JP2023037978A - Con型ゼオライト、con型ゼオライトの製造方法、触媒および低級オレフィンの製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
なお、本明細書において、低級オレフィンとは、エチレン、プロピレンおよびブテンを意味する。言い換えれば炭素数2から4のオレフィンである。
[1]窒素吸脱着測定において、tプロットにより算出した外表面積(A1)に対する、BETプロットにより算出したBET比表面積(A2)の割合(A2/A1)が、10以下であり、構成元素としてケイ素(Si)とアルミニウム(Al)とを含有し、ケイ素(Si)とアルミニウム(Al)とのモル比(Si/Al)が380以上480以下であり、且つ、BET比表面積(A2)が620m2/g以上である、CON型ゼオライト。
[2]窒素吸脱着測定において、tプロットにより算出した外表面積(A1)に対する、BETプロットにより算出したBET比表面積(A2)の割合(A2/A1)が7以下であり、構成元素としてケイ素(Si)とアルミニウム(Al)とを含有し、ケイ素(Si)とアルミニウム(Al)とのモル比(Si/Al)が380以上480以下であり、且つ、BET比表面積(A2)が400m2/g以上である、CON型ゼオライト。
[3][1]または[2]に記載のCON型ゼオライトの製造方法であって、ゼオライトの合成原料ゲルに界面活性剤を添加する工程を含む、CON型ゼオライトの製造方法。
[4]低級オレフィンを生成する反応に用いられる触媒であって、[1]または[2]に記載のCON型ゼオライトを含む触媒。
[5]メタノールおよび/またはジメチルエーテルを含む原料に、[4]に記載の触媒を接触させる工程を備える、低級オレフィンの製造方法。
本発明の一実施形態はCON型ゼオライトであり、窒素吸脱着測定において、tプロットにより算出した外表面積(A1)に対する、BETプロットにより算出したBET比表面積(A2)の割合(A2/A1)が、10以下であり、構成元素としてケイ素(Si)とアルミニウム(Al)とを含有し、ケイ素(Si)とアルミニウム(Al)とのモル比(Si/Al)が380以上480以下であり、且つ、BET比表面積(A2)が620m2/g以上である。
また、本発明の別の実施形態はCON型ゼオライトであり、窒素吸脱着測定において、tプロットにより算出した外表面積(A1)に対する、BETプロットにより算出したBET比表面積(A2)の割合(A2/A1)が7以下であり、構成元素としてケイ素(Si)とアルミニウム(Al)とを含有し、ケイ素(Si)とアルミニウム(Al)とのモル比(Si/Al)が380以上480以下であり、且つ、BET比表面積(A2)が400m2/g以上である。
CON型ゼオライトの上記(A2)の値、および(A2/A1)が特定の範囲であって、かつケイ素(Si)とアルミニウム(Al)とのモル比(Si/Al)が380以上480以下であることで、触媒としての寿命が著しく改善される。この効果の観点から、ケイ素(Si)とアルミニウム(Al)とのモル比(Si/Al)は390以上であることが好ましく、400以上であることがより好ましい。一方、ケイ素(Si)とアルミニウム(Al)とのモル比(Si/Al)は470以下であることが好ましく、460以下であることがより好ましい。
ここで、CON型ゼオライトの平均一次粒子径は、走査型電子顕微鏡(SEM)により求めることができる。
以下、本実施形態のCON型ゼオライトを製造する方法について説明する。
また、この結晶化の際には、原料ゲルに界面活性剤を添加することが好ましい。界面活性剤を添加することにより、ゼオライトが微粒子化し、(A2)の値および(A2/A1)の値を所望の範囲に調整しやすくなる。
アルミニウム源としては硫酸アルミニウム、硝酸アルミニウム、擬ベーマイト、アルミニウムアルコキシド、水酸化アルミニウム、アルミナゾル、アルミン酸ナトリウム等の1種または2種以上を用いることができる。
ガリウム源としては硝酸ガリウム、硫酸ガリウム、リン酸ガリウム、塩化ガリウム、臭化ガリウム、水酸化ガリウム等の1種または2種以上を用いることができる。
ホウ素源としてはホウ酸、ホウ酸ナトリウム、酸化ホウ素等の1種または2種以上を用いることができる。
アルカリ処理工程に用いる界面活性剤としては、カチオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、両性界面活性剤等を、単独でまたは組み合わせて用いることができる。一例として、臭化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、塩化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、水酸化ヘキサデシルトリメチルアンモニウムなどが挙げられる。
アルカリ処理工程における界面活性剤の濃度は特に限定されず、処理液中に0.1~10質量%程度含有させることができる。
アルカリ処理は、CON型ゼオライトをアルカリと接触させればよいが、界面活性剤を含むアルカリ溶液中で撹拌してもよい。また、アルカリ処理の温度も特段限定されず、例えば100~200℃程度であればよい。アルカリ処理の時間も特段限定されず、界面活性剤を含むアルカリ溶液中に0.1~24時間浸漬すればよい。
アルカリ処理後乾燥させ、触媒として用いるために再度焼成を行い、取り込まれた界面活性剤を除去することが望ましい。
本実施形態のCON型ゼオライトは触媒として使用することができる。特に、本実施形態のCON型ゼオライトは、低級オレフィンを生成する反応に用いられる触媒として有用であるが、本実施形態のゼオライト触媒の用途としては低級オレフィン製造用触媒に限られず、p-キシレンの製造、エチルベンゼン、クメンの製造、軽質炭化水素の芳香族化、水素化分解、水素化脱ろう、アルカンの異性化、自動車排ガス浄化などにも好適に用いられる。
本発明の別の実施形態である低級オレフィンの製造方法は、メタノールおよび/またはジメチルエーテルを含む原料に、上記CON型ゼオライトを含む触媒を接触させる工程を備える。
なお、反応原料としては、メタノールのみを用いてもよく、ジメチルエーテルのみを用いてもよく、これらを混合して用いてもよい。メタノールとジメチルエーテルを混合して用いる場合、その混合割合に制限はない。
また、バッチ式、半連続式または連続式のいずれの形態でも行われ得るが、連続式で行うのが好ましく、その方法は、単一の反応器を用いた方法でもよいし、直列または並列に配置された複数の反応器を用いた方法でもよい。
また、反応器には、反応に伴う発熱を分散させることを目的に、反応基質(反応原料)を分割して供給してもよい。
このような希釈剤としては、反応原料に含まれている不純物をそのまま使用してもよいし、別途調製した希釈剤を反応原料と混合して用いてもよい。また、希釈剤は反応器に入れる前に反応原料と混合してもよいし、反応原料とは別に反応器に供給してもよい。
反応条件によっては反応生成物中に未反応原料としてメタノールおよび/またはジメチルエーテルが含まれるが、メタノールおよび/またはジメチルエーテルの転化率が100%になるような反応条件で反応を行うのが好ましい。それにより、反応生成物と未反応原料との分離が容易に、好ましくは不要になる。
副生成物としては炭素数が5以上のオレフィン類、パラフィン類、芳香族化合物および水が挙げられる。
30.9質量%N,N,N-トリメチル-(-)-cis-ミルタニルアンモニウムハイドロキサイド(表1中、「TMMAOH」と記載する。)水溶液5.523g、8M水酸化ナトリウム水溶液0.686gおよび脱塩水17.302gを混合し、これにホウ酸(H3BO3)0.247gおよび硫酸アルミニウム0.020gを加えて撹拌した後に、シリカ源としてヒュームドシリカ(Cab-O-sil M7D CABOT社製)を2.403g加えて十分に撹拌した。さらに臭化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム(表1中、「CTAB」と記載する。)を0.145g(Siに対するモル比として0.01)加えて撹拌した後に、種結晶(Seed)としてCON型ゼオライト(Si/Al=270)を0.048g加えて、撹拌することにより原料ゲルを調製した。
30.9質量%N,N,N-トリメチル-(-)-cis-ミルタニルアンモニウムハイドロキサイド水溶液5.522g、8M水酸化ナトリウム水溶液0.642gおよび脱塩水17.321gを混合し、これにホウ酸0.247gおよび硫酸アルミニウム0.026gを加えて撹拌した後に、シリカ源としてヒュームドシリカ(Cab-O-sil M7D CABOT社製)を2.404g加えて十分に撹拌した。さらに臭化ヘキサデシルトリメチルアンモニウムを0.146g加えて撹拌した後に、種結晶としてCON型ゼオライト(Si/Al=270)を0.049g加えて、撹拌することにより原料ゲルを調製した。得られた原料ゲルを実施例1と同様の方法で加熱・後処理し、比較例1のプロトン型ゼオライト粉末を得た。
30.9質量%N,N,N-トリメチル-(-)-cis-ミルタニルアンモニウムハイドロキサイド水溶液5.505g、8M水酸化ナトリウム水溶液0.657gおよび脱塩水17.310gを混合し、これにホウ酸0.248gおよび硫酸アルミニウム0.016gを加えて撹拌した後に、シリカ源としてヒュームドシリカ(Cab-O-sil M7D CABOT社製)を2.406g加えて十分に撹拌した。さらに臭化ヘキサデシルトリメチルアンモニウムを0.146g加えて撹拌した後に、種結晶としてCON型ゼオライト(Si/Al=270)を0.048g加えて、撹拌することにより原料ゲルを調製した。得られた原料ゲルを実施例1と同様の方法で加熱・後処理し、比較例2のプロトン型ゼオライト粉末を得た。
水酸化ナトリウム0.050g、30.0質量%N,N,N-トリメチル-(-)-cis-ミルタニルアンモニウムハイドロキサイド水溶液2.85gおよび脱塩水2.90gを混合し、これにホウ酸0.050gおよび硫酸アルミニウム0.016gを加えて撹拌した後に、シリカ源としてコロイダルシリカ(CataloidSI-30 日揮触媒化成社製)を3.97g加えて十分に撹拌した。さらに種結晶としてCON型ゼオライト(Si/Al=270)を0.024g加えて、撹拌することにより原料ゲルを調製した。
比較例3で得られたプロトン型ゼオライト0.200g、臭化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム0.140g、脱塩水11.99g、10質量%アンモニア水0.81gを混合し、十分に撹拌した。得られたスラリーをオートクレーブに仕込み、静置下150℃7時間加熱した。生成物を濾過、水洗した後、100℃で乾燥させ、白色粉末を得た。乾燥後に、空気雰囲気下、600℃6時間焼成し、比較例4のゼオライト粉末を得た。
実施例1、比較例1~4に係るゼオライトについて以下の評価を行った。
合成したプロトン型ゼオライト粉末の窒素吸脱着測定は、マイクロトラック・ベル社製Belsorp-miniIIを用いて行った。測定にあたり、ゼオライトを真空下に400℃で2時間加熱・乾燥させた後、液体窒素温度にて窒素吸脱着測定を実施した。図1に実施例1、比較例1~4に係るゼオライトの吸脱着等温線を示す。データ解析はマイクロトラック・ベル社製の解析ソフトBELMasterを用いて行った。BET比表面積(A2)は相対圧(P/P0)が0.002~0.06の測定データをBETプロットすることにより算出した。外表面積(A1)およびマイクロ孔容積(A3)は相対圧(P/P0)が0.20~0.42のデータをtプロットすることにより算出した。尚、標準等温線としてHarkins-Juraを用いた。
元素分析は、誘導結合プラズマ発光分光分析(ICP-AES)により行った。実施例1、比較例1,2のゼオライトの測定には、島津製作所社製「ICPE-9000」を用いた。比較例3,4のゼオライトの測定には、サーモフィッシャーサイエンティフィック社製「iCAP7600Duo」を用いた。合成したボロアルミノシリケートのSi/Al、Si/Bモル比を表1に示す。
実施例1および比較例1,2で得られたゼオライトを用いて、低級オレフィンの製造を行った。反応には、固定床流通反応装置を用い、内径6mmの石英反応管に、予め整粒したプロトン型ゼオライト粉末50mg(粒径:1~0.5mm)を充填した。メタノール50モル%、窒素50モル%の混合ガスをメタノールの重量空間速度が15hr-1となるように反応器に供給し、500℃、0.1MPa(絶対圧)で反応を行った。反応開始から1時間毎にガスクロマトグラフィーで生成物の分析を行った。図2にメタノール転化率、各成分の選択率の推移を表したグラフを示す。表1に反応から2時間後のメタノール転化率(%)、エチレン選択率(C-mol%)、プロピレン選択率(C-mol%)、ブテン選択率(C-mol%)および触媒寿命(hr)を示す。なお、触媒寿命はメタノール転化率が90%以上を維持する時間として定義した。
比較例1,3,4で得られたゼオライトを用いて、低級オレフィンの製造を行った。反応には、固定床流通反応装置を用い、内径6mmの石英反応管に、予め混合したプロトン型ゼオライト粉末33mgおよび石英砂470mgを充填した。メタノール50モル%、窒素50モル%の混合ガスをメタノールの重量空間速度が15hr-1となるように反応器に供給し、500℃、0.1MPa(絶対圧)で反応を行った。反応開始から1時間毎にガスクロマトグラフィーで生成物の分析を行った。図3にメタノール転化率の推移を表したグラフを示す。表1に反応から2時間後のメタノール転化率(%)、エチレン選択率(C-mol%)、プロピレン選択率(C-mol%)、ブテン選択率(C-mol%)および触媒寿命(hr)を示す。なお、触媒寿命はメタノール転化率が99%以上を維持する時間として定義した。
Claims (5)
- 窒素吸脱着測定において、tプロットにより算出した外表面積(A1)に対する、BETプロットにより算出したBET比表面積(A2)の割合(A2/A1)が、10以下であり、構成元素としてケイ素(Si)とアルミニウム(Al)とを含有し、ケイ素(Si)とアルミニウム(Al)とのモル比(Si/Al)が380以上480以下であり、且つ、BET比表面積(A2)が620m2/g以上である、CON型ゼオライト。
- 窒素吸脱着測定において、tプロットにより算出した外表面積(A1)に対する、BETプロットにより算出したBET比表面積(A2)の割合(A2/A1)が、7以下であり、構成元素としてケイ素(Si)とアルミニウム(Al)とを含有し、ケイ素(Si)とアルミニウム(Al)とのモル比(Si/Al)が380以上480以下であり、且つ、BET比表面積(A2)が400m2/g以上である、CON型ゼオライト。
- 請求項1または2に記載のCON型ゼオライトの製造方法であって、
ゼオライトの合成原料ゲルに界面活性剤を添加する工程を含む、CON型ゼオライトの製造方法。 - 低級オレフィンを生成する反応に用いられる触媒であって、請求項1または2に記載のCON型ゼオライトを含む触媒。
- メタノールおよび/またはジメチルエーテルを含む原料に、請求項4に記載の触媒を接触させる工程を備える、低級オレフィンの製造方法。
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| PARK SUNGSIK ET AL., CATALYSIS TODAY, vol. 352, JPN6024052308, 2020, pages 175 - 182, ISSN: 0005491602 * |
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