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JP2022538138A - Cxcr4阻害剤およびその使用 - Google Patents

Cxcr4阻害剤およびその使用 Download PDF

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JP2022538138A
JP2022538138A JP2021576937A JP2021576937A JP2022538138A JP 2022538138 A JP2022538138 A JP 2022538138A JP 2021576937 A JP2021576937 A JP 2021576937A JP 2021576937 A JP2021576937 A JP 2021576937A JP 2022538138 A JP2022538138 A JP 2022538138A
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エリス マリー ジョゼ ボーク,
レナト スケール,
Original Assignee
エックス4 ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド
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Abstract

本発明は、C-X-C受容体4型(CXCR4)を阻害する化合物および方法に関する。本発明はまた、本発明の化合物を含む薬学的に許容される組成物および様々な疾患の処置において前記組成物を使用する方法を提供する。本発明の化合物、その薬学的に許容される塩、およびその医薬組成物は、CXC受容体4型(CXCR4)と関連する様々な疾患、障害、および状態を処置するのに有用である。このような疾患、障害、および状態には、本明細書に記載されるものなどの細胞増殖性障害(例えば、がん)が含まれる。

Description

関連出願の相互参照
本願は、2019年6月26日出願の米国仮特許出願第62/867,003号の利益を主張し、これにより前記出願の全内容が参照により本明細書に組み込まれる。
発明の技術分野
本発明は、C-X-C受容体4型(CXCR4)の阻害剤として有用な化合物を提供する。本発明はまた、本発明の化合物を含む医薬組成物および様々な疾患の処置においてこのような化合物を使用する方法を提供する。
発明の背景
フシンまたは分化抗原群184(CD184)としても公知のC-X-Cケモカイン受容体4型(CXCR4)は、クラスIのGPCRまたはロドプシン様GPCRファミリーに属する7回膜貫通Gタンパク質共役受容体(GPCR)である。正常な生理的条件下では、CXCR4は、複数の役割を果たし、主に造血系および免疫系において発現する。CXCR4は、最初に、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の細胞への進入に関与する共受容体の1つとして発見された。その後の研究では、CXCR4が、脳、胸腺、リンパ組織、脾臓、胃および小腸を含む多くの組織において、ならびに特定の細胞型、例えば造血幹細胞(HSC)、成熟リンパ球および線維芽細胞においても発現することが示された。以前はSDF-1αと指定されていたCXCL12は、CXCR4に対する唯一の公知のリガンドである。CXCR4は、胚発生中、ならびに傷害および炎症への応答において、幹細胞の遊走を媒介する。細胞増殖性障害、アルツハイマー病、HIV、関節リウマチ、肺線維症などのヒトの疾患におけるCXCR4について、複数の役割が実証された。例えば、CXCR4およびCXCL12の発現は、いくつかの腫瘍型において認められている。CXCL12は、がん関連線維芽細胞(CAF)によって発現され、腫瘍微小環境(TME)においてしばしば高レベルで存在する。乳房、卵巣、腎臓、肺、および黒色腫を含む広範な腫瘍型の臨床研究において、CXCR4/CXCL12の発現は、予後不良、ならびにCXCL12発現部位であるリンパ節、肺、肝臓および脳に転移するリスクの増大に関連するとされてきた。CXCR4は、黒色腫細胞上、特に黒色腫幹細胞を呈すると考えられているCD133+集団上に頻繁に発現する。in vitro実験およびマウスモデルでは、CXCL12がこのような細胞について走化性であることが実証された。
さらに、CXCL12/CXCR4軸が、血管新生阻害剤に対する腫瘍応答性の喪失または欠如(「血管新生の回避」とも呼ばれる)への寄与に関与しているという新しい証拠がある。動物がんモデルでは、CXCR4機能の妨害は、TMEを変化させ、腫瘍血管再建の排除およびTreg細胞に対するCD8+T細胞の比の増大などの複数の機序によって、免疫攻撃に対して腫瘍を感作せることが実証された。これらの効果は、異種移植、同系、およびトランスジェニックがんモデルにおいて、腫瘍負荷を著しく低減し、全生存期間を増大する。Vanharanta et al.(2013)Nat Med 19: 50-56、Gale and McColl(1999)BioEssays 21: 17-28、Highfill et al.(2014)Sci Transl Med 6: ra67、Facciabene et al.(2011)Nature 475: 226-230を参照されたい。
これらのデータは、例えば細胞増殖性障害において、受容体の異常なまたは望ましくない発現によって媒介される多くの疾患および状態を処置するための、CXCR4阻害剤の重要な必要性が満たされていないことを強調している。
Vanharanta et al.(2013)Nat Med 19: 50-56 Gale and McColl(1999)BioEssays 21: 17-28 Highfill et al.(2014)Sci Transl Med 6: ra67 Facciabene et al.(2011)Nature 475: 226-230
発明の概要
現在、本発明の化合物およびその薬学的に許容される塩は、CXCR4阻害剤として有効であることが見出されている。一態様では、本発明は、式I:
Figure 2022538138000001
の化合物またはその薬学的に許容される塩を提供する[式中、各変数は、本明細書に定義され、記載される通りである]。
本発明の化合物、その薬学的に許容される塩、およびその医薬組成物は、CXC受容体4型(CXCR4)と関連する様々な疾患、障害、および状態を処置するのに有用である。このような疾患、障害、および状態には、本明細書に記載されるものなどの細胞増殖性障害(例えば、がん)が含まれる。
ある特定の実施形態の詳細な説明
1.本発明のある特定の実施形態の一般的な説明
本発明の化合物およびその薬学的に許容される塩は、CXCR4の阻害剤として有用である。いかなる特定の理論にも拘泥するものではないが、本発明の化合物、その薬学的に許容される塩、およびその医薬組成物は、CXCR4の活性を阻害し、したがってある特定の疾患、例えばがんを処置すると考えられる。
一態様では、本発明は、式I:
Figure 2022538138000002
の化合物またはその薬学的に許容される塩を提供する[式中、
環Aは、3~8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式炭素環式環、フェニル、8~10員の二環式芳香族炭素環式環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1~2個のヘテロ原子を有する4~8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式複素環式環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員の単環式芳香族複素環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1~5個のヘテロ原子を有する8~10員の二環式芳香族複素環であり、
各Rは、独立に、R、ハロゲン、-CN、-OR、-N(R)、-NO、-N、-SR、または-L-Rであり、
は、-CN、-OR、-N(R)、-SR、-L-R、または必要に応じて置換されているC1~8脂肪族であり、
は、水素、必要に応じて置換されているC1~6脂肪族、または-L-Rであり、
各-Rは、独立に、水素、あるいはC1~6脂肪族、3~8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式炭素環式環、フェニル、8~10員の二環式芳香族炭素環式環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1~2個のヘテロ原子を有する4~8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式複素環式環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員の単環式芳香族複素環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1~5個のヘテロ原子を有する8~10員の二環式芳香族複素環から選択される、必要に応じて置換されている基であり、
各LおよびLは、独立に、共有結合、またはC1~8の二価の直鎖もしくは分枝の、必要に応じて置換されている炭化水素鎖であり、ここで鎖の1つ、2つ、または3つのメチレン単位は、-O-、-C(O)-、-C(O)O-、-OC(O)-、-N(R)-、-C(O)N(R)-、-(R)NC(O)-、-OC(O)N(R)-、-(R)NC(O)O-、-N(R)C(O)N(R)-、-S-、-SO-、-SO-、-SON(R)-、-(R)NSO-、-C(S)-、-C(S)O-、-OC(S)-、-C(S)N(R)-、-(R)NC(S)-、-(R)NC(S)N(R)-、または-Cy-で独立に必要に応じて置き換えられており、
各-Cy-は、独立に、二価の必要に応じて置換されている3~8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式炭素環式環、必要に応じて置換されているフェニレン、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1~3個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換されている3~8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式複素環式環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1~4個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換されている5~6員の単環式芳香族複素環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1~5個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換されている8~10員の二環式もしくは架橋二環式の飽和もしくは部分的に不飽和の複素環式環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1~5個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換されている8~10員の二環式もしくは架橋二環式芳香族複素環であり、
は、C1~6の二価の直鎖または分枝の炭化水素鎖であり、ここで鎖の1つ、2つ、または3つのメチレン単位は、-O-、-C(O)-、-C(O)O-、-OC(O)-、-N(R)-、-C(O)N(R)-、-(R)NC(O)-、-S-、-SO-、-SO-、-C(S)-、または-Cy-で独立に必要に応じて置き換えられており、
各Rは、独立に、水素、ジュウテリウム、ハロゲン、-CN、-ORもしくはC1~4アルキルであり、または同じ炭素上の2個のR基は、必要に応じて一緒になって、=NR、=NOR、=Oもしくは=Sを形成し、
各Rは、独立に、R、ハロゲン、-CN、-OR、-N(R)、-NO、-N、-SRもしくは-L-Rであり、または同じ飽和炭素原子上の2個のR基は、必要に応じて一緒になって、=NR、=NOR、=O、=Sもしくはスピロ環状の3~6員の炭素環式環を形成し、
各Rは、独立に、水素、または1個、2個、3個、4個、5個もしくは6個のジュウテリウムもしくはハロゲン原子で必要に応じて置換されているC1~6アルキルであり、
mは、0、1、2、または3であり、
nは、0、1、2、3、または4であり、
pは、0、1、2、3、または4であり、
ただし、
Figure 2022538138000003

Figure 2022538138000004
と同じではない]。
2.化合物および定義
本発明の化合物には、本明細書に一般に記載されたものが含まれ、本明細書に開示されるクラス、サブクラス、および種によってさらに例示される。本明細書で使用される場合、別段指定されない限り、以下の定義が適用されるものとする。本発明の目的では、化学元素は、Periodic Table of the Elements, CAS version, Handbook of Chemistry and Physics, 75th Edに従って同定される。さらに、有機化学の一般原則は、Organic Chemistry, Thomas Sorrell, University Science Books, Sausalito: 1999およびMarch's Advanced Organic Chemistry: Reactions, Mechanisms, and Structure, M. B. Smith and J. March, 7th Edition, John Wiley & Sons, 2013に記載されており、そのそれぞれの内容全体は、参照により本明細書に組み込まれる。
「脂肪族」または「脂肪族基」という用語は、本明細書で使用される場合、完全に飽和しているか、または1つもしくはそれより多くの不飽和単位を含有する、直鎖(すなわち、非分枝)または分枝の置換または非置換炭化水素鎖、あるいは完全に飽和しているか、または1つもしくはそれより多くの不飽和単位を含有するが、芳香族ではなく(本明細書では「炭素環」、「脂環式」または「シクロアルキル」とも呼ばれる)、分子の残りとの単一結合点を有する、単環式炭化水素または二環式炭化水素を意味する。別段特定されない限り、脂肪族基は、1~6個の脂肪族炭素原子を含有する。一部の実施形態では、脂肪族基は、1~5個の脂肪族炭素原子を含有する。他の実施形態では、脂肪族基は、1~4個の脂肪族炭素原子を含有する。さらに他の実施形態では、脂肪族基は、1~3個の脂肪族炭素原子を含有し、さらなる他の実施形態では、脂肪族基は、1~2個の脂肪族炭素原子を含有する。一部の実施形態では、「脂環式」(または「炭素環」または「シクロアルキル」)は、完全に飽和しているか、または1つもしくはそれより多くの不飽和単位を含有するが、芳香族でなく、分子の残りとの単一結合点を有する、単環式C~C炭化水素を指す。適切な脂肪族基には、それに限定されるものではないが、直鎖または分枝の置換または非置換アルキル、アルケニル、アルキニル基およびそれらの混成物、例えば(シクロアルキル)アルキル、(シクロアルケニル)アルキルまたは(シクロアルキル)アルケニルが含まれる。
本明細書で使用される場合、「二環式環」または「二環式環系」という用語は、任意の二環式環系、すなわち炭素環式または複素環式の、飽和しているか、または1つもしくはそれより多くの不飽和単位を有し、環系の2つの環の間に1つまたはそれより多くの原子を共有している系を指す。したがって、この用語は、任意の許容できる環縮合、例えばオルト縮合またはスピロ環式を含む。本明細書で使用される場合、「ヘテロ二環式」という用語は、1個または複数のヘテロ原子が、その二環の一方または両方の環に存在していることを必要とする、「二環式」のサブセットである。このようなヘテロ原子は、環の結合点に存在していてもよく、必要に応じて置換されており、窒素(N-オキシドを含む)、酸素、硫黄(酸化形態、例えばスルホンおよびスルホネートを含む)、リン(酸化形態、例えばホスフェートを含む)、ホウ素などから選択され得る。一部の実施形態では、二環式基は、7~12個の環員、および窒素、酸素または硫黄から独立に選択される0~4個のヘテロ原子を有する。本明細書で使用される場合、「架橋二環式」という用語は、少なくとも1つの架橋を有する任意の二環式環系、すなわち炭素環式または複素環式の、飽和または部分的に不飽和の系を指す。IUPACによって定義されている通り、「架橋」は、2つの橋頭を接続する、複数原子の非分枝鎖または1個の原子または原子価結合であり、ここで「橋頭」は、3個またはそれよりも多い骨格原子(水素を除く)に結合している、環系の任意の骨格原子である。一部の実施形態では、架橋二環式基は、7~12個の環員および窒素、酸素または硫黄から独立に選択される0~4個のヘテロ原子を有する。このような架橋二環式基は、当技術分野で周知であり、下記の基を含み、ここで各基は、任意の置換可能な炭素または窒素原子において分子の残りに結合している。別段特定されない限り、架橋二環式基は、脂肪族基に関して記載される通り、1つまたはそれより多くの置換基で必要に応じて置換されている。さらにまたは代替として、架橋二環式基の任意の置換可能な窒素は、必要に応じて置換されている。例示的な二環式環として、以下が挙げられる。
Figure 2022538138000005
例示的な架橋二環式として、以下が挙げられる。
Figure 2022538138000006
「低級アルキル」という用語は、直鎖または分枝のC1~4アルキル基を指す。例示的な低級アルキル基は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、およびtert-ブチルである。
「低級ハロアルキル」という用語は、1個または複数のハロゲン原子で置換されている直鎖または分枝のC1~4アルキル基を指す。
「ヘテロ原子」という用語は、酸素、硫黄、窒素、リン、またはケイ素(窒素、硫黄、リンもしくはケイ素の任意の酸化形態、任意の塩基性窒素の四級化形態、または複素環式環の置換可能な窒素、例えばN(3,4-ジヒドロ-2H-ピロリルにおけるような)、NH(ピロリジニルにおけるような)もしくはNR(N置換ピロリジニルにおけるような)を含む)の1つまたはそれより多くを意味する。
「不飽和」という用語は、本明細書で使用される場合、ある部分が1つまたはそれより多くの不飽和単位を有することを意味する。
本明細書で使用される場合、「二価の飽和または不飽和の、直鎖または分枝のC1~8(またはC1~6)炭化水素鎖」という用語は、本明細書に定義される通りの直鎖または分枝である二価のアルキレン鎖、アルケニレン鎖、およびアルキニレン鎖を指す。
「アルキレン」という用語は、二価のアルキル基を指す。「アルキレン鎖」は、ポリメチレン基、すなわち、-(CH-であり、ここでnは、正の整数、例えば、1~6、1~4、1~3、1~2、または2~3である。置換アルキレン鎖は、1個または複数のメチレン水素原子が置換基で置き換えられている、ポリメチレン基である。適切な置換基には、置換脂肪族基について以下に記載されるものが含まれる。
「アルケニレン」という用語は、二価のアルケニル基を指す。置換アルケニレン鎖は、1個または複数の水素原子が置換基で置き換えられている、少なくとも1つの二重結合を含有するポリメチレン基である。適切な置換基には、置換脂肪族基について以下に記載されるものが含まれる。
「ハロゲン」という用語は、F、Cl、Br、またはIを意味する。
単独で、または「アラルキル」、「アラルコキシ」もしくは「アリールオキシアルキル」におけるようなより大きい部分の一部として使用される「アリール」という用語は、合計5~14個の環員を有する単環式または二環式環系を指し、ここで系中の少なくとも1つの環は、芳香族であり、系中の各環は、3~7個の環員を含有する。「アリール」という用語は、「アリール環」という用語と互換的に使用され得る。本発明のある特定の実施形態では、「アリール」は、1つまたはそれより多くの置換基を担持し得る、それに限定されるものではないが、フェニル、ビフェニル、ナフチル、アントラシルなどを含む芳香族環系を指す。また、本明細書で使用される場合、「アリール」という用語の範囲には、芳香族環が1つまたはそれより多くの非芳香環に縮合している基、例えばインダニル、フタルイミジル、ナフチミジル(naphthimidyl)、フェナントリジニル、またはテトラヒドロナフチルなどが含まれる。
単独で、またはより大きい部分、例えば「ヘテロアラルキル」もしくは「ヘテロアラルコキシ」の一部として使用される「ヘテロアリール」および「ヘテロアラ-」という用語は、5~10個の環原子、例えば、5個、6個、または9個の環原子を有し、環式配列において共有されている6個、10個、または14個のπ原子を有し、炭素原子に加えて1~5個のヘテロ原子を有する基を指す。「ヘテロ原子」という用語は、窒素、酸素または硫黄を指し、窒素または硫黄の任意の酸化形態、および塩基性窒素の任意の四級化形態を含む。ヘテロアリール基には、限定されるものではないが、チエニル、フラニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、インドリジニル、プリニル、ナフチリジニル、およびプテリジニルが含まれる。また、「ヘテロアリール」および「ヘテロアラ-」という用語は、本明細書で使用される場合、芳香族複素環が、1つまたはそれより多くのアリール環、脂環式環またはヘテロシクリル環に縮合しており、ラジカルまたは結合点が芳香族複素環上に存在する基を含む。非限定的な例として、インドリル、イソインドリル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、ジベンゾフラニル、インダゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンズチアゾリル、キノリル、イソキノリル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、4H-キノリジニル、カルバゾリル、アクリジニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、およびピリド[2,3-b]-1,4-オキサジン-3(4H)-オンが挙げられる。ヘテロアリール基は、単環式または二環式であってもよい。「ヘテロアリール」という用語は、「ヘテロアリール環」、「ヘテロアリール基」、または「複素芳香族」という用語と互換的に使用することができ、これらの用語はいずれも、必要に応じて置換されている環を含む。「ヘテロアラルキル」という用語は、ヘテロアリールによって置換されているアルキル基を指し、ここでアルキル部分およびヘテロアリール部分は、独立に、必要に応じて置換されている。
本明細書で使用される場合、「複素環」、「ヘテロシクリル」、「複素環式ラジカル」、および「複素環式環」という用語は、互換的に使用され、飽和しているかまたは部分的に不飽和であるかのいずれかであり、炭素原子に加えて、1個または複数の、例えば、1~4個の先に定義されるヘテロ原子を有する、安定な5~7員の単環式または7~10員の二環式複素環式部分を指す。「窒素」という用語は、複素環の環原子に言及して使用される場合、置換されている窒素を含む。例として、酸素、硫黄または窒素から選択される0~3個のヘテロ原子を有する飽和または部分的に不飽和の環において、窒素は、N(3,4-ジヒドロ-2H-ピロリルにおけるような)、NH(ピロリジニルにおけるような)、またはNR(N置換ピロリジニルにおけるような)であり得る。
複素環式環は、安定な構造をもたらす任意のヘテロ原子または炭素原子においてそのペンダント基に結合することができ、その環原子のいずれも、必要に応じて置換することができる。このような飽和または部分的に不飽和の複素環式ラジカルの例として、限定されるものではないが、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチオフェニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピロリニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、デカヒドロキノリニル、オキザゾリジニル、ピペラジニル、ジオキサニル、ジオキソラニル、ジアゼピニル、オキサゼピニル、チアゼピニル、モルホリニル、およびキヌクリジニルが挙げられる。「複素環」、「ヘテロシクリル」、「ヘテロシクリル環」、「複素環式基」、「複素環式部分」、および「複素環式ラジカル」という用語は、本明細書では互換的に使用され、ヘテロシクリル環が1つまたはそれより多くのアリール、ヘテロアリール、または脂環式環に縮合している基、例えばインドリニル、3H-インドリル、クロマニル、フェナントリジニル、またはテトラヒドロキノリニルも含む。ヘテロシクリル基は、単環式または二環式であってもよい。「ヘテロシクリルアルキル」という用語は、ヘテロシクリルによって置換されているアルキル基を指し、ここでアルキル部分およびヘテロシクリル部分は、独立に、必要に応じて置換されている。
本明細書で使用される場合、「部分的に不飽和の」という用語は、少なくとも1つの二重結合または三重結合を含む環部分を指す。「部分的に不飽和の」という用語は、複数の不飽和部位を有する環を包含することを企図されるが、本明細書に定義される通りのアリール部分またはヘテロアリール部分を含むことは企図されない。
本明細書に記載される通り、本発明の化合物は、「必要に応じて置換されている」部分を含有し得る。一般に、「置換されている」という用語は、「必要に応じて」という用語が先行してもしなくても、指定部分の1個または複数の水素が、適切な置換基で置き換えられていることを意味する。別段指定されない限り、「必要に応じて置換されている」基は、その基の各置換可能な位置において適切な置換基を有することができ、任意の所与の構造における1つよりも多い位置が、特定の群から選択される1つよりも多い置換基で置換され得る場合、置換基は、各位置において同じであっても異なっていてもよい。本発明によって想定される置換基の組合せは、好ましくは、安定なまたは化学的に可能な化合物を形成する組合せである。「安定な」という用語は、本明細書で使用される場合、それらの生成、検出、ならびにある特定の実施形態では、本明細書で開示される目的の1つまたはそれより多くのためのそれらの回収、精製および使用を可能にする条件に付されても、実質的に変化しない化合物を指す。
置換可能な炭素上の必要に応じた各置換基は、ハロゲン;-(CH0~4;-(CH0~4OR;-O(CH0~4、-O-(CH0~4C(O)OR;-(CH0~4CH(OR;-(CH0~4SR;-(CH0~4Ph(Rで置換され得る);-(CH0~4O(CH0~1Ph(Rで置換され得る);-CH=CHPh(Rで置換され得る);-(CH0~4O(CH0~1-ピリジル(Rで置換され得る);-NO;-CN;-N;-(CH0~4N(R;-(CH0~4N(R)C(O)R;-N(R)C(S)R;-(CH0~4N(R)C(O)NR ;-N(R)C(S)NR ;-(CH0~4N(R)C(O)OR;-N(R)N(R)C(O)R;-N(R)N(R)C(O)NR ;-N(R)N(R)C(O)OR;-(CH0~4C(O)R;-C(S)R;-(CH0~4C(O)OR;-(CH0~4C(O)SR;-(CH0~4C(O)OSiR ;-(CH0~4OC(O)R;-OC(O)(CH0~4SR-、SC(S)SR;-(CH0~4SC(O)R;-(CH0~4C(O)NR ;-C(S)NR ;-C(S)SR;-SC(S)SR、-(CH0~4OC(O)NR ;-C(O)N(OR)R;-C(O)C(O)R;-C(O)CHC(O)R;-C(NOR)R;-(CH0~4SSR;-(CH0~4S(O);-(CH0~4S(O)OR;-(CH0~4OS(O);-S(O)NR ;-S(O)(NR)R;-S(O)N=C(NR ;-(CH0~4S(O)R;-N(R)S(O)NR ;-N(R)S(O);-N(OR)R;-C(NH)NR ;-P(O);-P(O)R ;-OP(O)R ;-OP(O)(OR;SiR ;-(直鎖もしくは分枝のC1~4アルキレン)O-N(R;または-(直鎖もしくは分枝のC1~4アルキレン)C(O)O-N(Rから独立に選択される一価の置換基である。
各Rは、独立に、水素、C1~6脂肪族、-CHPh、-O(CH0~1Ph、-CH-(5~6員のヘテロアリール環)、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される0~4個のヘテロ原子を有する5~6員の飽和の、部分的に不飽和のもしくはアリール環であり、あるいは先の定義にかかわらず、Rの2つの独立な出現は、それらに介在する原子と一緒になって、窒素、酸素または硫黄から独立に選択される0~4個のヘテロ原子を有する3~12員の飽和の、部分的に不飽和のまたはアリール単環式または二環式環を形成し、これらの環は、=Oおよび=Sから選択される、Rの飽和炭素原子上の二価の置換基によって置換されていてもよく、あるいは各Rは、ハロゲン、-(CH0~2、-(ハロR)、-(CH0~2OH、-(CH0~2OR、-(CH0~2CH(OR;-O(ハロR)、-CN、-N、-(CH0~2C(O)R、-(CH0~2C(O)OH、-(CH0~2C(O)OR、-(CH0~2SR、-(CH0~2SH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NHR、-(CH0~2NR 、-NO、-SiR 、-OSiR 、-C(O)SR、-(直鎖もしくは分枝のC1~4アルキレン)C(O)OR、または-SSRから独立に選択される一価の置換基で必要に応じて置換されている。
各Rは、C1~4脂肪族、-CHPh、-O(CH0~1Ph、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される0~4個のヘテロ原子を有する5~6員の飽和の、部分的に不飽和のもしくはアリール環から独立に選択され、各Rは、非置換であるか、またはハロが先行する場合には、1個もしくは複数のハロゲンだけで置換されており、あるいは飽和炭素上の必要に応じた置換基は、=O、=S、=NNR 、=NNHC(O)R、=NNHC(O)OR、=NNHS(O)、=NR、=NOR、-O(C(R ))2~3O-、または-S(C(R ))2~3S-から独立に選択される二価の置換基であり、あるいは「必要に応じて置換されている」基の隣接している置換可能な炭素に結合した二価の置換基は、-O(CR 2~3O-であり、Rのそれぞれ独立な出現は、水素、C1~6脂肪族、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される0~4個のヘテロ原子を有する、非置換の5~6員の飽和の、部分的に不飽和のもしくはアリール環から選択される。
がC1~6脂肪族である場合、Rは、ハロゲン、-R、-(ハロR)、-OH、-OR、-O(ハロR)、-CN、-C(O)OH、-C(O)OR、-NH、-NHR、-NR 、または-NOで必要に応じて置換されており、ここで各Rは、独立に、C1~4脂肪族、-CHPh、-O(CH0~1Ph、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される0~4個のヘテロ原子を有する5~6員の飽和の、部分的に不飽和のもしくはアリール環から選択され、各Rは、非置換であるか、またはハロが先行する場合には、1個もしくは複数のハロゲンだけで置換されている。
置換可能な窒素上の必要に応じた置換基は、独立に、-R、-NR 、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)C(O)R、-C(O)CHC(O)R、-S(O)、-S(O)NR 、-C(S)NR 、-C(NH)NR 、または-N(R)S(O)であり、ここで各Rは、独立に、水素、C1~6脂肪族、非置換-OPh、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される0~4個のヘテロ原子を有する、非置換の5~6員の飽和の、部分的に不飽和のもしくはアリール環であり、あるいはRの2つの独立な出現は、それらに介在する原子と一緒になって、窒素、酸素または硫黄から独立に選択される0~4個のヘテロ原子を有する、非置換の3~12員の飽和の、部分的に不飽和の、またはアリール単環式または二環式環を形成し、RがC1~6脂肪族である場合、Rは、ハロゲン、-R、-(ハロR)、-OH、-OR、-O(ハロR)、-CN、-C(O)OH、-C(O)OR、-NH、-NHR、-NR 、または-NOで必要に応じて置換されており、ここで各Rは、C1~4脂肪族、-CHPh、-O(CH0~1Ph、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される0~4個のヘテロ原子を有する5~6員の飽和の、部分的に不飽和のもしくはアリール環から独立に選択され、各Rは、非置換であるか、またはハロが先行する場合には、1個もしくは複数のハロゲンだけで置換されている。
本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される塩」という用語は、妥当な医学的判断の範囲内で、過度の毒性、刺激、アレルギー応答などを伴わずにヒトおよび下等動物の組織と接触させて使用するのに適しており、妥当な損益比に見合う塩を指す。薬学的に許容される塩は、当技術分野で周知である。例えば、S.M.Bergeらは、参照により本明細書に組み込まれるJ. Pharmaceutical Sciences, 1977, 66, 1-19において薬学的に許容される塩を詳説している。本発明の化合物の薬学的に許容される塩には、適切な無機酸および有機酸、ならびに無機塩基および有機塩基から誘導された塩が含まれる。薬学的に許容される非毒性の酸付加塩の例として、無機酸、例えば塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸および過塩素酸を用いて、または有機酸、例えば酢酸、シュウ酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸もしくはマロン酸を用いて、またはイオン交換などの当技術分野で使用される他の方法を使用することによって形成されたアミノ基の塩が挙げられる。他の薬学的に許容される塩には、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、ショウノウ酸塩、カンファースルホン酸塩、クエン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルコヘプトン酸塩、グリセロリン酸塩、グルコン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、ヨウ化水素酸塩、2-ヒドロキシ-エタンスルホン酸塩、ラクトビオン酸塩、乳酸塩、ラウリン酸塩、ラウリル硫酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、2-ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3-フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、p-トルエンスルホン酸塩、ウンデカン酸塩、吉草酸塩などが含まれる。
適切な塩基から誘導された塩には、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩およびN(C1~4アルキル)塩が含まれる。代表的なアルカリまたはアルカリ土類金属塩として、ナトリウム、リチウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどが挙げられる。さらなる薬学的に許容される塩には、適切な場合、ハロゲン化物イオン、水酸化物イオン、カルボン酸イオン、硫酸イオン、リン酸イオン、硝酸イオン、低級アルキルスルホン酸イオンおよびアリールスルホン酸イオンなどの対イオンを使用して形成された、非毒性アンモニウムカチオン、第四級アンモニウムカチオン、およびアミンカチオンが含まれる。
別段記述されない限り、本明細書に図示される構造は、その構造のすべての異性体(例えば、鏡像異性、ジアステレオマー、および幾何(または立体構造))形態、例えば、不斉中心ごとのRおよびS構造、ZおよびE二重結合異性体、ならびにZおよびE立体構造異性体を含むことも意味する。したがって、本化合物の単一の立体化学的な異性体、ならびに鏡像異性体、ジアステレオマーおよび幾何(または立体構造)混合物は、本発明の範囲内にある。別段記述されない限り、本発明の化合物のすべての互変異性体の形態が、本発明の範囲にある。さらに、別段記述されない限り、本明細書に図示される構造は、1個または複数の同位体的に濃縮された原子が存在することだけが異なっている化合物を含むことも意味する。例えば、ジュウテリウムもしくはトリチウムによる水素の置換え、または13C-もしくは14C-濃縮炭素による炭素の置換えを含む、本発明の構造を有する化合物は、本発明の範囲内にある。このような化合物は、例えば、分析ツールとして、生物学的アッセイにおけるプローブとして、または本発明による治療剤として有用である。ある特定の実施形態では、提供される化合物の弾頭部分であるRは、1個または複数のジュウテリウム原子を含む。
本明細書で使用される場合、「阻害剤」という用語は、測定可能な親和性でCXCR4に結合する、および/またはCXCR4を阻害する化合物として定義される。ある特定の実施形態では、阻害剤は、約100μM未満、約50μM未満、約1μM未満、約500nM未満、約100nM未満、約10nM未満、または約1nM未満のIC50および/または結合定数を有する。
「測定可能な親和性」および「測定可能な程度に阻害する」という用語は、本明細書で使用される場合、本発明の化合物またはその組成物、およびCXCR4を含む試料と、前記化合物またはその組成物がない状態でCXCR4を含む等価な試料との間の、CXCR4活性の測定可能な変化を意味する。
3.例示的な実施形態の説明
一態様では、本発明は、式I:
Figure 2022538138000007
の化合物またはその薬学的に許容される塩を提供する[式中、
環Aは、3~8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式炭素環式環、フェニル、8~10員の二環式芳香族炭素環式環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1~2個のヘテロ原子を有する4~8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式複素環式環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員の単環式芳香族複素環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1~5個のヘテロ原子を有する8~10員の二環式芳香族複素環であり、
各Rは、独立に、R、ハロゲン、-CN、-OR、-N(R)、-NO、-N、-SR、または-L-Rであり、
は、-CN、-OR、-N(R)、-SR、-L-R、または必要に応じて置換されているC1~8脂肪族であり、
は、水素、必要に応じて置換されているC1~6脂肪族、または-L-Rであり、
各-Rは、独立に、水素、あるいはC1~6脂肪族、3~8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式炭素環式環、フェニル、8~10員の二環式芳香族炭素環式環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1~2個のヘテロ原子を有する4~8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式複素環式環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員の単環式芳香族複素環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1~5個のヘテロ原子を有する8~10員の二環式芳香族複素環から選択される、必要に応じて置換されている基であり、
各LおよびLは、独立に、共有結合、またはC1~8の二価の直鎖もしくは分枝の、必要に応じて置換されている炭化水素鎖であり、ここで鎖の1つ、2つ、または3つのメチレン単位は、-O-、-C(O)-、-C(O)O-、-OC(O)-、-N(R)-、-C(O)N(R)-、-(R)NC(O)-、-OC(O)N(R)-、-(R)NC(O)O-、-N(R)C(O)N(R)-、-S-、-SO-、-SO-、-SON(R)-、-(R)NSO-、-C(S)-、-C(S)O-、-OC(S)-、-C(S)N(R)-、-(R)NC(S)-、-(R)NC(S)N(R)-、または-Cy-で独立に必要に応じて置き換えられており、
各-Cy-は、独立に、二価の必要に応じて置換されている3~8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式炭素環式環、必要に応じて置換されているフェニレン、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1~3個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換されている3~8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式複素環式環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1~4個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換されている5~6員の単環式芳香族複素環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1~5個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換されている8~10員の二環式もしくは架橋二環式の飽和もしくは部分的に不飽和の複素環式環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1~5個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換されている8~10員の二環式もしくは架橋二環式芳香族複素環であり、
は、C1~6の二価の直鎖または分枝の炭化水素鎖であり、ここで鎖の1つ、2つ、または3つのメチレン単位は、-O-、-C(O)-、-C(O)O-、-OC(O)-、-N(R)-、-C(O)N(R)-、-(R)NC(O)-、-S-、-SO-、-SO-、-C(S)-、または-Cy-で独立に必要に応じて置き換えられており、
各Rは、独立に、水素、ジュウテリウム、ハロゲン、-CN、-ORもしくはC1~4アルキルであり、または同じ炭素上の2個のR基は、必要に応じて一緒になって、=NR、=NOR、=Oもしくは=Sを形成し、
各Rは、独立に、R、ハロゲン、-CN、-OR、-N(R)、-NO、-N、-SRもしくは-L-Rであり、または同じ飽和炭素原子上の2個のR基は、必要に応じて一緒になって、=NR、=NOR、=O、=Sもしくはスピロ環状の3~6員の炭素環式環を形成し、
各Rは、独立に、水素、または1個、2個、3個、4個、5個もしくは6個のジュウテリウムもしくはハロゲン原子で必要に応じて置換されているC1~6アルキルであり、
mは、0、1、2、または3であり、
nは、0、1、2、3、または4であり、
pは、0、1、2、3、または4であり、
ただし、
Figure 2022538138000008

Figure 2022538138000009
と同じではない]。
先に一般に定義される通り、環Aは、3~8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式炭素環式環、フェニル、8~10員の二環式芳香族炭素環式環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1~2個のヘテロ原子を有する4~8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式複素環式環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員の単環式芳香族複素環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1~5個のヘテロ原子を有する8~10員の二環式芳香族複素環である。
一部の実施形態では、環Aは、3~8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式炭素環式環である。一部の実施形態では、環Aは、フェニルである。一部の実施形態では、環Aは、8~10員の二環式芳香族炭素環式環である。一部の実施形態では、環Aは、窒素、酸素または硫黄から独立に選択される1~2個のヘテロ原子を有する4~8員の飽和または部分的に不飽和の単環式複素環式環である。一部の実施形態では、環Aは、窒素、酸素または硫黄から独立に選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員の単環式芳香族複素環である。一部の実施形態では、環Aは、窒素、酸素または硫黄から独立に選択される1~5個のヘテロ原子を有する8~10員の二環式芳香族複素環である。
一部の実施形態では、環Aは、窒素、酸素または硫黄から独立に選択される1~2個のヘテロ原子を有する5~6員の単環式芳香族複素環である。
一部の実施形態では、環Aは、
Figure 2022538138000010
Figure 2022538138000011
から選択される。
一部の実施形態では、環Aは、
Figure 2022538138000012
から選択される。一部の実施形態では、環Aは、
Figure 2022538138000013
から選択される。一部の実施形態では、環Aは、
Figure 2022538138000014
である。
一部の実施形態では、環Aは、以下の表1に図示されるものから選択される。
先に一般に定義される通り、各Rは、独立に、R、ハロゲン、-CN、-OR、-N(R)、-NO、-N、-SR、または-L-Rである。
一部の実施形態では、Rは、Rである。一部の実施形態では、Rは、ハロゲンである。一部の実施形態では、Rは、-CNである。一部の実施形態では、Rは、-ORである。一部の実施形態では、Rは、-N(R)である。一部の実施形態では、Rは、-NOである。一部の実施形態では、Rは、-Nである。一部の実施形態では、Rは、-SRである。一部の実施形態では、Rは、-L-Rである。
一部の実施形態では、Rは、水素である。一部の実施形態では、Rは、必要に応じて置換されているC1~6脂肪族基である。一部の実施形態では、Rは、必要に応じて置換されている3~8員の飽和または部分的に不飽和の単環式炭素環式環である。一部の実施形態では、Rは、必要に応じて置換されているフェニルである。一部の実施形態では、Rは、必要に応じて置換されている8~10員の二環式芳香族炭素環式環である。一部の実施形態では、Rは、窒素、酸素または硫黄から独立に選択される1~2個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換されている4~8員の飽和または部分的に不飽和の単環式複素環式環である。一部の実施形態では、Rは、窒素、酸素または硫黄から独立に選択される1~4個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換されている5~6員の単環式芳香族複素環である。一部の実施形態では、Rは、窒素、酸素または硫黄から独立に選択される1~5個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換されている8~10員の二環式芳香族複素環である。
一部の実施形態では、Rは、R、ハロゲン、-CN、-OR、-N(R)、-SR、C1~6脂肪族、または-L-Rから選択され、ここで-L-は、C1~6の二価の直鎖または分枝の炭化水素鎖であり、鎖の1つ、2つ、または3つのメチレン単位は、-O-、-C(O)-、-N(R)-、-S-、-SO-、-SO-、-C(S)-、または-Cy-で独立に必要に応じて置き換えられており、C1~6炭化水素鎖は、ハロゲン、-CN、-N(R)、-NO、-N、=NR、=NOR、=O、=S、-OR、-SR、-SOR、-S(O)R、-R、-Cy-R、-C(O)R、-C(O)OR、-OC(O)R、-C(O)N(R)、-(R)NC(O)R、-OC(O)N(R)、-(R)NC(O)OR、-N(R)C(O)N(R)、-SON(R)、-(R)NSOR、-C(S)R、または-C(S)ORから独立に選択される1個、2個または3個の基で必要に応じて置換されており、各-Rは、独立に、水素、-CH-フェニル、フェニル、C1~6アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、-CHF、-CHF、-CF、-CHCHFもしくは-CHCFであり、または各-Rは、独立に、水素もしくはメチルであり、または-Rは、水素である。
一部の実施形態では、Rは、水素、ハロゲン、C1~6アルキル(1個、2個、または3個のハロゲンで必要に応じて置換されている)、-CN、-N(R)、-OR、-SR、-S(O)R、-SO、-SONHR
Figure 2022538138000015
Figure 2022538138000016
から選択され、各-Rは、独立に、水素、-CH-フェニル、フェニル、C1~6アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、-CHF、-CHF、-CF、-CHCHFもしくは-CHCFであり、または各-Rは、独立に、水素もしくはメチルであり、または-Rは、水素である。
一部の実施形態では、Rは、水素、ハロゲン、C1~6アルキル、-CN、-N(R)、-OR、-SR、
Figure 2022538138000017
から選択され、各-Rは、独立に、水素、-CH-フェニル、フェニル、C1~6アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、-CHF、-CHF、-CF、-CHCHFもしくは-CHCFであり、または各-Rは、独立に、水素もしくはメチルであり、または-Rは、水素である。
一部の実施形態では、Rは、以下の表1に図示されるものから選択される。
先に一般に定義される通り、Rは、-CN、-OR、-N(R)、-SR、-L-R、または必要に応じて置換されているC1~8脂肪族である。
一部の実施形態では、Rは、-CNである。一部の実施形態では、Rは、-ORである。一部の実施形態では、Rは、-N(R)である。一部の実施形態では、Rは、-SRである。一部の実施形態では、Rは、-L-Rである。一部の実施形態では、Rは、必要に応じて置換されているC1~8脂肪族である。
一部の実施形態では、Rは、-CN、-N(R)、-NO、-N、=NR、=NOR、-C(O)N(R)、-(R)NC(O)R、-OC(O)N(R)、-(R)NC(O)OR、-N(R)C(O)N(R)、-SON(R)、-(R)NSOR、-C(S)R、-C(S)OR、または1個、2個もしくは3個の窒素原子を含有する4~6員の飽和の、部分的に不飽和の(unsatured)もしくは複素芳香族複素環の一例で置換されており、さらに、ジュウテリウム、ハロゲン、-CN、-N(R)、-NO、-N、=NR、=NOR、=O、=S、-OR、-SR、-SOR、-S(O)R、-R、-Cy-R、-C(O)R、-C(O)OR、-OC(O)R、-C(O)N(R)、-(R)NC(O)R、-OC(O)N(R)、-(R)NC(O)OR、-N(R)C(O)N(R)、-SON(R)、-(R)NSOR、-C(S)R、または-C(S)ORから独立に選択される1個、2個または3個の基で必要に応じて置換されている、C1~8、C2~8、C3~8、C4~8、C5~8、C6~8、C2~7、C3~7、C4~7、C5~7、C1~6、C2~6、C3~6、C4~6、C1~5、C2~5、C3~5、C1~4、C2~4、またはC1~3の直鎖または分枝の脂肪族基である。
一部の実施形態では、Rは、-CN、-N(R)、または-Cy-Rの一例で置換されている、C1~8、C2~8、C3~8、C4~8、C5~8、C6~8、C2~7、C3~7、C4~7、C5~7、C1~6、C2~6、C3~6、C4~6、C1~5、C2~5、C3~5、C1~4、C2~4、またはC1~3の直鎖または分枝の脂肪族基であり、ここで脂肪族基の1つ、2つ、または3つのメチレン単位は、-O-、-C(O)-、-N(R)-、-S-、-SO-、-SO-、-SON(R)-、-(R)NSO-、-C(S)-、または-Cy-で独立に必要に応じて置き換えられている。一部の実施形態では、各-Rは、独立に、水素、-CH-フェニル、フェニル、C1~6アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、-CHF、-CHF、-CF、-CHCHFもしくは-CHCFであり、または各-Rは、独立に、水素もしくはメチルであり、または-Rは、水素である。
一部の実施形態では、Rは、-CN、-N(R)、または-Cy-Rの一例で置換されている、C、C、C、C、C、C、C、またはCの直鎖または分枝の脂肪族基であり、ここで脂肪族基の1つ、2つ、または3つのメチレン単位は、-O-、-C(O)-、-N(R)-、-S-、-SO-、-SO-、-SON(R)-、-(R)NSO-、-C(S)-、または-Cy-で独立に必要に応じて置き換えられている。一部の実施形態では、各-Rは、独立に、水素、-CH-フェニル、フェニル、C1~6アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、-CHF、-CHF、-CF、-CHCHFもしくは-CHCFであり、または各-Rは、独立に、水素もしくはメチルであり、または-Rは、水素である。
一部の実施形態では、Rは、-CN、-N(R)、=NR、=NOR、-C(O)N(R)、または-Cy-Rの一例で置換されている、C1~8、C2~8、C3~8、C4~8、C5~8、C6~8、C2~7、C3~7、C4~7、C5~7、C1~6、C2~6、C3~6、C4~6、C1~5、C2~5、C3~5、C1~4、C2~4、またはC1~3の直鎖アルキル基であり、ここでアルキル基の1つまたは2つまたは3つのメチレン単位は、-O-、-N(R)-、または-Cy-で独立に必要に応じて置き換えられている。
一部の実施形態では、Rは、-CN、-N(R)、または-C(O)N(R)の一例で置換されている、C1~8、C2~8、C3~8、C4~8、C5~8、C6~8、C2~7、C3~7、C4~7、C5~7、C1~6、C2~6、C3~6、C4~6、C1~5、C2~5、C3~5、C1~4、C2~4、またはC1~3の直鎖または分枝アルキル基であり、あるいはアルキル基の1つまたは2つのメチレン単位は、-N(R)-で独立に置き換えられており、-Rは、ジュウテリウム、ハロゲン、-CN、-OH、OMe、-SH、または-SMeから選択される1個、2個または3個の基で必要に応じて置換されているC1~6アルキルから選択される。
一部の実施形態では、Rは、-N(R)または-C(O)N(R)の一例で置換されている、C2~8、C2~6、またはC3~6の直鎖または分枝アルキル基であり、あるいはアルキル基の1つのメチレン単位は、-N(R)-で置き換えられており、-Rは、ジュウテリウム、ハロゲン、-CN、-OH、OMe、-SH、または-SMeから選択される1個、2個または3個の基で必要に応じて置換されているC1~6アルキルから選択される。
一部の実施形態では、Rは、二価の直鎖C1~8、C2~8、C3~8、C4~8、C5~8、C6~8、C2~7、C3~7、C4~7、C5~7、C1~6、C2~6、C3~6、C4~6、C1~5、C2~5、C3~5、C1~4、C2~4、またはC1~3のアルキレン基であり、ここでアルキレン基の1つのメチレン単位は、-O-、-S-、または-N(R)-で必要に応じて置き換えられており、アルキレン基は、-Cy-Rで置換されている。
一部の実施形態では、Rは、-(CH1~6-CN、-(CH1~6-N(R)(R)、-(CH1~6-C(O)N(R)、-(CH1~6-OR、または-(CH0~6-Cy-Rである。
一部の実施形態では、Rは、-(CH1~6-CN、-(CH0~3-N(R)-(CH1~3-R、-O-(CH1~3-N(R)(R)、-O-(CH0~3-(CMe)-(CH0~3-N(R)(R)、-CMe-CH-N(R)(R)、-(CH1~6-N(R)(R)、-(CH1~6-C(O)N(R)、-(CH1~6-OR
Figure 2022538138000018
Figure 2022538138000019
である。
一部の実施形態では、Rは、-CH-N(R)、-(CH-N(R)、-(CH-N(R)、-(CH-N(R)、-(CH-N(R)、または-(CH-N(R)である。一部の実施形態では、Rは、-CH-NH、-(CH-NH、-(CH-NH、-(CH-NH、-(CH-NH、-(CH-NH、-(CH-NHMe、-(CH-NMe、-(CH-NHEt、-(CH-NEt、-(CH-N(Me)Et、-(CH-NH(i-Pr)、-(CH-NMe(i-Pr)、-(CH-NEt(i-Pr)、-(CH-N(i-Pr)、-(CH-C(O)NH、-(CH-C(O)NHMe、または-(CH-C(O)NMeである。
の一部の実施形態では、各-Rは、独立に、水素、-CH-フェニル、フェニル、C1~6アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、-CHF、-CHF、-CF、-CHCHFもしくは-CHCFであり、または各-Rは、独立に、水素もしくはメチルであり、または-Rは、水素である。
一部の実施形態では、Rは、以下の表1に図示されるものから選択される。
先に一般に定義される通り、Rは、水素、必要に応じて置換されているC1~6脂肪族、または-L-Rである。
一部の実施形態では、Rは、水素である。一部の実施形態では、Rは、必要に応じて置換されているC1~6脂肪族である。一部の実施形態では、Rは、-L-Rである。
一部の実施形態では、Rは、水素、またはジュウテリウム、ハロゲン、-CN、-N(R)、-NO、-N、=NR、=NOR、=O、=S、-OR、-SR、-SOR、-S(O)R、-R、-Cy-R、-C(O)R、-C(O)OR、-OC(O)R、-C(O)N(R)、-(R)NC(O)R、-OC(O)N(R)、-(R)NC(O)OR、-N(R)C(O)N(R)、-SON(R)、-(R)NSOR、-C(S)Rもしくは-C(S)ORから独立に選択される1個、2個もしくは3個の基で必要に応じて置換されているC1~6アルキルから選択される。一部の実施形態では、Rは、水素、またはC1~6アルキル(1個、2個、または3個のジュウテリウムまたはハロゲン原子で必要に応じて置換されている)、-(CH1~6-CN、-(CH1~6-N(R)(R)、-(CH1~6-ORもしくは-(CH0~6-Cy-Rから選択される。一部の実施形態では、Rは、水素、C1~6アルキル(1個、2個、または3個のジュウテリウムまたはハロゲン原子で必要に応じて置換されている)、-(CH1~6-CN、-(CH1~6-N(R)(R)、-(CH1~6-OR
Figure 2022538138000020
から選択される。一部の実施形態では、各-Rは、独立に、水素、-CH-フェニル、フェニル、C1~6アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、-CHF、-CHF、-CF、-CHCHFもしくは-CHCFであり、または各-Rは、独立に、水素もしくはメチルであり、または-Rは、水素である。
一部の実施形態では、Rは、水素、あるいは1個、2個もしくは3個のジュウテリウムもしくはハロゲン原子、フェニル、ピリジル、-CN、-N(R)、または-ORで必要に応じて置換されているC1~6アルキルであり、ここで各-Rは、独立に、水素、-CH-フェニル、フェニル、C1~6アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、-CHF、-CHF、-CF、-CHCHFもしくは-CHCFであり、または各-Rは、独立に、水素もしくはメチルであり、または-Rは、水素である。一部の実施形態では、Rは、
Figure 2022538138000021
、ピリジル、-N(R)、-CN、または1個、2個もしくは3個のジュウテリウムもしくはハロゲン原子で必要に応じて置換されているC1~4アルキルであり、ここで-Rは、水素またはC1~3アルキルである。一部の実施形態では、Rは、メチル、エチル、-CD、または-CHCFである。一部の実施形態では、Rは、メチルである。
一部の実施形態では、Rは、以下の表1に図示されるものから選択される。
先に一般に定義される通り、各LおよびLは、共有結合、またはC1~8の二価の直鎖もしくは分枝の、必要に応じて置換されている炭化水素鎖であり、ここで鎖の1つ、2つ、または3つのメチレン単位は、-O-、-C(O)-、-C(O)O-、-OC(O)-、-N(R)-、-C(O)N(R)-、-(R)NC(O)-、-OC(O)N(R)-、-(R)NC(O)O-、-N(R)C(O)N(R)-、-S-、-SO-、-SO-、-SON(R)-、-(R)NSO-、-C(S)-、-C(S)O-、-OC(S)-、-C(S)N(R)-、-(R)NC(S)-、-(R)NC(S)N(R)-、または-Cy-で独立に必要に応じて置き換えられている。
一部の実施形態では、Lは、共有結合である。一部の実施形態では、Lは、C1~8、C2~8、C3~8、C4~8、C5~8、C6~8、C2~7、C3~7、C4~7、C5~7、C1~6、C2~6、C3~6、C4~6、C1~5、C2~5、C3~5、C1~4、またはC2~4の二価の直鎖または分枝の、必要に応じて置換されている炭化水素鎖である。一部の実施形態では、Lは、C1~8、C2~8、C3~8、C4~8、C5~8、C6~8、C2~7、C3~7、C4~7、C5~7、C1~6、C2~6、C3~6、C4~6、C1~5、C2~5、C3~5、C1~4、またはC2~4の二価の直鎖または分枝の、必要に応じて置換されている炭化水素鎖であり、ここで鎖の1つ、2つ、または3つのメチレン単位は、-O-、-C(O)-、-C(O)O-、-OC(O)-、-N(R)-、-C(O)N(R)-、-(R)NC(O)-、-OC(O)N(R)-、-(R)NC(O)O-、-N(R)C(O)N(R)-、-S-、-SO-、-SO-、-SON(R)-、-(R)NSO-、-C(S)-、-C(S)O-、-OC(S)-、-C(S)N(R)-、-(R)NC(S)-、-(R)NC(S)N(R)-、または-Cy-で独立に必要に応じて置き換えられている。
一部の実施形態では、Lは、C1~8、C2~8、C3~8、C4~8、C5~8、C6~8、C2~7、C3~7、C4~7、C5~7、C1~6、C2~6、C3~6、C4~6、C1~5、C2~5、C3~5、C1~4、またはC2~4の二価の直鎖または分枝の、必要に応じて置換されている炭化水素鎖である。一部の実施形態では、Lは、C1~8、C2~8、C3~8、C4~8、C5~8、C6~8、C2~7、C3~7、C4~7、C5~7、C1~6、C2~6、C3~6、C4~6、C1~5、C2~5、C3~5、C1~4、またはC2~4の二価の直鎖または分枝の、必要に応じて置換されている炭化水素鎖であり、ここで鎖の1つ、2つ、または3つのメチレン単位は、-O-、-C(O)-、-N(R)-、-S-、-SO-、-SO-、-SON(R)-、-(R)NSO-、-C(S)-、または-Cy-で独立に必要に応じて置き換えられており、各-Rは、独立に、水素、-CH-フェニル、フェニル、C1~6アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、-CHF、-CHF、-CF、-CHCHFもしくは-CHCFであり、または各-Rは、独立に、水素もしくはメチルであり、または-Rは、水素である。
一部の実施形態では、Lは、以下の表1に図示されるものから選択される。
一部の実施形態では、Lは、共有結合である。一部の実施形態では、Lは、C1~8の二価の直鎖または分枝の、必要に応じて置換されている炭化水素鎖である。一部の実施形態では、Lは、C1~8の二価の直鎖または分枝の、必要に応じて置換されている炭化水素鎖であり、ここで鎖の1つ、2つ、または3つのメチレン単位は、-O-、-C(O)-、-C(O)O-、-OC(O)-、-N(R)-、-C(O)N(R)-、-(R)NC(O)-、-OC(O)N(R)-、-(R)NC(O)O-、-N(R)C(O)N(R)-、-S-、-SO-、-SO-、-SON(R)-、-(R)NSO-、-C(S)-、-C(S)O-、-OC(S)-、-C(S)N(R)-、-(R)NC(S)-、-(R)NC(S)N(R)-、または-Cy-で独立に必要に応じて置き換えられている。
一部の実施形態では、Lは、C1~8、C2~8、C3~8、C4~8、C5~8、C6~8、C2~7、C3~7、C4~7、C5~7、C1~6、C2~6、C3~6、C4~6、C1~5、C2~5、C3~5、C1~4、またはC2~4の二価の直鎖または分枝の、必要に応じて置換されている炭化水素鎖であり、ここで鎖の1つ、2つ、または3つのメチレン単位は、-O-、-C(O)-、-N(R)-、-S-、-SO-、-SO-、-SON(R)-、-(R)NSO-、-C(S)-、または-Cy-で独立に必要に応じて置き換えられており、各-Rは、独立に、水素、-CH-フェニル、フェニル、C1~6アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、-CHF、-CHF、-CF、-CHCHFもしくは-CHCFであり、または各-Rは、独立に、水素もしくはメチルであり、または-Rは、水素である。
一部の実施形態では、Lは、C、C、C、C、C、C、C、またはCの二価の直鎖または分枝の、必要に応じて置換されている炭化水素鎖であり、ここで鎖の1つ、2つ、または3つのメチレン単位は、-O-、-C(O)-、-N(R)-、-S-、-SO-、-SO-、-SON(R)-、-(R)NSO-、-C(S)-、または-Cy-で独立に必要に応じて置き換えられており、各-Rは、独立に、水素、-CH-フェニル、フェニル、C1~6アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、-CHF、-CHF、-CF、-CHCHFもしくは-CHCFであり、または各-Rは、独立に、水素もしくはメチルであり、または-Rは、水素である。
一部の実施形態では、Lは、ジュウテリウム、ハロゲン、-CN、-N(R)、-NO、-N、=NR、=NOR、=O、=S、-OR、-SR、-SOR、-S(O)R、-R、-Cy-R、-C(O)R、-C(O)OR、-OC(O)R、-C(O)N(R)、-(R)NC(O)R、-OC(O)N(R)、-(R)NC(O)OR、-N(R)C(O)N(R)、-SON(R)、-(R)NSOR、-C(S)R、または-C(S)ORから独立に選択される1個、2個または3個の基で必要に応じて置換されている、二価の直鎖のC1~8、C2~8、C3~8、C4~8、C5~8、C6~8、C2~7、C3~7、C4~7、C5~7、C1~6、C2~6、C3~6、C4~6、C1~5、C2~5、C3~5、C1~4、またはC2~4の炭化水素鎖である。
一部の実施形態では、Lは、-CN、-N(R)、=NR、=NOR、=O、=S、-OR、-SR、-SOR、-S(O)R、-C(O)OR、-OC(O)R、-C(O)N(R)、-(R)NC(O)R、-OC(O)N(R)、-(R)NC(O)OR、-N(R)C(O)N(R)、-SON(R)、または-(R)NSORから独立に選択される1個、2個または3個の基で必要に応じて置換されている、二価の直鎖のC1~8、C2~8、C3~8、C4~8、C5~8、C6~8、C2~7、C3~7、C4~7、C5~7、C1~6、C2~6、C3~6、C4~6、C1~5、C2~5、C3~5、C1~4、またはC2~4の炭化水素鎖である。
一部の実施形態では、Lは、-CN、-N(R)、=NR、=O、-(R)NC(O)R、-C(O)N(R)、-(R)NC(O)R、または-OC(O)N(R)から独立に選択される1個、2個または3個の基で必要に応じて置換されている、二価の直鎖のC1~8、C2~8、C3~8、C4~8、C5~8、C6~8、C2~7、C3~7、C4~7、C5~7、C1~6、C2~6、C3~6、C4~6、C1~5、C2~5、C3~5、C1~4、またはC2~4の炭化水素鎖である。
一部の実施形態では、Lは、以下の表1に図示されるものから選択される。
先に一般に定義される通り、各-Cy-は、独立に、二価の必要に応じて置換されている3~8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式炭素環式環、必要に応じて置換されているフェニレン、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1~3個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換されている3~8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式複素環式環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1~4個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換されている5~6員の単環式芳香族複素環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1~5個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換されている8~10員の二環式もしくは架橋二環式の飽和もしくは部分的に不飽和の複素環式環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1~5個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換されている8~10員の二環式もしくは架橋二環式芳香族複素環である。
一部の実施形態では、-Cy-は、二価の必要に応じて置換されている3~8員の飽和または部分的に不飽和の単環式炭素環式環である。一部の実施形態では、-Cy-は、必要に応じて置換されているフェニレンである。一部の実施形態では、-Cy-は、窒素、酸素または硫黄から独立に選択される1~3個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換されている3~8員の飽和または部分的に不飽和の単環式複素環式環である。一部の実施形態では、-Cy-は、窒素、酸素または硫黄から独立に選択される1~4個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換されている5~6員の単環式芳香族複素環である。一部の実施形態では、-Cy-は、窒素、酸素または硫黄から独立に選択される1~5個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換されている8~10員の二環式または架橋二環式の飽和または部分的に不飽和の複素環式環である。一部の実施形態では、-Cy-は、窒素、酸素または硫黄から独立に選択される1~5個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換されている8~10員の二環式または架橋二環式芳香族複素環である。
一部の実施形態では、-Cy-は、
Figure 2022538138000022
である。
一部の実施形態では、-Cy-は、以下の表1に図示されるものから選択される。
先に一般に定義される通り、Lは、C1~6の二価の直鎖または分枝の炭化水素鎖であり、ここで鎖の1つ、2つ、または3つのメチレン単位は、-O-、-C(O)-、-C(O)O-、-OC(O)-、-N(R)-、-C(O)N(R)-、-(R)NC(O)-、-S-、-SO-、-SO-、-C(S)-、または-Cy-で独立に必要に応じて置き換えられている。
一部の実施形態では、Lは、C1~6の二価の直鎖または分枝の炭化水素鎖である。一部の実施形態では、Lは、C1~6の二価の直鎖または分枝の炭化水素鎖であり、ここで鎖の1つ、2つ、または3つのメチレン単位は、-O-、-C(O)-、-C(O)O-、-OC(O)-、-N(R)-、-C(O)N(R)-、-(R)NC(O)-、-S-、-SO-、-SO-、-C(S)-、または-Cy-で独立に必要に応じて置き換えられている。
一部の実施形態では、Lは、以下の表1に図示されるものから選択される。
先に一般に定義される通り、各Rは、独立に、水素、ジュウテリウム、ハロゲン、-CN、-ORもしくはC1~4アルキルであり、または同じ炭素上の2個のR基は、必要に応じて一緒になって、=NR、=NOR、=Oもしくは=Sを形成する。
一部の実施形態では、Rは、水素である。一部の実施形態では、Rは、ジュウテリウムである。一部の実施形態では、Rは、ハロゲンである。一部の実施形態では、Rは、-CNである。一部の実施形態では、Rは、-ORである。一部の実施形態では、Rは、C1~4アルキルである。一部の実施形態では、同じ炭素上の2個のR基は、一緒になって、=NR、=NOR、=O、または=Sを形成する。
一部の実施形態では、Rは、水素、ジュウテリウム、ハロゲン、-CN、C1~2アルキルであり、または同じ炭素上の2個のR基は、一緒になって、=Oもしくは=Sを形成する。
一部の実施形態では、Rは、以下の表1に図示されるものから選択される。
先に一般に定義される通り、各Rは、独立に、-R、ハロゲン、-CN、-OR、-N(R)、-NO、-N、-SRもしくは-L-Rであり、または同じ飽和炭素原子上の2個のR基は、必要に応じて一緒になって、=NR、=NOR、=O、=Sもしくはスピロ環状の3~6員の炭素環式環を形成する。
一部の実施形態では、Rは、-Rである。一部の実施形態では、Rは、ハロゲンである。一部の実施形態では、Rは、-CNである。一部の実施形態では、Rは、-ORである。一部の実施形態では、Rは、-N(R)である。一部の実施形態では、Rは、-NOである。一部の実施形態では、Rは、-Nである。一部の実施形態では、Rは、-SRである。一部の実施形態では、Rは、-L-Rである。一部の実施形態では、同じ飽和炭素原子上の2個のR基は、一緒になって、=NR、=NOR、=O、=S、またはスピロ環状の3~6員の炭素環式環を形成する。
一部の実施形態では、Rは、水素である。一部の実施形態では、Rは、必要に応じて置換されているC1~6脂肪族基である。一部の実施形態では、Rは、1個、2個、3個、または4個のジュウテリウムまたはハロゲン原子で必要に応じて置換されているC1~6アルキル基である。一部の実施形態では、Rは、必要に応じて置換されている3~8員の飽和または部分的に不飽和の単環式炭素環式環である。一部の実施形態では、Rは、必要に応じて置換されているフェニルである。一部の実施形態では、Rは、必要に応じて置換されている8~10員の二環式芳香族炭素環式環である。一部の実施形態では、Rは、窒素、酸素または硫黄から独立に選択される1~2個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換されている4~8員の飽和または部分的に不飽和の単環式複素環式環である。一部の実施形態では、Rは、窒素、酸素または硫黄から独立に選択される1~4個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換されている5~6員の単環式芳香族複素環である。一部の実施形態では、Rは、窒素、酸素または硫黄から独立に選択される1~5個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換されている8~10員の二環式芳香族複素環である。
一部の実施形態では、Rは、水素、C1~6アルキル、ハロゲン、-CN、-CF、-CD、シクロプロピル、エチニル、-OCH、-OCF、または
Figure 2022538138000023
である。一部の実施形態では、Rは、メチルである。
一部の実施形態では、Rは、以下の表1に図示されるものから選択される。
先に一般に定義される通り、各Rは、独立に、水素、または1個、2個、3個、4個、5個もしくは6個のジュウテリウムもしくはハロゲン原子で必要に応じて置換されているC1~6アルキルである。
一部の実施形態では、Rは、水素である。一部の実施形態では、Rは、1個、2個、3個、4個、5個または6個のジュウテリウムまたはハロゲン原子で必要に応じて置換されているC1~6アルキルである。
一部の実施形態では、Rは、1個、2個、または3個のジュウテリウムまたはハロゲン原子で必要に応じて置換されているC1~3アルキルである。一部の実施形態では、Rは、メチル、エチル、またはイソプロピルである。
一部の実施形態では、Rは、以下の表1に図示されるものから選択される。
先に一般に定義される通り、mは、0、1、2、または3である。一部の実施形態では、mは、0である。一部の実施形態では、mは、1である。一部の実施形態では、mは、2である。一部の実施形態では、mは、3である。一部の実施形態では、mは、0、1、または2である。一部の実施形態では、mは、1、2、または3である。
先に一般に定義される通り、nは、0、1、2、3、または4である。一部の実施形態では、nは、0である。一部の実施形態では、nは、1である。一部の実施形態では、nは、2である。一部の実施形態では、nは、3である。一部の実施形態では、nは、4である。一部の実施形態では、nは、0、1、2、または3である。一部の実施形態では、nは、0、1、または2である。一部の実施形態では、nは、1、2、または3である。
先に一般に定義される通り、pは、0、1、2、3、または4である。一部の実施形態では、pは、0である。一部の実施形態では、pは、1である。一部の実施形態では、pは、2である。一部の実施形態では、pは、3である。一部の実施形態では、pは、4である。一部の実施形態では、pは、0、1、2、または3である。一部の実施形態では、pは、0、1、または2である。一部の実施形態では、pは、1、2、または3である。
先に一般に定義される通り、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩は、
Figure 2022538138000024
が、
Figure 2022538138000025
と同じにならないように提供される。説明し、明らかにする目的で、
Figure 2022538138000026
は、
Figure 2022538138000027
と同一の化学的部分を定義しないと理解される。一部の実施形態では、式Iの化合物は、対称性化合物ではない。一部の実施形態では、環Aは、2-ピリジルであり、Rは、Rと同じではない。一部の実施形態では、環Aは、2-ピリジルであり、Rは、3位(すなわち、ピリジル環上のRと同じ位置)において結合していない。一部の実施形態では、環Aは、2-ピリジルではない。一部の実施形態では、Rは、メチルである。
一部の実施形態では、本発明は、式II-aまたはII-b:
Figure 2022538138000028
の化合物またはその薬学的に許容される塩を提供する[式中、環A、R、R、R、R、R、m、n、およびpのそれぞれは、単独でも組合せでも、先に定義され、本明細書の実施形態において記載される通りである]。
一部の実施形態では、本発明は、式III:
Figure 2022538138000029
の化合物またはその薬学的に許容される塩を提供する[式中、環A、R、R、R、R、およびpのそれぞれは、単独でも組合せでも、先に定義され、本明細書の実施形態において記載される通りである]。
一部の実施形態では、本発明は、式IV-aまたはIV-b:
Figure 2022538138000030
の化合物またはその薬学的に許容される塩を提供する[式中、環A、R、R、R、R、R、m、およびpのそれぞれは、単独でも組合せでも、先に定義され、本明細書の実施形態において記載される通りである]。
一部の実施形態では、本発明は、式V-a、V-b、またはV-c:
Figure 2022538138000031
の化合物またはその薬学的に許容される塩を提供する[式中、R、R、R、R、R、m、およびpのそれぞれは、単独でも組合せでも、先に定義され、本明細書の実施形態において記載される通りである]。
一部の実施形態では、本発明は、式VI-aまたはVI-b:
Figure 2022538138000032
の化合物またはその薬学的に許容される塩を提供する[式中、R、R、R、R、R、m、およびnのそれぞれは、単独でも組合せでも、先に定義され、本明細書の実施形態において記載される通りである]。一部の実施形態では、RおよびRは、同じではない。一部の実施形態では、Rは、存在せず(m=0)、RおよびRは、同じではない。一部の実施形態では、Rは、メチル、イソプロピル、ハロゲン、-OMe、または-CFである。
一部の実施形態では、本発明は、式VII-aまたはVII-b:
Figure 2022538138000033
の化合物またはその薬学的に許容される塩を提供する[式中、R、R、R、R、R、m、およびnのそれぞれは、単独でも組合せでも、先に定義され、本明細書の実施形態において記載される通りである]。一部の実施形態では、RおよびRは、同じではない。一部の実施形態では、Rは、存在せず、RおよびRは、同じではない。一部の実施形態では、Rは、メチル、イソプロピル、ハロゲン、-OMe、または-CFである。
一部の実施形態では、本発明は、式VIII-a、VIII-b、VIII-c、VIII-d、VIII-e、またはVIII-f:
Figure 2022538138000034
の化合物またはその薬学的に許容される塩を提供する[式中、R、R、R、R、R、R、-Cy-、およびnのそれぞれは、単独でも組合せでも、先に定義され、本明細書の実施形態において記載される通りである]。一部の実施形態では、Rは、メチル、イソプロピル、ハロゲン、-OMe、または-CFである。
一部の実施形態では、本発明は、式IX-a、IX-b、IX-c、IX-d、IX-e、またはIX-f:
Figure 2022538138000035
Figure 2022538138000036
の化合物またはその薬学的に許容される塩を提供する[式中、R、R、R、R、R、および-Cy-のそれぞれは、単独でも組合せでも、先に定義され、本明細書の実施形態において記載される通りである]。先の式の一部の実施形態では、-Cy-は、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1~3個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換されている3~8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式複素環式環であり、または-Cy-は、1個もしくは2個の窒素原子を有する。一部の実施形態では、-Cy-は、1個または2個の窒素原子を有する5員または6員の飽和または部分的に不飽和の単環式複素環式環である。一部の実施形態では、-Cy-は、1個または2個の窒素原子を有する5員または6員の、必要に応じて置換されているヘテロアリール環である。一部の実施形態では、各-Rは、独立に、H、C1~4脂肪族基、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1~3個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換されている3~8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式複素環式環であり、あるいはその環は、1個または2個の窒素原子を有する。一部の実施形態では、-Rは、1個または2個の窒素原子を有する5員または6員の飽和または部分的に不飽和の単環式複素環式環である。一部の実施形態では、-Rは、1個または2個の窒素原子を有する5員または6員の、必要に応じて置換されているヘテロアリール環である。一部の実施形態では、必要に応じた置換は、カルボニルである。
本発明の例示的な化合物は、以下の表1に記載される。
Figure 2022538138000037
Figure 2022538138000038
Figure 2022538138000039
一部の実施形態では、本発明は、先の表1に記載される化合物、またはその薬学的に許容される塩を提供する。
4.本化合物を提供する一般的な方法
本発明の化合物は、一般に、類似の化合物について当業者に公知の合成法および/または半合成法によって、ならびに本明細書における実施例に詳説されている方法によって、調製または単離することができる。
特定の保護基(「PG])、脱離基(「LG」)または変換条件が図示されている以下のスキームにおいて、当業者は、他の保護基、脱離基および変換条件も適しており、企図されることを理解されよう。このような基および変換は、March's Advanced Organic Chemistry: Reactions, Mechanisms, and Structure, M. B. Smith and J. March, 7th Edition, John Wiley & Sons, 2013、Comprehensive Organic Transformations, R. C. Larock, 3rd Edition, John Wiley & Sons, 2018、およびProtective Groups in Organic Synthesis, P. G. M. Wuts, 5th edition, John Wiley & Sons, 2014に詳細に記載されており、それらのそれぞれ全体は、参照により本明細書に組み込まれる。
本明細書で使用される場合、語句「脱離基」(LG)には、それに限定されるものではないが、ハロゲン(例えば、フルオリド、クロリド、ブロミド、ヨージド)、スルホネート(例えばメシレート、トシレート、ベンゼンスルホネート、ブロシレート、ノシレート、トリフレート)、ジアゾニウムなどが含まれる。
本明細書で使用される場合、「酸素保護基」という語句には、例えば、カルボニル保護基、ヒドロキシル保護基などが含まれる。ヒドロキシル保護基は、当技術分野で周知であり、Protective Groups in Organic Synthesis, P. G. M. Wuts, 5th edition, John Wiley & Sons, 2014およびPhilip Kocienski, in Protecting Groups, Georg Thieme Verlag Stuttgart, New York, 1994に詳説されているものを含み、これはその全体が参照により本明細書に組み込まれる。適切なヒドロキシル保護基の例として、それに限定されるものではないが、エステル、アリルエーテル、エーテル、シリルエーテル、アルキルエーテル、アリールアルキルエーテルおよびアルコキシアルキルエーテルが挙げられる。このようなエステルの例として、ギ酸エステル、酢酸エステル、炭酸エステルおよびスルホン酸エステルが挙げられる。具体例として、ギ酸エステル、ベンゾイルギ酸エステル、クロロ酢酸エステル、トリフルオロ酢酸エステル、メトキシ酢酸エステル、トリフェニルメトキシ酢酸エステル、p-クロロフェノキシ酢酸エステル、3-フェニルプロピオン酸エステル、4-オキソペンタン酸エステル、4,4-(エチレンジチオ)ペンタン酸エステル、ピバル酸エステル(トリメチルアセチル)、クロトン酸エステル、4-メトキシ-クロトン酸エステル、安息香酸エステル、p-ベンジル安息香酸エステル、2,4,6-トリメチル安息香酸エステル、炭酸エステル、例えばメチル、9-フルオレニルメチル、エチル、2,2,2-トリクロロエチル、2-(トリメチルシリル)エチル、2-(フェニルスルホニル)エチル、ビニル、アリル、およびp-ニトロベンジルが挙げられる。このようなシリルエーテルの例として、トリメチルシリル、トリエチルシリル、t-ブチルジメチルシリル、t-ブチルジフェニルシリル、トリイソプロピルシリル、および他のトリアルキルシリルエーテルが挙げられる。アルキルエーテルには、メチル、ベンジル、p-メトキシベンジル、3,4-ジメトキシベンジル、トリチル、t-ブチル、アリル、およびアリルオキシカルボニルエーテルまたは誘導体が含まれる。アルコキシアルキルエーテルには、アセタール、例えばメトキシメチル、メチルチオメチル、(2-メトキシエトキシ)メチル、ベンジルオキシメチル、ベータ-(トリメチルシリル)エトキシメチル、およびテトラヒドロピラニルエーテルが含まれる。アリールアルキルエーテルの例として、ベンジル、p-メトキシベンジル(MPM)、3,4-ジメトキシベンジル、O-ニトロベンジル、p-ニトロベンジル、p-ハロベンジル、2,6-ジクロロベンジル、p-シアノベンジル、ならびに2-および4-ピコリルが挙げられる。
アミノ保護基は、当技術分野で周知であり、Protective Groups in Organic Synthesis, P. G. M. Wuts, 5th edition, John Wiley & Sons, 2014およびPhilip Kocienski, in Protecting Groups, Georg Thieme Verlag Stuttgart, New York, 1994に詳説されているものを含み、これはその全体が参照により本明細書に組み込まれる。適切なアミノ保護基には、それに限定されるものではないが、アラルキルアミン、カルバメート、環式イミド、アリルアミン、アミドなどが含まれる。このような基の例として、t-ブチルオキシカルボニル(BOC)、エチルオキシカルボニル、メチルオキシカルボニル、トリクロロエチルオキシカルボニル、アリルオキシカルボニル(Alloc)、ベンジルオキソカルボニル(CBZ)、アリル、フタルイミド、ベンジル(Bn)、フルオレニルメチルカルボニル(Fmoc)、ホルミル、アセチル、クロロアセチル、ジクロロアセチル、トリクロロアセチル、フェニルアセチル、トリフルオロアセチル、ベンゾイルなどが挙げられる。
当業者は、本発明の化合物中に存在する様々な官能基、例えば、脂肪族基、アルコール、カルボン酸、エステル、アミド、アルデヒド、ハロゲンおよびニトリルが、それに限定されるものではないが、還元、酸化、エステル化、加水分解、部分酸化、部分還元、ハロゲン化、脱水、部分水和および水和を含めた、当技術分野で周知の技術によって相互変換され得ることを理解されよう。例えば、その全体が参照により本明細書に組み込まれるMarch's Advanced Organic Chemistry: Reactions, Mechanisms, and Structure, M. B. Smith and J. March, 7th Edition, John Wiley & Sons, 2013を参照されたい。このような相互変換は、前述の技術の1つまたはそれより多くを必要とする場合があり、本発明の化合物を合成するためのある特定の方法が以下に記載されている。
一態様では、式Iまたはその下位式の本発明のある特定の化合物は、一般に、以下に記載されるスキーム1に従って調製される。
Figure 2022538138000040
上のスキーム1では、R、R、R、R、R、環A、m、n、およびpのそれぞれは、単独でも組合せでも、先に定義され、本明細書の実施形態において記載される通りである。
一般にスキーム1に示される通り、例えば、以下の一般手順EまたはFによって、構造Aによるアルデヒドを、塩基の存在下でアセトンなどのケトンと縮合して、中間体Bを得ることができる。一般手順は、以下の実施例において、より詳細に記載されている。アミン、例えばNH、例えばメチルアミン、および構造Cのアルデヒドを用いる縮合により、構造Dの化合物が提供される。一部の実施形態では、このような化合物は、本発明によるCXCR4阻害剤である。他の実施形態では、構造Dの化合物は、一般手順Aに従って還元されて、構造Eの化合物を提供する。Rが適切な脱離基(LG)である構造Fの化合物では、クロスカップリング(例えば、Pd触媒によるカップリング)を実施して、構造Eの化合物を提供することができる。構造Fでは、RがLGに変換される必要がある場合には、ハロゲン化またはトリフレートなどの脱離基の形成がカップリング反応に先行し得る。
Figure 2022538138000041
あるいは、スキーム2に示される通り、構造Gのピペリドン化合物を、一般手順Aに従って還元して、構造Hの化合物をもたらし、その後、式LG-R(LGは、適切な脱離基、例えばハライドまたはメシレートを指す)の適切な求電子試薬と反応させて、構造Iの化合物をもたらすことができる。
5.使用、製剤化および投与、ならびに併用投与される追加の治療剤
薬学的に許容される組成物
別の実施形態によれば、本発明は、本発明の化合物または薬学的に許容されるその誘導体、および薬学的に許容される担体、アジュバントまたはビヒクルを含む組成物を提供する。本発明の組成物における化合物の量は、生体試料または患者におけるCXCR4またはその変異体を測定できるほど阻害するのに有効な量である。ある特定の実施形態では、本発明の組成物における化合物の量は、生体試料または患者におけるCXCR4またはその変異体を測定できるほど阻害するのに有効な量である。ある特定の実施形態では、本発明の組成物は、このような組成物を必要とする患者に投与するために製剤化される。一部の実施形態では、本発明の組成物は、患者への経口投与のために製剤化される。
「薬学的に許容される担体、アジュバント、またはビヒクル」という用語は、それと共に製剤化される化合物の薬理学的活性を破壊しない、非毒性の担体、アジュバント、またはビヒクルを指す。本発明の組成物において使用することができる薬学的に許容される担体、アジュバントまたはビヒクルには、それに限定されるものではないが、イオン交換体、アルミナ、ステアリン酸アルミニウム、レシチン、血清タンパク質、例えばヒト血清アルブミン、緩衝物質、例えばリン酸塩、グリシン、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、飽和植物脂肪酸の部分グリセリド混合物、水、塩または電解質、例えば硫酸プロタミン、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素カリウム、塩化ナトリウム、亜鉛塩、コロイドシリカ、三ケイ酸マグネシウム、ポリビニルピロリドン、セルロースベースの物質、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリアクリレート、ワックス、ポリエチレン-ポリオキシプロピレン-ブロックポリマー、ポリエチレングリコールおよび羊毛脂が含まれる。
「薬学的に許容される誘導体」は、レシピエントに投与されると、本発明の化合物、またはその阻害活性のある代謝産物もしくは残基を、直接的または間接的に提供することができる、本発明の化合物の任意の非毒性の塩、エステル、エステルの塩または他の誘導体を意味する。
本明細書で使用される場合、「その阻害活性のある代謝産物または残基」という用語は、その代謝産物または残基も、CXCR4、またはその変異体の阻害剤であることを意味する。
本発明の組成物は、経口、非経口、吸入スプレーにより、局所、直腸内、経鼻、口腔内頬側、膣内、または埋込型リザーバーを介して投与され得る。「非経口」という用語は、本明細書で使用される場合、皮下、静脈内、筋肉内、関節内、滑液包内、胸骨内、髄腔内、肝内、病巣内および頭蓋内注射または注入技術を含む。一部の実施形態では、組成物は、経口、腹腔内または静脈内投与される。本発明の組成物の注射可能な滅菌形態は、水性または油性懸濁液であり得る。これらの懸濁液は、当技術分野で公知の技術に従って、適切な分散化剤または湿潤剤および懸濁化剤を使用して製剤化することができる。注射可能な滅菌調製物は、例えば1,3-ブタンジオール中の溶液として、非毒性の非経口的に許容される希釈剤または溶媒中の注射可能な滅菌溶液または懸濁液であってもよい。用いることができる許容されるビヒクルおよび溶媒には、水、リンゲル溶液および等張塩化ナトリウム溶液が含まれる。さらに、従来、溶媒または懸濁化媒体として滅菌固定油が用いられている。
この目的では、合成モノグリセリドまたはジグリセリドを含めた任意の無刺激性の固定油を用いることができる。脂肪酸、例えばオレイン酸およびそのグリセリド誘導体は、特にポリオキシエチレン化型の天然の薬学的に許容される油、例えばオリーブ油またはヒマシ油と同様に、注射剤の調製に有用である。これらの油性溶液または懸濁液は、エマルション剤および懸濁液剤を含めた薬学的に許容される剤形の製剤化に一般に使用される、長鎖アルコール希釈剤または分散剤、例えばカルボキシメチルセルロースまたは類似の分散化剤を含有することもできる。他の一般に使用される界面活性剤、例えばTween(登録商標)、Span(登録商標)、および薬学的に許容される固体、液体、または他の剤形の製造に一般に使用される他の乳化剤またはバイオアベイラビリティ増強剤も、製剤化の目的で使用することができる。
本発明の薬学的に許容される組成物は、それに限定されるものではないが、カプセル剤、錠剤、水性懸濁液剤または溶液剤を含めた、任意の経口的に許容される剤形で経口投与することができる。経口使用のための錠剤の場合、一般に使用される担体には、ラクトースおよびコーンスターチが含まれる。滑沢剤、例えばステアリン酸マグネシウムも、典型的に添加される。カプセル剤形態の経口投与に有用な希釈剤には、ラクトースおよび乾燥コーンスターチが含まれる。経口使用のための水性懸濁液剤が必要とされる場合、活性成分は、乳化剤および懸濁化剤と合わされる。所望に応じて、ある特定の甘味剤、香味剤または着色剤を添加することもできる。
あるいは、本発明の薬学的に許容される組成物は、直腸投与のために坐剤の形態で投与することができる。これらは、薬物を、室温で固体であるが、直腸温度で液体になり、したがって直腸で溶融して薬物を放出する、適切な非刺激性の賦形剤と混合することによって調製することができる。このような材料には、カカオバター、蜜蝋およびポリエチレングリコールが含まれる。
本発明の薬学的に許容される組成物は、特に処置の標的が、眼、皮膚、または下部腸管の疾患を含む局所的適用によって容易に到達可能な領域または臓器を含む場合には、局所投与することもできる。適切な局所製剤は、これらの領域または臓器のそれぞれに合わせて容易に調製される。
下部腸管のための局所的適用は、直腸坐剤製剤(先を参照)または適切な浣腸製剤で行うことができる。局所経皮パッチを使用することもできる。
局所的適用では、提供される薬学的に許容される組成物は、1つまたはそれより多くの担体に懸濁または溶解させた活性構成成分を含有する適切な軟膏剤に製剤化することができる。本発明の化合物の局所投与のための担体には、それに限定されるものではないが、鉱物油、液体ワセリン、白色ワセリン、プロピレングリコール、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン化合物、乳化蝋および水が含まれる。あるいは、提供される薬学的に許容される組成物は、1つまたはそれより多くの薬学的に許容される担体に懸濁または溶解させた活性構成成分を含有する適切なローション剤またはクリーム剤に製剤化することができる。適切な担体には、それに限定されるものではないが、鉱物油、ソルビタンモノステアレート、ポリソルベート60、セチルエステルワックス、セテアリルアルコール、2-オクチルドデカノール、ベンジルアルコールおよび水が含まれる。
眼科用途では、提供される薬学的に許容される組成物は、防腐剤、例えば塩化ベンザルコニウム(benzylalkonium)を含むまたは含まない、等張性のpH調整した滅菌生理食塩水中の微粒子化懸濁液剤として、または等張性のpH調整した滅菌生理食塩水中の溶液剤として、製剤化することができる。あるいは、眼科用途では、薬学的に許容される組成物は、軟膏、例えばワセリンに製剤化することができる。
本発明の薬学的に許容される組成物は、鼻エアロゾルまたは吸入によって投与することもできる。このような組成物は、医薬製剤の技術分野で周知の技術に従って調製され、ベンジルアルコールもしくは他の適切な防腐剤、バイオアベイラビリティを増強するための吸収促進剤、フルオロカーボン、および/または他の従来の可溶化剤もしくは分散化剤を用いて、生理食塩水中の溶液剤として調製することができる。
一部の実施形態では、本発明の薬学的に許容される組成物は、経口投与のために製剤化される。このような製剤は、食品と共にまたは食品なしに投与することができる。一部の実施形態では、本発明の薬学的に許容される組成物は、食品なしに投与される。他の実施形態では、本発明の薬学的に許容される組成物は、食品と共に投与される。
単一剤形の組成物を生成するために担体材料と組み合わせることができる本発明の化合物の量は、処置される宿主、特定の投与方法に応じて変わる。一部の実施形態では、提供される組成物は、0.01~100mg/kg体重/日の間の投薬量の阻害剤を、これらの組成物を摂取する患者に投与できるように製剤化されるべきである。
任意の特定の患者のための特定の投薬量および処置レジメンは、用いられる特定の化合物の活性、年齢、体重、全体的な健康状態、性別、食事、投与のタイミング、排出速度、薬物の組合せ、ならびに処置を行う医師の判断および処置される特定の疾患の重症度を含めた、様々な因子に応じて決まることも理解されるべきである。組成物における本発明の化合物の量はまた、組成物中の特定の化合物に応じて決まる。
化合物および薬学的に許容される組成物の使用
本明細書に記載される化合物および組成物は、一般に、CXCR4またはその変異体を阻害するのに有用である。
CXCR4またはその変異体の阻害剤として本発明において利用される化合物の活性は、in vitro、in vivoまたは細胞系においてアッセイすることができる。in vitroアッセイには、CXCR4またはその変異体の阻害を決定するアッセイが含まれる。代替のin vitroアッセイは、CXCR4に結合する阻害剤の能力を定量する。CXCR4またはその変異体の阻害剤として本発明において利用される化合物をアッセイするための詳細な条件は、以下の実施例に記載される。
本明細書で使用される場合、「処置」、「処置する」、および「処置すること」という用語は、本明細書に記載される通り、疾患もしくは障害、またはその1つもしくはそれより多くの症状の、逆転、軽減、発症遅延、または進行阻害を指す。一部の実施形態では、処置は、1つまたはそれより多くの症状が発症した後に投与され得る。他の実施形態では、処置は、症状がない状態で投与され得る。例えば、処置は、症状の開始の前に(例えば、症状の病歴を踏まえて、および/または遺伝的もしくは他の感受性因子を踏まえて)、罹患しやすい個体に投与され得る。処置はまた、症状が回復した後に、例えばそれらの再発を予防または遅延するために継続され得る。
提供される化合物は、CXCR4の阻害剤であり、したがってCXCR4の活性と関連する1つまたはそれより多くの障害を処置するのに有用である。したがって、ある特定の実施形態では、本発明は、CXCR4媒介性障害を処置するための方法であって、それを必要とする患者に、本発明の化合物、または薬学的に許容されるその組成物を投与するステップを含む、方法を提供する。
本明細書で使用される場合、「CXCR4媒介性」障害、疾患、および/または状態という用語は、本明細書で使用される場合、CXCR4またはその変異体がある役割を果たすことが公知の、任意の疾患または他の有害な状態を意味する。したがって、本発明の別の実施形態は、CXCR4またはその変異体がある役割を果たすことが公知の、1つまたはそれより多くの疾患の処置または重症度の低下に関する。
一部の実施形態では、本発明は、1つまたはそれより多くの障害、疾患、および/または状態を処置するための方法を提供し、その障害、疾患、または状態には、それに限定されるものではないが、細胞増殖性障害が含まれる。
細胞増殖性障害
本発明は、細胞増殖性障害(例えば、がん)の診断および予後、ならびにCXCR4を標的にすることによるこれらの障害の処置のための方法および組成物を特徴とする。本明細書に記載される細胞増殖性障害には、例えば、がん、肥満、および増殖依存性疾患が含まれる。このような障害は、当技術分野で公知の方法を使用して診断することができる。
がん
がんには、一実施形態では、限定されるものではないが、白血病(例えば、急性白血病、急性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病、急性骨髄芽球性白血病、急性前骨髄球性白血病、急性骨髄単球性白血病、急性単球性白血病、急性赤白血病、慢性白血病、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ球性白血病)、真性赤血球増加症、リンパ腫(例えば、ホジキン病または非ホジキン病)、ワルデンストレームマクログロブリン血症、多発性骨髄腫、重鎖病、ならびに固形腫瘍、例えば肉腫および癌腫(例えば、線維肉腫、粘液肉腫、脂肪肉腫、軟骨肉腫、骨原性肉腫、脊索腫、血管肉腫、内皮肉腫、リンパ管肉腫、リンパ管内皮肉腫、滑膜腫、中皮腫、ユーイング腫瘍、平滑筋肉腫、横紋筋肉腫、結腸癌、膵臓がん、乳がん、卵巣がん、前立腺がん、扁平上皮癌、基底細胞癌、腺癌、汗腺癌、脂腺癌、乳頭状癌、乳頭状腺癌、嚢胞腺癌、髄質癌、気管支癌、腎細胞癌、肝細胞癌、胆管癌、絨毛癌、精上皮腫、胚性癌、ウィルムス腫瘍、子宮頸がん、子宮がん、精巣がん、肺癌、小細胞肺癌、膀胱癌、上皮癌、神経膠腫、星状細胞腫、多形神経膠芽腫(GBM、神経膠芽腫としても公知である)、髄芽腫、頭蓋咽頭腫、上衣腫、松果体腫、血管芽細胞腫、聴神経腫、乏突起神経膠腫、シュワン腫、神経線維肉腫、髄膜腫、黒色腫、神経芽細胞腫、および網膜芽細胞腫)が含まれる。
一部の実施形態では、がんは、神経膠腫、星状細胞腫、多形神経膠芽腫(GBM、神経膠芽腫としても公知である)、髄芽腫、頭蓋咽頭腫、上衣腫、松果体腫、血管芽細胞腫、聴神経腫、乏突起神経膠腫、シュワン腫、神経線維肉腫、髄膜腫、黒色腫、神経芽細胞腫、または網膜芽細胞腫である。
一部の実施形態では、がんは、聴神経腫、星状細胞腫(例えば、グレードI-毛様細胞星状細胞腫、グレードII-低悪性度星状細胞腫、グレードIII-未分化星状細胞腫、またはグレードIV-神経膠芽腫(GBM))、脊索腫、CNSリンパ腫、頭蓋咽頭腫、脳幹神経膠腫、上衣腫、混合神経膠腫、視神経膠腫、上衣下腫、髄芽腫、髄膜腫、転移性脳腫瘍、乏突起神経膠腫、下垂体腫瘍、原始神経外胚葉性(PNET)腫瘍、またはシュワン腫である。一部の実施形態では、がんは、一般に成人よりも子どもに多く見られるタイプ、例えば脳幹神経膠腫、頭蓋咽頭腫、上衣腫、若年性毛様細胞星状細胞腫(JPA)、髄芽腫、視神経膠腫、松果体腫瘍、原始神経外胚葉性腫瘍(PNET)、またはラブドイド腫瘍である。
一部の実施形態では、患者は、成人のヒトである。一部の実施形態では、患者は、子どもまたは小児患者である。
がんには、別の実施形態では、限定されるものではないが、中皮腫、肝胆道(hepatobilliary)(肝臓および胆管(billiary duct))、骨がん、膵臓がん、皮膚がん、頭部もしくは頸部がん、皮膚もしくは眼内黒色腫、卵巣がん、結腸がん、直腸がん、肛門領域のがん、胃がん、胃腸管(胃、結腸直腸、および十二指腸)、子宮がん、卵管癌、子宮内膜癌、子宮頸癌、膣癌、外陰部癌、ホジキン病、食道がん、小腸がん、内分泌系がん、甲状腺がん、副甲状腺がん、副腎がん、軟部組織の肉腫、尿道がん、陰茎がん、前立腺がん、精巣がん、慢性もしくは急性白血病、慢性骨髄性白血病、リンパ球性リンパ腫、膀胱がん、腎臓もしくは尿管がん、腎細胞癌、腎盂癌、非ホジキンリンパ腫、脊髄軸の腫瘍、脳幹神経膠腫、下垂体腺腫、副腎皮質がん、胆嚢がん、多発性骨髄腫、胆管細胞癌、線維肉腫、神経芽細胞腫、網膜芽細胞腫、または先のがんの1つもしくはそれより多くの組合せが含まれる。
一部の実施形態では、がんは、肝細胞癌、卵巣がん、卵巣上皮がんもしくは卵管がん;乳頭状漿液性嚢胞腺癌もしくは子宮乳頭状漿液性癌(UPSC);前立腺がん;精巣がん;胆嚢がん;肝臓胆管癌;軟部組織および骨滑膜肉腫;横紋筋肉腫;骨肉腫;軟骨肉腫;ユーイング肉腫;未分化甲状腺がん;副腎皮質腺腫;膵臓がん;膵管癌もしくは膵臓腺癌;胃腸管/胃(GIST)がん;リンパ腫;頭頸部扁平上皮癌(SCCHN);唾液腺がん;神経膠腫もしくは脳がん;神経線維腫症1型関連悪性末梢神経鞘腫(MPNST);ワルデンストレームマクログロブリン血症;または髄芽腫から選択される。
一部の実施形態では、がんは、肝細胞癌(HCC)、肝芽腫、結腸がん、直腸がん、卵巣がん、卵巣上皮がん、卵管がん、乳頭状漿液性嚢胞腺癌、子宮乳頭状漿液性癌(UPSC)、肝臓胆管癌、軟部組織および骨滑膜肉腫、横紋筋肉腫、骨肉腫、未分化甲状腺がん、副腎皮質腺腫、膵臓がん、膵管癌、膵臓腺癌、神経膠腫、神経線維腫症1型関連悪性末梢神経鞘腫(MPNST)、ワルデンストレームマクログロブリン血症、または髄芽腫から選択される。
一部の実施形態では、本発明は、固形腫瘍として現れるがん、例えば肉腫、癌腫、またはリンパ腫を処置するための方法であって、開示される化合物、またはその薬学的に許容される塩を、それを必要とする患者に投与するステップを含む、方法を提供する。固形腫瘍は、一般に、典型的には嚢胞または液体領域を含まない異常組織塊を含む。一部の実施形態では、がんは、腎細胞癌もしくは腎臓がん;肝細胞癌(HCC)もしくは肝芽腫もしくは肝臓がん;黒色腫;乳がん;結腸直腸癌もしくは結腸直腸がん;結腸がん;直腸がん;肛門がん;肺がん、例えば非小細胞肺がん(NSCLC)もしくは小細胞肺がん(SCLC);卵巣がん、卵巣上皮がん、卵巣癌もしくは卵管がん;乳頭状漿液性嚢胞腺癌もしくは子宮乳頭状漿液性癌(UPSC);前立腺がん;精巣がん;胆嚢がん;肝臓胆管癌;軟部組織および骨滑膜肉腫;横紋筋肉腫;骨肉腫;軟骨肉腫;ユーイング肉腫;未分化甲状腺がん;副腎皮質癌;膵臓がん;膵管癌もしくは膵臓腺癌;胃腸管/胃(GIST)がん;リンパ腫;頭頸部扁平上皮癌(SCCHN);唾液腺がん;神経膠腫もしくは脳がん;神経線維腫症1型関連悪性末梢神経鞘腫(MPNST);ワルデンストレームマクログロブリン血症;または髄芽腫から選択される。
一部の実施形態では、がんは、腎細胞癌、肝細胞癌(HCC)、肝芽腫、結腸直腸癌、結腸直腸がん、結腸がん、直腸がん、肛門がん、卵巣がん、卵巣上皮がん、卵巣癌、卵管がん、乳頭状漿液性嚢胞腺癌、子宮乳頭状漿液性癌(UPSC)、肝臓胆管癌、軟部組織および骨滑膜肉腫、横紋筋肉腫、骨肉腫、軟骨肉腫、未分化甲状腺がん、副腎皮質癌、膵臓がん、膵管癌、膵臓腺癌、神経膠腫、脳がん、神経線維腫症1型関連悪性末梢神経鞘腫(MPNST)、ワルデンストレームマクログロブリン血症、または髄芽腫から選択される。
一部の実施形態では、がんは、肝細胞癌(HCC)、肝芽腫、結腸がん、直腸がん、卵巣がん、卵巣上皮がん、卵巣癌、卵管がん、乳頭状漿液性嚢胞腺癌、子宮乳頭状漿液性癌(UPSC)、肝臓胆管癌、軟部組織および骨滑膜肉腫、横紋筋肉腫、骨肉腫、未分化甲状腺がん、副腎皮質癌、膵臓がん、膵管癌、膵臓腺癌、神経膠腫、神経線維腫症1型関連悪性末梢神経鞘腫(MPNST)、ワルデンストレームマクログロブリン血症、または髄芽腫から選択される。
一部の実施形態では、がんは、肝細胞癌(HCC)である。一部の実施形態では、がんは、肝芽腫である。一部の実施形態では、がんは、結腸がんである。一部の実施形態では、がんは、直腸がんである。一部の実施形態では、がんは、卵巣がん、または卵巣癌である。一部の実施形態では、がんは、卵巣上皮がんである。一部の実施形態では、がんは、卵管がんである。一部の実施形態では、がんは、乳頭状漿液性嚢胞腺癌である。一部の実施形態では、がんは、子宮乳頭状漿液性癌(UPSC)である。一部の実施形態では、がんは、肝臓胆管癌である。一部の実施形態では、がんは、軟部組織および骨滑膜肉腫である。一部の実施形態では、がんは、横紋筋肉腫である。一部の実施形態では、がんは、骨肉腫である。一部の実施形態では、がんは、未分化甲状腺がんである。一部の実施形態では、がんは、副腎皮質癌である。一部の実施形態では、がんは、膵臓がん、または膵管癌である。一部の実施形態では、がんは、膵臓腺癌である。一部の実施形態では、がんは、神経膠腫である。一部の実施形態では、がんは、悪性末梢神経鞘腫(MPNST)である。一部の実施形態では、がんは、神経線維腫症1型関連MPNSTである。一部の実施形態では、がんは、ワルデンストレームマクログロブリン血症である。一部の実施形態では、がんは、髄芽腫である。
一部の実施形態では、本発明は、白血病;ワルデンストレームマクログロブリン血症;多発性骨髄腫;重鎖病;ならびに線維肉腫、粘液肉腫、脂肪肉腫、軟骨肉腫、骨原性肉腫、骨肉腫、脊索腫、血管肉腫、内皮肉腫、リンパ管肉腫、リンパ管内皮肉腫、滑膜腫、中皮腫、ユーイング腫瘍、平滑筋肉腫、横紋筋肉腫、腎細胞癌、結腸癌、結腸直腸癌、膵臓がん、乳がん、卵巣がん、卵巣上皮がん、卵巣癌、卵管がん、乳頭状漿液性嚢胞腺癌、子宮乳頭状漿液性癌(UPSC)、肝臓胆管癌、軟部組織および骨滑膜肉腫、前立腺がん、扁平上皮癌、基底細胞癌、腺癌、汗腺癌、脂腺癌、乳頭状癌、乳頭状腺癌、嚢胞腺癌、髄質癌、気管支癌、肝細胞癌(HCC)、肝芽腫、肝細胞癌、胆管癌、絨毛癌、精上皮腫、胚性癌、ウィルムス腫瘍、子宮頸がん、子宮がん、精巣がん、肺癌、小細胞肺癌、膀胱癌、上皮癌、神経膠腫、星状細胞腫、多形神経膠芽腫(GBM、神経膠芽腫としても公知である)、髄芽腫、頭蓋咽頭腫、上衣腫、松果体腫、血管芽細胞腫、聴神経腫、乏突起神経膠腫、シュワン腫、神経線維肉腫、髄膜腫、神経芽細胞腫および網膜芽細胞腫を含めた、肉腫および癌腫を含む固形腫瘍から選択されるがんを処置する方法であって、それを必要とする患者に、有効量の開示される化合物またはその薬学的に許容される塩を投与するステップを含む、方法を提供する。
本発明はさらに、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)関連固形腫瘍、ヒトパピローマウイルス(HPV)16型陽性の不治の固形腫瘍、およびヒトT細胞白血病ウイルスI型(HTLV-I)によって引き起こされ、白血病細胞におけるHTLV-Iのクローン性組込みによって特徴付けられるCD4+T細胞白血病の高悪性度形態である成人T細胞白血病を含めた、ウイルス関連がん(https://clinicaltrials.gov/ct2/show/study/NCT02631746を参照されたい)、ならびに胃がん、鼻咽頭癌、子宮頸がん、腟がん、外陰部がん、頭頸部扁平上皮癌およびメルケル細胞癌における、ウイルス関連腫瘍(https://clinicaltrials.gov/ct2/show/study/NCT02488759を参照されたい。また、https://clinicaltrials.gov/ct2/show/study/NCT0240886;https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT02426892を参照されたい)の診断、予後および処置のための方法および組成物を特徴とする。
一部の実施形態では、本発明は、それを必要とする患者における腫瘍を処置するための方法であって、患者に、本明細書に記載される化合物、塩または医薬組成物のいずれかを投与するステップを含む、方法を提供する。一部の実施形態では、腫瘍は、本明細書に記載されるがんのいずれかを含む。一部の実施形態では、腫瘍は、黒色腫がんを含む。一部の実施形態では、腫瘍は、乳がんを含む。一部の実施形態では、腫瘍は、肺がんを含む。一部の実施形態では、腫瘍は、小細胞肺がん(SCLC)を含む。一部の実施形態では、腫瘍は、非小細胞肺がん(NSCLC)を含む。
一部の実施形態では、患者は、成人のヒトである。一部の実施形態では、患者は、子どもまたは小児患者である。
一部の実施形態では、腫瘍は、腫瘍のさらなる成長を抑止することによって処置される。一部の実施形態では、腫瘍は、腫瘍のサイズ(例えば、体積または質量)を、処置前の腫瘍のサイズに対して少なくとも5%、10%、25%、50%、75%、90%または99%低減することによって処置される。一部の実施形態では、腫瘍は、患者における腫瘍の量を、処置前の腫瘍の量に対して少なくとも5%、10%、25%、50%、75%、90%または99%低減することによって処置される。
原発性免疫不全
一部の実施形態では、本発明は、障害、疾患、または状態が、それに限定されるものではないが、原発性免疫不全疾患または障害を含む、1つまたはそれより多くの障害、疾患、および/または状態を処置するための方法であって、それを必要とする患者に、有効量の開示される化合物またはその薬学的に許容される塩を投与するステップを含む、方法を提供する。一部の実施形態では、本方法は、原発性免疫不全、例えば好中球減少症の症状を処置し、例えば寛解させる。本発明の方法によって処置可能な原発性免疫不全は、出生時に存在し(すなわち、先天性)、出生後に獲得され、イディオタイプであり、かつ/または周期性であり得、それには、疣贅、低ガンマグロブリン血症、感染症、骨髄性細胞貯留(WHIM)症候群;重症先天性好中球減少症(SCN)、例えばG6PC3欠損から生じるもの(McDermott et al. (2010) Blood 116:2793-2802);GATA2欠損症(Mono MAC症候群)(Maciejweski-Duval et al. (2015) J. Leukoc. Biol. 5MA0815-288R(印刷前に電子出版された);特発性CD4+Tリンパ球減少症(ICL);およびウィスコット-アルドリッチ症候群(WAS)が含まれる。一部の実施形態では、本発明は、原発性免疫不全、例えば好中球減少症、慢性特発性好中球減少症(CIN)、重症CIN、周期性好中球減少症、G6PC3欠損症、または糖原病Ib型を処置するための方法であって、それを必要とする患者に、有効量の開示される化合物を投与するステップを含む、方法を提供する。
一部の実施形態では、開示される化合物またはその薬学的に許容される塩は、原発性免疫不全を処置するためにフィルグラスチム(G-CSF)と併用投与される。一部の実施形態では、開示される化合物またはその薬学的に許容される塩は、CINを処置するためにG-CSFと併用投与される。一部の実施形態では、開示される化合物またはその薬学的に許容される塩は、原発性免疫不全、例えばCINを処置するためにG-CSFを予め投与された患者に投与される。一部の実施形態では、開示される化合物は、G-CSF治療を置き換える。
本発明の方法による化合物および組成物は、がん、自己免疫性障害、原発性免疫不全、増殖性障害、炎症性障害、神経変性もしくは神経学的障害、統合失調症、骨に関係する障害、肝疾患、または心臓障害を処置するまたはその重症度を低減するのに有効な、任意の量および任意の投与経路を使用して投与することができる。必要とされる正確な量は、対象の種、年齢および全体的な状態、疾患または状態の重症度、特定の薬剤、その投与方法などに応じて、対象ごとに変わる。一部の実施形態では、本発明の化合物は、投与の容易さおよび投薬量の均一性のために、単位剤形に製剤化される。「単位剤形」という表現は、本明細書で使用される場合、処置される患者に適した物理的に別個の薬剤単位を指す。しかし、本発明の化合物および組成物の全1日使用量は、妥当な医学的判断の範囲内で担当医によって決定されることが理解されよう。任意の特定の患者または生物の特定の有効用量レベルは、処置される障害および障害の重症度、用いられる特定の化合物の活性、用いられる特定の組成物、患者の年齢、体重、全体的な健康状態、性別および食事、用いられる特定の化合物の投与のタイミング、投与経路および排出速度、処置期間、用いられる特定の化合物と組み合わせてまたは同時に使用される薬物、ならびに医療分野で周知の類似の因子を含めた様々な因子に応じて決まる。「患者」または「対象」という用語は、本明細書で使用される場合、動物を意味する。一部の実施形態では、対象または患者は、哺乳動物、または一部の実施形態では、ヒトである。
本発明の薬学的に許容される組成物は、処置される疾患または障害の重症度に応じて、経口、直腸内、非経口、嚢内、腟内、腹腔内、局所(散剤、軟膏剤またはドロップ剤などにより)、口腔頬側により、経口または鼻腔用スプレー剤などとして、ヒトおよび他の動物に投与することができる。ある特定の実施形態では、本発明の化合物は、所望の治療効果を得るために、1日当たり1日1回または複数回、対象の体重1kgにつき1日当たり約0.01mg/kg~約50mg/kg、例えば約1mg/kg~約25mg/kgの投薬量レベルで経口または非経口投与することができる。
経口投与のための液体剤形には、それに限定されるものではないが、薬学的に許容されるエマルション剤、マイクロエマルション剤、溶液剤、懸濁液剤、シロップ剤およびエリキシル剤が含まれる。活性化合物に加えて、液体剤形は、当技術分野で一般に使用される不活性希釈剤、例えば水または他の溶媒、可溶化剤および乳化剤、例えばエチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド、油(特に、綿実油、落花生油、コーン油、胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油、およびゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリコールおよびソルビタンの脂肪酸エステル、ならびにそれらの混合物を含有することができる。不活性希釈剤に加えて、経口組成物は、湿潤剤、乳化剤および懸濁化剤、甘味剤、香味剤、ならびに賦香剤などのアジュバントを含むこともできる。
注射可能な調製物、例えば、注射可能な滅菌水性または油性懸濁液剤は、公知の技術に従って、適切な分散化剤または湿潤剤および懸濁化剤を使用して製剤化することができる。注射可能な滅菌調製物は、例えば1,3-ブタンジオール中の溶液として、非毒性の非経口的に許容される希釈剤または溶媒中の注射可能な滅菌溶液剤、懸濁液剤またはエマルション剤であってもよい。用いることができる許容されるビヒクルおよび溶媒には、水、リンゲル溶液,U.S.P.および等張塩化ナトリウム溶液が含まれる。さらに従来、溶媒または懸濁化媒体として、滅菌固定油が用いられている。この目的では、合成モノグリセリドまたはジグリセリドを含めた任意の無刺激性の固定油を用いることができる。さらに、脂肪酸、例えばオレイン酸は、注射剤の調製に使用される。
注射可能な製剤は、使用前に、例えば細菌保持フィルターで濾過することによって、または滅菌水もしくは他の注射可能な滅菌媒体に溶解もしくは分散させることができる滅菌固体組成物の形態の滅菌剤を組み込むことによって、滅菌することができる。
本発明の化合物の効果を延長するために、皮下または筋肉内注射からの化合物の吸収を緩徐することが望ましいことが多い。このことは、水溶性が低い結晶性または非晶質材料の液体懸濁液を使用することによって達成され得る。次に、化合物の吸収速度は、その溶解速度に応じて決まり、ひいては結晶サイズおよび結晶形に応じて決まり得る。あるいは、非経口投与される化合物形態の遅延吸収は、化合物を油性ビヒクルに溶解または懸濁させることによって達成される。ポリラクチド-ポリグリコリドなどの生分解性ポリマー中の化合物のマイクロ封入マトリックスを形成することによって、注射可能なデポー形態が作製される。化合物の放出速度は、化合物のポリマーに対する比、および用いられる特定のポリマーの性質に応じて制御することができる。他の生分解性ポリマーの例として、ポリ(オルトエステル)およびポリ(酸無水物)が挙げられる。注射可能なデポー製剤は、化合物を、身体組織と適合性のあるリポソームまたはマイクロエマルションに捕捉することによっても調製される。
一部の実施形態では、直腸または膣内投与のための組成物は、周囲液体で固体であるが体温では液体となり、したがって直腸または膣腔内で溶融し、活性化合物を放出する、カカオバター、ポリエチレングリコールまたは坐剤ワックスなどの適切な非刺激性の賦形剤または担体と本発明の化合物を混合することによって調製することができる坐剤である。
経口投与のための固体剤形には、カプセル剤、錠剤、丸剤、散剤、および顆粒剤が含まれる。このような固体剤形において、活性化合物は、少なくとも1つの不活性な薬学的に許容される賦形剤または担体、例えばクエン酸ナトリウムもしくはリン酸二カルシウム、ならびに/またはa)充填剤もしくは増量剤、例えばデンプン、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトール、およびケイ酸、b)結合剤、例えば、カルボキシメチルセルロース、アルギネート、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、スクロース、およびアカシアなど、c)保湿剤、例えばグリセロール、d)崩壊剤、例えば寒天、炭酸カルシウム、バレイショもしくはタピオカデンプン、アルギン酸、ある特定のシリケート、および炭酸ナトリウム、e)溶解遅延剤、例えばパラフィン、f)吸収促進剤、例えば第四級アンモニウム化合物、g)湿潤剤、例えばセチルアルコールおよびグリセロールモノステアレートなど、h)吸収剤、例えばカオリンおよびベントナイト粘土、ならびにi)滑沢剤、例えばタルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム、およびそれらの混合物と混合される。カプセル剤、錠剤および丸剤の場合、剤形は、緩衝化剤を含むこともできる。
類似のタイプの固体組成物を、ラクトースまたは乳糖ならびに高分子量ポリエチレングリコールなどの賦形剤を使用する軟および硬充填ゼラチンカプセル剤中の充填剤として用いることもできる。錠剤、糖衣錠、カプセル剤、丸剤、および顆粒剤の固体剤形は、腸溶コーティングおよび医薬製剤技術分野で周知の他のコーティングなどのコーティングおよびシェルを用いて調製することができる。それらは、必要に応じて乳白剤を含有することができ、活性成分(単数または複数)を、必要に応じて遅延方式で、腸管のある特定の部分だけに、またはそこに優先的に放出する組成物であってもよい。使用することができる包埋組成物の例として、ポリマー物質およびワックスが挙げられる。類似のタイプの固体組成物を、ラクトースまたは乳糖ならびに高分子量ポリエチレングリコール(polethylene glycol)などの賦形剤を使用する軟および硬充填ゼラチンカプセル剤中の充填剤として用いることもできる。
活性化合物は、前述の通りの1つまたはそれより多くの賦形剤を含むマイクロ封入形態であってもよい。錠剤、糖衣錠、カプセル剤、丸剤、および顆粒剤の固体剤形は、腸溶コーティング、放出制御コーティングおよび医薬製剤技術分野で周知の他のコーティングなどのコーティングおよびシェルを用いて調製することができる。このような固体剤形では、活性化合物は、スクロース、ラクトースまたはデンプンなどの少なくとも1つの不活性希釈剤と混合され得る。このような剤形は、通常実務の通り、不活性希釈剤以外の追加の物質、例えば、打錠用滑沢剤および他の打錠用助剤、例えばステアリン酸マグネシウムおよび微結晶性セルロースを含むこともできる。カプセル剤、錠剤および丸剤の場合、剤形は、緩衝化剤を含むこともできる。それらは、必要に応じて乳白剤を含有することができ、活性成分(単数または複数)を、必要に応じて遅延方式で、腸管のある特定の部分だけに、またはそこに優先的に放出する組成物であってもよい。使用することができる包埋組成物の例として、ポリマー物質およびワックスが挙げられる。
本発明の化合物の局所または経皮投与のための剤形には、軟膏剤、ペースト剤、クリーム剤、ローション剤、ゲル剤、散剤、溶液剤、スプレー剤、吸入剤またはパッチ剤が含まれる。活性構成成分は、滅菌条件下で、薬学的に許容される担体、および必要とされる場合がある任意の必要な防腐剤または緩衝剤と混合される。眼科用製剤、点耳薬、および点眼薬も、本発明の範囲内にあることが企図される。さらに本発明は、化合物の身体への制御送達をもたらすという追加の利点を有する、経皮パッチの使用を企図する。このような剤形は、化合物を適切な媒体に溶解または分注することによって作製することができる。皮膚を横切る化合物の流動を増大させるために、吸収促進剤を使用することもできる。その速度は、律速膜を提供することによって、または化合物をポリマーマトリックスもしくはゲルに分散させることによって制御することができる。
一実施形態によれば、本発明は、生体試料におけるCXCR4活性を阻害する方法であって、前記生体試料を、本発明の化合物、または前記化合物を含む組成物と接触させるステップを含む、方法に関する。
別の実施形態によれば、本発明は、生体試料中のCXCR4またはその変異体の活性を阻害する方法であって、前記生体試料を、本発明の化合物、または前記化合物を含む組成物と接触させるステップを含む、方法に関する。ある特定の実施形態では、本発明は、生体試料中のCXCR4またはその変異体の活性を不可逆的に阻害する方法であって、前記生体試料を、本発明の化合物、または前記化合物を含む組成物と接触させるステップを含む、方法に関する。
「生体試料」という用語は、本明細書で使用される場合、限定されるものではないが、細胞培養またはその抽出物;哺乳動物から得られた生検材料またはその抽出物;および血液、唾液、尿、糞、精液、涙もしくは他の体液、またはその抽出物を含む。
本発明の別の実施形態は、患者におけるCXCR4を阻害する方法であって、前記患者に、本発明の化合物、または前記化合物を含む組成物を投与するステップを含む、方法に関する。
別の実施形態によれば、本発明は、患者におけるCXCR4またはその変異体の活性を阻害する方法であって、前記患者に、本発明の化合物、または前記化合物を含む組成物を投与するステップを含む、方法に関する。ある特定の実施形態によれば、本発明は、患者におけるCXCR4またはその変異体の活性を不可逆的に阻害する方法であって、前記患者に、本発明の化合物、または前記化合物を含む組成物を投与するステップを含む、方法に関する。他の実施形態では、本発明は、それを必要とする患者におけるCXCR4またはその変異体によって媒介される障害を処置するための方法であって、前記患者に、本発明による化合物または薬学的に許容されるその組成物を投与するステップを含む、方法を提供する。このような障害は、本明細書で詳説される。
追加の治療剤との併用投与
処置される特定の状態または疾患に応じて、その状態を処置するために通常投与される追加の治療剤が、本発明の組成物に存在してもよい。本明細書で使用される場合、特定の疾患または状態を処置するために通常投与される追加の治療剤は、「処置される疾患または状態に適している」として公知である。
一部の実施形態では、本発明は、開示される疾患または状態を処置する方法であって、それを必要とする患者に、有効量の本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩を投与し、本明細書に記載されるものなどの有効量の1つまたはそれより多くの追加の治療剤を、同時または逐次的に併用投与するステップを含む、方法を提供する。一部の実施形態では、本方法は、1つの追加の治療剤を併用投与するステップを含む。一部の実施形態では、本方法は、2つの追加の治療剤を併用投与するステップを含む。一部の実施形態では、開示される化合物および追加の1つまたは複数の治療剤の組合せは、相乗的に作用する。
一部の実施形態では、追加の治療剤は、免疫刺激性治療用化合物から選択される。一部の実施形態では、免疫刺激性治療用化合物は、エロツズマブ、ミファムルチド、toll様の受容体のアゴニストもしくはアクチベータ、またはRORγtのアクチベータから選択される。
一部の実施形態では、本方法は、前記患者に、免疫チェックポイント阻害剤などの第3の治療剤を投与するステップをさらに含む。一部の実施形態では、本方法は、それを必要とする患者に、本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩、免疫刺激性治療用化合物、および免疫チェックポイント阻害剤から選択される3つの治療剤を投与するステップを含む。
本発明において使用することができる他のチェックポイント阻害剤には、OX40アゴニストが含まれる。臨床試験において研究中であるOX40アゴニストには、転移性腎臓がん(NCT03092856)ならびに進行がんおよび新生物(NCT02554812、NCT05082566)における、アゴニスト性抗OX40抗体であるPF-04518600/PF-8600(Pfizer);第1相がん治験(NCT02528357)における、アゴニスト性抗OX40抗体であるGSK3174998(Merck);進行性固形腫瘍(NCT02318394およびNCT02705482)における、アゴニスト性抗OX40抗体であるMEDI0562(Medimmune/AstraZeneca);結腸直腸がん(NCT02559024)、乳がん(NCT01862900)、頭頸部がん(NCT02274155)および転移性前立腺がん(NCT01303705)を有する患者における、アゴニスト性抗OX40抗体であるMEDI6469(Medimmune/AstraZeneca);ならびに進行がん(NCT02737475)における、アゴニスト性抗OX40抗体であるBMS-986178(Bristol-Myers Squibb)が含まれる。
本発明において使用することができる他のチェックポイント阻害剤には、CD137(4-1BBとも呼ばれる)アゴニストが含まれる。臨床試験において研究中であるCD137アゴニストには、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(NCT02951156)ならびに進行がんおよび新生物(NCT02554812およびNCT05082566)における、アゴニスト性抗CD137抗体であるウトミルマブ(utomilumab)(PF-05082566、Pfizer);黒色腫および皮膚がん(NCT02652455)ならびに神経膠芽腫および膠肉腫(NCT02658981)における、アゴニスト性抗CD137抗体であるウレルマブ(BMS-663513、Bristol-Myers Squibb)が含まれる。
本発明において使用することができる他のチェックポイント阻害剤には、CD27アゴニストが含まれる。臨床試験において研究中であるCD27アゴニストには、扁平上皮細胞頭頸部がん、卵巣癌、結腸直腸がん、腎細胞がん、および神経膠芽腫(NCT02335918)、リンパ腫(NCT01460134)、ならびに神経膠腫および星状細胞腫(NCT02924038)における、アゴニスト性抗CD27抗体であるバルリルマブ(CDX-1127、Celldex Therapeutics)が含まれる。
本発明において使用することができる他のチェックポイント阻害剤には、グルココルチコイド誘発性腫瘍壊死因子受容体(GITR)アゴニストが含まれる。臨床試験において研究中であるGITRアゴニストには、悪性黒色腫および他の悪性固形腫瘍(NCT01239134およびNCT02628574)における、アゴニスト性抗GITR抗体であるTRX518(Leap Therapeutics);固形腫瘍およびリンパ腫(NCT02740270)における、アゴニスト性抗GITR抗体であるGWN323(Novartis);進行がん(NCT02697591およびNCT03126110)における、アゴニスト性抗GITR抗体であるINCAGN01876(Incyte/Agenus);固形腫瘍(NCT02132754)における、アゴニスト性抗GITR抗体であるMK-4166(Merck)、ならびに進行性固形腫瘍(NCT02583165)における、ヒトIgG1 Fcドメインを有するアゴニスト性六量体GITRリガンド分子であるMEDI1873(Medimmune/AstraZeneca)が含まれる。
本発明において使用することができる他のチェックポイント阻害剤には、誘発性T細胞共刺激物質(ICOS、CD278としても公知)アゴニストが含まれる。臨床試験において研究中であるICOSアゴニストには、リンパ腫(NCT02520791)における、アゴニスト性抗ICOS抗体であるMEDI-570(Medimmune);第1相(NCT02723955)における、アゴニスト性抗ICOS抗体であるGSK3359609(Merck);第1相(NCT02904226)における、アゴニスト性抗ICOS抗体であるJTX-2011(Jounce Therapeutics)が含まれる。
本発明において使用することができる他のチェックポイント阻害剤には、キラーIgG様の受容体(KIR)阻害剤が含まれる。臨床試験において研究中であるKIR阻害剤には、白血病(NCT01687387、NCT02399917、NCT02481297、NCT02599649)、多発性骨髄腫(NCT02252263)およびリンパ腫(NCT01592370)における、抗KIR抗体であるリリルマブ(IPH2102/BMS-986015、Innate Pharma/Bristol-Myers Squibb);骨髄腫(NCT01222286およびNCT01217203)におけるIPH2101(1-7F9、Innate Pharma);ならびにリンパ腫(NCT02593045)における、長い細胞質尾部の3つのドメインに結合する抗KIR抗体(KIR3DL2)であるIPH4102(Innate Pharma)が含まれる。
本発明において使用することができる他のチェックポイント阻害剤には、CD47とシグナル調節タンパク質アルファ(SIRPa)の間の相互作用のCD47阻害剤が含まれる。臨床試験において研究中であるCD47/SIRPa阻害剤には、第1相(NCT03013218)における、CD47に結合し、CD47/SIRPa媒介性シグナル伝達を予防する、(SIRPa)のアンタゴニスト性バリアントであるALX-148(Alexo Therapeutics);第1相の臨床試験(NCT02890368およびNCT02663518)における、TTI-621(SIRPa-Fc、Trillium Therapeutics)(SIRPaのN末端CD47結合ドメインをヒトIgG1のFcドメインに連結することによって産出された可溶性組換え融合タンパク質は、ヒトCD47に結合し、ヒトCD47が「食べるな」というシグナルをマクロファージに送るのを予防することによって作用する);白血病(NCT02641002)における、抗CD47抗体であるCC-90002(Celgene);ならびに結腸直腸新生物および固形腫瘍(NCT02953782)、急性骨髄性白血病(NCT02678338)およびリンパ腫(NCT02953509)における、Hu5F9-G4(Forty Seven,Inc.)が含まれる。
本発明において使用することができる他のチェックポイント阻害剤には、CD73阻害剤が含まれる。臨床試験において研究中であるCD73阻害剤には、固形腫瘍(NCT02503774)における、抗CD73抗体であるMEDI9447(Medimmune)、および固形腫瘍(NCT02754141)における、抗CD73抗体であるBMS-986179(Bristol-Myers Squibb)が含まれる。
本発明において使用することができる他のチェックポイント阻害剤には、インターフェロン遺伝子タンパク質の刺激物質(STING、膜貫通タンパク質173、またはTMEM173としても公知)のアゴニストが含まれる。臨床試験において研究中であるSTINGのアゴニストには、リンパ腫(NCT03010176)における、アゴニスト性合成環式ジヌクレオチドであるMK-1454(Merck)、および第1相(NCT02675439およびNCT03172936)における、アゴニスト性合成環式ジヌクレオチドであるADU-S100(MIW815、Aduro Biotech/Novartis)が含まれる。
本発明において使用することができる他のチェックポイント阻害剤には、CSF1R阻害剤が含まれる。臨床試験において研究中であるCSF1R阻害剤には、結腸直腸がん、膵臓がん、転移性および進行がん(NCT02777710)ならびに黒色腫、非小細胞肺がん、扁平上皮細胞頭頸部がん、消化管間質腫瘍(GIST)および卵巣がん(NCT02452424)における、CSF1R小分子阻害剤であるペキシダルチニブ(PLX3397、Plexxikon);ならびに膵臓がん(NCT03153410)、黒色腫(NCT03101254)および固形腫瘍(NCT02718911)における、抗CSF-1R抗体であるIMC-CS4(LY3022855、Lilly);ならびに進行性固形腫瘍(NCT02829723)における、経口利用可能なCSF1Rの阻害剤であるBLZ945(4-[2((1R,2R)-2-ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)-ベンゾチアゾール-6-イルオキシル(yloxyl)]-ピリジン-2-カルボン酸メチルアミド、Novartis)が含まれる。
本発明において使用することができる他のチェックポイント阻害剤には、NKG2A受容体阻害剤が含まれる。臨床試験において研究中であるNKG2A受容体阻害剤には、頭頸部新生物(NCT02643550)および慢性リンパ球性白血病(NCT02557516)における、抗NKG2A抗体であるモナリズマブ(IPH2201、Innate Pharma)が含まれる。
一部の実施形態では、免疫チェックポイント阻害剤は、ニボルマブ、ペンブロリズマブ、イピリムマブ、アベルマブ、デュルバルマブ、アテゾリズマブ、またはピディリズマブから選択される。
別の態様では、本発明は、それを必要とする患者におけるがんを処置する方法であって、前記患者に、本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩を、インドールアミン(2,3)-ジオキシゲナーゼ(IDO)阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ(PARP)阻害剤、ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤、CDK4/CDK6阻害剤、またはホスファチジルイノシトール3キナーゼ(PI3K)阻害剤から選択される1つまたはそれより多くの追加の治療剤と組み合わせて投与するステップを含む、方法を提供する。
一部の実施形態では、IDO阻害剤は、エパカドスタット、インドキシモド、カプマチニブ、GDC-0919、PF-06840003、BMS:F001287、Phy906/KD108、またはキヌレニンを分解する酵素から選択される。
一部の実施形態では、PARP阻害剤は、オラパリブ、ルカパリブ、またはニラパリブから選択される。
一部の実施形態では、HDAC阻害剤は、ボリノスタット、ロミデプシン、パノビノスタット、ベリノスタット、エンチノスタット、またはチダミドから選択される。
一部の実施形態では、CDK4/6阻害剤は、パルボシクリブ、リボシクリブ、アベマシクリブまたはトリラシクリブから選択される。
一部の実施形態では、本方法は、前記患者に、免疫チェックポイント阻害剤などの第3の治療剤を投与するステップをさらに含む。一部の実施形態では、本方法は、それを必要とする患者に、本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩、インドールアミン(2,3)-ジオキシゲナーゼ(IDO)阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ(PARP)阻害剤、ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤、CDK4/CDK6阻害剤、またはホスファチジルイノシトール3キナーゼ(PI3K)阻害剤から選択される第2の治療剤、および免疫チェックポイント阻害剤から選択される第3の治療剤の3つの治療剤を投与するステップを含む。一部の実施形態では、免疫チェックポイント阻害剤は、ニボルマブ、ペンブロリズマブ、イピリムマブ、アベルマブ、デュルバルマブ、アテゾリズマブ、またはピディリズマブから選択される。
本発明において使用することができる別の免疫刺激性治療薬は、組換えヒトインターロイキン15(rhIL-15)である。rhIL-15は、黒色腫および腎細胞癌(NCT01021059およびNCT01369888)ならびに白血病(NCT02689453)のための治療薬として診療所において検査されてきた。本発明において使用することができる別の免疫刺激性治療薬は、組換えヒトインターロイキン12(rhIL-12)である。別の適切なIL-15ベースの免疫治療薬は、ヘテロ二量体IL-15(hetIL-15、Novartis/Admune)であり、これは、可溶性IL-15結合タンパク質IL-15受容体アルファ鎖と複合体を形成した内因性IL-15の合成形態から構成された融合複合体(IL15:sIL-15RA)であり、黒色腫、腎細胞癌、非小細胞肺がんおよび頭頸部扁平上皮癌(NCT02452268)について第1相臨床試験において検査されてきた。組換えヒトインターロイキン12(rhIL-12)は、例えば、リンパ腫(NM-IL-12、Neumedicines,Inc.)(NCT02544724およびNCT02542124)のための治療薬として、多くの腫瘍適応症について診療所で検査されてきた。
一部の実施形態では、PI3K阻害剤は、イデラリシブ、アルペリシブ、タセリシブ、ピクチリシブ、コパンリシブ、デュベリシブ、PQR309、またはTGR1202から選択される。
別の態様では、本発明は、それを必要とする患者におけるがんを処置する方法であって、前記患者に、本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩を、白金ベースの治療薬、タキサン、ヌクレオシド阻害剤、または正常なDNA合成、タンパク質合成、細胞複製を妨害するか、もしくは他の方法で急速増殖細胞を阻害する治療剤から選択される1つまたはそれより多くの追加の治療剤と組み合わせて投与するステップを含む、方法を提供する。
一部の実施形態では、白金ベースの治療薬は、シスプラチン、カルボプラチン、オキサリプラチン、ネダプラチン、ピコプラチン、またはサトラプラチンから選択される。
一部の実施形態では、タキサンは、パクリタキセル、ドセタキセル、アルブミン結合パクリタキセル、カバジタキセル、またはSID530から選択される。
一部の実施形態では、正常なDNA合成、タンパク質合成、細胞複製を妨害するか、または他の方法で急速増殖細胞の複製を妨害する治療剤は、トラベクテジン、メクロレタミン、ビンクリスチン、テモゾロミド、シタラビン、ロムスチン、アザシチジン、オマセタキシン・メペサクシネート、Erwinia chrysanthemi由来アスパラギナーゼ、エリブリンメシル酸塩、カパセトリン、ベンダムスチン、イクサベピロン、ネララビン、クロファラビン(clorafabine)、トリフルリジン、またはチピラシルから選択される。
一部の実施形態では、本方法は、前記患者に、免疫チェックポイント阻害剤などの第3の治療剤を投与するステップをさらに含む。一部の実施形態では、本方法は、それを必要とする患者に、本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩、白金ベースの治療薬、タキサン、ヌクレオシド阻害剤、または正常なDNA合成、タンパク質合成、細胞複製を妨害するか、もしくは他の方法で急速増殖細胞を妨害する治療剤から選択される第2の治療剤、および免疫チェックポイント阻害剤から選択される第3の治療剤から選択される3つの治療剤を投与するステップを含む。
一部の実施形態では、免疫チェックポイント阻害剤は、ニボルマブ、ペンブロリズマブ、イピリムマブ、アベルマブ、デュルバルマブ、アテゾリズマブ、またはピディリズマブから選択される。
一部の実施形態では、先の方法のいずれか1つは、患者から生体試料を得、疾患関連バイオマーカーの量を測定するステップをさらに含む。
一部の実施形態では、生体試料は、血液試料である。
一部の実施形態では、疾患関連バイオマーカーは、循環CD8+T細胞またはCD8+T細胞:Treg細胞の比から選択される。
一態様では、本発明は、進行がんを処置する方法であって、本明細書に開示される化合物もしくはその薬学的に許容される塩またはその医薬組成物を、単剤(単剤治療)として、または化学療法剤、標的治療薬、例えばキナーゼ阻害剤、および/もしくは免疫調節治療薬、例えば免疫チェックポイント阻害剤と組み合わせて投与するステップを含む、方法を提供する。一部の実施形態では、免疫チェックポイント阻害剤は、PD-1に対する抗体である。PD-1は、プログラム細胞死1受容体(PD-1)に結合して、その受容体が阻害性リガンドPDL-1に結合するのを予防し、したがって宿主の抗腫瘍免疫応答を抑制する腫瘍の能力を無効にする。
一部の実施形態では、追加の治療剤は、キナーゼ阻害剤またはVEGF-Rアンタゴニストである。本発明において有用な承認されているVEGF阻害剤およびキナーゼ阻害剤には、抗VEGFモノクローナル抗体であるベバシズマブ(Avastin(登録商標)、Genentech/Roche);抗VEGFR-2抗体であるラムシルマブ(Cyramza(登録商標)、Eli Lilly)、およびVEGF Trapとしても公知のziv-アフリベルセプト(Zaltrap(登録商標)、Regeneron/Sanofi)が含まれる。VEGFR阻害剤、例えばレゴラフェニブ(Stivarga(登録商標)、Bayer);バンデタニブ(Caprelsa(登録商標)、AstraZeneca);アキシチニブ(Inlyta(登録商標)、Pfizer);およびレンバチニブ(Lenvima(登録商標)、Eisai);Raf阻害剤、例えばソラフェニブ(Nexavar(登録商標)、Bayer AGおよびOnyx);ダブラフェニブ(Tafinlar(登録商標)、Novartis);およびベムラフェニブ(Zelboraf(登録商標)、Genentech/Roche);MEK阻害剤、例えばコビメチニブ(cobimetanib)(Cotellic(登録商標)、Exelexis/Genentech/Roche);トラメチニブ(Mekinist(登録商標)、Novartis);Bcr-Ablチロシンキナーゼ阻害剤、例えばイマチニブ(Gleevec(登録商標)、Novartis);ニロチニブ(Tasigna(登録商標)、Novartis);ダサチニブ(Sprycel(登録商標)、BristolMyersSquibb);ボスチニブ(Bosulif(登録商標)、Pfizer);およびポナチニブ(Inclusig(登録商標)、Ariad Pharmaceuticals);Her2およびEGFR阻害剤、例えばゲフィチニブ(Iressa(登録商標)、AstraZeneca);エルロチニブ(Tarceeva(登録商標)、Genentech/Roche/Astellas);ラパチニブ(Tykerb(登録商標)、Novartis);アファチニブ(Gilotrif(登録商標)、Boehringer Ingelheim);オシメルチニブ(活性化EGFRを標的とする、Tagrisso(登録商標)、AstraZeneca);およびブリガチニブ(Alunbrig(登録商標)、Ariad Pharmaceuticals);c-MetおよびVEGFR2阻害剤、例えばカボザンチニブ(cabozanitib)(Cometriq(登録商標)、Exelexis);およびマルチキナーゼ阻害剤、例えばスニチニブ(Sutent(登録商標)、Pfizer);パゾパニブ(Votrient(登録商標)、Novartis);ALK阻害剤、例えばクリゾチニブ(Xalkori(登録商標)、Pfizer);セリチニブ(Zykadia(登録商標)、Novartis);およびアレクチニブ(Alecenza(登録商標)、Genentech/Roche);ブルトン型チロシンキナーゼ阻害剤、例えばイブルチニブ(Imbruvica(登録商標)、Pharmacyclics/Janssen);およびFlt3受容体阻害剤、例えばミドスタウリン(Rydapt(登録商標)、Novartis)。
開発中であり、本発明において使用することができる他のキナーゼ阻害剤およびVEGF-Rアンタゴニストには、チボザニブ(Aveo Pharmaecuticals);バタラニブ(Bayer/Novartis);ルシタニブ(Clovis Oncology);ドビチニブ(TKI258、Novartis);チアウアニブ(Chiauanib)(Chipscreen Biosciences);CEP-11981(Cephalon);リニファニブ(Abbott Laboratories);ネラチニブ(HKI-272、Puma Biotechnology);ラドチニブ(Supect(登録商標)、IY5511、Il-Yang Pharmaceuticals、韓国);ルキソリチニブ(Jakafi(登録商標)、Incyte Corporation);PTC299(PTC Therapeutics);CP-547,632(Pfizer);フォレチニブ(Exelexis、GlaxoSmithKline);キザルチニブ(第一三共)およびモテサニブ(Amgen/武田)が含まれる。
一部の実施形態では、追加の治療剤は、細胞増殖、血管新生およびグルコース取込みを阻害するmTOR阻害剤である。本発明において有用な承認されているmTOR阻害剤には、エベロリムス(Afinitor(登録商標)、Novartis);テムシロリムス(Torisel(登録商標)、Pfizer);およびシロリムス(Rapamune(登録商標)、Pfizer)が含まれる。
一部の実施形態では、追加の治療剤は、ポリADPリボースポリメラーゼ(PARP)阻害剤である。本発明において有用な承認されているPARP阻害剤には、オラパリブ(Lynparza(登録商標)、AstraZeneca);ルカパリブ(Rubraca(登録商標)、Clovis Oncology);およびニラパリブ(Zejula(登録商標)、Tesaro)が含まれる。本発明において使用され得る、研究中の他のPARP阻害剤には、タラゾパリブ(MDV3800/BMN673/LT00673、Medivation/Pfizer/Biomarin);ベリパリブ(ABT-888、AbbVie);およびBGB-290(BeiGene,Inc.)が含まれる。
一部の実施形態では、追加の治療剤は、ホスファチジルイノシトール3キナーゼ(PI3K)阻害剤である。本発明において有用な承認されているPI3K阻害剤には、イデラリシブ(Zydelig(登録商標)、Gilead)が含まれる。本発明において使用され得る、研究中の他のPI3K阻害剤には、アルペリシブ(BYL719、Novartis);タセリシブ(GDC-0032、Genentech/Roche);ピクチリシブ(GDC-0941、Genentech/Roche);コパンリシブ(BAY806946、Bayer);デュベリシブ(以前はIPI-145、Infinity Pharmaceuticals);PQR309(Piqur Therapeutics、スイス);およびTGR1202(以前はRP5230、TG Therapeutics)が含まれる。
一部の実施形態では、追加の治療剤は、プロテアソーム阻害剤である。本発明において有用な承認されているプロテアソーム阻害剤には、ボルテゾミブ(Velcade(登録商標)、武田);カルフィルゾミブ(Kyprolis(登録商標)、Amgen);およびイキサゾミブ(Ninlaro(登録商標)、武田)が含まれる。
一部の実施形態では、追加の治療剤は、ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤である。本発明において有用な承認されているHDAC阻害剤には、ボリノスタット(Zolinza(登録商標)、Merck);ロミデプシン(Istodax(登録商標)、Celgene);パノビノスタット(Farydak(登録商標)、Novartis);およびベリノスタット(Beleodaq(登録商標)、Spectrum Pharmaceuticals)が含まれる。本発明において使用され得る、研究中の他のHDAC阻害剤には、エンチノスタット(SNDX-275、Syndax Pharmaceuticals)(NCT00866333);およびチダミド(Epidaza(登録商標)、HBI-8000、Chipscreen Biosciences、中国)が含まれる。
一部の実施形態では、追加の治療剤は、CDK阻害剤、例えばCDK4/6阻害剤である。本発明において有用な承認されているCDK4/6阻害剤には、パルボシクリブ(Ibrance(登録商標)、Pfizer);およびリボシクリブ(Kisqali(登録商標)、Novartis)が含まれる。本発明において使用され得る、研究中の他のCDK4/6阻害剤には、アベマシクリブ(Ly2835219、Eli Lilly);およびトリラシクリブ(G1T28、G1 Therapeutics)が含まれる。
一部の実施形態では、追加の治療剤は、インドールアミン(2,3)-ジオキシゲナーゼ(IDO)阻害剤である。本発明において使用され得る、研究中のIDO阻害剤には、エパカドスタット(INCB024360、Incyte);インドキシモド(NLG-8189、NewLink Genetics Corporation);カプマチニブ(INC280、Novartis);GDC-0919(Genentech/Roche);PF-06840003(Pfizer);BMS:F001287(Bristol-Myers Squibb);Phy906/KD108(Phytoceutica);およびキヌレニンを分解する酵素(Kynase、Kyn Therapeutics)が含まれる。
一部の実施形態では、追加の治療剤は、増殖因子アンタゴニスト、例えば血小板由来増殖因子(PDGF)、または上皮増殖因子(EGF)もしくはその受容体(EGFR)のアンタゴニストである。本発明において使用され得る承認されているPDGFアンタゴニストには、オララツマブ(Lartruvo(登録商標)、Eli Lilly)が含まれる。本発明において使用され得る承認されているEGFRアンタゴニストには、セツキシマブ(Erbitux(登録商標)、Eli Lilly);ネシツムマブ(Portrazza(登録商標)、Eli Lilly)、パニツムマブ(Vectibix(登録商標)、Amgen);およびオシメルチニブ(活性化EGFRを標的とする、Tagrisso(登録商標)、AstraZeneca)が含まれる。
一部の実施形態では、追加の治療剤は、アロマターゼ阻害剤である。本発明において使用され得る承認されているアロマターゼ阻害剤には、エキセメスタン(Aromasin(登録商標)、Pfizer);アナストロゾール(anastazole)(Arimidex(登録商標)、AstraZeneca)およびレトロゾール(Femara(登録商標)、Novartis)が含まれる。
一部の実施形態では、追加の治療剤は、ヘッジホッグ経路のアンタゴニストである。本発明において使用され得る承認されているヘッジホッグ経路阻害剤には、共に基底細胞癌の処置のためのソニデギブ(Odomzo(登録商標)、Sun Pharmaceuticals);およびビスモデギブ(Erivedge(登録商標)、Genentech)が含まれる。
一部の実施形態では、追加の治療剤は、葉酸阻害剤である。本発明において有用な承認されている葉酸阻害剤には、ペメトレキセド(Alimta(登録商標)、Eli Lilly)が含まれる。
一部の実施形態では、追加の治療剤は、CCケモカイン受容体4(CCR4)阻害剤である。本発明において有用となり得る、研究中のCCR4阻害剤には、モガムリズマブ(Poteligeo(登録商標)、協和発酵キリン、日本)が含まれる。
一部の実施形態では、追加の治療剤は、イソクエン酸デヒドロゲナーゼ(IDH)阻害剤である。本発明において使用され得る、研究中のIDH阻害剤には、AG120(Celgene;NCT02677922);AG221(Celgene、NCT02677922;NCT02577406);BAY1436032(Bayer、NCT02746081);IDH305(Novartis、NCT02987010)が含まれる。
一部の実施形態では、追加の治療剤は、アルギナーゼ阻害剤である。本発明において使用され得る、研究中のアルギナーゼ阻害剤には、急性骨髄性白血病および骨髄異形成症候群(NCT02732184)および固形腫瘍(NCT02561234)について第1相臨床試験において研究中のAEB1102(ペグ化組換えアルギナーゼ、Aeglea Biotherapeutics);ならびにCB-1158(Calithera Biosciences)が含まれる。
一部の実施形態では、追加の治療剤は、グルタミナーゼ阻害剤である。本発明において使用され得る、研究中のグルタミナーゼ阻害剤には、CB-839(Calithera Biosciences)が含まれる。
一部の実施形態では、追加の治療剤は、腫瘍抗原、すなわち腫瘍細胞の細胞表面上に発現するタンパク質に結合する抗体である。腫瘍抗原に結合する、本発明において使用され得る承認されている抗体には、リツキシマブ(Rituxan(登録商標)、Genentech/BiogenIdec);オファツムマブ(抗CD20、Arzerra(登録商標)、GlaxoSmithKline);オビヌツズマブ(抗CD20、Gazyva(登録商標)、Genentech)、イブリツモマブ(抗CD20およびイットリウム-90、Zevalin(登録商標)、Spectrum Pharmaceuticals);ダラツムマブ(抗CD38、Darzalex(登録商標)、Janssen Biotech)、ジヌツキシマブ(抗糖脂質GD2、Unituxin(登録商標)、United Therapeutics);トラスツズマブ(抗HER2、Herceptin(登録商標)、Genentech);アド-トラスツズマブエムタンシン(抗HER2、エムタンシンに融合、Kadcyla(登録商標)、Genentech);およびペルツズマブ(抗HER2、Perjeta(登録商標)、Genentech);およびブレンツキシマブベドチン(抗CD30-薬物コンジュゲート、Adcetris(登録商標)、Seattle Genetics)が含まれる。
一部の実施形態では、追加の治療剤は、トポイソメラーゼ阻害剤である。本発明において有用な承認されているトポイソメラーゼ阻害剤には、イリノテカン(Onivyde(登録商標)、Merrimack Pharmaceuticals);トポテカン(Hycamtin(登録商標)、GlaxoSmithKline)が含まれる。本発明において使用され得る、研究中のトポイソメラーゼ阻害剤には、ピクサントロン(Pixuvri(登録商標)、CTI Biopharma)が含まれる。
一部の実施形態では、追加の治療剤は、ヌクレオシド阻害剤、または正常なDNA合成、タンパク質合成、細胞複製を妨害するか、もしくは他の方法で急速増殖細胞を阻害する他の治療薬である。このようなヌクレオシド阻害剤または他の治療薬には、トラベクテジン(グアニジンアルキル化剤、Yondelis(登録商標)、Janssen Oncology)、メクロレタミン(アルキル化剤、Valchlor(登録商標)、Aktelion Pharmaceuticals);ビンクリスチン(Oncovin(登録商標)、Eli Lilly;Vincasar(登録商標)、Teva Pharmaceuticals;Marqibo(登録商標)、Talon Therapeutics);テモゾロミド(アルキル化剤5-(3-メチルトリアゼン-1-イル)-イミダゾール-4-カルボキサミド(MTIC)へのプロドラッグ、Temodar(登録商標)、Merck);シタラビン注射薬(ara-C、代謝拮抗性シチジンアナログ、Pfizer);ロムスチン(アルキル化剤、CeeNU(登録商標)、Bristol-Myers Squibb;Gleostine(登録商標)、NextSource Biotechnology);アザシチジン(シチジンのピリミジンヌクレオシドアナログ、Vidaza(登録商標)、Celgene);オマセタキシンメペサクシネート(セファロタキシンエステル)(タンパク質合成阻害剤、Synribo(登録商標)、Teva Pharmaceuticals);Erwinia chrysanthemi由来アスパラギナーゼ(アスパラギンを枯渇させる酵素、Elspar(登録商標)、Lundbeck;Erwinaze(登録商標)、EUSA Pharma);エリブリンメシレート(微小管阻害剤、チューブリンベースの有糸分裂阻害薬、Halaven(登録商標)、Eisai);カバジタキセル(微小管阻害剤、チューブリンベースの有糸分裂阻害薬、Jevtana(登録商標)、Sanofi-Aventis);カパセトリン(チミジル酸シンターゼ阻害剤、Xeloda(登録商標)、Genentech);ベンダムスチン(二官能性メクロレタミン誘導体、鎖間DNA架橋を形成すると考えられる、Treanda(登録商標)、Cephalon/Teva);イクサベピロン(エポチロンBの半合成アナログ、微小管阻害剤、チューブリンベースの有糸分裂阻害薬、Ixempra(登録商標)、Bristol-Myers Squibb);ネララビン(デオキシグアノシンアナログのプロドラッグ、ヌクレオシド代謝阻害剤、Arranon(登録商標)、Novartis);クロファラビン(リボヌクレオチドレダクターゼ阻害剤のプロドラッグ、デオキシシチジンの拮抗阻害剤、Clolar(登録商標)、Sanofi-Aventis);ならびにトリフルリジンおよびチピラシル(チミジンベースのヌクレオシドアナログおよびチミジンホスホリラーゼ阻害剤、Lonsurf(登録商標)、Taiho Oncology)が含まれる。
一部の実施形態では、追加の治療剤は、プラチンとも呼ばれる白金ベースの治療薬である。プラチンは、主にがん細胞などの急速に再生する細胞においてDNAの架橋を引き起こし、したがってDNA修復および/またはDNA合成を阻害する。本発明において使用され得る承認されている白金ベースの治療薬には、シスプラチン(Platinol(登録商標)、Bristol-Myers Squibb);カルボプラチン(Paraplatin(登録商標)、Bristol-Myers Squibb;また、Teva;Pfizer);オキサリプラチン(Eloxitin(登録商標)Sanofi-Aventis);およびネダプラチン(Aqupla(登録商標)、Shionogi)が含まれる。臨床検査を受けており、本発明において使用することができる他の白金ベースの治療薬には、ピコプラチン(Poniard Pharmaceuticals);およびサトラプラチン(JM-216、Agennix)が含まれる。
一部の実施形態では、追加の治療剤は、細胞分裂に必須である微小管の破壊を引き起こすタキサン化合物である。本発明において使用され得る承認されているタキサン化合物には、パクリタキセル(Taxol(登録商標)、Bristol-Myers Squibb)、ドセタキセル(Taxotere(登録商標)、Sanofi-Aventis;Docefrez(登録商標)、Sun Pharmaceutical)、アルブミン結合パクリタキセル(Abraxane(登録商標)、Abraxis/Celgene)、およびカバジタキセル(Jevtana(登録商標)、Sanofi-Aventis)が含まれる。臨床検査を受けており、本発明において使用することができる他のタキサン化合物には、SID530(SK Chemicals,Co.)(NCT00931008)が含まれる。
一部の実施形態では、追加の治療剤は、抗アポトーシスタンパク質、例えばBCL-2の阻害剤である。本発明において使用され得る承認されている抗アポトーシス薬には、ベネトクラクス(Venclexta(登録商標)、AbbVie/Genentech);およびブリナツモマブ(Blincyto(登録商標)、Amgen)が含まれる。臨床検査を受けており、本発明において使用することができる、アポトーシスタンパク質を標的とする他の治療剤には、ナビトクラックス(ABT-263、Abbott)、BCL-2阻害剤(NCT02079740)が含まれる。
一部の実施形態では、本発明は、前立腺がんを処置する方法であって、それを必要とする患者に、有効量の本明細書に開示される化合物もしくはその薬学的に許容される塩またはその医薬組成物を、アンドロゲンの合成または活性を妨害する追加の治療剤と組み合わせて投与するステップを含む、方法を提供する。本発明において有用な、承認されているアンドロゲン受容体阻害剤には、エンザルタミド(Xtandi(登録商標)、Astellas/Medivation)が含まれ、承認されているアンドロゲン合成の阻害剤には、アビラテロン(Zytiga(登録商標)、Centocor/Ortho)、承認されているゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)受容体のアンタゴニスト(デガレリクス(degaralix)、Firmagon(登録商標)、Ferring Pharmaceuticals)が含まれる。
一部の実施形態では、追加の治療剤は、エストロゲンの合成または活性を妨害する、選択的エストロゲン受容体調節因子(SERM)である。本発明において有用な、承認されているSERMには、ラロキシフェン(Evista(登録商標)、Eli Lilly)が含まれる。
一部の実施形態では、追加の治療剤は、骨吸収の阻害剤である。骨吸収を阻害する、承認されている治療薬は、デノスマブ(Xgeva(登録商標)、Amgen)であり、これは、RANKLに結合し、骨転移を伴って固形腫瘍における骨病理を媒介する、破骨細胞、それらの前駆体および破骨細胞様の巨細胞の表面に見出されるその受容体RANKとの結合を予防する抗体である。骨吸収を阻害する、他の承認されている治療薬には、ビスホスホネート、例えばゾレドロン酸(Zometa(登録商標)、Novartis)が含まれる。
一部の実施形態では、追加の治療剤は、2つの主なp53抑制タンパク質であるMDMXおよびMDM2の間の相互作用の阻害剤である。本発明において使用することができる、研究中のp53抑制タンパク質の阻害剤には、ALRN-6924(Aileron)が含まれ、これは、等しい強さでMDMXおよびMDM2に結合し、MDMXおよびMDM2とp53の相互作用を撹乱するステープルペプチドである。ALRN-6924は、現在、AML、進行性骨髄異形成症候群(MDS)および末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)(NCT02909972、NCT02264613)の処置について臨床試験において評価中である。
一部の実施形態では、追加の治療剤は、形質転換増殖因子-ベータ(TGF-ベータまたはTGFβ)の阻害剤である。本発明において使用することができる、研究中のTGF-ベータタンパク質の阻害剤には、乳房、肺、肝細胞、結腸直腸、膵臓、前立腺および腎臓がん(NCT02947165)を含めた様々ながんの処置について、診療所において試験中である、抗TGF-ベータ抗体であるNIS793(Novartis)が含まれる。一部の実施形態では、TGF-ベータタンパク質の阻害剤は、黒色腫(NCT00923169)、腎細胞癌(NCT00356460)、および非小細胞肺がん(NCT02581787)について研究中であるフレソリムマブ(GC1008、Sanofi-Genzyme)である。さらに、一部の実施形態では、追加の治療剤は、Connolly et al. (2012) Int'l J. Biological Sciences 8:964-978に記載されているものなどのTGF-ベータトラップである。固形腫瘍の処置について、現在臨床試験中の1つの治療用化合物は、二特異性であるM7824(Merck KgaA-以前はMSB0011459X)、抗PD-L1/TGFβトラップ化合物(NCT02699515)、および(NCT02517398)である。M7824は、TGFβ「トラップ」として機能する、ヒトTGF-ベータ受容体IIの細胞外ドメインに融合したPD-L1に対する完全ヒトIgG1抗体から構成される。
併用投与される追加の治療剤-標的治療薬および免疫調節薬
一部の実施形態では、追加の治療剤は、標的治療薬または免疫調節薬から選択される。標的治療薬または免疫調節薬を用いるアジュバント治療は、単独で投与される場合には有望な有効性を示すが、経時的な腫瘍免疫の発達または免疫応答の回避によって制限される。
一部の実施形態では、本発明は、本明細書に記載されるがんなどのがんを処置する方法であって、それを必要とする患者に、有効量の本明細書に開示される化合物もしくはその薬学的に許容される塩またはその医薬組成物を、標的治療薬または免疫調節薬などの追加の治療剤と組み合わせて投与するステップを含む、方法を提供する。一部の実施形態では、免疫調節治療薬は、腫瘍細胞のアポトーシスを特異的に誘発する。本発明において使用することができる、承認されている免疫調節治療薬には、ポマリドミド(Pomalyst(登録商標)、Celgene)、レナリドミド(Revlimid(登録商標)、Celgene)、インゲノールメブテート(Picato(登録商標)、LEO Pharma)が含まれる。
他の実施形態では、免疫調節治療薬は、がんワクチンである。一部の実施形態では、がんワクチンは、無症候性または最小限の症候性転移性去勢抵抗性(ホルモン不応性)前立腺がんの処置に承認されているシプロイセル-T(Provenge(登録商標)、Dendreon/Valeant Pharmaceuticals)、および黒色腫における切除不能な皮膚、皮下および節病変の処置に承認されている、遺伝子改変された腫瘍溶解性ウイルス治療薬であるタリモジーン・ラハーパレプベック(Imlygic(登録商標)、BioVex/Amgen、以前はT-VECとして公知)から選択される。一部の実施形態では、追加の治療剤は、腫瘍溶解性ウイルス治療薬、例えば肝細胞癌(NCT02562755)および黒色腫(NCT00429312)のための、GM-CSFを発現するように操作されているチミジンキナーゼ-(TK-)欠損ワクシニアウイルスであるペキサスチモジンデバシレプベク(PexaVec/JX-594、SillaJen/以前はJennerex Biotherapeutics);結腸直腸がん(NCT01622543)、前立腺がん(NCT01619813)、頭頸部扁平上皮細胞がん(NCT01166542)、膵臓腺癌(NCT00998322)、および非小細胞肺がん(NSCLC)(NCT00861627)を含めた数々のがんにおける、RASにより活性化されていない細胞では複製しない呼吸器腸管孤立ウイルス(レオウイルス)のバリアントであるペラレオレプ(pelareorep)(Reolysin(登録商標)、Oncolytics Biotech);卵巣がん(NCT02028117)、転移性または進行性上皮性腫瘍、例えば結腸直腸がん、膀胱がん、頭頸部扁平上皮癌および唾液腺がん(NCT02636036)における、T細胞受容体CD3タンパク質に特異的な全長CD80および抗体断片を発現するよう操作されているアデノウイルスである、エナデノツシレブ(enadenotucirev)(NG-348、PsiOxus、以前はColoAd1として公知);黒色腫(NCT03003676)、および腹膜疾患、結腸直腸がんまたは卵巣がん(NCT02963831)における、GM-CSFを発現するよう操作されているアデノウイルスであるONCOS-102(Targovax/以前はOncos);それぞれ腹膜癌腫症(NCT01443260)、卵管がん、卵巣がん(NCT02759588)において研究された、ベータ-ガラクトシダーゼ(ベータ-gal)/ベータ-グルクロニダーゼ(glucoronidase)またはベータ-gal/ヒトナトリウムヨウ素共輸送体(hNIS)を発現するよう操作されているワクシニアウイルスであるGL-ONC1(GLV-1h68/GLV-1h153、Genelux GmbH);あるいは膀胱がん(NCT02365818)における、GM-CSFを発現するよう操作されているアデノウイルスであるCG0070(Cold Genesys)から選択される。
一部の実施形態では、追加の治療剤は、プロドラッグである5-フルオロシトシンを細胞傷害性薬物である5-フルオロウラシルに変換することができる、シトシン脱アミノ酵素を発現するように操作されているTK-およびワクシニア増殖因子-欠損ワクシニアウイルスであるJX-929(SillaJen/以前はJennerex Biotherapeutics);難治性RAS突然変異を標的にされたペプチドベースの免疫療法剤であるTG01およびTG02(Targovax/以前はOncos);ならびにAd5/3-E2F-デルタ24-hTNFα-IRES-hIL20と指定された操作されているアデノウイルスであるTILT-123(TILT Biotherapeutics);ならびにリンパ球性脈絡髄膜炎ウイルス(LCMV)の糖タンパク質(GP)を発現するように操作されており、さらに、抗原特異的CD8T細胞応答を高めるように設計された抗原を発現するように操作することができる、水疱性口内炎ウイルス(VSV)であるVSV-GP(ViraTherapeutics)から選択される。
一部の実施形態では、本発明は、前記患者に、本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩を、キメラ抗原受容体、またはCARを発現するように操作されているT細胞と組み合わせて投与するステップを含む。このようなキメラ抗原受容体を発現するように操作されているT細胞は、CAR-T細胞と呼ばれる。
結合ドメインからなるCARが構築され、このドメインは、T細胞受容体(TCR)の機能的末端であるエンドドメイン、例えばTリンパ球において活性化シグナルを生じることができる、TCRに由来するCD3-ゼータシグナル伝達ドメインに融合している、細胞表面抗原に特異的なモノクローナル抗体から誘導された天然リガンドである一本鎖可変断片(scFv)から誘導され得る。このようなCARは、抗原に結合すると、エフェクター細胞における内因性シグナル伝達経路に連結し、TCR複合体によって開始されるものに類似の活性化シグナルを生じる。
例えば、一部の実施形態では、CAR-T細胞は、米国特許第8,906,682号(その全体が参照により本明細書に組み込まれるJune)に記載されているものの1つであり、この特許は、T細胞抗原受容体複合体ゼータ鎖の細胞内シグナル伝達ドメイン(例えば、CD3ゼータ)に融合している、抗原結合ドメイン(例えば、CD19に結合するドメイン)を有する細胞外ドメインを含むように操作されているCAR-T細胞を開示している。CARは、T細胞に発現する場合、抗原結合特異性に基づいて、抗原認識の方向を変えることができる。CD19の場合、抗原は、悪性B細胞上に発現する。広範な適応症においてCAR-Tを用いる、200を上回る臨床試験が、現在進行中である。[https://clinicaltrials.gov/ct2/results?term=chimeric+antigen+receptors&pg=1]。
併用投与される追加の治療剤-免疫刺激性薬物
一部の実施形態では、追加の治療剤は、免疫刺激性薬物である。例えば、PD-1およびPD-L1阻害軸を遮断する抗体は、活性化された腫瘍反応性T細胞を開放することができ、従来、免疫療法感受性であるとみなされていなかった一部の腫瘍型を含めた、増えつつある数の腫瘍組織において、永続的な抗腫瘍応答を誘発することが、臨床試験において示されている。例えば、Okazaki, T. et al. (2013) Nat. Immunol. 14, 1212-1218; Zou et al. (2016) Sci. Transl. Med. 8を参照されたい。抗PD-1抗体であるニボルマブ(Opdivo(登録商標)、Bristol-Myers Squibb、ONO-4538、MDX1106およびBMS-936558としても公知)は、以前の抗血管新生治療中またはその後に、疾患進行を経験したRCCを有する患者の全生存率を改善する潜在可能性があることが示されている。
一部の実施形態では、本発明は、本明細書に記載されるがんなどのがんを処置する方法であって、それを必要とする患者に、有効量の本明細書に開示される化合物もしくはその薬学的に許容される塩またはその医薬組成物を、免疫刺激性薬物、例えば免疫チェックポイント阻害剤などの追加の治療剤と組み合わせて投与するステップを含む、方法を提供する。一部の実施形態では、本化合物およびチェックポイント阻害剤は、同時または逐次的に投与される。一部の実施形態では、本明細書に開示される化合物は、免疫チェックポイント阻害剤の初期投薬の前に投与される。ある特定の実施形態では、免疫チェックポイント阻害剤は、本明細書に開示される化合物の初期投薬の前に投与される。
ある特定の実施形態では、免疫チェックポイント阻害剤は、PD-1アンタゴニスト、PD-L1アンタゴニスト、またはCTLA-4アンタゴニストから選択される。一部の実施形態では、CXCR4アンタゴニスト、例えば本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩は、ニボルマブ(抗PD-1抗体、Opdivo(登録商標)、Bristol-Myers Squibb)、ペンブロリズマブ(抗PD-1抗体、Keytruda(登録商標)、Merck)、イピリムマブ(抗CTLA-4抗体、Yervoy(登録商標)、Bristol-Myers Squibb)、デュルバルマブ(抗PD-L1抗体、Imfinzi(登録商標)、AstraZeneca)、またはアテゾリズマブ(抗PD-L1抗体、Tecentriq(登録商標)、Genentech)と組み合わせて投与される。
本発明における使用に適した他の免疫チェックポイント阻害剤には、基底細胞癌(NCT03132636)、NSCLC(NCT03088540)、皮膚扁平上皮癌(NCT02760498)、リンパ腫(NCT02651662)および黒色腫(NCT03002376)を有する患者において検査されている、抗PD-1抗体であるREGN2810(Regeneron);びまん性大細胞型B細胞リンパ腫および多発性骨髄腫について臨床試験中の、PD-1に結合する抗体である、CT-011としても公知のピディリズマブ(CureTech);非小細胞肺がん、メルケル細胞癌、中皮腫、固形腫瘍、腎臓がん、卵巣がん、膀胱がん、頭頸部がん、および胃がんについて臨床試験中の、完全ヒトIgG1抗PD-L1抗体である、MSB0010718C)としても公知のアベルマブ(Bavencio(登録商標)、Pfizer/Merck KGaA);ならびに非小細胞肺がん、黒色腫、トリプルネガティブ乳がん、および進行性または転移性固形腫瘍について臨床試験中の、PD-1に結合する阻害性抗体であるPDR001(Novartis)が含まれる。トレメリムマブ(CP-675,206、Astrazeneca)は、中皮腫、結腸直腸がん、腎臓がん、乳がん、肺がんおよび非小細胞肺がん、膵管腺癌、膵臓がん、胚細胞がん、頭頸部の扁平上皮細胞がん、肝細胞癌、前立腺がん、子宮内膜がん、肝臓の転移性がん、肝臓がん、大細胞型B細胞リンパ腫、卵巣がん、子宮頸がん、転移性未分化甲状腺がん、尿路上皮がん、卵管がん、多発性骨髄腫、膀胱がん、軟部組織肉腫、ならびに黒色腫を含めた、いくつかの適応症について臨床試験において研究されてきた、CTLA-4に対する完全ヒトモノクローナル抗体である。AGEN-1884(Agenus)は、進行性固形腫瘍(NCT02694822)について、第1相臨床試験において研究中である抗CTLA4抗体である。
免疫を刺激するための別のパラダイムは、腫瘍溶解性ウイルスの使用である。一部の実施形態では、本発明は、CXCR4アンタゴニスト、例えば本明細書に開示される化合物もしくはその薬学的に許容される塩またはその医薬組成物を、免疫刺激性治療薬、例えば腫瘍溶解性ウイルスと組み合わせて投与することによって患者を処置するための方法を提供する。本発明において使用することができる、承認されている免疫刺激性腫瘍溶解性ウイルスには、タリモジーン・ラハーパレプベック(弱毒化単純ヘルペス生ウイルス、Imlygic(登録商標)、Amgen)が含まれる。
一部の実施形態では、追加の治療剤は、レチノイン酸受容体関連オーファン受容体γ(RORγt)のアクチベータである。RORγtは、CD4+(Th17)およびCD8+(Tc17)T細胞のタイプ17エフェクターサブセットの分化および維持、ならびにIL-17発現先天性免疫細胞亜集団、例えばNK細胞の分化において非常に重要な役割を有する、転写因子である。本発明において使用することができる、研究中であるRORγtのアクチベータは、固形腫瘍(NCT02929862)の処置について臨床試験において現在評価されているLYC-55716(Lycera)である。
一部の実施形態では、追加の治療剤は、toll様受容体(TLR)のアゴニストまたはアクチベータである。TLRの適切なアクチベータには、TLR9のアゴニストまたはアクチベータ、例えばSD-101(Dynavax)が含まれる。SD-101は、濾胞性B細胞および他のリンパ腫(NCT02254772)について研究中である免疫刺激性CpGである。本発明において使用することができるTLR8のアゴニストまたはアクチベータには、頭頸部の扁平上皮細胞がん(NCT02124850)および卵巣がん(NCT02431559)について研究中であるモトリモド(VTX-2337、VentiRx Pharmaceuticals)が含まれる。
本発明において使用することができる他のチェックポイント阻害剤には、T細胞免疫グロブリンムチン含有タンパク質-3(TIM-3)の阻害剤が含まれる。本発明において使用することができるTIM-3阻害剤には、TSR-022、LY3321367およびMBG453が含まれる。TSR-022(Tesaro)は、固形腫瘍(NCT02817633)において研究中である抗TIM-3抗体である。LY3321367(Eli Lilly)は、固形腫瘍(NCT03099109)において研究中である抗TIM-3抗体である。MBG453(Novartis)は、進行性悪性腫瘍(NCT02608268)において研究中である抗TIM-3抗体である。
本発明において使用することができる他のチェックポイント阻害剤には、ある特定のT細胞およびNK細胞上の免疫受容体である、IgおよびITIMドメインを有するT細胞免疫受容体、またはTIGITの阻害剤が含まれる。本発明において使用することができるTIGIT阻害剤には、抗TIGITモノクローナル抗体(NCT02913313)であるBMS-986207(Bristol-Myers Squibb)、OMP-313M32(Oncomed)、および抗TIGITモノクローナル抗体(NCT03119428)が含まれる。
本発明において使用することができるチェックポイント阻害剤には、リンパ球活性化遺伝子-3(LAG-3)の阻害剤も含まれる。本発明において使用することができるLAG-3阻害剤には、BMS-986016およびREGN3767およびIMP321が含まれる。抗LAG-3抗体であるBMS-986016(Bristol-Myers Squibb)は、神経膠芽腫および膠肉腫(NCT02658981)において研究中である。REGN3767(Regeneron)も抗LAG-3抗体であり、悪性腫瘍(NCT03005782)において研究中である。IMP321(Immutep S.A.)は、黒色腫(NCT02676869)、腺癌(NCT02614833)、および転移性乳がん(NCT00349934)において研究中のLAG-3-Ig融合タンパク質である。
CXCR4阻害剤、例えば本明細書に開示される化合物と組み合わせて本発明において使用することができる他の免疫腫瘍剤には、抗CD137モノクローナル抗体であるウレルマブ(BMS-663513、Bristol-Myers Squibb)、抗CD27モノクローナル抗体であるバルリルマブ(CDX-1127、Celldex Therapeutics)、抗OX40モノクローナル抗体であるBMS-986178(Bristol-Myers Squibb)、抗KIRモノクローナル抗体であるリリルマブ(IPH2102/BMS-986015、Innate Pharma、Bristol-Myers Squibb)、抗NKG2Aモノクローナル抗体であるモナリズマブ(IPH2201、Innate Pharma、AstraZeneca)、抗MMP9抗体であるアンデカリキシマブ(GS-5745、Gilead Sciences)、抗GITRモノクローナル抗体であるMK-4166(Merck&Co.)が含まれる。
本発明において使用することができる他の追加の治療剤には、細胞傷害性MMAEに連結している抗糖タンパク質NMB(gpNMB)抗体(CR011)である、グレンバツムマブベドチン-モノメチルアウリスタチンE(MMAE)(Celldex)が含まれる。gpNMBは、がん細胞が転移する能力に関連する複数の腫瘍型によって過剰発現されるタンパク質である。
本発明の化合物は、他の抗増殖性化合物と組み合わせて使用して、利益をもたらすこともできる。このような抗増殖性化合物には、それに限定されるものではないが、チェックポイント阻害剤;アロマターゼ阻害剤;抗エストロゲン薬;トポイソメラーゼI阻害剤;トポイソメラーゼII阻害剤;微小管活性化合物;アルキル化化合物;ヒストンデアセチラーゼ阻害剤;細胞分化過程を誘発する化合物;シクロオキシゲナーゼ阻害剤;MMP阻害剤;mTOR阻害剤;抗悪性腫瘍性代謝拮抗薬;プラチン化合物;タンパク質または脂質キナーゼ活性を標的にする/低減する化合物、およびさらには抗血管新生化合物;タンパク質または脂質ホスファターゼの活性を標的にする、低減するまたは阻害する化合物;ゴナドレリンアゴニスト;抗アンドロゲン薬;メチオニンアミノペプチダーゼ阻害剤;マトリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤;ビスホスホネート;生物学的応答調節物質;抗増殖性抗体;ヘパラナーゼ阻害剤;Ras発癌性アイソフォームの阻害剤;テロメラーゼ阻害剤;プロテアソーム阻害剤;血液系腫瘍の処置に使用される化合物;Flt-3の活性を標的にする、低減するまたは阻害する化合物;Hsp90阻害剤、例えば17-AAG(17-アリルアミノゲルダナマイシン、NSC330507)、17-DMAG(17-ジメチルアミノエチルアミノ-17-デメトキシ-ゲルダナマイシン、NSC707545)、IPI-504、Conforma Therapeutics製のCNF1010、CNF2024、CNF1010;テモゾロミド(Temodal(登録商標));キネシンスピンドルタンパク質阻害剤、例えばGlaxoSmithKline製のSB715992もしくはSB743921、またはCombinatoRx製のペンタミジン/クロルプロマジン;MEK阻害剤、例えばArray BioPharma製のARRY142886、AstraZeneca製のAZd244、Pfizer製のPD181461およびロイコボリンが含まれる。
「チェックポイント阻害剤」という用語は、本明細書で使用される場合、がん細胞が患者の免疫系を回避するのを予防するのに有用な薬剤に関する。抗腫瘍免疫破壊の主な機序の1つは、「T細胞の疲弊」として公知であり、これは、阻害性受容体の上方調節をもたらしている抗原に長期間曝露されたことから生じる。これらの阻害性受容体は、制御の効かない免疫反応を予防するために、免疫チェックポイントとして働く。
PD-1および共阻害性受容体、例えば細胞傷害性T-リンパ球抗原4(CTLA-4、BおよびTリンパ球アテニュエーター(BTLA;CD272)、T細胞免疫グロブリンおよびムチンドメイン-3(Tim-3)、リンパ球活性化遺伝子-3(Lag-3;CD223)などは、しばしばチェックポイント調節因子と呼ばれる。それらは、細胞周期進行および他の細胞内シグナル伝達プロセスが進行するべきかどうかを細胞外情報が指示することを可能にする、分子「ゲートキーパー」として作用する。
一態様では、チェックポイント阻害剤は、生物学的治療薬または小分子である。別の態様では、チェックポイント阻害剤は、モノクローナル抗体、ヒト化抗体、完全ヒト抗体、融合タンパク質またはその組合せである。さらなる態様では、チェックポイント阻害剤は、CTLA-4、PDL1、PDL2、PD1、B7-H3、B7-H4、BTLA、HVEM、TIM3、GAL9、LAG3、VISTA、KIR、2B4、CD160、CGEN-15049、CHK1、CHK2、A2aR、B-7ファミリーリガンドまたはその組合せから選択されるチェックポイントタンパク質を阻害する。さらなる態様では、チェックポイント阻害剤は、CTLA-4、PDL1、PDL2、PD1、B7-H3、B7-H4、BTLA、HVEM、TIM3、GAL9、LAG3、VISTA、KIR、2B4、CD160、CGEN-15049、CHK1、CHK2、A2aR、B-7ファミリーリガンドまたはその組合せから選択されるチェックポイントタンパク質のリガンドと相互作用する。一態様では、チェックポイント阻害剤は、免疫刺激剤、T細胞増殖因子、インターロイキン、抗体、ワクチンまたはその組合せである。さらなる態様では、インターロイキンは、IL-7またはIL-15である。特定の態様では、インターロイキンは、グリコシル化IL-7である。さらなる態様では、ワクチンは、樹状細胞(DC)ワクチンである。
チェックポイント阻害剤には、免疫系の阻害経路を統計的に有意な方式で遮断または阻害する任意の薬剤が含まれる。このような阻害剤は、小分子阻害剤を含むことができ、あるいは免疫チェックポイント受容体に結合し、それを遮断もしくは阻害する抗体もしくはその抗原結合断片、または免疫チェックポイント受容体リガンドに結合し、それを遮断もしくは阻害する抗体を含むことができる。遮断または阻害のために標的とされ得る例示的なチェックポイント分子には、それに限定されるものではないが、CTLA-4、PDL1、PDL2、PD1、B7-H3、B7-H4、BTLA、HVEM、GAL9、LAG3、TIM3、VISTA、KIR、2B4(CD2ファミリーの分子に属し、すべてのNK、γδ、およびメモリーCD8(αβ)T細胞上に発現する)、CD160(BY55とも呼ばれる)、CGEN-15049、CHK1およびCHK2キナーゼ、A2aR、ならびに様々なB-7ファミリーリガンドが含まれる。B7ファミリーリガンドには、それに限定されるものではないが、B7-1、B7-2、B7-DC、B7-H1、B7-H2、B7-H3、B7-H4、B7-H5、B7-H6およびB7-H7が含まれる。チェックポイント阻害剤には、CTLA-4、PDL1、PDL2、PD1、BTLA、HVEM、TIM3、GAL9、LAG3、VISTA、KIR、2B4、CD160およびCGEN-15049のうちの1つまたはそれより多くに結合し、その活性を遮断または阻害する、抗体もしくはその抗原結合断片、他の結合タンパク質、生物学的治療薬、または小分子が含まれる。例示的な免疫チェックポイント阻害剤には、トレメリムマブ(CTLA-4遮断抗体)、抗OX40、PD-L1モノクローナル抗体(抗B7-H1;MEDI4736)、MK-3475(PD-1遮断薬)、ニボルマブ(抗PD1抗体)、CT-011(抗PD1抗体)、BY55モノクローナル抗体、AMP224(抗PDL1抗体)、BMS-936559(抗PDL1抗体)、MPLDL3280A(抗PDL1抗体)、MSB0010718C(抗PDL1抗体)、およびイピリムマブ(抗CTLA-4チェックポイント阻害剤)が含まれる。チェックポイントタンパク質リガンドには、それに限定されるものではないが、PD-L1、PD-L2、B7-H3、B7-H4、CD28、CD86およびTIM-3が含まれる。
ある特定の実施形態では、免疫チェックポイント阻害剤は、PD-1アンタゴニスト、PD-L1アンタゴニスト、およびCTLA-4アンタゴニストから選択される。一部の実施形態では、チェックポイント阻害剤は、ニボルマブ(Opdivo(登録商標))、イピリムマブ(Yervoy(登録商標))、およびペンブロリズマブ(Keytruda(登録商標))からなる群から選択される。
一部の実施形態では、チェックポイント阻害剤は、ランブロリズマブ(MK-3475)、ニボルマブ(BMS-936558)、ピディリズマブ(CT-011)、AMP-224、MDX-1105、MEDI4736、MPDL3280A、BMS-936559、イピリムマブ、リリルマブ(lirlumab)、IPH2101、ペンブロリズマブ(Keytruda(登録商標))、およびトレメリムマブからなる群から選択される。
「アロマターゼ阻害剤」という用語は、本明細書で使用される場合、エストロゲン産生、例えば基質であるアンドロステンジオンおよびテストステロンの、それぞれエストロンおよびエストラジオールへの変換を阻害する化合物に関する。この用語には、それに限定されるものではないが、ステロイド、特にアタメスタン、エキセメスタンおよびフォルメスタン、ならびに特に非ステロイド、特にアミノグルテチミド、ログレチミド、ピリドグルテチミド、トリロスタン、テストラクトン、ケトコナゾール(ketokonazole)、ボロゾール、ファドロゾール、アナストロゾールおよびレトロゾールが含まれる。エキセメスタンは、商標名Aromasin(商標)で販売されている。フォルメスタンは、商標名Lentaron(商標)で販売されている。ファドロゾールは、商標名Afema(商標)で販売されている。アナストロゾールは、商標名Arimidex(商標)で販売されている。レトロゾールは、商標名Femara(商標)またはFemar(商標)で販売されている。アミノグルテチミドは、商標名Orimeten(商標)で販売されている。アロマターゼ阻害剤である化学療法剤を含む本発明の組合せは、ホルモン受容体陽性腫瘍、例えば乳房腫瘍の処置に、特に有用である。
「抗エストロゲン」という用語は、本明細書で使用される場合、エストロゲン受容体レベルでエストロゲンの効果に拮抗する化合物に関する。この用語には、それに限定されるものではないが、タモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェンおよびラロキシフェン塩酸塩が含まれる。タモキシフェンは、商標名Nolvadex(商標)で販売されている。ラロキシフェン塩酸塩は、商標名Evista(商標)で販売されている。フルベストラントは、商標名Faslodex(商標)で投与することができる。抗エストロゲンである化学療法剤を含む本発明の組合せは、エストロゲン受容体陽性腫瘍、例えば乳房腫瘍の処置に、特に有用である。
「抗アンドロゲン」という用語は、本明細書で使用される場合、アンドロゲンホルモンの生物学的作用を阻害することができる任意の物質に関し、それには、それに限定されるものではないが、ビカルタミド(Casodex(商標))が含まれる。「ゴナドレリンアゴニスト」という用語には、本明細書で使用される場合、それに限定されるものではないが、アバレリックス、ゴセレリンおよび酢酸ゴセレリンが含まれる。ゴセレリンは、商標名Zoladex(商標)で投与することができる。
「トポイソメラーゼI阻害剤」という用語には、本明細書で使用される場合、それに限定されるものではないが、トポテカン、ジャイマテカン、イリノテカン、カンプトテシン(camptothecian)およびそのアナログ、9-ニトロカンプトテシン、ならびに巨大分子であるカンプトテシンコンジュゲートPNU-166148が含まれる。イリノテカンは、例えば販売されている形態で、例えば商標Camptosar(商標)で投与することができる。トポテカンは、商標名Hycamptin(商標)で販売されている。
「トポイソメラーゼII阻害剤」という用語には、本明細書で使用される場合、それに限定されるものではないが、アントラサイクリン、例えばドキソルビシン(リポソーム製剤、例えばCaelyx(商標)を含む)、ダウノルビシン、エピルビシン、イダルビシンおよびネモルビシン、アントラキノンであるミトキサントロンおよびロソキサントロン、ならびにポドフィロトキシン(podophillotoxine)であるエトポシドおよびテニポシドが含まれる。エトポシドは、商標名Etopophos(商標)で販売されている。テニポシドは、商標名VM26-Bristolで販売されている。ドキソルビシンは、商標名Acriblastin(商標)またはAdriamycin(商標)で販売されている。エピルビシンは、商標名Farmorubicin(商標)で販売されている。イダルビシンは、商標名Zavedos(商標)で販売されている。ミトキサントロンは、商標名Novantronで販売されている。
「微小管活性剤」という用語は、それに限定されるものではないが、タキサン、例えばパクリタキセルおよびドセタキセル;ビンカアルカロイド、例えばビンブラスチンまたは硫酸ビンブラスチン、ビンクリスチンまたは硫酸ビンクリスチン、およびビノレルビン;ディスコデルモリド;コルヒチン(cochicine)およびエポチロン、ならびにそれらの誘導体を含めた、微小管安定化化合物、微小管不安定化化合物およびミクロチューブリン(microtublin)重合阻害剤に関する。パクリタキセルは、商標名Taxol(商標)で販売されている。ドセタキセルは、商標名Taxotere(商標)で販売されている。硫酸ビンブラスチンは、商標名Vinblastin R.P(商標)で販売されている。硫酸ビンクリスチンは、商標名Farmistin(商標)で販売されている。
「アルキル化剤」という用語には、本明細書で使用される場合、それに限定されるものではないが、シクロホスファミド、イホスファミド、メルファランまたはニトロソ尿素(BCNUまたはGliadel)が含まれる。シクロホスファミドは、商標名Cyclostin(商標)で販売されている。イホスファミドは、商標名Holoxan(商標)で販売されている。
「ヒストンデアセチラーゼ阻害剤」または「HDAC阻害剤」という用語は、ヒストンデアセチラーゼを阻害し、抗増殖剤活性を有する化合物に関する。これには、それに限定されるものではないが、スベロイルアニリドヒドロキサム酸(SAHA)が含まれる。
「抗悪性腫瘍性代謝拮抗物質」という用語には、それに限定されるものではないが、5-フルオロウラシルまたは5-FU、カペシタビン、ゲムシタビン、DNA脱メチル化化合物、例えば5-アザシチジンおよびデシタビン、メトトレキセートおよびエダトレキセート、ならびに葉酸アンタゴニスト、例えばペメトレキセドが含まれる。カペシタビンは、商標名Xeloda(商標)で販売されている。ゲムシタビンは、商標名Gemzar(商標)で販売されている。
「プラチン化合物」という用語には、本明細書で使用される場合、それに限定されるものではないが、カルボプラチン、シスプラチン、シスプラチナムおよびオキサリプラチンが含まれる。カルボプラチンは、例えば販売されている形態で、例えば商標Carboplat(商標)で投与することができる。オキサリプラチンは、例えば販売されている形態で、例えば商標Eloxatin(商標)で投与することができる。
「タンパク質もしくは脂質キナーゼ活性またはタンパク質もしくは脂質ホスファターゼ活性を標的とする/低減する化合物、あるいはさらなる抗血管新生化合物」という用語には、本明細書で使用される場合、それに限定されるものではないが、タンパク質チロシンキナーゼおよび/またはセリンおよび/またはスレオニンキナーゼ阻害剤または脂質キナーゼ阻害剤、例えばa)血小板由来増殖因子受容体(PDGFR)の活性を標的とする、低減する、または阻害する化合物、例えばPDGFRの活性を標的とする、低減する、または阻害する化合物、特にPDGF受容体を阻害する化合物、例えばN-フェニル-2-ピリミジン-アミン誘導体、例えばイマチニブ、SU101、SU6668およびGFB-111、b)線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)の活性を標的とする、低減する、または阻害する化合物、c)インスリン様増殖因子受容体I(IGF-IR)の活性を標的とする、低減する、または阻害する化合物、例えばIGF-IRの活性を標的とする、低減する、または阻害する化合物、特にIGF-I受容体のキナーゼ活性を阻害する化合物、またはIGF-I受容体もしくはその増殖因子の細胞外ドメインを標的とする抗体、d)Trk受容体チロシンキナーゼファミリーの活性を標的とする、低減する、もしくは阻害する化合物、またはエフリンB4阻害剤、e)AxI受容体チロシンキナーゼファミリーの活性を標的とする、低減する、または阻害する化合物、f)Ret受容体チロシンキナーゼの活性を標的とする、低減する、または阻害する化合物、g)Kit/SCFR受容体チロシンキナーゼの活性を標的とする、低減する、または阻害する化合物、例えばイマチニブ、h)PDGFRファミリーの一部である、C-kit受容体チロシンキナーゼの活性を標的とする、低減する、または阻害する化合物、例えばc-Kit受容体チロシンキナーゼファミリーの活性を標的とする、低減する、または阻害する化合物、特にc-Kit受容体を阻害する化合物、例えばイマチニブ、i)c-Ablファミリーのメンバー、それらの遺伝子融合産物(例えば、BCR-Ablキナーゼ)および変異体の活性を標的とする、低減する、または阻害する化合物、例えばc-Ablファミリーメンバーおよびそれらの遺伝子融合産物の活性を標的とする、低減する、または阻害する化合物、例えばN-フェニル-2-ピリミジン-アミン誘導体、例えばイマチニブまたはニロチニブ(AMN107)、PD180970、AG957、NSC680410、ParkeDavis製のPD173955、またはダサチニブ(BMS-354825)、j)セリン/スレオニンキナーゼのタンパク質キナーゼC(PKC)およびRafファミリーのメンバー、MEK、SRC、JAK/pan-JAK、FAK、PDK1、PKB/Akt、Ras/MAPK、PI3K、SYK、TYK2、BTKおよびTECファミリーのメンバー、ならびに/またはスタウロスポリン誘導体、例えばミドスタウリンを含むサイクリン依存性キナーゼファミリー(CDK)のメンバーの活性を標的とする、低減する、または阻害する化合物(さらなる化合物の例として、UCN-01、サフィンゴール、BAY43-9006、ブリオスタチン1、ペリホシン、イルモホシン(llmofosine)、RO318220およびRO320432、GO6976、lsis3521、LY333531/LY379196、イソキノリン(isochinoline)化合物、FTI、PD184352またはQAN697(P13K阻害剤)またはAT7519(CDK阻害剤)が挙げられる)、k)タンパク質チロシンキナーゼ阻害剤の活性を標的とする、低減する、または阻害する化合物(例えば、タンパク質チロシンキナーゼ阻害剤の活性を標的とする、低減する、または阻害する化合物には、メシル酸イマチニブ(Gleevec(商標))またはチルホスチン(tyrphostin)、例えばチルホスチンA23/RG-50810、AG99、チルホスチンAG213、チルホスチンAG1748、チルホスチンAG490、チルホスチンB44、チルホスチンB44(+)鏡像異性体、チルホスチンAG555、AG494、チルホスチンAG556、AG957およびアダホスチン(4-{[(2,5-ジヒドロキシフェニル)メチル]アミノ}-安息香酸アダマンチルエステル、NSC680410、アダホスチン)が含まれる)、l)受容体チロシンキナーゼ(ホモ二量体またはヘテロ二量体としてのEGFR、ErbB2、ErbB3、ErbB4)およびそれらの変異体の上皮増殖因子ファミリーの活性を標的とする、低減する、または阻害する化合物(例えば、上皮増殖因子受容体ファミリーの活性を標的とする、低減する、または阻害する化合物は、特にEGF受容体チロシンキナーゼファミリーのメンバー、例えばEGF受容体、ErbB2、ErbB3およびErbB4を阻害し、またはEGFもしくはEGF関連リガンド、CP358774、ZD1839、ZM105180に結合する化合物、タンパク質または抗体、トラスツズマブ(Herceptin(商標))、セツキシマブ(Erbitux(商標))、イレッサ、タルセバ、OSI-774、Cl-1033、EKB-569、GW-2016、E1.1、E2.4、E2.5、E6.2、E6.4、E2.11、E6.3またはE7.6.3、および7H-ピロロ-[2,3-d]ピリミジン誘導体である)、m)c-Met受容体の活性を標的とする、低減する、または阻害する化合物、例えばc-Metの活性を標的とする、低減する、または阻害する化合物、特にc-Met受容体のキナーゼ活性を阻害する化合物、またはc-Metの細胞外ドメインを標的にするもしくはHGFに結合する抗体、n)それに限定されるものではないが、PRT-062070、SB-1578、バリシチニブ、パクリチニブ、モメロチニブ、VX-509、AZD-1480、TG-101348、トファシチニブ、およびルキソリチニブを含む、1つまたはそれより多くのJAKファミリーメンバー(JAK1/JAK2/JAK3/TYK2および/またはpan-JAK)のキナーゼ活性を標的とする、低減する、または阻害する化合物、o)それに限定されるものではないが、ATU-027、SF-1126、DS-7423、PBI-05204、GSK-2126458、ZSTK-474、ブパルリシブ、ピクチリシブ(pictrelisib)、PF-4691502、BYL-719、ダクトリシブ、XL-147、XL-765、およびイデラリシブを含む、PI3キナーゼ(PI3K)を標的とする、そのキナーゼ活性を低減する、または阻害する化合物、ならびにq)それに限定されるものではないが、シクロパミン、ビスモデギブ、イトラコナゾール、エリスモデギブ、およびIPI-926(サリデギブ)を含めた、ヘッジホッグタンパク質(Hh)またはスムーズンド受容体(SMO)経路を標的とする、またはそのシグナル伝達効果を低減するもしくは阻害する化合物が含まれる。
「PI3K阻害剤」という用語には、本明細書で使用される場合、それに限定されるものではないが、PI3Kα、PI3Kγ、PI3Kδ、PI3Kβ、PI3K-C2α、PI3K-C2β、PI3K-C2γ、Vps34、p110-α、p110-β、p110-γ、p110-δ、p85-α、p85-β、p55-γ、p150、p101、およびp87を含めた、ホスファチジルイノシトール-3-キナーゼファミリーにおける1つまたはそれより多くの酵素に対して阻害活性を有する化合物が含まれるが、それらに限定されない。本発明において有用なPI3K阻害剤の例として、それに限定されるものではないが、ATU-027、SF-1126、DS-7423、PBI-05204、GSK-2126458、ZSTK-474、ブパルリシブ、ピクチリシブ、PF-4691502、BYL-719、ダクトリシブ、XL-147、XL-765、およびイデラリシブが挙げられる。
「Bcl-2阻害剤」という用語には、本明細書で使用される場合、それに限定されるものではないが、ABT-199、ABT-731、ABT-737、アポゴシポール、Ascentaのpan-Bcl-2阻害剤、クルクミン(およびそのアナログ)、二重Bcl-2/Bcl-xL阻害剤(Infinity Pharmaceuticals/Novartis Pharmaceuticals)、ゲナセンス(G3139)、HA14-1(およびそのアナログ;WO2008118802を参照されたい)、ナビトクラックス(およびそのアナログ、US7390799を参照されたい)、NH-1(Shenayng Pharmaceutical University)、オバトクラックス(およびそのアナログ、WO2004106328を参照されたい)、S-001(Gloria Pharmaceuticals)、TWシリーズの化合物(ミシガン大学)、およびベネトクラクスを含めた、B細胞リンパ腫2タンパク質(Bcl-2)に対して阻害活性を有する化合物が含まれるが、それらに限定されない。一部の実施形態では、Bcl-2阻害剤は、小分子治療薬である。一部の実施形態では、Bcl-2阻害剤は、ペプチド模倣薬である。
「BTK阻害剤」という用語には、本明細書で使用される場合、それに限定されるものではないが、AVL-292およびイブルチニブを含めた、ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)に対して阻害活性を有する化合物が含まれるが、それらに限定されない。
「SYK阻害剤」という用語には、本明細書で使用される場合、それに限定されるものではないが、PRT-062070、R-343、R-333、Excellair、PRT-062607、およびフォスタマチニブを含めた、脾臓チロシンキナーゼ(SYK)に対して阻害活性を有する化合物が含まれるが、それらに限定されない。
BTK阻害性化合物のさらなる例、および本発明の化合物と組み合わせてこのような化合物によって処置可能な状態は、WO2008039218およびWO2011090760に見出すことができ、それら全体は参照により本明細書に組み込まれる。
SYK阻害性化合物のさらなる例、および本発明の化合物と組み合わせてこのような化合物によって処置可能な状態は、WO2003063794、WO2005007623、およびWO2006078846に見出すことができ、それら全体は参照により本明細書に組み込まれる。
PI3K阻害性化合物のさらなる例、および本発明の化合物と組み合わせてこのような化合物によって処置可能な状態は、WO2004019973、WO2004089925、WO2007016176、US8138347、WO2002088112、WO2007084786、WO2007129161、WO2006122806、WO2005113554、およびWO2007044729に見出すことができ、それら全体は参照により本明細書に組み込まれる。
JAK阻害性化合物のさらなる例、および本発明の化合物と組み合わせてこのような化合物によって処置可能な状態は、WO2009114512、WO2008109943、WO2007053452、WO2000142246、およびWO2007070514に見出すことができ、それら全体は参照により本明細書に組み込まれる。
さらなる抗血管新生化合物には、例えばタンパク質または脂質キナーゼ阻害に無関係な、それらの活性に対して別の機序を有する化合物、例えばサリドマイド(Thalomid(商標))およびTNP-470が含まれる。
本発明の化合物と組み合わせて使用するのに有用なプロテアソーム阻害剤の例として、それに限定されるものではないが、ボルテゾミブ、ジスルフィラム、エピガロカテキン-3-ガレート(EGCG)、サリノスポラミドA、カルフィルゾミブ、ONX-0912、CEP-18770、およびMLN9708が挙げられる。
タンパク質または脂質ホスファターゼの活性を標的とする、低減する、または阻害する化合物は、例えば、ホスファターゼ1、ホスファターゼ2A、またはCDC25の阻害剤、例えばオカダ酸またはその誘導体である。
細胞分化プロセスを誘発する化合物には、それに限定されるものではないが、レチノイン酸、α-、γ-もしくはδ-トコフェロール、またはα-、γ-もしくはδ-トコトリエノールが含まれる。
シクロオキシゲナーゼ阻害剤という用語には、本明細書で使用される場合、それに限定されるものではないが、Cox-2阻害剤、5-アルキル置換2-アリールアミノフェニル酢酸および誘導体、例えばセレコキシブ(Celebrex(商標))、ロフェコキシブ(Vioxx(商標))、エトリコキシブ、バルデコキシブまたは5-アルキル-2-アリールアミノフェニル酢酸、例えば5-メチル-2-(2’-クロロ-6’-フルオロアニリノ)フェニル酢酸、ルミラコキシブが含まれる。
「ビスホスホネート」という用語には、本明細書で使用される場合、それに限定されるものではないが、エチドロン酸(etridonic)、クロドロン酸、チルドロン酸、パミドロン酸、アレンドロン酸、イバンドロン酸、リセドロン酸およびゾレドロン酸が含まれる。エチドロン酸は、商標名Didronel(商標)で販売されている。クロドロン酸は、商標名Bonefos(商標)で販売されている。チルドロン酸は、商標名Skelid(商標)で販売されている。パミドロン酸は、商標名Aredia(商標)で販売されている。アレンドロン酸は、商標名Fosamax(商標)で販売されている。イバンドロン酸は、商標名Bondranat(商標)で販売されている。リセドロン酸は、商標名Actonel(商標)で販売されている。ゾレドロン酸は、商標名Zometa(商標)で販売されている。「mTOR阻害剤」という用語は、ラパマイシンの哺乳動物標的(mTOR)を阻害し、抗増殖剤活性を有する化合物、例えばシロリムス(Rapamune(登録商標))、エベロリムス(Certican(商標))、CCI-779およびABT578に関する。
「ヘパラナーゼ阻害剤」という用語は、本明細書で使用される場合、ヘパリン硫酸分解を標的とする、低減する、または阻害する化合物を指す。この用語には、それに限定されるものではないが、PI-88が含まれる。「生物学的応答修飾物質」という用語は、本明細書で使用される場合、リンホカインまたはインターフェロンを指す。
H-Ras、K-Ras、またはN-Rasなどの「Ras発癌アイソフォームの阻害剤」という用語は、本明細書で使用される場合、Rasの発癌活性を標的とする、低減する、または阻害する化合物、例えば「ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤」、例えばL-744832、DK8G557またはR115777(Zarnestra(商標))を指す。「テロメラーゼ阻害剤」という用語は、本明細書で使用される場合、テロメラーゼの活性を標的とする、低減する、または阻害する化合物を指す。テロメラーゼの活性を標的とする、低減する、または阻害する化合物は、特にテロメラーゼ受容体を阻害する化合物、例えばテロメスタチンである。
「メチオニンアミノペプチダーゼ阻害剤」という用語は、本明細書で使用される場合、メチオニンアミノペプチダーゼの活性を標的とする、低減する、または阻害する化合物を指す。メチオニンアミノペプチダーゼの活性を標的とする、低減する、または阻害する化合物には、それに限定されるものではないが、ベンガミドまたはその誘導体が含まれる。
「プロテアソーム阻害剤」という用語は、本明細書で使用される場合、プロテアソームの活性を標的とする、低減する、または阻害する化合物を指す。プロテアソームの活性を標的とする、低減する、または阻害する化合物には、それに限定されるものではないが、ボルテゾミブ(Velcade(商標))およびMLN341が含まれる。
「マトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤」という用語または(「MMP」阻害剤)には、本明細書で使用される場合、それに限定されるものではないが、コラーゲンペプチド模倣および非ペプチド模倣阻害剤、テトラサイクリン誘導体、例えばヒドロキサメートペプチド模倣阻害剤であるバチマスタットおよびその経口的に生体利用可能なアナログであるマリマスタット(BB-2516)、プリノマスタット(AG3340)、メタスタット(metastat)(NSC683551)、BMS-279251、BAY12-9566、TAA211、MMI270BまたはAAJ996が含まれる。
「血液系腫瘍の処置において使用される化合物」という用語には、本明細書で使用される場合、それに限定されるものではないが、FMS様チロシンキナーゼ受容体(Flt-3R)の活性を標的とする、低減する、または阻害する化合物であるFMS様チロシンキナーゼ阻害剤;インターフェロン、1-β-D-アラビノフラノシルシトシン(1-β-D-arabinofuransylcytosine)(ara-c)およびブスルファン(bisulfan);ならびに未分化リンパ腫キナーゼを標的とする、低減する、または阻害する化合物であるALK阻害剤が含まれる。
FMS様チロシンキナーゼ受容体(Flt-3R)の活性を標的とする、低減する、または阻害する化合物は、特に、Flt-3R受容体キナーゼファミリーのメンバーを阻害する化合物、タンパク質または抗体、例えばPKC412、ミドスタウリン、スタウロスポリン誘導体、SU11248およびMLN518である。
「HSP90阻害剤」という用語には、本明細書で使用される場合、それに限定されるものではないが、HSP90の内因性ATPase活性を標的とする、低減する、または阻害する化合物;ユビキチンプロテオソーム経路を介してHSP90クライアントタンパク質を分解する、標的とする、低減するまたは阻害する化合物が含まれる。HSP90の内因性ATPase活性を標的とする、低減する、または阻害する化合物は、特にHSP90のATPase活性を阻害する化合物、タンパク質または抗体、例えばゲルダナマイシン誘導体である17-アリルアミノ,17-デメトキシゲルダナマイシン(17AAG);他のゲルダナマイシン関連化合物;ラディシコールおよびHDAC阻害剤である。
「抗増殖剤抗体」という用語には、本明細書で使用される場合、それに限定されるものではないが、トラスツズマブ(Herceptin(商標))、トラスツズマブ-DM1、アービタックス、ベバシズマブ(Avastin(商標))、リツキシマブ(Rituxan(登録商標))、PRO64553(抗CD40)および2C4抗体が含まれる。抗体とは、所望の生物活性を示す限り、無傷モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、少なくとも2つの無傷抗体から形成された多重特異的抗体、および抗体断片を意味する。
急性骨髄性白血病(AML)の処置では、本発明の化合物は、標準白血病治療と組み合わせて、特にAMLの処置のために使用される治療と組み合わせて使用することができる。特に、本発明の化合物は、例えば、ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤、ならびに/またはAMLの処置に有用な他の薬物、例えばダウノルビシン、アドリアマイシン、Ara-C、VP-16、テニポシド、ミトキサントロン、イダルビシン、カルボプラチナムおよびPKC412と組み合わせて投与することができる。
他の抗白血病性化合物には、例えば、ピリミジンアナログであるAra-Cが含まれ、これは、デオキシシチジンの2’-アルファ-ヒドロキシリボース(アラビノシド)誘導体である。また、ヒポキサンチンのプリンアナログ、6-メルカプトプリン(6-MP)およびリン酸フルダラビンが含まれる。ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤の活性を標的とする、低減する、または阻害する化合物、例えば酪酸ナトリウム塩およびスベロイルアニリドヒドロキサム酸(SAHA)は、ヒストンデアセチラーゼとして公知の酵素の活性を阻害する。具体的なHDAC阻害剤には、MS275、SAHA、FK228(以前はFR901228)、トリコスタチンA、ならびにそれに限定されるものではないが、N-ヒドロキシ-3-[4-[[[2-(2-メチル-1H-インドール-3-イル)-エチル]-アミノ]メチル]フェニル]-2E-2-プロペンアミドまたはその薬学的に許容される塩、およびN-ヒドロキシ-3-[4-[(2-ヒドロキシエチル){2-(1H-インドール-3-イル)エチル]-アミノ]メチル]フェニル]-2E-2-プロペンアミドまたはその薬学的に許容される塩、特に乳酸塩を含む、US6,552,065に開示されている化合物が含まれる。ソマトスタチン受容体アンタゴニストは、本明細書で使用される場合、ソマトスタチン受容体を標的とする、処理する、または阻害する化合物、例えばオクトレオチドおよびSOM230を指す。腫瘍細胞に損傷を与える手法は、電離放射線などの手法を指す。先および以下に言及される「電離放射線」という用語は、電磁波(例えば、X線およびガンマ線)または粒子(例えば、アルファおよびベータ粒子)のいずれかとして発生する電離放射線を意味する。電離放射線は、それに限定されるものではないが放射線治療において提供され、当技術分野で公知である。Hellman, Principles of Radiation Therapy, Cancer, in Principles and Practice of Oncology, Devita et al., Eds., 4th Edition, Vol. 1 , pp. 248-275 (1993)を参照されたい。
また、EDG結合剤およびリボヌクレオチドレダクターゼ阻害剤も含まれる。「EDG結合剤」という用語は、本明細書で使用される場合、リンパ球再循環をモジュレートする、あるクラスの免疫抑制剤、例えばFTY720を指す。「リボヌクレオチドレダクターゼ阻害剤」という用語は、それに限定されるものではないが、フルダラビンおよび/またはシトシンアラビノシド(ara-C)、6-チオグアニン、5-フルオロウラシル、クラドリビン、6-メルカプトプリン(特にALLに対してara-Cと組み合わせて)および/またはペントスタチンを含む、ピリミジンまたはプリンヌクレオシドアナログを指す。リボヌクレオチドレダクターゼ阻害剤は、特にヒドロキシ尿素または2-ヒドロキシ-1H-イソインドール-1,3-ジオン誘導体である。
また、特にVEGFの化合物、タンパク質もしくはモノクローナル抗体、例えば1-(4-クロロアニリノ)-4-(4-ピリジルメチル)フタラジンもしくはその薬学的に許容される塩、1-(4-クロロアニリノ)-4-(4-ピリジルメチル)フタラジンスクシネート;Angiostatin(商標);Endostatin(商標);アントラニル酸アミド;ZD4190;Zd474;SU5416;SU6668;ベバシズマブ;または抗VEGF抗体もしくは抗VEGF受容体抗体、例えばrhuMAbおよびRHUFab、VEGFアプタマー、例えばMacugon;FLT-4阻害剤、FLT-3阻害剤、VEGFR-2IgGI抗体、Angiozyme(RPI4610)およびベバシズマブ(Avastin(商標))が含まれる。
光線力学的治療は、本明細書で使用される場合、がんを処置または予防するために光感作性化合物として公知のある特定の化学物質を使用する治療を指す。光線力学的治療の例として、Visudyne(商標)およびポルフィマーナトリウムなどの化合物を用いる処置が挙げられる。
血管新生抑制ステロイドは、本明細書で使用される場合、血管新生を遮断または阻害する化合物、例えば、アネコルタブ、トリアムシノロン、ヒドロコルチゾン、11-α-エピヒドロコチゾール(11-α-epihydrocotisol)、コルテキソロン、17α-ヒドロキシプロゲステロン、コルチコステロン、デスオキシコルチコステロン、テストステロン、エストロンおよびデキサメタゾンなどを指す。
コルチコステロイドを含有するインプラントは、フルオシノロンおよびデキサメタゾンなどの化合物を指す。
他の化学療法用化合物には、それに限定されるものではないが、植物性アルカロイド、ホルモン化合物およびアンタゴニスト;生物学的応答改変物質、好ましくはリンホカインまたはインターフェロン;アンチセンスオリゴヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチド誘導体;shRNAまたはsiRNA;あるいは種々の化合物、または他のもしくは未知の作用機序を有する化合物が含まれる。
コード番号、一般名または商標名によって同定された活性化合物の構造は、標準概論「メルクインデックス」の実際版から、またはデータベース、例えば国際特許文書(例えば、IMS World刊行物)から得ることができる。
本発明の化合物は、公知の治療プロセス、例えばホルモンまたは放射線の投与と組み合わせて使用することもできる。ある特定の実施形態では、提供される化合物は、特に放射線療法に対して低い感度を示す腫瘍を処置するために、放射線増感剤として使用される。
本発明の化合物は、単独で、または1つもしくはそれより多くの他の治療用化合物と組み合わせて投与することができ、可能な併用療法は固定の組合せの形態をとり、あるいは本発明の化合物および1つまたはそれより多くの他の治療用化合物の投与は、時間差を設けてもしくは互いに独立に与えられるか、または固定の組合せおよび1つもしくはそれより多くの他の治療用化合物の併用投与となる。本発明の化合物は、それ以外に、またはさらに、特に化学療法、放射線療法、免疫療法、光線療法、外科的介入、またはこれらの組合せと組み合わせて腫瘍治療のために投与することができる。長期治療は、上述の通り、他の処置戦略の文脈でアジュバント治療と同様に可能である。他の可能な処置は、例えばリスクのある患者において、腫瘍退縮の後または化学的予防治療の後でも、患者の状態を維持するための治療である。
それらの追加の薬剤は、多回投薬量レジメンの一部として、本発明の化合物を含有する組成物とは別個に投与することができる。あるいは、それらの薬剤は、単一組成物中の本発明の化合物と一緒に混合された単一剤形の一部であってもよい。2つの活性剤が、多回投薬量レジメンの一部として投与される場合、それらの活性剤は、同時、逐次的、または互いにある期間内に、普通は互いに5時間以内に提供され得る。
本明細書で使用される場合、「組合せ」、「組み合わされた」という用語および関連用語は、本発明による治療剤の同時または逐次的投与を指す。例えば本発明の化合物は、別の治療剤と、別個の単位剤形で同時もしくは逐次的に投与することができ、または単一の単位剤形で一緒に投与することができる。したがって、本発明は、本発明の化合物、追加の治療剤、および薬学的に許容される担体、アジュバントまたはビヒクルを含む単一の単位剤形を提供する。
単一剤形を生成するために担体材料と合わせることができる、本発明の化合物および追加の治療剤の両方の量(前述の通り追加の治療剤を含む組成物における)は、処置される宿主および特定の投与方法に応じて変わる。一部の実施形態では、本発明の組成物は、0.01~100mg/kg体重/日の間の投薬量の本発明の化合物を投与できるように製剤化されるべきである。
追加の治療剤を含む組成物において、その追加の治療剤および本発明の化合物は、相乗的に作用することができる。したがって、このような組成物における追加の治療剤の量は、その治療剤だけを利用する単剤療法に必要とされる量未満となる。このような組成物において、0.01~1,000μg/kg体重/日の投薬量の追加の治療剤を投与することができる。
本発明の組成物中に存在する追加の治療剤の量は、その治療剤を唯一の活性剤として含む組成物で普通は投与され得る量以下となる。一部の実施形態では、本開示の組成物中の追加の治療剤の量は、その薬剤を唯一の治療活性剤として含む組成物中に普通は存在する量の約50%~100%の範囲となる。
本発明の化合物またはその医薬組成物は、埋込式の医療デバイス、例えばプロテーゼ、人工弁、血管移植片、ステントおよびカテーテルをコーティングするための組成物に組み込むこともできる。例えば、血管ステントは、再狭窄(傷害後の血管壁の再狭窄化)を克服するために使用されてきた。しかし、ステントまたは他の埋込式デバイスを使用する患者は、血栓形成または血小板活性化のリスクがある。これらの望ましくない効果は、キナーゼ阻害剤を含む薬学的に許容される組成物で、デバイスを予めコーティングすることによって予防または軽減することができる。本発明の化合物でコーティングされた埋込式デバイスは、本発明の別の実施形態である。
例証
一般合成法
以下の実施例は、本発明を例示することを企図され、本発明を制限するものとして解釈されるべきではない。別段記述されない限り、下記の実施例の化合物の1つまたはそれより多くの互変異性体は、インサイチュで調製および/または単離され得る。下記の実施例の化合物のすべての互変異性体が、開示されるとみなされるべきである。温度は、摂氏度で示されている。別段言及されない場合、すべての蒸発は、減圧下で、好ましくは約15mmHg~100mmHg(=20~133mbar)の間で実施される。最終生成物、中間体および出発材料の構造は、標準分析方法、例えば微量分析および分光学的特徴付け、例えばMS、IR、NMRによって確認される。使用される略語は、当技術分野において従来のものである。
本発明の化合物を合成するために利用されるすべての出発材料、構成要素、試薬、酸、塩基、脱水剤、溶媒、および触媒は、商業的に入手可能であるか、または当業者に公知の有機合成法によって生成することができる(Houben-Weyl 4th Ed. 1952, Methods of Organic Synthesis, Thieme, Volume 21)。さらに、本発明の化合物は、以下の実施例に示される通り、当業者に公知の有機合成法によって生成することができる。
以下の実施例に図示される通り、ある特定の例示的な実施形態では、化合物を以下の一般手順に従って調製する。一般法により、本発明のある特定の化合物の合成を図示しているが、以下の一般法および当業者に公知の他の方法は、本明細書に記載される通り、すべての化合物、ならびにこれらの化合物のそれぞれのサブクラスおよび種に適用され得ることを理解されよう。
略語
equivまたはeq:モル当量
o/n:一晩
rt:室温
UV:紫外
HPLC:高圧液体クロマトグラフィー
Rt:保持時間
LCMSまたはLC-MS:液体クロマトグラフィー-質量分析
NMR:核磁気共鳴
CC:カラムクロマトグラフィー
TLC:薄層クロマトグラフィー
sat:飽和
aq:水溶液
Ac:アセチル
DCM:ジクロロメタン
DCE:ジクロロエタン
DEA:ジエチルアミン
DMF:ジメチルホルムアミド
DMSO:ジメチルスルホキシド
ACNまたはMeCN:アセトニトリル
DIPEA:ジイソプロピルエチルアミン
EAまたはEtOAc:酢酸エチル
BINAP:(±)-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフタレン
TEA:トリエチルアミン
THF:テトラヒドロフラン
TBS:tert-ブチルジメチルシリル
KHMDS:カリウムヘキサメチルジシリルアジド
Tf:トリフルオロメタンスルホネート
Ms:メタンスルホニル
NBS:N-ブロモスクシンイミド
PE:石油エーテル
TFA:トリフルオロ酢酸
MMPP:モノペルオキシフタル酸マグネシウム
HATU:1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート
NCS:N-クロロスクシンイミド
Cy:シクロヘキシル
Tol:トルエン
DMP:デス-マーチンペルヨージナン
IBX:2-ヨードキシ安息香酸
PMB:p-メトキシベンジル
SEM:[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル
XPhosまたはX-Phos:2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピルビフェニル
一般情報:すべての蒸発を、ロータリーエバポレーターを用いて真空中で行った。分析試料は、rtにおいて真空(1~5mmHg)中で乾燥させた。薄層クロマトグラフィー(TLC)は、シリカゲルプレート上で実施し、スポットを、UV光(214nmおよび254nm)によって視覚化した。カラムおよびフラッシュクロマトグラフィーによる精製は、シリカゲル(200~300メッシュ)を使用して行った。溶媒系は、混合物として体積により報告する。すべてのH NMRスペクトルを、Bruker 400(400MHz)分光計で記録した。H化学シフトは、内部標準として重水素化溶媒を用いて、δ値で百万分率(ppm)により報告する。データは、以下の通り報告する:化学シフト、多重度(s=一重線、d=二重線、t=三重線、q=四重線、br=ブロード、m=多重線)、カップリング定数(Hz)、積分値(すなわち、プロトン数)。LCMSスペクトルは、Agilent 1200シリーズ6110または6120質量分析計で、エレクトロスプレーイオン化を用いて得、別段示される場合を除いて、一般的なLCMS条件は以下の通りであった。Waters X Bridge C18カラム(50mm×4.6mm×3.5μm)、流速:2.0mL/分;カラム温度:40℃。
一般手順A(Wolff-Kishner還元):ジエチレングリコール中、2,6-ジアリールピペリジン-4-オン(濃度0.1~1M)、KOH(20当量)およびN・HO(40当量)の混合物を、80℃で約2時間撹拌し、次に反応が完了するまで約150~200℃で撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を水で希釈し、DCMまたは別の適切な溶媒で抽出した。有機層を水およびブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、所望の2,6-ジアリールピペリジンを得た。
一般手順B(2,6-ジアリールピペリジンのN-アルキル化):DMFまたはMeCN中、2,6-ジアリールピペリジン(濃度0.1~1M)の溶液に、対応するハライドまたはメシレート(2当量)およびKCO(2当量)をAr雰囲気下で添加した。混合物を80℃で一晩撹拌し、次に、それをHOで希釈し、DCMで抽出した。合わせた有機層を、水で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、所望のN-アルキル化標的を得た。
一般手順C(アルコールと塩化メタンスルホニルの反応):DCM中、アルコール(濃度0.1~1M)およびEtN(約2.5当量)の溶液に、MsCl(1.2~1.4当量)を-70℃で滴下添加し、反応混合物を、室温で30分間撹拌し、次に、得られた混合物をNaHCO(水溶液)でクエンチし、DCMで抽出した。合わせた有機層を、水およびブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過した。濾液を真空中で濃縮して、対応するメシレートを得た。
一般手順D(メシレートまたはハライドと2,6-ジアリールピペリジンの反応):DMFまたはMeCN中、2,6-ジアリールピペリジン(濃度0.1~1M)、対応するメシレートまたはハライド(約2~3当量)、KI(0.2~0.3当量)、DIPEA(2~3当量)の混合物を、60~80℃で一晩撹拌し、濾過した。濾液を、分取HPLCによって精製して、アルキル化2,6-ジアリールピペリジンを得た。
一般手順E(アリールアルデヒドをアセトンと反応させて4-(ヘテロアリールまたはアリール)ブタ-3-エン-2-オンを得る:トルエン/EtOH/HO(5:2:1)中、対応するアリールアルデヒド(濃度0.1~1M)、アセトン(20当量)およびKCO(1.5~2当量)の混合物を、80℃で約13時間撹拌し、室温に冷却した。EAで希釈した後、反応混合物を、塩基性シリカゲルカラムを介して濾過し、DCM/MeOH(100/1)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮して、4-(ヘテロアリールまたはアリール)ブタ-3-エン-2-オンを得、それを、さらなる精製なしに次のステップで使用した。
一般手順F(アリールアルデヒドをアセトンと反応させて4-(ヘテロアリールまたはアリール)ブタ-3-エン-2-オンを得る):アセトン中、アリールアルデヒド(濃度0.1~1M)の混合物に、HO中、NaOH(約8M、1.5当量)の溶液を0℃で添加した。混合物を、0℃で1時間撹拌した。次に、それを室温に温め、さらに2時間撹拌した。溶液を、35%HCl水溶液でpH8に調整し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、4-(ヘテロアリールまたはアリール)ブタ-3-エン-2-オンを得た。
一般手順G(アリールブロミドとアルキルアミンのBuchwaldカップリング):トルエン中、アリールブロミド(濃度0.1~1M)、アルキルアミン(2当量、0.2~2M)、Pd(OAc)(0.1~0.15当量)、BINAP(0.2~0.3当量)、およびCsCO(2~4当量)の混合物を、75~120℃で一晩撹拌した。完了した後、反応混合物を真空中で濃縮し、カラムクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物を得た。
一般手順H(アリールブロミドとアリールボロン酸の鈴木カップリング):1,4-ジオキサン中、アリールブロミド(濃度0.1~1M)、アリールボロン酸(1.1~1.5当量)、PdCl(dppf)(0.05~0.08当量)、およびNaCO水溶液(1M、2.5当量)を、マイクロ波照射下で80~100℃において10分間撹拌した。反応が完了した後、混合物を水で希釈し、水層をDCMで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過した。濾液を真空中で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムによって精製した。
一般手順I(第二級アミンから第三級アミンへの還元的アミノ化):DCM中、第二級アミン(濃度0.1~1M)、対応するアルデヒドまたはケトン(1~2当量)およびNaBH(OAc)(3~6当量)の混合物に、数滴の酢酸を添加し、次に、混合物を室温で2~18時間撹拌した。混合物を、飽和NaHCO水溶液でpH=8~9に中和し、DCMで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、所望の第三級アミンを得た。
一般手順J(N-Bocで保護されたアミンのBoc切断):DCM中、N-Boc保護されたアミン(濃度0.1~1M)の溶液に、TFA(DCMの体積の1/15)を室温で添加した。反応混合物を2時間撹拌し、次に濃縮し、飽和NaHCO水溶液を添加し、混合物をDCMで抽出した。合わせた有機層を、NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、所望の生成物としての遊離アミンを得た。
(実施例1)
I-9の合成
I-9のための合成スキーム
Figure 2022538138000042
1-0の合成
Figure 2022538138000043
トルエン-EtOH-HO(150mL+60mL+30mL)の溶媒中、3-メチルピコリンアルデヒド(1-a;10.0g、82.55mmol)、アセトン(60mL)およびKCO(17.11g、123.83mmol)の混合物を、70℃で16時間撹拌した。rtに冷却した後、溶媒を真空中で蒸発させた。得られた残留物を、DCMとHOに分けた。水相を、DCMでさらに2回抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、次に濾過した。濾液を真空中で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、1-0(9.20g、69.1%)を淡緑色の固体として得た。LCMS(Agilent LCMS 1200-6120、カラム:Waters X-Bridge C18(50mm×4.6mm×3.5μm);カラム温度:40℃;流速:2.0mL/分;移動相:1.6分で90%[(合計10mMのAcONH)水/CHCN=900/100(v/v)]および10%[(合計10mMのAcONH)水/CHCN=100/900(v/v)]から10%[(合計10mMのAcONH)水/CHCN=900/100(v/v)]および90%[(合計10mMのAcONH)水/CHCN=100/900(v/v)]まで、次にこの条件下で2.4分間、最後に0.1分で90%[(合計10mMのAcONH)水/CHCN=900/100(v/v)]および10%[(合計10mMのAcONH)水/CHCN=100/900(v/v)]に変更し、この条件下で0.7分間とした)。純度:92.77%。Rt=1.01分;MS算出値:161.1;MS実測値:162.1[M+H]
1-1の合成
Figure 2022538138000044
MeOH(50.0mL)中、1-0(1.10g、6.82mmol)、L-プロリン(314.3mg、2.73mmol)および3-ブロモピコリンアルデヒド(1.40g、7.51mmol)の溶液に、メタンアミン水溶液(2mL、40%)を添加した。溶液を、室温で一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、カラムクロマトグラフィーによって精製して、trans-1-1(200.00mg、収率8.1%)およびcis-1-1(700.00mg、収率28.5%)をオレンジ色の固体として得た。H-HNOESYにより構造を確認した。LCMS(Agilent LCMS 1200-6120、カラム:Waters X-Bridge C18(50mm×4.6mm×3.5μm);カラム温度:40℃;流速:2.0mL/分;移動相:1.6分で90%[(合計10mMのAcONH)水/CHCN=900/100(v/v)]および10%[(合計10mMのAcONH)水/CHCN=100/900(v/v)]から10%[(合計10mMのAcONH)水/CHCN=900/100(v/v)]および90%[(合計10mMのAcONH)水/CHCN=100/900(v/v)]まで、次にこの条件下で2.4分間、最後に0.1分で90%[(合計10mMのAcONH)水/CHCN=900/100(v/v)]および10%[(合計10mMのAcONH)水/CHCN=100/900(v/v)]に変更し、この条件下で0.7分間とした)。純度:76.00%。Rt=1.88分;MS算出値:359.1;MS実測値:360.2[M+H]。LCMS(Agilent LCMS 1200-6120、カラム:Waters X-Bridge C18(50mm×4.6mm×3.5μm);カラム温度:40℃;流速:2.0mL/分;移動相:1.6分で90%[(合計10mMのAcONH)水/CHCN=900/100(v/v)]および10%[(合計10mMのAcONH)水/CHCN=100/900(v/v)]から10%[(合計10mMのAcONH)水/CHCN=900/100(v/v)]および90%[(合計10mMのAcONH)水/CHCN=100/900(v/v)]まで、次にこの条件下で2.4分間、最後に0.1分で90%[(合計10mMのAcONH)水/CHCN=900/100(v/v)]および10%[(合計10mMのAcONH)水/CHCN=100/900(v/v)]に変更し、この条件下で0.7分間とした)。純度:85.97%。Rt=1.92分;MS算出値:238.0;MS実測値:239.0[M+H]
1-2の合成
Figure 2022538138000045
ジエチレングリコール(50mL)中、cis-1-1(1.00g、2.78mmol)の溶液に、KOH(3.11g、55.52mmol)およびヒドラジン水和物(6.95g、80%、111.03mmol)を添加した。混合物を、80℃で2時間撹拌した。次に、それを180℃で加熱して、ヒドラジン水和物を留去し(約2時間)、次にそれを180℃でさらに1時間撹拌し、その後、LCMSにより反応の完了が示された。溶液を室温に冷却した。水を添加し、混合物をEtOAcで抽出した。有機層をブラインで2回洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮し、得られたその残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、生成物1-2(1.3g、収率34.0%)を淡黄色の油状物として提供した。LC-MS(Agilent LCMS 1200-6120、カラム:Waters X-Bridge C18(50mm×4.6mm×3.5μm);カラム温度:40℃;流速:2.0mL/分;移動相:1.6分で90%[(合計10mMのAcONH)水/CHCN=900/100(v/v)]および10%[(合計10mMのAcONH)水/CHCN=100/900(v/v)]から10%[(合計10mMのAcONH)水/CHCN=900/100(v/v)]および90%[(合計10mMのAcONH)水/CHCN=100/900(v/v)]まで、次にこの条件下で2.4分間、最後に0.1分で90%[(合計10mMのAcONH)水/CHCN=900/100(v/v)]および10%[(合計10mMのAcONH)水/CHCN=100/900(v/v)]に変更し、この条件下で0.7分間とした)。純度:53.68%、Rt=2.16分;MS算出値:345.1;MS実測値:346.2[M+H]
1-3の合成
Figure 2022538138000046
THF(10mL)中、1-2(250.00mg、純度51.2%、0.37mmol)、tert-ブチルプロパ-2-イニルカルバメート(116.53mg、0.74mmol)、Pd(PPh)Cl(16.50mg、0.04mmol)、CuI(7.15mg、0.04mmol)および炭酸セシウム(1.00g、2.78mmol)の混合物を、80℃で4時間撹拌した。水を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出し、抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させた。残留物を、分取HPLCによって精製して、1-3(50.0mg、収率31.7%)を白色の固体として得た。LC-MS(Agilent LCMS 1200-6120、カラム:Waters X-Bridge C18(50mm×4.6mm×3.5μm);カラム温度:40℃;流速:2.0mL/分;移動相:1.6分で90%[(合計10mMのAcONH)水/CHCN=900/100(v/v)]および10%[(合計10mMのAcONH)水/CHCN=100/900(v/v)]から10%[(合計10mMのAcONH)水/CHCN=900/100(v/v)]および90%[(合計10mMのAcONH)水/CHCN=100/900(v/v)]まで、次にこの条件下で2.4分間、最後に0.1分で90%[(合計10mMのAcONH)水/CHCN=900/100(v/v)]および10%[(合計10mMのAcONH)水/CHCN=100/900(v/v)]に変更し、この条件下で0.7分間とした)。純度:72.39%、Rt=2.08分;MS算出値:420.2;MS実測値:421.4[M+H]
1-4の合成
Figure 2022538138000047
MeOH(5mL)中、1-3(90.00mg、0.21mmol)および10%パラジウム炭素(20mg)の混合物を、水素雰囲気下において室温で水素化した。16時間後、混合物を濾過し、溶媒を蒸発させて、1-4(75.0mg、82.5%)を白色の泡状物として得た。LC-MS(Agilent LCMS 1200-6120、カラム:Waters X-Bridge C18(50mm×4.6mm×3.5μm);カラム温度:40℃;流速:2.0mL/分;移動相:1.6分で90%[(合計10mMのAcONH)水/CHCN=900/100(v/v)]および10%[(合計10mMのAcONH)水/CHCN=100/900(v/v)]から10%[(合計10mMのAcONH)水/CHCN=900/100(v/v)]および90%[(合計10mMのAcONH)水/CHCN=100/900(v/v)]まで、次にこの条件下で2.4分間、最後に0.1分で90%[(合計10mMのAcONH)水/CHCN=900/100(v/v)]および10%[(合計10mMのAcONH)水/CHCN=100/900(v/v)]に変更し、この条件下で0.7分間とした)。純度:100.00%、Rt=2.01分;MS算出値:424.3;MS実測値:425.3[M+H]
I-9:(+/-)3-(2-((2R,6S)-1-メチル-6-(3-メチルピリジン-2-イル)ピペリジン-2-イル)ピリジン-3-イル)プロパン-1-アミンの合成
Figure 2022538138000048
TFA/MeOH(5mL、1:2)中、1-4(75.00mg、0.18mmol)の溶液をrtで2時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、分取HPLCによって精製して、生成物I-9(22mg、収率38.4%)を白色の固体として提供した。LC-MS(Agilent LCMS 1200-6120、移動相:3.0分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]から0%[水+10mMのNHHCO]および100%[CHCN]まで、次にこの条件下で1.0分間、最後に0.1分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]に変更し、この条件下で0.7分間とした)。純度:100.00%、Rt=1.78分;MS算出値:324.2;MS実測値:325.4[M+H]。HPLC(Agilent LCMS 1200、カラム:Waters X-Bridge C18(150mm×4.6mm×3.5μm);カラム温度:40℃;流速:1.0mL/分;移動相:10分で95%[水+5%TFA]および5%[CHCN]から0%[水+5%TFA]および100%[CHCN+5%TFA]まで、次にこの条件下で5分間、最後に0.1分で95%[水+5%TFA]および5%[CHCN]に変更し、この条件下で5分間とした)。純度:100.00%。Rt=4.60分。1H NMR (CDCl3) δ 1.46-1.73 (m, 7H), 1.84-2.01 (m, 4H), 2.33 (s, 3H), 2.57-2.76 (m, 6H), 3.50 (t, 2H, J = 8.8 Hz), 6.96-7.03 (m, 2H), 7.33-7.38 (m, 2H), 8.30 (d, 2H, J = 3.6 Hz).
(実施例2)
I-1、I-5、I-6、およびI-7の合成
I-1、I-7、I-5、およびI-6のための合成スキーム
Figure 2022538138000049
2-1の合成
Figure 2022538138000050
DMF(20mL)中、2-0(9g、41.66mmol)、二酢酸パラジウム(935mg、4.17mmol)、P(o-トリル)(2.5g、8.34mmol)、アクリロニトリル(22g、416.60mmol)およびトリエチルアミン(12g、125mmol)の混合物を、封止管中130℃で4時間撹拌した。次に、懸濁液を濾過し、濾液を水に注ぎ、ジクロロメタン(50mL×3)で抽出し、分離した有機物を真空によって濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(PE/EA=10/1)によって精製して、2-1(2g、収率:26%)を黄色の固体として得た。LCMS(Agilent LCMS 1200-6120、カラム:Waters X-Bridge C18(50mm×4.6mm×3.5μm);カラム温度:40℃;流速:2.0mL/分;移動相:0.5分で90%[水+10mMのNHHCO]および10%[CHCN]から5%[水+10mMのNHHCO]および95%[CHCN]まで、次にこの条件下で1.5分間、最後に0.1分で90%[水+10mMのNHHCO]および10%[CHCN]に変更し、この条件下で0.7分間とした)。純度:70%;Rt=0.75分;MS算出値:188.1;MS実測値:189.2[M+H]
2-2の合成
Figure 2022538138000051
MeOH(30mL)中、2-1(2g、10.63mmol)およびパラジウム(200mg、活性炭担持10%)の混合物を、室温で2時間撹拌した。次に、懸濁液を濾過し、濾液を真空によって濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(PE/EA=10/1)によって精製して、2-2(2g、収率:99%)を無色の油状物として得た。LCMS(Agilent LCMS 1200-6120、カラム:Waters X-Bridge C18(50mm×4.6mm×3.5μm);カラム温度:40℃;流速:2.0mL/分;移動相:1.6分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]から0%[水+10mMのNHHCO]および100%[CHCN]まで、次にこの条件下で1.4分間、最後に0.1分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]に変更し、この条件下で0.7分間とした)。純度:98%;Rt=0.69分;MS算出値:190.1;MS実測値:191.2[M+H]
2-3の合成
Figure 2022538138000052
THF(10mL)中、EA(741mg、8.42mmol)の溶液に、LiHMDS(8.4mL、8.42mmol、THF溶液中1M)を添加し、混合物を-50℃で15分間撹拌し、その後、THF(5mL)中、2-2(800mg、4.21mmol)の溶液を添加した。混合物を-50℃で30分間撹拌した。次に、懸濁液をNHCl溶液(15mL)に注ぎ、DCM(30mL×2)で抽出した。分離した有機物を真空によって濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(PE/EA=20/1)によって精製して、2-3(600mg、収率:58%)を無色の油状物として得た。LCMS(Agilent LCMS 1200-6120、カラム:Waters X-Bridge C18(50mm×4.6mm×3.5μm);カラム温度:40℃;流速:2.0mL/分;移動相:1.6分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]から0%[水+10mMのNHHCO]および100%[CHCN]まで、次にこの条件下で1.4分間、最後に0.1分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]に変更し、この条件下で0.7分間とした)。純度:87%;Rt=1.60分;MS算出値:246.1;MS実測値:247.3[M+H]
2-4の合成
Figure 2022538138000053
MeCN(20mL)中、2-3(1.8g、7.31mmol)、炭酸カリウム(1.1g、7.31mmol)、および1-(3-メチルピリジン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オン(1.1g、7.31mmol)の混合物を、室温で一晩撹拌した。次に、混合物を水に注ぎ、ジクロロメタン(30mL×2)で抽出した。分離した有機物を真空によって濃縮して、粗製2-4(2g、70%)を褐色の油状物として得、それを次のステップで直接使用した。LCMS(Agilent LCMS 1200-6120、カラム:Waters X-Bridge C18(50mm×4.6mm×3.5μm);カラム温度:40℃;流速:2.0mL/分;移動相:1.6分で95%[水+0.05%TFA]および5%[CHCN+0.05%TFA]から0%[水+0.05%TFA]および100%[CHCN+0.05%TFA]まで、次にこの条件下で1.4分間、最後に0.05分で95%[水+0.05%TFA]および5%[CHCN+0.05%TFA]に変更し、この条件下で0.7分間とした)。純度:84%;Rt=1.83分;MS算出値:393.2;MS実測値:394.2[M+H]
2-5の合成
Figure 2022538138000054
DMSO(10mL)中、2-4(2g、5.08mmol)、塩化リチウム(863mg、20.33mmol)、および触媒量の水の混合物を、130℃で24時間撹拌した。次に、懸濁液を水(15mL)に注ぎ、EA(50mL×3)で抽出した。分離した有機物を真空によって濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(PE/EA=5/1)によって精製して、2-5(500mg、収率:31%)を白色の固体として得た。LCMS(Agilent LCMS 1200-6120、カラム:Waters X-Bridge C18(50mm×4.6mm×3.5μm);カラム温度:40℃;流速:2.0mL/分;移動相:1.6分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]から0%[水+10mMのNHHCO]および100%[CHCN]まで、次にこの条件下で1.4分間、最後に0.1分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]に変更し、この条件下で0.7分間とした)。純度:100%;Rt=1.12分;MS算出値:321.1;MS実測値:322.3[M+H]
I-1:(+/-)3-(2-((2R,6S)-1-メチル-6-(3-メチルピリジン-2-イル)ピペリジン-2-イル)ピリジン-3-イル)プロパンニトリルの合成
Figure 2022538138000055
MeOH(15mL)中、2-5(200mg、0.62mmol)、酢酸(41mg、0.68mmol)、メチルアミン(77mg、2.48mmol、メタノール中30wt%)およびシアノ水素化ホウ素ナトリウム(59mg、0.93mmol)の混合物を室温で一晩撹拌し、次に70℃に加温し、2日間撹拌した。次に、懸濁液を水に注ぎ、ジクロロメタン(15mL×3)で抽出し、分離した有機物を真空によって濃縮し、残留物を逆相CCによって精製して、I-1(30mg、15%)を白色の固体として得た。LCMS(Agilent LCMS 1200-6120、カラム:Waters X-Bridge C18(50mm×4.6mm×3.5μm);カラム温度:40℃;流速:2.0mL/分;移動相:1.6分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]から0%[水+10mMのNHHCO]および100%[CHCN]まで、次にこの条件下で1.4分間、最後に0.1分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]に変更し、この条件下で0.7分間とした)。純度:94%;Rt=1.66分;MS算出値:320.2;MS実測値:321.4[M+H]。HPLC(Agilent HPLC 1200、カラム:Waters X-Bridge C18(150mm×4.6mm×3.5μm);カラム温度:40℃;流速:1.0mL/分;移動相:10分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]から0%[水+10mMのNHHCO]および100%[CHCN]まで、次にこの条件下で5分間、最後に0.1分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]に変更し、この条件下で5分間とした)。純度:92%、Rt=7.92分。1H NMR (400 MHz, CDCl3) 8.60 (d, J = 4 Hz, 1H), 8.48 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 7.78 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.57 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.36 (dd, J = 7.6, 4.4 Hz, 1H), 7.23 (dd, J = 8, 5.2 Hz, 1H), 5.52 (dd, J = 14.4, 2.4 Hz, 1H), 5.37 (dd, J = 12, 3.2 Hz, 1H), 3.26-3.21 (m, 1H), 3.11-3.04 (m, 1H), 2.86-2.83 (m, 2H), 2.55 (s, 3H), 2.45 (s, 3H), 2.21-2.17 (m, 2H), 1.95-1.74 (m, 4H).
I-7:(+/-)3-(2-((2R,6S)-1-メチル-6-(3-メチルピリジン-2-イル)ピペリジン-2-イル)ピリジン-3-イル)プロパンアミドの合成
Figure 2022538138000056
DMSO(2mL)中、I-1(80mg、0.25mmol)の溶液に、水(2mL)中、KOH(70mg、1.25mmol)およびH(42.5mg、1.25mmol)の溶液を0℃で添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。次に、懸濁液を水に注ぎ、ジクロロメタン(15mL×3)で抽出した。分離した有機物を、亜硫酸ナトリウム水溶液で洗浄し、真空中で濃縮した。残留物を、逆相CCによって精製して、I-7(14mg、17%)を白色の固体として得た。LCMS(Agilent LCMS 1200-6120、カラム:Waters X-Bridge C18(50mm×4.6mm×3.5μm);カラム温度:40℃;流速:2.0mL/分;移動相:1.6分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]から0%[水+10mMのNHHCO]および100%[CHCN]まで、次にこの条件下で1.4分間、最後に0.1分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]に変更し、この条件下で0.7分間とした)。純度:98%;Rt=1.41分;MS算出値:338.2;MS実測値:339.4[M+H]。HPLC(Agilent HPLC 1200、カラム:Waters X-Bridge C18(150mm×4.6mm×3.5μm);カラム温度:40℃;流速:1.0mL/分;移動相:10分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]から0%[水+10mMのNHHCO]および100%[CHCN]まで、次にこの条件下で5分間、最後に0.1分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]に変更し、この条件下で5分間とした)。純度:98%、Rt=6.41分;MS算出値:338.2;MS実測値:339.3[M+H]1H NMR (400 MHz, CD3OD) 8.41-8.14 (m, 2H), 7.69-7.50 (m, 2H), 7.27-7.15 (m, 2H), 3.61-3.27 (m, 2H), 3.03-2.91 (m, 2H), 2.58-2.45 (m, 3H), 2.39 (s, 3H), 2.14-1.90 (m, 4H), 1.83-1.68 (m, 2H), 1.48-0.78 (m, 2H).
I-5:(+/-)3-(2-((2R,6S)-6-(3-メチルピリジン-2-イル)ピペリジン-2-イル)ピリジン-3-イル)プロパンニトリルの合成
Figure 2022538138000057
MeOH(15mL)中、2-5(200mg、0.62mmol)、酢酸(41mg、0.68mmol)、水酸化カリウム(9mg、0.16mmol)、臭化アンモニウム(244mg、2.4mmol)およびシアノ水素化ホウ素ナトリウム(59mg、0.93mmol)の混合物を、室温で一晩撹拌し、次に70℃に加温し、2日間撹拌した。次に、懸濁液を水に注ぎ、ジクロロメタン(15mL×3)で抽出し、分離した有機物を、真空下で濃縮し、残留物を逆相CCによって精製して、I-5(28mg、15%)を白色の固体として得た。LCMS(Agilent LCMS 1200-6120、カラム:Waters X-Bridge C18(50mm×4.6mm×3.5μm);カラム温度:40℃;流速:2.0mL/分;移動相:1.6分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]から0%[水+10mMのNHHCO]および100%[CHCN]まで、次にこの条件下で1.4分間、最後に0.1分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]に変更し、この条件下で0.7分間とした)。純度:91.6%;Rt=1.62分;MS算出値:306.2;MS実測値:307.4[M+H]。HPLC(Agilent HPLC 1200、カラム:Waters X-Bridge C18(150mm×4.6mm×3.5μm);カラム温度:40℃;流速:1.0mL/分;移動相:10分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]から0%[水+10mMのNHHCO]および100%[CHCN]まで、次にこの条件下で5分間、最後に0.1分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]に変更し、この条件下で5分間とした)。純度:97.0%、Rt=7.69分;MS算出値:306.2;MS実測値:307.2[M+H]1H NMR (400 MHz, CDCl3) 8.44 (dd, J = 4.8, 1.6 Hz, 1H), 8.31 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.38 (dd, J = 8, 1.6 Hz, 1H), 7.29 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.03 (dd, J = 7.6, 4.8 Hz, 1H), 6.93 (dd, J = 7.6, 4.8 Hz, 1H), 4.13-4.05 (m, 2H), 2.98-2.90 (m, 2H), 2.67-2.47 (m, 2H), 2.26 (s, 3H), 2.05-2.00 (m, 1H), 1.76-1.68 (m, 4H), 1.49-1.28 (m, 2H).
I-6:(+/-)3-(2-((2R,6S)-6-(3-メチルピリジン-2-イル)ピペリジン-2-イル)ピリジン-3-イル)プロパンアミドの合成
Figure 2022538138000058
DMSO(2mL)中、I-5(80mg、0.26mmol)の溶液に、水(2mL)中、KOH(73mg、1.30mmol)およびH(45mg、1.30mmol)の溶液を0℃で添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。次に、懸濁液を水に注ぎ、ジクロロメタン(15mL×3)で抽出し、分離した有機物を真空によって濃縮し、残留物を逆相CCによって精製して、I-6(19mg、23%)を白色の固体として得た。LCMS(Agilent LCMS 1200-6120、カラム:Waters X-Bridge C18(50mm×4.6mm×3.5μm);カラム温度:40℃;流速:2.0mL/分;移動相:1.6分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]から0%[水+10mMのNHHCO]および100%[CHCN]まで、次にこの条件下で1.4分間、最後に0.1分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]に変更し、この条件下で0.7分間とした)。純度:93.2%;Rt=1.39分;MS算出値:324.2;MS実測値:325.3[M+H]。HPLC(Agilent HPLC 1200、カラム:Waters X-Bridge C18(150mm×4.6mm×3.5μm);カラム温度:40℃;流速:1.0mL/分;移動相:10分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]から0%[水+10mMのNHHCO]および100%[CHCN]まで、次にこの条件下で5分間、最後に0.1分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]に変更しこの条件下で5分間とした)。純度:98.0%、Rt=6.35分;MS算出値:324.2;MS実測値:325.4[M+H]1H NMR (400 MHz, CDCl3) 8.47 (dd, J = 4.4, 1.2Hz, 1H), 8.43 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.62-7.58 (m, 2H), 7.23-7.16 (m, 2H), 4.31 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.28 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 3.10-2.95 (m, 2H), 2.57-2.48 (m, 2H), 2.42 (s, 3H), 2.18-1.85 (m, 4H), 1.67-1.47 (m, 2H).
(実施例3)
I-2およびI-3の合成
I-2およびI-3のための合成スキーム
Figure 2022538138000059
I-2およびI-3のための合成スキーム(続き)
Figure 2022538138000060
3-2の合成
Figure 2022538138000061
THF(250mL)中、3-0(10.0g、46.3mmol)、3-a(13.6g、138.9mmol)、CuI(1.8g、9.3mmol)、Pd(PPhCl(3.2g、4.6mmol)およびDIPEA(25mL)の混合物を、N雰囲気下で60℃において2時間撹拌した。LCMSによって反応の完了が示された後、混合物を室温に冷却し、THF中TBAF(56mL、1M)の溶液で処理し、室温で1時間撹拌した。TLCによって反応の完了が示された後、反応混合物を、セライトを介して濾過した。濾液を真空下で濃縮し、残留物をシリカカラムクロマトグラフィーによって精製して、3-2(6.5g、87%)を黒色の固体として得た。LCMS(Agilent LCMS 1200-6120、カラム:Waters X-Bridge C18(50mm×4.6mm×3.5μm);カラム温度:40℃;流速:2.0mL/分;移動相:1.6分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]から0%[水+10mMのNHHCO]および100%[CHCN]まで、次にこの条件下で1.4分間、最後に0.1分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]に変更し、この条件下で0.7分間とした)。純度:88.03%。Rt=0.75分;MS算出値:161.1;MS実測値:162.2[M+H]
3-3の合成
Figure 2022538138000062
PhCl(30mL)中、3-2(1.8g、11.2mmol)、3-b(1.5g、22.4mmol)およびAgOTf(575mg、2.24mmol)の混合物を、N雰囲気下で130℃において一晩撹拌した。LCMSによって反応の完了が示された後、溶液を室温に冷却し、水でクエンチし、DCMで抽出した。有機層を飽和ブラインで2回洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を、シリカカラムクロマトグラフィーによって精製して、3-3(1.08g、42%)を黄色の油状物として得た。LCMS(Agilent LCMS 1200-6120、カラム:Waters X-Bridge C18(50mm×4.6mm×3.5μm);カラム温度:40℃;流速:2.0ml/分;移動相:1.6分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]から0%[水+10mMのNHHCO]および100%[CHCN]まで、次にこの条件下で1.4分間、最後に0.1分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]に変更し、この条件下で0.7分間とした)。純度:83.28%、Rt=0.77分;MS算出値:229.1;MS実測値:230.2[M+H]
3-4の合成
Figure 2022538138000063
MeOH(40mL)中、3-3(1.08g、4.7mmol)およびPd/C(110mg)の混合物を、H雰囲気下において室温で4時間撹拌した。LCMSによって反応の完了が示された後、反応混合物を、セライトを介して濾過し、濃縮して、3-4(900mg、84%)を淡黄色の油状物として得た。LCMS(Agilent LCMS 1200-6120、カラム:Waters X-Bridge C18(50mm×4.6mm×3.5μm);カラム温度:40℃;流速:2.0mL/分;移動相:1.6分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]から0%[水+10mMのNHHCO]および100%[CHCN]まで、次にこの条件下で1.4分間、最後に0.1分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]に変更し、この条件下で0.7分間とした)。純度:72.74%。Rt=1.33分;MS算出値:231.1;MS実測値:232.2[M+H]
3-5の合成
Figure 2022538138000064
THF(30mL)中、3-4(900mg、3.9mmol)、酢酸エチル(1029mg、11.7mmol)の溶液に、LiHMDS(11.7mL、11.7mmol、1MのTHF溶液)を、N雰囲気下で-50℃において滴下添加し、混合物を-50℃で30分間撹拌した。反応を、2NのHCl水溶液でクエンチし、メチルtert-ブチルエーテル(MTBE)で洗浄した。次に、混合物を40%NaOH水溶液でpH9に調整し、DCMで抽出した。有機層を飽和ブラインで2回洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮して、3-5(1.0g、89%)を黄色の油状物として得た。LCMS(Agilent LCMS 1200-6120、カラム:Waters X-Bridge C18(50mm×4.6mm×3.5μm);カラム温度:40℃;流速:2.0mL/分;移動相:1.6分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]から0%[水+10mMのNHHCO]および100%[CHCN]まで、次にこの条件下で1.4分間、最後に0.1分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]に変更し、この条件下で0.7分間とした)。純度:73.60%。Rt=0.97分;MS算出値:287.1;MS実測値:288.2[M+H]
3-6の合成
Figure 2022538138000065
CHCN(50ml)中、3-5(1.0g、3.48mmol)、KCO(481mg、3.48mmol)の懸濁液を、N雰囲気下において室温で15分間撹拌し、次に3-c(768mg、5.23mmol)を添加した。混合物を室温で一晩撹拌し、NaHCO水溶液に注ぎ、DCMで抽出した。有機層を飽和ブラインで2回洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮して、3-6(1.5g、99%)を黄色の油状物として得た。LCMS(Agilent LCMS 1200-6120、カラム:Waters X-Bridge C18(50mm×4.6mm×3.5μm);カラム温度:40℃;流速:2.0ml/分;移動相:1.6分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]から0%[水+10mMのNHHCO]および100%[CHCN]まで、次にこの条件下で1.4分間、最後に0.1分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]に変更し、この条件下で0.7分間とした)。純度:70.89%、Rt=1.99分;MS算出値:434.2;MS実測値:435.2[M+H]
3-7の合成
Figure 2022538138000066
濃HCl水溶液(30ml)中、3-6(1.5g、3.46mmol)の溶液を、100℃で2時間撹拌し、真空中で濃縮した。残留物をHOに溶解させ、20%NaOH水溶液でpH9に調整し、DCMで抽出した。有機層を飽和ブラインで2回洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮し、シリカカラムクロマトグラフィーによって精製して、3-7(700mg、56%)を黄色の油状物として得た。LCMS(Agilent LCMS 1200-6120、カラム:Waters X-Bridge C18(50mm×4.6mm×3.5μm);カラム温度:40℃;流速:2.0ml/分;移動相:1.6分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]から0%[水+10mMのNHHCO]および100%[CHCN]まで、次にこの条件下で1.4分間、最後に0.1分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]に変更し、この条件下で0.7分間とした)。純度:93.32%、Rt=1.86分;MS算出値:362.2;MS実測値:363.3[M+H]
I-2:(+/-)3-(2-(1H-ピラゾール-1-イル)エチル)-2-((2R,6S)-1-メチル-6-(3-メチルピリジン-2-イル)ピペリジン-2-イル)ピリジンの合成
Figure 2022538138000067
乾燥メタノール(10ml)中、3-7(200mg、0.55mmol)、MeNH(51mg、1.65mmol)、AcOH(114mg、0.61mmol)の溶液に、NaBHCN(52mg、0.83mmol)をN雰囲気下で添加した。混合物を室温で一晩撹拌し、70℃でさらに24時間撹拌した。次に、それをNaHCO水溶液でクエンチし、DCMで抽出した。有機層を飽和ブラインで2回洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮し、分取TLCによって精製して、I-2(32mg、17%)を黄色の油状物として得た。LCMS(Agilent LCMS 1200-6120、カラム:Waters X-Bridge C18(50mm×4.6mm×3.5μm);カラム温度:40℃;流速:2.0ml/分;移動相:1.6分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]から0%[水+10mMのNHHCO]および100%[CHCN]まで、次にこの条件下で1.4分間、最後に0.1分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]に変更し、この条件下で0.7分間とした)。純度:91.29%、Rt=1.70分;MS算出値:361.2;MS実測値:362.4。HPLC(Agilent HPLC 1200、カラム:Waters X-Bridge C18(150mm×4.6mm×3.5μm);カラム温度:40℃;流速:1.0mL/分;移動相:10分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]から0%[水+10mMのNHHCO]および100%[CHCN]まで、次にこの条件下で5分間、最後に0.1分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]に変更し、この条件下で5分間とした)。純度:92.73%、Rt=8.07分;MS算出値:361.2;MS実測値:362.4[M+H]1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.44-8.41 (m, 2H), 7.49 (s, 1H), 7.37 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.19 (s, 2H), 7.01-6.98 (m, 2H), 6.15 (s, 1H), 4.37-4.30 (m, 2H), 3.54-3.20 (m, 4H), 2.36 (s, 3H), 2.02-1.94 (m, 2H), 1.89-1.84 (m, 2H), 1.67 (s, 3H), 1.59-1.54 (m, 2H).
I-3:(+/-)3-(2-(1H-ピラゾール-1-イル)エチル)-2-((2R,6S)-6-(3-メチルピリジン-2-イル)ピペリジン-2-イル)ピリジンの合成
Figure 2022538138000068
乾燥メタノール(10ml)中、3-7(200mg、0.55mmol)、NHBr(162mg、1.65mmol)、AcOH(114mg、0.61mmol)の溶液に、NaBHCN(52mg、0.83mmol)をN雰囲気下で添加した。混合物を室温で一晩撹拌し、70℃でさらに24時間撹拌した。次に、それをNaHCO水溶液でクエンチし、DCMで抽出した。有機層を飽和ブラインで2回洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮し、分取TLCによって精製して、I-3(25mg、13%)を黄色の油状物として得た。LCMS(Agilent LCMS 1200-6120、カラム:Waters X-Bridge C18(50mm×4.6mm×3.5μm);カラム温度:40℃;流速:2.0ml/分;移動相:1.6分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]から0%[水+10mMのNHHCO]および100%[CHCN]まで、次にこの条件下で1.4分間、最後に0.1分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]に変更し、この条件下で0.7分間とした)。純度:98.45%、Rt=1.64分;MS算出値:347.2;MS実測値:348.4。HPLC(Agilent HPLC 1200、カラム:Waters X-Bridge C18(150mm×4.6mm×3.5μm);カラム温度:40℃;流速:1.0mL/分;移動相:10分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]から0%[水+10mMのNHHCO]および100%[CHCN]まで、次にこの条件下で5分間、最後に0.1分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]に変更し、この条件下で5分間とした)。純度:96.28%、Rt=7.80分;MS算出値:347.2;MS実測値:348.4[M+H]1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.44 (dd, J = 1.6, 4.8 Hz, 1H), 8.38 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.49 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.36 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.10 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 7.00-6.94 (m, 2H), 6.08 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 4.41-4.31 (m, 2H), 4.21-4.14 (m, 2H), 3.27-3.11 (m, 2H), 2.32 (s, 3H), 2.07-2.03 (m, 1H), 1.83-1.73 (m, 2H), 1.69-1.60 (m, 2H), 1.55-1.45 (m, 1H), 1.19-1.17 (m, 1H).
(実施例4)
I-4の合成
I-4のための合成スキーム
Figure 2022538138000069
4-1の合成
Figure 2022538138000070
TEA/THF(1/1、100mL)中、4-a(1.45g、9.18mmol)、CuI(176.7mg、0.93mmol)、Pd(PPhCl(838.9mg、0.93mmol)の懸濁液に、4-0(1.5g、9.31mmol)を添加した。混合物を40℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、4-1(1.2g、54%)を黄色の油状物として得た。LCMS(Agilent LCMS 1200-6120、カラム:Waters X-Bridge C18(50mm×4.6mm×3.5μm);カラム温度:40℃;流速:2.0mL/分;移動相:1.6分で90%[(合計10mMのAcONH)HO/MeCN=900/100(v/v)]および10%[(合計10mMのAcONH)HO/MeCN=100/900(v/v)]から10%[(合計10mMのAcONH)HO/MeCN=900/100(v/v)]および90%[(合計10mMのAcONH)HO/MeCN=100/900(v/v)]まで、次にこの条件下で2.4分間、最後に0.1分で90%[(合計10mMのAcONH)HO/MeCN=900/100(v/v)]および10%[(合計10mMのAcONH)HO/MeCN=100/900(v/v)]に変更し、この条件下で0.7分間とした)。純度:73.47%、Rt=1.19分;MS算出値:238.1;MS実測値:239.0[M+H]
4-2の合成
Figure 2022538138000071
MeOH(100mL)中、4-1(1.0g、4.18mmol)、および20%Pd(OH)(588.0mg、0.84mmol)の混合物を、H雰囲気下で25℃において一晩撹拌した。反応が完了した後、混合物を、セライトを介して濾過し、真空中で濃縮して、粗製4-2(900.0mg、89%)を黄色の油状物として得、それを、さらなる精製なしに次のステップで使用した。LCMS(Agilent LCMS 1200-6120、カラム:Waters X-Bridge C18(50mm×4.6mm×3.5μm);カラム温度:40℃;流速:2.0mL/分;移動相:1.6分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]から0%[水+10mMのNHHCO]および100%[CHCN]まで、次にこの条件下で1.4分間、最後に0.1分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]に変更し、この条件下で0.7分間とした)。純度:75.87%、Rt=1.40分;MS算出値:242.1;MS実測値:243.2[M+H]
4-3の合成
Figure 2022538138000072
THF(50mL)中、4-2(900.0mg、3.72mmol)およびEA(1.96g、22.32mmol)の溶液に、-50℃で1NのLiHMDS(11.2mL、11.16mmol、THF中1N)を添加した。混合物を-50℃で1時間撹拌した。混合物を2NのHCl水溶液に添加し、MTBEで2回抽出し、水層を、1NのNaOH水溶液で約pH=9に中和し、次に、それをDCM(150mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、粗製4-3(900mg、81%)を黄色の油状物として得、それを、さらなる精製なしに次のステップで使用した。LCMS(Agilent LCMS 1200-6120、カラム:Waters X-Bridge C18(50mm×4.6mm×3.5μm);カラム温度:40℃;流速:2.0mL/分;移動相:1.6分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]から0%[水+10mMのNHHCO]および100%[CHCN]まで、次にこの条件下で1.4分間、最後に0.1分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]に変更しこの条件下で0.7分間とした)。純度:74.77%、Rt=1.73分;MS算出値:298.1;MS実測値:299.2[M+H]
4-4の合成
Figure 2022538138000073
MeCN(40mL)中、4-3(900mg、3.02mmol)およびKCO(417mg、3.02mmol)の溶液に、室温で1-(3-メチルピリジン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オン(577mg、3.93mmol)を添加した。混合物を室温で一晩撹拌した。それを水で希釈し、DCM(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、粗製4-4(1.05g、78%)を黄色の油状物として得、それを、さらなる精製なしに次のステップで使用した。LCMS(Agilent LCMS 1200-6120、カラム:Waters X-Bridge C18(50mm×4.6mm×3.5μm);カラム温度:40℃;流速:2.0mL/分;移動相:1.6分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]から0%[水+10mMのNHHCO]および100%[CHCN]まで、次にこの条件下で1.4分間、最後に0.1分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]に変更し、この条件下で0.7分間とした)。純度:58.82%、Rt=2.03分;MS算出値:445.2;MS実測値:446.3[M+H]
4-5の合成
Figure 2022538138000074
4-4(1.0g、2.25mmol)の混合物を、濃HCl水溶液(30ml)に添加し、100℃で2時間撹拌した。完全に反応した後、反応混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮した。水を残留物に添加し、DCM(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、粗製4-5(600mg、72%)を黄色の油状物として得、それを、さらなる精製なしに次のステップで使用した。LCMS(Agilent LCMS 1200-6120、カラム:Waters X-Bridge C18(50mm×4.6mm×3.5μm);カラム温度:40℃;流速:2.0mL/分;移動相:1.6分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]から0%[水+10mMのNHHCO]および100%[CHCN]まで、次にこの条件下で1.4分間、最後に0.1分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]に変更し、この条件下で0.7分間とした)。純度:72.73%、Rt=1.91分;MS算出値:373.2;MS実測値:374.3[M+H]
I-4:(+/-)3-メチル-2-((2S,6R)-6-(3-(2-(ピリジン-2-イル)エチル)ピリジン-2-イル)ピペリジン-2-イル)ピリジンの合成
Figure 2022538138000075
MeOH(20mL)中、4-5(250mg、0.67mmol)、NHBr(76.4mg、2.68mmol)、AcOH(72mg、0.74mmol)、およびKOH(9.5mg、0.17mmol)の溶液に、NaBHCN(62.6mg、1.01mmol)を添加した。混合物を室温で一晩撹拌し、次に70℃で一晩撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、飽和NaHCO水溶液でクエンチした。混合物を真空下で濃縮し、DCM(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、分取HPLCによって精製して、I-4(66mg、28%)を黄色の油状物として得た。LCMS(Agilent LCMS 1200-6120、カラム:Waters X-Bridge C18(50mm×4.6mm×3.5μm);カラム温度:40℃;流速:2.0mL/分;移動相:1.6分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]から0%[水+10mMのNHHCO]および100%[CHCN]まで、次にこの条件下で1.4分間、最後に0.1分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]に変更し、この条件下で0.7分間とした)。純度:100.00%、Rt=1.73分;MS算出値:358.2;MS実測値:359.3[M+H]。HPLC(Agilent HPLC 1200、カラム:Waters X-Bridge C18(150mm×4.6mm×3.5μm);カラム温度:40℃;流速:1.0mL/分;移動相:10分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]から0%[水+10mMのNHHCO]および100%[CHCN]まで、次にこの条件下で5分間、最後に0.1分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]に変更し、この条件下で5分間とした)。純度:97.53%、Rt=8.23分;MS算出値:358.2;MS実測値:359.3[M+H]1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.53-8.52 (m, 1H), 8.41 (dd, J = 4.8, 1.6 Hz, 1H), 8.37 (dd, J = 4.8, 1.2 Hz, 1H), 7.52-7.48 (m, 1H), 7.31 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.09-7.05 (m, 1H), 7.00-6.94 (m, 3H), 4.19-4.11 (m, 2H), 3.12-2.95 (m, 4H), 2.30 (s, 3H), 2.06-2.02 (m, 1H), 1.79-1.72 (m, 2H), 1.65-1.49 (m, 3H).
(実施例5)
I-8の合成
I-8のための合成スキーム
Figure 2022538138000076
5-1の合成
Figure 2022538138000077
THF(20mL)中、2NのLDA(20mL、40mmol)の溶液に、0℃でHMPA(7.2mL、40mmol)を添加した。混合物を15分間撹拌し、THF(20mL)中、5-0(4mL、40mmol)の溶液で処理した。30分間撹拌した後、混合物を、THF(30mL)中、BuSnCl(11mL、40mmol)の溶液で処理し、室温で一晩撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、5-1(3.5g、23%)を淡黄色の油状物として得た。
5-2の合成
Figure 2022538138000078
DMF(50mL)中、5-1(3.50g、9.1mmol)および5-a(1.59g、7.6mmol)の溶液に、Pd(PPhCl(0.53g、0.76mmol)を添加し、混合物を70℃で一晩撹拌した。反応が終了した後、混合物をHO(150mL)に添加し、DCMで2回洗浄した。合わせた有機層を、水およびブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、5-2(0.6g、35%)を淡黄色の油状物として得た。LCMS(Agilent LCMS 1200-6120、カラム:Waters X-Bridge C18(50mm×4.6mm×3.5μm);カラム温度:40℃;流速:2.0mL/分;移動相:1.6分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]から0%[水+10mMのNHHCO]および100%[CHCN]まで、次にこの条件下で1.4分間、最後に0.1分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]に変更し、この条件下で0.7分間とした)。純度:82.80%、Rt=1.31分;MS算出値:228.1;MS実測値:229.4[M+H]
5-3の合成
Figure 2022538138000079
THF(15mL)中、5-2(320.0mg、1.4mmol)およびEA(246.4mg、2.8mmol)の溶液に、1NのLiHMDS(4.2mL、4.2mmol)を-50℃で添加し、混合物を-50℃で0.5時間撹拌した。反応が終了した後、混合物を2NのHCl水溶液に添加し、MTBEで2回洗浄し、水層を、1NのNaOH水溶液で約pH=9に中和し、DCM(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、粗製5-3(375.2mg、94%)を黄色の油状物として得、それを、さらなる精製なしに次のステップで使用した。LCMS(Agilent LCMS 1200-6120、カラム:Waters X-Bridge C18(50mm×4.6mm×3.5μm);カラム温度:40℃;流速:2.0mL/分;移動相:1.6分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]から0%[水+10mMのNHHCO]および100%[CHCN]まで、次にこの条件下で1.4分間、最後に0.1分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]に変更し、この条件下で0.7分間とした)。純度:68.36%、Rt=1.62分;MS算出値:284.1;MS実測値:285.2[M+H]
5-4の合成
Figure 2022538138000080
MeCN(15mL)中、5-3(373.2mg、1.31mmol)およびKCO(180.8mg、1.31mmol)の溶液に、1-(3-メチルピリジン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オン(193.8mg、1.31mmol)を室温で添加し、混合物を室温で一晩撹拌した。次に、水を混合物に添加し、混合物をDCM(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、粗製5-4(450.2mg、70%)を黄色の油状物として得、それを、さらなる精製なしに次のステップで使用した。LCMS(Agilent LCMS 1200-6120、カラム:Waters X-Bridge C18(50mm×4.6mm×3.5μm);カラム温度:40℃;流速:2.0mL/分;移動相:1.6分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]から0%[水+10mMのNHHCO]および100%[CHCN]まで、次にこの条件下で1.4分間、最後に0.1分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]に変更し、この条件下で0.7分間とした)。純度:54.61%、Rt=1.94分;MS算出値:431.2;MS実測値:432.3[M+H]
5-5の合成
Figure 2022538138000081
5-4(450.0mg、1.04mmol)の混合物を、濃HCl水溶液(10ml)に添加し、100℃で2時間撹拌した。それを室温に冷却し、真空中で濃縮した。水を残留物に添加し、DCM(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、5-5(180.9mg、48%)を黄色の油状物として得た。LCMS(Agilent LCMS 1200-6120、カラム:Waters X-Bridge C18(50mm×4.6mm×3.5μm);カラム温度:40℃;流速:2.0mL/分;移動相:1.6分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]から0%[水+10mMのNHHCO]および100%[CHCN]まで、次にこの条件下で1.4分間、最後に0.1分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]に変更し、この条件下で0.7分間とした)。純度:65.97%、Rt=1.82分;MS算出値:359.2;MS実測値:360.3[M+H]
I-8:(+/-)3-メチル-2-((2S,6R)-6-(3-(ピリジン-3-イルメチル)ピリジン-2-イル)ピペリジン-2-イル)ピリジンの合成
Figure 2022538138000082
MeOH(10ml)中、5-5(100.0mg、0.28mmol)、NHBr(219.5mg、2.28mmol)、AcOH(18.6mg、0.31mmol)およびKOH(3.9mg、0.07mmol)の溶液に、NaBHCN(26.5mg、0.42mmol)を添加した。混合物を室温で一晩撹拌し、次に70℃で一晩撹拌した。それを室温に冷却し、水で希釈し、真空中で濃縮した。残留物をDCM(100mL×3)で抽出し、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮し、分取TLCによって精製して、I-8(15.5mg、16%)を淡黄色の油状物として得た。LCMS(Agilent LCMS 1200-6120、カラム:Waters X-Bridge C18(50mm×4.6mm×3.5μm);カラム温度:40℃;流速:2.0mL/分;移動相:1.6分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]から0%[水+10mMのNHHCO]および100%[CHCN]まで、次にこの条件下で1.4分間、最後に0.1分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]に変更し、この条件下で0.7分間とした)。純度:95.55%、Rt=1.65分;MS算出値:344.2;MS実測値:345.3[M+H]。HPLC(Agilent HPLC 1200、カラム:Waters X-Bridge C18(150mm×4.6mm×3.5μm);カラム温度:40℃;流速:1.0mL/分;移動相:10分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]から0%[水+10mMのNHHCO]および100%[CHCN]まで、次にこの条件下で5分間、最後に0.1分で95%[水+10mMのNHHCO]および5%[CHCN]に変更し、この条件下で5分間とした)。純度:93.79%、Rt=7.61分;MS算出値:344.2;MS実測値:345.4[M+H]1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.48-8.46 (m, 2H), 8.42 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 8.37 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.34 (t, 2H), 7.27 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.16-7.13 (m, 1H), 7.04 (dd, J = 7.6, 4.8 Hz, 1H), 6.97 (dd, J = 7.6, 4.8 Hz, 1H), 4.15-3.99 (m, 4H), 2.28 (m, 3H), 2.00-1.97 (m, 1H), 1.75-1.64 (m, 3H), 1.63-1.46 (m, 2H), 1.18 (s, 1H).
(実施例6)
REGAスクリーニングアッセイ
細胞内CXCL-12誘発性カルシウム動員アッセイ
ケモカインまたはケモカイン誘導ペプチドによって誘発される細胞内カルシウムの動員を、カルシウム応答性蛍光プローブおよびFLIPR系を使用して評価した。CXCR-4をトランスフェクトしたU87細胞系(U87.CXCR4)細胞を、1ウェルあたり20,000個の細胞で、ゼラチンコーティング済み黒色壁96ウェルプレートに播種し、12時間インキュベートした。次に、アッセイ用緩衝液(20mMのHEPES緩衝液および0.2%ウシ血清アルブミンを含むHanksの平衡塩溶液、pH7.4)中、最終濃度4μMで、蛍光カルシウムプローブであるFluo-2アセトキシメチルに、細胞を37℃で45分間ロードした。次に、CXCL-12(25~50ng/mL)によって誘発される細胞内カルシウム動員を、蛍光イメージングプレートリーダー(FLIPR Tetra、Molecular Devices)を使用して、すべてのウェルにおいて同時に、蛍光を時間関数としてモニタリングすることによって37℃で測定した。試験化合物を添加して15分後に、CXCL-12を添加し、化合物自体がシグナルを誘発するかどうかをモニタリングして確認した(アゴニスト特性)。
ケモカイン(CXCL12-AF647)結合阻害アッセイ
CXCR4を発現するJurkat細胞を、アッセイ用緩衝液(20mMのHEPES緩衝液および0.2%ウシ血清アルブミンを含むハンクス平衡塩溶液、pH7.4)で1回洗浄し、次に、アッセイ用緩衝液に用量依存濃度で希釈した試験化合物と共に、室温で15分間インキュベートした。その後、化合物と共にインキュベートした細胞に、CXCL12-AF647(25ng/mL)を添加した。これらの細胞を、室温で30分間インキュベートした。その後、細胞をアッセイ用緩衝液中で2回洗浄し、PBS中1%パラホルムアルデヒドで固定し、635nmのレッドダイオードレーザーを装備したFACSCaliburフローサイトメーター(Becton Dickinson、San Jose、CA、USA)のFL4チャネルで分析した。
CXCL12-AF647の結合阻害の百分率は、以下の式に従って算出した[1-((MFI-MFINC)/(MFIPC-MFINC))]×100(式中、MFIは、阻害剤の存在下で、CXCL12-AF647と共にインキュベートした細胞の平均蛍光強度であり、MFINCは、負の対照において測定された平均蛍光強度(すなわち、非標識細胞の自己蛍光)であり、MFIPCは、正の対照(すなわち、CXCL12-AF647にだけ曝露された細胞)の平均蛍光強度である)。
アッセイの結果
表2は、前述のアッセイにおける、本発明の選択した化合物の活性を示している。化合物番号は、表1中の化合物番号に対応する。「A」と指定された活性を有する化合物は、0.01~100nMのIC50をもたらし、「B」と指定された活性を有する化合物は、>100nm~<1μMのIC50をもたらし、「C」と指定された活性を有する化合物は、1μMまたはそれより高いIC50をもたらした。
Figure 2022538138000083
本発明者らは、本発明のいくつかの実施形態を記載してきたが、本発明者らの基本的な実施例は、本発明の化合物および方法を利用する他の実施形態を提供するために改変され得ることが明らかである。したがって、本発明の範囲は、例によって表されている具体的な実施形態によってではなく、添付の特許請求の範囲によって定義されるべきであることを理解されよう。

Claims (28)

  1. 式I:
    Figure 2022538138000084
    の化合物またはその薬学的に許容される塩[式中、
    環Aは、3~8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式炭素環式環、フェニル、8~10員の二環式芳香族炭素環式環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1~2個のヘテロ原子を有する4~8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式複素環式環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員の単環式芳香族複素環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1~5個のヘテロ原子を有する8~10員の二環式芳香族複素環であり、
    各Rは、独立に、-R、ハロゲン、-CN、-OR、-N(R)、-NO、-N、-SR、または-L-Rであり、
    は、-CN、-OR、-N(R)、-SR、-L-R、または必要に応じて置換されているC1~8脂肪族であり、
    は、水素、必要に応じて置換されているC1~6脂肪族、または-L-Rであり、
    各Rは、独立に、水素、あるいはC1~6脂肪族、3~8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式炭素環式環、フェニル、8~10員の二環式芳香族炭素環式環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1~2個のヘテロ原子を有する4~8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式複素環式環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員の単環式芳香族複素環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1~5個のヘテロ原子を有する8~10員の二環式芳香族複素環から選択される、必要に応じて置換されている基であり、
    各LおよびLは、独立に、共有結合、またはC1~8の二価の直鎖もしくは分枝の、必要に応じて置換されている炭化水素鎖であり、ここで前記鎖の1つ、2つ、または3つのメチレン単位は、-O-、-C(O)-、-C(O)O-、-OC(O)-、-N(R)-、-C(O)N(R)-、-(R)NC(O)-、-OC(O)N(R)-、-(R)NC(O)O-、-N(R)C(O)N(R)-、-S-、-SO-、-SO-、-SON(R)-、-(R)NSO-、-C(S)-、-C(S)O-、-OC(S)-、-C(S)N(R)-、-(R)NC(S)-、-(R)NC(S)N(R)-、または-Cy-で独立に必要に応じて置き換えられており、
    各-Cy-は、独立に、二価の必要に応じて置換されている3~8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式炭素環式環、必要に応じて置換されているフェニレン、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1~3個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換されている3~8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式複素環式環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1~4個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換されている5~6員の単環式芳香族複素環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1~5個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換されている8~10員の二環式もしくは架橋二環式の飽和もしくは部分的に不飽和の複素環式環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1~5個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換されている8~10員の二環式もしくは架橋二環式芳香族複素環であり、
    は、C1~6の二価の直鎖または分枝の炭化水素鎖であり、ここで前記鎖の1つ、2つ、または3つのメチレン単位は、-O-、-C(O)-、-C(O)O-、-OC(O)-、-N(R)-、-C(O)N(R)-、-(R)NC(O)-、-S-、-SO-、-SO-、-C(S)-、または-Cy-で独立に必要に応じて置き換えられており、
    各Rは、独立に、水素、ジュウテリウム、ハロゲン、-CN、-ORもしくはC1~4アルキルであり、または同じ炭素上の2個のR基は、必要に応じて一緒になって、=NR、=NOR、=Oもしくは=Sを形成し、
    各Rは、独立に、-R、ハロゲン、-CN、-OR、-N(R)、-NO、-N、-SRもしくは-L-Rであり、または同じ飽和炭素原子上の2個のR基は、必要に応じて一緒になって、=NR、=NOR、=O、=Sもしくはスピロ環状の3~6員の炭素環式環を形成し、
    各Rは、独立に、水素、または1個、2個、3個、4個、5個もしくは6個のジュウテリウムもしくはハロゲン原子で必要に応じて置換されているC1~6アルキルであり、
    mは、0、1、2、または3であり、
    nは、0、1、2、3、または4であり、
    pは、0、1、2、3、または4であり、
    ただし、
    Figure 2022538138000085

    Figure 2022538138000086
    と同じではない]。
  2. 環Aが、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員の単環式芳香族複素環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1~5個のヘテロ原子を有する8~10員の二環式芳香族複素環である、請求項1に記載の化合物。
  3. 環Aが、
    Figure 2022538138000087
    である、請求項1または2に記載の化合物。
  4. 環Aが、
    Figure 2022538138000088
    である、請求項1~3のいずれか一項に記載の化合物。
  5. が、-R、ハロゲン、-CN、-OR、-N(R)、-SR、C1~6脂肪族、または-L-Rから選択され、ここで-L-は、C1~6の二価の直鎖または分枝の炭化水素鎖であり、前記鎖の1つ、2つ、または3つのメチレン単位は、-O-、-C(O)-、-N(R)-、-S-、-SO-、-SO-、-C(S)-、または-Cy-で独立に必要に応じて置き換えられており、前記C1~6炭化水素鎖は、ハロゲン、-CN、-N(R)、-NO、-N、=NR、=NOR、=O、=S、-OR、-SR、-SOR、-S(O)R、-R、-Cy-R、-C(O)R、-C(O)OR、-OC(O)R、-C(O)N(R)、-(R)NC(O)R、-OC(O)N(R)、-(R)NC(O)OR、-N(R)C(O)N(R)、-SON(R)、-(R)NSOR、-C(S)R、または-C(S)ORから独立に選択される1個、2個または3個の基で必要に応じて置換されており、各-Rは、独立に、水素、-CH-フェニル、フェニル、C1~6アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、-CHF、-CHF、-CF、-CHCHF、または-CHCFである、請求項1~4のいずれか一項に記載の化合物。
  6. が、C1~5の二価の直鎖または分枝の、必要に応じて置換されている炭化水素鎖であり、ここで前記鎖の1つ、2つ、または3つのメチレン単位は、-O-、-C(O)-、-N(R)-、-S-、-SO-、-SO-、-SON(R)-、-(R)NSO-、-C(S)-、または-Cy-で独立に必要に応じて置き換えられている、請求項1~5のいずれか一項に記載の化合物。
  7. が、ジュウテリウム、ハロゲン、-CN、-N(R)、-NO、-N、=NR、=NOR、=O、=S、-OR、-SR、-SOR、-S(O)R、-R、-Cy-R、-C(O)R、-C(O)OR、-OC(O)R、-C(O)N(R)、-(R)NC(O)R、-OC(O)N(R)、-(R)NC(O)OR、-N(R)C(O)N(R)、-SON(R)、-(R)NSOR、-C(S)R、または-C(S)ORから独立に選択される1個、2個または3個の基で必要に応じて置換されている、二価の直鎖C1~6炭化水素鎖である、請求項1~6のいずれか一項に記載の化合物。
  8. -Cy-が、
    Figure 2022538138000089
    である、請求項1~7のいずれか一項に記載の化合物。
  9. が、-CN、-N(R)、-NO、-N、=NR、=NOR、-C(O)N(R)、-(R)NC(O)R、-OC(O)N(R)、-(R)NC(O)OR、-N(R)C(O)N(R)、-SON(R)、-(R)NSOR、-C(S)R、-C(S)OR、または1個、2個もしくは3個の窒素原子を含有する、4~6員の飽和の、部分的に不飽和のもしくは複素芳香族複素環の一例で置換されており、さらに、ジュウテリウム、ハロゲン、-CN、-N(R)、-NO、-N、=NR、=NOR、=O、=S、-OR、-SR、-SOR、-S(O)R、-R、-Cy-R、-C(O)R、-C(O)OR、-OC(O)R、-C(O)N(R)、-(R)NC(O)R、-OC(O)N(R)、-(R)NC(O)OR、-N(R)C(O)N(R)、-SON(R)、-(R)NSOR、-C(S)R、または-C(S)ORから独立に選択される1個、2個または3個の基で必要に応じて置換されている、C1~5の直鎖または分枝の脂肪族基である、請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物。
  10. が、-CN、-N(R)、または-Cy-Rの一例で置換されているC1~6の直鎖または分枝の脂肪族基であり、ここで前記脂肪族基の1つ、2つ、または3つのメチレン単位は、-O-、-C(O)-、-N(R)-、-S-、-SO-、-SO-、-SON(R)-、-(R)NSO-、-C(S)-、または-Cy-で独立に必要に応じて置き換えられている、請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物。
  11. が、-(CH1~6-CN、-(CH0~3-N(R)-(CH1~3-R、-O-(CH1~3-N(R)(R)、-O-(CH0~3-(CMe)-(CH0~3-N(R)(R)、-CMe-CH-N(R)(R)、-(CH1~6-N(R)(R)、-(CH1~6-C(O)N(R)、-(CH1~6-OR
    Figure 2022538138000090
    Figure 2022538138000091
    である、請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物。
  12. が、-CH-NH、-(CH-NH、-(CH-NH、-(CH-NH、-(CH-NH、-(CH-NH、-(CH-NHMe、-(CH-NMe、-(CH-NHEt、-(CH-NEt、-(CH-N(Me)Et、-(CH-NH(i-Pr)、-(CH-NMe(i-Pr)、-(CH-NEt(i-Pr)、-(CH-N(i-Pr)、-(CH-C(O)NH、-(CH-C(O)NHMe、または-(CH-C(O)NMeである、請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物。
  13. が、水素である、請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物。
  14. が、メチルである、請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物。
  15. が、水素、ジュウテリウム、ハロゲン、-CN、またはC1~2アルキル、=O、または=Sである、請求項1~14のいずれか一項に記載の化合物。
  16. が、水素、C1~6アルキル、ハロゲン、-CN、-OCF、シクロプロピル、エチニル、-OCH、-CF、-CD、または
    Figure 2022538138000092
    である、請求項1~15のいずれか一項に記載の化合物。
  17. 前記化合物が、式II-aまたはII-b:
    Figure 2022538138000093
    の化合物、またはその薬学的に許容される塩である、請求項1~16のいずれか一項に記載の化合物。
  18. 前記化合物が、式III:
    Figure 2022538138000094
    の化合物、またはその薬学的に許容される塩である、請求項1~16のいずれか一項に記載の化合物。
  19. 前記化合物が、式V-a、V-b、またはV-c:
    Figure 2022538138000095
    の化合物、またはその薬学的に許容される塩である、請求項1~16のいずれか一項に記載の化合物。
  20. 前記化合物が、式VI-aまたはVI-b:
    Figure 2022538138000096
    の化合物、またはその薬学的に許容される塩である、請求項1~16のいずれか一項に記載の化合物。
  21. 前記化合物が、式VIII-a、VIII-b、VIII-c、VIII-d、VIII-e、またはVIII-f:
    Figure 2022538138000097
    の化合物、またはその薬学的に許容される塩である、請求項1~16のいずれか一項に記載の化合物。
  22. 前記化合物が、式IX-a、IX-b、IX-c、IX-d、IX-e、またはIX-f:
    Figure 2022538138000098
    の化合物、またはその薬学的に許容される塩である、請求項1~16のいずれか一項に記載の化合物。
  23. 前記化合物が、表1の化合物、またはその薬学的に許容される塩から選択される、請求項1に記載の化合物。
  24. 請求項1~23のいずれか一項に記載の化合物および薬学的に許容される賦形剤を含む、医薬組成物。
  25. 白血病、ワルデンストレームマクログロブリン血症、多発性骨髄腫、重鎖病、および固形腫瘍からなる群から選択されるがんを処置する方法であって、前記固形腫瘍が、線維肉腫、粘液肉腫、脂肪肉腫、軟骨肉腫、骨原性肉腫、骨肉腫、脊索腫、血管肉腫、内皮肉腫、リンパ管肉腫、リンパ管内皮肉腫、滑膜腫、中皮腫、ユーイング腫瘍、平滑筋肉腫、横紋筋肉腫、腎細胞癌、結腸癌、結腸直腸癌、膵臓がん、乳がん、卵巣がん、卵巣上皮がん、卵巣癌、卵管がん、乳頭状漿液性嚢胞腺癌、子宮乳頭状漿液性癌(UPSC)、肝臓胆管癌、軟部組織および骨滑膜肉腫、黒色腫、前立腺がん、扁平上皮癌、基底細胞癌、腺癌、汗腺癌、脂腺癌、乳頭状癌、乳頭状腺癌、嚢胞腺癌、髄質癌、気管支癌、肝細胞癌(HCC)、肝芽腫、肝細胞癌、胆管癌、絨毛癌、精上皮腫、胚性癌、ウィルムス腫瘍、子宮頸がん、子宮がん、精巣がん、肺癌、小細胞肺癌、膀胱癌、上皮癌、神経膠腫、星状細胞腫、多形神経膠芽腫(GBM、神経膠芽腫としても公知である)、髄芽腫、頭蓋咽頭腫、上衣腫、松果体腫、血管芽細胞腫、聴神経腫、乏突起神経膠腫、シュワン腫、神経線維肉腫、髄膜腫、神経芽細胞腫、および網膜芽細胞腫からなる群から選択され、それを必要とする患者に、有効量の請求項1~23のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与するステップを含む、方法。
  26. 原発性免疫不全疾患または障害を処置する方法であって、それを必要とする患者に、有効量の請求項1~23のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与するステップを含む、方法。
  27. 前記原発性免疫不全疾患または障害が、疣贅、低ガンマグロブリン血症、感染症、骨髄性細胞貯留(WHIM)症候群、または重症先天性好中球減少症(SCN)である、請求項26に記載の方法。
  28. 前記SCNが、G6PC3欠損症、GATA2欠損症(Mono MAC症候群)、特発性CD4+Tリンパ球減少症(ICL)、およびウィスコット-アルドリッチ症候群(WAS)から生じる、請求項27に記載の方法。
JP2021576937A 2019-06-26 2020-06-26 Cxcr4阻害剤およびその使用 Pending JP2022538138A (ja)

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