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JP2025078194A - 垂直共振器型発光素子及び発光装置 - Google Patents

垂直共振器型発光素子及び発光装置 Download PDF

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JP2025078194A JP2023190593A JP2023190593A JP2025078194A JP 2025078194 A JP2025078194 A JP 2025078194A JP 2023190593 A JP2023190593 A JP 2023190593A JP 2023190593 A JP2023190593 A JP 2023190593A JP 2025078194 A JP2025078194 A JP 2025078194A
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Stanley Electric Co Ltd
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Abstract

Figure 2025078194000001
【課題】発光に寄与しない電子が発光層から外部にオーバーフローすることを抑制可能な垂直共振器型発光素子及び発光装置を提供する。
【解決手段】第1の導電型を有する基板と、基板上に形成された第1の導電型を有する第1の多層膜反射鏡と、その上に形成された第1の導電型を有する第1の半導体層14、その上に形成され多重量子井戸構造を有する発光層15、その上に形成された第2の半導体層16、その上に形成され、複数の量子井戸からなる多重量子井戸構造を有するキャリアトラップ層17、その上に形成された第1の導電型と反対の第2の導電型を有する第3の半導体層19を含む半導体構造層と、その上に形成され、第1の多層膜反射鏡との間で共振器を構成する第2の導電型を有する第2の多層膜反射鏡とを有し、複数の量子井戸の各々の量子井戸内において電子が取り得る量子準位の最低量子準位は、第3の半導体層に近い量子井戸の方が低くなる。
【選択図】図5

Description

本発明は、垂直共振器型発光素子及び発光装置に関する。
半導体レーザの1つとして垂直共振器型発光素子が知られている。例えば、特許文献1には、第1の反射鏡、n型半導体スペーサ層、活性層、p型半導体スペーサ層及び第2の反射鏡を含み、上方に向けて赤色光を出射する垂直共振器型面発光レーザ(Vertical Cavity Surface Emitting Laser:VCSEL)が開示されている。
特開2008-227469
特許文献1に開示されている垂直共振器型面発光レーザ(以下、面発光レーザとも称する)においては、活性層に注入された電子が活性層に隣接するp型スペーサ層を越えてリーク電流として漏れ出ることを抑制するために、p型半導体スペーサ層の層厚を100nm~350nmと厚く形成している。
しかしながら、特許文献1に開示されているような面発光レーザに通電した場合、p型半導体スペーサ層の層厚が厚いことにより抵抗が増加してしまい、面発光レーザの発熱量が増加してしまう恐れがある。例えば面発光レーザの発熱量が増加した場合、活性層からリークする電流が却って増加してしまう恐れがある。
本発明は上記した点に鑑みてなされたものであり、発光に寄与しない電子が発光層から外部にオーバーフローすることを抑制可能な垂直共振器型発光素子及び発光装置を提供することを目的とする。
本発明による垂直共振器型発光素子は、第1の導電型を有する基板と、基板上に形成された第1の導電型を有する第1の多層膜反射鏡と、第1の多層膜反射鏡上に形成された第1の導電型を有する第1の半導体層、第1の半導体層上に形成されかつ多重量子井戸構造を有する発光層、発光層上に形成された第2の半導体層、第2の半導体層上に形成され、複数の量子井戸からなる多重量子井戸構造を有するキャリアトラップ層、及びキャリアトラップ層上に形成された第1の導電型と反対の第2の導電型を有する第3の半導体層を含む半導体構造層と、半導体構造層上に形成され、第1の多層膜反射鏡との間で共振器を構成する第2の導電型を有する第2の多層膜反射鏡と、を有し、複数の量子井戸の各々の量子井戸内において電子が取り得る量子準位のうちエネルギー的に最も低い量子準位である最低量子準位は、第3の半導体層に近い量子井戸の方が低くなる傾向を有することを特徴としている。
実施例1に係る垂直共振器型面発光レーザの斜視図である。 実施例1に係る垂直共振器型面発光レーザの上面図である。 実施例1に係る垂直共振器型面発光レーザの断面図である。 実施例1に係る垂直共振器型面発光レーザの断面の一部を拡大した拡大図である。 実施例1に係る垂直共振器型面発光レーザにおけるオーバーフロー抑制層とその近傍のエネルギーバンド図である。 実施例1に係る垂直共振器型面発光レーザにおけるオーバーフロー抑制層とその近傍のバンドベンディングの態様を示す図である。 実施例1の垂直共振器型面発光レーザの適用例に係る発光装置の断面図である。 実施例2に係る垂直共振器型面発光レーザの断面の一部を拡大した拡大図である。 実施例2に係る垂直共振器型面発光レーザにおけるオーバーフロー抑制層とその近傍のエネルギーバンド図である。
以下、本発明の実施例について図面を参照して具体的に説明する。なお、図面において同一の構成要素については同一の符号を付け、重複する構成要素の説明は省略する。
図1~図3を用いて、実施例1に係る垂直共振器型面発光レーザ100(以下、面発光レーザ100と称する)の構成について説明する。図1は、面発光レーザ100の斜視図である。図2は、面発光レーザ100の上面図である。図3は、図2に示した面発光レーザ100の3-3線に沿った断面図である。なお、図3においては図中上下方向が面発光レーザ100の高さ方向である。
基板11は、上面形状が矩形を有し、導電性を有する平板状の基板である。基板11は、例えば、ガリウムヒ素(GaAs)からなる基板にシリコン(Si)等の第1の導電型としてのn型の不純物をドーピングすることで作製される。基板11は、上面に半導体結晶を成長させることが可能な結晶成長用基板である。
以下の説明においては、図2及び図3に示すように、基板11の上面の中心を通りかつ当該上面に垂直な軸を中心軸CAとする。また、中心軸CAから半径方向に離れる方向を外方とする。
第1の多層膜反射鏡12は、基板11の上面に成長させられたn型半導体層からなる半導体多層膜反射鏡である。第1の多層膜反射鏡12は、基板11の上面に相対的に屈折率が高い高屈折率半導体膜と当該高屈折率半導体膜よりも屈折率が低い低屈折率半導体膜とが交互に積層された、いわゆる分布ブラッグ反射器(Distributed Bragg Reflector:DBR)である。
第1の多層膜反射鏡12は、例えば、基板11の上面にAl0.5Ga0.5Asからなる高屈折率半導体膜とAlGa1―xAs(0.9<x<0.95)からなる低屈折率半導体膜とが50~60ペア積層されてなる。第1の多層膜反射鏡12は、赤色の波長域(620nm~750nm)の光に対して反射性を有するように各層の層厚が設定されている。
半導体構造層EMは、第1の多層膜反射鏡12上に形成された複数の半導体層からなる積層構造体である。半導体構造層EMは、第1の多層膜反射鏡12上に形成されたn型半導体層14、n型半導体層14上に形成された発光層15、発光層15上に形成されかつ発光層15から到達する電子のオーバーフローを抑制するオーバーフロー抑制層OSL、及びオーバーフロー抑制層OSL上に形成されたp型半導体層19から構成されている。
半導体構造層EMは、例えば基板11を6°傾けた状態で半導体結晶をMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法やMBE(Molecular Beam Epitaxy)法によりエピタキシャル成長させることによって形成される。
第1の導電型を有する第1の半導体層としてのn型半導体層14は、第1の多層膜反射鏡12の上面の略中央に形成された上面形状が円形の半導体層である。n型半導体層14は、例えばAl0.52Ga0.48Asからなり、n型不純物としてSiがドーピングされている。
発光層15は、n型半導体層14の上面に亘って形成されている。面発光レーザ100において、発光層15は、その発光中心が中心軸CA上に位置するように形成されている。発光層15は、例えば630nm~690nmの波長域にピーク波長を有する赤色光を放出する。
オーバーフロー抑制層OSLは、発光層15の上面に亘って形成された第2の半導体層としてのスペーサ層16とスペーサ層16の上面に亘って形成されたキャリアトラップ層17とから構成される半導体層である。
第2の導電型を有する第3の半導体層としてのp型半導体層19は、キャリアトラップ層17の上面に亘って形成されている半導体層である。p型半導体層19は、Al0.52Ga0.48Asからなり、p型不純物としてマグネシウム(Mg)がドーピングされている。
なお、p型半導体層19にドーピングするp型不純物としては、Mgのほか、亜鉛(Zn)やベリリウム(Be)、炭素(C)であってもよい。また、上述したn型半導体層14及びp型半導体層19の材料としてはAlGaInPを用いてもよい。
以下、図4を参照しつつ、図3における発光層15及びオーバーフロー抑制層OSLの詳細な構成について説明する。図4は、図3における面発光レーザ100のA部の拡大図である。
発光層15は、ガリウムインジウムリン(GaInP)からなる井戸層15W及び(Al0.33Ga0.660.51In0.49Pからなる障壁層15Bが交互に積層された多重量子井戸構造を有する半導体層である。発光層15において、井戸層15Wの各々は互いに同じ層厚twを有している。
スペーサ層16は、ノンドープのAlGaInPからなる半導体層である。スペーサ層16は、発光層15内に存在する比較的低エネルギーの電子をキャリアトラップ層17内に呼び込まないような層厚t1を有している。
スペーサ層16の層厚t1は、物質内を電子が拡散する際の移動距離、いわゆる電子の拡散長よりも長いことが好ましく、少なくとも10nm以上を有していることが好ましい。また、スペーサ層16の層厚t1は、厚くなるほど面発光レーザ100の通電時における抵抗が増加するため、20nm以下であることが好ましい。
キャリアトラップ層17は、複数の量子井戸を形成するようにスペーサ層16上に井戸層と障壁層とが交互に積層された多重量子井戸構造を有する半導体層である。すなわち、上述したスペーサ層16は、キャリアトラップ層17における最初の量子井戸を形成するための障壁層としても機能する。
キャリアトラップ層17は、図4に示すように、スペーサ層16上に形成された第1の井戸層31、第1の井戸層31上に形成された第1の障壁層32、第1の障壁層32上に形成された第2の井戸層33、第2の井戸層33上に形成された第2の障壁層34、及び第2の障壁層34上に形成された第3の井戸層35から構成される。なお、各井戸層及び障壁層は、スペーサ層16を含め必ずしもそれぞれ交互に3層積層された構造でなくともよく、少なくとも各層が交互に2層以上積層されていればよい。
本実施例の面発光レーザ100において、第1の井戸層31、第2の井戸層33及び第3の井戸層35の各々は、p型半導体層19に近づくほど層厚が順に大きくなっている。すなわち、層厚t2、層厚t3及び層厚t4の各々は、図4中の上方に向かうにつれてこの順で大きくなっている。
本実施例の面発光レーザ100において、層厚t2、層厚t3及び層厚t4のうち最大の厚みである層厚t4は、発光層15の井戸層15Wの層厚twよりも小さくなるように形成されている。例えば、層厚twが8nmであるとき、層厚t2は0.6nmであり、層厚t3は1.2nmであり、層厚t3は2.4nmである。これにより、各井戸層の量子準位が発光層15の量子準位よりも高くなり、発光層15で発光される光の各井戸層での光吸収が生じることなく、発光層15から到達する電子のオーバーフローを抑制する作用が得られる。
本実施例の面発光レーザ100において、第1の井戸層31、第2の井戸層33及び第3の井戸層35の各々は、ノンドープのGaInPからなる。また、面発光レーザ100において、第1の障壁層32及び第2の障壁層34の各々は、ノンドープのAl0.52Ga0.48Asからなる。なお、第1の障壁層32及び第2の障壁層34の各々は、AlGaInP、又はAlInPを用いてもよい。
再び図3を参照する。電流狭窄層21は、p型半導体層19の上面の略中央に形成された上面形状が円形の中央部分21Aと当該中央部分21Aを取り囲む外周部分21Bとから構成される層である。
電流狭窄層21においては、例えば、p型半導体層19の上面に亘ってアルミニウムガリウムヒ素(AlGaAs)からなるバルク膜を形成し、この上に後述する第2の多層膜反射鏡23を形成した後に、高温の水蒸気雰囲気下でバルク膜の外周部分のみを選択的に酸化処理することにより、外周部分21Bが形成される。すなわち、外周部分21Bは、AlGaAsの酸化物からなる部分であり、例えば酸化アルミニウム(Al)からなる。
電流狭窄層21において、中央部分21Aは、p型半導体層19と第2の多層膜反射鏡23とを電気的に接続している。すなわち、中央部分21Aは、電流狭窄層21中における低抵抗領域として機能する。一方で、外周部分21Bは、p型半導体層19と第2の多層膜反射鏡23とを電気的に絶縁している。すなわち、外周部分21Bは、電流狭窄層21中における高抵抗領域として機能する。
第2の多層膜反射鏡23は、電流狭窄層21上に成長させられたp型半導体層からなる半導体多層膜反射鏡である。第2の多層膜反射鏡23は、第1の多層膜反射鏡12と同様に、相対的に屈折率が高い高屈折率半導体膜と当該高屈折率半導体膜よりも屈折率が低い低屈折率半導体膜とが交互に積層された、いわゆる分布ブラッグ反射器(DBR)である。
第2の多層膜反射鏡23は、例えば、電流狭窄層21上にAl0.5Ga0.5Asからなる高屈折率半導体膜とAl0.95Ga0.05Asからなる低屈折率半導体膜とが30~45ペア積層されてなる。第2の多層膜反射鏡23は、赤色の波長域(620nm~750nm)の光に対して反射性を有するように各層の層厚が設定されている。
コンタクト層24は、第2の多層膜反射鏡23の上面に形成された上面形状が円環状の半導体層である。言い換えれば、コンタクト層24は、第2の多層膜反射鏡23の上面の略中央部分を露出するように第2の多層膜反射鏡23上に形成されている。
コンタクト層24は、例えばp型の不純物がドーピングされたGaAsからなる。コンタクト層24は、第2の多層膜反射鏡23と後述するp電極PEとの電気的接触を取りやすくする機能を有する。
保護層25は、コンタクト層24によって露出されている第2の多層膜反射鏡23の上面を覆いつつ外縁がコンタクト層24の上面に達している上面形状が円形の層である。保護層25は、窒化ケイ素(SiN)や二酸化ケイ素(SiO)等の、赤色の光に対して透光性を有する誘電体材料からなる。
保護層25は、コンタクト層24から露出している第2の多層膜反射鏡23の上面を外部からの損傷等から保護することで、面発光レーザ100自体の耐久性を向上させる機能を有する。
n電極NEは、基板11の下面に亘って形成されている電極である。n電極NEは、基板11及び第1の多層膜反射鏡12を介して半導体構造層EMと電気的に接続されている。n電極NEは、例えば基板11の下面にチタン(Ti)、白金(Pt)及び金(Au)がこの順で積層されてなる。
p電極PEは、コンタクト層24上に形成された上面形状が円環状の電極である。p電極PEは、コンタクト層24、第2の多層膜反射鏡23及び電流狭窄層21を介して半導体構造層EMと電気的に接続されている。n電極NEは、例えばコンタクト層24上にTi、Pt及びAuがこの順で積層されてなる。
面発光レーザ100において、第2の多層膜反射鏡23の下面は、電流狭窄層21及び半導体構造層EMを挟んで第1の多層膜反射鏡12の上面と対向している。これにより、第1の多層膜反射鏡12及び第2の多層膜反射鏡23は、第1の多層膜反射鏡12と第2の多層膜反射鏡23との間において半導体構造層EMに垂直な方向(図3中上下方向)を共振器長方向とする共振器OCを構成する。
面発光レーザ100において、第2の多層膜反射鏡23は、第1の多層膜反射鏡12よりも積層ペア数が少なくなるように形成されている。従って、第2の多層膜反射鏡23の赤色光に対する反射率は、第1の多層膜反射鏡12の赤色光に対する反射率よりもわずかに低くなっている。
よって、発光層15から放出され共振器OCにおいて共振した赤色光は、その一部が第2の多層膜反射鏡23の上面から保護層25を透過して外部に取り出される。すなわち、第1の多層膜反射鏡12と第2の多層膜反射鏡23との間で共振した赤色光は図3中上方に向けて出射される。言い換えれば、保護層25の上面が、面発光レーザ100の光出射面となっている。
ここで、面発光レーザ100の動作と光学的な特性について説明する。上述したn電極NE及びp電極PEに電圧が印加されてn電極NEとp電極PEとの間に電流が流れると、半導体構造層EMの発光層15に電流が流れ、所定の電流値である閾値電流に達すると発光層15から放出される赤色光の強度が急激に増加する。
閾値電流に達して発光層15から放出された赤色光は、第1の多層膜反射鏡12と第2の多層膜反射鏡23との間において、すなわち共振器OC内において反射を繰り返し、共振状態に至る(すなわちレーザ発振を行う)。
面発光レーザ100において、p電極PE及びn電極NEに電圧が印加された際には、p電極PEから流れる電流の大部分が低抵抗領域である中央部分21Aを通って半導体構造層EMに供給され、n電極NEへと流れていく。
すなわち、面発光レーザ100においては、中央部分21Aを介して発光層15に電流が供給され、中心軸CAに沿うように赤色光が放出される。従って、面発光レーザ100においては、電流狭窄層21の中央部分21Aが、電流がそれ以上広がらないよう電流の供給範囲を制限する電流狭窄部として機能する。
また、面発光レーザ100において、AlGaAsからなる中央部分21Aの屈折率は、Alからなる外周部分21Bの屈折率よりも高くなっている。従って、中央部分21Aを含む円柱状の領域である共振器OCにおける実効屈折率は、その周りの外周部分21Bに沿った筒状の周辺領域の実効屈折率よりも大きくなっている。
すなわち、面発光レーザ100においては、中央部分21Aの中心から外方に向かって実効屈折率が小さくなっていく。面発光レーザ100がこのように構成されていることにより、共振器OC内の定在波が外周部分21Bに発散(放射)することによる光損失が抑制される。すなわち、中央部分21Aは、発光層15から放出された赤色光を閉じ込める光閉じ込め層としても機能する。
従って、発光層15から放出された多くの光が共振器OCの中心軸CA周辺に集中することで、高出力かつ高密度なレーザ光を生成及び出射することができる。よって、面発光レーザ100から出射されるレーザ光の横断面における強度分布、いわゆるレーザ光の横モードを安定させることができる。
[オーバーフロー抑制層による電子のオーバーフローの抑制]
以下に、図5及び図6を用いて、面発光レーザ100のオーバーフロー抑制層OSLによる電子のオーバーフローの抑制について説明する。図5は、オーバーフロー抑制層OSL及びその近傍の層における伝導帯のエネルギーバンド図である。また、図6は、図5に示したオーバーフロー抑制層OSL及びその近傍の層におけるバンドベンディングの態様を示す図である。
図5及び図6においては、図中上下方向がエネルギーの高低を示しており、図中左から右に向かって半導体の積層方向を示している。なお、図5のバンド図においては、図4に示した発光層15及びオーバーフロー抑制層OSLにおける井戸層の層厚と図5における量子井戸の幅とが同じものであるとして説明する。
本実施例の面発光レーザ100において、キャリアトラップ層17の第1の井戸層31、第2の井戸層33及び第3の井戸層35の各々の量子井戸の井戸幅は、p型半導体層19に近づくにつれて順に大きくなっている。すなわち、本実施例の面発光レーザ100においては、第1の井戸層31の井戸幅t2、第2の井戸層33の井戸幅t3、第3の井戸層35の井戸幅t4の順に大きくなっている。
多重量子井戸構造において、各々の量子井戸内において電子が取り得るエネルギー準位である量子準位のうちエネルギー的に最も低い量子準位である最低量子準位は、量子井戸の井戸幅が大きくなるほど相対的に低くなっていく。
よって、本実施例の面発光レーザ100においては、第1の井戸層31、第2の井戸層33及び第3の井戸層35の各々の量子井戸の井戸幅が順に大きくなっているために、第1の井戸層31、第2の井戸層33及び第3の井戸層35の各々の最低量子準位が、p型半導体層19に近づくにつれてこの順で低くなっている。
具体的には、本実施例の面発光レーザ100においては、図5に示すように、第1の井戸層31の最低量子準位である量子準位QL1、第2の井戸層33の最低量子準位である量子準位QL2及び第3の井戸層35の最低量子準位である量子準位QL3が、p型半導体層19に近づくにつれてこの順で低くなっている。すなわち、各量子井戸の最低量子準位がp型半導体層19に近づくにつれて低下する傾向を有している。
本実施例の面発光レーザ100において、オーバーフロー抑制層OSLとp型半導体層19とのバンドベンディングによるバンド曲がり部分BBは、例えば図6に示すように、スペーサ層16からp型半導体層19に向かって右上がりの傾斜を持つような態様を示す。
オーバーフロー抑制層OSLとp型半導体層19とのバンドベンディングにおいては、キャリアトラップ層17中の井戸層の最低量子準位が高くなるほどバンド曲がり部分BBの勾配がきつくなる。
従って、本実施例の面発光レーザ100においては、発光層15側に形成された第1の井戸層31の最低量子準位が他の井戸層に比べて最も高いために、バンドベンディングによるバンド曲がり部分BBを発光層15側から、すなわちバンド曲がり部分BBの根本側から急勾配にすることができる。
例えば、第1の井戸層31、第2の井戸層33及び第3の井戸層35の各々の構成材料と層厚が互いに同一である場合、バンド曲がり部分BBは、図6中の破線にて示すようなバンドベンディング態様を示す。すなわち、第1の井戸層31、第2の井戸層33及び第3の井戸層35の構成材料と層厚を全て同一とした場合のバンド曲がり部分BBの勾配は、面発光レーザ100におけるバンド曲がり部分BBの勾配に比べて緩やかになる。
従って、本実施例の面発光レーザ100によれば、例え発光層15から電子が漏れ出ようとした場合においても、上述のようにバンド曲がり部分BBの勾配がきつくなっていることにより、当該電子がp型半導体層19側へと流れにくくなる。よって、本実施例の面発光レーザ100によれば、p電極PE-n電極NE間に電圧が印加された際に、発光層15からp型半導体層19に電子がオーバーフローしてしまうことを抑制することができる。
また、例えば、第1の井戸層31、第2の井戸層33及び第3の井戸層35の各々の構成材料と層厚が互いに同一である場合、すなわち量子井戸内の最低量子準位が互いに同一である場合、第1の井戸層31内に存在する電子がエネルギーの減衰なしに障壁層を通り抜けて隣の第2の井戸層33内に移動する現象、いわゆる共鳴トンネル現象が生じやすくなる。共鳴トンネル現象が生じた場合、電子はp型半導体層19にオーバーフローしやすくなり得る。
これに対し、本実施例の面発光レーザ100においては、量子井戸の井戸幅をp型半導体層19に近づくにつれて大きくすることにより、共鳴トンネル現象が生じることを抑制することができる。従って、本実施例の面発光レーザ100によれば、発光層15からp型半導体層19に電子がオーバーフローしてしまうことを抑制することができる。
量子井戸内において、電子は、量子井戸の井戸幅が大きくなるほど、すなわち最低量子準位が低くなるほどより深い位置に存在できる。そのため、量子井戸内の最低量子準位が低くなるほど電子とホールとの再結合が生じやすくなり、発光層15以外の意図せぬ領域で光が放出される可能性が高まる。言い換えれば、量子井戸内の最低量子準位が高いほど電子とホールとの再結合は生じにくくなる。
本実施例の面発光レーザ100においては、図6に示すエネルギーバンドに基づくと、発光層15に近い量子井戸ほど最低量子準位が高くなっていることにより、上述したバンド曲がり部分BBを越えてこようとする電子をなるべく高い量子準位にてトラップすることができる。
従って、本実施例の面発光レーザ100においては、なるべく発光層15に近い段階で、すなわち量子井戸内の量子準位がなるべく高い段階でバンド曲がり部分BBを超えてこようとする電子をトラップすることにより、発光層15以外の領域で電子とホールの再結合が生じてしまうことを抑制することができる。よって、本実施例の面発光レーザ100によれば、発光層15以外の意図せぬ領域で光が放出されることを抑制することができる。
従って、本実施例の面発光レーザ100によれば、オーバーフロー抑制層OSLが、発光に寄与しない電子が発光層15からp型半導体層19にオーバーフローしてしまうことを抑制することができる。
本実施例の面発光レーザ100によれば、オーバーフロー抑制層OSLが電子のオーバーフローを抑制することにより、例えば、発光層15における発光効率を増大させたり、閾値電流を低減させることができる。また、例えば、発光層15に注入した電流に対する面発光レーザ100の光出力を示すスロープ効率を改善したり、面発光レーザ100全体の温度特性を改善することができる。
なお、本実施例の面発光レーザ100においては、上述したように、キャリアトラップ層17の井戸層において最大の厚みを有する第3の井戸層35の層厚t4が発光層15の井戸層15Wの層厚twよりも小さく形成されている。これにより、キャリアトラップ層17における各井戸層の最低量子準位は、発光層15の井戸層15Wの最低量子準位よりも高くなる。
従って、本実施例の面発光レーザ100によれば、例え井戸層15Wの最低量子準位を有する電子がキャリアトラップ層17側に流れてきたとしても、キャリアトラップ層17における各井戸層の最低量子準位の方が高いために、電子がそれ以上p型半導体層19の方に流れていくことを抑制することができる。
なお、面発光レーザ100の製造時において、キャリアトラップ層17は、結晶生成時点ではノンドープのままであるが、この上にp型不純物がドーピングされたp型半導体層19を形成した場合、p型半導体層19からキャリアトラップ層17に向かってドーピング濃度が緩やかに遷移し始める。すなわち、p型半導体層19内のドーピング濃度がp型半導体層19の表層からキャリアトラップ層17に向けて緩やかに低下していく。
図5において、低ドーピング領域としてのスライトドープ領域19SDは、例えば、p型半導体層19からキャリアトラップ層17に向かってドーピング濃度が緩やかに遷移し始めたときの、p型不純物のドーピング濃度の最大値の半分以下のドーピング濃度を有する領域である。
本実施例の面発光レーザ100において、スペーサ層16、キャリアトラップ層17及び上述したスライトドープ領域19SDの全体の厚みTh(図5参照)は、70nm以下であることが好ましく、さらには50nm以下であることが好ましい。これは、厚みThが70nmより大きい場合、上述したバンド曲がり部分BBの勾配が緩やかになってしまい、実効的なバリア高さが稼ぎにくくなるためである。
なお、本実施例の面発光レーザ100においては、キャリアトラップ層17における量子井戸の数が3つの場合である例について説明したが、上述した厚みThが70nm以下であればよく、量子井戸の数はこれに限られない。例えば、量子井戸を4つ以上形成してもよい。
また、本実施例の面発光レーザ100においては、p型半導体層19に近づくにつれてキャリアトラップ層17における量子井戸の井戸幅が順に大きくなる例について説明したが、必ずしも順番に大きくなっている必要はない。
例えば、キャリアトラップ層17における量子井戸の数を5つとした場合、発光層15から1つ目の量子井戸と2つ目の量子井戸の井戸幅を0.6nmとし、3つ目の量子井戸の井戸幅を1.2nmとし、4つ目の量子井戸と5つ目(最もp型半導体層19側)の量子井戸の井戸幅を2.4nmとしてもよい。すなわち、各量子井戸の最低量子準位がp型半導体層19に近づくにつれて低下する傾向を有していればよい。
また、本実施例の面発光レーザ100においては、p型半導体層19に近づくにつれて量子井戸の井戸幅を順に大きくするために、層厚t2、層厚t3及び層厚t4をそれぞれ0.6nm、1.2nm及び2.4nmとする例について説明したが最大厚みである層厚t4が発光層15の井戸層15Wの層厚twよりも小さければよく、また順に大きくなる傾向を有していればよく、例えば2倍ずつのように規則的に変化している必要もない。
なお、本実施例の面発光レーザ100においては、各量子井戸の中で最も低い最低量子準位を有する量子井戸がp型半導体層19の最も近くに形成されていればよく、キャリアトラップ層17において互いに隣り合う2つの量子井戸のうち発光層15側の量子井戸の最低量子準位がp側半導体層側の量子井戸の最低量子準位よりも低くなっている態様としてもよい。
例えば、キャリアトラップ層17における量子井戸の数を4つとした場合、発光層15から1つ目の量子井戸の井戸幅を0.6nmとし、2つ目の量子井戸の井戸幅を1.2nmとし、3つ目の量子井戸の井戸幅を0.6nmとし、4つ目(最もp型半導体層19側)の量子井戸の井戸幅を1.2nmとしてもよい。勿論、4つ目の量子井戸の井戸幅をさらに大きくして2.4nmとしてもよい。
キャリアトラップ層17における量子井戸がこのように形成された場合においても、キャリアのオーバーフローを抑制することができる。なお、バンドベンディングや発光層15から離れた位置での再結合を考慮すると、各量子井戸は、最低量子準位がp型半導体層19に近づくにつれて低下するように形成されることが最も好ましい。
[面発光レーザの適用例]
ここで、図7を用いて、実施例1の面発光レーザを用いた適用例について説明する。図7は、適用例としての面発光レーザ100を組み込んだ発光装置200の断面図である。なお、図7においては図中上下方向が発光装置200の高さ方向である。
発光装置200は、実施例1に係る面発光レーザ100を実装基板41に実装し、パッケージングしたものである。発光装置200は、面発光レーザ100が実装された実装基板41と枠体51と透光板52とを含んで構成される。なお、面発光レーザ100の構成については実施例1と同様である。
底部としての実装基板41は、上面形状が矩形の板状体である。実装基板41は、例えば窒化アルミ(AlN)等のセラミック、Al、Si、シリコンカーバイド(SiC)等の絶縁性を有する材料からなる。
放熱基板43は、上面形状が矩形を有するAlNからなる板状体である。放熱基板43は、上面が面発光レーザ100のn電極NEに接合されている。また、放熱基板43は、下面が実装基板41の上面の略中央に形成された第1の電極パッド44に接合されている。
放熱基板43は、例えばAlN等の熱伝導率の高い材料から構成される。発光装置200の駆動時において面発光レーザ100に生じた熱は、放熱基板43を介して実装基板41に放出される。
放熱基板43の上面には、面発光レーザ100のn電極NEに電気的に接続された配線45が形成されている。実装基板41の上面には第1の電極パッド44と離隔して第2のパッド電極46及びその上に金属からなるn電極接続部材47が形成されており、配線45とn電極接続部材47とがワイヤWを介して電気的に接続されている。
また、実装基板41の上面には第1の電極パッド44と離隔して第3のパッド電極48及びその上に金属からなるp電極接続部材49が形成されており、面発光レーザ100のp電極とp電極接続部材49とがワイヤWを介して電気的に接続されている。
なお、第2のパッド電極46及び第3のパッド電極48は、実装基板41を貫通するビアを介して実装基板41の裏面に互いに離隔して設けられた裏面電極(図示せず)の各々にそれぞれ電気的に接続されている。すなわち、面発光レーザ100は、実装基板41の裏面電極を介して電力供給を受け得る。
枠体51は、面発光レーザ100が実装されている実装基板41の上面の領域を露出するように実装基板41の外縁に沿って形成されている。言い換えれば、発光装置200を上から見た平面視において、枠体51は、実装基板41上にて面発光レーザ100を囲っている。枠体51は、実装基板41と同様に、例えばAlN等のセラミック、Al、Si、SiC等の絶縁性を有する材料からなる。
透光板52は、上面形状が矩形の透明な板状体である。透光板52は、下面が枠体51の上面に形成された接合部材(図示せず)を介して枠体51に接合されている。言い換えれば、透光板52は面発光レーザ100を覆うように枠体51によって保持されている。透光板52は、例えばホウ珪酸ガラス等の、面発光レーザ100から出射された光に対して透光性を有する材料からなる。
発光装置200において、面発光レーザ100から出射された光は、透光板52を通って発光装置200の外部へと放出される。すなわち、本実施例においては、透光板52の上面が発光装置200の光出射面である。
本適用例における発光装置200においても、面発光レーザ100のオーバーフロー抑制層OSLが、発光に寄与しない電子が発光層15からp型半導体層19にオーバーフローしてしまうことを抑制することができる。従って、発光装置200においても、発光層15における発光効率の増大や閾値電流の低減、スロープ効率の改善、温度特性の改善等を達成することができる。
次に、図8及び図9を用いて実施例2に係る面発光レーザの構成について説明する。図8は、図4と同様の、面発光レーザのA部の拡大図である。図9は、オーバーフロー抑制層OSL及びその近傍の層における伝導帯のエネルギーバンド図である。
本実施例の面発光レーザにおいては、オーバーフロー抑制層OSLにおけるキャリアトラップ層53の構成が実施例1と異なっており、それ以外の点、例えば発光層15やスペーサ層16の構成等は実施例1と同様である。
本実施例の面発光レーザにおいて、第1の井戸層54、第2の井戸層55及び第3の井戸層56の各々は、図8に示すように全て同じ層厚t5を有している。本実施例において、第1の井戸層54、第2の井戸層55及び第3の井戸層56の各々の層厚t5は、発光層15における井戸層15Wの層厚twと同一である。
本実施例の面発光レーザにおいて、第1の井戸層54、第2の井戸層55及び第3の井戸層56の各々は、AlGaInPからなりかつ互いにAl濃度及びGa濃度が異なっている。具体的には、第1の井戸層54、第2の井戸層55及び第3の井戸層56の各々は、Ga濃度がp型半導体層19に近づくほど順に大きくなっている。例えば、第1の井戸層54は(Al0.2Ga0.80.5In0.5Pであり、第2の井戸層55は(Al0.15Ga0.850.5In0.5Pであり、第3の井戸層56は(Al0.1Ga0.90.5In0.5Pである。
キャリアトラップ層53においては、図9に示すように、第1の井戸層54、第2の井戸層55及び第3の井戸層56の各々のGa濃度が大きくなるほど量子井戸の井戸深さが深くなっている。言い換えれば、井戸層のGa濃度が大きくなるほどバンドギャップが小さくなっている。
このように量子井戸の井戸深さがp型半導体層19に近づくほど順に大きくなる場合においても、各量子井戸の最低量子準位は、p型半導体層19に近づくほど順に低くなっていく。すなわち、図9に示すように、第1の井戸層54の最低量子準位である量子準位QL1よりも第2の井戸層55の最低量子準位である量子準位QL2の方が低くなり、量子準位QL2よりも第3の井戸層56の最低量子準位である量子準位QL3の方が低くなる。
従って、本実施例の面発光レーザにおけるキャリアトラップ層53のように量子井戸の井戸深さをp型半導体層19に近づくほど順に大きくした場合においても、キャリアトラップ層53のバンド曲がり部分BBは、図6に示したものと同様のベンディング態様を示す。すなわち、スペーサ層16からp型半導体層19にかけてのバンド曲がり部分BBの勾配をきつくすることができる。
よって、本実施例の面発光レーザにおいても、実施例1と同様に、オーバーフロー抑制層OSLが、発光に寄与しない電子が発光層15からp型半導体層19にオーバーフローしてしまうことを抑制することができる。
なお、本実施例の面発光レーザにおいては、p型半導体層19に近づくにつれてキャリアトラップ層53における量子井戸の井戸深さが順に深くなる例について説明したが、必ずしも順番に深くなっている必要はない。
例えば、キャリアトラップ層53における量子井戸の数を5つとした場合、発光層15側の2つの量子井戸の井戸深さを同じとし、中央の量子井戸の井戸深さをこれよりも深くし、p型半導体層19側の2つの量子井戸の井戸深さをさらに深くするとしてもよい。すなわち、キャリアトラップ層53における量子井戸の最低量子準位がp型半導体層19に近づくにつれて低下する傾向を有していればよい。
100 面発光レーザ(垂直共振器型発光素子)
200 発光装置
11 基板
12 第1の多層膜反射鏡
14 n型半導体層
15 発光層
16 スペーサ層
17、53 キャリアトラップ層
19 p型半導体層
21 電流狭窄層
23 第2の多層膜反射鏡
24 コンタクト層
25 保護層
31、54 第1の井戸層
33、55 第2の井戸層
35、55 第3の井戸層
32、34 障壁層
41 実装基板
43 放熱基板
51 枠体
52 透光板
NE n電極
PE p電極

Claims (10)

  1. 第1の導電型を有する基板と、
    前記基板上に形成された前記第1の導電型を有する第1の多層膜反射鏡と、
    前記第1の多層膜反射鏡上に形成された前記第1の導電型を有する第1の半導体層、前記第1の半導体層上に形成されかつ多重量子井戸構造を有する発光層、前記発光層上に形成された第2の半導体層、前記第2の半導体層上に形成され、複数の量子井戸からなる多重量子井戸構造を有するキャリアトラップ層、及び前記キャリアトラップ層上に形成された前記第1の導電型と反対の第2の導電型を有する第3の半導体層を含む半導体構造層と、
    前記半導体構造層上に形成され、前記第1の多層膜反射鏡との間で共振器を構成する前記第2の導電型を有する第2の多層膜反射鏡と、を有し、
    前記複数の量子井戸の各々の量子井戸内において電子が取り得る量子準位のうちエネルギー的に最も低い量子準位である最低量子準位は、前記第3の半導体層に近い量子井戸の方が低くなる傾向を有することを特徴とする垂直共振器型発光素子。
  2. 前記複数の量子井戸の各々の最低量子準位は、前記第3の半導体層に近くなるほど順に低くなっていることを特徴とする請求項1に記載の垂直共振器型発光素子。
  3. 前記複数の量子井戸の各々の井戸幅は、前記第3の半導体層に近くなるほど順に大きくなっていることを特徴とする請求項2に記載の垂直共振器型発光素子。
  4. 前記複数の量子井戸の各々の井戸深さは、前記第3の半導体層に近くなるほど順に深くなっていることを特徴とする請求項2に記載の垂直共振器型発光素子。
  5. 前記第2の半導体層、前記キャリアトラップ層、及び前記第3の半導体層の厚さ方向における所定以下のドーピング濃度を有する領域である低ドーピング領域の合計の厚みは、70nm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の垂直共振器型発光素子。
  6. 前記第2の半導体層の層厚は、10nm以上であることを特徴とする請求項5に記載の垂直共振器型発光素子。
  7. 前記複数の量子井戸の各々の井戸幅のうち最も大きい井戸幅は、前記発光層における多重量子井戸構造の量子井戸の井戸幅よりも小さいことを特徴とする請求項3に記載の垂直共振器型発光素子。
  8. 前記複数の量子井戸の各々の井戸幅は、前記発光層における多重量子井戸構造の量子井戸の井戸幅と同じであることを特徴とする請求項4に記載の垂直共振器型発光素子。
  9. 前記第2の半導体層は、ノンドープのAlGaInPからなることを特徴とする請求項1又は2に記載の垂直共振器型発光素子。
  10. 請求項1に記載の垂直共振器型発光素子を含む発光装置であって、
    1の主面の1の領域に前記垂直共振器型発光素子が設けられた平板状の底部と、
    前記底部の前記1の主面に形成され、前記1の領域を露出するように前記垂直共振器型発光素子を囲う枠体と、
    前記1の領域を覆うように前記枠体によって保持された透光性を有する透光板と、
    を有することを特徴とする発光装置。
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