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JP2022033885A - 設計された細菌組成物 - Google Patents

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JP2022033885A JP2021196351A JP2021196351A JP2022033885A JP 2022033885 A JP2022033885 A JP 2022033885A JP 2021196351 A JP2021196351 A JP 2021196351A JP 2021196351 A JP2021196351 A JP 2021196351A JP 2022033885 A JP2022033885 A JP 2022033885A
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Abstract

【課題】限られた数の定義された細菌種を使用して、胃腸の腸内菌共生バランス失調を治療する組成物及び方法を提供する。
【解決手段】細菌の生存可能個体群を含む組成物であって、前記生存可能個体群が特定の細菌種を含有し、例えば前記種の前記個体群のうちの少なくとも1つが、(i)病原微生物によって利用される1つ以上の炭素源の利用、(ii)ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)の阻害剤の産生、(iii)インドールまたは他のトリプトファン代謝物の産生、及び(iv)胆汁酸制御において機能する酵素の産生からなる群から選択される1つ以上の特徴を有する、前記組成物を提供する。
【選択図】なし

Description

本明細書に開示されるのは、例えば、ヒトにおける腸内菌共生バランス失調の治療に有用な細菌組成物である。
腸内菌共生バランス失調は、Clostridium difficile及び薬物耐性Enterococcusによる感染症などの感染症を含むいくつかの疾患、ならびに糖尿病などの代謝疾患に関係付けられている。腸内菌共生バランス失調関連病態の治療方法は、胃腸管(GI)に微生物を提供することができる糞便マイクロバイオーム移植(FMT)を含んでいる。しかしながら、糞便移植は、安全性及び送達方法(一般に診療所内での手順を必要とする鼻-十二指腸、トランス内視鏡、または浣腸に基づく方法など)に関連する問題を含むいくつかの問題を提示し、有害事象を導入する可能性がある。FMTを使用する治療は、移植用の糞便を提供する個体間の可変性のため、本質的に不一致である可能性を有する。FMT法はまた、原材料中のウイルス、細菌、真菌、及び原生生物を含む病原微生物による感染症のリスクを導入する。更に、例えば、細菌種の生存に関する、提供された糞便の安定性及び保管に関する問題が存在し得る。カプセル剤中に送達される糞便細菌を使用するいくつかの治療は、患者が大量のカプセル剤を服用することを必要としており、これは、GI疾病を有する者にとっては困難であり得、完全な治療への服薬遵守を低減し得る。したがって、腸内菌共生バランス失調または腸内菌共生バランス失調関連病態(例えば、Clostridium difficile感染症)を有効に治療する、例えば、感染症を予防もしくは阻害する、または感染症の再発を予防もしくは阻害するのに十分な複合性である培養細菌を含有する一貫した産生物を送達する、組成物に対する必要性が存在する。本明細書で使用される場合、治療及び予防は、疾患の徴候または症状の低減を含み得る。
本発明は、腸内菌共生バランス失調の治療に有用である細菌組成物、例えば、定義された細菌型の共同体を含有する細菌芽胞組成物の発見に関する。そのような共同体は、本明細書において設計された細菌組成物(DBC)と呼ばれる。
したがって、第1の態様において、本発明は、細菌の生存可能個体群を含む組成物であって、生存可能個体群が、表3のDBC1、DBC2、DBC3、DBC4、DBC5、DBC6、DBC7、DBC8、もしくはDBC9、または表4のDBC S1、DBC S2、DBC S4、DBC S5、DBC S6、DBC S7、DBC S8、DBC S9、DBC S10、DBC S11、DBC S12、DBC S13、DBC S14、DBC S15、DBC S16、DBC S17、DBC S18、DBC S19、DBC S20、DBC S21、DBC S22、DBC S23、もしくはDBC S24の細菌種を含有する、組成物を提供する。任意で、DBC中の1つ以上の(例えば、各)細菌種の16S rDNAは、図1-1~図1-62の16S rDNA配列と少なくとも97%(例えば、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%)の同一性を有する。
特定の実施形態において、本組成物は、本明細書に定義されるDBC1、DBC2、DBC3、DBC4、DBC5、DBC6、DBC7、DBC8、DBC9、DBC S1、DBC S2、DBC S4、DBC S5、DBC S6、DBC S7、DBC S8、DBC S9、DBC S10、DBC S11、DBC S12、DBC S13、DBC S14、DBC S15、DBC S16、DBC S17、DBC S18、DBC S19、DBC S20、DBC S21、DBC S22、DBC S23、またはDBC S24の細菌種の生存可能個体群からなる。任意で、DBC中の1つ以上の(例えば、各)細菌種の16S rDNAは、図1-1~図1-62の16S rDNA配列と少なくとも97%(例えば、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%)の同一性を有する。
いくつかの実施形態において、細菌種の個体群は、図4-1~図4-5に列挙される炭素源の少なくとも90%(例えば、少なくとも95%、少なくとも98%、または100%)を利用することができる。
別の態様において、本発明は、少なくとも5(例えば、少なくとも5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20)種の生存可能細菌の個体群を含む組成物であって、種の個体群のうちの少なくとも1つ(例えば、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20)が、(i)病原微生物によって利用される1つ以上の炭素源の利用、(ii)ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)の阻害剤の産生、(iii)インドールまたは他のトリプトファン代謝物の産生、及び(iv)胆汁酸制御において機能する酵素の産生からなる群から選択される1つ以上(例えば、1、2、3、または4つ)の特徴を有する、組成物を提供する。
様々な例において、病原微生物は、C.difficileであり、個体群は、少なくとも5つ(例えば、少なくとも5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20)の異なるC.difficile炭素源を利用することができる1つ以上(例えば、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20)の種の生存可能細菌を含む。例えば、C.difficile炭素源は、タウロコール酸、グリココール酸、グリコケノデオキシコール酸、タウロケノデオキシコール酸、コール酸、ケノデオキシコール酸、及びデオキシコール酸を含み得るか、またはそれらからなる群から選択され得る。
更なる例において、個体群は、HDAC阻害剤、例えば、酪酸、イソ吉草酸、イソ酪酸、プロピオン酸、及び2-メチル-酪酸からなる群から選択されるHDAC阻害剤を産生する1つ以上の(例えば、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20)種の生存可能細菌を含む。
追加の例において、個体群は、胆汁酸制御において機能する、例えば、胆汁加水分解酵素(BSH)、3-α-水酸化ステロイド脱水素酵素(3-α-HSDH)、7-α-水酸化ステロイド脱水素酵素(7-α-HSDH)、及び12-α-水酸化ステロイド脱水素酵素(12-α-HSDH)からなる群から選択される、1つ以上(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10)の酵素を産生する1つ以上(例えば、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20)の種を含む。
更なる一態様において、本発明は、クレード86、90、101、139、195、197、206、233、238、241、244、及び290の各々に由来する少なくとも1つの種と、任意でクレーム202に由来する種とを含む組成物を提供する。様々な例において、本発明の組成物は、5、6、7、8、9、10、11、または12種の細菌を含む。更に、様々な例において、本組成物の細菌の少なくとも75%(例えば、少なくとも80%、85%、90%、または95%)は、芽胞の形態にある。
別の態様において、本発明は、本明細書に記載される組成物と、薬学的に許容される賦形剤(例えば、グリセロール、ポリエチレングリコール、またはカカオバターを含む薬学的に許容される賦形剤)とを含む製剤を提供する。本製剤は、任意で、例えば、経口送達のために、カプセル剤または錠剤中にあってもよい。
本発明は、腸内菌共生バランス失調のリスクにあるか、またはそれを有すると診断された対象において、腸内菌共生バランス失調を予防(例えば、可能性の低下)または治療するための、薬学的有効量の本明細書に記載される組成物の使用を更に提供する。様々な例において、本組成物中の細菌の総濃度は、10e1~10e9である。更に、本組成物の細菌は、1、2、3、4、または5つのカプセル剤中に提供されてもよい。
加えて、本発明は、C.difficile感染症を治療するため、またはC.difficile感染症を予防(例えば、その可能性を低下)するため、またはC.difficile感染症の再発を予防(例えば、その可能性を低下)するための、治療有効量の本明細書に記載される組成物の使用を提供する。
本発明はまた、本明細書に記載される薬学的有効量の組成物または製剤を対象に投与することを伴う、腸内菌共生バランス失調のリスクにあるか、またはそれを有すると診断された対象における、腸内菌共生バランス失調の予防または治療方法も提供する。様々な例において、本組成物中の細菌の総濃度は、10e1~10e9である。更に、本組成物の細菌は、任意で、1、2、3、4、または5つのカプセル剤中に提供されてもよい。
C.difficile感染症の治療方法、またはC.difficile感染症の予防方法、またはC.difficile感染症の再発の予防方法であって、本明細書に記載される治療有効量の組成物または製剤を投与することを含む方法もまた、本発明に含まれる。
本方法のいくつかの実施形態において、本組成物は、感染症、例えば、C.difficile感染症の再発の予防に有用である。いくつかの実施形態において、本組成物は、病原体の胃腸保因、例えば、C.difficile保因またはバンコマイシン耐性Enterococcus保因の低下に有用である。
定義
本明細書に記載される「治療有効量」の設計された細菌組成物(DBC)は、個体の疾患状態、年齢、性別、及び体重などの要因、ならびにDBCが個体において所望される応答、例えば、ある障害の少なくとも1つの徴候または症状の寛解を誘発する能力(ならびに任意で、投与される任意の追加の薬剤の効果)によって異なり得る。いくつかの実施形態において、治療有効量のDBCは、ある障害の少なくとも1つの徴候または症状のリスクを予防または低減することができる。例えば、いくつかの実施形態において、DBCは、腸内菌共生バランス失調に関連する感染症の再発のリスクを低減することができる。腸内菌共生バランス失調は、コロニー形成耐性、感染症からの保護、免疫ホメオスタシスの制御、代謝機能、必須代謝物及びビタミンの合成、腸運動もしくは神経機能の調節、またはマイクロバイオーム及び腸内バリアの維持に現在関連付けられている任意の数の他の特性を非限定的に含む、健康なマイクロバイオームが宿主に与える機能の喪失を含み得る。治療有効量はまた、治療的に有益な効果がその組成物のいかなる有毒または有害効果も凌ぐ量である。本明細書に記載される組成物は一般に、治療有効量で投与される。
「保因」とは、対象の体内または体上に微生物を抱える状態、例えば、C.difficileなどの病原体の保因を意味する。
本明細書において言及される各特許文章及び科学論文の開示全体、ならびにそれにより引用される特許文書及び科学論文は、全ての目的のために参照により本明細書に明示的に組み込まれる。
本発明の追加の特徴及び利点が、以下により具体的に記載される。
DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 DBCに有用な細菌に関連する、例示的な一組の完全長16S rDNA配列(配列番号1~124)である。 抗生物質誘導腸内菌共生バランス失調から生じるC.difficile感染症のマウスモデルを使用する実験設計を描写する図である。 腸内菌共生バランス失調のマウスモデルにおいて設計された細菌組成物(DBC)を試験する実験の結果を描写する棒グラフである。データは、感染前ベースラインとの比較での、マウス実験群当たりの最小体重を描写する。 炭素源を有さない基本培地中でOD600に正規化した、示される炭素源を有する培地中でのOD600に基づく、選択されたDBC種の炭素源利用プロファイルを示す表である。空のセルは、陰性の結果を示す。埋まったセルは、列挙される炭素源の利用を示す。試験した59の炭素源のうち、C.difficileによって使用された29のみを提示する。 炭素源を有さない基本培地中でOD600に正規化した、示される炭素源を有する培地中でのOD600に基づく、選択されたDBC種の炭素源利用プロファイルを示す表である。空のセルは、陰性の結果を示す。埋まったセルは、列挙される炭素源の利用を示す。試験した59の炭素源のうち、C.difficileによって使用された29のみを提示する。 炭素源を有さない基本培地中でOD600に正規化した、示される炭素源を有する培地中でのOD600に基づく、選択されたDBC種の炭素源利用プロファイルを示す表である。空のセルは、陰性の結果を示す。埋まったセルは、列挙される炭素源の利用を示す。試験した59の炭素源のうち、C.difficileによって使用された29のみを提示する。 炭素源を有さない基本培地中でOD600に正規化した、示される炭素源を有する培地中でのOD600に基づく、選択されたDBC種の炭素源利用プロファイルを示す表である。空のセルは、陰性の結果を示す。埋まったセルは、列挙される炭素源の利用を示す。試験した59の炭素源のうち、C.difficileによって使用された29のみを提示する。 炭素源を有さない基本培地中でOD600に正規化した、示される炭素源を有する培地中でのOD600に基づく、選択されたDBC種の炭素源利用プロファイルを示す表である。空のセルは、陰性の結果を示す。埋まったセルは、列挙される炭素源の利用を示す。試験した59の炭素源のうち、C.difficileによって使用された29のみを提示する。 選択されたDBC種の胆汁酸酵素活性を示す表である。 選択されたDBC種の胆汁酸酵素活性を示す表である。 PYG中で成長させた純粋培養上清のHDACアッセイ結果を示す棒グラフである。 GCによるHDAC阻害活性と酪酸濃度との比較を示す棒グラフである。
報告によれば、哺乳動物における健康な胃腸(GI)マイクロバイオームは、約300~1000の異なる細菌種を有する。驚くべきことに、本出願者らは、限られた数の定義された細菌種を含有する、本明細書において「DBC」と呼ばれる設計された細菌組成物(報告によれば、これらのいくつかは非常に低い相対量でヒトマイクロバイオーム中に存在する)が、動物のGI管への侵襲からの回復または寛解、例えば、Clostridium difficile感染症(CDI)の回復または寛解を提供することができることを発見した。いくつかの実施形態において、そのような組成物は、例えば、感染前に腸内菌共生バランス失調によって誘導された病原微生物の保因を低減または排除することによって、腸内菌共生バランス失調に関連する感染症の再発を阻害することができる。
更に、本出願者らは、健康なヒトGIマイクロバイオーム中で非常に低いレベルで存在する(例えば、健康なヒトの糞便中に、合計細菌の2%未満、例えば、1%未満、0.5%未満、0.1%未満、0.01%未満、0.001%未満、0.0001%未満、または0.00001%未満で検出される)新たな種を発見した。具体的な例において、新たな種は、便の1e9CFU/グラム未満、便の1e6CFU/グラム、便の1e5CFU/グラム未満、便の1e4CFU/グラム未満、または便の1e3CFU/グラム未満の量で存在し得る。驚くべきことに、これらの種は、ヒトマイクロバイオーム中でのそれらの非常に低いレベルにも関わらず、DBC、例えば、治療的に有効なDBCの治療または予防有用性に寄与することができる。DBCは、例えば、ヒトの糞便に直接由来する調製物を使用する、腸内菌共生バランス失調の治療方法の改善を提供する。例えば、ヒトは可変性のGIマイクロバイオームを有するため、ヒトの糞便に由来する調製物中に存在する生物の数または割合において一貫性に関する問題が存在し得る。更に、そのような調製物は、そのような治療を受ける患者に病原体を感染させるリスクを有する。本出願者らのDBCは、幅広い患者にわたってコロニー形成耐性を促進するのに必要な機能的特徴を提供する可能性を増加させる、系統的に多様な生物の治療組成物中への包含によって、患者の多様性の問題に対処する。
本明細書に記載されるDBCは、腸内菌共生バランス失調の治療に関するこれらの問題、及び腸内菌共生バランス失調関連障害の治療に関する他の問題に対する解決策を提供する。
組成物
組成物は、少なくとも2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、18、20、25、または30の細菌型を含む。細菌型は、科、属、クレード、種、または株であり得る。一例において、組成物は、クレード86、90、101、139、195、197、206、233、238、241、244、及び290の各々に由来する少なくとも1つの種と、任意でクレード202とを含み、これらの例を下記の表2に提供する。いくつかの実施形態において、本組成物は、クレード86、90、101、139、195、197、202、206、233、238、241、244、及び290の各々に由来する少なくとも1つの種からなる。
いくつかの実施形態において、組成物は、Erysipelatrichaceae科、Lachnospiraceae科、Peptostreptococaceae科、Clostridiaceae科、及びFlavonifractor属の各々に由来する少なくとも1つの種の細菌を含む。
いくつかの実施形態において、組成物中の種は、表1及び/または表2に特定される種から選択される。クレードは、進化的に関連しているため、機能的特徴を共有する可能性が高い細菌種である。クレードは、系統学の当業者であれば精通している最尤法を使用して、完全長16S配列から構築される系統樹の形態に基づいて定義される。クレードは、所与のクレードにおける全てのOTUが、(i)互いに特定の数以内のブートストラップ支持ノードにあり、かつ(ii)5%以内の遺伝的類似性にあることを確実にするように構築される。同一のクレード内にあるOTUは、16S-V4配列データに基づいて、異なるクレード内のOTUとは遺伝的かつ系統的に異なるものとして区別することができる一方で、同一のクレード内にあるOTUは、密接に関連している。同一のクレード内にあるOTUは、進化的に密接に関連している。同一のクレードのメンバーは、それらの進化的関連性のために、ヒトの腸内に見出されるもののような微生物の生態において、類似した機能的役割を果たす。1つの種を同一のクレードに由来する別の種で置換する組成物は、保存された生態学的機能を有する可能性が高いため、本発明において有用である。いくつかの実施形態において、本組成物は、表1または表2の各クレードに由来する1、2、または3つの種を含む。
組成物の一例は、表1及び/または表2から選択される、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20種の細菌を含む組成物である。いくつかの実施形態において、組成物は、表1及び/または表2から選択される、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、または15種の細菌からなる。いくつかの実施形態において、細菌種は、16S rDNAに対する相同性によって特定される。そのような16S rDNA配列の一例示的な一覧表を、図1-1~図1-62に提供する。
Figure 2022033885000001

Figure 2022033885000002

Figure 2022033885000003

Figure 2022033885000004
Figure 2022033885000005

Figure 2022033885000006

Figure 2022033885000007

Figure 2022033885000008

Figure 2022033885000009

Figure 2022033885000010

Figure 2022033885000011

Figure 2022033885000012
表1に列挙される細菌種を使用する組成物の非限定的な例を、表3に提供する。
Figure 2022033885000013

Figure 2022033885000014

Figure 2022033885000015
追加のDBC組成物(DBC S1~DBC S24)を、以下の表4に列挙する。表4は、DBC S1~DBC S24の細菌組成物を示し、試験した条件下でのDBC S1~DBC S24の特徴を示す。特徴は、以下の通りである。クラスターIV:いずれの種もClostridialクラスターIVにはない;クラスターIVまたはXIVaなし:いずれの種もClostridialクラスターIVまたはXIVaにはない;高度の生着、高度の一般性:健康なヒトの糞便から単離した芽胞の複合組成物による実験において、これらは高度な生着体であった細菌種(複合芽胞組成物中にあり、その後芽胞組成物を投薬した対象において検出された種)及び高度に一般的であった種(HMPデータベースにおいて一般的に見出される種)の例である;HDAC活性:全ての種が、ヒストン脱アセチル化酵素活性を阻害することができる短鎖脂肪酸(酪酸及び/またはプロピオン酸、及び/またはイソ酪酸、及びイソ吉草酸)を産生する;HDAC活性なし:いずれの種もヒストン脱アセチル化酵素活性を阻害することができる短鎖脂肪酸(酪酸及び/またはプロピオン酸及び/またはイソ酪酸及びイソ吉草酸)を産生しない;BSH活性:全ての種が胆汁酸塩加水分解酵素活性を有する;BSH活性なし:いずれの種も胆汁酸塩加水分解酵素活性を有さない;7α-HSDH活性:全ての種が7-α-水酸化ステロイド脱水素酵素活性を有する;7-α-HSDH活性なし:いずれの種も7-α-水酸化ステロイド脱水素酵素活性を有さない;3-αまたは12-α-HSDH活性:全ての種が3-α/12α-水酸化ステロイド脱水素酵素活性を有する;アミノ酸アラニン、アルギニン、アスパラギン、グルタミン、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、メチオニン、オルニチン、フェニルアラニン、セリン、及びバリン上での成長:全ての種がこれらのアミノ酸を炭素源として使用することができる;アミノ酸アラニン、アルギニン、アスパラギン、グルタミン、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、メチオニン、オルニチン、フェニルアラニン、セリン、及びバリン上での成長なし:いずれの種もこれらのアミノ酸を炭素源として使用しなかった;インドール産生:全ての種がインドールまたはインドール誘導体を産生することができる;非インドール産生:いずれの種もインドールを産生することができない;糖アルコール上での成長:全ての種が糖アルコールを炭素源として使用することができる;糖アルコール上での成長なし:いずれの種も糖アルコールを炭素源として使用することができない;フコース上での成長:全ての種がフコースを炭素源として使用することができる;フコース上での成長なし:いずれの種もフコースを炭素源として使用することができない;NAG上での成長:全ての種がN-アセチルグルコサミン(NAG)を炭素源として使用することができる;NAG上での成長なし:いずれの種もNAGを炭素源として使用することができると予想されていなかった。予想は、その特定の実験/スクリーニングの結果に基づいた。
Figure 2022033885000016

Figure 2022033885000017

Figure 2022033885000018

Figure 2022033885000019

Figure 2022033885000020

Figure 2022033885000021
いくつかの実施形態において、DBC中の全ての生物は、obligate anaerobesである。いくつかの実施形態において、組成物中の細菌は、インビトロで培養して、芽胞を形成することができる種であり、そのような芽胞は、インビトロで発芽することができる。いくつかの実施形態において、組成物中の細菌は、芽胞である。いくつかの実施形態において、組成物中の細菌は、増殖型形態である。細菌芽胞の組成物または増殖型細菌の組成物とは、大部分の細菌が特定の形態(すなわち、芽胞または増殖型)である一方で、少数が異なる形態であり得ること、例えば、芽胞の場合、組成物中のいくつかの細胞は増殖型であり得る一方で、増殖型細菌の場合、いくつかの細胞は芽胞の形態であり得ることを意味することが理解される。例えば、本組成物は、少なくとも100%、少なくとも99%、少なくとも97%、少なくとも95%、少なくとも90%、少なくとも85%、少なくとも80%、または少なくとも75%芽胞であっても、本組成物は、少なくとも100%、少なくとも99%、少なくとも97%、少なくとも95%、少なくとも90%、少なくとも85%、少なくとも80%、または少なくとも75%増殖型細菌であってもよい。いくつかの実施形態において、個々の種は、例えば、74:26、70:30、60:40、50:50、40:60、30:70、及び26:74などの比率の、増殖型細菌と芽胞との混合物として存在する。典型的には、比率は、コロニー形成単位(cfu)を使用して評価されるが、当該技術分野において既知である他の方法が使用されてもよい。増殖型または芽胞特異的形態における細菌のパーセントの評価は、剤形での組成物の調製日時点、または剤形の投与日時点で言及され得る。
他の実施形態において、DBCは、表1の少なくとも2つの生物と、以下、Lachnospiraceae bacterium A4、Lachnospiraceae bacterium5 1 57FAA、及びRuminococcus lactarisのうちの1つ以上とを含む。
組成物の別の例は、以下の種、Clostridium glycolicum、Clostridium mayombei、Clostridium hylemonae、Clostridium bolteae、Clostridium disporicum、Clostridium innocuum、Flavonifractor plautii、Clostridium orbiscindens、Blautia producta、Turicibacter sanguinis、Eubacterium contortum、Murimonas intestini、Lachnospiraceae bacterium A4、Lachnospiraceae bacterium11041、及びClostridium oroticumのうちの2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12個を含有する組成物である。
驚くべきことに、本出願者らは、健康なマイクロバイオームの割合または別様に天然に見出される割合を反映する割合で生物を提供することが必須ではないことを見出し、本出願者らは、本組成物が天然に存在する割合で生物を含有しない場合でも、およそ同一の数の各種の細菌(例えば、同一の数のインビトロ発芽可能芽胞)を含有するDBCの用量が有効であることことを見出した。更に、本出願者らは、表3及び4に提供されるDBCのうちのいずれにおいても、検出可能なレベルの全ての生物を有するいかなる個々のヒトの報告も認識しておらず、すなわち、本出願者らは、本組成物が天然に存在しないものであると考えている。
本出願者らはまた、治療に有効な細菌の総数は、健康なヒトの胃腸管内の生物の総数よりもずっと少ないことに留意し、すなわち、組成物中に提供される種の多様性の観点だけではなく、生物の総数の観点においても、治療効果を達成するために完全な健康なマイクロバイオームを投与することは必須ではない。
これらの例において、「からなる」は、組成物中に存在する細菌型を指すことが理解される。細菌製剤は、1つ以上の賦形剤(例えば、1つ以上のカプセル剤を含む)、水性または非水性培地(例えば、グリセロール、ポリエチレングリコール、カカオバター、水、及び/または緩衝液)、ならびに1つ以上のプレバイオティクスまたは小分子薬物などの追加の非細菌材料を含有してもよい。
組成物中で使用される種
一般に、DBC中で使用される種は、それらの16S rDNA配列(例えば、完全長配列、または1つ以上の可変領域配列(V1~V9、例えば、V4配列、もしくはV6配列))に基づいて、選択されたクレード内にあるものとして特定される。
いくつかの実施形態において、DBC中で有用な種は、参照種、例えば、表1または表2に特定される種の16S rDNAと少なくとも95%配列同一性(「同一性」)を有する完全長16S rDNAを有する種である。いくつかの実施形態において、DBC中で有用な種は、参照種、例えば、表1または表2の種の16S rDNAと少なくとも97%配列同一性(「同一性」)を有する完全長16S rDNAを有する種である。いくつかの実施形態において、有用な種は、参照種、例えば、表1または表2に特定される種の16S rDNAのV4領域と95%の同一性を有するV4領域16S rDNAを有する。いくつかの実施形態において、有用な種は、参照種、例えば、表1または表2に特定される種の16S rDNAのV4領域と97%の同一性を有するV4領域16S rDNAを有する。いくつかの実施形態において、有用な種は、参照種、例えば、表1または表2に特定される種の完全長ゲノムDNAと少なくとも95%の同一性を有するゲノム配列を有する。いくつかの実施形態において、有用な種は、参照種、例えば、表1または表2に特定される種の完全長ゲノム配列と少なくとも97%の同一性を有するゲノム配列を有する。ある配列(例えば、V4配列)が本明細書に提供されていない場合、そのような配列を特定するための方法は当該技術分野において周知である。図1-1~図1-62は、参照配列として使用することができる完全長16S rDNA配列の非限定的な例を提供する。一般に、参照種との同一性または同一性パーセントとは、ある生物において見出される少なくとも1つの16S rDNA配列との同一性または同一性パーセントを意味する。
場合によっては、ある発明において有用な細菌種(例えば、本明細書に開示される種)の株は、ATCC(atcc.org)、DSMZ(dsmz.de)、またはRiken BioResource Center(en.brc.riken.jp)などの公的生物学資料センターから得ることができる。種または本発明の他の態様の特定に有用な16s rDNA配列は、公的データベース、例えば、Human Microbiome Project(HMP)ウェブサイトまたはGenBankから得ることができる。
配列同一性の決定方法は当該技術分野において既知であり、例を下記に提供する。
種/命名情報
細菌の名称及び分類は変更の可能性があり、これは文献には反映されていない可能性がある。便宜上、本明細書において、いくつかの細菌種の代替名を提供するが、これらは包括的な代替名の組であることは意図されない。いくつかの実施形態において、種は、16S rDNA配列の全てまたは一部分の配列同一性、例えば、少なくとも90%、93%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の同一性によって特定される。
同一性の決定
いくつかの実施形態において、クレード、動作可能分類学単位(OTU)、種、及び株は、それらの16S rDNA配列によって特定される。クレード、OTU、種、及び株の関連性は、クレード、OTU、種、及び株間の同一性パーセントによって決定することができる。参照配列と問い合わせ配列との間の同一性パーセントは、当該技術分野において既知である方法を使用して決定することができる。そのような決定のための方法の非限定的な例を、以下に提供する。本明細書で使用される場合、2つのヌクレオチド配列間の関連性は、「同一性」パラメータによって記載される。
一実施形態において、問い合わせ配列と参照配列との間の配列同一性の程度は、1)デフォルトスコア化マトリックス及びデフォルトギャップペナルティを使用する好適な整列プログラムによって2つの配列を整列させ、2)完全一致の数(完全一致とは、整列プログラムが、整列中、所与の位置上で2つの整列された配列において同一のヌクレオチドを特定したものである)を特定し、3)完全一致の数を参照配列の長さで除することによって決定される。
別の実施形態において、問い合わせ配列と参照配列との間の配列同一性の程度は、1)デフォルトスコア化マトリックス及びデフォルトギャップペナルティを使用する好適な整列プログラムによって2つの配列を整列させ、2)完全一致の数(完全一致とは、整列プログラムが、整列中、所与の位置上で2つの整列された配列において同一のヌクレオチドを特定したものである)を特定し、3)完全一致の数を2つの配列のうちで長い方の長さで除することによって決定される。
別の実施形態において、問い合わせ配列と参照配列との間の配列同一性の程度は、1)デフォルトスコア化マトリックス及びデフォルトギャップペナルティを使用する好適な整列プログラムによって2つの配列を整列させ、2)完全一致の数(完全一致とは、整列プログラムが、整列中、所与の位置上で2つの整列された配列において同一のアミノ酸またはヌクレオチドを特定したものである)を特定し、3)完全一致の数を「整列長さ」(整列長さとは、その配列のギャップ及びオーバーハング部分を含む整列全体の長さである)で除することによって決定される。
配列同一性比較は一般に、配列比較プログラムの助けを借りる。これらの商業的または公的に利用可能なコンピュータプログラムは、複雑な比較アルゴリズムを使用して、2つ以上の配列間の差異(複数可)をもたらしている可能性のある進化的事象を最良に反映する2つ以上の配列を整列させる。したがって、これらのアルゴリズムは、同一または類似したアミノ酸の整列に報酬を与え、ギャップの挿入、ギャップ延長、及び類似していないアミノ酸の整列にペナルティを与えるスコア化システムによって動作する。比較アルゴリズムのスコア化システムは、
i)ギャップが挿入される度毎のペナルティスコアの割り当て(ギャップペナルティスコア)、
ii)既存のギャップが追加の位置によって延長する度毎のペナルティスコアの割り当て(延長ペナルティスコア)、
iii)同一のアミノ酸の整列時の高いスコアの割り当て、及び
iv)非同一のアミノ酸の整列時の可変スコアの割り当てを含む。
一般に、配列比較には整列プログラムのデフォルト値が使用される。同一性の決定に有用である好適なコンピュータプログラムとしては、例えば、BLAST(blast.ncbi.nlm.nih.gov)が挙げられる。
本発明の一実施形態において、整列プログラムは、完全長の選択された配列、例えば、完全長、V4またはV6 16S rDNA配列にわたって整列を最適化する。例えば、グローバル整列プログラムは、Needleman-Wunschアルゴリズム(Needleman and Wunsch,1970,J Mol Biol48:443-53)に基づく。そのようなプログラムの非限定的な例は、ebi.ac.uk/Tools/psa/で入手可能なEMBOSS Needleプログラム及びEMBOSS Stretcherプログラムである。
一実施形態において、配列は、グローバル整列プログラムによって整列され、配列同一性は、プログラムによって特定される完全一致の数を特定し、「整列長さ」(整列長さとは、その配列のギャップ及びオーバーハング部分を含む整列全体の長さである)で除することによって計算される。更なる一実施形態において、グローバル整列プログラムは、Needleman-Wunschアルゴリズムを使用し、配列同一性は、プログラムによって特定される完全一致の数を特定し、「整列長さ」(整列長さとは、その配列のギャップ及びオーバーハング部分を含む整列全体の長さである)で除することによって計算される。
依然更なる一実施形態において、グローバル整列プログラムは、EMBOSS Needle及びEMBOSS Stretcherからなる群から選択され、配列同一性は、プログラムによって特定される完全一致の数を特定し、「整列長さ」(整列長さとは、その配列のギャップ及びオーバーハング部分を含む整列全体の長さである)で除することによって計算される。
ソフトウェアが整列を産生した時点で、類似性パーセント(%)及び配列同一性パーセントを計算することが可能である。
候補DBCの試験方法
インビボ方法
候補DBCは、腸内菌共生バランス失調に関連する疾患の動物モデルを使用して試験することができる(例えば、Hutton et al.(2014,FEMS Microbiol.Lett.352:140-149)、Best et al.(2012,Gut Microbes3:145-167)、及びChen et al.(2008,Gastroenterology135:1984-92))。1つのそのようなモデルの使用は、下記の実施例に記載される。そのようなモデルにおいて徴候または症状を改善する候補DBCは、例えば、ヒトにおける腸内菌共生バランス失調の治療のためのDBCとして有用である。
組成物の特徴
本明細書に記載されるように、DBCは一般に、インビボ及び/またはインビトロで、病原微生物の成長を阻害する能力、病原微生物を殺滅する能力、病原微生物の影響を予防もしくは寛解する能力、または他のそのような好適な活性について試験される。いくつかの実施形態において、DBC中の細菌は、組成物中、部分組成物中、または個々の細菌としてのいずれかで、それらが呈する特徴について選択される。そのような特徴の例としては、ヒストン脱アセチル化酵素を阻害する能力、胆汁酸を代謝する能力、栄養源(例えば、標的とする病原微生物によって使用される栄養源)を利用する能力、及びトリプトファンを代謝してインドール及び他のトリプトファン代謝物を産生する能力が挙げられる。これらの特徴の詳細を、以下の通り、及び以下の実施例において明記する。
ヒストン脱アセチル化酵素活性
ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)は、真核細胞内のDNAクロマチン構造の部分であるヒストンのN末端の特定の部位からアセチル残基を除去することができる酵素の科である(Davieにおいて概説される)。ヒストンアセチル化の定常状態は、ヒストンアセチルトランスフェラーゼ(HAT)酵素によるアセチル化と、HDACによる脱アセチル化との平衡の結果である。HDACは阻害されるが、HAT活性は継続するとき、ヒストンは高アセチル化され、故に高次のクロマチン構造を破壊し、RNAポリメラーゼIIIによる転写を刺激する。哺乳動物遺伝子の2%のみがHDAC阻害によって影響される過ぎないため、遺伝子発現におけるHDAC阻害の効果は一般化されていない。
ヒト腸内マイクロバイオームによって産生されるいくつかの短鎖脂肪酸(SCFA)は、HDAC阻害剤である。特に、酪酸は、インビトロ及びインビボで、高アセチル化ヒストンH3及びH4の蓄積をもたらすHDAC阻害剤として特定されている(Candido et al.1978Cell14:105-113、Boffa et al.1978J Biol Chem253:3364-3366、Vidali et al.1978Proc Natl Acad Sci USA75:2239-2243、Davie.2003J Nutrition133:2485S-2493S)。他のSCFA、プロピオン酸、イソ酪酸、イソ吉草酸、吉草酸、乳酸、及び酢酸もまた、ヒストン脱アセチル化を阻害するが、報告によれば、酪酸ほど有効ではない(Sealy and Chalkley.1978Cell14:115-121、Latham et al.Nucl Acids Res40:4794-4803、Waldecker et al.2008J Nutr Biochem19:587-593)。報告によれば、酪酸の特定の治療効果は、少なくとも部分的にはHDACの阻害によって媒介される。そのような研究は、治療領域にわたるHDACの重要な役割を明らかに実証し、ヒトマイクロバイオームによって産生されるSCFA酪酸及びプロピオン酸を、HDAC阻害を介した望ましい機能的結果へと直接的に繋げる。
いくつかの実施形態において、DBCへの割り当てが考慮される細菌のHDAC活性が、アッセイされる。そのような細菌は、治療的結果を達成するためにHDAC阻害が望ましいDBC中、またはSCFAの役割が特定されているDBC中で、有用である。そのような選択のための方法の例を、実施例に提供する。
本出願者らは、細菌種がHDACを阻害する能力が、細菌に対して提供される栄養源によって影響されることを実証している。したがって、いくつかの適応症において、DBCの治療的使用部分としてプレバイオティクスが提供されてもよい。プレバイオティクスは、少なくとも部分的にはDBC中の細菌がプレバイオティクスを栄養源として使用して、SCFA産生を増加させる能力に基づいて選択される。
インドール及びトリプトファン代謝
インドール及びインドール誘導体は、宿主の生理機能に関係付けられている(Zhang and Davies,2016Genome Medicine8:46に概説される)。例えば、インドール及びインドール-3-アルデヒドは、報告によれば、IL-22発現を誘導し、Th-17活性を増加させる、アリール炭化水素受容体(AhR)のアゴニストである。インドールはまた、上皮タイトジャンクション耐性、ムチン産生、及びコロニー形成耐性を増加させることが報告されている(Bansal et al.2010Proc Nat Acad Sci107:228-233)。インドール-3-酢酸、トリプタミン、及びスカトールもまた、AhRリガンドであるため(Hubbard et al.2015.Drug Metabolism and Disposition43:1522-35)、宿主生物学において類似した役割を果たし得る。同様に共生細菌によるトリプトファン代謝の産生物であるインドール-3-プロピオン酸は、プレグナンH受容体(PXR)のリガンドである。PXR活性化は、TNFαを下方制御し、タイトジャンクションタンパク質を上方制御し、故に免疫ホメオスタシス及び腸内バリア機能の改善を促進する(Venkatesh et al.2014.Immunity41:296-310及びRomagnoli et al.2016.J Immunol196Suppl.67.10)。更に、AhRアゴニストは、マウスモデルにおいてC.difficile感染症の影響を寛解することが報告されている(Julliard et al.,Ann.Srg.PMID27280500)。更に、健康なヒトの糞便に由来する細菌芽胞を使用して、再発性C.difficile感染症を治療した研究において、トリプトファン代謝が増加することが観察され、トリプトファンの糞便濃度は低下し、いくつかのインドール誘導体の増加が存在した(データ示さず)。
したがって、本出願者らは、選択された細菌がトリプトファンを代謝することができ、したがって、DBCに対する有用な追加物であることを発見した。下記の実施例8は、そのような細菌を特定し、特性評価するための方法の一例を提供するだけでなく、そのような細菌の具体例もまた提供する。
炭素源の利用
病原体の存在に関連する障害の治療または予防に有用なDBCの別の有用な特徴は、炭素源競合、例えば、DBC中への、病原体、例えば、C.difficileによって使用されるものと共通する1つ以上の炭素源を使用することができる細菌の包含である。実施例3A及び3Bは、この特徴をいかに特定することができるかについての一例を提供し、例えば、CDIの治療または予防に有用であり、かつDBC中での使用に好適である細菌種の例を提供する。
製剤
いくつかの実施形態において、治療は、DBCを対象(例えば、C.difficile感染症のリスクにあるか、それが最近治療されたか、またはそれを有すると診断された患者)に投与することを含み、本組成物は、DBCと、薬学的に許容される担体とを含む。いくつかの実施形態において、DBCは、経口剤形である。いくつかの実施形態において、DBCは、1つ以上の薬学的に許容される担体(賦形剤)と組み合わせて、活性構成成分として本明細書に記載される細菌の共同体を含む。本発明の組成物の作製において、DBCは典型的には、賦形剤と混合されるか、賦形剤によって希釈されるか、または例えば、カプセル剤、小袋、紙、もしくは他の容器の形態のそのような担体内に包含される。賦形剤が希釈剤としての役割を果たすとき、それは、活性構成成分のビヒクル、担体、または培地としての役割を果たす固体、半固体、または液体材料であり得る。故に、製剤は、錠剤、丸剤、粉末、ロゼンジ、小袋、カシェ剤、エリキシル剤、懸濁液、乳剤、溶液、シロップ、エアロゾル(固体として、もしくは液体培地中で)、例えば、最大10重量%の活性構成成分を含有する軟膏剤、軟質カプセル剤、硬質カプセル剤、ジェルカプセル、錠剤、坐剤、溶液、または包装粉末の形態であり得る。好適な賦形剤としては、例えば、PBS、グリセロール、カカオバター、またはポリエチレングリコールが挙げられる。
製剤の調製において、DBCは、他の成分と組み合わせる前に適切な粒径を提供するために粉砕されてもよい。
本組成物は、当該技術分野において既知である方法及び形態を用いることによって、例えば、結腸内での放出のために、患者に投与した後、活性構成成分の迅速な、持続した、または遅延した放出を提供するように製剤化されてもよい。
DBCは、単位剤形で製剤化することができ、各剤形は、約10~約10個の芽胞、例えば、約10~約10個の芽胞を含有する。「単位剤形」という用語は、ヒト対象及び他の哺乳動物の単位投薬量として好適な物理的に別個の単位を指し、各単位は、好適な薬学的賦形剤と関連して、所望される治療効果を産生するように計算された所定の量の活性構成成分を含有する。場合によっては、2個以上の単位剤形が1つの用量を構成する。例えば、単回用量は、1個の単位剤形、2個の単位剤形、3個の単位剤形、4個の単位剤形、5個の単位剤形、またはそれ以上であり得る。場合によっては、単回用量を構成する単位剤形の数は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、20、25、または30個の単位剤形である。単回用量は、例えば、10~約10個の芽胞、例えば、約10~約10個の芽胞であり得る。一例において、用量は、その用量中に合計で10e2~10e8個の芽胞を含有する1、2、3、または4個のカプセル剤である。複数の剤形を有する単回用量の場合、剤形は一般に、規定された期間以内、例えば、1時間、2時間、5時間、10時間、15時間、または24時間以内に送達される。
本明細書に記載される組成物は、幅広い投薬量範囲にわたって有効であり得、一般に薬学的有効量で投与される。
本明細書に記載される組成物を含む錠剤または丸剤は、剤形を提供するように、例えば、(例えば、嚥下性を改善することによって)送達を容易にするように、または標的とする胃腸管の領域(結腸など)への送達を改善するように、コーティングされても、または別様に化合されてもよい。
いくつかの実施形態において、錠剤または丸剤は、組成物を囲む内部構成成分と、外部構成成分とを含み、後者は、前者のエンベロープとしての役割を果たす。この2つの構成成分は、胃内での分解に対して耐性であり得、内部構成成分が無傷で十二指腸へと通過すること、またはその放出が遅延されることを可能にする腸溶コーティング層によって分離されてもよい。
いくつかの実施形態において、DBCを含む製剤は、内視鏡法によって、あるいは所望される部位、例えば、上部腸管(例えば、胃及び/もしくは十二指腸)もしくは下部腸管(例えば、小腸及び/もしくは大腸)での、またはその付近での他の好適な製剤の送達方法によって、経鼻胃経路を介して投与される。有効な用量は、インビトロもしくは動物モデル試験システムから、または臨床研究から導出される用量応答曲線から推定することができる。
更に、製剤は任意で、当該技術分野において既知である制酸剤と組み合わせて投与されてもよい。
腸内菌共生バランス失調の治療方法
本明細書に記載されるDBCは、例えば、腸内菌共生バランス失調を予防または治療するために、治療を必要とする対象、例えば、ヒトなどの哺乳動物への投与に有用である。いくつかの実施形態において、哺乳動物対象は、所望されない病原体もしくは所望されない分類群(Enterobacteriaceaeもしくはバンコマイシン耐性Enterococcusなど)の異常成長、1つ以上の重要な細菌分類群(BacteroidetesもしくはFirmicutesなど)またはそれ(ら)の属もしくは種の提示の低減、あるいは健康な個体との比較での微生物種の多様性の低減、嫌気性菌の全体的な存在量の低減、あるいは特定の機能(例えば、胆汁酸代謝)を実行することができる細菌の全体的な存在量の低減を含むが、これらに限定されない、腸内菌共生バランス失調の1つ以上の症状を有するヒト対象である。本明細書で使用される場合、「腸内菌共生バランス失調の治療」は、例えば、C.difficile感染症などの腸内菌共生バランス失調関連疾患の治療、再発性C.difficile感染症の予防、またはバンコマイシン耐性Enterococcus感染症(VRE)の治療もしくは予防を含む。予防とは、腸内菌共生バランス失調のリスクの低減を意味し得ることが理解される。
いくつかの実施形態において、対象は、DBCの投与前に抗生物質治療を受ける。いくつかの実施形態において、対象は、抗生物質治療を受け、抗生物質治療から、DBCの投与前に、少なくとも1日、2日、3日、5日、1週間、2週間、3週間、または4週間が経過するまでDBCを受けない。いくつかの実施形態において、対象は、投薬期間の適用範囲を確実にするために、複数回用量のDBCを受ける。いくつかの実施形態において、対象は、DBCの投与前に腸内菌共生バランス失調の症状を有する。他の実施形態において、対象は、DBCの投与前に腸内菌共生バランス失調の症状を呈さず、例えば、DBCは、腸内菌共生バランス失調が臨床症状(例えば、病原体への感染症)をもたらすリスクを低減するために、予防的に投与される。
いくつかの実施形態において、DBCは、胃腸疾患、障害、または病態、例えば、C.difficile感染症、炎症性腸疾患(IBD)(例えば、潰瘍性大腸炎及びクローン病)、過敏性腸障害、または胃腸管の腸内菌共生バランス失調に関連する他の障害の影響を寛解するために投与される。いくつかの実施形態において、DBCは、例えば、再発性C.difficile感染症を含むC.difficile、炎症性腸疾患、(例えば、潰瘍性大腸炎、クローン病)、または大腸炎によって引き起こされる、下痢または他の症状を呈する対象に投与される。
いくつかの実施形態において、DBCは、疾患、障害、または病態の改善前に一度のみ投与される。いくつかの実施形態において、治療組成物は、2日よりも大きい間隔(3日、4日、5日、もしくは6日一度など)、または1週間に一度もしくは1週間に一度よりも少ない頻度(例えば、2週間に一度、3週間に一度、4週間に一度、6週間に一度、8週間に一度、12週間に一度、1ヶ月に一度、2ヶ月に一度、3ヶ月に一度、4ヶ月に一度、もしくは6ヶ月に一度)で投与される。場合によっては、DBCは、設定スケジュールに従って断続的に、例えば、1日に一度、1週間に一度、もしくは1ヶ月に一度、または対象が原発性疾患を再発したときに投与される。別の実施形態において、DBCは、侵襲的医療手順(手術など)を有するか、入院しているか、長期ケアもしくはリハビリテーション施設で生活するか、自らの職業のために病原体に曝露されている(家畜及び動物処理労働者)か、病原体の保因者であり得る(医師、看護師、及び他の医療関係者などの病院労働者を含む)個体を含む、これらの病原体の感染のリスクにあるか、または保因者であり得る個体に対して、長期に基づいて投与される。場合によっては、DBCは、腸内菌共生バランス失調及びその症状(抗生物質関連下痢など)の発症を予防するために、抗生物質の使用後に投与される。
本明細書に提供される治療組成物を使用して、代謝疾患、ならびに糖尿病、代謝症候群、肥満、心疾患、自己免疫疾患、肝疾患、及び自閉症からなる群から選択される障害もしくは病態を患うか、またはそれを発症するリスクにある対象の治療または予防方法もまた、提供される。
実施形態において、細菌芽胞組成物は一般に、腸管投与される。例えば、投与は、嚥下形態(例えば、丸剤、小袋、カプセル剤、もしくはシロップなど)を介した、または経口もしくは経鼻管(経鼻胃、経鼻空腸、経口胃、もしくは経口空腸を含む)による、経口投与であってもよい。他の実施形態において、投与は、(例えば、浣腸、坐剤、または大腸内視鏡法による)直腸投与を含む。DBCは、口、食道、胃、小腸、大腸、または直腸を含む、胃腸管の少なくとも1つの領域に投与され得る。DBCは、粉末、1つ以上のカプセル剤、1つ以上の錠剤、ゲル、または液体などの薬物の形態で経口投与され得る。DBCはまた、経口経路によってもしくは経鼻胃管を通してゲルもしくは液体形態で、または直腸経路によってゲルもしくは液体形態で、浣腸もしくは大腸内視鏡を通した滴下によって、または坐剤によって投与され得る。
対象は、DBCの投与前に結腸浄化準備を有し得る。対象を大腸内視鏡法に準備するために使用されるものなどの結腸浄化方法は、当該技術分野において既知である。また、対象は任意で、当該技術分野において既知であり、その対象に適切であると決定されるように、DBC投与時に胃のpHを増加させるために、制酸剤または緩衝剤で処置されてもよい。
対象を評価するために、腸内菌共生バランス失調の徴候または症状を、DBCの投与の1日~6ヶ月後の範囲で治療後に評価する。1つの評価方法は、対象から糞便材料を得ることと、例えば、16S rDNAもしくはメタゲノムショットガン配列決定分析、または当該技術分野において既知である他の分析法を使用して、胃腸管内に存在する微生物を評価することとを伴う。DBCに存在する細菌種による胃腸管の個体群、及びDBC中に存在しない共生微生物による増大を使用して、腸内菌共生バランス失調の改善を示すことができる。感染症の場合、治療前の感染性主体のレベルとの比較での、DBCでの治療後の感染性主体、例えば、C.difficileのレベルの低下を使用して、DBC治療の有効性を示すことができる。
本明細書における実施形態は実施形態の説明を提供し、その範囲を限定するものと解釈されるべきではない。当業者であれば、多くの他の実施形態が包含されることを容易に認識する。本開示において引用される全ての論文及び特許の全体が、参照により組み込まれる。参考文献によって組み込まれる資料が本明細書と矛盾するか、または本明細書と一致しない程度まで、本明細書は、いかなるそのような資料にも優先するだろう。本明細書におけるいかなる参考文献の引用も、そのような参考文献が先行技術であることを承認するものではない。
等価物
全ての技術的特徴は、そのような特徴の全ての可能な組み合わせで個々に組み合わせることができる。
本発明は、趣旨またはその必須の特徴から逸脱することなく、他の特定の形態で実施することができる。したがって、上述の実施形態は、全ての観点において、本明細書に記載される本発明を限定するものではなく、説明するものであると見なされるべきである。
以下の非限定的な例は、本明細書に記載される本発明の実施形態を更に説明する。
実施例1:Clostridium difficile感染症(CDI)のマウスモデル
CDIのマウス負荷モデルを使用して、試験組成物の有効性を調査した(Chen et al.,2008,Gastroenterology135:1984-1992)。マウスCDIモデルを使用して、感染症の予防を実証する。このモデルにおいて、マウスは、CDIに対する感受性を増加させる腸内での腸内菌共生バランス失調をもたらすために、抗生物質の前処置を受ける。経口投与されるC.difficile芽胞で負荷したとき、マウスは、体重減少、下痢、及び嗜眠を含むCDIの症状を呈し、疾患ピークはC.difficile接種後2~3日目である。感染症は致命的であり得、死亡は疾患ピーク中に発生する。感染症を生存するマウスにおいて、症状は主に接種後6日目までに消散した。動物は、実験期間の間、bioBubble Clean Roomまたは同等の施設内に保管した。
簡潔には、-14~-6日目、動物(雌のC57BL/6マウス、生後9~10週間)は、それらの飲料水中、1%のグルコース、カナマイシン(0.5mg/mL)、ゲンタマイシン(0.044mg/mL)、コリスチン(1062.5U/mL)、メトロニダゾール(0.269mg/mL)、シプロフロキサシン(0.156mg/mL)、アンピシリン(0.1mg/mL)、及びバンコマイシン(0.056mg/mL)からなる抗生物質カクテルを受けた。-3日目、動物は、経口経管栄養法によって10mg/kgのクリンダマイシンの用量を受けた。-1日目、試験物品、ヒトの糞便に由来する芽胞調製物(研究有効性対照、HBS)、及びFSV(ヒトFMT対照)を氷上で解凍し、12,100RCFで5分間遠心分離し、傾瀉して上清を除去し、無菌PBS中で再懸濁した。試験物品(DBC)は、設計された細菌の共同体であった。試験物品接種材料の対照は、無菌PBSであった。経口経管栄養法によって、動物に0.2mLの体積の適切な治療を投薬した。図2は、研究設計の略図を提供する。
0日目、マウスを、経口経管栄養法を介して、約4.5log10個のC.difficileの芽胞または無菌PBS(未処置対照群)の投与によって負荷した。感染症及びその結果を、死亡率、体重減少、ならびに臨床徴候及び症状(臨床スコア;嗜眠、毛づくろい、湿った尾部/腹部、及び低体温のスコア化)の日々の評価によって評価した。
実施例2:試験物品
本出願者らは、約100の異なるDBCを試験した。そのような実験の一例において、実施例1に記載されるマウスモデルを使用して、Clostridium difficile感染症(CDI)を治療/予防するための、経口投与される様々な微生物芽胞調製物の有効性を評価した。9つの組成物を、組成物中、1つの個々の種当たり1e2~1e5の範囲の推定用量で試験した。細菌の数の推定は、芽胞コロニー形成単位(SCFU)アッセイ(すなわち、プレート上で原材料から成長した芽胞由来コロニーの数)に基づいた。典型的には、その種が成長するのに適切な発芽を含む、そのようなアッセイの実行方法は、当該技術分野において既知である。試験したいくつかの組成物を、表3(上記)に提供する。陰性対照は、PBS単独での治療、及び未処置の動物(C.difficileに感染していない)を含んだ。陽性対照は、健康なヒトの糞便(FSV)のスラリーでの治療、及びヒトの糞便に由来する細菌芽胞(HBS)の個体群での治療を含んだ。
C.difficileで負荷した未治療のマウス群の死亡率は、少なくとも20%であった。驚くべきことに、いくつかの試験組成物が、マウスモデルにおいてCDIを阻害/予防する上で、健康なヒトの糞便から調製された組成物またはヒトの糞便に由来する細菌芽胞調製物(HBS)と少なくとも同等に有効であることが見出された。一般に、試験した組成物は、それらがマウスモデルにおいてC.difficile感染症の影響(例えば、治療前ベースライン(図3)からの最大体重低下、致死、臨床徴候)を寛解する能力が異なった。いくつかの組成物は、幅広い濃度範囲(1匹のマウス当たり、1種の組成物当たり1e2~1e5のSCFU)にわたって有効であることが観察された。有効な組成物の例としては、DBC4、DBC6、及びDBC9が挙げられる。
更なる実施形態において、DBCが、C.difficileで負荷したPBS治療マウスと比較して、CDI関連死亡率を予防し、CDI関連症状を予防し、体重の負の変化を有意に低下することができることが実証された。
したがって、本発明のいくつかの実施形態において、DBCは、CDI感染症によって引き起こされる様々な特徴(例えば、体重減少、下痢、及び死亡率のうちの1つ以上)を有効に予防または阻害することができる。
これらのデータは、マウスモデルにおけるCDIの治療によって実証されるように、比較的限られた数の特定の細菌種を含有する設計された細菌組成物を、腸内菌共生バランス失調の予防のための治療として使用することができることを実証する。
実施例3A:炭素利用
抗生物質は、腸細菌叢を破壊し、コロニー形成耐性の喪失をもたらし、C.difficileを含む病原体による感染症の土台を作ることが周知である(Keeney et al.2014Ann Rev Microbiol,June2,2014.doi:10.1146/annurev-micro-091313-103456に概説される)。C.difficileによるコロニー形成耐性に対する栄養競合の寄与は、初期の実験において、グルコース、N-アセチルグルコサミン、及びシアル酸(N-アセチルノイラミン酸)を、他の腸生物による異化のために入手が限定的であるC.difficile炭素源として特定した連続フローモデルにおいて示唆された(Wilson and Perini,1988Infection and Immunity56:2610-14)。より最近では、マウスモデルにおいて、C.difficileによるシアル酸利用が、より高いC.difficileレベルに関連付けられた(Ng et al.2013Nature advance online publication(September1,2013).doi:10.1038/nature12503)。したがって、DBCの有用な特徴は、1つ以上のC.difficile株(例えば、毒素産生性C.difficile株)によって使用される炭素源と重複する炭素源を利用する能力を有する細菌である。
本発明のいくつかの実施形態において、組成物の選択は、標的とする病原体によって使用される少なくとも1つの炭素源を利用する株、OTU、または種の選択を含む。これを実証するために、C.difficile感染症の阻害または予防に有効なDBC中で使用される種を、本明細書において「C.difficile炭素源」と称するC.difficileによって使用される炭素源の利用について試験した。これらの実施形態において、DBC中の株の炭素源利用プロファイルを決定した。培養物の光学密度を測定することによって、96ウェルプレート形式で59の炭素源のパネル上での成長をアッセイした。簡潔には、59の炭素源の1%の溶液を調製し、濾過無菌化した。深型96ウェルプレートを、1ウェル当たり0.4mLの2×MCB基本培地で充填した(組成物1×:10g/Lの牛肉抽出物、3g/Lの酵母抽出物、10g/Lのペプトン、5g/LのNaCl、6.8g/LのKHPO、2mMのMgSO、0.5mMのCaCl、0.1mMのMnCl2、0.25g/Lのシステイン(接種前に添加、下記参照)、10mg/Lのヘミン、1mg/Lのメナジオン、10.5g/LのMOPS、pH7)。各炭素源を3つのウェルに添加した。各株について2つのプレートを調製した。各プレートは、29の炭素源、グルコース、及び基本培地のみを有する3つのウェルを含有した。接種前に、8μLの2.5%のシステイン溶液を各ウェルに添加した。
接種に使用する細菌株は、凍結原材料からブレインハートインフュージョン(BHI)プレート上に画線し、37℃で24時間インキュベートした。白金耳量の細胞材料を5mLの前還元PBS中に移し、再懸濁した。
8μLの接種材料を、各プレートの95のウェルに添加した。各プレートの1つのウェルは、いかなる細胞も受けない対照であった。プレートを通気性膜で被覆し、ジップロックパック内、37℃で72時間インキュベートした。各ウェルから0.2mLを透明の96ウェル平底プレートに移し、OD600(600nmの波長での光学密度)を分光光度計で測定した。各ウェルのOD600を、基本培地のみを有する接種したウェルの値について補正した。各株の各炭素源の平均OD600を計算した。結果は、平均補正OD600が所与の株について記録された最大補正OD600の15%以上である場合に、陽性であると見なした。
各株は、複数の炭素源(10~30の範囲の炭素源)上で成長した。全ての株が、試験した29のうち10~24の異なる糖または糖アルコールを使用して糖分解され、例外は、パネル内の3つの糖のみを使用する1つの株であった。グルコースは、全ての株によって使用された。7つの株は、(試験した15のうち)少なくとも1つのアミノ酸を炭素源として使用することができた。これらの実験からのデータを図4-1~図4-5に示す。
選択されるDBC株は、C.difficilによって使用される29の試験した炭素源のうち26(90%)を利用することができることが示され、これには、19の試験した炭水化物及びカルボン酸のうち19(100%)が含まれた。したがって、いくつかの実施形態において、C.difficileの治療に有用なDBCは、C.difficileによっても使用される炭素源、例えば、本明細書に開示される炭素源のパネルのうちの少なくとも90%を使用することができる細菌型を含む。
したがって、いくつかの実施形態において、DBCは、アミノ酸ならびに他の材料(例えば、糖、糖アルコール、炭水化物、及びカルボン酸)を炭素源として利用することができる非病原性細菌を含む。
実施例3B:追加の炭素利用
実施例3Aに記載される実験を補う実験を実行して、C.difficile株によって使用され得る炭素源、及びDBC中で有用であり得る細菌の炭素利用のレパートリーについての知識を広げた。
炭素源のパネルを使用して、3つのC.difficile株及び12の非C.difficile細菌株をプロファイル評価した。本明細書で使用される場合、別段示されない限り、炭素源は、本明細書の実験において成長基質として試験した全ての供給源を含む。3つのC.difficile株は、Clostridium difficile ATCC9689、Clostridium difficile ATCC43593、及びClostridium difficile ATCC43255であり、これらの全ては、American Type Culture Collection(ATCC)から入手可能である。
96ウェルプレート形式で87の異なる炭素源上での株の成長を試験した。パネルは、アミノ酸、単糖、二糖、三糖、及び多糖、グルコシド、ならびに糖アルコールを含む、C.difficileによる利用が文献に報告されている34の炭素源を含有した(Hafiz and Oakley.1976J Med Microbiol9:129-36.、Wilson and Perini.1988Infection and Immunity56:2610-14、Bergey and Holt.Bergey’s Manual of Determinative Bacteriology.Baltimore:Williams&Wilkins,1994、Sebaihia et al.2006Nature Genetics38:779-786)。炭素源を、0.5%で3つの異なる基本培地(基本培地1 SSNC組成物:牛肉抽出物1g/L、酵母抽出物2g/L、bacto soytone6g/L、NaCl4g/L、KHPO5.44g/L、MgSO2mM、CaCl1mM、MnCl0.1mM、システイン塩酸塩0.25g/L、ヘミン10mg/L、メナジオン1mg/L、MOPS6.3g/L、pH7;基本培地2 SPOSCR組成物:牛肉抽出物1g/L、酵母抽出物2g/L、bacto soytone6g/L、NaCl4g/L、KHPO5.44g/L、MgSO2mM、CaCl1mM、MnCl0.1mM、システイン塩酸塩0.25g/L、ヘミン10mg/L、メナジオン1mg/L、MOPS8.4g/L、NaHCO0.4%、pH7;基本培地3 YCFA:カジトン10g/L、酵母抽出物2.5g/L、システイン塩酸塩1g/L、ヘミン10mg/L、ATCCビタミン溶液10mL/L、ATCC微量元素溶液10mL/L、KHPO0.45g/L、KHPO0.45g/L、(NHSO0.9g/L、MgSO×7HO90mg/L、CaCl90mg/L、酢酸33mM、プロピオン酸9mM、イソ酪酸1mM、イソ吉草酸1mM、吉草酸1mM、pH7)に添加した。
600nmでの光学密度を測定し、それを、炭素源を追加していない基本培地中の成長と比較することによって、正の成長をスコア化した。2つについては、各培養物からの消費された培地と混合したpH指示薬フェノールレッドの558nmでの光学密度を測定することによって、基本培地酸産生もまたスコア化した。
3つ全てのC.difficile株が、様々な炭素源を代謝し、試験した87の炭素源のうち53が、少なくとも1つの株によって使用された(表5)。3つ全ての株が、異なる糖または糖アルコールを使用して糖分解され、3つ全ての株が、アミノ酸を炭素源として使用した(表5及び表6)。上述のC.difficileによる利用が報告されている炭素源のうち4つは、このアッセイにおいて試験した3つのC.difficile株(デンプン、スクロース、グリコーゲン、及びズルシトール)についていかなる的中も有さず、パネル内の他の23の炭素源は、3つのC.difficile株のうちの少なくとも1つについて少なくとも1つの的中を有し、検出されたC.difficile炭素源の総数は53となった。
このアッセイにおいて、C.difficileによって使用される53の炭素源のうち、試験した個々の細菌株は、少なくとも1つの基本培地中、16~29を使用した。非C.difficile株の炭素源利用パターンは、30~55%の範囲の重複する炭素源を有するC.difficile株の炭素源利用パターンとは異なった。試験した全ての細菌株は合わせて、C.difficileによって使用される53の炭素源のうち52(98%)を利用することができる。これらのデータは、非C.difficile細菌株が、複数のC.difficile炭素源を利用することができることを実証する。複数の炭素源について病原体と競合することができる細菌のこの特徴は、例えば、DBC中への、C.difficileによっても使用され得る複数の炭素源を利用することができる細菌の包含により、DBCの設計に有用である。
表6のデータは、DBCの有用な特徴が、特に異なるC.difficile株による炭素源使用の可変性を考慮して、共に様々な炭素源を利用することができる細菌の封入であることを示す。
C.difficileによる利用が報告されているが、この実験では陰性であった炭素源は各々、非C.difficile株のうちの少なくとも4つによって利用される。したがって、ある病原体の複数の株が炭素源利用を特徴とする場合でも、試験C.difficile株によって使用されないいくつかの供給源さえも網羅する幅広い炭素利用プロファイルを有するDBCが、望ましくあり得る。
これらのデータは、選択される細菌株が、単糖、二糖、三糖、及び多糖、糖アルコール、グリコシド、カルボン酸、アルコール、胆汁酸塩、ならびにアミノ酸を含む複数のC.difficile炭素源を利用することができることを示す。シアル酸などのマイクロバイオータ遊離宿主糖は、感染症の動物モデルにおいてC.difficileの増殖を促進することが報告されている。エタノールアミンは、病原体にGI環境内での競合上の利点を与え得る化合物に由来する別の宿主であり、C.difficileは、エタノールアミン利用のためのオペロンを有する(Ng et al.Nature advance online publication(September1,2013).doi:10.1038/nature12503、Garsin Nat Rev Microbiol.2010Apr;8(4):290-5.doi:10.1038/nrmicro2334)。これらの例において、C.difficileは、シアル酸及びエタノールアミンの両方を代謝することが確認された。したがって、場合によっては、例えば、シアル酸及び/またはエタノールアミンを利用することができるDBC株が有用である。12の選択される株のうち8つ及び3つの株もまた、それぞれシアル酸及びエタノールアミンを利用することができた。これらのデータは、炭素源競合が、シアル酸及びエタノールアミンを利用する能力を有する細菌を含むDBCのC.difficileに対する有効性の機構に寄与し得るモデルを支持する。
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実施例4:胆汁酸代謝/薄層クロマトグラフィー分析
二次及び三次胆汁酸の産生は、特定の細菌酵素によって触媒される一連の反応を通した一次胆汁酸の連続修飾から生じる(例えば、Ridlon et al.,2006,J Lipid Res47:241-259)。疾患を引き起こすために、C.difficile芽胞はまず宿主GI管内で発芽し、C.difficile芽胞の発芽は特定の胆汁酸によって促進され得る。加えて、増殖型C.difficile成長は、特定の胆汁酸代謝物によって制限される。したがって、DBCの有用な機能的特徴は、C.difficile発芽を促進する胆汁酸プールを、C.difficileの発芽を促進しないかつ/または発芽もしくは過成長を阻害しないプールに変換するのを触媒する能力である。例えば、いくつかの実施形態において、C.difficile促進胆汁酸を、C.difficile発芽を促進しない胆汁酸に変換する酵素を発現し得る細菌が、DBC中に含まれる。そのような細菌を含む組成物は、C.difficile感染症の治療または予防、例えば、C.difficile感染症の再発の予防に有用である。一例において、DBCに選択された細菌は、胆汁酸制御において重要である少なくとも1つ、2つ、または3つの酵素活性、例えば、胆汁酸塩加水分解酵素(BSH)、水酸化ステロイド脱水素酵素(7、3、または12α-HSDH)、及び7α-デヒドロキシラーゼを発現し得る。そのような細菌の特定方法を、下記の非限定的な例に提供する。
薄層クロマトグラフィー(TLC)を使用する、胆汁酸塩加水分解酵素(BSH)活性スクリーニング
抱合胆汁酸の脱抱合は、ヒトGI管及び動物GI管から単離されたいくつかの細菌種によって発現される、胆汁酸塩加水分解酵素(BSH)によって触媒される。Clostridia、Bacteroides、Bifidobacteria、及びLactobacilliと同等に多様な細菌種は、機能的BSHを発現し得る。脱抱合は、GIマイクロバイオームによる抱合胆汁酸の更なる処理のために必要なステップであるため、GI管の胆汁酸組成物の形成において重要な役割を果たす。いくつかの抱合胆汁酸は、C.difficile芽胞発芽を促進することが示されており、故にそれらの濃度を低下させることが有益であり得る。
候補DBC細菌がBSH活性を実証する能力についての、それらの能力を試験するための実験において、細菌を24~48時間成長させて、十分なバイオマスを生成した。選択された細菌株について、試験する株によって、ブレインハートインフュージョン(BHI)寒天またはBrucella血液寒天(BBA)上に画線プレートを生成した。細菌菌叢をリン酸緩衝食塩水(PBS)中に再懸濁して、均一な懸濁液を作製し、その後これをBSHアッセイに使用した。BSH活性をアッセイするために、細菌懸濁液を、4つの異なる抱合胆汁酸(各胆汁酸は5mg/mLの濃度)とともに別々にインキュベートした。株を、嫌気条件下、それぞれの胆汁酸とともに37℃で4時間インキュベートした。このアッセイで試験した胆汁酸は、グリコ-コール酸(glyco-cholic acid)(グリココール酸、gCA)、タウロコール酸(taurocholic acid)(タウロコール酸、tCA)、グリコ-ケノデオキシコール酸(glyco-chenodeoxycholic acid)(グリコケノデオキシコール酸、gCDCA)、及びタウロ-ケノデオキシコール酸(tauro-chenodeoxycholic acid)(タウロケノデオキシコール酸、tCDCA)を含む。
インキュベーション後、プレートを沈降させて細菌をペレット化し、各ウェルの上清をシリカコーティングTLCプレート上に充填した。試料を緩衝液(ベンゼン:イソプロパノール:酢酸、30:30:1)中でクロマトグラフィーし、当該技術分野において既知の方法を使用して、p-アニスアルデヒド染色で展開した。TLCプレート上に追加のバンドとして現れる脱抱合胆汁酸産生物の形成によって、BSH活性を決定した。各TLCプレート上で並行して実行した既知の標準物との比較によって、胆汁酸を検証した。
薄層クロマトグラフィー(TLC)を使用する、水酸化ステロイド脱水素酵素(HSDH)活性スクリーニング
細菌酵素によって触媒される反応を通して、脱抱合二次胆汁酸を、三次胆汁酸とも呼ばれるものへと、更に修飾する。これは、7-、3-、または12-ヒドロキシル基に特異的な細菌HSDH酵素の活性を通して、胆汁酸をそれらのケト形態へと酸化することを含む。HSDH酵素は、例えば、Clostridia、Ruminococci、及びEggerthellaを含む、いくつかの腸細菌種内に存在し得る(Tanaka et al.,1999,J Dairy Sci82:2530-2535、Baron et al.,1991,J Bact173:4559-4569)。
TLCを使用する、7α-HSDH活性アッセイ
DBC中への包含のために選択された細菌候補を、上記のように成長させ、再懸濁した。7α-HSDH活性をアッセイするために、細菌懸濁液を、コール酸(cholic acid)(コール酸、CA)またはケノデオキシコール酸(chenodeoxycholic acid)(ケノデオキシコール酸、CDCA)(いずれも200μMの濃度)のいずれかとともに37℃で4時間好気的にインキュベートした。各胆汁酸を、各株によって別々に試験した。
インキュベーション後、プレートを沈降させて細菌をペレット化し、各ウェルの上清をシリカコーティングTLCプレート上に充填した。試料を緩衝液(ベンゼン:ジオキサン:酢酸、70:20:4)中でクロマトグラフィーし、当該技術分野において既知の方法を使用して、セリウム-アンモニウム-モリブデン酸染色で展開した。TLCプレート上に追加のバンドとして現れた、予想される7-オキソ-胆汁酸産生物の形成によって、HSDH活性を決定した。各TLCプレート上で並行して実行した既知の標準物との比較によって、胆汁酸を検証した。結果を図5-1~図5-2に説明する。
TLCを使用する、3α-HSDH活性アッセイ
細菌を適切な培地プレート上で24または48時間成長させて、十分なバイオマスを生成した。候補細菌株について、BHI寒天上に画線プレートを成長させた。細菌菌叢をPBS中に再懸濁して、均一な懸濁液を作製し、その後これをHSDHアッセイに使用した。3α-HSDH活性をアッセイするために、細菌懸濁液を、コール酸、デオキシコール酸(deoxycholic acid)(デオキシコール酸、DCA)、またはケノデオキシコール酸(いずれも100μMの濃度)のいずれかとともに37℃で18~24時間好気的にインキュベートした。各胆汁酸を、各株によって別々に試験した。
インキュベーション後、プレートを沈降させて細菌をペレット化し、各ウェルの上清をシリカコーティングTLCプレート上に充填した。試料を緩衝液(ベンゼン:ジオキサン:酢酸)中でクロマトグラフィーし、当該技術分野において既知の方法を使用して、まずリンモリブデン酸染色で展開して、オキソ-胆汁酸産生物の形成を検出した。その後、HSDH活性を示した候補株を、新鮮なTLCプレート上での第2の実行を使用して、3-オキソHSDH活性について具体的に試験した。第2のプレートの組を、p-アニスアルデヒド染色で展開して、3-オキソ胆汁酸(ピンク色に染色)を他のバンドから区別した(Devlin et al.,2015,Nat Chem Biol DOI:1-.1038/NCHEMBIO.1864)。TLCプレート上に追加のバンドとして現れた、予想される3-オキソ-胆汁酸産生物は、株内の3α-HSDH活性の存在を確認した。各TLCプレート上で並行して実行した既知の標準物との比較によって、胆汁酸を検証した。結果を図5-1~図5-2に説明する。
結果
全体として、胆汁酸活性アッセイにおいて試験した12の細菌種のうちの10が、TLCによって、胆汁酸代謝活性の3つのクラス(すなわち、BSH、7α-HSDH、または3α-HSDH活性)のうちの少なくとも1つを示した(図5-1~図5-2)。図5-1~図5-2において、暗色欄は、示される特定の基質を代謝する活性についての陽性結果を表す。明色欄は、この方法の使用での、検出可能な陽性結果の不在を表す。本出願者らは、下記の実施例5に実証されるように、LCMSなどのより感受性の高い方法を使用することが、更により低いレベルの活性を明らかにし得ることに留意する。
驚くべきことに、これらのデータはまた、各酵素活性型内に異なる基質特異性が存在し得ることも示す。例えば、T.sanguinisのみが、試験した4つ全ての抱合胆汁酸を脱抱合する能力を実証し、M.intestiniは、試験した3つ全ての胆汁酸での3α-HSDH活性を実証する試験した唯一の種であった。
これらのデータは、高いレベルの1つ以上の胆汁酸代謝活性を提供し、それによりC.difficile発芽の促進またはC.difficile発芽もしくは成長の阻害のために利用可能である胆汁酸のプールを変更する、DBC中に含まれる細菌の共同体を選択するために使用することができる方法を実証する。
胆汁酸活性の他の評価方法、例えば、LCMS法が使用されてもよい。
実施例5:胆汁酸代謝/LC-MSを使用してアッセイ
TLC法と比較して、胆汁酸代謝に関連する酵素活性の検出の感受性を改善するために、液体クロマトグラフィー質量分析(LCMS)を使用する方法を使用した。胆汁酸及び他の小分子は、液体クロマトグラフィー-質量分析(LC-MS)に基づくアプローチを使用して、正確に特定し、定量化することができる(Kakiyama et al.2014J Lipid Res55:978-990)。ほとんどの胆汁酸について、TLCアッセイは10~50μM範囲内の検出下限を実証する一方で、LC-MSアプローチはこの検出下限を50~100nMまで広げ、多くの場合、感受性を100倍以上増加させる。
GIマイクロバイオーム内の二次胆汁酸代謝の評価
胆汁酸塩加水分解酵素(BSH)活性のLC-MSスクリーニング
二次及び三次胆汁酸の産生は、特定の細菌酵素によって触媒される一連の反応を通した一次胆汁酸の連続修飾から生じる。一次胆汁酸からグリシンまたはタウリン基を除去して、遊離非抱合胆汁酸の放出をもたらすこのプロセスの第1のステップは、脱抱合と呼ばれる。一次胆汁酸の脱抱合は、胆汁酸塩加水分解酵素(BSH)によって触媒される。脱抱合は、腸マイクロバイオームによる二次胆汁酸の更なる処理のために必要なステップであるため、腸の胆汁酸組成物の形成において重要な役割を果たす。
アッセイを実行するために、簡潔には、細菌を許容寒天培地プレート上で24~48時間成長させて、アッセイを実行するのに十分なバイオマスを生成した。細菌菌叢をPBS中に再懸濁して、均一な懸濁液を作製し、その後これをBSHアッセイに使用した。BSH活性をアッセイするために、細菌懸濁液を、嫌気条件下、4つの異なる抱合胆汁酸の2つの別々の混合物(各々は150μg/mlの濃度)とともに37℃で4時間インキュベートした。その後、反応混合物を等体積のアセトニトリルで抽出し、沈降させて細菌をペレット化し、0.2μMのフィルターを通して上清を濾過して、LC-MS分析用の試料を生成した。Bruker Compact qTOF MSに接続したAgilent1260HPLCを使用して、胆汁酸を決定した。試料を、アセトニトリル:水緩衝液系を使用する二座C18カラム上で実行して、胆汁酸を分離し、その後これを陰性モードでイオン化し、qTOF-MSを使用して特定した。必要に応じて標準曲線を使用して、既知の標準物との比較によって検証し、定量化した脱抱合胆汁酸産生物の形成によって、BSH活性を決定した。このアッセイにおいて試験した一次胆汁酸は、グリコ/タウロ-コール酸、グリコ/タウロ-ケノデオキシコール酸、及びグリコ/タウロ-ムリコール酸を含んだ。
水酸化ステロイド脱水素酵素(HSDH)活性のLC-MSスクリーニング
細菌酵素によって触媒される反応を通して、脱抱合二次胆汁酸を三次胆汁酸へと更に修飾する。これは、7-、3-、または12-ヒドロキシル基に特異的な細菌HSDH酵素の活性を通して、胆汁酸をそれらのケト形態へと酸化することを含む。
HSDH活性をアッセイするために、LC-MS BSHアッセイについて上述されるように細菌懸濁液を調製した。HSDH活性をアッセイするために、細菌懸濁液をまず、嫌気条件下、コール酸と、ケノデオキシコール酸と、デオキシコール酸と、リトコール酸(各75μg/ml)との混合物とともに37℃で18~24時間インキュベートした。その後、アッセイプレートを嫌気性チャンバから除去し、37℃で4時間好気的にインキュベートして、胆汁酸の酸化を促進した。インキュベーションが完了した時点で、反応混合物を等体積のアセトニトリルで抽出し、沈降させて細菌をペレット化し、0.2μMのフィルターを通して上清を濾過して、LC-MS分析の準備ができた試料を生成した。試料中の胆汁酸を、LC-MS BSHアッセイについて上述されるようにアッセイした。必要に応じて標準曲線を使用して、既知の標準物との比較によって検証し、定量化したケト-胆汁酸産生物の形成によって、HSDH活性を決定した。
7α-脱ヒドロキシル化(7α-OH)活性のLC-MSスクリーニング
酸化に加えて、二次胆汁酸は、7α位のヒドロキシル基の除去によっても修飾することができ、これは、三次胆汁酸の生成をもたらす。これは、コール酸のデオキシコール酸への変換、及びケノデオキシコール酸のリトコール酸への変換を含む。7α-脱ヒドロキシル化反応は、特性評価されていないいくつかの酵素を含む複数ステッププロセスによって触媒される。
LC-MS BSHスクリーニングについて上述されるように細菌懸濁液を調製した。脱ヒドロキシル化活性をアッセイするために、細菌懸濁液をまず、嫌気条件下、コール酸と、ケノデオキシコール酸(各150μg/mL)との混合物とともに37℃で18~24時間インキュベートした。このステップは、反応に関与する酵素の誘導のために必要である。その後、アッセイプレートを嫌気性チャンバから除去し、37℃で4時間好気的にインキュベートして、胆汁酸の脱ヒドロキシル化を促進した。インキュベーションの完了後、反応混合物を等体積のアセトニトリルで抽出し、沈降させて細菌をペレット化し、0.2μMのフィルターを通して上清を濾過して、LC-MS分析の準備ができた試料を生成した。上述されるLC-MSを使用して、胆汁酸をアッセイした。既知の標準物との比較によって検証し、必要に応じて標準曲線を使用して定量化したデオキシコール酸及びリトコール酸の形成によって、7α-OH活性を決定した。
結果
表7及び8は、様々な細菌株による胆汁酸産生についてのLC-MS分析の結果を提供する。表7は、表9で言及される株のサブセットのLC-MS胆汁酸分析の結果を列挙し、これは、LC-MSに基づくアッセイによって利用可能な感受性及び適用範囲の増加を実証する。表8は、LC-MSによる分析に基づく、いくつかの追加の株の胆汁酸活性を記載する。これらの表において、「+」は、産生物胆汁酸のレベルの50倍超の増加(強い活性を示唆)を示し、「+/-」は、産生物胆汁酸レベルの50倍以下の変化(弱い活性を示唆)を示す一方で、「-」は、試験した条件下での活性の完全な欠如を示す。既知/公表済みの活性を有する株を対照として使用して、各反応型を監視した。
一般に、細菌種による胆汁酸の代謝を分析するために、LC-MSを使用して生成したデータは、TLCを使用して得たデータと一貫した。しかしながら、LC-MS法の感受性の増加は、追加の活性を明らかにし、例えば、C.glycolicumは、TLCによって、gCDCAに対していかなるBSH活性も有さないことが実証されたが、LC-MS分析の分解能の増加は、この細菌がgCDCAに対するBSH活性を保持することを示した。加えて、LC-MSアプローチは、以前はTLCによる分解が困難であった追加の活性、7α-脱ヒドロキシル化の特性評価を可能にした。
これらのデータは、細菌種の胆汁酸代謝活性を特定する上でのLC-MSアッセイの使用が、細菌組成物の設計(幅広い胆汁酸代謝活性を有するDBCの設計など)時により大きな正確性を提供することを実証する。例えば、このDBCでの治療は、C.diff発芽を促進する一次胆汁酸のレベルを低下させながら、同時にC.diff成長を阻害する二次胆汁酸を増加させることができる。DBC中でのこれらの活性を最大化する株を優先的に選択することは、C.diff感染症の治療のための組成物の有効性を増加させることができる。場合によっては、LC-MSアッセイまたは同等の感受性を有する他のアッセイの使用は、感受性がより低いアッセイを使用した場合に組成物中に使用されるよりも少ない種によって様々な胆汁酸代謝活性を網羅する、細菌組成物の設計を促進することができる。組成物中の種の数の最小化は有用な特徴であり得るが、その理由は、例えば、それが、送達が必要な細菌の数を低減し得、(例えば、経口剤形としての)用量の送達をより容易にし、かつより少ない別々の発酵の実行が必要となるため、製造及び組成物費用にとってより効率的であり得るためである。加えて、インビトロでアッセイされる場合、細菌の混合物は、個々の株が示さない胆汁代謝活性を示し得る。これは、個々の株が有さない活性を混合物が有し得るため、組成物及び組成物サイズの調節を可能にすることができる。
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実施例6:機能的特徴について選択された細菌組成物
実験設計
DBCの機能性を更に調査するために、選択された特徴を有するか、または有さない追加のDBCを設計した。本質的には上記のCDIのマウス負荷モデルを使用して、追加の試験組成物の有効性を調査した(Chen et al.,2008,Gastroenterology135:1984-1992)。マウスCDIモデルを使用して、感染症の予防を実証する。このモデルにおいて、マウスは、CDIに対する感受性を増加させる腸内での腸内菌共生バランス失調をもたらすために、抗生物質の前処置を受ける。経口投与されるC.difficile芽胞で負荷したとき、マウスは、体重減少、下痢、及び嗜眠を含むCDIの症状を呈し、疾患ピークはC.difficile接種後2~3日目である。感染症は致命的であり得、死亡は疾患ピーク中に発生する。感染症を生存するマウスにおいて、症状は主に接種後6日目までに消散した。動物は、実験期間の間、bioBubble Clean Roomまたは同等の施設内に保管した。
簡潔には、これらの実験において、-14~-6日目、動物(雌のC57BL/6マウス、生後9~10週間)は、それらの飲料水中、1%のグルコース、カナマイシン(0.5mg/mL)、ゲンタマイシン(0.044mg/mL)、コリスチン(1062.5U/mL)、メトロニダゾール(0.269mg/mL)、シプロフロキサシン(0.156mg/mL)、アンピシリン(0.1mg/mL)、及びバンコマイシン(0.056mg/mL)からなる抗生物質カクテルを受けた。-3日目、動物は、経口経管栄養法によって10mg/kgのクリンダマイシンの用量を受けた。-1日目、試験物品を12,100RCFで5分間遠心分離して細菌をペレット化し、傾瀉して上清を除去し、無菌PBS中で再懸濁した。試験物品は、FSV(ヒトFMT対照)、SC(研究にわたる研究有効性を比較するためのヒト由来微生物芽胞組成物)、及び設計された細菌の共同体(DBC)を含んだ。試験物品の接種材料の対照は、無菌PBSであった。経口経管栄養法によって、動物に0.2mLの体積の適切な治療を投薬した。図2は、研究設計の略図を提供する。
0日目、マウスを、経口経管栄養法を介して、約4.5log10個のC.difficileの芽胞または無菌PBS(未処置対照群)の投与によって負荷した。感染症及びその結果を、死亡率、体重減少、ならびに臨床徴候及び症状(臨床スコア;嗜眠、毛づくろい、湿った尾部/腹部、及び低体温のスコア化)の日々の評価によって評価した。
試験物品
実施例2に記載されるように、本出願者らは、上記の実施例1及び2に記載されるマウスモデルを使用して追加のDBCを試験して、Clostridium difficile感染症(CDI)を治療/予防するための、経口投与される様々な微生物芽胞調製物の有効性を評価した。組成物中、1つの個々の種当たり1e5個の芽胞コロニー形成単位(SCFU)の推定用量で、24の追加の組成物をこの実施例に記載されるように試験した。これらの組成物のうち20を、10対の各々において、一方の組成物中の株全てが選択された表現型を共有する一方で、対応する組成物中で全ての株がその表現型を欠如するように、選択した。試験したいくつかの組成物を、表4に提供する。陰性対照は、PBS単独での治療、及び未処置の動物(C.difficileに感染していない)を含んだ。陽性対照は、健康なヒトの糞便(FSV)のスラリーでの治療、及び1匹のマウス当たり1E4~1E7個のSporQの用量での、ヒトの糞便に由来する細菌芽胞(SC)の個体群での治療を含んだ。
結果
この実験の結果を表9に提示する。C.difficileで負荷した未治療のマウス群の死亡率は20%であり、それらの平均最小相対体重は0.81であった。驚くべきことに、いくつかの試験組成物が、マウスモデルにおいてCDIを阻害/予防する上で有効であることが見出され、いくつかは、健康なマウスの糞便から調製された組成物または健康なヒトの糞便から調製された細菌芽胞調製物(SC)と少なくとも同等に有効であった。一般に、試験した組成物は、それらがマウスモデルにおいてC.difficile感染症の影響(例えば、最小体重の変化、致死、臨床徴候)を寛解する能力が異なった。いくつかの実施形態において、CDIの治療または予防に有効なDBCは、0.0001未満のPBS対照に対する最小相対体重P値を有するDBCである。そのような組成物の非限定的な例としては、DBC S1、DBC S2、DBC S4、DBC S6、及びDBC S7が挙げられる。他の実施形態において、CDIの治療または予防に有効なDBCは、0.05未満のPBS対照に対する最小相対体重P値を有するDBCである。他の実施形態は、一般に低い累積死亡率スコアを有する特定の特徴を有するDBC(例えば、健康なヒトの便に由来する複合微生物芽胞調製物を受ける多重再発性CDI対象のPh1b/2研究において、高い生着率、及び健康なヒトのマイクロバイオータ(HMPコホート)において、高度な一般性を有することが報告されている細菌種で構成されるDBC S6)を含む。いくつかの実施形態において、特定の特徴、及びその特徴を欠如するDBCと比較して低い累積死亡率を有する有用なDBC、例えば、DBC S19(糖アルコール上での成長の特徴について選択)及びDBC S17(インドール産生の特徴について選択)、DBC S7(SCFA産生を示すHDAC活性について選択)、ならびにDBC S4(ClostridialクラスターXIVaにおける株)。
場合によっては、対照的な特徴を有するように設計された対がともに有効である。例えば、DBC S21及びDBC S22はそれぞれ、フコースを栄養源として使用する能力を有するように、及びフコースを栄養源として使用することができないように設計されている。本出願者らは、ある特徴を欠如する組成物が有効である能力が、その特徴が有用ではないことを示さないが、単に、C.difficile感染症を寛解する表現型をもたらす、それらの種にとって利用可能な代替機能及び経路が存在し得ること示すことに留意する。いくつかの実施形態において、そのような複数の能力を有するDBCのための種の選択は、例えば、複数の機能を提供するのに必要とされる細菌型(例えば、種)の数を制限するのに有用である。
不調和な結果を有した組成物の対の一例は、DBC S19の全てのメンバーが試験した糖アルコールを利用することができ、DBC S20の全てのメンバーがそれらの糖アルコールを利用することができないように設計された、DBC S19及びDBC S20であった。この場合、DBC S19はCDIの症状の予防に有効であったが、DBC S20は有効ではなく、2つのDBCの比較は、それらが最小相対体重(p<0.0001)に関して互いに統計学的に異なることを示した。したがって、ある組成物、例えば、C.difficile感染症の治療または予防のための組成物中の糖アルコールを利用することができる1つ以上の細菌種を含めることが有利であり得る。
不調和なDBCの対の別の例は、DBC S17(インドール産生)及びDBS S18(非インドール産生)である。この対からのデータは、DBC、例えば、C.difficile感染症の治療または予防のための組成物中への少なくとも1つのインドール産生細菌の包含が、組成物中で有用であることを示す。HDAC活性対HDAC活性なしの対の結果は、下記の実施例7に提供されるデータと一貫する。しかしながら、HDACプラス細菌(活性)及びインドール産生細菌は、C.difficile関連体重減少の予防に有効であった(HDAC陽性かつインドール陽性DBCの最大体重減少は、C.difficileで負荷していないPBS対照と有意には異ならない)。同様に、ClostridiumクラスターXIVaの株の包含は、そのような組成物の有用な特徴であり得る。いくつかほどは効果が頑強ではない(BSHなしと比較して、BSHのP=0.82)ものの、BSH活性の存在は有利な結果をもたらし、したがって、BSH活性を有する1つ以上の細菌の包含は有用であり得る。本出願者らは、これらが、DBCの設計において細菌の包含に対する有用な指針ではあるが、そのような特徴を有さない細菌を除外するための基礎と解釈されるべきではないことに留意する。
したがって、本発明のいくつかの実施形態において、特定の定義された特徴を有するDBCは、CDI感染症に関連する様々な特徴(例えば、体重減少、下痢、及び死亡率のうちの1つ以上)を有効に治療または予防することができる。場合によっては、選択された表現型は、有効な組成物と有効ではない組成物とを識別する一方で、更に他の実施形態において、対照的な表現型を有する株を含有する組成物の対は、ともに有効である。
これらのデータは、マウスモデルにおけるCDIの治療によって実証されるように、比較的限られた数の特定の細菌種を含有する設計された細菌組成物を、腸内菌共生バランス失調の予防のための治療として使用することができることを実証する。
更に、特定の特徴について選択され、所望される活性(例えば、CDIの寛解)を有することが示される、そのようなDBC組成物を、追加の細菌種(追加の選択された特徴を有するものを含む)が付加されるより複雑な組成物の基礎として使用することができる。DBC4、DBC6、及びDBC9、ならびに本明細書に開示され、本明細書に提供される指針を使用して構築され得る他の組成物は、そのような組成物の非限定的な例である。
Figure 2022033885000034

Figure 2022033885000035

Figure 2022033885000036

実施例7:DBC種の機能的特性、DBC種内のヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)活性
本出願者らは、SCFA産生を介したヒストン脱アセチル化酵素活性の阻害を、いくつかのDBCの有用な機能として特定した。したがって、本出願者らは、様々な細菌をそれらがHDAC活性を阻害する能力についてアッセイした。
HDAC阻害アッセイは、インビトロでSCFAを検出することができる
市販のHDACスクリーニング系がSCFAによるHDAC阻害の試験に有用であるかどうかを決定するために、HDAC-Glo I/IIアッセイキットPromega(Halley et al.2011J Biomol Screen16:1227-35を参照されたい)を試験した。この実験では、このキットに提供されるHeLa核抽出物をHDAC酵素源として使用した。酪酸は、HDAC6及びHDAC10を除いて、ほとんどのHDAC I及びII科酵素を阻害することが報告されているため、HDAC-Glo I/IIキットを選択した(Davie2003J Nutrition133:2485S-2493S)。このアッセイにおいて、HDACによる提供される基質の脱アセチル化は、好適なプレートリーダー(Spectramax m5)を使用して検出される発光シグナルをもたらす。HDAC阻害は、阻害剤なしの対照と比較して、発光シグナルを低下させる。以下の通りの製造業者の指示書に従って、実験を実行した。アッセイの緩衝液中で1:3000に希釈した50μLのHeLa核抽出物を、50μLの阻害剤溶液と混合(アッセイ緩衝液中でのSCFAの段階希釈)し、30分間インキュベートした。100μLの展開溶液を各ウェルに添加し、室温で45分間のインキュベーション後に発光を測定した。結果(示さず)は、アッセイ条件下で、酪酸及びプロピオン酸が強力なHDAC阻害剤である(それぞれ、0.8及び2.4mMのIC50)ことを実証する。乳酸及び酢酸は、試験された最高濃度(3.75mM)で最小HDAC阻害活性を有した。
培養中上清での酪酸産生を測定するためのHDAC阻害アッセイ
HDACアッセイとSCFAのアッセイとの間の相関性を調査するために、健康なヒトドナーに由来する12のマイクロバイオーム細菌単離物(HHD株)、及び酪酸を産生することが既知ではない2つの公的に入手可能な株(Escherichia coli及びBifidobacterium adolescentis)を、それらがHDAC活性を阻害する能力について、及びガスクロマトグラフィーによって酪酸産生について評価した。全ての株の培養物を、3連で、ペプトン酵母グルコース培地(PYG、Anaerobe Systems)中、37℃で5日間成長させた。ブランク培養物(未接種の無菌培地)及び15mMの酪酸を添加した無菌培養を、対照として含めた。5日間のインキュベーション後、遠心分離(4000rpmで15分間)によって微生物細胞を除去し、0.22μMのフィルター(Millipore)を通して上清(細菌成長培地)を濾過した。上清を、ガスクロマトグラフィーによる酪酸の測定(MRL,Woburn MAによるGC-FID)のために提出し、HDAC-Glo I/IIアッセイキット(Promega)を使用してHDAC阻害についてアッセイした。このアッセイについて、10μLの培養上清、40μLのアッセイ緩衝液、及び50μLの希釈HeLa核抽出物(1:3000の希釈)を、100μLの展開試薬の添加前に30分間インキュベートした。室温で45分後、発光を測定した。結果は、3つの株の培養上清及び15mMの酪酸を添加した上清が、これらの条件下でHDAC由来の発光の有意な低減を有し、すなわち、HDACの阻害を実証することを示した(図6)。アッセイは、生物学的複写物間の小さな標準偏差によって示されるように頑強なものである。このアッセイはいかなる特定のHDAC阻害剤にも特異的ではないため、それは細菌種または細菌組成物の一般的能力を決定するのに有用であり、例えば、非典型的なHDAC阻害剤(酪酸以外)が細菌によって産生される場合でも、この能力を特定するのに有用で有り得る。
上に示されるように、GCを使用して、細菌上清を酪酸濃度についてアッセイした。HDAC阻害結果とGCによって測定される酪酸濃度との比較は、12のHHD株に有意な相関性を示した(図7)。これらの結果は、記載されるように実行されるHDAC阻害アッセイが、これらの条件下、細菌上清中で6mMほど低い酪酸濃度を検出することができることを示す。本発明のいくつかの実施形態において、反応において10μL超の上清が使用され、これはより低いレベル、例えば、1mM、5μM、または1μMの検出をもたらす。
異なる炭素源中で成長させた培養物の上清中のHDAC阻害活性
HDAC阻害が細菌種にとって入手可能な炭素源の型及びレベルによって影響されるかどうかを決定するために、DBC中で使用した選択細菌種に由来する上清によるHDAC阻害を決定した。これらの実験において、細菌を、単糖、二糖、及び多糖、ならびにブタムチンを含む様々な炭素源中で成長させた。簡潔には、0.5%の選択炭素源で補ったペプトン/酵母抽出物培地(PY)中600μLの細菌培養物を、96深ウェルプレート内で接種し、4日間成長させ、その後、遠心分離によって微生物細胞をペレット化し、上述のHeLa核抽出物によるHDACアッセイに15μLの培養培地(上清)を使用した。HDAC活性は低pHでは低減され(Latham et al.2012Nucl Acid Res40:4794-803)、微生物培養物は5ほど低いpHを有したため、アッセイの最終pHが上清の添加によって低減されないことを確実にするために、1ウェル当たり10μLの1MのTris(pH8)溶液を添加して、最終Tris緩衝液濃度を75mMにした。故に、展開試薬の添加前に30分間プレインキュベートした15μLの上清、10μLの1MのTris(pH8)、25μLのアッセイ緩衝液、及び50μLの希釈HeLa核抽出物で、アッセイを実行した。30分後、発光を測定した。
これらの実験の結果を、以下の表10に提供する。実験条件下、15mMの酪酸を添加した無菌上清は、62%のHDAC阻害をもたらした。上記のように、25%のHDAC阻害をカットオフ(実験条件下、1.8mMの酪酸)として使用すると、グルコース培地中で成長させたとき、Clostridium innocuum及びClostridium orbiscindensのみがHDAC阻害活性を呈した。しかしながら、代替的な栄養源を試験したとき、4つの追加の株(Clostridium glycolicum、Clostridium bolteae、Clostridium disporicum、及びEubacterium contortum)がHDAC阻害について陽性であった。Murimonas intestinii及びClostridium oroticumの上清もまたHDAC阻害を示したが、25%のカットオフをわずかに下回った。これらのデータは、ある種がHDAC阻害剤を産生する能力を理解するためには、様々な炭素源でのHDAC阻害アッセイの実行が重要であることを実証する。
更に、これらのデータは、幅広い炭素源を使用し、それによりHDACの阻害が望ましい適応症の治療として投与したときに、組成物がHDAC阻害剤を産生する可能性を増加させることができる組成物を提供することが有利であり得ることを示す。そのような適応症としては、例えば、C.difficile感染症の治療または予防のために、短鎖脂肪酸の産生が望ましい適応症が挙げられる。これらのデータはまた、DBC中の1つ以上の種の栄養源であるプレバイオティクスの使用の支持も提供する。
Figure 2022033885000037

Figure 2022033885000038
細菌株のSCFAプロファイル
上記のHDAC阻害アッセイに使用したものと同一の細菌培養上清を、GC-MS分析に提出して、どのSCFAが観察されたHDAC阻害の根底にあるのかを決定した。用いた方法(MSOmics,Denmark)は、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸(2-メチル-プロピオン酸)、イソ吉草酸(3-メチル-酪酸)、吉草酸(ペンタン酸)、4-メチル-ペンタン酸、カプロン酸(ヘキサン酸)、及びヘプタン酸を測定する。GC-MS結果(表11)は、HDAC阻害結果と、文献におけるHDAC阻害に関連するSCFAの産生との間に優れた相関性が存在することを実証する。表11内の数は、検出されたSCFA濃度を示す。B=酪酸、P=プロピオン酸、IB=イソ酪酸、及びIV=イソ吉草酸。
Clostridium innocuum及びFlavonifractor plautiiは、試験した全ての培地中で酪酸を産生した。Clostridium innocuumについて、酪酸の濃度は、基本培地中でよりもスクロース、ペクチン、及びFOS/イヌリン上で高く、これは、この株がこれらの複合多糖から酪酸を産生することができることを示した。Flavonifractor plautiiは、FOS/イヌリン、デンプン、及びムチン上で、ならびにより少ない程度にグルコースで追加の酪酸を産生した。したがって、組成物中への両方の種の包含は、幅広い複合基質からの酪酸産生を可能にするだろう。
C.glycolicumは、イソ吉草酸、イソ酪酸、及びプロピオン酸を産生した。イソ酪酸及びイソプロピオン酸は、分岐アミノ酸(それぞれバリン及びロイシン)の異化代謝において産生された分岐鎖脂肪酸(BCFA)であり、HeLa細胞内でHDAC阻害剤活性を呈することが示されている(Waldecker et al.,2008J Nutritional Biochem19:587-593)。例えば、DBC6中のように、C.glycolicumがバリン及びロイシンを炭素源として利用することができることが示されている(上記)唯一の株である、そのような株の包含は、故に、HDAC活性を調節しながら、これらの基質についてC.difficileと競合し得る株を提供することができる。本出願者らは、イソロイシン代謝の産生物である2-メチル-酪酸が、これらの実験においてSCFAパネルの部分ではなかったことに留意する。しかしながら、C.glycolicumもまたイソロイシンを炭素源として使用することができ、これは炭素源パネルにおいて試験したC.difficile株も同様であった。したがって、C.glycolicumもまた、DBC中で2-メチル-酪酸の供給源として使用することができる。
C.bolteae、C.disporicum、Eubacterium contortum、Murimonas intestini、及びC.oroticumはプロピオン酸を産生したが、これは炭素源としてフコースが供給されたときのみであった。フコースは、腸上皮管腔内のグリカン及び粘膜分泌の重要な構成成分である。腸内フコースは、宿主-マイクロバイオーム共生の媒介物として特定されている(Pickard and Chervonsky2015J Immunol194:5588-5593)。したがって、DBC中への少なくとも1つのフコース利用種の包含は、そのような細菌による宿主のコロニー形成を支持することができ、上皮表面付近のプロピオン酸利用は、上皮バリア機能において著しく有益な効果を有し得る。
グルコース、FOS/イヌリン、開始、またはムチンで補ったPY(基本)中のF.plautiiの成長は、基本培地中のみで成長させた場合の産生レベルと比較して、酪酸のレベルの増加をもたらす。同様に、グルコースまたはペクチン、及びより少ない程度にスクロースまたはFOS/イヌリンで補った培地中で成長させたC.innocuumは、酪酸のレベルの増加をもたらす。
場合によっては、ある種は、基本培地が炭素源で補われる場合、より少ないSCFAを産生する。いかなる特定の理論にも関与するものではないが、そのような場合、細菌がそれらの代謝を追加の炭素源の使用に変え、それにより基本培地のみが成長に使用されるときにより少ないSCFAを検出させる程度まで、追加の炭素源は好ましい供給源である可能性がある。
これらのデータは、選択された種を使用して、細菌がDBC中に投与されたときにSCFAが産生される可能性を増加させることができることを示す。更に、HDAC阻害及び様々な炭素源を使用するSCFAの産生に関するデータは、細菌によって産生されるHDAC阻害分子(例えば、SCFA)または他の未特定の分子を発現させることが望ましい治療のために、単一種組成物に対して、DBCの使用を支持する。
表11:多様な炭素源中で成長させた細菌種のSCFAプロファイル数は、酪酸(B)、プロピオン酸(P)、イソ酪酸(IB)、またはイソ吉草酸(IV)の培養上清中で測定された濃度(mM)を示す。検出限界(LOD)は、0.3mM(B)、0.2mM(P)、0.3mM(IB)、及び0.6mM(IV)であった。空のセルは、濃度がLOD未満であったことを示す。
Figure 2022033885000039

Figure 2022033885000040
実施例8。DBC種の機能的特性、インドール及び他のトリプトファン代謝物の産生
実施例6に示されるように、インドールまたはインドール誘導体を産生することができる細菌組成物は、そのようなインドールを産生しない細菌組成物と比較して、C.difficile感染症の寛解に有効であった。この発見を考慮して、本出願者らは、これらの活性について細菌を試験するために使用することができるインドール及びインドール代謝物産生のためのアッセイを開発し、活性を有する細菌種を特定することができた。そのような種は、例えば、C.difficile感染症を治療または予防するために使用することができるDBCを構築するための有用な付加である。
SER-262細菌上清中のインドール及びインドール代謝物産生のためのアッセイ
インドール試験について、一滴のインドール試薬(Anaerobe Systems,Morgan Hill,CA)を、2連で、8つの異なる炭素源中で成長させた細菌株の100μLの細菌培養物に添加した。試験した12の株のうち、Clostridium glycolicum及びFlavonifractor plautiiのみが、これらの条件下、インドール試験において陽性であった(データ示さず)。実施例7で利用した8つの炭素源の各々で補ったF.plautii培養物は濃青色(インドールの存在の特徴である)になった。C.glycolicumは、グルコース、ペクチン、及びFOS/イヌリンを除く全てのC供給源において赤色(この試験では異なるインドール誘導体について異なる色が記載されている(Lombard and Dowell,1983J Clin Microbiol18:609-613))になった。これらの株について、炭素源によるインドール表現型のパターンはHDAC及びSCFAの表現型のパターンと同一であり、バイオマスとは相関せず、これは重複制御を示唆する。斑点試験を使用して、上清もまた再度アッセイした(インドール、3-メチル-インドール、インドール-3-酪酸、トリプタミン、及びインドール-3-プロピオン酸(陽性対照として)とともに、インドール試薬(Anaerobe Systems,Morgan Hill,CA)を浸した紙に、4μLの上清の斑点を付けた)。インドール及びF.plautiiの上清は、明青色をもたらした一方で、C.innocuum、インドール-3-プロピオン酸、3-メチル-インドール、インドール-3-酪酸、及びトリプタミンは紫色の斑点をもたらした。これらの結果は、F.plautiiがインドール産生体である一方で、Clostridium innocuumがこの方法では特定することができないインドール誘導体の産生体であることを暗示する。免疫調節及び上皮バリア機能におけるインドールの役割の証拠は、文献に報告されている。これ及び本明細書に提示されるデータを考慮して、感染症、例えば、C.difficile感染症を治療または予防するために設計されるDBC中に、これら2つの株のうちの少なくとも一方または両方を含めることが有用である。いかなる特定の理論にも関与するものではないが、本出願者らは、DBC中へのそのような種の包含が免疫調節及び上皮バリア機能の回復に有用であると考える。
実施例9:DBC臨床試験
一次(第1の)エピソードのCDIと診断されたヒト対象において、DBCを使用して臨床試験を実行する。そのような試験の一例は、clinicaltrials.gov、試験番号NCT02830542に記載される。
有効なDBCは、この個体群において1つ以上のCDI徴候及び/または症状の再発を低減する。
他の実施形態が、以下の特許請求の範囲内にある。

Claims (20)

  1. 細菌の生存可能個体群を含む組成物であって、前記生存可能個体群が、表3のDBC1、DBC2、DBC3、DBC4、DBC5、DBC6、DBC7、DBC8、もしくはDBC9、または表4のDBC S1、DBC S2、DBC S4、DBC S5、DBC S6、DBC S7、DBC S8、DBC S9、DBC S10、DBC S11、DBC S12、DBC S13、DBC S14、DBC S15、DBC S16、DBC S17、DBC S18、DBC S19、DBC S20、DBC S21、DBC S22、DBC S23、もしくはDBC S24の細菌種を含有する、前記組成物。
  2. 前記DBC中の各細菌種の16S rDNAが、図1-1~図1-62の少なくとも1つの16S rDNA配列と少なくとも97%の同一性を有する、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記組成物が、DBC1、DBC2、DBC3、DBC4、DBC5、DBC6、DBC7、DBC8、DBC9、DBC S1、DBC S2、DBC S4、DBC S5、DBC S6、DBC S7、DBC S8、DBC S9、DBC S10、DBC S11、DBC S12、DBC S13、DBC S14、DBC S15、DBC S16、DBC S17、DBC S18、DBC S19、DBC S20、DBC S21、DBC S22、DBC S23、またはDBC S24の細菌種の生存可能個体群からなる、請求項1に記載の組成物。
  4. 前記DBC中の各細菌種の前記16S rDNAが、図1-1~図1-62の少なくとも1つの16S rDNA配列と少なくとも97%の同一性を有する、請求項3に記載の組成物。
  5. 細菌種の前記個体群が、図4-1~図4-5に列挙される炭素源の少なくとも90%を利用することができる、請求項1~4のいずれか1項に記載の組成物。
  6. 少なくとも5種の生存可能細菌の個体群を含む組成物であって、前記種の前記個体群のうちの少なくとも1つが、(i)病原微生物によって利用される1つ以上の炭素源の利用、(ii)ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)の阻害剤の産生、(iii)インドールまたは他のトリプトファン代謝物の産生、及び(iv)胆汁酸制御において機能する酵素の産生からなる群から選択される1つ以上の特徴を有する、前記組成物。
  7. 前記病原微生物が、C.difficileであり、前記個体群が、少なくとも5つの異なるC.difficile炭素源を利用することができる1つ以上の種の生存可能細菌を含む、請求項6に記載の組成物。
  8. 前記C.difficile炭素源が、タウロコール酸、グリココール酸、グリコケノデオキシコール酸、タウロケノデオキシコール酸、コール酸、ケノデオキシコール酸、及びデオキシコール酸からなる群から選択される、請求項7に記載の組成物。
  9. 前記個体群が、酪酸、イソ吉草酸、イソ酪酸、プロピオン酸、及び2-メチル-酪酸からなる群から選択されるHDAC阻害剤を産生する1つ以上の種の生存可能細菌を含む、請求項6に記載の組成物。
  10. 前記個体群が、胆汁酸塩加水分解酵素(BSH)、3-α-水酸化ステロイド脱水素酵素(3-α-HSDH)、7-α-水酸化ステロイド脱水素酵素(7-α-HSDH)、及び12-α-水酸化ステロイド脱水素酵素(12-α-HSDH)からなる群から選択される1つ以上の酵素を産生する1つ以上の種を含む、請求項6に記載の組成物。
  11. クレード86、90、101、139、195、197、206、233、238、241、244、及び290の各々に由来する少なくとも1つの種と、任意でクレーム202に由来する種と、を含む、組成物。
  12. 前記組成物が、5、6、7、8、9、10、11、または12種の細菌を含む、請求項6~11のいずれか1項に記載の組成物。
  13. 前記細菌の少なくとも75%が、芽胞である、請求項1~12のいずれか1項に記載の組成物。
  14. 請求項1~13のいずれか1項に記載の組成物と、薬学的に許容される賦形剤と、を含む、製剤。
  15. 前記薬学的に許容される賦形剤が、グリセロール、ポリエチレングリコール、またはカカオバターを含む、請求項14に記載の製剤。
  16. 前記製剤が、カプセル剤または錠剤中にある、請求項14または15に記載の製剤。
  17. 腸内菌共生バランス失調のリスクにあるか、またはそれを有すると診断された対象において、腸内菌共生バランス失調を予防または治療するための、薬学的有効量の請求項1~13のいずれか1項に記載の組成物の使用。
  18. 前記組成物中の細菌の総濃度が、10e1~10e9である、請求項17に記載の使用。
  19. 前記組成物の前記細菌が、1、2、3、4、または5つのカプセル剤中に提供される、請求項17または18に記載の使用。
  20. C.difficile感染症を治療するため、またはC.difficile感染症を予防するため、またはC.difficile感染症の再発を予防するための、治療有効量の請求項1~13のいずれか1項に記載の組成物の使用。

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