JP2022038655A - 車両用結露検出装置、車両用空調装置、及び車両用結露検出方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】車室の内面に結露が発生しうる状況にあることを従来よりも正確に検出することが可能な車両用結露検出装置、車両用空調装置、及び車両用結露検出方法を提供する。
【解決手段】車両用結露検出装置としての制御装置200において、車内湿度特定部210は、鉄道車両の車室内の湿度である車内湿度Hiを特定する。車内温度特定部220は、車室内の気温である車内温度Tiを特定する。車外温度特定部230は、鉄道車両の外部の気温である車外温度Toを特定する。車内風速特定部240は、車室を空調する空調機器によって車室内に形成される気流の風速である車内風速Viを特定する。結露判定部260は、車内湿度Hi、車内温度Ti、車外温度To、及び車内風速Viの値を用いて、車室の内面に結露が発生しうる状況にあるか否かの判定を行う。判定結果出力部270は、結露判定部260の判定結果を出力する。
【選択図】図3
【解決手段】車両用結露検出装置としての制御装置200において、車内湿度特定部210は、鉄道車両の車室内の湿度である車内湿度Hiを特定する。車内温度特定部220は、車室内の気温である車内温度Tiを特定する。車外温度特定部230は、鉄道車両の外部の気温である車外温度Toを特定する。車内風速特定部240は、車室を空調する空調機器によって車室内に形成される気流の風速である車内風速Viを特定する。結露判定部260は、車内湿度Hi、車内温度Ti、車外温度To、及び車内風速Viの値を用いて、車室の内面に結露が発生しうる状況にあるか否かの判定を行う。判定結果出力部270は、結露判定部260の判定結果を出力する。
【選択図】図3
Description
本開示は、車両用結露検出装置、車両用空調装置、及び車両用結露検出方法に関する。
特許文献1に開示されているように、車両の窓ガラスの内面に結露が発生しうることを検出する車両用空調装置が知られている。この車両用空調装置は、車両の外部における窓ガラスの近傍に配置された外気温センサの検出値が、車室内の空気の露点以下であるか否かによって、窓ガラスの内面に結露が発生しうるか否かを判定する。
上記車両用空調装置によれば、窓ガラスの内面の温度を直接的に測定する必要はないが、外気温センサの検出値それ自体は、窓ガラスの内面の温度を表している訳ではない。このため、上記車両用空調装置では、窓ガラスの内面に結露が発生しうることを正確に検出できるとは言い難い。
また、結露は、車室における窓ガラス以外の部分の内面にも発生しうる。そこで、窓ガラスの内面を含む車室の内面に、結露が発生しうる状況にあることを正確に検出することが可能な技術が望まれる。
本開示の目的は、車室の内面に結露が発生しうる状況にあることを従来よりも正確に検出することが可能な車両用結露検出装置、車両用空調装置、及び車両用結露検出方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本開示に係る車両用結露検出装置は、
車両の車室内の湿度である車内湿度を特定する車内湿度特定部と、
前記車室内の気温である車内温度を特定する車内温度特定部と、
前記車両の外部の気温である車外温度を特定する車外温度特定部と、
前記車室を空調する空調機器によって前記車室内に形成される気流の風速である車内風速を特定する車内風速特定部と、
前記車内湿度特定部によって特定された前記車内湿度、前記車内温度特定部によって特定された前記車内温度、前記車外温度特定部によって特定された前記車外温度、及び前記車内風速特定部によって特定された前記車内風速の値を用いて、前記車室の内面に結露が発生しうる状況にあるか否かの結露判定を行う結露判定部と、
前記結露判定部の判定結果を出力する判定結果出力部と、
を有する。
車両の車室内の湿度である車内湿度を特定する車内湿度特定部と、
前記車室内の気温である車内温度を特定する車内温度特定部と、
前記車両の外部の気温である車外温度を特定する車外温度特定部と、
前記車室を空調する空調機器によって前記車室内に形成される気流の風速である車内風速を特定する車内風速特定部と、
前記車内湿度特定部によって特定された前記車内湿度、前記車内温度特定部によって特定された前記車内温度、前記車外温度特定部によって特定された前記車外温度、及び前記車内風速特定部によって特定された前記車内風速の値を用いて、前記車室の内面に結露が発生しうる状況にあるか否かの結露判定を行う結露判定部と、
前記結露判定部の判定結果を出力する判定結果出力部と、
を有する。
本開示に係る車両用結露検出装置によれば、特に車内風速の値を結露判定に用いることにより、車室の内面に結露が発生しうる状況にあることを従来よりも正確に検出することが可能となる。
以下、図面を参照し、車両が鉄道車両である場合を例に挙げて、実施形態に係る車両用空調装置について述べる。図中、同一又は対応する部分に同一の符号を付す。
[実施形態1]
図1に示すように、本実施形態に係る車両用空調装置400は、鉄道車両900に搭載される。車両用空調装置400は、鉄道車両900において人が乗るために画定された車室910を空調する空調機器100と、空調機器100を制御する制御装置200とを備える。車室910は、具体的には、乗客を収容する客室である。
図1に示すように、本実施形態に係る車両用空調装置400は、鉄道車両900に搭載される。車両用空調装置400は、鉄道車両900において人が乗るために画定された車室910を空調する空調機器100と、空調機器100を制御する制御装置200とを備える。車室910は、具体的には、乗客を収容する客室である。
図2に示すように、空調機器100は、冷媒を圧縮する圧縮機111と、圧縮された冷媒を凝縮させる凝縮器としての室外熱交換器112と、凝縮された冷媒を膨張させる膨張器113と、膨張された冷媒を蒸発させる蒸発器としての室内熱交換器114と、蒸発された気体の冷媒を液体の冷媒から分離する気液分離器115とを有する。
また、空調機器100は、冷媒を案内する冷媒配管116を有する。冷媒配管116は、圧縮機111、室外熱交換器112、膨張器113、室内熱交換器114、及び気液分離器115をこの順番につなぐ閉回路を構成している。気液分離器115で分離された気体の冷媒が、再び圧縮機111に戻る。
圧縮機111は、自己の内部に画定された圧縮室に冷媒を吸い込み、吸い込んだ冷媒を圧縮室で圧縮し、圧縮された冷媒を吐出する動作を繰り返す。これにより、冷媒配管116を通じて冷媒が循環し、冷凍サイクルが構成される。すると、室内熱交換器114が冷却され、室外熱交換器112が発熱した状態となる。
室内熱交換器114が、車室910内の空気である車内空気と熱交換することにより、車室910が冷房される。また、室外熱交換器112が、鉄道車両900の外部の空気である車外空気と熱交換することにより、廃熱が外部に放出される。
また、空調機器100は、車内空気と室内熱交換器114との熱交換を促進する室内ファン121を有する。室内ファン121は、車室910から車内空気を吸い込み、吸い込んだ車内空気を、室内熱交換器114を通過させて、車室910に流入させる。室内熱交換器114を通過した車内空気が、空調された空気、具体的には冷房された空気である。なお、室内ファン121の回転数は可変に制御可能である。
また、空調機器100は、車外空気と室外熱交換器112との熱交換を促進する室外ファン122を有する。室外ファン122は、外部から車外空気を吸い込み、吸い込んだ車外空気を、室外熱交換器112を通過させて外部に排出する。なお、室外ファン122の回転数は可変に制御可能である。
圧縮機111は、冷媒配管116を流れる冷媒の単位時間当たりの循環量を可変に調整することができる構成を有する。具体的には、圧縮機111は、上述した圧縮室の実質的な容量を弁によって機械的に2段階に切り換えることができる容量可変構造を有する。
圧縮機111を、圧縮室の容量が相対的に大きい状態に切り換えたとき、単位時間当たりの冷媒の循環量が増大するため、空調機器100の、車室910を冷房する能力(以下、冷房能力という。)が向上する。一方、圧縮機111を、圧縮室の容量が相対的に小さい状態に切り換えると、単位時間当たりの冷媒の循環量が低下するため、空調機器100の冷房能力が抑えられる。
制御装置200が、圧縮機111における圧縮室の容量を制御することにより、空調機器100の冷房能力を2段階に切り換える。また、制御装置200は、室内ファン121及び室外ファン122の回転数を変化させる制御を行う。また、制御装置200は、冷房運転の開始時に、圧縮機111、室内ファン121、及び室外ファン122を起動させる制御と、冷房運転の終了時に、圧縮機111、室内ファン121、及び室外ファン122を停止させる制御とを行う。
図1に戻り、説明を続ける。従来、鉄道車両900の運行中においては、空調機器100が作動しているか否かによらずに、車室910の内面に結露が生じる場合があった。
ここで“車室910の内面”とは、車室910を画定する窓ガラス920の内面、車室910を画定する両側壁のうち窓ガラス920以外の部分の内面、車室910を画定する妻壁の内面、車室910を画定する天井部の内面等の総称を意味する。
仮に、車室910の内面に結露が生じると、乗客にとっての快適性が損なわれる。そこで、制御装置200は、車室910の内面における結露の発生を未然に防止すべく、空調機器100の冷房能力を高める制御を行う。その制御を実現すべく、車両用空調装置400は、結露が生じる可能性があることを検出するためのセンサ群を備える。
そのセンサ群には、車室910内の湿度である車内湿度を計測する車内湿度センサ310と、車室910内の気温である車内温度を計測する車内温度センサ320と、鉄道車両900の外部の気温である車外温度を計測する車外温度センサ330と、空調機器100によって車室910内に形成される気流の風速である車内風速を計測する車内風速センサ340とが含まれる。
また、センサ群には、鉄道車両900の外部の風速である車外風速を計測する車外風速センサ350も含まれる。ここで“車外風速”とは、鉄道車両900が受ける風の速さである相対風速を指す。相対風速は、鉄道車両900の進行速度と自然界で発生している風の速さとの和である。
制御装置200は、車内湿度センサ310、車内温度センサ320、車外温度センサ330、車内風速センサ340、及び車外風速センサ350の検出結果に基づいて、車室910の内面に結露が生じる可能性があることを検出する車両用結露検出装置の一例である。
制御装置200は、結露が生じる可能性があることを検出すると、結露の発生を未然に抑えるために、空調機器100の冷房能力を高める。冷房能力を高めると、車内空気中の水分量のうち室内熱交換器114で凝縮することにより除去される割合が高まるので、車内空気の湿度が低下する。この結果、結露が生じにくくなる。即ち、冷房能力は、車室910内の湿度を低下させる除湿能力の一例である。
以下、車室910の内面に結露が生じる可能性があることを検出するための制御装置200の機能について、具体的に説明する。
図3に示すように、制御装置200は、車内湿度Hiを特定する車内湿度特定部210を有する。車内湿度特定部210は、図1に示す車内湿度センサ310から計測結果を取得することにより、車内湿度Hiを特定する。
また、制御装置200は、車内温度Tiを特定する車内温度特定部220を有する。車内温度特定部220は、図1に示す車内温度センサ320から計測結果を取得することにより、車内温度Tiを特定する。
また、制御装置200は、車外温度Toを特定する車外温度特定部230を有する。車外温度特定部230は、図1に示す車外温度センサ330から計測結果を取得することにより、車外温度Toを特定する。
また、制御装置200は、車内風速Viを特定する車内風速特定部240を有する。車内風速特定部240は、図1に示す車内風速センサ340から計測結果を取得することにより、車内風速Viを特定する。
また、制御装置200は、車外風速Voを特定する車外風速特定部250を有する。車外風速特定部250は、図1に示す車外風速センサ350から計測結果を取得することにより、車外風速Voを特定する。
また、制御装置200は、車内湿度特定部210によって特定された車内湿度Hi、車内温度特定部220によって特定された車内温度Ti、車外温度特定部230によって特定された車外温度To、車内風速特定部240によって特定された車内風速Vi、及び車外風速特定部250によって特定された車外風速Voの値を用いて、車室910の内面に結露が発生しうる状況にあるか否かの結露判定を行う結露判定部260を有する。
結露判定部260は、車内湿度特定部210によって特定された車内湿度Hiと、車内温度特定部220によって特定された車内温度Tiとを用いて、車室910内の空気である車内空気の露点Tdを算出する露点算出部261を有する。
具体的には、露点算出部261は、車内湿度Hiと車内温度Tiとから湿り空気中の水蒸気分圧を算出し、算出した水蒸気分圧を飽和水蒸気圧とする温度を特定することにより、露点Tdを求める。
また、結露判定部260は、車内温度特定部220によって特定された車内温度Tiと、車外温度特定部230によって特定された車外温度Toと、車内風速特定部240によって特定された車内風速Viと、車外風速特定部250によって特定された車外風速Voとを用いて、車室910の内面の到達温度を表す内面到達温度Taを算出する内面到達温度算出部262を有する。
具体的には、内面到達温度算出部262は、まず、車内温度Tiと、車外温度Toとを用いて、両者の差である温度差ΔTを算出する。温度差ΔTは、次式で定義される。
ΔT=To-Ti ・・・(1)
ΔT=To-Ti ・・・(1)
次に、内面到達温度算出部262は、温度差ΔTに依存する関数として予め定義された温度補正量δTを算出する。温度補正量δTは、車内温度Tiと車外温度Toとの温度差ΔTに起因する熱交換によって、車室910の内面の位置において温度が車内温度Tiから変化する量を表す。次に、内面到達温度算出部262は、次式で定義される内面到達温度Taを算出する。
Ta=Ti+δT ・・・(2)
Ta=Ti+δT ・・・(2)
温度補正量δTは、具体的には、車内温度Tiの、温度差ΔTに起因する変動の受けにくさを表す物理量である熱抵抗率をRとしたとき、次式で定義される。
δT=R×ΔT ・・・(3)
δT=R×ΔT ・・・(3)
なお、熱抵抗率Rは正の値である。結露が生じ得る条件であるTo<Tiの場合には、上式(1)より温度差ΔTが負の値となるため、上式(3)より温度補正量δTも負の値となる。この場合、上式(2)は、車室910から鉄道車両900の外部への熱の移動によって、車室910の内面の位置における温度が、車内温度Tiよりも温度補正量δTの絶対値分だけ低下することを表す。
一具体例として、車内温度Ti=25℃、温度補正量δT=-13.2の場合、上式(2)より、Ta=25+(-13.2)=11.8℃となる。
上述した熱抵抗率Rは、車室910内の空気である車内空気の熱抵抗(以下、車内熱抵抗という。)をθi、鉄道車両900の外部の空気である車外空気の熱抵抗(以下、車外熱抵抗という。)をθoとしたとき、次式で定義される。
R=θi/(θi+θo) ・・・(4)
R=θi/(θi+θo) ・・・(4)
ここで、車内熱抵抗θiは、車内風速Viが大きいほど小さくなる車内風速依存性をもつ関数f(Vi)として予め定義されている。従って、内面到達温度算出部262は、その関数f(Vi)に車内風速Viを代入することで、車内熱抵抗θiを算出できる。
また、車外熱抵抗θoは、車外風速Voが大きいほど小さくなる車外風速依存性をもつ関数f(Vo)として予め定義されている。従って、内面到達温度算出部262は、その関数f(Vo)に車内風速Voを代入することで、車外熱抵抗θoを算出できる。
なお、上式(4)の右辺の分母、即ち車内熱抵抗θiと車外熱抵抗θoとの和で定義される全熱抵抗は、車内風速Viが大きいほど小さくなる車内風速依存性と、車外風速Voが大きいほど小さくなる車外風速依存性とをもつ。
内面到達温度算出部262は、算出した車内熱抵抗θiと車外熱抵抗θoとを上式(4)に代入することで、熱抵抗率Rを算出する。そして、内面到達温度算出部262は、その熱抵抗率Rを上式(3)に代入することで温度補正量δTを算出し、算出した温度補正量δTを上式(2)に代入することで内面到達温度Taを算出する。
また、結露判定部260は、内面到達温度算出部262によって算出された内面到達温度Taが、露点算出部261によって算出された露点Td以下であるか否かを判定する比較部263を有する。内面到達温度Taが露点Td以下である場合に、車室910の内面に結露が発生しうる状況にあると言える。
従って、結露判定部260は、Ta≦Tdの場合は、車室910の内面に結露が発生しうる状況にある旨の判定を下し、Ta>Tdの場合には、車室910の内面に結露が発生しうる状況にはない旨の判定を下す。
また、制御装置200は、結露判定部260の判定結果を出力する判定結果出力部270と、判定結果出力部270から判定結果の出力を受ける制御部280とを有する。
制御部280は、車室910の内面に結露が発生しうる状況にある旨の判定結果の出力を判定結果出力部270から受けた場合には、その出力を契機として、結露の発生を抑制させる結露抑制運転を空調機器100に開始させる。
本実施形態において、結露抑制運転とは、空調機器100の冷房能力が相対的に高められ、かつ室内ファン121の回転数が相対的に高められた運転を指す。これに対し、空調機器100の冷房能力が相対的に低く抑えられ、かつ室内ファン121の回転数が相対的に小さく抑えられた冷房運転を、通常冷房運転と呼ぶことにする。
図2に示すように、制御装置200は、プロセッサ200aとメモリ200cとを有する。メモリ200cには、制御プログラム200bが記憶されている。制御プログラム200bは、結露が発生する可能性の検出に伴って、空調機器100に結露抑制運転を開始させる結露監視処理の手順を規定したものである。プロセッサ200aが、制御プログラム200bを実行することにより、図3に示した各部の機能が実現される。
以下、空調機器100が通常冷房運転を行っている場合を前提として、制御装置200が行う結露監視処理を具体的に述べる。
図4に示すように、まず、車内湿度特定部210が、車内湿度センサ310から計測結果を取得することにより、車内湿度Hiを特定する(車内湿度特定ステップS1)。
また、車内温度特定部220が、車内温度センサ320から計測結果を取得することにより、車内温度Tiを特定する(車内温度特定ステップS2)。
また、車外温度特定部230が、車外温度センサ330から計測結果を取得することにより、車外温度Toを特定する(車外温度特定ステップS3)。
また、車内風速特定部240が、車内風速センサ340から計測結果を取得することにより、車内風速Viを特定する(車内風速特定ステップS4)。
また、車外風速特定部250が、車外風速センサ350から計測結果を取得することにより、車外風速Voを特定する(車外風速特定ステップS5)。
次に、露点算出部261が、車内湿度Hiと車内温度Tiとを用いて、車室910内の空気である車内空気の露点Tdを算出する(露点算出ステップS6)。
次に、内面到達温度算出部262が、車内温度Ti、車外温度To、車内風速Vi、及び車外風速Voの値を用いて、車室910の内面の到達温度を表す内面到達温度Taを算出する(内面到達温度算出ステップS7)。
具体的には、内面到達温度算出部262は、まず、車内温度Tiと車外温度Toとを用いて、両者の差である温度差ΔT==To-Tiを算出する。
また、内面到達温度算出部262は、車内熱抵抗θiを算出する。車内熱抵抗θiを定義する関数として、車内風速Viが大きいほど小さな値をとる車内風速依存性をもつ関数f(Vi)がメモリ200bに予め記憶されている。そこで、内面到達温度算出部262は、その関数f(Vi)に、車内風速特定ステップS4で特定した車内風速Viを代入することで、車内熱抵抗θiを算出する。
また、内面到達温度算出部262は、車外熱抵抗θoを算出する。車外熱抵抗θoを定義する関数として、車外風速Voが大きいほど小さな値をとる車外風速依存性とをもつ関数f(Vo)がメモリ200bに予め格納されている。そこで、内面到達温度算出部262は、その関数f(Vo)に、車外風速特定ステップS5で特定した車外風速Voを代入することで、車外熱抵抗θoを算出する。
そして、内面到達温度算出部262は、算出した温度差ΔT、車内熱抵抗θi、及び車外熱抵抗θoと、既述の式(2)-(4)とを用いて、内面到達温度Taを算出する。
次に、比較部263が、内面到達温度算出ステップS7で算出した内面到達温度Taが露点算出ステップS6で算出した露点Td以下であるか否かを判定する(比較ステップS8)。なお、露点算出ステップS6から比較ステップS8は、車室910の内面に結露が発生しうる状況にあるか否かの結露判定を行う結露判定ステップの一例である。
内面到達温度Taが露点Td以下である場合は(比較ステップS8;YES)、車室910の内面に結露が発生しうる状況にあると言える。そこで、その旨の判定結果の出力を判定結果出力部270から受けた制御部280は、まず、空調機器100が現在、結露抑制運転をしているか否かを判定する(第1運転判別ステップS9)。
そして、制御部280は、空調機器100が現在、結露抑制運転をしていない場合(第1運転判別ステップS9;NO)、即ち、空調機器100が現在、通常冷房運転を行っている場合は、空調機器100に結露抑制運転を開始させる(結露抑制運転開始ステップS10)。
具体的には、制御部280は、圧縮室の容量が相対的に大きい状態へと圧縮機111を切り換えることにより、空調機器100の冷房能力を高める。これにより、車内空気中の水分量のうち室内熱交換器114で凝縮することにより除去される割合が高まるので、車内空気の湿度が低下し、結露が生じにくくなる。また、仮に結露が生じていても、その結露が速やかに除去される。
また、制御部280は、室内ファン121の回転数を高める。これにより、冷房された空気が空調機器100から車室910へと流入する流入気流の流速が速くなる結果、車室910の内面、特に窓ガラス920の内面に沿う気流の流速も早くなる。つまり、流入気流の一部は、車室910の内面に沿って流れる。このため、車室910の内面の乾燥が促進され、結露が生じにくくなる。また、仮に結露が生じていても、その結露が速やかに除去される。
一方、内面到達温度Taが露点Tdを超える場合は(比較ステップS8;NO)、車室910の内面に結露が発生しうる状況にあるとは言えない。そこで、その旨の判定結果の出力を判定結果出力部270から受けた制御部280は、まず、空調機器100が現在、結露抑制運転をしているか否かを判定する(第2運転判別ステップS11)。
そして、制御部280は、空調機器100が現在、結露抑制運転をしている場合(第2運転判別ステップS11;YES)、空調機器100に無駄な結露抑制運転を停止させ(結露抑制運転停止ステップS12)、空調機器100の運転を通常冷房運転に戻す。
また、制御部280は、第1運転判別ステップS9で空調機器100が既に結露抑制運転を行っている場合(第1運転判別ステップS9;YES)、及び第2運転判別ステップS11で空調機器100が結露抑制運転を行っていない場合は(第2運転判別ステップS11;NO)、結露監視処理を終了させるか否かを判定する(終了判定ステップS13)。
また、制御部280は、結露抑制運転開始ステップS10で空調機器100に結露抑制運転を開始させた後、及び結露抑制運転停止ステップS12で空調機器100の運転を通常冷房運転に戻した後も、終了判定ステップS13に移行する。
終了判定ステップS13において、制御部280は、結露監視処理を継続させる場合は(終了判定ステップS13;NO)、再び車内湿度特定ステップS1に戻り、そうでない場合は(終了判定ステップS13;YES)、結露監視処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態では、車内風速Viの値を考慮して、車室910の内面が到達する温度を求める。このため、車内風速Viの値を考慮しなかった従来に比べると、車室910の内面が到達する温度を正確に推定できる。従って、車室910の内面に結露が発生しうる状況にあることを従来よりも正確に検出することが可能となる。
具体的には、結露判定部260は、車内風速Viの値を用いて車内熱抵抗θiを求め、次いで車内熱抵抗θiと温度差ΔTとの積の項を含む式で定義される温度補正量δTを求め、次いで温度補正量δTの分だけ車内温度Tiを補正することにより、内面到達温度Taを算出する。このようにして算出された内面到達温度Taは、車室910の内面が到達する温度を正確に表している。従って、車室910の内面に結露が発生しうる状況にあることを従来よりも正確に検出することが可能となる。
[実施形態2]
実施形態1では、車内風速Viの特定に車内風速センサ340を用い、車内湿度Hiの特定に車内湿度センサ310を用いたが、これらのセンサは必須ではない。以下、これらのセンサを用いない具体例を述べる。
実施形態1では、車内風速Viの特定に車内風速センサ340を用い、車内湿度Hiの特定に車内湿度センサ310を用いたが、これらのセンサは必須ではない。以下、これらのセンサを用いない具体例を述べる。
図5に示すように、本実施形態は、鉄道車両900に備えられている荷重センサ930を利用する。荷重センサ930は、車両と乗客との合計の重さを検出する。
ここで“車両”とは、図1において、複数の車両が連結された構成を有する鉄道車両900のうち、結露の発生を防止する対象としている車室910を画定している車両を指す。また、“乗客”とは、その車室910に搭乗しているすべての乗客を指す。
また、制御装置200は、荷重センサ930の検出結果を用いて乗車率を算出する乗車率算出部291を有する。
乗車率算出部291は、まず、荷重センサ930の検出結果から、車両の既知の重さを引いた値を、1人の乗客の平均体重で割り算することにより、車室910に搭乗している乗客の総人数の推定値を求める。次に、その推定値を、車室910に対して予め定められている定員人数で割り算する。これにより、車室910における乗車率が求まる。
車内風速Viは、車室910における乗車率に依存するため、乗車率から車内風速Viを近似的に推定することが可能である。そこで、車内風速特定部240は、乗車率算出部291で算出された乗車率に基づいて、車内風速Viを特定する。また、車内風速Viは、図2に示す室内ファン121の回転数にも依存するので、車内風速特定部240は、車内風速Viの特定に際し、室内ファン121の回転数を表すデータをさらに参酌してもよい。
また、車内風速Viは、車内温度Tiと車外温度Toとの温度差ΔT、及び鉄道車両900の進行速度にも依存する。このため、車内風速特定部240は、車内風速Viの特定に際し、これらの検出結果のいずれか又はこれらの検出結果を組み合わせたデータをさらに参酌してもよい。なお、温度差ΔTは、内面到達温度算出部262から取得できる。また、鉄道車両900の進行速度を表す車速データは、鉄道車両900の運行状況及び制御に関わるデータを一括管理する列車情報管理システムから取得できる。
具体的には、乗車率から車内風速Viを特定するテーブル若しくは関数、乗車率及び室内ファン121の回転数から車内風速Viを特定するテーブル若しくは関数、乗車率、室内ファン121の回転数、及び温度差ΔTから車内風速Viを特定するテーブル若しくは関数、又は、乗車率、室内ファン121の回転数、温度差ΔT、及び鉄道車両900の進行速度から車内風速Viを特定するテーブル若しくは関数を予め図2に示すメモリ200cに準備しておく。車内風速特定部240は、そのテーブル若しくは関数を用いて車内風速Viを特定できる。
また、車内湿度Hiも、車室910における乗車率に依存するため、乗車率から車内湿度Hiを近似的に推定することも可能である。そこで、車内湿度特定部210は、乗車率算出部291で算出された乗車率に基づいて、車内湿度Hiを特定する。
具体的には、乗車率から車内湿度Hiを特定するテーブル又は関数を予め図2に示すメモリ200cに準備しておく。なお、その関数は、乗客1人当たりの呼気及び発汗に伴う放出水分量を表す物理量をパラメータとして含むものであってもよい。車内湿度特定部210は、そのテーブル又は関数を用いて車内湿度Hiを特定できる。
なお、車内風速特定部240、車内湿度特定部210が、鉄道車両900の運行状況及び制御に関わるデータを一括管理する列車情報管理システムから、乗車率を表すデータを取得できる場合は、乗車率算出部291を省略してもよい。
[実施形態3]
実施形態1では、車外温度Toの特定に車外温度センサ330を用いたが、車外温度センサ330は必須ではない。以下、車外温度センサ330を用いない具体例を述べる。
実施形態1では、車外温度Toの特定に車外温度センサ330を用いたが、車外温度センサ330は必須ではない。以下、車外温度センサ330を用いない具体例を述べる。
図6に示すように、本実施形態は、鉄道車両900に備えられている車両位置特定部940を利用する。車両位置特定部940は、運行中の鉄道車両900の地理的な現在位置を表す車両位置データを随時出力する。
車両位置データによれば、少なくとも、鉄道車両900が地上を走行しているのか、地下を走行しているのかを特定できる。なお、鉄道車両900の運行ルートが固定されている場合は、基準場所からの運行距離によって鉄道車両900の地理的な現在位置を特定できる。そこで、車両位置データとしてキロ程を表すデータを用いてもよい。
また、制御装置200は、現在の月日を特定するカレンダー機能部292を有する。カレンダー機能部292は、現在の月日を表す月日データを出力する。なお、月日データには、現在時刻の情報が含まれていてもよい。
車外温度Toは、鉄道車両900の地理的な現在位置及び現在の月日に依存するため、鉄道車両900の地理的な現在位置及び現在の月日から、車外温度Toを近似的に推定することが可能である。そこで、車外温度特定部230は、車両位置特定部940から取得した車両位置データ及びカレンダー機能部292から取得した月日データに基づいて、車外温度Toを特定する。
具体的には、車両位置データ及び月日データから車外温度Toを特定するテーブル又は関数を予め図2に示すメモリ200cに準備しておく。車外温度特定部230は、そのテーブル又は関数を用いて車外温度Toを特定できる。
なお、車両位置特定部940は、既述の列車情報管理システムであってもよい。列車情報管理システムから月日データを取得できる場合は、カレンダー機能部292を省略してもよい。
[実施形態4]
実施形態1では、車外風速Voの特定に車外風速センサ350を用いたが、車外風速センサ350は必須ではない。以下、車外風速センサ350を用いない具体例を述べる。
実施形態1では、車外風速Voの特定に車外風速センサ350を用いたが、車外風速センサ350は必須ではない。以下、車外風速センサ350を用いない具体例を述べる。
図7に示すように、本実施形態は、鉄道車両900に備えられている車速特定部950を利用する。車速特定部950は、鉄道車両900の現在の進行速度を表す車速データを随時出力する。なお、車速特定部950は、既述の列車情報管理システムであってもよい。
車外風速Voとは、既述のとおり、鉄道車両900が受ける風の速さである相対風速であるため、鉄道車両900の進行速度によって車外風速Voを近似できる。そこで、車外風速特定部250は、車速特定部950から取得した車速データによって車外風速Voを特定する。
[実施形態5]
実施形態1の構成において、空調機器100が、室内ファン121とは別に、車室910に気流を形成する手段を備えてもよい。以下、その具体例を述べる。
実施形態1の構成において、空調機器100が、室内ファン121とは別に、車室910に気流を形成する手段を備えてもよい。以下、その具体例を述べる。
図8に示すように、本実施形態に係る空調装置100は、室内ファン121とは別に、車室910内における空気の撹拌を促進させる撹拌ファン130をさらに備える。撹拌ファン130も、室内ファン121と同様に、回転数を可変に制御可能な構成を有する。
室内ファン121は、室内熱交換器114を通過することにより冷房された空気が車室910へ流入する流入気流141を形成する。これに対し、撹拌ファン130は、流入気流141とは別に、車室910内の空気を撹拌させる撹拌気流142を形成する。撹拌気流142は、室内熱交換器114を通過せずに循環する。
撹拌気流142及び流入気流141は、車室910の天井部から、鉄道車両900の幅方向に対面する一対の側壁の各々の内面に沿って、下向きに流れる。なお、ここでいう“側壁”とは、図1に示した窓ガラス920も含む概念とする。
本実施形態では、結露抑制運転とは、空調機器100の冷房能力が高められ、室内ファン121の回転数が高められ、かつ撹拌ファン130の回転数が高められた運転を指す。つまり、図3に示す制御部280は、図4に示す結露抑制運転開始ステップS10において、空調機器100の冷房能力を高め、かつ室内ファン121の回転数を高めることに加えて、撹拌ファン130の回転数を高める。ここで“回転数を高める”とは、停止していた撹拌ファン130を起動させることも含む意味である。
撹拌ファン130の回転数を高めると、鉄道車両900の幅方向に対面する一対の側壁の各々の内面に沿って流れる撹拌気流142の流速が速くなる。この結果、一対の側壁の各々の内面の乾燥が促進され、結露が生じにくくなる。また、仮に結露が生じていても、その結露が速やかに除去される。
[実施形態6]
実施形態1では、判定結果出力部270が結露判定部260の判定結果を制御部280に出力したが、判定結果の出力先は、制御部280以外の装置であってもよい。以下、その具体例を述べる。
実施形態1では、判定結果出力部270が結露判定部260の判定結果を制御部280に出力したが、判定結果の出力先は、制御部280以外の装置であってもよい。以下、その具体例を述べる。
図9に示すように、本実施形態では、判定結果出力部270が、結露判定の判定結果を運転室モニタ960に出力する。運転室モニタ960は、鉄道車両900を構成する各種機器の作動状態を監視するために、鉄道車両900の運転室に備えられたものである。
判定結果出力部270が、車室910の内面に結露が発生しうる状況にある旨の判定結果を運転室モニタ960に出力すると、その旨を表す報知画面が運転室モニタ960に表示される。従って、乗員は、その報知画面の表示によって、車室910の内面に結露が発生しうる状況にあることを把握できる。
その報知画面を確認した乗員は、空調機器100を、通常冷房運転を行っている状態から結露抑制運転を行う状態へと、手動操作によって切り換えることができる。
以上、実施の形態1-6について説明した。以下に述べる変形も可能である。
上記実施形態1では、内面到達温度算出部262による内面到達温度Taの算出に、車外風速Voが用いられる構成を例示した。車外風速Voを用いずに内面到達温度Taを求めてもよい。一具体例として、既述の式(1)-(4)を用いる場合であっても、車外風速Voを、鉄道車両900の既知の平均速度を表す固定された定数で置き換えることにより、変数としての車外風速Voを用いることなく、内面到達温度Taを算出できる。また、上式(4)に示す車外熱抵抗θoそのものを固定された定数で近似することにより、車内熱抵抗θiと温度差ΔTとを用いて、車内熱抵抗θiと温度差ΔTとの積に比例する内面到達温度Taを算出できる。以上のように車外風速Voを用いずに内面到達温度Taを求める場合は、車外風速特定部250及び車外風速センサ350を省略できる。
上記実施形態1では、結露抑制運転を開始する際に、空調機器100の冷房能力の向上を、容量可変型の圧縮機111における圧縮室の容量を増大させることで実現した。空調機器100が複数台の圧縮機111を備える場合は、稼働させる圧縮機111の台数を増やすことによっても空調機器100の冷房能力を向上できる。また、圧縮機111が、冷媒を圧縮する動作の繰り返し周波数を可変に調整可能なインバータを備える場合には、その繰り返し周波数を高めることによっても空調機器100の冷房能力を向上できる。
上記実施形態1では、空調機器100の、車室910の湿度を低下させる除湿能力が、車室910を冷房する冷房能力である場合を例示した。空調機器100が除湿運転を行える場合は、その除湿能力を高めた状態の運転を結露抑制運転としてもよい。ここで“除湿運転”とは、必ずしも車室910を冷房する訳ではなく、室内熱交換器114を通過した室内空気をヒータで加温することにより、車内温度の過度の低下を抑えつつ湿度を低下させる運転を指す。なお、除湿能力を高めることは、冷房能力を高めることと同様に、圧縮機111における圧縮室の容量の増大、稼働させる圧縮機111の台数の増大、圧縮機111における圧縮の繰り返し周波数の増大によって実現できる。
上記実施形態1では、結露抑制運転開始ステップS10において室内ファン121の回転数を高めたが、逆に、室内ファン121の回転数を低下させてもよい。室内ファン121の回転数を低下させると、室内空気の循環速度が低下するため、室内空気が室内熱交換器114を通過する速度が遅くなる。この結果、通常冷房運転時よりも、車内空気中の水分量のうち室内熱交換器114で凝縮することにより除去される割合である凝縮割合が高まりうる。凝縮割合が高いほど車内空気の湿度が低下するため、結露が生じにくくなる。
上記実施形態1では、結露抑制運転として、除湿能力としての冷房能力を高め、かつ室内ファン121の回転数を変更する場合を例示した。結露抑制運転は、結露の発生を抑制させるものであれば、特に限定されない。結露抑制運転では、室外ファン122の回転数を増大させてもよい。室外ファン122の回転数を増大させると、廃熱量が増加するので除湿能力としての冷房能力を高めることができる。
また、空調機器100が、鉄道車両900の外部の空気である外気を車室910に取り込むことが可能な構成を備える場合は、結露抑制運転では、外気の車室910内への取り込み量を増大させてもよい。ここで“外気の取り込み量を増大させる”とは、外気の取り込みを開始させることも含む意味である。
実施形態6のように、車室910の内面に結露が発生しうる状況にある旨を乗員に報知する場合は、以上説明した結露抑制運転が乗員の手動操作によって開始されてもよい。
100…空調機器、111…圧縮機、112…室外熱交換器、113…膨張器、114…室内熱交換器、115…気液分離器、116…冷媒配管、121…室内ファン、122…室外ファン、130…撹拌ファン、141…流入気流、142…撹拌気流、200…制御装置(車両用結露検出装置)、200a…プロセッサ、200b…制御プログラム、200c…メモリ、210…車内湿度特定部、220…車内温度特定部、230…車外温度特定部、240…車内風速特定部、250…車外風速特定部、260…結露判定部、261…露点算出部、262…内面到達温度算出部、263…比較部、270…判定結果出力部、280…制御部、291…乗車率算出部、292…カレンダー機能部、310…車内湿度センサ、320…車内温度センサ、330…車外温度センサ、340…車内風速センサ、350…車外風速センサ、400…車両用空調装置、900…鉄道車両(車両)、910…車室、920…窓ガラス(内面)、930…荷重センサ、940…車両位置特定部、950…車速特定部、960…運転室モニタ。
Claims (8)
- 車両の車室内の湿度である車内湿度を特定する車内湿度特定部と、
前記車室内の気温である車内温度を特定する車内温度特定部と、
前記車両の外部の気温である車外温度を特定する車外温度特定部と、
前記車室を空調する空調機器によって前記車室内に形成される気流の風速である車内風速を特定する車内風速特定部と、
前記車内湿度特定部によって特定された前記車内湿度、前記車内温度特定部によって特定された前記車内温度、前記車外温度特定部によって特定された前記車外温度、及び前記車内風速特定部によって特定された前記車内風速の値を用いて、前記車室の内面に結露が発生しうる状況にあるか否かの結露判定を行う結露判定部と、
前記結露判定部の判定結果を出力する判定結果出力部と、
を有する、車両用結露検出装置。 - 前記結露判定部が、
前記車内湿度特定部によって特定された前記車内湿度と、前記車内温度特定部によって特定された前記車内温度とを用いて、前記車室内の空気である車内空気の露点を算出する露点算出部と、
前記車内風速特定部によって特定された前記車内風速を用いて、前記車内空気の熱抵抗を表す車内熱抵抗であって、前記車内風速が大きいほど小さくなる車内風速依存性をもつ車内熱抵抗を算出し、前記車内温度特定部によって特定された前記車内温度と、前記車外温度特定部によって特定された前記車外温度とを用いて、前記車内温度と前記車外温度との温度差を算出し、かつ前記車内熱抵抗と前記温度差とを用いて、前記内面の到達温度を表す内面到達温度を算出する内面到達温度算出部と、
前記内面到達温度算出部によって算出された前記内面到達温度が、前記露点算出部によって算出された前記露点以下であるか否かを判定する比較部と、
を有する、請求項1に記載の車両用結露検出装置。 - 前記車内湿度特定部が、前記車室における乗客の乗車率に基づいて前記車内湿度を特定する、請求項1又は2に記載の車両用結露検出装置。
- 請求項1から3のいずれか1項に記載の車両用結露検出装置と、
前記車室を空調する前記空調機器と、
を備え、
前記車両用結露検出装置が、
前記車室の内面に結露が発生しうる状況にある旨の前記判定結果の出力を前記判定結果出力部から受け、該出力を契機として、前記結露の発生を抑制させる結露抑制運転を前記空調機器に開始させる制御部、
をさらに有する、車両用空調装置。 - 前記空調機器が、前記車室内の湿度を低下させる除湿能力を有し、
前記空調機器の前記除湿能力を可変に制御可能であり、
前記結露抑制運転では、前記空調機器の前記除湿能力が、前記結露抑制運転の開始前よりも高められる、請求項4に記載の車両用空調装置。 - 前記空調機器が、空調された空気を前記車室に流入させる室内ファンを有し、
前記室内ファンの回転数を可変に制御可能であり、
前記結露抑制運転では、前記室内ファンの前記回転数が、前記結露抑制運転の開始前から変更される、請求項4又は5に記載の車両用空調装置。 - 前記空調機器が、空調された空気が前記車室へ流入する流入気流とは別に、前記車室内の空気を撹拌させる撹拌気流を形成する撹拌ファンを有し、
前記撹拌ファンの回転数を可変に制御可能であり、
前記結露抑制運転では、前記撹拌ファンの前記回転数が、前記結露抑制運転の開始前よりも高められる、請求項4から6のいずれか1項に記載の車両用空調装置。 - 車両の車室内の湿度である車内湿度を特定する車内湿度特定ステップと、
前記車室内の気温である車内温度を特定する車内温度特定ステップと、
前記車両の外部の気温である車外温度を特定する車外温度特定ステップと、
前記車室を空調する空調機器によって前記車室内に形成される気流の風速である車内風速を特定する車内風速特定ステップと、
前記車内湿度特定ステップで特定した前記車内湿度、前記車内温度特定ステップで特定した前記車内温度、前記車外温度特定ステップで特定した前記車外温度、及び前記車内風速特定ステップで特定した前記車内風速の値を用いて、前記車室の内面に結露が発生しうる状況にあるか否かの結露判定を行う結露判定ステップと、
を有する、車両用結露検出方法。
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