以下の詳細な説明は、添付図面を参照する。図面および以下の説明では、可能な限り、同じまたは同様の部分を参照するために、同じ参照番号が使用される。本明細書には、いくつかの例示的な実施形態が記載されているが、修正、改変、および他の実施態様が可能である。例えば、図面内に例示される構成要素に対して、置換、追加、または修正を行うことができ、本明細書に記載される例示的な方法は、開示される方法のステップを置換、並べ替え、削除、または追加することによって、変更することができる。したがって、以下の詳細な説明は、開示される実施形態および実施例に限定されない。逆に、その適切な範囲は、添付の特許請求の範囲よって定義される。
本明細書の実施形態は、コンピュータ実装方法、有形の非一時的コンピュータ可読媒体、およびシステムを含む。コンピュータ実装方法は、例えば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体から命令を受信する少なくとも1つのプロセッサ(例えば、処理デバイス)によって、実行することができる。同様に、本開示によるシステムは、少なくとも1つのプロセッサ(例えば、処理デバイス)およびメモリを含むことができ、そのメモリは、非一時的コンピュータ可読記憶媒体であり得る。本明細書で使用される場合、非一時的コンピュータ可読記憶媒体とは、少なくとも1つのプロセッサによって読み出し可能な情報またはデータを格納することができる、任意の種類の物理的なメモリを指す。例として、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、ハードドライブ、CDROM、DVD、フラッシュドライブ、ディスク、および任意の他の既知の物理的記憶媒体が挙げられる。「メモリ」および「コンピュータ可読記憶媒体」などの単数形の用語は、さらに、複数のメモリおよび/またはコンピュータ可読記憶媒体のような複数の構造体を指す場合がある。本明細書で言及される場合、「メモリ」は、特段指定されない限り、任意の種類のコンピュータ可読記憶媒体を含み得る。コンピュータ可読記憶媒体は、少なくとも1つのプロセッサによって実行される命令を格納することができ、その命令は、プロセッサに、本明細書の実施形態によるステップまたは段階を実行させるための命令を含む。さらに、1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体が、コンピュータ実装方法を実施する際に利用され得る。「コンピュータ可読記憶媒体」という用語は、有形の品物を包含し、搬送波および一過性の信号を除外することを理解されたい。
この開示において、1つ以上の試験のためのシステムが開示される。
図1Aは、本開示による実施形態を実施するための例示的なシステム100を示し、以下に詳細に説明される。図1Aに示すように、システム100は、1つ以上のクライアントデバイス101、コンピューティングデバイス102、データベース103、およびネットワーク104を含むことができる。この開示から、これらの構成要素の数および配置が説明の目的のために例示および提供されていることが理解されるであろう。構成要素の他の配置および数が、本開示の教示および実施形態から逸脱することなく、使用することができる。
クライアントデバイス101(例えば、クライアントデバイス101-1、101-2、101-3)は、新規の試験を作成するために、ユーザからユーザ入力を受信するように構成することができる。例えば、クライアントデバイス101は、診療所に常駐することができ、ユーザ(例えば、医師または管理者)は、クライアントデバイス101の入力デバイス(入力デバイス153など)において、新規試験明細表を作成するための情報を入力することができる。クライアントデバイス101は、プロセッサ、メモリ、入力デバイス、出力デバイス、または他のコンピューティング構成要素を含むことができる。例えば、クライアントデバイス101は、コンピューティングデバイス102の構成要素に対応する構成要素を有することができる。例として、ユーザは、新規試験を作成するために、クライアントデバイス101のインターフェースにおいて識別番号(例えば、国立臨床試験(NCT)番号またはClinicalTrials.gov識別子)を入力することができ、クライアントデバイス101は、その識別番号をコンピューティングデバイス102に送信することができる。コンピューティングデバイス102は、識別番号に基づいて、新規試験に対して試験明細表を作成することができる。クライアントデバイス101はまた、コンピューティングデバイス102から受信した情報を受信および提示することもできる。例えば、クライアントデバイス101は、コンピューティングデバイス102から1つ以上の試験に対して提案された患者に関する情報を受信して、クライアントデバイス101のインターフェースにおいてその情報をユーザに提示することができる。いくつかの実施形態では、クライアントデバイス101-1、101-2、および101-3は、同じ現場または異なる現場に存在することができる。
コンピューティングデバイス102は、クライアントデバイス101から新規試験明細表を作成するために、クライアントデバイス101から情報を受信するように構成することができる。コンピューティングデバイス102はまた、コンピューティングデバイス102から受信した情報に基づいて、試験明細表を作成することもできる。コンピューティングデバイス102が受信した試験情報は、転移状態適格制限など、その試験に関連付けられた試験適格基準のうちの少なくとも一部を含み得る。コンピューティングデバイス102はまた、試験情報に基づいて、試験に対して新規試験明細表を作成することもできる。この試験明細表は、患者がその試験に適格であるかどうかを判定するための1つ以上の試験適格基準を含むことができる。例えば、試験適格基準は、適格患者が検証済みの転移状態を有しなければならないという転移状態制限を含む場合がある。コンピューティングデバイス102は、さらに、試験適格基準に基づいて、新規試験に対して1人以上の適格患者を提案するためのアルゴリズムを自動的に生成することができる。例えば、コンピューティングデバイス102は、試験適格基準に基づいて、表現ツリー(例えば、図4Aおよび図4Bに例示されている表現ツリー構造401、402)を表すアルゴリズムを自動的に生成することができ、その表現ツリーのノードおよび/またはリーフは、試験適格基準を表すことができる。いくつかの実施形態では、適格性の強さを判定することができ、その強さは、患者が一組の基準にマッチングする程度に基づくことができる。例えば、一組の基準の90%にマッチングする患者は、一組の基準の50%にマッチングする患者よりも適格性の強さが高くなり得る。別の例として、「転移性」であると検証された転移状態を有する患者は、「転移性」状態という適格制限を有する試験に対して、予測された転移状態のみを有する患者よりも適格性の強さが高くなり得る。いくつかの実施形態では、適格性の強さは、クライアントデバイス101、コンピューティングデバイス102、および/または患者データを管理するのに好適な任意の他のデバイスによって、格納および/または送信され得る。いくつかの実施形態では、適格性の強さは、好ましいものとして指定されている基準に対して判定され得るが、適格性における絶対的な制限として指定されている基準に対しては、判定されなくてもよい。
コンピューティングデバイス102はまた、複数の患者に関連付けられた電子医療記録を取得して、1人以上の患者がアルゴリズムおよび電子医療記録に基づいて、新規試験に適格であり得るかどうかを判定するように構成することもできる。例えば、コンピューティングデバイス102は、診療所L222(例えば、クライアントデバイス101に関連付けられた診療所)の患者に関連付けられた電子医療記録を取得することができる。例えば、クライアントデバイス101および/またはコンピューティングデバイス102は、モデルの入力情報を受信および/または処理するように構成することができる。例えば、クライアントデバイス101は、スキャンデバイスを含み得るか、またはスキャンデバイスに接続することができ、そのスキャンデバイスは、患者に関連付けられた文書(例えば、非構造化データを含む文書)をスキャンすることができる。例えば、スキャンデバイス(例えば、携帯型文書スキャナ)は、医者からの手書きメモをスキャンして、そのメモを画像または他のデータエンティティ(例えば、構造化データ)に変換することができる。コンピューティングデバイス102は、アルゴリズムおよび電子医療記録(例えば、構造化または非構造化データ)に基づいて、新規試験に適格であり得る臨床の患者の中で1人以上の患者を判定することができる。例として、コンピューティングデバイス102は、電子医療記録(例えば、年齢、疾患、バイオマーカー)に基づいて、患者のそれぞれの番号、および一連の文字を有する名前付きタプルを作成することができる。コンピューティングデバイス102は、患者に関連付けられた作成された名前付きタプルを表現ツリーに対して評価することができ、その表現ツリーは、患者のそれぞれの適格性を示す数字を返すことができる。例えば、表現ツリーアルゴリズムは、不適格の場合は「0」を、または適格の場合は「1」を出力することができる。代替的に、そのアルゴリズムは、患者のそれぞれの適格性を示す確率値を出力することができる。
コンピューティングデバイス102は、さらに、新規試験に対して1人以上の提案された適格患者を出力するように構成することができる。例えば、コンピューティングデバイス102は、1人以上の提案された患者を出力デバイス(例えば、ディスプレイ、プリンタ)に出力することができる。代替的に、またはさらに、コンピューティングデバイス102は、1人以上の提案された患者を表す情報をクライアントデバイス101に表示させるための命令を送信することができ、そのクライアントデバイスは、その情報をユーザに提示することができる。
いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイス102は、1つ以上の提案された試験を患者に提供するように構成することができる。例えば、ユーザは、クライアントデバイス101(またはコンピューティングデバイス102)の入力デバイスを介して患者を選択することができ、コンピューティングデバイス102は、その患者が、1つ以上の患者試験マッチングアルゴリズム、および患者に関連付けられた電子医療記録に基づいて、適格であり得る1つ以上の試験を提供することができる。
いくつかの実施形態では、クライアントデバイス101およびコンピューティングデバイス102は、この出願で開示されたクライアントデバイス101およびコンピューティングデバイス102の機能を実行するように構成された1つのデバイスに統合することができる。例えば、ユーザは、コンピューティングデバイス102の入力デバイス153を介して新規試験を作成するための情報を入力することができ、そのコンピューティングデバイスは、出力デバイス(例えば、以下に考察される出力デバイス154)を介して、新規試験に対する1人以上の提案された患者を表示することができる。
データベース103は、システム100の1つ以上の構成要素のための情報およびデータを格納するように構成することができる。例えば、データベース103は、1人以上の患者に関連付けられた電子医療記録を格納することができる。データベース103はまた、1つ以上の試験に関する情報を格納することもできる。例えば、データベース103は、転移状態基準など、試験のそれぞれに関連付けられた試験適格基準を格納することができる。いくつかの実施形態では、データベース103はまた、試験に対する1人以上の提案された適格患者、および/または患者に対する1つ以上の提案された適格試験を判定するための患者試験マッチングアルゴリズムを格納することもできる。クライアントデバイス101および/またはコンピューティングデバイス102は、ネットワーク104を介して、データベース103上に格納されているデータにアクセスしてそれを取得するように構成することができる。いくつかの実施形態では、データベース103は、第三者によって操作される場合がある。例えば、コンピューティングデバイス102は、データベース103から特定の試験に関する情報を要求することができ、そのデータベースは、要求された情報をコンピューティングデバイス102に送信することができる。例として、コンピューティングデバイス102は、試験識別子(例えば、NCT番号)をデータベース103に送信することによって試験の情報を要求することができ、そのデータベースは、要求された情報(例えば、試験適格基準)をコンピューティングデバイス102に送信することができる。
ネットワーク104は、システム100の構成要素間の通信を容易にするように構成することができる。ネットワーク104は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、インターネットの一部、イントラネット、セルラーネットワーク、短距離ネットワーク(例えば、ブルートゥース(登録商標)ベースのネットワーク)など、またはそれらの組み合わせを含むことができる。
図1Bは、例示的なコンピューティングデバイス102を示すブロック図である。コンピューティングデバイス102は、少なくとも1つのプロセッサ(例えば、プロセッサ151)、メモリ152、入力デバイス153、出力デバイス154、およびデータベース160を含むことができる。
プロセッサ151は、この出願で説明される1つ以上の機能を実行するように構成することができる。コンピューティングデバイス102はまた、コンピューティングデバイス102の様々な構成要素のための命令を格納することができるメモリ152を含むこともできる。例えば、メモリ152は、命令を格納することができ、その命令は、プロセッサ151によって実行されると、プロセッサ151に、本明細書に記載されている1つ以上の機能を実行させるように構成することができる。
入力デバイス153は、コンピューティングデバイス102のユーザからの入力を受信するように構成することができ、コンピューティングデバイス102の1つ以上の構成要素は、受信した入力に応じて、1つ以上の機能を実行することができる。いくつかの実施形態では、入力デバイス153には、タッチスクリーン、キーボード、マイクロフォン、スピーカー、触覚デバイス、カメラ、ボタン、ダイヤル、スイッチ、ノブ、タッチパッド、ボタン、マイクロフォン、位置センサ、加速度計、カメラ、指紋スキャナ、網膜スキャナ、生体認証入力デバイス、超音波スキャナ、送受信機、入力デバイス、出力デバイス、または開示された実施形態の方法を実行するための他の入力デバイスが含まれ得る。例えば、入力デバイス153は、タッチスクリーン(例えば、出力デバイス154)上に表示されるインターフェースを含むことができる。出力デバイス154は、情報および/またはデータをユーザに出力するように構成することができる。例えば、出力デバイス154は、試験に対する1人以上の提案された患者を表示するように構成されたディスプレイを含むことができる。いくつかの実施形態では、出力デバイス154は、タッチスクリーンを含むことができる。
データベース160は、コンピューティングデバイス102の1つ以上の構成要素の様々なデータおよび情報を格納するように構成することができる。例えば、データベース160は、試験データベース161、モデルデータベース162、および電子医療記録(EMR)データベース163を含むことができる。試験データベース161は、1つ以上の試験に関する情報を格納するように構成することができる。例えば、試験データベース161は、試験のそれぞれに対する試験明細表を格納することができ、その試験明細表は、試験の試験適格基準を含むことができる。試験の試験適格基準には、試験状況、試験疾患、試験の治療線表、適格年齢、試験バイオマーカー基準、予測される転移状態基準、検証された転移状態基準など、またはそれらの組み合わせが含まれ得る。いくつかの実施形態では、試験明細表はまた、試験名称、試験内容など、またはそれらの組み合わせを含むこともできる。試験データベース161は、さらに、試験に行われた変更を含む編集履歴を格納することができる。コンピューティングデバイス102は、試験データベース161から試験に関する情報を取得して、必要に応じて、その情報を修正することができる。例えば、コンピューティングデバイス102は、新規試験のための試験明細表を作成して、その試験明細表を試験データベース161に格納することができる。
モデルデータベース162は、患者試験マッチングモデルまたはアルゴリズムを格納することができる。患者試験マッチングアルゴリズムとは、試験に対する1人以上の適格患者を判定するための、および/または患者に対する1つ以上の提案された適格試験を判定するためのアルゴリズムを指す。コンピューティングデバイス102は、モデルデータベース162からアルゴリズムを取得することができる。いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイス102は、新規試験のためのアルゴリズムを作成して、作成されたアルゴリズムをモデルデータベース162に格納することができる。EMRデータベース163は、患者に関連付けられた電子医療記録を格納することができる。プロセッサ151は、EMRデータベース163から1つ以上の電子医療記録を受信することができる。
図2は、本開示による、試験を閲覧するための例示的なユーザインターフェース200を示す略図である。ユーザインターフェース200は、コンピューティングデバイス102の出力デバイス154(例えば、ディスプレイまたはタッチスクリーン)を介して表示することができる。代替的に、またはさらに、コンピューティングデバイス102は、クライアントデバイス101の出力デバイス(例えば、ディスプレイまたはタッチスクリーン)を介して、ユーザインターフェース200を表示するための命令をクライアントデバイス101に送信することができる。コンピューティングデバイス102は、データベース(例えば、データベース103、データベース160)から試験データを取得して、その取得された試験データに基づいて、ユーザインターフェース200をレンダリングすることができる。
ユーザインターフェース200は、試験リスト201を含むことができる。試験リスト201には、試験名称、試験内容、試験状況、試験疾患、試験の治療線表など、またはそれらの組み合わせが含まれ得る。ユーザインターフェース200はまた、試験名称、試験内容、試験状況、試験疾患、試験の治療線表など、またはそれらの組み合わせによるフィルタなどの1つ以上のフィルタを含むこともできる。いくつかの実施形態では、それぞれの試験について、ユーザインターフェース200は、編集履歴を表示することができ、その編集履歴には、診療所においてユーザによって試験情報に行われた変更が含まれ得る。したがって、ユーザは、1つの場所にアクセスして、自身の診療にわたるすべての臨床試験、試験状況、ならびにその試験が募集している疾患および治療線表を確認することができ得る。これは、ユーザが、ユーザの試験明細表内のどこに空白箇所があり得るのか、およびユーザがどこで別の試験を公開する必要があり得るのかを理解するのに役立ち得る。
ユーザインターフェース200は、少なくとも1つのフィルタ202(複数が示されている)を含むこともでき、そのフィルタは、ユーザによって相互作用され、試験リスト201内の試験をフィルタ処理することができる。例えば、ユーザは、検索用語をフィルタ202に入力することができ、その検索用語に関連付けられた試験(例えば、試験データが含まれる試験)が、試験リスト201に表示されることになる。別の例として、フィルタ202は、ドロップダウンメニューを含むことができ、そのドロップダウンメニューは、ユーザが特定の試験状況、疾患、治療の線表、転移状態などを選択するのを可能にすることができる。
ユーザインターフェース200はまた、試験の分類別のデータ要素203を含むこともでき、その分類別データ要素は、試験名称、試験内容、試験募集状況、疾患、治療の線表、転移状態など、特定の試験に関連付けることができるもののうちのいずれかを示すことができる。いくつかの実施形態では、試験の分類別のデータ要素203は、さらなる構成のために、ユーザによる選択が可能となり得る。例えば、試験の分類別のデータ要素203を選択することにより、ユーザインターフェース300と同様のインターフェースを表示させることができる。いくつかの実施形態では、適切な権限を有するユーザのみが、試験データを変更することができる(例えば、クライアントデバイス101またはコンピューティングデバイス102上で権限が付与されたアカウントにログインしているユーザ)。
ユーザインターフェース204はまた、分類インジケータ204を含むこともでき、その分類インジケータは、特定の種類の試験分類別データ要素203に対応することができ、ユーザによって対話可能とすることができる。いくつかの実施形態では、分類インジケータは、ユーザが選択したときに、表示された試験情報をフィルタ処理、フィルタ処理解除、および/または並べ替えることができる。いくつかの実施形態では、分類インジケータにおけるユーザ入力は、ユーザインターフェース204からその分類インジケータに対応する分類別データ要素203を削除することができる。
ユーザインターフェース200はまた、新規試験を追加するためのボタン205を含むこともできる。例えば、ユーザは、ボタン205をクリックまたは選択することができ(例えば、データ入力デバイスを使用するか、またはタッチスクリーン上での選択を介して)、コンピューティングデバイス102は、ユーザが新規試験に関する情報を入力するための別のユーザインターフェースをレンダリングすることができる。
図3は、本開示による、新規試験を作成するためのユーザ入力を受信するための例示的なユーザインターフェース300を示す略図である。ユーザインターフェース300は、コンピューティングデバイス102の出力デバイス154(例えば、ディスプレイまたはタッチスクリーン)を介して表示することができ、ユーザは、入力デバイス153を介して情報を入力することができる。代替的に、またはさらに、コンピューティングデバイス102は、クライアントデバイス101の出力デバイス(例えば、ディスプレイまたはタッチスクリーン)を介してユーザインターフェース300を表示するための、またクライアントデバイス101の入力デバイスを介してユーザ入力を受信するための命令をクライアントデバイス101に送信することができる。
ユーザインターフェース300は、ユーザが入力して新規試験を追加するための1つ以上の入力領域(例えば、フィールド)を含むことができる。例えば、ユーザは、試験識別番号を入力することができる。コンピューティングデバイス102は、その試験識別番号に基づいて、試験を取得または生成することもできる。例として、ユーザは、NCT番号を入力することができ、コンピューティングデバイス102は、その受信したNCT番号に基づいて、データベースまたは第三者(例えば、clinicaltrials.gov)から試験情報を取得することができ、その試験情報には、例えば、試験名称、治験薬、主催者、治験の種類、試験内容、診断、バイオマーカー基準、治療の線表など、またはそれらの組み合わせが含まれる。コンピューティングデバイス102はまた、それに応じて(例えば、自動的に)ユーザインターフェース300で取得された情報を読み込むこともできる。いくつかの実施形態では、ユーザは、試験情報の少なくとも一部を手動で入力することができる。例えば、NCT番号が利用不可能である場合、ユーザは、ボックスをチェックして、利用不可能であることを示すことができる。ユーザインターフェース300は、これらの入力領域を手動で完了するようにユーザに促すことができる。
いくつかの実施形態では、試験情報は、その新規試験が行われる予定の場所を特定する現場情報を含むことができる。例えば、ユーザは、現場情報を入力することができ、その現場情報は、医療診療所が、それらの診療所における運用を監督し、それらの試験成績に関するレポートを受信するのに役立つことができる。運用データ領域としては、現場ID、治験責任医師、試験状況、登録開始日、登録締切日、治験審査委員会(IRB)承認日、現場開始来院日、契約実施日、データ入力のための日数、登録目標(例えば、患者の数)、外部ソースへのリンクなど、またはそれらの組み合わせが挙げられ得る。
コンピューティングデバイス102は、新規試験のための試験明細表を作成して、その試験情報をデータベース103および/またはデータベース160に格納することができる。試験明細表には、試験の試験適格基準(例えば、転移状態)が含まれる場合がある。このアプローチの潜在的な利点は、システムのユーザ(例えば、管理者、医師、治験コーディネータ)が適格基準に対して診療所(例えば、臨床現場)で適格患者を判定することができることであり得る。さらに、システムは、そのユーザに、試験および患者に関する運用レポートを提供することができる。このアプローチにより、ユーザが適格性の可能性の高い患者を審査する上でより多くの時間を費やしているため、ユーザが潜在的な試験適格性のために審査する必要がある患者の数を大幅に削減することができ、それによって診療所の試験募集を改善することができる。
コンピューティングデバイス102は、新規試験に対する提案された1人以上の適格患者を判定するように構成することができる。例えば、コンピューティングデバイス102は、その試験の試験適格基準に基づいて、新規試験に適格な1人以上の患者を判定するための患者試験マッチングアルゴリズムを作成することができる。コンピューティングデバイス102はまた、複数の患者に関連付けられた電子医療記録を取得することもできる。例えば、コンピューティングデバイス102は、クライアントデバイス101および/またはコンピューティングデバイス102が動作する1つ以上の臨床現場で、データベース(例えば、データベース103、データベース160)から、患者に関連付けられた電子医療記録を取得することができる。コンピューティングデバイス102は、さらに、電子医療記録およびアルゴリズムに基づいて、試験に適格な1人以上の患者を判定することができる。
単なる例として、例示的な試験のための試験適格基準は、以下の基準を含むことができる。
1.患者は、18歳を超えるか?はいの場合、ステップ2に進む。いいえの場合、患者は、不適格である。
2.患者は、乳癌を患っているか?はいの場合、ステップ3に進む。いいえの場合、ステップ4に進む。
3.患者は、エストロゲン受容体陰性(ER-)およびプロゲステロン受容体陰性(PR-)であるか?はいの場合、患者は、適格である。いいえの場合、患者は、不適格である。
4.患者は、結腸直腸癌を患っているか?はいの場合、ステップ5に進む。いいえの場合、患者は、不適格である。
5.患者は、遺伝カーステンラット肉腫ウイルス腫瘍遺伝子同族体(KRAS)変異を有するか?はいの場合、患者は、適格である。いいえの場合、患者は、不適格である。
上記の試験適格基準は、以下のように、ブール演算子を用いて表すことができる。
(年齢>18)AND(ER=陰性AND PR=陰性AND疾患=乳房)OR(KRAS=陽性AND疾患=結腸直腸)。これは、図4Aに示された例示的な表現ツリー401として表すことができる。
図4Aに示されるように、表現ツリー401は、演算子411、412、413、および414、ならびに基準要素421、422、423、424、425、および426を含むことができる。例えば、要素412は、患者が18歳を超えていなければならないことを表し得る。別の例として、演算子413および414、ならびに要素422~426は、患者が、(1)ER陰性およびPR陰性であり、ならびに乳癌を有するか、または(2)結腸直腸癌およびKRAS陽性を有するか、のいずれかである必要があることを表す。コンピューティングデバイス102がそれぞれのノードを評価するとき、コンピューティングデバイス102は、そのノードの上方のノードにその結果を上昇させて、患者がこの試験に適格であるかどうかの結果を取得することができる。例えば、乳癌を有し、かつER-およびPR-であるが、結腸直腸癌を有さず、かつKRAS+を試験していない患者に対しては、表現ツリー401の左側のサブツリーがあるため、その試験に適格であり得る。
いくつかの実施形態では、表現ツリー内のそれぞれのリーフノードは、単一の包含基準または除外基準を表す。これらのノード(およびそれらの基準)は、混合され、また異なるツリーにマッチングされて、異なる試験の基準を形成することができる。それぞれのリーフノードは、患者が適格であるかどうかを判定し、例えば、患者の臨床情報をその入力として取得し、また適格性に影響を及ぼし得る値を出力として返す役割を果たすことができる。表現ツリーを使用して、システムは、ユーザが試験のマッチング基準を視覚化するのを可能にすることができ、統一されたインターフェースを介して様々なデータソース(例えば、患者の電子医療記録)について問い合わせることができる。
いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイス102は、試験に対して更新された患者適格基準を受信するように構成することができる。コンピューティングデバイス102はまた、更新された患者適格基準に基づいて、患者試験マッチングアルゴリズムを更新して、その更新された患者試験マッチングアルゴリズムおよび電子患者医療記録に基づいて、更新された新規試験に対する、少なくとも1人の新規提案された患者を判定することができる。例えば、ユーザは、試験の試験適格基準を更新することができ、コンピューティングデバイス102は、表現ツリーおよび患者試験マッチングアルゴリズムを自動的に更新することができる。別の例として、コンピューティングデバイス102は、外部のデータベースから更新された試験適格基準を受信して、その更新された試験適格基準に基づいて、その試験のアルゴリズムを自動的に更新することができる。例として、コンピューティングデバイス102は、ユーザからユーザ入力を受信して、KRAS基準を削除することができる。コンピューティングデバイス102は、図4Bに示されるように、表現ツリー402のリーフノード426を除去することによって、表現ツリー401を更新することができる。同様に、ユーザが新規基準を追加する場合、コンピューティングデバイス102は、適切な場所にある表現ツリーの中に新規リーフノードを挿入することができる。代替的に、またはさらに、コンピューティングデバイス102は、ユーザまたはシステムからの入力に基づいて、リーフノードを修正することができる。
図5は、本開示による、例示的な(簡略化した)表現ツリー構造を示す略図である。図5は、表現ツリーおよびアルゴリズムをさらに示すための例を提供する。表現ツリー500は、以下を含む試験適格基準を表すことができる。
(A、B、Cのみ)AND(<1000)AND(AのみOR<50)。
表現ツリー500は、演算子ノード511および512を含むことができ、それらは、2つの演算子クラス(ANDおよびOR)である。演算子クラスは、リーフクラス(例えば、リーフ521、522、523、および524)として追加された子クラスを含むことができる。
コンピューティングデバイス102は、試験適格基準に基づいて、表現ツリー500を表すアルゴリズムを自動的に生成することができる。アルゴリズムの例示的なコードを以下に示す。
class OrMatchOperator():
def init(self):
self.children=[]
def match(self,patient):
prob_no_match=1.0
for child in self.children:
prob_no_match*=float(1-child.match(patient))
return1-prob_no_match
class AndMatchOperator():
def init(self):
self.children=[]
def match(self,patient):
prob_match=1.0
for child in self.children:
prob_match*=float(child.match(patient))
return prob_match
#MockClassが特定の文字のみを有するかどうかを確認するMockリーフノード
#その’文字’内の属性クラスLetterMatchLeaf():
def init(self,allowable_letters):
self.allowable_letters=allowable_letters
def match(self,patient):
if set(patient.letters)-set(self.allowable_letters):
return 0
return 1
#MockClassが数字を有するかどうかを確認するMockリーフノード
#max_numberクラス未満NumberMatchLeaf():
def init(self,max_number):
self.max_number=max_number
def match(self,patient):
return int(patient.number<=self.max_number)
from collections import namedtuple
MockClass=namedtuple(‘MockClass’,[‘number’,‘letters’])
tree=AndMatchOperator()
tree.children.append(LetterMatchLeaf([‘A’,‘B’,‘C’]))tree.children.append(NumberMatchLeaf(1000))
subtree=OrMatchOperator()
subtree.children.append(NumberMatchLeaf(50))subtree.children.append(LetterMatchLeaf([‘A’]))
tree.children.append(subtree)
print(‘Match!(50,[C])’)print(tree.match(MockClass(50,[‘C’])))print(‘Match!(50,[A])’)print(tree.match(MockClass(55,[‘A’])))
print(‘Fits neither attribute in the subtree.No match.(50、[C])’)
print(tree.match(MockClass(55,[‘C’])))
print(‘Number is too big for the top-level number constraint.No match.(1005、[A])’)
print(tree.match(MockClass(1005,[‘A’])))
上記の例示的なコードは、試験適格基準を含む表現ツリー500を表すことができる。コンピューティングデバイス102はまた、患者のそれぞれのMockClassを生成することもでき、それは、数字および一連の文字を有する名前付きタプルであり得る。例えば、コンピューティングデバイス102は、患者に関連付けられた電子医療記録に基づいて、名前付きタプルを作成することができる。それらのコードはまた、特定の文字のサブセットのみを許可し得るリーフクラスであるLetterMatchLeaf、および特定の数未満の数字のみを許可し得る別のリーフクラスであるNumberMatchLeafを含む。当業者ならば、これらのクラスが説明のみを目的としており、他の種類のクラスもアルゴリズムに使用することができることを理解するであろう。例えば、そのアルゴリズムは、疾患マッチングのためのリーフクラスであるDiseaseMatchLeaf、およびバイオマーカーマッチングのためのリーフクラスであるBiomarkerMatchLeafを含むことができる。
コンピューティングデバイス102は、アルゴリズムを使用して、表現ツリー500に対して異なるMockClassオブジェクト(すなわち、患者)を評価することができ、そのアルゴリズムは、1(適格)または0(不適格)を返すことができる。いくつかの実施形態では、患者試験マッチングアルゴリズムは、確率を出力することができ、コンピューティングデバイス102は、その確率(例えば、ある閾値を超える確率)に基づいて、患者がその試験に適格であるかどうかを判定することができる。
いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイス102は、試験適格基準に基づいて、試験に対する1人以上の提案された適格患者を判定するための機械学習アルゴリズムを取得または生成することができる。例えば、コンピューティングデバイス102は、試験に対する提案された1人以上の適格患者を判定するために、ニューラルネットワークにアクセスすることができる。
図6は、例示的なニューラルネットワーク600を示す。ニューラルネットワーク600は、入力層、1つ以上の隠れ層、および出力層を含むことができる。それらの層の各々は、1つ以上のノードを含むことができる。いくつかの実施形態では、出力層は、1つのノードを含むことができる。代替的に、出力層は、複数のノードを含むことができ、それらのノードの各々は、データを出力することができる。入力層は、入力(例えば、患者に関連付けられた電子医療記録)を受信するように構成することができる。いくつかの実施形態では、1つの層のあらゆるノードは、次の層の他のあらゆるノードに接続されている。ノードは、その入力の加重和を取り、その加重和を非線形活性化関数に渡すことができ、それらの結果は、次の層の別のノードの入力として出力することができる。そのデータは、左から右に流れることができ、最終的な出力は、すべてのノードの計算に基づいて、出力層で計算され得る。ニューラルネットワーク600は、試験について患者の適格性を示す確率を出力することができ、その確率は、受信した入力からの情報に基づくことができる。
いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイス102は、患者の試験および電子医療記録に関連付けられた患者試験マッチングアルゴリズムに基づいて、複数の患者と複数の試験との間の患者試験マッチングを判定することができる。例えば、コンピューティングデバイス102は、その試験の各々に対する1人以上の提案された適格患者、および/またはその患者の各々に対する1つ以上の提案された適格試験を判定することができる。コンピューティングデバイス102はまた、患者と試験との間の関係を表すデータ構造を生成して、そのデータ構造をデータベース(例えば、データベース103、データベース160)に格納することもできる。コンピューティングデバイス102は、さらに、患者と試験との間の関係を表すデータをユーザに提示することもできる。例えば、コンピューティングデバイス102は、患者試験マッチングレポートを生成するように構成することができる。例として、コンピューティングデバイス102は、データがそのレポート上に現れるようにフィルタを定義するためのユーザ入力を受信することができ、そのデータには、例えば、患者情報(例えば、性別、年齢、場所、患者スケジュール、診断、バイオマーカー、予測された転移状態、検証された転移状態など、またはそれらの組み合わせ)、治療情報(例えば、治療、包含薬剤および/または除外薬剤)、および試験情報(試験名称、治験薬、主催者、治験の種類、試験内容、診断、バイオマーカー基準、治療の線表など、またはそれらの組み合わせ)が含まれる。コンピューティングデバイス102は、フィルタ処理されたデータとマッチする患者および/または試験をレポートにまとめることができる。
図7は、本開示による、1つ以上の提案された試験を患者に提供するための例示的なユーザインターフェースを示す略図である。ユーザインターフェース700は、コンピューティングデバイス102の出力デバイス154(例えば、ディスプレイまたはタッチスクリーン)を介して表示され得、ユーザは、入力デバイス153を介して情報を入力することができる。代替的に、またはさらに、コンピューティングデバイス102は、クライアントデバイス101の出力デバイス(例えば、ディスプレイまたはタッチスクリーン)を介してユーザインターフェース700を表示するため、またクライアントデバイス101の入力デバイスを介してユーザ入力を受信するために、クライアントデバイス101に命令を送信することができる。
ユーザは、患者のスケジュールを選択することができ、コンピューティングデバイス102は、患者のスケジュールにアクセスして、患者のスケジュールに従って、来院が予定されている患者を判定することができる。例えば、ユーザは、日付(例えば、図の700に示された2018年11月8日)を選択することができ、コンピューティングデバイス102は、患者のスケジュールにアクセスして、その日の来院が予定されている患者を判定することができる。代替的に、またはさらに、ユーザは、ある期間(例えば、一週間、一ヶ月)の間の患者のスケジュールを閲覧することができる。コンピューティングデバイス102はまた、患者および来院に関する情報を示すインターフェースをユーザに提供することもできる。例えば、図7に示すように、ユーザインターフェース700は、患者の名前、診断、来院の種類(例えば、外来、治療)、患者が来院する医師、来院の場所など、またはそれらの組み合わせを含み得る。
コンピューティングデバイス102は、この開示の他所で説明されているように、試験に関連付けられたアルゴリズム、および患者の電子医療記録に基づいて、患者に対する1つ以上の提案された試験をさらに判定することができる。コンピューティングデバイス102はまた、患者に対して提案された試験のリストを含む、ユーザへのユーザインターフェース700を表すこともできる。図7に示すように、ユーザインターフェース700は、患者リスト701を含むことができ、その患者リストには、各患者の名前、診断、来院の種類、試験、患者の状態など、またはそれらの組み合わせなどの患者の情報が含まれ得る。ユーザインターフェース700はまた、例えば、医師、場所、患者の診断、来院の種類、試験、患者状況など、またはそれらの組み合わせに従って、患者および/または試験をフィルタ処理するためのユーザの入力を受信するように構成されたフィルタ702を含むこともできる。来院が予定されている患者に対して提案された試験を提示することによって、患者試験マッチングは、その診療所(例えば、臨床)の患者スケジュールに直接結び付けることができ、その結果、システムのユーザは、特定の日時に診療所に来院している適格患者を特定することができ、これらの患者との会合を計画して、試験に参加する潜在的な機会について話し合うことができる。これにより、患者の募集を改善することができる。例えば、コンピューティングデバイス102は、特定の日時に診療所に来院する予定の1人以上の提案された適格患者をユーザに提供することができる。別の例として、ユーザは、疾患、試験の種類など、またはそれらの組み合わせに従って、試験および/または患者をフィルタ処理することができる。コンピューティングデバイス102は、患者が参加するのに適格であり得る試験について患者と話し合うように、医師および/または治験コーディネータに通知することができる。例えば、コンピューティングデバイス102は、試験情報を患者の医療記録に含めることができ、その結果、医師は、患者といつ話し合うかを思い出すことができる。
いくつかの実施形態では、ユーザインターフェース700は、少なくとも1人の提案された患者の診察予約を含む患者スケジュールを表示することができる。代替的に、またはさらに、ユーザインターフェース700は、医者の情報、または患者の診察予約に関連付けられた場所を表示することができる。
いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイス102は、ユーザの入力に従ってユーザインターフェース700を更新することができる。例えば、患者名、または患者記録が選択された(例えば、クリックされた)場合、ユーザインターフェース700は、患者名または患者記録が「閲覧済みL452」として表示されること(例えば、患者名による、または別の患者識別子による「閲覧済み」アイコンを表示しながら)を示し得る。ユーザインターフェース700は、閲覧済み患者をフィルタ処理するためのフィルタを含むことができる。
いくつかの実施形態では、ユーザインターフェース700はまた、ユーザの選好好みに応じて異なるビューを含むこともできる。例えば、ユーザインターフェース700は、図7に示すように、「提案された試験」ビューを含むことができ、このビューは、提案された試験(例えば、患者の診断およびバイオマーカーとマッチする積極的に募集している試験、または保留している試験)を有する患者を表示することができる。代替的に、またはさらに、ユーザインターフェース700は、「新規患者」ビュー(図示せず)を含むことができ、このビューは、診療所に新規であり、かつその診療所に初めて来院している患者を表示することができる。代替的に、またはさらに、ユーザインターフェース700は、「最近の更新」ビューを含むことができ、このビューは、提案された試験を有する患者を表示するか、または以前に「候補」もしくは「観察」としてマークされ、最近のスキャンもしくは病理学レポートにより現在検討(もしくは再検討)されるべきである患者を表示することができる。別の例として、最近の更新には、例えば、受信した病理学もしくはスキャンレポートなどの最近のスキャン、または患者の最後の来院以降に患者に関連付けられた電子健康記録に作成されたスキャンオーダーが含まれ得る。
いくつかの実施形態では、ユーザがユーザインターフェース700で患者名をクリックまたは選択すると、コンピューティングデバイス102は、その入力を処理し、患者の情報をユーザに表示するための、別のユーザインターフェースを提供することができる。例えば、図8Aおよび図8Bは、本開示による、患者および提案された試験の情報を提供するための例示的なユーザインターフェース800を示す略図である。ユーザインターフェース800は、コンピューティングデバイス102の出力デバイス154(例えば、ディスプレイまたはタッチスクリーン)を介して表示することができ、ユーザは、入力デバイス153を介して情報を入力することができる。代替的に、またはさらに、コンピューティングデバイス102は、クライアントデバイス101の出力デバイス(例えば、ディスプレイまたはタッチスクリーン)を介してユーザインターフェース800を表示するための、またクライアントデバイス101の入力デバイスを介してユーザ入力を受信するための命令をクライアントデバイス101に送信することができる。
図8Aに示すように、ユーザは、ユーザインターフェースレイアウト810(これは、ユーザインターフェース700と同様である)において、患者「Ollie X.Sitedemann」をクリックまたは選択することができる。コンピューティングデバイス102は、ユーザインターフェースレイアウト820をユーザに提供することができ、そのユーザインターフェースレイアウトは、患者の情報を表示するために、ユーザインターフェースレイアウト810と部分的に重なり合う場合がある。例として、ユーザインターフェースレイアウト820は、領域821を含むことができ、その領域は、患者および/または試験に関係する通知を表示することができる。これらの通知には、患者が適格である利用可能な新規試験、患者がもはや適格ではない試験、患者情報の変更、試験適格基準の変更、および/またはユーザメモが含まれ得るが、これらに限定されない。
ユーザインターフェースレイアウト820はまた、患者の臨床情報を表示する領域822を含むこともでき、その臨床情報は、例えば、患者の診断情報、最後の来院、疾患など、またはそれらの組み合わせを含むこともできる。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェースレイアウト820は、ユーザが患者の電子医療記録を開くのを可能にすることができる。いくつかの実施形態では、図8C~図8Eについてさらに説明されるように、領域822は、疾患状態サブ領域を含むことができる。
ユーザインターフェースレイアウト820はまた、患者に対する1つ以上の提案された、かつ/または既存の試験を表示する領域823を含むこともでき、その領域は、試験名、試験内容、試験状況、試験疾患、治療の試験線表など、またはそれらの組み合わせなどの試験情報を含むことができる。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェース800は、2つ以上の試験に関連付けられた情報を表示することができ、それらの情報には、試験の状況が含まれ得る。例えば、試験は、試験状況(例えば、保存記録状況、選別状況、未評価状況など)に基づいて、異なるグループに分類され得る。いくつかの実施形態では、領域823は、試験基準に関連する基準を表示することができ、その試験基準は、患者に対する対応する陽性適格インジケータ824、予測された適格インジケータ825、および/または陰性適格インジケータ826を有することができる。適格インジケータは、形状、色、テキスト、アニメーションなどの組み合わせを含むことができ、それらの組み合わせは、異なる適格状況をユーザに示すことができる。例として、陽性適格インジケータ824は、太字で緑色の円を含むことができ、それは、患者が特定の適格基準を満たしていることを示すことができる。別の例として、陰性適格インジケータ826は、太字で赤色の円を含むことができ、それは、患者が特定の適格基準を満たしていないことを示すことができる。いくつかの実施形態では、適格基準を満たす患者を予測することができる。例えば、開示された実施形態によるコンピュータモデル、医療記録、医療文書などに基づいて、予測された適格状況を判定することができ、その適格状況は、予測された適格インジケータ825として表示することができる。例として、患者が試験の転移状態基準にマッチする予測された転移状態を有する場合、薄緑色の円を、予測された適格インジケータ825として表示することができる。予測された適格インジケータ825は、いずれの適格インジケータと同様に、適格基準についての詳細を判定する際に、ユーザを支援するためのテキストを含むことができる。例えば、予測された適格インジケータ825は、予測された転移状態の信頼度のレベルを説明するテキストを含むことができる。いくつかの実施形態では、特定の予測された適格インジケータ825は、特定のレベルの信頼度に関連付けられ得る。例えば、予測された信頼度のレベルが閾値レベル(例えば、患者が「転移性」の転移状態を有する可能性が60%)に達した場合、特定のインジケータ(例えば、黄色の円)を表示することができる。予測された転移状態の他の態様については、本明細書に記載される他の技術に関して説明される。
色、形状、テキスト、アニメーション、および他の視覚的特徴の多くの組み合わせを使用して、有益な適格インジケータを表示することができるため、上記は、実施例として説明されている。
いくつかの実施形態では、ユーザインターフェース800は、試験に関するより詳細な情報を提示することができる。例えば、ユーザは、図8Bに示すように、領域823内の「NSCLC-1234」と指定された試験を選択することができ、コンピューティングデバイス102は、試験のより多くの情報を表示するために、ユーザインターフェース800の領域823を更新することができる。例えば、領域823は、試験の試験時間表を表示するように更新することができる。
例示的な図8Bは、試験に関連して表示することができる情報を示す。いくつかの実施形態では、領域823は、対話可能な要素を有する時間表を含むことができる。例えば、時間表は、患者に関連付けられたいくつかの医療事象を含むことができ、ユーザは、それを選択することができる。いくつかの実施形態では、対話可能な選択肢(例えば、編集、削除、追加)を表示することができ、それらの選択肢は、ユーザが情報(例えば、要素)を時間表に編集、削除、および/または追加するのを可能にすることができる。いくつかの実施形態では、いくつかの対話可能な選択肢は、時間表上の要素が選択(例えば、編集、削除)された後にのみ表示され得る。
いくつかの実施形態では、ユーザインターフェース800により、ユーザが患者の情報、および/または試験のうちの1つ以上について、行動を起こすのを可能にすることができる。例えば、ユーザインターフェース800により、ユーザが情報を更新するのを可能にすることができる(例えば、患者を非閲覧としてマークすること、試験を閲覧済みとしてマークすることなど)。更新された情報は、それに従ってユーザインターフェース800上に表示することができる。いくつかの実施形態では、更新された情報は、さらに使用するために保存され得、かつ/またはそのシステムの別のユーザに利用可能にされ得る。例えば、第1のユーザがある患者を閲覧すると(例えば、ユーザインターフェース800内でクリックまたは選択することによって)、コンピュータデバイス102は、その患者を「閲覧済み」としてラベル付けすることができる。コンピューティングデバイス102はまた、この患者が閲覧済みであることを示すインジケータを含むユーザインターフェースを第2のユーザに提供することもできる。代替的に、またはさらに、ユーザインターフェース800は、そのユーザが、そのユーザ、医師、もしくは治験コーディネータなど、またはそれらの組み合わせに、その情報を閲覧させるためのリマインダを設定するのを可能にすることができる。例として、ユーザインターフェース800は、そのユーザが、潜在的に適格な試験を探すためにその患者を診るように予定されている医師のためのリマインダを作成するのを可能にすることができる。
図8C、図8D、および図8Eは、転移状態の管理を提供するための例示的なユーザインターフェースを示す。いくつかの実施形態では、開示された実施形態によるサブ領域830は、転移状態が患者に対して予測された後に、表示することができる。サブ領域830は、予測レベルインジケータ831を含むことができ、その予測レベルインジケータは、予測された適格インジケータ825に対応することができる。例えば、予測レベルインジケータ831は、患者が特定の転移状態を有するという信頼度のレベルを示すことができる。いくつかの実施形態では、サブ領域830は、更新状況インジケータ832を含むことができ、その更新状況インジケータは、転移状態(例えば、転移状態、信頼度のレベル、検証された状態など)に関連付けられた情報が最後に更新された日付および/または時刻を表示することができる。サブ領域830はまた、対話可能な検証イニシエータ833を含むこともでき、その検証イニシエータは、ユーザが転移状態を検証するのを可能にすることができる。例えば、検証イニシエータ833は、ユーザによって選択可能とすることができ、選択時に、サブ領域830をサブ領域840に更新することができる。
サブ領域840は、転移状態要素841および非転移状態要素842を含み得る。いくつかの実施形態では、転移状態要素841の選択は、患者の転移状態(以前は、予測されているにすぎなかった可能性がある)を転移性として検証することができる。いくつかの実施形態では、非転移状態要素842の選択は、患者の転移状態(以前は、予測されているにすぎなかった可能性がある)を非転移性として検証することができる。開示された実施形態によれば、転移状態を検証することには、患者データ、試験データ、および/またはユーザインターフェースを更新することが含まれ得る。例えば、転移状態要素841または非転移状態要素842の選択により、サブ領域840をサブ領域850に更新させることができる。
サブ領域850は、対話可能な検証確認インジケータ851を含むことができ、その検証確認インジケータは、検証された転移状態を表示することができる。いくつかの実施形態では、検証確認インジケータ851は、ユーザによって選択可能とすることができ、その検証確認インジケータは、ユーザが患者の現在検証されている転移状態を変更するのを可能にすることができる。いくつかの実施形態では、サブ領域850はまた、履歴インジケータ852を含むことができ、その履歴インジケータは、転移状態への以前の変更に関連付けられた情報を表示することができる。例えば、履歴インジケータ852は、転移状態を最後に修正した(例えば、検証した)ユーザ、転移状態が最後に変更された時間、転移状態が最後に変更された日付などを表示することができる。
図9は、本開示による、試験に対して1人以上の提案された患者を提供するための例示的なプロセス900を示すフローチャートである。プロセス900は、クライアントデバイス101に関連して説明されているが、当業者ならば、プロセス900の1つ以上のステップをシステムの他の構成要素(例えば、コンピューティングデバイス102またはプロセッサ151)によって実行することができることを理解するであろう。
ステップ902において、クライアントデバイス101は、患者の選択を受信することができる。例えば、クライアントデバイス101は、患者を選択するために、クライアントデバイス101のユーザインターフェースを介して、ユーザ入力を受信することができる。例として、ユーザは、患者のリストから(例えば、ユーザインターフェース700内で)ある患者を選択することができる。いくつかの実施形態では、ユーザは、患者を選択する前に、探索インターフェース内で(例えば、患者名、患者の生年月日、一意の患者識別子などを使用して)患者を探索することができる。
ステップ904において、クライアントデバイス101は、患者データセットにアクセスすることができる。いくつかの実施形態では、クライアントデバイス101は、患者の選択に応じて(例えば、ステップ901において)、患者データセットにアクセスすることができる。例えば、アクセスされた患者データセットは、選択された患者に関連付けられている場合がある。患者データセットにアクセスすることには、データベース(例えば、データベース103)から患者データセットを検索することが含まれ得る。いくつかの実施形態では、患者データセットは、データベースにおいて、複数の患者データセットの中に格納され得る。さらなる例として、クライアントデバイス101は、コンピューティングデバイス102に、データベース103から患者データセットを検索するための要求を送信することができる。いくつかの実施形態では、患者データセットを検索するための要求はフォーマット設定されて、コンピューティングデバイス102が、データベース103に格納された患者データセットの中から、要求された患者データセットを区別することができる、一意の患者識別子または他の情報を含むことができる。
ステップ906において、クライアントデバイス101は、転移状態を受信することができる。いくつかの実施形態では、受信した転移状態は、患者の検証された転移状態または予測された転移状態であり得る。いくつかの実施形態では、転移状態は、患者(例えば、ステップ902において選択された患者)に関連付けられ得る。予測された転移状態は、非構造化情報を含み得る文書を受信するように構成された訓練されたモデルによって予測されている場合がある。例えば、コンピューティングデバイス102は、文書を受信している場合があり(例えば、プロセス900のステップを実行している同じデバイスかどうかを問わないクライアントデバイス101から)、訓練されたモデルをその文書に適用してその文書から情報を抽出し、かつ/またはその文書を、構造化情報を有するフォーマットに変換している場合がある。いくつかの実施形態では、予測された転移状態は、機械学習モデルによって判定された、ある程度の尤度を含む場合がある。転移状況を判定および/または更新することに関連するステップは、プロセス1000に関してさらに説明される。
ステップ908において、クライアントデバイス101またはコンピューティングデバイス102は、患者データセットの少なくとも一部、および転移状態(例えば、予測された転移状態)を表示させることができる。例えば、開示された実施形態によれば、表示される部分は、ユーザインターフェース(例えば、ユーザインターフェース800)内に表示することができる。いくつかの実施形態では、表示される部分は、ステップ902においてアクセスされた患者データセットのサブセットもしくは全体、および/またはステップ906において受信した転移状態を含むことができる。
ステップ910において、クライアントデバイス101は、患者に対する試験のサブセットを判定することができる。いくつかの実施形態では、患者に対する試験のサブセットを判定することは、患者データセットの少なくとも一部、または転移状態(ステップ908における患者データセットの同じ部分かどうかを問わない)に基づくことができる。例えば、試験のサブセットは、予測または検証された転移状態に基づいて、判定することができる。例として、試験の第1のサブセットは、1回目に予測された転移状態に基づいて判定することができ、試験の第2のサブセットは、2回目に検証された転移状態に基づいて判定することができる。いくつかの実施形態では、患者に対する試験のサブセットは、複数の試験から判定することができる。例として、コンピューティングデバイス102は、患者データセットおよび/または転移状態を使用して、一組の試験(例えば、データベース103に格納されている)の中から、サブセットに対する試験を判定することができる。いくつかの実施形態では、一組の試験が、転移状態基準に関連付けられ得(例えば、少なくとも1つの転移状態基準が、その組の各試験に関連付けられ得)、その転移状態基準は、試験のサブセットを判定する際に使用することができる。例えば、クライアントデバイス101は、転移状態(例えば、予測された転移状態)を、試験の転移状態基準と比較することができる。いくつかの実施形態では、クライアントデバイス101は、予測された転移状態が試験の転移状態基準を満たすと判定することができ(例えば、その比較に基づいて、クライアントデバイス101は、予測された転移状態が転移状態基準に一致すると判定することができ)、次いで、この判定に基づいて、その試験を試験のサブセット内に含めることができる。いくつかの実施形態では、クライアントデバイス101は、予測された転移状態が試験の転移状態基準を満たさないと判定することができ(例えば、その比較に基づいて、クライアントデバイス101は、予測された転移状態が転移状態基準にマッチしないと判定し)、次いで、この判定に基づいて、その試験を試験のサブセットから除外することができる。
ステップ912において、クライアントデバイス101は、患者に対する試験のサブセット(例えば、ステップ910において判定されたサブセット)を(例えば、クライアントデバイス101のディスプレイにおいて)表示させることができる。いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイス102は、クライアントデバイス101において、患者に対する試験のサブセットを表示させることができる。いくつかの実施形態では、試験のサブセットを表示させることは、試験のサブセットの基準、およびその基準に対する患者適格状況のインジケータを表示することを含むことができる(例えば、例示的な領域823に示されるように)。他の図に関して説明されているように、試験のサブセットを表示することは、少なくとも1つのインジケータ、対話可能な要素などを表示することを含み得、それらは、患者データセット、転移状態、試験基準などの更新に基づいて、動的に変化する場合がある。
図10は、本開示による、転移状態を更新するための例示的なプロセス1000を示すフローチャートである。プロセス1000は、コンピューティングデバイス102に関連して説明されているが、当業者ならば、プロセス1000の1つ以上のステップをシステムの他の構成要素(例えば、クライアントデバイス101)によって実行することができることを理解するであろう。
ステップ1002において、コンピューティングデバイス102は、非構造化情報を受信することができる。いくつかの実施形態では、非構造化情報は、スキャンされた文書、手書きメモ、電子的に書き込まれたメモ、または他の医療文書の一部であり得る。いくつかの実施形態では、非構造化情報は、患者に関連付けられた医療データ(例えば、転移状態、患者の年齢、疾患の種類、疾患ステージなど)を含み得る。
ステップ1004において、コンピューティングデバイス102は、非構造化情報(例えば、患者文書内の非構造化情報)を構文解析することができる。いくつかの実施形態では、非構造化情報を構文解析することは、文書内に含まれる情報を特定すること(例えば、患者の転移状態を特定すること、患者名、入院日、治療の線表、薬剤などを特定すること)および/または文書のすべてまたは一部を構造化フォーマットに変換することを含み得る。例として、文書には、構造化および/または構造化された情報(例えば、pdf文書、XMLファイルなど)、画像、チャート、図面、または任意の他の医療情報ソースを有する電子文書であってもよい。いくつかの実施形態では、電子文書は、スキャンデバイス(例えば、携帯型文書スキャナ、多機能プリンタなど)によって生成され得、そのスキャンデバイスは、ネットワーク104に接続され得る。例えば、スキャンデバイスは、物理的文書をスキャンして、物理的文書からの情報を含む電子(例えば、構造化)文書を生成することができる。
いくつかの実施形態では、非構造化情報を構文解析することは、転移情報を抽出することを含み得、その転移情報を使用して、転移状態を予測することができる。いくつかの実施形態では、抽出された転移情報は、患者識別子に関連付けられ得る(例えば、文書内で特定される患者の電子記録にリンクされ得る)。いくつかの実施形態では、訓練されたモデル(例えば、コンピューティングデバイス102によって実装される)は、非構造化情報を構文解析することができる。開示された実施形態によれば、訓練されたモデルは、コンピュータソフトウェアモジュール、アルゴリズム、機械学習モデル、データモデル、統計モデル、回帰ニューラルネットワーク(RNN)モデル、長期短期記憶(LSTM)モデル、または別のニューラルネットワークモデルのうちの任意の1つであってもよいが、これらに限定されない。訓練されたモデルは、コンピューティングデバイス102、またはネットワーク104に接続された別のコンピューティングデバイスに実装することができる。いくつかの実施形態では、転移情報は、構造化情報(例えば、患者データセットの一部である構造化情報)から特定することができる。
ステップ1006において、コンピューティングデバイス102は、転移状態を予測することができ、患者(例えば、文書内で特定され、ユーザによって手動で特定される患者など)に対する予測された転移状態(例えば、プロセス900内で使用され得る予測された転移状態)を生成することを含み得る。例えば、コンピューティングデバイス102は、患者の転移状態を特定すること(例えば、患者に関連付けられた非構造化情報から、患者の転移状態を特定すること)に基づいて、転移状態を予測することができる。いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイス102はまた、予測された転移状態の信頼度のレベルを判定することもできる。例えば、コンピューティングデバイス102は、訓練されたモデルに従って、予測された転移状態の信頼度のレベルを判定することができる。信頼度のレベルは、パーセンテージ(例えば、患者が特定の転移状態にある可能性が90%)、単語の組み合わせ(例えば、「可能性が高い」、「やや可能性が高い」、「非常に可能性が高い」、「疑わしい」など)、一種の視覚的インジケータ(例えば、図8A~図8Eに関して説明されている)などとして表現することができる。いくつかの実施形態では、信頼度の異なるレベルが、異なる表現に関連付けられ得る。単なる例として、「非常に可能性が高い」という語句は、特定の転移状態の90%の確実性の閾値に達する信頼度のレベルに関連付けられている場合がある。いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイス102は、少なくとも2つの文書に基づいて、転移状態を予測することになる。
ステップ1008において、コンピューティングデバイス102は、転移状態(例えば、ステップ1006において判定された転移状態)を格納することができる。転移状態は、コンピューティングデバイス102、データベース103、またはネットワーク104に接続された任意の記憶デバイスにローカルに格納することができる。
ステップ1010において、コンピューティングデバイス102は、検証された転移状態を受信することができ、その検証された転移状態は、クライアントデバイス101によって送信されている場合がある。いくつかの実施形態では、検証された転移状態は、クライアントデバイスが受信した予測された転移状態に応じて、クライアントデバイス101からコンピューティングデバイス102に送信することができる。いくつかの実施形態では、検証された転移状態は、クライアントデバイス101におけるユーザ入力(例えば、図8C~図8Eに関して例示的な様式で図示されているように、ユーザインターフェースへの、検証された転移状態のユーザ入力)に応じて、受信することができる。代替的に、またはさらに、検証された転移状態は、データ要素(例えば、患者の医療記録の構造化されたデータ要素)へのユーザ入力(例えば、ステージIV状態の入力)に応じて受信することができる。いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイス102は、予測された転移状態および/または検証された転移状態をリモートデバイス(例えば、データベース103、検証された状態を送信したクライアントデバイス、検証された状態を送信するクライアントデバイスとは別個のクライアントデバイスなど)に送信することができる。例えば、コンピュータデバイス102は、予測された転移状態および/または検証された転移状態をモバイルデバイス(例えば、携帯電話、ラップトップ、スマートウオッチ、または他の携帯型ネットワークデバイス)に送信することができる。いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイス102は、検証された転移状態(例えば、患者が非転移性または転移性であることを示す検証された転移状態)に基づいて、予測された転移状態の更新を見合わせることができる。例えば、患者が転移性であることを示す検証された転移状態を受信することに応じて、コンピューティングデバイス102は、その患者に関連付けられた受信された文書から転移情報を抽出するのを止めることができ、その患者に対する転移状態を予測するのを止めることができ、かつ/またはその患者に対する予測された転移状態を送信するのを止めることができる。
ステップ1012において、コンピューティングデバイス102は、転移状態を更新することができる。いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイス102は、その患者に対する検証された(例えば、コンピューティングデバイス102においてクライアントデバイス101から受信した)転移状態に基づいて、患者の転移状態を更新することができる。いくつかの実施形態では、転移状態を更新することは、コンピューティングデバイス102とは別個のデバイス(例えば、データベース103)に格納された転移状態を置き換えることを含み得る。転移状態を更新することはまた、表示された情報を変更することを含むこともできる。例えば、コンピューティングデバイス102は、少なくとも1つのインジケータの表示を更新させることができ、その更新は、患者の検証された転移状態に基づくことができる。さらなる例として、コンピューティングデバイス102は、予測された適格インジケータ825を生じさせることができ、その予測された適格インジケータは、クライアントデバイス101において、陽性適格インジケータ824または陰性適格インジケータ826に変更されて表示される場合がある。いくつかの実施形態では、表示される視覚化要素の変更は、検証された転移状態が、患者が転移性または非転移性であることを示すかどうか、および/または試験の基準に基づくことができる。いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイス102は、患者の検証された転移状態に基づいて、試験のサブセットから少なくとも1つの試験を削除させることができる。例えば、コンピューティングデバイス102は、ユーザデバイス101に、ディスプレイから、インジケータ、領域、サブ領域、インターフェースなどを削除させることができる。単なるさらなる例として、コンピューティングデバイス102が、検証された転移状態などに基づいて、患者が試験(例えば、サブ領域823内に含まれる試験)に対する基準を満たさないと判定したときに、そのコンピューティングデバイスは、インターフェース(例えば、クライアントデバイス101において表示することができるユーザインターフェース800)から不適格試験を削除することができる。
前述の説明は、例示を目的に提示された。それは、網羅的ではなく、開示された正確な形態または実施形態に限定されない。本明細書および開示された実施形態の実施を考慮した修正および改変は、当業者には明らかであろう。さらに、開示された実施形態の態様は、メモリ内に格納されているものとして説明されているが、当業者ならば、これらの態様はまた、二次記憶デバイス、例えば、ハードディスクもしくはCDROM、またはRAMもしくはROMの他の形態、USB媒体、DVD、Blu-ray、4K超高密度Blu-ray、または他の光学ドライブ媒体などの他のタイプのコンピュータ可読媒体に格納することができることを理解するであろう。
書面による説明、および開示された方法に基づくコンピュータプログラムは、経験のある開発者のスキルの範囲内にある。様々なプログラムまたはプログラムモジュールは、当業者にとって既知である技術のいずれかを使用して作成することができ、または既存のソフトウェアと関連して設計することができる。例えば、プログラムセクションまたはプログラムモジュールは、.NetFramework、.NetCompactFramework(およびVisualBasic、Cなどの関連言語)、Java、Python、R、C++、Objective-C、HTML、HTML/AJAX組み合わせ、XML、またはJavaアプレットを含むHTMLの中で、またはそれらによって設計することができる。
さらに、例示的な実施形態が本明細書に記載されているが、任意およびすべての実施形態の範囲は、本開示に基づいて当業者によって理解されるように、等価な要素、修正、省略、組み合わせ(例えば、様々な実施形態にわたる態様の)、改変および/または改造を有する。特許請求の範囲における制限は、特許請求の範囲で使用されている言語に基づいて広く解釈されるべきであり、本明細書に記載されている実施例、または本出願の審査中には、限定されるべきではない。実施例は、非排他的であるものとして解釈されるべきである。さらに、開示された方法のステップは、ステップを並べ替え、繰り返し、挿入し、かつ/または削除することを含む、任意の方法で修正することができる。したがって、本明細書および実施例は、単なる例示的なものとみなされるべきであることが意図されており、真の範囲および趣旨は、以下の特許請求の範囲、およびそれらの等価物のすべての範囲によって示されている。