JP2024033014A - 医薬組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ペマフィブラート若しくはその塩又はそれらの溶媒和物を含有し、水分含量が0.8~1.5質量%であり、且つ固形製剤である、医薬組成物。
【選択図】なし
Description
そのため、医薬組成物中での有効成分の安定性を確保する技術の確立には多大な試行錯誤を要するのが通常である。
そして、ペマフィブラート若しくはその塩又はそれらの溶媒和物については、上記のような薬理効果を示すということが報告されているのみであり、医薬組成物とすることについてはこれまでに具体的に検討がされておらず、医薬組成物中での安定性についてはこれまでに全く報告されていなかった。
このような背景の下、本発明者らが、安定性に優れるペマフィブラート含有医薬組成物を提供するため鋭意検討したところ、ペマフィブラートそのもの自体は水分に対して極めて安定であるにも拘らず、3質量%超の水分含量を示すペマフィブラート含有医薬組成物においては、ペマフィブラートの分解物(類縁物質)が増加しやすく、安定性に問題が生じることが判明した。
したがって、本発明は、ペマフィブラート若しくはその塩又はそれらの溶媒和物を含有し、安定性に優れる医薬組成物を提供することを課題とする。
また、本発明は、ペマフィブラート若しくはその塩又はそれらの溶媒和物を含有する医薬組成物の水分含量を2.4質量%以下とする工程を含む、医薬組成物中のペマフィブラート若しくはその塩又はそれらの溶媒和物の安定化方法を提供するものである。
本明細書において「ペマフィブラート若しくはその塩又はそれらの溶媒和物」には、ペマフィブラート(化学名:(2R)-2-[3-({1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル[3-(4-メトキシフェノキシ)プロピル]アミノ}メチル)フェノキシ]ブタン酸((2R)-2-[3-([1,3-Benzoxazol-2-yl[3-(4-methoxyphenoxy)propyl]amino]methyl)phenoxy]butanoic acid)、国際一般名:Pemafibrate)そのもののほか、ペマフィブラートの薬学上許容される塩、さらにはペマフィブラートやその薬学上許容される塩と、水やアルコール(例えば、エタノール)等との溶媒和物も含まれる。薬学上許容される塩としては特に限定されないが、例えば、酸付加塩や塩基付加塩等が挙げられる。酸付加塩としては、具体的には、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩のような無機酸との酸付加塩;安息香酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p-トルエンスルホン酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、酢酸塩等の有機酸との酸付加塩が挙げられる。また、塩基付加塩としては、具体的には、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等の金属塩;アンモニア、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、コリジン、ルチジン等のアミンとの塩;リシン、アルギニン、シンコニン、シンコニジン等の有機塩基との塩基付加塩等が挙げられる。
医薬組成物におけるペマフィブラート若しくはその塩又はそれらの溶媒和物の含有量としては、医薬組成物全質量に対して、ペマフィブラートのフリー体換算で0.005~5質量%であるのが好ましく、0.01~1質量%であるのがより好ましく、0.05~0.5質量%であるのが特に好ましい。
固形製剤としては、経口投与用固形製剤が好ましく、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、丸剤がより好ましく、錠剤が特に好ましい。
ここで、「医薬組成物の水分含量」は、乾燥減量試験法により測定される。具体的には、第十七改正日本薬局方の乾燥減量試験法に準拠し、乾燥減量値(質量%)として測定する。ここで、測定条件(乾燥温度及び乾燥時間)は以下の通り設定する。すなわち、乾燥温度は、加熱する場合には、医薬組成物に配合されている成分に応じて付着水の量を測定できるよう設定すれば良い。例えば、結晶水を有する製剤添加物が配合されている場合においては、当該結晶水がとばない程度の低い温度を設定する。このような温度としては具体的には例えば、常圧で乾燥させる場合には60~80℃程度が考えられる。また、乾燥時間は、水分含量がおよそ恒量に達したものとみなせる程度の時間とする。具体的には例えば、乾燥減量の測定値の1時間当たりの変化量が0.1質量%以下となるまでの時間とする。
なお、既に気密包装体で包装されている医薬組成物の水分含量を測定する場合は、気密包装体内での水分含量を正確に評価する観点から、気密包装体から取り出した直後に測定するのが好ましい。
これら賦形剤の中では、軽質無水ケイ酸、結晶セルロース、乳糖水和物、マンニトールが好ましい。
これら崩壊剤の中では、カルボキシメチルスターチナトリウム、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドンが好ましい。
これら結合剤の中では、カルナウバロウ、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース、カルメロースナトリウム、デンプン(コムギデンプン、コメデンプン、トウモロコシデンプン、部分アルファー化デンプン等)が好ましい。
これら滑沢剤の中では、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、フマル酸ステアリルナトリウムが好ましい。
これら可塑剤の中では、クエン酸トリエチル、グリセリンが好ましい。
これらフィルム形成剤の中では、ヒドロキシアルキルセルロースが好ましい。
これら粉体の中では、酸化チタン、三二酸化鉄、法定色素が好ましい。
抗酸化剤としては、具体的には例えば、アスコルビン酸、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、エデト酸ナトリウム、エリソルビン酸、酢酸トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン、天然ビタミンE、トコフェロール、ブチルヒドロキシアニソール等が挙げられる。これらは、1種又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
例えば、医薬組成物が固形製剤である場合には、粉砕、混合、造粒、乾燥、整粒、分級、充填、打錠、コーティング等の単位操作を適宜組み合わせることにより製造することができる。
より具体的には例えば、医薬組成物の剤形が顆粒剤、散剤、丸剤等の粒状の製剤の場合、必要に応じ賦形剤や結合剤、崩壊剤、滑沢剤等の製剤添加物を用い、これらの成分を混合した後、押出造粒、転動造粒、攪拌造粒、流動層造粒、噴霧造粒、溶融造粒、破砕造粒等の公知の造粒方法により造粒して造粒物を得、さらに必要に応じて分級、整粒等することで製造することができる。なお、得られた造粒物は、公知の方法によりコーティング剤等で被覆することもできる。
また、医薬組成物の剤形が錠剤の場合、必要に応じ賦形剤や結合剤、崩壊剤、滑沢剤等の適当な製剤添加物を用い、これらの成分を混合して混合物を得、これを直接圧縮(打錠)すること(直接粉末圧縮法)や、上記の造粒物を必要に応じて分級、整粒等したあと圧縮(打錠)すること(半乾式顆粒圧縮法、乾式顆粒圧縮法、湿式顆粒圧縮法など)により製造することができる。なお、得られた圧縮物(錠剤)は、公知の方法によりコーティング剤等で被覆することもできる。
さらに、医薬組成物の剤形がカプセル剤の場合、上記の造粒物や圧縮物を、カプセルに充填すればよい。
加湿手段としては、例えば、湿式造粒操作において練合液として含水溶媒を用いる手段等が挙げられる。
乾燥手段としては、例えば、乾燥装置を用いる手段や乾燥剤を用いる手段が挙げられる。ここで、乾燥装置としては、医薬品や食品の分野で通常使用されているものを用いることができ、具体的には例えば、箱型乾燥機、流動層乾燥機、噴霧乾燥機、凍結乾燥機、真空乾燥機、高周波乾燥機等を挙げることができる。また、乾燥剤としては、医薬品や食品の分野で通常使用されているものを用いることができ、具体的には例えば、シリカゲル、シリカアルミナゲル(例えば、アロフェン)、天然ゼオライト、合成ゼオライト(例えば、モレキュラーシーブ)、生石灰(酸化カルシウム)、ベントナイトクレイ(例えば、モンモリロナイト)、塩化カルシウム、塩化マグネシウム及び酸化マグネシウムから選択される1種以上が挙げられ、これらと活性炭を混合したものであってもよい。乾燥手段としては、医薬組成物の水分含量の調整の容易さの観点から、乾燥装置を用いる方法が好ましい。
なお、これらの加湿手段や乾燥手段は、医薬組成物の製造途中で行ってもよいし、医薬組成物の製造後に行ってもよい。
本明細書において「気密包装体」とは、通常の取扱い、運搬又は保存等の状態において、水分の包装体外からの実質的な侵入を抑制し得る包装を意味し、第十七改正日本薬局方 通則に定義される「気密容器」及び「密封容器」を包含する概念である。気密包装体としては、定形、不定形のいずれのものも用いることができ、具体的には例えば、ビン包装、SP(Strip Package)包装、PTP(Press Through Package)包装、ピロー包装、スティック包装等が挙げられる。気密包装体としては、これらを複数組み合わせたものであってもよく、具体的には例えば、医薬組成物をまずPTP包装にて包装し、これをさらにピロー包装にて包装する態様等が挙げられる。
ビン包装に用いられるビン本体の材料としては例えば、ガラス、プラスチック(ポリエステル、ポリエチレン(低密度(LDPE)、中密度(MDPE)、高密度(HDPE)を含む)、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリプロピレン等)、金属(アルミニウム等)などが挙げられる。ビン包装するに際しては、例えば、医薬組成物を、市販のビン内に適当な数量格納し、次いで、適当な栓や蓋で封をすればよい。なお、ビンは、格納する医薬組成物の数量等に応じた大きさのものを適宜選択すればよく、ビンの容量としては例えば、10~500mL程度であり、14~400mLが好ましく、24~350mLがより好ましい。ビン包装の材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレンが好ましく、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)がより好ましく、高密度ポリエチレン(HDPE)が特に好ましい。
SP包装やピロー包装、スティック包装の形態としては、公知の方法で樹脂シートやアルミニウム箔を構成材料とするシート等を用いて、医薬組成物を1個又は1投与単位ずつ包装することが挙げられる。本発明においては、防湿性を高める観点から、アルミニウム箔を構成材料とするシートを用いるのが好ましい。
例えば、ペマフィブラート若しくはその塩又はそれらの溶媒和物は優れたPPARαアゴニスト活性を有し、血漿トリグリセライド濃度の低下やHDLコレステロールの増加等の作用を有する。従って、本発明の医薬組成物は、好適には、脂質異常症(高脂血症、より詳細には例えば、原発性高脂血症、続発性高脂血症等)の予防及び/又は治療剤として、さらに好適には高トリグリセライド血症の予防及び/又は治療剤等として使用できる。
また、ペマフィブラート若しくはその塩又はそれらの溶媒和物は、NAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)の予防又は治療に有用である。従って、本発明の医薬組成物は、NAFLD(より好適には、NASH(非アルコール性脂肪性肝炎))の予防及び/又は治療剤等としても使用できる。
さらに、ペマフィブラート若しくはその塩又はそれらの溶媒和物は、原発性胆汁性肝硬変の治療剤等として使用してもよい。
[1-1] ペマフィブラート若しくはその塩又はそれらの溶媒和物を含有し、水分含量が2.4質量%以下(好適には0.3~2.4質量%、より好適には0.5~2.4質量%、さらに好適には0.8~2.4質量%、さらにより好適には1.0~2.4質量%、特に好適には1.2~2.4質量%)である、医薬組成物。
[1-2] 水分含量が、2.1質量%以下(好適には0.3~2.1質量%、より好適には0.5~2.1質量%、さらに好適には0.8~2.1質量%、さらにより好適には1.0~2.1質量%、特に好適には1.2~2.1質量%)である、[1-1]記載の医薬組成物。
[1-3] 水分含量が、1.9質量%以下(好適には0.3~1.9質量%、より好適には0.5~1.9質量%、さらに好適には0.8~1.9質量%、さらにより好適には1.0~1.9質量%、特に好適には1.2~1.9質量%)である、[1-1]記載の医薬組成物。
[1-4] 水分含量が、1.7質量%以下(好適には0.3~1.7質量%、より好適には0.5~1.7質量%、さらに好適には0.8~1.7質量%、さらにより好適には1.0~1.7質量%、特に好適には1.2~1.7質量%)である、[1-1]記載の医薬組成物。
[1-5] 水分含量が、1.5質量%以下(好適には0.3~1.5質量%、より好適には0.5~1.5質量%、さらに好適には0.8~1.5質量%、さらにより好適には1.0~1.5質量%、特に好適には1.2~1.5質量%)である、[1-1]記載の医薬組成物。
[1-6] 水分含量が、1.3質量%以下(好適には0.3~1.3質量%、より好適には0.5~1.3質量%、さらに好適には0.8~1.3質量%、さらにより好適には1.0~1.3質量%、特に好適には1.2~1.3質量%)である、[1-1]記載の医薬組成物。
[1-7] ペマフィブラート若しくはその塩又はそれらの溶媒和物が、ペマフィブラートの結晶である、[1-1]~[1-6]のいずれか記載の医薬組成物。
[1-8] ペマフィブラートの結晶が、95~101℃(好適には97~100℃)の融点を示す結晶である、[1-7]記載の医薬組成物。
[1-9] ペマフィブラートの結晶が、銅Kα線の照射で得られる粉末X線回折パターンとして7.3±0.2°付近、14.6±0.2°付近、15.3±0.2°付近、16.2±0.2°付近、18.2±0.2°付近、18.9±0.2°付近、20.6±0.2°付近、21.5±0.2°付近、22.5±0.2°付近及び24.1±0.2°付近よりなる群から選ばれる1以上の回折角(2θ)にピークを有するものである、[1-7]又は[1-8]記載の医薬組成物。
[1-10] ペマフィブラートの結晶が、銅Kα線の照射で得られる粉末X線回折パターンとして14.6±0.2°付近、15.3±0.2°付近、20.6±0.2°付近及び22.5±0.2°付近の回折角(2θ)にピークを有するものである、[1-7]又は[1-8]記載の医薬組成物。
[1-11] ペマフィブラートの結晶が、銅Kα線の照射で得られる粉末X線回折パターンとして7.3±0.2°付近、14.6±0.2°付近、15.3±0.2°付近、16.2±0.2°付近、18.2±0.2°付近、18.9±0.2°付近、20.6±0.2°付近、21.5±0.2°付近、22.5±0.2°付近及び24.1±0.2°付近の回折角(2θ)にピークを有するものである、[1-7]又は[1-8]記載の医薬組成物。
[1-12] 固形製剤である、[1-1]~[1-11]のいずれか記載の医薬組成物。
[1-13] 錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤又は丸剤である、[1-1]~[1-12]のいずれか記載の医薬組成物。
[1-14] 脂質異常症(高脂血症、より詳細には例えば、原発性高脂血症、続発性高脂血症等)、NAFLD(より好適には、NASH(非アルコール性脂肪性肝炎))及び原発性胆汁性肝硬変から選ばれる疾患の予防及び/又は治療剤である、[1-1]~[1-13]のいずれか記載の医薬組成物。
[1-15] [1-1]~[1-14]のいずれか記載の医薬組成物が、気密包装体に収容されてなる、医薬品。
[1-16] 気密包装体が、ビン包装、SP包装、PTP包装、ピロー包装及びスティック包装よりなる群から選ばれる1種以上である、[1-15]記載の医薬品。
[2-2] 医薬組成物の水分含量を、2.1質量%以下(好適には0.3~2.1質量%、より好適には0.5~2.1質量%、さらに好適には0.8~2.1質量%、さらにより好適には1.0~2.1質量%、特に好適には1.2~2.1質量%)とするものである、[2-1]記載の方法。
[2-3] 医薬組成物の水分含量を、1.9質量%以下(好適には0.3~1.9質量%、より好適には0.5~1.9質量%、さらに好適には0.8~1.9質量%、さらにより好適には1.0~1.9質量%、特に好適には1.2~1.9質量%)とするものである、[2-1]記載の方法。
[2-4] 医薬組成物の水分含量を、1.7質量%以下(好適には0.3~1.7質量%、より好適には0.5~1.7質量%、さらに好適には0.8~1.7質量%、さらにより好適には1.0~1.7質量%、特に好適には1.2~1.7質量%)とするものである、[2-1]記載の方法。
[2-5] 医薬組成物の水分含量を、1.5質量%以下(好適には0.3~1.5質量%、より好適には0.5~1.5質量%、さらに好適には0.8~1.5質量%、さらにより好適には1.0~1.5質量%、特に好適には1.2~1.5質量%)とするものである、[2-1]記載の方法。
[2-6] 医薬組成物の水分含量を、1.3質量%以下(好適には0.3~1.3質量%、より好適には0.5~1.3質量%、さらに好適には0.8~1.3質量%、さらにより好適には1.0~1.3質量%、特に好適には1.2~1.3質量%)とするものである、[2-1]記載の方法。
[2-7] ペマフィブラート若しくはその塩又はそれらの溶媒和物が、ペマフィブラートの結晶である、[2-1]~[2-6]のいずれか記載の方法。
[2-8] ペマフィブラートの結晶が、95~101℃(好適には97~100℃)の融点を示す結晶である、[2-7]記載の方法。
[2-9] ペマフィブラートの結晶が、銅Kα線の照射で得られる粉末X線回折パターンとして7.3±0.2°付近、14.6±0.2°付近、15.3±0.2°付近、16.2±0.2°付近、18.2±0.2°付近、18.9±0.2°付近、20.6±0.2°付近、21.5±0.2°付近、22.5±0.2°付近及び24.1±0.2°付近よりなる群から選ばれる1以上の回折角(2θ)にピークを有するものである、[2-7]又は[2-8]記載の方法。
[2-10] ペマフィブラートの結晶が、銅Kα線の照射で得られる粉末X線回折パターンとして14.6±0.2°付近、15.3±0.2°付近、20.6±0.2°付近及び22.5±0.2°付近の回折角(2θ)にピークを有するものである、[2-7]又は[2-8]記載の方法。
[2-11] ペマフィブラートの結晶が、銅Kα線の照射で得られる粉末X線回折パターンとして7.3±0.2°付近、14.6±0.2°付近、15.3±0.2°付近、16.2±0.2°付近、18.2±0.2°付近、18.9±0.2°付近、20.6±0.2°付近、21.5±0.2°付近、22.5±0.2°付近及び24.1±0.2°付近の回折角(2θ)にピークを有するものである、[2-7]又は[2-8]記載の方法。
[2-12] 医薬組成物が、固形製剤である、[2-1]~[2-11]のいずれか記載の方法。
[2-13] 医薬組成物が、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤又は丸剤である、[2-1]~[2-12]のいずれか記載の方法。
[2-14] 医薬組成物が、脂質異常症(高脂血症、より詳細には例えば、原発性高脂血症、続発性高脂血症等)、NAFLD(より好適には、NASH(非アルコール性脂肪性肝炎))及び原発性胆汁性肝硬変から選ばれる疾患の予防及び/又は治療剤である、[2-1]~[2-13]のいずれか記載の方法。
[2-15] さらに、医薬組成物を気密包装体に収容する工程を含む、[2-1]~[2-14]のいずれか記載の方法。
[2-16] 気密包装体が、ビン包装、SP包装、PTP包装、ピロー包装及びスティック包装よりなる群から選ばれる1種以上である、[2-15]記載の方法。
[3-1] ペマフィブラートの結晶を含有する、医薬組成物。
[3-2] ペマフィブラートの結晶が、95~101℃(好適には97~100℃)の融点を示す結晶である、[3-1]記載の医薬組成物。
[3-3] ペマフィブラートの結晶が、銅Kα線の照射で得られる粉末X線回折パターンとして7.3±0.2°付近、14.6±0.2°付近、15.3±0.2°付近、16.2±0.2°付近、18.2±0.2°付近、18.9±0.2°付近、20.6±0.2°付近、21.5±0.2°付近、22.5±0.2°付近及び24.1±0.2°付近よりなる群から選ばれる1以上の回折角(2θ)にピークを有するものである、[3-1]又は[3-2]記載の医薬組成物。
[3-4] ペマフィブラートの結晶が、銅Kα線の照射で得られる粉末X線回折パターンとして14.6±0.2°付近、15.3±0.2°付近、20.6±0.2°付近及び22.5±0.2°付近の回折角(2θ)にピークを有するものである、[3-1]又は[3-2]記載の医薬組成物。
[3-5] ペマフィブラートの結晶が、銅Kα線の照射で得られる粉末X線回折パターンとして7.3±0.2°付近、14.6±0.2°付近、15.3±0.2°付近、16.2±0.2°付近、18.2±0.2°付近、18.9±0.2°付近、20.6±0.2°付近、21.5±0.2°付近、22.5±0.2°付近及び24.1±0.2°付近の回折角(2θ)にピークを有するものである、[3-1]又は[3-2]記載の医薬組成物。
[3-6] 水分含量が2.4質量%以下(好適には0.3~2.4質量%、より好適には0.5~2.4質量%、さらに好適には0.8~2.4質量%、さらにより好適には1.0~2.4質量%、特に好適には1.2~2.4質量%)である、[3-1]~[3-5]のいずれか記載の医薬組成物。
[3-7] 水分含量が、2.1質量%以下(好適には0.3~2.1質量%、より好適には0.5~2.1質量%、さらに好適には0.8~2.1質量%、さらにより好適には1.0~2.1質量%、特に好適には1.2~2.1質量%)である、[3-1]~[3-5]のいずれか記載の医薬組成物。
[3-8] 水分含量が、1.9質量%以下(好適には0.3~1.9質量%、より好適には0.5~1.9質量%、さらに好適には0.8~1.9質量%、さらにより好適には1.0~1.9質量%、特に好適には1.2~1.9質量%)である、[3-1]~[3-5]のいずれか記載の医薬組成物。
[3-9] 水分含量が、1.7質量%以下(好適には0.3~1.7質量%、より好適には0.5~1.7質量%、さらに好適には0.8~1.7質量%、さらにより好適には1.0~1.7質量%、特に好適には1.2~1.7質量%)である、[3-1]~[3-5]のいずれか記載の医薬組成物。
[3-10] 水分含量が、1.5質量%以下(好適には0.3~1.5質量%、より好適には0.5~1.5質量%、さらに好適には0.8~1.5質量%、さらにより好適には1.0~1.5質量%、特に好適には1.2~1.5質量%)である、[3-1]~[3-5]のいずれか記載の医薬組成物。
[3-11] 水分含量が、1.3質量%以下(好適には0.3~1.3質量%、より好適には0.5~1.3質量%、さらに好適には0.8~1.3質量%、さらにより好適には1.0~1.3質量%、特に好適には1.2~1.3質量%)である、[3-1]~[3-5]のいずれか記載の医薬組成物。
[3-12] 固形製剤である、[3-1]~[3-11]のいずれか記載の医薬組成物。
[3-13] 錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤又は丸剤である、[3-1]~[3-12]のいずれか記載の医薬組成物。
[3-14] 脂質異常症(高脂血症、より詳細には例えば、原発性高脂血症、続発性高脂血症等)、NAFLD(より好適には、NASH(非アルコール性脂肪性肝炎))及び原発性胆汁性肝硬変から選ばれる疾患の予防及び/又は治療剤である、[3-1]~[3-13]のいずれか記載の医薬組成物。
[3-15] [3-1]~[3-14]のいずれか記載の医薬組成物が、気密包装体に収容されてなる、医薬品。
[3-16] 気密包装体が、ビン包装、SP包装、PTP包装、ピロー包装及びスティック包装よりなる群から選ばれる1種以上である、[3-15]記載の医薬品。
なお、以下の試験例において、HPLCを用いた測定は、カラムとしてODSカラムを、検出器として紫外吸光光度計をそれぞれ用いて行った。
ペマフィブラート250mgをシャーレに入れて、蓋を開けた状態(開放状態)で暗所にて40℃、75%相対湿度(RH)の条件下で3ヵ月間保存した。
保存開始前、及び40℃75%RHの条件下で3ヵ月間保存後の、ペマフィブラート由来の分解物(類縁物質)の量を、以下の方法により評価した。
すなわち、HPLC装置を用い、類縁物質に由来するピークの面積の合計を、ペマフィブラートに由来するピークの面積に対する比率(%)として評価し、この比率を「類縁物質総量(%)」とした。
結果を表1に示す。
下記の方法に従い、ペマフィブラートを含有する医薬組成物(錠剤)を製造し、乾燥して表2に示す各水分含量に調整した(なお、水分含量の測定方法は下記の通りである。)。その後、水分含量の調整された各錠剤を、容量約20mLのガラス瓶(第十七改正日本薬局方 通則に定義される気密容器)に隙間無く充填し、暗所にて80℃の条件下で3日間保存した。そして、保存開始前、及び80℃3日間保存後の、ペマフィブラート由来の類縁物質総量(%)を、試験例1と同様の方法によりHPLC装置を用いて評価し、さらに、類縁物質の増加量(%)を下記の方法に従って測定した。
ペマフィブラート、乳糖水和物、クロスカルメロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース及び結晶セルロースを混合した後、精製水を用いて練合し、造粒し、乾燥した後、整粒して造粒物を得た。得られた造粒物にステアリン酸マグネシウムを混合した後、打錠し、1錠(120mg)当たりにペマフィブラートをフリー体換算で0.1mg含有する錠剤を得た。
錠剤の水分含量は、第十七改正日本薬局方の乾燥減量試験法に準拠し、乾燥減量値として測定した。具体的には、乾燥後の錠剤を一部(9錠)取り出し、径2mm以下まで粉砕し、これをはかり瓶に入れて錠剤粉砕物の層が5mm以下になるように広げたあと、乾燥温度を80℃、乾燥時間を4時間として常圧にて乾燥を行い、乾燥減量値を測定した。なお、乾燥開始から4時間目の時点での、1時間当たりの乾燥減量値の変化量は0.1質量%以下であり、恒量に達したものと判断された。
保存開始前、及び80℃3日間保存後のペマフィブラート由来の類縁物質総量(%)から、以下の式に従い類縁物質の増加量(%)を算出した。
結果を表2に示す。
ペマフィブラートを、非特許文献1に記載のペマフィブラートの結晶の製造方法に準じて酢酸エチル/へプタン混液から再結晶させて、ペマフィブラートの結晶を製造した。
<粉末X線回折測定>
粉末X線回折の測定は、粉砕した結晶サンプルをX線回折用シリコン無反射試料板の試料ホルダー部分に充填し、以下の条件で行った。
・粉末X線回折測定装置:RINT2000((株)リガク製)
・X線種:銅Kα線(λ=1.54Å)
・回折角2θの走査範囲:2.000~40.000°
・サンプリング幅:0.020°
・スキャン速度:2.000°/分
また、強度が1700cpsを超える主要なピークについて、回折角2θ、半価幅、d値、強度及び相対強度を表3に示す。
また、14.6±0.2°付近、15.3±0.2°付近、20.6±0.2°付近及び22.5±0.2°付近、特に15.3±0.2°付近及び22.5±0.2°付近の回折角(2θ)に強度の強いピークを有することが明らかとなった。
以上の測定結果から、ペマフィブラートの結晶は、7.3±0.2°付近、14.6±0.2°付近、15.3±0.2°付近、16.2±0.2°付近、18.2±0.2°付近、18.9±0.2°付近、20.6±0.2°付近、21.5±0.2°付近、22.5±0.2°付近及び24.1±0.2°付近よりなる群から選ばれる1以上の回折角(2θ)にピークを有するものであることが確認された。
融点の測定は、第十七改正日本薬局方 融点測定法第1法に従って、精密融点測定器(MEL-270:柴田科学(株)製)を用いて測定した。
融点の測定は3回実施した。その平均値は99.5℃であった。
以上の測定結果から、ペマフィブラートの結晶は、第十七改正日本薬局方 融点測定法第1法に従って測定したとき、95~101℃、特に好適には97~100℃の融点を示すものであることが確認された。
吸湿性の評価は、ペマフィブラートの結晶250mgをシャーレに入れて、蓋を開けた状態(開放状態)で暗所にて25℃、83%相対湿度(RH)の条件下で3ヵ月間保存し、保存前後の水分含量を測定することにより行った。なお、水分含量の測定は、第十七改正日本薬局方 水分測定法(カールフィッシャー法)に従って、電量適定法により実施した。
結果を表4に示す。
表5に記載の成分及び分量(mg)を1錠当りに含有する錠剤を、常法により製造できる。なお、表中の「水分含量(乾燥減量値)(質量%)」は、第十七改正日本薬局方の乾燥減量試験法に準拠して試験を実施した場合に得られる乾燥減量値を示す。
製造例1~6の錠剤を高密度ポリエチレン製のビン(ボトル)に収容して、製造例7~12の医薬品を得ることができる。
製造例1~6の錠剤を、予めポケット部分を成形した樹脂シート(住友ベークライト社製:商品名 スミライトVSS-1202)のポケット部分に入れ、次いでPTP用アルミ箔(大和化学工業社製:商品名 アルミ箔銀無地)で蓋をしてPTP包装する。得られたPTP包装体3シート(1シート当たり錠剤を10錠収容する)をさらにアルミピロー包装し、製造例13~18の医薬品を得ることができる。
製造例1~6の錠剤を、予めポケット部分を成形した樹脂シート(住友ベークライト社製:商品名 スミライトVSS-1104)のポケット部分に入れ、次いでPTP用アルミ箔(大和化学工業社製:商品名 アルミ箔銀無地)で蓋をしてPTP包装する。得られたPTP包装体2シート(1シート当たり錠剤を12錠収容する)をアルミピロー包装し、製造例19~24の医薬品を得ることができる。
製造例1~6の錠剤を、予めポケット部分を成形した樹脂シート(住友ベークライト社製:商品名 スミライトVSL-4501)のポケット部分に入れ、次いでPTP用アルミ箔(大和化学工業社製:商品名 アルミ箔銀無地)で蓋をしてPTP包装する。得られたPTP包装体3シート(1シート当たり錠剤を10錠収容する)をさらにアルミピロー包装し、製造例25~30の医薬品を得ることができる。
製造例1~6の錠剤をガラスビンに収容し、製造例31~36の医薬品を得ることができる。
Claims (8)
- ペマフィブラート若しくはその塩又はそれらの溶媒和物を含有し、水分含量が0.8~1.5質量%であり、且つ固形製剤である、医薬組成物。
- 前記ペマフィブラート若しくはその塩又はそれらの溶媒和物が、ペマフィブラートの結晶である、請求項1記載の医薬組成物。
- 前記ペマフィブラートの結晶が、95~101℃の融点を示す結晶である、請求項2記載の医薬組成物。
- 前記ペマフィブラートの結晶が、銅Kα線の照射で得られる粉末X線回折パターンとして7.3±0.2°付近、14.6±0.2°付近、15.3±0.2°付近、16.2±0.2°付近、18.2±0.2°付近、18.9±0.2°付近、20.6±0.2°付近、21.5±0.2°付近、22.5±0.2°付近及び24.1±0.2°付近よりなる群から選ばれる1以上の回折角(2θ)にピークを有するものである、請求項2又は3記載の医薬組成物。
- 錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤又は丸剤である、請求項1~4のいずれか1項記載の医薬組成物。
- 請求項1~5のいずれか1項記載の医薬組成物が、気密包装体に収容されてなる、医薬品。
- 前記気密包装体が、ビン包装、SP包装、PTP包装、ピロー包装及びスティック包装よりなる群から選ばれる1種以上である、請求項6記載の医薬品。
- ペマフィブラート若しくはその塩又はそれらの溶媒和物を含有し且つ固形製剤である医薬組成物の水分含量を0.8~1.5質量%とする工程を含む、医薬組成物中のペマフィブラート若しくはその塩又はそれらの溶媒和物の安定化方法。
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