JP2022098008A - トナー用結着樹脂組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ポリエステル系樹脂が炭化水素系ワックスを含有するトナー用結着樹脂組成物であって、
条件1:130℃における損失弾性率〔G’’(130)〕が10,000Pa以下、
条件2:190℃における貯蔵弾性率〔G’(190)〕が1,200Pa以上、及び
条件3:150℃における貯蔵弾性率〔G’(150)〕と190℃における貯蔵弾性率〔G’(190)〕の比(G’(150)/G’(190))が4.0以下
を充足する、トナー用結着樹脂組成物、並びに結着樹脂及び着色剤を含有する静電荷像現像用トナーであって、前記結着樹脂が前記トナー用結着樹脂組成物を含有する、静電荷像現像用トナー。
【選択図】なし
Description
例えば、特許文献1に開示されているトナーは、耐ホットオフセット性を向上させるために高弾性の結着樹脂を用いるため、ワックスの分散性の面で課題があり、未だ低温定着性が十分とは言えない。
また、特許文献2では、ワックスが多く配合されているが、ワックスを多く含有したトナーは、低温定着性の面では有利であるが、一方で高温時に弾性を維持することができず耐ホットオフセット性が悪化するという課題を有している。
〔1〕 ポリエステル系樹脂が炭化水素系ワックスを含有するトナー用結着樹脂組成物であって、
条件1:130℃における損失弾性率〔G’’(130)〕が10,000Pa以下、
条件2:190℃における貯蔵弾性率〔G’(190)〕が1,200Pa以上、及び
条件3:150℃における貯蔵弾性率〔G’(150)〕と190℃における貯蔵弾性率〔G’(190)〕の比(G’(150)/G’(190))が4.0以下
を充足する、トナー用結着樹脂組成物、並びに
〔2〕 結着樹脂及び着色剤を含有する静電荷像現像用トナーであって、前記結着樹脂が前記〔1〕記載のトナー用結着樹脂組成物を含有する、静電荷像現像用トナー
に関する。
また、本発明では、ポリエステル系樹脂の130℃における損失弾性率G’’を10000Pa以下に制御することで、さらに低温定着性が向上した。損失弾性率は粘性の指標として有効であり、トナーの定着温度付近である130℃におけるG’’の値は低温定着性能と相関があると考えている。さらに、130℃はトナー原料の溶融混練時の温度にも近いため、130℃におけるG’’の値は溶融工程での物性に相当する。130℃におけるG’’を10000Pa以下に制御することでトナー製造時におけるワックスとの粘度差が縮まり、ワックス分散性がさらに良化したことも本発明の低温定着性の向上に寄与するものと考えられる。
130℃における損失弾性率〔G’’(130)〕は、好ましくは9,000Pa以下、より好ましくは8,000Pa以下であり、そして、好ましくは1,000Pa以上、より好ましくは2,000Pa以上、さらに好ましくは3,000Pa以上である。
樹脂組成物の損失弾性率は、炭化水素成分の割合等により調整することができる。例えば、樹脂組成物に炭化水素系ワックス等の炭化水素系添加剤を含有させたり、樹脂の原料モノマーに脂肪族ジオール等を用いて、炭化水素鎖を導入したりして、樹脂組成物中の炭化水素成分を多くすることで、樹脂組成物の損失弾性率を低くすることできる。
190℃における貯蔵弾性率〔G’(190)〕は、好ましくは1,500Pa以上、より好ましくは1,800Pa以上、さらに好ましくは2,000Pa以上であり、そして、好ましくは10,000Pa以下、より好ましくは8,000Pa以下、さらに好ましくは7,500Pa以下、さらに好ましくは5,000Pa以下である。
190℃における貯蔵弾性率〔G’(190)〕は、樹脂組成物を製造する際に、架橋反応の進行を調整する方法等により、調整することができる。例えば、樹脂の原料モノマーとして架橋剤として作用する無水トリメリット酸を使用し、さらに、スチレンアクリル部位があることで、架橋剤部位が増加するため、樹脂組成物の貯蔵弾性率を高くすることができる。樹脂の組成以外では、架橋反応時の反応温度・時間等の条件により、架橋反応を促進して、貯蔵弾性率を高くすることもできる。
G’(150)/G’(190)は、好ましくは3.0以下、より好ましくは2.5以下、さらに好ましくは2.0以下であり、そして、好ましくは0.2以上、より好ましくは0.5以上、さらに好ましくは1.0以上、さらに好ましくは1.5以上である。
G’(150)/G’(190)は、樹脂中の架橋密度等により調整することができる。例えば、ポリエステル樹脂とスチレン系樹脂とを複合化することで、架橋前の分子量分布を広げることができ、その分子量分布の広い複合樹脂を架橋することで、ゲル分の架橋密度が低くなる。架橋密度が低くなることで、低温(150℃)ではある程度軟らかくなり、高温(190℃)でも硬さを維持することができ、G’(150)/G’(190)を小さくすることができる。樹脂の組成以外では、スチレン系樹脂の共重合条件(ラジカル発生量、スチレン系樹脂の原料モノマーの滴下速度等)、複合化に際しての温度や重縮合反応と付加重合反応の順序等により、架橋密度を低くすることができる。
で表される化合物が好ましい。
また、耐ホットオフセット性の観点から、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物の含有量は、アルコール成分中、好ましくは60モル%以上、より好ましくは70モル%以上、さらに好ましくは80モル%以上、さらに好ましくは90モル%以上、さらに好ましくは100モル%である。
また、両反応性モノマーの使用量は、低温定着性の観点から、スチレン系樹脂の原料モノマーの合計100質量部に対して、好ましくは1質量部以上、より好ましくは2質量部以上であり、そして、スチレン系樹脂とポリエステル樹脂との分散性を高め、トナーの耐久性を向上させる観点から、好ましくは30質量部以下、より好ましくは20質量部以下、さらに好ましくは10質量部以下である。ここで、スチレン系樹脂の原料モノマーの合計に重合開始剤は含める。
この方法では、ポリエステル樹脂の原料モノマーとともに炭化水素系ワックスを投入し、重縮合反応に適した反応温度条件下で工程(A)を行い、反応温度を低下させ、付加重合反応に適した温度条件下で工程(B)を行う。スチレン系樹脂の原料モノマー及び両反応性モノマーは、付加重合反応に適した温度で反応系内に添加することが好ましい。両反応性モノマーは付加重合反応をすると共にポリエステル樹脂とも反応する。
工程(B)の後に、再度反応温度を上昇させ、必要に応じて架橋剤となる3価以上のポリエステル樹脂の原料モノマー等を重合系に添加し、工程(A)の重縮合反応や両反応性モノマーとの反応をさらに進めることができる。
この方法では、付加重合反応に適した反応温度条件下で工程(B)を行い、反応温度を上昇させ、重縮合反応に適した温度条件下で、炭化水素系ワックスを添加し、工程(A)の重縮合反応を行う。両反応性モノマーは付加重合反応と共に重縮合反応にも関与する。
ポリエステル樹脂の原料モノマー及び炭化水素系ワックスは、付加重合反応時に反応系内に存在してもよく、重縮合反応に適した温度条件下で反応系内に添加してもよい。前者の場合は、重縮合反応に適した温度でエステル化触媒を添加することで重縮合反応の進行を調節できる。
この方法では、ポリエステル樹脂の原料モノマーとスチレン系樹脂の原料モノマーとともに炭化水素系ワックスを投入し、付加重合反応に適した反応温度条件下で工程(A)と工程(B)とを並行して行い、反応温度を上昇させ、重縮合反応に適した温度条件下で、必要に応じて架橋剤となる3価以上のポリエステル樹脂の原料モノマーを重合系に添加し、工程(A)の重縮合反応をさらに行うことが好ましい。その際、重縮合反応に適した温度条件下では、重合禁止剤を添加して重縮合反応だけを進めることもできる。両反応性モノマーは付加重合反応と共に重縮合反応にも関与する。
粘弾性測定装置(レオメーター)「MCR-302」(Anton Paar社製)を用いて、せん断歪:0.05%、周波数:1Hzにて測定する。
直径25mmのパラレルプレートを100℃に加熱/放置し、試料2.0gを30MPaで加圧することで得た直径20mm、厚さ5mmのペレットを100℃でパラレルプレートにのせ、8mmのパラレルプレートで上から挟んだ後、40℃まで降温し、その後190℃まで5℃/minで昇温し、130℃における損失弾性率(G’’)、150℃及び190℃における貯蔵弾性率(G’)を求める。
(1) 試料の調製
JIS Z8801の篩を用いて、22メッシュの篩を通過し、30メッシュの篩は通過しない粉末状の試料を採取する。試料が塊等の場合は、市販のハンマー、コーヒーミルを用いて、粉砕し、粉末状として篩いにかける。
(2) 試料の溶解
2-1. 試料2.000gを、ガラス瓶(柏洋硝子(株)製、M-140)に秤量した後、MEK 95gを加え、内蓋及び外蓋を取り付ける。
2-2. ボールミルにて5時間攪拌する(周速:200mm/sec)。
2-3. 10時間静置する。
(3) 濾過
3-1. 予め計量済み(1000分の1g単位)のナスフラスコ(質量A(g))に取り付けたガラスフィルタ(目開き規格11G-3)を準備する。ガラスフィルタのシールには、減圧が可能なゴム栓を用いる。
3-2. 2-3において10時間静置した溶解液の上澄みから20mLをメスピペッドで吸い取り、3-1で準備したガラスフィルタを用いて、減圧濾過する。なお、液面から下2cmまでを上澄みとする。溶解液を濾過する前のナスフラスコ内の減圧度を40kPaに調整する。
3-3. 未使用のメチルエチルケトン(MEK)20mLをメスピペッドで吸い取り、ガラスフィルタに付着している可溶分を減圧濾過する。
(4) 乾燥
4-1. エバポレータにてナスフラスコ内のMEKを除去する。
ウォーターバス温度:70℃
ナスフラスコ回転数:200r/min
MEK除去中のナスフラスコ内の減圧度:40~20kPaに調整
時間:10分
4-2. 50℃・1torrにて12時間乾燥した後、ナスフラスコの質量B(g)を計量する。
(5) ゲル分の算出
5-1. MEK 20mLに溶解したMEK可溶分X(g)を算出する。
X=B-A
5-2. MEK 95gに溶解したMEK可溶分Y(g)を、MEKの比重を0.805として算出する。
Y=X×95/(20×0.805)
5-3. 試料1gあたりの可溶分Z(質量%)を算出する。
Z=Y/2×100
5-4. MEK不溶分(質量%)=100-Z
なお、MEK不溶分(質量%)は、3回の測定値の平均値とする。
フローテスター「CFT-500D」((株)島津製作所製)を用い、1gの試料を昇温速度6℃/minで加熱しながら、プランジャーにより1.96MPaの荷重を与え、直径1mm、長さ1mmのノズルから押し出す。温度に対し、フローテスターのプランジャー降下量をプロットし、試料の半量が流出した温度を軟化点とする。
示差走査熱量計「Q-100」(ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン(株)製)を用いて、試料0.01~0.02gをアルミパンに計量し、200℃まで昇温し、その温度から降温速度10℃/minで0℃まで冷却する。次に試料を昇温速度10℃/minで昇温し、吸熱ピークを測定する。吸熱の最大ピーク温度以下のベースラインの延長線とピークの立ち上がり部分からピークの頂点までの最大傾斜を示す接線との交点の温度をガラス転移温度とする。
示差走査熱量計「DSC Q-100」(ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン(株)製)を用いて、試料0.01~0.02gをアルミパンに計量し、昇温速度10℃/minで200℃まで昇温し、その温度から降温速度5℃/minで-10℃まで冷却する。次に試料を昇温速度10℃/minで180℃まで昇温し測定する。そこで得られた融解吸熱カーブから観察される吸熱の最大ピーク温度をワックスの融点とする。
平均粒子径は、個数平均粒子径を指し、走査型電子顕微鏡(SEM)写真から500個の粒子の粒径(長径と短径の平均値)を測定し、それらの数平均値とする。
測定機:コールターマルチサイザーII(ベックマン・コールター(株)製)
アパチャー径:50μm
解析ソフト:コールターマルチサイザーアキュコンプ バージョン 1.19(ベックマン・コールター(株)製)
電解液:アイソトンII(ベックマン・コールター(株)製)
分散液:電解液にエマルゲン109P(花王(株)製、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、HLB(グリフィン):13.6)を溶解して5質量%に調整したもの
分散条件:前記分散液5mLに測定試料10mgを添加し、超音波分散機(機械名:(株)エスエヌディー製US-1、出力:80W)にて1分間分散させ、その後、前記電解液25mLを添加し、さらに、超音波分散機にて1分間分散させて、試料分散液を調製する。
測定条件:前記電解液100mLに、3万個の粒子の粒径を20秒間で測定できる濃度となるように、前記試料分散液を加え、3万個の粒子を測定し、その粒度分布から体積中位粒径(D50)を求める。
表1、2に示す、無水トリメリット酸以外のポリエステル樹脂の原料モノマー、エステル化触媒及び炭化水素系ワックスを、温度計、ステンレス製撹拌棒、流下式コンデンサー及び窒素導入管を装備した10リットル容の四つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気にてマントルヒーター中で、160℃まで昇温を行い、表1、2に示すスチレン系樹脂の原料モノマー、両反応性モノマー及び重合開始剤の混合溶液を1時間かけて滴下した。その後、30分間160℃に保持して付加重合させた後、200℃まで1時間かけて昇温し、さらに8kPaの減圧下で1時間反応させた。その後、235℃まで30分かけて昇温を行い、235℃にて5時間重縮合後、8kPaの減圧下で1時間反応させた。その後、220℃に冷却し、表1、2に示す無水トリメリット酸を加えて1時間反応させた後、8kPaで架橋反応を所定の軟化点に達するまで行い、炭化水素系ワックス含有複合樹脂(樹脂A~F)を得た。
製造例1において、炭化水素系ワックスを添加しなかったこと以外は、樹脂組成物の製造例1と同様にして、複合樹脂(樹脂G)を得た。
表2に示す、無水トリメリット酸以外のポリエステル樹脂の原料モノマー、エステル化触媒及び炭化水素系ワックスを、温度計、ステンレス製撹拌棒、流下式コンデンサー及び窒素導入管を装備した10リットル容の四つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気にてマントルヒーター中で、235℃まで2時間かけて昇温を行い、235℃にて5時間重縮合後、8kPaの減圧下で1時間反応させた。その後、220℃に冷却し、表2に示す無水トリメリット酸を加えて1時間反応させた後、8kPaで架橋反応を所定の軟化点に達するまで行い、炭化水素系ワックス含有ポリエステル樹脂(樹脂H)を得た
表2に示す、無水トリメリット酸以外のポリエステル樹脂の原料モノマー、及びエステル化触媒を、温度計、ステンレス製撹拌棒、流下式コンデンサー及び窒素導入管を装備した10リットル容の四つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気にてマントルヒーター中で、235℃まで2時間かけて昇温を行い、235℃にて5時間重縮合後、8kPaの減圧下で1時間反応させた。その後、220℃に冷却し、表2に示す無水トリメリット酸を加えて1時間反応させた後、8kPaで架橋反応を所定の軟化点に達するまで行い、ポリエステル樹脂(樹脂I)を得た。
表3に示す、ポリエステル樹脂の原料モノマー及びエステル化触媒を、温度計、ステンレス製撹拌棒、流下式コンデンサー及び窒素導入管を装備した10リットル容の四つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気にてマントルヒーター中で、235℃まで2時間かけて昇温を行った。その後、235℃にて6時間重縮合後、8kPaの減圧下で所定の軟化点に達するまで反応を行って、ポリエステル樹脂(樹脂J)を得た。
表3に示す、フマル酸以外のポリエステル樹脂の原料モノマー及びエステル化触媒を、温度計、ステンレス製撹拌棒、流下式コンデンサー及び窒素導入管を装備した10リットル容の四つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気にてマントルヒーター中で、235℃まで2時間かけて昇温を行った。その後、235℃にて3時間重縮合後、8kPaの減圧下で1時間反応させた。その後、190℃に冷却し、フマル酸及び重合禁止剤を入れ、190℃で所定の軟化点に達するまで反応を行って、ポリエステル樹脂(樹脂K)を得た。
FNP-0090:日本精蝋社製、フィッシャートロプシュワックス、融点(mp) 90℃
H-105:サゾール社製、フィッシャートロプシュワックス、融点(mp) 105℃
表4に示す結着樹脂100質量部、正帯電性荷電制御剤「ボントロン N-79」(オリヱント化学工業(株)製)2.0質量部、及び着色剤「Regal 330R」(キャボット社製、カーボンブラック)6.0質量部を添加し、ヘンシェルミキサーで十分に予備混合した後、同方向回転二軸押出し機を用い、ロール回転速度200r/min(周速度0.3m/min)、ロール内の加熱温度100℃で溶融混練した。得られた溶融混練物を冷却、粗粉砕した後、混練部分の全長1560mm、スクリュー径42mm、バレル内径43mmの同方向回転二軸押出機を用いて溶融混練した。スクリューの回転速度は200r/min(周速度0.3m/min)、ロール内の加熱設定温度は100℃であり、混練物の温度は140℃、混練物の供給速度は10kg/h、平均滞留時間は約18秒であった。
実施例1において、予備混合時に炭化水素系ワックスとして「H-105」(サゾールワックス社製)7.0質量部を添加した以外は、実施例1と同様に行い、トナーを得た。
未定着画像を取れるように改造したプリンター「HL-2040」(ブラザー工業(株)製)にトナーを充填し、2cm角のベタ画像の未定着画像を印刷した。「OKI MICROLINE 3010」(沖データ(株)製)を改造した外部定着装置を使用して、定着ロールの回転速度100mm/secにて、定着ロールの温度を100℃から190℃まで5℃ずつ上昇させながら、各温度でこの未定着画像の定着処理を行い、定着画像を得た。各定着温度で得られた画像にメンディングテープ(住友スリーエム(株)製)を付着させた後、500gの円筒上の重石を載せることにより、十分にテープを定着画像に付着させた。その後、ゆっくりとメンディングテープを定着画像より剥がした。剥がす前後の画像濃度を画像濃度測定器「GRETAG SPM50」(GRETAG社製)を用いて測定し、擦り前後の画像濃度比率([擦り後の画像濃度/擦り前の画像濃度]×100)が最初に90%を超える温度を最低定着温度とし、低温定着性の指標とした。値が小さいほど低温定着性に優れる。結果を表4に示す。
未定着画像を取れるように改造したプリンター「HL-2040」(ブラザー工業(株)製)にトナーを充填し、2cm角のベタ画像の未定着画像を印刷した。「OKI MICROLINE 3010」(沖データ(株)製)を改造した外部定着装置を使用して、定着ロールの回転速度100mm/secにて、定着ロールの温度を100℃から190℃まで5℃ずつ上昇させながら、各温度でこの未定着画像の定着処理を行い、定着画像を得た。各温度でベタ画像出しを行った後、続けて定着ロールに白紙を通過させ、該白紙にトナー汚れが生じた温度を高温オフセット発生温度とし、汚れが生じる前の温度を耐ホットオフセット性とした。値が大きいほど耐ホットオフセット性に優れる。結果を表4に示す。
これに対して、複合樹脂が炭化水素系ワックスを含有していない比較例1では、複合樹脂の130℃における損失弾性率が高く、低温定着性と耐ホットオフセットのいずれもが不十分である。複合樹脂ではなく、炭化水素系ワックスを含有したポリエステル樹脂を含有した比較例2では、ポリエステル樹脂の190℃における貯蔵弾性率が低く、150℃から190℃までの貯蔵弾性率の変化率が高く、耐ホットオフセット性に欠けている。また、炭化水素系ワックスを含有していないポリエステル樹脂を含有した比較例3では、複合樹脂の130℃における損失弾性率が高く、150℃から190℃までの貯蔵弾性率の変化率が高く、低温定着性に欠けている。
Claims (7)
- ポリエステル系樹脂が炭化水素系ワックスを含有するトナー用結着樹脂組成物であって、
条件1:130℃における損失弾性率〔G’’(130)〕が10,000Pa以下、
条件2:190℃における貯蔵弾性率〔G’(190)〕が1,200Pa以上、及び
条件3:150℃における貯蔵弾性率〔G’(150)〕と190℃における貯蔵弾性率〔G’(190)〕の比(G’(150)/G’(190))が4.0以下
を充足する、トナー用結着樹脂組成物。 - ポリエステル系樹脂のアルコール成分が、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物を60モル%以上含む、請求項1記載のトナー用結着樹脂組成物。
- ポリエステル系樹脂が、ポリエステル樹脂とスチレン系樹脂が結合した複合樹脂である、請求項1又は2記載のトナー用結着樹脂組成物。
- 炭化水素系ワックスがポリエステル系樹脂に内添された樹脂である、請求項1~3いずれか記載のトナー用結着樹脂組成物。
- 軟化点が90℃以上150℃以下である、請求項1~4いずれか記載のトナー用結着樹脂組成物。
- メチルエチルケトンに溶解させた際のメチルエチルケトン不溶分(質量%)から、炭化水素系ワックスの含有量(質量%)を差し引いた値が15質量%以上40質量%以下である、請求項1~5いずれか記載のトナー用結着樹脂組成物。
- 結着樹脂及び着色剤を含有する静電荷像現像用トナーであって、前記結着樹脂が請求項1~6いずれか記載のトナー用結着樹脂組成物を含有する、静電荷像現像用トナー。
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