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JP2023036244A - 撮像装置 - Google Patents

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JP2023036244A
JP2023036244A JP2021143189A JP2021143189A JP2023036244A JP 2023036244 A JP2023036244 A JP 2023036244A JP 2021143189 A JP2021143189 A JP 2021143189A JP 2021143189 A JP2021143189 A JP 2021143189A JP 2023036244 A JP2023036244 A JP 2023036244A
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imaging
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佑太 安武
Yuta Yasutake
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Canon Inc
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Abstract

【課題】透明カバーの内面のうち向きが変更される複数の撮像部に対向する領域の結露の発生を低減する。【解決手段】撮像装置は、筐体12、13と、それぞれレンズと撮像素子を有する複数の撮像部35を備え、筐体に対して回転可能な撮像ユニット10と、筐体に固定され、撮像ユニットの回転により複数の撮像部が移動する範囲でレンズに対向する透光性部材11とを有する。撮像ユニットの外面には、複数の撮像部のレンズが配置されたレンズ領域を間に挟み、透光性部材の内面に対して当接または近接する2つの壁部37が設けられている。撮像ユニットの内部空間には、空気の流れを発生させるファン42が設けられている。2つの壁部の間において透光性部材の内面に沿う流路を、内部空間から流入した空気が流れる。【選択図】図4

Description

本発明は、複数の撮像部を透明カバー内に収容した撮像装置に関する。
上記のような撮像装置として、特許文献1には、透明カバー内に収容された互いに異なる方向を向いた4つの撮像部によりパノラマ映像の撮像が可能な監視カメラが開示されている。このカメラでは、4つのレンズの向きを変更することで様々な方向を撮像することができる。
このような監視カメラでは、透明カバー内と外界との温度差によって透明カバーの内面に結露が発生する場合がある。特許文献1の監視カメラでは、低温環境でも使用できるように4つの撮像部を支持する支持部材にヒータが設けられているが、このヒータの熱だけでは透明カバーの内面の結露の発生を防止することができない。これに対して、特許文献2には、ファンを用いてカメラ内部で温まった空気を透明カバーの内面に吹き付けることで、結露の発生を防止できるようにした監視カメラが開示されている。
また、上記のような監視カメラでは、夜間や暗所でも良好な撮像映像が得られるように、各撮像部の近傍に赤外光等の補助光を発する発光部が設けられることが多い。
米国特許第10,674,048号明細書 特開2009-135723号公報
しかしながら、特許文献2の監視カメラでは、ファンを備えているものの、透明カバーの内面のうち向きが変更される撮像部のレンズに対向する領域に局所的に空気を吹き付けることができない。このため、撮像部の向きによっては透明カバーの内面に発生した結露によって良好な撮像ができないおそれがある。
また、発光部から発せられて透明カバーの内面で反射した補助光が撮像部に入射することで良好な撮像が妨げられる。
本発明は、透明カバーの内面のうち向きが変更される複数の撮像部に対向する領域の結露の発生を低減したり透明カバーの内面で反射した補助光の各撮像部への入射を低減したりするために好適な構成を有する撮像装置を提供する。
本発明の一側面としての撮像装置は、筐体と、それぞれレンズと撮像素子を有する複数の撮像部を備え、筐体に対して回転可能な撮像ユニットと、筐体に固定され、撮像ユニットの回転により複数の撮像部が移動する範囲でレンズに対向する透光性部材と、撮像ユニットの外面に設けられ、複数の撮像部のレンズが配置されたレンズ領域を間に挟み、透光性部材の内面に対して当接または近接する2つの壁部とが設けられている。撮像ユニットの内部空間には、空気の流れを発生させるファンが設けられている。2つの壁部の間において透光性部材の内面に沿う流路を、内部空間から流入した空気が流れることを特徴とする。
また本発明の他の一側面としての撮像装置は、筐体と、それぞれレンズと撮像素子を有する複数の撮像部を備え、筐体に対して回転可能な撮像ユニットと、筐体に固定され、撮像ユニットの回転により複数の撮像部が移動する範囲でレンズに対向する透光性部材とを有する。撮像ユニットは、透光性部材を通して外界に補助光を発する発光素子と、撮像ユニットの外面における発光素子と複数の撮像部との間に設けられ、透光性部材の内面に対して当接または近接する壁部とを有することを特徴とする。
本発明によれば、壁部を空気の流路を形成するために利用して、透明カバーの内面のうち向きが変更される複数の撮像部に対向する領域の結露の発生を低減したり、壁部を遮光壁として利用して、透明カバーの内面で反射した補助光の各撮像部への入射を低減したりすることができる。
実施例1の撮像装置の斜視図。 実施例1の撮像装置の分解斜視図。 実施例1の撮像装置におけるパノラマカメラユニットの分解斜視図。 実施例1におけるパノラマカメラユニット周辺の断面図。 実施例2の撮像装置の斜視図。 実施例2の撮像装置におけるパノラマカメラユニットの分解斜視図。 実施例2におけるパノラマカメラユニット周辺の断面図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1は、実施例1の撮像装置1の外観を示している。この撮像装置1は、建物の天井や交差点の電柱の側面等の固定面に固定設置され、広範囲の外界を撮像してパノラマ映像を出力する監視カメラとして用いられる。
撮像装置1は、透明カバー(透光性部材)11と、トップケース12およびボトムケース13で構成される筐体と、該筐体の内部に配置された4つの撮像部としてのレンズ鏡筒35を含むパノラマカメラユニット(撮像ユニット)10とを有する。
4つのレンズ鏡筒35は、円形(図3参照)の仮想面A上の中心角約180度の円弧に沿って配置されている。撮像ユニットとしての各レンズ鏡筒35には、撮像レンズと、該撮像レンズにより形成された外界像を撮像するCCDセンサやCMOSセンサ等の撮像素子が収容されている。4つのレンズ鏡筒35のそれぞれによる撮像によって生成された4つの画像を合成することで、例えば画角が180度のパノラマ映像を出力することができる。4つのレンズ鏡筒35の周囲には、壁部としての空気流ガイド37が設けられている。
パノラマカメラユニット10は、チルト軸T回りでのチルト方向への回転(チルト回転)と、パン軸P回りでのパン方向への回転(パン回転)とが可能であり、チルト方向とパン方向の回転角(チルト角、パン角)に応じた方向の撮像を行うことができる。図1に示すパノラマカメラユニット10は、パン角0°、チルト角+60°の方向を向いている。パノラマカメラユニット10は、例えば、パン角-170°~+170°、チルト角+20°~+90°の範囲で回転可能である。
図2は、分解した撮像装置1を示している。トップケース12に固定された透明カバー11は、ポリカーボネート等の透明性(透光性)を有する材料により形成されている。透明カバー11は、パノラマカメラユニット10のパン/チルト回転より4つのレンズ鏡筒35が移動する範囲で各レンズ鏡筒35のレンズ前面に対向するようにパノラマカメラユニット10を覆う。透明カバー11は、パノラマカメラユニット10を、雨滴、塵埃および外部からの衝撃から保護しつつパノラマカメラユニット10による外界の撮像を可能とする。
チルトケース14は、パノラマカメラユニット10がチルト回転可能な範囲において、4つのレンズ鏡筒35に入射する光や後述する赤外照明ユニット45が照射する赤外光を遮らないようにするための開口部14aを有しており、チルト支持部材16に固定される。
パノラマカメラユニット10のチルト回転を可能とする構成には、後述するパノラマカメラユニット10内のボトムプレート40、チルト支持部材16およびチルト固定ねじ15が含まれる。チルト固定ねじ15は、ボトムプレート40のねじ孔40aに螺合して、パノラマカメラユニット10をチルト支持部材16の上両端部に対して固定する。チルト固定ねじ15を緩めることで、パノラマカメラユニット10は、チルト支持部材16に対してチルト回転可能となる。
パノラマカメラユニット10のパン回転を可能とする構成には、パンベース17、パンベース押さえ部材18、ウェーブワッシャー19およびベース部材20が含まれる。ウェーブワッシャー19は、パンベース17とベース部材20の間に配置される。パンベース押さえ部材18は、ベース部材20に固定されることで、パンベース17をベース部材20に対してパン回転可能に固定する。パンベース17は、チルト支持部材16に固定される。パノラマカメラユニット10は、ベース部材20に対してパン回転可能である。
パワー基板21は、不図示の電源入力端子、LAN端子および電源回路等が実装され、ボトムケース13に固定される。また、パワー基板21は、不図示のケーブルを介して後述するメイン基板43と接続される。
図3は、分解したパノラマカメラユニット10を示している。軸X上の点を中心とする円形の仮想面A上の中心角約180度の円弧に沿って配置された4つのレンズ鏡筒35は、軸Xを中心とする互いに異なる方向を向くように、鏡筒支持部材36に嵌合して固定される。軸Xは、チルト軸Tと直交する軸である。撮像中心軸Yは、軸Xとチルト軸Tに対して直交し、4つのレンズ鏡筒35による撮像によって得られるパノラマ映像の中心軸である。
鏡筒支持部材36には、空気流ガイド37により形成される空気流路に繋がる第1の吸込ダクト36a、第2の吸込ダクト36bおよび吐出ダクト36cが形成されている。吐出ダクト36cは、4つのレンズ鏡筒35よりも外側に形成された第1の吸込ダクト36aと第2の吸込ダクト36bの間における撮像中心軸Y上に形成されている。また、鏡筒支持部材36には、第1のサイドプレート38と第2のサイドプレート39が固定される。第1のサイドプレート38には、メイン基板43、赤外照明ユニット45および複数の導光レンズ46が固定される。
メイン基板43は、4つのレンズ鏡筒35と不図示のケーブルで接続されている。メイン基板43には、4つのレンズ鏡筒35の撮像素子からの撮像信号を処理する画像処理エンジン43aが実装されている。画像処理エンジン43a上には、アルミニウム等の熱伝導率の高い材料で形成され、複数のフィンを有するヒートシンク44が配置される。
補助光ユニットとしての赤外照明ユニット45は、補助光としての赤外光を発光する複数のLED(発光素子)がフレキシブルプリント基板に実装されて構成されている。複数の導光レンズ46はそれぞれ、対応するLEDの発光面側に配置され、LEDから発せられる赤外光を外界に向けて照射する。赤外光を外界に照射することで、夜間や暗所においても鮮明な映像の取得が可能となる。
第1のサイドプレート38と第2のサイドプレート39には、ボトムプレート40が固定される。ボトムプレート40には、チルト固定ねじ15が螺合するねじ孔40aと第1のケーブルブッシュ47が嵌め込まれる開口部40bが形成されている。第1のケーブルブッシュ47の内側には、メイン基板43とパワー基板21を接続する不図示のケーブルが通される。
ボトムプレート40にはファン支持プレート41が固定され、ファン支持プレート41にはファン42が固定される。ファン42は、遠心ファンであり、撮像中心軸Y上に、チルト軸Tが延びる方向の両側に吸込口が向き、撮像中心軸Yが延びる方向(図3中の上方)に吐出口が向くように配置される。なお、ファン42として遠心ファン以外のファンを用いてもよい。ファン42は、詳しくは後述するが、各レンズ鏡筒の撮像素子やメイン基板43に実装された画像処理エンジン43a等の発熱する電気素子を冷却する空気流を発生させる役割を有する。またファン42は、次に説明する第1のカメラケース30と第2のカメラケース31により構成されるカメラケース内で温められた空気を透明カバー11の内面に送る役割を有する。
第1のカメラケース30と第2のカメラケース31はそれぞれ、第1のサイドプレート38と第2のサイドプレート39に固定されて一体のカメラケースを構成する。カメラケース内には、鏡筒支持部材36、メイン基板43、赤外照明ユニット45、ファン42およびボトムプレート40等が収容される。
第1および第2のカメラケース30、31には、4つのレンズ鏡筒35を突出させる4つの開口部32と、空気流ガイド37により形成される空気流路に繋がる第1の吸込口33a(図1参照)、第2の吸込口33bおよび吐出口34(図1参照)とが形成されている。第1の吸込口33a、第2の吸込口33bおよび吐出口34はそれぞれ、鏡筒支持部材36に形成された第1の吸込ダクト36a、第2の吸込ダクト36bおよび吐出ダクト36cに接続される。
さらに第1および第2のカメラケース30、31には、第2のケーブルブッシュ48が嵌め込まれる開口部49が形成されている。第2のケーブルブッシュ48の内側には、メイン基板43とパワー基板21を接続する上記ケーブルが通される。
空気流ガイド37は、エラストマー等の弾性材料により形成され、第1および第2のカメラケース30、31の外面に、4つのレンズ鏡筒35のレンズ前面が配置された領域(以下、レンズ領域という)を囲むように接着剤または両面テープ等により固定される。空気流ガイド37におけるカメラケース側とは反対側の端面は、透明カバー11の内面に当接(密着)する。空気流ガイド37のうち長手方向(4つのレンズ鏡筒35の配置方向)に延びる部分が、レンズ領域を間に挟む2つの壁部に相当する。
また、空気流ガイド37(2つの壁部のうち1つ)は、赤外照明ユニット45と4つのレンズ鏡筒35との間を仕切るように配置される。
このような空気流ガイド37は、4つのレンズ鏡筒35のレンズ前面と透明カバー11の内面との間に空気流路を形成し、さらに赤外照明ユニット45から発せられて透明カバー11の内面で反射した赤外光がレンズ鏡筒35に入射することを防止する遮光壁としても機能する。
なお、空気流ガイド37のカメラケース側とは反対側の端面は、透明カバー11の内面に必ずしも当接していなくてもよく、空気流路を形成できて遮光壁としても機能できれば、透明カバー11の内面に対してわずかな隙間をあけて近接してもよい。この場合、空気流ガイド37を、カメラケースに一体形成してもよい。また、空気流ガイド37は、必ずしもレンズ領域を囲むように連続した形状を有さなくてもよい。すなわち、上記空気流路が形成されて遮光壁として機能するように少なくともレンズ領域を間に挟む2つの壁部として設けられればよい。
図4は、撮像装置1におけるパノラマカメラユニット10周辺の撮像中心軸(第1の軸)Yとチルト軸(第2の軸)Tとに沿った断面を示している。この図では、パノラマカメラユニット10はパン角0°、チルト角が+90°に設定されている。図4を用いて、透明カバー11の内面への結露の発生を低減する構成について説明する。
図4には、4つのレンズ鏡筒35として、第1の吸込口33a側から第2の吸込口33b側に順に、第1のレンズ鏡筒35a、第2のレンズ鏡筒35b、第3のレンズ鏡筒35cおよび第4のレンズ鏡筒35dを示している。第1から第4のレンズ鏡筒35a~35dは、カメラケース(図には第1のカメラケース30のみ示す)の凸形状面としての半球面のうちその頂点とは異なる位置に配置されている。
ファン42から流出した空気が流れる空気流路は、カメラケース(図には第1のカメラケース30のみ示す)内に形成される第1の空気流路と、空気流ガイド37により形成される第2の空気流路とに分けられる。まず、カメラケース内の第1の空気流路について説明する。
カメラケースは、第1のレンズ鏡筒35aより外側に第1の吸込口33aを有し、第4のレンズ鏡筒35dより外側に第2の吸込口33bを有する。また、カメラケースは、第2のレンズ鏡筒35bと第3のレンズ鏡筒35cの間である撮像中心軸Y上の位置に吐出口34を有する。このように、第1の吸込口33aと第2の吸込口33bは、空気流ガイド37により囲まれた第2の空気流路における両端にて開口し、吐出口34は第2の空気流路の中央にて開口している。なお、第2の空気流路にとっては、吐出口34は第2の空気流路に空気を流入させる流入口に相当し、第1および第2の吸込口33a、33bは第2の空気流路から第1の空気流路に空気を戻す流出口に相当する。
第2の空気流路からカメラケースの第1の吸込口33aに流れ込んだ空気は、鏡筒支持部材36の第1の吸込ダクト36aを通過して、鏡筒支持部材36、第1のサイドプレート38、第2のサイドプレート39およびボトムプレート40により囲まれた内部空間に流入する。この内部空間は、鏡筒支持部材36の第1の吸込ダクト36a、第2の吸込ダクト36bおよび吐出ダクト36cのみで開口したほぼ密閉された空間であり、空気流路となる。内部空間に流入した空気は、ファン42の第1の吸込口42aに吸い込まれる。
こうして第1の吸込口33aからファン42の第1の吸込口42aに向かって流れる空気は、主として第1および第2のレンズ鏡筒35a、35bの撮像素子の付近やメイン基板43に実装された画像処理エンジン43aのヒートシンク44付近を通過し、それらを冷却して熱を得る。
また、第2の空気流路から第2の吸込口33bに流れ込んだ空気は、鏡筒支持部材36の第2の吸込ダクト36bを通過して、上述した内部空間に流入し、ファン42の第2の吸込口42bに吸い込まれる。こうして第2の吸込口33bからファン42の第2の吸込口42bに向かって流れる空気は、主として第3および第4のレンズ鏡筒35c、35dの撮像素子付近を通過し、それらを冷却して熱を得る。
ファン42に第1および第2の吸込口42a、42bから吸い込まれた空気は、ファン42の吐出口42cから吐出され、鏡筒支持部材36の吐出ダクト36cおよびカメラケースの吐出口34を通過して第2の空気流路に流出する。
なお、カメラケースの内面のうち第1の吸込口33a、第2の吸込口33bおよび吐出口34の周囲とこれらに対向する鏡筒支持部材36の第1の吸込ダクト36a、第2の吸込ダクト36bおよび吐出ダクト36cの端面との間にウレタンフォーム等の弾性体を配置してもよい。また、カメラケースにおける各開口部32の内周面と各レンズ鏡筒(35a~35d)の外周面との間の隙間を埋めるためにパッキンを配置してもよい。これらによって、第1および第2の空気流路の密閉性を高めることができる。
一方、ボトムプレート40とカメラケースにケーブルを通すために設けられた開口部40b、49には第1および第2のケーブルブッシュ47、48が嵌め込まれて開口部40b、49とケーブルとの間の隙間が埋められる。このため、上記内部空間を含むカメラケース内部の密閉性は保たれる。
次に、空気流ガイド37により形成される第2の空気流路について説明する。第2の空気流路は、カメラケースの外面と空気流ガイド37の内周面と透明カバー11の内面との間に形成される。
カメラケースの吐出口34から吐出されて第2の空気流路に流入した空気は、透明カバー11の内面のうち天頂部に当たり、そこから空気流ガイド37によってその長手方向両側(第1の吸込口33a側と第2の吸込口33b側)の裾野部へと2方向に流れる。このとき、空気流ガイド37は、上記2方向に空気をガイドして、それ以外の方向に空気が流れるのを阻止する。
第1の吸込口33a側の裾野部に向かう空気は、透明カバー11の内面と第2のレンズ鏡筒35bのレンズ前面との間、さらに第1のレンズ鏡筒35aのレンズ前面との間をこの順に通過して、第1の吸込口33aからカメラケース内に流れていく。また、第2の吸込口33b側の裾野部に向かう空気は、透明カバー11の内面と第3のレンズ鏡筒35cのレンズ前面との間、さらに第4のレンズ鏡筒35dのレンズ前面との間をこの順に通過して、第2の吸込口33bからカメラケース内に流れていく。
吐出口34から第2の空気流路に流入する空気は、前述したように第1から第4のレンズ鏡筒35a~35dの撮像素子や画像処理エンジン43aが発する熱により温められた空気である。このため、第1から第4のレンズ鏡筒35a~35dのレンズ前面とこれらに対向する透明カバー11の内面が加熱される。この結果、透明カバー11の内面のうち第1から第4のレンズ鏡筒35a~35dのレンズ前面に対向する領域での結露の発生を防止することができる。
また、吐出口34を撮像中心軸Y上に設け、第1および第2の吸込口33a、33bを空気流ガイド37の長手方向両端付近に設けて、空気流ガイド37が形成する第2の空気流路内で2方向に空気を流す。これにより、透明カバー11の外面に接触する冷たい外気による第2の空気流路内を流れる空気の温度低下を低減し、全てのレンズ鏡筒35a~35dのレンズ前面とこれに対向する透明カバー11の内面に沿って温かい空気を流すことができる。
なお、前述したように、ファン42はカメラケース内の内部空間における撮像中心軸Yが通る領域に配置されている。これは、この領域にファン42を配置することで、第1から第4のレンズ鏡筒35a~35dのレンズ前面に対向する透明カバー11の内面に対して空気を送る効率が最も良くなるためである。また、この領域は、内部空間の中でカメラケースの凸面部の頂点に対応する高さがあり、本来はデッドスペースとなり易いが、ここにファン42を配置することでこの領域を有効利用できるためである。
そして、以上説明した第2の空気流路は、パノラマカメラユニット10のパン回転およびチルト回転とともに透明カバー11の内面に沿って移動する。このため、パノラマカメラユニット10の回転位置(パン角およびチルト角)に関わらず、透明カバー11の内面のうち全てのレンズ鏡筒35a~35dのレンズ前面に対向する領域を局所的に効率良く加熱してこの領域での結露の発生を低減することができる。
図5は、実施例2の撮像装置101の外観を示している。また、図6は、撮像装置101におけるパノラマカメラユニット110を分解して示している。なお、本実施例において、実施例1と共通する構成要素については実施例1と同じ符号を付して説明を省略する。撮像装置101は、鏡筒支持部材136、カメラケース(第1および第2のカメラケース130、131)およびボトムプレート140の構成と、ファン142に関する構成がそれぞれ実施例1と異なる。
鏡筒支持部材136には、実施例1と同様に配置された4つのレンズ鏡筒35が固定される。ただし、鏡筒支持部材136において各レンズ鏡筒35が固定される鏡筒固定部には、レンズ鏡筒35の外周面との間に隙間G1が形成されるようにレンズ鏡筒35の外径より大きな内径を有する部分が設けられている。また、鏡筒支持部材136には、空気流ガイド37により形成される空気流路に繋がる吸込ダクト136aが形成されている。
ボトムプレート140は、チルト固定ねじが螺合するねじ孔140aと、メイン基板43とパワー基板21を接続する不図示のケーブルが通される開口部140bとを有する。
ボトムプレート140にはファン支持プレート141が固定され、ファン支持プレート141にはファン142が固定される。本実施例のファン142も、実施例1と同じく遠心ファンである。ただし、ファン142は、撮像中心軸Yを含む領域に、撮像中心軸Yが延びる方向(図6中の上方)に吸込口が向き、チルト軸Tが延びる方向の両側に吐出口が向くように配置される。なお、ファン142として遠心ファン以外のファンを用いてもよい。
ダクト部材149は、ファン142の吸込口と鏡筒支持部材136の吸込ダクト136aとの間を繋ぐように配置される。
第1のカメラケース130と第2のカメラケース131はそれぞれ、鏡筒支持部材136に固定された第1のサイドプレート38と第2のサイドプレート39に固定されて一体のカメラケースを構成する。カメラケース内には、鏡筒支持部材136、メイン基板43、赤外照明ユニット45、ファン142およびボトムプレート140等が収容される。
第1および第2のカメラケース130、131には、4つのレンズ鏡筒35を突出させる4つの開口部132と、空気流ガイド37により形成される空気流路に繋がる吸込口133とが形成されている。各開口部132は、各レンズ鏡筒35の外周面との間(つまりは各レンズ鏡筒35の周囲)に隙間G2を形成するように各レンズ鏡筒35の外径よりも大きな内径を有する。隙間G2は、空気流ガイド37により形成される空気流路に繋がる吐出口(該空気流路に空気を流入させる流入口)となる。また、吸込口133は、鏡筒支持部材136に形成された吸込ダクト136aに接続され、空気流ガイド37により形成される空気流路から空気を流出させる(後述する内部空間に戻す)流出口に相当する。
さらに第1および第2のカメラケース130、131には、ケーブルブッシュ48が嵌め込まれる開口部49が形成されている。ケーブルブッシュ48の内側には、メイン基板43とパワー基板21を接続する上記ケーブルが通される。
図7は、撮像装置101におけるパノラマカメラユニット110周辺のチルト軸Tと撮像中心軸Yに沿った断面を示している。この図では、パノラマカメラユニット110はパン角0°、チルト角が+90°に設定されている。図7を用いて、透明カバー11の内面への結露の発生を低減する構成について説明する。図7には、4つのレンズ鏡筒35として、空気流ガイド37の長手方向の一端側から他端側に順に、第1のレンズ鏡筒35a、第2のレンズ鏡筒35b、第3のレンズ鏡筒35cおよび第4のレンズ鏡筒35dを示している。また、カメラケースの開口部132として、上記第1から第4のレンズ鏡筒35a~35dが突出する第1の開口部132a、第2の開口部132b、第3の開口部132cおよび第4の開口部132dを示している。
ファン142から流出した空気が流れる空気流路は、カメラケース(図には第1のカメラケース130のみ示す)内の第1の空気流路と空気流ガイド37により形成される(囲まれた)第2の空気流路とに分けられる。まず、カメラケース内の第1の空気流路について説明する。
カメラケースは、第2のレンズ鏡筒35bと第3のレンズ鏡筒35cの間である撮像中心軸Y上に吸込口133を有する。また、カメラケースの各開口部(132a~132d)の内周面と各レンズ鏡筒(35a~35d)の外周面との間には、吐出口となる隙間G2が形成されている。
第2の空気流路から吸込口133に流入した空気は、鏡筒支持部材136の吸込ダクト136aおよびダクト部材149を通ってファン142の吸込口142aに吸い込まれる。なお、カメラケースの内面のうち吸込口133の周囲およびダクト部材149の端面とこれらに対向する鏡筒支持部材136の吸込ダクト136aの一端面および他端面との間にウレタンフォーム等の弾性体を配置してもよい。これにより、吸込口133からファン142の吸込口142aまでの空気流路の密閉性を高めることができる。
ファン142の吸込口142aから吸い込まれた空気は、ファン142の第1の吐出口142bおよび第2の吐出口142cから、鏡筒支持部材136、第1のサイドプレート38、第2のサイドプレート39およびボトムプレート140で囲まれた内部空間に吐出される。この内部空間は、ボトムプレート140に形成された開口部140bを除いて、鏡筒支持部材136と第1から第4のレンズ鏡筒35a~35dとの間の隙間G1のみで開口したほぼ密閉された空間であり、空気流路となる。なお、開口部140bを有するボトムプレート140を覆うカメラケースにケーブルを通すために形成された開口部49にはケーブルブッシュ48が嵌め込まれて開口部49とケーブルとの間の隙間が埋められる。このため、上記内部空間を含むカメラケース内部の密閉性は保たれる。
ファン142の第1の吐出口142bから内部空間に吐出された空気は、主として画像処理エンジン43aのヒートシンク44の付近や第1および第2のレンズ鏡筒35a、35bが有する撮像素子の付近を通過し、それらを冷却して熱を得る。こうして温まった空気は、鏡筒支持部材136と第1および第2のレンズ鏡筒35a、35bとの間の隙間G1を通って内部空間から流出する。
一方、ファン142の第2の吐出口142cから吐出された空気は、主として第3および第4のレンズ鏡筒35c、35dが有する撮像素子の付近を通過し、それらを冷却して熱を得る。こうして温まった空気は、鏡筒支持部材136と第3および第4のレンズ鏡筒35c、35dとの間の中間吐出口としての隙間G1を通って内部空間から流出する。
それぞれの隙間G1を通って内部空間から流出した空気は、カメラケースの第1から第4の開口部132a~132dの内周面と第1から第4のレンズ鏡筒35a~35dの外周面との間の吐出口としての隙間G2を通って第2の空気流路に流入する。
次に、空気流ガイド37より形成される第2の空気流路について説明する。第2の空気流路は、カメラケースの外面と空気流ガイド37の内周面と透明カバー11の内面との間に形成される。
それぞれの隙間G2を通って第2の空気流路に流入した空気は、空気流ガイド37に沿って透明カバー11の天頂部に向かって流れ、吸込口133から第1の空気流路に吸い込まれる。このとき、空気流ガイド37は、天頂部に向かうように空気をガイドして、それ以外の方向に空気が流れるのを阻止する。
隙間G2から第2の空気流路に流入する空気は、前述したように第1から第4のレンズ鏡筒35a~35dの撮像素子や画像処理エンジン43aが発する熱により温められた空気である。このため、第1から第4のレンズ鏡筒35a~35dのレンズ前面とこれらに対向する透明カバー11の内面が加熱される。この結果、透明カバー11の内面のうち第1から第4のレンズ鏡筒35a~35dのレンズ前面に対向する領域での結露の発生を防止することができる。
なお、カメラケースの第1および第4の開口部132a、132d内の隙間G2は、第2および第3の開口部132b、132c内の隙間G2よりも吸込口133から遠い位置に形成されている。このため、第1から第4の開口部132a~132d内の隙間G2の大きさが全て同じであると、第1および第4の開口部132a、132d内の隙間G2の空気流に対するインピーダンスが、第2および第3の開口部132b、132cの同インピーダンスより高くなり、空気が通りにくい。この結果、透明カバー11の内面のうち第1および第4のレンズ鏡筒35a、35dのレンズ前面に対向する領域に対する結露低減効果が、第2および第3のレンズ鏡筒35b、35cのレンズ前面に対向する領域に対する結露低減効果より低下するおそれがある。
このため、第1および第4の開口部132a、132d内の隙間G2の大きさを、第2および第3の開口部132b、132c内の隙間G2の大きさより大きくすることが望ましい。これにより、第1から第4の開口部132a~132d内の隙間G2の空気流に対するインピーダンスを同程度とし、透明カバー11の内面のうち全てのレンズ鏡筒35a~35dのレンズ前面に対向する領域に対する結露低減効果を同等とすることができる。
そして、以上説明した第2の空気流路は、パノラマカメラユニット10のパン回転およびチルト回転とともに透明カバー11の内面に沿って移動する。このため、パノラマカメラユニット10のパン角およびチルト角に関わらず、透明カバー11の内面のうち全てのレンズ鏡筒35a~35dのレンズ前面に対向する領域を局所的に効率良く加熱してこの領域での結露の発生を低減することができる。
なお、上記各実施例では、レンズ鏡筒を鏡筒支持部材に固定する場合について説明したが、レンズ鏡筒をカメラケースに固定してもよい。また、各実施例では、4つのレンズ鏡筒を有する撮像装置について説明したが、レンズ鏡筒の数は2つ以上であればよい。さらに、本発明の実施例には、上述したように複数のレンズ鏡筒での撮像により得られた画像を合成してパノラマ映像を出力する撮像装置に限らず、個々のレンズ鏡筒による撮像により得られる画像を出力する撮像装置も含まれる。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
1,101 撮像装置
10,110 パノラマカメラユニット
11 透明カバー
33,133 吸込口
34 吐出口
35(35a~35d) レンズ鏡筒
36,136 鏡筒支持部材
37 空気流ガイド
42,142 ファン

Claims (13)

  1. 筐体と、
    それぞれレンズと撮像素子を有する複数の撮像部を備え、前記筐体に対して回転可能な撮像ユニットと、
    前記筐体に固定され、前記撮像ユニットの回転により前記複数の撮像部が移動する範囲で前記レンズに対向する透光性部材と、
    前記撮像ユニットの外面に設けられ、前記複数の撮像部の前記レンズが配置されたレンズ領域を間に挟み、前記透光性部材の内面に対して当接または近接する2つの壁部と、
    前記撮像ユニットの内部空間に設けられ、空気の流れを発生させるファンとを有し、
    前記2つの壁部の間において前記透光性部材の内面に沿う流路を、前記内部空間から流入した前記空気が流れることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記内部空間を流れる前記空気は、前記複数の撮像部の前記撮像素子を冷却することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記内部空間に、前記撮像素子とは異なる電気素子が配置されており、
    前記内部空間を流れる前記空気は、前記電気素子を冷却することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記内部空間からの前記空気を前記流路に流入させる流入口および前記空気を前記内部空間に戻す流出口が前記流路に設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の撮像装置。
  5. 前記撮像ユニットにおいて、前記内部空間からの前記空気を前記流路に流入させる流入口が、前記流路の両端に設けられて前記空気を前記内部空間に戻す2つの流出口の間に設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の撮像装置。
  6. 前記撮像ユニットにおいて、前記内部空間からの前記空気を前記流路に流入させる流入口が、前記複数の撮像部のそれぞれの周囲に設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の撮像装置。
  7. 前記撮像ユニットにおいて、前記複数の撮像部のそれぞれの周囲に設けられた前記流入口から前記流路に流入した前記空気が、前記複数の撮像部の間に設けられた流出口から前記内部空間に戻ることを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  8. 前記撮像ユニットの外面は凸形状面であり、
    前記撮像ユニットは、前記凸形状面の頂点を通る第1の軸に直交する第2の軸回りで前記筐体に対して回転が可能であり、
    前記複数の撮像部は、前記凸形状面のうち前記頂点とは異なる位置に配置されており、
    前記ファンは、前記内部空間のうち前記第1の軸が通る領域に配置されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の撮像装置。
  9. 前記撮像ユニットは、前記透光性部材を通して外界に補助光を発する発光素子をさらに有し、
    前記2つの壁部のうち少なくとも1つは、前記発光素子と前記複数の撮像部との間に設けられていることを特徴する請求項1から8のいずれか一項に記載の撮像装置。
  10. 前記2つの壁部は、弾性材料により形成され、前記撮像ユニットに固定されていることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の撮像装置。
  11. 前記2つの壁部を含む連続した壁部が、前記レンズ領域を囲むように設けられていることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の撮像装置。
  12. 筐体と、
    それぞれレンズと撮像素子を有する複数の撮像部を備え、前記筐体に対して回転可能な撮像ユニットと、
    前記筐体に固定され、前記撮像ユニットの回転により前記複数の撮像部が移動する範囲で前記レンズに対向する透光性部材とを有し、
    前記撮像ユニットは、
    前記透光性部材を通して外界に補助光を発する発光素子と、
    前記撮像ユニットの外面における前記発光素子と前記複数の撮像部との間に設けられ、前記透光性部材の内面に対して当接または近接する壁部とを有することを特徴する撮像装置。
  13. 前記壁部は、弾性材料により形成され、前記撮像ユニットに固定されていることを特徴とする請求項12に記載の撮像装置。
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