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JP2024061199A - 容量推定方法及び容量推定装置 - Google Patents

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JP2024061199A
JP2024061199A JP2022168983A JP2022168983A JP2024061199A JP 2024061199 A JP2024061199 A JP 2024061199A JP 2022168983 A JP2022168983 A JP 2022168983A JP 2022168983 A JP2022168983 A JP 2022168983A JP 2024061199 A JP2024061199 A JP 2024061199A
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優介 久保田
Yusuke Kubota
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Tokyo Electric Power Co Holdings Inc
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Abstract

【課題】精度よくSOCを推定する。【解決手段】容量推定方法は、直列接続された第1電池と第2電池のうち、前記第1電池に関する電気的特性を測定する測定工程と、前記第1電池に関する第1特性を取得する特性取得工程と、測定された前記第1電池に関する電気的特性と、取得された前記第1特性とに基づいて、前記第1電池のSOC(State Of Charge)を推定する第1推定工程と、推定された前記第1電池のSOCに基づき、前記第2電池のSOCを推定する第2推定工程とを有する。【選択図】図2

Description

本発明は、容量推定方法及び容量推定装置に関する。
従来、リチウムイオン電池として、正極にリン酸鉄リチウム等を用いた鉄系電池が知られている。鉄系電池はレアメタルを用いていないため比較的安価であるということができる。また、鉄系電池は、電池内部で発熱があったとしても熱暴走が起こりにくい構造のため安全であるということができる。ここで、リチウムイオン電池の残容量を推定するために、OCV(Open Circuit Voltage)-SOC(State Of Charge)特性が用いられることがある。一般的なリチウムイオン電池は、OCV-SOC特性に相関があり、OCVを測定することによりSOCが求められる。しかしながら、鉄系電池のOCV-SOC特性は、SOCが変化してもOCVが変化しない区間であるプラトー領域が存在するため、OCVからSOCを正確に予測することは困難である。そこで、SOCが100%又は0%である場合(OCVとSOCに相関がある点)を基準とし、電流の積算値に基づいてSOCを推定する方法が知られている。このような技術を開示した文献として、例えば、特許文献1を挙げることができる。
特開2014―160015号公報
上述したような技術によれば、積算電流からSOCを推定することができる。しかしながら充放電の繰り返しに伴い積算電流の誤差が蓄積されるため、充放電を繰り返すことによりSOCの推定精度が悪くなってしまう。そこで、このような誤差の蓄積を一旦リセットするため、定期的な満充電動作を行っていた。定期的な満充電動作を行うことにより、SOCが100%である点に一旦戻し、誤差の蓄積をリセットすることができる。しかしながら定期的な満充電動作を行うためには、(1)電池を充電用及び放電用の2系統備える、又は(2)SOCを中間で使うが定期的にSOC補正する時間をとる等の工夫をした上での運用が求められていた。これらの運用には、(1)装置の多重化に伴うコスト増加や、(2)途中でシステムを止めなければならない等の課題があった。
そこで、本発明は、精度よくSOCを推定することが可能な容量推定方法及び容量推定装置を提供することを目的とする。
(1)本発明の一態様は、直列接続された第1電池と第2電池のうち、前記第1電池に関する電気的特性を測定する測定工程と、前記第1電池に関する第1特性を取得する特性取得工程と、測定された前記第1電池に関する電気的特性と、取得された前記第1特性とに基づいて、前記第1電池のSOC(State Of Charge)を推定する第1推定工程と、推定された前記第1電池のSOCに基づき、前記第2電池のSOCを推定する第2推定工程とを有する容量推定方法である。
(2)本発明の一態様は、上記(1)に記載の容量推定方法において、前記第2推定工程は、前記第1電池のSOCから前記第1電池の放電量を算出し、算出された前記第1電池の放電量に基づき前記第2電池のSOCを推定するものである。
(3)本発明の一態様は、上記(1)又は(2)に記載の容量推定方法において、前記第2推定工程は、前記第1電池の放電量と前記第2電池の放電量とが同一であるとみなして前記第2電池のSOCを推定するものである。
(4)本発明の一態様は、上記(1)から(3)のいずれかに記載の容量推定方法において、前記測定工程において測定される前記第1電池に関する電気的特性とは、開放電圧であり、前記第1特性とは、前記第1電池のSOCと開放電圧との関係を示す特性であるものである。
(5)本発明の一態様は、上記(4)に記載の容量推定方法において、前記第2電池のSOCと開放電圧との関係を示す特性は、前記第1特性よりSOCの変化に応じた開放電圧の変化が小さい箇所が存在するものである。
(6)本発明の一態様は、上記(5)に記載の容量推定方法において、前記第2電池のSOCと開放電圧との関係を示す特性は、SOCが20%から80%の間で、開放電圧の変化量が0.15[V(ボルト)]以内となるものである。
(7)本発明の一態様は、上記(1)から(6)のいずれかに記載の容量推定方法は、温度情報を取得する温度情報取得工程を更に有し、前記第1推定工程は、取得した前記温度情報に応じた前記第1特性に基づいて、前記第1電池のSOCを推定するものである。
(8)本発明の一態様は、上記(1)から(7)のいずれかに記載の容量推定方法は、推定された前記第1電池のSOCと、推定された前記第2電池のSOCとに基づいて、前記第1電池と前記第2電池とを含む電池のSOCを推定する第3推定工程を更に有するものである。
(9)本発明の一態様は、上記(1)から(8)のいずれかに記載の容量推定方法において、前記第1電池とは、正極に三元系材料を含む畜電池である。
(10)本発明の一態様は、上記(1)から(9)のいずれかに記載の容量推定方法において、前記第2電池とは、正極に鉄系材料を含む畜電池である。
(11)本発明の一態様は、直列接続された第1電池と第2電池のうち、前記第1電池に関する電気的特性を測定する測定部と、前記第1電池に関する第1特性を取得する特性取得部と、測定された前記第1電池に関する電気的特性と、取得された前記第1特性とに基づいて、前記第1電池のSOCを推定する第1推定部と、推定された前記第1電池のSOCに基づき、前記第2電池のSOCを推定する第2推定部とを有する容量推定装置である。
本発明によれば、精度よくSOCを推定することができる。
第1の実施形態に係る電池システムの機能構成の一例を示す機能構成図である。 第1の実施形態に係る容量推定装置の機能構成の一例を示す機能構成図である。 第1の実施形態に係る容量推定装置が用いるOCV-SOCカーブの一例を示す図である。 第1の実施形態に係る容量推定方法の概要について説明するための図である。 第1の実施形態に係る容量推定方法の一連の動作の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る容量推定装置の機能構成の一例を示す機能構成図である。
以下、本発明の態様に係る容量推定方法及び容量推定装置について、好適な実施の形態を掲げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明の態様は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、多様な変更または改良を加えたものも含まれる。つまり、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれ、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換または変更を行うことができる。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、各構造における縮尺および数等を、実際の構造における縮尺および数等と異ならせる場合がある。
[第1の実施形態]
まず、図1から図5を参照しながら、第1の実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態に係る電池システムの機能構成の一例を示す機能構成図である。同図を参照しながら、電池システム1の機能構成の一例について説明する。電池システム1は、容量推定装置10と、蓄電池20と、負荷30とを少なくとも含んで構成される。電池システム1は、その他、蓄電池20の駆動を制御する駆動制御部等の機能部を含んで構成されていてもよい。
負荷30は、蓄電池20から供給される電力を用いて駆動される。蓄電池20から負荷30へは、直流電力が供給される。負荷30は、供給された直流電流をそのまま消費して駆動される負荷であってもよいし、直流電力を一旦交流電力に変換し、変換された交流電力を消費して駆動される負荷であってもよい。負荷30は、例えばスマートフォンや、タブレット端末、ノートパソコン等の端末装置であってもよいし、電気自動車や電動自動車等の移動体であってもよい。負荷30には、その他電力を用いて駆動される装置が広く含まれる。
蓄電池20は、充放電可能な二次電池である。蓄電池20は、二次電池のうち、特にリチウムイオン電池(リチウムイオンバッテリー)であってもよい。蓄電池20には複数のセルが含まれる。蓄電池20に含まれるセルは、少なくとも2以上であればよい。蓄電池20に含まれる2以上のセルのうち、1つを第1電池21と記載する。また、蓄電池20に含まれる2以上のセルのうち、他の1つを第2電池22と記載する。第1電池21及び第2電池22は、それぞれ複数のセルを含んで構成されていてもよい。
第1電池21及び第2電池22は、いずれも正極側端子と負極側端子を備える。第1電池21及び第2電池22は、互いに直列接続される。図示する一例では、第1電池21の負極側端子と、第2電池22の正極側端子とが、接点212において互いに接続される。また、図示する一例では、第1電池21の正極側端子と負荷30とが接点211において互いに接続され、第2電池22の負極側端子と負荷30とが接点213において互いに接続される。すなわち蓄電池20は、第1電池21と第2電池22とが直列接続された電力を負荷30に供給する。
第1電池21及び第2電池22は、それぞれ異なる材料が正極に用いられる。リチウムイオン電池の正極に用いられる材料としては、一般に、ニッケル系、コバルト系、マンガン系、三元系、鉄系(例えばリン酸鉄系)等を例示することができる。このうち、鉄系以外の材料を用いた場合、一般にOCV(Open Circuit Voltage)-SOC(State Of Charge)特性には相関があることが知られている。すなわち、鉄系以外の材料であれば、電池の開放電圧(すなわち、OCV)を測定することにより、SOCを推定することができる。しかしながら鉄系電池のOCV-SOC特性は、SOCの変化に伴いOCVが変化する区間が少ない(換言すれば、SOCが変化してもOCVが変化しない区間であるプラトー領域が存在する)。したがって、鉄系電池は、電池の開放電圧を測定することにより、SOCを推定することが容易でない。蓄電池20は、このような鉄系以外の材料を正極に用いた電池と、鉄系の材料を正極に用いた電池とを組み合わせて用いるものである。なお、本実施形態において負極に用いる材料は限定されず、一般に用いられている材料を広く含むものとする。
第1電池21とは、OCV-SOC特性に相関がある電池である。換言すれば、第1電池21とは、鉄系材料(例えばリン酸鉄系の材料)以外の材料を正極に用いたリチウムイオン電池であるということもできる。鉄系以外の材料とは、例えば三元系材料であってもよい。第2電池22とは、OCV-SOC特性のうち一部に相関がない区間を有する電池である。換言すれば、第2電池22とは、鉄系材料(例えばリン酸鉄系の材料)を正極に用いたリチウムイオン電池であるということもできる。
第1電池21及び第2電池22は、それぞれ1以上のセルを有していればよいが、例えば第1電池21のセル数に比べて第2電池22のセル数は多い方が好適である。例えば第1電池21のセル数は1程度であってもよく、第2電池22のセル数は500程度であってもよい。
なお、以下の実施形態では、蓄電池20が2種類の異なる電池を用いる場合について説明するが、蓄電池20は、3種類以上の異なる電池を含んでいてもよい。
容量推定装置10は、蓄電池20から情報を取得し、取得した情報に基づき蓄電池20の残容量を推定する。具体的には、容量推定装置10は、蓄電池20の接点211及び接点212に接続され、当該区間における電圧(すなわち第1電池21の開放電圧)を取得する。容量推定装置10は、取得した電圧に基づいて蓄電池20全体のSOCを推定する。
ここで、第1電池21及び第2電池22は直列接続されているため、第1電池21の消費電流と、第2電池22の消費電流とは略同一である。略同一の範囲には、内部回路や接続回路等における消費が含まれる。第1電池21の消費電流と第2電池22の消費電流とが同一であるため、第1電池21の放電量と第2電池22の放電量が同一であるとみなすことができる。容量推定装置10は、まず、取得した接点211及び接点212間の電圧を、第1電池21の開放電圧とし、第1電池21のOCV-SOCに照らして第1電池21のSOCを推定する。次に、容量推定装置10は、第1電池21の放電量と第2電池22の放電量が同一であるとみなして、第2電池22のSOCを推定する。容量推定装置10は、推定した第1電池21のSOCと第2電池22のSOCとに基づき、蓄電池20全体のSOCを推定する。
図2は、第1の実施形態に係る容量推定装置の機能構成の一例を示す機能構成図である。同図を参照しながら、容量推定装置10の機能構成の一例について説明する。容量推定装置10は、測定部11と、特性取得部12と、特性記憶部13と、第1推定部14と、第2推定部15と、第3推定部16とを含んで構成される。これらの各機能部は、例えば、電子回路を用いて実現される。また、各機能部は、必要に応じて、半導体メモリや磁気ハードディスク装置などといった記憶手段を内部に備えてよい。また、各機能を、コンピュータ及びソフトウェアによって実現するようにしてもよい。
測定部11は、直列接続された第1電池21と第2電池22のうち、第1電池21に関する電気的特性を測定する。ここで、第1電池21に関する電気的特性とは、具体的にはSOCと相関のある特性である。第1電池21に関する電気的特性の一例として、例えば第1電池21の開放電圧を例示することができる。その他の例として、第1電池21に関する電気的特性は、SOCに相関があるものであればよい。測定部11は、測定した情報を測定情報MIとして第1推定部14に出力する。測定情報MIは、測定結果そのものであってもよいし、測定結果を含む情報であってもよい。
特性取得部12は、第1電池21に関する第1特性S1を取得する。第1特性S1は、例えば特性記憶部13に記憶される。第1特性S1とは、測定部11により測定された第1電池21の電気的特性とSOCの関係を示す特性である。具体的に第1特性S1とは、第1電池21のOCV(開放電圧)とSOCとの関係を示す特性(すなわち、OCV-SOCカーブ)であってもよい。より具体的には、第1特性S1は、OCV-SOCカーブを示す数式で与えられてもよいし、OCVの範囲と、SOCの値とが対応付けられた表で与えられていてもよい。特性取得部12は、取得した第1特性S1を第1推定部14に出力する。
図3は、第1の実施形態に係る容量推定装置が用いるOCV-SOCカーブの一例を示す図である。同図を参照しながら、第1電池21のOCV-SOC特性について説明する。換言すれば、同図は第1特性S1を図示したものということもできる。同図の横軸は、SOCを0%から100%で示し、同図の縦軸は、SOCに対応するOCV(開放電圧)を電圧[V(ボルト)]で示す。曲線W1は、第1電池21のOCV-SOC特性を示す。曲線W1に図示するように、第1特性S1によれば、SOCが100%から0%の範囲でOCVに変化がある。第1特性S1のOCVとSOCとは相関があるということもできる。すなわち、第1特性S1に基づけば、OCVからSOCを特定することが可能である。
図2に戻り、第1推定部14は、測定部11から第1電池21に関する電気的特性が含まれる情報を測定情報MIとして取得し、特性取得部12から第1特性S1を取得する。第1推定部14は、取得された測定情報MIと、取得された第1特性S1とに基づいて、第1電池21のSOC(state of charge)を推定する。第1特性S1によれば、第1電池21に関する電気的特性とSOCとの間には相関があるため、第1電池21に関する電気的特性が与えられれば、SOCが求まる。第1推定部14は、推定した第1電池21のSOCに関する情報を、第1推定情報EI1として第2推定部15及び第3推定部16に出力する。
第2推定部15は、第1推定部14から第1推定情報EI1を取得する。第1推定情報EI1には、推定された第1電池21のSOCに関する情報が含まれる。第2推定部15は、推定された第1電池21のSOCに基づき、第2電池22のSOCを推定する。以下、第2電池22のSOCを推定する具体的な手順について説明する。まず、第2推定部15は、第1電池21のSOCから第1電池21の放電量を算出する。ここで、本実施形態において第1電池21と第2電池22とは直列接続されている。したがって、第1電池21の放電量と第2電池22の放電量とは略同一である。第2推定部15は、この特性を利用して、第1電池21の放電量と第2電池22の放電量とが同一であるとみなして第2電池22のSOCを推定する。換言すれば、第2推定部15は、算出された第1電池21の放電量に基づき第2電池22のSOCを推定するということもできる。第2推定部15は、推定した第2電池22のSOCに関する情報を、第2推定情報EI2として第3推定部16に出力する。
図4は、第1の実施形態に係る容量推定方法の概要について説明するための図である。同図を参照しながら、第2電池22のSOCの推定について説明する。同図には、第1特性S1の一例と、第2電池22のSOCと開放電圧との関係の一例(以下、第2特性S2と記載する。)とを示す。具体的には、図示する曲線W1は、第1電池21のOCV-SOC特性を示し、曲線W2は、第2電池22のOCV-SOC特性を示す。換言すれば、同図は、上述した第1特性S1に加え、第2特性S2を図示したものということもできる。同図の横軸は、SOCを0%から100%で示し、同図の横軸は、SOCに対応するOCV(開放電圧)を電圧[V(ボルト)]で示す。
曲線W2に図示するように、第2特性S2によれば、SOCが100%から90%程度及び20%程度から0%の範囲でOCVに変化があるものの、90%程度から20%程度の範囲ではOCVが3.2[V]程度で変化が一時的に横ばいとなっており、SOCが変化してもOCVはほとんど変化しない。当該範囲をプラトー領域PAと記載する。プラトー領域PAの範囲では、OCVの値からSOCを特定することができないため、OCVからSOCを予測することが容易でない。図示するように第2電池22のOCV-SOC特性は広い範囲でプラトー領域PAを有するため、OCVからSOCを予測することが容易でない。
ここで、正極に鉄系が使われている電池のOCV-SOC特性は、基本的には図示する曲線W2のような変化をする。しかしながら負極に使われる炭素素材の種類により、OCV-SOC特性が異なる場合がある。一般的な組み合わせによれば、プラトー領域は、SOCが20%から80%である領域において、OCVの変化量は0.1[V]以下に収まる電池が多い。しかしながら、特定の組み合わせによれば、OCVの変化量は0.2[V]程度である場合もある。本実施形態に係る第2電池22が有する第2特性S2としては、SOCが20%から80%の間で、開放電圧の変化量が0.2[V]以内となるような電池を特に対象としている。なお、本実施形態において第2特性S2はこの一例に限定されるものではなく、第2電池22がどのような特性を有していても本実施形態を適用することができる。
曲線W1に図示するように、第1電池21の場合は、SOCがどの範囲であっても、OCVの変化に応じてSOCが変化するため、OCVとSOCとは相関を有しているということができる。換言すれば、第1電池21のSOCと開放電圧との関係を示す特性には、プラトー領域が存在しないということもできる。第2電池22の第2特性S2は、プラトー領域PA(第1特性S1よりSOCの変化に応じた開放電圧の変化が小さい箇所)が存在するため、プラトー領域PAの範囲ではOCVからSOCを予測することが容易でない。したがって、本実施形態において、第2電池22のSOCは、第1電池21のSOCに基づいて推定される。具体的には、本実施形態において第1電池21と第2電池22とは直列接続されているため、第1電池21の電流と第2電池22の電流は略同一であり、第1電池21のSOCから第2電池22のSOCを推定することができる。すなわち、第2推定部15は、曲線W1と曲線W2の情報から、第2電池22のSOCを推定することができる。
図2に戻り、第3推定部16は、第1電池21のSOCについての情報が含まれる第1推定情報EI1を第1推定部14から取得し、第2電池22のSOCについての情報が含まれる第2推定情報EI2を第2推定部15から取得する。第3推定部16は、推定された第1電池21のSOCと、推定された第2電池22のSOCとに基づいて、第1電池21と第2電池22とを含む電池(蓄電池20)のSOCを推定する。第3推定部16は、予め第1電池21の容量と、第2電池22の容量とを記憶しておき、第1電池21の容量及びSOC、並びに第2電池22の容量とSOCとに基づき、蓄電池20全体のSOCを推定してもよい。
なお、第3推定部16により推定された蓄電池20全体のSOCについての情報は、ユーザーに提示するため視覚的又は聴覚的に認知可能な方法等により出力されてもよいし、蓄電池20の駆動制御等のため用いられてもよい。
図5は、第1の実施形態に係る容量推定方法の一連の動作の一例を示すフローチャートである。同図を参照しながら、容量推定装置10による容量推定方法の一連の動作の一例について説明する。
(ステップS11)まず、測定部11により、直列接続された第1電池21と第2電池22のうち、第1電池21に関する電気的特性を測定する。第1電池21に関する電気的特性とは、例えば第1電池21のOCVであってもよい。当該ステップ又は工程を、測定ステップ又は測定工程とも記載する。
(ステップS11)次に、特性取得部12は、第1電池21に関する第1特性S1を取得する。第1特性S1とは、測定部11により測定された第1電池21の電気的特性とSOCの関係を示す特性であり、具体的には、OCV-SOCカーブ(又はOCV-SOCカーブを示す数式)であってもよい。当該ステップ又は工程を、特性取得ステップ又は特性取得工程とも記載する。
(ステップS11)次に、第1推定部14は、測定された第1電池21に関する電気的特性と、取得された第1特性S1とに基づいて、第1電池21のSOCを推定する。一例としては、第1推定部14は、OCV-SOCカーブを用いて、測定されたOCVからSOCを算出する。当該ステップ又は工程を、第1推定ステップ又は第1推定工程とも記載する。
(ステップS11)次に、第2推定部15は、推定された第1電池21のSOCに基づき、第2電池22のSOCを推定する。具体的には、第2推定部15は、第1電池21のSOCから第1電池21の放電量を算出し、第1電池21の放電量と第2電池22の放電量とが同一であるとみなして第2電池22のSOCを推定する。当該ステップ又は工程を、第2推定ステップ又は第2推定工程とも記載する。
その後、推定された第2電池22のSOCは、第3推定部16により蓄電池20全体のSOCの推定に用いられてもよい。また、推定された第2電池22のSOCは、不図示の蓄電池駆動部により、第2電池22の駆動に用いられてもよい。
[第1の実施形態のまとめ]
以上説明したように、本実施形態に係る容量推定方法(又は容量推定装置10)は、測定工程を有することにより(又は測定部11を備えることにより)、第1電池21に関する電気的特性を測定する。第1電池21は、第2電池22と直列接続される。また、本実施形態に係る容量推定方法は、特性取得工程を有することにより(又は特性取得部12を備えることにより)、第1電池21に関する第1特性S1を、例えば特性記憶部13から取得する。特性記憶部13は容量推定装置10に記憶されていてもよいし、その他、所定の通信ネットワークを介して接続可能な記憶部等に記憶されていてもよい。また、本実施形態に係る容量推定方法は、第1推定工程を有することにより(又は第1推定部14を備えることにより)、測定された第1電池21に関する電気的特性と、取得された第1特性S1とに基づいて、第1電池21のSOCを推定する。更に本実施形態に係る容量推定方法は、第2推定工程を有することにより(又は第2推定部15を備えることにより)、推定された第1電池21のSOCに基づき、第2電池22のSOCを推定する。すなわち本実施形態に係る容量推定方法によれば、SOCと相関を有する第1電池21の電気的特性を測定し、測定した電気的特性に基づき第1電池21のSOCを推定し、推定した第1電池21のSOCから第2電池22のSOCを推定する。したがって、本実施形態によれば、第2電池22のOCV-SOCカーブに相関がない場合であっても、第2電池22のSOCを精度よく推定することができる。したがって本実施形態によれば、精度よくSOCを推定することができる。
また、本実施形態に係る容量推定方法(又は容量推定装置10)によれば、第2推定工程(又は第2推定部15)は、第1電池21のSOCから第1電池21の放電量を算出し、算出された第1電池21の放電量に基づき第2電池22のSOCを推定する。第1電池21の放電量は、第1電池21の満充電容量と、SOCの値から算出することができる。したがって、本実施形態によれば、容易にSOCを推定することができる。
また、本実施形態に係る容量推定方法によれば、第2推定工程(又は第2推定部15)は、第1電池21の放電量と第2電池22の放電量とが同一であるとみなして第2電池22のSOCを推定する。本実施形態によれば、第1電池21と第2電池22とが直列接続されているため、第1電池21の放電量と第2電池22の放電量とを同一であるとみなすことができる。したがって、本実施形態によれば、容易にSOCを推定することができる。
また、本実施形態に係る容量推定方法(又は容量推定装置10)によれば、測定工程(測定部11)において測定される第1電池21に関する電気的特性とは、OCV(開放電圧)であり、第1特性S1とは、第1電池21のSOCと開放電圧との関係を示す特性(OCV-SOCカーブ)である。第1電池21のOCVとSOCとの間には相関があるため、OCVに基づきSOCを特定することができる。したがって、本実施形態によれば、測定されたOCVから容易にSOCを推定することができる。
また、本実施形態に係る容量推定方法(又は容量推定装置10)によれば、第2電池22のSOCと開放電圧との関係を示す特性は、第1特性S1よりSOCの変化に応じた開放電圧の変化が小さい箇所が存在する。すなわち、第2電池22の第2特性S2は、プラトー領域PAを有する。したがって第2電池22とは、従来技術によれば誤差の蓄積により精度よくSOCを推定することができなかった電池である。しかしながら本実施形態によれば、このような電池であっても、SOCを精度よく推定することができる。
また、本実施形態に係る容量推定方法(又は容量推定装置10)によれば、第2電池22のSOCと開放電圧との関係を示す特性は、SOCが20%から80%の間で、開放電圧の変化量が0.2[V]以内であってもよい。すなわち、本実施形態に係る容量推定方法(又は容量推定装置10)は、SOCが20%から80%の間で、開放電圧の変化量が0.2[V]以内となるようなプラトー領域PAを有する第2電池22に対しても適用することができる。したがって第2電池22とは、従来技術によれば誤差の蓄積により精度よくSOCを推定することができなかった電池である。しかしながら本実施形態によれば、このような電池であっても、SOCを精度よく推定することができる。
また、本実施形態に係る容量推定方法(又は容量推定装置10)によれば、第3推定工程を有することにより(第3推定部16を備えることにより)、推定された第1電池21のSOCと、推定された第2電池22のSOCとに基づいて、第1電池21と第2電池22とを含む蓄電池20のSOCを推定する。したがって、本実施形態に係る容量推定方法(又は容量推定装置10)によれば、第1電池21の電気的特性から、第1電池21と第2電池22とを含む蓄電池20全体のSOCを推定することができる。
また、本実施形態に係る容量推定方法(又は容量推定装置10)によれば、第1電池21とは、正極に三元系材料を含む畜電池である。すなわち、第1電池21は、OCV-SOCカーブに相関を有する。したがって、本実施形態に係る容量推定方法(又は容量推定装置10)によれば、第1電池21の電気的特性から、第2電池22のSOCを推定することができる。
また、本実施形態に係る容量推定方法(又は容量推定装置10)によれば、第2電池22とは、正極に鉄系材料を含む畜電池である。すなわち、第2電池22は、安全で安価な電池である。したがって、本実施形態に係る容量推定方法(又は容量推定装置10)によれば、安全で安価な電池のSOCを精度よく推定することができる。
[第2の実施形態]
次に、図6を参照しながら、第2の実施形態について説明する。
図6は、第2の実施形態に係る容量推定装置の機能構成の一例を示す機能構成図である。同図を参照しながら、容量推定装置10Aの機能構成の一例について説明する。容量推定装置10Aは、容量推定装置10の変形例である。容量推定装置10Aは、温度情報取得部17を更に備える点において容量推定装置10とは異なる。容量推定装置10Aの説明において、容量推定装置10と共通の構成については同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。容量推定装置10Aは、温度情報取得部17を更に備える点において容量推定装置10とは異なる。
温度情報取得部17は、温度センサ41から温度情報TIを取得する。温度センサ41は、蓄電池20の温度を測定するセンサである。例えば、温度センサ41はサーミスタであってもよい。温度情報取得部17はサーミスタである温度センサ41に所定の電流を与え、ADコンバータを備えることによりサーミスタ両端のアナログ電圧をデジタル値に変換してもよい。温度情報取得部17はサーミスタである温度センサ41の両端の電圧に関する情報を温度情報TIとして取得する。なお、温度センサ41は、第1電池21の温度を測定するため、蓄電池20のうち第1電池21の近傍に備えられることが好適である。温度情報取得部17は、取得した温度情報TIを第1推定部14に出力する。温度情報TIは、温度情報を示す電圧値であってもよいし、温度情報を含むデジタル値であってもよい。
ここで、OCV-SOCカーブは電池の温度に応じて変化することが知られている。そこで、本実施形態においては、電池の温度を考慮してOCVからSOCを推定する。例えば第1電池21の温度(又は温度範囲)に応じて異なる第1特性S1が用意されていてもよいし、第1特性S1は温度に依存する数式であってもよい。この場合、第1推定部14は、例えば温度情報取得部17から温度情報TIを取得し、取得した温度情報TIに応じた第1特性SIに基づいて、第1電池21のSOCを推定する。
[第2の実施形態のまとめ]
以上説明したように、容量推定装置10Aは、温度情報取得工程を更に有することにより(又は温度情報取得部17を更に備えることにより)、温度センサ41により測定された温度情報TIを取得する。第1推定工程(又は第1推定部14)は、取得した温度情報TIに応じた第1特性S1に基づいて、第1電池21のSOCを推定する。したがって、本実施形態によれば、より精度よくSOCを推定することができる。
なお、上述した実施形態における容量推定装置10が備える各部の機能全体あるいはその一部は、これらの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶部のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
1…電池システム、10…容量推定装置、11…測定部、12…特性取得部、13…特性記憶部、14…第1推定部、15…第2推定部、16…第3推定部、17…温度情報取得部、20…蓄電池、21…第1電池、22…第2電池、30…負荷、41…温度センサ、PA…プラトー領域、MI…測定情報、S1…第1特性、S2…第2特性、EI1…第1推定情報、EI2…第2推定情報、TI…温度情報

Claims (11)

  1. 直列接続された第1電池と第2電池のうち、前記第1電池に関する電気的特性を測定する測定工程と、
    前記第1電池に関する第1特性を取得する特性取得工程と、
    測定された前記第1電池に関する電気的特性と、取得された前記第1特性とに基づいて、前記第1電池のSOC(State Of Charge)を推定する第1推定工程と、
    推定された前記第1電池のSOCに基づき、前記第2電池のSOCを推定する第2推定工程と
    を有する容量推定方法。
  2. 前記第2推定工程は、前記第1電池のSOCから前記第1電池の放電量を算出し、算出された前記第1電池の放電量に基づき前記第2電池のSOCを推定する
    請求項1に記載の容量推定方法。
  3. 前記第2推定工程は、前記第1電池の放電量と前記第2電池の放電量とが同一であるとみなして前記第2電池のSOCを推定する
    請求項2に記載の容量推定方法。
  4. 前記測定工程において測定される前記第1電池に関する電気的特性とは、開放電圧であり、
    前記第1特性とは、前記第1電池のSOCと開放電圧との関係を示す特性である
    請求項1に記載の容量推定方法。
  5. 前記第2電池のSOCと開放電圧との関係を示す特性は、前記第1特性よりSOCの変化に応じた開放電圧の変化が小さい箇所が存在する
    請求項4に記載の容量推定方法。
  6. 前記第2電池のSOCと開放電圧との関係を示す特性は、SOCが20%から80%の間で、開放電圧の変化量が0.2[V(ボルト)]以内となる
    請求項5に記載の容量推定方法。
  7. 温度情報を取得する温度情報取得工程を更に有し、
    前記第1推定工程は、取得した前記温度情報に応じた前記第1特性に基づいて、前記第1電池のSOCを推定する
    請求項1に記載の容量推定方法。
  8. 推定された前記第1電池のSOCと、推定された前記第2電池のSOCとに基づいて、前記第1電池と前記第2電池とを含む電池のSOCを推定する第3推定工程を更に有する
    請求項1に記載の容量推定方法。
  9. 前記第1電池とは、正極に三元系材料を含む畜電池である
    請求項1に記載の容量推定方法。
  10. 前記第2電池とは、正極に鉄系材料を含む畜電池である
    請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の容量推定方法。
  11. 直列接続された第1電池と第2電池のうち、前記第1電池に関する電気的特性を測定する測定部と、
    前記第1電池に関する第1特性を取得する特性取得部と、
    測定された前記第1電池に関する電気的特性と、取得された前記第1特性とに基づいて、前記第1電池のSOCを推定する第1推定部と、
    推定された前記第1電池のSOCに基づき、前記第2電池のSOCを推定する第2推定部と
    を有する容量推定装置。
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