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JP2025528551A - 組織の穴を閉鎖するための医療装置及び方法 - Google Patents

組織の穴を閉鎖するための医療装置及び方法

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JP2025528551A
JP2025528551A JP2025514298A JP2025514298A JP2025528551A JP 2025528551 A JP2025528551 A JP 2025528551A JP 2025514298 A JP2025514298 A JP 2025514298A JP 2025514298 A JP2025514298 A JP 2025514298A JP 2025528551 A JP2025528551 A JP 2025528551A
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JP2025514298A
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ゲー. バーンズ、テレンス
ゲッツ、ヴォルフガング
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ヴェノック メディカル ゲーエムベーハー
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Abstract

本発明は、患者の組織(301)の穴(302)、切開部、穿刺部、組織を通る通路、及び/又は血管若しくは他の身体内腔(略して穴)との連通を閉鎖するための医療装置であって、1つ以上の閉鎖デバイス(600)を解放可能に収容するための閉鎖デバイスホルダ(802)と、穴(302)の対向する側面に接触し、側面を引き込ませるため、且つ/又は穴(302)を広げ、穴(302)の形状がスリット若しくはスリット状若しくはよりスリット状に変化した穴(302)にするため、又は穴(302)の寸法若しくは直径を、穴(302)の少なくとも1つの若しくは正確に1つの寸法において拡大させる、若しくは増大させるための引込ユニット(100)と、を備える、医療装置に関する。

Description

本発明は、請求項1の序文に係る穴又は開口部を閉鎖するための医療装置、請求項19の序文に係る穴を閉鎖するための方法、請求項21に係る方法、請求項22に係る閉鎖デバイス、及び請求項23に係るセットに関する。
本発明は、概して、組織に係合するため及び/又は組織を貫通する開口部を閉鎖するための、より具体的には、縫合に代わる、血管又は他の体腔における穴を閉鎖するための医療装置(手短に言えば、装置)及び方法に関し、より詳細には、特に患者の身体内での侵襲的処置の後に、身体器官又は血管壁にある開口部を閉鎖するための用途を有する閉鎖デバイス、及び対応する使用方法に関する。
本発明の目的は、穴を閉鎖するためのさらなる医療装置、方法、閉鎖デバイス及びセットを提案することであり得る。
上述の目的は、例えば請求項1に記載の特徴を有する、穴を閉鎖するための医療装置によって達成される。それは、請求項19の特徴を有する、穴を閉鎖するための方法、請求項21に係る方法、請求項22に記載の特徴を有する閉鎖デバイス、及び請求項23に係るセットによってさらに達成される。
上記及び以下の記述のすべてにおいて、「であってもよい(may be)」又は「を有し得る(may have)」などの表現の使用は、それぞれ「好ましくは~である」又は「好ましくは~を有する」などと同義に理解されるべきであり、本発明に係る実施形態を例示することが意図されている。
本明細書で数字の単語が言及されるときはいつでも、当業者はそれらを数値の下限の指示として認識又は理解するものとする。したがって、これが当業者にとって明らかな矛盾をもたらさない限り、当業者は、例えば「1つ」を「少なくとも1つ」を包含するものとして理解するものとする。この理解はまた、当業者の観点から明らかに技術的に可能である場合にはいつでも、数値の単語、例えば「1つ」が代替的に「正確に1つ」を意味し得るという解釈として本発明によって等しく包含される。これらの理解は両方とも本発明に包含され、本明細書で使用されるすべての数値の単語に適用される。
本発明の主題が特定の実施形態において1つ又はいくつかの特徴を含むことが本明細書に開示されている場合、本発明に係る主題は、例えば、特許請求の範囲の意味において、同様に本発明に係るものである他の実施形態において、この特徴又はこれらの特徴を明確に含まないことも本明細書にそれぞれ開示されている。本明細書で言及される各実施形態について、例えば否定として定式化された反対の実施形態も開示される。
本発明は、したがって、患者の組織の穴、切開部、穿刺部、組織を通る通路、及び/又は血管若しくは他の体腔(略して、穴)との連通を閉鎖するための医療装置を提案する。本明細書では、医療装置は、1つ以上の閉鎖デバイスを解放可能に収容する且つ/又は保持するための閉鎖デバイスホルダを備える。
医療装置は、任意選択的に引込ユニットを更に備える。引込ユニットは、医療装置の使用中に、穴の組織の対向する側面又は組織を引き込ませるため、且つ/或いは穴を広げるため、好ましくは穴の組織の対向する側面と接触し、任意選択的に穴の形状がスリット又はスリット状若しくはよりスリット状に変化した穴にするように設計又は配置されてもよい。この目的のために、又はこれを達成するために、引込ユニットは適切に構成されてもよい。例えば、この引込動作又はこの変化は、引込ユニットの部品間(例えば、引込デバイスの間、或いは(設けられている場合)そのアームの間又は当該アームの先端の間)の隙間又は距離を広げることによって達成されてもよく、その結果、穴の寸法又は直径の、穴の少なくとも1つの又は正確に1つの寸法における拡大又は増大をもたらす結果になり得る。
さらに、方法が提案される。第1の方法は、本発明に係る医療装置を提供する及び/又は設定するステップを包含し、第2の方法は、この医療装置を使用して穴を閉鎖するステップに関する。
本発明に係るセットは、本発明に係る医療装置と、任意選択的にさらなるガイドワイヤとを備えるか、又はそれらからなる。
この場合、医療装置は、それぞれ本明細書に記載される閉鎖デバイスホルダ、引込デバイスホルダ、及び展開デバイスを備える。
本発明の有利な発展形態は、それぞれ従属クレーム及び実施形態の主題である。
本明細書で実施形態が言及されるときはいつでも、それは本発明に係る例示的な実施形態を表す。本明細書において発明が言及されるときはいつでも、本発明が意味される。
本発明に係る実施形態は、技術的に可能な任意の組み合わせで、上記及び/又は以下で言及される特徴の1つ又はいくつかを含んでよい。
いくつかの実施形態では、本発明に係る医療装置の引込ユニットは、少なくとも1つの引込デバイスホルダと、少なくとも1つの引込デバイスとを備える。引込デバイスは、好ましくは、引込デバイスホルダ内に少なくとも部分的に収容されてもよい。引込デバイスは、任意選択的に、好ましくは解放可能な方法で、引込デバイスホルダ内に少なくとも部分的に収容されてもよく、好ましくは、引込デバイスホルダに対して移動可能又は摺動可能な方法で引込デバイスホルダ内に配置される。
引込デバイスホルダは、閉鎖されるべき穴を通って又は閉鎖されるべき穴の中に進められる又は延伸されるように構成されることが好ましい遠位端と、近位端との両方を有してもよい。
引込デバイスを引込デバイスホルダに出し入れするように移動させるための機構が設けられてもよい。
いくつかの実施形態では、本発明に係る医療装置の少なくとも2つの引込デバイスは、引込デバイスホルダ内に解放可能に捕捉される。とりわけ、それらは、特に閉鎖されるべき穴の開口レベルより下方に配置されるために、引込デバイスホルダ又は必要に応じてそうするように構成された機構を操作することによって、それらが引込デバイスホルダから少なくとも部分的に解放されるように構成されるように捕捉されている。
いくつかの実施形態では、本発明に係る医療装置の引込デバイスホルダ及び/又は引込デバイスは、特に穴がその形状を変化させるように穴の対向する側面を引き込むように構成される。例えば、穴は、幾分丸みを帯びた形状からスリット穴に変化してもよい。好ましくは、これは、穴の引き込まれた長手方向直径の長さの少なくとも2倍である延伸された横方向直径をもたらす。「横方向」は、血管の長手方向に垂直な方向を指してもよい。長手方向直径は、血管の長手方向軸の方向に伸びてもよい。
いくつかの実施形態では、本発明に係る医療装置の引込ユニットは、以下の、
第1の側面及び反対側の第2の側面、
第1のアーム及び第2のアーム、
第1の引込デバイス及び第2の引込デバイス、並びに/又は
第1の引込デバイスホルダ及び第2の引込デバイスホルダ
のうちの少なくとも1つを有する少なくとも1つの引込デバイスを備える。
特定の実施形態では、医療装置の任意選択のノブ及び/又はハンドル部材若しくはハンドル部材ケーシング(又はそれぞれの少なくとも一部)は、樹脂、プラスチック、ガラス繊維、木材、金属又は複合材料、又は本明細書で言及される材料の組み合わせから作製される。他の実施形態では、医療装置の任意選択のノブ及び/又はハンドル部材又はハンドル部材ケーシング(又はそれぞれの少なくとも一部)は、樹脂から、又はプラスチックから、又はガラス繊維から、又は木材から、又は金属から、又は複合材料から、又は本明細書で言及される材料の組み合わせからは作製されない。
いくつかの実施形態では、ハンドル部材又はそのケーシングは、例えばユーザのために、少なくとも1つのスライダを備える。他の実施形態では、ハンドル部材又はそのケーシングは、スライダを含まない。
いくつかの実施形態では、ハンドル部材又はそのケーシングは、例えばユーザのために、回転を並進に変換する少なくとも1つの回転要素を備える。他の実施形態では、ハンドル部材又はそのケーシングは、そのような回転要素を含まない。
いくつかの実施形態では、機構は、第1の側面又は第1のアームなどが、第2の側面又は第2のアームなどから隔離する又は離れるように、引込デバイス、引込ユニット又は任意の他の構成要素などの形状を修正するように構成された真空デバイスを備え得るか、又は当該真空デバイスからなり得る。
真空デバイスは、内腔の内部で真空を達成するように試みることによって、その構成要素、例えば引込ユニットの断面が、第1の寸法では増大するが、第1の寸法に垂直な第2の寸法では縮小して変更するように、例えば引込ユニットの内部の、好ましくは閉鎖された内腔から流体(例えば空気)を吸い込むように構成されてもよい。このようにして、例えば引込ユニットの向かい合う第1及び第2の側面は、引込ユニットの周長が一定に保たれている間に互いに離れるように移動する。
真空デバイスと流体連通している好ましくは閉鎖された内腔は、少なくとも1つの状態(真空が適用されているか否かにかかわらず)において、第1の方向において、第1の方向に垂直な第2の方向よりも長い断面を有することができる。
いくつかの実施形態では、引込ユニット又は引込デバイスは、血管内腔から医療装置を部分的に引き出す間、停止部として使用され得るか、又は外科医に触覚フィードバックを与え得る湾曲部又は段差を有するか、又はその前側又はその後側において屈曲する。湾曲部、段差などは、医療装置の先端、又はその引込ユニット、引込デバイスなどが血管又は穴の縁で静止したことを示すことができる。このことは、医療装置が閉鎖デバイスを展開するために適した位置にあることを示す。これを達成するために、湾曲部、段差などは、例えば医療装置又は引込デバイスの自由端から所定の距離未満で配置される。また、湾曲部、段差、又はそれが屈曲する位置は、閉鎖デバイスを解放する前に医療装置を血管内腔からあまりにも遠くに引き出し過ぎてしまうことに対する保護として機能することができる。
いくつかの実施形態では、医療装置は、真空デバイス又は真空源を備えていない、且つ/又は真空デバイス又は真空源に接続されていない。
いくつかの実施形態では、医療装置は、圧力安定器ではない。
いくつかの実施形態では、引込デバイスの部品は、解放されたとき、又は応力を受けていない状態にあるとき、且つ/又は組織を引き込むために使用されたときに、互いに逸れるか、又は互いに離れる。
いくつかの実施形態では、引込デバイス及び閉鎖部材又はそれらの部品は、それぞれ、少なくとも部分的に同じハンドル部材から出ていてもよい。
いくつかの実施形態では、引込ユニットは、例えば、穴又は穴を取り囲む組織の対向する側面に接触し、それらの側面を引き込むように、且つ/又は穴を広げ、穴の形状がスリット若しくはスリット状若しくはよりスリット状に変化した穴にする、又は、引込デバイスの部品の間の空間若しくは隙間を広げることによって、例えば、設けられている場合、引込デバイスのアーム若しくはこれらのアームの先端を互いに離れるように移動させることによって、穴の寸法若しくは直径を、穴の少なくとも1つ若しくは正確に1つの寸法において拡大させる若しくは増大させるように設計されている。
いくつかの実施形態では、本発明に係る医療装置は、閉鎖デバイスホルダ内に含まれる少なくとも1つの閉鎖デバイスを備える。
いくつかの実施形態では、本発明に係る医療装置の閉鎖デバイスは、閉鎖デバイスの応力がかかった状態において閉鎖デバイスホルダ内に少なくとも部分的に含まれる。特に、閉鎖デバイスは、とりわけ閉鎖デバイスが展開されていない状態にあるときに、閉鎖デバイスホルダの遠位端の内部に含まれる。ここで、閉鎖デバイスは、好ましくは、2つ以上の端部と、例えば2つ以上のアームを介して2つ以上の端部と接続する接合部とを有する。
いくつかの実施形態では、本発明に係る医療装置の閉鎖デバイスは、閉鎖デバイスが医療装置の使用中に閉鎖デバイスホルダの遠位端から出るように操作されるとき、閉鎖デバイスが、例えば、閉鎖デバイスホルダの外に2つ以上のアームを曲げることによって、その応力又はその一部を解放するように、閉鎖デバイスホルダ内に含まれる。それにより、2つ以上の端部は、穴を取り囲む組織の内壁を穿孔するように配置される。
いくつかの実施形態では、本発明に係る医療装置の閉鎖デバイス、引込デバイス、引込デバイスホルダの少なくとも一部は、変形可能な形状記憶合金で作製される、且つ/又は自己拡張型形状記憶部分又はワイヤ本体を有する。
いくつかの実施形態では、本発明に係る医療装置の閉鎖デバイス、引込デバイス、引込デバイスホルダの少なくとも一部は、ニチノールで作製される。
いくつかの実施形態では、本発明に係る医療装置の閉鎖デバイス、引込デバイス、引込デバイスホルダの少なくとも一部は、生体適合性材料及び/又は生体吸収性材料で作製される。
いくつかの実施形態では、生体適合性材料及び/又は生体吸収性材料は、Ti、Ti合金、ニチノール、ステンレス鋼、ポリマー材料、及びセラミックからなる群から選択される少なくとも1つの材料である。
本発明に係る医療装置のいくつかの実施形態では、閉鎖デバイス又はその一部は、応力のない状態にあるとき、(例えば、閉鎖デバイスのアーム、支柱などによって囲まれた貫通開口部を有する)閉鎖形態になるようにカールする。
本発明に係る医療装置のいくつかの実施形態では、閉鎖デバイス又はその一部は、応力のない状態にあるとき、ループ状又はリング状又は円に似た形状になるようにカールする。
本発明に係る医療装置のいくつかの実施形態では、配置後の閉鎖デバイスは、10マイクロメートル~1センチメートル、好ましくは40マイクロメートル~200マイクロメートル、より好ましくは50マイクロメートル~100マイクロメートルの範囲の断面寸法を有する。
いくつかの実施形態では、閉鎖デバイスは、2つのアームを有する。
いくつかの実施形態では、アームの少なくとも1つは、少なくとも1つ又は1つの第1の曲げ方向及び少なくとも1つ又は1つの第2の曲げ方向を有する。したがって、アームの少なくとも1つ又は1つの第1の部分は、第1の曲げ方向に曲げられるのに対して、このアームの少なくとも1つ又は1つの第2の部分は、第2の曲げ方向に曲げられ、第1の曲げ方向と第2の曲げ方向とは、互いに同一ではない、互いに対向する向きである、互いに離れるように向いている、などのうちの少なくとも1つである。
いくつかの実施形態では、閉鎖デバイス又は血管の穴の閉鎖状態では、アームの第1のアームの端部又は先端は、アームの第2のアームから離れるように向いているのに対して、第2のアームの端部又は先端は第1のアームから離れるように向いている。
いくつかの実施形態では、医療装置は、ハンドル部材(若しくはハンドル若しくはハンドルデバイス)を備える、又は当該ハンドル部材からなる。
いくつかの実施形態では、引込デバイスを作動させる又は進めるために、ハンドル部材は、第1のスライダと、任意選択的に、好ましくはハンドル部材の長手方向にユーザによって移動されるように配置された第2のスライダとを有することができる。
任意選択的に、その端部位置において、又は別の位置において、第1のスライダは、定位置にロックされてもよい。好適な機構が、例えばハンドル部材に設けられてもよい。
いくつかの実施形態では、閉鎖デバイスホルダの全部又はその一部は、完全に又はその一部のみが互いに平行である。
いくつかの実施形態では、ハンドル部材のケーシングは、ハンドル部材のケーシングに対して閉鎖デバイスホルダを進めるためにユーザによってスイッチを移動させることができる開口部を備える。
特定の実施形態では、閉鎖デバイスホルダは、血管の穴の閉鎖動作全体にわたって互いに平行なままであるように配置される。他の実施形態では、それらは、血管の穴に向かって進められているときに互いに離れる、又は互いに逸れるように配置される。
いくつかの実施形態では、閉鎖デバイスホルダは、互いに平行ではないか、又はそれらの一部(例えば、それらの近位部分)のみが平行であるが、例えばそれらの遠位部分(例えば、それらの先端)が平行ではない。特定の実施形態では、近位部分は、互いに平行である。いくつかの実施形態では、遠位部分は、互いに対して任意選択的に所定の角度下にある。
いくつかの実施形態では、閉鎖デバイスホルダの一部の先端の間又は遠位端の間の距離は、例えば、閉鎖のために血管の穴に向かって進められたとき、血管の穴を閉鎖するために閉鎖デバイスホルダが出て行く医療装置又はハンドル部材の開口部の直径よりも大きい。
特定の実施形態では、閉鎖デバイスホルダの先端の間又は遠位端の間又は任意の他の対応する部分の間の距離は、それらの応力を受けていない状態又は完全に展開された状態において、且つ/又は血管の穴を閉鎖するために進められたときに、隣接する閉鎖デバイスホルダの間で等距離にある。
特定の実施形態では、例えば、閉鎖のために血管の穴に向かって進められたとき、又はその応力を受けていない状態、若しくは完全に展開された状態での、引込デバイスの一部又はそれらのアームの先端の間又は遠位端の間の距離は、上述の閉鎖デバイスホルダの一部の先端の間又は遠位端の間の距離よりも大きい。
いくつかの実施形態では、閉鎖デバイスホルダが血管の穴に向かって進められるときに互いに逸れるか、又は互いに離れることを保証するための送達支持体が設けられる。
いくつかの実施形態では、送達支持体は、ワイヤ、ワイヤネット若しくは構造体を備える、又はそれらのそれぞれからなる。
いくつかの実施形態では、送達支持体は、折り畳み可能及び/又は折り畳み不可能な要素である。
いくつかの実施形態では、閉鎖部材の外側又は側面に、閉鎖デバイスホルダ又は送達支持バンパーが配置される。
いくつかの実施形態では、ハンドル部材は、任意選択的にU字形又はV字形のガイドスロット(案内溝)を有するスリーブ又は好ましくは回転可能な別の要素又は円筒形の要素を含む。ガイドスロットは、スリーブの外面の一部であってもよく、又はスリーブの外面に加えられてもよい。
いくつかの実施形態では、ガイドスロットは、転回点と呼ばれる、別のスロット部分によって、各々が互いに接続されている第1のスロット部分及び第2のスロット部分を含む。
いくつかの実施形態では、ハンドル部材、ノブ、又はスリーブ自体は、ガイドスロットの転回点を通して、同様にピンを案内するように配置された弾性要素、ばねなどを備える。
いくつかの実施形態では、引込デバイスは、複数(ここでは2つ)のアームを備える。
いくつかの実施形態では、引込デバイスのアームは、外側脚部及び内側脚部と呼ばれる2つの脚部を備える。
いくつかの実施形態では、外側脚部及び内側脚部は、溶接された部分において又は溶接部分によって、互いに溶接されてもよい。
いくつかの実施形態では、外側脚部及び内側脚部は、トラフ開口部であり得る若しくはそれらの間にトラフ開口部を形成し得る1つ若しくは2つの中間開口部を取り囲むか、又は当該中間開口部に外接する。
いくつかの実施形態では、内側脚部は、直線、又は実質的に直線である。
いくつかの実施形態では、外側脚部は、くぼみ、膨らみ又はへこみを有するように又は形成するように曲げられる。
いくつかの実施形態では、引込デバイスのアームは、各々、引込ユニットの別個の開口部を通って出る。他の実施形態では、アームの一部又はすべては、引込ユニットの共通の開口部を通って出る。
いくつかの実施形態では、使用時にアームが通って出る引込ユニットの開口部の少なくとも1つは、自身の長さよりも小さい幅を有する。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのアームが通って出る引込ユニット及び/又は閉鎖デバイスホルダの開口部の少なくとも1つは、楕円の開口領域を有する。引込ユニット及び/又は閉鎖デバイスホルダの開口部の他の形状、例えば長方形の形状も本発明によって包含される。
いくつかの実施形態では、本発明に係る医療装置は、閉鎖デバイスを操作するために、好ましくは閉鎖デバイスホルダの近位端を通って延びる押圧デバイスをさらに備える。押圧デバイスは、閉鎖デバイスに対して作用することによって、例えば閉鎖デバイスを押すことによって、閉鎖デバイスを変形させないように構成されてもよい。
本発明に係る医療装置のいくつかの実施形態では、押圧デバイスは、ロッド若しくはピストンであるか、又はロッド若しくはピストンを備える。
いくつかの実施形態では、本発明に係る医療装置は、閉鎖デバイスを操作するために閉鎖デバイスホルダの近位端を通って延びる保持デバイス又は引き出しデバイスを更に備える。ここで、前記保持デバイスは、閉鎖デバイスに、特に解放可能に装着されるか、又は閉鎖デバイスに接続される。
いくつかの実施形態では、本発明に係る医療装置の保持デバイスは、紐又は縫合糸である。
いくつかの実施形態では、本発明に係る医療装置の閉鎖デバイスホルダは、閉鎖デバイスホルダの内壁上の1つ以上の溝、及び/又は閉鎖デバイスホルダの長手方向に沿って、好ましくは溝を通って又は溝に沿って保持デバイスを案内するための押圧デバイス上の1つ以上の溝を有する。
本発明に係る医療装置のいくつかの実施形態では、閉鎖デバイスホルダの遠位端は、閉鎖デバイスホルダの壁上に2つ以上のチャネルを有する。これらのチャネルは、医療装置の操作時に、又はユーザによって必要とされるときに、閉鎖デバイスの1つ以上の端部が閉鎖デバイスホルダから出ることを可能にする。端部は、閉鎖デバイスホルダの片側から出てもよいし、両側から出てもよい。チャネルは、スリット状であってもよい。チャネル又はその近位端は、遠位端によって閉鎖デバイスホルダの遠位方向に越えられてもよい。
本発明に係る医療装置のいくつかの実施形態では、閉鎖デバイスホルダの遠位端は、閉鎖デバイスホルダの壁の上に、特に閉鎖デバイスホルダの円周内に、少なくとも1つのチャネル又は互いに対向する側に配置された2つのチャネルを有する。
本発明に係る医療装置のいくつかの実施形態では、引込デバイスホルダは、細長い管であるか、又は細長い管を備える。この細長い管は、例えば金属若しくはプラスチックを含むか、又は金属若しくはプラスチックからなり、好ましくは引込デバイスを捕捉するように構成される。
閉鎖デバイスホルダは、組織の穴を通って又は穴の中に進められる又は延伸されるための遠位端と、閉鎖デバイスホルダ内に収容されるとき及び場合に閉鎖デバイスを操作するためのアクセス手段を提供するのに特に適した近位端とを有することができる。
いくつかの実施形態では、閉鎖デバイスホルダ及び引込ユニットの少なくとも一方は、医療装置内で互いに対して、医療装置の他の要素に対して、且つ/又は医療装置のケーシング若しくは外側シースに対して摺動可能及び移動可能の少なくとも一方で配置される。
いくつかの実施形態では、医療装置は、医療装置の一部又は全部の要素(当然ながら、ハウジング又はケーシング及びその他同種類の物を除く)、特に閉鎖デバイスホルダ及び/又は引込ユニットを備える外側ハウジング、シース又はケーシングを含む。
いくつかの実施形態では、医療装置は、ガイドワイヤを案内する且つ/又は包囲するための内腔を備える。内腔は、医療装置の遠位端と近位端との両方に、又はそれらのうちの一方のみに開口していてもよい。
いくつかの実施形態では、医療装置は、いくつかの内腔又は開口部を含む。例えば、それらのうちの1つは、第1の閉鎖デバイスホルダを収容することができ、別の1つは、第2の閉鎖デバイスホルダ、引込デバイスホルダ、及び/又は医療装置の任意の他の要素を収容することができる。
医療装置の任意の内腔は、好ましくは医療装置の長手方向に延びる、医療装置の貫通開口部であってもよい。
いくつかの実施形態では、医療装置は、その全長に沿った又はその一部のみに沿った、可撓性ではない及び/又は可撓性である外側ハウジング又は外側ユニットを有する。
本発明に係る方法のいくつかの実施形態では、本方法は、
引込ユニットの一部を穴に導入するステップと、
穴の対向する側面を、引込ユニット又はそれに含まれる要素と接触させるステップと、
引込ユニット又はそれに含まれる要素によって、穴の対向する側面を引き込ませる、且つ/又は穴を広げるステップと、
少なくとも1つの閉鎖デバイスを閉鎖デバイスホルダから解放し、穴の対向する側面を閉鎖デバイスで互いに接続するステップとを更に含む。
接触させるステップと、引き込ませるステップとは、1つの同じステップであってもよい。それらは、医療装置、セット又はその一部を穴を通して血管内に進めるなどの共通のステップで実行されてもよい。
本発明に係る方法のいくつかの実施形態では、穴の対向する側面を引き込ませるステップ及び/又は穴を広げるステップは、穴の形状が例えばスリット又はスリット状又はよりスリット状に変化した穴にする。この変化は、穴の寸法又は直径の、穴の少なくとも1つの又は正確に1つの寸法における拡大又は増大をもたらす結果になり得る。
いくつかの実施形態では、閉鎖デバイスホルダ及び引込デバイスホルダの少なくとも一方は、部分的に中空の管である。
いくつかの実施形態では、閉鎖デバイスホルダ及び引込デバイスホルダの少なくとも一方は、共通のケーシング又はハウジング内に配置され、好ましくはそのケーシングに対して摺動可能又は移動可能である。
いくつかの実施形態では、閉鎖部材は、閉鎖デバイスホルダと同一であるか又は同じ構成要素である。
いくつかの実施形態では、引込ユニットは、引込デバイスホルダと同一であるか又は同じ構成要素である。
いくつかの実施形態では、引込ユニット及び閉鎖部材は、1つのデバイスのみによって具体化される。
いくつかの実施形態では、デバイスは、ガイドワイヤを有しない。しかしながら、デバイスは、デバイスの長さを通って、且つ/又はその長さの方向にガイドワイヤを通すための内腔を有してもよい。
いくつかの実施形態では、閉鎖デバイスは、ステープル又はクリップ、ワイヤ構造などである。それは、任意の自由裁量による組み合わせで本明細書に開示される任意の特徴を有してもよい。
いくつかの実施形態では、閉鎖デバイスホルダは、閉鎖デバイス、特にステープル又はクリップを第1の方向に排出又は解放するように構成されておらず、この場合、閉鎖デバイスを排出するように又はそれらを排出するのを支援するように構成されているデバイス又は閉鎖デバイスホルダの構成要素が、最善で(又は少なくとも理想的に)第1の方向に、又は最善で実質的に第1の方向に移動可能であるように構成される。しかしながら、それらの実施形態では、その構成要素は、第1の方向に実質的に垂直な第2の方向に移動可能であるようには構成されない、又はそのようには配置されない。
いくつかの実施形態では、閉鎖デバイスホルダ及びデバイスの少なくとも一方は、閉鎖デバイスを塑性変形させるように構成されたデバイスを有しない、特に、排出又は解放されている間に閉鎖デバイスを塑性変形させるように構成されたデバイスを有しない。また、閉鎖デバイスを閉鎖するためのデバイスが設けられていないことが好ましい。
いくつかの実施形態では、閉鎖デバイスホルダは、2つ以上の閉鎖デバイスを同時に排出又は解放するように構成される。例えば、閉鎖デバイスは、ホルダの1つの共通の開口部から排出されてもよく、それらは、この開口部を通って並行して離れて行く。或いは、構成は、2つ以上の閉鎖デバイスが別個の開口部を通って、但し同時に閉鎖デバイスホルダ又はデバイスから離れるようなものであってもよい。また、それらは、同時にではなく、例えば最初に中間の閉鎖デバイス、次いで外側閉鎖デバイスが順々に離れるように配置されてもよい。
いくつかの実施形態では、閉鎖デバイスホルダは、閉鎖デバイスが閉鎖デバイスホルダの長手方向にのみ排出又は解放され得るように構成される。
いくつかの実施形態では、閉鎖デバイスホルダは、閉鎖デバイスホルダの長さに関して又は長手方向に関して、同じ位置でしか閉鎖デバイスを排出又は解放することができないように構成される。
いくつかの実施形態では、引込ユニットは、穴を広げている間、互いに離れるように移動する少なくとも2つの要素、例えば、2つの側面、2つのアーム、2つの引込デバイス、又は2つの引込デバイスホルダを備える。
いくつかの実施形態では、引込ユニット及び閉鎖デバイスホルダは、互いに別個であり、特に、互いに別々に移動することができる。他の実施形態では、それらは、互いに独立して移動することができないように、互いに対して相互接続されるか、又は同じユニットによって具現化される。
いくつかの実施形態では、閉鎖デバイスホルダが、穴の引き込まれた状態において、すなわち、穴が引込ユニットによって引き込まれている又は拡大されている間、1つ又は複数の閉鎖デバイスを穴の長辺の縁又は継ぎ目を閉じるために、それらを組織の中に排出する、又は解放するように構成されるように、引込ユニットと閉鎖デバイスホルダとは、互いに離隔して配置されている。
いくつかの実施形態では、穴の対向する側面に直接接触することによってそれらを引き込ませるように構成された引込ユニットの構成要素の少なくとも1つは、細長い部分、又は長方形の部分である。これらのうちの少なくとも1つは、ポール又は管などの形状を有してもよく、それらは好ましくは直線状である。
いくつかの実施形態では、穴の対向する側面に直接接触することによってそれらを引き込ませるように構成された引込ユニットの構成要素の少なくとも1つ(例えば、第1及び第2のアーム又は部分、第1及び第2の引込デバイス、並びに/或いは第1及び第2の引込デバイスホルダ)は、1つ以上のヒンジ、関節、ジョイント又は、それが、特にその中央部分において屈曲する部分、より詳細には、互いに反対方向を向いていない部分を含まない。
いくつかの実施形態では、穴の対向する側面に直接接触することによってこれらの側面を引き込ませるように構成された引込ユニットの構成要素は、自由遠位端を有する。
いくつかの実施形態では、穴の対向する側面に直接接触することによって、これらの側面を引き込ませるように構成された引込ユニットの構成要素の一部又は全ては、穴を引き込ませながら第1の共通平面内で互いに対して移動するように構成される。任意選択的に、これらの実施形態又は異なる実施形態では、少なくとも1つの閉鎖デバイスは、完全に又は実質的に第2の平面内に延びる(例えば、閉鎖デバイスの展開された状態において、例えば解放されているとき、又は排出されているときに)。また、閉鎖デバイスは、任意選択的に、第2の平面内で閉鎖してもよい。例えば、閉鎖デバイスは、閉鎖時又は展開時に互いに向かって移動するアーム又は尖叉を備えてもよい。その移動は、実質的に1つの平面内で、すなわち第2の平面内で行うこともできる。第1の平面と第2の平面とは、互いに交差していてもよい。それらは互いに実質的に垂直であってもよい。
いくつかの実施形態では、穴の対向する側面に直接接触することによって、これらの側面を引き込ませるように構成された引込ユニットの構成要素の一部又は全ては、穴を引き込ませながら第1の方向に互いに対して移動するように構成される。任意選択的に、これらの実施形態又は異なる実施形態では、デバイスは、少なくとも1つの閉鎖デバイスを第2の方向に排出又は解放するように構成される。第1の方向と第2の方向とは、互いに異なっていてもよい。実際、それらは互いに垂直又は実質的に垂直であってもよい。したがって、引込動作の方向は、閉鎖デバイスが排出又は解放される方向、及び/又はデバイスが外科医によって使用されるときに閉鎖デバイスが閉鎖する方向に対して垂直又は実質的に垂直であってもよい。
いくつかの実施形態では、第1及び第2の引込デバイス、又は第1及び第2のアーム若しくはその部分は、ただ1つのヒンジ若しくはジョイント又はヒンジ部分若しくはジョイント部分によって互いに接続される。そのヒンジ又はジョイント或いは部分は、好ましくは排他的に、引込デバイスホルダの内側に、且つ/又は医療デバイス若しくは引込デバイスホルダの長手方向軸に沿って移動するように配置されてもよい。追加的又は代替的に、そのヒンジ又はジョイント或いは部分は、好ましくは排他的に、第1の方向ではなく、第2の方向に移動するように配置されてもよい。したがって、これらの実施形態では、ヒンジ又はジョイント或いは部分は、任意選択的に、穴の対向する側面が引き込まれる又は広げられる方向に移動しない場合もある。
本発明に係る、組織の穴を閉鎖するための医療装置も提案されており、
該医療装置は、
医療装置の展開された状態において組織の穴を通って延びるための遠位端と、閉鎖デバイスの操作のためのアクセス手段を提供するための近位端とを有する閉鎖デバイスホルダ、及び
医療装置又は閉鎖デバイスが展開されていない状態にあるときに、閉鎖デバイスホルダの遠位端内で応力が加わった状態で少なくとも部分的に捕捉される閉鎖デバイスであって、2つ以上の端部と、2つ以上のアームを介して2つ以上の端部と接続する接合部とを有する閉鎖デバイス、
を備え、
医療装置又は閉鎖デバイスの展開中に閉鎖デバイスが閉鎖デバイスホルダの遠位端を出るように操作されるとき、閉鎖デバイスは、閉鎖デバイスホルダの外に2つ以上のアームを曲げることによってその応力を解放し、それによって2つ以上の端部が穴を囲む組織の内壁を穿孔するように、閉鎖デバイスホルダに対して構成される。
本発明に係る、組織の穴を閉鎖するための方法も提案されており、
この方法は、
本発明に係る医療装置を提供するステップと、
医療装置によって穴を閉鎖するステップとを包含する。
本発明に係るいくつかの実施形態では、閉鎖デバイスの少なくとも一部は、変形可能な形状記憶合金で作製される。
本発明に係るいくつかの実施形態では、閉鎖デバイスの少なくとも一部は、ニチノールで作製される。
本発明に係るいくつかの実施形態では、閉鎖デバイスの少なくとも一部は、生体適合性材料及び/又は生体吸収性材料で作製される。
本発明に係るいくつかの実施形態では、生体適合性材料及び/又は生体吸収性材料は、Ti、Ti合金、ニチノール、ステンレス鋼、ポリマー材料、及びセラミックからなる群から選択される少なくとも1つの材料である。
本発明に係るいくつかの実施形態では、閉鎖デバイスは、応力のない状態にあるときに閉鎖形態にカールする。
本発明に係るいくつかの実施形態では、閉鎖デバイスは、応力のない状態にあるときにループ状又はリング状又は円形状にカールする。
本発明に係るいくつかの実施形態では、医療装置の展開後の閉鎖デバイスは、10マイクロメートル~1センチメートル、好ましくは40マイクロメートル~200マイクロメートル、より好ましくは50マイクロメートル~100マイクロメートルの範囲の断面寸法を有する。
本発明に係るいくつかの実施形態では、医療装置は、閉鎖デバイスを操作するために閉鎖デバイスホルダの近位端を通って延びる押圧デバイスを備える。
本発明に係るいくつかの実施形態では、押圧デバイスは、ロッド又はピストンである。
本発明に係るいくつかの実施形態では、医療装置は、閉鎖デバイスを操作するために閉鎖デバイスホルダの近位端を通って延びる保持デバイスを備え、前記保持デバイスは、閉鎖デバイスと共に装着される。
本発明に係るいくつかの実施形態では、保持デバイスは、紐又は縫合糸である。
本発明に係るいくつかの実施形態では、閉鎖デバイスホルダは、閉鎖デバイスホルダの長手方向に沿って保持デバイスを案内するための、閉鎖デバイスホルダの内壁上の1つ以上の溝、及び/又は押圧デバイス上の1つ以上の溝を有する。
本発明に係るいくつかの実施形態では、閉鎖デバイスホルダの遠位端は、閉鎖デバイスホルダの壁上に2つ以上のチャネルを有し、閉鎖デバイスを展開するときに閉鎖デバイスの1つ以上の端部が閉鎖デバイスホルダから出ることを可能にする。
本発明に係るいくつかの実施形態では、閉鎖デバイスホルダの遠位端は、閉鎖デバイスホルダの壁上に互いに対向する側に配置された2つのチャネルを有する。
プラグ、クリップ又は縫合糸を利用するような最先端のシステムのほとんどは、最大10フレンチ(Fr)のかなり小さいサイズの動脈穿孔しか閉鎖することができず、動脈侵入部位に対してのみ承認されている。システムのいくつかは、より大きな動脈又は静脈穿刺を閉鎖するために適用外で使用される。
本発明は、有利には、静脈及び組織を通る他の通路の最大30フレンチ(Fr)以上の大きな大孔穿刺を封鎖するためのより効果的な方法及び医療装置を提供することができる。
本発明は、組織セグメントを互いに接続すること、又は静脈系、特に大腿静脈における非常に大きな孔、血管穿孔などの組織を貫く開口部を閉鎖する、且つ/又は封鎖することを可能にする。
このような大きな血管アクセス及び穿孔は、経中隔僧帽弁及び三尖弁の修復並びにプロテーシス移植のような、より複雑なインターベンション処置に必要とされる。
大腿静脈は、約8mm以上又は約24フレンチ(Fr)以上の直径を有し、同様の直径を有するシステムの導入を可能にする。プラグ、縫合糸又はクリップを利用する経皮的システムで、静脈のそのような大きな穿孔を閉鎖することは非常に困難である。そのような大きな孔の穿孔を円形法又は経度法で閉鎖する場合、血管狭窄のリスクが高い。
本発明によると、穿孔を血管長軸に直交する方向に伸長させ、この伸長に沿って穿孔を密接に縫合するために、特定の技術が有利に使用される。このようにして、血管内腔の狭窄が回避される。
本発明は、穿孔を血管長軸に直交する方向に伸長し、伸長ラインに沿って穿孔を閉鎖する伸長部に沿って単一のクリップを配置することによって、特に静脈内の大口径の血管穿孔を閉鎖することを可能にする。
いくつかの実施形態では、医療装置は、ハンドル部材と、一方の側(図示せず)及び他方の側でハンドル部材に結合された管セットと、続いて又は同時に組織の穴の中に展開される引込ユニット及び閉鎖部材とを含むことができる。ハンドル部材はまた、開創器及び閉鎖部材を展開するのに必要な任意の数の機構(図示せず)を含むことができる。引込ユニット及び閉鎖部材は、制御された方法で、特にインターベンション処置を実行するために血管内に一般的に配置されるガイドワイヤ又は他のレール(図示せず)のようなガイド構造に沿って、これらのユニット及び部材を血管の穴又は内腔内に少なくとも部分的に配置されることを可能にするケーシングを通して配置される。
引込ユニットは、任意選択的に、穴を通って延び、閉鎖されるべき穴の対向する内側に配置されるように構成された遠位端を有する2つの引込デバイスホルダを含む。引込ユニットは、穴が1つの延伸された長径及び直交する収縮された短径を有する直線状になるように、離れるように移動し、穴の対向する側面を引き込ませ、引込デバイスの間で穴の対向する側面を近づけるように構成される。
閉鎖部材は、任意選択的に、閉鎖されるべき穴を通って延びる遠位端を有する1つ以上の閉鎖デバイスホルダを含み、閉鎖デバイスホルダは、例えば遠位端に取り付けられた閉鎖デバイスを有する。閉鎖デバイスは、閉鎖デバイスホルダが引き出されるときに組織壁と係合するように構成される。
閉鎖デバイスは、閉鎖デバイスホルダが引き出されるときに穴を取り囲む組織壁を貫通する尖った針であることが好ましい。閉鎖デバイスが組織壁と係合するとき、更なる引き出しに対する堅固な抵抗として検出され得る。
次いで、閉鎖デバイスが展開され、円形構造になるように更に曲げられ、穴を直線状に閉鎖するようなやり方で、横方向に引き込まれた穴の端部を共に引き寄せる。
閉鎖デバイスは、任意選択的に、閉鎖デバイスが穴の内側から外側に移動されるとき、閉鎖デバイスが、閉鎖デバイスの予め設定された記憶形状に従ってアンカー状に曲がり、組織壁を穿孔し、また壁に近接している組織を把持して、穿孔を取り囲む組織を閉鎖された穴の近接に引き込み、穴を閉鎖することができ、引き込まれた周辺組織が組織閉鎖部をさらに封鎖するようなサイズ、配向及び形態の複数の円形針を備える。
1つ又は複数の閉鎖デバイスは、任意選択的に、閉鎖デバイスホルダ及び送達機構から係合解除され、所定の位置に残すことができる。
このようにして組織の穴を閉鎖した状態で、閉鎖デバイスを組織壁に取り付けたまま残すことによって血管内で止血を達成することができる。閉鎖デバイスは、好ましくは記憶材料効果を有する金属、プラスチック、又は生体吸収性材料で構築されてもよい。
本発明に係るいくつかの実施形態では、穴、切開部、穿刺部、又は組織を通る他の通路、血管若しくは他の体腔との連通の閉鎖に使用するために、1つ以上の引込ユニットを備える医療装置が提案される。
引込ユニットは、例えば、閉鎖されるべき穴を通って延びるための遠位端と、操作を選択的に提供するための近位端とを有する2つの引込デバイスホルダを有する。
本発明に係るいくつかの実施形態では、組織における穴を閉鎖するのに使用するために、医療装置が提案されており、この医療装置は、閉鎖部材を備え、閉鎖部材は、閉鎖されるべき穴を通って延びるための遠位端を備え、操作を選択的に提供するための近位端を有する閉鎖デバイスホルダを有し、且つ展開されるように前記閉鎖デバイスホルダの遠位端において補足された閉鎖デバイスを有し、これにより、前記閉鎖デバイスホルダの前記操作及び閉鎖デバイスの展開が穴を閉鎖させる。
本発明に係るいくつかの実施形態では、医療装置は引込ユニットのセットを備える。
本発明に係るいくつかの実施形態では、医療装置は、例えば、標識、矢印などとして具体化される、医療装置の引込ユニットの配向又は方向を示すユーザに対する指示を含む。
本発明に係るいくつかの実施形態では、医療装置は、前記閉鎖デバイスホルダを穴と動作可能に近接するように送達するための送達デバイスを更に含み、前記送達デバイスは、例えば前記閉鎖デバイスホルダに摺動可能に接続されている。
本発明に係るいくつかの実施形態では、引込デバイスホルダは、引込デバイスを捕捉することができる金属又はプラスチック製の細長い管を備える。
本発明に係るいくつかの実施形態では、引込ユニットは、穴を引き込ませるために離れるように移動させることができる。
本発明に係るいくつかの実施形態では、引込デバイスホルダは、引込デバイスを捕捉することができる金属プラスチック又は他の材料で作られた細長い管を含む。
本発明に係るいくつかの実施形態では、閉鎖デバイスホルダは、閉鎖デバイスが閉鎖デバイスホルダから離れる際に通る横方向チャネルを前記細長い管の端部に有し、閉鎖デバイスが細長い管の端部の反対側の構造と接触することを回避する。
本発明に係るいくつかの実施形態では、閉鎖部材は、閉鎖されるべきラインに沿って閉鎖デバイスを均等に分散するように操作され得る。
本発明に係るいくつかの実施形態では、閉鎖デバイスは、金属、金属合金、ニチノール、プラスチックを含む材料のクラスから選択される穿孔材料、好ましくは針で作製され、好ましくは記憶効果特性を有し、永久保護コーティング又は生体吸収性保護コーティングを有し、生体吸収性である。
いくつかの実施形態では、本発明によれば、閉鎖デバイスは、所定の断面と、近位端と、各々が尖った端部を有する2つのアームとを有し、両アームは、前記閉鎖デバイスホルダ内で圧縮されて第2の状態に捕捉されたときに第1の状態の間で拡張するために、閉鎖デバイスの屈曲する部分である。閉鎖デバイスは、実質的に直線状であり、圧縮状態又は歪み状態において両方向に閉鎖デバイスホルダの軸線内側に沿って移動されることができ、閉鎖デバイスホルダの端部で解放させることができ、アームが曲がった形状を有する状態でアームを拡張された第2の状態に戻し、2つの半分の円又は半円を有するリングを形成する。
本発明に係るいくつかの実施形態では、閉鎖デバイスは、閉鎖デバイスを前記閉鎖デバイスホルダと接続することを可能にする予め設定された形態を有する。
本発明に係るいくつかの実施形態では、本発明は、壁にある穴、切開部、穿刺部、又は組織を通る他の通路、血管又は他の体腔、特に限定するものではないが、血液を運ぶ内腔を有する血管との連通を閉鎖する方法に関する。
該方法は、
a.閉鎖されるべき穴の対向する側面を引き込ませ、穴の拡張された直交する側面を接続するために、穴に、幾分丸みを帯びた穴から、血管長軸に対して軸方向に減少した直径及び血管長軸直径に対して拡張された直交する直径を有するよりスリット状の穴に、穴の形状を変化させるステップと、
b.1つ又は複数の閉鎖デバイスを、穴を通して血管内腔に挿入し均一又は不均一に展開し、閉鎖デバイスは、肩部間の穴の延伸された長辺で穴を取り囲む血管壁に係合し、引き込まれた穴の側面の2つの拡張された直交する側面を接続し、穴を閉鎖するように操作されるステップと、
を包含する。
本発明に係るいくつかの実施形態では、閉鎖するステップは、係合された穴の壁の縫合、クランプ留め、又は同様の機械的接近を含む。
いくつかの実施形態では、少なくとも2つの引込デバイスは、特に引込デバイスホルダを操作することによってそれらが引込デバイスホルダから少なくとも部分的に解放されるように、特に閉鎖されるべき穴の開口レベルより下方に配置されるように構成されるように、解放可能な方法で引込デバイスホルダ内に捕捉される。
いくつかの実施形態では、引込デバイスホルダ及び/又は引込デバイスは、特に、例えば幾分丸みを帯びた穴からスリット穴に穴の形状を変化させるように、好ましくは延伸された横径が穴の引き込まれた長手方向直径の長さの少なくとも2倍であるように、穴の対向する側面を引き込ませるように構成される。
いくつかの実施形態では、機構は、形状記憶特性を含むか、又は形状記憶特性からなる。
いくつかの実施形態では、閉鎖デバイスは、特に医療装置が配置されていない状態にあるときに、応力がかかった状態で閉鎖デバイスホルダ内に、特に閉鎖デバイスホルダの遠位端内に少なくとも部分的に含まれ、閉鎖デバイスは、好ましくは2つ以上の端部と、例えば2つ以上のアームを介して2つ以上の端部と接続する接合部とを有する。
いくつかの実施形態では、閉鎖デバイスは、閉鎖デバイスが医療装置の使用中に閉鎖デバイスホルダの遠位端から出るように操作されるとき、閉鎖デバイスが、閉鎖デバイスホルダの外に2つ以上のアームを曲げることによって、その応力又はその応力の一部を解放し、これにより、2つ以上の端部が、穴を囲む組織の内壁を先行するように配置されるように、閉鎖デバイスホルダ内に含まれる。
いくつかの実施形態では、閉鎖デバイス、引込デバイス、引込デバイスホルダの少なくとも一部は、変形可能な形状記憶合金で作製される、且つ/又は自己拡張型形状記憶部分又はワイヤ本体を有する。
いくつかの実施形態では、閉鎖デバイスホルダ、引込デバイス、引込デバイスホルダの少なくとも一部は、ニチノールで作製される。
いくつかの実施形態では、閉鎖デバイス、引込デバイス、引込デバイスホルダの少なくとも一部は、生体適合性材料及び/又は生体吸収性材料で作製される。
いくつかの実施形態では、閉鎖デバイス又はその一部は、応力のない状態にあるときに閉鎖形態にカールする。
いくつかの実施形態では、閉鎖デバイス又はその一部は、応力のない状態にあるときにループ状又はリング状又は円形状にカールする。
いくつかの実施形態では、医療装置は、閉鎖デバイスを操作するために、好ましくは閉鎖デバイスホルダの近位端を通って延びる押圧デバイスを更に備える。
いくつかの実施形態では、押圧デバイスはロッド又はピストンである。
いくつかの実施形態では、医療装置は、閉鎖デバイスを操作するために閉鎖デバイスホルダの近位端を通って延びる保持デバイスをさらに備え、前記保持デバイスは閉鎖デバイスに装着される。
いくつかの実施形態では、保持デバイスは、紐又は縫合糸である。
いくつかの実施形態では、閉鎖デバイスホルダは、閉鎖デバイスホルダの長手方向に沿って保持デバイスを案内するための、閉鎖デバイスホルダの内壁上の1つ以上の溝、及び/又は押圧デバイス上の1つ以上の溝を有する。
いくつかの実施形態では、閉鎖デバイスホルダの遠位端は、閉鎖デバイスホルダの壁上に2つ以上のチャネルを有し、医療装置の操作時、又はユーザによって要求されるときに、閉鎖デバイスの1つ以上の端部が閉鎖デバイスホルダから出ることを可能にする。
いくつかの実施形態では、閉鎖デバイスホルダの遠位端は、閉鎖デバイスホルダの壁上に互いに反対側に配置された少なくとも1つのチャネル又は2つのチャネルを有する。
いくつかの実施形態では、引込デバイスホルダは、例えば、好ましくは引込デバイスを捕捉するように構成された、金属若しくはプラスチックを含む又は金属若しくはプラスチックからなる細長い管を備える。
いくつかの実施形態では、本方法は、
引込ユニットの一部を穴に導入するステップと、
穴の対向する側面を、引込ユニット又はそれに含まれる要素と接触させるステップと、
引込ユニット又はそれに含まれる要素によって、穴の対向する側面を引き込ませる、且つ/又は穴を広げるステップと、
少なくとも1つの閉鎖デバイスを閉鎖デバイスホルダから解放し、穴の対向する側面を閉鎖デバイスで互いに接続するステップと、
を更に含む。
いくつかの実施形態では、穴の対向する側面を引き込ませるステップ及び/又は穴を広げるステップは、穴の形状が例えばスリット又はスリット状又はよりスリット状に変化した穴にする、又は穴の寸法若しくは直径を、穴の少なくとも1つの若しくは正確に1つの寸法において拡大させる若しくは増大させる。
いくつかの実施形態では、引込デバイスは、引込ユニット及び/又は閉鎖デバイスホルダの長手方向軸に垂直な方向に穴を引き込ませるように構成される。
いくつかの実施形態では、引込デバイスは、引込ユニット及び/又は閉鎖デバイスホルダの長手方向軸に対して90度~45度の角度を有する方向に穴を引き込ませるように構成される。角度は、90度、85度、80度、75度、70度、65度、60度、55度、50度、45度、又はこれらの間の任意の角度とすることができる。当然のことながら、他の実施形態では、角度は0度又は0から45度の間であってもよい。
いくつかの実施形態では、引込デバイスは、引込ユニット及び/又は閉鎖デバイスホルダの長手方向軸に対して平行以外の方向に穴を引き込ませるように構成される。
いくつかの実施形態では、引込デバイス又は引込ユニットは、例えば、アーム又は他の部分を回転又は移動させて、引込ユニット及び/又は閉鎖デバイスホルダの長手方向軸である軸の周りで又はこの軸に対して平行に、穴の対向する側面を引き込ませるためのモータ又は機構を有しない。
他の実施形態では、引込デバイス又は引込ユニットは、引込デバイス及び/又は引込デバイスホルダに対して作用するためのモータ及び/又は機構を有する。
特定の実施形態では、引込デバイス及び引込デバイスホルダは、互いに独立して移動できないように構成される。
いくつかの実施形態では、アームは、引込デバイスホルダの一部、延長部又は突出部である。例えば、引込デバイスホルダは、2つの遠位先端を有してもよく、又は例えば、引込デバイスホルダの形状が変化した場合に、半月形、C字形、及び/又は隙間によって分離された2つの部分がそれぞれから逸れて、それらの間の隙間又は距離を増加させることを可能にする任意の他の形状とすることができる。したがって、本明細書で言及される2つの先端は、本明細書で言及されるようにアームとして理解され得る。また、「アーム」に関して本明細書で述べられたことは、上述のC字形状又は半月形状の2つの自由端である先端部にも変わることなく当てはまり得る。
本明細書で使用される機構という用語は、特にプランジャ、ギア、モータなどの移動可能に配置された部品を含む機構を指す。
いくつかの実施形態では、医療装置は、引込デバイスホルダの内腔内に少なくとも部分的に解放可能に収容されるように構成された展開デバイスを備える。展開デバイスは、円筒形状の本体を備えることができる。円筒形状の本体は、中空、部分的に中空、又は中実であり得る。展開デバイスの遠位端部分は、円錐形状の端部部分を備えることができる。その先端の極めて遠位の端部、端部又は端部部分は、球形形状の先端を備えることができる。
いくつかの実施形態では、引込デバイスは、引込デバイスホルダの遠位先端、端部又は端部部分に配置される。引込デバイス及び引込デバイスホルダは、好ましくは互いに一体式に設計される、且つ/又は好ましくは、本発明の使用中に解放不能な方法又は解放を必要としない方法で、互いに接続される。
いくつかの実施形態では、引込デバイスは、第1のアーム及び第2のアームを備える(又はそれらからなる)。好ましくは、第1のアーム及び第2のアームは、好ましくは少なくとも引込ユニットを穴内に配置している間、互いに平行に配置されるか、又は互いに平行に設けられる。
いくつかの実施形態では、引込デバイスは、第1のアーム及び第2のアームを備え(又はそれらからなり)、第1のアーム及び第2のアームは、引込デバイスを穴に(の穴に対する)配置している間に(配置中に)展開デバイスの表面に配置されるか、又は展開デバイスの表面と接触し、展開デバイスを引込デバイスホルダから引っ張り出した後に穴の引き込まれた状態まで拡張される。
いくつかの実施形態では、引込デバイスは、第1のアーム及び第2のアームを備え(又はそれらからなり)、第1のアーム及び第2のアームは、引込デバイスを、穴まで又は穴の中に進めながら展開デバイスの表面に解放可能に装着されるか、又は展開デバイスの表面と接触し、且つ第1のアーム及び第2のアームは、展開デバイスを引込デバイスホルダから引っ張り出した後の穴の引込状態をとるように拡張される。
いくつかの実施形態では、引込デバイスは、第1のアーム及び第2のアームを備え(又はそれらからなり)、第1のアーム及び第2のアームは、引込デバイスを穴に配置しながら展開デバイスの表面に配置され、引込デバイスホルダから展開デバイスを引っ張り出した後、特定の機構なしで穴の引込状態まで受動的に拡張される。
いくつかの実施形態では、引込デバイスホルダ又はその内腔は、引込ユニットを穴の中に配置している間の、第1の形状又は第1の断面、好ましくは断面直径を有する円形断面と、展開デバイスを引込デバイスホルダから部分的又は完全に引っ張り出した後の、第2の形状又は第2の断面、好ましくは断面直径よりも大きい主軸の長さを有する楕円形断面とを呈する、とる、又は示す。
いくつかの実施形態では、引込デバイスホルダ又はその内腔は、引込ユニットを穴の中に配置している間の、第1の形状又は第1の断面、好ましくは断面直径を有する円形断面と、展開デバイスを引込デバイスホルダから部分的又は完全に引っ張り出した後の、第2の形状又は第2の断面、好ましくは断面直径よりも大きい主軸の長さを有する楕円形断面、好ましくは、2つの対称軸、主軸及び副軸を有する長円断面とを呈する、とる、又は示す。
いくつかの実施形態では、閉鎖デバイスホルダ又はその断面の形状は、主に第2の形状をとる又は第2の断面を呈し、それに対応し、且つ/又は楕円形断面を有し、好ましくは、主軸の長さは、この長さよりもわずかに小さい。
いくつかの実施形態では、引込デバイスホルダ又はその一部は、(好ましくは、追加の支援なしで(すなわち単独で導入されることによって))引込デバイスホルダに挿入/導入されている間に、閉鎖デバイスホルダが引込デバイスホルダの形状又は断面を適合させることを可能にするために十分に可撓性及び/又は弾性である。例えば、閉鎖デバイスホルダ又はその一部が長円断面を有する場合、これらの実施形態では、引込デバイスホルダ又はその内腔も楕円形の断面をとる。また、円形断面を有する展開デバイスが引込デバイスホルダの内腔に挿入される場合、内腔は円形断面をとることができる。
したがって、いくつかの実施形態では、その内腔を画定する引込デバイスホルダ又はその一部は、可撓性又は弾性の材料から製造されていてもよい。
また、いくつかの実施形態では、その内腔を画定/決定(画定)する引込デバイスホルダ又はその一部は、記憶効果を有しない材料から製造されていてもよい。
したがって、いくつかの実施形態では、その内腔を画定する引込デバイスホルダ又はその一部は、非可撓性及び/又は非弾性の材料から製造されていてもよい。
いくつかの実施形態では、医療装置は、閉鎖デバイスを排出するために閉鎖デバイスホルダの開口部の間又は開口部に隣接して配置された1つ以上のバー又は他の突起を備える。バーは、少なくとも1つの開口部の開口領域にわたって突出するように配置される。それらは閉鎖デバイスホルダと一体式であってもよく、閉鎖デバイスを閉鎖デバイスホルダから解放するときに反対側の血管壁又は組織を損傷しないように機能することができる。
いくつかの実施形態では、医療装置は、展開デバイス及び/又は閉鎖デバイスホルダを引込デバイスホルダの内腔の中に進めるための開口部を提供する、引込デバイスホルダに接続される又は引込デバイスホルダの一体式の部分となるコネクタを備える。
いくつかの実施形態では、コネクタの内腔、又はその断面、又は開口部の開口領域は、円形形状(少なくとも部分的に)の範囲を決める部分と、楕円形の形状(少なくとも部分的に)の範囲を決める部分との両方を含むことができる。
いくつかの実施形態では、コネクタは、コネクタを通って引込デバイスホルダの内腔に挿入されたデバイスの外面を適合させる又は当接することによってシールとして作用するシール、膜、ダイヤフラムなどを備えることができる。
いくつかの実施形態では、シール、膜、ダイヤフラムなどは、その材料を貫通するスリットを含んでもよく、これは、デバイスを収容し、デバイスが引込デバイスホルダから取り外されると再び開口部を閉鎖するために材料が逸れる、又は分岐することを可能にする。
したがって、いくつかの実施形態では、コネクタの内腔、又はその断面、又は開口領域の形状は、専ら円形又は楕円形というわけでもない。
いくつかの実施形態では、閉鎖デバイスホルダは、好ましくは少なくとも部分的に解放可能に、好ましくは閉鎖デバイスホルダの長手方向に並進式に、引込デバイスホルダ内に収容される。
いくつかの実施形態では、組織の穴を閉鎖するための方法は、
引込デバイスホルダと、第1のアーム及び第2のアームを有する引込デバイスと、展開デバイスとを備える医療装置を提供するステップであって、引込デバイスは、引込デバイスホルダの遠位端部分に配置されるか、又は引込デバイスホルダに装着される、ステップと、
展開デバイスを引込デバイスホルダの内腔に挿入するステップと、
第1のアーム及び第2のアームが穴の内側に配置されるまで、展開デバイスと、引込デバイスを含む引込デバイスホルダとの両方を穴まで前方に押すステップと、
展開デバイスを引込デバイスホルダの内腔から引き戻すステップと、
閉鎖デバイスを有する閉鎖デバイスホルダを引込デバイスホルダの内腔に挿入するステップであって、内腔は、任意選択的にほぼ長円形状又は楕円形状であり、挿入の結果、閉鎖デバイスを閉鎖デバイスホルダから排出するための閉鎖デバイスホルダの1つ又は複数の遠位開口部が穴に配置されるステップと、
穴を閉鎖するために閉鎖デバイスを押し出す、引き出す、又は解放するステップと、
任意選択的に、閉鎖デバイスを利用して穴を閉鎖するステップと、
を包含する。
いくつかの実施形態では、引込ユニットとして、又はその一部として作用する複数のアームが設けられる。いくつかの実施形態では、アームの一部又は全部は、一列に若しくは共通の平面内に設けられているか、又は共通の平面と接触して若しくは共通の平面と交差して設けられる。
いくつかの実施形態では、引込ユニットの先端は、好ましくは穴を閉鎖している間はいかなる状態でも、横方向に互いに逸れることのないように配置されたアームの先端によって形成される。
いくつかの特定の実施形態では、アームの長さは互いに異なる。したがって、アームに2つ以上の異なる長さを設けることができ、又はアームの一部は、引込ユニット、共通のシース、若しくはそのケーシングから、他のものよりも長い長さだけ移動されるようにしてもよい。
したがって、いくつかの実施形態では、引込ユニットは、複数のアームを備えてもよく、又は複数のアームからなってもよい。アームの一部は、それらが、引込ユニットの内側からその外側に進められる可能性がある、長さ又は程度が異なっていてもよい。
特定の実施形態では、引込ユニットの一部のアームのすべては、前進位置に進められ、側面に向かって屈曲する、又は逸れることなく前進位置から再び後退されるように配置されてもよい。
いくつかの実施形態では、アームは、使用中に曲げられ得ないか、又は常に互いに平行に伸びるかのいずれか(又はその両方である)直線又は長手方向の構成要素であり得る。
いくつかの実施形態では、アームが前進していない間に有する形態以外に、アームが(例えば形状記憶特徴に起因して)とる形態は存在しない。
アームは、一緒に移動される場合のみ、ケーシング又は医療機デバイスの内側から外に移動されるように配置されてもよい。したがって、それらは、グループとしてのみ進められ得るような方法で互いに相互接続されてもよい。他の実施形態では、それらは、個別に前進させることができる。
いくつかの実施形態では、プロテクタが提供される。プロテクタは、金属製の構成要素、例えばワイヤ、及び/又はプラスチック製の構成要素、例えばプラスチックバンドを含んでもよいか、又はそれぞれそれらからなってもよい。
プロテクタは、アームに接続されてもよい。それらは、共に、又はそれぞれのアームとのみ共に、ケーシングから外に、又は医療装置の他の部分に対して摺動されるように構成されてもよい。
いくつかの実施形態では、1つのアームがその上面で1つのプロテクタに接続され、別のプロテクタがその下面に接続される。
いくつかの実施形態では、プロテクタは、引込ユニット又はそれぞれのアームの長手方向軸に対して好ましくは垂直である方向に(又は垂直も同様に)開くように配置される。
プロテクタは、引込ユニット又はそのケーシングの横幅において、引込ユニット又はそれぞれのアームの最大延長の方向に対して好ましくは垂直である方向に(又は垂直も同様に)開くように配置されてもよい。
いくつかの実施形態では、ケーシングの横幅又はその引込ユニットの幅又は深さは、好ましくは、ケーシング又は引込ユニットを円形ではなく、むしろ平坦、長方形、長円などの断面にする。
いくつかの実施形態では、閉鎖デバイスは、2つのアームを備えるか、又は2つのアームからなる。これらは、共通の一体型材料に由来してもよく、又は装着領域内で互いに装着されてもよい。それらは、互いに接着、溶接、又は他の方法で取り付けられてもよい。
いくつかの実施形態では、閉鎖デバイスの形状は対称的ではなく、好ましくはその状態ではない。
いくつかの実施形態では、装着領域は、閉鎖デバイスの中心線に対して傾斜されている。
例えば、装着領域は、最大横幅の線に垂直な線に対して、又はアームの先端を結ぶ直線に対して、20°から70°の間、好ましくは30°から60°の間の角度だけ傾斜されてもよい。
いくつかの実施形態では、装着領域は貫通開口部を含む。貫通開口部は、閉じた円周を有してもよく、又は、その延長部を利用して円周に向かって開口してもよい。延長部は、貫通開口部自体の半径よりも狭くてもよい。したがって、延長部は、貫通開口部の全体形状を鍵穴形状に変えることができる。延長部は、1つの平面内で、貫通開口部の主要領域までのボトルネックであってもよい。
閉鎖デバイスのアームを構成するワイヤは、好ましくはフラットワイヤから作製されるか、フラットワイヤを備える。フラットワイヤは、ラウンドワイヤとは対照的に、円形の断面を持たない。その断面は、長円、長方形であるか、又は円形の設計から別の方法で逸脱している。フラットワイヤは、例えばニチノールの不可逆的歪み閾値を超えることなく、より高い把持力を可能にする。閉鎖デバイスは、関連する量の血管周囲組織で血管壁を保持し、共に締め付けて止血及び完全な閉鎖を作り出すことが可能である。
本発明に係るいくつかの実施形態では、穴を閉鎖するための医療装置は、当業者によって技術的に不可能であると考えられない限り、任意の自由裁量による組み合わせで本明細書に開示される特徴を含む。本発明の様々な実施形態のこれら及び他のより詳細で特定の目的及び理解は、図面を参照して例示的な実施形態の以下の詳細な説明を考慮することから明らかになるであろう。
本明細書に記載の引込デバイスホルダは、いくつかの実施形態では、閉鎖デバイスホルダ又はその一部を受け入れるための内腔を有する中空レセプタクル又は管材料であってもよく、これは、例えばそのアームによって引込ユニットとして逐次機能してもよい。
いくつかの実施形態では、閉鎖デバイスは、2つの、以前は別個の部品、例えば第1のアーム及び第2のアームで構成されている。部品又はアームは、例えば、装着領域において、互いに取り付けられていてもよく、これらは、直線部分又は非湾曲部分によって形成されるか、又は直線部分又は非湾曲部分を含んでもよい。
部品又はアームは、1つ以上のリベットによって装着領域を介して互いに取り付けられてもよい。
展開されたとき、及び/又は非展開状態にあるとき、閉鎖デバイスの形状は、対称的でなくてもよい。例えば、第1及び第2の部品又は2つのアームは、異なる設計であってもよい。
特に、閉鎖デバイスの任意選択の非対称性は、第1のアーム及び第2のアームが、それぞれのカールした又は閉鎖した状態における異なる半径、アームの任意選択の非湾曲部分よりも長いアームの任意選択の湾曲部分、及び/又は装着領域又は非湾曲部分の長手方向に垂直な平面内で他方のアームよりも一方のアームに近い装着領域のシフトを有することによって達成され得る。
いくつかの実施形態では、閉鎖デバイス、又はその部品若しくはアームのそれぞれは、好ましくはフラットワイヤから作製されるか、フラットワイヤを備える。フラットワイヤに関連する本明細書でのすべての記載は、これらの実施形態にも適用される。
いくつかの実施形態では、閉鎖デバイスの装着領域又は別の部分は、例えばそれらの足又はクロスバーにて接続された「T」又は二重の「T」のような形状であってもよい。
任意選択的に、それぞれのクロスバー又はそれぞれの装着領域を貫通して任意選択的に設けられた少なくとも2つの貫通開口部がある。貫通開口部は、閉じた円周を有してもよく、第1のアーム及び/又は第2のアームのそれぞれの非湾曲部分を介して同一平面をなしてもよい。これらの貫通開口部は、リベットを受け入れるのに適していてもよく、及び/又はリベットを受け入れるように設計されていてもよく、及び/又はそのようなリベットを受け入れていてもよい。
二重の「T」設計がない場合、プッシャ、プッシャ管、又は閉鎖デバイスを閉鎖デバイスホルダから抽出又は排出するために設けられた任意の他のツールの先端に導入又は挿入又は接続され得る、それらの自由な、任意選択的に尖った端部とは反対側のアームの異なる形状の端部を有することが有益であり得る。端部は、前記先端との閉鎖嵌合又は形状嵌合接続を形成するように設計されてもよい。
いくつかの実施形態では、閉鎖デバイスは、閉鎖デバイスを医療装置から解放するためにプッシャに固定又は取り付けられる。プッシャは、ばねの力によって予め張力をかけられてもよい。ばねがプッシャを前方に押すことが可能にされると、閉鎖デバイスは、排出されてもよい。いくつかの実施形態では、閉鎖デバイスが任意選択的にプッシャの先端又は前端部に形状嵌合式に接続されている装着状態は、プッシャの先端が閉鎖デバイスホルダを離れると、自動的に失われるか、又は解放される。
いくつかの実施形態では、プッシャの先端は、プッシャの長手方向軸及び/又は前進方向から離れるように曲げられた1つ又は少なくとも2つのプロングを有するフォークのように設計されてもよく、又は閉鎖デバイスが前記方向に閉鎖嵌合(又は形態嵌合)を形成するように動かなくなる、他の突起又は突出部又は部分のように設計されてもよい。
いくつかの態様では、展開デバイス、例えばトロカールが、管材料の両端から延びるように管材料の内腔を通って延びることができるように、コネクタ及び管材料の両方とも、それらの長手方向に沿って開存性を有する。例えば、展開デバイスの先端及び前端部は、管材料の前端部から出ることができる。
コネクタは、展開デバイスを解放可能に受け入れるために適切であり得る及び/又は設計され得る引込デバイスホルダの近位端に配置されてもよい。使用中、展開デバイス又は管は、引込デバイスホルダから突出してもよい。展開デバイス及び展開デバイスホルダの両方とも、中空であってもよく、又は好ましくは既に配置されたガイドワイヤを受け入れるために、且つガイドワイヤによって、例えば穴を通って血管内に案内されるために、特に円錐形のシェルの形状を有してもよい。
いくつかの実施形態では、展開デバイスは、引込デバイスホルダよりも剛性の高い材料から製造される。
いくつかの実施形態では、ハンドル部材は、ピストンを備え、該ピストンにより、閉鎖部材を解放するための機構が、例えばユーザの親指によって制御されてもよい。ユーザの指又は親指をそれぞれ受け入れるためのいくつかの貫通開口部のうちの1つが、ピストンを操作するために設けられてもよい。
本明細書全体を通して、複数の閉鎖デバイスホルダ、例えば3つの閉鎖デバイスホルダのアセンブリであってもよい閉鎖デバイスホルダは、いくつかの実施形態では、その直交方向と比較して、断面の一方向に平坦又は薄い断面を有してもよい。
いくつかの実施形態では、その先端において、引込ユニットは、側方アームからなるか、又は側方アームを備える。
いくつかの実施形態では、閉鎖デバイスホルダは、ハンドル部材から直接現れる。
いくつかの実施形態では、閉鎖デバイスホルダは、1つの断面のみを有するか、又はすべての断面が同じ面積又は同じ設計を有する。
いくつかの実施形態では、ロッカースイッチ及びスライダスイッチがハウジング又はハンドルに配置される。
いくつかの実施形態では、ハンドル部材は、その近位端に設けられ、例えばリムの形状を有するコネクタの接続デバイスと係合するように設計されたノーズ又はラッチの形状を有する接続デバイスを有する。この点において、他の固定接続デバイスも本発明に包含される。また、ハンドル部材ではなく、コネクタにラッチが設けられてもよい。
いくつかの実施形態では、複数のアームが閉鎖デバイスホルダの先端又は自由端に設けられる。最も側方のアームは、引込ユニットとして、又はその一部として作用する。中間のアームは、閉鎖デバイスと穴の反対側の血管壁との間の距離を維持するのに役立ち得る。
いくつかの実施形態では、これらのアームの一部又は全部は、一列に、又は共通の平面内に設けられているか、又は共通の平面と接触しているか、若しくは共通の平面と交差して設けられる。
いくつかの実施形態では、プロテクタは、アームの上側と下側とで異なる形状をとる。この形状は、閉鎖デバイスの非対称設計を考慮に入れ、閉鎖デバイスの対応するアームから血管を保護するのに役立つ。
いくつかの実施形態では、ケーシングの下側(遠位)端部は、その上部よりも後側が短い。これにより、閉鎖部材の下側アームが最初に出て、上側アームの前に最初にカールして戻ることができる。
いくつかの実施形態では、閉鎖デバイスは、医療装置の閉鎖デバイスホルダの内側でカールしていない(又は閉じていない)又は伸長した状態をとることができる。それにより、アームの任意選択的に尖った端部は、下方に向けられてもよく、且つ/又は閉鎖デバイスホルダの開口部に向けられてもよい。
いくつかの実施形態では、閉鎖デバイスは、好ましくは断面が長方形の一体品から製造されてもよく、例えば長手方向に分割され、好ましくはその厚さの途中で分割され、したがって2つのアームを形成するニチノールのシートから製造されてもよい。
いくつかの実施形態では、閉鎖デバイスは、好ましくは断面が円筒形の一体品から製造されてもよく、例えば、長手方向に分割され、好ましくはその厚さの途中で分割され、したがって2つのアームを形成するニチノール片から製造されてもよい。
いくつかの実施形態では、特に長手方向スリットが部品の断面の中央に配置されていない場合、2つのアームは、異なる厚さを呈することができる。
いくつかの実施形態では、2つのアームは、代替的又は追加的に、それらの長手方向の範囲に沿って異なる厚さを呈してもよい。
いくつかの実施形態では、2つのアームは長方形の断面を呈することができ、他の実施形態では、断面の形状は、異なっていてもよい。
いくつかの実施形態では、2つのアームは、円の弓形として成形された断面を呈することができ、他の実施形態では、断面の形状は、異なっていてもよい。
いくつかの実施形態では、2つのアームは、形状、寸法(幅又は長さ又は高さなど)、直径及び/又は断面が異なっていてもよい。
いくつかの実施形態では、装着領域は、閉鎖デバイスの一体品又は分割されていない部分であってもよい。
いくつかの実施形態では、装着領域は、閉鎖デバイスホルダに確実に保持可能であるように、複数の異なる断面、幅、長さ、高さ及び/又は直径を呈することができる。
いくつかの実施形態では、装着領域は、T字形又は二重T字形を呈する。
いくつかの実施形態では、装着領域は、閉鎖デバイスホルダに確実に保持可能であるように、特定の実施形態では少なくとも2つの異なる直径を有する、すなわちより広い「ヘッド」を有する円筒形状を呈する。
いくつかの実施形態では、閉鎖デバイスの形状は、カールした状態で対称であってもよく、他の実施形態ではそうでなくてもよい。
いくつかの実施形態では、閉鎖デバイスは、一体型又は一体式製品として形成されてもよい。
いくつかの実施形態では、それぞれのカールした状態にある2つのアームの半径は、類似していても同じであってもよく、他の実施形態ではそうでなくてもよい。実施形態では、半径が同じである場合、非湾曲部分は、したがって、2つのアームに外接する円の中央(又はほぼ中央)に配置されてもよい。
本発明を使用して、単一の結び目又は連続する外科用縫合糸を利用する一般的な観血的方法での穿孔の閉鎖及びそれらの緊密な縫合を置き換えることが可能であり得る。この処置は、時間がかかる場合があり、関連する不利な面を伴う。
患者の血管の穴及び横方向外科用縫合糸による閉鎖を示す図である。 別の実施形態における閉鎖デバイスを示す側面図である。 図2の閉鎖デバイスを示す斜視図である。 リベットを備えた図2Aの閉鎖デバイスを示す図である。 閉鎖デバイスを医療装置から解放するためにプッシャに固定又は装着された図2Aの閉鎖デバイスの拡大図である。 展開デバイスによって貫通されたさらなる実施形態におけるコネクタを示す図である。 さらなる実施形態における医療装置のハンドル部材を示す図である。 未接続状態の接続デバイスを有するコネクタ及びハンドル部材を示す図である。 接続状態にある図4Aのコネクタ及びハンドル部材を示す図である。 さらなる実施形態における本発明に係る医療装置の一部を示す側面図である。 図5の医療装置の一部を示す斜視図である。 ロッカースイッチが第1の位置にある、ハンドル部材の近位部分の斜視図である。 ロッカースイッチが第2の位置にある図6のハンドル部材の遠位部分を示す図である。 図6Aのハンドル部材の被覆されていない遠位部分を示す図である。 スライダスイッチが第1の位置にある状態のハンドル部材の一部の拡大図である。 スライダスイッチが第2の位置にある図7のハンドル部材の一部を示す図である。 さらに別の実施形態における、カールしていない又は伸張した状態の閉鎖デバイスを示す斜視図である。 カールした状態の図8の閉鎖デバイスを示す図である。 さらに別の実施形態における、カールしていない又は伸張した状態の閉鎖デバイスを示す斜視図である。 カールした状態の図9の閉鎖デバイスを示す図である。 さらに別の実施形態における医療装置を示す図である。
本開示の特定の実施形態は、組織引込ユニット及び穴閉鎖部材を備える血管閉鎖デバイスなどの、組織内の穴を閉鎖するための血管閉鎖デバイス及び方法に向けられている。
(組織の引込)
本発明の一態様では、組織の穴の2つの対向する部位を引き込ませるための引込ユニットが設けられる。2つのアーム、側面などが穴の中の対向する側面に展開されて閉鎖した後、対向する側面を引き込ませるために、アーム、側面などの間の距離が増大され、組織開口部(穴)の形状をスリットに変化させ、穴の2つの長い直線側面は、閉鎖に備えて近づけられる。
本明細書に記載されるような血管の閉鎖は、治療されるべき血管の狭まり又は狭窄を防止するための外科的血管閉鎖術の原理に従うことが当業者には理解されよう。引込デバイスは、観血的な横縫合線に匹敵する、血管の長軸に直交する横方向スリットになるように組織内の穴を準備している。図27に示される観血的なクロスステッチ処置又は長手方向縫合線のような穴の円形の引っ込めは、治療されるべき血管の狭窄を回避するため、行われないようにする。
(穴の閉鎖)
本発明の別の態様は、引込ユニットで準備された組織の穴を閉鎖するための閉鎖部材に関する。引込ユニット及び閉鎖部材は、血管修復に限定されず、一般的な組織修復に使用され得ることを認識されたい。明細書の以下の記載を通して、医療装置の閉鎖デバイスは、例えば、チタン(及びチタン合金)、ニチノール、ステンレス鋼、ポリマー材料(合成及び/又は天然)、セラミックなどを含む任意の生体適合性材料及び/又は生体吸収性材料で形成することができることが理解されよう。閉鎖デバイスは、変形可能な形状記憶合金、例えばニチノールで形成されたループ又は円の形態の針の形状を有することが好ましいことも明細書の記載から明らかであろう。一般的な概要として、本発明の閉鎖デバイスは、すなわち、閉鎖デバイスが閉鎖デバイスホルダ内に捕捉されて穴の中に展開される圧縮された直線構成の第1の状態と、閉鎖デバイスが穴の端部を近づけ組織内の穿孔を閉鎖する第2の拡張した円形構成との2つの変形状態を経る。
スリットを形成するために、引込デバイスによって組織における穴が準備された後、スリットの2つの長辺が閉鎖デバイスによって接続されて組織の開口部を閉鎖する。
図27は、縫合糸による穴302の観血的な閉鎖を示す、患者の血管301の穴302の外科医の視野である。患者の血管301にある穴302は、血管の長軸に直交する直線で閉じられ、患者の血管の狭窄を回避するために縫合糸2600は延びているか、又は中断されている。患者の血管にある穴を閉鎖するこの原理は特に重要であり、医療装置を作動させる例示的な方法を示す図10~図12及び図22~図26に示されるように、本発明において実現される。
明細書の記載は、好ましい実施形態に対してなされているが、本開示及び明細書の記載は、多くの点で単なる例示であり、限定的ではなく、様々な修正及び代替形態を許容できることが当業者には理解されよう。本発明の範囲を超えることなく、詳細に、特に部品の形状、サイズ、材料及び配置の点で変更が加えられてもよい。しかしながら、本発明は、開示された特定の形態又は方法に限定されるものではなく、逆に、本発明は、すべての修正形態、均等物及び代替形態を包含するものであることを理解されたい。
したがって、本発明の範囲は、特許請求の範囲において画定される。
図2は、さらに別の実施形態における閉鎖デバイス600を示す側面図である。これは、それぞれが任意選択的に尖った端部603を伴う2つのアーム604a及び604bを備える。閉鎖デバイス600は、カールした状態に示されており、この状態は、穴の縁部を一緒に保持しながら閉鎖デバイス600がとる状態(すなわち、医療装置から解放された後)である。
図2の例示的な実施形態では、閉鎖デバイス600は、一方がアーム604aによって形成され、他方がアーム604bによって形成される2つの以前は別個の部品によって構成されている。互いに独立して製造されたアーム604a、604bによって形成される場合、アーム604a及び604bは、互いに対して取り付けられてもよい。これは、直線部分又は非湾曲部分607によって形成され得る、又は直線部分又は非湾曲部分を含んでもよい装着領域609によって起こり得る。その部分607は、直立した鉛直部分として図2に示されている。部分607は、閉鎖デバイス600が医療装置から排出され、図2に描かれる形状をとると、図2に示すもののような患者の組織内の状態をとること、すなわち、部分607が穴302を含む血管の長手方向軸に対して鉛直方向に延びることができる。
アーム604a及び604bは、リベットによって装着領域609を介して互いに対して取り付けられてもよい。このようなリベットで留められた状態は、図2及び図2Bとは対照的に、図2Bに見ることができる。
図2(図2A及び図2Bも参照されたい)から分かるように、閉鎖デバイス600の形状は、対称的でなくてもよい。
図2の特定の例では、閉鎖デバイス600の任意選択の非対称性は、第1のアーム604a及び第2のアーム604bがそれぞれのカールした状態における異なる半径、アーム604aの非湾曲部分607よりも長いアーム604bの非湾曲部分607、及び/又は装着領域609又は非湾曲部分607の長手方向(図2における鉛直の延長部)に垂直な平面内で他のアーム604aよりも一方のアーム604bに近い装着領域609のシフトを有することによって達成され得る。
この非対称性は、例えば、本開示のようなプッシャ管808などの任意選択のプッシャを使用して、閉鎖デバイス600を医療装置から解放するときに有用であり得る。非対称性は、特に、医療装置が例えば血管(例えば、図49Aを参照されたい)の穴302内に90°よりも小さい、又は著しく小さい特定の角度で挿入されたときに、異なる角度部分を補償するのに役立つ。医療装置は、例えば、組織表面に対して45°の角度で挿入されてもよい(例えば、それは、穴を通って、例えばガイドワイヤに沿って血管内に医療装置の一部を導入することを容易にするので、外科医にとって有利である)。
閉鎖デバイス600、又はそのアーム604a及び604bのそれぞれは、好ましくはフラットワイヤから作製されるか、フラットワイヤを備える。フラットワイヤに関連して本開示で行われるすべての記載は、この実施形態にも適用される。
図2Aは、図2の閉鎖デバイス600を示す斜視図(右側から)、すなわち図2に示す図と比較して鉛直線を中心に約45°回転させて示す図である。
図2Aから分かるように、装着領域609とも呼ばれ得る非湾曲部分607は、任意選択的に、それらの足又はクロスバーで接続された二重の「T」のような形状であってもよい。
さらに、閉じた円周を有することができ、第1のアーム604a及び第2のアーム604bのそれぞれの非湾曲部分と同一平面になり得る、任意選択的にクロスバーを貫通して設けられた少なくとも2つの貫通開口部613が任意選択的に存在する。これらの貫通開口部は、リベット615を受け入れるのに適していてもよく、及び/又はリベットを受け入れるように設計されていてもよい(図2Bを参照)。
図2Bは、第1のアーム604aを第2のアーム604bに取り付ける、例示的には2つのリベット615を備えた図2Aの閉鎖デバイス600を示す。
例えば溶接技術を使用する代わりに、第1のアーム604aを第2のアーム604bに取り付けるためのリベット615の使用は、有利には製造においてより安価である。さらに、2つのアーム604a、604bの間の装着力は、それらを互いに溶接する場合と比較してはるかに強くなり得る。
二重の「T」設計がない場合では、閉鎖デバイス600を閉鎖デバイスホルダ802から抽出又は排出するために設けられたプッシャ、プッシャ管、又は任意の他のツールの先端に導入又は接続され得る、自由な、任意選択的に尖った端部とは反対側のアーム604a、604bの別の設計された端部を有することが有益であり得る。端部は、前記先端との形状嵌合接続を形成するように設計されてもよい。形状嵌合接続の一例が、図2Cに示され、図2Cに関して説明される。
図2Cは、図2に示されるような第1のアーム604a及び第2のアーム604bの一端をそれぞれ示し、該一端は、各アーム604a、604bの非湾曲部分607を含む。2つの非湾曲部分607の間には、装着領域609が設けられている。
リベット615(図2B参照)は、いずれにせよ任意選択であるが、明確さの理由から省略されている。
図2Cは、閉鎖デバイス600を医療装置から解放するためにプッシャに固定又は装着された図2Aの閉鎖デバイス600を示す。プッシャは、本開示のようなプッシャ管808又は任意の他のプッシャであってもよい。閉鎖デバイス600がプッシャの先端又は前端部に形状嵌合式に接続されている装着状態は、図2Cから導き出すことができるように、プッシャの先端が閉鎖デバイスホルダ802を離れると自動的に失われるか、又は解放される。
特に、図2Cに見ることができるように、プッシャ808の先端は、プッシャ管808の長手方向軸及び/又は前進方向Lから離れるように曲げられた2つのプロング808a、808bを有するフォークのように設計されてもよく、又は閉鎖デバイス600のT字形部分が前記方向に閉鎖嵌合(又は形態嵌合)を形成するように動かなくなる、他の突起又は突出部又は部分を有するように設計されてもよい。閉鎖デバイス600のT字形端部の狭い部分は、T字形部分を有するか否かにかかわらず、例えば、フォーク状の設計により、プッシャの先端に形成された空隙又はレセプタクルに挿入されるだけであり、任意選択的にさらに接続されることがないため、閉鎖デバイス600は、この瞬間まで閉鎖デバイスホルダ802の各アーム604a、604bの先端の非湾曲部分607もその内腔内に含んでいる閉鎖デバイスホルダ802から現れると、先端から外れる。したがって、前記内腔から出るように進められると、閉鎖デバイスホルダ802の内面によって確保された半径方向の閉鎖嵌合が失われる。その結果、長手方向の形状嵌合も同様に失われ、閉鎖デバイス600は、プッシャ管808の先端から外れるか、又はプッシャ管との閉鎖嵌合から解放される。
設けられる場合、プロング808a、808bは、任意の実施形態において、閉鎖デバイス600が動かなくなるのを回避し、閉鎖デバイス600の解放を容易にするために、傾斜した近位縁部を有してもよい。
図3は、さらなる実施形態におけるコネクタ500を示す。それは、限定されないが、本開示では引込デバイスホルダ102とも呼ばれる第1の管材料と一体化されるか、又はそれに接続されている。図3に見ることができるように、展開デバイス103、例えばトロカールが、管材料102の両端から延びるように管材料102の内腔を通って延びることができるように、コネクタ500及び管材料102の両方とも、それらの長手方向に沿って開存性を有する。図3に見ることができるように、展開デバイス103の先端及び前端部は、管材料102の前端部102aから出る。
コネクタ500、引込デバイスホルダ102及び/又は展開デバイス103に関して、本開示のすべての記載は、この実施形態のコネクタ500、引込デバイスホルダ102及び/又は展開デバイス103にも適用され得る。
コネクタ500は、展開デバイス103を解放可能に受け入れるために適切である、及び/又はそのように設計される引込デバイスホルダ102の近位端に配置される。使用中、展開デバイス103又は管は、引込デバイスホルダ102から突出する。展開デバイス103及び展開デバイスホルダ102の両方とも、中空であってもよく、又は好ましくは既に配置されたガイドワイヤを受け入れるために、且つガイドワイヤによって、例えば穴302を通って血管内に案内されるために、特に円錐形のシェルの形状を有してもよい。
図3の例では、展開デバイス103は、その遠位端(図3の左側)に向かって先細になっているが、これは、他の実施形態では異なっていてもよい。
好ましくは、展開デバイス103は、引込デバイスホルダ102よりも剛性の高い材料から製造される。
他の実施形態とは対照的に、引込デバイスホルダ102は、本開示では図示されていない他の実施形態で示され得るように、アームなどの引込デバイスを示さない。
コネクタ500、管材料102、及び展開デバイス103は、本発明に係るセットの一部を形成することができる。
図4は、さらなる実施形態における医療装置のハンドル部材900を示す。
ハンドル部材900、並びに構成要素、例えば引込デバイス、閉鎖デバイス600などを押したり進めたりするためのその機構の少なくともいくつかの設計及び使用に関する本開示のすべての記載は、この実施形態にも適用され得る。
ハンドル部材900に関する前述の図とは対照的に、図4に示す例示的な実施形態は、ピストン921を備え、ピストン921を用いて、閉鎖部材600を解放するための機構が、例えばユーザの親指によって制御され得る。指又は親指をそれぞれ受け入れるための1つ又は複数の(ここでは3つ)の貫通開口部925が、ピストン921を操作するために設けられてもよい。この例示的な設計は、より人間工学的であり、したがってユーザにとってより快適であり得る。
本開示全体を通して、複数の、例えば3つの閉鎖デバイスホルダ802のアセンブリであり得る閉鎖デバイスホルダ802は、平坦な断面を有するように示されている。その先端には、側方アーム101a及び101aからなる引込ユニット100が示されている。図4の実施形態では、閉鎖デバイスホルダ802は、ハンドル部材900から直接現れる。図4の実施形態では、閉鎖デバイスホルダ802は、任意選択的に、単一の断面のみを有する。
さらに、図4の例は、ロッカースイッチ919及びスライダスイッチ923を示しており、これらは、以下においてより詳細に説明される。
図4Aは、コネクタ500をハンドル部材900に接続するための接続デバイス500a、900aを有する一実施形態のコネクタ500及びハンドル部材900を示す。図4Aでは、コネクタ500とハンドル部材900とは接続されていない(未接続又は非接続の状態)。
図4Aの例では、ハンドル部材900は、医療装置又は医療装置の一部が患者の体内に導入された後の血液漏れを回避するために、その近位端に設けられ、リム(図3B参照)の形状を有する、止血弁であり得るコネクタ500の接続デバイス500aと係合するように設計されたノーズ又はラッチの形状を有する接続デバイス900aを例示的に示す。この点において、他の固定接続デバイスも本発明に包含される。また、ハンドル部材900の代わりに、コネクタ500にラッチが設けられてもよい。
したがって、接続デバイス500a、900aは、コネクタ500をハンドル部材900に、好ましくは解放可能な方法で接続することを可能にするために任意選択的に設けられてもよい。
図4Bは、図4Aのコネクタ500とハンドル部材900とが接続デバイスによって接続された状態(接続状態)を示している。
図5は、さらなる実施形態に係る医療装置の閉鎖デバイスホルダ802の一部を示す側面図である。医療装置の一部は、閉鎖されるべき穴302(図示せず)を通って血管の内腔に導入され、上部血管壁301は、線で示されて概略的に簡略化されている。アーム604a及び604bによって表される閉鎖デバイス600は、ある程度解放されている。
閉鎖デバイスホルダ802の先端又は自由端には、複数のアーム101a、101b(図5Aを参照すると、この例示的な実施形態では、4つであるが、他の実施形態では、より多い又はより少ない数のアームを設けることができる)が設けられている。側方アーム101aは、引込ユニット100又はその一部として機能する。中間アーム101bは、閉鎖デバイス600と穴302の反対側の血管壁との間の距離を維持する役割を果たす。
アーム101aを穴302内に進めると、アームは、本明細書に記載されるように穴302を引き込ませてスリットにする。図5では、アーム101a、101bは、アーム101aによって形成された引込ユニット100も備える閉鎖デバイスホルダ802のシース又はケーシング117によって覆われないように示されている。
本実施形態では、アーム101a、101bの一部又は全部は、一列に設けられているか、又は共通の平面内に設けられているか、又は共通の平面に接触しているか、又は共通の平面と交差して設けられる。このようにして、それらは穴302がスリット形状に拡張することを可能にすることができる一方で、アーム101a、101b自体は、ここでは2つのアーム101aからなる引込ユニット100が非常に平坦な形状又はナイフ形状のままであるため、スリットから引き出すことが依然として容易であり得る。
いくつかの特定の実施形態では、特に本明細書で説明するように、アーム101a、101bの長さは、互いに異なる。さらに、引込ユニット100のアーム101aに対する本開示の記載は、この実施形態にも適用され得る。
図5はまた、各々が一方のアーム101bの近傍にそれぞれ展開されるいくつかの任意選択のプロテクタ101dを特徴とする。いくつかの実施形態では、プロテクタ101dは、それぞれがアーム101a又は101bに接続されており、1つのプロテクタ101d又は複数のプロテクタ101dが特定の単一のアーム101a又は101bに接続され得る。例えば、一方のアーム101a、101bは、他の実施形態の例でのケースであり得るように、その上面で一方のプロテクタ101dに接続され、その下面で他方のプロテクタ101dに接続されてもよい。
プロテクタ101dに関して本開示のすべての記載は、この実施形態にも適用され得る。
図5の例では、プロテクタは、アーム101a及び/又は101bの上側と下側とで異なる形状をとる。この形状は、閉鎖デバイス600(参考のために、図2、図2A、図2Bを参照されたい)の非対称設計を考慮に入れ、閉鎖デバイス600の対応するアーム604a、604bから血管を保護するのに役立つ。したがって、図5に示すように展開されているがまだ閉じた状態にはない別のアーム(ここでは604b)よりもはるかに外側に達する閉鎖デバイス600のアーム(ここでは604a)は、図5に見ることができるようにより多くの領域を覆うプロテクタ101dによって(図5の線画面等の一面内又はこれと平行な面内に)囲まれるか又は覆われる。
図5の例では、ケーシング117の下側(遠位)端部は、上側(図5左)よりも後側(図5右)の方が短い。ケーシングのリムの傾斜は、ケーシング117又は閉鎖デバイスホルダ802の交差方向に対する角度αによって画定されてもよい。この設計は、アーム101a及び101bの上側と下側の異なる形状のプロテクタ101dに追従して、閉鎖デバイスホルダ802の後側のプロテクタ101dが、展開時に閉鎖デバイスホルダ802の上部又は前側の反対側のプロテクタ101dが閉鎖デバイスホルダ802から出る場所の近位の部分において閉鎖デバイスホルダから出ることを可能にする。
図5はさらに、閉鎖デバイスホルダ805の長手方向軸が血管(血管壁301によって表される)内に鉛直に配置されておらず、むしろ、閉鎖デバイスホルダ805の上部を参照する場合に角度γの下に、又は閉鎖デバイスホルダ805の後側を参照する場合に角度βの下にそれぞれ配置されていることを示す。通常、β及びγは、平坦な血管壁を想定して、合わせて約180°になる。したがって、閉鎖デバイス600の第1のアーム604aの半径及び長さは、例示的には0°~50°であってもよい角度βを埋めるために選択されてもよく、第2のアーム604bの半径及び長さは、例示的には120°~160°、好ましくは125°~135°であってもよい角度γを埋めるために選択されてもよい。
図5Aは、図5の医療装置を示す斜視図である。繰り返しを避けるために、前述の図の説明を参照する。
図6は、ハンドル部材900の近位部分を示す斜視図であって、その任意選択のロッカースイッチ919が第1の位置にある状態の斜視図である。この位置では、ハンドル部材900に設けられた機構が、ピストン921がハンドル部材900のケーシングへ移動することを防止する。
図6Aは、ロッカースイッチ919が第2の位置にある図6のハンドル部材900を示す。この位置では、ピストン921は、閉鎖デバイス600(図示せず)を解放し、それによって血管内の又は血管の穴302を閉鎖するために、任意の他の方法で押圧又は移動されてもよい。これは、ピストン921の隣のブロック矢印によって表される。
図6Bは、図6のハンドル部材900を示す。ハンドル部材900に関する前述の図とは対照的に、ピストン921及び外側シェル又はカバーは、視認性のために取り外されている。
見ることができるように、閉鎖部材600を解放するための機構は、1つ以上のばね811を備えることができる。この機構は、閉鎖デバイス600の自動展開のために設けられ、閉鎖デバイス600をばね機構811に接続するために第2の位置に切り替えることができ、ばね機構811は、プッシャ808又はその先端が前進して解放プロング808a及び808bを露出させ、閉鎖デバイス600を解放することを可能にする。したがって、各プッシャ808は、ばね811のうちの1つ以上からの力によって予張力がかけられてもよい。閉鎖デバイス600は、ばね811又はばね機構がプッシャ808を前方に押すことを可能にされると排出されてもよい。
図7は、ハンドル部材900の一部を示す拡大図である。ハンドル部材900は、スライダスイッチ923を備え、スライダスイッチ923の機構は、閉鎖デバイス600を(単数又は複数の)ばねに係合する、又はばねから係合解除することができ、これは、逆の回転方向に対するドリル又は電動スクリュードライバとの類似性を呈することができる。
図7の例では、スライダスイッチ923は、第1の位置にある。
この位置では、閉鎖デバイス600は、閉鎖デバイスホルダ802又はその一部に強固に接続されている。これは、例えば応急対策の場合に、閉鎖デバイス600を再度被覆することを有利に可能にし得る。
図7Aは、スライダスイッチ923が第2の位置にある図7のハンドル部材900の一部を示す。
スライダスイッチ923の第2の位置では、閉鎖デバイス600は、所望の場所で解放されるために、例えば血管301の穴302を閉鎖するために、閉鎖デバイスホルダ802に設けられたばね機構に取り付けられる。
好ましくは、スライダスイッチ923は、ユーザが閉鎖デバイス600の最終的な後退又は自動展開の準備が整うまでその第1の位置に留まり、次に、閉鎖デバイス600をばね機構811に取り付けてそれらを所望の位置内で、又は所望の位置で最終的に展開させるためにその第2の位置に切り替えられる。
図8は、さらに別の実施形態における、カールしていない又は伸張した状態の閉鎖デバイス600を示す斜視図である。これは、それぞれが任意選択的に尖った端部603を有する2つのアーム604a及び604bを備える。図8に示す閉鎖デバイス600の状態は、閉鎖デバイス600が医療装置(図示せず)の閉鎖デバイスホルダ802内でとる可能性がある状態を示す。
図8の例示の実施形態では、閉鎖デバイス600は、好ましくは断面が長方形の一体品から製造されてもよく、例えば長手方向に分割され、好ましくはその厚さの途中で分割され、したがって2つのアーム604a、604bを形成するニチノールのシートから製造される。
他の実施形態では、特に長手方向スリットが部品の断面の中央に配置されていない場合、2つのアーム604a、604bは異なる厚さを呈することができる。
代替的又は追加的に、2つのアーム604a及び604bは、それらの長手方向の範囲に沿って異なる厚さを呈してもよい。
したがって、この実施形態では、装着領域609は、閉鎖デバイス600の一体品又は分割されていない部分である。それは、閉鎖デバイスホルダ802に確実に保持可能であるように、複数の異なる断面、幅、長さ、高さ及び/又は直径を呈することができる。図8に示す設計は、T字形状又は二重のT字形状の装着領域609を有する。しかしながら、これに限定されるものではない。
図8(図8Aも参照されたい)から見ることができるように、閉鎖デバイス600の形状は、対称的であってもよいが、この特定の実施形態では、それは、長さに任意選択の差があり、また2つのアーム604a及び604bの形状に任意選択の差があるためではない(それらの端部603がどのように異なるように鋭利であるかを参照)。本開示の非対称設計(例えば、図2に関して)の目的及び利点を参照する。
図8の例では、閉鎖デバイス600又はそのアーム604a及び604bの各々は、好ましくは、少なくとも部分的に長方形の断面を有する。これは限定として理解されるべきではない。断面の他の形状も可能であり(例えば、図9を参照されたい)、本発明に含まれる。
図8から導き出すことができるように、閉鎖デバイス600は、一体品の材料のみから構成された一体型デバイスであってもよい。したがって、この実施形態では、溶接、接着などによって互いに取り付けられなければならない1つを超える部品、すなわち2つ以上の部品を含まない。
図8の閉鎖デバイス600は、一体型又は一体式製品として形成されてもよいことに留意されたい。本明細書に開示又は言及される他のすべての閉鎖デバイスもまた、その任意の他の特徴に関係なく、であってもよい。
図8Aは、カールした状態の図8の閉鎖デバイス600を示す斜視図である。閉鎖デバイス600は、穴の縁部を一緒に保持するときにとる(すなわち、医療装置から解放された後の)状態を呈している。
カールした状態では、装着領域609は、直線部分若しくは非湾曲部分607によって形成されてもよく、又は直線部分若しくは非湾曲部分607を含んでもよい。部分607は、閉鎖デバイス600が医療装置から排出され、図8Aに描かれる形状をとると、患者の組織内の状態をとること、すなわち、部分607が、穴302を含む血管の長手方向軸に対して鉛直方向に延びることができる。
図2の特定の例では、閉鎖デバイス600の任意の非対称性は、異なる長さ及び形状を有する第1のアーム604a及び第2のアーム604bによって達成される。図2の実施形態とは対照的に、この実施形態では、それぞれのカールした状態にある2つのアーム604a及び604bの半径は、類似していても同じであってもよい。これにより、非湾曲部分607は、アーム604b及びアーム604aに外接する円の中央(又はほぼ中央)に配置される。
図9は、さらに別の実施形態における、カールしていない又は伸張した状態の閉鎖デバイス600を示す斜視図である。
図8及び図8Aに関する説明を参照する。繰り返しを避けるために、この実施形態との違いのみが指摘される。
図9の例示の実施形態では、閉鎖デバイス600は、好ましくは断面が円筒形の一体品から製造され、例えば長手方向に分割され、好ましくはその厚さの途中で分割され、したがって、各々が任意選択で尖った端部603を伴う2つのアームを604a及び604bを形成するニチノール片から製造される。
これは、図8と比較して異なる断面をもたらす。装着領域609は、(少なくとも)2つの異なる円形断面を有する円筒形状を呈するが、2つのアーム604a及び604bは、好ましくは円の弓形のような形状の断面を示す。これは限定として理解されるべきではない。断面の他の形状、例えば楕円形も可能であり、本発明に含まれる。
したがって、この実施形態では、装着領域609は、閉鎖デバイスホルダ802内に確実に保持可能であるように、複数の異なる断面、幅、長さ、高さ及び/又は直径を呈することができる。図9に示される設計は、より広い「ヘッド」を有する装着領域609を有する。しかしながら、これに限定されるものではない。
図9Aは、カールした状態の図9の閉鎖デバイス600を示す斜視図である。閉鎖デバイス600は、穴の縁部を一緒に保持している間にとる(すなわち、医療装置から解放された後の)状態を呈している。
繰り返しを避けるために、上記の説明を参照する。
図10は、さらに別の実施形態における、穴302、切開部、穿刺部、組織を通る通路、瘻孔、及び/又は血管若しくは他の体腔(略して穴)との連通を閉鎖するため医療装置を示す。
医療装置は、特に正確に1つ又は1つ以上の閉鎖デバイス600を含むか、又は含むように準備された、1つであるが、好ましくは1つのみの閉鎖デバイスホルダ802を備える。
閉鎖デバイス600は、閉鎖デバイスホルダ802内に解放可能に収容され、本開示のように設計されてもよい。
外科医又はユーザが、閉鎖デバイス600を閉鎖デバイスホルダ802から解放することによって穴又は瘻孔などを実際に閉鎖するために医療装置又はその先端を正確に配置することを決定すると、閉鎖デバイス600を閉鎖デバイスホルダ802から押し出すために、プッシャ又はプッシャ管808が設けられてもよい。
閉鎖デバイス600を解放するために、同様にデバイスホルダ802内に任意選択的に含まれるプッシャ又はプッシャ管808は、そうすることによって、閉鎖デバイス600がその遠位端804で閉鎖デバイスホルダ802の開口部から排出されるか、又はそこから押し出される(例えば、一度に、又は段階的に)まで先に進められる。
閉鎖デバイス600が形状記憶機構を含む場合、一旦解放されると、閉鎖デバイス600は、組織を掴んで貫通しながらその当初意図された形状をとるか、又は該形状に戻り、したがって穴302、瘻孔、痔瘻などを閉鎖する。また、解放されると、閉鎖デバイス600は、閉鎖デバイスホルダ802から分離されてもよく、例えば、閉鎖デバイス600を、プッシャ808、閉鎖デバイスホルダ802若しくは任意の他の構造、又はそれらの一部に解放可能に接続するコネクタ、機構、構造などから分離されてもよい。
上述したように、閉鎖デバイス600を解放するための機構を設けることができる。機構は、1つ以上のばね(図10には示されていない)を備えることができる。機構は、閉鎖デバイス600の自動展開のために設けられてもよく、閉鎖デバイス600をばね機構に接続するために第2の位置に切り替えることができ、ばね機構は、プッシャ808又はその先端が前進して、任意選択的に設けられた解放プロング808a及び808bを露出させ、閉鎖デバイス600を解放することを可能にする。したがって、プッシャ808は、ばね(図示せず)のうちの1つ以上からの力によって予張力がかけられてもよい。あるいは、プッシャ808は、手動で前進するように設けられてもよい。いくつかの実施形態では、ばね811又はばね機構がプッシャ808を前方に押すことが可能にされると、閉鎖デバイス600は排出されてもよい。
図10に見ることができるように、医療デバイスはハンドル900を備えてもよい。ハンドルは、図10の例のように、閉鎖デバイスホルダ802の周囲に配置されてもよい。ハンドル900は、第1の部分900aと第2の部分900bとに分割されてもよい。
図10の実施形態では、第1の部分900a及び第2の部分900bは、例えば直線に沿って互いに向かって移動され、したがってそれらの間の距離を縮小してもよい。プッシャ又はプッシャ808と第2の部分900bとの間には形状嵌合及び/又は力拘束が設けられているため、第2の部分900bを手動又は他の方法で移動させると、プッシャ又はプッシャ808も同様に前進又は後退する。
図10では、第1の部分900aは、閉鎖デバイスホルダ802との形状嵌合及び/又は力拘束した状態であってもよく、及び/又は閉鎖デバイスホルダ802に対して移動可能でなくてもよい。
任意選択的に、第2の部分900a及び/又はプッシャ若しくはプッシャ管808が意図せずに前進するのを防止するために、任意のタイプのロック、クランプなどが第2の部分900bと第1の部分900a又は閉鎖デバイスホルダ802との間に設けられてもよい。クランプなどは、外科医又はユーザによって手動で除去されてもよい。
図10から分かるように、また上述したように、穴の対向する両側と接触する引込ユニットは、医療用デバイスに含まれても含まれなくてもよく、図10に示す実施形態では含まれていない。
100 引込ユニット
101a アーム
101b アーム
101d プロテクタ
102 引込デバイスホルダ、管材料
102a 管材料102の前端部
103 展開デバイス
117 ケーシング
301 血管、血管壁、組織
302(血管)穴、スリット開口部、穴の開口部
500 コネクタ、止血弁
500a 接続デバイス
503 水洗ライン、シース水洗ライン
600 閉鎖デバイス
603 遠位端、尖った端部、閉鎖部材、閉鎖デバイスの先端、閉鎖デバイスの端部
604 アーム
604a アーム
604b アーム
607 非湾曲部分又は直線部分
609 装着領域
613 貫通開口部
615 リベット
800 閉鎖部材
802 閉鎖デバイスホルダ
803 チャネル、横方向チャネル
808 プッシャ管
808a プロング
808b プロング
811 ばね又はばね機構
900 ハンドル部材
900a 接続デバイス
902 第1のスライダ
919 ロッカースイッチ
921 ピストン
923 スライダスイッチ
925 指又は親指用の貫通開口部
2600 縫合糸
B 横幅
L 長手方向軸
断面直径
主軸の長さ
R 半径方向
W 幅
α ケーシングの傾斜の角度
β、γ 長手方向軸と血管壁との間の角度

Claims (23)

  1. 患者の組織(301)の穴(302)、切開部、穿刺部、組織を通る通路、及び/又は血管若しくは他の身体内腔(略して穴)との連通を閉鎖するための医療装置であって、
    1つ以上の閉鎖デバイス(600)を解放可能に収容するための閉鎖デバイスホルダ(802)と、
    前記穴(302)の対向する側面に接触し、前記側面を引き込ませるため、且つ/或いは前記穴(302)を広げ、前記穴(302)の形状がスリット若しくはスリット状若しくはよりスリット状に変化した穴(302)にするため、又は前記穴(302)の寸法若しくは直径を、前記穴(302)の少なくとも1つの若しくは正確に1つの寸法において拡大させる若しくは増大させるための引込ユニット(100)と、
    を備える、医療装置。
  2. 前記引込ユニット(100)は、
    少なくとも1つの引込デバイスホルダ(102)と、
    前記引込デバイスホルダ(102)内に好ましくは少なくとも部分的に収容された少なくとも1つの引込デバイスと、
    を備え、
    前記引込デバイスは、好ましくは、前記引込デバイスホルダ(102)内に少なくとも部分的に解放可能に収容され、
    前記引込デバイスは、好ましくは、前記引込デバイスホルダ(102)に対して移動可能又は摺動可能な方法で配置される、請求項1に記載の医療装置。
  3. 少なくとも1つの閉鎖デバイス(600)を備え、
    前記閉鎖デバイス(600)は、前記閉鎖デバイスホルダ(802)の内側でカールしていない(又は閉じていない)又は伸長した状態をとることができ、前記閉鎖デバイス(600)の前記アームの任意選択的に尖った端部が、下方に向けられる、且つ/又は前記閉鎖デバイスホルダ(802)の前記開口部に向けられる、請求項1又は2に記載の医療装置。
  4. 好ましくは断面が長方形の一体品から製造される、例えば、長手方向に分割され、好ましくはその厚さの途中で分割され、したがって2つのアーム(604a、604b)を形成するニチノールのシートから製造される、少なくとも1つの閉鎖デバイス(600)を備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の医療装置。
  5. 特に前記長手方向スリットが前記一体品の断面又は深さの中央に配置されていない場合に、異なる厚さを呈する2つのアーム(604a、604b)を備える、少なくとも1つの閉鎖デバイス(600)を備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の医療装置。
  6. 前記2つのアーム(604a、604b)は、それらの長手方向の範囲に沿って異なる厚さを呈する、請求項1から5のいずれか一項に記載の医療装置。
  7. 前記2つのアーム(604a、604b)は、長方形の断面を呈する、請求項1から6のいずれか一項に記載の医療装置。
  8. 前記2つのアーム(604a、604b)は、少なくとも1回展開されると、円の弓形として成形された断面を呈する、請求項1から7のいずれか一項に記載の医療装置。
  9. 前記2つのアーム(604a、604b)は、それらの形状、寸法、直径及び/又は断面が異なる、請求項1から8のいずれか一項に記載の医療装置。
  10. 装着領域(609)は、前記閉鎖デバイスの一体品又は分割されていない部分であってもよい、請求項1から9のいずれか一項に記載の医療装置。
  11. 前記装着領域(609)は、2つ、3つ、4つ、又はそれ以上の異なる断面、幅、長さ、高さ、及び/又は直径を呈する、請求項1から10のいずれか一項に記載の医療装置。
  12. 前記装着領域(609)は、T字形又は二重T字形を呈する、請求項1から11のいずれか一項に記載の医療装置。
  13. 前記装着領域(609)は、前記閉鎖デバイスホルダに確実に保持可能であるように、特定の実施形態では少なくとも2つの異なる直径を有する、すなわちより広い「ヘッド」を有する円筒形状を呈する、請求項1から12のいずれか一項に記載の医療装置。
  14. 前記閉鎖デバイス(600)の形状が、カールした状態において対称である、請求項1から13のいずれか一項に記載の医療装置。
  15. 前記閉鎖デバイス(600)の形状が、カールした状態において対称ではない、請求項1から14のいずれか一項に記載の医療装置。
  16. 前記閉鎖デバイス(600)は、一体型又は一体式製品として形成される、請求項1から15のいずれか一項に記載の医療装置。
  17. それぞれのカールした状態にある前記2つのアーム(604a、604b)の半径は、類似していても同じであってもよく、他の点では、類似していなくても同じでなくてもよい、請求項1から16のいずれか一項に記載の医療装置。
  18. 前記半径は、同じであり、非湾曲部分は、前記2つのアーム(604a、604b)に外接する前記円の中央(又はほぼ中央)に配置される、請求項1から17のいずれか一項に記載の医療装置。
  19. 組織の穴(302)を閉鎖するための方法であって、
    引込デバイスホルダ(102)と、第1のアーム(135)及び第2のアーム(137)を有する引込デバイス、又は引込デバイスとして機能する閉鎖デバイスホルダ(802)と、展開デバイス(103)とを備える、請求項1から18のいずれか一項に記載の医療装置を提供するステップと、
    前記展開デバイス(103)を前記引込デバイスホルダ(102)の内腔に挿入するステップと、を含む、方法。
  20. 前記引込デバイスホルダ(102)の前記内腔内の前記展開デバイス(103)の少なくとも一部が、前記穴(302)の内側又は前記血管(301)内に配置されるまで、前記展開デバイス(103)及び前記引込デバイスホルダ(102)の両方を前記穴(302)まで前方に押すステップと、
    前記展開デバイス(103)を前記引込デバイスホルダ(102)の前記内腔から引き戻して引き抜くステップと、
    閉鎖デバイス(600)を有する前記閉鎖デバイスホルダ(802)を、前記引込デバイスホルダ(102)の、好ましくは大部分が楕円形又は楕円形状の前記内腔に挿入し、前記閉鎖デバイス(600)を前記閉鎖デバイスホルダ(802)から排出するための前記閉鎖デバイスホルダ(802)の1つの遠位開口部又は複数の遠位開口部が前記穴(302)に配置されるステップと、
    前記穴(302)を閉鎖するために、前記閉鎖デバイス(600)を前記閉鎖デバイスホルダ(802)から押し出す、解放する、又は引き出すステップと、を含む、請求項19に記載の方法。
  21. 組織の穴(302)を閉鎖するための方法であって、
    請求項1から19のいずれか一項に記載の医療装置を提供するステップと、
    前記医療装置によって前記穴(302)を閉鎖するステップとを含む方法。
  22. 患者の組織(301)の穴(302)、切開部、穿刺部、組織の通る通路、及び/又は血管若しくは他の身体内腔(略して穴)との連通を閉鎖するための閉鎖デバイス(600)であって、前記組織(301)を貫通するための2つ、少なくとも2つ又はそれ以上のアーム(604、604a、600b)を備える閉鎖デバイス(600)。
  23. セットであって、
    本明細書に記載の閉鎖デバイスホルダ(802)と、
    本明細書に記載の引込デバイスホルダ(102)と、
    本明細書に記載の展開デバイス(103)と、
    任意選択的にさらなるガイドワイヤ(1000)とを備える、請求項1から19のいずれか一項に記載の医療装置からなる、又は医療装置を備えるセット。
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