JP2023030910A - 塗布具用液体収容部材 - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、本発明の塗布具用液体収容部材10を含むリフィールの構成の一例を示す図であり、図1(a)はリフィールの外観の正面図を示し、図1(b)はリフィールのA-A’矢視断面図を示す。
図1において、例えば、ボールペンの軸筒に収容されるリフィールは、紙を基材としかつ図示しないインクを収容する長細な円筒形状のインク収容管である塗布具用液体収容部材10(以下単に「液体収容部材10」ともいう。)と、この液体収容部材10の先端に装着された継手11と、筆記部材として継手11の先端に装着されたボールペンチップ12とを備えている。
これらの紙基材の密度は0.8g/cm3以上であることが好ましい。密度0.8g/cm3以上の紙基材を使用することにより、充分な耐水性や耐油性を付与することができる。
内層1を構成する紙基材は、グラシン紙、パーチメント紙またはバルカナイズドファイバーでかつ、密度0.8g/cm3以上であるものがより好ましい。
本発明では、通常、紙基材の表面に金属層またはシリカ蒸着層を積層させた複合材として、内層1および中間層2からなる紙基材積層体を使用する。
前記シリコーンオイルは、一種または二種以上を組み合わせて使用してもよい。
前記フッ素系界面活性剤は、一種または二種以上を組み合わせて使用してもよい。
前記オレフィン系ポリマーは、一種または二種以上を組み合わせて使用してもよい。
紙基材積層体において、紙基材の厚さと、金属層またはシリカ蒸着層の厚さの割合は、2/1~1200/1程度である。
外層3を構成する紙基材には、上記した内層1を構成する紙基材が使用可能である。また、前記ポリオレフィン樹脂を含む接着剤を用いて、中間層2に外層3を貼り付けてもよい。このときのポリオレフィン樹脂を含む接着剤の塗布方法および塗布量も、内層1または中間層2に対する塗布方法および塗布量と同程度である。
[製造例1]
厚さ25μmのグラシン紙(坪量25g/m2、密度1.0g/cm3)と厚さ6.5μmのアルミニウム箔とをポリオレフィン樹脂を含む接着剤(ケミパールS500、三井化学(株)製)で貼り合わせた接着層厚さ6.5μmで合計厚さが38μmの貼合紙を、ボビンスリッターで13mm幅に裁断した。
グラシン紙側の表面にシリコーンオイル(KF-415、信越化学工業(株)製)を500mg/m2で塗布した。
短冊形の貼合紙の外側層であるアルミニウム箔側に、ロール型アプリケーターを用いて、前記ポリオレフィン樹脂を含む接着剤を12g/m2塗布し、紙管製造機(ラングストン)のマンドレルの外周面にグラシン紙が内側になるように一重にスパイラル巻きした。
次いで、ボビンスリッターで13mm幅に裁断した、厚さ66μmのコート紙(坪量85g/m2)を、貼合紙外側層であるアルミニウム箔上に一重にスパイラル巻きした。
このとき、貼合紙およびコート紙は、それぞれ、その隣接面同士を重ねず、突き当てるように巻いた。また、貼合紙同士の接触箇所とコート紙同士の接触箇所とが長手方向に沿って3mm離れるように巻いた。
得られたスパイラルチューブを長さ89.3mmに断裁し、内径3.8mmの液体収容管(紙管1)を得た。
製造例1において、グラシン紙の表面にシリコーンオイル(KF-415、信越化学工業(株)製)に代えて、フッ素系界面活性剤(サーフロンS-211、AGC社製)を塗布したこと以外は、製造例1と同様にして、液体収容管(紙管2)を得た。
製造例1において、グラシン紙の表面にシリコーンオイル(KF-415、信越化学工業(株)製)に代えて、オレフィン系ポリマー(ケミパールS100、三井化学(株)製)を塗布したこと以外は、製造例1と同様にして、液体収容管(紙管3)を得た。
製造例1において、紙管製造機(ラングストン)のマンドレルの外周面に、短冊形の貼合紙を一重ではなく、二重にスパイラル巻きしたこと以外は、製造例1と同様にして液体収容管(紙管4)を得た。
製造例4において、貼合紙として、グラシン紙に代えて、厚さ25μmのパーチメント紙(坪量25g/m2、密度1.0g/cm3)と、厚さ6.5μmのアルミニウム箔とをポリオレフィン樹脂を含む接着剤で貼り合わせたものを用いたこと以外は、製造例4と同様にして、液体収容管(紙管5)を得た。
製造例4において、貼合紙として、厚さ25μmのグラシン紙(坪量25g/m2、密度1.0g/cm3)の上に、アルミニウム箔ではなく、厚さ0.4μmのシリカ蒸着層を形成したものを用いたこと以外は、製造例4と同様にして、液体収容管(紙管6)を得た。
製造例4において、コート紙の隣接面同士を突き当てるのではなく、1mm重ねて巻いたこと以外は、製造例4と同様にして、液体収容管(紙管7)を得た。
製造例4において、貼合紙同士の接触箇所とコート紙同士の接触箇所との間隔を3mmではなく、5mm空けたこと以外は、製造例4と同様にして、液体収容管(紙管8)を得た。
製造例1において、グラシン紙の表面にシリコーンオイルを塗布しなかった以外は、製造例1と同様にして、液体収容管(紙管9)を得た。
<塗布液1> (全量100質量%)
スピロンバイオレットC-RH [保土ヶ谷化学工業(株)製] 8%
スピロンイエローC-GNH [保土ヶ谷化学工業(株)製] 5%
Printex#35 [デグッサジャパン(株)製] 8%
ポリビニルブチラール BL-1 [積水化学工業(株)製] 4%
ポリビニルブチラール BH-3 [積水化学工業(株)製] 0.7%
ハイラック110H [日立化成(株)製] 10%
SOLSPERSE 28000 [日本ルーブリゾール(株)製] 1%
(酸価:29、重量平均分子量:約3400)
ベンゾトリアゾール 0.5%
3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール 62.8%
FUJI RED 2510 [冨士色素(株)製] 8%
ジョンクリル61J [BASFジャパン(株)製] 6%
キサンタンガム KELSAN S [三晶(株)製] 0.32%
リン酸イソプロピル 0.5%
バイオデン421 [日本曹達(株)製] 0.2%
ベンゾトリアゾール 0.3%
トリエタノールアミン 1.4%
プロピレングリコール 15%
イオン交換水 68.28%
ビニブランGV5651 [日信化学工業(株)製] 80%
(ポリ酢酸ビニルエマルション;固形分40%)
酸性染料 赤227号 0.22%
黄4号 0.34%
青1号 0.08%
精製水 19.36%
インクおよびインク追従体を充填した液体収容部材を、-10℃~35℃の温度サイクル環境下(昇温時間および降温時間を各6時間、ホールド時間を6時間にした連続運転)にペン先上向きで45度に傾けて2週間静置した後にインクが無くなるまで筆記させた。筆記後の紙管を長手方向に沿って切断し、紙管の内壁表面に残ったインクの残量を下記の評価基準に従い、目視で観察した。
A:インクは残らなかった
B:インクが僅かに残った
C:紙管内壁にインクが多量に残った
インクおよびインク追従体を充填した液体収容部材を、-10℃~35℃の温度サイクル環境下(昇温時間および降温時間を各6時間、ホールド時間を6時間にした連続運転)にペン先上向きで45度に傾けて2週間静置した後、400m筆記後、インクを残した状態で、ペン先を上向きにし、25℃湿度65%の環境下で1週間静置した。下記の評価基準に従い、インク漏れの有無を目視で観察した。
A:インクの漏出は認められなかった
B:僅かにインクが漏出していた
C:インクが漏出していた
紙管1に塗布液1を0.7g充填し、インク追従体としてポリブテンを約10mmの長さに充填し、継手とボール径0.7mmのチップからなるペン先と組み合わせリフィールとした。
前記リフィールを-10℃~35℃の温度サイクル環境下(昇温時間および降温時間を各6時間、ホールド時間を6時間にした連続運転)にペン先上向きで45度に傾けて2週間静置した。
インクが無くなるまで筆記した後、インクの掻き取り性能を評価した。
一方、400m筆記後にペン先を上向きにし、25℃湿度65%の環境下で1週間静置して、インク漏れを評価した。
グラシン紙にわずかにインクが染み込んでいたのでインク掻き取り性能評価はBであったが、上向きに静置してもインク漏れせず、Aであった。
使用した処理剤の種類および評価結果を表1に示す。
紙管2に塗布液1を0.7g充填し、インク追従体としてポリブテンを約10mmの長さに充填し、継手とボール径0.7mmのチップからなるペン先と組み合わせリフィールとした。
実施例1と同様にして、インクの掻き取り性能および上向き放置時のインク漏れを評価した。インクの掻き取り性能およびインク漏れのいずれも評価はAであった。
使用した処理剤の種類および評価結果を表1に示す。
紙管3に塗布液1を0.7g充填し、インク追従体としてポリブテンを約10mmの長さに充填し、継手とボール径0.7mmのチップからなるペン先と組み合わせリフィールとした。
実施例1と同様にして、インクの掻き取り性能および上向き放置時のインク漏れを評価した。インクの掻き取り性能およびインク漏れのいずれも評価はAであった。
使用した処理剤の種類および評価結果を表1に示す。
実施例1において、インク収容部材の内壁処理を行わなかったこと以外は、実施例1と同様にして、インク収容部材を作製した。
実施例1と同様にして、インクの掻き取り性能および上向き放置時のインク漏れを評価した。インクが内壁に多量に残っており、インクの掻き取り性能はCであった。また、インク収容部材を上向きに静置するとインク漏れし、評価はCであった。
使用した処理剤の種類および評価結果を表1に示す。
11 継手
12 ボールペンチップ
1 内層
2 中間層
3 外層
4、4’ 継ぎ目
5 接着剤層
Claims (1)
- 紙基材からなる内層と、前記内層の外表面側に形成され、金属層またはシリカ蒸着層である中間層とを備える紙基材積層体と、前記中間層の外表面側に形成された、紙基材からなる外層とからなる少なくとも三層を有し、
前記紙基材積層体をスパイラル状に巻き付けた構造、および、前記中間層の外表面側に前記紙基材からなる外層をスパイラル状に巻き付けた構造を有し、かつ、
前記内層と中間層との間、および、前記中間層と外層との間の少なくとも一方に、ポリオレフィン樹脂を含む接着剤の層を有し、
前記内層の内表面をシリコーンオイル、フッ素系界面活性剤、およびオレフィン系ポリマーからなる群より選ばれる少なくとも一種の処理剤で内壁処理することを特徴とする塗布具用液体収容部材。
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