JP2022001624A - ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
また、特許文献2には、ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物にテルペンフェノール樹脂を特定量配合することでポリウレタンフォームとの接着性を改善する方法が開示されている。
特許文献3には、ポリ(アリーレンエーテル)系樹脂に、特定の軟化点を有する石油樹脂等の炭化水素樹脂を特定量配合することで、成形流動性や成形品の光沢値が改良されることが記載されている。
[1]
ポリフェニレンエーテル(A)と、スチレン系樹脂(B)と、スチレンブロックと水素添加された共役ジエン化合物ブロックとを含有するブロック共重合体(C)と、軟化点(環球法で測定)が155℃以上のテルペン・フェノール樹脂(D)とを含み、
前記(A)、(B)、(C)、及び(D)成分の合計量100質量部に対して、前記(A)成分の含有量が35〜75質量部、前記(B)成分の含有量が5〜50質量部、前記(C)成分の含有量が1〜20質量部、前記(D)成分の含有量が0.5〜15質量部である
ことを特徴とする、ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物。
[2]
融点が200℃以上の熱安定剤(E)を、前記(A)、(B)、(C)、及び(D)成分の合計量100質量部に対して0.05〜3質量部含有する、[1]に記載のポリフェニレンエーテル系樹脂組成物。
[3]
前記(C)成分中に、結合スチレン量が55質量%以上のスチレンブロックと水素添加された共役ジエン化合物ブロックとの共重合体(C−a)を含有する、[1]又は[2]に記載のポリフェニレンエーテル系樹脂組成物。
[4]
更にポリオレフィン系樹脂(F)を含有し、前記(C−a)成分と前記(F)成分との質量比((C−a)/(F))が9/1〜6/4の範囲内である、[3]に記載のポリフェニレンエーテル系樹脂組成物。
[5]
前記(A)、(B)、(C)、及び(D)成分の合計含有量が、前記ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物全体の90質量%以上である、[1]〜[4]のいずれかに記載のポリフェニレンエーテル系樹脂組成物。
[6]
ポリアミド系樹脂及び/又は前記ポリオレフィン系樹脂(F)を含む場合、前記ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物中の、前記ポリアミド系樹脂及び前記ポリオレフィン系樹脂(F)の合計含有量が8質量%以下である、[1]〜[5]のいずれかに記載のポリフェニレンエーテル系樹脂組成物。
本実施の形態のポリフェニレンエーテル系樹脂組成物(以下、単に「樹脂組成物」ともいう)は、ポリフェニレンエーテル(A)と、スチレン系樹脂(B)と、スチレンブロックと水素添加された共役ジエン化合物ブロック(水添共役ジエン化合物ブロック)とを含有するブロック共重合体(C)と、軟化点(環球法で測定)が155℃以上のテルペン・フェノール樹脂(D)とを含み、前記(A)、(B)、(C)、及び(D)成分の合計量100質量部に対して、前記(A)成分の含有量が35〜75質量部、前記(B)成分の含有量が5〜50質量部、前記(C)成分の含有量が1〜20質量部、前記(D)成分の含有量が0.5〜15質量部である。
本発明者らは、上記の樹脂組成物が、成形流動性と耐熱性との優れたバランスを有して、尚且つ成形時にシルバーストリークの発生が著しく抑制されて、無塗装で高外観の薄肉成形体として使用可能なポリフェニレンエーテル系樹脂組成物であることを見出し、プロジェクターや各種照明器具等の家電OA機器部品や、電機電子機器、自動車用途等に用いられる加飾成形部品用途に、十分に適用可能であることを見出した。
以下、上記の樹脂組成物の各構成成分について詳細に説明する。
ポリフェニレンエーテル(A)は、繰り返し構成単位が下記一般式(1)の〔a〕及び/又は〔b〕からなる単独重合体(ホモポリマー)又は共重合体(コポリマー)であることが好ましい。
上記式(1)〔a〕、〔b〕中、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は、それぞれ独立して、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、並びにハロゲン原子及び水素原子からなる群から選ばれる一価の残基であることが好ましい。
但し、かかる場合、R5及びR6が同時に水素である場合を除く。
また、前記アルキル基のより好ましい炭素数は1〜3であり、前記アリール基のより好ましい炭素数は6〜8であり、前記一価の残基の中でもより好ましくは水素である。
尚、上記(1)の〔a〕及び〔b〕における繰り返し単位の数については、ポリフェニレンエーテル(A)の分子量分布により様々であるため、特に制限されることはない。
かかるフェニレンエーテル単位としては、以下に制限されないが、例えば、特開平01−297428号公報及び特開昭63−301222号公報に記載されている、2−(ジアルキルアミノメチル)−6−メチルフェニレンエーテル単位や、2−(N−アルキル−N−フェニルアミノメチル)−6−メチルフェニレンエーテル単位等が挙げられる。
このような構造単位としては、例えば、ジフェノキノンに由来する単位が挙げられる。但し、主鎖中に含まれるフェニレンエーテル単位以外の構造単位は、ポリフェニレンエーテル(A)を100質量%として、20質量%以下であることが好ましく、より好ましくは10質量%以下、更に好ましくは5質量%以下である。
尚、本実施の形態における還元粘度は、クロロホルム溶媒、濃度0.50g/dL、30℃でウベローデ型粘度計を用いて測定して得られた値である。
尚、重量平均分子量Mw及び数平均分子量Mnとは、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)測定による、ポリスチレン換算分子量から得られるものである。
本実施の形態の樹脂組成物において、主に成形流動性改良を目的として、スチレン系樹脂(B)を配合することができる。
本実施の形態において、スチレン系樹脂(B)とは、スチレン系化合物の単独重合体、スチレン系化合物とスチレン系化合物に共重合可能な化合物(但し、共役ジエン化合物を除く)との共重合体をいう。この(B)成分は、後述の(C)成分の範疇に含まれるものは含まないものとする。
スチレン系樹脂(B)の具体例としては、スチレン、α−メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、モノクロロスチレン、p−メチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、エチルスチレン等が挙げられる。
ここで、ゴム質重合体としては、共役ジエン系ゴム及び、共役ジエンと芳香族ビニル化合物のコポリマー又は、これらの水添物あるいは、エチレン−プロピレン共重合体系ゴム等が挙げられる。
上述したポリフェニレンエーテル(A)及びスチレン系樹脂(B)を含む本実施の形態の樹脂組成物は、耐衝撃性を向上させる観点でスチレンブロックと水素添加された共役ジエン化合物ブロックとを含有するブロック共重合体(C)(以下、「スチレンブロックと水添共役ジエン化合物ブロックとのブロック共重合体」又は「スチレンブロック−水添共役ジエン化合物ブロック共重合体」と記載する場合もある)を含有する。
また、ポリスチレンブロック及びゴム中間ブロックにより構成されるブロック構造は二型、三型及び四型のいずれであってもよい。中でも、本実施の形態に所望の効果を十分に発揮し得る観点から、好ましくは、ポリスチレン−ポリ(エチレン・ブチレン)−ポリスチレン構造で構成される三型のリニアタイプのブロック共重合体(SEBS)である。
尚、共役ジエン化合物ブロック中には、耐衝撃性付与の観点から30質量%を超えない範囲でブタジエン単位が含まれてもよい。
具体的には、前記スチレンブロック−水添共役ジエン化合物ブロック共重合体(C)100質量部に対してオイル成分を5〜100質量部含有することが好ましい。オイル成分の含有量は、より好ましくは10〜75質量部であり、更に好ましくは20〜50質量部である。
(C)成分の樹脂成分に対する分散性の観点から、前記スチレンブロック−水添共役ジエン化合物ブロック共重合体(C)100質量部に対するオイル成分の含有量は5質量部以上であることが好ましく、耐熱性及び成形体表面へのオイルブリード防止の観点から100質量部以下であることが好ましい。
ここでオイル成分とは、パラフィン系、ナフテン系、アロマ系のプロセスオイルや、流動パラフィン等の鉱物油、ヒマシ油等の、一般にゴムの軟化剤として用いられているオイルが挙げられる。これらのオイル成分は、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。また前記スチレンブロック−水添共役ジエン化合物ブロック共重合体の製造時に、予め、当該共重合体中に含ませておいてもよいし、前記スチレンブロック−水添共役ジエン化合物ブロック共重合体の押出機等による溶融混練時に添加して含有させてもよい。
前記結合スチレン量が55〜80質量%の中分子量タイプ及び/又は油展タイプのスチレンブロック−水添共役ジエン化合物ブロック共重合体と、高分子量タイプのスチレンブロック−水添共役ジエン化合物ブロック共重合体との質量比(結合スチレン量が50〜80質量%の中分子量タイプ及び/又は油添タイプのスチレンブロック−水添共役ジエン化合物ブロック共重合体/高分子量タイプのスチレンブロック−水添共役ジエン化合物ブロック共重合体)は、9/1〜3/7の範囲が好ましく、より好ましくは7/3〜5/5の範囲内である。
上述したポリフェニレンエーテル(A)及びスチレン系樹脂(B)を含む本実施の形態の樹脂組成物は、成形品の耐熱性、機械強度、及び耐衝撃性等を低下させずに成形流動性を向上させる観点で、テルペン・フェノール樹脂(D)を含有する。
テルペン類は、(C5H6)nで示される炭化水素又はこれから導かれる含酸素化合物であり、例えば、モノテルペン類(n=2の場合、ミルセン、オシメン、ピネン、リモネン、シトロネオール、ボルネオール、メントール、ショウノウ等)、セスキテルペン類(n=3の場合、クルクメン等)、ジテルペン類(n=4の場合、カンホレン、ヒノキオール等)、テトラテルペン類(n=8の場合、カロチノイド等)、ポリテルペン(天然ゴム)等が挙げられる。好ましいテルペン類は、モノテルペン類であり、特に好ましくはピネン、リモネン等である。
フェノール類は、ベンゼン環、ナフタレン環等の芳香環にヒドロキシル基を少なくとも1個有する化合物であり、芳香環に置換基(例えば、ハロゲン原子、アルキル基等)を有していてもよい。フェノール類としては、例えば、フェノール、クレゾール、キシレノール、ナフトール、カテコール、レジルシン、ヒドロキノン、ピロガロール等が挙げられる。好ましいフェノール類は、フェノールである。
好ましいテルペン・フェノール樹脂は、モノテルペン類とフェノールとの共重合体であり、より好ましくはα−ピネンやリモネン等のモノテルペン類とフェノールとの共重合体である。
尚、本開示にて、軟化点とは、JIS K5902及びJIS K2207に規定された軟化点測定方法(環球法)に基づいて測定した値のことを指す。
軟化点測定方法(環球法)について、具体的には、試料をできるだけ低温ですみやかに融解し、これを平らな金属板の上に置いた環(環状の型枠)の中に、泡ができないように注意して満たす。冷えた後、少し加熱した小刀で環の上端を含む平面から盛り上がった部分を切り去る。次に、径85mm以上、高さ127mm以上のガラス容器(加熱浴)の中に支持器(環台)を入れ、グリセリンを深さ90mm以上となるまで注ぐ。次に、鋼球(径9.5mm、重量3.5g)と、試料を満たした環とを互いに接触しないようにしてグリセリン中に浸し、グリセリンの温度を20℃±5℃に15分間保つ。次に、環中の試料の表面の中央に鋼球を乗せ、これを支持器の上の定位置に置く。次に、環の上端からグリセリン面までの距離を50mmに保ち、温度計を置いて、温度計の水銀球の中心の位置を環の中心と同じ高さとし、容器を加熱する。加熱に用いるブンゼンバーナーの炎は、容器の底の中心と縁との中間にあたるようにして、加熱を均等にする。尚、加熱が始まってから40℃に達した後の浴温の上昇する割合は、毎分5.0±0.5℃とする。試料が次第に軟化して環から流れ落ち、ついに容器の底板に接触した時の温度を読み、これを軟化点とする。軟化点の測定は同時に2個以上の試料で行い、その平均値を採用する。
樹脂組成物の成形流動性改良の観点から、0.5質量部以上の含有が肝要であり、樹脂組成物の十分な機械物性及び熱安定性保持の観点から15質量部以下の含有が肝要である。
本実施の形態の樹脂組成物は、融点200℃以上の熱安定剤(E)を、上記(A)、(B)、(C)、及び(D)成分の合計量100質量部に対して0.05〜3質量部含有することが好ましい。
上述したポリフェニレンエーテル(A)及びスチレン系樹脂(B)を含む本実施の形態の樹脂組成物は、主に成形加工時に熱安定性を向上させる観点で熱安定剤(E)を含有することが好ましく、熱安定剤(E)は、特に高温成形時における成形品表面へのシルバーストリーク発生抑制の観点から、融点が200℃以上であることが好ましい。
ヒンダードフェノール系熱安定剤としては、具体的には、3,3’,3’’,5,5’,5’’−ヘキサ−tert−ブチル−a,a’’,a’’−(メシチレン−2,4,6−トリイル)トリ−p−クレゾール、1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−1,3,5−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)−トリオン等が挙げられる。
リン系熱安定剤としては、具体的には、3,9−ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノキシ)−2,4,8,10−テトラオキサ−3,9−ジホスファスピロ[5,5]ウンデカン、ビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト等が挙げられる。
尚、本実施の形態において、(E)成分の融点は、例えば、融点測定器(型式:B−545、柴田科学社製)により測定することができる。
本実施の形態の樹脂組成物は、ポリオレフィン系樹脂(F)を含んでいてもよい。ポリオレフィン系樹脂(F)としては、以下に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体やエチレン−オクテン共重合体等のエチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−アクリル酸メチル、エチレン−アクリル酸エチル、エチレン−メタクリル酸メチル、エチレン−メタクリル酸エチル等のエチレン−(メタ)アクリル酸アルキル共重合体等が挙げられる。
本実施の形態の樹脂組成物は、樹脂組成物の耐熱性、機械物性、及び成形品の表面外観等を著しく低下させない範囲において、酸化防止剤、滑剤、離型剤、着色剤等のその他の添加剤を更に含有することが可能である。
上記のその他の添加剤を含有する場合は、それぞれ、樹脂組成物100質量%に対して、0.001〜3質量%の範囲内で含有することが好ましく、より好ましくは0.01〜2質量%であり、更に好ましくは0.05〜1質量%の範囲内である。十分な添加効果発現の観点から、上記のその他の添加剤は、0.001質量%以上の含有が好ましく、十分な成形品外観及び物性保持の観点から3質量%以下の含有が好ましい。
ポリアミド系樹脂としては、特に限定されないが、例えば、ポリアミド6、ポリアミド6,6、ポリアミド4,6、ポリアミド11、ポリアミド12、ポリアミド6,10、ポリアミド6,12、ポリアミド6/6,6、ポリアミド6/6,12、ポリアミドMXD(m−キシリレンジアミン),6、ポリアミド6,T、ポリアミド9,T、ポリアミド6,I、ポリアミド6/6,T、ポリアミド6/6,I、ポリアミド6,6/6,T、ポリアミド6,6/6,I、ポリアミド6/6,T/6,I、ポリアミド6,6/6,T/6,I、ポリアミド6/12/6,T、ポリアミド6,6/12/6,T、ポリアミド6/12/6,I、ポリアミド6,6/12/6,I等が挙げられる。
本実施形態の樹脂組成物において、ポリアミド系樹脂及び/又はポリオレフィン系樹脂(F)を含む場合、十分な成形品外観及び物性保持の観点から、樹脂組成物100質量%中のポリアミド系樹脂とポリオレフィン系樹脂(F)との合計含有量(ポリアミド系樹脂又はポリオレフィン系樹脂(F)のいずれかのみを含む場合は、そのいずれかのみの含有量)は、8質量%以下であることが好ましく、より好ましくは5質量%以下であり、更に好ましくは3質量%以下、特に好ましくは1質量%以下である。
本実施の形態の樹脂組成物は、上記(A)、(B)、(C)、及び(D)成分、並びに必要に応じ(E)成分及び/又はその他の添加剤等の原材料を、溶融混練の条件を適宜調節して、溶融混練することにより製造することができる。
前記樹脂組成物を製造するための前記(A)、(B)、(C)、及び(D)成分、並びに(E)成分及び/又はその他の添加剤の溶融混練の条件については、樹脂組成物中において、特に制限されるものではないが、本実施の形態の所望の効果を十分に発揮し得る樹脂組成物を大量且つ安定的に得るという観点から、スクリュー径25〜90mmの二軸押出機を用いることが好適である。一例として、TEM58SS二軸押出機(東芝機械社製、バレル数13、スクリュー径58mm、L/D=53);ニーディングディスクL:2個、ニーディングディスクR:14個、及びニーディングディスクN:2個を有するスクリューパターン)を用いた場合に、シリンダー温度270〜330℃、スクリュー回転数150〜700rpm、押出レート150〜700kg/h、及びベント真空度11.0〜1.0kPaの条件で溶融混練する方法が挙げられる。
酸素濃度の調節は、原料貯蔵ホッパー内を十分に窒素置換して、原料貯蔵ホッパーから押出機原料投入口までの、フィードライン中での空気の出入りがないように密閉した上で、窒素フィード量の調節、ガス抜き口の開度を調節することで可能である。
本実施の形態の樹脂組成物からなる成形品は、上述の樹脂組成物を成形することにより得ることができる。
尚、本実施の形態のポリフェニレンエーテル系樹脂組成物からなる成形品の平均成形厚みは、0.5〜2.5mmの範囲内であることが好ましい。より好ましくは0.7〜2.2mmの範囲内であり、更に好ましくは1.0〜2.0mmの範囲内である。
成形品の十分な強度保持の観点から、0.5mm以上が好ましく、成形品の軽量性保持の観点から2.5mm以下であることが好ましい。
前記樹脂組成物の成形時の成形温度は、バレル設定最高温度280〜340℃の範囲内とすることが好ましく、より好ましい範囲は300〜330℃であり、更により好ましくは300〜320℃である。十分な成形加工性の観点から、成形温度は280℃以上が好ましく、樹脂の熱劣化抑制の観点から340℃以下が好ましい。
前記樹脂組成物の成形時の金型温度は、十分な成形品外観保持の観点から40〜160℃の範囲内とすることが好ましく、より好ましくは80〜150℃であり、更により好ましくは80〜130℃の範囲内である。
1.成形片の作製
下記の実施例及び比較例で得られた樹脂組成物のペレットを、100℃の熱風乾燥機中で2時間乾燥した後、ISO物性試験片金型を備え付けた射出成型機(IS−100EPN、東芝機械社製)により、シリンダー温度300℃、金型温度80℃、射出圧力50MPa(ゲージ圧)、射出速度200mm/sec、射出時間/冷却時間=20sec/20secに設定して、ISO3167、多目的試験片A型のダンベル成形片を成形した。
上記1.で得られた多目的試験片A型のダンベル成形片を切断して、80mm×10mm×4mmの成形片を3本作製した。当該試験片を用いて、ISO75に準拠し、フラットワイズ法、1.82MPaで荷重たわみ温度(DTUL)(℃)を測定した。
評価基準としては、測定値(測定本数3本の平均値)が高い値であるほど、耐熱性が優れていると判定した。
下記の実施例及び比較例で得られた樹脂組成物のペレットを100℃の熱風乾燥機内で2時間乾燥後、メルトインデクサー(P−111、東洋精機社製)を用いて、ISO1133に準拠し、実施例5〜9及び比較例2〜8は設定温度250℃、荷重10kgで、実施例1〜4、比較例1、及び比較例9は設定温度280℃、荷重10kgでメルトフローレート(MFR)(g/10min)を測定した。
評価基準としては、MFRの値が高い値であるほど、成形流動性に優れていると判定した。
また上述の、DTULの値が高く、かつMFRの値が高いほど、耐熱性と成形流動性とのバランスに優れて、材料設計面において有利であると判定した。
上記1.で得られた多目的試験片A型のダンベル成形片を切断して、80mm×10mm×4mmの成形片を3本作製した。当該試験片を用いて、ISO178に準拠し、曲げ強度(MPa)及び曲げ弾性率(MPa)を23℃で測定した。
評価基準としては、曲げ強度及び曲げ弾性率の測定値(測定本数3本の平均値)が高い値であるほど、剛性に優れていると判定した。
上記1.で得られた多目的試験片A型ダンベル成形片を切断して、80mm×10mm×4mmの成形片を5本作製した。当該試験片を用いて、ISO179に準拠し、シャルピー衝撃強度(ノッチ有)(kJ/m2)を23℃で測定した。
評価基準としては、測定値(測定本数5本の平均値)が高い値であるほど、耐衝撃性に優れていると判定した。
下記の実施例及び比較例で得られた樹脂組成物のペレットを、100℃の熱風乾燥機中で2時間乾燥した後、ISO物性試験片金型を備え付けた射出成型機(IS−100EPN、東芝機械社製)を用い、シリンダー設定温度300℃でシリンダー内に樹脂組成物を充填して30分間滞留した。その後、シリンダー内部の樹脂組成物を1ショット射出した後、上記1.の条件でISO3167、多目的試験片A型のダンベル成形片の連続成形(30ショット)を行なった。
1〜2ショット目の成形片からシルバーストリーク発生が見られなかったものを「◎」、3〜5ショット目以降の成形片からシルバーストリーク発生が見られなくなったものを「〇」、6〜10ショット目以降の成形片からシルバーストリーク発生が見られなくなったものを「△」、10ショット目以降の成形片においてもシルバーストリーク発生が認められたものを「×」と評価した。評価基準としては、◎と〇が滞留成形安定性に優れていると判定し、◎は本発明の樹脂組成物として特に好ましいと判定した。
<ポリフェニレンエーテル(A)>
(A−1)
還元粘度0.40dL/g(0.5g/dLクロロホルム溶液、30℃、ウベローデ粘度計で測定)のポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)(以下、「(A−1)」ということもある)を用いた。
(A−2)
還元粘度0.30dL/g(0.5g/dLクロロホルム溶液、30℃、ウベローデ粘度計で測定)のポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)(以下、「(A−2)」ということもある)を用いた。
(B−1)
ゼネラルパーパスポリスチレン(GPPS)(商品名:ポリスチレン680〔登録商標〕、PSジャパン社製。以下、「(B−1)」ということもある)を用いた。
(B−2)
ハイインパクトポリスチレン(HIPS)(商品名:ポリスチレンH9405〔登録商標〕、PSジャパン社製。以下、「(B−2)」ということもある)を用いた。
(C−1)
油展SEBS(商品名:タフテックH1272〔登録商標〕、旭化成社製。以下、「(C−1)」ということもある)を用いた。
(C−a)
結合スチレン量67質量%で、ポリブタジエンブロック部分の水素添加率が98%の、ポリスチレンブロック−水添ポリブタジエンブロック−ポリスチレンブロックの構造を有する、三型タイプの水添ブロック共重合体(以下、「(C−a)」ということもある)を用いた。
(D−1)
軟化点(環球法で測定)が160℃のテルペン・フェノール樹脂(商品名:YSポリスターT160〔登録商標〕、ヤスハラケミカル社製。以下、「(D−1)」ということもある)を用いた。
(D’−1)
軟化点(環球法で測定)が145℃のテルペン・フェノール樹脂(商品名:YSポリスターT145〔登録商標〕、ヤスハラケミカル社製。以下、「(D’−1)」ということもある)を用いた。
(D’−2)
軟化点(環球法で測定)が130℃のテルペン・フェノール樹脂(商品名:YSポリスターT130〔登録商標〕、ヤスハラケミカル社製。以下、「(D’−2)」ということもある)を用いた。
軟化点(環球法で測定)が165℃の芳香族系石油樹脂(商品名:日石ネオポリマー160〔登録商標〕、JXTGエネルギー社製。以下、単に「芳香族系石油樹脂」ということもある)を用いた。
(E−1)
融点242℃のヒンダードフェノール系熱安定剤(化学名:3,3’,3’’,5,5’,5’’−ヘキサ−tert−ブチル−a,a’’,a’’−(メシチレン−2,4,6−トリイル)トリ−p−クレゾール、商品名:Irganox1330〔登録商標〕、BASF社製。以下、「(E−1)」ということもある)を用いた。
(E−2)
融点225℃のリン系熱安定剤(化学名:ビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、商品名:DoverPhos S−9228〔登録商標〕、ドーバーケミカル社製。以下、「(E−2)」ということもある)を用いた。
(F−1)
エチレン−オクテン共重合体(商品名:エンゲージ8180〔登録商標〕、デュポン・ダウエラストマー社製。以下、「(F−1)」ということもある)を用いた。
(F−2)
LDPE(商品名:サンテックLD M2004〔登録商標〕、旭化成社製。以下、「(F−2)」ということもある)を用いた。
(A−1)74質量部と、(B−1)21質量部と、(C−a)5質量部と、(F−1)2質量部とを、TEM58SS二軸押出機(東芝機械社製、バレル数13、スクリュー径58mm、L/D=53)(ニーディングディスクL:2個、ニーディングディスクR:14個、及びニーディングディスクN:2個を有するスクリューパターン)の最上流部(トップフィード)から供給してシリンダー温度300℃、スクリュー回転数450rpm、押出レート400kg/hr、ベント真空度7.998kPa(60Torr)の条件で溶融混練して樹脂組成物のペレットを得た。
得られた樹脂組成物の評価結果を下記表1に示す。
前記(B−1)21質量部の内の10質量部を(D−1)に置き換えた以外は、比較例1の押出と同様の条件で溶融混練して、樹脂組成物のペレットを得た。
得られた樹脂組成物の評価結果を下記表1に示す。
(A−1)74質量部と、(B−1)11質量部と、(C−a)5質量部と、(D−1)10質量部と、(E−1)0.5質量部と、(F−1)2質量部とを、TEM58SS二軸押出機(東芝機械社製、バレル数13、スクリュー径58mm、L/D=53)(ニーディングディスクL:2個、ニーディングディスクR:14個、及びニーディングディスクN:2個を有するスクリューパターン)の最上流部(トップフィード)から供給してシリンダー温度300℃、スクリュー回転数450rpm、押出レート400kg/hr、ベント真空度7.998kPa(60Torr)の条件で溶融混練して樹脂組成物のペレットを得た。
得られた樹脂組成物の評価結果を下記表1に示す。
(A−1)74質量部と、(B−1)11質量部と、(B−2)5質量部と、(C−a)5質量部と、(D−1)5質量部と、(E−1)0.5質量部と、(F−1)2質量部とを、TEM58SS二軸押出機(東芝機械社製、バレル数13、スクリュー径58mm、L/D=53)(ニーディングディスクL:2個、ニーディングディスクR:14個、及びニーディングディスクN:2個を有するスクリューパターン)の最上流部(トップフィード)から供給してシリンダー温度300℃、スクリュー回転数450rpm、押出レート400kg/hr、ベント真空度7.998kPa(60Torr)の条件で溶融混練して樹脂組成物のペレットを得た。
得られた樹脂組成物の評価結果を下記表1に示す。
[実施例4]
前記(E−1)0.5質量部を(E−2)に変更した以外は、実施例3の押出と同様の条件で溶融混練して、樹脂組成物のペレットを得た。
得られた樹脂組成物の評価結果を下記表1に示す。
(A−1)29質量部と、(A−2)29質量部と、(B−1)15質量部と、(B−2)20質量部と、(C−1)7質量部とを、TEM58SS二軸押出機(東芝機械社製、バレル数13、スクリュー径58mm、L/D=53)(ニーディングディスクL:2個、ニーディングディスクR:14個、及びニーディングディスクN:2個を有するスクリューパターン)の最上流部(トップフィード)から供給してシリンダー温度300℃、スクリュー回転数450rpm、押出レート400kg/hr、ベント真空度7.998kPa(60Torr)の条件で溶融混練して樹脂組成物のペレットを得た。
得られた樹脂組成物の評価結果を下記表1に示す。
(A−1)29質量部と、(A−2)29質量部と、(B−2)28質量部と、(D−1)14質量部とを、TEM58SS二軸押出機(東芝機械社製、バレル数13、スクリュー径58mm、L/D=53)(ニーディングディスクL:2個、ニーディングディスクR:14個、及びニーディングディスクN:2個を有するスクリューパターン)の最上流部(トップフィード)から供給してシリンダー温度300℃、スクリュー回転数450rpm、押出レート400kg/hr、ベント真空度7.998kPa(60Torr)の条件で溶融混練して樹脂組成物のペレットを得た。
得られた樹脂組成物の評価結果を下記表1に示す。
(A−1)29質量部と、(A−2)29質量部と、(B−2)21質量部と、(C−1)7質量部と、(D−1)14質量部とを、TEM58SS二軸押出機(東芝機械社製、バレル数13、スクリュー径58mm、L/D=53)(ニーディングディスクL:2個、ニーディングディスクR:14個、及びニーディングディスクN:2個を有するスクリューパターン)の最上流部(トップフィード)から供給してシリンダー温度300℃、スクリュー回転数450rpm、押出レート400kg/hr、ベント真空度7.998kPa(60Torr)の条件で溶融混練して樹脂組成物のペレットを得た。
得られた樹脂組成物の評価結果を下記表1に示す。
(A−1)29質量部と、(A−2)29質量部と、(B−2)21質量部と、(C−1)7質量部と、(D−1)14質量部と、(E−2)1質量部とを、TEM58SS二軸押出機(東芝機械社製、バレル数13、スクリュー径58mm、L/D=53)(ニーディングディスクL:2個、ニーディングディスクR:14個、及びニーディングディスクN:2個を有するスクリューパターン)の最上流部(トップフィード)から供給してシリンダー温度300℃、スクリュー回転数450rpm、押出レート400kg/hr、ベント真空度7.998kPa(60Torr)の条件で溶融混練して樹脂組成物のペレットを得た。
得られた樹脂組成物の評価結果を下記表1に示す。
前記(D−1)14質量部を、(D’−1)に変更した以外は、実施例6の押出と同様の条件で溶融混練して、樹脂組成物のペレットを得た。
得られた樹脂組成物の評価結果を下記表1に示す。
前記(D−1)14質量部を、(D’−2)に変更した以外は、実施例6の押出と同様の条件で溶融混練して、樹脂組成物のペレットを得た。
得られた樹脂組成物の評価結果を下記表1に示す。
前記(D−1)14質量部を、芳香族系石油樹脂に変更した以外は、実施例6の押出と同様の条件で溶融混練して、樹脂組成物のペレットを得た。
得られた樹脂組成物の評価結果を下記表1に示す。
前記(C−1)7質量部を、(C−a)7質量部に変更し、更に(F−1)1質量部を配合した以外は、実施例6の押出と同様の条件で溶融混練して、樹脂組成物のペレットを得た。
得られた樹脂組成物の評価結果を下記表1に示す。
前記(F−1)1質量部を、(F−2)1質量部に変更した以外は、実施例7の押出と同様の条件で溶融混練して、樹脂組成物のペレットを得た。
得られた樹脂組成物の評価結果を下記表1に示す。
(A−1)40質量部と、(B−1)12質量部と、(B−2)36質量部と、(C−a)12質量部と、(E−1)2質量部と、(F−1)2質量部と、(F−2)1質量部とを、TEM58SS二軸押出機(東芝機械社製、バレル数13、スクリュー径58mm、L/D=53)(ニーディングディスクL:2個、ニーディングディスクR:14個、及びニーディングディスクN:2個を有するスクリューパターン)の最上流部(トップフィード)から供給してシリンダー温度300℃、スクリュー回転数450rpm、押出レート400kg/hr、ベント真空度7.998kPa(60Torr)の条件で溶融混練して樹脂組成物のペレットを得た。
得られた樹脂組成物の評価結果を下記表1に示す。
前記(B−1)12質量部を、(D−1)に変更した以外は、比較例7の押出と同様の条件で溶融混練して、樹脂組成物のペレットを得た。
得られた樹脂組成物の評価結果を下記表1に示す。
(A−1)40質量部と、(B−2)28質量部と、(C−a)12質量部と、(D−1)20質量部と、(E−1)2質量部と、(F−1)2質量部と、(F−2)1質量部とを、TEM58SS二軸押出機(東芝機械社製、バレル数13、スクリュー径58mm、L/D=53)(ニーディングディスクL:2個、ニーディングディスクR:14個、及びニーディングディスクN:2個を有するスクリューパターン)の最上流部(トップフィード)から供給してシリンダー温度300℃、スクリュー回転数450rpm、押出レート400kg/hr、ベント真空度7.998kPa(60Torr)の条件で溶融混練して樹脂組成物のペレットを得た。
得られた樹脂組成物の評価結果を下記表1に示す。
(A−1)80質量部と、(B−2)5質量部と、(C−1)5質量部と、(D−1)10質量部と、(E−1)2質量部とを、TEM58SS二軸押出機(東芝機械社製、バレル数13、スクリュー径58mm、L/D=53)(ニーディングディスクL:2個、ニーディングディスクR:14個、及びニーディングディスクN:2個を有するスクリューパターン)の最上流部(トップフィード)から供給してシリンダー温度300℃、スクリュー回転数450rpm、押出レート400kg/hr、ベント真空度7.998kPa(60Torr)の条件で溶融混練して樹脂組成物のペレットを得た。
得られた樹脂組成物の評価結果を下記表1に示す。
実施例1〜9の樹脂組成物は、耐熱性と成形流動性とのバランスに優れて、剛性、耐衝撃性、滞留成形安定性も良好であった。特に、実施例2〜4及び6〜9は、熱安定剤(E)を含むことによって、滞留成形安定性において特に良好な傾向が見られた。
比較例3の樹脂組成物は、(C)成分を含まないため、耐衝撃性が十分では無かった。
比較例4〜6の樹脂組成物は、(D)成分以外の成形流動性改質剤を含むため、いずれも滞留成形安定性が十分では無く、またその他の物性も必ずしも十分では無かった。
比較例8の樹脂組成物は、(D)成分の含有量が本願請求範囲の上限を超えるため、滞留成形安定性が低下する傾向が認められて十分で無かった。
比較例9の樹脂組成物は、(A)成分の含有量が本願請求範囲の上限を超えるため、滞留成形安定性、耐衝撃性の低下が認められて十分では無かった。
Claims (6)
- ポリフェニレンエーテル(A)と、スチレン系樹脂(B)と、スチレンブロックと水素添加された共役ジエン化合物ブロックとを含有するブロック共重合体(C)と、軟化点(環球法で測定)が155℃以上のテルペン・フェノール樹脂(D)とを含み、
前記(A)、(B)、(C)、及び(D)成分の合計量100質量部に対して、前記(A)成分の含有量が35〜75質量部、前記(B)成分の含有量が5〜50質量部、前記(C)成分の含有量が1〜20質量部、前記(D)成分の含有量が0.5〜15質量部である
ことを特徴とする、ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物。 - 融点が200℃以上の熱安定剤(E)を、前記(A)、(B)、(C)、及び(D)成分の合計量100質量部に対して0.05〜3質量部含有する、請求項1に記載のポリフェニレンエーテル系樹脂組成物。
- 前記(C)成分中に、結合スチレン量が55質量%以上のスチレンブロックと水素添加された共役ジエン化合物ブロックとの共重合体(C−a)を含有する、請求項1又は2に記載のポリフェニレンエーテル系樹脂組成物。
- 更にポリオレフィン系樹脂(F)を含有し、前記(C−a)成分と前記(F)成分との質量比((C−a)/(F))が9/1〜6/4の範囲内である、請求項3に記載のポリフェニレンエーテル系樹脂組成物。
- 前記(A)、(B)、(C)、及び(D)成分の合計含有量が、前記ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物全体の90質量%以上である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のポリフェニレンエーテル系樹脂組成物。
- ポリアミド系樹脂及び/又は前記ポリオレフィン系樹脂(F)を含む場合、前記ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物中の、前記ポリアミド系樹脂及び前記ポリオレフィン系樹脂(F)の合計含有量が8質量%以下である、請求項1〜5のいずれか一項に記載のポリフェニレンエーテル系樹脂組成物。
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