[go: up one dir, main page]

JP2025030070A - 光学計測装置 - Google Patents

光学計測装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2025030070A
JP2025030070A JP2023135052A JP2023135052A JP2025030070A JP 2025030070 A JP2025030070 A JP 2025030070A JP 2023135052 A JP2023135052 A JP 2023135052A JP 2023135052 A JP2023135052 A JP 2023135052A JP 2025030070 A JP2025030070 A JP 2025030070A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
optical
prism
incident
angle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2023135052A
Other languages
English (en)
Inventor
裕司 宮本
Yuji Miyamoto
芳邦 平野
Yoshikuni Hirano
雅人 三浦
Masato Miura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Nippon Hoso Kyokai NHK
Japan Broadcasting Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Hoso Kyokai NHK, Japan Broadcasting Corp filed Critical Nippon Hoso Kyokai NHK
Priority to JP2023135052A priority Critical patent/JP2025030070A/ja
Publication of JP2025030070A publication Critical patent/JP2025030070A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)

Abstract

【課題】光学素子からの出力光の時間的変化を高精度に、また、回折光のような遠視野像をノイズに影響されずに計測することができる光学計測装置を提供する。
【解決手段】光学計測装置1は、計測対象の光L0、光L1、または光L2をコリメートするコリメートレンズ22と、コリメートレンズ22から出射した光を、光軸からの距離が当該光の延長上の位置よりも大きい出射位置から出射するプリズム群4と、プリズム群4から出射した光を受光するフォトディテクタ6を配列した第1撮像素子60と、を備える。プリズム群4は、光を、拡散させずに、その入射角よりも大きな出射角で出射する第1プリズム41と、第1プリズム41から出射した光を、その入射角よりも小さな出射角で出射する第2プリズム42と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、光学素子から出力する光パターンを計測する光学計測装置に関する。
近年、半導体プロセスの性能向上により、光集積回路においても微細化や高密度化が進み、それに伴い、光変調素子、光フェーズドアレイ(Optical Phased Array;OPA)、アレイ導波路回折格子(Arrayed waveguide gratings;AWG)、フォトニック結晶、メタサーフェス等のような、微小構造により出力光が干渉する光学素子が登場している。このような光学素子の光学性能評価では、光の出力部における光パターン(近視野像、Near Field Pattern;NFP)と、出力部から遠方で観察される光パターン(遠視野像、Far Field Pattern;FFP)と、が主に観察される。これらの光パターンの計測には、複数のレンズ等の光学素子およびCCD等のイメージセンサ(カメラ)を組み合わせた装置が用いられ、一部のレンズの取り外しにより近視野像と遠視野像とを切り替えてイメージセンサで結像させる装置(例えば、非特許文献1)や、ビームスプリッタおよび2台のイメージセンサを備えて近視野像と遠視野像とを同時に計測することができる装置が開示されている(例えば、特許文献1,2)。
さらに、特許文献1は、ピンホール板によって迷光を分離した遠視野像を観察して光偏向素子の出力ビームの広がり角を計測することができる。また、特許文献2は、空間フィルタによって選択した一部の導波路から出力するビームのビーム形状を計測することができる。
特開2014-115249号公報 特開2020-98102号公報
N. L. Thomas, R. Houdre, M. Kotlyar, D. O’Brien, T. Krauss, "Exploring light propagating in photonic crystals with Fourier optics", Journal of the Optical Society of America, B, Volume 24, No. 12, p. 2964-2971, 2007
例えばビームの方向を制御する光偏向素子の光学性能評価では、ビームの静的な形状だけでなく、ビーム掃引の走査速度も計測することが要求される。しかし、フォトディテクタのような時間分解能の高い受光素子では、CCDイメージセンサのように高い空間分解能が得られないので、偏向角を高精度に計測することができず、結果、走査速度を高精度に計測することが困難である。あるいは、特定の2以上の偏向角のそれぞれに合わせてフォトディテクタを配置すると、偏向角同士の差分が数度程度と小さい場合には、パッケージサイズの大きいフォトディテクタでは光偏向素子からの距離を長く要し、フォトディテクタが受光する光量が減少して精度が低下し、また、偏向角に微小な誤差があるとフォトディテクタが受光しないので、評価が困難である。
また、光フェーズドアレイを用いた光偏向素子は、複数の導波路のそれぞれから出力する光を干渉させてビームを生成しているので、出力光に複数のピークを有することがあり、最も高出力であるメインローブがビームとして利用される。したがって、評価の対象は専らメインローブであり、それ以外のサイドローブはノイズとなり除去されることが望ましい。同様に、回折格子等から出力した回折光は、比較的高出力の低次光(例えば、0次光、1次光)のみを評価対象とすることがあり、高次光を除去できることが望ましい。特許文献1,2のピンホール板や空間フィルタは、光が出力される出力部近傍で評価しようとする光以外を除去するものであり、回折光に対してフィルタリングするものではない。
本発明は前記問題点に鑑み創案されたもので、光学素子の光学性能評価において、出力光の時間的変化のような動的な評価に好適であり、回折光のような遠視野像を、ノイズに影響されずに計測することができる光学計測装置を提供することが課題である。
すなわち、本発明に係る光学計測装置は、計測対象の光をコリメートするコリメート光学系と、前記コリメート光学系から出射した光を、光軸からの距離を広げて出射する発散光学系と、前記発散光学系から出射した光を受光する受光素子を1ないし一次元または二次元に配列した2以上備える第1撮像素子と、を備え、前記発散光学系が、光を、拡散させずに、その入射角よりも大きな出射角で出射する発散光学素子と、前記発散光学素子から出射した光を、その入射角よりも小さな出射角で出射する補整光学素子と、を備える構成である。
本発明に係る光学計測装置によれば、計測対象の光のビーム角度をより大きく変化させることができるので、時間分解能に対して空間分解能の高くないフォトディテクタのような受光素子を適用して、動的な評価を高精度に行うことができ、また、遠視野像をノイズに影響されずに計測することができる。
本発明に係る光学計測装置の概形を説明する模式図である。 本発明の第1実施形態に係る光学計測装置の構造を説明する模式図である。 図1に示す光学計測装置による計測方法を説明する模式図である。 図1に示す光学計測装置による計測方法を説明する模式図である。 本発明の第1実施形態の第1の変形例に係る光学計測装置の構造を説明する模式図である。 本発明の第1実施形態の第2の変形例に係る光学計測装置の構造を説明する模式図である。 本発明の第1実施形態の第3の変形例に係る光学計測装置の構造を説明する模式図である。 本発明の第1実施形態の第4の変形例に係る光学計測装置の構造を説明する模式図である。 本発明の第2実施形態に係る光学計測装置の構造を説明する模式図である。 本発明の第2実施形態の変形例に係る光学計測装置の構造を説明する模式図である。 本発明の第3実施形態に係る光学計測装置の構造を説明する模式図である。 本発明の第4実施形態に係る光学計測装置の構造を説明する模式図である。 本発明の第1実施形態に係る光学計測装置を模擬したサンプル、およびシミュレーションによるビームの光路の画像である。 本発明の第2実施形態に係る光学計測装置を模擬したサンプル、およびシミュレーションによるビームの光路の画像である。 図11Aの光源側近傍の拡大図である。 本発明の第2実施形態の変形例に係る光学計測装置を模擬したサンプル、およびシミュレーションによるビームの光路の画像である。 本発明の第2実施形態の変形例に係る光学計測装置を模擬したサンプル、およびシミュレーションによるビームの入射角の範囲を説明する画像である。 本発明の第2実施形態の変形例に係る光学計測装置を模擬したサンプル、およびシミュレーションによるビームの入射角の範囲を説明する画像である。 本発明の第3実施形態に係る光学計測装置を模擬したサンプル、およびシミュレーションによるビームの光路の画像である。
以下、本発明に係る光学計測装置を実現するための形態について、図面を参照して説明する。本発明に係る光学計測装置1は、光偏向素子や回折格子等の光学素子OEを評価対象として、光源LSから光を入力されて出力した光のパターン形状や時間的変化を計測するものであり、例えば、図1に示すように、出力光の遠視野像を撮像する2台の撮像素子60,81を備える。光学計測装置1は、光の入力部に光学素子OEの光の出力部を接続または近接させて、光学素子OEの出力光を入力され、撮像素子60,81にオシロスコープOSCやパーソナル・コンピュータPC等を接続して電気信号を取得する。光源LSは、光学素子OEに対応した波長、コヒーレンス(またはインコヒーレンス)、および出力の光を照射する装置であり、例えばレーザー光源である。また、光学素子OEは、必要に応じて、電流源CSにより駆動される。オシロスコープOSCは、公知の装置であり、第1撮像素子60のフォトディテクタ(受光素子)6(図2参照)のそれぞれの電気信号を取得する。PCは、第2撮像素子81およびOSCに接続して、取得した画像や電気信号を解析する。また、PCは、必要に応じて、電流源CSに接続して光学素子OEを制御し、さらに光源LSを制御してもよい。図面に示す光学計測装置およびその要素は、明確に説明するために、大きさや位置関係等を誇張していることがあり、また、形状や構造を単純化していることがある。また、各実施形態の説明において、前の実施形態と同一の要素については、同一の符号を付し、説明を適宜省略する。
〔第1実施形態〕
(光学計測装置)
本発明の第1実施形態に係る光学計測装置1は、図2に示すように、コリメートレンズ(コリメート光学系)22と、第1プリズム(発散光学素子)41および第2プリズム(補整光学素子)42からなるプリズム群(発散光学系)4と、フォトディテクタ(受光素子)6を一次元配列した第1撮像素子60と、を備え、さらに集光レンズ(集光光学系)5を備えることが好ましい。光学計測装置1はさらに、コリメートレンズ21と、ビームスプリッタ(光分岐素子)31と、結像レンズ(結像光学系)71と、第2撮像素子81と、を備えていてもよい。詳しくは、光学計測装置1は、評価対象とする光学素子OEの側、すなわち光の入射側から順に、コリメートレンズ21、コリメートレンズ22、ビームスプリッタ31、第1プリズム41、第2プリズム42、集光レンズ5、第1撮像素子60を配置して備え、さらにビームスプリッタ31による光の分岐方向に、ビームスプリッタ31の側から順に、結像レンズ71、第2撮像素子81を配置して備える。光学計測装置1に設けられたこれらの各要素は、光学計測装置1に入力する光、すなわち光学素子OEから出力する光の波長に適応したものとし、また、図1に示すように筐体に収容されている。
本実施形態に係る光学計測装置1は、評価対象とする光学素子OEが一次元の光偏向素子であり、出力したビームの形状、偏向角θ、およびビーム掃引の走査速度等を計測する。光偏向素子(光学素子OE)は、Z軸を中心としてX方向にビームを走査し、例えば、複数本の光導波路を基板上に並設した平面光導波路回路(PLC:Planar Lightwave Circuit)で構成される。
コリメートレンズ21およびコリメートレンズ(コリメート光学系)22はそれぞれ、拡散光を平行光とする(コリメートする)光学素子である。コリメートレンズ21,22は、公知の構成とすることができ、例えば、非球面レンズや2枚以上の球面レンズを適用することができ、さらにこれらを組み合わせてもよい。また、それぞれのレンズは、1枚ガラスで構成された単レンズでもよいし、屈折率の異なる2以上の材料を貼り合わせたアクロマティックレンズでもよい。また、コリメートレンズ22は、出射面が平面の平凸レンズを適用して、後記のキューブ型のビームスプリッタ31に密着されていてもよい。光学計測装置1において、コリメートレンズ21は、光学素子OEから出力した光の近視野像NFPにおける光を、所望のビーム径の平行光とするように、構成、配置され、また、遠視野像FFPよりも光学素子OE側に配置される。一方、コリメートレンズ22は、光学素子OEから出力した光の遠視野像FFPの光L0,L1,L2を、所望のビーム径dの平行光とするように、構成、配置される。さらに、コリメートレンズ22は、光学計測装置1において着脱可能に設けられる。
ビームスプリッタ(光分岐素子)31は、入射した光を異なる2方向へ分岐させる光学素子であり、具体的には、入射した光を透過させて進行方向が変わらずに通過する光と、反射して進行方向が変化して(例えば、入射角0°の光が90°変化して)出射する光と、に分岐させる。このようなビームスプリッタ31は、無偏光タイプのプレート型やキューブ型の公知のビームスプリッタを適用することができる。また、ビームスプリッタ31における反射光と透過光の光量分岐比は特に限定されず、1:1のハーフミラーでもよいし、相対的に一方を高出力としてもよく、撮像素子60,81のそれぞれの感度等に応じて選択することが好ましい。なお、図2において、ビームスプリッタ31は、光をX方向(図における下方向)に反射させているが、Y方向(図における紙面垂直方向)に反射させるように配置されていてもよい。光学計測装置1は、ビームスプリッタ31を備えることにより、光学素子OEの遠視野像FFPを、時間分解能の高い第1撮像素子60のフォトディテクタ6と空間分解能の高い第2撮像素子81とで同時に観測することができる。
プリズム群(発散光学系)4は、コリメートレンズ22によって平行光となった遠視野像FFPの光L1,L2を、光軸(Z軸。図中、一点鎖線で表す)からの距離を広げて出射、すなわち光軸から遠ざけて出射する。詳しくは、プリズム群4は、光を、直進した場合の出射位置よりも光軸からの距離の長い出射位置から出射させる。ただし、プリズム群4は、光軸(Z軸)上の入射角(光学素子OEの偏向角)0°の光L0については、光軸上を直進させる。なお、プリズム群4の入射位置および出射位置は、光軸に垂直な、プリズム群4の仮想的な入射面4iおよび出射面4eにおける位置とする。また、プリズム群4からの光の出射角θeの絶対値|θe|(≧0°)は、入射角θi(=θ)以下であることが好ましく、0°により近いことがさらに好ましい。
ここで、光軸(Z軸)上の入射角0°の光L0、入射角θ1の光L1、入射角θ2の光L2、の3本の光(0°<θ1<θ2)はそれぞれ、プリズム群4に、その入射角に応じた光軸からの距離0,x1i,x2iの位置に入射し(0<x1i<x2i)光軸からの距離0,x1e,x2eの位置から出射する。プリズム群4の入射面4iから出射面4eまでの距離をΔzで表すと、光L1,L2が直進した場合(図2に二点鎖線で示す)の出射面4eにおける出射位置の光軸からの距離(以下、適宜、出射位置の距離という)はそれぞれ、x1i+Δz・tanθ1、x2i+Δz・tanθ2となる。しかし、プリズム群4により、前記した通り、x1e>x1i+Δz・tanθ1、x2e>x2i+Δz・tanθ2となり、さらに、x2e-x1e>(x2i+Δz・tanθ2)-(x1i+Δz・tanθ1)となることが好ましい。すなわち、プリズム群4は、光を、光軸から遠方へ発散させると共に、入射角の異なる光同士の間隔を広げて出射する。プリズム群4、さらに後記の集光レンズ5により、遠視野像FFPの光L0,L1,L2は、コリメートレンズ22によって平行光となった後は、拡散することなく、第1撮像素子60のフォトディテクタ6に受光される。
プリズム群4は、光を拡散させずに、その入射角よりも大きな出射角で出射する第1プリズム41と、第1プリズム41から出射した光を、その入射角よりも小さな出射角で出射する第2プリズム42と、からなる。第1プリズム41および第2プリズム42はそれぞれ、光学計測装置1の計測対象における最大の入射角(光学素子OEの偏向角)θmax(>0°)の光が入射面に入射して、出射面から出射するような寸法に形成される。
第1プリズム(発散光学素子)41は、コリメートレンズ22によって平行光となった光を、平行光のまま、その入射角θi(>0°)の大きさよりも大きな出射角θe´で出射する(θi<θe´)。ただし、光軸(Z軸)上の入射角0°の光L0は直進させる。このような光学素子として、回転対称プリズムであるアキシコンレンズが挙げられる。さらに本実施形態においては、光学素子OEの偏向角が一次元(X方向)に変化する光を計測対象とするので、第1プリズム41は、光軸(Z軸)を含む平面(ZY面)を対称面とした面対称なプリズム(面対称プリズム)を適用することもできる。第1プリズム41は、入射面41iが凹形状の斜面、出射面が光軸に垂直な平面(垂直面)で、アキシコンレンズ(平凹アキシコンレンズ)であれば入射面41iが円錐面、面対称プリズムであればXZ方向に傾斜した平面である。ただし、Z軸上の光L0を直進させるために、第1プリズム41は、光軸を中心とした所定の領域においては、入射面が垂直面である、または光軸に沿った貫通孔が形成され、面対称プリズムであれば2個のプリズムが間隙を空けて面対称に配置される。この所定の領域は、ビーム径d以上、かつ、光学計測装置1の計測対象における最小の入射角θmin(>0°)の光が入射面(傾斜面)41iに入射するような範囲に設計される。すなわち、第1プリズム41は、入射面41iへの入射角θminの光の入射位置が、Z軸からの距離d/2以上となるように配置される。
第1プリズム41は、入射角θ1,θ2の光L1,L2(θ1<θ2)について、前記した通り、θ1<θ1e´、θ2<θ2e´となり、かつ、θ1e´<θ2e´となるように構成される。さらに、θ1e´-θ1≦θ2e´-θ2となることが好ましく、θ1e´-θ1<θ2e´-θ2となることがより好ましく、互いの差がより大きいことがさらに好ましい。このような構成により、光L1,L2が、第1プリズム41から出射すると互いの間隔をいっそう広げて進行する。第1プリズム41は、入射角θi(=θ)と出射角θe´の差(偏角)δ1が、このように入射角θiが大きいほど大きくなるように、入射面41iの傾斜角(頂角)α1および材料の屈折率n1が設計される。頂角α1が大きいほど、また、屈折率n1が高いほど、偏角δ1が大きくなる。また、屈折率n1が高いと、入射角θiが大きいほど偏角δ1が大きくなるようにすることができる。したがって、第1プリズム41は、高屈折材料で形成されることが好ましい。なお、第1プリズム41の頂角α1および屈折率n1によっては、入射角の大きな光が第1プリズム41を透過することができない。すなわち、光学計測装置1の計測対象の限界(最大)の入射角θmaxが、第1プリズム41の構造によって制限される場合がある。
第2プリズム(補整光学素子)42は、第1プリズム41から出射した光を、その入射角θe´(>0°)の大きさよりも小さな出射角θeで出射する(θe´>θe)。第2プリズム42はさらに、出射角θeが、第1プリズム41への入射角θi以下であることが好ましく(θi≧θe)、0°により近いことがより好ましい。なお、第2プリズム42は、第1プリズム41と同様、光軸(Z軸)上の入射角0°の光L0は直進させる。このような光学素子として、第1プリズム41と同様に、回転対称プリズムであるアキシコンレンズが挙げられる。さらに、後記の集光レンズ5が第2プリズム(補整光学素子)42を兼用していてもよい。また、本実施形態においては、光学素子OEの偏向角が一次元(X方向)に変化する光を計測対象とするので、第2プリズム42は、第1プリズム41と同様に面対称プリズムを適用することもできる。第2プリズム42は、入射面が垂直面、出射面42eが凸形状の斜面で、アキシコンレンズ(平凸アキシコンレンズ)であれば出射面42eが円錐面、面対称プリズムであればXZ方向に傾斜した平面である。ただし、Z軸上の光L0を直進させるために、第2プリズム42は、光軸を中心とした所定の領域においては出射面が垂直面である、または光軸に沿った貫通孔が形成され、面対称プリズムであれば2個のプリズムが間隙を空けて面対称に配置される。この所定の領域は、ビーム径d以上、かつ、最小の入射角θminの光が出射面(傾斜面)42eから出射するような範囲に設計される。
第2プリズム42は、前記した通り、θe≦θiとなるように構成され、そのために、偏角δ2が第1プリズム41の偏角δ1以上(δ1≦δ2)とする。第2プリズム42は、例えば、出射面42eの傾斜角(頂角)α2および材料の屈折率n2が第1プリズム41の頂角α1および屈折率n1と同じ構造であれば、θi=θeとなる。第1プリズム41への入射角θiにかかわらず、すなわち第2プリズム42への入射角θe´にかかわらず、出射角θeを0°により近付けるために、第2プリズム42は、例えば、屈折率n2をある程度低くし、一方で偏角δ2が第1プリズム41の偏角δ1よりも大きくなるように、頂角α2を大きくする。また、第1プリズム41、第2プリズム42間の間隔が長くなるにしたがい、光L1,L2の出射位置x1e,x2eの距離が大きくなる。プリズム群4は、出射した光L1,L2が、後続の集光レンズ5を経由して第1撮像素子60上で異なるフォトディテクタ6に受光されるように、プリズム41,42の構造(材料の屈折率、頂角)および互いの間隔を設計される。また、プリズム41,42が、それぞれ光軸(Z軸)方向に移動可能に設けられて、位置を調整可能としてもよい。
集光レンズ(集光光学系)5は、プリズム群4から出射した光L0、光L1、または光L2を、第1撮像素子60のフォトディテクタ6に集光する。集光レンズ5は、必要に応じて設けられ、コリメートレンズ22による光L0,L1,L2のビーム径dがフォトディテクタ6に受光されるために十分に小さければ不要である。本実施形態においてはさらに、集光レンズ5は、光L1,L2をフォトディテクタ6に、その受光面(受光領域)に、かつ所定の入射角範囲内で入射するように出射角を変化させる。入射角範囲は、フォトディテクタ6の入射角依存性が十分に低い範囲に設定されることが好ましい。すなわち、集光レンズ5は、第2プリズム(補整光学素子)42を補填する、プリズム群(発散光学系)4の一部でもあるといえる。そのために、集光レンズ5は、第1撮像素子60のすべてのフォトディテクタ6に対面する径を有する。集光レンズ5は、公知の構成とすることができ、1枚ないし2枚以上を組み合わされていてもよいし、また、単レンズでもよいしアクロマティックレンズでもよい。さらに本実施形態においては、光学素子OEの偏向角が一次元(X方向)に変化する光を計測対象とするので、集光レンズ5は、シリンドリカルレンズやロッドレンズを適用することもできる。また、集光レンズ(集光光学系)は、フォトディテクタ6のそれぞれに対面する小径のレンズを配列した構成でもよく(第2、第3、第4実施形態参照)、または、集光レンズ5の光の出射側に小径のレンズを配列して組み合わされてもよい。
第1撮像素子60は、フォトディテクタ(受光素子)6を配列して備え、そのいずれか1つで遠視野像FFPの光L0,L1,L2を撮像する。本実施形態においては、光学素子OEの偏向角が一次元(X方向)に変化する光を計測対象とするので、第1撮像素子60は、フォトディテクタ6をX方向に1列に配列して備え、Z軸上の1個を中心に奇数個備える。図2においては、第1撮像素子60は、7個のフォトディテクタ6を等間隔に配列して備える。このような第1撮像素子60により、光学計測装置1は、光学素子OEの0°以外の3段階の偏向角θの計測に対応することができる。
フォトディテクタ6は、光信号を電気信号に変換する素子であり、前記したように光学素子OEから出力する光の波長に対応した公知のものが適用され、可視光領域ではCCDセンサーやCMOSセンサーが、赤外領域では例えばInGaAsセンサーが、それぞれ適用され得る。フォトディテクタ6は、計測に必要な時間分解能を有し、応答速度はセンサーサイズ等によっても異なるが数百MHz以上であることが好ましい。また、フォトディテクタ6は、ファイバー付きフォトディテクタを適用することもでき、この場合、ファイバー側に市販のファイバーカプラーを使用することで集光レンズ5の代わりとしてもよい。第1撮像素子60において、フォトディテクタ6は、そのパッケージサイズ等に対応した、例えば10mm~数十mmのピッチで配列され、等間隔に限定されず、光学素子OEの異なる偏向角θのそれぞれの光の第1撮像素子60への入射位置に合わせて配置することができる。なお、図2において、フォトディテクタ6は、受光面(受光領域)のみを示す。フォトディテクタ6は、パッケージサイズ等の配列可能なピッチが狭いほど、第1撮像素子60を小型化することができ、さらに光学計測装置1を小型化することができる。また、フォトディテクタ6は、受光面が配列ピッチあたりで大きいほど、光学素子OEの偏向角θの誤差が大きくても計測することができる。
結像レンズ(結像光学系)71は、平行光を第2撮像素子81の受光面で結像させる。結像レンズ71は、公知の構成とすることができ、例えば、非球面レンズや2枚以上の球面レンズを適用することができ、さらにこれらを組み合わせてもよい。また、それぞれのレンズは、1枚ガラスで構成された単レンズでもよいし、屈折率の異なる2以上の材料を貼り合わせたアクロマティックレンズでもよい。
第2撮像素子81は、受光素子を二次元に配列して備える二次元センサーであり、近視野像NFPの光LNまたは遠視野像FFPの光L0,L1,L2の一方を撮像する。第2撮像素子81は、前記したように光学素子OEから出力する光の波長に対応した公知の撮像素子を適用することができ、可視光領域ではCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサが、赤外領域では例えばInGaAsセンサが、それぞれ適用され得る。複数波長対応のために、混載したセンサーを用いてもよい。また、必要な画素数や画素ピッチ等を有するものとする。また、応答速度であるフレームレートは最速120Hz程度のものを適用することができる。第2撮像素子81が、近視野像NFPまたは遠視野像FFPの一方を選択して撮像する方法については、後記する。
なお、光学計測装置1は、ビームスプリッタ31の透過光を第2撮像素子81に、反射光を第1撮像素子60に、それぞれ入射させる構成とすることもできる。すなわち、光学計測装置1は、プリズム群4、集光レンズ5、および第1撮像素子60と、結像レンズ71および第2撮像素子81と、を入れ替えて配置することができる。
(光学計測装置の動作)
本発明の第1実施形態に係る光学計測装置の動作を、図2、図3Aおよび図3Bを参照して説明する。図3Aおよび図3Bにおいては、簡潔に説明するために、結像レンズ71および第2撮像素子81を、ビームスプリッタ31の透過光が入射するように配置し、また、光学素子OEから出力した遠視野像FFPについて偏向角0°の光L0のみを示す。光源LSから光を光学素子OEに入力すると、光学素子OEは、近視野像NFPの光LN、および遠視野像FFPとして光L0、光L1、または光L2のいずれかを出力する。
図2および図3Aに示すように、遠視野像FFPの光L0、光L1、または光L2は、コリメートレンズ22によってビーム径dの平行光となり、その偏向角0°,θ1,θ2で進行する。そして、光L0,L1,L2は、ビームスプリッタ31で2方向に分岐する。一方の光L0,L1,L2は、結像レンズ71によって第2撮像素子81の受光面で結像する。第2撮像素子81は光L0、光L1、または光L2を撮像し、そのビーム形状や偏向角θをPCが解析する。
ビームスプリッタ31で分岐した他方の光L0、光L1、または光L2は、プリズム群4に入射する。偏向角(入射角)0°の光L0は、プリズム群4のプリズム41,42の光軸上を直進して透過し、集光レンズ5によって集光し、第1撮像素子60のZ軸上のフォトディテクタ6に入射して受光される。光L1,L2は、それぞれの入射角θ1,θ2に応じて、プリズム群4において、光路がZ軸から遠ざかるように進行し、さらに集光レンズ5によって進行方向を補整されると共に集光し、第1撮像素子60における異なるフォトディテクタ6に入射して受光される。OSCはフォトディテクタ6の光電流を検出して、光L0と光L1、光L0と光L2、または光L1と光L2の切り換わりの速度、すなわち走査速度をPCが解析する。
一方、図3Aに示すように、近視野像NFPの光LNは、コリメートレンズ21によって平行光となるが、その出射側に配置されたコリメートレンズ22によって拡散光となるので、結像レンズ71により第2撮像素子81の受光面で結像しない。したがって、第2撮像素子81において、遠視野像FFPの撮像が妨げられない。第1撮像素子60(フォトディテクタ6)においても同様である。
光学計測装置1は、近視野像NFPを観測するためには、図3Bに示すようにコリメートレンズ22(図中、二点鎖線で示す)を取り外す。すると、近視野像NFPの光LNは、コリメートレンズ21によって平行光となって、そのまま結像レンズ71に入射して第2撮像素子81の受光面で結像する。一方、遠視野像FFPの光L0(L1,L2)は、拡散光のまま進行するので、結像レンズ71により第2撮像素子81の受光面で結像しない。したがって、第2撮像素子81において、近視野像NFPの撮像が妨げられない。
光学計測装置1は、例えば、遠視野像FFPにおける偏向角θが5°刻みの光、すなわちθ=0°,5°,10°,15°,・・・の光が、第1撮像素子60の異なるフォトディテクタ6で受光され、さらに、θがそれぞれ誤差範囲内(例えば、±1°)において同じフォトディテクタ6で受光されるように設計されていることが好ましい。
本実施形態に係る光学計測装置1は、二次元(XY方向)にビームを走査する光偏向素子も評価対象とすることができるように構成してもよい。このような構成においては、プリズム群4の第1プリズム41および第2プリズム42はそれぞれ、アキシコンレンズを適用する。また、第1撮像素子60は、フォトディテクタ6を二次元配列して備え、例えば、XY方向の正方格子状に、またはZ軸を中心に同心円上に配置する。
本実施形態に係る光学計測装置1によれば、遠視野像FFPの光L0,L1,L2を、比較的短い光路長で、その偏向角に対応したフォトディテクタ6に受光させることができ、装置が大型化せず、ビーム掃引の走査速度を高精度に計測することができる。さらに、光学計測装置1においては、光L0,L1,L2がコリメートレンズ22により平行光となった後は、拡散することなくフォトディテクタ6に入射するので、光効率よく計測することができる。また、光学計測装置1は、光学素子を多数備えたり、複雑な、また緻密な構造としたりすることなく、光学素子OEの遠視野像FFPを、素子の配列ピッチや受光面積等のまったく異なる第1撮像素子60と第2撮像素子81とで同時に観測することができる。
本実施形態に係る光学計測装置1は、光学計測装置1は、コリメートレンズ21が遠視野像FFPの光の出力側に配置されていてもよく、この場合には、コリメートレンズ22がコリメートレンズ21と組み合わされて遠視野像FFPにおける光をコリメートするように構成される。また、光学計測装置1は、遠視野像FFPの光を、コリメートする前にビームスプリッタ31で分岐させてもよい(後記変形例、第3、第4実施形態参照)。
光学計測装置1は、遠視野像FFPのみを観測対象とする(近視野像NFPを観測対象としない)構成としてもよく、この場合には、コリメートレンズ21を備えず、また、コリメートレンズ22が取り外し可能でなくてよい。さらに、光学計測装置1は、近視野像NFPを観測対象とせず、かつ第2撮像素子81による観測をしない構成としてもよい。このような光学計測装置1は、コリメートレンズ21、第2撮像素子81、結像レンズ71、およびビームスプリッタ31を備えなくてよく、すなわち、コリメートレンズ22、プリズム群4、集光レンズ5、および第1撮像素子60を備える。
(変形例)
第1実施形態に係る光学計測装置は、一部の光学素子(コリメートレンズ)の着脱により、評価対象の光学素子の出力光の遠視野像と近視野像とを切り替えて観測することができるが、遠視野像と近視野像を同時に観測可能な構成とすることができる。以下、図4、図5、図6、および図7を参照して、本発明の第1実施形態の変形例に係る光学計測装置について説明する。
本発明の第1実施形態の第1の変形例に係る光学計測装置10は、図4に示すように、コリメートレンズ21と、コリメートレンズ(コリメート光学系)22と、プリズム群(発散光学系)4と、集光レンズ(集光光学系)5と、第1撮像素子60と、ビームスプリッタ(光分岐素子)31,32と、結像レンズ(結像光学系)71,72と、第2撮像素子81と、第3撮像素子82と、を備える。詳しくは、光学計測装置10は、光学素子OEの側から順に、コリメートレンズ21、ビームスプリッタ32、コリメートレンズ22、ビームスプリッタ31、プリズム群4(第1プリズム41、第2プリズム42)、集光レンズ5、第1撮像素子60を配置して備える。そして、さらに、ビームスプリッタ31による光の分岐方向に、ビームスプリッタ31の側から順に、結像レンズ71、第2撮像素子81を配置して備え、ビームスプリッタ32による光の分岐方向に、ビームスプリッタ32の側から順に、結像レンズ72、第3撮像素子82を配置して備える。すなわち、光学計測装置10は、前記実施形態に係る光学計測装置1に、コリメートレンズ21とコリメートレンズ22の間に、ビームスプリッタ32を追加し、ビームスプリッタ32による光の分岐方向に結像レンズ72および第3撮像素子82を追加した構成である。
ビームスプリッタ32は、ビームスプリッタ31と同様の構成とすることができる。なお、図4においては、ビームスプリッタ31,32が共に下へ反射させるように配置されているが、互いに異なる方向でもよく、上へ反射させたり、紙面垂直方向へ反射させたりすることもできる。また、結像レンズ72および第3撮像素子82はそれぞれ、結像レンズ71および第2撮像素子81と同様の構成とすることができる。本変形例においては、第2撮像素子81は遠視野像FFPを、第3撮像素子82は近視野像NFPを、それぞれ撮像する。また、本変形例において、コリメートレンズ22は、取り外し可能でなくてよい。
光学計測装置10においては、コリメートレンズ21によって平行光となった近視野像NFPの光LNをビームスプリッタ32で分岐させて、透過光または反射光(図4においては反射光)を結像レンズ72により第3撮像素子82の受光面で結像させる。本変形例に係る光学計測装置10によれば、光学素子OEの近視野像NFPと遠視野像FFPを同時に観測することができ、さらに第1実施形態と同様に、遠視野像FFPを第1撮像素子60と第2撮像素子81とで観測することができる。なお、本変形例においても、ビームスプリッタ31の透過光と反射光とを入れ替えて配置することができ、また、ビームスプリッタ32の透過光と反射光とを入れ替えて配置することもできる。
本変形例においては、図5に示すように、ビームスプリッタ32がコリメートレンズ22の光の出射側に配置されていてもよい。このような光学計測装置10Aは、コリメートレンズ22により拡散光となった近視野像NFPの光LNを、第3撮像素子82の受光面で結像させる結像レンズ72Aを備える。
また、図6に示すように、コリメートレンズ22Bにより、遠視野像FFPの光L0(L1,L2)をコリメートし、かつ近視野像NFPの光LNを第3撮像素子82の受光面で結像させる構成としてもよい。さらに、図7に示すように、コリメートレンズ22Bの光の入射側にビームスプリッタ31を配置して、遠視野像FFPの光L0(L1,L2)を結像レンズ71Aにより第2撮像素子81の受光面で結像させる構成としてもよい。
〔第2実施形態〕
第1実施形態に係る光学計測装置は、計測対象の偏向角に応じて異なるフォトディテクタに入射させて計測するが、偏向角0°以外の光を同一のフォトディテクタに入射させて計測する構成とすることもできる。
(光学計測装置)
本発明の第2実施形態に係る光学計測装置1Aは、第1実施形態に係る光学計測装置1に対して、図8に示すように、プリズム群4に代えて、第1プリズム41Aおよび第2プリズム42Aからなるプリズム群(発散光学系)4Aを、集光レンズ5に代えて集光レンズ(集光光学系)5Aを、それぞれ備える。また、本実施形態においては、第1撮像素子60は、X方向に3個のフォトディテクタ6を等間隔に配列して備える。
プリズム群(発散光学系)4Aは、第1実施形態のプリズム群4と同様に、コリメートレンズ22によって平行光となった遠視野像FFPの光L1,L2を、光軸(Z軸)から遠ざけて出射させ、光軸(Z軸)上の入射角(光学素子OEの偏向角)0°の光L0は直進させる。ただし、プリズム群4Aは、入射角0°以外の光L1,L2の出射位置が互いにより近いことが好ましい。このようなプリズム群4Aは、第1プリズム41Aおよび第2プリズム42Aのそれぞれの材料の屈折率や頂角、互いの間隔を設計して得られる。また、後記の集光レンズ5Aのレンズ5aが第2プリズム(補整光学素子)42Aを兼用していてもよい。また、第2プリズム(補整光学素子)42Aは、Z軸を中心とした少なくともビーム径dの領域が空いた、環状シリンドリカルレンズを適用することもでき、アキシコンレンズと組み合わされていてもよい。
光学素子OEの偏向角が一次元(X方向)に変化する光を計測対象とする場合には、第2プリズム(補整光学素子)42Aは、第1実施形態と同様に面対称プリズムを適用することができ、または面対称に配置した2枚(または2組)のレンズを適用することもできる。補整光学素子42Aとしてレンズを適用する場合には、2枚(または2組)のレンズを、Z軸を中心とした少なくともビーム径dの領域を空けて対称に配置する。レンズは、球面レンズや非球面レンズ、またはシリンドリカルレンズやロッドレンズを適用することができる。
集光レンズ(集光光学系)5Aは、プリズム群4Aから出射した光L0、光L1、または光L2を、第1撮像素子60のフォトディテクタ6に集光する。集光レンズ5Aはさらに、入射角0°以外の光L1,L2を第1撮像素子60における同じフォトディテクタ6に入射させる。そのために、集光レンズ5Aは、フォトディテクタ6のそれぞれに対面する小径のレンズ5aを配列して備える。レンズ5aは、公知の構成とすることができ、1枚ないし2枚以上を組み合わされていてもよいし、また、単レンズでもよいしアクロマティックレンズでもよい。さらに、光学素子OEの偏向角が一次元(X方向)に変化する光を計測対象とする場合には、レンズ5aは、シリンドリカルレンズやロッドレンズを適用することもできる。
(光学計測装置の動作)
本発明の第2実施形態に係る光学計測装置の動作は、第1実施形態と同様である。ただし、本実施形態においては、プリズム群4Aにより、入射角0°の光L0、それ以外の+方向の光および-方向の光、が、それぞれ異なるフォトディテクタ6に受光される。したがって、入射角0°とそれ以外の入射角との切り換わりの速度、すなわち走査速度を計測することができる。
本実施形態に係る光学計測装置1Aは、例えば、偏向角θが5°近傍から15°近傍までの光をZ軸側から1つ目(Z軸上を除く)のフォトディテクタ6に、偏向角θが20°近傍から30°近傍までの光を2つ目のフォトディテクタ6(図示せず)に、それぞれ入射するように、プリズム群4A(プリズム41A,42A)や集光レンズ5Aの構成および配置を設計することもできる。このように、光学計測装置1Aは、ある程度の範囲の入射角の光を同じフォトディテクタ6で受光することにより、第1実施形態と比較して部品点数を少なくしてより簡易な構造としつつ、第2撮像素子81による解析と組み合わせて偏向角や走査速度を高精度に計測することができる。
(変形例)
第2実施形態に係る光学計測装置は、プリズム群(発散光学系)の第1プリズムが、入射面が凸形状の斜面であってもよい。第1、第2実施形態に示したように、入射面を凹形状の斜面とする第1プリズムに入射した光は、その入射角が大きいほど第1プリズムからの出射角も大きい。これに対して、入射面を凸形状の斜面とするプリズムにおいては、入射角と出射角とで大小関係が逆転する。
本発明の第2実施形態の変形例に係る光学計測装置1Bは、第2実施形態に係る光学計測装置1Aに対して、図9に示すように、プリズム群4Aに代えてプリズム(発散光学素子)43Bを、集光レンズ5Aに代えて集光レンズ(補整光学素子、集光光学系)5Bを、それぞれ備え、プリズム43Bおよび集光レンズ5Bで発散光学系4Bを構成する。
発散光学系4Bは、第2実施形態のプリズム群(発散光学系)4Aと同様に、コリメートレンズ22によって平行光となった遠視野像FFPの光のうちの入射角0°以外の光L1,L2を、光軸(Z軸)から遠ざけて出射させると共に、互いの出射位置を近付ける。このような発散光学系4Bは、光の入射側から順に、プリズム43B、集光レンズ5Bを配置して備える。
プリズム(発散光学素子)43Bは、コリメートレンズ22によって平行光となった光を、平行光のまま、その入射角θi(>0°)の大きさよりも大きな絶対値の出射角θe´で出射する(θi<|θe´|)。ただし、光軸(Z軸)上の入射角0°の光L0は直進させる。プリズム43Bはさらに、入射角θ1,θ2の光L1,L2(θ1<θ2)について、前記した通り、θ1<|θ1e´|、θ2<|θ2e´|となり、かつ、|θ1e´|>|θ2e´|となるように構成される。さらに、θ2-θ1≧|θ1e´|-|θ2e´|となることが好ましく、θ2-θ1>|θ1e´|-|θ2e´|となることがより好ましい。このような光学素子として、第1、第2実施形態の第1プリズム41,41Aと同様に、アキシコンレンズが挙げられ、一次元(X方向)のみを計測対象とする場合には面対称プリズムを適用することもできる。ただし、プリズム43Bは、入射面が凸形状の斜面、出射面が光軸に垂直な平面(垂直面)である。一方で、プリズム43Bは、第1プリズム41と同様に、Z軸上の光L0を直進させるために光軸を中心とした所定の領域においては入射面が垂直面であり、断面形状が等脚台形である。プリズム43Bにより、光の進行方向が光軸(Z軸)を挟んで反転する。すなわち、入射角θiが+(θi>0°)の光は出射角θe´が-(θe´<0°)となる。
集光レンズ(補整光学素子、集光光学系)5Bは、プリズム43Bから出射した光を、その入射角θe´(≠0°)よりも絶対値の小さい出射角θeで出射する(|θe´|>|θe|)。集光レンズ5Bはさらに、出射角θeの絶対値が、プリズム43Bへの入射角θi以下であることが好ましく(θi≧|θe|)、0°により近いことがより好ましい。なお、集光レンズ5Bは、プリズム43Bと同様、光軸(Z軸)上の入射角0°の光L0は直進させる。このような光学素子として、集光光学系でもある集光レンズ5Bを適用することができる。集光レンズ5Bは、第1実施形態の集光レンズ5と同様の構成とすることができる。集光レンズ5Bにより、光L1,L2は、第1撮像素子60における同じフォトディテクタ6に入射、かつ集光するように、互いに近付きながら進行する。なお、光学計測装置1Bは、集光光学系としてさらに、フォトディテクタ6のそれぞれに対面するレンズ5aを配列した集光レンズ5Aを備えてもよい。
発散光学系4Bは、前記したように、入射角0°以外の光L1,L2を第1撮像素子60における同じフォトディテクタ6に集光するように、プリズム43Bの材料の屈折率や頂角、集光レンズ5Bの焦点距離、互いの間隔等を設計される。なお、プリズム43Bの頂角が大きくなるにしたがい、光学計測装置1の計測対象の限界(最大)の入射角θmaxが小さくなる。
(光学計測装置の動作)
本発明の第2実施形態の変形例に係る光学計測装置の動作は、第2実施形態(図8参照)と同様である。ただし、本変形例においては、プリズム45Bにより光の進行方向が光軸(Z軸)を挟んで反転するので、第2実施形態に対して、入射角0°以外の光は、光軸を挟んだ反対側のフォトディテクタ6に受光される。また、本変形例においては、計測対象の入射角(偏向角)が一定以上大きい光については、発散光学系4Bにより、出射位置における光軸からの距離が短くなる場合がある。
第2実施形態およびその変形例に係る光学計測装置1A,1Bは、第1実施形態の変形例に係る光学計測装置10,10A,10B,10C(図4~図7参照)のように、ビームスプリッタ32、第3撮像素子82、および結像レンズ72等を備える構成として、光学素子OEの近視野像NFPと遠視野像FFPを同時に観測することもできる。
〔第3実施形態〕
計測対象の光をすべて、0°方向かつ偏向角に応じた光軸からの距離の光路としてから、異なるフォトディテクタに入射するように光路を互いに遠ざける構成とすることもできる。
(光学計測装置)
本発明の第3実施形態に係る光学計測装置1Cは、図10に示すように、ビームスプリッタ(光分岐素子)31と、放物面鏡24と、コリメートレンズ(コリメート光学系)22aと、プリズム43,44,45,46からなるプリズム群(発散光学系)4Cと、フォトディテクタ(受光素子)6を二次元配列した第1撮像素子60と、を備え、さらに集光レンズ(集光光学系)5Aを備えることが好ましい。光学計測装置1Cはさらに、コリメートレンズ21,23と、結像レンズ(結像光学系)71と、第2撮像素子81と、を備えていてもよい。詳しくは、光学計測装置1Cは、評価対象とする光学素子OEの側、すなわち光の入射側から順に、コリメートレンズ21、ビームスプリッタ31、放物面鏡24、コリメートレンズ22a、第3プリズム45、第2プリズム44、第1プリズム43、第4プリズム46、集光レンズ5A、第1撮像素子60を配置して備え、さらにビームスプリッタ31による光の分岐方向に、ビームスプリッタ31の側から順に、コリメートレンズ23、結像レンズ71、第2撮像素子81を配置して備える。
放物面鏡24は、光学素子OEの遠視野像FFPの偏向角の異なる光L0,L1,L2,L3を、同じ進行方向(ここでは、0°)かつ異なる光路に、詳しくは、偏向角が大きいほど光軸(Z軸。図中、一点鎖線で表す)からの距離が長い光路とする。偏向角が小さい順に、光L0、光L1、光L2、光L3であり、偏向角0°の光L0は光軸上を光路とする。放物面鏡24は、鏡面(反射面)形状が放物面の公知の構成とすることができ、一次元(X方向)のみを計測対象とする場合には、鏡面形状が柱面(断面が放物線)でもよい。ビームスプリッタ31は、第1実施形態と同様に、遠視野像FFPの光を分岐させて第1撮像素子60のフォトディテクタ6と第2撮像素子81とに同時に入射させると共に、放物面鏡24に光学素子OEから入射する光と反射する光の光路を異なるものとする。そのために、ビームスプリッタ31は、放物面鏡24とその反射面の焦点Fとの間に配置される。図10においては、光学素子OEから下向きに出力した光をビームスプリッタ31で反射させて側方(左側)の放物面鏡24に入射させ、反射した光をビームスプリッタ31を透過させて右向きへ進行させる。
コリメートレンズ(コリメート光学系)22aは、放物面鏡24で反射した光を平行光とする光学素子であり、放物面鏡24で反射した遠視野像FFPの光L0,L1,L2,L3の各光路上に配置される。放物面鏡24により光の拡がり角がある程度小さくなるので、コリメートレンズ22aは、光L0,L1,L2,L3を放物面鏡24と併せて平行光とするように設計される。また、コリメートレンズ22aは、入射する光L0,L1,L2,L3のビーム径以上の径であり、互いの間隔を狭く配置されるほど、偏向角θの分解能が小さくなる。コリメートレンズ22aは、放物面鏡24の光学軸上の1個を中心に奇数個備え、図10においては、X方向に7個のコリメートレンズ22aが設けられ、光学計測装置1Cは、光学素子OEの0°以外の3段階の偏向角θの計測に対応することができる。
コリメートレンズ23は、ビームスプリッタ31により分岐されて第2撮像素子81に入射する光をコリメートする。コリメートレンズ23は、第1実施形態に係る光学計測装置1のコリメートレンズ22と同様の構成とすることができ、さらに、光学計測装置1におけるコリメートレンズ22と同様に、着脱可能に設けられる。
プリズム群(発散光学系)4Cは、放物面鏡24およびコリメートレンズ22aによって、光軸方向(0°)の平行光となった遠視野像FFPの光L0,L1,L2,L3を、光軸(Z軸)からの距離を広げて出射する。さらに、プリズム群4Cは、光L0,L1,L2,L3を、その入射位置における光軸からの距離が大きいほど、出射位置における距離をより大きくする。なお、プリズム群4Cは、距離0、すなわち光軸上を進行する光L0はそのまま光軸上を直進させる。プリズム群4Cの入射位置および出射位置は、光軸に垂直な、プリズム群4Cの仮想的な入射面4iおよび出射面4eにおける位置とする。また、プリズム群4Cは、出射した光L0,L1,L2,L3が互いに平行であることが好ましく、そのために、出射角を入射角と同じ0°とする。
プリズム群4Cは、光を拡散させずに、その入射角よりも大きな出射角で出射する第1、第2、第3プリズム(発散光学素子)43,44,45、および第1、第2、第3プリズム43,44,45のそれぞれから出射した光を、その入射角よりも小さな出射角で出射する第4プリズム(補整光学素子)46からなる。プリズム群4Cは、光の入射側から順に、第3プリズム45、第2プリズム44、第1プリズム43、第4プリズム46を配置して備える。プリズム43,44,45,46はそれぞれ、第1実施形態の第1プリズム41や第2プリズム42(図2参照)と同様に、回転対称プリズムであるアキシコンレンズが挙げられる。さらに、一次元(X方向)のみを計測対象とする場合には、プリズム43,44,45,46は、光軸(Z軸)を含む平面(ZY面)を対称面とした面対称プリズムを適用することもできる。
第1、第2、第3プリズム(発散光学素子)43,44,45はそれぞれ、コリメートレンズ22aによって平行光となった光を入射角0°で入射されて、屈曲させて所定の出射角(>0°)で出射する。第1プリズム43は光L1を屈曲させ、第2プリズム44は光L2を屈曲させ、第3プリズム45は光L3を屈曲させ、その他の光は直進させる。したがって、プリズム43,44,45はいずれも、光軸(Z軸)上の光L0を直進させる。プリズム43,44,45は、入射面が凸形状の斜面、出射面が光軸に垂直な平面(垂直面)であり、アキシコンレンズ(平凸アキシコンレンズ)であれば斜面が円錐面、面対称プリズムであればXZ方向に傾斜した平面である。ただし、プリズム43,44,45は、光軸を中心とした所定の領域においては入射面が垂直面であり、断面形状が等脚台形である。また、プリズム43,44,45は、入射面の傾斜角(頂角)が大きいほど、また材料の屈折率が高いほど、出射角が大きくなり、ただし、入射光が全反射しないように、頂角を臨界角未満とする。プリズム43,44,45は、光L1,L2,L3をそれぞれ同じ出射角θeで出射するように、材料の屈折率および頂角を同じとする。
最も入射側に配置された第3プリズム45は、光L0,L1,L2が入射角0°で入射する領域においては入射面が垂直面であり、かつ光L3が入射する領域においては傾斜面に設計される。第3プリズム45の光の出射側に配置された第2プリズム44は、光L0,L1が入射角0°で入射する領域においては入射面が垂直面であり、かつ光L2が入射する領域においては傾斜面であり、さらに、θe方向に進行する光L3が入射しないような外径またはX方向長に設計される。最も出射側に配置された第1プリズム43は、光L0が入射する、光軸を中心とした少なくともビーム径dの領域においては入射面が垂直面であり、かつ光L1が入射する領域においては傾斜面であり、さらに、θe方向に進行する光L2,L3が入射しないような外径またはX方向長に設計される。
第4プリズム(補整光学素子)46は、光を、その入射角(>0°)の大きさよりも小さな出射角で出射し、第1、第2、第3プリズム43,44,45への入射角と同じ出射角(0°)であることが好ましい。第4プリズム46は、入射面が垂直面、出射面が凸形状の斜面であり、アキシコンレンズ(平凸アキシコンレンズ)であれば斜面が円錐面、面対称プリズムであればXZ方向に傾斜した平面である。ただし、第4プリズム46は、入射角0°の光軸上の光L0を直進させるように、光軸を中心とした少なくともビーム径dの領域においては出射面が垂直面であり、かつ、少なくとも光L1,L2,L3が出射する領域は傾斜面として、断面形状が等脚台形である。第4プリズム46は、材料の屈折率および頂角がプリズム43,44,45と同じであること、すなわち、第4プリズム46は、第1プリズム43、第2プリズム44、第3プリズム45とそれぞれプリズム対を構成することが好ましい。このような構成により、第1、第2、第3プリズム43,44,45への入射角と第4プリズム46からの出射角が同じ値(0°)となる。
第1プリズム43、第4プリズム46間の間隔が長くなるにしたがい、光L1の出射位置の距離が大きくなる。同様に、第2プリズム44、第4プリズム46間、第3プリズム45、第4プリズム46間の、それぞれの間隔が長くなるにしたがい、光L2、光L3の出射位置の距離が大きくなる。したがって、入射位置の距離に対して出射位置の距離を最も大きくする光L3を屈曲させる第3プリズム45が、第4プリズム46から最も離れた最も入射側に配置される。
(光学計測装置の動作)
本発明の第3実施形態に係る光学計測装置の動作を、図10を参照して説明する。
第1実施形態で説明したように、光学素子OEは、光源LSから光を入力されると、近視野像NFPの光LN、および遠視野像FFPとして光L0、光L1、光L2、または光L3のいずれかを出力する。
遠視野像FFPの光L0、光L1、光L2、または光L3は、ビームスプリッタ31で2方向に分岐する。一方の光L0,L1,L2,L3は、コリメートレンズ23によって所定のビーム径の平行光となり、その偏向角で進行し、結像レンズ71によって第2撮像素子81の受光面で結像する。
ビームスプリッタ31で分岐した他方の光L0、光L1、光L2、または光L3は、放物面鏡24で反射して、反射位置から0°方向で出射し、各々のコリメートレンズ22aに入射してビーム径dの平行光となり、プリズム群4Cに入射する。光軸(Z軸)上の光L0は、プリズム群4Cのプリズム45,44,43,46を直進して透過し、Z軸上の集光レンズ5aによって集光し、第1撮像素子60のZ軸上のフォトディテクタ6に入射して受光される。光L1は、プリズム45,44を直進して透過し、第1プリズム43で屈曲して出射角θeで出射して第4プリズム46で0°方向に戻ると共に光軸からの距離を大きくし、Z軸側から1つ目(Z軸上を除く)のフォトディテクタ6に、対面する集光レンズ5aを経由して入射する。光L2は、第3プリズム45を直進して透過し、第2プリズム44で屈曲し、進行方向θeで光路がZ軸から遠ざかるように、第1プリズム43の外側を進行し、第4プリズム46に入射して0°方向に戻る。そして、Z軸側から2つ目のフォトディテクタ6に、対面する集光レンズ5aを経由して入射する。光L3は、第3プリズム45で屈曲し、進行方向θeで光路がZ軸から遠ざかるように、プリズム44,43の外側を進行し、第4プリズム46に入射して0°方向に戻る。そして、Z軸側から3つ目のフォトディテクタ6に、対面する集光レンズ5aを経由して入射する。
第1実施形態で説明したように、近視野像NFPの光LNは、コリメートレンズ21によって平行光となるが、ビームスプリッタ31を経由してその出射側に配置されたコリメートレンズ23によって拡散光となるので、結像レンズ71により第2撮像素子81の受光面で結像しない。光学計測装置1Cは、近視野像NFPを観測するためには、コリメートレンズ23を取り外す。
光学計測装置1Cは、0°以外の2段階の偏向角θの光を計測する場合には、コリメートレンズ22aを5個備え、また、プリズム群4Cがプリズム43,44,46を備えればよい。一方、コリメートレンズ22aの数を増やし、またプリズム群4Cが発散光学素子となるプリズムを追加して備えることにより、4段階以上の偏向角θの光を計測することができる。
プリズム群4Cは、補整光学素子として1個のプリズム46を備えるが、プリズム43,44,45毎にプリズム対を構成する3個のプリズムを備えていてもよい。また、第1プリズム43、第2プリズム44、および第3プリズム45のいずれか1以上ないしすべてが、第1実施形態の第1プリズム41(図2参照)のように、入射面が凹形状の斜面でもよい。プリズム43,44,45を凹形状の入射面とすることにより、第4プリズム46との間隔を短く配置することができる(第4実施形態参照)。
(変形例)
第3実施形態に係る光学計測装置1Cは、放物面鏡24に代えてコリメートレンズを備えていてもよい。また、光学計測装置1Cは、発散光学系4Cの発散光学素子43,44,45および補整光学素子46として、アキシコンミラーを備えていてもよい。アキシコンミラーは鏡面が凹状の円錐面であり、本実施形態においては底部に光軸に垂直な平面(垂直面)を有する。アキシコンミラー43,46は光L0が入射する部分を垂直面とし、アキシコンミラー44は光L0,L1が入射する部分を垂直面とし、アキシコンミラー45は光L0,L1,L2が入射する部分を垂直面とする。
第3実施形態に係る光学計測装置1Cは、コリメートレンズ22aに代えて、ビームスプリッタ31の入射側に、遠視野像FFPの光L0,L1,L2,L3をすべて入射されるレンズを備えていてもよい。このレンズは、放物面鏡24と併せて光L0,L1,L2,L3を平行光とするように、光の拡がり角を小さくする。
第3実施形態に係る光学計測装置1Cは、第1実施形態の変形例に係る光学計測装置10,10A,10B,10C(図4~図7参照)のように、ビームスプリッタ32、第3撮像素子82、および結像レンズ72等を備える構成として、光学素子OEの近視野像NFPと遠視野像FFPを同時に観測することもできる。具体的には、例えば、コリメートレンズ23の光の出射側にビームスプリッタ32を配置し、分岐した一方の出射側に結像レンズ71および第2撮像素子81を、他方の出射側に結像レンズ72Aおよび第3撮像素子82を、それぞれ配置する(図5参照)。
〔第4実施形態〕
第3実施形態に係る光学計測装置は、発散光学系が、0°方向の光を、入射位置における光軸からの距離に応じて異なるフォトディテクタに入射するように、距離を広げて出射する。そこで、本発明に係る光学計測装置は、回折光について、メインローブや低次光を、その他の光をノイズとして除去し、さらに次数別に計測する構成とすることができる。
(光学計測装置)
本発明の第4実施形態に係る光学計測装置1Dは、図11に示すように、コリメートレンズ(コリメート光学系)22と、プリズム47,48,49からなるプリズム群(発散光学系)4Dと、フォトディテクタ(受光素子)6を一次元配列した第1撮像素子60と、を備え、さらに集光レンズ(集光光学系)5Aを備えることが好ましい。光学計測装置1Dはさらに、コリメートレンズ21,23と、ビームスプリッタ(光分岐素子)31と、結像レンズ(結像光学系)71と、第2撮像素子81と、を備えていてもよい。詳しくは、光学計測装置1Dは、評価対象とする光学素子OEの側、すなわち光の入射側から順に、コリメートレンズ21、ビームスプリッタ31、コリメートレンズ22、第1プリズム47、第2プリズム48、第3プリズム49、集光レンズ5A、第1撮像素子60を配置して備え、さらにビームスプリッタ31による光の分岐方向に、ビームスプリッタ31の側から順に、コリメートレンズ23、結像レンズ71、第2撮像素子81を配置して備える。また、本実施形態においては、第1撮像素子60は、X方向に5個のフォトディテクタ6を等間隔に配列して備える。
本実施形態に係る光学計測装置1Dは、評価対象とする光学素子OEが第1実施形態と同様の光偏向素子、または回折格子である。回折格子は、例えば、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)、液晶、分光プリズム、メタサーフェス、フォトニック結晶デバイス、グレーティング(回折格子)面発光レーザー(VCSEL等)、アレイ導波路グレーティング(AWG)、空間光変調器(SLM等)、ファイバーアレイ、拡張現実(AR)ヘッドマウントディスプレイ用の導光板が挙げられる。光学計測装置1Dは、光偏向素子や回折格子の、0°方向等、一方向を中心に出力した回折光について、0次光、±1次光、±2次光、のそれぞれの強度を計測する。図11では、光学素子OEから出力した光の遠視野像FFPの光LFについて、強度のピークをパターンの濃淡で表し、最も強度の高い0次光を黒色で、±1次光を濃灰色で、±2次光を灰色で、それぞれ表す。
コリメートレンズ22およびコリメートレンズ23は、ビームスプリッタ31により分岐された光のそれぞれをコリメートする。コリメートレンズ23は、第3実施形態と同様に、着脱可能に設けられる。一方、コリメートレンズ22は、取り外し可能でなくてよい。本実施形態においては、第1撮像素子60(フォトディテクタ6)に入射する光と、第2撮像素子81に入射する光と、を別々にコリメートするので、遠視野像FFPの光LFを、それぞれに好適なビーム径とすることができる。特に、第1撮像素子60に入射する光は、後記のプリズム群4Dで次数別に分岐されるために、プリズム群4Dのプリズム47,48,49の寸法精度や位置精度に対応したビーム径とする。
プリズム群(発散光学系)4Dは、コリメートレンズ22によって光軸(Z軸。図中、一点鎖線で表す)方向(0°)の平行光となった遠視野像FFPの光(回折光)LFを、次数別に分岐させ、互いの間隔を広げて出射させる。具体的には、互いの間隔を、第1撮像素子60におけるフォトディテクタ6の配列ピッチとする。そのために、プリズム群4Dは、第3実施形態に係る光学計測装置1Cのプリズム群4C(図10参照)と同様に、光を、その入射位置における光軸からの距離が大きいほど、出射位置における距離をより大きくして出射する。また、プリズム群4Dは、光軸(Z軸)上の光、すなわち0次光はそのまま光軸上を直進させる。なお、プリズム群4Dの入射位置および出射位置は、光軸に垂直な、プリズム群4Dの仮想的な入射面4iおよび出射面4eにおける位置とする。また、プリズム群4Dは、分岐させたそれぞれの回折光が互いに平行であることが好ましく、そのために、出射角を入射角と同じ0°とする。
プリズム群4Dは、光を拡散させずに、その入射角よりも大きな出射角で出射する第1プリズム(発散光学素子)47、および第1プリズム47から出射した光を、その入射角よりも小さな出射角で出射する第2、第3プリズム(補整光学素子)48,49からなる。プリズム群4Dは、光の入射側から順に、第1プリズム47、第2プリズム48、第3プリズム49を配置して備える。プリズム47,48,49はそれぞれ、第1実施形態の第1プリズム41や第2プリズム42(図2参照)と同様に、回転対称プリズムであるアキシコンレンズが挙げられる。さらに、一次元(X方向)のみを計測対象とする場合には、プリズム47,48,49は、光軸(Z軸)を含む平面(ZY面)を対称面とした面対称プリズムを適用することもできる。
第1プリズム(発散光学素子)47は、コリメートレンズ22によって平行光となった光を、入射角0°で入射されて、所定の出射角θe(>0°)で出射する。第1プリズム47は、第1実施形態の第1プリズム41と同様に、入射面が凹形状の斜面、出射面が光軸に垂直な平面(垂直面)であり、アキシコンレンズ(平凹アキシコンレンズ)であれば斜面が円錐面、面対称プリズムであればXZ方向に傾斜した平面である。ただし、第1プリズム47は、光軸を中心とした所定の領域においては入射面が垂直面である、または光軸に沿った貫通孔が形成され、面対称プリズムであれば2個のプリズムが間隙を空けて面対称に配置される。詳しくは、プリズム群4Dの入射面4iにおける0次光と±1次光とのスポット間距離をΔx1とすると、光軸を中心とした径または幅がΔx1(光軸からΔx1/2まで)の領域のみを垂直面または貫通孔等とすることが好ましい。第1プリズム47は、このような構成により、光軸(Z軸)上の所定のビーム径の光(0次光)を直進させ、かつ、1次以上の回折光を屈曲させて0次光と分離する。また、第1プリズム47は、入射面の傾斜角(頂角)が大きいほど、また材料の屈折率が高いほど、出射角θeが大きくなる。ただし、入射光が全反射しないように、第1プリズム47は、頂角を臨界角未満とする。
第2、第3プリズム(補整光学素子)48,49は、光を、その入射角θe(>0°)の大きさよりも小さな出射角で出射し、互いに同じ出射角であることが好ましく、さらに第1プリズム47への入射角と同じ出射角(0°)であることが好ましい。第2、第3プリズム48,49は、入射面が垂直面、出射面が凸形状の斜面である。アキシコンレンズ(平凸アキシコンレンズ)であれば斜面が円錐面、面対称プリズムであればXZ方向に傾斜した平面である。ただし、第2、第3プリズム48,49は、後記するように、それぞれ光軸を中心とした所定の領域においては出射面が垂直面である、または光軸に沿った貫通孔が形成され、面対称プリズムであれば2個のプリズムが間隙を空けて面対称に配置される。第2、第3プリズム48,49は、材料の屈折率および頂角が第1プリズム47と同じであること、すなわち、それぞれが第1プリズム47とプリズム対を構成することが好ましい。このような構成により、第1プリズム47への入射角と第2、第3プリズム48,49からの出射角が同じ値(0°)となる。
第2プリズム48は、θe方向に進行する1次以上の回折光のうちの±1次光のみを出射角0°で出射し、その他の光を直進させる。詳しくは、第2プリズム48は、0°方向に進行する0次光を直進させるために、光軸を中心とした少なくとも径または幅がΔx1の領域を垂直面の出射面または貫通孔等とし、かつ、±1次光が出射する領域においては傾斜面とし、さらに、2次以上の回折光が入射しないような外径またはX方向長に設計される。第3プリズム49は、θe方向に進行する2次以上の回折光のうちの±2次光のみを出射角0°で出射し、その他の光を直進させる。詳しくは、第3プリズム49は、0°方向に進行する0次光および±1次光を直進させるために、これらの光が入射する光軸を中心とした所定の領域を垂直面の出射面または貫通孔等とし、かつ、±2次光が出射する領域においては傾斜面とし、さらに、3次以上の回折光が入射しないような外径またはX方向長に設計される。
第1プリズム47、第2プリズム48間の間隔が長くなるにしたがい、±1次光の出射位置の距離が大きくなる。同様に、第1プリズム47、第3プリズム49間の間隔が長くなるにしたがい、±2次光の出射位置の距離が大きくなる。したがって、±1次光および±2次光がそれぞれ所定のフォトディテクタ6に受光されるように、プリズム47,48,49の構造(屈折率、頂角)および互いの間隔を設計される。
(光学計測装置の動作)
本発明の第4実施形態に係る光学計測装置の動作を、図11を参照して説明する。
光学素子OEから0°方向中心に出力した遠視野像FFPの光LFは、ビームスプリッタ31で2方向に分岐する。一方の光LFは、コリメートレンズ23によって平行光となり、結像レンズ71によって第2撮像素子81の受光面で結像する。
ビームスプリッタ31で分岐した他方の光LFは、コリメートレンズ22によって平行光となり、プリズム群4Dに入射角0°で入射する。光軸(Z軸)上の0次光は、プリズム群4Dのプリズム47,48,49を直進して透過し、Z軸上の集光レンズ5aによって集光し、第1撮像素子60のZ軸上のフォトディテクタ6に入射して受光される。1次以上の回折光は、第1プリズム47により出射角θe(>0°)で出射して0次光と分離されてZ軸から遠ざかるように進行する。θe方向に進行する1次以上の回折光は、±1次光のみが第2プリズム48に入射して出射角0°に戻ると共に2次以上の回折光と分離される。そして、±1次光は、第3プリズム49を直進して透過し、第1撮像素子60のZ軸側から1つ目(Z軸上を除く)のフォトディテクタ6に、対面するレンズ5aを経由して入射して受光される。2次以上の回折光は、第2プリズム48の外側を進行し、±2次光のみが第3プリズム49に入射して出射角0°に戻ると共に3次以上の回折光と分離される。そして、±2次光は、第1撮像素子60のZ軸側から2つ目のフォトディテクタ6に、対面するレンズ5aを経由して入射して受光される。その結果、それぞれのフォトディテクタ6は、図11における上から順に、+2次光、+1次光、0次光、-1次光、-2次光を受光する。
なお、第1実施形態で図3Aを参照して説明したように、近視野像NFPの光LNは、コリメートレンズ21によって平行光となるが、その出射側に配置されたコリメートレンズ22,23によって拡散光となるので、結像レンズ71により第2撮像素子81の受光面で結像しない。したがって、第2撮像素子81において、遠視野像FFPの撮像が妨げられない。第1撮像素子60においても同様である。光学計測装置1Dは、近視野像NFPを観測するためには、コリメートレンズ23を取り外す(図3B参照)。
本実施形態に係る光学計測装置1Dは、1次以下の低次光(-1次光、0次光、+1次光)のみを計測する場合には、プリズム群4Dが第1プリズム47および第2プリズム48の1組のプリズム対を備えていればよい。さらに、0次光(メインローブ)のみを計測する場合には、プリズム群4Dが第1プリズム47のみを備えていればよく、また、Z軸上の1個のフォトディテクタ6のみを備えていればよい。また、光学計測装置1Dは、プリズム群4Dが補整光学素子となるプリズムを追加して備え、第1撮像素子60がフォトディテクタ6の数を増やすことにより、3次以上の回折光も計測することができる。
(変形例)
本実施形態に係る光学計測装置1Dは、コリメート光学系22として放物面鏡を備えていてもよく、放物面鏡22の鏡面と焦点の間にビームスプリッタ31を配置して、光学素子OEの出力光の光路に対して放物面鏡22からの反射光の光路が重複しないように構成する。
本実施形態に係る光学計測装置1Dは、発散光学系4Dの発散光学素子47および補整光学素子48,49として、アキシコンミラーを備えていてもよい。アキシコンミラーは鏡面が凹状の円錐面であり、本実施形態においては底部に光軸に垂直な平面(垂直面)を有する。アキシコンミラー47は0次光が入射する部分を垂直面とする。アキシコンミラー48は0次光が入射する部分を垂直面とし、2次以上の回折光が入射しないような外径とする。アキシコンミラー49は1次以下の低次光が入射する部分を垂直面とし、3次以上の高次光が入射しないような外径とする。
本実施形態に係る光学計測装置1Dは、第1実施形態に係る光学計測装置1と同様に、コリメートレンズ22をビームスプリッタ31の光の入射側(コリメートレンズ21との間)に配置して、コリメートレンズ23を備えない構成としてもよい。また、光学計測装置1Dは、第1実施形態の変形例に係る光学計測装置10,10A,10B,10C(図4~図7参照)のように、ビームスプリッタ32、結像レンズ72、および第3撮像素子82を備える構成として、光学素子OEの近視野像NFPと遠視野像FFPを同時に観測することもできる。
本発明の効果を確認するために、本発明の第1~第4実施形態に係る光学計測装置を模擬したサンプルでシミュレーションを実行し、各光学素子におけるビームの入射角・出射角を求めた。
〔実施例1〕
図2に示す本発明の第1実施形態に係る光学計測装置を模擬したサンプルとして、図12に示すように、光の入射側から順に、発散光学素子として面対称プリズム(第1プリズム)、補正光学素子として面対称プリズム(第2プリズム)、および集光レンズとして凸レンズを配置した。なお、同図、および後記の実施例2以降のサンプルを示す図面における右側が光の入射側で、左方向へビームが進行する。また、実施例2以降も含め、プリズムや凸レンズ等の光学素子はいずれも、BK7製(屈折率1.5)である。第1プリズムは、入射面が凹面で出射面が垂直面となるように、頂角45°で1辺の長さ(光軸方向長)20mmの2個の直角プリズムを、互いの間隙が2mm(光軸からの距離1mm)、入射面の位置(遠視野像の位置を0とする)が8mmで配置したものである。第2プリズムは、入射面が垂直面で出射面が凸面となるように、頂角45°で1辺の長さ40mmの2個の直角プリズムを、互いの間隙が40mm(光軸からの距離20mm)、入射面の位置が60mm(第1プリズムとの間隔が32mm)で配置したものである。凸レンズは150mm径の2枚の平凸レンズをその平面同士を貼り合わせてなり、入射面がf1800、出射面がf800であり、入射面の位置が300mm、貼り合わせ面の位置が350mmである。
入力光はビーム径1mmのコリメート光とし、入射角0°、5°、10°、15°の4段階とした。シミュレーションは、FRED光学ソフトウェア(Photon Engineering、LLC製)を使用した。シミュレーションによるビームの光路の画像を図12に示す。第1プリズムからの出射角、第2プリズムからの出射角、およびフォトディテクタ(PD)への入射角として凸レンズからの出射角を求めた。さらに、フォトディテクタが遠視野像から1000mmの位置に配列されていると仮定して、この位置における光軸からの距離(出射位置)を求めた。入射角5°、10°、15°の入力光について、これらの値を表1に示す。
Figure 2025030070000002
表1および図12に示すように、2個の面対称プリズム(2組のプリズム)により、入射角の異なる光同士を離間させつつ、その出射角を入射角に対して大きく変化させず、さらに凸レンズと組み合わされることにより、フォトディテクタへの入射角を0°近傍とすることができた。2個のプリズムのそれぞれの屈折率および頂角、さらにはフォトディテクタの受光面積や入射角の許容範囲等によっては、フォトディテクタまでの光路長をいっそう短くすることができると推測される。
〔実施例2〕
図8に示す本発明の第2実施形態に係る光学計測装置を模擬したサンプルとして、図13Aおよび図13Bに示すように、光の入射側から順に、発散光学素子として面対称プリズム(第1プリズム)、補正光学素子として2枚の凸レンズおよび面対称プリズム(第2プリズム)を配置した。第1プリズムは、実施例1の第1プリズムと同じ構造である。すなわち、第1プリズムは、入射面が凹面で出射面が垂直面となるように、頂角45°で1辺の長さ(光軸方向長)20mmの2個の直角プリズムを、互いの間隙が2mm(光軸からの距離1mm)、入射面の位置(遠視野像の位置を0とする)が8mmで配置したものである。凸レンズは共に、100mm径、f800であり、入射面の位置は、1枚目が300mm(第1プリズムとの間隔が272mm)、2枚目が360mm(1枚目の凸レンズとの間隔が30mm)である。第2プリズムは、入射面が垂直面で出射面が凸面となるように、頂角45°で1辺の長さ50mmの2個の直角プリズムを、互いの間隙が1150mm(光軸からの距離575mm)、入射面の位置が860mm(2枚目の凸レンズとの間隔が470mm)で配置したものである。
入力光はビーム径1mmのコリメート光とし、入射角0°、5°、10°、15°の4段階とした。シミュレーションによるビームの光路の画像を図13Aに示す。また、図13Aの第1プリズム近傍の拡大図を図13Bに示す。第1プリズムからの出射角、第2プリズムへの入射角(2枚目の凸レンズからの出射角)、およびフォトディテクタ(PD)への入射角として第2プリズムからの出射角、さらに、フォトディテクタが遠視野像から1000mmの位置に配列されていると仮定して、この位置における光軸からの距離(出射位置)を求めた。また、遠視野像から100mmにおける出射位置を求めた。入射角5°、10°、15°の入力光について、これらの値を表2に示す。
Figure 2025030070000003
表2、図13Aおよび図13Bに示すように、2個の面対称プリズム(2組のプリズム)およびその間の2枚の凸レンズにより、0°以外の入射角の異なる光を光軸から離間させつつ、互いの出射位置を近付け、さらにフォトディテクタへの入射角を0°近傍とすることができた。
〔実施例3〕
図9に示す本発明の第2実施形態の変形例に係る光学計測装置を模擬したサンプルとして、図14に示すように、光の入射側から順に、発散光学素子として面対称プリズム(プリズム)、補正光学素子兼集光光学系として平凸レンズを配置した。プリズムは、入射面が中央に垂直面を含む凸面で出射面が垂直面の、断面形状が等脚台形であり、頂角45°、光軸(Z軸)方向長が14mm、X方向長が30mm、入射面の垂直面のX方向長が2mm、入射面の位置(遠視野像の位置を0とする)が20mmである。平凸レンズは、30mm径、入射面がf80、出射面が垂直面で、入射面の位置が90mm(プリズムとの間隔が56mm)である。
入力光はビーム径1mmのコリメート光とし、入射角0°、5°、10°、15°の4段階とした。シミュレーションによるビームの光路の画像を図14に示す。プリズムからの出射角、およびフォトディテクタ(PD)への入射角として平凸レンズからの出射角、さらに、フォトディテクタが遠視野像から210mmの位置に配列されていると仮定して、この位置における光軸からの距離(出射位置)を求めた。入射角5°、10°、15°の入力光について、これらの値を表3に示す。
Figure 2025030070000004
表3および図14に示すように、1個の面対称プリズムおよび1枚の凸レンズにより、0°以外の入射角の異なる光を光軸から離間させつつ、互いの出射位置を近付け、さらにフォトディテクタへの入射角を0°近傍とすることができた。なお、遠視野像から210mmの位置において光が拡散しているが、フォトディテクタ毎に対面する集光レンズを追加することにより、集光することができる。
ここで、図14に示すサンプルは、図15Aに示すように、計測対象における入射角の範囲が3°以上23°以下である。入射角の上限を大きくするためには、プリズムの寸法を大きくすればよい。例えば、図15Bに示すように、プリズムの光軸方向長を17mmに大きくすると、入射角25°まで計測可能となる。
〔実施例4〕
図10に示す本発明の第3実施形態に係る光学計測装置のプリズム群(発散光学系)を模擬したサンプルとして、図16に示すように、光の入射側から順に、発散光学素子として回転対称プリズム(第1プリズム)、補正光学素子として回転対称プリズム(第2プリズム)を配置した。第1プリズムは、入射面が中央に垂直面を含む凸面で出射面が垂直面の、断面形状が等脚台形であり、頂角45°、光軸方向長が2mm、径が5mm、入射面の垂直面の径が1mm、入射面の位置(遠視野像の位置を0とする)が5mmである。第2プリズムは、入射面が垂直面で出射面が中央に垂直面を含む凸面の、断面形状が等脚台形であり、頂角45°、光軸方向長が3mm、径が28mm、出射面の垂直面の径が22mm、入射面の位置が33mm(第1プリズムとの間隔が26mm)である。
入力光はビーム径1mmのコリメート光とし、入射角0°で、入射位置を-1mm,0,+1mmの3段階とした。シミュレーションによるビームの光路の画像を図16に示す。第1プリズムからの出射角、およびフォトディテクタ(PD)への入射角として第2プリズムからの出射角を求めた。さらに、フォトディテクタが遠視野像から200mmの位置に配列されていると仮定して、この位置における光軸からの距離(出射位置)を求めた。入射位置-1mm,+1mmの入力光について、これらの値を表4に示す。
Figure 2025030070000005
表4および図16に示すように、プリズム対を構成する2個の回転対称プリズムにより、入射位置±1mmの平行光を、遠視野像から200mmにおいて出射位置を±12mm超に離間させ、また、第2プリズムからの出射角、すなわちフォトディテクタへの入射角を0.08°、すなわちほぼ0°の、かつ平行光のままとした。2個のプリズム同士の間隔によって、出射位置をフォトディテクタの配列ピッチに合わせることができるといえる。
以上、本発明に係る光学計測装置を実施するための各実施形態について述べてきたが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。
1,1A,1B,1C,1D 光学計測装置
10,10A,10B,10C 光学計測装置
21 コリメートレンズ
22,22B コリメートレンズ(コリメート光学系)
22a コリメートレンズ(コリメート光学系)
23 コリメートレンズ
31,32 ビームスプリッタ(光分岐素子)
4,4A,4C,4D プリズム群(発散光学系)
4B 発散光学系
41,41A 第1プリズム(発散光学素子)
42,42A 第2プリズム(補整光学素子)
43 第1プリズム(発散光学素子)
43B プリズム(発散光学素子)
44 第2プリズム(発散光学素子)
45 第3プリズム(発散光学素子)
46 第4プリズム(補整光学素子)
47 第1プリズム(発散光学素子)
48 第2プリズム(補整光学素子)
49 第3プリズム(補整光学素子)
5,5A 集光レンズ(集光光学系)
5B 集光レンズ(補整光学素子、集光光学系)
60 第1撮像素子
6 フォトディテクタ(受光素子)
71,71A 結像レンズ(結像光学系)
72,72A 結像レンズ(結像光学系)
81 第2撮像素子
82 第3撮像素子

Claims (9)

  1. 計測対象の光をコリメートするコリメート光学系と、前記コリメート光学系から出射した光を、光軸からの距離を広げて出射する発散光学系と、前記発散光学系から出射した光を受光する受光素子を1ないし一次元または二次元に配列した2以上備える第1撮像素子と、を備え、
    前記発散光学系は、光を、拡散させずに、その入射角よりも大きな出射角で出射する発散光学素子と、前記発散光学素子から出射した光を、その入射角よりも小さな出射角で出射する補整光学素子と、を備える光学計測装置。
  2. 前記発散光学素子は回転対称プリズムである請求項1に記載の光学計測装置。
  3. 前記第1撮像素子は、前記受光素子を1ないし一次元に配列した2以上備え、
    前記発散光学素子は、光軸を含む平面を対称面とする面対称なプリズムである請求項1に記載の光学計測装置。
  4. 前記発散光学系から出射した光を前記第1撮像素子の受光素子に集光する集光光学系をさらに備える請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の光学計測装置。
  5. 光が、前記発散光学系への入射位置の光軸からの距離または入射角に対応して、異なる前記受光素子に入射する請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の光学計測装置。
  6. 前記発散光学系への入射位置の光軸からの距離または入射角が所定範囲内の光が、同じ前記受光素子に入射する請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の光学計測装置。
  7. 光を2以上に分岐させる光分岐素子と、複数の受光素子を二次元に配列して備える第2撮像素子と、光を前記第2撮像素子の受光面で結像する結像光学系と、をさらに備え、
    前記発散光学系は、前記光分岐素子により分岐した2つの光の一方を入射され、前記第2撮像素子は、他方の光を前記結像光学系を経由して入射される請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の光学計測装置。
  8. 前記コリメート光学系は2以上の光学素子からなり、前記2以上の光学素子のうちの光の一部が着脱可能である請求項7に記載の光学計測装置。
  9. 複数の受光素子を二次元に配列して備える第3撮像素子と、光を前記第3撮像素子の受光面で結像する結像光学系と、をさらに備え、
    前記光分岐素子は、光を3以上に分岐させ、
    前記第3撮像素子は、前記光分岐素子により分岐した光のうちの前記2つの光とは異なる光を、前記結像光学系を経由して入射される請求項7に記載の光学計測装置。
JP2023135052A 2023-08-22 2023-08-22 光学計測装置 Pending JP2025030070A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2023135052A JP2025030070A (ja) 2023-08-22 2023-08-22 光学計測装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2023135052A JP2025030070A (ja) 2023-08-22 2023-08-22 光学計測装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2025030070A true JP2025030070A (ja) 2025-03-07

Family

ID=94827126

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023135052A Pending JP2025030070A (ja) 2023-08-22 2023-08-22 光学計測装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2025030070A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI414817B (zh) 線型彩色共焦顯微系統
KR101819006B1 (ko) 광학 측정 장치
JP5394317B2 (ja) 回転対称非球面形状測定装置
US8773757B2 (en) Slit-scan multi-wavelength confocal lens module and slit-scan microscopic system and method using the same
US6567584B2 (en) Illumination system for one-dimensional spatial light modulators employing multiple light sources
CN102749027B (zh) 线型彩色共焦显微系统
JP5966982B2 (ja) 共焦点計測装置
TWI658256B (zh) 共焦測量裝置
CN103673887A (zh) 共聚焦计测装置
CN102393398A (zh) 用于光学检测的照射系统
TW201407128A (zh) 彩色共焦掃描裝置
TWI788231B (zh) 共軛光學模組、空間轉換光學模組以及其共軛光學之彩色共焦量測系統
JP2009162539A (ja) 光波干渉測定装置
JP2011252774A (ja) 被検面測定装置
JP2011085432A (ja) 軸上色収差光学系および三次元形状測定装置
WO2020161826A1 (ja) 撮像装置
WO2023185199A1 (zh) 光谱共焦测量装置
US20070046946A1 (en) Microscope apparatus
CN120447323A (zh) 一种多光谱全息成像系统和成像方法
CN100451580C (zh) 波面测定用干涉仪装置、光束测定装置及方法
JP2025030070A (ja) 光学計測装置
JP2005017127A (ja) 干渉計および形状測定装置
US12442760B2 (en) Optical module and multifocal optical device
JP7581825B2 (ja) 光学計測装置
TWI287619B (en) A light beam measurement device