JP2023034081A - 含フッ素環状スルホニルイミド塩 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】下記一般式(1):
{式中、Rは、それぞれ、同一であっても異なっていてもよく、フッ素原子又はトリフルオロメチル基であり、nは、1~4の整数であり、そしてMは、Li、Na又はKである。}で表される含フッ素環状スルホニルイミド塩であって、19F-NMRにおける前記一般式(1)で表される化合物のピークの積分値の和T1と、-115ppm~-125ppmの領域に単一の又は複数の二重線ピークとして現れることに特徴的な不純物のピークの積分値の和T2、との比T1/T2が、500以上であることを特徴とする、含フッ素環状スルホニルイミド塩。
【選択図】なし
Description
ところで、含フッ素スルホニルイミド塩を製造する方法としては、FSO2CF2COOHの電解カップリング反応により合成したFO2SCF2CF2SO2Fとアンモニアを反応させ、含フッ素環状スルホニルイミドのアンモニウム塩を得た(環化反応の)後、アルカリ金属の水酸化物や炭酸塩と反応させて(カチオン交換反応)を経る方法が知られている(以下の特許文献1参照)。
特許文献1に従い下記一般式(1):
[1]下記一般式(1):
[2]前記一般式(1)中、nが1~3の整数である、前記[1]に記載の含フッ素環状スルホニルイミド塩。
[3]前記一般式(1)中、nが2である、前記[2]に記載の含フッ素環状スルホニルイミド塩。
[4]前記一般式(1)中、Rがフッ素原子である、前記[1]~[3]のいずれかに記載の含フッ素環状スルホニルイミド塩。
[5]前記一般式(1)中、MはLiである、前記[1]~[4]のいずれかに記載の含フッ素環状スルホニルイミド塩。
[6]以下の構造式:
但し、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することができる。
以下、化合物(1)について詳細に説明する。
一般式(1)中、nは、入手又は製造が容易であり、経済性に優れる観点から1~4の整数であり、同様の観点から、1~3の整数であることが好ましく、1又は2であることがより好ましく、2であることが最も好ましい。
Rはそれぞれ同一であっても異なっていてもよく、入手又は製造が容易であり、経済性に優れる観点から、フッ素原子又はトリフルオロメチル基であり、フッ素原子が最も好ましい。
Mは、入手又は製造が容易であり、経済性に優れる観点から、Li、Na又はK(すなわち、アルカリ金属イオン)であり、Li又はNaが好ましく、Liが最も好ましい。
化合物(1)は単独であっても、複数種組み合わせて用いてもよい。
化合物(1)の具体例としては、以下の構造式:
含フッ素環状スルホニルイミド塩における比T1/T2の測定方法は、19F-NMRにより測定を行うが、より詳細には、実施例に記載の方法により測定する。
含フッ素環状スルホニルイミド塩の純度は、好ましくは98質量%以上であり、より好ましくは99質量%以上である。
前記したように、化合物(1)を製造する方法として、後述の晶析工程を除き、従来公知の方法、例えば、特許文献1に記載の方法を採用することができる。以下に、Rがフッ素原子であり、mが1である場合を例にとり、化合物(1)の反応スキームを示す。かかる方法は、以下の反応スキームに示すように、下記一般式(2):
HO2C-(CR2)m-SO2F (2)
{式中、Rは、それぞれ、同一であっても異なっていてもよく、フッ素原子又はトリフルオロメチル基であり、mは、1又は2である。}で表されるフルオロスルホニル基含有カルボン酸化合物(以下、該化合物群の内の1の化合物を含めて化合物(2)ともいう。)から出発して、電解カップリング反応工程により化合物(3)を得て、次いで、環化工程により化合物(4)(以下、化合物群の内の1の化合物を含めて化合物(4)ともいう。)を得て、最後にカチオン交換工程を経て、化合物(1)を製造する方法である。
化合物(2)を電解カップリング反応させることにより、ビス(フルオロスルホニル)化合物(化合物(3))を製造することができる。化合物(2)は市販のものを使用しても、公知の方法、例えば、テトラフルオロエチレンにSO3を付加して、サルトンを得、NEt3の存在下でサルトン開環物を得、これを加水分解して、サルトン加水分解物として化合物(2)を得る方法を使用してもよい。
上記溶媒としては、一般的に使用されるものであれば特に限定されないが、具体例としては、ベンゼン、トルエン、クロロベンゼン、及び1,2-ジクロロベンゼン等の芳香族系溶媒、1,2-ジメトキシエタン、1,2-ジエトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、4-メチルテトラヒドロピラン、シクロペンチルメチルエーテル、及びアニソール等のエーテル基含有溶媒、アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、及びベンゾニトリル等のニトリル基含有溶媒、水、メタノール、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール、及び2-ブタノール等の水酸基含有溶媒、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、プロピレンカーボネート等の炭酸エステル基含有溶媒等が挙げられる。中でも、化合物(3)の収率が高まる傾向にあることから、アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、及びベンゾニトリル等のニトリル溶媒、水、メタノール、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール、及び2-ブタノール等の水酸基含有溶媒、及びジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、プロピレンカーボネート等の炭酸エステル基含有溶媒が好ましい。
これらの溶媒は単独で用いてもよいし、複数種を組み合わせてもよく、化合物(3)の収率がより高まる傾向にあることから、水とニトリル溶媒との混合溶媒、又は水と炭酸エステル基含有溶媒との混合溶媒が好ましく、水とニトリル溶媒との混合溶媒がより好ましく、水とアセトニトリルとの混合溶媒が最も好ましい。溶媒中のアセトニトリルの量は、0.5~90質量%が好ましい。
これらの方法は、単独で用いてもよいし、複数種の方法を組み合わせて用いてもよい。
電解カップリング反応工程の圧力は、反応を行う温度によるが、通常用いられる範囲であれば特に限定されないが、10kPa~5000kPaが好ましい。
反応雰囲気は、通常用いられる雰囲気であれば特に限定されないが、通常は大気雰囲気、窒素雰囲気、及びアルゴン雰囲気等が用いられる。これらの中でも、より安全に化合物(3)を製造できる傾向にあることから、窒素雰囲気、及びアルゴン雰囲気が好ましい。また、より経済性に優れる製造方法となる傾向にあることから、窒素雰囲気がさらに好ましい。
反応雰囲気は、単独で用いてもよいし、複数種の反応雰囲気を組み合わせて用いてもよい。
化合物(3)と、アンモニアを反応させることにより、含フッ素環状スルホニルイミドアンモニウム塩(化合物(4))を製造することができる。
上記溶媒としては、反応時に不活性であり、一般的に使用されるものであれば特に限定されないが、具体例としては、ベンゼン、トルエン、クロロベンゼン、及び1,2-ジクロロベンゼン等の芳香族系溶媒、1,2-ジメトキシエタン、1,2-ジエトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、4-メチルテトラヒドロピラン、シクロペンチルメチルエーテル、及びアニソール等のエーテル基含有溶媒、アセトニトリル、プロピオニトリル、及びベンゾニトリル等のニトリル基含有溶媒、メタノール、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール、及び2-ブタノール等の水酸基含有溶媒等が挙げられる。中でも、化合物(4)の収率が高まる傾向にあることから、1,2-ジメトキシエタン、1,2-ジエトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、4-メチルテトラヒドロピラン、シクロペンチルメチルエーテル、及びアニソール等のエーテル基含有溶媒がより好ましい。同様の観点から、1,2-ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、及び4-メチルテトラヒドロピランがより好ましく、1,2-ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、及び4-メチルテトラヒドロピランがさらに好ましい。
これらの有機溶媒は単独で用いてもよいし、複数種の溶媒を組み合わせて用いてもよい。
環化工程の圧力は、反応を行う温度によるが、通常用いられる範囲であれば特に限定されないが、10kPa~5000kPaが好ましい。
反応雰囲気は、通常用いられる雰囲気であれば特に限定されないが、通常は大気雰囲気、窒素雰囲気、及びアルゴン雰囲気等が用いられる。これらの中でも、より安全に化合物(4)を製造できる傾向にあることから、窒素雰囲気、及びアルゴン雰囲気が好ましい。また、より経済性に優れる製造方法となる傾向にあることから、窒素雰囲気がさらに好ましい。
反応雰囲気は、単独で用いてもよいし、複数種の反応雰囲気を組み合わせて用いてもよい。
これらの方法は、単独で用いてもよいし、複数種の方法を組み合わせて用いてもよい。
化合物(4)と、下記一般式(5):
MpX (5)
{式中、Mは、Li、Na又はKであり、Xは、OH又はCO3であり、そしてpは、XがOHの場合、1であり、XがCO3の場合、2である。}で表されるアルカリ金属塩(以下、該化合物群の内の1の化合物を含めて化合物(5)ともいう。)とを、反応させることにより、化合物(1)を製造することができる。
上記溶媒としては、反応時に不活性であり、一般的に使用されるものであれば特に限定されないが、具体例としては、ベンゼン、トルエン、クロロベンゼン、及び1,2-ジクロロベンゼン等の芳香族系溶媒、1,2-ジメトキシエタン、1,2-ジエトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、4-メチルテトラヒドロピラン、シクロペンチルメチルエーテル、及びアニソール等のエーテル基含有溶媒、アセトニトリル、プロピオニトリル、及びベンゾニトリル等のニトリル基含有溶媒、メタノール、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール、及び2-ブタノール等の水酸基含有溶媒等が挙げられる。中でも、化合物(1)の収率が高まる傾向にあることから、1,2-ジメトキシエタン、1,2-ジエトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、4-メチルテトラヒドロピラン、シクロペンチルメチルエーテル、及びアニソール等のエーテル基含有溶媒がより好ましい。同様の観点から、1,2-ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、及び4-メチルテトラヒドロピランがより好ましく、1,2-ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、及び4-メチルテトラヒドロピランがさらに好ましい。
これらの有機溶媒は単独で用いてもよいし、複数種の溶媒を組み合わせて用いてもよい。
カチオン交換工程の圧力は、反応を行う温度によるが、通常用いられる範囲であれば特に限定されないが、10kPa~5000kPaが好ましい。
反応雰囲気は、通常用いられる雰囲気であれば特に限定されないが、通常は大気雰囲気、窒素雰囲気、及びアルゴン雰囲気等が用いられる。これらの中でも、より安全に化合物(1)を製造できる傾向にあることから、窒素雰囲気、及びアルゴン雰囲気が好ましい。また、より経済性に優れる製造方法となる傾向にあることから、窒素雰囲気がさらに好ましい。
反応雰囲気は、単独で用いてもよいし、複数種の反応雰囲気を組み合わせて用いてもよい。
晶析工程は、化合物(1)の有する高い吸湿性を鑑み、得られる結晶の取り扱いの容易さから乾燥雰囲気下で行なうのが望ましい。乾燥雰囲気は特に限定されないが、乾燥空気、乾燥窒素、乾燥アルゴン等の気体の雰囲気下、気流下において行なうことができ、真空減圧下において行うこともできる。このような雰囲気は、単独で用いてもよいし、複数種の雰囲気を組み合わせて用いてもよい。
以下において、「貧溶媒」との語は、化合物(1)の溶液を冷却した際に結晶を生ずるに好適な溶媒、を示すものであり、必ずしも化合物(1)の溶解性が著しく低いことを意味するものではない。
本発明の晶析に用いる溶媒としては、化合物(1)の比較的高い溶解性と金属への低配位性との双方を満たす観点から、単座配位性の鎖状エーテル溶媒であることが望ましい。このような単座配位性の鎖状エーテル溶媒は、一般に金属への配位性、誘電率、双極子モーメント、いずれもその他の極性溶媒や環状エーテル等に比べて低い傾向にあり、このことが結晶中からの溶媒の除去に有利に働くものと考えられ、従ってこのような溶媒を晶析工程に用いた場合に、残存溶媒量が低減できる傾向にある。
晶析工程において、製造コストの観点からは単一の溶媒を用いることが望ましい。単座配位性の鎖状エーテル溶媒それ自体が晶析における貧溶媒として有効に機能することから、単一の溶媒のみを用いても高純度の含フッ素環状スルホニルイミド塩を得ることが充分可能であるが、複数の溶媒を混合することもでき、極性溶媒を良溶媒として添加することや、貧溶媒を更に添加することで結晶化を促すこともできる。複数の溶媒を混合した場合には、乾燥後の溶媒残存量が増大する傾向にあり、熱履歴や製造コストの観点では不利になる場合がある。また良溶媒である極性溶媒を添加した場合には、生じた結晶が晶析器内に固着する場合があり、回収率の低下、特殊な破砕機器の導入によるコストの増大といった懸念が生じる。
「単座配位性」の溶媒とは、金属への配位性を有する部位を一つ有する溶媒を意味する。配位性を有する部位としてはエーテル結合が挙げられる。
極性溶媒を良溶媒として添加する場合には、用いる良溶媒は特に限定されないが、化合物(1)をとりわけ好適に溶解し、比較的低沸点である観点から、アセトン、テトラヒドロフラン、炭酸ジメチル、炭酸ジエチル、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、アセトニトリル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等が挙げられる。良溶媒は単独で用いてもよいし、複数種の良溶媒を組み合わせて用いてもよい。
結晶化を促すために貧溶媒をことさらに添加する場合には、用いる貧溶媒は特に限定されないが、化合物(1)を溶解せず、単座配位性の鎖状エーテル溶媒と混和し、かつ低沸点であることが望ましく、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、クロロホルム、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン等が挙げられる。貧溶媒は単独で用いてもよいし、複数種の貧溶媒を組み合わせて用いてもよい。
次に、捕集後の含フッ素環状スルホニルイミド塩中の余剰の溶媒の除去のために乾燥工程を行なうことが好ましい。乾燥工程では、一般公知に行なわれるように、加熱減圧乾燥を行なうことができる。加熱温度は好ましくは40℃、より好ましくは60℃であるが、含フッ素環状スルホニルイミド塩の分解が進行しない限りにおいては100℃以上の温度で行なってもよく、含フッ素環状スルホニルイミド塩の熱安定性を考慮すると上限は200℃とするのが好ましい。減圧時の圧力は好ましくは100hPa以下、より好ましくは50hPa以下、さらに好ましくは10hPa以下であり、最も好ましくは1hPa以下である。乾燥を行なう際は、より速やかに乾燥を進行させる目的で、結晶の破砕、撹拌操作を加えてもよく、この場合は更なる熱履歴、時間、及びコストの低減が期待できる。上記の晶析方法によれば、得られる結晶は残存溶媒量が少なく、結晶同士の固着や容器への固着を抑制できることから、結晶の破砕や粉砕工程には特殊な製造装置は必要なく、一般に広く用いられる撹拌翼やミルを用いることができる。
実施例及び比較例において使用した分析方法等は、以下のとおりのものであった。
実施例及び比較例で得られた生成物について、19F-NMR(376MHz)を用いて、下記測定条件にて分子構造解析を行った。
[測定条件]
測定装置:JNM-ECZ400S型核磁気共鳴装置(日本電子株式会社製)
観測核:19F
溶媒:重クロロホルム、重ジメチルスルホキシド
基準物質:トリクロロフルオロメタン(19F、0.00ppm)
パルス幅:6.5μ秒
待ち時間:2秒
積算回数:1024回
実施例、及び比較例で得られた生成物について、下記測定条件にて質量減少率を測定した。
アルミパン(「クリンプセル(オートサンプラ用)品番346-66963-91」、株式会社島津製作所製、尚、測定時にはカバーを使用しなかった。)に5mgの試料を秤量し、示差熱熱重量同時測定装置(「DTG-60A」、株式会社島津製作所製)を使用し、窒素気流下(流量50mL/分)、25℃~100℃まで昇温速度10℃/分で昇温し、100℃で30分間保持した後、測定温度範囲100℃~500℃、昇温速度10℃/分で加熱し、質量減少の様子を観察した。
上述の100℃で30分間保持した後の100℃からの昇温開始時の質量を基準(100質量%)として、測定温度範囲100℃~500℃、昇温速度10℃/分で加熱する過程で1質量%、2質量%の質量減少率が確認される温度(℃)を観測した。
実施例で得られた金属浸漬試験後の溶液について、下記測定条件にて定量測定を行った。
[測定条件]
測定装置:SPS3520UV-DD(株式会社日立ハイテクサイエンス製)
測定原子:Co,Ni,Mn
サンプル調整条件:化合物(1)の水溶液2gを1質量%硝酸水溶液28gと混合し、測定試料とした。
高周波パワー:1.2kW
プラズマガス(アルゴン)流量:16L/分
補助ガス(アルゴン)流量:0.5L/分
キャリヤーガス(アルゴン)圧力:0.24MPa
キャリヤーガス(アルゴン)流量:0.3L/分
測光高さ:12mm
実施例及び比較例で使用した原材料を以下に示す。
(フルオロスルホニル基含有カルボン酸化合物(2))
・2,2-ジフルオロ-2-(フルオロスルホニル)酢酸(富士フイルム和光純薬株式会社製)
・水酸化リチウム一水和物(富士フイルム和光純薬株式会社製)
・アセトニトリル(富士フィルム和光純薬株式会社製、乾燥したモレキュラーシーブ3A 1/16(富士フィルム和光純薬株式会社製)を加え、脱水し、モレキュラーシーブ3A 1/16を除去することにより水分量を調整した)
・テトラヒドロフラン(富士フィルム和光純薬株式会社製、乾燥したモレキュラーシーブ3A 1/16(富士フィルム和光純薬株式会社製)を加え、脱水し、モレキュラーシーブ3A 1/16を除去することにより水分量を調整した)
反応温度は、外部加熱冷却装置を用いず、室温である場合、室温であった。また、ウォーターバスやオイルバス等の外部加熱冷却装置を利用する場合、外部加熱冷却装置に用いられている媒体の温度が反応温度であった。
<電解カップリング反応工程>
200mLの三口フラスコに窒素雰囲気下、攪拌子、アセトニトリル(59g)、水(75g)を添加した後、0℃に冷却し、FO2SCF2CO2H(化合物(2)、25.7g、144.3mmоl)を加えた。陽極、及び陰極として、白金板電極(25mm×50mm)を6mmの間隔で設置し、溶液中に浸漬させた。0℃冷却下で攪拌を維持しつつ、電極に1.5Aの電流を4時間通電した。通電終了後、攪拌を止めると、反応液が2相に分離した。下層を分取すると7.9gの液体が得られた。得られた液体をサンプリングし、19F-NMRで測定すると、FO2SCF2CF2SO2F(化合物(3))が90.3質量%(収率37.1%)含まれていることが確認された。
上記操作により得られた粗製のFO2SCF2CF2SO2F(化合物(3))を常圧単蒸留で精製することにより、95.6質量%のFO2SCF2CF2SO2F(化合物(3))を含む液体6.9gが得られた。
FO2SCF2CF2SO2F
19F-NMR:δ(ppm)46.1(2F)、-108.7(4F)
3Lオートクレーブを-78℃に冷却し、アンモニアガス(250g、14680mmоl)、及びテトラヒドロフラン(222.3g)を添加した後、実施例1で得られたFO2SCF2CF2SO2F(208g、純度90.5質量%、707.3mmоl)のテトラヒドロフラン(222.3g)溶液を3時間かけて滴下した。滴下終了後、室温で12時間攪拌した。攪拌終了後、反応液を加圧濾過し、不溶固体を除去し、濾液を減圧濃縮、乾燥し、肌色固体188.0gを得た。得られた固体をサンプリングし、19F-NMRで分析すると、以下の構造式:
で表される含フッ素環状スルホニルイミドアンモニウム塩(化合物(4))が96.2質量%(収率98.3%)含まれていることが確認された。
<カチオン交換工程>
1Lの三口フラスコに、窒素雰囲気下、攪拌子、テトラヒドロフラン(400g)、実施例2で得られた含フッ素環状スルホニルイミドのアンモニウム塩(187.0g、純度96.2質量%、691.4mmоl)、及び水酸化リチウム一水和物(32.2g、767.4mmоl)を添加し、70℃で4時間攪拌した。得られた反応液を減圧濃縮した後、水(500mL)、活性炭(65.8g)を添加し、105℃で3時間攪拌した。得られた反応液を加圧濾過し不溶固体を除去した後、減圧濃縮し肌色固体を得た。得られた肌色固体にテトラヒドロフラン(889g)を添加し、50℃で30分攪拌した後加圧濾過により不溶固体を除去し、減圧濃縮することで170.3gの白色固体を得た。得られた固体をサンプリングし、ICP発光分光分析法により分析を行ったところ、アンモニウムカチオンがリチウムカチオンに交換されていることを確認した。さらに、19F-NMRで分析すると、以下の構造式:
で表される含フッ素環状スルホンイミドのリチウム塩(化合物(1))が99.1質量%(収率98.0%)含まれていることが確認された。
撹拌子を備えた100mLナスフラスコに、合成した化合物(1)を10gとtert-ブチルメチルエーテル27gとを秤量し、密栓を取り付けて30分撹拌した。得られた混合液を減圧濾過後、-20℃の冷凍庫で30分間冷却したところ、無色の結晶が生じた。デカンテーションによって液部を除去後、-35℃のtert-ブチルメチルエーテルを添加して薬さじで混ぜることにより結晶を洗浄し、液部をデカンテーションによって除去した。得られた結晶を無撹拌条件で60℃、40hPaの条件で3時間減圧乾燥した。乾燥後、4.9gの結晶が得られた。得られた結晶をサンプリングし、19F-NMRで分析すると、化合物(1)が99.2質量%(収率49.0%)含まれていることが確認された。19F-NMRにおいて、化合物(1)のピークの積分値の和T1と、-117.2ppmに単一の二重線として見られた不純物のピークの積分値の和T2との比T1/T2は、3170であった。
晶析工程の替わりに以下の工程での洗浄とした以外は実施例1と同様に電解カップリング反応工程、環化工程、カチオン交換工程を行い、含フッ素環状スルホンイミドのリチウム塩(化合物(1))を製造した。
6mLバイアルに、合成した化合物(1)を0.2g、シクロペンチルメチルエーテルを0.35g秤量し、分散液を得た。得られた分散液を濾過後、100℃、10hPaの条件で10時間減圧乾燥することにより、0.09gの化合物(1)を得た。19F-NMRにおいて、T1/T2は、581であった。
晶析工程を行わなかった以外は実施例1と同様に電解カップリング反応工程、環化工程、カチオン交換工程を行い、含フッ素環状スルホンイミドのリチウム塩(化合物(1))を製造した。19F-NMRにおいて、T1/T2は、215であり、多量のフッ素含有不純物が含まれていた。
[耐熱性評価]
アルミパンに5mgの試料を秤量し、示差熱熱質量同時測定装置(「DTG-60A」、株式会社島津製作所製)を使用し、乾燥空気気流下(流量50mL/分)、25℃~100℃まで昇温速度10℃/分で昇温し、100℃で30分間保持した後、測定温度範囲100℃~500℃、昇温速度10℃/分で加熱し、質量減少の様子を観察した。結果を以下の表1に示す。
実施例1、及び比較例1で得られた化合物(1)20gを超純水30gに溶解させた溶液を調製し、LiNi0.8Co0.1Mn0.1O2の円形電極板(直径16mm、厚さ0.2mm、質量0.043g、アルミニウム箔上にPVDF、カーボンブラックとの混合物を塗布し、プレス焼成した複合体)を浸漬させた。これを空気雰囲気下、室温で2週間静置した。浸漬後の溶液を濾過後、ICP発光分光分析法によって溶出金属量を定量した。結果を以下の表2に示す。
Claims (6)
- 前記一般式(1)中、nが1~3の整数である、請求項1に記載の含フッ素環状スルホニルイミド塩。
- 前記一般式(1)中、nが2である、請求項2に記載の含フッ素環状スルホニルイミド塩。
- 前記一般式(1)中、Rがフッ素原子である、請求項1~3のいずれか1項に記載の含フッ素環状スルホニルイミド塩。
- 前記一般式(1)中、MはLiである、請求項1~4のいずれか1項に記載の含フッ素環状スルホニルイミド塩。
Priority Applications (1)
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| JPH11512563A (ja) * | 1995-09-21 | 1999-10-26 | ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー | ビス(ペルフルオロアルキルスルホニル)イミド塩および環状ペルフルオロアルキレンジスルホニルイミド塩を含有するバッテリー |
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| CN110970651A (zh) * | 2018-09-30 | 2020-04-07 | 深圳新宙邦科技股份有限公司 | 一种金属-硫电池 |
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