食用の魚の養殖は、タンク、船、または地上の池、および水面に浮かぶ筐体で行われる。このような浮かぶ筐体は、湖または海に配置され、魚囲い(fish pen)と呼ばれる。海洋生物の養殖は、魚囲いで行われる。サーモン(Salmo salar)やニジマス(Oncorhynchus mykiss)のような魚類の養殖は、魚が海水に適応し海水に置かれた後に、魚囲いで行われる。
魚囲いは、開いた魚囲いおよび閉じた魚囲いの2つの主なグループに分けられる。開いた魚囲いは、魚のための物理的な筐体を形成するネットと、ネットの浮遊状態を維持する包囲浮力ユニットと、を有する。これに加えて、魚囲いは、魚囲いを所定の位置に保持するために必要な係留手段およびアンカーシステムと、浮力ユニットを飛び越して魚が逃げるのを防止するための包囲ジャンプネットと、を有する。水はネットを通って自由に流れる。閉じた魚囲いは、水が筐体の内部に自由に流れ込むことができないようにタイトな壁を備える。タイトな壁は、剛性材料の壁でも、布のような柔らかい材料の壁でもよい。
開いた魚囲いには、いくつかの欠点がある。鮭類の養殖では、魚が鮭のシラミのような甲殻類の寄生虫やウイルス、細菌、寄生虫による他の病気に感染するという欠点がある。また、特にネットに破れが偶然形成されたときに、魚が逃げ出す。また、開いた魚囲いは、排せつ物のような老廃物および未摂取のえさを魚に供給する。魚囲いの内部の水温は、周囲の水の温度に追従します。冬には、魚が最適に生育するために、水温が低すぎる。また、夏には、水温が高すぎて、魚が最適に生育できない可能性がある。
閉じた魚囲いは、開いた魚囲いの代わりであって、閉じた魚囲いは、開いた魚囲いに関連するいくつかの問題を解決する。閉じた魚囲いは、当業者で知られている。特許文献NO160752、US4798168、WO2011/133045、およびWO2014/123427には、壁がタイトな布材料で形成された魚囲いが開示されている。
壁が剛性材料で形成されたような閉じた魚囲いも知られている。特許文献NO166511には、円錐形の下部を備えた円筒形のサイロを有する半潜水浮遊プラットフォームが開示されている。特許文献165783には、魚用の船形状のコンテナが開示されている。特許文献WO2010/016769には、防水かつ実質的に合成の材料からなる魚囲いが開示されており、その魚囲いは実質的に半球状である。特許文献WO2010/099590には、浮力を付与するために中間発泡材料を有する防水性繊維ガラスパネルからなる魚囲いが開示されてる。魚囲いは、平らな底部を備える実質的に円筒形状である。特許文献WO94/02005には、円筒状の上部および円錐状の下部を備える、閉じた魚囲いが開示されている。魚囲いは、スチール、コンクリートまたは柔らかい強化プラスチック布から構成することができる。
浮遊魚囲い用の浮力システムは、浮力体を備えた鋼製の矩形状の通路(walkways)で構成することができる。通路は、ヒンジによって互いに接続されている。通路は、縦横の通路を備えるグリッドを形成する。このような浮力システムは、一般的に、開いた魚囲いとともに用いられる。魚用の筐体を形成する引き網は、正方形に配置され、支柱または土台から突出するフックの周りの通路に固定される。浮力システムはまた、溶接されてリングを形成する少なくとも一つのプラスチックパイプから構成されてもよい。浮力システムは、一般的に、2つの同心リングを並べて備えている。3つの同心リングを有するプラスチック製の囲いが知られている。プラスチック製のリングは、プラスチック製のまたは金属製の剛性クランプと径方向に沿って接続されている。クランプは、プラスチック製のリングを一定の距離だけ離して保持する。プラスチック製のリングは、波と同じような動きをする。通路は、2つの同心リングの上に置くことができる。開いた魚囲いの中で、引き網は浮力システムの最も内側のリングの内側に配置され、突出した引き網フックに固定される。引き網フックは、パイプまたは浮力システムから突出したレールに固定することができる。プラスチック製の囲いの周囲は、例えば、90mと160mとの間であって、およそ30mと50mとの間の直径に相当する。
公知の閉じた魚囲いは、開いた魚囲いに関連する欠点のいくつかを解決する。公知の閉じた魚囲いは、またいくつかの問題を有する。
水の交換レートが魚囲い内部の良好な水生環境を維持するのに十分であることを確実にするために、魚囲い内の水面が魚囲いの外側の水面より高くなるように、多くの水をくみ上げることは一般的である。これによって、魚囲い内部の圧力は、周囲の圧力よりも大きくなり、水は形成された開口を介して魚囲いから流出する。これは、閉じた魚囲いの浮力システムを、同じサイズの開いた魚囲いの浮力システムよりも大きな力を付与する。魚囲いの布またはネット自体を浮かせることに加えて、浮力システムの浮力は、周囲の水の水面の上にある魚囲い内部の水の量を保持するための大きさでなければならない。この水はかなりの量を構成する。さらにこの水は、慣性モーメントを有しており、慣性モーメントは、浮力システムによる波の影響を、浮力システムによって波の動きが魚囲いに実質的に妨害されない開いた魚囲いよりも大きくする。上述したように、閉じた魚囲いの壁は、布の形態の材料を含むことができる。魚囲いの内部の水の量が負の浮力を提供するという事実のために、布の形態の材料は大きな引裂き強さを有していなければならない。引き網と同様に布の材料を浮力システムに取り付けることはできない。布の形の材料の孔は、引裂き強さを弱める。孔は水面上に配置される。孔はグロメットで補強されてもよいが、浮力システム上または柵上の複数のフックに布の複数の穴の間隔を適応させて布が滑らかに保たれるようにすることは困難である。魚囲いの内側の水圧は布を伸ばすが、フック間の距離が短すぎると、ひだが形成される。形成された孔に対してフック間の距離が長すぎると、1つ以上のフックを使用することが不可能になる。閉じた魚囲いでは、これは浮力システムに対する魚囲いの布の取り付け強度を弱める。
剛性のある壁を備える閉じた魚囲いにおいて、浮力システムは、例えば特許文献WO1020/09959に示されるように、壁に組み込まれてもよく、また、例えば特許文献WO2010/016769に示されるように、壁に取り付けられた可撓性のある要素であってもよい。
布の形態の材料の壁を有する閉じた魚囲いでは、浮力システムを形成するいくつかの公知の方法が存在する。特許文献WO2013/085392号には、魚囲いの周りに延在する複数のモジュールを備える浮力システムが開示されている。各モジュールは、魚囲いに面する側に少なくとも1つのスロットを備えている。魚囲いの壁に取り付けられたストラップは、スロットに固定することができる。ストラップは、特許文献WO2014/123427に記載されているように、布材料に孔が形成されることなく、魚囲いの壁の布材料に取り付けることができる。特許文献WO2014/123427はまた、別の浮力システムを示している。略同一の半径の2つの同心円状のプラスチックリングが、魚囲いに周りに配置され、一方のプラスチックリングは他方のプラスチックリングの上に配置する。
特許文献WO2011/133045には、魚囲いの周囲を取り囲む剛性のカラーとして形成された浮力システムが開示されている。カラーは、魚囲いの周囲に配置されたブラケットが設けられている。密閉袋は、ブラケットから吊り下げられている。
特許文献WO2011/133045に開示されている比較的大きく高剛性の浮力システムは、浮力システム内の閉じた袋用の防波堤または波ダンパーとして部分的に機能する。上述したように、閉じた袋は、かなりの量の水を含み、袋は波の中で浮力システムとは異なる動きをする。これによって、閉じた袋および浮力システムの間の固定装置に対して相当の負担を生じさせる。特許文献WO2013/085392および特許文献WO2014/123427に開示されている浮力システムは、袋とともに波の動きに従い、閉じた袋および浮力システムの間の固定装置に生じるひずみは、小さくなる。しかしながら、これらの文献の浮力システムには、魚囲いの周囲に防波堤または波ダンパーがなく、袋の壁自身に対して大きなひずみを与えるという欠点がある。冬には、水面に氷が浮遊する危険性があり、そのような氷は浅い浮力システムの下で駆動されて、袋に孔が開けられる。
浮力システム用の袋のための別の固定装置を検討して、従来技術よりも袋の大部分にひずみが分散するようにする必要がある。従来技術によれば、固定装置は、袋の上部において袋に取り付けられ、一般的に水面の上に取り付けられる。また、迅速に袋に取り付けることができ、迅速に浮力システムに固定することができ、迅速に再解放することのできる固定装置が必要である。
本発明は、先行技術の欠点の少なくとも1つを改善または軽減するか、または少なくとも先行技術に有用な代替物を提供することを目的とする。
この目的は、以下の説明および以下の特許請求の範囲に記載された特徴によって達成される。
第1の態様において、本発明はより具体的には、魚囲い用の浮力システムに関し、魚囲いは、魚囲いに閉じ込められた魚を維持するための筐体を備え、筐体は、水面に浮かぶ可撓性を備える内側浮力体に固定される。浮力システムは、内側浮力体の外側に外側浮力体を有し、第1の浮力体は係留手段を用いて第2の浮力手段に固定され、外側浮力体および内側浮力体は、波に対して互いに独立して動く。係留手段は、弾性体でありうる。
筐体は、引き網および防水布からなる群から選択される。
内側浮力体は環状でありうる。内側浮力体は、パイプでありうる。
外側浮力体は、内側の浮遊要素全体を取り囲む1つの剛性の浮遊要素から構成されてもよい。一の外側浮力体は、内側浮力体に面する側部を有し、側部は、凹状に湾曲して内側円形(inside circular shape)を形成してもよい。別の実施形態では、外側浮力体は、隣接するモジュールに接続されるように構成されたモジュールを備え、複数のモジュールが内側浮力体の全体を取り囲むように構成されてもよい。モジュールは、内側浮力体に面する側部を備えてもよく、側部は、凹状に湾曲して内側円形の一部を形成してもよい。
係留手段は、ロープ、ワイヤ、丸型スリングおよびチェーンを含むグループから選択することができる。係留手段は係留バネを備えていてもよい。
魚の養殖用の魚囲いの筐体を、魚囲いの浮力体に対して取り外し可能に固定するためのカップリングも記載されており、囲いは、外側と内側の壁を有し、水面に浮いている浮力体に固定されている。浮力体の下の部分では、固定用のアイ(eye)を壁の外側に取り付けることができ、ストラップは、固定用のアイを浮力体に接続する。固定用のアイは、囲いの周囲に分布してもよい。
カップリングは、その下端部において壁の外側に固定され、その自由端部において、固定用のアイが設けられている連結アームを含むことができる。
カップリングの固定用のアイは、適用位置において実質的に水平なスリーブからなり、スリーブは、第1の開口部および第2の開口部を有する。第1の端部および第2の端部を有する細長いヨークは、第1の端部が第1の開口部を越えて突出して、第2の端部が第2の開口部を越えて突出するように、スリーブ内に配置されてもよい。そして、ストラップは、第1の端部を浮力体に接続し、ストラップは、第2の端部を浮力体に接続してもよい。
ヨークには、第1の端部および第2の端部の少なくとも一方に貫通孔が設けられ、貫通孔はストラップを収容できる。ストラップは、ロープ、ラウンドスリング、ワイヤおよびチェーンを含むグループから選択されてもよい。固定用のアイは、少なくとも2本のストラップで浮力体に解放可能に固定されてもよい。
一の実施形態では、スリーブは、引き網の一部から構成されており、スリーブは、引き網からなる筐体に取り付けることができる。他の実施形態では、連結アームは、布の形態のポリマー材料からなり、壁は布状のポリマー材料からなり、連結アームの下端部は、溶接によって壁に固定される。
魚の養殖のための魚囲いの筐体を魚囲い用の浮力体に対して取り外し可能に固定するためのカップリングも記載されており、筐体は外面および内面を備える壁を有し、筐体は、水面に浮遊する浮力体に固定され、浮力体は、内側、外側、および上側を有する。浮力体の下方部における壁の外側に固定用のアイを取り付けることができる。ストラップは、固定用のアイを浮力体に接続することができる。ストラップは第1の部分および第2の部分を備え、ストラップには第1の部分および第2の部分の少なくとも一方にフックが設けられてもよい。固定用のアイは、筐体の周囲に分布していてもよい。
ストラップの第1の部分および第2の部分には、それぞれフックが設けられてもよく、ストラップの先の部分は、フックの第1の部分が浮力体の内側を越えて浮力体の上側まで伸びるように、固定用のアイに収容されてもよく、ストラップの第2の部分が浮力体の外側を越えて浮力体の上側まで伸びて、2つのフックが浮力体の上側で互いに接続されるようにする。
固定用のアイは、適用位置において実質的に水平なスリーブからなり、スリーブは、第1の開口部および第2の開口部を有する。第1の端部および第2の端部を有する細長いヨークは、第1の端部が第1の開口部を越えて突出して、第2の端部が第2の開口部を越えて突出するように、スリーブ内に配置されてもよい。そして、ストラップは、第1の端部を浮力体に接続し、ストラップは、第2の端部を浮力体に接続してもよい。ヨークには、第1の端部および第2の端部の少なくとも一方に貫通孔が設けられ、貫通孔はストラップを収容できる。
一の実施形態において、ストラップの第1の部分および第2の部分には、それぞれフックが設けられてもよく、ストラップの先の部分は、ストラップの第1の部分が、浮力体の内側を越えて浮力体の上側まで伸びるように、貫通孔に収容されてもよく、ストラップの第2の部分が浮力体の外側を越えて浮力体の上側まで伸びて、2つのフックが浮力体の上側で互いに接続されてもよい。
別の実施形態では、カップリングは、2つのストラップを含み、それぞれのストラップは、第1の部分において、ヨークの端部の1つに固定され、それぞれのストラップは、第2の部分において、フックを備え、第1のストラップは浮力体の内側を越えて浮力体の上側に延在し、第2のストラップは、浮力体の外側を越えて浮力体の上側まで延在し、その結果、2つのフックは、浮力体の上側で互いに接続されてもよい。
ストラップは、ラウンドスリング、ロープ、ワイヤ、およびチェーンを含むグループから選択することができる。
フックは、Cフックを用いることができる。
上述のように魚囲い内の筐体を固定するためのカップリングのラウンドスリングの使用も同様に記載されており、ラウンドスリングは、第1の部分および第2の部分を有するストラップとして形成され、フックは少なくとも1つの部分に取り付けられている。
以下、好ましい実施形態の例が、添付の図面に示されている。
図面において、符号1は、魚囲い2の浮力システムを示す。浮力システム1は、魚囲い2に直接接続された内側浮力体3と、内側浮力体3に直接接続された外側浮力体4と、を有する。内側浮力体3は、魚囲い2の外周に沿って延在している。外側浮力体4も、内側浮力体3の外側において、魚囲い2の外周に沿って延在している。内側浮力体3および外側浮力体4は、いずれも水面9に浮いている。
魚囲い2は、筐体21を含む。筐体21は、タイトな布23、または引き網24を含む。筐体21には、筐体21内の魚(不図示)が逃げることができないように、壁25および底部(不図示)が形成されている。壁25の上部250は、水面9の上方に延びている。魚囲い2には、壁25の上方にジャンプネット27が設けられている。柵31は、第1浮力体3に固定され、柵31は、魚囲い2の外周に延びる。柵31は、複数の支柱311と、下側手摺313と、上側手摺315と、を含む。壁25の上部250は、解放可能な下部締結バンド33で柵31に取り付けられている。ジャンプネット27は、解放可能な上部締結バンド35で柵31に取り付けられている。
内側浮力体3は、閉鎖管として示される。そのような管は、ポリエチレンのようなポリマー材料から構成される。そのようなパイプは当該技術分野において公知であり、これ以上説明しない。内側浮力体3は柔軟性があり、波の動きに追随する。筐体21は、内側浮力体3に対して解放可能に固定されている。
外側浮力体4は、コンクリートまたは金属などの剛性材料から構成されうる。外側浮力体4は、剛性リングとして形成されてもよく、外側浮力体4は、内側浮力体3の周りに間接接続を形成する複数のモジュール41から構成されてもよい。外側浮力体4は、浮力体4が円形の内側形状を形成するように、内側浮力体3に面する凹状湾曲面42を備える。モジュール41には、浮力体4が円形の内側形状の一部を形成するように、内側浮力体3に面する凹状湾曲面42が設けられている。外側浮力体4は、内側浮力体3よりも大きな浮力を有する。外側浮力体4の上面40には、魚囲い2の周囲を移動できる表面40が設けられる。表面40はまた、機器(不図示)、クレーン用のベース(不図示)、および供給用格納領域(不図示)のための貯蔵領域であってもよい。外側浮力体4は、内側浮力体3と対向する側に、内側浮力体3を外側浮力体4に解放可能に取り付けるための取付部43を備えている。取付部43は、複数の取付フープ45を備えるように示されている。
係留手段47は、取付部43から内側浮力体3まで延びている。係留手段47は、ロープ、ライン、ストラップ、丸いスリング、ワイヤまたはチェーンのような公知のタイプのものでよく、ひずみ軽減要素または係留バネ49を備えていてもよい。係留手段47は、公知の方法で、取付フープ45に解放可能に固定されるとともに、内側浮力体3および柵31の周りに張り付けられる(図2参照)。これにより、内側浮力体3および外側浮力体4は独立して動くことができる。
捕捉ネット5は、外側浮力要素4および内側浮力要素3の間の水柱90内で下方に延び、さらに水柱90内で下方に延びるように取付部43に取り付けられる。捕捉ネット5は、布23または引き網24に裂け目が生じなければ、筐体21から逃げようとする魚を捕捉する。
図示された浮力システム1は、魚囲い2のための防波堤または波ダンパーとして機能するのに十分な大きさを有する外側浮力体4の利点を有する。浮力体4はまた、流氷が魚囲い2に到達するのを防ぐために喫水が十分深くてもよい。浮力体4は、作業場所としても機能する。内側浮力体3は、波の動きに追従するとともに、魚囲い2の動きに追従するのに十分なほど柔軟である。通常の動作状態では、内側浮力体3は、魚囲い2が開放型であるか閉鎖型であるかにかかわらず、魚囲い2を浮遊させるのに十分な浮力を有する。特に閉鎖された魚囲い2の場合、内側浮力体3の一部が水面9の下に完全に沈んでしまうことがある。外側浮力体4は、係留手段47によって、内側浮力体3が沈んで水面が壁25の上部250の上になることを防止する。このように、外側浮力体4は、内側浮力体3のバックアップ浮力を構成する。
筐体21は、カップリング6によって内側浮力体3に固定されている。カップリング6は、下端部60において、壁25に固定された連結アーム61を備える。壁25が引き網24を備える場合、連結アーム61は、ラッシングまたはシーム(不図示)で固定されてもよい。壁25がタイトな布23を備える場合、連結アーム61は、布状の高分子材料または強化高分子材料からなり、連結アーム61の下部は布23に溶接62により固定される(図3、図4、図8参照)。溶接62は、布23が溶接62で割けないように布23の十分な表面を覆う。筐体21の周囲には、複数の連結アーム61が配置されている。
自由端部69において、連結アーム61には固定用のアイ63が設けられている。第1実施形態において、固定用のアイ63は、第1の開口部および第2の開口部を有するチャネルまたはスリーブ64として形成することができる。適用位置においてスリーブ64の長手方向はほぼ水平になる。スリーブ64は、連結アーム61の織物材料を自身に幼セすることによって、またはシームにおいて織物材料を自身に固定することによって形成することができる。別の実施形態では、固定用のアイ63は、図4に示すように、リフトアイ65として形成することができる。固定用のアイ63は、浮力体3の下方の水没部分に配置される。
第1実施形態において、カップリング6は、第1の端部70および第2の端部79を有する細長いヨーク7を備える。ヨーク7は、ヨーク7の第1の端部70がスリーブ64の第1の開口部から突出し、第2の端部79がスリーブ64の反対側の第2の開口部から突出するように、スリーブ64内に配置される。ヨーク7の第1の端部70には、ヨーク7の長手方向に垂直な第1の貫通孔71が設けられている。ヨーク7の第2の端部79には、ヨーク7の長手方向に垂直な第2の貫通孔73が設けられている(図3および図5参照)。ヨーク7は、中実のロッドまたはパイプであってもよい。
連結アーム61およびヨーク7に加えて、カップリング6は、ストラップ8および連結部材81を含む。ストラップ8は、ラウンドスリング82として示されている。第1実施形態において、図3および図5A−5Dを参照すると、第1の部分830を有する第1のストラップ83が、第1の貫通孔71およびスリーブ64の間のヨーク7の第1の端部70上に配置される(図5A参照)。第2のストラップ84は、第1の部分840において、第1の貫通孔71(図5B参照)を通ってねじ込まれており、ストラップ84の残りは、第1の部分840によって形成されたループを通してねじ込まれている。ストラップ84が第1の貫通孔71を通過することにより、ストラップ84がヨーク7の端部70から滑り落ちることが防止される。ストラップ83は、ストラップ83が一方の側で連結アーム61に当接し、他方の側でストラップ84に当接することによって、ヨーク7の第1の端部70から滑り落ちることが防止される。図にCフック85として示される他の連結部材81は、図5Dに示すように、ループを形成する第2の部分849によってストラップ84の第2の部分849に固定されている。第1のストラップ83は、第2の端部839において、図にCフックとして示される連結部材81を備える。Cフック85は、第2の端部839にループで取り付けられている(図6参照)。
ヨーク7は、第1のストラップ83が浮力体3の一方の側から浮力体3の上側に通され、かつ第2のストラップ84が浮力体3の他方の側から浮力体3の上側に通されることによって、内側浮力体3に固定され、浮力体3に固定される(図6参照)。2つのストラップ83、84の連結部材81は、浮力体3の上側で、互いに連結させている。Cフック85の形態の連結部材81は、ストラップ83、84にひずみが生じていないときに、道具を使用せずに、迅速に組み立てられ分離させることができる。ストラップ83、84がひずんでいるとき、CCフック85は確実な接続を形成する。
以上、ストラップ83、84がヨーク7の第1の端部70にどのように固定されているかを詳細に説明した。図3に示すように、対応するストラップ83、84は、ヨーク7の第2の端部79に固定されている。ストラップ84は、部位840において、第2貫通孔73を通過する。
図4は、別の実施形態を示す。第1ストラップ83は、第1部分830にループを備えるリフトアイ65に固定される。第2部分839において、ストラップ83は、第1実施形態で説明したのと同様に、連結部材81を備える。ストラップ83、84は、第1実施形態と同様に、内側浮力体3の上側で互いに接続されている。
図7は、図6に示す実施形態の変形例を示す。ストラップ8、83には、第1部分830にフック85が設けられ、第2部分839にフック85が設けられている。ストラップ83は、ヨーク7の第1の貫通孔71を貫通している。第1の部分830は、浮力体3の内側の上側に通されており、第2の部分839は、浮力体3の外側の上側に通されている。フック85は、浮力体3の上側で互いに連結されている。この変形例では、ヨーク7の端部70、79のそれぞれに1つのストラップ8を有すれば十分である。
図8は、図4に示す実施形態の変形例を示している。ストラップ8、83には、図7に示すように(図8には図示せず)、第1部分830にフック85が、第2部分839にフック85が設けられている。ストラップ83は、リフトアイ65を通過している。第1部分830は、浮力体3の内側の浮力体3の上側に通されており、第2部分839は浮力体3の外側の浮力体3の上側に通されている。フック85は、図7に示すように、浮力体3の上側で互いに連結され、連結部材81を形成する。この変形例では、リフトアイ65のそれぞれに1つのストラップ8を有すれば十分である。
図において、ストラップ8は、ラウンドスリング82として示されている。ラウンドスリング82は、ストラップ8、83として適している。Cフック85は、工具を使用せずに第1部分830または第2の部分839に取り付けることができる一方で、フック85およびストラップ8間の強い接続を確立できる。当業者であれば、代替の実施形態では、ストラップ8がロープ、チェーンまたはワイヤで構成されてもよいことを理解するであろう。ロープ、チェーン及びワイヤにCフック85を取り付けることもできる。当業者であれば、連結部材81は、結び目として、およびシャックルおよびアイレットなど、記載されたもの以外の方法で形成され得ることを理解するであろう。当業者であれば、ロープ、チェーンまたはワイヤを、説明した方法以外の方法で固定用のアイ63に取り付けることもできることを理解するであろう。
上述した全ての実施形態は本発明を例示するものであって、本発明を限定するものではなく、当業者は添付の特許請求の範囲から逸脱することなく多くの代替実施形態を構成することができる。 特許請求の範囲において、括弧内の参照番号は限定的であるとみなされるべきではない。
「含む」という動詞およびその異なる形態の使用は、請求項に記載されていない要素またはステップの存在を排除するものではない。要素の前の不定冠詞「a」または「an」は、そのような要素がいくつか存在することを排除するものではない。
いくつかの特徴が互いに異なる従属請求項に示されているという事実は、これらの特徴の組合せを有利に使用できないことを示すものではない。