JP2021124070A - 排気浄化装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】広い温度範囲で窒素酸化物を浄化する。
【解決手段】
一態様の排気浄化装置は、第1の酸化触媒と、排出ガスに含まれる粒子状物質を捕集するフィルタであり、銀アルミナ触媒を含む第1の選択還元触媒を担持する、該フィルタと、フィルタよりも排気通路の下流側に設けられた銀アルミナ触媒を含む第2の選択還元触媒と、第1の酸化触媒とフィルタとの間において排気通路内に燃料を噴射する第1の燃料噴射器と、フィルタと第2の選択還元触媒との間において排気通路内に燃料を噴射する第2の燃料噴射器と、第1の燃料噴射器から噴射される燃料の量である第1の噴射量、及び、第2の燃料噴射器から噴射される燃料の量である第2の噴射量を制御する制御装置と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】
一態様の排気浄化装置は、第1の酸化触媒と、排出ガスに含まれる粒子状物質を捕集するフィルタであり、銀アルミナ触媒を含む第1の選択還元触媒を担持する、該フィルタと、フィルタよりも排気通路の下流側に設けられた銀アルミナ触媒を含む第2の選択還元触媒と、第1の酸化触媒とフィルタとの間において排気通路内に燃料を噴射する第1の燃料噴射器と、フィルタと第2の選択還元触媒との間において排気通路内に燃料を噴射する第2の燃料噴射器と、第1の燃料噴射器から噴射される燃料の量である第1の噴射量、及び、第2の燃料噴射器から噴射される燃料の量である第2の噴射量を制御する制御装置と、を備える。
【選択図】図1
Description
本開示は、排気浄化装置に関する。
内燃機関によって生成された排出ガスを浄化する排気浄化装置が知られている。例えば、下記特許文献1には、白金触媒を有する第1の選択還元触媒と、銀アルミナ触媒又は銀ゼオライト触媒を有する第2の選択還元触媒と、銅触媒を有する第3の選択還元触媒と、第1の選択還元触媒の上流側で排出ガスに燃料を添加する第1添加弁と、第2の選択還元触媒の上流側で排出ガスに燃料を添加する第2添加弁とを備える排気浄化装置が記載されている。この排気浄化装置では、第1の選択還元触媒が活性化されている場合には、第1の添加弁から燃料を添加し、第2の選択還元触媒及び第3の選択還元触媒が活性化されている場合には、第2添加弁から燃料を添加する。
上述の排気浄化装置では、排出ガスの温度によっては窒素酸化物の還元効率が不十分となることがある。例えば、上述の排気浄化装置では、第1の選択還元触媒として白金触媒が利用されている。白金触媒によって窒素酸化物を還元可能な温度範囲は200℃〜300℃に限定されるので、上述の排気浄化装置では、広い温度範囲で窒素酸化物を還元することが困難となる。
したがって、広い温度範囲で窒素酸化物を浄化することができる排気浄化装置が求められている。
一態様では、エンジンから排出される排出ガスを浄化する排気浄化装置が提供される。この排気浄化装置は、排出ガスが流れる排気通路に設けられた第1の酸化触媒と、第1の酸化触媒よりも排気通路の下流側に設けられ、排出ガスに含まれる粒子状物質を捕集するフィルタであり、銀アルミナ触媒を含む第1の選択還元触媒を担持する、該フィルタと、フィルタよりも排気通路の下流側に設けられた銀アルミナ触媒を含む第2の選択還元触媒と、第1の酸化触媒とフィルタとの間において排気通路内に燃料を噴射する第1の燃料噴射器と、フィルタと第2の選択還元触媒との間において排気通路内に燃料を噴射する第2の燃料噴射器と、第1の燃料噴射器から噴射される燃料の量である第1の噴射量、及び、第2の燃料噴射器から噴射される燃料の量である第2の噴射量を制御する制御装置と、を備える。
排出ガスの熱は、排気通路の下流側へ流れるにつれて徐々に低下するため、排気通路の内部には温度勾配が生じる。したがって、排気通路の上流側に配置された第1の選択還元触媒と排気通路の下流側に配置された第2の選択還元触媒との間には温度差が生じる。ここで、第1の選択還元触媒及び第2の選択還元触媒は、何れも銀アルミナ触媒を有しているので同一の活性化温度を有しているが、第1の選択還元触媒と第2の選択還元触媒との間には温度差があるので両者の活性度には違いが生じる。この排気浄化装置では、排気温度が変化した場合であっても、第1の選択還元触媒及び第2の選択還元触媒のうち、活性の高い触媒を用いて窒素酸化物を還元することができるので、広い温度範囲で窒素酸化物を還元することができる。
一実施形態では、第1の選択還元触媒の温度を取得する第1の触媒温度取得部と、第2の選択還元触媒の温度を取得する第2の触媒温度取得部と、を更に備え、制御装置は、第1の選択還元触媒及び第2の選択還元触媒の温度に基づいて、第1の噴射量の第2の噴射量に対する比率を制御してもよい。
上記のように、第1の選択還元触媒及び第2の選択還元触媒の還元効率は、第1の選択還元触媒及び第2の選択還元触媒の温度に依存するので、両者の温度に基づいて第1の噴射量の第2の噴射量に対する比率を制御することによって、窒素酸化物の還元効率を向上させることができる。
一実施形態では、第1の選択還元触媒及び第2の選択還元触媒の還元効率が最も高くなる温度を最活性化温度としたときに、制御装置は、第1の選択還元触媒の温度が、第2の選択還元触媒の温度よりも最活性化温度に近い場合には比率が大きくなり、第2の選択還元触媒の温度が、第1の選択還元触媒の温度よりも最活性化温度に近い場合には比率が小さくなるように、第1の噴射量及び第2の噴射量を制御してもよい。
この実施形態では、第1の選択還元触媒の温度が最活性化温度に近い場合には、第1の噴射量の第2の噴射量に対する比率が大きくする。これにより、第1の噴射量が相対的に増加するので、還元効率の高い第1の選択還元触媒を用いて窒素酸化物を効率的に還元することができる。反対に、第2の選択還元触媒の温度が最活性化温度に近い場合には、第1の噴射量の第2の噴射量に対する比率が小さくする。これにより、第2の噴射量が相対的に増加するので、還元効率の高い第2の選択還元触媒を用いて窒素酸化物を効率的に還元することができる。
一実施形態では、第2の選択還元触媒よりも排気通路の下流側に設けられ、アンモニアを酸化するアンモニア低減触媒を更に備えていてもよい。銀アルミナ触媒では、窒素酸化物を還元する過程でアンモニアが生成される。第2の選択還元触媒の下流側にアンモニア低減触媒を設けることにより、アンモニアを酸化して浄化することができる。
一実施形態では、フィルタが、白金を含まない第2の酸化触媒を更に担持していてもよい。この実施形態では、第2の酸化触媒によってフィルタに捕集された粒子状物質を酸化させることができる。一実施形態では、第2の酸化触媒はフィルタの入口側に担持され、第1の選択還元触媒は、フィルタの出口側に担持されていてもよい。
本発明の一態様及び種々の実施形態によれば、広い温度範囲で窒素酸化物を浄化することができる。
以下、図面を参照して種々の実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととし、同一又は相当の部分に対する重複した説明は省略する。なお、本明細書中の「上流」又は「下流」との用語は、排出ガスの流れ方向を基準としたものである。
図1は、一実施形態に係る排気浄化装置の概略構成図である。図1に示される排気浄化装置20は、エンジン(内燃機関)1を有する車両に搭載され、車両のエンジン1から排出された排出ガスを浄化する。
図1に示すエンジン1は、例えばディーゼルエンジンであり、複数のシリンダ(図示せず)を備えている。複数のシリンダの内部には、ピストンが設けられ、シリンダ内に燃料が噴射されることによって当該ピストンが各シリンダ内で往復移動し、クランクシャフトを回転させる。複数のシリンダには、複数のシリンダ内に空気を供給する吸気マニホールド2、及び、複数のシリンダから空気を排出する排気マニホールド3が接続されている。
吸気マニホールド2には、吸気通路4が接続されている。吸気通路4には、吸気の上流側からコンプレッサー5及びインタークーラー6が順に設けられている。コンプレッサー5には、吸気が流入する流路7が接続され、当該流路7にはエアクリーナ8が設けられている。
排気マニホールド3には、タービン9を介して排気通路10が接続されている。タービン9は、連結軸を介してコンプレッサー5に連結されている。タービン9は、エンジン1の排気マニホールド3から排出された排出ガスの流れによって回転する。コンプレッサー5は、タービン9の回転に伴って回転し、流路7から空気を取り込み、圧縮された空気を吸気通路4へ送り出す。コンプレッサー5及びタービン9は、ターボチャージャーを構成する。
エンジン1の駆動によって排気マニホールド3から排出された排出ガスは、排気通路10を通って排気浄化装置20に供給される。排気浄化装置20は、排出ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)を選択的に還元して、排出ガスを浄化する。
図1に示すように、排気浄化装置20は、第1の酸化触媒22、フィルタ23、第1の選択還元触媒25、第2の選択還元触媒26及びアンモニア低減触媒28を備えている。第1の酸化触媒22、フィルタ23、第1の選択還元触媒25、第2の選択還元触媒26及びアンモニア低減触媒28は、排気通路10の一部を構成するケース内に収容されている。
図1に示すように、第1の酸化触媒22は、タービン9の下流側において排気通路10に設けられている。第1の酸化触媒22は、例えばアルミナ製の担体に、白金、パラジウム等の貴金属触媒を担持させたものである。第1の酸化触媒22は、排気ガスに含まれる炭化水素(HC)及び一酸化炭素(CO)を酸化させて浄化する。
フィルタ23は、第1の酸化触媒22よりも下流側で排気通路10内に設けられている。例えば、フィルタ23は、コージェライト製又は炭化ケイ素(SiC)製のDPF(Diesel Particulate Filter)であり、排気ガス中の粒子状物質を捕集する。
図2は、フィルタ23の一部分を概略的に示す断面図である。図2に示す矢印Gは、フィルタ23内のガスの流れを示している。図2に示すように、フィルタ23は、排出ガスが流れる複数の通路23pを画成する隔壁23wを有し、当該隔壁23wには第1の選択還元触媒25がコーティングされている。すなわち、フィルタ23は、第1の選択還元触媒25を担持している。
第1の選択還元触媒25は、アルミナを含む担体と銀を含む触媒成分とを有している。すなわち、第1の選択還元触媒25は、銀アルミナ触媒を含んでいる。第1の選択還元触媒25は、排出ガスに含まれる燃料を還元剤として用いて排出ガスに含まれる窒素酸化物を窒素(N2)及び水(H2O)に還元する。この第1の選択還元触媒25は、例えば200℃〜650℃の温度のときに活性化され、広い温度範囲で窒素酸化物を還元する能力を有する。
第2の選択還元触媒26は、排気通路10におけるフィルタ23の下流側に設けられている。第2の選択還元触媒26は、アルミナを含む担体と銀を含む触媒成分とを有している。すなわち、第1の選択還元触媒25と同様に、第2の選択還元触媒26は、銀アルミナ触媒を含んでいる。第2の選択還元触媒26は、排出ガスに含まれる燃料を還元剤として用いて排出ガスに含まれる窒素酸化物を窒素(N2)及び水(H2O)に還元する。第1の選択還元触媒25と同様に、第2の選択還元触媒26は、例えば200℃〜650℃の温度のときに活性化され、窒素酸化物を還元する能力を獲得する。
アンモニア低減触媒28は、排気通路10における第2の選択還元触媒26の下流側に設けられている。アンモニア低減触媒28は、例えばゼオライト触媒を含み、第2の選択還元触媒26における還元反応で生じたアンモニアを酸化処理する。アンモニア低減触媒28を通過した排出ガスは、大気中に放出される。
排気浄化装置20は、ポンプ30、燃料噴射器34,35,36、温度センサ37,38及び制御装置40を更に備えている。ポンプ30は、燃料タンク32に貯えられた燃料を燃料噴射器34,35,36に圧送する。燃料噴射器34,35,36に送られる燃料は、ガソリン又は軽油等の液体燃料である。燃料噴射器34は、第1の酸化触媒22の上流側に設けられ、第1の酸化触媒22の上流側において排気通路10内に燃料を噴射する。
燃料噴射器(第1の燃料噴射器)35は、第1の酸化触媒22の下流側で、且つ、フィルタ23の上流側に設けられ、第1の酸化触媒22とフィルタ23との間において排気通路10内に燃料を噴射する。燃料噴射器35から排気通路10内に噴射された燃料は、排出ガスに添加されて第1の選択還元触媒25に供給される。第1の選択還元触媒25は、燃料噴射器35から供給された燃料を還元剤として用いて排出ガスに含まれる窒素酸化物を還元する。
燃料噴射器(第2の燃料噴射器)36は、フィルタ23の下流側で、且つ、第2の選択還元触媒26の上流側に設けられ、フィルタ23と第2の選択還元触媒26との間において排気通路10内に燃料を噴射する。燃料噴射器36から噴射された燃料は、排出ガスに添加されて第2の選択還元触媒26に供給される。第2の選択還元触媒26は、燃料噴射器36から供給された燃料を還元剤として用いて排出ガスに含まれる窒素酸化物を還元する。
これら燃料噴射器34,35,36は、開度を調節可能な弁体を有し、弁体の開度に応じた噴射量で排気通路10内に燃料を供給する。後述するように、燃料噴射器34,35,36からの燃料の噴射量は、制御装置40によって制御される。
温度センサ(第1の触媒温度取得部)37は、第1の酸化触媒22の上流側に設けられ、第1の酸化触媒22の上流側において排気通路10内を流れる排出ガスの温度を計測する。温度センサ(第2の触媒温度取得部)38は、フィルタ23の下流側で、且つ、第2の選択還元触媒26の上流側に設けられ、フィルタ23と第2の選択還元触媒26との間で排気通路10内を流れる排出ガスの温度を計測する。
温度センサ37,38によって計測された排出ガスの温度を示す情報は、制御装置40に出力される。後述するように、制御装置40は、温度センサ37,38によって計測された排出ガスの温度情報に基づいて、第1の選択還元触媒25及び第2の選択還元触媒26の温度をそれぞれ取得する。すなわち、温度センサ37は、第1の選択還元触媒25の温度を取得する第1の触媒温度取得部を構成し、温度センサ38は、第2の選択還元触媒26の温度を取得する第2の触媒温度取得部を構成する。なお、一実施形態では、温度センサ37,38は、第1の選択還元触媒25及び第2の選択還元触媒26の温度を直接計測し、計測した第1の選択還元触媒25及び第2の選択還元触媒26の温度を制御装置40に送信してもよい。
一実施形態では、排気浄化装置20は、NOxセンサ39を更に備えていてもよい。NOxセンサ39は、例えば、フィルタ23の下流側で、且つ、第2の選択還元触媒26の上流側に設けられている。NOxセンサ39は、フィルタ23と第2の選択還元触媒26との間で排気通路10内を流れる排出ガスに含まれる窒素酸化物の濃度(NOx濃度)を検出し、検出したNOx濃度を示す情報を制御装置40に出力する。
制御装置40は、CPU[Central Processing Unit]、ROM[Read Only Memory]、RAM[Random Access Memory]、CAN[Controller Area Network]通信回路等を有する電子制御ユニットであり、排気浄化装置20全体の動作を制御する。制御装置40は、例えば、ROMに記憶されているプログラムをRAMにロードし、RAMにロードされたプログラムをCPUで実行することにより後述する各種機能を実現する。
制御装置40は、燃料噴射器34,35,36、温度センサ37,38及びNOxセンサ39と通信可能に接続されている。例えば、制御装置40は、温度センサ37,38の計測値に基づいて、第1の選択還元触媒25及び第2の選択還元触媒26の温度を取得する。
また、制御装置40は、燃料噴射器34,35,36からの燃料の噴射量を個別に制御する。例えば、制御装置40は、フィルタ23の目詰まりが検知された場合には、燃料噴射器34から排気通路10内に燃料が噴射されるように燃料噴射器34を制御する。燃料噴射器34から燃料が噴射されると、燃料の酸化反応によって第1の酸化触媒22において熱が生じ、その熱によってフィルタ23に捕集された粒子状物質が燃焼される。このとき、粒子状物質を燃焼させるために、フィルタ23は500℃〜600℃まで加熱される。
さらに、制御装置40は、第1の選択還元触媒25の温度に基づいて、燃料噴射器35から排気通路10内への燃料の噴射量(以下、「第1の噴射量」と称する。)を制御すると共に、第2の選択還元触媒26の温度に基づいて、燃料噴射器36から排気通路10内への燃料の噴射量(以下、「第2の噴射量」と称する。)を制御する。
以下、制御装置40よって実行される第1の噴射量及び第2の噴射量の制御について詳細に説明する。
図3は、第1の選択還元触媒25の温度とNOx低減率との関係を示す図である。図3に示すように、第1の選択還元触媒25のNOx低減率は、当該第1の選択還元触媒25の温度に依存しており、第1の選択還元触媒25の温度が最活性化温度Tであるときに最も高くなり、第1の選択還元触媒25の温度が最活性化温度Tから離れるにつれて低くなる。すなわち、この最活性化温度Tは、第1の選択還元触媒25の還元効率(活性度)が最も高くなる温度であり、例えば300℃である。第2の選択還元触媒26は、第1の選択還元触媒25と同じく銀アルミナ触媒を有しているので、第2の選択還元触媒26の最活性化温度は、第1の選択還元触媒25の最活性化温度Tと等しい。
ここで、排出ガスの熱は、排気通路10の下流側へ流れるにつれて徐々に低下するため、排気通路10の内部には温度勾配が生じる。したがって、排気通路10の上流側に配置された第1の選択還元触媒25と排気通路の下流側に配置された第2の選択還元触媒26との間には温度差が生じることがある。例えば、排出ガスの温度が低温である場合には、第1の選択還元触媒25の温度は最活性化温度Tに近く、第2の選択還元触媒26の温度は第1の選択還元触媒25の温度よりも低温になることがある。一方、排出ガスの温度が高温である場合には、第1の選択還元触媒25の温度が最活性化温度Tよりも高く、第2の選択還元触媒26の温度が第1の選択還元触媒25の温度よりも最活性化温度Tに近いことがある。制御装置40は、第1の選択還元触媒25及び第2の選択還元触媒26のうち、還元効率の高い触媒に対して優先的に燃料が供給されるように、第1の噴射量と第2の噴射量との配分を調整する。
例えば、第1の選択還元触媒25の温度が、第2の選択還元触媒26の温度よりも最活性化温度Tに近い場合には、制御装置40は、第1の噴射量が相対的に増加し、第2の噴射量が相対的に減少するように燃料噴射器35,36を制御する。すなわち、第1の噴射量の第2の噴射量に対する比率を大きくする。このような制御によって、相対的に還元率の高い第1の選択還元触媒25に対して燃料が多く供給されることになるので、排出ガスに含まれる窒素酸化物が高い効率で還元される。
一方、第2の選択還元触媒26の温度が、第1の選択還元触媒25の温度よりも最活性化温度Tに近い場合には、制御装置40は、第1の噴射量が相対的に減少し、第2の噴射量が相対的に増加するように燃料噴射器35,36を制御する。すなわち、第1の噴射量の第2の噴射量に対する比率を小さくする。このような制御によって、相対的に還元率の高い第2の選択還元触媒26に対して燃料が多く供給されることになるので、排出ガスに含まれる窒素酸化物が高い効率で還元される。
なお、制御装置40は、NOx低減率が100%になるように、第1の噴射量及び第2の噴射量の総量を決定する。
上記のように、第1の選択還元触媒25及び第2の選択還元触媒26は、広い温度範囲で窒素酸化物を還元可能な銀アルミナ触媒を有している。第1の選択還元触媒25及び第2の選択還元触媒26は、銀アルミナ触媒に応じた同一の活性化温度を有しているものの、第1の選択還元触媒25と第2の選択還元触媒26との間には温度差がある場合には、両者の還元効率に差異が生じることとなる。ここで、上述した排気浄化装置20では、第1の選択還元触媒25と第2の選択還元触媒26のうち、還元効率の高い触媒を用いて窒素酸化物を還元することができるので、広い温度範囲で窒素酸化物を還元することができる。
図4を参照して、排気浄化装置20の効果について更に説明する。図4の線L1は、上述の排気浄化装置20を用いて排出ガスを浄化したときのNOx低減率を示すグラフである。一方、図4の線L2は、選択還元触媒を担持していないフィルタを用いた排気浄化装置を用いて排出ガスを浄化したときのNOx低減率を示すグラフである。図4の線L2に示すように、フィルタに選択還元触媒がされていない場合には、排気温度が300℃から離れるにつれて、NOx低減率が低くなった。これに対し、図4の線L1に示すように、排気浄化装置20を用いた場合には、広い温度範囲(200℃〜500℃)で高いNOx低減率を実現できることが確認された。
以上、種々の実施形態に係る排気浄化装置について説明してきたが、上述した実施形態に限定されることなく発明の要旨を変更しない範囲で種々の変形態様を構成可能である。
例えば、図5に示すように、フィルタ23は、第1の選択還元触媒25に加えて第2の酸化触媒24を更に担持していてもよい。図5に示す変形例では、フィルタ23の一次側(入口側)に第2の酸化触媒24がコーティングされ、フィルタ23の二次側(出口側)に第1の選択還元触媒25がコーティングされている。第2の酸化触媒24は、白金を含まない酸化触媒であり、例えば酸化セリウム(CeO2)、酸化鉄(Fe2O3)又は酸化銅(CuO)を含む。白金を含まない第2の酸化触媒24は、炭化水素の燃焼を抑制しつつ、排出ガスに含まれる粒子状物質(例えば煤)を酸化することができる。
なお、排気浄化装置20は、必ずしも第2の酸化触媒24を備えていなくてもよい。また、アンモニア低減触媒28も、必須の構成ではない。第2の酸化触媒24又はアンモニア低減触媒28を備えていない場合であっても、上述した排気浄化装置20によれば、還元効率の高い触媒を用いて窒素酸化物を還元することができるので広い温度範囲で窒素酸化物を還元することができる。
なお、排気浄化装置20は、排気通路10を流れる排出ガス中のNOx濃度に基づいて、第1の噴射量及び第2の噴射量の総量を決定してもよい。
1…エンジン、10…排気通路、20…排気浄化装置、22…第1の酸化触媒、23…フィルタ、24…第2の酸化触媒、25…第1の選択還元触媒、26…第2の選択還元触媒、28…アンモニア低減触媒、34…燃料噴射器、35…燃料噴射器(第1の燃料噴射器)、36…燃料噴射器(第2の燃料噴射器)、40…制御装置。
Claims (6)
- エンジンから排出される排出ガスを浄化する排気浄化装置であって、
前記排出ガスが流れる排気通路に設けられた第1の酸化触媒と、
前記第1の酸化触媒よりも前記排気通路の下流側に設けられ、前記排出ガスに含まれる粒子状物質を捕集するフィルタであり、銀アルミナ触媒を含む第1の選択還元触媒を担持する、該フィルタと、
前記フィルタよりも前記排気通路の下流側に設けられた銀アルミナ触媒を含む第2の選択還元触媒と、
前記第1の酸化触媒と前記フィルタとの間において前記排気通路内に燃料を噴射する第1の燃料噴射器と、
前記フィルタと前記第2の選択還元触媒との間において前記排気通路内に燃料を噴射する第2の燃料噴射器と、
前記第1の燃料噴射器から噴射される燃料の量である第1の噴射量、及び、前記第2の燃料噴射器から噴射される燃料の量である第2の噴射量を制御する制御装置と、
を備える、排気浄化装置。 - 前記第1の選択還元触媒の温度を取得する第1の触媒温度取得部と、
前記第2の選択還元触媒の温度を取得する第2の触媒温度取得部と、
を更に備え、
前記制御装置は、前記第1の選択還元触媒及び前記第2の選択還元触媒の温度に基づいて、前記第1の噴射量の前記第2の噴射量に対する比率を制御する、請求項1に記載の排気浄化装置。 - 前記第1の選択還元触媒及び前記第2の選択還元触媒の還元効率が最も高くなる温度を最活性化温度としたときに、前記制御装置は、前記第1の選択還元触媒の温度が、前記第2の選択還元触媒の温度よりも前記最活性化温度に近い場合には前記比率が大きくなり、前記第2の選択還元触媒の温度が、前記第1の選択還元触媒の温度よりも前記最活性化温度に近い場合には前記比率が小さくなるように、前記第1の噴射量及び前記第2の噴射量を制御する、請求項2に記載の排気浄化装置。
- 前記第2の選択還元触媒よりも前記排気通路の下流側に設けられ、アンモニアを酸化するアンモニア低減触媒を更に備える、請求項1〜3の何れか一項に記載の排気浄化装置。
- 前記フィルタが、白金を含まない第2の酸化触媒を更に担持する、請求項1〜4の何れか一項に記載の排気浄化装置。
- 前記第2の酸化触媒は前記フィルタの入口側に担持され、前記第1の選択還元触媒は前記フィルタの出口側に担持されている、請求項5に記載の排気浄化装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2020018701A JP2021124070A (ja) | 2020-02-06 | 2020-02-06 | 排気浄化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2020018701A JP2021124070A (ja) | 2020-02-06 | 2020-02-06 | 排気浄化装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
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| JP2021124070A true JP2021124070A (ja) | 2021-08-30 |
Family
ID=77459208
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2020018701A Pending JP2021124070A (ja) | 2020-02-06 | 2020-02-06 | 排気浄化装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2021124070A (ja) |
-
2020
- 2020-02-06 JP JP2020018701A patent/JP2021124070A/ja active Pending
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