JP2023547841A - パーソナルケア活性物質用の改善された付着組成物 - Google Patents

Abstract

本技術は、パーソナルケア活性物質をケラチン基質上に付着させるのに好適な組成物に関する。より詳細には、本技術は、両性－アニオン性送達系から付着される親油性材料を含む組成物に関する。組成物は、皮膚、爪、及び／又は毛髪などのケラチン基質への塗布時に、ケラチン基質上への親油性材料の高い付着を示す。一態様では、本開示の技術は、親油性材料をケラチン基質上に付着させるためのパーソナルケア付着組成物であって、ａ）少なくとも１種の両性ポリマーと、ｂ）少なくとも１種のアニオン性ポリマーと、ｃ）少なくとも１種の親油性材料と、ｄ）水とを含み、少なくとも１種の両性ポリマー対少なくとも１種のアニオン性ポリマーの重量比が、約１０：１～約１：１の範囲である、組成物に関する。

Description

本技術は、パーソナルケア活性物質をケラチン基質上に付着させるのに好適な組成物に関する。より詳細には、本技術は、両性－アニオン性送達系から付着される親油性材料を含む組成物に関する。組成物は、皮膚、爪、及び／又は毛髪などのケラチン基質への塗布時に、ケラチン基質上への親油性材料の高い付着を示す。本技術の付着組成物は、ａ）少なくとも１種の両性ポリマーと、ｂ）少なくとも１種のアニオン性ポリマーと、ｃ）付着組成物がケラチン基質に塗布されるときに、ケラチン基質上に付着する少なくとも１種の親油性材料と、を含む。

パーソナルケア配合物、特に洗浄性界面活性剤を含有するパーソナルケア配合物からの活性成分の送達が課題であることは、当業界で周知である。リンスオフクレンザーを含む多くの従来のパーソナルケア製品は、製品中に含有される活性物質を人体の角質表面に望ましく高い量で付着させるのに比較的効果がない。従来のリンスオフ製品を使用すると、活性剤の大部分が洗い流され、頭皮、毛髪、皮膚及び爪に残る量は比較的少ない。まさにその性質により、これらの製品は、体表面上への活性物質の付着を促進するのではなく、体表面から皮脂、及び他の環境微粒子を洗浄するように設計されている。

多くは、乾燥、変色、浮腫、疼痛及び一般的な刺激をもたらす皮膚状態に罹患している。これらの状態のいくつかは、強い洗浄性界面活性剤を含有するシャンプー、ボディクレンザー及び他のパーソナルケア製品を含む局所洗浄製品によって誘発される。洗浄性界面活性剤は、皮膚の刺激及び感受性を増大させ得る皮膚の保護脂質及び／又は分泌物の一部を除去する。

界面活性剤含有洗浄組成物から人体の角質表面上に付着する親油性材料を含む活性物質の濃度を最適化する必要性が、依然として残っている。親油性付着の利点を提供することによって、刺激性界面活性剤の負の影響が低減され得る。

一態様では、開示される技術は、親油性材料をケラチン基質上に付着させるためのパーソナルケア付着組成物であって、
ａ）約０．０３～約２重量％、又は約０．１～約０．８重量％、又は約０．２～約０．６重量％の少なくとも１種の両性ポリマーと、
ｂ）約０．０１～約２重量％、又は約０．０５～約０．５重量％、又は約０．１～０．３重量％の少なくとも１種のアニオン性ポリマーと、
ｃ）約０．０１重量％～約４５重量％、又は約０．０５～約４０重量％、又は約０．１～約３０重量％、又は約０．５～約２５重量％、又は約１～約２０重量％、又は約３～約１５重量％、又は約５～約１０重量％の少なくとも１種の親油性材料と、
ｄ）約３０～約９５重量％、又は約５０～約９０重量％、又は約７０～約８５重量％の水と、を含み、両性ポリマー対アニオン性ポリマーの重量比が、約１０：１～約１：１、又は約７：１～約２：１、又は約５：１～約３：１であり、全ての重量パーセント範囲が、組成物の総重量に基づいており、全ての成分の合計が１００重量％である、組成物。

開示される技術の全ての態様において、全ての重量百分率は、全組成物の重量に基づいて計算される。

特に明記しない限り、全ての比は重量比として表される。

量の全ての数値範囲は、特に明記しない限り、包括的であり、組み合わせ可能である。

開示される技術の選択された実施形態及び態様について、開示される組成物中に含有され得る様々な構成成分及びび成分について重複する重量範囲が表されているが、開示される組成物中の各構成成分の量は、組成物中の全ての構成成分又は成分の合計が合計１００重量パーセントになるように、その開示される範囲から選択される。使用される量は、所望の生成物の目的及び特徴によって変化し、当業者によって容易に決定され得る。

本開示の技術のパーソナルケア付着組成物は、好適には、本明細書に記載の成分、要素、及びプロセスの描写を含むか、これらから本質的になるか、又はこれらからなってもよい。本明細書に例示的に開示される開示技術は、本明細書に具体的に開示されない任意の要素の非存在下で適切に実施され得る。

本明細書で使用するとき、用語「パーソナルケア」としては、これらに限定されないが、ヒト及び動物の皮膚、毛髪、頭皮、及び爪を含む身体に適用される化粧品、トイレタリー、薬用化粧品、美容助剤、防虫剤、日焼け止め剤、紫外線吸収剤、クリーム、ローション、パーソナル衛生及びクレンジング製品（例えば、シャンプー、コンディショニングシャンプー、フケ防止シャンプー、リンスオフコンディショナー、ボディウォッシュ、シャワークリーム、シャワーローション、シャワーゲル、剥離組成物、液体ハンドソープ及びウォッシュ、スクラブ洗顔料、洗顔料、収斂ローション、スキントナー又はフレッシュナー、バブルバス、可溶性バスオイルなど）が挙げられる。

接頭辞「（メタ）アクリル」は、「アクリル」並びに「メタクリル」を含む。例えば、「（メタ）アクリル酸」という用語は、アクリル酸及びメタクリル酸の両方を含む。

本明細書で使用される「モノマー残基」という用語は、親モノマーから誘導されるポリマー鎖内の繰り返し単位を指す。

「親油性物質」という用語は、ケラチン基質、例えば皮膚、毛髪及び爪に有益な任意の水不溶性、油混和性、又は親油性物質を含む。

両性ポリマー成分
一態様では、本技術のパーソナルケア付着組成物は、カチオン性基を含有する繰り返し単位及びアニオン性基を含有する繰り返し単位を含む少なくとも１種の両性ポリマーを含む。

一態様では、両性ポリマーは、カチオン性基を含有する繰り返し単位、アニオン性基を含有する繰り返し単位、及び非イオン性繰り返し単位を含む。

カチオン性基及びアニオン性基を含有する繰り返し単位に加えて、又はその代わりに、両性ポリマーは、カチオン性イオン化可能基及びアニオン性イオン化可能基を含有する繰り返し単位を含んでもよい。イオン化可能基は、酸で中和することによってカチオン性にすることができるか（例えば、カチオン性基）、又は塩基で中和することによってアニオン性にすることができる（例えば、アニオン性基）任意のカチオン性及びアニオン性前駆体基である。

「非イオン性」とは、繰り返し単位がイオン性基又はイオン化可能基を欠いている（「非イオン化可能」）ことを意味する。

一態様では、両性ポリマー中に存在するアニオン性モノマー残基の量は、ポリマー中に存在するカチオン性モノマー残基の量以下である。

一態様では、両性ポリマー中のアニオン性モノマー残基対カチオン性モノマー残基のモル比は、約１：１５～約３：１、又は約１：１０～約２：１、又は約１：５～１：１の範囲である。

一態様では、両性ポリマー中のアニオン性モノマー残基及びカチオン性モノマー残基の合計モル比に対する非イオン性モノマー残基のモル比は、約１：２０～約９：１、又は約３：７～約７：３、又は約４：６～約６：４の範囲である。

一態様では、両性ポリマー中に存在するアニオン性モノマー残基は、アクリル酸（acrylicacid、ＡＡ）、メタクリル酸（methacrylic acid、ＭＡＡ）、２－アクリルアミド－２－メチルプロパンスルホン酸（2-acrylamido-2-methylpropanesulfonic acid、ＡＭＰＳＡ）、２－メタクリルアミド－２－メチルプロパンスルホン酸（2-methacrylamido-2-methylpropanesulfonic acid、ＭＡＭＰＳＡ）、アクリルアミドメチルプロピルスルホン酸、及びこれらの混合物に由来する。

一態様では、アニオン性官能基は対イオンを含み得る。対イオンは、プロトン、アンモニウムイオン、有機カチオン、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン及びトリエタノールアミンを含むアルカノールアミン、アルカリ金属カチオン、例えば、ナトリウム、カリウム及びリチウム、又はアルカリ土類金属カチオン、例えば、カルシウム及びマグネシウム；並びにこれらの組み合わせであることができる。

一態様では、両性ポリマー中に存在するカチオン性モノマー残基は、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド（diallyldimethylammonium chloride、ＤＡＤＭＡＣ）、アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド（acrylamidopropyltrimethylammonium chloride、ＡＰＴＡＣ）、メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド（methacrylamidopropyltrimethylammoniumchloride、ＭＡＰＴＡＣ）、及びこれらの混合物に由来する。

一態様では、本技術の両性ポリマー成分中に存在する非イオン性モノマー残基は、メチルアクリレート（methyl acrylate、ＭＡ）、メチルメタクリレート、アクリルアミド（acrylamide、ＡｃＡｍ）、メタクリルアミド、及びこれらの混合物に由来する。

一態様では、両性ポリマーは、ポリ（ジアリルジメチルアンモニウムクロリド－ｃｏ－アクリル酸）（ＰＱ－２２）、ポリ（アクリルアミド－ｃｏ－アクリル酸－ｃｏ－ジアリルジメチルアンモニウムクロリド）（ＰＱ－３９）、ポリ（メチルアクリレート－ｃｏ－アクリル酸－ｃｏ－メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド）（ＰＱ－４７）、ポリ（アクリルアミド－ｃｏ－アクリル酸－ｃｏ－メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド）（ＰＱ－５３）、及びこれらの混合物からから選択され得る。

前述の両性ポリマーは、それらのＩＮＣＩ名（Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ Ｎｏｍｅｎｃｌａｔｕｒｅ ｏｆ Ｃｏｓｍｅｔｉｃ Ｉｎｇｒｅｄｉｅｎｔｓ）によって、ポリクオタニウム－２２、ポリクオタニウム－３９、ポリクオタニウム－４７及びポリクオタニウム－５３として更に分類され得る。これらのポリクオタニウム両性ポリマーの混合物を使用してもよい。

両性ポリマーは、当業者に周知の重合技術を使用して調製することができる。これらの公知の重合技術としては、溶液重合、ゲル重合、沈殿重合、逆乳化重合、水性乳化重合、懸濁重合及びミセル重合が挙げられる。

市販の両性ポリマーの非限定的なリストは、以下のように、Ｌｕｂｒｉｚｏｌ Ａｄｖａｎｃｅｄ Ｍａｔｅｒｉａｌｓ，Ｉｎｃ．によってＭｅｒｑｕａｔ（商標）の商品名で販売されている。

一態様では、本技術の付着組成物は、組成物の総重量に基づいて、約０．０３～約２重量％、又は約０．１～約０．８重量％、又は約０．２～約０．６重量％の少なくとも１種の両性ポリマーを含む。

アニオン性ポリマー成分
一態様では、本技術のパーソナルケア付着組成物は、合成由来アニオン性ポリマー、天然由来アニオン性ポリマー、誘導体化天然由来アニオン性ポリマー、及びこれらの組み合わせから選択される少なくとも１種のアニオン性ポリマーを含む。

一態様では、本技術のパーソナルケア付着組成物は、１種以上のモノエチレン性不飽和Ｃ_３～Ｃ_６カルボン酸含有モノマー又はその無水物から誘導される少なくとも１種のカルボン酸基を有する繰り返し単位を含む少なくとも１種の合成由来アニオン性ポリマーを含む。

一態様では、少なくとも１種の合成由来アニオン性ポリマーは、モノエチレン性不飽和Ｃ_３～Ｃ_６カルボン酸含有モノマー又はその無水物から誘導される直鎖又は架橋ホモポリマー又はコポリマーである。

一態様では、合成由来アニオン性ポリマーは、モノエチレン性不飽和Ｃ_３～Ｃ_６カルボン酸含有モノマー又はその無水物と、式（Ｉ）及び／又は式（ＩＩ）の１種上のモノマーとから誘導される直鎖又は架橋コポリマーであり、

式中、Ｒ^１は水素、メチル又はエチルであり、Ｒ^２は１～３０個の炭素原子を含有するアルキル基である。

本技術のアニオン性ホモポリマー及びコポリマーを調製するのに好適な例示的なモノエチレン性不飽和Ｃ_３～Ｃ_６カルボン酸基含有モノマーとしては、（メタ）アクリル酸（すなわち、アクリル酸、メタクリル酸）、イタコン酸、シトラコン酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、アコニット酸、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。

本技術のアニオン性コポリマーを調製するための式（Ｉ）で示される代表的なコモノマーとしては、メチル（メタ）アクリレート、エチル（メタ）アクリレート、プロピル（メタ）アクリレート、イソプロピル（メタ）アクリレート、ブチル（メタ）アクリレート、イソブチル（メタ）アクリレート、メチルエタクリレート、ヘキシル（メタ）アクリレート、ヘプチル（メタ）アクリレート、オクチル（メタ）アクリレート、２－エチルヘキシル（メタ）アクリレート、ノニル（メタ）アクリレート、デシル（メタ）アクリレート、イソデシル（メタ）アクリレート、ラウリル（メタ）アクリレート、ステアリル（メタ）アクリレート、ベヘニル（メタ）アクリレート、メリシル（メタ）アクリレート、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。

本技術のアニオン性コポリマーを調製するための式（ＩＩ）で示される代表的なコモノマーとしては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、イソ酪酸ビニル、吉草酸ビニル、ヘキサン酸ビニル、２－メチルヘキサン酸ビニル、２－エチルヘキサン酸ビニル、イソオクタン酸ビニル、ノナン酸ビニル、デカン酸ビニル、ネオデカン酸ビニル、バーサチック酸ビニル、ラウリン酸ビニル、パルミチン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。

一態様では、本技術のアニオン性ポリマーは架橋されている。架橋性モノマーは、２つ以上のエチレン性不飽和非共役二重結合を有する化合物である。例示的な多価不飽和架橋性モノマーとしては、エチレングリコールジ（メタ）アクリレート、ポリエチレングリコールジ（メタ）アクリレート、トリエチレングリコールジ（メタ）アクリレート、１，３－ブチレングリコールジ（メタ）アクリレート、１，６－ブチレングリコールジ（メタ）アクリレート、１，６－ヘキサンジオールジ（メタ）アクリレート、ネオペンチルグリコールジ（メタ）アクリレート、１，９－ノナンジオールジ（メタ）アクリレート、２，２’－ビス（４－（アクリロキシプロピルオキシフェニル）プロパン、及び２，２’－ビス（４－（アクリロキシジエトキシ－フェニル）プロパンなどのジ（メタ）アクリレート化合物、トリメチロールプロパントリ（メタ）アクリレート、トリメチロールエタントリ（メタ）アクリレート、テトラメチロールメタントリ（メタ）アクリレートなどのトリ（メタ）アクリレート化合物、ジトリメチロールプロパンテトラ（メタ）アクリレート、テトラメチロールメタンテトラ（メタ）アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ（メタ）アクリレートなどのテトラ（メタ）アクリレート化合物、ジペンタエリスリトールヘキサ（メタ）アクリレートなどヘキサ（メタ）アクリレート化合物：、アリル（メタ）アクリレート、ジアリルフタレート、ジアリルイタコネート、ジアリルフマレート、ジアリルマレエートなどのアリル化合物、１分子当たり２～８個のアリル基を有するスクロースのポリアリルエーテル、ペンタエリスリトールジアリルエーテル、ペンタエリスリトールトリアリルエーテル、及びペンタエリスリトールテトラアリルエーテルなどのペンタエリスリトールのポリアリルエーテル、並びにこれらの組み合わせ、トリメチロールプロパンのポリアリルエーテル、例えば、トリメチロールプロパンジアリルエーテル、トリメチロールプロパントリアリルエーテル、及びこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。他の好適なポリ不飽和化合物としては、ジビニルグリコール、ジビニルベンゼン、及びメチレンビスアクリルアミドが挙げられる。

モノエチレン性不飽和Ｃ_３～Ｃ_６カルボン酸基含有モノマー又は無水物から調製されるホモポリマーが企図される場合、ポリマー中のカルボン酸モノマー残基の量は、ポリマーを調製するために利用されるモノマーの総重量に基づいて、約９５～約９９．９９重量％の範囲であり、任意選択の架橋性モノマー残基の量は、約０．０１～約５重量％の範囲である。別の態様では、ポリマー中の任意の架橋性モノマー残基の量は、約０．０５～約４重量％、約０．１～約３．５重量％、及び約１～約２．５重量％の範囲であり得、残りは、合計１００重量％までのモノエチレン性不飽和Ｃ_３～Ｃ_６カルボン酸基含有モノマー残基によって構成される。

モノエチレン性不飽和Ｃ_３～Ｃ_６カルボン酸基含有モノマー又は無水物から調製されるコポリマーが企図される場合、ポリマー中のカルボキシル基含有モノマー残基の量は、ポリマー中のモノマー残基の総重量に基づいて、約６０～約９９重量％の範囲であり得、式（Ｉ）及び／又は式（ＩＩ）のコモノマー残基の量は、約１～約４０重量％の範囲であり得、また任意の架橋モノマー残基の量は、約０．０１～約５重量％の範囲である。別の態様では、任意選択の架橋性モノマー残基の量は、約０．０５～約４重量％、又は約０．１～約３．５重量％、又は約１～約２．５重量％の範囲であってよく、残りは、モノエチレン性不飽和カルボン酸含有モノマー残基と、式（Ｉ）及び／又は式（ＩＩ）のコモノマー残基の量とによって合計１００重量％になるように構成される。

合成由来アニオン性ポリマーは、当業者に周知の重合技術を用いて調製することができる。これらの公知の重合技術としては、溶液重合、沈殿重合、水性乳化重合などが挙げられる。溶液重合及び沈殿重合によって調製されたポリマーは、一般に、重合媒体から粉末形態で単離されるが、水性エマルジョン技術によって調製されたポリマーは、液体ラテックス形態で得られる。

前述の合成由来アニオン性ポリマーは、例えば、カルボマー、アクリレート／Ｃ１０～３０アルキルアクリレートクロスポリマー、アクリレートコポリマー、アクリレートクロスポリマー－４、ポリアクリル酸ナトリウム、及びアクリレート／ビニルネオデカノエートクロスポリマーなどのそれらのＩＮＣＩ名によって更に分類され得る。

市販のカルボマーは、Ｌｕｂｒｉｚｏｌ Ａｄｖａｎｃｅｄ Ｍａｔｅｒｉａｌｓ，Ｉｎｃ．によって製品名称９３４、９４０、９４１、９８０、９８１、２９８４、５９８４、ＥＴＤ２０５０、Ｕｌｔｒｅｚ １０及びＵｌｔｒｅｚ ３０を有するＣａｒｂｏｐｏｌ（商標）の銘柄で販売されている。市販のアクリレート／Ｃ１０～３０アルキルアクリレートクロスポリマーは、Ｌｕｂｒｉｚｏｌ Ａｄｖａｎｃｅｄ Ｍａｔｅｒｉａｌｓ，Ｉｎｃ．から、１３４２、１３８２、ＥＴＤ２０５０、ＳＣ－５００、Ｕｌｔｒｅｚ２０、及びＵｌｔｒｅｚ２１の製品名称を有するＣａｒｂｏｐｏｌ（商標）の銘柄、並びにＴＲ－１、ＴＲ－２、及びＥＺ－４Ｕの製品名称、Ｐｅｍｕｌｅｎの銘柄で販売されている。市販のアクリレートコポリマーは、Ａｑｕａ ＳＦ－１及びＡｑｕａ ＳＦ－３の製品名称を有するＣａｒｂｏｐｏｌ（商標）の銘柄で販売されている。市販のＡｃｒｙｌａｔｅｓ Ｃｒｏｓｓｐｏｌｙｍｅｒ－４は、Ａｑｕａ ＳＦ－２の製品名称を有するＣａｒｂｏｐｏｌ（商標）の銘柄で販売されている。市販のポリアクリル酸ナトリウムは、Ｌｕｂｒｉｚｏｌ Ａｄｖａｎｃｅｄ ＭａｔｅｒｉａｌｓによってＣａｒｂｏｓｐｅｒｓｅ（商標）という銘柄で、Ｋ－７３２、Ｋ－７３９．Ｋ－７５９、Ｋ－７０２、Ｋ－７０２８、Ｋ－７０５８Ｄ、Ｋ－７０５８Ｎ及びＫ－７６００Ｎの製品名称で販売されている。市販の（アクリレーツ／ネオデカン酸ビニル）クロスポリマーは、Ｄｏｗ Ｃｈｅｍｉｃａｌ ＣｏｍｐａｎｙからＡｃｕｌｙｎ（商標）３８の銘柄で入手可能である。

一態様では、パーソナルケア付着組成物は、天然由来アニオン性ポリマー及び／又は誘導体化天然由来アニオン性ポリマーから選択されるポリマーを含有してもよい。例示的な天然由来及び誘導体化天然由来アニオン性ポリマーとしては、セルロースガム、キサンタンガム、デヒドロキサンタンガム、カルボキシメチルセルロース、アカシアガム、アラビアガム、アルギン酸、カラヤガム、トラガカントガム、ジウタンガム、カラギーナンガム、ジェランガム、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。

一態様では、本技術の付着組成物は、組成物の総重量に基づいて、約０．０１～約２重量％、又は約０．０５～約０．５重量％、又は約０．１～約０．３重量％の少なくとも１種のアニオン性ポリマーを含む。アニオン性ポリマーは、合成、天然、又は合成及び天然の組み合わせであってもよい。

一態様では、天然由来アニオン性ポリマーが、付着組成物中のアニオン性ポリマーと組み合わせて利用される場合、組成物は、組成物の総重量に基づいて、約０．０１～約１重量％、又は約０．５～約０．５重量％、又は約０．１～約０．３重量％の天然由来アニオン性ポリマーを含む。

一態様では、両性ポリマー対アニオン性ポリマー（存在する場合、天然アニオン性ポリマーを含む）の重量比は、約１０：１～約１：１、又は約７：１～約２：１、又は約５：１～約３：１である。

親油性材料
親油性材料は、本明細書で使用するとき、典型的には人体の外部表面に送達されて、表面の特性を強化又は改善する親油性活性物質を意味する。親油性物質は、ケラチン基質に有益な任意の水不溶性、油混和性、又は親油性物質を含む。本技術のパーソナルケア付着組成物は、１種の親油性材料又は２種以上の親油性材料の混合物を含んでもよい。本技術における使用に適した少なくとも１種の親油性材料は、精油、芳香油、エステル油、グリセリド油、植物油、脂肪アルコール、シリコーン油、炭化水素油、ワセリン、植物ワックス、植物バター、水不溶性又はわずかに可溶性の有機日焼け止め剤、微粉化日焼け止め剤、植物抽出物、疎水性修飾顔料（例えば、Ｎａｔｕｒａｌ Ｏｒａｎｇｅ ４（ＣＩ７５１２０）、Ｄ＆Ｃ Ｖｉｏｌｅｔ ２（ＣＩ６０７２５）、Ｄ＆Ｃ Ｒｅｄ １７（ＣＩ２６１００）、Ｄ＆Ｃ Ｇｒｅｅｎ ６（ＣＩ６１５６５）、Ｄ＆Ｃ Ｒｅｄ ６又はＲｅｄ ７（ＣＩ１５８５０）、及びＱｕｉｎｏｌｉｎｅ Ｙｅｌｌｏｗ ＳＳ（４７０００））、疎水性ビタミン又はビタミン複合体、抗酸化剤、抗真菌剤（例えば、ジンクピリチオン）、抗炎症活性物質、抗菌剤、制汗剤活性物質、デオドラント活性物質、皮膚健康活性物質、及びこれらの混合物から選択される。

一態様において、例示的な精油としては、ユーカリ油、ハイブリッドラベンダー油、ラベンダー油、ベチベル油、ハマビワ属クベバ油、レモン及びライム油（リモネン）、シンナムアルデヒド、シナモン油（樹皮）、シナモン油（葉）、ビャクダン油、ローズマリー油、カモミール油、セイボリー油、ナツメグ油、シナモン油、ヒソップ油、キャラウエイ油、オレンジ油、ティーツリー油、ゲラニオール油、ユージノール油、カルバクロール油、ケードネズ油、及びベルガモット油が挙げられるが、これらに限定されない。

芳香油は、天然由来の精油とは異なり、合成的に製造された香りである。例示的な芳香油は、アネトール、メチルヘプチンカーボネート、エチルアセトアセテート、パラシメン、ネロール、デシルアルデヒド、パラクレゾール、メチルフェニルカルビニルアセテート、イオノンα、イオノンβ、ウンデシレンアルデヒド、ウンデシルアルデヒド、２，６－ノナジエナール、ノニルアルデヒド、オクチルアルデヒド、フェニルアセトアルデヒド、アニスアルデヒド、ベンジルアセトン、エチル－２－メチルブチレート、ダマセノン、ダマスコンα、ダマスコンβ、酢酸に関して、フルテン、フルクトン、ハーババート、メチルイソブテニルテトラヒドロピラン、イソプロピルキノリン、２，６－ノナジエン－１－オール、２－メトキシ－３－（２－メチルプロピル）－ピラジン、メチルオクチンカーボネート、シクロガルバネート、ガンマノナラクトン、シス１、３－オキサチアン－２－メチル－４－プロピル、ベンズアルデヒド、酢酸ベンジル、カンファー、カルボン、ボルネオール、酢酸ボルニル、デシルアルコール、ユーカリプトール、リナロール、酢酸ヘキシル、酢酸イソアミル、チモール、カルバクロール、リモネン、メントール、イソアミルアルコール、フェニルエチルアルコール、αピネン、αテルピネオール、シトロネロール、αツジョン、ベンジルアルコール、βガンマヘキセノール、ジメチルベンジルカルビノール、フェニルエチルジメチルカルビノール、アドキサル、アリルシクロヘキサンプロピオネート、βピネン、シトラール、酢酸シトロネリル、シトロネリルニトリル、ジヒドロミルセノール、ゲラニオール、酢酸ゲラニル、ゲラニルニトリル、ヒドロキノンジメチルエーテル、ヒドロキシシトロネラール、酢酸リナリル、フェニルアセトアルデヒドジメチルアセタール、フェニルプロピルアルコール、プレニルアセテート、テトラヒドリナロール、ベルドックス、及びシス－３－ヘキセニルアセテート、エチルメチルフェニルグリシデート、エチルバニリン、ヘリオトロピン、インドール、アントラニル酸メチル、バニリン、サリチル酸アミル、クマリン、アンブロックス、バクダノール、サリチル酸ベンジル、アントラニル酸ブチル、セタロックス、エバノール、サリチル酸シス－３－ヘキセ二ル、リリアル、ガンマウンデカラクトン、ガンマドデカラクトン、γ－デカラクトン、カロン、サイマル、ジヒドロイソジャスモネート、イソオイゲノール、リラール、メチルβナフチルケトン、βナフトールメチルエーテル、パラヒドロキシＩフェニルブタノン、８－シクロヘキサデセン－１－オン、オキソシクロヘキサデセン－２－オン／ハバノリド、フロヒドラール、イントレブンアルデヒド・オイゲノール、アミルシンナミックアルデヒド、ヘキシルシンナミックアルデヒド、ヘキシルサリシレート、ジヒドロジャスモン酸メチル、サンダロール、ベロウトン、ウンデカベルトール、エキサルトリド／シクロペンタデカノリド、ジンゲロン、メチルセドリロン、サンドエラ、ジメチルベンジルカルビニルブチレート、ジメチルベンジルカルビニルイソブチレート、トリエチルシトレート、カシミラン、フェノキシエチルイソブチレート、イソ－オイゲノールアセテート、ヘリオナール、Ｉｓｏ Ｅ Ｓｕｐｅｒ（商標）、イオノンγ－メチル、ペンタリド、ガラキソリド、フェノキシエチルプロピオネート、及びこれらの混合物である。

エステル油は、少なくとも１２個の炭素原子を有することを特徴とし、脂肪酸又はアルコールから誘導される炭化水素鎖を有するエステル、例えば、モノエステル、多価アルコールエステル、並びにジ－及びトリ－カルボン酸エステルを含む。本明細書の脂肪酸エステルのヒドロカルビルラジカルはまた、アミド及びアルコキシ部分（例えば、エトキシ又はエーテル結合）などの他の適合性官能基を含むか、又は共有結合していてもよい。

モノカルボン酸エステルとしては、式Ｒ’ＣＯＯＲのアルコール及び／又は酸のエステルが挙げられ、式中、アルキル又はアルケニルラジカル並びにＲ’及びＲ中の炭素原子の合計は、少なくとも１０、又は少なくとも２０である。

エステル油としては、例えば、約１０～約２２個の炭素原子を有する脂肪族鎖を有する脂肪酸のアルキル及びアルケニルエステル、並びに約１０～約２２個の炭素原子を有するアルキル及び／又はアルケニルアルコール由来脂肪族鎖を有するアルキル及びアルケニル脂肪族アルコールカルボン酸エステル、並びにこれらの組み合わせが挙げられる。例えば、ラウリルラクテート、ミリスチルラクテート、セチルラクテート、ヘキシルラウレート、イソヘキシルラウレート、ミリスチルミリステート、セチルミリステート、ステアリルミリステート、イソステアリルミリステート、オレイルミリステート、ベヘニルミリステート、エルシルミリステート、イソプロピルパルミテート、イソヘキシルパルミテート、ミリスチルパルミテート、セチルパルミテート、ステアリルパルミテート、イソステアリルパルミテート、オレイルパルミテート、ベヘニルパルミテート、エルシルパルミテート、イソプロピルイソステアレート、デシルステアレート、ミリスチルステアレート、ミリスチルイソステアレート、セチルステアレート、セチルイソステアレート、ステアリルステアレート、ステアリルイソステアレート、イソステアリルステアレート、イソステアリルイソステアレート、オレイルステアレート、オレイルイソステアレート、ベヘニルステアレート、ベヘニルイソステアレート、エルシルステアレート、エルシルイソステアレート、デシルオレエート、イソデシルオレエート、ミリスチルオレエート、セチルオレエート、ステアリルオレエート、イソステアリルオレエート、オレイルオレエート、ベヘニルオレエート、エルシルオレエート、ミリスチルベヘネート、セチルベヘネート、ステアリルベヘネート、イソステアリルベヘネート、オレイルベヘネート、べへニルべへネート、エルシルベヘネート、ミリスチルエルケート、セチルエルケート、オレイルエルケート、エルシルエルケートが挙げられる。

カルボン酸のジ及びトリアルキル及びアルケニルエステルも使用することができる。これらには、例えば、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、及びオクタン酸のＣ_１～Ｃ_２２エステルなどのＣ_４～Ｃ_８ジカルボン酸のエステルが含まれる。代表的な例としては、ステアリン酸イソセチルステアリル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソヘキシル、アジピン酸ジヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル及びクエン酸トリステアリルが挙げられる。多価アルコールエステルとしては、アルキレングリコールエステル（ジ脂肪酸エステル）、エチレングリコール（モノ及びびジ脂肪酸エステル）、ポリエチレングリコール（モノ及びジ脂肪酸エステル）、プロピレングリコール（モノ及びジ脂肪酸エステル）、ポリプロピレングリコールモノオレエート、ポリプロピレングリコール２０００モノステアレート、エトキシル化プロピレングリコールモノステアレート、グリセリルモノ及びジ脂肪酸エステル、ポリグリセロールポリ脂肪酸エステル、エトキシル化グリセリルモノステアレート、１，３－ブチレングリコールモノステアレート、１，３－ブチレングリコールジステアレート、ポリオキシエチレンポリオール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルが挙げられ、エステル油として使用するのに十分な多価アルコールエステルである。

代表的なグリセリド油としては、グリセロールと、６～２２個、又は８～１８個、又は１０～１６個の炭素原子を有する脂肪酸とのジ及びトリエステル、並びにこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。一態様では、グリセリド油を調製するために利用される脂肪酸は、飽和又は不飽和、直鎖又は分岐鎖、置換又は非置換であり得る。例示的なグリセリド油としては、限定されないが、アセトグリセリル、グリセリルトリイソオクタノエート、グリセリルトリイソステアレート、グリセリルトリイソパルミテート、グリセリルトリ（カプリレート、カプレート）、グリセリルモノステアレート、ジ－２－ヘプチルウンデカン酸グリセリル、グリセリルトリミリステート、ミリスチン酸イソステアリン酸ジグリセリル、カプリル酸／カプリン酸トリグリセリド、及びこれらの混合物が挙げられる。

一態様において、植物油としては、オリーブオイル、ひまわり油、大豆油、落花生油、ピーナッツオイル、菜種油、アーモンド油、ホホバ油、ルリジサ油、パーム油、ココナッツオイル、ひまし油、硬化ひまし油、オオムギ油、クルミ油、小麦胚芽油、ブドウ種子油、月見草油、マカダミアナッツ油、ババス油、ニンジン油、パーム核油、シアバター油、ゴマ油、モモストーン油、トウモロコシ油、カリテバター、アプリコット油、綿実油、アルファルファ油、ポピー油、カボチャ油、髄油、グレープフルーツ種子油、アボカド油、ヘーゼルナッツ油、ブラックカラント種子油、キビ油、オオムギ油、ライムギ油、キノア油、オリーブオイル、ライムギ油、サフラワー油、蝋燭子油、トケイソウ油、パッションフラワー油、ムスクローズ油、椿油、カメリナ油、パイン油、タマヌ油、及びこれらの混合物が挙げられる。

一態様では、脂肪アルコールは、直鎖及び分岐鎖、飽和及び不飽和Ｃ_１２～Ｃ_３０脂肪アルコールから選択される。脂肪アルコールの非限定的な例は、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、イソセチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セテアリルアルコール、パルミトレイルアルコール、エライジルアルコール、ステロール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、エライドリノレイルアルコール、リノレニルアルコール、リシノレイルアルコール、アラキジルアルコール、イコセニルアルコール、ベヘニルアルコール、エルシルアルコール、リグノセリルアルコール、セリルアルコール、モンタニルアルコール、ミリシルアルコール、トリデシルアルコール、及びこれらの混合物である。脂肪アルコールは広く入手可能であり、エステル化された植物性及び動物性の油及び脂肪の水素化によって得ることができる。

シリコーン油は、ケイ素原子が酸素原子を介して互いに結合している合成高分子化合物である。一態様では、シリコーン油は不揮発性であり、本組成物の水相に不溶性である。不揮発性とは、シリコーンが周囲温度条件で非常に低い蒸気圧（例えば、２０℃で２ｍｍＨｇ未満）を有することを意味する。不揮発性シリコーンコンディショニング剤は、更なる態様では、約２５０℃超、又は約２６０℃超、又は約２７５℃超の沸点を有する。シリコーン油、ガム、及び樹脂、並びにそれらの製造を議論するセクションを含むシリコーンに関する背景情報は、Ｅｎｃｙｃｌｏｐｅｄｉａ ｏｆ Ｐｏｌｙｍｅｒ Ｓｃｉｅｎｃｅ ａｎｄ Ｅｎｇｉｎｅｅｒｉｎｇ，ｖｏｌ．１５，２ｄ ｅｄ．，ｐｐ ２０４－３０８，Ｊｏｈｎ Ｗｉｌｅｙ ＆ Ｓｏｎｓ，Ｉｎｃ．（１９８９）に見出される。

好適なシリコーン油としては、高級アルコキシ変性シリコーン及び高級脂肪酸変性シリコーン、例えばジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、テトラメチルテトラハイドロジェンシクロテトラシロキサン、及びステアロキシシリコーン、並びにフッ素変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。

炭化水素油としては、揮発性炭化水素油、不揮発性炭化水素油、及びこれらの混合物が挙げられる。好適な揮発性炭化水素油としては、直鎖又は分岐鎖の、場合により環状の、Ｃ_５～Ｃ_２０低級アルカンが挙げられる。例としては、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、デカン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン、テトラデカン及びＣ_８～Ｃ_１８イソパラフィン、例えばイソデカン、イソドデカン及びイソヘキサデカンが挙げられるが、これらに限定されない。

一態様では、炭化水素油は、Ｃ_１２及びＣ_１６イソパラフィンを含むパラフィン系炭化水素である。このようなイソパラフィン系炭化水素は、ＥｘｘｏｎＭｏｂｉｌからＩｓｏｐａｒｓ（商標）の商品名で入手可能であり、Ｐｅｒｍｅｔｈｙｌ ＣｏｒｐｏｒａｔｉｏｎからＰｅｒｍｅｔｈｙｌ（商標）の商品名で市販されている。例示的なＣ_１２イソパラフィン（イソドデカン）は、商品名Ｐｅｒｍｅｔｈｙｌ ９９ＡでＰｅｒｍｅｔｈｙｌ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎから市販されている。Ｐｅｒｍｅｔｈｙｌ １０１Ａの商標で市販されているＣ_１６イソパラフィン（イソヘキサデカン）も好適である。炭化水素油の他の例としては、ポリデセン、ポリイソブテン、ワセリン及び鉱油が挙げられる。炭化水素油の混合物が企図される。

植物性ワックスとしては、これらに限定されないが、オリーブツリーワックス、ライスワックス、カルナウバワックス、果物ワックス、水添ホホバワックス又は無水の花ろう、例えば、Ｈｕｉｌｅｓ Ｂｅｒｔｉｎによって販売されているクロフサスグリの花のエッセンシャルワックス、ラノリン、蜜蝋、変性蜜蝋、海洋性ワックス、及びこれらの混合物が挙げられる。

植物性バターは、植物性油を用いて作られたバター様組成物である。このようなバターは、一般に、米国特許第５，５５４，４０８号に教示されているような炭化水素鎖長によって特徴付けられる。本組成物において有用な非限定的な植物性バターとしては、アーモンドバター、ヘンプシードバター、シアバター、カカオバター、ココナッツバター、アロエバター、ホホババター、ラベンダーバター、レモンバター、ライムバター、オレンジピールバター、タンジェリンバター、ダイズバター、ツクマバター、ターメリックバター、ウクーババター、ローズヒップバター、アルガンバター、アルニカバター、マカダミアバター、アボカドバター、マンゴーバター、バクリバター、カモミールバター、チアバター、ニンジンバター、グリーンティーバター、オリーブバター、モリンガバター、エンバクバター、プリックナシバター、カボチャの種バター、コクムバター、ムルムルバター、クプアスバター、ババスバター、及びこれらの混合物が挙げられる。

前述の油性材料のうちの１つ以上の混合物は、本技術の範囲内であることが企図される。

（水性媒体）
水相は主に水であり、通常は脱イオン水、蒸留水又は水道水（公称硬度）である。一態様では、本技術の付着組成物は、約３０～約９５重量％、又は約５０～約９０重量％、又は約７０～約８５重量％の水を含む。

界面活性剤
本技術の一態様では、付着組成物は、少なくとも１種のアニオン性界面活性剤、少なくとも１種のカチオン性界面活性剤、少なくとも１種の両性及び／又は双性イオン性界面活性剤、少なくとも１種の非イオン性界面活性剤、及びこれらの混合物から選択される界面活性剤を含有してもよい。

アニオン性
一態様では、本技術の付着組成物は、アニオン性界面活性剤を含有してもよい。好適なアニオン性界面活性剤としては、アルキルサルフェート、アルキルエーテルサルフェート、アルキルスルホネート、アルカリールスルホネート、α－オレフィンスルホネート、アルキルアミドスルホネート、アルカリールポリエーテルサルフェート、アルキルアミドエーテルサルフェート、アルキルモノグリセリルエーテルサルフェート、アルキルモノグリセリドサルフェート、アルキルモノグリセリドスルホネート、アルキルスクシネート、アルキルスルホスクシネート、アルキルエーテルスルホスクシネート、アルキルスルホスクシナメート、アルキルアミドスルホスクシネート、アルキルスルホアセテート、アルキルホスフェート、アルキルエーテルホスフェート、アルキルエーテルカルボキシレート、アルキルアミドエーテルカルボキシレート、アシルラクチレート、アルキルイセチオネート、アシルイセチオネート、カルボキシレート塩及びアミノ酸由来界面活性剤、例えばＮ－アルキルアミノ酸、Ｎ－アシルアミノ酸、並びにアルキルペプチドが挙げられるが、これらに限定されない。更に、脂肪酸石鹸を使用することができる。前述のアニオン性界面活性剤の混合物も有用である。

一態様では、前述の界面活性剤のカチオン部分は、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、アンモニウム、及びアルカノールアンモニウムイオン、例えばモノエタノールアンモニウム、ジエタノールアンモニウムトリエタノールアンモニウムイオン、並びにモノイソプロピルアンモニウム、ジイソプロピルアンモニウム、及びトリイソプロピルアンモニウムイオンから選択される。一実施形態では、前述の界面活性剤のアルキル基及びアシル基は、一態様では約６～約２４個の炭素原子、別の態様では８～２２個の炭素原子、更なる態様では約１２～１８個の炭素原子を含有し、不飽和であってもよい。界面活性剤中のアリール基は、フェニル又はベンジルから選択され得る。上述のエーテル含有界面活性剤は、一態様では、界面活性剤分子当たり１～１０個のエチレンオキシド及び／又はプロピレンオキシド単位を含有し得、別の態様では、界面活性剤分子当たり１～３個のエチレンオキシド単位を含有し得る。

好適なアニオン性界面活性剤の例としては、１、２、及び３モルのエチレンオキシドでエトキシル化された、ラウレスサルフェート、トリデセスサルフェート、ミレスサルフェート、Ｃ_１２～Ｃ_１３パレス硫酸、Ｃ_１２～Ｃ_１４パレス硫酸、及びＣ_１２～Ｃ_１５パレス硫酸のナトリウム、カリウム、リチウム、マグネシウム、及びアンモニウム塩、ラウリル硫酸ナトリウム、ココ硫酸、トリデシル硫酸、ミリスチル硫酸、セチル硫酸、セテアリル硫酸、ステアリル硫酸、オレイル硫酸、及び獣脂硫酸のナトリウム、カリウム、リチウム、マグネシウム、アンモニウム、及びトリエタノールアンモニウム塩、ラウリルスルホコハク酸二ナトリウム、ラウレススルホコハク酸二ナトリウム、ココイルイセチオン酸ナトリウム、ラウロイルイセチオン酸ナトリウム、ラウロイルメチルイセチオン酸ナトリウム、Ｃ_１２～Ｃ_１４オレフィンスルホン酸ナトリウム、ラウレス－６カルボン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、モノラウリルリン酸トリエタノールアミン、並びに約８～約２２個の炭素原子を含有する飽和及び不飽和脂肪酸のナトリウム、カリウム、アンモニウム、及びトリエタノールアンモニウム塩を含む脂肪酸石鹸が挙げられる。

一態様では、アミノ酸界面活性剤は、式：のＮ－アシルアミノ酸から選択される。

式中、Ｒ_１０は７～１７個の炭素原子を含有する飽和又は不飽和の直鎖又は分岐アルキル鎖であり、Ｒ_１２はＨ又はメチル基であり、Ｒ_１３はＨ、ＣＯＯ^－Ｍ^＋、ＣＨ_２ＣＯＯ^－Ｍ^＋又はＣＯＯＨであり、ｎは０～２であり、ＸはＣＯＯ^－又はＳＯ_３ ^－であり、Ｍは独立してＨ、ナトリウム、カリウム、アンモニウム又はトリエタノールアンモニウムを表す。

一態様では、すぐ上の式によって表されるＮ－アシルアミノ酸界面活性剤は、タウレート、グルタミン酸、アラニン、アラニネート、サコシネート、アスパルテート、グリシネート、及びこれらの混合物から誘導される。

代表的なタウレート界面活性剤は以下の式に従う。

式中、Ｒ_１０は、一態様では７～１７個の炭素原子、別の態様では９～１３個の炭素原子を含有する飽和又は不飽和の直鎖又は分岐アルキル鎖であり、Ｒ_１２はＨ又はメチルであり、ＭはＨ、ナトリウム、カリウム、アンモニウム又はトリエタノールアンモニウムである。

タウレート界面活性剤の非限定的な例は、ココイルタウリンカリウム、ココイルメチルタウリンカリウム、カプロイルメチルタウリンナトリウム、ココイルタウリンナトリウム、ラウロイルタウリンナトリウム、ココイルメチルタウリンナトリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウム、ミリストイルメチルタウリンナトリウム、オレオイルメチルタウリンナトリウム、パルミトイルメチルタウリンナトリウム、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、及びこれらの混合物である。

代表的なグルタミン酸塩界面活性剤は、次式に従う。

式中、Ｒ_１０は、一態様では７～１７個の炭素原子、別の態様では９～１３個の炭素原子を含有する飽和又は不飽和の直鎖又は分岐アルキル鎖であり、ｎは０～２であり、Ｍは独立してＨ、ナトリウム、カリウム、アンモニウム又はトリエタノールアンモニウムである。

グルタミン酸塩界面活性剤の非限定的な例は、カプリロイルグルタミン酸二カリウム、ウンデシレノイルグルタミン酸二カリウム、カプリロイルグルタミン酸二ナトリウム、ココイルグルタミン酸二ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸二ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸二ナトリウム、ウンデシレノイルグルタミン酸二ナトリウム、カプリロイルグルタミン酸カリウム、ココイルグルタミン酸カリウム、ラウロイルグルタミン酸カリウム、ミリストイルグルタミン酸カリウム、ステアロイルグルタミン酸カリウム、ウンデシレノイルグルタミン酸カリウム、カプリロイルグルタミン酸ナトリウム、ココイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、オリボイルグルタミン酸ナトリウム、パルミトイルグルタミン酸ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸ナトリウム、ウンデシレノイルグルタミン酸ナトリウム、及びこれらの混合物である。

代表的なアラニン及びアラニネート界面活性剤は、次式に従う。

式中、Ｒ_１０は、一態様では７～１７個の炭素原子、別の態様では９～１３個の炭素原子を含有する飽和又は不飽和の直鎖又は分岐アルキル鎖であり、Ｒ_１２はＨ又はメチルであり、ＭはＨ、ナトリウム、カリウム、アンモニウム又はトリエタノールアンモニウムである。

アラニン及びアラニネート界面活性剤の非限定的な例は、ココイルメチルβ－アラニン、ラウロイルβ－アラニン、ラウロイルメチルβ－アラニン、ミリストイルβ－アラニン、ラウロイルメチルβ－アラニンカリウム、ココイルアラニンナトリウム、ココイルメチルβ－アラニンナトリウム、ミリストイルメチルβ－アラニンナトリウム、及びこれらの混合物である。

代表的なグリシネート界面活性剤は以下の式に従う。

式中、Ｒ_１０は、一態様では７～１７個の炭素原子、別の態様では９～１３個の炭素原子を含有する飽和又は不飽和の直鎖又は分岐アルキル鎖であり、ＭはＨ、ナトリウム、カリウム、アンモニウム又はトリエタノールアンモニウムである。

グリシネート界面活性剤の非限定的な例は、パルミトイルグリシンナトリウム、ラウロイルグリシンナトリウム、ココイルグリシンナトリウム、ミリストイルグリシンナトリウム、ラウロイルグリシンカリウム、ココイルグリシンカリウム、ステアロイルグリシンナトリウム、及びこれらの混合物である。

代表的なサルコシネート界面活性剤は次の式に従う。

式中、Ｒ_１０は、一態様では７～１７個の炭素原子、別の態様では９～１３個の炭素原子を含有する飽和又は不飽和の直鎖又は分岐アルキル鎖であり、ＭはＨ、ナトリウム、カリウム、アンモニウム又はトリエタノールアミンである。

サルコシネート界面活性剤の非限定的な例は、ラウロイルサルコシンカリウム、ココイルサルコシンカリウム、ココイルサルコシンナトリウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、ミリストイルサルコシンナトリウム、パルミトイルサルコシンナトリウム、及びこれらの混合物である。

代表的なアスパルテート界面活性剤は、次式に従う。

式中、Ｒ_１０は、一態様では７～１７個の炭素原子、別の態様では９～１３個の炭素原子を含有する飽和又は不飽和の直鎖又は分岐アルキル鎖であり、Ｍは独立してＨ、ナトリウム、カリウム、アンモニウム又はトリエタノールアンモニウムである。

アスパルテート界面活性剤の非限定的な例は、ラウロイルアスパラギン酸ナトリウム、ミリストイルアスパラギン酸ナトリウム、ココイルアスパラギン酸ナトリウム、カプロイルアスパラギン酸ナトリウム、ラウロイルアスパラギン酸二ナトリウム、ミリストイルアスパラギン酸二ナトリウム、ココイルアスパラギン酸二ナトリウム、カプロイルアスパラギン酸二ナトリウム、ラウロイルアスパラギン酸カリウム、ミリストイルアスパラギン酸カリウム、ココイルアスパラギン酸カリウム、カプロイルアスパラギン酸カリウム、ラウロイルアスパラギン酸二カリウム、ミリストイルアスパラギン酸二カリウム、ココイルアスパラギン酸二カリウム、カプロイルアスパラギン酸二カリウム、及びこれらの混合物である。

本開示の技術の一態様では、組成物は、約８～約２２個の炭素原子を含有する少なくとも１種の脂肪酸石鹸を含んでもよい。別の態様では、付着組成物は、約１０～約１８個の炭素原子を含有する少なくとも１種の脂肪酸塩石鹸を含有する。開示される技術の更なる態様において、洗浄組成物は、約１２～約１６個の炭素原子を含有する少なくとも１種の脂肪酸石鹸を含有する。石鹸に利用される脂肪酸は、飽和及び不飽和であってよく、合成源から、並びに脂肪及び天然油の加水分解から誘導することができる。例示的な飽和脂肪酸としては、これらに限定されないが、オクタン酸、デカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、パルミチン酸、マルガリン酸、立体的、イソステアリン酸、ノナデカン酸、アラキジン酸、ベヘン酸など、及びこれらの混合物が挙げられる。例示的な不飽和脂肪酸としては、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸など、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。脂肪酸は、獣脂、ラード、家禽脂肪などの動物脂肪から、又はココナッツオイル、赤油、パーム核油、パーム油、綿実油、亜麻仁油、ヒマワリ種子油、オリーブオイル、大豆油、落花生油、トウモロコシ油、サフラワー油、ゴマ油、菜種油、キャノーラ油、及びこれらの混合物などの植物源から得ることができる。

カチオン性
本技術の一態様では、好適なカチオン性界面活性剤としては、アルキルアミン、アミドアミン、アルキルイミダゾリン、エトキシル化アミン、四級化合物、及び四級化エステルが挙げられるが、これらに限定されない。加えて、アルキルアミンオキシドは、低ｐＨでカチオン性界面活性剤として機能し得る。

アルキルアミン及びその塩の非限定的な例としては、ジメチルコカミン、ジメチルパルミタミン、ジオクチルアミン、ジメチルステアラミン、ジメチルソイアミン、ソイアミン、ミリスチルアミン、トリデシルアミン、エチルステアリルアミン、Ｎ－タロープロパンジアミン、エトキシル化ステアリルアミン、ジヒドロキシエチルステアリルアミン、アラキジルベヘニルアミン、ジメチルラウラミン、ステアリルアミンハイドロクロリド、塩化ソイアミン、ステアリルアミンホルメート、Ｎ－タロープロパンジアミンジクロリド、及びアモジメチコンが挙げられる（シリコーンポリマーのＩＮＣＩ名で、アミノエチルアミノプロピルシロキサンのようなアミノ官能基でブロックされているもの）。

アミドアミン及びその塩の非限定的な例としては、ステアラミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドプロピルジメチルアミンシトレート、パルミタミドプロピルジエチルアミン、及びコカミドプロピルジメチルアミンラクテートが挙げられる。

アルキルイミダゾリン界面活性剤の非限定的な例としては、アルキルヒドロキシエチルイミダゾリン、例えば、ステアリルヒドロキシエチルイミダゾリン、ココヒドロキシエチルイミダゾリン、エチルヒドロキシメチルオレイルオキサゾリンなどが挙げられる。

エトキシル化アミンの非限定的な例としては、ＰＥＧ－ココポリアミン、ＰＥＧ－１５タローアミン、クオタニウム－５２などが挙げられる。

例示的な四級アンモニウム界面活性剤としては、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、セチルピリジニウムクロリド、ジセチルジメチルアンモニウムクロリド、ジヘキサデシルジメチルアンモニウムクロリド、ステアリルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、ジオクタデシルジメチルアンモニウムクロリド、ジエイコシルジメチルアンモニウムクロリド、ジドコシルジメチルアンモニウムクロリド、ジヘキサデシルジメチルアンモニウムクロリド、ジヘキサデシルジメチルアンモニウムアセテート、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド、ベンザルコニウムクロリド、ベンゼトニウムクロリド、及びジ（ココアルキル）ジメチルアンモニウムクロリド、ジタロージメチルアンモニウムクロリド、ジ（水素化タロー）ジメチルアンモニウムクロリド、ジ（水素化タロー）ジメチルアンモニウムアセテート、ジタロージメチルアンモニウムメチルサルフェート、ジタロージプロピルアンモニウムホスフェート、及びジタロージメチルアンモニウムニトレートが挙げられるが、これらに限定されない。

低ｐＨ値では、アミンオキシドは、プロトン化し、Ｎ－アルキルアミンと同様に挙動し得る。

両性／双性イオン性
本技術の一態様において、好適な両性界面活性剤としては、アルキルベタイン、例えば、ラウリルベタイン、アルキルアミドベタイン、例えば、コカミドプロピルベタイン及びココヘキサデシルジメチルベタイン、アルキルアミドスルタイン、例えば、コカミドプロピルヒドロキシスルタイン、（モノ－及びジ－）アンホカルボキシレート、例えば、ナトリウムココアンホアセテート、ナトリウムラウロアンホアセテート、ナトリウムカプリロアンホアセテート、二ナトリウムココアンホジアセテート、二ナトリウムラウロアンホジアセテート、二ナトリウムカプリルアンホジアセテート、二ナトリウムカプリロアンホジアセテート、二ナトリウムココアンホジプロピオネート、二ナトリウムラウロアンホジプロピオネート、二ナトリウムカプリルアンホジプロピオネート、及び二ナトリウムカプリロアンホジプロピオネート、アミンオキシド、例えば、ジメチル－ドデシルアミンオキシド、オレイルジ（２－ヒドキシエチル）アミンオキシド、ジメチルテトラデシルアミンオキシド、ジ（２－ヒドキシエチル）－テトラデシルアミンオキシド、ジメチルヘキサデシルアミンオキシド、ベヘナミンオキシド、コカミンオキシド、デシルテトラデシルアミンオキシド、ジヒドロキシエチルＣ_１２～Ｃ_１５アルコキシプロピルアミンオキシド、ジヒドロキシエチルコカミンオキシド、ジヒドロキシエチルラウラミンオキシド、ジヒドロキシエチルステアラミンオキシド、ジヒドロキシエチルタローアミンオキシド、水素化パーム核アミンオキシド、水素化タローアミンオキシド、ヒドキシエチルヒドロキシプロピルＣ_１２～Ｃ_１５アルコキシプロピルアミンオキシド、ラウラミンオキシド、ミリスタミンオキシド、セチルアミンオキシド、オレアミドプロピルアミンオキシド、オレアミンオキシド、パルミタミンオキシド、ＰＥＧ－３ラウラミンオキシド、ジメチルラウラミンオキシド、カリウムトリホスホノメチルアミンオキシド、ソイアミドプロピルアミンオキシド、コカミドプロピルアミンオキシド、ステアラミンオキシド、タローアミンオキシド、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。

当業者であれば、両性界面活性剤を含有する組成物のｐＨ条件下で、これらの界面活性剤が、正電荷と負電荷のバランスをとることによって電気的に中性であるか、又は電荷バランス部分としてアルカリ金属、アルカリ土類又はアンモニウムイオンなどの対イオンを含有することを認識するように、前述の両性界面活性剤（すなわち、ベタイン及びスルタインは対イオンなしで開示されている。

非イオン性
一態様では、非イオン性界面活性剤は、８～１８個の炭素原子を含有する飽和又は不飽和脂肪アルコールから誘導されるアルコールアルコキシレートであり、アルコール中に存在するアルキレンオキシド基の数は、約３～約１２の範囲である。アルキレンオキシド部分は、エチレンオキシド、プロピレンオキシド及びこれらの組み合わせから選択される。別の態様では、アルコールアルコキシレートは、８～１５個の炭素原子を含有する脂肪アルコールから誘導され、５～１０個のアルコキシ基（例えば、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、及びこれらの組み合わせ）を含有する。アルコール残基が１２～１５個の炭素原子を含有し、約７個のエチレンオキシド基を含有する例示的な非イオン性脂肪族アルコールアルコキシレート界面活性剤は、それぞれ、Ｔｏｍａｈ Ｐｒｏｄｕｃｔｓ，Ｉｎｃ．及びＳｈｅｌｌ ＣｈｅｍｉｃａｌｓからＴｏｍａｄｏｌ（登録商標）（例えば、製品名称２５－７）及びＮｅｏｄｏｌ（登録商標）（例えば、製品名称２５－７）の銘柄で入手可能である。

不飽和脂肪アルコールから誘導され、約１０個のエチレンオキサイド基を含有する例示的な非イオン性アルコールアルコキシル化界面活性剤は、Ｌｕｂｒｉｚｏｌ Ａｄｖａｎｃｅｄ Ｍａｔｅｒｉａｌｓ，Ｉｎｃ．から商業Ｃｈｅｍｏｎｉｃ（商標）オレス－１０エトキシル化アルコールで入手可能である。

別の市販のアルコールアルコキシレート界面活性剤は、ＢＡＳＦからＰｌｕｒａｆａｃ（登録商標）の銘柄で販売されている。Ｐｌｕｒａｆａｃ界面活性剤は、高級直鎖アルコールと、エチレンオキシドとプロピレンオキシドとの混合物との反応生成物であり、エチレンオキシドとプロピレンオキシドとの混合鎖を含有し、末端がヒドロキシル基である。例としては、６モルのエチレンオキシド及び３モルのプロピレンオキシドと縮合したＣ_１３～Ｃ_１５脂肪アルコール、７モルのプロピレンオキシド及び４モルのエチレンオキシドと縮合したＣ_１３～Ｃ_１５脂肪アルコール、並びに５モルのプロピレンオキシド及び１０モルのエチレンオキシドと縮合したＣ_１３～Ｃ_１５脂肪アルコールが挙げられる。

別の商業的に好適な非イオン性界面活性剤は、Ｓｈｅｌｌ ＣｈｅｍｉｃａｌｓからＤｏｂａｎｏｌ（商標）の銘柄（製品名称９１－５及び２５－７）で入手可能である。製品名称９１－５は、平均５モルのエチレンオキシドを有するエトキシル化Ｃ_９～Ｃ_１１脂肪アルコールであり、製品名称２５－７は、脂肪アルコール１モル当たり平均７モルのエチレンオキシドを有するエトキシル化Ｃ_１２～Ｃ_１５脂肪アルコールである。

別の商業的に好適な非イオン性界面活性剤は、Ｓｈｅｌｌ ＣｈｅｍｉｃａｌｓからＤｏｂａｎｏｌ（商標）の銘柄（製品名称９１－５及び２５－７）で入手可能である。製品名称９１－５は、平均５モルのエチレンオキシドを有するエトキシル化Ｃ_９～Ｃ_１１脂肪アルコールであり、製品名称２５－７は、脂肪アルコール１モル当たり平均７モルのエチレンオキシドを有するエトキシル化Ｃ_１２～Ｃ_１５脂肪アルコールである。

本技術の洗浄組成物に利用することができる他の界面活性剤は、国際公開第９９／２１５３０号、米国特許第３，９２９，６７８号、米国特許第４，５６５，６４７号、米国特許第５，４５６，８４９号、米国特許第５，７２０，９６４号、米国特許第５，８５８，９４８号、及び米国特許第７，１１５，５５０号により詳細に記載されており、これらは参照により本明細書に組み込まれる。更に、好適な界面活性剤は、ＭｃＣｕｔｃｈｅｏｎ’ｓ Ｅｍｕｌｓｉｆｉｅｒｓ ａｎｄ Ｄｅｔｅｒｇｅｎｔｓ（Ｎｏｒｔｈ Ａｍｅｒｉｃａｎ ａｎｄ Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ Ｅｄｉｔｉｏｎｓ，ｂｙ Ｓｃｈｗａｒｔｚ，Ｐｅｒｒｙ ａｎｄ Ｂｅｒｃｈ）に記載されており、これは参照により本明細書に完全に組み込まれる。

一態様では、本技術の付着組成物に利用される界面活性剤は、パーソナルケア洗浄組成物に典型的に利用される量で使用することができる。一態様では、少なくとも１種の界面活性剤は、付着組成物の総重量に基づいて、約５～約３０重量％、又は約７～約２５重量％、又は約９～約２０重量％の範囲の量で存在することができる。

一態様では、界面活性剤は、アニオン性界面活性剤及び両性界面活性剤の組み合わせから選択される。一態様では、アニオン性解明活性剤対両性界面活性剤の重量比（活性物質に基づく）は、一態様では約１０：１～約２：１であり、別の態様では９：１、８：１、７：１、６：１、５：１、４．５：１、４：１、又は３：１である。

一態様では、パーソナルケア付着組成物のｐＨは、約３．５～約１０、又は約４～約７、又は約４．８～約６の範囲であり得る。本発明の付着組成物のｐＨは、当技術分野で公知の酸性及び／又は塩基性ｐＨ調整剤の任意の組み合わせで調整することができる。酸性ｐＨ調整剤としては、有機酸及び無機酸、例えば、酢酸、クエン酸、酒石酸、α－ヒドロキシ酸、β－ヒドロキシ酸、サリチル酸、乳酸、グリコール酸、及び天然果実酸、又は無機酸、例えば、塩酸、硝酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸、及びこれらの組み合わせが挙げられる。塩基性ｐＨ調整剤としては、無機塩基及び有機塩基が挙げられる。無機塩基の例としては、アルカリ金属水酸化物（特に、ナトリウム、カリウム、及びアンモニウム）、及び無機酸のアルカリ金属塩、例えば、ホウ酸ナトリウム（ホウ砂）、リン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウムなど；及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。有機塩基の例としては、トリエタノールアミン（triethanolamine、ＴＥＡ）、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、アミノメチルプロパノール、ドデシルアミン、コカミン、オレアミン、モルホリン、トリアミルアミン、トリエチルアミン、テトラキス（ヒドロキシプロピル）エチレンジアミン、Ｌ－アルギニン、アミノメチルプロパノール、トロメタミン（２－アミノ２－ヒドロキシメチル－１，３－プロパンジオール）、及びＰＥＧ－１５コカミン、並びにこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。

一態様では、緩衝剤を本発明の組成物に使用することができる。好適な緩衝剤としては、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の炭酸塩、リン酸塩、重炭酸塩、クエン酸塩、ホウ酸塩、酢酸塩、酸無水物、コハク酸塩など、例えば、リン酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。

本技術の付着組成物は、それらの添加が組成物の付着特性に干渉しない限り、当業者に周知の多種多様な任意成分のうちの１つ以上を含有してもよい。任意の成分としては、植物成分、キレート剤、保湿スキン又はヘアコンディショナー、潤滑剤、水分バリア／皮膚軟化剤、乳白剤、防腐剤（ジメチルジメチロールヒダントイン、メチルクロロイソチアゾリノン／メチルイソチアゾリノン、ナトリウムベンゾエート）、拡散助剤、コンディショニングポリマー、ビタミン、粘度調整剤（天然及び合成）、懸濁ビーズ、酵素、電解質（例えば、ＫＣｌ、ＮａＣｌ）、ヒドロトロープ（例えば、エタノール、キシレンスルホン酸ナトリウム、及びクモールスルホン酸ナトリウム）、無機物（例えば、粘土、ベンナイト、カオリン）、微粒子材料、着色添加剤（例えば、顔料及び染料）、並びにパーソナルケア付着組成物の特性及び審美性を向上及び維持するための多数の他の任意の成分が挙げられるが、これらに限定されない。このような成分はまた、Ｍｉｔｃｈｅｌｌ Ｃ．Ｓｃｈｌｏｓｓｍａｎ，Ｔｈｅ Ｃｈｅｍｉｓｔｒｙ ａｎｄ Ｍａｎｕｆａｃｔｕｒｅ ｏｆ Ｃｏｓｍｅｔｉｃｓ，Ｖｏｌｕｍｅｓ Ｉ ａｎｄ ＩＩ，Ａｌｌｕｒｅｄ Ｐｕｂｌｉｓｈｉｎｇ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ，２０００のような周知な出典にも記載されている。

本技術のパーソナルケア付着組成物を調製する方法としては、従来の配合及び混合技術が挙げられる。付着組成物を配合する多くの変形が存在し、全てが本技術の範囲内であると考えられる。

一態様において、付着組成物は、方法１に従って直接混合プロセスによって調製される。

方法１（直接配合）
１）アニオン性ポリマーを水と共に主混合容器に添加し、ポリマーが均一に分散するまで混合する。
２）界面活性剤（例えば、アニオン性）及び防腐剤を主容器に添加し、均一に分散するまで混合する。
３）別の容器中で、両性ポリマー及び任意の第２の界面活性剤（例えば、双性イオン性／両性）を組み合わせ、均一に分散するまで混合する。
４）両性ポリマー／界面活性剤混合物を主混合容器に添加し、均一に分散するまで混合する。
５）場合により、酸性又は塩基性ｐＨ調整剤を用いてｐＨを所望の値に調整する。
６）親油性成分を主混合容器に添加し、均一に分散するまで混合する。
７）任意の電解質を主混合容器に添加し、均一に分散するまで混合する。

一態様において、付着組成物は、最初に両性及びアニオン性ポリマーの濃縮物を調製し、続いて方法２に記載されるように濃縮物から所望の生成物を配合することによって配合することができる。このプロセスにおいて、濃縮物は、所望のパーソナルケア付着組成物を直ちに配合するために使用されてもよく、又は濃縮物は、無期限に貯蔵され、後に所望のパーソナルケア付着組成物を配合するために使用されてもよい。

方法２（濃縮物からの配合）
１）第１の容器に、水、両性ポリマー及び任意の電解質（例えば、ＮａＣｌ）を添加し、均質な分散液が得られるまで混合する。
２）任意の天然アニオン性ポリマーを第１の容器に添加し、均一に分散するまで混合する。
３）第２の容器に粉末アニオン性ポリマー及び親油性材料を添加し、均一な分散液が得られるまで混合する。第２の容器で調製した混合物を第１の容器に添加し、均一な分散液が得られるまで混合する。
４）場合により、酸性又は塩基性ｐＨ調整剤を用いてｐＨを所望の値に調整する。
５）濃縮物を必要になるまで保存する。
６）上記工程１～５で調製された濃縮物からパーソナルケア付着組成物を配合するために、水及び所望の量の濃縮物を混合容器に添加し、均一な分散液が得られるまで混合する。
７）所望の界面活性剤及び防腐剤を混合容器に添加し、均一に分散するまで混合する。
８）任意の第２の界面活性剤を混合容器に添加し、均一に分散するまで混合する。
９）酸性又は塩基性ｐＨ調整剤でｐＨを所望の値に調整する。
１０）配合物中に所望の最終親油性濃度を得る量の追加の親油性材料を混合容器に添加し、均一に分散するまで混合する。
１１）電解質を混合容器に添加し、分散するまで内容物と混合する。

親油性材料又はそのブレンドは、方法１及び方法２のプロトコルに記載されているパーソナルケア付着組成物の配合中の任意の時点で、又は熟練した配合者に既知の任意の好適な方法によって添加することができる。本技術のパーソナルケア付着組成物は、既存の市販のパーソナルケア配合物に後添加されてもよい。

本技術は、例示的であり、本技術の範囲又はそれが実施され得る方法を限定するものと見なされるべきではない以下の実施例によって例示される。本明細書及び特許請求の範囲に別段の定めがない限り、重量は１００パーセント活性物質に基づく。１００パーセント活性物質として供給されない任意の成分は、活性物質パーセンテージによって識別される。例示された組成物のいずれかにおいて利用される活性成分の量を計算するために、列挙された活性物質パーセンテージに成分についての量（供給されたままの）を掛ける。

実施例１及び２
付着組成物は、表１に記載される成分を使用して方法１（直接配合）によって配合された。

^１比較例
^２供給されたままで使用された成分

実施例３
実施例１及び２の付着組成物をケラチン基質に塗布し、処理された基質上への親油性赤色染料（Ｄ＆Ｃ Ｒｅｄ １７）の付着の相対量を決定するために評価した。赤色染料は親油性付着の視覚的マーカーとして機能する。基材上の赤色のより高い強度は、基材上のより高い油付着レベルを示す。

Ｔｅｓｔｆａｂｒｉｃｓ，Ｉｎｃ．から入手した梳毛糸ギャバジンのウールスワッチ（２×２インチ）をケラチン基質として利用した。１ｍｌのＤ．Ｉ．水を各スワッチの上部に塗布し、水がスワッチ上に均一に分配されるまで人差し指でこすった。実施例１及び２の約０．２０ｇの付着組成物を１ｍｌシリンジに秤量し、濡れたスワッチの上部に塗布した。処理されたスワッチを手のひらに保持し、反対側の手の人差し指を使用してサンプルを湿ったウールスワッチに３０秒間こすりつけた。円形摩擦運動と前後摩擦運動との組み合わせを利用して、付着組成物をウールスワッチ全体にわたって均一に分布させた。処理したスワッチを、流れる水道水の流れ（３７～３８℃、１ガロン／分の流量）の下で垂直に保持することにより、１５秒間すすいだ。処理したスワッチを周囲室温（約２０～２５℃）で一晩ワイヤメッシュラック上で乾燥させた後、染料付着の定性的視覚分析を行った。

結果は、両性ポリマーとアニオン性ポリマーとの組み合わせを含有する付着組成物（実施例２の組成物）が、両性ポリマーを含有するがアニオン性ポリマー成分を含有しない組成物（実施例１の組成物）と比較して、より強い赤色染料のケラチンウール基質への付着を示した。

実施例４及び５
付着組成物は、表２に記載される成分を使用して方法１（直接配合）によって配合された。

^１供給されたままで使用された成分
^２比較例

実施例６
実施例４及び５の付着組成物を、０．２５ｇの例示的な付着組成物を各スワッチに塗布し、処理したスワッチを３０秒間の垂直すすぎの代わりに７秒間の水平すすぎ（水道水の流れに対して）に供したことを除いて、実施例３に記載したように調製及び処理したケラチンウール基質に塗布した。処理したスワッチを評価して、減衰全反射－フーリエ変換赤外分光法（ＡＴＲ－ＦＴＩＲ）によって基材上に付着した油の量を決定した。

付着したスワッチ上の親油性材料の量を決定するために、処理したスワッチをＡＴＲ－ＦＴＩＲ分光計（ＢｒｕｋｅｒモデルＡｌｐｈａ）で分析した。処理したスワッチを分光計のダイヤモンド結晶上に別々に置き、赤外光を表面から反射させてスワッチ及びスワッチ上に付着した材料の組成プロファイルを得た。スワッチの位置を測定結晶に対して移動させて、各スワッチ上の３つの異なる位置から読み取り値を得た。ベースラインピークを決定して、油の既知の支配的なピークにおけるピーク高さを計算した。付着した油を決定するために、ほとんどの種子油において支配的なピークであるカルボニルピーク（１７３８ｃｍ^－１）。次いで、カルボニルピークを、正規化ピークとしてアミドＩＩピーク（１５３７ｃｍ^－１）に対して比率化した。カルボニル／アミドＩＩ比を用いて、試料間の付着を定性的に比較した。より高いカルボニル／アミドＩＩ比は、基材上へのより多くの親油性（油）付着を示す。

^１比較例

アニオン性／両性ポリマーの組み合わせを含む実施例４の付着組成物は、両性ポリマーがアニオン性：カチオン性残基モル比１：１９を有するアニオン性／両性ポリマーの組み合わせを含む実施例５の組成物と比較して、ケラチン基質上へのより高い油付着を示す。換言すれば、実施例の両性ポリマーは、本質的に高度にカチオン性である（９５モル％のカチオン性残基及び５％のアニオン性残基）。

実施例７
表４に示される成分を含有する濃縮物を調製し、続いて方法２によって実施例８及び９の最終生成物付着組成物を配合するために利用した。

^１濃縮物（方法２により調製した）
^２供給されたままで使用された成分

最終製品を配合するために、実施例７で調製した濃縮物を基本配合として利用し、これに表５に列挙した追加成分を添加した。実施例１０及び１１の比較組成物は、表５に列挙された成分並びに米国特許第１０，１５９，６３８号の実施例２ａ（Ｅ７）及び４ｂ（Ｅ１２）にそれぞれ記載された方法に従って配合された。

^１方法２により調製した
^２比較例
^３供給されたままで使用された成分

実施例１２
実施例８～１１の組成物をウールスワッチに塗布し、実施例６に記載の方法に従ってＡＴＲ－ＦＴＩＲ分光法によって分析した。カルボニル／アミドＩＩ比を用いて、試料間の油付着を定性的に比較した。結果を表６に示す。各値は、各スワッチ上の異なる位置からとった５回の測定の平均を表す。

^１比較例

アニオン性／両性ポリマーの組み合わせを含む実施例８及び９の付着組成物は、アニオン性／カチオン性ポリマーの組み合わせを含む実施例１０及び１１の組成物と比較して、ケラチン基質上へのより高い油付着を示す。

Claims (36)

1. 親油性材料をケラチン基質上に付着させるためのパーソナルケア組成物であって、
   ａ）約０．０３～約２重量％、又は約０．１～約０．８重量％、又は約０．２～約０．６重量％の少なくとも１種の両性ポリマーと、
   ｂ）約０．０１～約２重量％、又は約０．０５～約０．５重量％、又は約０．１～０．３重量％の少なくとも１種のアニオン性ポリマーと、
   ｃ）約０．０１重量％～約４５重量％、又は約０．０５～約４０重量％、又は約０．１～約３０重量％、又は約０．５～約２５重量％、又は約１～約２０重量％、又は約３～約１５重量％、又は約５～約１０重量％の少なくとも１種の親油性材料と、
   ｄ）約３０～約９５重量％、又は約５０～約９０重量％、又は約７０～約８５重量％の水と、を含み、
   両性ポリマー対アニオン性ポリマーの重量比が、約１０：１～約１：１、又は約７：１～約２：１、又は約５：１～約３：１であり、
   全ての重量パーセント範囲が、前記組成物の総重量に基づいており、全ての成分の合計が１００重量％である、パーソナルケア組成物。
2. 天然由来アニオン性ポリマーを更に含む、請求項１に記載のパーソナルケア組成物。
3. 約５～約３０重量％、又は約７～約２５重量％、又は約９～約２０重量％の、アニオン性、カチオン性、双性イオン性、非イオン性、及びこれらの混合物から選択される少なくとも１種の界面活性剤を更に含む、請求項１に記載のパーソナルケア組成物。
4. 前記少なくとも１種の界面活性剤がアニオン性である、請求項１～３のいずれか一項に記載のパーソナルケア組成物。
5. 前記少なくとも１種の界面活性剤が、から選択され、前記アニオン性界面活性剤が存在し、アルキルサルフェート、アルキルエーテルサルフェート、アルキルスルホネート、アルカリールスルホネート、α－オレフィン－スルホネート、アルキルアミドスルホネート、アルカリールポリエーテルサルフェート、アルキルアミドエーテルサルフェート、アルキルモノグリセリルエーテルサルフェート、アルキルモノグリセリドサルフェート、アルキルモノグリセリドスルホネート、アルキルスクシネート、アルキルスルホスクシネート、アルキルエーテルスルホスクシネート、アルキルスルホスクシナメート、アルキルアミドスルホスクシネート、アルキルスルホアセテート、アルキルホスフェート、アルキルエーテルホスフェート、アルキルエーテルカルボキシレート、アルキルアミドエーテルカルボキシレート、アシルラクチレート、アルキルイセチオネート、アシルイセチオネート、アルキルサルコシネート、カルボキシレート塩、及びアミノ酸由来界面活性剤、例えばＮ－アルキルアミノ酸、Ｎ－アシルアミノ酸、アルキルペプチド、脂肪酸石鹸、及びこれらの混合物から選択される、請求項１～４のいずれか一項に記載のパーソナルケア組成物。
6. 少なくとも１種の双性イオン性及び／又は両性界面活性剤を更に含む、請求項１～５のいずれか一項に記載のパーソナルケア組成物。
7. 前記少なくとも１種の双性イオン性及び／又は両性界面活性剤が、アルキルベタイン、アルキルアミドベタイン、アルキルアミドスルタイン、アルキルモノ及びジアンホカルボキシレート、アミンオキシド、及びこれらの混合物から選択される、請求項１～６のいずれか一項に記載のパーソナルケア組成物。
8. 前記両性ポリマーが、ｉ）少なくとも１種のカチオン性モノマー、ｉｉ）少なくとも１種のアニオン性モノマー、及び任意選択的にｉｉｉ）少なくとも１種の非イオン性モノマーの残基を含む、請求項１～７のいずれかに一項に記載のパーソナルケア組成物。
9. 前記両性ポリマー中のカチオン性モノマー残基の量がアニオン性モノマー残基の量以上である、請求項１～８のいずれか一項に記載のパーソナルケア組成物。
10. 前記両性ポリマー中のアニオン性モノマー残基対カチオン性モノマー残基のモル比が、約１：１５～約３：１、又は約１：１０～約２：１、又は約１：５～１：１の範囲である、請求項１～９のいずれか一項に記載のパーソナルケア組成物。
11. 前記両性ポリマーが、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド（ＤＡＤＭＡＣ）、アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド（ＡＰＴＡＣ）、メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド（ＭＡＰＴＡＣ）、及びこれらの混合物から選択されるカチオン性モノマー残基を含む、請求項１～１０のいずれか一項に記載のパーソナルケア組成物。
12. 前記両性ポリマーが、アクリル酸（ＡＡ）、メタクリル酸（ＭＡＡ）、２－アクリルアミド－２－メチルプロパンスルホン酸（ＡＭＰＳＡ）又は２－メタクリルアミド－２－メチルプロパンスルホン酸（ＭＡＭＰＳＡ）、アクリルアミドメチルプロピルスルホン酸、及びこれらの塩、並びにこれらの混合物から選択されるアニオン性モノマー残基を含む、請求項１～１１のいずれか一項に記載のパーソナルケア組成物。
13. 前記両性ポリマー中のアニオン性モノマー残基対カチオン性モノマー残基のモル百分率が、約３６：６４～約６４：３６である、請求項１～１２のいずれか一項に記載のパーソナルケア組成物。
14. 前記両性ポリマーが、メチルアクリレート、メチルメタアクリレート、アクリルアミド、メタクリルアミド、及びこれらの混合物から選択される非イオン性モノマー残基を含む、請求項１～１３のいずれか一項に記載のパーソナルケア組成物。
15. 前記両性ポリマー中の非イオン性モノマー残基対アニオン性モノマー残基及びカチオン性モノマー残基の合計のモル比が、約１：２０～約９：１、又は約３：７～約７：３、又は約４：６～約６：４の範囲である、請求項１～１４のいずれか一項に記載のパーソナルケア組成物。
16. 前記両性ポリマーが、ポリ（ジアリルジメチルアンモニウムクロリド－ｃｏ－アクリル酸）、ポリ（アクリルアミド－ｃｏ－アクリル酸－ｃｏ－ジアリルジメチルアンモニウムクロリド）、ポリ（アクリルアミド－ｃｏ－アクリル酸－ｃｏ－メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド）、ポリ（メチルアクリレート－ｃｏ－アクリル酸－ｃｏ－メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド）及びこれらの混合物から選択される、請求項１～１５のいずれか一項に記載のパーソナルケア組成物。
17. 前記両性ポリマーが非イオン性モノマー残基を更に含み、非イオン性モノマー残基対アニオン性モノマー残基対カチオン性モノマー残基のモル百分率が、約１０～約５０モルパーセントの非イオン性、約１０～約５０モルパーセントのアニオン性、及び約２５～約４５モルパーセントのカチオン性である、請求項１～１６のいずれか一項に記載のパーソナルケア組成物。
18. 前記少なくとも１種のアニオン性ポリマーが、１種以上のエチレン性不飽和Ｃ_３～Ｃ_６カルボン酸含有モノマーから調製される、請求項１～１７のいずれか一項に記載のパーソナルケア組成物。
19. 前記少なくとも１種のアニオン性ポリマーが、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、シトラコン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、アコニット酸、これらの塩、及びこれらの混合物から選択される１種以上のモノマーから調製される、請求項１～１８のいずれか一項に記載のパーソナルケア組成物。
20. 前記少なくとも１種のアニオン性ポリマーが、１種以上のエチレン性不飽和Ｃ_３～Ｃ_６カルボン酸含有モノマー、並びに式（Ｉ）及び／又は式（ＩＩ）の１種以上のモノマーから調製され、
    

    

    
    式中、Ｒ^１は水素、メチル又はエチルであり、Ｒ^２は１～３０個の炭素原子を含有するアルキル基である、請求項１～１９のいずれか一項に記載のパーソナルケア組成物。
21. 前記少なくとも１種のアニオン性ポリマーが、エチレン性多価不飽和架橋モノマーを用いて調製される、請求項１～２０のいずれか一項に記載のパーソナルケア組成物。
22. 前記アニオン性ポリマーが、（メタ）アクリル酸のホモポリマーである、請求項１～２１のいずれか一項に記載のパーソナルケア組成物。
23. 前記アニオン性ポリマーが、（メタ）アクリル酸と、Ｃ_１～Ｃ_３０アルキル（メタ）アクリレート、Ｃ_１～Ｃ_２２カルボン酸のビニルエステルから選択されるコモノマーとのコポリマーである、請求項１～２２のいずれか一項に記載のパーソナルケア組成物。
24. 前記アニオン性ポリマーが、カルボマー、アクリレート／Ｃ１０～３０アルキルアクリレートクロスポリマー、アクリレートコポリマー、アクリレートクロスポリマー－４、アクリレート／ビニルネオデカノエートクロスポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、及びこれらの混合物から選択される、請求項１～２３のいずれか一項に記載のパーソナルケア組成物。
25. 前記天然由来アニオン性ポリマーが、セルロースガム、キサンタンガム、デヒドロキサンタンガム、カルボキシメチルセルロース、アカシアガム、アラビアガム、アルギン酸、カラヤガム、トラガカントガム、ジウタンガム、カラギーナンガム、ジェランガム、及びこれらの混合物から選択される、請求項１～２４のいずれか一項に記載のパーソナルケア組成物。
26. 前記天然由来アニオン性ポリマーが、前記組成物の総重量に基づいて、約０．０１～約２重量％、又は約０．０５～約０．５重量％、又は約０．１～約０．３重量％の範囲の量で存在する、請求項１～２５のいずれか一項に記載のパーソナルケア組成物。
27. 前記少なくとも１種の親油性材料が、精油、芳香油、エステル油、グリセリド油、植物油、脂肪アルコール、エトキシル化脂肪アルコール、脂肪酸、シリコーン油、鉱油、ワセリン、植物ワックス、植物バター、水不溶性又はわずかに可溶性の有機日焼け止め剤、微粉化日焼け止め剤、植物抽出物、疎水性修飾顔料、疎水性ビタミン又はビタミン複合体、抗酸化剤、抗真菌剤（例えば、ジンクピリチオン）、抗炎症活性物質、抗菌剤、制汗剤活性物質、デオドラント活性物質、皮膚健康活性物質、及びこれらの混合物から選択される、請求項１～２６のいずれか一項に記載のパーソナルケア組成物。
28. 親油性材料をケラチン基質上に付着させるための、請求項１～２７のいずれか一項に記載の組成物の使用。
29. パーソナルケア付着剤濃縮物であって、
    ａ）約０．５～約５０重量％、又は約１～約３５重量％、又は約３～約２０重量％の少なくとも１種の両性ポリマーと、
    ｂ）約０．１～約２０重量％、又は約０．５～約１０重量％、又は約１～約５重量％の少なくとも１種のアニオン性ポリマーと、
    ｃ）約０．０１重量％～約４５重量％、又は約０．０５～約４０重量％、又は約０．１～約３０重量％、又は約０．５～約２５重量％、又は約１～約２０重量％、又は約３～約１５重量％、又は約５～約１０重量％の少なくとも１種の親油性材料と、
    ｄ）約１～約８０重量％、又は約１０～約７０重量％、又は約２０～約６０重量％の水と、を含み、
    両性ポリマー対アニオン性ポリマーの重量比が、約１０：１～約１：１、又は約７：１～約２：１、又は約５：１～約３：１であり、
    全ての重量パーセント範囲が、前記組成物の総重量に基づいており、全ての成分の合計が１００重量％である、パーソナルケア付着剤濃縮物。
30. 前記両性ポリマーが、ポリ（ジアリルジメチルアンモニウムクロリド－ｃｏ－アクリル酸）、ポリ（アクリルアミド－ｃｏ－アクリル酸－ｃｏ－ジアリルジメチルアンモニウムクロリド）、ポリ（アクリルアミド－ｃｏ－アクリル酸－ｃｏ－メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド）、ポリ（メチルアクリレート－ｃｏ－アクリル酸－ｃｏ－メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド）及びこれらの混合物から選択される、請求項２９に記載のパーソナルケア付着剤濃縮物。
31. 前記少なくとも１種のアニオン性ポリマーが、合成由来アニオン性ポリマー、天然由来アニオン性ポリマー、誘導体化天然由来アニオン性ポリマー、及びこれらの組み合わせから選択される、請求項２９又は３０に記載のパーソナルケア付着剤濃縮物。
32. 前記少なくとも１種の合成由来アニオン性ポリマーが、カルボマー、アクリレート／Ｃ１０～３０アルキルアクリレートクロスポリマー、アクリレートコポリマー、アクリレートクロスポリマー－４、アクリレート／ビニルネオデカノエートクロスポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、及びこれらの混合物から選択される、請求項２９～３１のいずれか一項に記載のパーソナルケア付着剤濃縮物。
33. 前記少なくとも１種の天然由来アニオン性ポリマーが、セルロースガム、キサンタンガム、デヒドロキサンタンガム、アカシアガム、アラビアガム、アルギン酸、カラヤガム、トラガカントガム、ジウタンガム、カラギーナンガム、ジェランガム、及びこれらの混合物から選択される、請求項２９～３２のいずれか一項に記載のパーソナルケア付着剤濃縮物。
34. 前記少なくとも１種の誘導体化天然由来アニオン性ポリマーが、カルボキシメチルセルロースから選択される、請求項２９～３３のいずれか一項に記載のパーソナルケア付着剤濃縮物。
35. 前記少なくとも１種の親油性材料が、精油、芳香油、エステル油、グリセリド油、植物油、脂肪アルコール、エトキシル化脂肪アルコール、脂肪酸、シリコーン油、鉱油、ワセリン、植物ワックス、植物バター、水不溶性又はわずかに可溶性の有機日焼け止め剤、微粉化日焼け止め剤、植物抽出物、疎水性修飾顔料、疎水性ビタミン又はビタミン複合体、抗酸化剤、抗真菌剤（例えば、ジンクピリチオン）、抗炎症活性物質、抗菌剤、制汗剤活性物質、デオドラント活性物質、皮膚健康活性物質、及びこれらの混合物から選択される、請求項２９～３４のいずれか一項に記載のパーソナルケア付着剤濃縮物。
36. セルロースガム、キサンタンガム、デヒドロキサンタンガム、カルボキシメチルセルロース、アカシアガム、アラビアガム、アルギン酸、カラヤガム、トラガカントガム、及びこれらの混合物から選択される天然由来アニオン性ポリマーを更に含む、請求項２９～３５のいずれか一項に記載のパーソナルケア組成物。