JP2024021561A - 40キロ級非調質型厚鋼板、溶接鋼管およびそれらの製造方法 - Google Patents
40キロ級非調質型厚鋼板、溶接鋼管およびそれらの製造方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】成分組成が、質量%でC:0.020~0.100%他を含有し、式(1)~(3)でそれぞれ規定される、Pcmyが0.100~0.140、PHICが1.100以下、ACRMが0.5~5.0であり、板厚方向1/8~7/8位置におけるミクロ組織の95%以上が上部ベイナイトであり、MAの面積分率が0.2%以下である40キロ級非調質型厚鋼板。
Pcmy=C+Si/30+Mn/20+Cu/20+Ni/60+Cr/20+Mo/7+V/10+5B・・・式(1)
PHIC=4.46C+2.37Mn/6+(1.74Cu+1.70Ni)/15+(1.18Cr+1.95Mo+1.74V)/5+22.36P・・・式(2)
ACRM=(Ca-(1.23O-0.000365))/(1.25S)・・・式(3)
【選択図】なし
Description
なお、本発明においてSRとは、残留応力の低減のために例えば630℃で180分熱処理を施すことをいう。また、本発明におけるキロ級とは、kgf/mm2単位で強度範囲を規定した鋼板の強度レベルの通称である。また、40キロ級とはSR前後共に400~520MPaの引張強度を持つ厚鋼板または溶接鋼管のことを指す。また、本発明で、QTあるいは焼ならしを行なわない非調質プロセスで製造した厚鋼板および溶接鋼管を非調質型厚鋼板および非調質型溶接鋼管とよぶ。
[1] 質量%で
C:0.020~0.100%、
Si:0.50%以下、
Mn:0.50~1.50%、
P:0.020%以下、
S:0.0020%以下、
Ca:0.0005~0.0050%、
O:0.0040%以下を含有し、
さらに、Cu:0.30%以下、
Ni:0.30%以下、
Cr:0.30%以下、
Mo:0.05%以下、
Nb:0.080%以下、
V:0.080%以下、
Ti:0.050%以下の中から選ばれる1種以上を含有し、
残部がFeおよび不可避的不純物からなり、かつ、
式(1)で規定されるPcmyが0.100~0.140、
式(2)で規定されるPHICが1.100以下、
式(3)で規定されるACRMが0.5~5.0である成分組成を有し、
板厚方向1/8~7/8位置におけるミクロ組織は、上部ベイナイトの面積分率が95%以上であり、
MAの面積分率が0.2%以下である40キロ級非調質型厚鋼板。
Pcmy=C+Si/30+Mn/20+Cu/20+Ni/60+Cr/20+Mo/7+V/10+5B・・・式(1)
PHIC=4.46C+2.37Mn/6+(1.74Cu+1.70Ni)/15+(1.18Cr+1.95Mo+1.74V)/5+22.36P・・・式(2)
ACRM=(Ca-(1.23O-0.000365))/(1.25S)・・・式(3)
ただし、(1)~(3)式の元素記号は各元素の含有量(質量%)を示し、含有しない場合はゼロとする。
[2] [1]に記載の厚鋼板を筒状に成形し、突合せ部を溶接することで製造された40キロ級非調質型溶接鋼管。
[3] 質量%で
C:0.020~0.100%、
Si:0.50%以下、
Mn:0.50~1.50%、
P:0.020%以下、
S:0.0020%以下、
Ca:0.0005~0.0050%、
O:0.0040%以下を含有し、
さらに、Cu:0.30%以下、
Ni:0.30%以下、
Cr:0.30%以下、
Mo:0.05%以下、
Nb:0.080%以下、
V:0.080%以下、
Ti:0.050%以下の中から選ばれる1種以上を含有し、
残部がFeおよび不可避的不純物からなり、かつ、
式(1)で規定されるPcmyが0.100~0.140、
式(2)で規定されるPHICが1.100以下、
式(3)で規定されるACRMが0.5~5.0である成分組成を有するスラブを、
1000~1250℃に加熱した後、熱間圧延で所望の板厚にし、
Ar3以上の温度から式(4)で規定される冷却速度CRで、式(5)に規定される冷却停止温度FCTまで水冷し、その後、空冷する40キロ級非調質型厚鋼板の製造方法。
Pcmy=C+Si/30+Mn/20+Cu/20+Ni/60+Cr/20+Mo/7+V/10+5B・・・式(1)
PHIC=4.46C+2.37Mn/6+(1.74Cu+1.70Ni)/15+(1.18Cr+1.95Mo+1.74V)/5+22.36P・・・式(2)
ACRM=(Ca-(1.23O-0.000365))/(1.25S)・・・式(3)
25-75(Pcmy+2Nb)≦CR≦190-750(Pcmy+2Nb)・・・式(4)
561-474C-33Mn-17Ni-17Cr-21Mo-1000Nb≦FCT≦830-270C-90Mn-37Ni-70Cr-83Mo-1000Nb・・・式(5)
CR:板厚中央温度がBs(ベイナイト変態開始温度)に達したときの板厚中央の冷却速度(℃/s)、FCT:冷却停止温度(℃)
ただし、(1)~(5)式の元素記号は各元素の含有量(質量%)を示し、含有しない場合はゼロとする。
[4] [3]に記載の製造方法で製造された厚鋼板を筒状に成形し、突合せ部を溶接する40キロ級非調質型溶接鋼管の製造方法。
はじめに、本発明の鋼の成分組成を規定した理由を説明する。なお、以下の説明における「%」は、すべて質量%を意味する。
Cは、加速冷却によって製造される鋼板の強度を高めるために最も有効な元素である。しかし、C含有量が0.020%未満では十分な強度を確保できず、0.100%を超えると靭性および耐HIC性を劣化させる。従って、C含有量は、0.020~0.100%の範囲内とする。
Siは脱酸のために添加するが、Si含有量が0.50%を越えるとMA(島状マルテンサイトとも言う)の生成量が増え、HIC性能や耐SR性能が劣化する。従ってSi含有量は、0.50%以下とする。
Mnは鋼の強度および靭性の向上のため添加するが、Mn含有量が0.50%未満ではその効果が十分ではなく、また焼き入れ性が低下してベイナイトが生成しなくなるため、1.50%を越えると溶接性と耐HIC性が劣化する。従って、Mn含有量は、0.50~1.50%の範囲内とする。
Pは鋼の成分に不可避的に含まれる元素であり、中心偏析部の硬さを上昇させることで耐HIC性を劣化させる。この傾向はP含有量が0.020%を超えると顕著となる。従って、P含有量は、0.020%以下とする。好ましくは、0.015%以下とする。
Sは、鋼中においては一般にMnS系の介在物となるが、Ca添加によりMnS系からCaS系介在物に形態制御され、それにより中心偏析で発生するHICを抑制する。しかしSの含有量が多いとCaS系介在物の量も多くなり、高強度材では割れの起点となり得る。この傾向は、S含有量が0.0020%を超えると顕著となる。従って、S含有量は、0.0020%以下とする。S含有量は好ましくは、0.0010%以下である。
Caは硫化物系介在物の形態を制御し、延性を改善するために有効な元素であるが、Ca含有量が0.0005%未満ではその効果がなく、0.0050%を超えて含有すると効果が飽和し、一方で清浄度の低下により靱性を劣化させる。従って、Ca含有量は、0.0005~0.0050%の範囲内とする。
Oは鋼中に不可避的に含まれる元素である。O含有量が0.0040%を超えると、Caを添加しても中心偏析でのMnSを抑制できず耐HIC性能が劣化するため、O含有量の上限を0.0040%とする。O含有量は好ましくは0.0030%以下である。
Pcmyは溶接低温割れの指標として広く知られるPcmのMoの係数を変更したもので本発明のようなCが0.010%以下の低炭素低合金TMCP鋼の強度および変態挙動とよい相関がある。Pcmyは下記式(1)で表すことができる。Pcmyが0.100未満になると、加速冷却の冷却速度を制御してもフェライトが生成し、耐HIC性能が確保できないため、下限を0.100とする。また、Pcmyが0.140を超えると強度が高くなりすぎて本発明が対象とする40キロ級に強度を制御できないため、Pcmyの上限を0.140とする。
Pcmy=C+Si/30+Mn/20+Cu/20+Ni/60+Cr/20+Mo/7+V/10+5B・・・式(1)
※各元素記号は鋼板におけるその元素の含有量(質量%)とし、含有しない場合はゼロとする。
なお、含有しない場合には、検出限界未満を含むものとする。本式に含まれるBは本発明では添加量を規定していないが、0.0001%未満は0として不可避的不純物とみなす。
PHICは各合金元素の含有量から中心偏析部の材質を推定するために考案された式であり、PHICが高いほど中心偏析部の濃度が高くなり、中心偏析部硬度が上昇する。PHICは下記式(2)で表すことができる。本発明の強度クラスでは、PHICが1.100を超えると中心偏析部の硬化に起因したHICが発生するため、PHICは1.100以下とする。なお、式(2)は各成分の含有量と係数の積の和であるため、0以上の値をとる。
PHIC=4.46C+2.37Mn/6+(1.74Cu+1.70Ni)/15+(1.18Cr+1.95Mo+1.74V)/5+22.36P・・・式(2)
※各元素記号は鋼板におけるその元素の含有量(質量%)とし、含有しない場合はゼロとする。
CaはOとの親和性が高く、まずCaOを生成し、残ったCaがSと結合しCaSを形成する。ACRMはこれらの鋼中のOとSとCaの存在形態を表す指標であり、ACRMは下記式(3)で表すことができる。ACRMが0.5未満の場合は、中心偏析でのMnSの生成量およびサイズが大きくなり1/2tのHICを助長する。一方、ACRMが5.0を超えると過剰に添加されたCaがクラスタ状になり1/4tのHICを助長する。よって、ACRMは0.5~5.0の範囲とする。ACRMは好ましくは、1.0~4.0の範囲である。
ACRM=(Ca-(1.23O-0.000365))/(1.25S)・・・式(3)
※各元素記号は鋼板におけるその元素の含有量(質量%)とし、含有しない場合はゼロとする。
Cuは、靭性の改善と強度の上昇に有効な元素である。この効果を得るには、Cu含有量を0.05%以上にすることが好ましい。一方、0.30%を超えてCuを含有すると強度が高くなりすぎて40キロ級に制御できない。従って、Cuを含有する場合は0.30%以下とする。
Niは、靭性の改善と強度の上昇に有効な元素である。この効果を得るには、Ni含有量を0.05%以上にすることが好ましい。一方、0.30%を超えてNiを含有すると強度が高くなりすぎて40キロ級に制御できない。従って、Niを含有する場合は0.30%以下とする。
Crは、焼き入れ性を高めるため強度の上昇に有効な元素である。この効果を得るには、Cr含有量を0.05%以上にすることが好ましい。一方、0.30%を超えてCrを含有すると強度が高くなりすぎて40キロ級に制御できない。従って、Crを含有する場合は0.30%以下とする。
Moは、靭性の改善と強度の上昇に有効な元素である。この効果を得るには、Mo含有量を0.02%以上にすることが好ましい。一方、0.05%を超えてMoを含有すると強度が高くなりすぎて40キロ級に制御できない。従って、Moを含有する場合は0.15%以下とする。
Nbは、圧延時の粒成長を抑制し、微細粒化により靭性を向上させる元素である。この効果を得るには、Nb含有量を0.006%以上にすることが好ましい。一方、0.080%を超えてNbを含有すると強度が高くなりすぎて40キロ級に制御できない。従って、Nbを含有する場合は0.080%以下とする。
Vは靭性を劣化させずに強度を上昇させる元素である。この効果を得るには、V含有量を0.010%以上にすることが好ましい。一方、0.080%を超えてVを含有すると強度が高くなりすぎて40キロ級に制御できない。従って、Vを含有する場合は、0.080%以下とする。
Tiは、TiNを形成してスラブ加熱時の粒成長を抑制するだけでなく、溶接熱影響部の粒成長を抑制し、母材及び溶接熱影響部の微細粒化により靭性を向上させる。この効果を得るには、Ti含有量を0.006%以上にすることが好ましい。しかし、Ti含有量が0.050%を越えると靭性を劣化させる。従って、Ti量を含有する場合は0.050%以下とする。
本発明の鋼板における成分組成は、以上に説明した含有量の基本成分および選択的に選ばれる成分を含み、残部がFeおよび不可避的不純物である。
板厚方向1/8~7/8位置におけるミクロ組織は、上部ベイナイト(ベイナイトともいう)の面積分率が95%以上
鋼板母材の組織は耐HIC性能確保の観点から、単相組織にすることが望ましく、また40キロ級鋼としての所望の強度を確保するため、ベイナイト組織とする。板厚方向1/8~7/8位置におけるミクロ組織のベイナイト組織分率は100%とすることが望ましいが、5%以下のフェライトやセメンタイト、MAなどが生成しても耐HIC性能は確保されるので、下限を95%とする。なお、ベイナイトラスの間に生成するセメンタイトはベイナイトの一部とし、ベイナイトラスの間に生成するMAは下記のMAの面積分率(以下、MA分率ともいう。)に含める。ベイナイト組織分率は圧延方向平行な板厚断面で光学顕微鏡もしくは電子顕微鏡によって観察した際の面積分率とする。
MA(島状マルテンサイト)とは、ベイナイトのラス間などに生成する炭素量の高い組織のことをいい、組織形態はマルテンサイトとオーステナイトが混合されたものである。MAは硬質相であるが、熱処理により硬質のマルテンサイトが分解し、軟質のセメンタイトになる。そのため、MAの面積分率の大きい鋼板は、SRにより強度が低下する。低炭素鋼で通常行われる630℃以下のSRの場合、MAの面積分率が0.2%を超えるとSR後の強度低下を起こすため、上限を0.2%とする。MAの面積分率の上限はより好ましくは0.1%である。MAの面積分率は、圧延方向平行な板厚断面を電子顕微鏡で観察した際の面積率とする。MAの面積分率の測定位置は、板厚方向1/8~7/8位置の位置でなおかつ中心偏析部は除くものとする。具体的には、板厚方向1/4、3/4の2か所を撮影し、それら2か所のMAの面積分率の平均をMAの面積分率とする。MA分率はさらに好ましくは0%である。ここでのMAの面積分率には、ベイナイトラスの間に生成するMAも含める。
本発明における「厚鋼板」とは、本技術分野における通常の定義に従い、厚さ6mm以上の鋼板を指すものとする。一方、本発明における厚鋼板の厚さの板厚の上限は特に限定されず、任意の値とすることができる。
次に、本発明の一実施形態に従う厚鋼板の製造方法について説明する。
スラブ加熱温度は、1000~1250℃とする。スラブ加熱温度が1000℃未満では炭化物の固溶が不十分で必要な強度が得られず、1250℃を超えると過剰な強度になると共に靭性が劣化するため、1000~1250℃とする。なお、ここでの温度は加熱炉から抽出した直後のスラブの温度であるが、炉内温度などの情報から伝熱計算で求めてもよい。
スラブ表層近傍のフェライトの生成を抑制し、優れた耐HIC性能が得られる均一なベイナイト組織とするため、水冷による加速冷却開始をAr3以上とする。本発明で均一なベイナイト組織とは面積率で95%以上のベイナイトを含有するもので、他の組織を含んでも良いものとする。ミクロ組織については後述する。Ar3は例えば以下の式で求めることができる。
Ar3(℃)=910-310C-80Mn-20Cu-55Ni-15Cr-80Mo
※各元素記号は鋼板におけるその元素の含有量(質量%)とする。
加速冷却の冷却速度は、ミクロ組織と強度を制御する上で重要な因子である。板厚中央温度がBsに達したときの板厚中央の冷却速度CRが190-750(Pcmy+2Nb)(℃/s)を超えると40キロ級の強度に制御できないため、上限を190-750(Pcmy+2Nb)(℃/s)とする。一方で冷却速度が25-75(Pcmy+2Nb)(℃/s)未満になると、フェライト生成が起こりベイナイト単相組織につくりこめないため、下限を25-75(Pcmy+2Nb)(℃/s)とする。なお、Bsは厚鋼板のベイナイト変態開始温度を実測してもよいが、Bs(℃)=830-270C-90Mn-37Ni-70Cr-83Mo-1000Nbから算出してもよい。なお、各元素記号は鋼板におけるその元素含有量(質量%)とし、含有しない場合はゼロとする。また、板厚中央の温度および冷却速度は、熱伝導計算によって算出する。
加速冷却停止温度FCTが830-270C-90Mn-37Ni-70Cr-83Mo-1000Nb(℃)を超えると加速冷却終了後にフェライトが生成し耐HIC性能が確保できないため上限を830-270C-90Mn-37Ni-70Cr-83Mo-1000Nb(℃)とする。一方で、加速冷却停止温度が561-474C-33Mn-17Ni-17Cr-21Mo-1000Nb(℃)を下回ると、加速冷却中にベイナイトラスの間にMAが生成し、SRを行った際に強度が下がってしまうため、下限を561-474C-33Mn-17Ni-17Cr-21Mo-1000Nb(℃)とする。なお、各元素記号は鋼板におけるその元素の含有量(質量%)とし、含有しない場合はゼロとする。
水冷による加速冷却の停止後は空冷を行う。空冷は0.01~2℃/sで行うことが好ましい。なお、本発明においては空冷後にQTあるいは焼ならしを行わないため、非調質型の厚鋼板を得ることができる。
本発明の一実施形態に従う溶接鋼管では、上記の成分組成およびミクロ組織を有する厚鋼板を筒状に成形し、突合せ部を溶接することで耐HIC性能および耐SR性能に優れた40キロ級非調質型溶接鋼管とすることができる。筒状に成形する方法は特には規定しないが、例えば、UOE法やプレスベンド法を適用できる。また、溶接方法についても特に規定しないが、例えば、サブマージアーク溶接を適用することができる。
本発明の一実施形態に従う溶接鋼管の製造方法では、上記の製造方法で製造した厚鋼板を筒状に成形し、突合せ部を溶接することで耐HIC性能および耐SR性能に優れた40キロ級非調質型溶接鋼管の製造方法とすることができる。筒状に成形する方法は特には規定しないが、例えば、UOE法やプレスベンド法を適用できる。また、溶接方法についても特に規定しないが、例えば、サブマージアーク溶接を適用することができる。
Claims (4)
- 質量%で
C:0.020~0.100%、
Si:0.50%以下、
Mn:0.50~1.50%、
P:0.020%以下、
S:0.0020%以下、
Ca:0.0005~0.0050%、
O:0.0040%以下を含有し、
さらに、Cu:0.30%以下、
Ni:0.30%以下、
Cr:0.30%以下、
Mo:0.05%以下、
Nb:0.080%以下、
V:0.080%以下、
Ti:0.050%以下の中から選ばれる1種以上を含有し、
残部がFeおよび不可避的不純物からなり、かつ、
式(1)で規定されるPcmyが0.100~0.140、
式(2)で規定されるPHICが1.100以下、
式(3)で規定されるACRMが0.5~5.0である成分組成を有し、
板厚方向1/8~7/8位置におけるミクロ組織は、上部ベイナイトの面積分率が95%以上であり、
MAの面積分率が0.2%以下である40キロ級非調質型厚鋼板。
Pcmy=C+Si/30+Mn/20+Cu/20+Ni/60+Cr/20+Mo/7+V/10+5B・・・式(1)
PHIC=4.46C+2.37Mn/6+(1.74Cu+1.70Ni)/15+(1.18Cr+1.95Mo+1.74V)/5+22.36P・・・式(2)
ACRM=(Ca-(1.23O-0.000365))/(1.25S)・・・式(3)
ただし、(1)~(3)式の元素記号は各元素の含有量(質量%)を示し、含有しない場合はゼロとする。 - 請求項1に記載の厚鋼板を筒状に成形し、突合せ部を溶接することで製造された40キロ級非調質型溶接鋼管。
- 質量%で
C:0.020~0.100%、
Si:0.50%以下、
Mn:0.50~1.50%、
P:0.020%以下、
S:0.0020%以下、
Ca:0.0005~0.0050%、
O:0.0040%以下を含有し、
さらに、Cu:0.30%以下、
Ni:0.30%以下、
Cr:0.30%以下、
Mo:0.05%以下、
Nb:0.080%以下、
V:0.080%以下、
Ti:0.050%以下の中から選ばれる1種以上を含有し、
残部がFeおよび不可避的不純物からなり、かつ、
式(1)で規定されるPcmyが0.100~0.140、
式(2)で規定されるPHICが1.100以下、
式(3)で規定されるACRMが0.5~5.0である成分組成を有するスラブを、
1000~1250℃に加熱した後、熱間圧延で所望の板厚にし、
Ar3以上の温度から式(4)で規定される冷却速度CRで、式(5)に規定される冷却停止温度FCTまで水冷し、その後、空冷する40キロ級非調質型厚鋼板の製造方法。
Pcmy=C+Si/30+Mn/20+Cu/20+Ni/60+Cr/20+Mo/7+V/10+5B・・・式(1)
PHIC=4.46C+2.37Mn/6+(1.74Cu+1.70Ni)/15+(1.18Cr+1.95Mo+1.74V)/5+22.36P・・・式(2)
ACRM=(Ca-(1.23O-0.000365))/(1.25S)・・・式(3)
25-75(Pcmy+2Nb)≦CR≦190-750(Pcmy+2Nb)・・・式(4)
561-474C-33Mn-17Ni-17Cr-21Mo-1000Nb≦FCT≦830-270C-90Mn-37Ni-70Cr-83Mo-1000Nb・・・式(5)
CR:板厚中央温度がBs(ベイナイト変態開始温度)に達したときの板厚中央の冷却速度(℃/s)、FCT:冷却停止温度(℃)
ただし、(1)~(5)式の元素記号は各元素の含有量(質量%)を示し、含有しない場合はゼロとする。 - 請求項3に記載の製造方法で製造された厚鋼板を筒状に成形し、突合せ部を溶接する40キロ級非調質型溶接鋼管の製造方法。
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