以下、本発明に係る実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、「Aからなる」、「Aよりなる」、「Aを有する」、「Aを含む」と言うときは、特にその要素のみである旨明示した場合等を除き、それ以外の要素を排除するものでないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。
製造業を営む企業の工場では、生産する製品について、各生産工程で使用する生産設備、各生産設備に投入する時間に基づき、将来の生産計画を立案し、その生産計画に従って日々の生産活動を行うことが多い。そのような製造現場では、作業者、設備、製造物そのもの、の様々な要因によって、計画に対する大小さまざまの遅延が発生する。
とくに、生産する製品が多品種であり品種混合比が時々刻々と変化する環境では、製造工程が品種に応じて多岐に渡り、複雑であるため、起こりやすい事象を事前に予測することが困難になりやすい。
これらを早期に知るためには、生産進捗状況を正確に取得し、活用することが必要であるが、品種の変動が目まぐるしい場合には、過去に起こっている事象を統計的に分析して生産ロスの発生しやすい曜日、時間帯、エリア、作業順等をパターンとして特定し、作業者、生産設備、製品等に応じて生産ロスの予測を行うことが考えられる。
図1は、本発明の第一の実施形態に係る作業指示システムの構成例を示す図である。作業指示システム10には、製造現場(エリア)100に設けられた生産現場装置群と、生産現場装置群とネットワークを介して通信可能に接続される作業指示装置200とが含まれる。
このネットワークは、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、VPN(Virtual Private Network)、インターネット等の一般公衆回線を一部または全部に用いた通信網、携帯電話通信網等、のいずれかまたはこれらの複合したネットワークである。なお、ネットワークは、Wi-Fi(登録商標)や5G(Generation)等の無線による通信網であってもよい。
生産現場装置群には、実績入力端末110と、作業指示端末120と、コントローラ130と、生産装置131と、その他各種の工具や作業者の動作等を取得するセンサ140等の装置が含まれる。実績入力端末110は、操作者により製造対象の個体の識別子、工程の開始時刻、終了時刻等の実績情報の入力を受け付ける生産実績収集装置である。作業指示端末120は、操作者により操作される端末であり、作業指示装置200が生成した画面情報を表示し、その画面上での操作入力を受け付けて作業指示装置200に処理依頼等を行う。
コントローラ130は、生産装置131の動作を制御する装置である。コントローラ130は、生産装置131の稼働開始、稼働状態、不稼働状態、稼働終了等の時刻等の情報を監視し、作業指示装置200の設備稼働履歴取得部223にネットワークを介して送信する。生産装置131は、生産に用いる装置であり、例えば数値制御加工装置(NC装置)等の装置である。なお、生産装置131の稼働情報は、コントローラ130が作業指示装置へ送信する例を挙げているが、これに限られず、生産装置131自身が稼働情報を作業指示装置200へ送信するようにしてもよい。
センサ140は、生産装置131を稼働させる作業者の動作情報を取得する装置、例えば加速度センサやカメラ、あるいは心拍センサ、温度センサを含む。センサ140は、作業者の稼働開始、稼働状態、不稼働状態、稼働終了等の時刻等の情報を監視し、作業指示装置200の作業者動態取得部222にネットワークを介して送信する。
作業指示装置200は、生産現場装置群から取得した、作業者動態情報と、設備稼働履歴情報と、生産実績情報と、作業手順とを含む現場データ(4Mデータ:Man、Machine、Material、Method)を用いて、生産ロス発生パターン抽出処理、生産ロス抽出処理、作業者別の作業指示表示処理、設備別の作業指示表示処理等の各種の処理を行う。
図2は、作業指示装置の構成例を示す図である。作業指示装置200は、記憶部210と、処理部220と、通信部230と、入力部240と、出力部250と、を備える。
記憶部210には、生産実績記憶部211と、作業者動態記憶部212と、設備稼働履歴記憶部213と、作業手順記憶部214と、生産ロス発生パターン記憶部215と、作業指示記憶部216と、が含まれる。
生産実績記憶部211には、部品や製品などの製造物毎に、工程の作業(処理)と、前工程の作業(処理)が完了した時刻と、作業(処理)を開始した時刻と、作業(処理)を完了した時刻と、作業(処理)した生産設備、作業(処理)した作業者と、を特定する情報が格納される。
図3は、生産実績記憶部のデータ構造例を示す図である。生産実績記憶部211には、後述する生産実績収集部221が実績入力端末110から取得した情報が格納される。
生産実績記憶部211は、製造物ID欄211aと、品種名称欄211bと、員数欄211cと、工程名称欄211dと、工程No欄211eと、前工程完了時刻欄211fと、開始時刻欄211gと、完了時刻欄211hと、設備ID欄211iと、作業者ID欄211kと、を有する。
製造物ID欄211aと、品種名称欄211bと、員数欄211cと、工程名称欄211dと、工程No欄211eと、前工程完了時刻欄211fと、開始時刻欄211gと、完了時刻欄211hと、設備ID欄211iと、作業者ID欄211kとは、それぞれ関連付けられている。
製造物ID欄211aには、各々の製品や部品などの製造物を一意に識別することのできる識別情報である製造物IDを特定する情報が格納される。
品種名称欄211bには、製造物ID欄211aで特定される製造物の品種を特定する情報が格納される。
員数欄211cには、製造物ID欄211aで特定される製造物に含まれる製造物の数量を特定する情報が格納される。
工程名称欄211dには、製造物ID欄211aで特定される製造物を処理した工程を識別するための工程名称を特定する情報が格納される。
工程No欄211eには、製造物ID欄211aで特定される製造物に対する工程名称欄211dの工程が初工程から数えて第何番目の工程かを特定する情報が格納される。
前工程完了時刻欄211fには、製造物ID欄211aで特定される製造物に対する、工程名称欄211dで特定される工程の前工程を完了した時刻を特定する情報が格納される。
開始時刻欄211gには、製造物ID欄211aで特定される製造物に対する、工程名称欄211dで特定される工程の処理を開始した時刻を特定する情報が格納される。
完了時刻欄211hには、製造物ID欄211aで特定される製造物に対する、工程名称欄211dで特定される工程の処理を完了した時刻を特定する情報が格納される。
設備ID欄211iには、製造物ID欄211aで特定される製造物を、開始時刻欄211gで特定される開始時刻から、完了時刻欄211hで特定される終了時刻までの期間に、工程名称欄211dで特定される工程での処理で利用した設備IDを特定する情報が格納される。
作業者ID欄211kには、製造物ID欄211aで特定される製造物を、開始時刻欄211gで特定される開始時刻から、完了時刻欄211hで特定される完了時刻までの期間に、工程名称欄211dで特定される工程での処理を担当した作業者IDを特定する情報が格納される。
図4は、作業者動態記憶部のデータ構造例を示す図である。作業者動態記憶部212には、後述する作業者動態取得部222がセンサ140から取得した情報が格納される。
作業者動態記憶部212は、作業者ID欄212aと、作業エリア欄212bと、開始時刻欄212cと、終了時刻欄212dと、作業時間欄212eと、設備ID欄212fと、を有する。
作業者ID欄212aと、作業エリア欄212bと、開始時刻欄212cと、終了時刻欄212dと、作業時間欄212eと、設備ID欄212fとは、それぞれ関連付けられている。
作業者ID欄212aには、作業者を特定することのできる識別情報が格納される。
作業エリア欄212bには、作業者ID欄212aで特定される作業者の工場内の位置(作業エリア)を特定する情報が格納される。
開始時刻欄212cには、作業者ID欄212aで特定される作業者が作業エリア欄212bで特定される作業エリアにおいて作業を開始した時刻を特定する情報が格納される。
終了時刻欄212dには、作業者ID欄212aで特定される作業者が作業エリア欄212bで特定される作業エリアにおいて作業を終了した時刻を特定する情報が格納される。
作業時間欄212eには、作業者ID欄212aで特定される作業者が作業エリア欄212bで特定される作業エリアにおいて作業を開始した時刻から終了した時刻までの間の作業時間を特定する情報が格納される。
設備ID欄212fには、作業者ID欄212aで特定される作業者が作業エリア欄212bで特定される作業エリアにおいて作業を行う際に用いた設備を特定する情報が格納される。
図5は、設備稼働履歴記憶部のデータ構造例を示す図である。設備稼働履歴記憶部213には、後述する設備稼働履歴取得部223がコントローラ130または生産装置131から取得した情報が格納される。
設備稼働履歴記憶部213は、設備ID欄213aと、状態欄213bと、開始時刻欄213cと、終了時刻欄213dと、を有する。
設備ID欄213aと、状態欄213bと、開始時刻欄213cと、終了時刻欄213dとは、それぞれ関連付けられている。
設備ID欄213aには、生産設備のコントローラ130または生産装置131を特定することのできる識別情報が格納される。
状態欄213bには、設備ID欄213aで特定される設備の稼働状態を特定する情報が格納される。
開始時刻欄213cには、設備ID欄213aで特定される設備が状態欄213bで特定される状態になった時刻を特定する情報が格納される。
終了時刻欄213dには、設備ID欄213aで特定される設備が状態欄213bで特定される状態から脱した時刻を特定する情報が格納される。
図6は、作業手順記憶部のデータ構造例を示す図である。作業手順記憶部214には、予め定められた作業手順が格納される。
作業手順記憶部214は、製造物ID欄214aと、工程No欄214bと、工程名称欄214cと、使用設備欄214dと、送り先工程No欄214eと、標準作業時間欄214fと、Man欄214gと、Machine欄214hと、Material欄214iと、を有する。また、使用設備欄214dには、複数の設備が含まれ得るため、各設備を区別する場合にはそれぞれを設備1ID欄214kと、設備2ID欄214mと、設備3ID欄214nとして説明する。
製造物ID欄214aと、工程No欄214bと、工程名称欄214cと、使用設備欄214dと、送り先工程No欄214eと、標準作業時間欄214fと、Man欄214gと、Machine欄214hと、Material欄214iとは、それぞれ関連付けられている。
製造物ID欄214aには、各々の製品や部品などの製造物を一意に識別することのできる識別情報である製造物IDを特定する情報が格納される。
工程No欄214bには、工程を特定する番号が格納される。この番号は、実施順を特定する情報となる。
工程名称欄214cには、工程No欄214bで特定される工程の名称が格納される。使用設備欄214dには、工程No欄214bで特定される工程において使用する設備を特定する情報が格納される。
送り先工程No欄214eには、工程No欄214bで特定される工程の次に送られる工程を特定する番号が格納される。
標準作業時間欄214fには、工程No欄214bで特定される工程の標準とされる作業時間を特定する情報が格納される。
Man欄214gには、現場データを構成する4MデータのうちManの要素、例えば作業者が作業するエリアを特定する情報が格納される。
Machine欄214hには、現場データを構成する4MデータのうちMachineの要素、例えば作業に用いる設備の稼働状態を特定する情報が格納される。
Material欄214iには、現場データを構成する4MデータのうちMaterialの要素、例えば作業に用いる材料の有無を特定する情報が格納される。なお、標準作業時間欄214fと、Man欄214gと、Machine欄214hと、Material欄214iとは、作業モデルデータと総称することがある。
図7は、生産ロス発生パターン記憶部のデータ構造例を示す図である。生産ロス発生パターン記憶部215には、生産ロスが発生するパターン、例えば所定の頻度以上で発生する3Mの不稼働や、所定の時間以上の3Mの不稼働が発生する際の条件を特定する情報を含む生産ロス発生パターンが格納される。
生産ロス発生パターン記憶部215は、設備ID欄215aと、パターン分類欄215bと、時間帯欄215cと、3M欄215dと、発生時間欄215eと、件数欄215fと、基準時間欄215gと、基準件数欄215hと、を有する。
設備ID欄215aには、生産ロスが発生する生産設備を特定する情報が格納される。パターン分類欄215b、時間帯欄215c、3M欄215d、発生時間欄215e、件数欄215fには、それぞれ、生産ロスが発生する曜日、生産ロスが発生する所定の時間帯、生産ロスに関連する3M(Man、Machine、Material)の要素、生産ロスの規模を示す停止時間、生産ロスの頻度を示す件数を特定する情報が格納される。
基準時間欄215gには、生産ロスであるか否かを判定する停止時間の基準が格納される。基準件数欄215hには、生産ロスが多発しているか否かを判定する発生件数の基準が格納される。
図8は、作業指示記憶部のデータ構造例を示す図である。作業指示記憶部216は、製造物ID欄216aと、品種名称欄216bと、員数欄216cと、工程名称欄216dと、工程No欄216eと、開始予定時刻欄216fと、完了予定時刻欄216gと、設備ID欄216hと、作業者ID欄216iと、計画日欄216kと、を有する。
製造物ID欄216aと、品種名称欄216bと、員数欄216cと、工程名称欄216dと、工程No欄216eと、開始予定時刻欄216fと、完了予定時刻欄216gと、設備ID欄216hと、作業者ID欄216iと、計画日欄216kとは、それぞれ関連づけられている。
製造物ID欄216aには、各々の製品や部品などの製造物を一意に識別することのできる識別情報である製造物IDを特定する情報が格納される。
品種名称欄216bには、製造物ID欄216aで特定される製造物の品種を特定する情報が格納される。
員数欄216cには、製造物ID欄216aで特定される製造物に含まれる製造物の数量を特定する情報が格納される。
工程名称欄216dには、製造物ID欄216aで特定される製造物を処理した工程を識別するための工程名称を特定する情報が格納される。
工程No欄216eには、製造物ID欄216aで特定される製造物に対する工程名称欄216dの工程が初工程から数えて第何番目の工程かを特定する情報が格納される。
開始予定時刻欄216fには、製造物ID欄216aで特定される製造物に対する、工程名称欄216dで特定される工程の処理を開始する予定の時刻を特定する情報が格納される。
完了予定時刻欄216gには、製造物ID欄216aで特定される製造物に対する、工程名称欄216dで特定される工程の処理を完了する予定の時刻を特定する情報が格納される。
設備ID欄216hには、製造物ID欄216aで特定される製造物を、開始予定時刻欄216fで特定される開始予定時刻から、完了予定時刻欄216gで特定される終了予定時刻までの期間に、工程名称欄216dで特定される工程での処理で利用した設備IDを特定する情報が格納される。
作業者ID欄216iには、製造物ID欄216aで特定される製造物を、開始予定時刻欄216fで特定される開始予定時刻から、完了予定時刻欄216gで特定される完了予定時刻までの期間に、工程名称欄216dで特定される工程での処理を担当する作業者IDを特定する情報が格納される。
計画日欄216kには、作業指示を作成した日を特定する情報が格納される。
図2の説明に戻る。作業指示装置200の処理部220は、生産実績収集部221と、作業者動態取得部222と、設備稼働履歴取得部223と、4Mデータ管理部224と、生産ロス発生パターン抽出部225と、作業指示生成部226と、を含む。
生産実績収集部221は、予め定められたとき(例えば、1日毎)、または指定されたときに、実績入力端末110から生産実績記憶部211に格納する情報を取得し、更新する。より具体的には、生産実績収集部221は、通信部230を介して生産現場装置から送信された製造工程の開始終了時刻の実績を収集する。
作業者動態取得部222は、予め定められた周期(例えば、5秒毎)、あるいは指定された周期で、センサ140から作業者動態記憶部212に格納する情報を取得し、更新する。より具体的には、作業者動態取得部222は、通信部230を介して生産現場装置から送信された作業者の位置、作業の実績を収集する。
設備稼働履歴取得部223は、予め定められた周期(例えば、5秒毎)、あるいは指定された周期で、コントローラ130、生産装置131から設備稼働履歴記憶部213に格納する情報を取得し、更新する。より具体的には、設備稼働履歴取得部223は、通信部230を介して生産現場装置から送信された設備の稼働実績を収集する。
4Mデータ管理部224は、4Mデータ(生産実績(Material)、設備稼働(Machine)、作業者(Man)、作業手順(Method))を管理する。具体的には、4Mデータ管理部224は、生産実績記憶部211と、作業者動態記憶部212と、設備稼働履歴記憶部213と、作業手順記憶部214と、を用いて、さまざまな分析や学習を行い、必要とされる情報の要求を受け付けると分析結果を提供する。
生産ロス発生パターン抽出部225は、現場データを所定の方法で分析して生産ロスの発生パターンを生成する。具体的には、生産ロス発生パターン抽出部225は、4Mデータ管理部224から得た分析結果を用いて、生産ロスの発生パターンを抽出し、生産ロス発生パターン記憶部215に格納する。
作業指示生成部226は、生産ロス発生パターンに相当する日時、設備、作業者に該当する作業について作業計画から生産ロスの発生を推定して、生産ロスの原因に関する情報を含む作業指示情報を生成する。また、作業指示生成部226は、作業指示情報を無線LAN(Local Area Network)等のネットワークを介して作業指示端末120に送信し、表示させる。
通信部230は、ネットワークを介した情報について他の装置との送受信を行う。
入力部240は、例えば画面上で表示・操作されてキーボードあるいはマウスにて入力された入力情報を受け取る。
出力部250は、例えば、所定の処理を行った結果出力する情報が含まれる画面情報を、通信部230を介して作業指示端末120に出力する。
図9は、作業指示装置のハードウェア構成例を示す図である。作業指示装置200は、プロセッサ(例えば、CPU:Central Processing Unit)901と、メモリ902と、ハードディスク装置(Hard Disk Drive:HDD)やSSD(Solid State Drive)などの外部記憶装置903と、CD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)などの可搬性を有する記憶媒体904に対して情報を読む読取装置905と、キーボードやマウス、バーコードリーダ、タッチパネルなどの入力装置906と、ディスプレイなどの出力装置907と、LANやインターネットなどの通信ネットワークを介して他のコンピュータと通信する通信装置908とを備えた一般的なコンピュータ900、あるいはこのコンピュータ900を複数備えたネットワークシステムで実現できる。なお、読取装置905は、可搬性を有する記憶媒体904の読取だけでなく、書き込みも可能なものであっても良いことは言うまでもない。
例えば、処理部220に含まれる生産実績収集部221と、作業者動態取得部222と、設備稼働履歴取得部223と、4Mデータ管理部224と、生産ロス発生パターン抽出部225と、作業指示生成部226とは、外部記憶装置903に記憶されている所定のプログラムをメモリ902にロードしてプロセッサ901で実行することで実現可能であり、入力部240は、プロセッサ901が入力装置906を利用することで実現可能であり、出力部250は、プロセッサ901が出力装置907を利用することで実現可能であり、通信部230は、プロセッサ901が通信装置908を利用することで実現可能であり、記憶部210は、プロセッサ901がメモリ902または外部記憶装置903を利用することにより実現可能である。
この所定のプログラムは、読取装置905を介して可搬性を有する記憶媒体904から、あるいは、通信装置908を介してネットワークから、外部記憶装置903にダウンロードされ、それから、メモリ902上にロードされてプロセッサ901により実行されるようにしてもよい。また、読取装置905を介して可搬性を有する記憶媒体904から、あるいは、通信装置908を介してネットワークから、メモリ902上に直接ロードされ、プロセッサ901により実行されるようにしてもよい。
なお、実績入力端末110、作業指示端末120についても、図9に示すような一般的なコンピュータ900で実現可能である。
図10は、設備別生産ロス発生パターン抽出処理のフローの例を示す図である。設備別生産ロス発生パターン抽出処理は、予め定められたとき(例えば、1日毎)、または作業指示装置200に処理開始の指示がなされたときに、開始される。
まず、生産実績収集部221は、指定した期間の生産実績を取得する(ステップS001)。具体的には、生産実績収集部221は、指定された期間の生産実績を実績入力端末110から取得し、生産実績記憶部211に格納する。
そして、作業者動態取得部222は、生産実績と同期間の作業者動態を取得する(ステップS002)。具体的には、作業者動態取得部222は、ステップS001にて生産実績を取得した期間と同期間に係る作業者動態をセンサ140から取得し、作業者動態記憶部212に格納する。
そして、設備稼働履歴取得部223は、生産実績と同期間の設備稼働履歴を取得する(ステップS003)。具体的には、設備稼働履歴取得部223は、ステップS001にて生産実績を取得した期間と同期間に係る設備稼働履歴をコントローラ130および生産装置131から取得し、設備稼働履歴記憶部213に格納する。
そして、4Mデータ管理部224は、データを曜日別に分割する(ステップS004)。具体的には、4Mデータ管理部224は、ステップS001~S003において取得して格納した情報(3Mデータ)を、そのデータに係る時に着目して、曜日別に分割する。例えば、4Mデータ管理部224は、生産実績記憶部211であれば、生産した日時に係る曜日に応じレコードを分割する。同様に、4Mデータ管理部224は、作業者動態記憶部212であれば、作業者の動作した日時に係る曜日に応じレコードを分割する。また、設備稼働履歴記憶部213であれば、設備が稼働した、または停止していた日時に係る曜日に応じレコードを分割する。
そして、生産ロス発生パターン抽出部225は、曜日ごとに、後述するステップS006~ステップS010を実施する(ステップS005、ステップS011)。
生産ロス発生パターン抽出部225は、所定の時間帯(例えば、1時間単位の時間帯)ごとに、後述するステップS007~ステップS009を実施する(ステップS006、ステップS010)。
生産ロス発生パターン抽出部225は、設備(例えば、数値制御工作機械)ごとに、後述するステップS008を実施する(ステップS007、ステップS009)。
生産ロス発生パターン抽出部225は、生産ロス抽出フローに従い、設備の不稼働時間を抽出し、その原因を3M(Man、 Machine、 Material)の観点で分類し、要素毎に件数と発生時間を集計し、生産ロス発生パターン記憶部215に格納する(ステップS008)。
以上が、設備別生産ロス発生パターン抽出処理のフローの例である、設備別生産ロス発生パターン抽出処理によれば、設備の不稼働時間とその原因に応じて分類して生産ロス発生パターンとして特定できる。
図11は、生産ロス抽出処理のフローの例を示す図である。生産ロス抽出処理は、設備別生産ロス発生パターン抽出処理のステップS008において実施される。
まず、生産ロス発生パターン抽出部225は、指定した期間における、指定した設備の生産実績を取得する(ステップS0081)。
そして、生産ロス発生パターン抽出部225は、生産実績に含まれる作業のすべてに対し、作業手順記憶部214に格納された作業モデルを取得する(ステップS0082)。
そして、生産ロス発生パターン抽出部225は、生産実績に含まれる開始時刻を起点として、単位時間(例えば、分)ごとに生産実績と作業モデルと比較して原因の要因を判定するステップS0084~ステップS0086の処理を実施する(ステップS0083、ステップS0087)。
生産ロス発生パターン抽出部225は、生産実績と作業モデルとの比較により、作業モデルにない設備不稼働時間を抽出する(ステップS0084)。
そして、生産ロス発生パターン抽出部225は、抽出した設備不稼働時間のうち、予定稼働時間未満で設備が停止した不稼働時間を設備(Machine)起因の不稼働時間としてカウントする(ステップS0085)。
そして、生産ロス発生パターン抽出部225は、抽出した設備不稼働時間のうち、予定稼働時間以上稼働して設備が停止した不稼働時間を作業者(Man)起因の不稼働時間としてカウントする(ステップS0086)。
以上が、生産ロス抽出処理のフローの例である。生産ロス抽出処理によれば、設備の不稼働時間を抽出し、その原因を3M(Man、 Machine、 Material)の観点で分類することができる。
図12は、生産ロス抽出処理の例を示す図である。イレギュラーな生産ロスが発生しないモデルを作業モデル400とする。作業モデル400では、時間軸に沿ってMaterial、Machine、Manの3Mの要素が稼働状態にあるか不稼働状態にあるかが規定されている。これに対し、生産の実績についても稼働状態/不稼働状態を同じ時間軸上にプロットし、3Mそれぞれの要素の差分を抽出し、稼働時間に満たずに不稼働状態になったか、稼働時間を超えて稼働して停止したかに応じて、Machineが原因となるMachineの不稼働時間401と、Machineが原因となるManの不稼働時間402および403と、Manが原因となるMaterialの遅延すなわち生産ロス404と、が抽出される。
図13は、作業者別の作業指示表示処理のフローの例を示す図である。作業者別の作業指示表示処理は、予め定められたとき(例えば、1日毎)、または作業指示装置200に処理開始の指示がなされたときに、開始される。
まず、作業指示生成部226は、画面で選択された作業者IDを読み込む(ステップS101)。具体的には、作業指示生成部226は、図14に示す作業者向け作業指示画面500を生成し、その作業者入力領域501に入力された作業者IDを受け付ける。
そして、作業指示生成部226は、作業者IDに紐づいたすべての作業指示を作業指示記憶部216から抽出し、表示させる(ステップS102)。
そして、作業指示生成部226は、抽出した作業指示について、ステップS104およびステップS105を実行する(ステップS103、ステップS106)。
作業指示生成部226は、作業者向け作業指示画面500において、対象の製造物ID、作業する設備IDを表示し、工程名を表示する(ステップS104)。具体的には、作業指示生成部226は、ステップS102にて抽出した作業指示について、時間軸に沿って製造物ID欄216a、設備ID欄216h、工程名称欄216dに格納された情報を作業者向け作業指示画面500において作業指示502として表示させる。
そして、作業指示生成部226は、生産ロス発生パターン記憶部215に格納されたデータから、作業する設備IDを対象に、作業開始予定の時間帯にて、生産ロスの発生時間あるいは発生件数が基準時間欄215g、基準件数欄215hに格納された値以上となる場合は、その時間帯に注意を促す記号、例えば作業者待ち注意記号503、ワーク待ち注意記号504を表示させる(ステップS105)。
以上が、作業者別の作業指示表示処理のフローの例である。作業者別の作業指示表示処理によれば、作業者向けの作業指示画面に、作業者が注意すべき生産ロスのリスクを表示することができ、生産ロスを未然に防ぐ準備を行うことが可能となり、生産効率等の重要業績評価指標値(KPI)を向上させることが可能となる。
図15は、設備別の作業指示表示処理のフローの例を示す図である。設備別の作業指示表示処理は、予め定められたとき(例えば、1日毎)、または作業指示装置200に処理開始の指示がなされたときに、開始される。
まず、作業指示生成部226は、画面で選択されたエリア、設備IDを読み込む(ステップS201)。具体的には、作業指示生成部226は、図16に示す設備向け作業指示画面600を生成し、そのエリア入力領域601、設備ID入力領域602に入力されたエリア、設備IDをそれぞれ受け付ける。
そして、作業指示生成部226は、設備IDに紐づいたすべての作業指示を作業指示記憶部216から抽出し、表示させる(ステップS202)。
そして、作業指示生成部226は、抽出した作業指示について、ステップS204およびステップS205を実行する(ステップS203、ステップS206)。
作業指示生成部226は、設備向け作業指示画面600において、対象の製造物ID、作業する作業者IDを表示し、工程名を表示する(ステップS204)。具体的には、作業指示生成部226は、ステップS202にて抽出した作業指示について、時間軸に沿って製造物ID欄216a、作業者ID欄216i、工程名称欄216dに格納された情報を設備向け作業指示画面600において作業指示603として表示させる。
そして、作業指示生成部226は、指定設備IDを対象に、生産ロス発生パターン記憶部215に格納されたデータを用いて、生産ロスの発生時間あるいは発生件数が基準時間欄215g、基準件数欄215hに格納された値以上となる場合は、その時間帯に注意を促す記号、例えば作業者待ち注意記号604、ワーク待ち注意記号605を表示させる(ステップS205)。
以上が、設備別の作業指示表示処理のフローの例である。設備別の作業指示表示処理によれば、設備向けの作業指示画面に、作業者が注意すべき生産ロスのリスクを表示することができ、生産ロスを未然に防ぐ準備を行うことが可能となり、生産効率等の重要業績評価指標値(KPI)を向上させることが可能となる。
図17は、ロス発生基準設定画面の例を示す図である。ロス発生基準設定画面700では、設備ID入力欄701と、基準時間入力欄702と、基準件数入力欄703と、の入力を受け付ける。設備ID入力欄701においては、設備IDの入力を受け付ける。設備ID入力欄701においては、例外的に「ALL」の入力を受け付けると全設備のIDを一律に受け付ける。基準時間入力欄702においては、作業指示表示処理のステップS105、ステップS205における生産ロスの発生判定の基準となる基準時間を受け付ける。基準件数入力欄703においては、作業指示表示処理のステップS105、ステップS205における生産ロスの発生判定の基準となる発生件数を受け付ける。そして、受け付けられた各設備の基準時間、基準件数は、生産ロス発生パターン記憶部215の基準時間欄215gと基準件数欄215hと、を更新する。
以上が、本発明の第一の実施形態に係る作業指示システムの構成例である。第一の実施形態によれば、現場データを用いて生産ロスを減らすことができる。
上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。実施形態の構成の一部を他の構成に置き換えることが可能であり、また、実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、実施形態の構成の一部について、削除をすることも可能である。
また、上記の各部、各構成、機能、処理部等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各部、各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
なお、上述した実施形態にかかる制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際にはほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えても良い。以上、本発明について、実施形態を中心に説明した。