JP2022032494A - 植物性蛋白素材及び該植物性蛋白素材を含む食品 - Google Patents
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Abstract
Description
植物性蛋白は、加工食品の分野で広く利用されており、日本農林水産省において、「植物性たん白の日本農林規格」によって定義付けされている。この規格において、植物性蛋白の原材料は、大豆粉、脱脂大豆粉、小麦粉、小麦グルテン等から選ばれるものとされている。
一方、特許文献2に開示された方法は、マスキング剤による臭いの低減であり、特許文献3に開示された方法は、香辛料添加による臭い低減であり、両者とも、独特の匂い自体を除去することはできておらず、臭いの除去に関し、満足できるものではない。
本発明の植物性蛋白素材によれば、該植物性蛋白素材は、多孔質材料及び植物性蛋白を含み、上記多孔質材料は、活性炭及びゼオライトから選ばれる少なくとも1種を含むので、この多孔質材料が植物性蛋白原料由来の臭いの成分を吸着することにより脱臭することができる。従って、上記植物性蛋白素材を含む食品を咀嚼等した際であっても、植物性蛋白原料由来の臭いを感じることなく、畜肉・魚肉・甲殻類肉などの天然素材と同等の香りを充分に感じることができる。
また、加熱処理等を行う必要がないので、製造に必要なエネルギーが少なくなり、植物性蛋白素材の価格を低く抑えることができる。
なお、上記植物性蛋白の形状は特に限定されるものではなく、粉末状、粒状、繊維状、ペースト状等、いかなる形状のものであってもよい。
本発明の植物性蛋白素材において、上記多孔質材料の平均細孔径が、0.5~10nmであると、上記植物性蛋白原料由来の臭いの成分を、上記多孔質材料の開気孔の内部に物理吸着させることにより取り除くことができ、上記植物性蛋白原料由来の臭いを良好に除去することができる。
本発明の植物性蛋白素材において、上記多孔質材料の比表面積が、100~1000m2/gであると、上記多孔質材料が充分な大きさの表面積を有するので、多孔質材料の開孔を含む表面に臭いの成分が吸着し、上記多孔質材料を多量に添加しなくても、上記植物性蛋白原料由来の臭いを充分に除去することができる。
本発明の植物性蛋白素材において、上記多孔質材料を、0.01~1.0重量%含有すると、上記植物性蛋白原料由来の臭いの成分を充分に取り除くことができる。
本発明の植物性蛋白素材において、上記植物性蛋白が、組織化された組織状植物性蛋白であると、加熱調理後でもその硬さと凝集性は、畜肉・魚肉・甲殻類肉等の天然素材に近い噛み応えのあるものとなり、上記植物性蛋白素材を使用することにより得られる食品は、天然素材に近い食感を得ることができる。
本発明の植物性蛋白素材において、上記植物性蛋白が、層状又は繊維状に組織化された組織状植物性蛋白であると、上記植物性蛋白素材を使用することにより得られる食品は、いっそう天然素材に近い食感となる。
本発明の植物性蛋白素材において、上記植物性蛋白素材が、組織化された植物性蛋白(組織状植物性蛋白)と多孔質材料と保湿ゲルとこれらを被覆する被膜とを有すると、従来の植物性蛋白素材を使用した場合に比べ、咀嚼時の植物性蛋白原料由来の臭いを感じることなく、天然素材の風味を再現することができる。従って、上記植物性蛋白素材を使用することにより得られる食品は、畜肉・魚肉・甲殻類肉などの天然素材と同等の香り、食感、ジューシー感及びこれらの持続性を有するものとなる。
本発明の食品によれば、上記食品は、上記の植物性蛋白素材を含むので、植物性蛋白原料由来の臭いを感じることなく、エキス及び香料の添加により天然素材の風味を再現することができ、畜肉・魚肉・甲殻類肉などの天然素材と同等の香り、食感、ジューシー感及びこれらの持続性を有するものとなる。
本発明の植物性蛋白素材について説明する。
本発明の植物性蛋白素材は、多孔質材料及び植物性蛋白を含み、上記多孔質材料は、活性炭及びゼオライトから選ばれる少なくとも1種を含むことを特徴とする。
また、加熱処理等を行う必要がないので、製造に必要なエネルギーが少なくなり、植物性蛋白素材の価格を低く抑えることができる。
さらに、上記植物性蛋白原料由来の臭いを、他の成分によりマスキングするものではなく、上記の臭い自体を除去するものであるので、上記植物性蛋白素材を使用することにより得られる食品は、臭いや香りに対し、充分に満足できるものとなる。
本発明の植物性蛋白素材に含まれる植物性蛋白について説明する。
上記植物性蛋白は、植物由来の蛋白質を含むものであればよく、特に限定されるものではなく、種々の植物性原料から得ることができる。上記植物性原料としては、例えば、大豆、エンドウ、緑豆、ヒヨコ豆、落花生、アーモンド、ルピナス、キマメ、ナタ豆、ツル豆、インゲン豆、小豆、ササゲ、レンズ豆、ソラ豆、イナゴ豆などの豆類や、ナタネ種子、ヒマワリ種子、綿実種子、ココナッツ等の種子類や、小麦、大麦、ライ麦、米、トウモロコシ等の穀類等が挙げられる。
これらの大豆蛋白の形状としては、粉末状、粒状、繊維状等が挙げられる。
小麦蛋白としては小麦粉、小麦グルテン等が挙げられ、その形状としては、粉末状、粒状、ペースト状等が挙げられる。更に、植物性蛋白の酵素分解物、熱分解物等を用いてもよい。
次に、本発明の植物性蛋白素材に含まれる多孔質材料について説明する。
本発明の植物性蛋白素材に含まれる多孔質材料として、特に限定されるものではないが、例えば、活性炭及びゼオライトからなる群から選ばれる少なくとも1種が挙げられる。
これらのなかでは、優れた吸着能を有する天然ゼオライトが好ましいが、合成ゼオライトも使用することができる。上記合成ゼオライトのなかでは、A型、X型、LSX型が望ましい。
本発明の植物性蛋白素材において、上記多孔質材料の平均細孔径が、0.5~10nmであると、上記植物性蛋白原料由来の臭いの成分を、上記多孔質材料の開気孔の内部に物理吸着させることにより取り除くことができ、上記植物性蛋白原料由来の臭いを良好に除去することができる。
多孔質材料の平均細孔径は、十分に乾燥させたサンプルを、窒素ガスを用いたBET法にて、吸着温度77K、真空度1.0E-4Pa以下、リーク量1.0E-1Pa/min以下の条件で測定することができる。
本発明の植物性蛋白素材において、上記多孔質材料の比表面積が、100~1000m2/gであると、上記多孔質材料が充分な大きさの表面積を有するので、多孔質材料の開孔を含む表面に臭いの成分が吸着し、上記多孔質材料を多量に添加しなくても、上記植物性蛋白原料由来の臭いを充分に除去することができる。
上記多孔質材料の比表面積は、BET法により測定することができる。
例えば、十分に乾燥させたサンプルを、窒素ガスを用いたBET法にて、吸着温度77K、真空度1.0E-4Pa以下、リーク量1.0E-1Pa/min以下の条件で測定することができる。
上記多孔質材料の平均粒子径は、1~30μmであると、多孔質材料が植物性蛋白素材に含まれていても、植物性蛋白素材を含む食品を食した際、違和感を感じることなく、咀嚼することができる。
多孔質材料の平均粒子径は、SEM観察により測定することができる。加速電圧10kV、エミッションカレント10μA、倍率1K倍で観察した写真から、粒子をランダムに20個選択し、その粒子径を測定し、平均することで平均粒子径を算出することができる。
本発明の植物性蛋白素材では、上記植物性蛋白に、下記する炭水化物、pH調整剤、脂質、栄養分、調味成分等が含まれていてもよい。
炭水化物としては、例えば米、小麦、トウモロコシ、ジャガイモ、馬鈴薯、サツマイモ等の炭水化物を多量に含む農産物から得られる、米澱粉、小麦澱粉、トウモロコシ澱粉(コーンスターチ)、ジャガイモ澱粉、馬鈴薯澱粉等の澱粉が挙げられるほか、上記澱粉を加工、変性して得られる、例えば、α-化澱粉、デキストリン、難消化性デキストリン等の加工、変性澱粉が挙げられる。また、例えば、乳糖、ショ糖、砂糖、ハチミツ、澱粉糖等の糖類や、例えば、リンゴ、オレンジ、イチゴ、ブドウ等の果実の果肉又は果汁等が挙げられる。また、食物繊維としては、ポリデキストロース、難消化性デキストリン、結晶セルロース、増粘多糖類等が挙げられる。これらの炭水化物は単独で用いてよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
これらのpH調整剤は単独で用いてよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記の成分を含む植物性蛋白は、組織化された植物性蛋白(組織状植物性蛋白)であることが望ましい。組織状植物性蛋白の形状は、粉末状、粒状、層状、繊維状などいかなる形状でもよいが、特に層状、繊維状が天然素材に似ているため望ましい。
層状植物性蛋白とは、図1に示すように、所定の厚さの層が2次元的に広がった形状の植物性蛋白をいう。この層は、図1の写真に示すように、多数の層が折り重なるように形成されていてもよく、一又は少ない数の層が2次元的に水平方向に広がったものであってもよい。
層状植物性蛋白の一層の厚さは、0.01μm~1000μmが望ましい。なお、組織化された植物性蛋白が層状である場合、一層の厚さは、乾燥状態における層状の組織状植物性蛋白の任意の30個について測定した最も短い部分を計測して得られた値の平均値を意味し、積層数は、層状の組織状植物性蛋白の任意の30個について測定した平均値を意味する。
官能検査を行う場合には、専門家に依頼して官能検査を行うことが望ましい。
本発明の植物性蛋白素材には、上記多孔質材料及び上記植物性蛋白のほかに、保湿ゲル及び植物性蛋白等を被覆する被膜を有していることが望ましい。
保湿ゲルとは、ゲル状の物質をいい、保湿ゲルが存在することにより、植物性蛋白素材を含む食品を咀嚼した際、ジューシー感を感じることができる。
保湿ゲル中には、ゲル化剤が含まれていることが望ましい。保湿ゲル中にゲル化剤が存在することにより、保湿ゲルとなる成分がゲル化する。
ゲル化剤としては、例えば、アルギン酸、アルギン酸塩、ペクチン、LMペクチン、HMペクチン、海藻抽出物、海藻エキス、寒天、コンニャクマンナン(グルコマンナン)、ローカストビーンガム、グアーガム、ジェランガム、タラガントガム、キサンタンガム、カラギーナン、カードラン、タマリンドシードガム、カラヤガム、タラガム、トラガントガム、アラビアガム、カシアガム、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリデキストロース等が挙げられる。上記したゲル化剤が含まれることにより、保湿ゲルとなる成分に含まれる他の成分がゲル化し、保湿ゲルとなる。ゲル化剤の含有割合としては、保湿ゲルの全体の重量に対して、0.3~20重量%であることが望ましく、0.5~5重量%がより望ましい。これらのゲル化剤は単独で用いてよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、水に不溶な固形成分が含まれている場合には、スラリー状態となり、ゲル化剤によりゲル化され、固形分を含む保湿ゲルとなる。
さらに、水等の分散媒中に油脂等の分散質が乳化した状態となる乳化液とすることもでき、ゲル化剤により保湿ゲルとなる。水の量が少ない場合には、乳化液をゲル状態とすることもできる。
単に、水等の分散媒に、油脂を分散させた状態としてもよい。
調味成分としては、例えば、ジンジャーエキス、ニンジンエキス、トマトエキス等の野菜エキス、エビエキス、カニエキス、牡蠣エキス、ホタテエキス等の魚介エキス、ビーフエキス、ボークエキス、チキンエキス等の畜肉系エキス、主成分としてバニラ香料を含むバニラエキス、海藻からの抽出物である海藻エキス、例えば、サッカロマイセス・セルビシエ等のサッカロマイセス属酵母、トルラ酵母等の酵母からの抽出物である酵母エキス等のエキス、砂糖、塩、お酢、醤油、味噌、みりん、コンソメ、グルタミン酸ソーダ等のアミノ酸調味料、及び、こしょう等の香辛料等が挙げられる。これらは単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
また、調味成分としては、植物由来のものが好ましい。宗教上の理由から動物性食品を摂取できない者でも食することができるからである。
本発明の植物性蛋白素材では、上記した上記植物性蛋白と上記保湿ゲルとを被覆する被膜を有することが望ましい。
カルシウムイオンを供給するカルシウム塩として、例えば乳酸カルシウム、塩化カルシウム、グルコン酸カルシウム、炭酸カルシウム、クエン酸カルシウム、硫酸カルシウム、リン酸一水素カルシウム等を、マグネシウムイオンを供給するマグネシウム塩として、塩化マグネシウム、炭酸マグネシウム等を、銅イオンを供給する銅塩として、グルコン酸銅、硫酸銅等を、アルミニウム塩として、硫酸アルミニウムアンモニウム、硫酸アルミニウムカリウム等が挙げられる。
上記被膜の融点は、180℃以上であることが望ましい。加熱した際に、簡単に破損せず、咀嚼により初めて、被膜が破れ、被膜内部の保湿ゲルや植物性蛋白が放出され、香り、食感、ジューシー感及びこれらの持続性を有する植物性蛋白素材となるからである。
被膜の厚さは、マイクロスコープで観察し、最も厚さが小さくなる部分を計測して得られた値を被膜の厚みとする。
上記植物性蛋白は、層状、繊維状等の組織状植物性蛋白であることが望ましい。
上記植物性蛋白素材中の保湿ゲルの含有割合は、20~95重量%が望ましく、70~90重量%がより望ましい。
上記植物性蛋白素材の製造においては、例えば、(1)脱臭処理工程、(2)組織化工程、(3)スライス工程、(4)保湿ゲルとの複合化工程、及び、(5)被膜形成工程を行うことにより、植物性蛋白素材を製造することができる。
まず、最初に植物性蛋白、又は、植物性蛋白に他の炭化物等の添加剤を添加した材料(他成分含有植物性蛋白)に脱臭剤を添加し、混合することにより、脱臭処理を行う。混合の際、加熱してもよいが、加熱の加熱温度は、60~120℃が望ましい。
活性炭を脱臭剤として使用した際には、材料が黒くなる場合があるので、チタニア等の白色で食物に添加可能な添加剤を添加して、黒くなるのを防止することが望ましい。
次に、(1)の工程を経た植物性蛋白又は他成分含有植物性蛋白をエクストルーダー等の装置に投入し、金型から押し出すことにより、組織化を行い、層状又は繊維状等の組織状植物性蛋白とする。なお、エクストルーダーは、植物性蛋白等の材料に水を加えながら、高温下、スクリューで圧力をかけ金型を介して押し出すことにより混練、加工、成形、膨化、殺菌等を行う装置である。本発明において、エクストルーダーは、一軸型エクストルーダーであってもよく、二軸型エクストルーダーであってもよい。
この後、エクストルーダーを通過した植物性蛋白又は他成分含有植物性蛋白は、所定形状の貫通孔が形成された金型を介して押し出された後、固定歯により所定の厚さにスライスされる。
本発明では、このようにして製造された組織状植物性蛋白を、食品メーカー等の要求に応じて提供することができる。
次に、保湿ゲルとなる材料を植物性蛋白又は他成分含有植物性蛋白に吸収させるか、両者を混合させた後、冷却等により保湿ゲルとなる材料をゲル化させる。
これにより、植物性蛋白又は他成分含有植物性蛋白と保湿ゲルが複合化された複合体が作製される。
被膜の形成方法としては、金属塩を添加した金属イオンを含む水溶液に、上述した保湿ゲルと組織化された植物性蛋白の複合化物を浸漬させ、次に、アルギン酸ナトリウムやペクチン等の炭水化物を溶解させた水溶液に浸漬させ、金属イオンと炭水化物とを接触させて凝固させることにより被膜を形成することができる。これにより植物性蛋白素材を製造することができる。
本発明の植物性蛋白素材を用いた食品は、円柱状、楕円柱状等の凹型成形治具に入れ、凸型成形治具を用いて加圧して成形して食品成形体とすることにより得られる。成形治具の形状は円柱状や楕円柱状に限定されず、食品に応じて選択できる。また、加圧成形は、凹型、凸型治具を用いた一軸プレス以外に、多軸プレス、等方プレス(冷間静水圧プレス)等を使用してもよい。さらに、成形した後、エビ、カニ、魚、肉、麺類等各食品によく見られる形状に切削加工することもできる。
さらに、本発明の植物性蛋白素材にデンプン、トランスグルタミナーゼ等の結着剤や市販の植物性蛋白粒子、着色剤、調味成分等を加えて、成形して食品成形体とすることもできる。
本発明の食品は、上記の多孔質材料が配合された植物性蛋白素材を含むので、植物性蛋白原料由来の臭いを感じることなく、エキス及び香料の添加により天然素材の風味を再現することができ、畜肉・魚肉・甲殻類肉などの天然素材と同等の香り、食感、ジューシー感及びこれらの持続性を有するものとなる。
(実施例1)
脱脂大豆粉(日清オイリオ社製 ソーヤフラワーA)100重量部からなる主原料粉に、活性炭(サンホワイト太陽炭社製 食品色素用竹炭パウダー)0.5重量部を加え、混合することにより、脱臭処理を行った。
活性炭(サンホワイト太陽炭社製 食品色素用竹炭パウダー)の混合量を1.0重量部としたこと以外は、実施例1と同様の条件で組織状蛋白素材の乾燥体を作製した。
活性炭(サンホワイト太陽炭社製 食品色素用竹炭パウダー)0.5重量部の代わりに、活性炭(ヤシ殻炭)0.5重量部を用いたこと以外は、実施例1と同様の条件で組織状蛋白素材の乾燥体を作製した。
活性炭(サンホワイト太陽炭社製 食品色素用竹炭パウダー)0.5重量部の代わりに、活性炭(ヤシ殻炭)1.0重量部を用いたこと以外は、実施例1と同様の条件で組織状蛋白素材の乾燥体を作製した。
活性炭(サンホワイト太陽炭社製 食品色素用竹炭パウダー)0.5重量部の代わりに、ゼオライト(ジークライト社製 イタヤ・ゼオライト SGW)0.5重量部を用いたこと以外は、実施例1と同様の条件で組織状蛋白素材の乾燥体を作製した。
脱脂大豆粉(日清オイリオ社製 ソーヤフラワーA)90重量部及び粉末状大豆蛋白(日清オイリオ社製 ソルピー4000H)10重量部からなる主原料粉に、活性炭(サンホワイト太陽炭社製 食品色素用竹炭パウダー)0.5重量部を加え、混合することにより、脱臭処理を行った。
脱脂大豆粉(日清オイリオ社製 ソーヤフラワーA)80重量部及び粉末状大豆蛋白(日清オイリオ社製 ソルピー4000H)20重量部からなる主原料粉に、活性炭(サンホワイト太陽炭社製 食品色素用竹炭パウダー)0.5重量部を加え、混合することにより、脱臭処理を行った。
脱脂大豆粉(日清オイリオ社製 ソーヤフラワーA)90重量部及び全脂大豆粉(日清オイリオ社製 ソーヤフラワーNSA)10重量部からなる主原料粉に、活性炭(サンホワイト太陽炭社製 食品色素用竹炭パウダー)0.5重量部を加え、混合することにより、脱臭処理を行った。
脱脂大豆粉(日清オイリオ社製 ソーヤフラワーA)100重量部からなる主原料粉を二軸エクストルーダーに投入し、水を50重量%となるように供給しながら出口温度115℃、スクリュー回転数450RPMの条件で、口径8mm四方の口金から押し出し、組織状蛋白素材を作製した。この組織状蛋白素材はフードプロセッサーにより粉砕し、ミンチ状にして、85℃の恒温器にて乾燥を行い、組織状蛋白素材の乾燥体を得た。
脱脂大豆粉(日清オイリオ社製 ソーヤフラワーA)100重量部からなる主原料粉に、シリカゲル0.5重量部を加え、混合した。
多孔質材料の平均粒子径は、HITACHI S-4800を使用し、SEM観察により測定した。加速電圧10kV、エミッションカレント10μA、倍率1K倍で観察した写真から、粒子をランダムに20個選択し、その粒子径を測定し、平均することで平均粒子径を算出した。その結果を下記の表1に示す。
日本ベル(株)Belsorp maxを使用し、十分に乾燥させたサンプルを、窒素ガスを用いたBET法にて、吸着温度77K、真空度1.0E-4Pa以下、リーク量1.0E-1Pa/min以下の条件で測定した。その結果を下記の表1に示す。
日本ベル(株)Belsorp maxを使用し、十分に乾燥させたサンプルを、窒素ガスを用いたBET法にて、吸着温度77K、真空度1.0E-4Pa以下、リーク量1.0E-1Pa/min以下の条件で測定した。その結果を下記の表1に示す。
実施例1~8及び比較例1、2で得られた植物性蛋白素材を、98℃の湯に5分間浸漬して湯戻しした後、5名の評価担当者が食すことにより、食感、噛む前の大豆臭、1噛みした後の大豆臭、10噛みした後の大豆臭を5段階で評価し、それらの平均点を表1に記載した。
評価方法は、脱臭処理を行っていない比較例1で得られた植物性蛋白素材に対する大豆臭の評価を、いずれの段階でも3とし、比較例1で得られた植物性蛋白素材の食感及び大豆臭と他の実施例及び比較例で得られた植物性蛋白素材の食感及び大豆臭とを比較し、下記のように評価した。
1:かなり悪い、2:悪い、3:同等、4:良い(低減)、5:かなり良い(大幅低減)とした。
評価結果を下記の表1に示す。
実施例1:実施例1の植物性蛋白素材の食感は比較例1と変化せず、大豆臭を低減できた。また、10噛み後の大豆臭も低減できており、咀嚼時に大豆臭が嗅覚に感じられるレベルに脱着されることはなかった。
実施例2:実施例1に比べて、さらに大豆臭の低減効果の向上が見られ、ほぼ大豆臭を感じないレベルであった。
実施例3~5:食感は変わらず、大豆臭は低減されていた。特に10噛み後の咀嚼時に感じる大豆臭は低減されていた。
実施例6、8:食感は変わらず、大豆臭が低減されていた。
実施例7:食感は変わらず、大豆臭が大幅に低減されており、ほぼ大豆臭を感じないレベルであった。
比較例1:植物性蛋白素材として食感は良いものの、植物性蛋白素材から大豆臭を感じ、10噛み後においても大豆臭は消えることがなかった。
比較例2:食感は変わらないが、シリカゲルを添加しても食感及び大豆臭は低減されていなかった。
沸騰水中にカッパー型カラギーナン(WR-78-J)を1重量%、キサンタンガム(SATIAKINE CX90)1重量%、ココナッツオイル10重量%、パーム油5重量%、牛肉風エキスを添加し攪拌し、保湿ゲル水溶液を得た。
実施例1~8及び比較例1、2に記載の組織化された植物性蛋白に対し、重量比で10倍量の上記保湿ゲル水溶液を加え、92℃で5分静置し、植物性蛋白と保湿ゲル水溶液とを複合化させた。その後、保湿ゲルと複合化され、組織化された植物性蛋白を取り出し、冷蔵庫にて30分静置し冷却させ、保湿ゲル含有植物性蛋白を得た。
その結果、実施例1相当成形体:4.0、実施例2相当成形体:4.8、実施例3相当成形体:4.2、実施例4相当成形体:4.4、実施例5相当成形体:4.0、実施例6相当成形体:4.2、実施例7相当成形体:4.6、実施例8相当成形体:4.2、比較例1相当成形体:3.0、比較例2相当成形体:3.2であった。
Claims (11)
- 多孔質材料及び植物性蛋白を含み、前記多孔質材料は、活性炭及びゼオライトから選ばれる少なくとも1種を含むことを特徴とする植物性蛋白素材。
- 前記多孔質材料の平均細孔径は、0.5~10nmである請求項1に記載の植物性蛋白素材。
- 前記多孔質材料の比表面積は、100~1000m2/gである請求項1又は2に記載の植物性蛋白素材。
- 前記多孔質材料を、0.01~1.0重量%含有する請求項1~3のいずれか1項に記載の植物性蛋白素材。
- 前記多孔質材料を、0.1~0.5重量%含有する請求項4に記載の植物性蛋白素材。
- 前記植物性蛋白は、組織化されている請求項1~5のいずれか1項に記載の植物性蛋白素材。
- 前記植物性蛋白は、層状又は繊維状に組織化されている請求項6に記載の植物性蛋白素材。
- 前記植物性蛋白と前記多孔質材料と保湿ゲルとこれらを被覆する被膜とを有する請求項1~7のいずれか1項に記載の植物性蛋白素材。
- 前記植物性蛋白は、組織化されている請求項8に記載の植物性蛋白素材。
- 前記保湿ゲルは、油脂を含む請求項8又は9に記載の植物性蛋白素材。
- 請求項1~10のいずれか1項に記載の植物性蛋白素材を含むことを特徴とする食品。
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