JP2022038360A - 断熱部材およびその製造方法 - Google Patents
断熱部材およびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2022038360A JP2022038360A JP2020142823A JP2020142823A JP2022038360A JP 2022038360 A JP2022038360 A JP 2022038360A JP 2020142823 A JP2020142823 A JP 2020142823A JP 2020142823 A JP2020142823 A JP 2020142823A JP 2022038360 A JP2022038360 A JP 2022038360A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat insulating
- layer
- heat
- insulating layer
- adhesive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Thermal Insulation (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
【解決手段】 断熱部材10は、第一断熱層11と、第一断熱層11に積層される第二断熱層12と、第二断熱層12に積層される熱反射層14と、第二断熱層12と熱反射層14との間に介在し、接着成分と難燃剤とを有する難燃接着層13と、を備える。第二断熱層12は、複数の粒子が連結して骨格をなし、内部に細孔を有し、表面および内部のうち少なくとも表面に疎水部位を有する多孔質構造体と、水を溶媒とする第二水性バインダーと、を有する。第一断熱層11と第二断熱層12とは、第二断熱層12に含有される第二水性バインダーにより接着され、第二断熱層12と熱反射層14とは、難燃接着層13により接着される。
【選択図】 図1
Description
[構成]
まず、本実施形態の断熱部材の構成を説明する。図1に、本実施形態の断熱部材の厚さ方向断面図を示す。以下の図1~図4においては、部材の厚さ方向(積層方向)を内外方向と定義する。図1に示すように、断熱部材10は、内側から順に第一断熱層11と、第二断熱層12と、難燃接着層13と、熱反射層14と、を備えている。
次に、本実施形態の断熱部材の製造方法を説明する。本実施形態においては、本発明の第一の製造方法により断熱部材10を製造する。まず、水、第二水性バインダーとしてのウレタン樹脂エマルジョン、シリカエアロゲル、CMCを有する断熱塗料を調製する。また、水、第一水性バインダーとしてのウレタン樹脂エマルジョン、ポリリン酸アンモニウム粉末を有する接着塗料を調製する。次に、調製した断熱塗料を、第一断熱層11としての不織布の一面に塗布して塗膜を形成する(断熱塗料塗布工程)。また、調製した接着塗料を、熱反射層14としてのアルミ蒸着フィルムのPETフィルム側の表面に塗布して塗膜を形成する(接着塗料塗布工程)。それから、不織布とアルミ蒸着フィルムとを、加圧しながら互いの塗膜同士が接触するように重ね合わせる。そして、得られた積層体を150℃下で5分間乾燥し、断熱塗料の塗膜を硬化させて第二断熱層12とし、接着塗料の塗膜を硬化させて難燃接着層13とする(硬化工程)。
次に、本実施形態の断熱部材およびその製造方法の作用効果について説明する。本実施形態の断熱部材10を構成する第二断熱層12は、多孔質構造体および第二水性バインダーを有する。このため、柔軟で断熱性に優れる。そして、第二水性バインダーの作用により、第一断熱層11および第二断熱層12が接着される。このため、これら二層を固定するために、接着剤や固定部材を用いる必要がない。したがって、断熱部材10によると、薄型化が可能で、製造工数の低減やコスト削減を図ることができる。また、第二断熱層12は、第一断熱層11の外側表面近傍、すなわち第二断熱層12に接する表層部のみに含浸している。よって、第一断熱層11の空隙の多くは、第二断熱層12の材料で埋められることなく残存し、対流による熱伝達が維持される。
本実施形態の断熱部材と第一実施形態の断熱部材との相違点は、第一断熱層の内側に粘着シートを追加した点、および断熱部材を第二の製造方法で製造する点である。ここでは、相違点を中心に説明する。図3に、本実施形態の断熱部材の厚さ方向断面図を示す。図3中、図1と対応する部材については同じ符号で示す。
本実施形態の断熱部材と第一実施形態の断熱部材との相違点は、第二断熱層を第一断熱層の内外両側に配置した点である。ここでは、相違点を中心に説明する。図4に、本実施形態の断熱部材の厚さ方向断面図を示す。図4中、図1と対応する部材については同じ符号で示す。
以上、本発明の断熱部材およびその製造方法の実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。
本発明の断熱部材は、第一断熱層と、第二断熱層と、熱反射層と、難燃接着層と、を備える。まずこれら四層について説明し、その後にその他の構成を説明する。
第一断熱層は、熱伝導率が比較的小さい材料により形成すればよい。例えば、自動車の内装部品、住宅用の壁材、電気機器などへの適用を考量すると、本発明の断熱部材は、断熱性に加えて吸音性も有するとよい。このような観点から、第一断熱層としては、空隙を有する材料が望ましく、不織布、発泡体などが挙げられる。不織布の場合、その目付量は150g/m2以下であることが望ましい。発泡体としては、スラブウレタンなどが挙げられる。第一断熱層の厚さは、断熱性および吸音性の観点から、1mm以上、さらには2mm以上であることが望ましい。
第二断熱層は第一断熱層に積層されれば、上記第一、第二実施形態のように第一断熱層の片側のみに配置されても、上記第三実施形態のように第一断熱層の両側に配置されてもよい。例えば、第二断熱層が第一断熱層の厚さ方向両側に配置される場合、熱反射層は、そのいずれか一方または両方に積層されればよい。
熱反射層は、第二断熱層に積層される。断熱性を向上させるという観点から、熱反射層の反射率は、入射光の波長が780nm以上2500nm以下の領域(近赤外線領域)で80%以上であることが望ましい。熱反射層の反射率は、(株)島津製作所製、UV-VIS紫外可視分光光度計「Solid Spec-3700」により測定すればよい。
難燃接着層は、第二断熱層と熱反射層との間に配置され、両層を接着する。難燃接着層は、所望の接着力が実現できれば、連続する形態の他、断続的な形態、または島状に点在する形態でもよい。難燃接着層の厚さは、均一でも不均一でもよく、例えば、0.01mm以上であることが望ましい。一方、せん断力に対する接着力を維持することや柔軟性を考慮すると、難燃接着層の厚さは0.05mm以下であることが望ましい。
本発明の断熱部材は、前述した四層を備えていれば、それ以外の構成は限定されない。例えば、上記第二実施形態において示したように、本発明の断熱部材は、粘着シートなどの相手部材に固定するための部材をさらに備えていてもよい。このような固定部材としては、接着剤が塗布されてなる接着層、ピンなどの留め具、縫着用の糸状部材などが挙げられる。上記第二実施形態においては、粘着シートを第一断熱層側に配置したが、この種の固定部材は、熱反射層側に配置してもよい。粘着シートを使用する場合、その構成、厚さなどは特に限定されない。例えば粘着剤は、アクリル系、シリコーン系、ゴム系などから適宜選択すればよい。剥離紙も、基材が紙ではなく樹脂フィルムからなるものでもよい。
(1)本発明の断熱部材の好適な製造方法の一つである本発明の第一の製造方法は、断熱塗料塗布工程と、接着塗料塗布工程と、硬化工程と、を有する。以下、各工程について説明する。
本工程は、第一断熱層に、多孔質構造体および第二水性バインダーを有する断熱塗料を塗布して塗膜を形成する工程である。断熱塗料は、第二断熱層を形成するための材料(多孔質構造体、第二水性バインダー、多糖類などの添加剤)を、水に分散、溶解して調製すればよい。各々の材料については前述したとおりである。多孔質構造体の分散性などを考慮して多糖類を配合する場合には、水に第二水性バインダーおよび多糖類を加えて液の粘度を高めてから、多孔質構造体を添加するとよい。
本工程は、熱反射層に、接着成分および難燃剤を有する接着塗料を塗布して塗膜を形成する工程である。接着塗料は、難燃接着層を形成するための材料(接着成分、難燃剤、分散剤などの添加剤)を、水に分散、溶解して調製すればよい。各々の材料については前述したとおりである。接着塗料を塗布するには、断熱塗料を塗布する場合と同様に、刷毛塗りしたり、各種塗工機、スプレーなどを使用すればよい。
本工程は、第一断熱層と熱反射層とを、形成された塗膜同士が接触するように重ね合わせ、二つの塗膜を硬化させて第二断熱層および難燃接着層を形成する工程である。第一断熱層と熱反射層とを重ね合わせるには、例えば、ロール式ラミネート装置などを用いて、加圧しながら行うとよい。そして、得られた積層体を、80~150℃の温度下で、数分~数十分程度保持して乾燥し、塗膜を硬化すればよい。
本工程は、第一断熱層に形成した断熱塗料の塗膜の表面に、接着成分および難燃剤を有する接着塗料を塗布して接着塗料の塗膜を形成する工程である。接着塗料の調製方法は、第一の製造方法と同じである。本工程においては、ウエットな状態の断熱塗料の塗膜の表面に接着塗料を塗布する必要があるため、スプレーなどを使用して接着塗料を吹き付けることが望ましい。
本工程は、第一断熱層における接着塗料の塗膜に熱反射層を重ね合わせ、断熱塗料および接着塗料の二つの塗膜を硬化させて第二断熱層および難燃接着層を形成する工程である。本工程においても、第一の製造方法と同様に、ロール式ラミネート装置などを用いて、加圧しながら、第一断熱層と熱反射層とを重ね合わせるとよい。そして、得られた積層体を、80~150℃の温度下で、数分~数十分程度保持して乾燥し、塗膜を硬化すればよい。
[実施例1]
(1)断熱塗料の調製
第二断熱層を形成するための断熱塗料を、次のようにして調製した。水に、第二水性バインダーとしてのウレタン樹脂エマルジョン(三洋化成工業(株)製「パーマリン(登録商標)UA-368」、固形分50質量%)と、多糖類としてのカルボキシルメチルセルロース(CMC:分子量38万)と、を添加して、撹拌羽根で撹拌しながら、表面および内部に疎水部位を有するシリカエアロゲル(平均粒子径90μm、中心細孔径30nm、密度0.11g/cm3)を添加した。各成分の配合比率は、水75.06質量%、ウレタン樹脂エマルジョン14.00質量%、CMC0.32質量%、シリカエアロゲル10.62質量%とした。シリカエアロゲルについては、特許第5250900号公報の段落[0102]~[0106]に記載されている方法に従って、次のようにして製造した。
難燃接着層を形成するための接着塗料を、次のようにして調製した。水に、第一水性バインダーとしてのウレタン樹脂エマルジョン(同上)と、リン系難燃剤としてのポリリン酸アンモニウムのメラミン樹脂コートタイプ(ブーデンハイム社製「テラージュ(登録商標)C-30)と、を添加して撹拌羽根で撹拌した。各成分の配合比率は、水32.8質量%、ウレタン樹脂エマルジョン23.5質量%、ポリリン酸アンモニウム43.7質量%とした。
熱反射層として、アルミ蒸着フィルム(東レフィルム加工(株)製「メタルミー(登録商標)S #25」、厚さ0.025mm)を準備した。このアルミ蒸着フィルムの構成は、第一実施形態の熱反射層の構成と同じである(「PETフィルム/アルミニウム蒸着膜」)。そして、準備したアルミ蒸着フィルム反射率を、(株)島津製作所製、UV-VIS紫外可視分光光度計「Solid Spec-3700」により測定した。測定波長範囲は、300~2500nmとした。図5に、反射率の測定結果をグラフで示す。図5に示すように、アルミ蒸着フィルムの反射率は、入射光の波長が780nm以上2500nm以下の領域で、80%以上であることが確認された。
調製した断熱塗料を、第一断熱層としての不織布(目付量65g/m2、厚さ1.0mm)の表面にブレードコート法により塗布して塗膜を形成した(断熱塗料塗布工程)。また、アルミ蒸着フィルムのPETフィルム側の表面に、接着塗料をスプレーコート法により塗布して塗膜を形成した(接着塗料塗布工程)。次に、不織布とアルミ蒸着フィルムとを、ロール式ラミネート装置を用いて加圧しながら、互いの塗膜同士が接触するように重ね合わせた。そして、得られた積層体を150℃下で5分間乾燥し、二つの塗膜を硬化させて、第一断熱層/第二断熱層/難燃接着層/熱反射層の四層からなる断熱部材サンプルを製造した(硬化工程)。このようにして製造された断熱部材サンプルを、実施例1のサンプルと称す。図6に、実施例1のサンプルの厚さ方向断面図を示す。
接着塗料における各成分の配合比率を変更し、製造される難燃接着層における第一水性バインダーおよび難燃剤の含有量を変更した点以外は、上記実施例1と同様にして、実施例2~5のサンプルを製造した。各サンプルにおける第一水性バインダーおよび難燃剤の含有量は、後出の表1にまとめて示す。
比較のため、難燃接着層を有しない断熱部材サンプルを製造した。まず、実施例1と同様の断熱塗料を、第一断熱層としての不織布(同上)の表面にブレードコート法により塗布して塗膜を形成した。次に、不織布の塗膜の表面に、熱反射層としてのアルミ蒸着フィルム(同上)を、ロール式ラミネート装置を用いて加圧しながら重ね合わせた。そして、得られた積層体を150℃下で5分間乾燥し、塗膜を硬化させて、第一断熱層/第二断熱層/熱反射層の三層からなる断熱部材サンプルを製造した。第一断熱層と第二断熱層、および第二断熱層と熱反射層は、各々、第二断熱層に含有される第二水性バインダー(ウレタン樹脂)により接着されている。断熱部材サンプルにおいて、第一断熱層の厚さは1.0mm、第二断熱層の厚さは0.5mm、第一断熱層における第二断熱層の含浸深さは0.1mm、熱反射層の厚さは0.025mm、サンプル全体の厚さは1.425mmである。このようにして製造された断熱部材サンプルを、比較例1のサンプルと称す。
断熱塗料における各成分の配合比率を変更し、製造される第二断熱層におけるシリカエアロゲルおよび第二水性バインダーの含有量を変更した点以外は、上記比較例1と同様にして、比較例2のサンプルを製造した。比較例2のサンプルの第二断熱層におけるシリカエアロゲルの含有量は90体積%、第二水性バインダーの含有量は9.6体積%である。 表1に、各サンプルの構成と、後述する接着性、断熱性、難燃性の評価結果と、をまとめて示す。
第二断熱層に対する熱反射層(アルミ蒸着フィルム)の剥離力を測定して、熱反射層の接着性を評価した。
JIS Z0237:2009の「10.4 引きはがし粘着力の測定」に準じて、180°剥離試験を行った。180°剥離試験は、室温下で、引張幅25mm、引張距離80mm以上、引張速度100mm/分の条件で行った。剥離開始から25mmまでの測定値を無視し、その後の長さ50mm分の測定値を平均して平均剥離力を算出した。そして、平均剥離力が1.0N/25mm以上の場合を接着性良好(表1中、〇印で示す)、平均剥離力が0.1N/25mm以上1.0N/25mm未満の場合を接着性やや不良(同表中、△印で示す)と評価した。
表1に示すように、実施例1~4のサンプルにおいては、いずれも平均剥離力が1.0N/25mm以上であり、熱反射層の接着性が高いことが確認された。また、難燃接着層における第一水性バインダーの含有量が増加するに従って平均剥離力は大きくなり、接着性が向上することが確認された。なお、実施例5のサンプルにおいては、第一水性バインダーの含有量が少ないため、他の実施例サンプルと比較して、接着性がやや低下した。また、難燃接着層を有しない比較例1のサンプルにおいては、平均剥離力が小さくなり、他の実施例サンプルと比較して、接着性は低下した。比較例2のサンプルも難燃接着層を有しないが、第二断熱層における第二水性バインダーの含有量を増加したことにより、接着性は向上した。しかしながら、後述するように、第二断熱層におけるシリカエアロゲルの含有量が少なくなったため、断熱性は低下した。
以下の実験にて算出される熱損失低減率に基づいて、各サンプルの断熱性を評価した。
まず、実験装置の構成を説明する。図7に、実験装置の概略図を示す。図7に示すように、実験装置8は、断熱ボックス80と、蓋部81と、空気加熱用ヒーター82と、ヒーターコントローラー83と、第一熱電対84と、を備えている。断熱ボックス80および蓋部81は、アルミフレームに、壁材として厚さ40mmのフェノールフォーム断熱材(旭化成建材(株)製「ネオマフォーム(登録商標)」)を取付けて作製されている。断熱ボックス80の内寸は、縦215mm、横350mm、高さ150mmである。断熱ボックス80の上壁部800には、サンプル設置用の開口部801が形成されている。開口部801の大きさは、縦140mm、横220mmである。同様に、蓋部81の中央部にも開口部が形成されており、当該開口部には鋼板810が配置されている。断熱ボックス80に対して、蓋部81は脱着可能である。空気加熱用ヒーター82および第一熱電対84は、断熱ボックス80の内部に配置されている。第一熱電対84は、空気加熱用ヒーター82の上部の空間の温度を測定するように配置されている。ヒーターコントローラー83は、断熱ボックス80の外部に配置され、空気加熱用ヒーター82に電気的に接続されている。
実験結果の一例として、図8に、断熱ボックス内の温度、実施例1のサンプルの上部空間温度、室温の経時変化をグラフで示す。図8には、比較のため、基材のみを配置した場合の基材の上部空間温度も併せて示す。図8に示すように、基材単独よりも、基材にサンプルを積層した方が、上部空間温度は低く抑えられていることがわかる。すなわち、断熱部材を配置すると、断熱ボックス内から外部への熱の移動が抑制されることがわかる。断熱性の評価は、以下の方法で算出したサンプルの上部空間温度の変化量に基づいて行った。
熱損失低減率(%)=(ΔT0-ΔT)/ΔT0×100 ・・・(i)
[式中、ΔT0:基材の上部空間温度の変化量、ΔT:サンプルの上部空間温度の変化量]
得られた熱損失低減率の値により、断熱性を高、中、低の三段階で評価した。すなわち、熱損失低減率が35%以上の場合は断熱性「高」(表1中、〇印で示す)、熱損失低減率が25%以上35%未満の場合は断熱性「中」(同表中、△印で示す)、熱損失低減率が25%未満の場合は断熱性「低」、と評価した。
自動車内装材料の燃焼試験である米国連邦自動車安全規格「FMVSS No.302」(ISO 3795、JIS D 1201)に基づいて、各サンプルの難燃性を評価した。
U字状の金属製試験片ホルダーに、製造したサンプルを水平に保持して、サンプルの一端側に38mmバーナー炎を15秒間接炎した時の燃焼速度を測定した。燃焼速度は、接炎する一端から38mm地点にA標線を設置し、同一端から292mm地点にB標線を設置して、A標線とB標線との間の254mmの燃焼区間で測定した。当該自動車安全規格においては、以下の3つの要件のいずれかを満たすものが規格適合と判定されるが、ここでは、1.または2.の要件を満たす場合を難燃性良好(表1中、〇印で示す)、1.または2.の要件を満たさないが3.の要件を満たす場合を難燃性やや不良(同表中、△印で示す)、3つの要件のいずれも満たさない場合を難燃性不良(同表中、×印で示す)、と評価した。
1.サンプルに着火しない、またはA標線手前で自消する(不燃性)。
2.燃焼距離51mm以内かつ60秒以内で自消する(自己消化性)。
3.燃焼速度が102mm/min以下である。
表1に示すように、実施例1~5のサンプルは、いずれも「FMVSS No.302」の規格に適合する難燃性を有することが確認された。特に、難燃接着層における難燃剤の含有量が80質量%以上のサンプルは、当該規格における「不燃性」の要件を満たしていた。これに対して、難燃接着層を有しない比較例1、2のサンプルは、当該規格に適合する難燃性を有していなかった。
Claims (17)
- 第一断熱層と、
該第一断熱層に積層される第二断熱層と、
該第二断熱層に積層される熱反射層と、
該第二断熱層と該熱反射層との間に介在し、接着成分と難燃剤とを有する難燃接着層と、
を備え、
該第二断熱層は、複数の粒子が連結して骨格をなし、内部に細孔を有し、表面および内部のうち少なくとも表面に疎水部位を有する多孔質構造体と、水を溶媒とする第二水性バインダーと、を有し、
該第一断熱層と該第二断熱層とは、該第二断熱層に含有される該第二水性バインダーにより接着され、
該第二断熱層と該熱反射層とは、該難燃接着層により接着されることを特徴とする断熱部材。 - 前記難燃接着層の前記接着成分は、水を溶媒とする第一水性バインダーを有する請求項1に記載の断熱部材。
- 前記第一水性バインダーおよび前記第二水性バインダーは、バインダー成分として樹脂またはゴムを有するエマルジョン状のバインダーである請求項2に記載の断熱部材。
- 前記第一水性バインダーおよび前記第二水性バインダーは、同一である請求項2または請求項3に記載の断熱部材。
- 前記難燃剤は、リン系難燃剤である請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の断熱部材。
- 前記難燃接着層における前記難燃剤の含有量は、該難燃接着層全体を100質量%とした場合の50質量%以上85質量%以下である請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の断熱部材。
- 前記第二断熱層に対する前記熱反射層の剥離力は、1.0N/25mm以上である請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の断熱部材。
- 前記第二断熱層における前記第二水性バインダーの含有量は、該第二断熱層の全体を100体積%とした場合の4.0体積%以上20体積%以下である請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の断熱部材。
- 前記第二断熱層は、さらに多糖類を有する請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の断熱部材。
- 前記多孔質構造体は、複数のシリカ粒子が連結して骨格をなすシリカエアロゲルである請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の断熱部材。
- 前記熱反射層の反射率は、入射光の波長が780nm以上2500nm以下の領域で80%以上である請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の断熱部材。
- 前記熱反射層は、金属層を有する請求項1ないし請求項11のいずれかに記載の断熱部材。
- 前記熱反射層は、前記金属層に積層される樹脂層を有する請求項12に記載の断熱部材。
- 前記熱反射層において、前記樹脂層が前記第二断熱層に接着される請求項13に記載の断熱部材。
- 前記第一断熱層は、不織布または発泡体からなる請求項1ないし請求項14のいずれかに記載の断熱部材。
- 請求項1に記載の断熱部材の製造方法であって、
前記第一断熱層に、前記多孔質構造体および前記第二水性バインダーを有する断熱塗料を塗布して塗膜を形成する断熱塗料塗布工程と、
前記熱反射層に、前記接着成分および前記難燃剤を有する接着塗料を塗布して塗膜を形成する接着塗料塗布工程と、
該第一断熱層と該熱反射層とを、形成された該塗膜同士が接触するように重ね合わせ、二つの該塗膜を硬化させて前記第二断熱層および前記難燃接着層を形成する硬化工程と、
を有することを特徴とする断熱部材の製造方法。 - 請求項1に記載の断熱部材の製造方法であって、
前記第一断熱層に、前記多孔質構造体および前記第二水性バインダーを有する断熱塗料を塗布して該断熱塗料の塗膜を形成する断熱塗料塗布工程と、
該断熱塗料の該塗膜の表面に、前記接着成分および前記難燃剤を有する接着塗料を塗布して該接着塗料の塗膜を形成する接着塗料塗布工程と、
該第一断熱層における該接着塗料の該塗膜に前記熱反射層を重ね合わせ、該断熱塗料および該接着塗料の二つの該塗膜を硬化させて前記第二断熱層および前記難燃接着層を形成する硬化工程と、
を有することを特徴とする断熱部材の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2020142823A JP7504728B2 (ja) | 2020-08-26 | 2020-08-26 | 断熱部材およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2020142823A JP7504728B2 (ja) | 2020-08-26 | 2020-08-26 | 断熱部材およびその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2022038360A true JP2022038360A (ja) | 2022-03-10 |
| JP7504728B2 JP7504728B2 (ja) | 2024-06-24 |
Family
ID=80497719
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2020142823A Active JP7504728B2 (ja) | 2020-08-26 | 2020-08-26 | 断熱部材およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP7504728B2 (ja) |
Citations (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5389921B2 (ja) * | 2009-07-21 | 2014-01-15 | 日本毛織株式会社 | 防火性防水透湿シート及びこれを用いた防火服 |
| WO2017038769A1 (ja) * | 2015-09-02 | 2017-03-09 | 日立化成株式会社 | エアロゲル積層体及び断熱材 |
| JP6145948B2 (ja) * | 2013-02-28 | 2017-06-14 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | エアロゲルを用いた断熱構造体 |
| JP2018118488A (ja) * | 2017-01-27 | 2018-08-02 | 日立化成株式会社 | エアロゲル積層複合体及び断熱材 |
| JP2019032027A (ja) * | 2017-08-08 | 2019-02-28 | 日東シンコー株式会社 | 断熱シート |
| JP2020044677A (ja) * | 2018-09-14 | 2020-03-26 | 住友理工株式会社 | 断熱部材およびそれを用いた内装部品 |
| JP2020078896A (ja) * | 2018-11-13 | 2020-05-28 | 住友理工株式会社 | 断熱構造体およびその製造方法 |
| JP7223600B2 (ja) * | 2019-02-28 | 2023-02-16 | 住友理工株式会社 | 断熱部材およびその製造方法 |
-
2020
- 2020-08-26 JP JP2020142823A patent/JP7504728B2/ja active Active
Patent Citations (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5389921B2 (ja) * | 2009-07-21 | 2014-01-15 | 日本毛織株式会社 | 防火性防水透湿シート及びこれを用いた防火服 |
| JP6145948B2 (ja) * | 2013-02-28 | 2017-06-14 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | エアロゲルを用いた断熱構造体 |
| WO2017038769A1 (ja) * | 2015-09-02 | 2017-03-09 | 日立化成株式会社 | エアロゲル積層体及び断熱材 |
| JP2018118488A (ja) * | 2017-01-27 | 2018-08-02 | 日立化成株式会社 | エアロゲル積層複合体及び断熱材 |
| JP2019032027A (ja) * | 2017-08-08 | 2019-02-28 | 日東シンコー株式会社 | 断熱シート |
| JP2020044677A (ja) * | 2018-09-14 | 2020-03-26 | 住友理工株式会社 | 断熱部材およびそれを用いた内装部品 |
| JP2020078896A (ja) * | 2018-11-13 | 2020-05-28 | 住友理工株式会社 | 断熱構造体およびその製造方法 |
| JP7223600B2 (ja) * | 2019-02-28 | 2023-02-16 | 住友理工株式会社 | 断熱部材およびその製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP7504728B2 (ja) | 2024-06-24 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP7223600B2 (ja) | 断熱部材およびその製造方法 | |
| EP1515796B1 (en) | Aerogel and hollow particle binder composition, insulation composite therewith, and method of preparation | |
| JP4369239B2 (ja) | 耐熱性エーロゲル絶縁複合材料およびその製造方法、エーロゲルバインダー組成物およびその製造方法 | |
| JP2023175943A (ja) | 音響プリプレグ、コア及び複合品、ならびにそれらの使用方法 | |
| KR20250103782A (ko) | 상승적 및 배합된 난연 물질을 포함하는 프리프레그, 코어 및 복합 물품 | |
| JP2021143733A (ja) | 断熱材およびその製造方法 | |
| JP7711195B2 (ja) | 断熱材 | |
| US8057851B2 (en) | Ceramic wall cladding composites with electromagnetic shielding properties | |
| JP7646416B2 (ja) | 断熱材用組成物および断熱材 | |
| JP5757661B2 (ja) | 遮熱吸音材とその製造方法及び遮熱吸音構造物 | |
| JP2001220552A (ja) | 断熱性層形成用塗料組成物、断熱性シート、および化粧断熱性シート | |
| JP7504728B2 (ja) | 断熱部材およびその製造方法 | |
| JP2023122790A (ja) | 耐火断熱シート | |
| US20230383894A1 (en) | Thermal insulation sheet | |
| CA2914729A1 (en) | Liquid coating for roofing system fiberboard and processes for making and using the same | |
| CN108885862A (zh) | 吸声材料 | |
| EP1787716A1 (en) | Heat resistant aerogel insulation composite and method for its preparation;aerogel binder composition and method for its preparation | |
| JP2014184673A (ja) | 遮熱構造物及び遮熱塗料組成物 | |
| JP3215054B2 (ja) | 成形吸音材およびその製造方法 | |
| JP6895367B2 (ja) | 内装部品およびその製造方法 | |
| JP5057258B2 (ja) | シリカ殻からなるナノ中空粒子を用いた三層断熱フィルム | |
| JP7146541B2 (ja) | 断熱部材およびそれを用いた内装部品 | |
| WO2019058185A1 (en) | FABRICATION OF ACOUSTIC ABSORBENT LAYERS | |
| JP5176123B2 (ja) | シリカ殻からなるナノ中空粒子を用いた断熱フィルム | |
| JP2011099197A (ja) | シリカ殻からなるナノ中空粒子を用いた断熱繊維 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20230522 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20240122 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20240130 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20240226 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20240604 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20240612 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7504728 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |