JP2024078305A - Laminate, liquid ejection head, and manufacturing method thereof and liquid ejection apparatus - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、積層体および液体吐出ヘッドとそれらの製造方法と液体吐出装置に関する。 The present invention relates to a laminate, a liquid ejection head, and a manufacturing method thereof and a liquid ejection device.
液体吐出ヘッドは、通常、複数の板状部材が積層され接着材によって互いに接合された積層体を含んでいる。特許文献1には、液体吐出ヘッドの一部である流路部材を構成するプレートに、そのプレートを他の部材に接合するために塗布された接着材の一部を流入させる複数の逃がし溝が設けられた構成が記載されている。
A liquid ejection head typically includes a laminate in which multiple plate-like members are stacked and bonded together with an adhesive.
近年の液体吐出ヘッドでは、液体吐出により形成する画像の高画質化のために吐出口を高密度に配置して解像度を高めることや、多機能化のために様々な機能部材が配置されることが求められている。これらの吐出口や機能部材への接着材の付着は、機能低下や動作不良を生じる可能性があるため回避することが望ましい。特許文献1に記載された構成では、プレート上に接着材を付与する領域は特定されておらず、接着材を付与する領域と、接着材が付着することを避けるべき領域と、逃がし溝との相互の位置関係が規定されていない。従って、逃がし溝が設けられていても、依然として吐出口や機能部材に接着材が付着する可能性がある。
In recent liquid ejection heads, there is a demand for increasing resolution by arranging ejection ports at a high density to improve the quality of images formed by liquid ejection, and for arranging various functional components to increase functionality. It is desirable to avoid adhesion of adhesive to these ejection ports and functional components, as this may cause a decrease in function or malfunction. In the configuration described in
そこで、本発明の目的は、接着材が付着することを避けるべき領域への接着材の進入を抑えることができる積層体および液体吐出ヘッドとそれらの製造方法と液体吐出装置を提供することにある。 The object of the present invention is to provide a laminate and a liquid ejection head that can prevent the adhesive from entering areas where the adhesive should not be attached, as well as a manufacturing method and a liquid ejection device for the same.
本発明は、互いに積層された少なくとも1対の板状部材を含む積層体であって、前記1対の板状部材は、互いに対向する対向面同士が接着材によって互いに接合されており、前記1対の板状部材の前記対向面同士の間に接着材が介在している接着材存在領域と、接着材が介在しない接着材回避領域とを有し、前記1対の板状部材のうちの少なくとも1つの板状部材の前記対向面に、凹部または孔部である接着材付与部と、前記接着材付与部よりも平面形状が小さい凹部または孔部である接着材逃がし部とが形成され、前記1対の板状部材の前記対向面において、前記接着材付与部が、前記接着材逃がし部と前記接着材回避領域との間に位置していることを特徴とする。 The present invention is a laminate including at least one pair of plate-like members stacked on top of each other, the opposing surfaces of the pair of plate-like members being bonded to each other with an adhesive, the opposing surfaces of the pair of plate-like members having an adhesive-presenting region where an adhesive is present between the opposing surfaces of the pair of plate-like members, and an adhesive-avoiding region where no adhesive is present, the opposing surfaces of at least one of the pair of plate-like members having an adhesive-applied portion which is a recess or hole, and an adhesive-releasing portion which is a recess or hole having a smaller planar shape than the adhesive-applied portion, the adhesive-applied portion being located between the adhesive-releasing portion and the adhesive-avoiding region on the opposing surfaces of the pair of plate-like members.
本発明によると、接着材が付着することを避けるべき領域への接着材の進入を抑えることができる。 The present invention makes it possible to prevent the adhesive from entering areas where it should not be adhered.
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態の積層体、液体吐出ヘッドおよび液体吐出装置の構成について、図1~3を参照して説明する。図1は本実施形態の液体吐出装置の要部の斜視図である。図2は、図1に示す液体吐出装置の液体吐出ヘッド1の斜視図である。図3(A)は、図2に示す液体吐出ヘッド1の平面図であり、図3(B)は図3(A)のB-B線断面図である。
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
First Embodiment
The configurations of a laminate, a liquid ejection head, and a liquid ejection device according to a first embodiment of the present invention will be described with reference to Figures 1 to 3. Figure 1 is a perspective view of the main parts of the liquid ejection device of this embodiment. Figure 2 is a perspective view of a
(液体吐出装置の構成)
図1に示す本実施形態の液体吐出装置は、液体吐出ヘッド1から記録媒体2に対して液滴を吐出して画像や文字や模様等の形成を行うワンパスタイプのインクジェット記録装置である。液体吐出装置はローラ3等を含む搬送機構を有し、搬送機構は、液体吐出ヘッド1の吐出口4(図2~3参照)と対向する位置を通るように記録媒体2を搬送する。図2に示す液体吐出ヘッド1は、記録媒体2の全幅に対応する領域に亘って吐出口4が配列されたフルラインタイプのヘッドである。液体吐出ヘッド1の吐出口4からの液滴吐出と、搬送機構による記録媒体2の矢印A方向への搬送とを交互に繰り返して、記録媒体2の全面への記録を行う。
(Configuration of Liquid Ejection Apparatus)
The liquid ejection device of this embodiment shown in Fig. 1 is a one-pass type inkjet recording device that ejects droplets from a
(液体吐出ヘッドの構成)
図2に示す液体吐出ヘッド1は、細長い長尺の筐体6に複数の素子基板5が取り付けられた構成である。各々の素子基板5には、図示しない液体容器(インクタンク)から筐体6内の液体流路を介して液体インクが供給される。カラー記録を行う液体吐出装置では、各色用の液体容器および液体流路を含む経路がそれぞれ構成されており、独立した経路を通って各色の液体インクが素子基板5にそれぞれ供給される。筐体6には、液体吐出のために必要な電力や信号を供給する電気配線基板7が取り付けられており、フレキシブルな接続基板8によって電気配線基板7が各素子基板5に接続されている。
(Configuration of Liquid Ejection Head)
The
(素子基板の基本構成)
図3に示すように、各素子基板5は、接続部材9と、基板10と、流路形成部材11と、吐出口形成部材12と、カバープレート13とが、この順番に積層された多層構造の積層体である。基板10には、供給路を構成する共通流路14および個別流路15が設けられており、共通流路14は、接続部材9の接続開口16を介して、前述した筐体6内の液体流路(図示せず)に接続されている。流路形成部材11には圧力室17が設けられており、圧力室17は基板10の個別流路15に接続されている。吐出口形成部材12には、外部に向かって開口している吐出口4が設けられており、吐出口4は流路形成部材11の圧力室17に接続されている。また、吐出口形成部材12には、溝状の凹部または孔部である接着材付与部18と、凹部または孔部である複数の接着材逃がし部19とが設けられている。接着材付与部18と複数の接着材逃がし部19については後述する。圧力室17および吐出口4は複数設けられており、複数の吐出口4が列状に並んで吐出口列4Aが形成されている。基板10の共通流路14は、各吐出口4の両側にあたる位置に設けられ、吐出口列4Aに沿って延びている。カバープレート13には、各吐出口4を塞がないように、吐出口列4Aに沿って延びる開口20が設けられている。吐出口4は開口20を介して外部に向かって露出している。従って、図示しない筐体6の液体容器および液体流路が、接続開口16、共通流路14および個別流路15を介して圧力室17に連通しており、圧力室17に接続された吐出口4が、液体吐出ヘッド1の外部に向かって開口している。基板10の、流路形成部材11側であって各吐出口4に対向する位置に、半導体加工によりエネルギー発生素子21(例えば発熱素子または圧電素子など)がそれぞれ形成されている。また、図示しないが、基板10には、エネルギー発生素子21に電気的に接続されている電気回路および電気配線や、温度センサー等の電子デバイスが設けられており、これらは接続基板8を介して電気配線基板7に接続されている。
(Basic configuration of element substrate)
As shown in FIG. 3, each
基板10は、エネルギー発生素子21、電気回路、電気配線、電子デバイス等が形成でき、かつMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)加工により流路14,15を形成できる半導体基板等からなることが好ましい。流路形成部材11、吐出口形成部材12、接続部材9、カバープレート13は、樹脂材料、無機材料、感光樹脂材料、半導体基板などの任意の材料からなるものであってよい。流路形成部材11、吐出口形成部材12、接続部材9、カバープレート13が樹脂材料からなる場合には、レーザー加工により様々な凹部(圧力室17、吐出口4、接続開口16、開口20、接着材付与部18、接着材逃がし部19等)を形成できる。流路形成部材11、吐出口形成部材12、接続部材9、カバープレート13が無機材料からなる場合には、ダイシングにより様々な凹部を形成できる。流路形成部材11、吐出口形成部材12、接続部材9、カバープレート13が感光樹脂材料からなる場合には、光硬化により様々な凹部を形成できる。流路形成部材11、吐出口形成部材12、接続部材9、カバープレート13が半導体基板である場合には、MEMS加工により様々な凹部を形成できる。
The
本実施形態の液体吐出ヘッド1では、図示しない筐体6の液体容器および液体流路から、接続開口16、共通流路14および個別流路15を介して圧力室17に液体が供給される。そして、電気配線基板7および接続基板8から、図示しない電気回路および電気配線を介してエネルギー発生素子21に適宜のタイミングで電気信号が供給される。電気信号が供給されて駆動されたエネルギー発生素子21はエネルギー(例えば熱または圧力)を発生し、そのエネルギーを供給された圧力室17の内部の液体の一部が、液滴として吐出口4から外部へ吐出される。なお、本実施形態では、図3(B)に示すように、1つの圧力室17に2つの共通流路14および個別流路15が接続されている。そして、一方の共通流路14および個別流路15から圧力室17に液体が供給され、圧力室17から個別流路15および他方の共通流路14に液体が戻される循環流が形成される。ただし、1つの圧力室17に接続された2つの個別流路15が1つの共通流路14に接続されていてもよい。その場合、圧力室17への液体の供給も、圧力室17からの液体の回収も同一の共通流路14を用いて行われる。また、1つの圧力室17に1つの共通流路14および個別流路15が接続されていてもよい。その場合、圧力室17への液体の供給が行われるが、圧力室17からの液体の回収は行われなくてよい。
In the
この液体吐出ヘッド1は、全ての吐出口4から同色の液体インクが吐出される構成であってもよい。また、1つの液体吐出ヘッド1から異なる色の液体インクを吐出する構成であってもよい。その場合、異なる色の液体インクは異なる吐出口列4Aから吐出されるように、共通流路14、個別流路15および圧力室17を含む経路が色毎に独立して設けられる。1つの液体吐出ヘッド1から異なる色の液体インクを吐出する場合には、記録時の濃度むらを抑えるために、同系色の液体インクまたは濃度の異なる液体インクを用いることが好ましい。ただし、本実施形態の液体吐出ヘッド1から吐出される液体はインク以外の液体であってもよい。液体吐出ヘッド1は前述した構成に限定されるものではなく、任意に変更可能であり、記録媒体の搬送方向(矢印A方向)に直交する方向に移動可能なタイプのヘッドであってもよく、さらに他の形態のヘッドであっても構わない。
The
(吐出口形成部材とカバープレートとの接合部分)
図3(B)に示すように、液体吐出ヘッド1は、複数の板状部材の積層体である素子基板5を有している。この素子基板5の一部を構成している、互いに積層された1対の板状部材、具体的には、本実施形態では吐出口形成部材12とカバープレート13との接合部分に、本発明の主な特徴をなす構造が採用されている。1対の板状部材である吐出口形成部材12とカバープレート13の互いに対向する対向面同士が接着材22によって互いに接合されている。ただし、吐出口形成部材12とカバープレート13の対向面12a,13a同士の間に接着材22が介在している接着材存在領域23と、接着材22が介在しない接着材回避領域24とがある。本実施形態では、吐出口形成部材12のほぼ全域に亘って接着材存在領域23が設けられ、その接着材存在領域23の中の一部、具体的には吐出口4を含む領域が接着材回避領域24になっている。これは、吐出口形成部材12とカバープレート13とを強固に接合するとともに、吐出口4に接着材22が付着することを回避するためである。このような構成を実現するために、1対の板状部材のうちの少なくとも1つの板状部材、本実施形態では吐出口形成部材12の対向面12aに、接着材付与部18と、複数の接着材逃がし部19とが形成されている。接着材付与部18は、溝状の凹部または孔部である。接着材逃がし部19は、接着材付与部18よりも平面形状が小さい凹部または孔部である。そして、吐出口形成部材12とカバープレート13との対向面12a,13aにおいて、接着材付与部18が、接着材逃がし部19と接着材回避領域24との間に位置している。このような構成により、図3に示すように、吐出口4およびその周囲に接着材22が付着することを抑えられるという効果がある。その点について説明する。
(Joint between discharge port forming member and cover plate)
As shown in Fig. 3B, the
液体吐出ヘッドにおいて吐出口4の内部に接着材が入り込むと、その吐出口4からの液体吐出が不可能または不安定になる。そのため、吐出口4の内部への接着材22の進入を防ぐために、吐出口4およびその近傍への接着材22の付着を抑えることが望まれる。すなわち、吐出口4およびその近傍を、接着材回避領域24にすることが望まれる。液体吐出ヘッドにおいて、カバープレート13を吐出口形成部材12に接合する際に、吐出口形成部材12に接着材22を塗布し、接着材22が形成された面上にカバープレート13を積層して押圧すると、接着材22が押し拡げられる。通常、この接着材22の拡がりを考慮して、接着材22は吐出口4から離れた位置に塗布される。しかし、接着材22を均等に塗布することは困難であり、例えば図4(A)に示す比較例では、吐出口形成部材12の長手方向D1の中央部分が広くなるように接着材22が塗布される。この状態でカバープレート13を吐出口形成部材12に向けて所望の位置まで押圧すると、接着材22がさらに押し拡げられ、図4(B)に示すように、特に塗布時に広くなっている長手方向D1の中央部分の接着材22が吐出口4まで到達する可能性がある。吐出口4に到達した接着材22が吐出口4の内部に入り込むと、その吐出口4からの液体吐出が不可能または不安定になり、液体吐出ヘッドとしての機能を果たせなくなる。
If the adhesive gets into the inside of the
これに対し、本実施形態では、カバープレート13を吐出口形成部材12に接合する工程で接着材22が吐出口4およびその近傍に到達しないような構成を採用している。この接合工程に関して図5~8を参照して説明する。図5は、本実施形態の液体吐出ヘッド1の積層体である素子基板5の一部を示す、カバープレート13と吐出口形成部材12との接合前の分解斜視図である。図6~8はカバープレート13と吐出口形成部材12との接合工程を順番に示している。図6(A),7(A),8(A)は素子基板5の要部(図3(A)のC部分)の拡大断面図であり、図6(B),7(B),8(B)は吐出口形成部材12の要部の拡大平面図である。本実施形態の吐出口形成部材12は、吐出口4を有するともに、細長い直線的な溝状の凹部である接着材付与部18と、平面形が円形の凹部である多数の接着材逃がし部19とを有している。接着材逃がし部19は吐出口4よりも小径であり、多数並べて設けられている。
In contrast, in this embodiment, a configuration is adopted in which the adhesive 22 does not reach the
本実施形態の積層体(素子基板5)を構成するために、1対の板状部材、すなわち図5に示すように吐出口4、接着材付与部18および接着材逃がし部19を有している吐出口形成部材12と、開口20を有しているカバープレート13とを接合する。カバープレート13は、樹脂材料、無機材料、感光樹脂材料、半導体基板などの任意の材料で形成されていてよいが、本実施形態ではステンレスによって形成されている。この接合工程では、図6に示すように、吐出口形成部材12の接着材付与部18に接着材22を付与する。それから、この接着材22を付与された接着材付与部18が設けられた対向面12aがカバープレート13の対向面13aと対向するように、吐出口形成部材12とカバープレート13とを互いに積層する。接着材22は、エポキシ樹脂系接着材やポリイミド樹脂系接着材など任意の接着材であってよいが、本実施形態ではベンゾシクロブデンを用いる。カバープレート13は、吐出口形成部材12の流路形成部材11に接する面と反対側の面(対向面12a)に積層される。図7に示すように、カバープレート13を吐出口形成部材12に積層した状態で押圧することにより、接着材付与部18に付与された接着材22は接着材付与部18から周囲に押し拡げられる。このようにカバープレート13を吐出口形成部材12に向けて押圧し始めた時点では、接着材22の、接着材付与部18から吐出口4側への拡がり量Lと、接着材付与部18から接着材逃がし部19側への拡がり量Lとがほぼ一致する。それからカバープレート13を押圧し続けると、図8に示すように、押し拡げられた接着材22は接着材逃がし部19が設けられている部分に到達する。すると、凹部である接着材逃がし部19の毛管力により、接着材22が接着材逃がし部19の内部に引き込まれる。その結果、接着材22の、接着材付与部18から接着材逃がし部19側への拡がり量L1が、接着材付与部18から吐出口4側への拡がり量L2よりも多くなる。従って、図3に示すように、吐出口4およびその近傍に接着材22が到達することが抑制できる。このように拡がった接着材22によって吐出口形成部材12とカバープレート13とを互いに接合する。この時、吐出口形成部材12とカバープレート13との対向面12a,13a同士の間に、接着材22が介在している接着材存在領域23と、接着材22が介在しない接着材回避領域24とが設けられる。
To construct the laminate (element substrate 5) of this embodiment, a pair of plate-like members, that is, a discharge
本実施形態では、接着材付与部18が、吐出口4から離れた位置に、吐出口列4Aに沿って設けられている。この接着材付与部18に接着材22を塗布することにより、図4(A)に示すような接着材22の塗布むらを抑えることができる。そして、接着材付与部18から見て、接着材回避領域24である吐出口4およびその近傍とは反対側に、多数の接着材逃がし部19が設けられている。この接着材逃がし部19の内部に毛管力により接着材22が引き込まれて保持されることにより、吐出口4側に流れる接着材22の量が抑えられる。その結果、吐出口4への接着材22の進入を抑えることができて接着材回避領域24を形成することができ、液体吐出が不可能または不安定になることが抑えられる。
In this embodiment, the adhesive applying
なお、本実施形態の接着材付与部18は吐出口形成部材12を貫通せずに、吐出口形成部材12に対して直交する方向に吐出口形成部材12の厚さ方向の途中まで延びている有底の凹部である。ただし、接着材付与部18は、吐出口形成部材12に対して直交する方向に吐出口形成部材12を貫通する貫通孔部として形成されていてもよい。接着材付与部18が貫通孔部である場合、図示しないが、流路形成部材11や基板10の接着材付与部18の下方にあたる位置に、接着材付与部18と連通する凹部や孔部が形成されていてもよい。また、図示しないが、カバープレート13の接着材付与部18の上方にあたる位置に、接着材付与部18と連通する凹部が形成されていてもよい。同様に、接着材逃がし部19は、吐出口形成部材12に対して直交する方向に吐出口形成部材12の厚さ方向の途中まで延びている有底の凹部であってもよく、吐出口形成部材12に対して直交する方向に吐出口形成部材12を貫通する貫通孔部であってもよい。接着材逃がし部19が貫通孔部である場合、図示しないが、流路形成部材11や基板10の接着材逃がし部19の下方にあたる位置に、接着材逃がし部19と連通する凹部や孔部が形成されていてもよい。また、図示しないが、カバープレート13の接着材逃がし部19の上方にあたる位置に、接着材逃がし部19と連通する凹部が形成されていてもよい。
In addition, the
本実施形態の接着材付与部18は吐出口形成部材12の長手方向D1に延びる細長い直線状の溝であるが、吐出口列4Aの側方に位置して吐出口形成部材12の短手方向D2に延びる溝であってもよい。さらに、接着材付与部18は、吐出口形成部材12の長手方向D1に延びる溝と短手方向D2に延びる溝とが繋がった形状であってもよい。また、複数の接着材付与部18が、吐出口形成部材12の長手方向D1と短手方向D2のいずれか一方または両方に沿って並べて配置されていてもよい。
In this embodiment, the
本実施形態では複数の接着材逃がし部19が吐出口形成部材12の長手方向D1に延びる1つまたは複数の列19Aをなすように配列されている。ただし、図示しないが、吐出口列4Aの側方に位置して吐出口形成部材12の短手方向D2に延びる1つまたは複数の列をなすように配列されていてもよい。さらに、複数の接着材逃がし部19が、吐出口形成部材12の長手方向D1に延びる1つまたは複数の列と短手方向D2に延びる1つまたは複数の列とが繋がった形状になるように配列されていてもよい。このように接着材逃がし部19が短手方向D2に延びる列をなす構成は、主に吐出口列4Aの側方に接着材付与部18が位置している場合に採用される。接着材逃がし部19の形状や大きさや数は、毛管力によって十分な量の接着材22を内部に引き込み可能になるように適宜に設定すればよい。
In this embodiment, the
本実施形態では、吐出口形成部材12の板面に直交する方向に見て、2つの接着材付与部18が吐出口列4Aに対して実質的に平行に、1つの吐出口列4Aの両側にその吐出口列4Aから均等な間隔でそれぞれ配置されている。ただし、図示しないが2つ以上の吐出口列4Aが近接して平行に配置されている場合には、それらを1つの吐出口列群とみなして、2つの接着材付与部18がその吐出口列群の両側に、その吐出口列群から均等な間隔でそれぞれ配置されていてもよい。本実施形態の接着材付与部18は、吐出口列4Aに対して平行であって吐出口列4Aと同等の長さを有する直線的な溝状である。そして、吐出口4の高密度化や素子基板5の多機能化のためには、接着材付与部18の幅および吐出口列4Aからの間隔を小さくして、吐出口4や機能部品を配置できないスペースをできるだけ小さくすることが望ましい。ただし、接着材付与部18の幅や吐出口列4Aからの間隔は、吐出口形成部材12、流路形成部材11、カバープレート13、接着材22等の材料および物性や、撥水材の有無などを考慮して適宜に設定される。一例では、吐出口4の直径が20μmで吐出口4同士の間隔(ピッチ)が600dpiである場合に、接着材付与部18の幅が100μmで吐出口列4Aからの距離が150μmである。
In this embodiment, when viewed in a direction perpendicular to the plate surface of the discharge
なお、本実施形態では、液体吐出ヘッド1の吐出口4およびその近傍が接着材回避領域24になるように、吐出口形成部材12およびカバープレート13に本発明の構成を採用している。ただし、本発明はそのような構成に限定されない。例えば、接着材の付着が好ましくない電気回路や電気部品が配置されている何らかの板状部材が、接着材を介して他の板状部材と接合されて積層体を構成する場合に、本発明は有効である。すなわち、その板状部材と、接合される他の板状部材とのいずれか一方または両方の対向面に、前述したような接着材付与部18と接着材逃がし部19とを設け、接着材付与部18を、電気回路や電気部品の位置と接着材逃がし部19との間に配置すればよい。具体的には、基板10の、流路形成部材11と接合される対向面に設けられているエネルギー発生素子21と、それに接続される配線などを含む電気回路(図示せず)や、流路形成部材11に設けられている圧力室17等は、接着材の付着を避けることが望ましい。前述した本実施形態の構成は、吐出口形成部材12とカバープレート13とを接合する接着材22が、基板10や流路形成部材11のエネルギー発生素子21や電気回路や圧力室17等に接触しないようにするためにも有効である。それに加えて、エネルギー発生素子21や電気回路や圧力室17等が設けられた基板10および流路形成部材11と、それらに接合される板状部材とのいずれか一方または両方の対向面にも、接着材付与部18と接着材逃がし部19を設けてもよい。それにより、基板10および流路形成部材11自体の接合のための接着材が、エネルギー発生素子21や電気回路や圧力室17に付着することも抑えられる。近年の液体吐出ヘッド1では多機能化や吐出口4の高密度化が進んでいるため、これらの構成によって、必要以上に大きなスペースを必要とせずに接着材回避領域24を確保できることは極めて有効である。
In this embodiment, the configuration of the present invention is adopted for the discharge
(接着材逃がし部の好適な例)
本実施形態の接着材逃がし部19の特に好適な例について説明する。接着材逃がし部19は、接着材22を内部に引き込むための毛管力が大きいことが好ましい。そして、何らかの理由で吐出口形成部材12が上下反転して接着材逃がし部19が鉛直下向きに開口した姿勢になった時に、接着材逃がし部19内の接着材22が重力で鉛直下方へ流れ落ちることなく保持できるような強い表面張力が発生することが好ましい。接着材逃がし部19が、表面形状が直径dの円形である円孔であって、接着材22が毛管力により接着材逃がし部19の内部の高さhの位置まで引き込まれている時に、接着材22にかかる重力と表面張力σとの関係は以下の式で表される。
h=4σ・cosθ/dρg
ρは接着材22の密度、gは重力加速度、θは接触角であり、接着材22および吐出口形成部材12の物性によって決まる数値である。
(Suitable examples of adhesive relief portions)
A particularly preferred example of the
h = 4σ cosθ/dρg
is the density of the adhesive 22, g is the gravitational acceleration, and θ is the contact angle, which are values determined by the physical properties of the adhesive 22 and the discharge
この式によると、引き込み高さhが直径dに反比例し、円の直径dが小さいほど引き込み高さhが高くなり、これは接着材22を接着材逃がし部19内に引き込む力が大きくなることを意味する。このように大きくなった引き込む力と表面張力とが重力と釣り合うと、接着材逃がし部19が鉛直下向きに開口した姿勢でも接着材22を接着材逃がし部19の内部に引き込んで保持でき、周囲を汚染することが抑えられる。仮に、平面形状が円形ではなく多角形の接着材逃がし部19であっても、平面形状の寸法が小さくなるほど引き込み高さhが高くなるという傾向は同じである。一方、毛細管現象により接着材逃がし部19内に引き込まれる接着材22の量は、接着材逃がし部19の平面形状の面積と引き込み高さhとの積であり、直径dを小さくすると、高さhが大きくなる代わりに平面形状の面積が小さくなる。従って、接着材逃がし部19の直径dを小さくしても、その接着材逃がし部19内に引き込まれる接着材22の量が必ずしも確実に多くなるとは言えない。そこで、各々の接着材逃がし部19内に接着材22を引き込む力を大きくするとともに、複数の接着材逃がし部19内に引き込まれる接着材22の総量を大きくして、吐出口4側に流れる接着材22の量を小さくすることが考えられる。すなわち、平面形状が小さい(直径dが小さい)接着材逃がし部19を高密度に多数配置することが好ましい。好適な一例では、直径dが5μmの円形の平面形状を有する複数の接着材逃がし部19が、5μmの間隔(ピッチ)で配置される。
According to this formula, the retraction height h is inversely proportional to the diameter d, and the smaller the diameter d of the circle, the higher the retraction height h, which means that the force that retracts the adhesive 22 into the
本実施形態の接着材逃がし部19は、接着材付与部18から見て吐出口4と反対側に配置されており、複数の接着材逃がし部19がなす列19Aは、吐出口列4Aと実質的に平行である。従って、接着材付与部18と、吐出口列4Aを含む接着材回避領域24と、複数の接着材逃がし部列19Aとが、互いに実質的に平行に位置している。接着材22をより確実に接着材逃がし部19へ誘導するために、接着材22が拡がる方向に沿って多くの接着材逃がし部19が存在するように配置することが好ましい。図5~8に示す例では、複数の接着材逃がし部19が、吐出口形成部材12の長手方向D1に沿って延びる3つの列19Aをなすように配列されている。具体的には、接着材逃がし部19は、互いの間隔が5μmで千鳥状に配置されており、接着材22は接着材逃がし部19の列19Aを横切るように、吐出口形成部材12の短手方向D2に沿って拡がる。毛管力によって効率良く接着材22を接着材逃がし部19に引き込むためには、接着材逃がし部19は接着材付与部18と近接していることが好ましい。一例としては、接着材付与部18と接着材逃がし部列19Aとの間の間隔(最短距離)は5μmである。ただし、前述したように接着材逃がし部19を多数配置するために、吐出口列4Aと交差する方向に延びる列をなすように配置された接着材逃がし部19をさらに有していてもよい。この場合にも、前述した通り、できるだけ高密度に接着材逃がし部19を配置することが好ましい。
In this embodiment, the
本実施形態の接着材逃がし部19は円形の平面形状を有する凹部であるが、そのような構成に限定されず、例えば多角形の平面形状を有する接着材逃がし部19を形成することもできる。図9に示す変形例では、吐出口形成部材12に、平面形状が長方形である複数の接着材逃がし部19が設けられている。このような平面形状を有する接着材逃がし部19であっても、平面形状が円形の接着材逃がし部19と同様に毛管力により接着材22を内部に引き込んで保持する効果がある。この構成でも、平面形状が小さい接着材逃がし部19を多数配置して、各接着材逃がし部19に発生する毛管力を大きくしつつ、多数の接着材逃がし部19によって引き込まれて保持される接着材22の総量を大きくすることが好ましい。
In this embodiment, the
(第2の実施形態)
次に本発明の第2の実施形態の液体吐出ヘッド1について説明する。図10(A)は、本実施形態の液体吐出ヘッドの平面図、図10(B)は図10(A)のC部分の拡大平面図である。本実施形態では、第1の実施形態と同様に、吐出口形成部材12に接着材付与部18と複数の接着材逃がし部19とが設けられ、接着材付与部18が、吐出口4を含む領域(接着材回避領域24)と接着材逃がし部19との間に配置されている。さらに、本実施形態では、接着材付与部18と接着材回避領域24との間に補助溝25がそれぞれ配置されている。補助溝25は、接着材付与部18よりも平面形状が小さく、接着材逃がし部19よりも平面形状が大きい、接着材付与部18と実質的に平行な溝である。従って、接着材付与部18と、吐出口列4Aを含む接着材回避領域24と、複数の接着材逃がし部列19Aと、補助溝25とが、互いに実質的に平行に位置している。補助溝25は、毛管力により接着材逃がし部19に接着材22を引き込むだけでは吐出口4側への接着材22の拡がりを十分に抑えられない可能性がある場合に、接着材22を吐出口4の手前で貯留するために設けられている。特に、吐出口4の高密度化や素子基板の多機能化に伴って、接着材逃がし部19を形成するスペースが十分に取れない場合などに有効である。
Second Embodiment
Next, a
接着材逃がし部19に加えて補助溝25が設けられることによって、吐出口4およびその近傍へ接着材22が進入することがより確実に抑えられる。補助溝25は、毛細管現象を利用して接着材22を引き込むというよりも、拡がってきた接着材22を吐出口4の手前で確実に捕捉するように形成されている。そのため、補助溝25は開口面積が大きい溝状であり、一例としては、接着材付与部18と同じ長さを有し、その幅は30μmである。ただし、補助溝25の形状や寸法は、接着材22の物性および塗布量や、接着材逃がし部19が設けられている領域の大きさ等を考慮して任意に設定できる。図10に示す補助溝25は吐出口形成部材12を貫通しない凹部であるが、吐出口形成部材12を貫通する貫通孔部として形成されていてもよい。補助溝25が貫通孔部である場合、図示しないが、流路形成部材11や基板10の補助溝25の下方にあたる位置に、補助溝25と連通する凹部や孔部が形成されていてもよい。また、図示しないが、カバープレート13の補助溝25の上方にあたる位置に、補助溝25と連通する凹部が形成されていてもよい。以上説明した事項以外は、第1の実施形態と実質的に同じであるため説明および図示を省略する。
By providing the
(第3の実施形態)
次に本発明の第3の実施形態の液体吐出ヘッド1について説明する。図11は、本実施形態の液体吐出ヘッドの一部を、図3(B)のE-E線に相当する位置で切断し、基板10および接続部材9を示す図である。本実施形態では、素子基板5の一部を構成する接続部材9と基板10との接合部分に本発明の構造を採用している。基板10および接続部材9は、樹脂材料、無機材料、感光樹脂材料、半導体基板などの任意の材料で形成されていてよいが、本実施形態ではいずれもシリコン基板によって形成されている。接着材22は、エポキシ樹脂系接着材やポリイミド樹脂系接着材など任意の接着材であってよいが、本実施形態ではベンゾシクロブデンを用いる。
Third Embodiment
Next, a
接続部材9の接続開口16に接着材22が入り込むと、液体の供給および回収が不可能または不十分になるため、接着材22の付着を回避することが望ましい。すなわち、接続開口16を含む領域を接着材回避領域24にすることが好ましい。本実施形態では、接続部材9の、基板10と対向する対向面に、第1~2の実施形態と同様な接着材付与部18と複数の接着材逃がし部19とが形成されている。そして、接続部材9と基板10との対向面において、接着材付与部18が、接着材逃がし部19と接着材回避領域24との間に位置している。このような構成により、接続開口16およびその周囲に接着材22が付着することを抑えられ、素子基板5内での液体の円滑な流通を確保できる。この構成は、液体吐出ヘッド1の吐出口4の高密度化に伴って各流路14,15および接続開口16も高密度化した場合に、特に有効である。
If the adhesive 22 gets into the connection opening 16 of the
(第4の実施形態)
次に本発明の第4の実施形態の液体吐出ヘッド1について説明する。図12は、本実施形態の液体吐出ヘッドの一部である基板10の、流路形成部材11と接合される対向面を示す平面図である。本実施形態では、素子基板5の一部を構成する基板10と流路形成部材11との接合部分に本発明の構造を採用している。基板10、流路形成部材11、接着材22の材料は前述したものと同じであってよい。基板10に形成されたエネルギー発生素子21に接着材22が付着すると、エネルギー発生素子21の機能に影響を及ぼす可能性があるため、接着材22の付着を回避することが望ましい。すなわち、エネルギー発生素子の列21Aを含む領域を接着材回避領域24にすることが好ましい。本実施形態では、基板10の、流路形成部材11に対向する対向面に、第1~2の実施形態と同様な接着材付与部18と複数の接着材逃がし部19とが形成されている。そして、基板10と流路形成部材11との対向面において、接着材付与部18が、接着材逃がし部19と接着材回避領域24との間に位置している。このような構成により、エネルギー発生素子21およびその周囲に接着材22が付着することを抑えられ、エネルギー発生素子21の機能を維持できる。この構成は、液体吐出ヘッド1の吐出口4の高密度化に伴ってエネルギー発生素子21も高密度化した場合に特に有効である。
Fourth Embodiment
Next, a
(作用効果)
第1~4の実施形態を例示して説明した通り、本発明によると、接着材22によって接合される板状部材に凹部または孔部である接着材付与部18が設けられており、この接着材付与部18が、接着材22を板状部材に塗布する際のガイドの役割を果たす。それによって、位置精度良く接着材22を塗布でき、図4(A)に示すような塗布むらを抑制できる。そして、接着材付与部18から見て、接着材回避領域24の反対側に接着材逃がし部19が設けられており、接着材逃がし部19に到達した接着材22が毛細管現象により接着材逃がし部19の内部に引き込まれる。その結果、接着材逃がし部19側に多量の接着材22が拡がり、接着材回避領域24側への接着材22の拡がりが抑えられる。従って、板状部材を他の板状部材に対して強固に接着しつつ、接着材22に触れさせたくない部分(接着材回避領域24)への接着材22の進入を抑制することができる。そして、本発明は、第1~3の実施形態のように吐出口4や接続開口16などの孔部や凹部に接着材が浸入することを抑えるだけでなく、エネルギー発生素子21等の機能部品を接着材から保護するためにも有効である。こうして、吐出口4が高密度に配置され、多機能な液体吐出ヘッド1においても接着材22を精度良く塗布することができ、高品質な液体吐出ヘッド1の製造が可能になる。ただし、本発明は、液体吐出ヘッドに限られず、様々な板状部材の積層体に採用することができる。
(Action and Effect)
As described by way of example in the first to fourth embodiments, according to the present invention, the plate-like member to be joined by the adhesive 22 is provided with the
本発明の実施形態の開示は、以下の構成を含む。
(構成1)
互いに積層された少なくとも1対の板状部材を含む積層体であって、
前記1対の板状部材は、互いに対向する対向面同士が接着材によって互いに接合されており、前記1対の板状部材の前記対向面同士の間に接着材が介在している接着材存在領域と、接着材が介在しない接着材回避領域とを有し、
前記1対の板状部材のうちの少なくとも1つの板状部材の前記対向面に、凹部または孔部である接着材付与部と、前記接着材付与部よりも平面形状が小さい凹部または孔部である接着材逃がし部とが形成され、
前記1対の板状部材の前記対向面において、前記接着材付与部が、前記接着材逃がし部と前記接着材回避領域との間に位置していることを特徴とする、積層体。
(構成2)
複数の前記接着材逃がし部を有する、構成1に記載の積層体。
(構成3)
複数の前記接着材逃がし部が、1つまたは複数の列をなすように配置されている、構成2に記載の積層体。
(構成4)
複数の前記接着材逃がし部が千鳥状に配置されている、構成3に記載の積層体。
(構成5)
前記接着材付与部は直線的な溝状であり、前記接着材付与部と、前記接着材回避領域と、複数の前記接着材逃がし部がなす列とが、互いに平行に位置している、構成3または4に記載の積層体。
(構成6)
前記1対の板状部材のうちの少なくとも1つの板状部材の前記対向面に、前記接着材付与部と前記接着材回避領域との間に位置する補助溝が設けられている、構成1から5のいずれか1項に記載の積層体。
(構成7)
前記接着材付与部は直線的な溝状であり、前記接着材付与部と、前記接着材回避領域と、前記補助溝と、複数の前記接着材逃がし部がなす列とが、互いに平行に位置している、構成6に記載の積層体。
(構成8)
前記補助溝は、前記接着材付与部よりも平面形状が小さく、前記接着材逃がし部よりも平面形状が大きい、構成6または7に記載の積層体。
(構成9)
前記接着材逃がし部は、平面形状が円形であって、当該接着材逃がし部が設けられている板状部材に対して直交する方向に当該板状部材の厚さ方向の途中まで延びている凹部である、構成1から8のいずれか1項に記載の積層体。
(構成10)
前記接着材逃がし部は、平面形状が円形であって、当該接着材逃がし部が設けられている板状部材に対して直交する方向に当該板状部材を貫通する孔部である、構成1から9のいずれか1項に記載の積層体。
(構成11)
前記1対の板状部材はいずれもシリコン基板からなる、構成1から10のいずれか1項に記載の積層体。
(構成12)
液体が供給される圧力室と、前記圧力室に接続され外部に向かって開口している吐出口と、前記圧力室の内部の液体にエネルギーを供給するエネルギー発生素子とを有する多層構造の素子基板を含み、
前記素子基板は構成1から11のいずれか1項に記載の積層体であり、前記素子基板の少なくとも一部が前記1対の板状部材からなる、液体吐出ヘッド。
(構成13)
前記1対の板状部材は吐出口形成部材およびカバープレートであり、前記接着材回避領域は前記吐出口を含む領域である、構成12に記載の液体吐出ヘッド。
(構成14)
前記1対の板状部材は接続部材および基板であり、前記接着材回避領域は接続開口を含む領域である、構成12に記載の液体吐出ヘッド。
(構成15)
前記1対の板状部材は基板および流路形成部材であり、前記接着材回避領域は前記エネルギー発生素子を含む領域である、構成12に記載の液体吐出ヘッド。
(構成16)
構成12から15のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドと、前記吐出口と対向する位置を通るように記録媒体を搬送する搬送機構と、を含む液体吐出装置。
(方法1)
互いに積層された少なくとも1対の板状部材を含む積層体の製造方法であって、
前記1対の板状部材のうちの少なくとも1つの板状部材に、凹部または孔部である接着材付与部と、前記接着材付与部よりも平面形状が小さい凹部または孔部である接着材逃がし部とを形成しておき、
前記接着材付与部に接着材を付与する工程と、
前記接着材を付与された前記接着材付与部が設けられた面が他の前記板状部材と対向するように、前記1対の板状部材を互いに積層する工程と、
前記接着材付与部に付与された前記接着材を前記1対の板状部材の間で拡げ、拡がった前記接着材によって前記1対の板状部材を互いに接合する工程と、
を含み、
前記1対の板状部材を互いに接合する工程で前記接着材を拡げる際に、前記接着材の一部を前記接着材逃がし部に進入させ、前記1対の板状部材の互いに対向する対向面において前記接着材付与部から見て前記接着材逃がし部と反対側に、前記接着材が進入していない接着材回避領域を設けることを特徴とする、積層体の製造方法。
(方法2)
方法1に記載の積層体の製造方法の各工程を含み、前記1対の板状部材は吐出口形成部材およびカバープレートであり、前記接着材回避領域は吐出口を含む領域であることを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。
(方法3)
方法1に記載の積層体の製造方法の各工程を含み、前記1対の板状部材は接続部材および基板であり、前記接着材回避領域は接続開口を含む領域であることを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。
(方法4)
方法1に記載の積層体の製造方法の各工程を含み、前記1対の板状部材は基板および流路形成部材であり、前記接着材回避領域はエネルギー発生素子を含む領域であることを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。
Disclosure of embodiments of the present invention includes the following configurations.
(Configuration 1)
A laminate including at least one pair of plate-like members stacked on each other,
The pair of plate-like members have opposing surfaces that face each other and are joined to each other by an adhesive, and have an adhesive presence region where an adhesive is present between the opposing surfaces of the pair of plate-like members, and an adhesive avoidance region where no adhesive is present;
an adhesive application portion which is a recess or a hole, and an adhesive escape portion which is a recess or a hole and has a smaller planar shape than the adhesive application portion are formed on the opposing surface of at least one of the pair of plate-shaped members;
A laminate, characterized in that, on the opposing surfaces of the pair of plate-like members, the adhesive application portion is located between the adhesive escape portion and the adhesive avoidance area.
(Configuration 2)
2. The laminate of
(Configuration 3)
3. The laminate of
(Configuration 4)
4. The laminate of
(Configuration 5)
5. The laminate of
(Configuration 6)
A laminate described in any one of
(Configuration 7)
The laminate of
(Configuration 8)
8. The laminate according to
(Configuration 9)
9. The laminate according to any one of
(Configuration 10)
10. The laminate of any one of
(Configuration 11)
11. The stack of any one of
(Configuration 12)
a multi-layered element substrate having a pressure chamber to which liquid is supplied, a discharge port connected to the pressure chamber and opening toward the outside, and an energy generating element for supplying energy to the liquid inside the pressure chamber;
12. A liquid ejection head, wherein the element substrate is the laminate according to any one of
(Configuration 13)
13. The liquid ejection head according to
(Configuration 14)
13. The liquid ejection head according to
(Configuration 15)
13. The liquid ejection head according to
(Configuration 16)
16. A liquid ejection apparatus comprising: the liquid ejection head according to any one of
(Method 1)
A method for producing a laminate including at least one pair of plate-like members stacked on top of each other, comprising the steps of:
At least one of the pair of plate-like members is formed with an adhesive-applying portion which is a recess or a hole, and an adhesive-releasing portion which is a recess or a hole and has a smaller planar shape than the adhesive-applying portion,
applying an adhesive to the adhesive application section;
stacking the pair of plate-like members on each other such that the surface on which the adhesive application portion to which the adhesive is applied faces the other plate-like member;
a step of spreading the adhesive applied to the adhesive application section between the pair of plate-like members and bonding the pair of plate-like members to each other by the spread adhesive;
Including,
A method for manufacturing a laminate, characterized in that when spreading the adhesive in a process of joining the pair of plate-like members to each other, a portion of the adhesive enters the adhesive escape portion, and an adhesive avoidance area into which the adhesive has not entered is provided on the opposing opposing surfaces of the pair of plate-like members on the opposite side to the adhesive escape portion as viewed from the adhesive application portion.
(Method 2)
A method for manufacturing a liquid ejection head, comprising the steps of the method for manufacturing a laminate described in
(Method 3)
A method for manufacturing a liquid ejection head, comprising the steps of the method for manufacturing a laminate described in
(Method 4)
A method for manufacturing a liquid ejection head, comprising the steps of the method for manufacturing a laminate described in
12 吐出口形成部材(板状部材)
13 カバープレート(板状部材)
18 接着材付与部
19 接着材逃がし部
22 接着材
23 接着材存在領域
24 接着材回避領域
12 Discharge port forming member (plate-shaped member)
13 Cover plate (plate-shaped member)
18
Claims (20)
前記1対の板状部材は、互いに対向する対向面同士が接着材によって互いに接合されており、前記1対の板状部材の前記対向面同士の間に接着材が介在している接着材存在領域と、接着材が介在しない接着材回避領域とを有し、
前記1対の板状部材のうちの少なくとも1つの板状部材の前記対向面に、凹部または孔部である接着材付与部と、前記接着材付与部よりも平面形状が小さい凹部または孔部である接着材逃がし部とが形成され、
前記1対の板状部材の前記対向面において、前記接着材付与部が、前記接着材逃がし部と前記接着材回避領域との間に位置していることを特徴とする、積層体。 A laminate including at least one pair of plate-like members stacked on each other,
The pair of plate-like members have opposing surfaces that face each other and are joined to each other by an adhesive, and have an adhesive presence region where an adhesive is present between the opposing surfaces of the pair of plate-like members, and an adhesive avoidance region where no adhesive is present;
an adhesive application portion which is a recess or a hole, and an adhesive escape portion which is a recess or a hole and has a smaller planar shape than the adhesive application portion are formed on the opposing surface of at least one of the pair of plate-shaped members;
A laminate, characterized in that, on the opposing surfaces of the pair of plate-like members, the adhesive application portion is located between the adhesive escape portion and the adhesive avoidance area.
前記素子基板は請求項1から4のいずれか1項に記載の積層体であり、前記素子基板の少なくとも一部が前記1対の板状部材からなる、液体吐出ヘッド。 a multi-layered element substrate having a pressure chamber to which liquid is supplied, a discharge port connected to the pressure chamber and opening toward the outside, and an energy generating element for supplying energy to the liquid inside the pressure chamber;
5. A liquid ejection head, wherein the element substrate is the laminate according to claim 1, and at least a part of the element substrate is made of the pair of plate-like members.
前記1対の板状部材のうちの少なくとも1つの板状部材に、凹部または孔部である接着材付与部と、前記接着材付与部よりも平面形状が小さい凹部または孔部である接着材逃がし部とを形成しておき、
前記接着材付与部に接着材を付与する工程と、
前記接着材を付与された前記接着材付与部が設けられた面が他の前記板状部材と対向するように、前記1対の板状部材を互いに積層する工程と、
前記接着材付与部に付与された前記接着材を前記1対の板状部材の間で拡げ、拡がった前記接着材によって前記1対の板状部材を互いに接合する工程と、
を含み、
前記1対の板状部材を互いに接合する工程で前記接着材を拡げる際に、前記接着材の一部を前記接着材逃がし部に進入させ、前記1対の板状部材の互いに対向する対向面において前記接着材付与部から見て前記接着材逃がし部と反対側に、前記接着材が進入していない接着材回避領域を設けることを特徴とする、積層体の製造方法。 A method for producing a laminate including at least one pair of plate-like members stacked on top of each other, comprising the steps of:
At least one of the pair of plate-like members is formed with an adhesive-applying portion which is a recess or a hole, and an adhesive-releasing portion which is a recess or a hole and has a smaller planar shape than the adhesive-applying portion,
applying an adhesive to the adhesive application section;
stacking the pair of plate-like members on each other such that the surface on which the adhesive application portion to which the adhesive is applied faces the other plate-like member;
a step of spreading the adhesive applied to the adhesive application section between the pair of plate-like members and bonding the pair of plate-like members to each other by the spread adhesive;
Including,
A method for manufacturing a laminate, characterized in that when spreading the adhesive in a process of joining the pair of plate-like members to each other, a portion of the adhesive enters the adhesive escape portion, and an adhesive avoidance area into which the adhesive has not entered is provided on the opposing opposing surfaces of the pair of plate-like members on the opposite side to the adhesive escape portion as viewed from the adhesive application portion.
A method for manufacturing a liquid ejection head, comprising the steps of the method for manufacturing a laminate described in claim 17, characterized in that the pair of plate-like members are a substrate and a flow path forming member, and the adhesive avoidance area is an area including an energy generating element.
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