップにおいてマルチチャネル・データマネージャ205は信号S307によって、パッケージ2、パッケージ3、パッケージ4を測位チャネル104に送信する。マルチチャネル・データマネージャ205による送信はパッケージ4で完了し、マルチチャネル・データマネージャ205は、信号S206を生成する。CPU107は信号S206を受信し、読出しステップを実行する。その後、すべてのステップが周期的に繰り返される。
図7Dは一実施形態による、自動制御モードにおけるマルチチャネル・データマネージャ205及びDMAチャネル再ロードユニット207の動作、並びにシングルパッケージモードにおけるNS2CSインターフェイスブロック202のダイヤグラムを示す。
パッケージはティック信号S106の期間に対応する(シングルパッケージモード)。新規パッケージの形成中、現在のパッケージがチャネル500に2回送られ、1つのチャネル500を使用して、2つの構成によるGNSS信号が処理される。NS2CSインターフェイスブロック202は、ティック信号S106に基づきパッケージの形成を開始する。CPU107は、チャネル500のための制御コマンドをメモリ109に書き込む。次の各ステップは2つの構成において2回繰り返される。マルチチャネル・データマネージャ205は信号S305を受信し、構成、ロード、制御の各ステップを実行し、メモリ109からデータを読み込む。処理ステップにおいてマルチチャネル・データマネージャ205は、パッケージを測位チャネル104に送信する。マルチチャネル・データマネージャ205は、パッケージの送信を終了し、保存ステップ(現在状態のチャネル500からの読出し及びメモリ109への書込み)を実行し、読出しステップ(準備完了データのチャネル500からの読出し及びメモリ109への書込み)を実行し、信号S206を生成する。CPU107は信号S206を受信し、メモリ109から準備完了データを読み出す。その後、マルチチャネル・データマネージャ205は信号S305を待つ。その後、すべてのステップが周期的に繰り返される。
図7Eは一実施形態による、自動制御モードにおけるマルチチャネル・データマネージャ205及びDMAチャネル再ロードユニット207の動作、並びに(ティックごとに3つのパッケージが形成される)マルチパッケージモードにおけるNS2CSインターフェイスブロック202のダイヤグラムを示す。
ティック信号S106の期間にわたり、3つのパッケージが形成される(マルチパッケージモード)。新規パッケージの形成中、現在のパッケージがチャネル500に5回送られ、1つのチャネル500において、5つの構成によるGNSS信号が処理される。NS2CSインターフェイスブロック202は、ティック信号S106に基づきパッケージの形成を開始する。CPU107は、チャネル500のための制御コマンドをメモリ109に書き込む。マルチチャネル・データマネージャ205は信号S305を受信し、パッケージ1の処理を開始する。次の各ステップは5つの構成において5回繰り返される。マルチチャネル・データマネージャ205は、構成、ロード、制御の各ステップを実行し、メモリ109からデータを読み込む。処理ステップにおいてマルチチャネル・データマネージャ205は、パッケージを測位チャネル104に送信する。マルチチャネル・データマネージャ205はパッケージの送信を終了し、保存ステップ(現在状態のチャネル500からの読出し及びメモリ109への書込み)を実行する。マルチチャネル・データマネージャ205は信号S307を受信し、パッケージ2の処理を開始する。次の各ステップは5つの構成において5回繰り返される。ロードステップにおいてマルチチャネル・データマネージャ205は、メモリ109から現在状態を読み出し、チャネル500に書き込む。処理ステップにおいてマルチチャネル・データマネージャ205は、パッケージを測位チャネル104に送信する。マルチチャネル・データマネージャ205はパッケージの送信を終了し、保存ステップ(現在状態のチャネル500からの読出し及びメモリ109への書込み)を実行する。マルチチャネル・データマネージャ205は信号S307を受信し、パッケージ3の処理を開始する。次の各ステップは5つの構成において5回繰り返される。ロードステップにおいてマルチチャネル・データマネージャ205は、メモリ109から現在状態を読み出し、チャネル500に書き込む。処理ステップにおいてマルチチャネル・データマネージャ205は、パッケージを測位チャネル104に送信する。マルチチャネル・データマネージャ205はパッケージの送信を終了し、保存ステップ(現在状態のチャネル500からの読出し及びメモリ109への書込み)を実行する。次にマルチチャネル・データマネージャ205は読出しステップを実行し、準備完了データのチャネル500からの読出し及びメモリ109への書込みを行い、信号S206を生成する。CPU107は信号S206を受信し、メモリ109から準備完了データを読み出す。その後、マルチチャネル・データマネージャ205は信号S305を待つ。その後、すべてのステップが周期的に繰り返される。一実施形態においてGNSS受信機の構造には測位システム200が含まれており、これはクロックCLKnavに基づきパイプラインモードでGNSS信号を処理し、NS2CSインターフェイスブロック202を使用してパッケージを生成し、GNSS信号の処理に更なる柔軟性を提供する。一実施形態において、パッケージの形成はティック信号S106と関連しており、パッケージは、クロックCLKcpuに基づきCPUシステム210において更に処理される。
一実施形態において、複数の再量子化器103からのデータは、1つのNS2CSインターフェイスブロック202において、一定期間にかけて、同数のサンプルと1つのパッケージに結合され、メモリ109に配置されるパッケージが形成される。このパッケージはマルチチャネル・データマネージャ205を介して測位チャネル104に入力され、ここでクロックCLKcpuに基づき処理される。ここでNS2CSインターフェイスブロック202は、測位チャネル104においてパイプラインによるGNSS信号の処理を可能とするパッケージを順次生成する。測位チャネル104の制御及びデータ読出しは、パッケージ処理の合間に実施される。
一実施形態において、デシメータ(たとえば信号プロセッサ102)、デシメータNS2CS301)を使用する場合、パッケージは別個のNS2CSインターフェイスブロック202によって形成される。それぞれのNS2CSインターフェイスブロック202は自身のパッケージを形成し、それをメモリ109に書き込む。パッケージの形成後、マルチチャネル・データマネージャ205はメモリ109から各パッケージを取得し、それらを同時に測位チャネル104に送る。
一実施形態では、DMAチャネル再ロードユニット207の追加が主要な特徴とされる。DMAチャネル再ロードユニット207は、新規パッケージの形成中にチャネル500の支援によって、いくつかの現在構成におけるGNSS信号の処理を可能とする。一実施形態においてDMAチャネル再ロードユニット207は、チャネル500によるいくつかの現在構成のパイプライン処理を提供する。
パッケージは測位チャネル104において、次の異なるモードによって処理されることが考えられる:CPU107がすべてのGNSS信号処理を制御するCPU完全制御モード;CPU107がマルチチャネル・データマネージャ205及びチャネル500を制御するファーストトライ自動モード。マルチチャネル・データマネージャ205は、信号S307を使用して、CPU107からのコマンドによって、チャネル500のパッケージを送る。更に、CPU107がメモリ109を介してチャネル500を制御する自動制御モード。マルチチャネル・データマネージャ205は、メモリ109から制御データを読み出し、自身でパッケージを生成する。このモードにおいてDMAチャネル再ロードユニット207は、いくつかの現在構成におけるパッケージの処理に使用される。動作前、及び動作中には必要に応じて、CPU107はマルチチャネル・データマネージャ205を制御する。
DMAチャネル再ロードユニット207を使用することによって、チャネル500の数の削減が可能となり、その一方でGNSS信号処理の品質が同一であることが確約され、又はその反対に、チャネル数を変更せずに、いくつかの構成によるチャネルの再利用という機能的な利点も得られる。
標準的なGNSS受信機の場合、チャネル500は1つの構成におけるGNSS信号を処理する。本開示の場合、チャネル500はいくつかの構成におけるGNSS信号を処理することから、これはチャネル500の数が増加することに等しい。更に多数の構成を使用することによって、GNSS受信機の動作品質が向上する。
一実施形態によると、ここで説明しており、たとえば図2、図3、図5、図6に示した構成要素の動作及び数式を実施するために、コンピュータが使用される。これらの構成要素としては、たとえばADCs、信号プロセッサ、再量子化器などが考えられる。このコンピュータの高レベルのブロックダイヤグラムを図8に示す。コンピュータ1002は、コンピュータ1002の全体動作を規定するコンピュータプログラム指令を実行することによってこの全体動作を制御する、プロセッサ1004を含む。コンピュータプログラム指令は、保存装置1012、又はその他のコンピュータ読取可能媒体(たとえば磁気ディスク、CD ROMなど)に保存し、コンピュータプログラム指令の実行を希望するときに、メモリ1010からロードすることができる。このように、ここで述べた方法ステップは、メモリ1010及び/又は保存装置1012に保存されているコンピュータプログラム指令によって規定され、コンピュータプログラム指令を実行するプロセッサ1004によって制御することが可能である。たとえばコンピュータプログラム指令は、ここで述べた様々な方法の1つによって規定されるアルゴリズムを実行するために当業者がプログラムした、コンピュータ実行可能コードとして実施することが可能である。このようにプロセッサ1004は、コンピュータプログラム指令を実行することによって、方法ステップによって規定されるアルゴリズムを実行する。コンピュータ1002は更に、ネットワークを介して他の装置と通信するための、1つ又は複数のネットワークインターフェイス1006も有している。コンピュータ1002は更に、コンピュータ1002とのユーザの双方向動作を可能とする、入力/出力装置1008(たとえばディスプレイ、キーボード、マウス、スピーカ、ボタンなど)も有している。当業者であれば、実際のコンピュータの実施には他の構成部品も含まれる可能性があり、図8は例示目的でこのようなコンピュータの構成部品の一部をハイレベルで表現したものであると認識するであろう。
上述した詳細な説明は、すべての点において参考的かつ例示的であるが、限定的ではないものと理解され、ここで開示された発明的概念の範囲は、各特許法で許される最大の幅によって解釈されるべきである。ここで表示及び説明した各実施態様は発明的概念の各原理を例示したものに過ぎず、当業者であれば、発明の範囲及び要旨から逸脱することなく、各種変形例の実施が可能なものと理解するであろう。当業者であれば、発明的概念の範囲及び要旨から逸脱することなく、各種特徴のその他の組合せの実施が可能なものと考えるであろう。
Claims (19)
- 測位受信機であって、
アンテナから全球測位衛星システム(GNSS)信号の受信及び送信を行うよう構成された、複数のRF伝送路と;
クロックCLKnavで作動する前記GNSS信号を処理するよう構成された測位システムと;からなり、前記測位システムは、
複数の前記RF伝送路の1つからGNSS信号を受信し、デジタル化信号を生成するよう、それぞれが構成された複数のアナログ/デジタル変換器(ADC)と;
前記デジタル化信号を処理するよう構成された複数の信号プロセッサと;
処理後の前記デジタル化信号を低ビットデータに変換するよう構成された複数の再量子化器と;
前記低ビットデータに基づきパッケージを生成するよう構成された、複数の測位システムからCPUシステムへの(NS2CS)インターフェイスブロックと;
データストリームを分配するよう構成されたMUX相互接続ユニットと;
時間スケールであるティック信号を生成するよう構成された時間制御ユニットと;
を備え、
前記ティック信号に基づき動作するCPUシステムであって、前記CPUシステムは、CLKcpuを作動させ、更に、
前記データ及び前記パッケージを保存するよう構成されたメモリと;
前記パッケージをデータに変換するよう構成されたマルチチャネル・データマネージャと;
前記マルチチャネル・データマネージャからデータを受信して処理するよう構成された複数のチャネルと;
前記データが準備完了であることを示すチャネル生成積分期間信号と;
さまざまな構成を作動させる前記複数のチャネルそれぞれの現在状態を制御するよう構成されたDMAチャネル再ロードユニットであって、更に、前記マルチチャネル・データマネージャが前記DMAチャネル再ロードユニットを制御するよう構成されたものと;
前記測位システム及び前記CPUシステムを制御するよう構成されており、前記測位システム及び前記CPUシステムから受信したデータを処理するよう構成されているCPUであって、CPUは前記ティック信号を使用し、前記信号プロセッサ、前記再量子化器、前記NS2CSインターフェイスブロック、前記マルチチャネル・データマネージャ、及び前記複数のチャネルの間の制御を同期化するために割込み要求信号を使用することを特徴とするものと;を備えるもの。 - 請求項1に記載の測位受信機であって、前記NS2CSインターフェイスブロックは、前記ティック信号の期間について最後のパッケージを前記メモリに書き込んだ後に、前記CPU及び前記マルチチャネル・データマネージャへの割込み要求信号を生成することを特徴とするもの。
- 請求項1に記載の測位受信機であって、前記NS2CSインターフェイスブロックは、パッケージをメモリに書き込み、RUN信号を生成することを特徴とするもの。
- 請求項1に記載の測位受信機であって、前記NS2CSインターフェイスブロックは、1回の期間について同数のサンプルを有するいくつかの再量子化器から低ビットデータを受信し、前記低ビットデータを、設定済サイズのパッケージに変換することを特徴とするもの。
- 請求項1に記載の測位受信機であって、前記NS2CSインターフェイスブロックは、ティック信号に基づきデータを送ることを開始し、前記ティック信号の期間にわたり1つのパッケージを生成するか、又は前記ティック信号の期間にわたりいくつかのパッケージを生成することを特徴とするもの。
- 請求項1に記載の測位受信機であって、前記マルチチャネル・データマネージャは、1つの期間にわたり形成されたすべてのパッケージを前記メモリから読み出し、パッケージをデータに変換し、前記複数のチャネルに同時に送ることを特徴とするもの。
- 請求項1に記載の測位受信機であって、現在の前記ティック信号の期間における最後のパッケージの処理後、マルチチャネル・データマネージャはCPUのために割込み要求信号を生成し、CPUは前記マルチチャネル・データマネージャからの割込み要求信号を処理することを特徴とするもの。
- 請求項1に記載の測位受信機であって、前記マルチチャネル・データマネージャは、前記RUN信号、前記NS2CSインターフェイスブロックからの割込み要求信号、前記CPUからのコマンドのさまざまな組合せに基づき、前記メモリからパッケージを読み出すことを特徴とするもの。
- 請求項1に記載の測位受信機であって、前記マルチチャネル・データマネージャはパッケージをデータに変換し、次のパッケージの形成中に何回か、前記複数のチャネルに送ることを特徴とするもの。
- 請求項1に記載の測位受信機であって、前記DMAチャネル再ロードユニットは、前記メモリから前記複数のチャネルの前記現在状態を読み出し、前記データの処理前に、前記現在状態を前記チャネルにロードすることを特徴とするもの。
- 請求項1に記載の測位受信機であって、前記DMAチャネル再ロードユニットは、前記複数のチャネルの前記現在状態を読み出し、データ処理後に前記メモリに保存することを特徴とするもの。
- 請求項1に記載の測位受信機であって、前記複数のチャネルの1つは整流子を使用して、前記複数のチャネルの1つについて選択された許可信号が利用可能であれば、前記マルチチャネル・データマネージャから選択された前記データを処理することを特徴とするもの。
- 請求項1に記載の測位受信機であって、前記CPUは、複数の前記チャネルにおけるデータ処理後に準備完了データを読み出し、処理することを特徴とするもの。
- 請求項1に記載の測位受信機であって、前記CPUはデータ処理の合間に、前記複数のチャネルに制御信号を送り、前記複数のチャネルについてのチャネル構成を設定することを特徴とするもの。
- 請求項1に記載の測位受信機であって、前記CPUはメモリを介して、前記複数のチャネルに制御信号を送り、前記複数のチャネルについてのチャネル構成を設定することを特徴とするもの。
- 請求項15に記載の測位受信機であって、前記マルチチャネル・データマネージャは、前記メモリから、制御信号、前記複数のチャネル、及び前記複数のチャネルについての前記チャネル構成を読み出し、チャネルにデータ処理前に書き込むことを特徴とするもの。
- 請求項15に記載の測位受信機であって、データ処理後、前記マルチチャネル・データマネージャはチャネルから準備完了データを読み出し、メモリに書き込み、CPUのために割込み要求信号を生成し、CPUはマルチチャネル・データマネージャからの割込み要求信号を処理することを特徴とするもの。
- 請求項1に記載の測位受信機であって、前記CPUからのコマンドに基づき、マルチチャネル・データマネージャはデータ処理の合間の動作を停止し、CPUのための割込み要求信号を生成し、データ処理を再開し、CPUはマルチチャネル・データマネージャからの割込み要求信号を処理することを特徴とするもの。
- 請求項1に記載の測位受信機であって、1つのチャネル処理パッケージはいくつかの構成を使用することを特徴とするもの。
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