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JP2022018485A - レジスト下層膜の形成方法及びパターン形成方法 - Google Patents

レジスト下層膜の形成方法及びパターン形成方法 Download PDF

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JP2022018485A
JP2022018485A JP2020121612A JP2020121612A JP2022018485A JP 2022018485 A JP2022018485 A JP 2022018485A JP 2020121612 A JP2020121612 A JP 2020121612A JP 2020121612 A JP2020121612 A JP 2020121612A JP 2022018485 A JP2022018485 A JP 2022018485A
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JP2020121612A
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淳矢 堀内
Atsuya Horiuchi
高史 牧野嶋
Takashi Makinoshima
雅敏 越後
Masatoshi Echigo
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Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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Abstract

【課題】耐エッチング性などの性能において優れた性能を有するレジスト下層膜等を提供する。
【解決手段】
芳香族化合物又はその樹脂からなる群より選択されるレジスト下層膜形成用材料を含む組成物を基板上に塗布する工程と、
塗布された前記組成物を50℃~300℃で加熱する予備熱処理工程と、
前記予備熱処理工程の後、酸素濃度が5%未満の不活性ガス雰囲気下で400℃以上800℃未満の温度で加熱する熱処理工程と、
を含む、レジスト下層膜の形成方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、レジスト下層膜の形成方法及びパターン形成方法に関する。
近年、半導体素子の高集積化と高速度化に伴い、パターンルールの微細化が求められている中、現在汎用技術として用いられている光露光を用いたリソグラフィーにおいては、用いられる光源に対して如何により微細かつ高精度なパターン加工を行うかについて種々の技術開発が行われている。
レジストパターン形成の際に使用するリソグラフィー用の光源として、集積度の低い部分では水銀灯のg線(436nm)もしくはi線(365nm)を光源とする光露光が広く用いられている。一方、集積度が高く微細化が必要な部分ではより短波長のKrFエキシマレーザー(248nm)やArFエキシマレーザー(193nm)を用いたリソグラフィーも実用化されており、更に微細化が必要な最先端世代では極端紫外線(EUV、13.5nm)によるリソグラフィーも実用化が近づいている。
このようにレジストパターンの細線化が進むと、典型的なレジストパターン形成方法として用いられる単層レジスト法では、パターン線幅に対するパターンの高さの比(アスペクト比)が大きくなり、現像時に現像液の表面張力によりパターン倒れを起こすことは良く知られている。そこで、段差基板上に高アスペクト比のパターンを形成するにはドライエッチング特性の異なる膜を積層させてパターンを形成する多層レジスト法が優れることが知られており、ケイ素含有感光性ポリマーによるフォトレジスト層と、炭素と水素及び酸素を主構成元素とする有機系ポリマー、例えばノボラック系ポリマーによる下層を組み合わせた2層レジスト法(例えば、特許文献1参照)や、単層レジスト法に用いられる有機系感光性ポリマーによるフォトレジスト層とケイ素系ポリマーあるいはケイ素系CVD膜による中間層と有機系ポリマーによる下層を組み合わせた3層レジスト法(例えば、特許文献2参照)が開発されてきている。
この3層レジスト法では、まず、フルオロカーボン系のドライエッチングガスを用いてフォトレジスト層のパターンをケイ素含有の中間層にパターン転写した後、そのパターンをマスクとして、酸素含有ガスによって炭素及び水素を主構成元素とする有機下層膜にドライエッチングでパターン転写して、これをマスクとして被加工基板上にドライエッチングでパターン形成を行う。しかしながら、20nm世代以降の半導体素子製造プロセスでは、この有機下層膜パターンをハードマスクとして被加工基板にドライエッチングでパターン転写すると、当該下層膜パターンでよれたり曲がったりする現象が見られている。
被加工基板直上に形成されるカーボンハードマスクとしては、メタンガス、エタンガス、アセチレンガス等を原料としてCVD法で作成したアモルファスカーボン(以後CVD-C)膜が一般である。このCVD-C膜では、膜中の水素原子を極めて少なくすることが出来、上記のようなパターンのよれや曲りに対して非常に有効であることが知られているが、下地の被加工基板に段差がある場合、CVDプロセスの特性上このような段差をフラットに埋め込むことが困難であることも知られている。そのため、段差のある被加工基板をCVD-C膜で埋め込んだ後、フォトレジストでパターニングすると、被加工基板の段差の影響でフォトレジストの塗布面に段差が発生し、そのためフォトレジストの膜厚が不均一になり、結果としてリソグラフィー時の焦点裕度やパターン形状が劣化する。
一方、被加工基板直上に形成されるカーボンハードマスクとしての下層膜をスピンコート塗布法によって形成した場合、段差基板の段差を平坦に埋め込むことができる長所があることが知られている。この下層膜材料で当該基板を平坦化すると、その上に成膜するケイ素含有中間層やフォトレジストの膜厚変動が抑えられ、リソグラフィーの焦点裕度を拡大することができ、正常なパターンを形成できる。
そこで、被加工基板のドライエッチング加工を行う際にエッチング耐性が高く、被加工基板上に高い平坦性を持つ膜の形成が可能なスピンコート塗布法によって形成できる下層膜材料及び下層膜を形成するための方法が求められている。
一般に、レジスト下層膜には炭素含量の大きい材料が用いられる。このように炭素含量の大きい材料をレジスト下層膜に用いると、基板加工時のエッチング耐性が向上し、その結果、より正確なパターン転写が可能となる。このようなレジスト下層膜としては、熱硬化フェノールノボラック樹脂がよく知られている(例えば、特許文献1参照)。また、アセナフチレン系の重合体を含有するレジスト下層膜形成用組成物により形成されたレジスト下層膜が良好な特性を示すことが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2000-143937号公報 特開2001-40293号公報
エッチングパターンの更なる微細化に伴い、レジスト下層膜のエッチング耐性不足によるパターン転写の不具合が問題となっており、さらなるエッチング耐性の向上が求められている。このように近年求められる水準に鑑みれば、特許文献1及び2に記載の技術によって得られる下層膜は、フルオロカーボン系のガスを用いる場合のエッチング耐性(以下、単に「エッチング耐性」という。)において未だ改善の余地がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものである。すなわち、本発明の目的は、エッチング耐性に優れるレジスト下層膜を形成することができるレジスト下層膜の形成方法及びパターン形成方法を提供することにある。
本発明者らは、上記事情に鑑みて、本発明者は鋭意研究を行なったところ、特定の予備熱処理と後続する熱処理を実施することにより上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は以下の態様を包含する。
[1]
芳香族化合物又はその樹脂からなる群より選択されるレジスト下層膜形成用材料を含む組成物を基板上に塗布する工程と、
塗布された前記組成物を50℃以上300℃以下で加熱する予備熱処理工程と、
前記予備熱処理工程の後、酸素濃度が5%未満の不活性ガス雰囲気下で400℃以上800℃未満の温度で加熱する熱処理工程と、
を含む、レジスト下層膜の形成方法。
[2]
前記予備熱処理工程において、酸素濃度5%未満の不活性ガス雰囲気下で前記組成物を加熱する、[1]に記載のレジスト下層膜の形成方法。
[3]
前記芳香族化合物が、下記式(1A)で表される化合物である、及び/又は、前記樹脂が、下記式(2A)で表される構造を有する樹脂である、[1]又は[2]に記載のレジスト下層膜の形成方法。
Figure 2022018485000001
(式(1A)中、Xは酸素原子、硫黄原子、単結合又は無架橋であり、Raは炭素数1~40の2n価の基又は単結合であり、Rbは各々独立して、置換基を有していてもよい炭素数1~40のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数6~40のアリール基、置換基を有していてもよい炭素数2~40のアルケニル基、置換基を有していてもよい炭素数2~40のアルキニル基、置換基を有していてもよい炭素数1~40のアルコキシ基、ハロゲン原子、チオール基又は水酸基であり、mは各々独立して0~9の整数であり、nは1~4の整数であり、pは各々独立して0~2の整数である。ここで、Rbの少なくとも1つは水酸基及びチオール基から選ばれる1種を含む基であり、すべてのmが同時に0となることはない。)
Figure 2022018485000002
(式(2A)中、X、Ra、Rb、n及びpは、前記式(1A)において説明したものと同義であり、Rcは単結合又は炭素数1~40のアルキレン基であり、m2は各々独立して0~8の整数である。ここで、Rbのうち、少なくとも1つは水酸基及びチオール基から選ばれる1種以上を含む基であり、すべてのm2が同時に0となることはない。)
[4]
前記樹脂が、式(1B)で表される芳香族ヒドロキシ化合物に由来する繰り返し単位を有する多環ポリフェノール樹脂であって、前記繰り返し単位同士が、芳香環同士の直接結合によって連結している多環ポリフェノール樹脂を含む、[1]又は[2]に記載のレジスト下層膜の形成方法。
Figure 2022018485000003
(式(1B)中、Aはベンゼン環又は縮合環を表す。さらに、R0は各々独立して、置換基を有していてもよい炭素数1~40のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数6~40のアリール基、置換基を有していてもよい炭素数2~40のアルケニル基、置換基を有していてもよい炭素数2~40のアルキニル基、置換基を有していてもよい炭素数1~40のアルコキシ基、ハロゲン原子、チオール基又は水酸基であり、ここで、R0の少なくとも1つは水酸基であり、mは0~9の整数である。)
[5]
前記式(1A)で表される化合物が、下記式(1)で表される化合物である、[3]に記載のレジスト下層膜の形成方法。
Figure 2022018485000004
(式(1)中、X、m、n及びpは前記式(1A)において説明したものと同義であり、R1は前記式(1A)におけるRaと同義であり、R2は各々独立して、炭素数1~40のアルキル基、炭素数6~40のアリール基、炭素数2~40のアルケニル基、炭素数1~40のアルコキシ基、ハロゲン原子、チオール基又は水酸基であり、ここで、R2の少なくとも1つは水酸基又はチオール基であり、すべてのmが同時に0となることはない。)
[6]
前記式(1)で表される化合物が、下記式(1-1)で表される化合物である、[5]に記載のレジスト下層膜の形成方法。
Figure 2022018485000005
(式(1-1)中、Zは酸素原子又は硫黄原子であり、R1、R2、m、p及びnは前記式(1)において説明したものと同義である。ここで、R2の少なくとも1つは水酸基及びチオール基から選ばれる1種であり、すべてのmが同時に0となることはない。)
[7]
前記式(1-1)で表される化合物が、下記式(1-2)で表される化合物である、[6]に記載のレジスト下層膜の形成方法。
Figure 2022018485000006
(式(1-2)中、R1、R2、m、p及びnは前記式(1)において説明したものと同義である。ここで、R2の少なくとも1つは水酸基又はチオール基であり、すべてのmが同時に0となることはない。)
[8]
前記式(1-2)で表される化合物が、下記式(1-3)で表される化合物である、[7]に記載のレジスト下層膜の形成方法。
Figure 2022018485000007
(式(1-3)中、R1、p及びnは、前記式(1)で説明したものと同義であり、R4は各々独立して、炭素数1~40のアルキル基、炭素数6~40のアリール基、炭素数2~40のアルケニル基、炭素数2~40のアルキニル基、炭素数1~40のアルコキシ基、ハロゲン原子又はチオール基であり、m4は、各々独立して0~8の整数であり、qは、各々独立して0~8の整数である。ここで、すべてのqが同時に0となることはない。)
[9]
前記式(1-3)で表される化合物が、下記式(1-4)で表される化合物である、[8]に記載のレジスト下層膜の形成方法。
Figure 2022018485000008
(式(1-4)中、R1、p及びnは上記式(1)で説明したものと同義であり、R4は上記式(1-3)で説明したものと同義であり、m4′は、各々独立して0~7の整数である。)
[10]
前記式(1-4)で表される化合物が、下記式(1-5)で表される化合物である、[9]に記載のレジスト下層膜の形成方法。
Figure 2022018485000009
(上記式(1-5)中、R1は前記式(1)で説明したものと同義であり、R4は前記式(1-3)で説明したものと同義であり、m4′′は各々独立して、0~5の整数である。)
[11]
前記式(1A)で表される化合物が、下記式(3)で表される化合物である、[3]に記載のレジスト下層膜の形成方法。
Figure 2022018485000010
(式(3)中、R1は前記式(1A)におけるRaと同義であり、n及びpは前記式(1A)において説明したものと同義であり、R5及びR6は各々独立して炭素数1~40のアルキル基、炭素数6~40のアリール基、炭素数2~40のアルケニル基、炭素数1~40のアルコキシ基、ハロゲン原子、チオール基又は水酸基であり、m5は各々独立して0~8の整数であり、m6は各々独立して0~9の整数である。ここで、R5及びR6から選ばれる少なくとも1つは水酸基及びチオール基から選ばれる1種であり、すべてのm5及びm6が同時に0となることはない。)
[12]
前記式(3)で表される化合物が、下記式(3-1)で表される化合物である、[11]に記載のレジスト下層膜の形成方法。
Figure 2022018485000011
(式(3-1)中、R1、R5、R6及びnは、前記式(3)において説明したものと同義であり、m5'は各々独立して0~4の整数であり、m6'は各々独立して0~5の整数である。ここで、R5及びR6から選ばれる少なくとも1つは水酸基及びチオール基から選ばれる1種であり、すべてのm5'及びm6'が同時に0となることはない。)
[13]
前記式(3-1)で表される化合物が、下記式(3-2)で表される化合物である、[12]に記載のレジスト下層膜の形成方法。
Figure 2022018485000012
(式(3-2)中、R1は前記式(3)で説明したものと同義であり、R7及びR8は各々独立して炭素数1~40のアルキル基、炭素数6~40のアリール基、炭素数2~40のアルケニル基、炭素数2~40のアルキニル基、炭素数1~40のアルコキシ基、ハロゲン原子、チオール基又は水酸基であり、m7及びm8は各々独立して0~7の整数である。)
[14]
前記式(2A)で表される構造を有する樹脂が、下記式(2)で表される構造を有する樹脂である、[3]に記載のレジスト下層膜の形成方法。
Figure 2022018485000013
(式(2)中、X、R1、R2、n及びpは前記式(1)において説明したものと同義であり、R3は前記式(2A)におけるRcと同義であり、m2は前記式(2A)において説明したものと同義である。ここで、R2の少なくとも1つは水酸基及びチオール基から選ばれる1種であり、すべてのm2が同時に0となることはない。)
[15]
前記式(2)で表される構造を有する樹脂が、下記式(2-1)で表される構造を有する樹脂である、[14]に記載のレジスト下層膜の形成方法。
Figure 2022018485000014
(式(2-1)中、Zは前記式(1-1)で説明したものと同義であり、R1、R2、R3、m2、p及びnは前記式(2)において説明したものと同義であり、ここで、R2の少なくとも1つは水酸基及びチオール基から選ばれる1種であり、すべてのm2が同時に0になることはない。)
[16]
前記式(2)又は(2-1)で表される構造を有する樹脂において、R3が単結合であり、当該R3により芳香環同士が直接結合で連結されている、[14]又は[15]に記載のレジスト下層膜の形成方法。
[17]
前記式(2A)で表される構造を有する樹脂が、下記式(4)で表される構造を有する樹脂である、[3]に記載のレジスト下層膜の形成方法。
Figure 2022018485000015
(式(4)中、R1、p及びnは、上記式(2A)で説明したものと同義であり、R5及びR6は各々独立して炭素数1~40のアルキル基、炭素数6~40のアリール基、炭素数2~40のアルケニル基、炭素数1~40のアルコキシ基、ハロゲン原子、チオール基又は水酸基であり、m5は各々独立して0~8の整数であり、m6は各々独立して0~9の整数である。ここで、R5及びR6から選ばれる少なくとも1つは水酸基及びチオール基から選ばれる1種であり、すべてのm5及びm6が同時に0となることはない。R3は前記式(2A)におけるRcと同義である。)
[18]
前記式(4)で示される構造を有する樹脂において、R3が単結合であり、当該R3により芳香環同士が直接結合で連結されている、[17]に記載のレジスト下層膜の形成方法。
[19]
前記RA又はR1が、RA-RBで表される基であり、ここで、当該RAはメチン基であり、当該RBは置換基を有していてもよい炭素数が6~30のアリール基である、[3],[5]~[18]のいずれかに記載のレジスト下層膜の形成方法。
[20]
前記式(1B)中のAが、縮合環である、[4]に記載のレジスト下層膜の形成方法。
[21]
前記樹脂が、架橋反応性のある化合物に由来する変性部分をさらに有する、[1]~[20]のいずれかに記載のレジスト下層膜の形成方法。
[22]
前記架橋反応性のある化合物が、アルデヒド類又はケトン類である、[21]に記載のレジスト下層膜の形成方法。
[23]
前記樹脂の重量平均分子量が1000~100000である、[1]~[22]のいずれかに記載のレジスト下層膜の形成方法。
[24]
[1]~[23]のいずれかに記載のレジスト下層膜の形成方法により、前記基板上に前記レジスト下層膜を形成する工程と、
珪素原子を含有する中間層形成用組成物を前記レジスト下層膜上に塗布し、ベークすることにより珪素含有中間層を形成する工程と、
前記珪素含有中間層上にレジスト膜を形成する工程と、
前記レジスト膜に対し少なくとも露光及び現像してレジストパターンを形成する工程と、
前記レジストパターンをマスクとして、フルオロカーボンを含むガスを用いて前記珪素含有中間層をドライエッチングする工程と、
を含む、パターン形成方法。
本発明によれば、耐エッチング性などの性能において優れた性能を有するレジスト下層膜等を提供することができる。
以下、本発明を実施するための形態(以下、単に「本実施形態」という。)について詳細に説明する。以下の本実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明を以下の内容に限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨の範囲内で適宜に変形して実施できる。
<レジスト下層膜の形成方法>
本実施形態に係るレジスト下層膜の形成方法は、芳香族化合物又はその樹脂からなる群より選択されるレジスト下層膜形成用材料を含む組成物を基板上に塗布する工程と、塗布された前記組成物を50℃以上300℃以下で加熱する予備熱処理工程と、前記予備熱処理工程の後、酸素濃度が5%未満の不活性ガス雰囲気下で400℃以上800℃未満の温度で加熱する熱処理工程と、を含む。このように構成されているため、本実施形態に係るレジスト下層膜の形成方法によれば、耐エッチング性などの性能において優れた性能を有するレジスト下層膜等を提供することができる。なお、レジスト下層膜のエッチング耐性が不足すると、例えば、酸化膜、窒化膜などの基板をエッチングする際、レジスト下層膜のマスク耐性不足による転写寸法変動が起こる。すなわち、上述のエッチング耐性に優れるレジスト下層膜を形成することができれば、形状の良好なパターンを形成することができる。したがって、本実施形態に係るレジスト下層膜の形成方法によれば、パターンのさらなる微細化が進む半導体デバイスの多層レジストプロセスを用いたパターン形成に好適に使用することができる。
以下、本実施形態におけるレジスト下層膜形成用材料についてさらに具体的に説明する。
[レジスト下層膜形成用材料]
本実施形態におけるレジスト下層膜形成用材料は、芳香族化合物又はその樹脂からなる群より選択されるものであり、すなわち、少なくとも1つの芳香環単位を有するものである。
(芳香族化合物)
本実施形態における芳香族化合物は、芳香環を有し、レジスト下層膜形成用材料に適用し得るものであれば特に限定されない。以下、本実施形態における芳香族化合物について詳述する。
(式(1A)で表される化合物)
本実施形態における芳香族化合物は、下記式(1A)で表される化合物であることが好ましい。
Figure 2022018485000016
(式(1A)中、Xは酸素原子、硫黄原子、単結合又は無架橋であり、Raは炭素数1~40の2n価の基又は単結合であり、Rbは各々独立して、置換基を有していてもよい炭素数1~40のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数6~40のアリール基、置換基を有していてもよい炭素数2~40のアルケニル基、置換基を有していてもよい炭素数2~40のアルキニル基、置換基を有していてもよい炭素数1~40のアルコキシ基、ハロゲン原子、チオール基又は水酸基であり、mは各々独立して0~9の整数であり、nは1~4の整数であり、pは各々独立して0~2の整数である。ここで、Rbの少なくとも1つは水酸基及びチオール基から選ばれる1種を含む基であり、すべてのmが同時に0となることはない。)
本明細書中において「置換」とは別段定義がない限り、官能基中の一つ以上の水素原子が、置換基で置換されることを意味する。「置換基」としては、特に限定されないが、例えば、ハロゲン原子、水酸基、カルボキシル基、シアノ基、ニトロ基、チオール基、複素環基、炭素数1~30のアルキル基、炭素数6~20のアリール基、炭素数1~30のアルコキシル基、炭素数2~30のアルケニル基、炭素数2~30のアルキニル基、炭素数1~30のアシル基、炭素数0~30のアミノ基、が挙げられる。
また、「アルキル基」とは、別段定義がない限り、直鎖状脂肪族炭化水素基、分岐状脂肪族炭化水素基、及び環状脂肪族炭化水素基を包含する。
式(1A)中、Xは酸素原子、硫黄原子、単結合又は無架橋であることを示す。本実施形態において、Xは酸素原子又は無架橋であることが好ましい。
aは炭素数1~40の2n価の基又は単結合である。炭素数1~40の2n価の基とは、例えば、n=1のときには、炭素数1~40のアルキレン基、n=2のときには、炭素数1~40のアルカンテトライル基、n=3のときには、炭素数2~40のアルカンヘキサイル基、n=4のときには、炭素数3~40のアルカンオクタイル基のことを示す。該2n価の基としては、例えば、2n+1価の炭化水素基と、直鎖状炭化水素基、分岐状炭化水素基又は脂環式炭化水素基とが結合した基等が挙げられる。ここで、脂環式炭化水素基については、有橋脂環式炭化水素基も含まれる。
2n+1価の炭化水素基としては、以下に限定されないが、例えば、3価のメチン基、エチン基等が挙げられる。
また、前記2n価の炭化水素基は、二重結合、ヘテロ原子及び/又は炭素数6~39のアリール基を有していてもよい。なお、R1はフルオレンやベンゾフルオレン等のフルオレン骨格を有する化合物に由来する基を含んでいてもよい。
また、該2n価の基はハロゲン基、ニトロ基、アミノ基、水酸基、アルコキシ基、チオール基又は炭素数6~40の芳香族基を含んでいてもよい。さらに、該2n価の基はエーテル結合、ケトン結合、エステル結合又は二重結合を含んでいてもよい。
2n価の基に含まれ得る置換基であって、直鎖状の炭化水素基及び分岐状炭化水素基としては、特に限定されないが、例えば、無置換のメチル基、エチル基、n-プロピル基、i-プロピル基、n-ブチル基、i-ブチル基、t-ブチル基、n-ペンチル基、n-ヘ
キシル基、n-ドデシル基、バレル基等が挙げられる。
2n価の基に含まれ得る置換基であって、脂環式炭化水素基および炭素数6~39の芳香族基としては、特に限定されないが、例えば、無置換のフェニル基、ナフタレン基、ビフェニル基、アントラシル基、ピレニル基、シクロヘキシル基、シクロドデシル基、ジシクロペンチル基、トリシクロデシル基、アダマンチル基、フェニレン基、ナフタレンジイル基、ビフェニルジイル基、アントラセンジイル基、ピレンジイル基、シクロヘキサンジイル基、シクロドデカンジイル基、ジシクロペンタンジイル基、トリシクロデカンジイル基、アダマンタンジイル基、ベンゼントリイル基、ナフタレントリイル基、ビフェニルトリイル基、アントラセントリイル基、ピレントリイル基、シクロヘキサントリイル基、シクロドデカントリイル基、ジシクロペンタントリイル基、トリシクロデカントリイル基、アダマンタントリイル基、ベンゼンテトライル基、ナフタレンテトライル基、ビフェニルテトライル基、アントラセンテトライル基、ピレンテトライル基、シクロヘキサンテトライル基、シクロドデカンテトライル基、ジシクロペンタンテトライル基、トリシクロデカンテトライル基、アダマンタンテトライル基等が挙げられる。
bは各々独立して、置換基を有していてもよい炭素数1~40のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数6~40のアリール基、置換基を有していてもよい炭素数2~40のアルケニル基、置換基を有していてもよい炭素数1~40のアルコキシ基、ハロゲン原子、チオール基又は水酸基である。ここで、前記アルキル基は、直鎖状、分岐状又は環状のいずれであってもよい。
ここで、Rbの少なくとも1つは水酸基及びチオール基から選ばれる1種を含む基である。
炭素数1~40のアルキル基としては、以下に限定されないが、例えば、メチル基、エチル基、n-プロピル基、i-プロピル基、n-ブチル基、i-ブチル基、t-ブチル基
、n-ペンチル基、n-ヘキシル基、n-ドデシル基、バレル基等が挙げられる。
炭素数6~40のアリール基としては、以下に限定されないが、例えば、フェニル基、ナフタレン基、ビフェニル基、アントラシル基、ピレニル基、ペリレン基等が挙げられる。
炭素数2~40のアルケニル基としては、以下に限定されないが、例えば、エチニル基、プロペニル基、ブチニル基、ペンチニル基等が挙げられる。
炭素数2~40のアルキニル基としては、以下に限定されないが、例えば、等が挙げられる。アセチレン基、エチニル基等が挙げられる。
炭素数1~40のアルコキシ基としては、以下に限定されないが、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペントキシ等が挙げられる。
ハロゲン原子としては、以下に限定されないが、例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素が挙げられる。
mは各々独立して0~9の整数である。ここで、すべてのmが同時に0となることはない。
nは1~4の整数であり、pは各々独立して0~2の整数である。
本実施形態において、製造のし易さの観点から、式(1A)で表される化合物は、下記式(1)で表される化合物が好ましい。
Figure 2022018485000017
(式(1)中、X、m、n及びpは前記式(1A)において説明したものと同義であり、R1は前記式(1A)におけるRaと同義であり、R2は各々独立して、炭素数1~40のアルキル基、炭素数6~40のアリール基、炭素数2~40のアルケニル基、炭素数1~40のアルコキシ基、ハロゲン原子、チオール基又は水酸基であり、ここで、R2の少なくとも1つは水酸基又はチオール基であり、すべてのmが同時に0となることはない。)
本実施形態において、前記式(1)で表される化合物は、耐熱性の観点から下記式(1-1)で表される化合物であることが好ましい。
Figure 2022018485000018
(式(1-1)中、Zは酸素原子又は硫黄原子であり、R1、R2、m、p及びnは前記式(1)において説明したものと同義である。ここで、R2の少なくとも1つは水酸基及びチオール基から選ばれる1種であり、すべてのmが同時に0となることはない。)
また、上記式(1-1)で表される化合物は、原料供給性の観点から下記式(1-2)で表される化合物であることが好ましい。
Figure 2022018485000019
(式(1-2)中、R1、R2、m、p及びnは前記式(1)において説明したものと同義である。ここで、R2の少なくとも1つは水酸基又はチオール基であり、すべてのmが同時に0となることはない。)
さらに、前記式(1-2)で表される化合物は、熱硬化特性及び溶解安定性の観点から下記式(1-3)で表される化合物であることが好ましい。
Figure 2022018485000020
(式(1-3)中、R1、p及びnは、前記式(1)で説明したものと同義であり、R4は各々独立して、炭素数1~40のアルキル基、炭素数6~40のアリール基、炭素数2~40のアルケニル基、炭素数2~40のアルキニル基、炭素数1~40のアルコキシ基、ハロゲン原子又はチオール基であり、m4は、各々独立して0~8の整数であり、qは、各々独立して0~8の整数である。ここで、すべてのqが同時に0となることはない。)
さらに、前記式(1-3)で表される化合物は、耐熱性及び溶解安定性の観点から下記式(1-4)で表される化合物であることが好ましい。
Figure 2022018485000021
(式(1-4)中、R1、p及びnは上記式(1)で説明したものと同義であり、R4は上記式(1-3)で説明したものと同義であり、m4′は、各々独立して0~7の整数である。)
さらに、前記式(1-4)で表される化合物は、原料入手性及び製造のし易さの観点から下記式(1-5)で表される化合物であることが好ましい。
Figure 2022018485000022
(上記式(1-5)中、R1は前記式(1)で説明したものと同義であり、R4は前記式(1-3)で説明したものと同義であり、m4′′は各々独立して、0~5の整数である。)
また、前記式(1A)で表される化合物は、溶解性向上の観点から下記式(3)で表される化合物であることが好ましい。
Figure 2022018485000023
(式(3)中、R1は前記式(1A)におけるRaと同義であり、n及びpは前記式(1A)において説明したものと同義であり、R5及びR6は各々独立して炭素数1~40のアルキル基、炭素数6~40のアリール基、炭素数2~40のアルケニル基、炭素数1~40のアルコキシ基、ハロゲン原子、チオール基又は水酸基であり、m5は各々独立して0~8の整数であり、m6は各々独立して0~9の整数である。ここで、R5及びR6から選ばれる少なくとも1つは水酸基及びチオール基から選ばれる1種であり、すべてのm5及びm6が同時に0となることはない。)
前記式(3)で表される化合物は、原料入手性の観点から下記式(3-1)で表される化合物であることが好ましい。
Figure 2022018485000024
(式(3-1)中、R1、R5、R6及びnは、前記式(3)において説明したものと同義であり、m5'は各々独立して0~4の整数であり、m6'は各々独立して0~5の整数である。ここで、R5及びR6から選ばれる少なくとも1つは水酸基及びチオール基から選ばれる1種であり、すべてのm5'及びm6'が同時に0となることはない。)
前記式(3-1)で表される化合物は、原料入手性及び製造のし易さの観点から下記式(3-2)で表される化合物であることが好ましい。
Figure 2022018485000025
(式(3-2)中、R1は前記式(3)で説明したものと同義であり、R7及びR8は各々独立して炭素数1~40のアルキル基、炭素数6~40のアリール基、炭素数2~40のアルケニル基、炭素数2~40のアルキニル基、炭素数1~40のアルコキシ基、ハロゲン原子、チオール基又は水酸基であり、m7及びm8は各々独立して0~7の整数である。)
前記式(1)で表される化合物の具体例を、以下に例示するが、ここで列挙した限りではない。
Figure 2022018485000026
前記式中、R2及びXは、上記式(1)で説明したものと同義である。m´は0~7の整数である。ここで、R2の少なくとも1つは水酸基及びチオール基から選ばれる1種であり、すべてのm´が同時に0となることはない。
Figure 2022018485000027
Figure 2022018485000028
Figure 2022018485000029
上記式中、R2及びXは上記式(1)で説明したものと同義である。
m´は0~7の整数である。m´´は0~5の整数である。ここで、R2の少なくとも1つは水酸基及びチオール基から選ばれる1種であり、m´及びm´´が同時に0となることはない。
Figure 2022018485000030
上記式中、R2、X及びm´は、上記で説明したものと同義である。ここで、R2の少なくとも1つは水酸基及びチオール基から選ばれる1種であり、すべてのm´が同時に0となることはない。
Figure 2022018485000031
Figure 2022018485000032
Figure 2022018485000033
上記式中、R2及びXは上記式(1)で説明したものと同義である。m´は0~7の整数である。m´´は0~5の整数である。ここで、R2の少なくとも1つは水酸基及びチオール基から選ばれる1種であり、m´及びm´´が同時に0となることはない。
Figure 2022018485000034
前記式中、R2及びXは、上記式(1)で説明したものと同義である。m´は0~7の整数である。ここで、R2の少なくとも1つは水酸基及びチオール基から選ばれる1種であり、すべてのm´が同時に0となることはない。
Figure 2022018485000035
Figure 2022018485000036
上記式中、R2及びXは上記式(1)で説明したものと同義である。m´は0~7の整数である。m´´は0~5の整数である。ここで、R2の少なくとも1つは水酸基及びチオール基から選ばれる1種であり、m´及びm´´が同時に0となることはない。
Figure 2022018485000037
前記式中、R2及びXは、前記式(1)で説明したものと同義である。m´は0~7の整数である。ここで、R2の少なくとも1つは水酸基及びチオール基から選ばれる1種であり、すべてのm´が同時に0となることはない。
Figure 2022018485000038
Figure 2022018485000039
前記式中、R2及びXは前記式(1)で説明したものと同義である。m´は0~7の整数である。m´´は0~5の整数である。ここで、R2の少なくとも1つは水酸基及びチオール基から選ばれる1種であり、m´及びm´´が同時に0となることはない。
以下に、上記式(3)で表される化合物の具体例を例示するが、ここで列挙した限りではない。
Figure 2022018485000040
Figure 2022018485000041
Figure 2022018485000042
Figure 2022018485000043
Figure 2022018485000044
前記化合物中、R5及びR6は前記式(3)で説明したものと同義である。
11は0~6の整数であり、m12は0~7の整数である。
ここで、R5及びR6から選ばれる少なくとも1つは水酸基及びチオール基から選ばれる1種であり、すべてのm11及びm12が同時に0となることはない。
Figure 2022018485000045
Figure 2022018485000046
Figure 2022018485000047
Figure 2022018485000048
前記化合物中、R5及びR6は前記式(3)で説明したものと同義である。
5'は各々独立して0~4の整数であり、m6'は各々独立して0~5の整数である。
ここで、R5及びR6から選ばれる少なくとも1つは水酸基及びチオール基から選ばれる1種であり、すべてのm5'及びm6'が同時に0となることはない。
Figure 2022018485000049
Figure 2022018485000050
Figure 2022018485000051
前記化合物中、R5及びR6は上記式(3)で説明したものと同義である。m11は0~6の整数であり、m12は0~7の整数である。
ここで、R11及びR12から選ばれる少なくとも1つは水酸基及びチオール基から選ばれる1種であり、すべてのm11及びm12が同時に0となることはない。
Figure 2022018485000052
Figure 2022018485000053
前記化合物中、R5及びR6は、前記式(1)で説明したものと同義である。
5'は各々独立して0~4の整数であり、m6'は各々独立して0~5の整数である。
ここで、R5及びR6から選ばれる少なくとも1つは水酸基及びチオール基から選ばれる1種であり、すべてのm5'及びm6'が同時に0となることはない。
Figure 2022018485000054
Figure 2022018485000055
Figure 2022018485000056
Figure 2022018485000057
Figure 2022018485000058
Figure 2022018485000059
Figure 2022018485000060
Figure 2022018485000061
Figure 2022018485000062
Figure 2022018485000063
Figure 2022018485000064
Figure 2022018485000065
Figure 2022018485000066
Figure 2022018485000067
Figure 2022018485000068
Figure 2022018485000069
Figure 2022018485000070
Figure 2022018485000071
Figure 2022018485000072
Figure 2022018485000073
Figure 2022018485000074
Figure 2022018485000075
Figure 2022018485000076
Figure 2022018485000077
Figure 2022018485000078
Figure 2022018485000079
Figure 2022018485000080
Figure 2022018485000081
Figure 2022018485000082
(式(1A)で表される化合物の調製方法)
本実施形態における、式(1A)で表される化合物は、公知の手法を応用して適宜合成することができ、その合成手法は特に限定されない。該化合物は、例えば、国際公開2013/024779号や国際公開2015/137486号に記載されている方法等によって製造することができる。該文献には、ナフトール類やビフェノール類等と、アルデヒド類やケトン類とを酸触媒下にて反応させる方法等が記載されている。
(樹脂)
本実施形態における樹脂は、本実施形態における芳香族化合物に由来する樹脂であれば特に限定されない。以下、本実施形態における樹脂について詳述する。
(式(2A)で表される構造を有する樹脂)
本実施形態における樹脂は、下記式(2A)で表される構造を有する樹脂であることが好ましい。
Figure 2022018485000083
(式(2A)中、X、Ra、Rb、n及びpは、前記式(1A)において説明したものと同義であり、Rcは単結合又は炭素数1~40のアルキレン基であり、m2は各々独立して0~8の整数である。ここで、Rbのうち、少なくとも1つは水酸基及びチオール基から選ばれる1種以上を含む基であり、すべてのm2が同時に0となることはない。)
前記式(2A)で表される構造を有する樹脂は、製造のし易さの観点から下記式(2)で表される構造を有する樹脂であることが好ましい。
Figure 2022018485000084
(式(2)中、X、R1、R2、n及びpは前記式(1)において説明したものと同義であり、R3は前記式(2A)におけるRcと同義であり、m2は前記式(2A)において説明したものと同義である。ここで、R2の少なくとも1つは水酸基及びチオール基から選ばれる1種であり、すべてのm2が同時に0となることはない。)
前記式(2)で表される構造を有する樹脂は、耐熱性向上の観点から下記式(2-1)で表される構造を有する樹脂であることが好ましい。
Figure 2022018485000085
前記式(2-1)中、Zは前記式(1-1)で説明したものと同義であり、酸素原子又は硫黄原子であることを示す。
1、R2、R3、m2、p及びnは前記式(2)で説明したものと同義である。ここで、R2の少なくとも1つは水酸基及びチオール基から選ばれる1種であり、すべてのm2が同時に0となることはない。
本実施形態においては、前記式(2)又は(2-1)で表される構造を有する樹脂において、R3が単結合であり、当該R3により芳香環同士が直接結合で連結されていることが好ましい。このように、芳香環同士が直接結合で連結されている構造を有する樹脂を、本明細書では、「多環ポリフェノール樹脂」ともいう。すなわち、式(2)又は(2-1)で表される構造を有する樹脂が、多環ポリフェノール樹脂であることが好ましい。
また、前記式(2A)で表される構造を有する樹脂は、溶解安定性の観点から下記式(4)で表される構造を有することが好ましい。
Figure 2022018485000086
(式(4)中、R1、p及びnは、上記式(2A)で説明したものと同義であり、R5及びR6は各々独立して炭素数1~40のアルキル基、炭素数6~40のアリール基、炭素数2~40のアルケニル基、炭素数1~40のアルコキシ基、ハロゲン原子、チオール基又は水酸基であり、m5は各々独立して0~8の整数であり、m6は各々独立して0~9の整数である。ここで、R5及びR6から選ばれる少なくとも1つは水酸基及びチオール基から選ばれる1種であり、すべてのm5及びm6が同時に0となることはない。R3は前記式(2A)におけるRcと同義である。)
本実施形態においては、前記式(4)で表される構造を有する樹脂において、R3が単結合であり、当該R3により芳香環同士が直接結合で連結されていることが好ましい。すなわち、式(4)で表される構造を有する樹脂が、多環ポリフェノール樹脂であることが好ましい。
[式(2A)で表される構造を有する樹脂の調製方法]
本実施形態において使用される、式(2A)で表される構造を有する樹脂は、公知の手法を応用して適宜合成することができ、その合成手法は特に限定されない。該樹脂は、例えば、国際公開2013/024779号公報や国際公開2015/137486号公報に記載されている方法等によって製造することができる。該文献には、ナフトール類やビフェノール類等と、アルデヒド類やケトン類とを酸触媒下にて反応させて得られた化合物を架橋反応性のある化合物と反応させ、オリゴマー化又はポリマー化する方法が記載されている。
本実施形態において、式(1A)、式(2A)、式(1)、式(1-1)、式(1-2)、式(1-3)、式(1-4)、式(1-5)、式(3)、式(3-1)、式(3-2)、式(2)、式(2-1)及び式(4)中のRA又はR1は、アリール基を含む炭素数1~40の2n価の基である、又はフルオレン骨格を有する基であってもよい。
本実施形態において、式(1A)、式(2A)、式(1)、式(1-1)、式(1-2)、式(1-3)、式(1-4)、式(1-5)、式(3)、式(3-1)、式(3-2)、式(2)、式(2-1)及び式(4)中のRA又はR1が、RA-RBで表される基であり、ここで、当該RAはメチン基であり、当該RBは置換基を有していてもよい炭素数が6~30のアリール基であることが好ましい。
上記の炭素数が6~30のアリール基としては、以下に限定されないが、例えば、ベンゼン環に由来する基であってもよいし、ナフタレン、アントラセン、ナフタセン、ペンタセン、ベンゾピレン、クリセン、ピレン、トリフェニレン、コランニュレン、コロネン、オバレン等の種々公知の縮合環に由来する基であってもよい。
また、フルオレン骨格を有する基としては、例えば、フルオレン、ベンゾフルオレン及びジベンゾフルオレン等に由来する2n価の基が挙げられる。
[式(1B)で表される芳香族ヒドロキシ化合物に由来する繰り返し単位を有する多環ポリフェノール樹脂]
本実施形態における樹脂としては、式(1B)で表される芳香族ヒドロキシ化合物に由来する繰り返し単位を有する多環ポリフェノール樹脂であって、前記繰り返し単位同士が、芳香環同士の直接結合によって連結している多環ポリフェノール樹脂を用いることもできる。
Figure 2022018485000087
(式(1B)中、Aはベンゼン環又は縮合環を表す。さらに、R0は各々独立して、置換基を有していてもよい炭素数1~40のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数6~40のアリール基、置換基を有していてもよい炭素数2~40のアルケニル基、置換基を有していてもよい炭素数2~40のアルキニル基、置換基を有していてもよい炭素数1~40のアルコキシ基、ハロゲン原子、チオール基又は水酸基であり、ここで、R0の少なくとも1つは水酸基であり、mは0~9の整数である。)
また、前記式(1B)中のAとしては、特に限定されないが、例えば、ベンゼン環であってもよいし、ナフタレン、アントラセン、ナフタセン、ペンタセン、ベンゾピレン、クリセン、ピレン、トリフェニレン、コランニュレン、コロネン及びオバレン等の種々公知の縮合環であってもよい。本実施形態において、Aが、ナフタレン、アントラセン、ナフタセン、ペンタセン、ベンゾピレン、クリセン、ピレン、トリフェニレン、コランニュレン、コロネン及びオバレン等の種々の縮合環であることが耐熱性の観点から好ましい。また、Aが、ナフタレン、アントラセンであることが、ArF露光で使用する波長193nmにおけるn値、k値が低く、パターンの転写性に優れる傾向にあることから好ましい。
また、上記Aは、上記した芳香族炭化水素環の他、ピリジン、ピロール、ピリダジン、チオフェン、イミダゾール、フラン、ピラゾール、オキサゾール、トリアゾール、チアゾールまたはこれらのベンゾ縮環体などのヘテロ環が挙げられる。
本実施形態において、前記式(1B)で表される芳香族ヒドロキシ化合物の好ましい例としては、下記式(1B’)及び式(1B’’)で表される芳香族ヒドロキシ化合物が挙げられる。
Figure 2022018485000088
(式(1B’)中、R0、m及びpは、それぞれ、式(1A)におけるRb、m及びpと同義である。また、式(1B’’)中、R0は式(1A)におけるRbと同義であり、m0は0~4の整数であり、全てのm0が同時に0になることはない。)
前記式(1B’)で表される芳香族ヒドロキシ化合物の具体例を、以下に示すが、ここで列挙した限りではない。
Figure 2022018485000089
前記式(B-1)中、n0は0~4の整数であり、前記式(B-2)中、n0は0~6の整数であり、前記式(B-3)~(B-4)中、n0は0~8の整数である。
前記式(B-1)~(B-4)で表される芳香族ヒドロキシ化合物の中でも、エッチング耐性の向上の観点から(B-3)~(B-4)で表されるものが好ましい。また、光学特性の観点からは(B-2)~(B-3)で表されるものが好ましい。さらに、平坦性の観点からは(B-1)~(B-2)及び(B-4)で表されるものが好ましく、(B-4)で表されるものがより好ましい。
耐熱性の観点からは、フェノール性水酸基を有する芳香環のいずれか一つの炭素原子が芳香環同士の直接結合に関与することが好ましい。
前記式(1B’’)で表される芳香族ヒドロキシ化合物の具体例を、以下に示すが、ここで列挙した限りではない。
Figure 2022018485000090
上記の他にも、さらなるエッチング耐性向上の観点から式(1B)の具体例として、下記B-5で表される芳香族ヒドロキシ化合物を使用することもできる。
Figure 2022018485000091
(式(B-5)中、n1は0~8の整数である。)
なお、本実施形態においては、上記式(1B)で表される芳香族ヒドロキシ化合物を本実施形態における芳香族化合物として使用することもできる。
本実施形態における樹脂は、架橋反応性のある化合物に由来する変性部分をさらに有していてもよい。すなわち、前述した構造を有する本実施形態における樹脂は、架橋反応性のある化合物との反応によって得られる変性部分を有していてもよい。このような変性樹脂も、耐熱性、耐エッチング性に優れており、半導体用のコーティング剤、レジスト用材料、半導体下層膜形成材料として使用可能である。
架橋反応性のある化合物としては、以下に限定されないが、例えば、アルデヒド類、ケトン類、カルボン酸類、カルボン酸ハライド類、ハロゲン含有化合物、アミノ化合物、イミノ化合物、イソシアネート化合物、不飽和炭化水素基含有化合物等が挙げられる。これらは単独で用いることもできるし適宜複数を併用することもできる。
本実施形態において、架橋反応性のある化合物は、アルデヒド類又はケトン類であることが好ましい。特に、前述した構造を有する本実施形態における樹脂に対して、アルデヒド類又はケトン類とを、触媒の存在下で重縮合反応させることによって得られる多環ポリフェノール樹脂であることが好ましい。例えば、常圧下、必要に応じて加圧下において、所望とする構造に対応するアルデヒド類又はケトン類とを触媒下にてさらに重縮合反応させることによって、ノボラック型の多環ポリフェノール樹脂を得ることができる。
前記アルデヒド類としては、例えば、メチルベンズアルデヒド、ジメチルベンズアルデヒド、トリメチルベンズアルデヒド、エチルベンズアルデヒド、プロピルベンズアルデヒド、ブチルベンズアルデヒド、ペンタベンズアルデヒド、ブチルメチルベンズアルデヒド、ヒドロキシベンズアルデヒド、ジヒドロキシベンズアルデヒド、フロロメチルベンズアルデヒド等が挙げられるが、これらに特に限定されない。これらは、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用することができる。これらのなかでも、メチルベンズアルデヒド、ジメチルベンズアルデヒド、トリメチルベンズアルデヒド、エチルベンズアルデヒド、プロピルベンズアルデヒド、ブチルベンズアルデヒド、ペンタベンズアルデヒド、ブチルメチルベンズアルデヒド等を用いることが、高い耐熱性を与える観点から好ましい。
前記ケトン類としては、例えば、アセチルメチルベンゼン、アセチルジメチルベンゼン、アセチルトリメチルベンゼン、アセチルエチルベンゼン、アセチルプロピルベンゼン、アセチルブチルベンゼン、アセチルペンタベンゼン、アセチルブチルメチルベンゼン、アセチルヒドロキシベンゼン、アセチルジヒドロキシベンゼン、アセチルフロロメチルベンゼン等が挙げられるが、これらに特に限定されない。これらは、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。これらのなかでも、アセチルメチルベンゼン、アセチルジメチルベンゼン、アセチルトリメチルベンゼン、アセチルエチルベンゼン、アセチルプロピルベンゼン、アセチルブチルベンゼン、アセチルペンタベンゼン、アセチルブチルメチルベンゼンを用いることが、高い耐熱性を与える観点から好ましい。
前記反応に用いる触媒については、公知のものから適宜選択して用いることができ、特に限定されない。触媒としては、酸触媒や塩基触媒が好適に使用される。
このような酸触媒としては、無機酸や有機酸が広く知られている。上記酸触媒の具体例としては、塩酸、硫酸、リン酸、臭化水素酸、フッ酸等の無機酸;シュウ酸、マロン酸、こはく酸、アジピン酸、セバシン酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸、蟻酸、p-トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロメタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸等の有機酸;塩化亜鉛、塩化アルミニウム、塩化鉄、三フッ化ホウ素等のルイス酸;ケイタングステン酸、リンタングステン酸、ケイモリブデン酸、リンモリブデン酸等の固体酸等が挙げられるが、これらに特に限定されない。これらのなかでも、製造上の観点から、有機酸及び固体酸が好ましく、入手の容易さや取り扱い易さ等の製造上の観点から、塩酸又は硫酸を用いることが好ましい。
このような塩基触媒としては、アミン含有触媒の例は、ピリジンおよびエチレンジアミンであり、非アミンの塩基性触媒の例は金属塩および特にカリウム塩または酢酸塩が好ましく、適している触媒としては、限定されないが、酢酸カリウム、炭酸カリウム、水酸化カリウム、酢酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウムおよび酸化マグネシウムが挙げられる。
本実施形態における非アミンの塩基触媒はすべて、例えば、EMサイエンス社(EMScience)またはアルドリッチ社(Aldrich)から市販されている。
なお、触媒については、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。また、触媒の使用量は、使用する原料及び使用する触媒の種類、さらには反応条件などに応じて適宜設定でき、特に限定されないが、反応原料100質量部に対して、0.001~100質量部であることが好ましい。
前記反応の際には、反応溶媒を用いてもよい。反応溶媒としては、用いるアルデヒド類或いはケトン類と本実施形態における樹脂との反応が進行するものであれば、特に限定されず、公知のものの中から適宜選択して用いることができるが、例えば、水、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル又はこれらの混合溶媒等が例示される。なお、溶媒は、1種を単独で、或いは2種以上を組み合わせて用いることができる。また、これらの溶媒の使用量は、使用する原料及び使用する酸触媒の種類、さらには反応条件などに応じて適宜設定できる。上記溶媒の使用量としては、特に限定されないが、反応原料100質量部に対して0~2000質量部の範囲であることが好ましい。さらに、上記反応における反応温度は、反応原料の反応性に応じて適宜選択することができる。上記反応温度としては、特に限定されないが、通常10~200℃の範囲であることが好ましい。なお、反応方法は、公知の手法を適宜選択して用いることができ、特に限定されないが、本実施形態における樹脂、アルデヒド類或いはケトン類、酸触媒を一括で仕込む方法や、アルデヒド類或いはケトン類を酸触媒存在下で滴下していく方法がある。重縮合反応終了後、得られた化合物の単離は、常法にしたがって行うことができ、特に限定されない。例えば、系内に存在する未反応原料や酸触媒等を除去するために、反応釜の温度を130~230℃にまで上昇させ、1~50mmHg程度で揮発分を除去する等の一般的手法を採ることにより、目的物である化合物を得ることができる。
本実施形態における樹脂において、各繰返し単位の数と比は、特に限定されないが、用途や下記の分子量の値を考慮して適宜調整することが好ましい。
また、本実施形態における多環ポリフェノール樹脂は、例えば、繰り返し単位(1A)及び/又は(1B)等の前述した特定の繰り返し単位のみで構成することができるが、用途に応じた性能を損なわない範囲において、他の繰り返し単位を含むものであってもよい。他の繰り返し単位には、例えば、フェノール性水酸基が縮合することにより形成されるエーテル結合を有する繰り返し単位や、ケトン構造を有する繰り返し単位等が含まれる。これら他の繰り返し単位も、繰り返し単位(1A)及び/又は(1B)と、芳香環同士で直接結合していてもよい。
例えば、本実施形態における多環ポリフェノール樹脂の総量(X)に対する繰り返し単位(1A)及び/又は(1B)の総量(Y)のモル比〔Y/X〕は、0.05~1.00とすることができ、好ましくは、0.45~1.00とすることができる。
本実施形態における樹脂の質量平均分子量は、特に限定されないが、1000~100000の範囲であることが好ましく、1000~15000であることがより好ましく、3200~12000であることがさらに好ましい。
重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)は、その用途に応じて求められる比も異なることから、特にその範囲が限定されるものではないが、より均質な分子量を有するものとして、例えば、好ましいものは3.0以下の範囲のものが挙げられ、より好ましいものは1.05以上3.0以下の範囲のものが挙げられ、特に好ましいものとして1.05以上2.0未満のものが挙げられ、耐熱性の観点から一層好ましいものとして1.05以上1.5未満のものが挙げられる。
本実施形態における多環ポリフェノール樹脂が有する繰返し単位の、該樹脂中における結合順序は、特に限定されない。例えば、式(1A)又は後述する式(1B)で表される芳香族ヒドロキシ化合物に由来するひとつの単位のみが繰り返し単位として2以上含まれるものであってもよいし、式(1A)又は式(1B)で表される芳香族ヒドロキシ化合物に由来する複数の単位が、それぞれ1以上含まれるものであってもよい。その順序もブロック共重合あるいはランダム共重合のいずれでもよい。
本実施形態における多環ポリフェノール樹脂における繰り返し単位同士が直接結合する位置としては、特に限定されず、繰り返し単位が前記一般式(1A)又は式(1B)で表されるものである場合には、フェノール性水酸基及び他の置換基が結合していないいずれか一つの炭素原子がモノマー同士の直接結合に関与する。
本実施形態における多環ポリフェノール樹脂において「繰り返し単位同士が、芳香環同士の直接結合によって連結している」とは、一例として、多環ポリフェノール樹脂中の繰り返し単位(1A)同士が、一方の繰り返し単位(1A)の式中の括弧内にてアリール構造で示される芳香環上の炭素原子と、他方の繰り返し単位(1A)の式中の括弧内にてアリール構造で示される芳香族上の炭素原子とが、単結合にて、即ち、炭素原子、酸素原子、硫黄原子など他の原子を介さずに、直接結合されている態様が挙げられる。
また、本実施形態には下記の態様を含んでもよい。
(1)一方の繰り返し単位(1A)にて、Ra及びRbのいずれかがアリール基の場合(Raがアリール基を有する2n価の基である場合を含む)、当該アリール基の芳香環上の原子と、他方の繰り返し単位(1A)の式中の括弧内にてアリール構造で示される芳香環上の原子とが、単結合にて直接結合している態様。
(2)一方及び他方の繰り返し単位(1A)にて、Ra及びRbのいずれかがアリール基の場合(Raがアリール基を有する2n価の基である場合を含む)、一方及び他方の繰り返し単位(1A)間において、Ra及びRbで示されるアリール基の芳香環上の原子同士が、単結合にて直接結合している態様。
なお、本実施形態においては、上記(1)及び(2)のいずれの態様であっても、耐熱性の観点から、フェノール性水酸基を有する芳香環のいずれか一つの炭素原子が芳香環同士の直接結合に関与することが好ましい。
[組成物]
本実施形態における組成物は、前述したレジスト下層膜形成用材料を含むものであれば特に限定されず、その他種々の成分を含むことができる。本実施形態における組成物は、例えば、前述したレジスト下層膜形成用材料と、後述する溶媒と、を含むことができ、また、当該組成物は、各種界面活性剤、各種架橋剤、各種酸発生剤、各種安定剤等を更に含有したものであってもよい。
(溶媒)
本実施形態の組成物において用いられる溶媒としては、上述したレジスト下層膜形成用材料が少なくとも溶解するものであれば、公知のものを適宜用いることができる。
溶媒の具体例としては、特に限定されないが、例えば、国際公開第2013/024779号に記載のものが挙げられる。
使用される溶媒の具体例としては、以下に限定されないが、エチルエーテル、イソプロピルエーテル、n-ブチルエーテル、ヘキシルエーテル、2-エチルヘキシルエーテル、エチレンオキシド、1,2-プロピレンオキシド、ジオキソラン、4-メチルジオキソラン、ジオキサン、ジメチルジオキサン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテルエチレングリコールモノ-n-ヘキシルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノ-2-エチルブチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ-n-ヘキシルエーテル、エトキシトリグリコール、テトラエチレングリコールジブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル(PGME)、ジプロピレングリコールメチルエーテル、トリプロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフランなどのエーテル類、メタノール、エタノール、n-プロパノール、i-プロパノール、n-ブタノール、i-ブタノール、sec-ブタノール、t-ブタノール、n-ペンタノール、i-ペンタノール、2-メチルブタノール、sec-ペンタノール、t-ペンタノール、3-メトキシブタノール、n-ヘキサノール、2-メチルペンタノール、sec-ヘキサノール、2-エチルブタノール、sec-ヘプタノール、ヘプタノール-3、n-オクタノール、2-エチルヘキサノール、sec-オクタノール、ノニルアルコール、2,6-ジメチル-4-ヘプタノール、n-デカノール、sec-ウンデシルアルコール、トリメチルノニルアルコール、sec-テトラデシルアルコール、sec-ヘプタデシルアルコール、フェノール、シクロヘキサノール、メチルシクロヘキサノール、3,3,5-トリメチルシクロヘキサノール、ベンジルアルコール、フェニルメチルカルビノール、ジアセトンアルコール、クレゾールなどのモノアルコール類、ジエチルカーボネート、酢酸メチル、酢酸エチル、γ-ブチロラクトン、γ-バレロラクトン、酢酸n-プロピル、酢酸i-プロピル、酢酸n-ブチル、酢酸i-ブチル、酢酸sec-ブチル、酢酸n-ペンチル、酢酸sec-ペンチル、酢酸3-メトキシブチル、酢酸メチルペンチル、酢酸2-エチルブチル、酢酸2-エチルヘキシル、酢酸ベンジル、酢酸シクロヘキシル、酢酸メチルシクロヘキシル、酢酸ノニル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、酢酸エチレングリコールモノメチルエーテル、酢酸エチレングリコールモノエチルエーテル、酢酸プロピレングリコールモノメチルエーテル、酢酸ジエチレングリコールモノメチルエーテル、酢酸ジエチレングリコールモノエチルエーテル、酢酸ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジ酢酸グリコール、酢酸メトキシトリグリコール、プロピオン酸エチル、プロピオン酸n-ブチル、プロピオン酸i-ペンチル、メトキシプロピオン酸メチル、エトキシプロピオン酸エチル、シュウ酸ジエチル、シュウ酸ジ-n-ブチル、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸n-ブチル、乳酸n-ペンチル、マロン酸ジエチル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチル-n-プロピルケトン、メチル-n-ブチルケトン、ジエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチル-n-ペンチルケトン、エチルブチルケトン、メチルヘキシルケトン、ジイソブチルケトン、トリメチルノナノン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノン、2,4-ペンタンジオン、アセトニルアセトン、アセトフェノン、N-メチルピロリドン等のケトン類、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート等のグリコールエーテルアセテート類、N-メチルホルムアミド、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジエチルホルムアミド、アセトアミド、N-メチルアセトアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチルプロピオンアミド、N-メチルピロリドンなどの窒素化合物系溶媒、n-ヘキサン、n-ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、塩化メチレン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類等が挙げられる。
これらの中でも、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルイソブチルケトン、プロピレングリコールモノメチルエーテル(PGME)、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、ヒドロキシイソ酪酸メチル、アニソールが好ましい。これらの溶媒はそれぞれ単独で用いることもできるし、また2種以上を混合して用いることもできる。作業性や仕込み量の管理のし易さの点で好ましい。
上述した溶媒は、1種を単独で、或いは2種以上を組み合わせて用いることができる。
溶媒の含有量は、特に限定されないが、溶解性及び製膜上の観点から、本実施形態におけるレジスト下層膜形成用材料100質量部に対して、100~10,000質量部であることが好ましく、200~5,000質量部であることがより好ましく、200~1,000質量部であることがさらに好ましい。
本実施形態におけるレジスト下層膜形成用材料の含有量としては、塗布性及び品質安定性の点から、組成物中、1~100質量%であることが好ましく、10~100質量%であることがより好ましく、50~100質量%であることがさらに好ましく、100質量%であることが特に好ましい。
本実施形態における組成物が溶媒を含む場合、本実施形態におけるレジスト下層膜形成用材料の含有量は、特に限定されないが、溶媒を含む総量100質量部に対して、1~33質量部であることが好ましく、より好ましくは2~25質量部、さらに好ましくは3~20質量部である。
本実施形態における組成物は、湿式プロセスへの適用が可能であり、耐熱性及びエッチング耐性に優れる。さらに、本実施形態における組成物は本実施形態におけるレジスト下層膜形成用材料を含むため、後述する予備熱処理工程及び熱処理工程を実施することで、高温ベーク時の膜の劣化が抑制され、酸素プラズマエッチング等に対するエッチング耐性にも優れた下層膜を形成することができる。さらに、本実施形態における組成物はレジスト層との密着性にも優れる傾向にあるため、優れたレジストパターンが得られる傾向にある。なお、本実施形態における組成物は、本実施形態の所望の効果が損なわれない範囲において、既に知られているリソグラフィー用下層膜形成材料等を含んでいてもよい。
(架橋剤)
本実施形態における組成物は、インターミキシングを抑制する等の観点から、必要に応じて架橋剤を含有していてもよい。本実施形態で使用可能な架橋剤としては、特に限定されないが、例えば、国際公開第2013/024778号、国際公開第2013/024779号や国際公開第2018/016614号に記載のものを用いることができる。なお、本実施形態において、架橋剤は、単独で又は2種以上を使用することができる。
本実施形態で使用可能な架橋剤の具体例としては、例えば、フェノール化合物(本実施形態における多環ポリフェノール樹脂を除く)、エポキシ化合物、シアネート化合物、アミノ化合物、ベンゾオキサジン化合物、アクリレート化合物、メラミン化合物、グアナミン化合物、グリコールウリル化合物、ウレア化合物、イソシアネート化合物、アジド化合物等が挙げられるが、これらに特に限定されない。これらの架橋剤は、1種を単独で、或いは2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でもベンゾオキサジン化合物、エポキシ化合物又はシアネート化合物が好ましく、エッチング耐性向上の観点から、ベンゾオキサジン化合物がより好ましい。また良好な反応性を有する点から、メラミン化合物、及びウレア化合物がより好ましい。メラミン化合物としては、例えば、式(a)で表される化合物(ニカラックMW-100LM(商品名)、(株)三和ケミカル製)、及び式(b)で表される化合物(ニカラックMX270(商品名)、(株)三和ケミカル製)が挙げられる。
Figure 2022018485000092
前記フェノール化合物としては、公知のものが使用でき、特に限定されないが、耐熱性及び溶解性の点から、アラルキル型フェノール樹脂が好ましい。
前記エポキシ化合物としては、公知のものが使用でき、特に限定されないが、好ましくは、耐熱性と溶解性という点から、フェノールアラルキル樹脂類、ビフェニルアラルキル樹脂類から得られるエポキシ樹脂等の常温で固体状エポキシ樹脂である。
前記シアネート化合物としては、1分子中に2個以上のシアネート基を有する化合物であれば特に制限なく、公知のものを使用することができる。本実施形態において、好ましいシアネート化合物としては、1分子中に2個以上の水酸基を有する化合物の水酸基をシアネート基に置換した構造のものが挙げられる。また、シアネート化合物は、芳香族基を有するものが好ましく、シアネート基が芳香族基に直結した構造のものを好適に使用することができる。このようなシアネート化合物としては、特に限定されないが、例えば、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールM、ビスフェノールP、ビスフェノールE、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、ジシクロペンタジエンノボラック樹脂、テトラメチルビスフェノールF、ビスフェノールAノボラック樹脂、臭素化ビスフェノールA、臭素化フェノールノボラック樹脂、3官能フェノール、4官能フェノール、ナフタレン型フェノール、ビフェニル型フェノール、フェノールアラルキル樹脂、ビフェニルアラルキル樹脂、ナフトールアラルキル樹脂、ジシクロペンタジエンアラルキル樹脂、脂環式フェノール、リン含有フェノール等の水酸基をシアネート基に置換した構造のものが挙げられる。また、前記したシアネート化合物は、モノマー、オリゴマー及び樹脂のいずれの形態であってもよい。
前記アミノ化合物としては、公知のものが使用でき、特に限定されないが、4,4’-ジアミノジフェニルメタン、4,4’-ジアミノジフェニルプロパン、4,4’-ジアミノジフェニルエーテルが耐熱性と原料入手性の観点から好ましい。
前記ベンゾオキサジン化合物としては、公知のものが使用でき、特に限定されないが、二官能性ジアミン類と単官能フェノール類から得られるP-d型ベンゾオキサジンが耐熱性の観点から好ましい。
前記メラミン化合物としては、公知のものが使用でき、特に限定されないが、ヘキサメチロールメラミン、ヘキサメトキシメチルメラミン、ヘキサメチロールメラミンの1~6個のメチロール基がメトキシメチル化した化合物又はその混合物が原料入手性の観点から好ましい。
前記グアナミン化合物としては、公知のものが使用でき、特に限定されないが、テトラメチロールグアナミン、テトラメトキシメチルグアナミン、テトラメチロールグアナミンの1~4個のメチロール基がメトキシメチル化した化合物又はその混合物が耐熱性の観点から好ましい。
前記グリコールウリル化合物としては、公知のものが使用でき、特に限定されないが、テトラメチロールグリコールウリル、テトラメトキシグリコールウリルが耐熱性およびエッチング耐性の観点から好ましい。
前記ウレア化合物としては、公知のものが使用でき、特に限定されないが、テトラメチルウレア、テトラメトキシメチルウレアが耐熱性の観点から好ましい。
また、本実施形態において、架橋性向上の観点から、少なくとも1つのアリル基を有する架橋剤を用いてもよい。中でも、2,2-ビス(3-アリル-4-ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロ-2,2-ビス(3-アリル-4-ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス(3-アリル-4-ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(3-アリル-4-ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(3-アリル-4-ヒドロキシフェニル)エ-テル等のアリルフェノール類が好ましい。
本実施形態における組成物において、架橋剤の含有量は、特に限定されないが、本実施形態における多環ポリフェノール樹脂100質量部に対して、5~50質量部であることが好ましく、より好ましくは10~40質量部である。上記の好ましい範囲にすることで、レジスト層とのミキシング現象の発生が抑制される傾向にあり、また、反射防止効果が高められ、架橋後の膜形成性が高められる傾向にある。
(架橋促進剤)
本実施形態における組成物には、必要に応じて架橋、硬化反応を促進させるための架橋促進剤を用いることができる。
前記架橋促進剤としては、架橋、硬化反応を促進させるものであれば、特に限定されないが、例えば、アミン類、イミダゾール類、有機ホスフィン類、ルイス酸等が挙げられる。これらの架橋促進剤は、1種を単独で、或いは2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でもイミダゾール類又は有機ホスフィン類が好ましく、架橋温度の低温化の観点から、イミダゾール類がより好ましい。
前記架橋促進剤としては、公知のものが使用でき、特に限定されないが、例えば、国際公開2018/016614号に記載のものが挙げられる。耐熱性および硬化促進の観点から、特に2-メチルイミダゾール、2-フェニルイミダゾール、2-エチル-4-メチルイミダゾールが好ましい。
架橋促進剤の含有量としては、通常、組成物の合計質量100質量部とした場合に100質量部とした場合に、好ましくは0.1~10質量部であり、より好ましくは、制御のし易さ及び経済性の観点から0.1~5質量部であり、さらに好ましくは0.1~3質量部である
(ラジカル重合開始剤)
本実施形態における組成物には、必要に応じてラジカル重合開始剤を配合することができる。ラジカル重合開始剤としては、光によりラジカル重合を開始させる光重合開始剤であってもよいし、熱によりラジカル重合を開始させる熱重合開始剤であってもよい。ラジカル重合開始剤としては、例えば、ケトン系光重合開始剤、有機過酸化物系重合開始剤及びアゾ系重合開始剤からなる群より選ばれる少なくとも1種とすることができる。
このようなラジカル重合開始剤としては、特に制限されず、従来用いられているものを適宜採用することができる。例えば、国際公開2018/016614号に記載のものが挙げられる。これらの中でも特に好ましくは、原料入手性および保存安定性の観点からジクミルパーオキサイド、2,5-ジメチル-2,5-ビス(t-ブチルパーオキシ)ヘキサン、t-ブチルクミルパーオキサイドである。
本実施形態に用いるラジカル重合開始剤としては、これらのうちの1種を単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよく、他の公知の重合開始剤をさらに組み合わせて用いてもよい。
(酸発生剤)
本実施形態における組成物は、熱による架橋反応をさらに促進させるなどの観点から、必要に応じて酸発生剤を含有していてもよい。酸発生剤としては、熱分解によって酸を発生するもの、光照射によって酸を発生するものなどが知られているが、いずれのものも使用することができる。
酸発生剤としては、特に限定されないが、例えば、国際公開第2013/024779号に記載のものを用いることができる。なお、本実施形態において、酸発生剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
本実施形態における組成物において、酸発生剤の含有量は、特に限定されないが、本実施形態における多環ポリフェノール樹脂100質量部に対して、0.1~50質量部であることが好ましく、より好ましくは0.5~40質量部である。上記の好ましい範囲にすることで、酸発生量が多くなって架橋反応が高められる傾向にあり、また、レジスト層とのミキシング現象の発生が抑制される傾向にある。
(塩基性化合物)
さらに、本実施形態における組成物は、保存安定性を向上させる等の観点から、塩基性化合物を含有していてもよい。
塩基性化合物は、酸発生剤より微量に発生した酸が架橋反応を進行させるのを防ぐための、酸に対するクエンチャーの役割を果たす。このような塩基性化合物としては、例えば、第一級、第二級又は第三級の脂肪族アミン類、混成アミン類、芳香族アミン類、複素環アミン類、カルボキシ基を有する含窒素化合物、スルホニル基を有する含窒素化合物、水酸基を有する含窒素化合物、ヒドロキシフェニル基を有する含窒素化合物、アルコール性含窒素化合物、アミド誘導体、イミド誘導体等が挙げられるが、これらに特に限定されない。
本実施形態において用いられる塩基性化合物としては、特に限定されないが、例えば、国際公開第2013/024779号に記載のものを用いることができる。なお、本実施形態において、塩基性化合物は、単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
本実施形態における組成物において、塩基性化合物の含有量は、特に限定されないが、本実施形態における多環ポリフェノール樹脂100質量部に対して、0.001~2質量部であることが好ましく、より好ましくは0.01~1質量部である。上記の好ましい範囲にすることで、架橋反応を過度に損なうことなく保存安定性が高められる傾向にある。
(その他の添加剤)
また、本実施形態における組成物は、熱硬化性の付与や吸光度をコントロールする目的で、他の樹脂及び/又は化合物を含有していてもよい。このような他の樹脂及び/又は化合物としては、例えば、ナフトール樹脂、キシレン樹脂ナフトール変性樹脂、ナフタレン樹脂のフェノール変性樹脂、ポリヒドロキシスチレン、ジシクロペンタジエン樹脂、(メタ)アクリレート、ジメタクリレート、トリメタクリレート、テトラメタクリレート、ビニルナフタレン、ポリアセナフチレンなどのナフタレン環、フェナントレンキノン、フルオレンなどのビフェニル環、チオフェン、インデンなどのヘテロ原子を有する複素環を含む樹脂や芳香族環を含まない樹脂;ロジン系樹脂、シクロデキストリン、アダマンタン(ポリ)オール、トリシクロデカン(ポリ)オール及びそれらの誘導体等の脂環構造を含む樹脂又は化合物等が挙げられるが、これらに特に限定されない。さらに、本実施形態の組成物は、公知の添加剤を含有していてもよい。上記公知の添加剤としては、以下に限定されないが、例えば、紫外線吸収剤、界面活性剤、着色剤、ノニオン系界面活性剤等が挙げられる。
[塗布工程]
本実施形態に係るレジスト下層膜の形成方法において実施される塗布工程では、上述した芳香族化合物又はその樹脂からなる群より選択されるレジスト下層膜形成用材料を含む組成物を基板上に塗布する。
本実施形態において使用し得る基板は特に限定されないが、例えば、酸化珪素膜、窒化珪素膜又は酸化窒化珪素膜が形成されたシリコン等の半導体基板、窒化珪素基板、石英基板、ガラス基板(無アルカリガラス、低アルカリガラス及び結晶化ガラスを含む。)、ITO膜が形成されたガラス基板等が挙げられる。塗布工程における塗布の要領としても特に限定されず、例えば、前述した基板の上に、スピナー、コーター等の適当な塗布方法により、本実施形態における組成物を塗布することができる。
[予備熱処理工程]
本実施形態に係るレジスト下層膜の形成方法において実施される予備熱処理工程では、上述のとおり塗布された組成物を50℃以上300℃以下で加熱する。すなわち、本実施形態における組成物が塗布された基板を所定温度で加熱することにより硬化反応が生じ、レジスト下層膜前駆体が形成される。
予備熱処理工程における加熱手段としては特に限定されないが、例えば、ホットプレート等を用いることができる。その際の加熱条件としては、50℃以上300℃以下であり、50℃以上250℃以下であることが好ましく、50℃以上200℃以下であることがより好ましい。予備熱処理工程においては、300℃以下の温度で加熱することにより、空気雰囲気下においても、レジスト下層膜形成用材料の過度な酸化を抑制しつつ、硬化による膜の耐熱性を向上させることが可能となる。そのため、後続する熱処理工程での膜の酸化や分解を回避しつつ、脱水や脱水素による炭化を促進させることができるため、炭素濃度の高く、エッチング耐性の優れたレジスト下層膜を形成することができる。
予備熱処理工程における加熱時間としては、15秒以上であることが好ましく、30秒以上がより好ましく、45秒以上がさらに好ましい。また、上記加熱時間としては、20分以下であることが好ましく、1,200秒以下がより好ましく、600秒以下がさらに好ましく、300秒がよりさらに好ましい。
予備熱処理工程における雰囲気としては、好ましくは窒素、アルゴン又はそれらの混合物が存在する不活性ガス雰囲気であることが好ましい。ここで、予備熱処理工程における酸素濃度としては、20%未満であることが好ましく、より好ましくは5%未満である。なお、本明細書中、酸素濃度は体積基準として特定する。
[熱処理工程]
本実施形態に係るレジスト下層膜の形成方法において実施される熱処理工程は、上述の予備熱処理工程の後に実施される。本実施形態における熱処理工程では、酸素濃度が5%未満の不活性ガス雰囲気下で400℃以上800℃未満の温度で加熱する。
熱処理工程では、酸素濃度5.0%未満の低酸素濃度雰囲気下で行われ、かつ、加熱温度としては、下層膜が熱分解しない程度の温度条件としているため、過度な酸化を抑制しつつ膜の硬化反応を進めることができ熱分解温度を向上させることができ、空気中でベークする場合よりもベーク温度の上限値を高く設定することができる。加熱温度が400℃未満及び800℃以上の場合、レジスト下層膜として必要な特性が発現しないおそれがある。また、下層膜が熱分解しない温度範囲で、ベーク温度が高いほど形成される膜の密度を高くすることができる。
上述した観点から、熱処理工程における加熱温度としては、450℃以上が好ましく、500℃以上がより好ましく、550℃以上がさらに好ましい。また、上記加熱温度は、650℃以下が好ましく、600℃以下がより好ましい。
熱処理工程における加熱時間としては、15秒以上20分以下であることが好ましい。上記加熱時間は、30秒以上がより好ましく、45秒以上がさらに好ましい。また、上記加熱時間は、1,200秒以下がより好ましく、600秒以下がさらに好ましく、300秒以下がよりさらに好ましい。
熱処理工程における酸素濃度としては、10.0%未満であり、5.0%以下が好ましく、1.0%以下がより好ましく、0.1%以下がさらに好ましい。加熱時の酸素濃度が高い場合、レジスト下層膜の酸化が進行し、レジスト下層膜として必要な特性が発現できないおそれがある。
なお、本実施形態においては、上記の熱処理工程を経てレジスト下層膜を形成するが、本実施形態における組成物が感光性の酸発生剤を含有する場合にあっては、露光と加熱とを組み合わせることにより硬化を促進させてレジスト下層膜を形成することもできる。この露光に用いられる放射線としては、感放射線性酸発生剤の種類に応じ、可視光線、紫外線、遠紫外線、X線、γ線等の電磁波;電子線、分子線、イオンビーム等の粒子線から適宜選択される。
形成されるレジスト下層膜の平均厚みの下限としては、0.05μmが好ましく、0.1μmがより好ましく、0.2μmがさらに好ましい。上記平均厚みの上限としては、5μmが好ましく、3μmがより好ましく、2μmがさらに好ましい。
<パターン形成方法>
本実施形態に係るパターン形成方法は、本実施形態に係るレジスト下層膜の形成方法により、前記基板上に前記レジスト下層膜を形成する工程(i)と、珪素原子を含有する中間層形成用組成物を前記レジスト下層膜上に塗布し、ベークすることにより珪素含有中間層を形成する工程(ii)と、前記珪素含有中間層上にレジスト膜を形成する工程(iii)と、前記レジスト膜に対し少なくとも露光及び現像してレジストパターンを形成する工程(iv)と、前記レジストパターンをマスクとして、フルオロカーボンを含むガスを用いて前記珪素含有中間層をドライエッチングする工程(v)と、を含む。このように構成されているため、本実施形態に係るパターン形成方法によれば、形状の良好なパターンを形成することができる。すなわち、パターンのさらなる微細化が進む半導体デバイスの多層レジストプロセスを用いたパターン形成に好ましく適用することができる。なお、工程(ii)~工程(v)の実施要領や各工程で用いる材料等については、例えば、特開2020-30227号公報等に記載された公知のものを採用することができる。
以下、実施例及び比較例を示し、本実施形態をさらに詳細に説明するが、本実施形態はこれらに限定されるものではない。
1H-NMR測定については、Bruker社製「Advance600II spectrometer」を用いて、次の条件にて行った。
周波数:400MHz
溶媒:d6-DMSO
内部標準:TMS
測定温度:23℃
(分子量)
LC-MS分析により、Water社製Acquity UPLC/MALDI-Synapt HDMSを用いて測定した。
(ポリスチレン換算分子量)
ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)分析により、ポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)、数平均分子量(Mn)を求め、分散度(Mw/Mn)を求めた。
装置:Shodex GPC-101型(昭和電工(株)製)
カラム:KF-80M×3
溶離液:THF 1mL/min
温度:40℃
(合成例1)R-DHNの合成
攪拌機、冷却管及びビュレットを備えた内容積500mLの容器に、2,6-ジヒドロキシナフタレン(関東化学社製試薬)を16.8g(105mmol)と、フタル酸モノブチル銅を10.1g(20mmol)とを仕込み、溶媒として1-ブタノールを30mL加えて、反応液を110℃で6時間撹拌して反応を行った。冷却後に析出物を濾過し、得られた粗体を酢酸エチル100mLに溶解させた。次に塩酸5mLを加え、室温で攪拌後、炭酸水素ナトリウムで中和処理を行った。酢酸エチル溶液を濃縮し、メタノール200mLを加えて反応生成物を析出させ、室温まで冷却した後、濾過を行って分離した。得られた固形物を乾燥させることにより、下記式で表される構造を有する目的樹脂(R-DHN)27.3gを得た。
得られた樹脂について、前記方法によりポリスチレン換算分子量を測定した結果、Mn:3578、Mw:4793、Mw/Mn:1.34であった。
得られた樹脂について、前記測定条件でNMR測定を行ったところ、以下のピークが見出され、下記式の化学構造を有することを確認した。
δ(ppm)9.7~9.8(2H,O-H)、7.0~7.9(4H,Ph-H)
Figure 2022018485000093
(合成例1-2)R-2,7DHNの合成
攪拌機、冷却管及びビュレットを備えた内容積500mLの容器に、2,7-ジヒドロキシナフタレン(関東化学社製試薬)を16.8g(105mmol)と、フタル酸モノブチル銅を15.2g(30mmol)とを仕込み、溶媒として1-ブタノールを40mL加えて、反応液を110℃で6時間撹拌して反応を行った。冷却後に析出物を濾過し、得られた粗体を酢酸エチル100mLに溶解させた。次に塩酸5mLを加え、室温で攪拌後、炭酸水素ナトリウムで中和処理を行った。酢酸エチル溶液を濃縮し、メタノール200mLを加えて反応生成物を析出させ、室温まで冷却した後、濾過を行って分離した。得られた固形物を乾燥させることにより、下記式で表される構造を有する目的樹脂(R-2,7DHN)24.7gを得た。
得られた樹脂について、前記方法によりポリスチレン換算分子量を測定した結果、Mn:2832、Mw:3476、Mw/Mn:1.23であった。
得られた樹脂について、前記測定条件でNMR測定を行ったところ、以下のピークが見出され、下記式の化学構造を有することを確認した。
δ(ppm)9.7~9.8(2H,O-H)、7.0~7.9(4H,Ph-H)
Figure 2022018485000094
(合成例1-3)R-2,3DHNの合成
合成例1-2の2,7-ジヒドロキシナフタレン(関東化学社製試薬)を2,3-ジヒドロキシナフタレン(関東化学社製試薬)に変更した以外は合成例1-2と同様にして実施し、下記式で表される構造を有する目的樹脂(R-2,3DHN)29.2gを得た。
得られた樹脂について、前記方法によりポリスチレン換算分子量を測定した結果、Mn:3124、Mw:4433、Mw/Mn:1.42であった。
得られた樹脂について、前記測定条件でNMR測定を行ったところ、以下のピークが見出され、下記式の化学構造を有することを確認した。
δ(ppm)9.5~9.6(2H,O-H)、7.0~7.9(4H,Ph-H)
Figure 2022018485000095
(合成例1-4)R-1,5DHNの合成
合成例1-2の2,7-ジヒドロキシナフタレン(関東化学社製試薬)を1,5-ジヒドロキシナフタレン(関東化学社製試薬)に変更した以外は合成例1-2と同様にして実施し、下記式で表される構造を有する目的樹脂(R-1,5DHN)25.8gを得た。
得られた樹脂について、前記方法によりポリスチレン換算分子量を測定した結果、Mn:2988、Mw:3773、Mw/Mn:1.26であった。
得られた樹脂について、前記測定条件でNMR測定を行ったところ、以下のピークが見出され、下記式の化学構造を有することを確認した。
δ(ppm)9.8~9.9(2H,O-H)、7.1~8.0(4H,Ph-H)
Figure 2022018485000096
(合成例1-5)R-1,6DHNの合成
合成例1-2の2,7-ジヒドロキシナフタレン(関東化学社製試薬)を1,6-ジヒドロキシナフタレン(関東化学社製試薬)に変更した以外は合成例1-2と同様にして実施し、下記式で表される構造を有する目的樹脂(R-1,6DHN)23.2gを得た。
得られた樹脂について、前記方法によりポリスチレン換算分子量を測定した結果、Mn:2687、Mw:3693、Mw/Mn:1.37であった。
得られた樹脂について、前記測定条件でNMR測定を行ったところ、以下のピークが見出され、下記式の化学構造を有することを確認した。
δ(ppm)9.8~9.9(2H,O-H)、6.8~7.9(4H,Ph-H)
Figure 2022018485000097
(合成例1-6)R-FLBNDHNの合成
攪拌機、冷却管及びビュレットを備えた内容積500mLの容器に、6,6’-(9H
-フルオレン-9,9-ジイル)ビス(2-ナフトール)(関東化学社製試薬)を47.3g(105mmol)、2,6-ジヒドロキシナフタレン(関東化学社製試薬)を16.8g(105mmol)、フタル酸モノブチル銅を10.1g(20mmol)とを仕込み、溶媒として4-ブチロラクトンを120mL加えて、反応液を120℃で8時間撹拌して反応を行った。冷却後に析出物を濾過し、得られた粗体を酢酸エチル150mLに溶解させた。次に塩酸5mLを加え、室温で攪拌後、炭酸水素ナトリウムで中和処理を行った。酢酸エチル溶液を濃縮し、蒸留水300mLを加えて反応生成物を析出させ、室温まで冷却した後、濾過を行って分離した。得られた固形物を乾燥させることにより、下記式で表される構造を有する目的樹脂(R-FLBNDHN)51.6gを得た。
得られた樹脂について、前記方法によりポリスチレン換算分子量を測定した結果、Mn:4128、Mw:5493、Mw/Mn:1.33であった。
得られた樹脂について、前記測定条件でNMR測定を行ったところ、以下のピークが見出され、下記式の化学構造を有することを確認した。
δ(ppm)9.7~9.9(2H,O-H)、9.1~9.3(2H,O-H)、7.1~8.0(22H,Ph-H)
Figure 2022018485000098
すなわち、R-FLBNDHNは、6,6’-(9H-フルオレン-9,9-ジイル)
ビス(2-ナフトール)の単独重合体と、2,6-ジヒドロキシナフタレンの単独重合体と、6,6’-(9H-フルオレン-9,9-ジイル)ビス(2-ナフトール)及び2,
6-ジヒドロキシナフタレンの共重合体とを含む混合物であった。
(合成例2)R-BiFの合成
攪拌機、冷却管及びビュレットを備えた内容積500mLの容器に、4,4-ビフェノール(関東化学社製試薬)を19.2g(105mmol)と、フタル酸モノブチル銅を10.1g(20mmol)とを仕込み、溶媒として4-ブチロラクトンを80mL加えて、反応液を120℃で6時間撹拌して反応を行った。冷却後に析出物を濾過し、得られた粗体を酢酸エチル100mLに溶解させた。次に塩酸5mLを加え、室温で攪拌後、炭酸水素ナトリウムで中和処理を行った。酢酸エチル溶液を濃縮し、メタノール200mLを加えて反応生成物を析出させ、室温まで冷却した後、濾過を行って分離した。得られた固形物を乾燥させることにより、下記式で表される構造を有する目的樹脂(R-BiF)21.2gを得た。
得られた樹脂について、前記方法によりポリスチレン換算分子量を測定した結果、Mn:4128、Mw:5493、Mw/Mn:1.33であった。
得られた樹脂について、前記測定条件でNMR測定を行ったところ、以下のピークが見出され、下記式の化学構造を有することを確認した。
δ(ppm)9.1~9.3(2H,O-H)、7.1~8.2(6H,Ph-H)
Figure 2022018485000099
(合成例3)BisN-1の合成
攪拌機、冷却管及びビュレットを備えた内容積500mLの容器に、1,4-ジヒドロキシベンゼン(関東化学社製試薬)20.0g(200mmol)と、4-ビフェニルアルデヒド(三菱瓦斯化学社製)18.2g(100mmol)と、1,4-ジオキサン100mLとを仕込み、95%の硫酸5mLを加えて、100℃で6時間撹拌して反応を行った。次に、24%水酸化ナトリウム水溶液にて反応液を中和後、純水50gを加えて反応生成物を析出させ、室温まで冷却した後、濾過を行って分離した。得られた固形物を乾燥させた後、カラムクロマトによる分離精製を行うことにより、下記式で表される目的化合物(BisN-1)20.6gを得た。
なお、400MHz-1H-NMRにより以下のピークが見出され、下記式の化学構造を有することを確認した。
1H-NMR:(d-DMSO、内部標準TMS)
δ(ppm)9.4(2H,O-H)、7.2~8.1(13H,Ph-H)、6.5(1H,C-H)
また、LC-MS分析により、分子量が下記化学構造相当の366.1であることが確認された。
Figure 2022018485000100
(合成例3-1)RBisN-1の合成
攪拌機、冷却管及びビュレットを備えた内容積500mLの容器に、BisN-1を38.0g(105mmol)と、フタル酸モノブチル銅を10.1g(20mmol)仕込み、溶媒として1-ブタノールを100mL加えて、反応液を100℃で6時間撹拌して反応を行った。冷却後に析出物を濾過し、得られた粗体を酢酸エチル100mLに溶解させた。次に塩酸5mLを加え、室温で攪拌後、炭酸水素ナトリウムで中和処理を行った。酢酸エチル溶液を濃縮し、メタノール200mLを加えて反応生成物を析出させ、室温まで冷却した後、濾過を行って分離した。得られた固形物を乾燥させることにより、下記式で表される構造を有する目的樹脂(RBisN-1)28.2gを得た。
得られた樹脂について、前記方法によりポリスチレン換算分子量を測定した結果、Mn:3762、Mw:4905、Mw/Mn:1.30であった。
得られた樹脂について、前記測定条件でNMR測定を行ったところ、以下のピークが見出され、下記式の化学構造を有することを確認した。
δ(ppm)9.3~9.6(2H,O-H)、7.2~8.7(17H,Ph-H)、6.8(1H,C-H)
Figure 2022018485000101
(合成例4)BisN-2の合成
攪拌機、冷却管及びビュレットを備えた内容積500mLの容器に、2,6-ナフタレンジオール(シグマ-アルドリッチ社製試薬)32.0g(20mmol)と、4-ビフェニルアルデヒド(三菱瓦斯化学社製)18.2g(100mmol)と、1,4-ジオキサン200mLとを仕込み、95%の硫酸10mLを加えて、100℃で6時間撹拌して反応を行った。次に、24%水酸化ナトリウム水溶液にて反応液を中和し、純水100gを加えて反応生成物を析出させ、室温まで冷却した後、濾過を行って分離した。得られた固形物を乾燥させた後、カラムクロマトによる分離精製を行うことにより、下記式で表される目的化合物(BisN-2)25.5gを得た。
なお、400MHz-1H-NMRにより以下のピークが見出され、下記式の化学構造を有することを確認した。また、2,6-ジヒドロキシナフトールの置換位置が1位であることは、3位と4位のプロトンのシグナルがダブレットであることから確認した。
1H-NMR:(d-DMSO、内部標準TMS)
δ(ppm)9.7(2H,O-H)、7.2~8.5(19H,Ph-H)、6.6(1H,C-H)
また、LC-MS分析により、分子量が下記化学構造相当の466.5であることが確認された。
Figure 2022018485000102
(合成例4-1)RBisN-2の合成
攪拌機、冷却管及びビュレットを備えた内容積500mLの容器に、BisN-2を50g(105mmol)とフタル酸モノブチル銅を10.1g(20mmol)仕込み、溶媒として1-ブタノールを100mL加えて、反応液を100℃で6時間撹拌して反応を行った。冷却後に析出物を濾過し、得られた粗体を酢酸エチル100mLに溶解させた。次に塩酸5mLを加え、室温で攪拌後、炭酸水素ナトリウムで中和処理を行った。酢酸エチル溶液を濃縮し、メタノール200mLを加えて反応生成物を析出させ、室温まで冷却した後、濾過を行って分離した。得られた固形物を乾燥させることにより、下記式で表される構造を有する目的樹脂(RBisN-2)38.2gを得た。
得られた樹脂について、前記方法によりポリスチレン換算分子量を測定した結果、Mn:4232、Mw:5502、Mw/Mn:1.30であった。
得られた樹脂について、前記測定条件でNMR測定を行ったところ、以下のピークが見出され、下記式の化学構造を有することを確認した。
δ(ppm)9.3~9.7(2H,O-H)、7.2~8.5(17H,Ph-H)、6.7~6.9(1H,C-H)
Figure 2022018485000103
(合成例4A)BisN-5の合成
合成例4の4-ビフェニルアルデヒド(三菱瓦斯化学社製)18.2g(100mmol)を4-トルイルアルデヒド(三菱瓦斯化学社製)9.1g(100mmol)に変更したこと以外は合成例4と同様の操作を行い、下記式で表される目的化合物(BisN-3)23.2gを得た。
なお、400MHz-1H-NMRにより以下のピークが見出され、下記式の化学構造を有することを確認した。また、2,6-ジヒドロキシナフトールの置換位置が1位であることは、3位と4位のプロトンのシグナルがダブレットであることから確認した。
1H-NMR:(d-DMSO、内部標準TMS)
δ(ppm)9.7(2H,O-H)、7.2~8.4(14H,Ph-H)、6.6(1H,C-H)、1.9(3H,C-H3)
また、LC-MS分析により、分子量が下記化学構造相当の404.1であることが確認された。
Figure 2022018485000104
(合成例4A-1)RBisN-5の合成
合成例4-1のBisN-2を合成例4Aで得られたBisN-5に変更したこと以外は合成例4-1と同様にして、下記式で表される構造を有する目的樹脂(RBisN-5)を32.1g得た。
得られた樹脂について、前記方法によりポリスチレン換算分子量を測定した結果、Mn:3452、Mw:4802、Mw/Mn:1.39であった。
得られた樹脂について、前記測定条件でNMR測定を行ったところ、以下のピークが見出され、下記式の化学構造を有することを確認した。
δ(ppm)9.3~9.7(2H,O-H)、7.2~8.5(12H,Ph-H)、6.7~6.9(1H,C-H)、1.9(3H,C-H3)
Figure 2022018485000105
(合成例4B)BisN-6の合成
合成例4の4-ビフェニルアルデヒド(三菱瓦斯化学社製)18.2g(100mmol)を4-シクロヘキシルベンズアルデヒド(三菱瓦斯化学社製)18.8g(100mmol)に変更したこと以外は合成例4と同様の操作を行い、下記式で表される目的化合物(BisN-6)33.5gを得た。
なお、400MHz-1H-NMRにより以下のピークが見出され、下記式の化学構造を有することを確認した。また、2,6-ジヒドロキシナフトールの置換位置が1位であることは、3位と4位のプロトンのシグナルがダブレットであることから確認した。
1H-NMR:(d-DMSO、内部標準TMS)
δ(ppm)9.7(2H,O-H)、7.2~8.4(14H,Ph-H)、6.6(1H,C-H)、2.5~2.6(6H,C6-H5)
また、LC-MS分析により、分子量が下記化学構造相当の472.2であることが確認された。
Figure 2022018485000106
(合成例4B-1)RBisN-6の合成
合成例4-1のBisN-2を合成例4Bで得られたBisN-6に変更したこと以外は合成例4-1と同様にして、下記式で表される構造を有する目的樹脂(RBisN-6)を40.4g得た。
得られた樹脂について、前記方法によりポリスチレン換算分子量を測定した結果、Mn:3672、Mw:5080、Mw/Mn:1.38であった。
得られた樹脂について、前記測定条件でNMR測定を行ったところ、以下のピークが見出され、下記式の化学構造を有することを確認した。
δ(ppm)9.3~9.7(2H,O-H)、7.2~8.5(12H,Ph-H)、6.7(1H,C-H)、2.5~2.7(6H,C6-H5)
Figure 2022018485000107
(合成例4C)BisN-7の合成
合成例4の4-ビフェニルアルデヒド(三菱瓦斯化学社製)18.2g(100mmol)を2-ナフトアルデヒド(関東化学社製)g(100mmol)に変更したこと以外は合成例4と同様の操作を行い、合成例4Cの芳香族ヒドロキシ化合物を合成した。当該芳香族ヒドロキシ化合物を用いたこと以外は合成例4-1と同様にして、下記式で表される目的樹脂(RBisN-7)33.5gを得た。
得られた樹脂について、前記方法によりポリスチレン換算分子量を測定した結果、Mn:4174、Mw:5280、Mw/Mn:1.26であった。
なお、400MHz-1H-NMRにより以下のピークが見出され、下記式の化学構造を有することを確認した。また、2,6-ジヒドロキシナフトールの置換位置が1位であることは、3位と4位のプロトンのシグナルがダブレットであることから確認した。
1H-NMR:(d-DMSO、内部標準TMS)
δ(ppm)9.6(2H,O-H)、7.0~8.5(19H,Ph-H)、6.6(1H,C-H)、2.5H,Ph-H)、6.7(1H,C-H)
Figure 2022018485000108
(合成例5) BiF-1の合成
攪拌機、冷却管及びビュレットを備えた内容積1Lの容器を準備した。この容器に、4,4-ビフェノール(東京化成社製試薬)150g(800mmol)と、4-ビフェニルアルデヒド(三菱瓦斯化学社製)75g(410mmol)と、プロピレングリコールモノメチルエーテル300mLとを仕込み、p-トルエンスルホン酸(関東化学社製試薬)19.5g(105mmol)を加えて、反応液を調製した。この反応液を90℃で3時間撹拌して反応を行った。次に、24%水酸化ナトリウム水溶液にて反応液を中和し、蒸留水100gを加えて反応生成物を析出させ、5℃まで冷却した後、濾過を行って分離した。濾過により得られた固形物を乾燥させた後、カラムクロマトによる分離精製を行うことにより、下記式で表される目的化合物(BiF-1)25.8gを得た。
なお、400MHz-1H-NMRにより以下のピークが見出され、下記式の化学構造を有することを確認した。
1H-NMR:(d-DMSO、内部標準TMS)
δ(ppm)9.4(4H,O-H)、6.8~7.8(22H,Ph-H)、6.2(1H,C-H)
また、LC-MS分析により、分子量が下記化学構造相当の536.2であることが確認された。
Figure 2022018485000109
(合成例5-1)RBiF-1の合成
攪拌機、冷却管及びビュレットを備えた内容積500mLの容器に、BiF-1を55.0g(105mmol)とフタル酸モノブチル銅を10.1g(20mmol)仕込み、溶媒として1-ブタノールを100mL加えて、反応液を100℃で6時間撹拌して反応を行った。冷却後に析出物を濾過し、得られた粗体を酢酸エチル100mLに溶解させた。次に塩酸5mLを加え、室温で攪拌後、炭酸水素ナトリウムで中和処理を行った。酢酸エチル溶液を濃縮し、メタノール200mLを加えて反応生成物を析出させ、室温まで冷却した後、濾過を行って分離した。得られた固形物を乾燥させることにより、下記式で表される構造を有する目的樹脂(RBiF-1)34.3gを得た。
得られた樹脂について、前記方法によりポリスチレン換算分子量を測定した結果、Mn:4532、Mw:5698、Mw/Mn:1.26であった。
得られた樹脂について、前記測定条件でNMR測定を行ったところ、以下のピークが見出され、下記式の化学構造を有することを確認した。
δ(ppm)9.4~9.7(4H,O-H)、6.8~8.1(20H,Ph-H)、6.3~6.5(1H,C-H)
Figure 2022018485000110
(合成例5A) BiF-3の合成
合成例5の4-ビフェニルアルデヒド(三菱瓦斯化学社製)75g(410mmol)を4-トルイルアルデヒド(三菱瓦斯化学社製)に変えた以外は、合成例5と同様にして、下記式で表される目的化合物(BiF-3)26.3gを得た。
なお、400MHz-1H-NMRにより以下のピークが見出され、下記式の化学構造を有することを確認した。
1H-NMR:(d-DMSO、内部標準TMS)
δ(ppm)9.4(4H,O-H)、6.8~7.8(18H,Ph-H)、6.2(1H,C-H)、1.8(3H,C-H3)
また、LC-MS分析により、分子量が下記化学構造相当の474.5であることが確認された。
Figure 2022018485000111
(合成例5A-1)RBiF-3の合成
合成例5-1のBiF-1を合成例5Aで得られたBiF-3に変更すること以外は合成例5-1と同様にして、下記式で表される構造を有する目的樹脂(RBiF-3)を31.2g得た。
得られた樹脂について、前記方法によりポリスチレン換算分子量を測定した結果、Mn:4232、Mw:5288、Mw/Mn:1.25であった。
得られた樹脂について、前記測定条件でNMR測定を行ったところ、以下のピークが見出され、下記式の化学構造を有することを確認した。
δ(ppm)9.4~9.7(4H,O-H)、6.8~8.1(16H,Ph-H)、6.3~6.5(1H,C-H)、1.8~1.9(3H,C-H3)
Figure 2022018485000112
(合成例5B) BiF-4の合成
合成例5の4-ビフェニルアルデヒド(三菱瓦斯化学社製)75g(410mmol)を4-シクロヘキシルベンズアルデヒド(三菱瓦斯化学社製)に変えた以外は、合成例5と同様にして、下記式で表される目的化合物(BiF-4)32.1gを得た。
なお、400MHz-1H-NMRにより以下のピークが見出され、下記式の化学構造を有することを確認した。
1H-NMR:(d-DMSO、内部標準TMS)
δ(ppm)9.4(4H,O-H)、6.8~7.8(18H,Ph-H)、6.2(1H,C-H)、2.4~2.6(10H,C6H10)
また、LC-MS分析により、分子量が下記化学構造相当の542.7であることが確認された。
Figure 2022018485000113
(合成例5B-1)RBiF-4の合成
合成例5-1のBiF-1を合成例5Bで得られたBiF-4に変更すること以外は合成例5-1と同様にして、下記式で表される構造を有する目的樹脂(RBiF-4)を29.5g得た。
得られた樹脂について、前記方法によりポリスチレン換算分子量を測定した結果、Mn:4431、Mw:5568、Mw/Mn:1.26であった。
得られた樹脂について、前記測定条件でNMR測定を行ったところ、以下のピークが見出され、下記式の化学構造を有することを確認した。
δ(ppm)9.4~9.7(4H,O-H)、6.8~8.1(16H,Ph-H)、6.3~6.5(1H,C-H)、2.4~2.9(10H,C6H10)
Figure 2022018485000114
(合成例5C) BiF-5の合成
合成例5の4-ビフェニルアルデヒド(三菱瓦斯化学社製)75g(410mmol)を2-ナフトアルデヒド(三菱瓦斯化学社製)に変えた以外は、合成例5と同様にして、下記式で表される目的化合物(BiF-5)33.5gを得た。
なお、400MHz-1H-NMRにより以下のピークが見出され、下記式の化学構造を有することを確認した。
1H-NMR:(d-DMSO、内部標準TMS)
δ(ppm)9.4(4H,O-H)、6.8~7.8(21H,Ph-H)、6.2(1H,C-H)
また、LC-MS分析により、分子量が下記化学構造相当の510.6であることが確認された。
Figure 2022018485000115
(合成例5C-1)RBiF-5の合成
合成例5-1のBiF-1を合成例5Cで得られたBiF-5に変更すること以外は合成例5-1と同様にして、下記式で表される構造を有する目的樹脂(RBiF-4)を29.5g得た。
得られた樹脂について、前記方法によりポリスチレン換算分子量を測定した結果、Mn:4133、Mw:5462、Mw/Mn:1.32であった。
得られた樹脂について、前記測定条件でNMR測定を行ったところ、以下のピークが見出され、下記式の化学構造を有することを確認した。
δ(ppm)9.4~9.7(4H,O-H)、6.8~8.1(19H,Ph-H)、6.3~6.5(1H,C-H)
Figure 2022018485000116
(実施例5D) TriF-4の合成
攪拌機、冷却管及びビュレットを備えた内容積1000mLの容器を準備した。この容器に、4,4-ビフェノール(東京化成社製試薬)10g(53.7mmol)と、4-ビフェニルアルデヒド(三菱瓦斯化学社製)98g(538mmol)と、プロピレングリコールモノメチルエーテル400mLとを仕込み、濃硫酸(96質量%、関東化学社製試薬)2.7g(26.9mmol)を加えて、反応液を調製した。この反応液を100℃で5時間撹拌して反応を行った。次に、反応液をイオン交換水2Lに投入し、反応生成物を析出させ、室温まで冷却した。その後水酸化ナトリウム水溶液(24質量%)49g(26.7mmol)を加えて中和し、濾過を行って分離した。濾過により得られた固形物を乾燥させた後、酢酸ブチル400mLに溶解させ、炭酸ナトリウム水溶液(5質量%)400mLで6回洗浄した。洗浄後の有機層にトルエン400mLを加えて撹拌したのち、100℃で減圧濃縮を行うことで析出した固形物をろ別回収した。得られた固形物を減圧乾燥することで、下記式で表される目的樹脂(TriF-4)72gを得た。
前記方法によりポリスチレン換算分子量を測定した結果、Mn:4523、Mw:5642、Mw/Mn:1.24であった。
なお、400MHz-1H-NMRにより以下のピークが見出された。
1H-NMR:(d-DMSO、内部標準TMS)
δ(ppm)9.3~9.4(8.3H,O-H)、6.7~7.7(50.2H,Ph-H)、6.0~6.2(3.2H,C-H)
以上の1H-NMR及びLC-MSの結果から、実施例5で得られた目的樹脂が、下記式の化学構造を有する樹脂であることを確認した。
Figure 2022018485000117
(合成例6)DB-1の合成
(a)ジベンゾクリセンスルホン酸カルシウム塩の製造
メカニカル撹拌装置を備えた容量1Lの四つ口フラスコに、ジベンゾ[g,p]クリセン20g(0.06mol、HPLC純度:99.8%)と、95%硫酸(和光純薬工業株式会社製)200g(1.94mol)と、を仕込み、湯浴を用いて保温しながら内温80℃で2時間撹拌しながら反応させた。その結果、内容物は、均一な灰色粘調液体となった。
上記で得られた内容物が含まれたフラスコを氷浴で冷却しながら、蒸留水400gを添加した。尚、この添加の際には、発熱により内温が40℃を超えないように、測温しながら40℃以下の内温を維持しながら添加を行った。 次いで、上記蒸留水を添加したフラスコに、粉末状の水酸化カルシウム(和光純薬工業株式会社製)154.4g(2.08mol)を添加した。尚、この添加の際には、発熱により内温が45℃を超えないように、測温しながら45℃以下の内温を維持しながら添加を行った。この添加によって、硫酸カルシウムが白色固体として析出するとともに、内容物はスラリーとなった。また、その液性はアルカリ性であった。
上記で得られたスラリーをステンレス製ブフナーロートとNo.2ろ紙を用いた吸引ろ過を行って得られたろ液(淡黄色の液体)を回収した。更に、固形分残渣(主として硫酸カルシウム)を350gの蒸留水で洗浄し、その洗浄液も回収し、上記ろ液とともに上記濾液とともにロータリーエバポレーターを用いて減圧濃縮した。その結果、淡黄色粉状固体であるジベンゾクリセンスルホン酸カルシウム塩を36.5g得た(収率82.7%)。ジベンゾクリセンスルホン酸カルシウム塩は、後述するヒドロキシジベンゾクリセンのLC/MS分析の結果から、98%が4置換ジベンゾクリセンスルホン酸塩であり、残部が3置換ジベンゾクリセンスルホン酸塩である混合物であると考えられる。
(b)ヒドロキシジベンゾクリセンの製造
ニッケル製の容積100mLである筒状容器に85%水酸化カリウム粒(和光純薬工業株式会社製)14.0g(0.212mol)を投入し、ホットプレート(400℃)上で熱溶融させた。続いて、上記で得られたジベンゾクリセンスルホン酸カルシウム塩(混合物8)4.0g(0.0055mol)を添加した。この添加に際しては、ジベンゾクリセンスルホン酸カルシウム塩を、30分間でかけて上記のニッケル製筒状容器に投入するとともに、投入時にステンレス製さじで撹拌することによって反応を促した。更に、ジベンゾクリセンスルホン酸カルシウム塩の添加終了後30分間撹拌を継続した。その結果、赤褐色の粘調な液体が得られた。
上記で得られた赤褐色の粘調な液体(上記ニッケル製筒状容器の内容物)は、熱いうちにステンレス製の容積200mLカップに注ぎ入れて冷却固化した。続いて、このステンレス製カップに蒸留水40gを添加して固形物を水溶させて赤褐色のやや濁った液体を得た。
次いで、上記赤褐色の液体を、ガラス製の容積200mLビーカーに移し、マグネット式撹拌装置を用いて撹拌しながら、35%塩酸(和光純薬工業株式会社)を添加して褐色固体を含む内容物を得た。この添加に際しては、pHメーターでpH計測を行いながら内容物のpHがpH3となるまで添加を継続した。上記褐色固体は、中和時点で析出されるのが確認された。
その後、上記までに得られた内容物に、酢酸エチル(和光純薬工業株式会社)30gを添加しながら撹拌して上記褐色固体を溶解した。そして、得られた液体を静置して有機相と水相とに分離させた後、有機相を分取した。分取した有機層は、ガラス製ロートとNo.2ろ紙でろ過して不溶物を除去した後、ロータリーエバポレーターを用いて減圧濃縮し、褐色粉状固体1.6gを得た(収率73.9%)。上記操作で得られた褐色粉状固体をLC/MS分析に供した結果、褐色粉状固体は純度98%の4置換ヒドロキシジベンゾクリセンであった。
Figure 2022018485000118
(合成例6-1)RDB-1の合成
攪拌機、冷却管及びビュレットを備えた内容積500mLの容器に、DB-1を80.0gとフタル酸モノブチル銅を10.1g(20mmol)仕込み、溶媒として1-ブタノールを100mL加えて、反応液を100℃で6時間撹拌して反応を行った。冷却後に析出物を濾過し、得られた粗体を酢酸エチル100mLに溶解させた。次に塩酸5mLを加え、室温で攪拌後、炭酸水素ナトリウムで中和処理を行った。酢酸エチル溶液を濃縮し、ヘプタン300mLを加えて反応生成物を析出させ、室温まで冷却した後、濾過を行って分離した。得られた固形物を乾燥させることにより、下記式で示される群から表される構造を有する目的樹脂(RDB-1)64.5gを得た。
得られた樹脂について、前記方法によりポリスチレン換算分子量を測定した結果、Mn:2512、Mw:3298、Mw/Mn:1.31であった。
Figure 2022018485000119
(比較合成例1)
ジムロート冷却管、温度計及び攪拌翼を備えた、底抜きが可能な内容積10Lの四つ口フラスコを準備した。この四つ口フラスコに、窒素気流中、1,5-ジメチルナフタレン1.09kg(7mol、三菱ガス化学(株)製)、40質量%ホルマリン水溶液2.1kg(ホルムアルデヒドとして28mol、三菱ガス化学(株)製)及び98質量%硫酸(関東化学(株)製)0.97mLを仕込み、常圧下、100℃で還流させながら7時間反応させた。その後、希釈溶媒としてエチルベンゼン(和光純薬工業(株)製試薬特級)1.8kgを反応液に加え、静置後、下相の水相を除去した。さらに、中和及び水洗を行い、エチルベンゼン及び未反応の1,5-ジメチルナフタレンを減圧下で留去することにより、淡褐色固体のジメチルナフタレンホルムアルデヒド樹脂1.25kgを得た。
続いて、ジムロート冷却管、温度計及び攪拌翼を備えた内容積0.5Lの四つ口フラスコを準備した。この四つ口フラスコに、窒素気流下で、上記のようにして得られたジメチルナフタレンホルムアルデヒド樹脂100g(0.51mol)とパラトルエンスルホン酸0.05gとを仕込み、190℃まで昇温させて2時間加熱した後、攪拌した。その後さらに、1-ナフトール52.0g(0.36mol)を加え、さらに220℃まで昇温させて2時間反応させた。溶剤希釈後、中和及び水洗を行い、溶剤を減圧下で除去することにより、黒褐色固体の変性樹脂(CR-1)126.1gを得た。
<レジスト下層膜の形成>
[実施例]
表1~2に示す組成となるように、前記合成例で得られた樹脂から各レジスト下層膜形成用組成物を調製し、シリコンウエハ基板上にスピンコート法により塗布した。その後、所定の酸素濃度雰囲気下において、ホットプレートに接触させない状態で60秒静置した後に、ホットプレート上で、200℃~300℃で60秒間の予備熱処理を実施し(表1~2に各条件を示す。)、基板上に平均厚み200nmのレジスト下層膜前駆体を形成した。その後、低酸素濃度雰囲気下(酸素濃度5.0%未満)にて、550~750℃で120秒間加熱処理(焼成)を行い(表1~2に各条件を示す。)、レジスト下層膜付き基板を得た。
[比較例]
同様に表3~4に示す組成となるように各レジスト下層膜形成用組成物を調製し、シリコンウエハ基板上にスピンコート法で塗布した。その後、所定の酸素濃度雰囲気下において、ホットプレートに接触させない状態で60秒静置した後に、ホットプレート上で、320~350℃で60秒間予備熱処理し、各酸素濃度条件にて、550~800℃で120秒間加熱処理(焼成)を行ったレジスト下層膜付き基板を得た。
別途、耐熱性評価用に、各実施例及び比較例と同組成となるように調製したレジスト下層膜形成用組成物をスピンコート法でシリコンウエハ基板上に塗布後、予備熱処理を行わず、大気雰囲気下にて、400℃で60秒間加熱(焼成)を行い、耐熱性評価用のレジスト下層膜付き基板を得た。
有機溶媒およびノボラック樹脂については以下のものを用いた。
有機溶媒:シクロヘキサノン(CHN)、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)
ノボラック樹脂:群栄化学社製 PSM4357
上記得られたレジスト下層膜付き基板について以下の手順で各種評価を行った。評価結果を焼成条件と併せて下記表1及び表2に示す。
[耐熱性]
上記得られたレジスト下層膜付き基板について、干渉式膜厚計を用いて加熱(焼成)後膜厚を測定し、前述した耐熱性評価用のレジスト下層膜付き基板の膜厚に対しての膜厚減少率を算出した。耐熱性は、上記膜厚減少率が20%未満の場合は「A」(極めて良好)と、20%以上40%未満の場合は「B」(良好)と、40%以上の場合は「C」(不良)と評価した。
[エッチング耐性の評価]
エッチング耐性の評価は、以下の手順で行った。
まず、実施例で用いた樹脂に代えてノボラック(群栄化学社製 PSM4357)を用い、焼成条件として、予備熱処理を実施せず大気雰囲気下400℃で60秒間加熱(焼成)したこと以外は、実施例と同様の条件で、エッチング耐性評価用のノボラックの下層膜を作製した。そして、このノボラックの下層膜を対象として、下記の条件にて、エッチング試験を行い、そのときのエッチングレートを測定した。
[エッチング条件]
エッチング装置:サムコインターナショナル社製 RIE-10NR
出力:50W
圧力:20Pa
時間:2min
エッチングガス
Arガス流量:CF4ガス流量:O2ガス流量=50:5:5(sccm)
次に、実施例及び比較例の下層膜を対象として、上記エッチング試験を同様に行い、そのときのエッチングレートを測定した。
そして、エッチング耐性評価用のノボラックの下層膜で得られたエッチングレートを基準として、以下の評価基準でエッチング耐性を評価した。
[評価基準]
A:ノボラックの下層膜に比べてエッチングレートが、-10%未満
B:ノボラックの下層膜に比べてエッチングレートが、-10%~+5%
C:ノボラックの下層膜に比べてエッチングレートが、+5%超
[炭素濃度]
有機元素分析により炭素濃度を測定した。
装置:CHNコーダーMT-6(ヤナコ分析工業(株)製)
[評価基準]
A:89.0質量%以上
B:89.0質量%未満
Figure 2022018485000120
Figure 2022018485000121
Figure 2022018485000122
Figure 2022018485000123
表1~2の結果から分かるように、実施例のレジスト下層膜形成方法によれば、予備熱処理工程にける加熱温度と加熱工程における酸素濃度及び加熱温度を所望とする範囲に調整することで、耐熱性及びエッチング耐性に優れるレジスト下層膜を形成することができた。これに対し、表3~4で示す比較例では、予備熱処理工程にける加熱温度と加熱工程における酸素濃度及び加熱温度のいずれかが所望とする範囲外となるため、エッチング耐性が不良となり、加熱工程後の炭素濃度も好ましい範囲を満たさないことがわかった。また、耐熱性が低下する傾向もみられた。
本発明のレジスト下層膜の形成方法は、エッチング耐性に優れるレジスト下層膜を形成することができる。また、本発明のパターン形成方法は、上述のエッチング耐性に優れるレジスト下層膜を用いることにより、形状の良好なパターンを形成することができる。従って、これらはパターンのさらなる微細化が進む半導体デバイスの多層レジストプロセスを用いたパターン形成に好適に使用することができる。

Claims (24)

  1. 芳香族化合物又はその樹脂からなる群より選択されるレジスト下層膜形成用材料を含む組成物を基板上に塗布する工程と、
    塗布された前記組成物を50℃以上300℃以下で加熱する予備熱処理工程と、
    前記予備熱処理工程の後、酸素濃度が5%未満の不活性ガス雰囲気下で400℃以上800℃未満の温度で加熱する熱処理工程と、
    を含む、レジスト下層膜の形成方法。
  2. 前記予備熱処理工程において、酸素濃度5%未満の不活性ガス雰囲気下で前記組成物を加熱する、請求項1に記載のレジスト下層膜の形成方法。
  3. 前記芳香族化合物が、下記式(1A)で表される化合物である、及び/又は、前記樹脂が、下記式(2A)で表される構造を有する樹脂である、請求項1又は2に記載のレジスト下層膜の形成方法。
    Figure 2022018485000124
    (式(1A)中、Xは酸素原子、硫黄原子、単結合又は無架橋であり、Raは炭素数1~40の2n価の基又は単結合であり、Rbは各々独立して、置換基を有していてもよい炭素数1~40のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数6~40のアリール基、置換基を有していてもよい炭素数2~40のアルケニル基、置換基を有していてもよい炭素数2~40のアルキニル基、置換基を有していてもよい炭素数1~40のアルコキシ基、ハロゲン原子、チオール基又は水酸基であり、mは各々独立して0~9の整数であり、nは1~4の整数であり、pは各々独立して0~2の整数である。ここで、Rbの少なくとも1つは水酸基及びチオール基から選ばれる1種を含む基であり、すべてのmが同時に0となることはない。)
    Figure 2022018485000125
    (式(2A)中、X、Ra、Rb、n及びpは、前記式(1A)において説明したものと同義であり、Rcは単結合又は炭素数1~40のアルキレン基であり、m2は各々独立して0~8の整数である。ここで、Rbのうち、少なくとも1つは水酸基及びチオール基から選ばれる1種以上を含む基であり、すべてのm2が同時に0となることはない。)
  4. 前記樹脂が、式(1B)で表される芳香族ヒドロキシ化合物に由来する繰り返し単位を有する多環ポリフェノール樹脂であって、前記繰り返し単位同士が、芳香環同士の直接結合によって連結している多環ポリフェノール樹脂を含む、請求項1又は2に記載のレジスト下層膜の形成方法。
    Figure 2022018485000126
    (式(1B)中、Aはベンゼン環又は縮合環を表す。さらに、R0は各々独立して、置換基を有していてもよい炭素数1~40のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数6~40のアリール基、置換基を有していてもよい炭素数2~40のアルケニル基、置換基を有していてもよい炭素数2~40のアルキニル基、置換基を有していてもよい炭素数1~40のアルコキシ基、ハロゲン原子、チオール基又は水酸基であり、ここで、R0の少なくとも1つは水酸基であり、mは0~9の整数である。)
  5. 前記式(1A)で表される化合物が、下記式(1)で表される化合物である、請求項3に記載のレジスト下層膜の形成方法。
    Figure 2022018485000127
    (式(1)中、X、m、n及びpは前記式(1A)において説明したものと同義であり、R1は前記式(1A)におけるRaと同義であり、R2は各々独立して、炭素数1~40のアルキル基、炭素数6~40のアリール基、炭素数2~40のアルケニル基、炭素数1~40のアルコキシ基、ハロゲン原子、チオール基又は水酸基であり、ここで、R2の少なくとも1つは水酸基又はチオール基であり、すべてのmが同時に0となることはない。)
  6. 前記式(1)で表される化合物が、下記式(1-1)で表される化合物である、請求項5に記載のレジスト下層膜の形成方法。
    Figure 2022018485000128
    (式(1-1)中、Zは酸素原子又は硫黄原子であり、R1、R2、m、p及びnは前記式(1)において説明したものと同義である。ここで、R2の少なくとも1つは水酸基及びチオール基から選ばれる1種であり、すべてのmが同時に0となることはない。)
  7. 前記式(1-1)で表される化合物が、下記式(1-2)で表される化合物である、請求項6に記載のレジスト下層膜の形成方法。
    Figure 2022018485000129
    (式(1-2)中、R1、R2、m、p及びnは前記式(1)において説明したものと同義である。ここで、R2の少なくとも1つは水酸基又はチオール基であり、すべてのmが同時に0となることはない。)
  8. 前記式(1-2)で表される化合物が、下記式(1-3)で表される化合物である、請求項7に記載のレジスト下層膜の形成方法。
    Figure 2022018485000130
    (式(1-3)中、R1、p及びnは、前記式(1)で説明したものと同義であり、R4は各々独立して、炭素数1~40のアルキル基、炭素数6~40のアリール基、炭素数2~40のアルケニル基、炭素数2~40のアルキニル基、炭素数1~40のアルコキシ基、ハロゲン原子又はチオール基であり、m4は、各々独立して0~8の整数であり、qは、各々独立して0~8の整数である。ここで、すべてのqが同時に0となることはない。)
  9. 前記式(1-3)で表される化合物が、下記式(1-4)で表される化合物である、請求項8に記載のレジスト下層膜の形成方法。
    Figure 2022018485000131
    (式(1-4)中、R1、p及びnは上記式(1)で説明したものと同義であり、R4は上記式(1-3)で説明したものと同義であり、m4′は、各々独立して0~7の整数である。)
  10. 前記式(1-4)で表される化合物が、下記式(1-5)で表される化合物である、請求項9に記載のレジスト下層膜の形成方法。
    Figure 2022018485000132
    (上記式(1-5)中、R1は前記式(1)で説明したものと同義であり、R4は前記式(1-3)で説明したものと同義であり、m4′′は各々独立して、0~5の整数である。)
  11. 前記式(1A)で表される化合物が、下記式(3)で表される化合物である、請求項3に記載のレジスト下層膜の形成方法。
    Figure 2022018485000133
    (式(3)中、R1は前記式(1A)におけるRaと同義であり、n及びpは前記式(1A)において説明したものと同義であり、R5及びR6は各々独立して炭素数1~40のアルキル基、炭素数6~40のアリール基、炭素数2~40のアルケニル基、炭素数1~40のアルコキシ基、ハロゲン原子、チオール基又は水酸基であり、m5は各々独立して0~8の整数であり、m6は各々独立して0~9の整数である。ここで、R5及びR6から選ばれる少なくとも1つは水酸基及びチオール基から選ばれる1種であり、すべてのm5及びm6が同時に0となることはない。)
  12. 前記式(3)で表される化合物が、下記式(3-1)で表される化合物である、請求項11に記載のレジスト下層膜の形成方法。
    Figure 2022018485000134
    (式(3-1)中、R1、R5、R6及びnは、前記式(3)において説明したものと同義であり、m5'は各々独立して0~4の整数であり、m6'は各々独立して0~5の整数である。ここで、R5及びR6から選ばれる少なくとも1つは水酸基及びチオール基から選ばれる1種であり、すべてのm5'及びm6'が同時に0となることはない。)
  13. 前記式(3-1)で表される化合物が、下記式(3-2)で表される化合物である、請求項12に記載のレジスト下層膜の形成方法。
    Figure 2022018485000135
    (式(3-2)中、R1は前記式(3)で説明したものと同義であり、R7及びR8は各々独立して炭素数1~40のアルキル基、炭素数6~40のアリール基、炭素数2~40のアルケニル基、炭素数2~40のアルキニル基、炭素数1~40のアルコキシ基、ハロゲン原子、チオール基又は水酸基であり、m7及びm8は各々独立して0~7の整数である。)
  14. 前記式(2A)で表される構造を有する樹脂が、下記式(2)で表される構造を有する樹脂である、請求項3に記載のレジスト下層膜の形成方法。
    Figure 2022018485000136
    (式(2)中、X、R1、R2、n及びpは前記式(1)において説明したものと同義であり、R3は前記式(2A)におけるRcと同義であり、m2は前記式(2A)において説明したものと同義である。ここで、R2の少なくとも1つは水酸基及びチオール基から選ばれる1種であり、すべてのm2が同時に0となることはない。)
  15. 前記式(2)で表される構造を有する樹脂が、下記式(2-1)で表される構造を有する樹脂である、請求項14に記載のレジスト下層膜の形成方法。
    Figure 2022018485000137
    (式(2-1)中、Zは前記式(1-1)で説明したものと同義であり、R1、R2、R3、m2、p及びnは前記式(2)において説明したものと同義であり、ここで、R2の少なくとも1つは水酸基及びチオール基から選ばれる1種であり、すべてのm2が同時に0になることはない。)
  16. 前記式(2)又は(2-1)で表される構造を有する樹脂において、R3が単結合であり、当該R3により芳香環同士が直接結合で連結されている、請求項14又は15に記載のレジスト下層膜の形成方法。
  17. 前記式(2A)で表される構造を有する樹脂が、下記式(4)で表される構造を有する樹脂である、請求項3に記載のレジスト下層膜の形成方法。
    Figure 2022018485000138
    (式(4)中、R1、p及びnは、上記式(2A)で説明したものと同義であり、R5及びR6は各々独立して炭素数1~40のアルキル基、炭素数6~40のアリール基、炭素数2~40のアルケニル基、炭素数1~40のアルコキシ基、ハロゲン原子、チオール基又は水酸基であり、m5は各々独立して0~8の整数であり、m6は各々独立して0~9の整数である。ここで、R5及びR6から選ばれる少なくとも1つは水酸基及びチオール基から選ばれる1種であり、すべてのm5及びm6が同時に0となることはない。R3は前記式(2A)におけるRcと同義である。)
  18. 前記式(4)で示される構造を有する樹脂において、R3が単結合であり、当該R3により芳香環同士が直接結合で連結されている、請求項17に記載のレジスト下層膜の形成方法。
  19. 前記RA又はR1が、RA-RBで表される基であり、ここで、当該RAはメチン基であり、当該RBは置換基を有していてもよい炭素数が6~30のアリール基である、請求項3,5~18のいずれか1項に記載のレジスト下層膜の形成方法。
  20. 前記式(1B)中のAが、縮合環である、請求項4に記載のレジスト下層膜の形成方法。
  21. 前記樹脂が、架橋反応性のある化合物に由来する変性部分をさらに有する、請求項1~20のいずれか1項に記載のレジスト下層膜の形成方法。
  22. 前記架橋反応性のある化合物が、アルデヒド類又はケトン類である、請求項21に記載のレジスト下層膜の形成方法。
  23. 前記樹脂の重量平均分子量が1000~100000である、請求項1~22のいずれか1項に記載のレジスト下層膜の形成方法。
  24. 請求項1~23のいずれか1項に記載のレジスト下層膜の形成方法により、前記基板上に前記レジスト下層膜を形成する工程と、
    珪素原子を含有する中間層形成用組成物を前記レジスト下層膜上に塗布し、ベークすることにより珪素含有中間層を形成する工程と、
    前記珪素含有中間層上にレジスト膜を形成する工程と、
    前記レジスト膜に対し少なくとも露光及び現像してレジストパターンを形成する工程と、
    前記レジストパターンをマスクとして、フルオロカーボンを含むガスを用いて前記珪素含有中間層をドライエッチングする工程と、
    を含む、パターン形成方法。
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