JP2023019148A - 一般用医薬品 - Google Patents
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Abstract
Description
[1]1経口投与単位製剤にメロキシカム10mgを含有する一般用医薬品。
[2]効能効果が、関節痛、腰痛又は肩こり痛の鎮痛である[1]記載の一般用医薬品。
[3]1経口投与単位製剤にメロキシカム10mgを含有する分割できない製剤である[1]又は[2]記載の一般用医薬品。
[4]1経口投与単位製剤が、錠剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤、分包液剤又は分包顆粒剤である[1]~[3]のいずれかに記載の一般用医薬品。
[5]15歳以上の成人にメロキシカム10mgを、1日1回、毎回同じ時間帯に食後に服用するものである[1]~[4]のいずれかに記載の一般用医薬品。
[6]1包装単位が24日分以下である[1]~[5]のいずれかに記載の一般用医薬品。
[7]メロキシカム10mgを含む1経口単位投与製剤の質量が180mg以上である[1]~[6]のいずれかに記載の一般用医薬品
メロキシカム含有医療用医薬品では「関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群の疾患並びに症状の消炎・鎮痛」を効能効果とするが、医師の疾患の観察が必要な関節リウマチが含まれ、一般用医薬品としての有用性を正しく評価できないと考えられた。そこで、慢性関節リウマチ患者を除く、変形性膝関節症、腰痛症、肩関節周囲炎及び頸肩腕症候群の患者を対象とした医療用医薬品の第III相試験における臨床試験結果(後述の試験例1)から、一般用医薬品としての有効性及び安全性を検討した。
その結果、メロキシカムは、10mg含有製剤の1日1回投与で、変形性膝関節症、腰痛症、肩関節周囲炎及び頸肩腕症候群に対して優れた鎮痛作用を示し、安全性も有することが明らかとなった。
そこで、本発明者らは、鋭意検討した結果、メロキシカムの一般用医薬品の効能効果としては、解熱鎮痛薬の製造販売承認基準に記載の効能効果ではなく、「関節痛、腰痛、肩こり痛の鎮痛」とさらに対象を絞ったほうが、安全に有効的に効能効果を発現し得ると判断した。
従って、本発明は、1経口投与単位製剤にメロキシカム10mgを含有する一般用医薬品であり、その効能効果は「関節痛、腰痛、肩こり痛の鎮痛」とするのが好ましい。
ここで、1経口投与単位製剤とは、経口投与用の1投与単位製剤を意味し、錠剤であれば1錠であり、カプセルであれば1カプセルであり、分包剤であれば1分包剤を意味する。従って、本発明の一般用医薬品は、錠剤であれば、1錠中にメロキシカムを10mg含有する錠剤であり、カプセル剤であれば1カプセル中にメロキシカムを10mg含有するカプセル剤であり、分包剤であれば、1分包剤中にメロキシカムを10mg含有する分包剤である。
しかしながら、一般用医薬品として1回の容量を適宜増減するのは困難と考え、2010年(平成22年)~2019年(令和元年)の関節リウマチ患者を除く適応症の外来患者における医療用医薬のメロキシカム製剤の処方実態(1回用量別処方件数)を調査した(試験例2)。
1回用量別にみると、1回10mgが最も多く、全処方件数の9割以上を占め、次いで1回5mgが約2~5%とその割合は少なかった(表10)。同様に、1日用量別にみても1日10mgが毎年9割以上であったことが確認された(表11)。これらの結果から、10mgでの処方が大部分である結果となり、10mgに固定することが一般用医薬品として最適であると考えられた。
さらに、本発明者らは、成人の具体的な年齢も具体的に記した方が明確になると考えた。すなわち、本発明は、1経口投与単位製剤にメロキシカム10mgを含有する一般用医薬品であり、その用法用量が「15歳以上の成人にメロキシカム10mgを、1日1回、毎回同じ時間帯に食後に服用する」一般用医薬品であるのがより好ましい。
すなわち、本発明は、1経口投与単位製剤にメロキシカム10mgを含有する分割できない製剤である一般用医薬品であるのが好ましい。
この問題に対し、本発明者らは、鋭意研究を行ったところ、医療用医薬品のメロキシカムの「劇薬」指定は、メロキシカム原薬に基づくものであり、賦形剤などで原薬が希釈された製剤は、該当しない可能性が出てきた。そこで、医療用医薬品のメロキシカムの初回申請時の単回経口投与毒性試験で感受性の高かったラットを用いて、医療用として市販されているメロキシカム10mg錠(質量180mg/錠)を用いた単回経口投与による毒性試験を実施した(試験例3)。
その結果、製剤での概略の致死量は、雄で1000mg/kg、雌で1000mg/kgを超える量であり、概略の致死量が毒薬劇薬指定基準を上回っていることが確認された。この結果から、メロキシカム10mgを含む製剤の質量が180mg以上であれば、劇薬指定の見直しを行え、一般用医薬品として販売することができることがわかった。
すなわち、本発明は、メロキシカム10mgを含む単位投与製剤の質量が180mg以上である一般用医薬品であり、毒薬劇薬指定基準で「劇薬」に分類されない一般用医薬品であるのが好ましい。
このメロキシカム10mgを含む単位投与製剤の質量が180mg以上である一般用医薬品のうち、当該製剤の質量は、180mg以上500mg以下がより好ましく、180mg以上300mg以下がさらに好ましく、180mg以上250mg以下がさらに好ましく、180mgがよりさらに好ましい。
180mg以上の製剤中には、メロキシカム10mg以外に、可溶剤、賦形剤、結合剤、崩壊剤及び滑沢剤から選ばれる1種又は2種以上が含まれる。この製剤は、製剤全質量に対し、可溶剤を1~25質量%、賦形剤を50~95質量%、結合剤を0.5~10質量%、崩壊剤を0.1~5質量%、滑沢剤を0.1~3質量%含有する錠剤であるのが好ましい。
しかし、一般用医薬品としては、万全と長期間にわたり服用することは安全性や疾患の管理の点からも好ましいことではない。このことを防止する手段としては、薬局で販売される一包装単位に含まれる製剤の数を工夫することが重要であると考えられた。本発明者らが鋭意研究調査したところ、医療用では投与1週間目で十分な鎮痛効果が表れ、過去5年間の処方日数を調査した結果は、図1の様であった(試験例4)。
このことから、一般用医薬品として、安全性と有効性を最大限に発揮するには、1包装単位が24日分以下であればよく、さらに12日分以下であることが望ましく、7日分以下であることがさらに望ましいことがわかった。
すなわち、本発明は、1包装単位が24日分以下であり、好ましくは12日分以下であり、さらに好ましくは7日分以下であるメロキシカムを含有する一般用医薬品であるのが好ましい。
慢性関節リウマチ患者を除く、変形性膝関節症、腰痛症、肩関節周囲炎及び頸肩腕症候群の患者を対象とした医療用医薬品の第III相試験における臨床試験結果から、メロキシカムの一般用医薬品としての有効性及び安全性を検討した。
変形性膝関節症に対する最終全般改善度の検討結果を表1に、概括安全度を表2に、有用度を表3に示した。メロキシカム10mg(1日1回)又はジクロフェナクナトリウム25mg(1日3回)を4週間投与した二重盲検群間比較法の結果である。
最終全般改善度は、「中等度改善」以上の患者の割合はメロキシカム群で69.7%、ジクロフェナクナトリウム群で64.6%であり、メロキシカム群はジクロフェナクナトリウム群と同等の有効性を有していた。概括安全度では、メロキシカム群はジクロフェナクナトリウム群に比し、有意に優れており、「安全」の患者の割合はメロキシカム群で77.5%、ジクロフェナクナトリウム群で61.7%であった。有用度では、メロキシカム群はジクロフェナクナトリウム群に比し有意に優れており、「有用」以上の患者の割合は、メロキシカム群で56.0%、ジクロフェナクナトリウム群で44.9%であった。
腰痛症、肩関節周囲炎及び頸肩腕症候群の患者を対象に二重盲検群間比較法により、メロキシカム10mg(1日1回)又はインドメタシン25mg(1日3回)を4週間投与し、有効性及び安全性を検討した。最終全般改善度の検討結果を表4に、概括安全度を表5に、有用度を表6に示した。
3疾患全体の全般改善度では、メロキシカム群がインドメタシン群に比し有意に優れ、「中等度改善」以上の患者の割合はメロキシカム群で77.7%、インドメタシン群で61.2%であった。また、3疾患別では、頸肩腕症候群でメロキシカム群がインドメタシン群に比し有意に優れていた。なお、腰痛症、肩関節周囲炎及び頸肩腕症候群の「中等度改善」以上の患者の割合は、メロキシカム群でそれぞれ87.8%、62.9%、80.6%、インドメタシン群でそれぞれ74.5%、50.0%、57.5%であり、腰痛症、肩関節周囲炎でもメロキシカム群はインドメタシン群と同等の有効性を有することが示された。概括安全度では、両群間に有意差は認められなかった。「安全性に問題なし」の患者の割合は、メロキシカム群で68.8%、インドメタシン群で58.2%であり、メロキシカム群の安全性はインドメタシン群と同等であった。有用度では、メロキシカム群がインドメタシン群に比し有意に優れており、「有用」以上の患者の割合はメロキシカム群で62.8%、インドメタシン群で50.5%であった。
腰痛症、肩関節周囲炎及び頸肩腕症候群の患者について、第III相一般臨床試験により、メロキシカム10又は15mg、1日1回を4週間投与し、有効性及び安全性を検討した。症状改善度を表7に、概括安全度を表8に、有用度を表9に示した。
全般改善度の「中等度改善」以上の患者の割合は、3疾患全体で75.0%、腰痛症で76.5%、肩関節周囲炎で68.2%、頸肩腕症候群で82.4%であった。概括安全度では「安全性に問題なし」の割合は80.7%であった。「有用」以上の割合は3疾患全体で69.1%、腰痛症で76.5%、肩関節周囲炎で57.1%、頸肩腕症候群で76.5%であった。概括安全度では「安全性に問題なし」の割合は80.7%であった。「有用」以上の割合は3疾患全体で69.1%、腰痛症で76.5%、肩関節周囲炎で57.1%、頸肩腕症候群で76.5%(13/17例)であった。
2010年(平成22年)~2019年(令和元年)の関節リウマチ患者を除く適応症の外来患者における医療用医薬のメロキシカム製剤の処方実態:1回用量別処方件数を調査した。結果を表10及び表11に示す。
1回用量別にみると、1回10mgが最も多く、全処方件数の9割以上を占め、次いで1回5mgが約2~5%とその割合は少なかった(表10)。同様に、1日用量別にみても1日10mgが毎年9割以上であったことが確認された(表11)。これらの結果から、10mgでの処方が大部分である結果となり、10mgに固定することが一般用医薬品として最適であると考えられた。
医療用医薬品のメロキシカムの初回申請時の単回経口投与毒性試験で感受性の高かったラットを用いて、医療用として市販されているメロキシカム10mg錠(質量180mg/錠)を用いた単回経口投与による毒性試験を実施した。その結果を表12に示す。
300mg/kg群では、死亡や瀕死はみられず、観察期間中の一般状態、体重及び剖検において被験物質に起因した変化はみられなかった。1000mg/kg群の雄で消化管障害作用に起因する瀕死がみられた。製剤での概略の致死量は、雄で1000mg/kg、雌で1000mg/kgを超える量であり、概略の致死量が毒薬劇薬指定基準を上回っていることが確認された。この結果から、メロキシカム10mgを含む製剤の質量が180mg以上であれば、劇薬指定の見直しを行え、一般用医薬品として販売することはできることがわかった。
過去5年間のメロキシカム含有医療用医薬品の処方日数を調査した結果を図1に示す。図1から、メロキシカム含有医療用医薬品は、投与1週間目で十分な鎮痛効果が表れていることがわかった。
このことから、一般用医薬品として、安全性と有効性を最大限に発揮するには、1包装単位が24日分以下であればよく、さらに12日分以下であることが望ましく、7日分以下であることが極めて望ましいことがわかった。
メロキシカム50g、クエン酸ナトリウム水和物100g、乳糖水和物445g、トウモロコシデンプン90g、結晶セルロース170g、ヒドロキシプロピルセルロース25g、クロスポビドン15g、ステアリン酸マグネシウム5gを含有する打錠用粉末を常法により製した。次に、割線のない直径8mmの平型の臼杵とロータリー打錠機(VIRG0512M:菊水製作所社製)にて1錠180mgになるように18kPa~22kPaの圧力で圧縮成形を行い、平型円形錠として本発明のメロキシカム10mgを含有する分割線のない錠剤を得た。
Claims (7)
- 1経口投与単位製剤にメロキシカム10mgを含有する一般用医薬品。
- 効能効果が、関節痛、腰痛又は肩こり痛の鎮痛である請求項1記載の一般用医薬品。
- 1経口投与単位製剤にメロキシカム10mgを含有する分割できない製剤である請求項1又は2記載の一般用医薬品。
- 1経口投与単位製剤が、錠剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤、分包液剤又は分包顆粒剤である請求項1~3のいずれか1項記載の一般用医薬品。
- 15歳以上の成人にメロキシカム10mgを、1日1回、毎回同じ時間帯に食後に服用するものである請求項1~4のいずれか1項記載の一般用医薬品。
- 1包装単位が24日分以下である請求項1~5のいずれか1項記載の一般用医薬品。
- メロキシカム10mgを含む1経口単位投与製剤の質量が180mg以上である請求項1~6のいずれか1項記載の一般用医薬品。
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