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JP2023019704A - 操舵制御装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023019704000001
【課題】演算負荷を軽減することができる操舵制御装置を提供する。
【解決手段】操舵制御装置は、制限軸力を演算する制限軸力演算部82を有している。制限軸力演算部82は、操舵角保持部91、基準角演算部93、最終差分演算部94およびプレ制限軸力演算部95を有している。操舵角保持部91は、転舵輪の転舵動作が制限されたときの操舵角を保持する。基準角演算部93は、転舵輪の転舵動作が制限されている場合、操舵角保持部91により保持された操舵角を仮想エンド角に制限する制限処理を実行することにより基準角を演算する。基準角演算部93は、転舵輪の転舵動作が制限されていない場合、現在の操舵角を仮想エンド角に制限する制限処理を実行することにより基準角を演算する。最終差分演算部は、基準角と現在の操舵角との最終差分を演算する。プレ制限軸力演算部95は、最終差分の値に応じてプレ制限軸力を演算する。
【選択図】図4

Description

本発明は、操舵制御装置に関する。
従来、ステアリングホイールと転舵輪との間の動力伝達を分離したステアバイワイヤ方式の操舵装置が知られている。この操舵装置は、反力モータ、転舵モータおよび制御装置を有している。反力モータは、ステアリングシャフトに付与される操舵反力を発生する。転舵モータは、転舵輪を転舵させる転舵力を発生する。車両の走行時、制御装置は、反力モータの制御を通じて操舵反力を発生させるとともに、転舵モータの制御を通じて転舵輪を転舵させる。
たとえば特許文献1の操舵制御装置は、ステアリングホイールの操舵角、転舵輪の転舵角および車速に基づき通常反力を演算する。また、操舵制御装置は、操舵角および転舵角に基づき端当て反力を演算する。端当て反力は、操舵機構の端当て感を運転者に与えるための反力である。操舵制御装置は、通常反力と端当て反力とから最終的な操舵反力を求める。操舵制御装置は、反力モータが最終的な操舵反力を発生するように反力モータに対する通電を制御する。
ただし、操舵角または転舵角の絶対値が増加するにつれて増加する通常反力の方向が、転舵角の絶対値と上限しきい値との差の値が大きくなるにつれて増加する端当て反力の方向に対して逆向きになることに起因して振動が発生するおそれがある。そこで、特許文献1の操舵制御装置は、通常反力の方向が端当て反力の方向に対して逆向きである場合、通常反力の絶対値が相対的に減少する方向に、通常反力および端当て反力の少なくとも一方を補正する。これにより、通常反力の方向が端当て反力の方向と逆向きであったとしても、振動が発生することを抑制することができる。
特開2014-133534号公報
特許文献1の操舵制御装置では、通常反力と端当て反力とを個別に演算し、これら演算される反力の方向に応じて通常反力および端当て反力の少なくとも一方を補正する処理を行う。このように、複数の反力を演算すること、さらには複数の反力を調停する処理を行うことは、操舵制御装置の演算負荷の低減を阻害する一因となる。特許文献1を含め従来の操舵制御装置には、演算負荷の軽減が求められる。
上記課題を解決する操舵制御装置は、転舵輪を転舵させる転舵シャフトとの間の動力伝達が分離されたステアリングホイールに付与される操舵反力を発生する反力モータを操舵状態に応じて演算される指令値に基づき制御する操舵制御装置である。操舵制御装置は、基本軸力演算部と、制限軸力演算部と、最終軸力演算部とを有している。基本軸力演算部は、前記ステアリングホイールが定められた操作範囲内で操作される場合、少なくとも前記転舵輪を介して前記転舵シャフトに作用する力が反映される軸力を含む基本軸力を演算する。制限軸力演算部は、前記ステアリングホイールの操作を仮想的に制限するための軸力である制限軸力を演算する。最終軸力演算部は、前記基本軸力および前記制限軸力に基づき前記指令値に反映させるべき最終的な軸力である最終軸力を演算する。前記制限軸力演算部は、操舵角保持部と、基準角演算部と、最終差分演算部と、軸力演算部と、を有している。操舵角保持部は、前記転舵輪の転舵動作が制限された場合、その制限されたときの操舵角を保持する。基準角演算部は、前記転舵輪の転舵動作が制限されている場合には前記操舵角保持部により保持された操舵角を、前記転舵輪の転舵動作が制限されていない場合には現在の操舵角を、前記ステアリングホイールの仮想的な操作範囲の限界位置に対応する仮想エンド角に制限する制限処理を実行することにより基準角を演算する。最終差分演算部は、前記基準角と現在の操舵角との最終的な差である最終差分を演算する。軸力演算部は、前記最終差分の値に応じて前記制限軸力を演算する。
この構成によれば、転舵輪の転舵動作が制限されている場合には、そのときの操舵角と現在の操舵角との差に応じた制限軸力が演算される。この制限軸力が最終軸力、ひいては指令値に反映されることによって、ステアリングホイールの操作を仮想的に制限するための駆動力が車両の操舵機構に付与される。このため、運転者は、ステアリングホイールを介した手応えを通じて、転舵輪の転舵動作が制限されている状況を認識することができる。
また、転舵輪の転舵動作が制限されていない場合、ステアリングホイールが仮想エンド角を超えて操作されるとき、現在の操舵角と仮想エンド角との差に応じた制限軸力が演算される。この制限軸力が最終軸力、ひいては指令値に反映されることによって、ステアリングホイールの操作を仮想的に制限するための駆動力が車両の操舵機構に付与される。このため、運転者は、ステアリングホイールを介した手応えを通じて、ステアリングホイールをその仮想的な操作範囲の限界位置を超えて操作しようとしている状況を認識することができる。
ここで、転舵輪の転舵動作が制限されている場合にステアリングホイールのさらなる操作を制限するための制限軸力と、ステアリングホイールの仮想エンド角を超える操舵を制限するための制限軸力とを個別に演算することが考えられる。この場合、たとえば運転者に対して適切な操舵感触を付与する観点に基づき、2つの制限軸力の値を調停する処理が必要となることが懸念される。
この点、上記の構成によれば、転舵輪の転舵動作が制限されているかどうかに応じて演算される基準角と現在の操舵角との差に応じて、転舵輪の転舵動作が制限されている状況下でステアリングホイールのさらなる操作を制限するための制限軸力、およびステアリングホイールの仮想エンド角を超える操舵を制限するための制限軸力のうちいずれか一方が演算される。すなわち、転舵輪の転舵動作が制限されている状況下でステアリングホイールのさらなる操作を制限するための制限軸力、およびステアリングホイールの仮想エンド角を超える操舵を制限するための制限軸力を演算する部分が共用化されている。このため、2つの制限軸力を調停する処理も不要である。したがって、2つの制限軸力を個別に演算する場合に比べて、演算負荷が軽減される。
上記の操舵制御装置において、前記最終差分演算部は、前記転舵輪の転舵動作が制限されている場合、演算される前記最終差分の値を減少させるように補正してもよい。
転舵輪の転舵動作が制限された状態でさらに転舵輪が転舵しようとするとき、タイヤの弾性変形に伴い反力が緩やかに増加する。上記の構成によれば、演算される最終差分の値が減少補正されることにより、操舵反力をより緩やかに増加させることが可能である。このため、ステアリングホイールに対して、転舵輪の転舵動作が制限された実際の状態により近似した操舵反力を付与することが可能である。
上記の操舵制御装置において、前記最終差分演算部は、前記転舵輪の転舵動作が制限されている場合、かつ前記ステアリングホイールの回転位置がその仮想的な操作範囲の限界位置に達している場合、前記転舵輪の転舵動作が制限されているとして演算される前記最終差分、および前記ステアリングホイールの回転位置がその仮想的な操作範囲の限界位置に達しているとして演算される前記最終差分のうち値の大きい方を使用するようにしてもよい。
この構成によれば、転舵輪の転舵動作が制限されているとして演算される最終差分、およびステアリングホイールの回転位置がその仮想的な操作範囲の限界位置に達しているとして演算される最終差分のうち値の大きい方の最終差分に応じた操舵反力をステアリングホイールに付与することができる。
上記の操舵制御装置において、前記最終差分演算部により演算される前記最終差分の値に応じて前記制限軸力に対するダンピング用のゲインを演算するゲイン演算部と、前記ゲイン演算部により演算される前記ゲインと操舵角速度とを乗算することにより前記制限軸力に反映させるダンピング用の軸力を演算する乗算器と、を有していてもよい。
最終差分に対する制限軸力の変化の勾配が大きくなるほど、最終差分の値の変化に対して制限軸力の値が振動的に変化するおそれがある。上記の構成によれば、制限軸力にダンピング用の軸力が反映されることにより、最終差分に対する制限軸力の値を安定させることが可能である。
上記の操舵制御装置において、前記転舵輪の転舵動作が制限されている場合、前記転舵輪の転舵動作が制限されたときの前記転舵輪の転舵角と現在の転舵角との差を演算する差分演算部を有していてもよい。前記基準角演算部は、前記転舵輪の転舵動作が制限されているとき、前記操舵角保持部により保持された操舵角を前記差分演算部により演算される前記差の値に応じて補正し、この補正後の操舵角に対して前記制限処理を実行することにより前記基準角を演算するようにしてもよい。
転舵輪の転舵動作が制限されている状態であれ、転舵輪がわずかながらにも転舵するおそれがある。上記の構成によれば、操舵角保持部により保持された操舵角が転舵輪の転舵動作に連動するシャフトの回転量に応じて補正される。この補正された操舵角に基づき基準角が演算される。このため、転舵輪の転舵動作が制限されている状態で転舵輪が転舵した場合であれ、ステアリングホイールに対して、より適切な操舵反力を付与することができる。
本発明の操舵制御装置によれば、演算負荷を軽減することができる。
操舵制御装置の一実施の形態が搭載されるステアバイワイヤ方式の操舵装置の構成図である。 一実施の形態の制御装置のブロック図である。 一実施の形態の操舵反力指令値演算部のブロック図である。 一実施の形態の制限軸力演算部の制御ブロック図である。 一実施の形態の最終差分とプレ制限軸力との関係を示すグラフである。 一実施の形態の最終差分とゲインとの関係を示すグラフである。
以下、操舵制御装置の一実施の形態を説明する。
図1に示すように、車両の操舵装置10は、ステアリングホイール11に連結されたステアリングシャフト12を有している。また、操舵装置10は、車幅方向(図1中の左右方向)に沿って延びる転舵シャフト14を有している。転舵シャフト14の両端には、それぞれタイロッド15,15を介して左右の転舵輪16が連結されている。転舵シャフト14が直線運動することにより、転舵輪16の転舵角θが変更される。ステアリングシャフト12および転舵シャフト14は車両の操舵機構を構成する。
操舵装置10は、操舵反力を生成するための構成として、反力モータ31、減速機構32、回転角センサ33、およびトルクセンサ34を有している。ちなみに、操舵反力とは、運転者によるステアリングホイール11の操作方向と反対方向へ向けて作用する力をいう。操舵反力をステアリングホイール11に付与することにより、運転者に適度な手応え感を与えることが可能である。
反力モータ31は、操舵反力の発生源である。反力モータ31としてはたとえば三相のブラシレスモータが採用される。反力モータ31の回転軸は、減速機構32を介してステアリングシャフト12に連結されている。反力モータ31のトルクは、操舵反力としてステアリングシャフト12に付与される。反力モータ31のトルクは、ステアリングシャフト12に付与される駆動力である。
回転角センサ33は反力モータ31に設けられている。回転角センサ33は、反力モータ31の回転角θを検出する。反力モータ31の回転角θは、操舵角θの演算に使用される。反力モータ31とステアリングシャフト12とは減速機構32を介して連動する。このため、反力モータ31の回転角θとステアリングシャフト12の回転角、ひいてはステアリングホイール11の回転角である操舵角θとの間には相関がある。したがって、反力モータ31の回転角θに基づき操舵角θを求めることができる。
トルクセンサ34は、操舵トルクTを検出する。操舵トルクTは、ステアリングホイール11の回転操作を通じてステアリングシャフト12に加わるトルクである。トルクセンサ34は、ステアリングシャフト12の途中に設けられるトーションバーの捻じれ量に基づきステアリングシャフト12に印加される操舵トルクTを検出する。トルクセンサ34は、ステアリングシャフト12における減速機構32とステアリングホイール11との間の部分に設けられている。
操舵装置10は、転舵輪16を転舵させるための動力である転舵力を生成するための構成として、転舵モータ41、減速機構42、および回転角センサ43を有している。
転舵モータ41は転舵力の発生源である。転舵モータ41としては、たとえば三相のブラシレスモータが採用される。転舵モータ41の回転軸は、減速機構42を介してピニオンシャフト44に連結されている。ピニオンシャフト44のピニオン歯44aは、転舵シャフト14のラック歯14bに噛み合わされている。転舵モータ41のトルクは、転舵力としてピニオンシャフト44を介して転舵シャフト14に付与される。転舵モータ41のトルクは、転舵シャフト14に付与される駆動力である。転舵モータ41の回転に応じて、転舵シャフト14は図1中の左右方向である車幅方向に沿って移動する。
回転角センサ43は転舵モータ41に設けられている。回転角センサ43は転舵モータ41の回転角θを検出する。
ちなみに、操舵装置10は、ピニオンシャフト13を有している。ピニオンシャフト13は、転舵シャフト14に対して交わるように設けられている。ピニオンシャフト13のピニオン歯13aは、転舵シャフト14のラック歯14aに噛み合わされている。ピニオンシャフト13を設ける理由は、ピニオンシャフト44と共に転舵シャフト14を図示しないハウジングの内部に支持するためである。すなわち、操舵装置10に設けられる図示しない支持機構によって、転舵シャフト14は、その軸方向に沿って移動可能に支持されるとともに、ピニオンシャフト13,44へ向けて押圧される。これにより、転舵シャフト14はハウジングの内部に支持される。ただし、ピニオンシャフト13を使用せずに転舵シャフト14をハウジングに支持する他の支持機構を設けてもよい。
操舵装置10は、制御装置50を有している。制御装置50は、1)コンピュータプログラム(ソフトウェア)に従って動作する1つ以上のプロセッサ、2)各種の処理のうち少なくとも一部の処理を実行する特定用途向け集積回路(ASIC)などの1つ以上の専用のハードウェア回路、3)それらの組み合わせ、を含む処理回路によって構成することができる。プロセッサは、CPU(中央処理装置)を含む。また、プロセッサは、RAMおよびROMなどのメモリを含む。メモリは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコードまたは指令を格納している。メモリ、すなわち非一時的なコンピュータ可読媒体は、汎用または専用のコンピュータでアクセスできるあらゆる利用可能な媒体を含む。制御装置50は、操舵制御装置に相当する。
制御装置50は、車載される各種のセンサの検出結果に基づき反力モータ31、および転舵モータ41を制御する。センサとしては、前述した回転角センサ33、トルクセンサ34および回転角センサ43に加えて、車速センサ501が挙げられる。車速センサ501は、車速Vを検出する。
制御装置50は、反力モータ31の制御を通じて操舵トルクTに応じた操舵反力を発生させる反力制御を実行する。制御装置50は操舵トルクTおよび車速Vに基づき目標操舵反力を演算し、この演算される目標操舵反力に基づき操舵反力指令値を演算する。制御装置50は、操舵反力指令値に応じた操舵反力を発生させるために必要とされる電流を反力モータ31へ供給する。
制御装置50は、転舵モータ41の制御を通じて転舵輪16を操舵状態に応じて転舵させる転舵制御を実行する。制御装置50は、回転角センサ43を通じて検出される転舵モータ41の回転角θに基づきピニオンシャフト44の実際の回転角であるピニオン角θを演算する。このピニオン角θは、転舵輪16の転舵角θを反映する値である。また、制御装置50は、回転角センサ33を通じて検出される反力モータ31の回転角θに基づき操舵角θを演算し、この演算される操舵角θに基づきピニオン角θの目標値である目標ピニオン角を演算する。そして制御装置50は、目標ピニオン角と実際のピニオン角θとの偏差を求め、当該偏差を無くすように転舵モータ41に対する給電を制御する。
<制御装置の構成>
つぎに、制御装置50の構成を説明する。
図2に示すように、制御装置50は、反力制御を実行する反力制御部50a、および転舵制御を実行する転舵制御部50bを有している。
反力制御部50aは、操舵角演算部51、操舵反力指令値演算部52、および通電制御部53を有している。
操舵角演算部51は、回転角センサ33を通じて検出される反力モータ31の回転角θに基づきステアリングホイール11の操舵角θを演算する。
操舵反力指令値演算部52は、操舵トルクTおよび車速Vに基づき操舵反力指令値Tを演算する。操舵反力指令値演算部52は、操舵トルクTの絶対値が大きいほど、また車速Vが遅いほど、より大きな絶対値の操舵反力指令値Tを演算する。操舵反力指令値演算部52については、後に詳述する。
通電制御部53は、操舵反力指令値Tに応じた電力を反力モータ31へ供給する。具体的には、通電制御部53は、操舵反力指令値Tに基づき反力モータ31に対する電流指令値を演算する。また、通電制御部53は、反力モータ31に対する給電経路に設けられた電流センサ54を通じて、当該給電経路に生じる実際の電流Iの値を検出する。この電流Iの値は、反力モータ31に供給される実際の電流の値である。そして通電制御部53は、電流指令値と実際の電流Iの値との偏差を求め、当該偏差を無くすように反力モータ31に対する給電を制御する。これにより、反力モータ31は操舵反力指令値Tに応じたトルクを発生する。運転者に対して路面反力に応じた適度な手応え感を与えることが可能である。
転舵制御部50bは、ピニオン角演算部61、目標ピニオン角演算部62、ピニオン角フィードバック制御部63、および通電制御部64を有している。
ピニオン角演算部61は、回転角センサ43を通じて検出される転舵モータ41の回転角θに基づきピニオンシャフト44の実際の回転角であるピニオン角θを演算する。転舵モータ41とピニオンシャフト44とは減速機構42を介して連動する。このため、転舵モータ41の回転角θとピニオン角θとの間には相関関係がある。この相関関係を利用して転舵モータ41の回転角θからピニオン角θを求めることができる。また、ピニオンシャフト44は、転舵シャフト14に噛合されている。このため、ピニオン角θと転舵シャフト14の移動量との間にも相関関係がある。すなわち、ピニオン角θは、転舵輪16の転舵角θを反映する値である。
目標ピニオン角演算部62は、操舵角演算部51により演算される操舵角θに基づき目標ピニオン角θ を演算する。本実施の形態において、目標ピニオン角演算部62は、目標ピニオン角θ を操舵角θと同じ値に設定する。すなわち、操舵角θと転舵角θとの比である舵角比は「1:1」である。
ちなみに、目標ピニオン角演算部62は、目標ピニオン角θ を操舵角θと異なる値に設定するようにしてもよい。すなわち、目標ピニオン角演算部62は、たとえば車速Vなど、車両の走行状態に応じて操舵角θに対する転舵角θの比である舵角比を設定し、この設定される舵角比に応じて目標ピニオン角θ を演算する。目標ピニオン角演算部62は、車速Vが遅くなるほど操舵角θに対する転舵角θがより大きくなるように、また車速Vが速くなるほど操舵角θに対する転舵角θがより小さくなるように、目標ピニオン角θ を演算する。目標ピニオン角演算部62は、車両の走行状態に応じて設定される舵角比を実現するために、操舵角θに対する補正角度を演算し、この演算される補正角度を操舵角θに加算することにより舵角比に応じた目標ピニオン角θ を演算する。
ピニオン角フィードバック制御部63は、目標ピニオン角演算部62により演算される目標ピニオン角θ 、およびピニオン角演算部61により演算される実際のピニオン角θを取り込む。ピニオン角フィードバック制御部63は、実際のピニオン角θを目標ピニオン角θ に追従させるべくピニオン角θのフィードバック制御を通じてピニオン角指令値T を演算する。
通電制御部64は、ピニオン角指令値T に応じた電力を転舵モータ41へ供給する。具体的には、通電制御部64は、ピニオン角指令値T に基づき転舵モータ41に対する電流指令値を演算する。また、通電制御部64は、転舵モータ41に対する給電経路に設けられた電流センサ65を通じて、当該給電経路に生じる実際の電流Iの値を検出する。この電流Iの値は、転舵モータ41に供給される実際の電流の値である。そして通電制御部64は、電流指令値と実際の電流Iの値との偏差を求め、当該偏差を無くすように転舵モータ41に対する給電を制御する。これにより、転舵モータ41はピニオン角指令値T に応じた角度だけ回転する。
<操舵反力指令値演算部の構成>
つぎに、操舵反力指令値演算部52の構成を説明する。
図3に示すように、操舵反力指令値演算部52は、目標操舵反力演算部71、軸力演算部72、および減算器73を有している。
目標操舵反力演算部71は、操舵トルクTおよび車速Vに基づき目標操舵反力T1を演算する。目標操舵反力T1は、反力モータ31を通じて発生させるべきステアリングホイール11の操作方向と反対方向へ向けて作用するトルクの目標値である。目標操舵反力演算部71は、操舵トルクTの絶対値が大きいほど、また車速Vが遅いほど、より大きな絶対値の目標操舵反力T1を演算する。
軸力演算部72は、ピニオン角θ、転舵モータ41の電流Iの値、および車速Vに基づき転舵輪16を通じて転舵シャフト14に作用する軸力を演算し、この演算される軸力をトルクに換算したトルク換算値(軸力に応じた操舵反力)T2を演算する。
減算器73は、目標操舵反力演算部71により演算される目標操舵反力T1から軸力演算部72により演算されるトルク換算値T2を減算することにより、操舵反力指令値Tを演算する。
<軸力演算部の構成>
つぎに、軸力演算部72の構成を詳細に説明する。
軸力演算部72は、基本軸力演算部81、制限軸力演算部82、加算器83、および換算器84を有している。
基本軸力演算部81は、転舵輪16を介して転舵シャフト14に作用する基本的な軸力である基本軸力F1を演算する。基本軸力F1は、つぎの3つの軸力(A1)~(A3)のうちいずれか1つである。
(A1)角度軸力
角度軸力は、たとえばピニオン角θに応じた軸力である。基本軸力演算部81は、ピニオン角θに基づき角度軸力を演算する。基本軸力演算部81は、ピニオン角θの絶対値が増大するほど、また車速Vが遅いほど、より大きい値の角度軸力を演算する。ピニオン角θの絶対値の増加に対して、角度軸力の絶対値は線形的に増加する。角度軸力は、ピニオン角θの符号と同符号に設定される。角度軸力は、路面状態あるいは転舵輪16を介して転舵シャフト14に作用する力が反映されない軸力である。
(A2)電流軸力
電流軸力は、転舵モータ41の電流Iの値に応じた軸力である。基本軸力演算部81は、転舵モータ41の電流Iの値に基づき電流軸力を演算する。転舵モータ41の電流Iの値は、路面摩擦抵抗などの路面状態に応じた外乱が転舵輪16に作用することに起因して目標ピニオン角θ と実際のピニオン角θとの間に発生する差によって変化する。すなわち、転舵モータ41の電流Iの値には、転舵輪16に作用する実際の路面状態が反映される。このため、転舵モータ41の電流Iの値に基づき路面状態の影響を反映した軸力を演算することが可能である。基本軸力演算部81は、たとえば車速Vに応じた係数であるゲインを転舵モータ41の電流Iの値に乗算することにより電流軸力を演算する。電流軸力は、路面状態あるいは転舵輪16を介して転舵シャフト14に作用する力が反映される軸力である。
(A3)混合軸力
混合軸力は、角度軸力と電流軸力とが所定の比率で混合された軸力である。基本軸力演算部81は、車両挙動、路面状態あるいは操舵状態が反映される各種の状態変数に応じて、角度軸力および電流軸力に対する分配比率を個別に設定する。基本軸力演算部81は、角度軸力および電流軸力に対してそれぞれ個別に設定される分配比率を乗算した値を合算することにより、混合軸力を演算する。
制限軸力演算部82は、ステアリングホイール11の操作範囲を仮想的に制限するための制限軸力F2を演算する。制限軸力F2は、つぎの2つの軸力(B1),(B2)のうち少なくとも1つである。
(B1)エンド軸力
エンド軸力は、ステアリングホイール11の操作位置がその操作範囲の限界位置に近づいたとき、あるいは転舵シャフト14がその物理的な可動範囲の限界位置に近づいたとき、反力モータ31が発生する操舵方向と反対方向のトルクを急激に増大させる観点に基づき演算される。ステアリングホイール11の操作範囲の限界位置は、たとえばステアリングホイール11に設けられるスパイラルケーブルの長さによって決まる。また、転舵シャフト14の物理的な可動範囲の限界位置とは、転舵シャフト14の端部であるラックエンドが図示しないハウジングに突き当たる、いわゆるエンド当てが生じることによって、転舵シャフト14の移動範囲が物理的に規制される位置をいう。制限軸力演算部82は、たとえばピニオン角θあるいは操舵角θに基づきエンド軸力を演算する。
(B2)縁石軸力
縁石軸力は、たとえば車両が停車状態から発進する場合などにおいて、転舵輪16が縁石などの障害物に当たっている状況を運転者に操舵反力を通じて伝えるための軸力である。縁石軸力は、転舵輪16が障害物に当たっている状況下において、さらなる切り込み操舵あるいは切り返し操舵を制限するために、反力モータ31が発生する操舵方向と反対方向のトルクを急激に増大させる観点に基づき演算される。制限軸力演算部82は、転舵輪16が縁石などの障害物に当たっているかどうかを判定する。制限軸力演算部82は、転舵輪16が縁石などの障害物に当たっている旨判定されるとき、たとえば操舵角θに基づき縁石軸力を演算する。
加算器83は、基本軸力演算部81により演算される基本軸力F1と、制限軸力演算部82により演算される制限軸力F2とを合算することにより最終軸力F3を演算する。最終軸力F3は、操舵反力指令値Tの演算に使用される最終的な軸力である。加算器83は、最終軸力演算部に相当する。
換算器84は、加算器83により演算される最終軸力F3をトルクに換算することによりトルク換算値T2を演算する。
ここで、制限軸力演算部82として、エンド軸力としての制限軸力F2、および縁石軸力としての制限軸力F2の双方を個別に演算する構成を採用することが考えられる。しかし、この構成を採用する場合、エンド軸力と縁石軸力との調停処理が必要となるおそれがある。製品仕様などによるものの、たとえば過剰な値の最終軸力F3が演算されることを抑制するために、エンド軸力および縁石軸力のうち絶対値の大きい方の軸力を制限軸力F2として選択することが考えられる。また、より適切な操舵感触を運転者に付与するために、基本軸力F1および制限軸力F2のうち少なくとも一方の値を、操舵状態あるいは車両の走行状態に応じて調節することも考えられる。
ただし、制御装置50には、演算負荷の軽減が求められる。この点、制限軸力演算部82がエンド軸力および縁石軸力の双方を個別に演算すること、さらにはエンド軸力と縁石軸力との調停処理を実行することは、制限軸力演算部82の演算負荷の低減を阻害する一因となる。制限軸力演算部82の演算負荷が増大することも懸念される。
そこで、本実施の形態では、制限軸力演算部82として、つぎの構成を採用している。
図4に示すように、制限軸力演算部82は、判定部90、操舵角保持部91、差分演算部92、基準角演算部93、最終差分演算部94、プレ制限軸力演算部95、ゲイン演算部96、微分器97、乗算器98、および加算器99を有している。
判定部90は、転舵輪16が縁石などの障害物に当たっているかどうかを判定する。判定部90は、たとえば、つぎの4つの判定条件(C1)~(C4)のすべてが成立するとき、転舵輪16が縁石などの障害物に当たっている旨判定する。
(C1)│Δθ(=│θ -θ│)│>θpth
(C2)│I│>Ith
(C3)│ω│<ωth
(C4)│V│<Vth
判定条件C1において、「θ 」は、目標ピニオン角演算部62により演算される目標ピニオン角である。「θ」は、ピニオン角演算部61により演算されるピニオン角である。「Δθ」は、目標ピニオン角θ から実際のピニオン角θを減算することにより得られる角度差である。「θpth」は角度差しきい値である。角度差しきい値θpthは、つぎの観点に基づき設定される。すなわち、転舵輪16が障害物に当たっている場合、転舵輪16は切り増し側あるいは切り戻し側へ向けて転舵することが困難となる。この状態でステアリングホイール11が切り増し側あるいは切り戻し側へ向けて操舵されるとき、その操舵に応じて目標ピニオン角θ が増大するのに対して、転舵角θ、ひいてはピニオン角θは一定の値に維持される。このため、転舵輪16が障害物に当たっている状況で、さらに転舵輪16を転舵しようとするほど、目標ピニオン角θ とピニオン角θとの差の値が増大する。このため、角度差Δθの絶対値が大きいときほど、転舵輪16が障害物に当たっている蓋然性が高いといえる。したがって、角度差Δθは、転舵輪16が障害物に当たっている状況の確からしさの度合いを示す値である。この観点に基づき、角度差しきい値θpthは、回転角センサ43のノイズなどによる公差を考慮しつつ、実験あるいはシミュレーションにより設定される。
判定条件C2において、「I」は、転舵モータ41の電流Iの値である。「Ith」は、電流しきい値である。電流しきい値Ithは、つぎの観点に基づき設定される。すなわち、転舵輪16が障害物に当たっている状況で、さらに転舵輪16を転舵しようとするほど、転舵モータ41の電流Iの絶対値が増大する。このため、転舵モータ41の電流Iの絶対値が大きいときほど、転舵輪16が障害物に当たっている蓋然性が高いといえる。したがって、転舵モータ41の電流Iの値も、転舵輪16が障害物に当たっている状況の確からしさの度合いを示す値である。この観点に基づき、電流しきい値Ithは、実験あるいはシミュレーションにより設定される。
判定条件C3において、「ω」はピニオン角速度であって、ピニオン角θを微分することにより得られる。また、「ωth」は、角速度しきい値である。角速度しきい値ωthは、つぎの観点に基づき設定される。すなわち、転舵輪16が障害物に当たっている状況下においては、転舵輪16を転舵させることが困難である。このため、転舵輪16の転舵速度、ひいてはピニオン角速度ωの絶対値が小さいときほど、転舵輪16が障害物に当たっている蓋然性が高いといえる。したがって、ピニオン角速度ωも、転舵輪16が障害物に当たっている状況の確からしさの度合いを示す値である。この観点に基づき、角速度しきい値ωthは、回転角センサ43のノイズなどによる公差を考慮しつつ、実験あるいはシミュレーションにより設定される。
判定条件C4において、「V」は、車速センサ501を通じて検出される車速である。「Vth」は、車両が低速で走行しているかどうかを判定する際の基準となる車速しきい値である。車速しきい値Vthは、低速域(0km/h~40km/h未満)の車速Vを基準として設定されるものであって、たとえば「40km/h」に設定される。車速しきい値Vthは、転舵輪16が障害物に当たっているかどうかの判定を行うこと、ひいては操舵反力を急激に変化させることによって転舵輪16が障害物に当たっていることを運転者に伝えることが妥当な走行状態であるかどうかという観点に基づき設定される。
判定部90は、転舵輪16が障害物に当たっているかどうかの判定結果に応じてフラグFの値をセットする。判定部90は、転舵輪16が障害物に当たっていない旨判定されるとき、すなわち4つの判定条件C1~C4のうち少なくとも一つの条件が成立しないとき、フラグFの値を「0」にセットする。また、判定部90は、転舵輪16が障害物に当たっている旨判定されるとき、すなわち4つの判定条件C1~C4がすべて成立するとき、フラグFの値を「1」にセットする。
操舵角保持部91は、判定部90によりセットされるフラグFの値、および操舵角演算部51により演算される操舵角θを取り込む。操舵角保持部91は、判定部90により転舵輪16が障害物に当たっている旨判定されるとき、すなわち判定部90によりセットされるフラグFの値が「1」であるとき、次式(D1)に示されるように、その時点の操舵角θを縁石判定時の操舵角θ1として保持する。これは、縁石判定時の操舵角θ1を縁石軸力の発生開始位置とし、その縁石判定時の操舵角θ1を基準とする操舵角θの変化量に応じた縁石軸力を発生させることを意図している。操舵角保持部91は、判定部90により転舵輪16が障害物に当たっている旨判定されないとき、すなわち判定部90によりセットされるフラグFの値が「0」であるとき、操舵角θを保持しない。操舵角保持部91は、その時々の操舵角θを縁石非判定時の操舵角θ1として基準角演算部93へ供給する。すなわち、フラグFの値が「0」であるとき、操舵角θ1はその時々の操舵角θと同じ値となる。
θ1=θ …(D1)
差分演算部92は、判定部90によりセットされるフラグFの値、およびピニオン角演算部61により演算されるピニオン角θを取り込む。ピニオン角θは、転舵輪16の転舵角θを反映する値である。差分演算部92は、判定部90によりセットされるフラグFの値が「1」であるとき、次式(D2)に示されるように、その時点の転舵角θを縁石判定時の転舵角θ1として保持する。ちなみに、差分演算部92は、ピニオン角θに基づき転舵角θを演算することができる。
θ1=θ …(D2)
差分演算部92は、判定部90によりセットされるフラグFの値が「1」であるとき、次式(D3)に示されるように、縁石判定時の転舵角θ1と現在の転舵角θとの差分Δθを演算する。これは、縁石判定時の転舵角θ1を基準とする転舵角θの変化量の分だけ縁石軸力の発生開始位置、すなわち縁石判定時の操舵角θ1を更新することを意図している。
Δθ=θ-θ1 …(D3)
差分演算部92は、判定部90によりセットされるフラグFの値が「0」であるとき、転舵角θの値を保持しない。また、フラグFの値が「0」であるとき、差分演算部92は、先の式(D3)に基づく差分Δθを演算しない。
基準角演算部93は、操舵角保持部91からの縁石判定時または縁石非判定時の操舵角θ1、差分演算部92により演算される差分Δθ、および制御装置50の記憶装置に格納されている仮想エンド角θを取り込む。仮想エンド角θとは、ステアリングホイール11の仮想的な操作範囲の限界位置に対応する操舵角θ、あるいは転舵シャフト14の仮想的な可動範囲の限界位置に対応するピニオン角θをいう。仮想エンド角θは、ステアリングホイール11の回転位置がその仮想的な操作範囲の限界位置に達するときの操舵角θの近傍値、あるいは転舵シャフト14がその可動範囲の限界位置に達するときのピニオン角θの近傍値に基づき設定される。
なお、制限軸力演算部82は、車速Vに応じて仮想エンド角θを演算する演算部を有していてもよい。この演算部は、たとえば車速Vが速くなるほど、より小さい絶対値の仮想エンド角θを演算する。
基準角演算部93は、次式(D4)に示されるように、縁石判定時の操舵角θ1が取り込まれるとき、この取り込まれる操舵角θ1に差分Δθを加算することにより、基準角θholdを演算する。基準角θholdは、縁石判定時の操舵角θ1が縁石判定時の転舵角θ1を基準とする転舵角θの変化量の分だけ更新された値である。
θhold=θ1+Δθ …(D4)
ちなみに、基準角演算部93は、縁石非判定時の操舵角θ1が取り込まれるとき、この取り込まれる操舵角θ1をそのまま基準角θholdとして設定する。これは、転舵輪16が障害物に当たっていない縁石非判定時には、先の式(D3)に基づく差分Δθが演算されない、すなわち差分Δθの値が「0」になるからである。
基準角演算部93は、次式(D5)に示されるように、仮想エンド角θに基づき基準角θholdに対する制限処理を実行することによって、最終基準角θhold1を演算する。これは、ステアリングホイール11の位置あるいは転舵シャフト14の位置が仮想エンド角θに達したときを起点として縁石軸力を発生させることを意図している。式(D5)中の「GRD()」は、制限処理を示す。
θhold1=GRD(θhold,θ) …(D5)
基準角演算部93は、基準角θholdの値と仮想エンド角θの値を比較する。基準角演算部93は、基準角θholdの値が仮想エンド角θの値を超える場合、基準角θholdの値を仮想エンド角θの値に制限する。また、基準角演算部93は、基準角θholdの値が仮想エンド角θの値以下である場合、式(D4)を使用して演算される基準角θholdが、そのまま最終基準角θhold1として演算される。
最終差分演算部94は、基準角演算部93により演算される最終基準角θhold1、および操舵角演算部51により演算される操舵角θを取り込む。また、最終差分演算部94は、制御装置50の記憶装置に格納されている仮想エンド角θ、および判定部90によりセットされるフラグFの値を取り込む。最終差分演算部94は、次式(D6)に示されるように、最終基準角θhold1と現在の操舵角θとの差分Δθを演算する。
Δθ=θ-θhold1 …(D6)
最終差分演算部94は、たとえば、つぎの3つの状況(E1)~(E3)に応じて差分Δθの値を補正することにより、最終基準角θhold1と現在の操舵角θとの最終的な差である最終差分Δθ1を演算する。
(E1)縁石判定無しの場合
最終差分演算部94は、転舵輪16が障害物に当たっている旨判定されない場合、すなわちフラグFの値が「0」である場合、次式(D7)に示されるように、先の式(D6)を使用して演算される差分Δθをそのまま最終差分Δθ1として設定する。
Δθ1=Δθ …(D7)
(E2)縁石判定有りの場合
最終差分演算部94は、転舵輪16が障害物に当たっている旨判定される場合、すなわちフラグFの値が「1」である場合、先の式(D6)を使用して演算される差分Δθをより小さい値に補正する。最終差分演算部94は、たとえば差分Δθの値を、たとえば「1/2」あるいは「1/3」の値に補正する。最終差分演算部94は、次式(D8)に示されるように、補正後の差分Δθ2を最終差分Δθ1として設定する。これは、転舵輪16が障害物に当たった状態でさらに転舵輪16が転舵しようとするとき、タイヤの弾性変形に伴い反力が緩やかに増加することを再現することを意図している。
Δθ1=Δθ2 …(D8)
(E3)縁石判定有り、かつエンド判定有りの場合
最終差分演算部94は、たとえば仮想エンド角θと操舵角θとの比較を通じてステアリングホイール11の回転位置がその仮想的な操作範囲の限界位置に達しているかどうかを判定するエンド判定を行う。
最終差分演算部94は、転舵輪16が障害物に当たっている旨判定される場合、かつステアリングホイール11の回転位置がその仮想的な操作範囲の限界位置に達している旨判定されるとき、つぎの処理を実行する。
すなわち、最終差分演算部94は、先の式(D6)を使用して演算される差分Δθをより小さい値に補正する。最終差分演算部94は、たとえば差分Δθの値を、たとえば「1/2」あるいは「1/3」の値に補正する。最終差分演算部94は、次式(D9)に示されるように、補正後の差分Δθ2を1つ目の最終差分Δθ1として仮設定する。
Δθ1=Δθ2 …(D9)
また、最終差分演算部94は、次式(D10)に示されるように、操舵角θと仮想エンド角θとの差を演算し、この演算される差の値を2つ目の最終差分Δθ1として仮設定する。
Δθ1=θ-θ …(D10)
最終差分演算部94は、先の式(D9)を使用して演算される1つ目の最終差分Δθ1、および先の式(D10)を使用して演算される2つ目の最終差分Δθ1のうち値の大きい方を選択する。
プレ制限軸力演算部95は、最終差分演算部94により演算される最終差分Δθ1に基づきプレ制限軸力F21を演算する。プレ制限軸力演算部95は、制御装置50の記憶装置に格納された制限軸力マップを使用して、プレ制限軸力F21を演算する。
図5のグラフに示すように、制限軸力マップM1は、横軸を最終差分Δθ1、縦軸をプレ制限軸力F21とする二次元マップである。制限軸力マップM1は、つぎの特性を有する。すなわち、特性線L1に示されるように、最終差分Δθ1の値が増加するほど、プレ制限軸力F21の値はより大きい値に設定される。ただし、最終差分Δθ1の値が増加するほど、最終差分Δθ1に対するプレ制限軸力F21の変化の割合である傾きは徐々に大きくなる。すなわち、特性線L1は、正の逓増的な傾きを有する曲線である。
ちなみに、転舵輪16が障害物に当たっている旨判定される場合(状況E2,E3)、式(D6)を使用して演算される差分Δθは、より小さい値に補正される。このときの最終差分Δθ1とプレ制限軸力F21との関係のイメージは、特性線L2で示される通りである。特性線L2は、先の式(D6)を使用して演算される差分Δθの値が減少補正されないと仮定した場合の最終差分Δθ1とプレ制限軸力F21との関係を示す。特性線L2は、正の逓増的な傾きを有する曲線である。ただし、特性線L2の傾きは、全体的に特性線L1の傾きよりも小さい。すなわち、プレ制限軸力演算部95は、転舵輪16が障害物に当たっている旨判定される場合、特性線L1を横軸に沿って引き延ばすことによって特性線の勾配をより緩やかにした制限軸力マップM1を使用してプレ制限軸力F21を演算するイメージである。
なお、プレ制限軸力演算部95は、最終差分Δθ1の値に応じてステアリングホイール11の操作を仮想的に制限するための制限軸力(プレ制限軸力F21)を演算する軸力演算部に相当する。
ゲイン演算部96は、最終差分演算部94により演算される最終差分Δθ1に応じてダンピング用のゲインGを演算する。ゲイン演算部96は、制御装置50の記憶装置に格納されたゲインマップM2を使用してゲインGを演算する。
図6のグラフに示すように、ゲインマップM2は、横軸を最終差分Δθ1、縦軸をゲインGとするマップである。ゲインマップM2は、つぎの特性を有する。すなわち、最終差分Δθ1の値が増加するほど、プレ制限軸力F21の値はより大きい値に設定される。ただし、最終差分Δθ1の値が増加するほど、最終差分Δθ1に対するゲインGの変化の割合である傾きは徐々に大きくなる。
微分器97は、操舵角演算部51により演算される操舵角θを取り込み、この取り込まれる操舵角θを微分することにより操舵角速度ωを演算する。
乗算器98は、ゲイン演算部96により演算されるゲインGと、微分器97により演算される操舵角速度ωとを乗算することにより、ダンピング用の軸力F22を演算する。ダンピング用の軸力を演算する理由は、つぎの通りである。すなわち、最終差分Δθ1に対するプレ制限軸力F21の変化の勾配が大きくなるほど、最終差分Δθ1の値の変化に対してプレ制限軸力F21の値が振動的に変化するおそれがある。このため、最終差分Δθ1に対するプレ制限軸力F21の値を安定化するために、ダンピング用の軸力F22を演算する。
加算器99は、プレ制限軸力演算部95により演算されるプレ制限軸力F21と、乗算器98により演算されるダンピング用の軸力F22とを加算することによって、最終的な制限軸力F2を演算する。
<実施の形態の作用>
つぎに、本実施の形態の作用を説明する。
ステアリングホイール11の操作位置がその操作範囲の限界位置の近傍位置に達していないとき、あるいは転舵シャフト14がその物理的な可動範囲の限界位置の近傍位置に達していないとき、制限軸力演算部82は基本的には制限軸力F2を演算しない。また、制限軸力演算部82は、転舵輪16が障害物に当たっている旨判定されないとき、制限軸力演算部82は基本的には制限軸力F2を演算しない。このため、基本軸力演算部81により演算される基本軸力F1が最終軸力F3となる。この場合、この最終軸力F3をトルクに換算したトルク換算値T2が操舵反力指令値Tに反映されることによって、車両挙動あるいは路面状態に応じた操舵反力をステアリングホイール11に付与することが可能となる。運転者は、ステアリングホイール11を介した操舵反力を手応えとして感じることにより車両挙動あるいは路面状態を把握することが可能となる。
ステアリングホイール11の操作位置がその操作範囲の限界位置に達したとき、あるいは転舵シャフト14がその物理的な可動範囲の限界位置に達したとき、制限軸力演算部82は最終差分Δθ1に応じたエンド軸力としての制限軸力F2を演算する。このため、基本軸力F1にエンド軸力としての制限軸力F2が加算された値が最終軸力F3となる。この場合、最終軸力F3をトルクに換算したトルク換算値T2が操舵反力指令値Tに反映されることによって操舵反力が急激に増大する。このため、運転者は操舵角θの絶対値が大きくなる方向へ向けてステアリングホイール11を操作することが難しくなる。したがって、運転者は操舵反力(手応え)として突き当り感を感じることによって、ステアリングホイール11が仮想的な操作範囲の限界位置に至ったこと、あるいは転舵シャフト14がその物理的な可動範囲の限界位置に近づいたことを認識することが可能となる。
転舵輪16が障害物に当たっている状況下において、さらなる切り込み操舵あるいは切り返し操舵が行われるとき、制限軸力演算部82は最終差分Δθ1に応じた縁石軸力としての制限軸力F2を演算する。このため、基本軸力F1に縁石軸力としての制限軸力F2が加算された値が最終軸力F3となる。この場合、最終軸力F3をトルクに換算したトルク換算値T2が操舵反力指令値Tに反映されることによって操舵反力が急激に増大する。このため、運転者は、さらなる切り込み操舵あるいは切り返し操舵を行うことが難しくなる。したがって、運転者は操舵反力として突き当り感を感じることによって、転舵輪16が縁石などの障害物に当たっている状況であることを認識することが可能となる。ちなみに、縁石軸力としての制限軸力F2は、エンド軸力としての制限軸力F2に比べて、最終差分Δθ1の増加に対して緩やかに増加する。このため、運転者は、転舵輪16が障害物に当たった状態でさらに転舵輪16を転舵させようとする実際の状況により近い手応えを、ステアリングホイール11を介して感じることができる。
<実施の形態の効果>
したがって、本実施の形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)転舵輪16の転舵動作が制限されているかどうかに応じて演算される基準角θholdと現在の操舵角θとの差に応じて、縁石軸力としての制限軸力F2、およびエンド軸力としての制限軸力F2のうちいずれか一方が演算される。縁石軸力としての制限軸力F2は、転舵輪16の転舵動作が制限されている状況下でステアリングホイール11のさらなる操作を制限するための軸力である。エンド軸力は、ステアリングホイール11の仮想エンド角を超える操舵を制限するための軸力である。すなわち、縁石軸力としての制限軸力F2、およびエンド軸力としての制限軸力F2を演算する部分が共用化されている。このため、縁石軸力とエンド軸力とを調停する処理も不要である。したがって、縁石軸力およびエンド軸力を個別に演算する場合に比べて、演算負荷が軽減される。
(2)転舵輪16の転舵動作が制限された状態でさらに転舵輪16が転舵しようとするとき、タイヤの弾性変形に伴い反力が緩やかに増加する。転舵輪16の転舵動作が制限されている場合、最終差分演算部94により演算される最終差分Δθ1の値が減少補正される。これにより、操舵反力をより緩やかに増加させることが可能である。このため、ステアリングホイール11に対して、転舵輪16の転舵動作が制限された実際の状態により近似した操舵反力を付与することが可能である。
(3)最終差分演算部94は、転舵輪16の転舵動作が制限されている場合、かつステアリングホイール11の回転位置がその仮想的な操作範囲の限界位置に達している場合、それぞれの場合ごとに演算される2つの最終差分Δθ1のうち値の大きい方の最終差分Δθ1を使用する。このため、より値の大きい方の最終差分Δθ1に応じた操舵反力をステアリングホイール11に付与することができる。
(4)最終差分Δθ1に対する制限軸力F2の変化の勾配が大きくなるほど、最終差分Δθ1の値の変化に対してプレ制限軸力F21、ひいては制限軸力F2の値が振動的に変化するおそれがある。この点、プレ制限軸力F21にダンピング用の軸力F22が反映されることにより、最終差分Δθ1に対するプレ制限軸力F21、ひいては最終的な制限軸力F2の値を安定させることが可能である。
(5)転舵輪16の転舵動作が制限されている状態であれ、転舵輪16がわずかながらにも転舵するおそれがある。この点、操舵角保持部91により保持された操舵角θが転舵輪16の転舵量に応じて補正される。この補正された操舵角θに基づき基準角θholdが演算される。このため、転舵輪16の転舵動作が制限されている状態で転舵輪16が転舵した場合であれ、ステアリングホイール11に対して、より適切な操舵反力を付与することができる。
<他の実施の形態>
なお、本実施の形態は、つぎのように変更して実施してもよい。
・制限軸力演算部82として、差分演算部92を割愛した構成を採用してもよい。この場合、基準角演算部93は、縁石判定時の操舵角θ1がそのまま基準角θholdとなる。
・制限軸力演算部82として、ゲイン演算部96、微分器97、乗算器98および加算器99を割愛した構成を採用してもよい。この場合、プレ制限軸力演算部95により演算されるプレ制限軸力F21がそのまま最終的な制限軸力F2となる。プレ制限軸力演算部95は、最終差分Δθ1の値に応じて最終的な制限軸力F2としてのプレ制限軸力F21を演算する軸力演算部に相当する。
・最終差分演算部94は、縁石判定時、基準角θholdと現在の操舵角θとの差分Δθの値を減少させる補正を行わなくてもよい。
・操舵装置10にクラッチを設けてもよい。この場合、図1に二点鎖線で示すように、ステアリングシャフト12とピニオンシャフト13とをクラッチ21を介して連結する。クラッチ21としては、励磁コイルに対する通電の断続を通じて動力の断続を行う電磁クラッチが採用される。制御装置50は、クラッチ21の断続を切り替える断続制御を実行する。クラッチ21が切断されるとき、ステアリングホイール11と転舵輪16との間の動力伝達が機械的に切断される。クラッチ21が接続されるとき、ステアリングホイール11と転舵輪16との間の動力伝達が機械的に連結される。
・左右の転舵輪16は、互いに独立して転舵可能であってもよい。この場合、制御装置50は、各転舵輪16に設けられる各転舵モータの制御を通じて転舵輪16を転舵させる。
11…ステアリングホイール
12…操舵機構を構成するステアリングシャフト
14…操舵機構を構成する転舵シャフト
16…転舵輪
31…反力モータ
41…転舵モータ
50…制御装置(操舵制御装置)
81…基本軸力演算部
82…制限軸力演算部
83…加算器(最終軸力演算部)
91…操舵角保持部
92…差分演算部
93…基準角演算部
94…最終差分演算部
95…プレ制限軸力演算部(軸力演算部)
96…ゲイン演算部
98…乗算器

Claims (5)

  1. 転舵輪を転舵させる転舵シャフトとの間の動力伝達が分離されたステアリングホイールに付与される操舵反力を発生する反力モータを操舵状態に応じて演算される指令値に基づき制御する操舵制御装置であって、
    前記ステアリングホイールが定められた操作範囲内で操作される場合、少なくとも前記転舵輪を介して前記転舵シャフトに作用する力が反映される軸力を含む基本軸力を演算する基本軸力演算部と、
    前記ステアリングホイールの操作を仮想的に制限するための軸力である制限軸力を演算する制限軸力演算部と、
    前記基本軸力および前記制限軸力に基づき前記指令値に反映させるべき最終的な軸力である最終軸力を演算する最終軸力演算部と、を有し、
    前記制限軸力演算部は、前記転舵輪の転舵動作が制限された場合、その制限されたときの操舵角を保持する操舵角保持部と、
    前記転舵輪の転舵動作が制限されている場合には前記操舵角保持部により保持された操舵角を、前記転舵輪の転舵動作が制限されていない場合には現在の操舵角を、前記ステアリングホイールの仮想的な操作範囲の限界位置に対応する仮想エンド角に制限する制限処理を実行することにより基準角を演算する基準角演算部と、
    前記基準角と現在の操舵角との最終的な差である最終差分を演算する最終差分演算部と、
    前記最終差分の値に応じて前記制限軸力を演算する軸力演算部と、を有している操舵制御装置。
  2. 前記最終差分演算部は、前記転舵輪の転舵動作が制限されている場合、演算される前記最終差分の値を減少させるように補正する請求項1に記載の操舵制御装置。
  3. 前記最終差分演算部は、前記転舵輪の転舵動作が制限されている場合、かつ前記ステアリングホイールの回転位置がその仮想的な操作範囲の限界位置に達している場合、前記転舵輪の転舵動作が制限されているとして演算される前記最終差分、および前記ステアリングホイールの回転位置がその仮想的な操作範囲の限界位置に達しているとして演算される前記最終差分のうち値の大きい方を使用する請求項1または請求項2に記載の操舵制御装置。
  4. 前記最終差分演算部により演算される前記最終差分の値に応じて前記制限軸力に対するダンピング用のゲインを演算するゲイン演算部と、
    前記ゲイン演算部により演算される前記ゲインと操舵角速度とを乗算することにより前記制限軸力に反映させるダンピング用の軸力を演算する乗算器と、を有している請求項1~請求項3のうちいずれか一項に記載の操舵制御装置。
  5. 前記転舵輪の転舵動作が制限されている場合、前記転舵輪の転舵動作が制限されたときの前記転舵輪の転舵角と現在の転舵角との差を演算する差分演算部を有し、
    前記基準角演算部は、前記転舵輪の転舵動作が制限されているとき、前記操舵角保持部により保持された操舵角を前記差分演算部により演算される前記差の値に応じて補正し、この補正後の操舵角に対して前記制限処理を実行することにより前記基準角を演算する請求項1~請求項4のうちいずれか一項に記載の操舵制御装置。
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