本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1に係る加工装置を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係る加工装置の構成例を示す斜視図である。図2は、図1に示された加工装置のチャックテーブルを分解して示す斜視図である。図3は、図2中のIII部を拡大して示す斜視図である。図4は、図1に示された加工装置の記憶部が記憶した保持部位置情報の一例を示す図である。図5は、図1に示された加工装置のカメラユニットが不適切な位置に取り付けられたフレーム保持部を撮影する状態の一例を示す側面図である。図6は、図1に示された加工装置のカメラユニットが適切な位置に取り付けられたフレーム保持部を撮影する状態の一例を示す側面図である。図7は、図1に示された加工装置の切削ユニットが被加工物を切削する状態の一例を一部断面で示す側面図である。図8は、図1に示された加工装置のカメラユニットが適切な位置に取り付けられたフレーム保持部を撮影する状態の他の例を示す側面図である。図9は、図1に示された加工装置の切削ユニットが被加工物を切削する状態の他の例を一部断面で示す側面図である。
実施形態1に係る加工装置1は、図1に示す被加工物200を切削加工する切削装置である。実施形態1では、被加工物200は、シリコン、サファイア、ガリウムなどを母材とする円板状の半導体ウェーハや光デバイスウェーハ等のウェーハである。被加工物200は、表面201に格子状に形成された複数の分割予定ライン202によって格子状に区画された領域にデバイス203が形成されている。
また、本発明の被加工物200は、中央部が薄化され、外周部に厚肉部が形成された所謂TAIKO(登録商標)ウェーハでもよく、ウェーハの他に、樹脂により封止されたデバイスを複数有した矩形状のパッケージ基板、セラミックス基板、フェライト基板、又はニッケル及び鉄の少なくとも一方を含む基板等でも良い。実施形態1において、被加工物200は、裏面204が外周縁に環状のフレーム205が装着された粘着テープ206に貼着されて、フレーム205の開口207内に支持されて、フレームユニット210を構成している。フレームユニット210は、フレーム205の開口207に被加工物200が粘着テープ206で支持されたものである。
加工装置1は、外径の異なる複数の種類(品番)の被加工物200を切削加工可能である。フレーム205は、大きさである外径の異なる複数の種類が設けられ、開口207の内側に支持する被加工物200の外径に応じて適切な外径のものが選択される。このために。外径が互いに異なる被加工物200を開口207の内側に支持するフレーム205は、互いに外径が異なることがある。
図1に示された加工装置1は、フレームユニット210をチャックテーブル10で保持し分割予定ライン202に沿って切削ブレード21を用いて被加工物200を切削加工(加工に相当)する切削装置である。加工装置1は、図1に示すように、フレームユニット210を保持するチャックテーブル10と、チャックテーブル10に保持されたフレームユニット210の被加工物200を切削ブレード21で切削加工する切削ユニット20と、チャックテーブル10に保持された被加工物200を撮影するカメラユニット30と、制御部100とを備える。
また、加工装置1は、図1に示すように、チャックテーブル10と切削ユニット20とを相対的に移動させる移動ユニット40を備える。移動ユニット40は、チャックテーブル10を水平方向と平行なX軸方向に加工送りするX軸移動ユニット41と、切削ユニット20を水平方向と平行でかつX軸方向に直交するY軸方向に割り出し送りするY軸移動ユニット42と、切削ユニット20をX軸方向とY軸方向との双方と直交する鉛直方向に平行なZ軸方向に切り込み送りするZ軸移動ユニット43と、チャックテーブル10をZ軸方向と平行な軸心回りに回転する回転移動ユニット44とを備える。加工装置1は、図1に示すように、切削ユニット20を2つ備えた、即ち、2スピンドルのダイサ、いわゆるフェイシングデュアルタイプの切削装置である。
チャックテーブル10は、X軸移動ユニット41により切削ユニット20の下方の加工領域と、切削ユニット20の下方から離間して被加工物200が搬入出される搬入出領域とに亘ってX軸方向に移動自在に設けられ、かつ回転移動ユニット44によりZ軸方向と平行な軸心回りに回転自在に設けられている。チャックテーブル10は、図2に示すように、回転移動ユニット44に支持されかつX軸移動ユニット41によりX軸方向に移動されるテーブル基台11と、本体部12と、フレーム保持部13とを備える。
テーブル基台11は、段階的に外径が小さくなる円柱状に形成され、図示しない真空吸引源に接続された吸引孔111が上面112の中央に設けられた円形凸部の内側に形成されている。
本体部12は、厚手の円盤形状であり、被加工物200を保持する保持面121がポーラスセラミック等から形成されている。本体部12は、上面112に着脱可能に固定される。本体部12は、真空吸引源により吸引孔111が吸引されることで、保持面121に載置されたフレームユニット210の被加工物200を吸引、保持する。実施形態1では、本体部12は、粘着テープ206を介して被加工物200の裏面204側を吸引、保持する。
また、本体部12は、チャックテーブル10が保持するフレームユニット210の被加工物200の外径に応じて、互いに外径の異なるものが複数用意される。本体部12は、チャックテーブル10が保持するフレームユニット210の被加工物200の外径に応じたものが選択されて、テーブル基台11の上面112に固定される。
フレーム保持部13は、テーブル基台11の上面112に固定されて本体部12の外周に配置され、フレーム205の外径に対応した位置に配置されて、フレーム205を保持するものである。実施形態1では、フレーム保持部13は、周方向に等間隔に4つ設けられている。各フレーム保持部13は、一対のガイドレール14により本体部12の外周に配置されるとともに、本体部12の径方向に対しその位置が変更自在となっている。
ガイドレール14は、直線状に延在し、一端がテーブル基台11の上面112よりも低い端面の外縁部にねじ113等により固定されている。一対のガイドレール14は、互いに間隔をあけて平行に配置され、テーブル基台11の径方向に沿っている。ガイドレール14は、フレーム保持部13の摺動孔131に通されて、フレーム保持部13を長手方向に沿って移動自在に支持する。また、ガイドレール14とフレーム保持部13とには、ガイドレール14に対してフレーム保持部13を固定する図示しないストッパ機構が設けられている。
フレーム保持部13は、摺動孔131を設け、ガイドレール14に沿って移動自在に設けられた支持基台15と、クランプ部16と、クランプ部16を支持基台15に対して回転させる回転駆動部17とを備える。
支持基台15は、上面が水平方向に沿って平坦に形成され、上面がチャックテーブル10の本体部12の保持面121よりもZ軸方向に低い位置に配置される。支持基台15は、上面にフレームユニット210のフレーム205が載置されて、フレーム205を下側から支持する。
クランプ部16は、平板状に形成され、本体部12から離れた側の外縁部を中心に回転駆動部17により回転される。クランプ部16は、支持基台15の上面と平行に対向して、支持基台15の上面上に配置されたフレーム205を上側から抑える抑さえ位置と、支持基台15よりも本体部12の外周側に配置されて支持基台15の上面にフレーム205を着脱自在とする図2に示す着脱位置とに亘って、回転駆動部17により回転される。
回転駆動部17は、加圧された気体が供給されることで、クランプ部16を抑さえ位置と着脱位置とに亘って回転する。
フレーム保持部13は、フレームユニット210のフレーム205の外径に応じて、ガイドレール14の長手方向の位置が変更される。なお、実施形態1では、フレーム保持部13のガイドレール14の長手方向の位置、即ち、径方向の位置は、オペレータがフレーム保持部13をガイドレール14の長手方向に移動させて変更される。
チャックテーブル10は、保持するフレームユニット210の被加工物200を保持するのに適切な外径の本体部12がテーブル基台11の上面112に固定され、保持するフレームユニット210のフレーム205が載置されるのに適切なガイドレール14の位置にフレーム保持部13が固定される。チャックテーブル10は、本体部12の保持面121に粘着テープ206を介して被加工物200が載置され、クランプ部16が着脱位置に位置付けられたフレーム保持部13の支持基台15の上面に粘着テープ206を介してフレーム205が載置される。チャックテーブル10は、本体部12の保持面121に粘着テープ206を介して被加工物200を吸引保持し、クランプ部16を抑さえ位置に位置付けて、クランプ部16がフレーム205を上側から抑さえて、フレームユニット210を保持する。なお、チャックテーブル10は、フレームユニット210を保持すると、フレーム205及びクランプ部16を保持面121よりもZ軸方向に低い位置に位置付ける。
また、実施形態1において、チャックテーブル10のフレーム保持部13には、支持基台15の上面に目印70が配置されている。目印70は、カメラユニット30が撮影して得た画像にパターンマッチング等の画像処理を施すことで検出される平面形及び色のキーパターンとなるものである。実施形態1では、目印70は、図3に示すように、中央が互いに直交する一対の直線状のマーク71により構成されている。
切削ユニット20は、チャックテーブル10に保持された被加工物200を切削する切削ブレード21が着脱自在に装着されるスピンドル23を有する加工ユニットである。切削ユニット20は、それぞれ、チャックテーブル10に保持された被加工物200に対して、Y軸移動ユニット42によりY軸方向に移動自在に設けられ、かつ、Z軸移動ユニット43によりZ軸方向に移動自在に設けられている。
切削ユニット20は、それぞれ、Y軸移動ユニット42、Z軸移動ユニット43などを介して、装置本体2から立設した門型の支持フレーム3に設けられている。切削ユニット20は、Y軸移動ユニット42及びZ軸移動ユニット43により、チャックテーブル10の保持面121の任意の位置に切削ブレード21を位置付け可能となっている。
切削ユニット20は、Y軸移動ユニット42及びZ軸移動ユニット43によりY軸方向及びZ軸方向に移動自在に設けられたスピンドルハウジング22と、スピンドルハウジング22に軸心回りに回転自在に設けられかつ図示しないスピンドルモータにより軸心回りに回転されるスピンドル23と、スピンドル23の先端に装着された切削ブレード21とを備える。
切削ブレード21は、略リング形状を有する極薄の切削砥石である。実施形態1において、切削ブレード21は、中央に装着穴を有する円環状の円形基台と、円形基台の外周縁に配設される被加工物200を切削する円環状の切り刃を備える、いわゆるハブブレードである。切り刃は、ダイヤモンドやCBN(Cubic Boron Nitride)等の砥粒と、金属や樹脂等のボンド材(結合材)とからなり所定厚みに形成されている。なお、本発明では、切削ブレード21は、切り刃213のみで構成されたワッシャーブレードでもよい。
なお、切削ユニット20のスピンドル23及び切削ブレード21は、互いに同軸となる位置に配置され、軸心が、Y軸方向と平行に設定されている。
カメラユニット30は、切削ユニット20と一体的に移動するように、切削ユニット20に固定されている。カメラユニット30は、チャックテーブル10に保持された切削前の被加工物200の分割すべき領域を撮影する撮像素子を備えている。撮像素子は、例えば、CCD(Charge-Coupled Device)撮像素子又はCMOS(Complementary MOS)撮像素子である。カメラユニット30は、チャックテーブル10に保持された被加工物200を撮影して、被加工物200と切削ブレード21との位置合わせを行なうアライメントを遂行するため等の画像を得、得た画像を制御部100に出力する。
また、実施形態1では、カメラユニット30は、加工装置1の加工動作開始時、フレームユニット210をチャックテーブル10に保持する前に各フレーム保持部13を撮影し、撮影して得た画像を制御部100に出力する。
X軸移動ユニット41は、チャックテーブル10を加工送り方向であるX軸方向に移動させることで、チャックテーブル10と切削ユニット20とを相対的にX軸方向に沿って加工送りするものである。Y軸移動ユニット42は、切削ユニット20を割り出し送り方向であるY軸方向に移動させることで、チャックテーブル10と切削ユニット20とを相対的にY軸方向に沿って割り出し送りするものである。Z軸移動ユニット43は、切削ユニット20を切り込み送り方向であるZ軸方向に移動させることで、チャックテーブル10と切削ユニット20とを相対的にZ軸方向に沿って切り込み送りするものである。
X軸移動ユニット41、Y軸移動ユニット42及びZ軸移動ユニット43は、軸心回りに回転自在に設けられた周知のボールねじ、ボールねじを軸心回りに回転させる周知のモータ及びチャックテーブル10又は切削ユニット20をX軸方向、Y軸方向又はZ軸方向に移動自在に支持する周知のガイドレールを備える。
また、加工装置1は、チャックテーブル10のX軸方向の位置を検出するため図示しないX軸方向位置検出ユニットと、切削ユニット20のY軸方向の位置を検出するための図示しないY軸方向位置検出ユニットと、切削ユニット20のZ軸方向の位置を検出するためのZ軸方向位置検出ユニットとを備える。X軸方向位置検出ユニット及びY軸方向位置検出ユニットは、X軸方向、又はY軸方向と平行なリニアスケールと、読み取りヘッドとにより構成することができる。Z軸方向位置検出ユニットは、モータのパルスで切削ユニット20のZ軸方向の位置を検出する。X軸方向位置検出ユニット、Y軸方向位置検出ユニット及びZ軸方向位置検出ユニットは、チャックテーブル10のX軸方向、切削ユニット20のY軸方向又はZ軸方向の位置を制御部100に出力する。なお、実施形態1では、加工装置1の各構成要素のX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の位置は、予め定められた図示しない位置を基準とした位置で定められる。
また、加工装置1は、切削前後の被加工物200を収容するカセット51が載置されかつカセット51をZ軸方向に移動させるカセットエレベータ50と、切削後の被加工物200を洗浄する洗浄ユニット60と、カセット51に被加工物200を出し入れするとともに被加工物200を搬送する搬送ユニット61とを備える。
制御部100は、加工装置1の各構成要素をそれぞれ制御して、被加工物200に対する加工動作を加工装置1に実施させるものでもある。なお、制御部100は、CPU(central processing unit)のようなマイクロプロセッサを有する演算処理装置と、ROM(read only memory)又はRAM(random access memory)のようなメモリを有する記憶装置と、入出力インターフェース装置とを有するコンピュータである。制御部100の演算処理装置は、記憶装置に記憶されているコンピュータプログラムに従って演算処理を実施して、加工装置1を制御するための制御信号を、入出力インターフェース装置を介して加工装置1の各構成要素に出力する。
制御部100は、加工動作の状態や画像などを表示する液晶表示装置などにより構成される表示ユニット101と、オペレータが加工内容情報などを登録する際に用いる入力ユニット102と、報知ユニット103とに接続されている。入力ユニット102は、表示ユニットに設けられたタッチパネルと、キーボード等の外部入力装置とのうち少なくとも一つにより構成される。報知ユニット103は、音と光の少なくとも一方を発して、オペレータに報知するものである。
また、実施形態1において、制御部100は、記憶部104と、条件登録部105と、テーブル検査部106と、報知部107とを備える。記憶部104は、図4に示す保持部位置情報300を記憶している。保持部位置情報300は、テーブル基台11に取り付けられる本体部12の外径A,B,・・・と、各フレーム保持部13の位置または各フレーム保持部13の目印70の位置(XA1,YA1)、(XA2,YA2)、(XA3,YA3)、(XA4,YA4),(XB1,YB1)、(XB2,YB2)、(XB3,YB3)、(XB4,YB4),・・・とを1対1で対応付けている。
保持部位置情報300の各フレーム保持部13の位置または各フレーム保持部13の目印70の位置(XA1,YA1)、(XA2,YA2)、(XA3,YA3)、(XA4,YA4),(XB1,YB1)、(XB2,YB2)、(XB3,YB3)、(XB4,YB4),・・・は、対応する外径A,B,・・・のチャックテーブル10に保持されるフレームユニット210のフレーム205をフレーム保持部13が適切に保持することができる各フレーム保持部13または各フレーム保持部13の目印70のX軸方向及びY軸方向の位置を示している。また、保持部位置情報300の各フレーム保持部13の位置または各フレーム保持部13の目印70の位置(XA1,YA1)、(XA2,YA2)、(XA3,YA3)、(XA4,YA4),(XB1,YB1)、(XB2,YB2)、(XB3,YB3)、(XB4,YB4),・・・は、チャックテーブル10にフレームユニット210を保持する前に各フレーム保持部13または各フレーム保持部13の目印70の位置を撮影する時のカメラユニット30の位置でもある。保持部位置情報300の各フレーム保持部13の位置または各フレーム保持部13の目印70の位置(XA1,YA1)、(XA2,YA2)、(XA3,YA3)、(XA4,YA4),(XB1,YB1)、(XB2,YB2)、(XB3,YB3)、(XB4,YB4),・・・は、本体部12の外径A,B,・・・に応じたフレーム保持部13が配置されるべき領域である。
条件登録部105は、切削ユニット20で被加工物200を切削する加工条件を登録するものである。条件登録部105は、オペレータが入力ユニット102を操作して入力した加工条件を受け付けて、受け付けた加工条件を記憶する。条件登録部105が登録する加工条件は、切削するフレームユニット210の種類に対応しかつテーブル基台11に固定される本体部12の外径を含む。加工条件が含む本体部12の外径は、チャックテーブル10の情報であり、切削するフレームユニット210の被加工物200を保持することができる本体部12の外径である。こうして、条件登録部105には、切削するフレームユニット210の種類に対応するチャックテーブル10の情報である本体部12の外径も登録される。
報知部107は、報知ユニット103に報知情報を出力して、報知ユニット103を動作させて、報知ユニット103から音と光の少なくとも一方を発せさせるものである。
テーブル検査部106は、加工装置1の加工動作開始時、フレームユニット210をチャックテーブル10に保持する前にチャックテーブル10の状態を検査するものである。テーブル検査部106は、条件登録部105に登録された本体部12の外径に応じた保持部位置情報300の各フレーム保持部13の位置または各フレーム保持部13の目印70の位置((XA1,YA1)、(XA2,YA2)、(XA3,YA3)、(XA4,YA4),(XB1,YB1)、(XB2,YB2)、(XB3,YB3)、(XB4,YB4),・・・をカメラユニット30で撮影し、撮影した画像からフレーム保持部13が検出されなかった場合に、報知部107から報知ユニット103に報知情報を出力して、報知ユニット103が発すする音と光の少なくとも一方により報知部107からオペレータに報知情報を出力したことを報知するものである。また、テーブル検査部106は、カメラユニット30で撮影した画像からフレーム保持部13が検出された場合に、チャックテーブル10でフレームユニット210を保持することを許容するものである。
なお、記憶部104及び条件登録部105の各機能は、制御部100の記憶装置により実現される。テーブル検査部106及び報知部107の各機能は、制御部100の記憶装置に記憶されているコンピュータプログラムを演算処理装置が実行することで実現される。
(加工装置の加工動作)
加工装置1は、オペレータにより、加工条件が制御部100に登録され、切削加工前の被加工物200を粘着テープ206で支持したフレームユニット210を収容したカセット51がカセットエレベータ50の上面に設置される。また、加工装置1は、オペレータにより、加工対象の被加工物200を粘着テープ206で支持するフレームユニット210に対応した種類の本体部12がテーブル基台11の上面112に固定され、フレーム保持部13のガイドレール14の長手方向の位置が加工対象の被加工物200を粘着テープ206で支持するフレームユニット210のフレーム205が載置されるのに適切な位置に調整される。
その後、加工装置1は、オペレータからの加工動作の開始指示を受け付けると、加工動作を開始する。加工装置1の制御部100のテーブル検査部106は、加工動作を開始すると、加工条件として登録されたチャックテーブル10の本体部12の外径を取得する。制御部100のテーブル検査部106は、保持部位置情報300を参照して、保持部位置情報300において加工条件として登録されたチャックテーブル10の本体部12の外径に対応する各フレーム保持部13の位置または各フレーム保持部13の目印70の位置を抽出する。
制御部100のテーブル検査部106が、移動ユニット40を制御して、チャックテーブル10をカメラユニット30の下方に向かって移動させ、保持部位置情報300から抽出した各フレーム保持部13の位置または各フレーム保持部13の目印70の位置をカメラユニット30で順に撮影する。制御部100のテーブル検査部106は、カメラユニット30が撮影した各画像から目印70を検出する。このとき、例えば、フレーム保持部13の適切な位置がガイドレール14の長手方向の中央である場合、図5に示すように、少なくとも一つのフレーム保持部13がガイドレール14の本体部12から離れた側の端部に取り付けられるなどして、少なくとも一つのフレーム保持部13の位置がガイドレール14の不適切な位置であると、テーブル検査部106は、カメラユニット30が撮影した画像から目印70を検出することができない。
実施形態1では、テーブル検査部106は、カメラユニット30が撮影した画像から目印70を検出することができないと、カメラユニット30が撮影した画像からフレーム保持部13が検出されなかったと処理する。テーブル検査部106が、カメラユニット30が撮影した画像からフレーム保持部13が検出されなかった場合、報知部107が、報知情報を報知ユニット103に出力し、報知ユニット103がオペレータに報知するとともに、加工動作を停止する。
また、フレーム保持部13の適切な位置がガイドレール14の長手方向の中央である場合、図6に示すように、全てのフレーム保持部13がガイドレール14の長手方向の中央に取り付けられて、全てのフレーム保持部13の位置がガイドレール14の適切な位置であると、テーブル検査部106は、カメラユニット30が撮影した画像から目印70を検出することができる。
実施形態1では、テーブル検査部106は、カメラユニット30が撮影した画像から目印70を検出することができると、カメラユニット30が撮影した画像からフレーム保持部13が検出されたと処理する。テーブル検査部106が、カメラユニット30が撮影した画像からフレーム保持部13が検出された場合に、報知部107が、報知情報を報知ユニット103に出力することなく、チャックテーブル10で被加工物200を保持することを許容する。
このように、実施形態1では、テーブル検査部106は、目印70を検出できたか否かで、カメラユニット30で撮影した画像からフレーム保持部13を検出できたか否かを判定するが、本発明では、カメラユニット30で撮影した画像からフレーム保持部13を検出できたか否かを判定する際に検出するものは、目印70に限定されない。本発明では、テーブル検査部106は、フレーム保持部13の表面にピントが合うことで、フレーム保持部13を検出し、所定の位置付近にフレーム保持部13がある、又は無い、と判定しても良い。
実施形態1では、テーブル検査部106が、カメラユニット30が撮影した画像からフレーム保持部13が検出された場合、制御部100が移動ユニット40を制御してチャックテーブル10を搬入出領域に位置付け、搬送ユニット61を制御してカセット51内からフレームユニット210を1枚取りだして搬入出領域のチャックテーブル10に搬送する。制御部100が、フレームユニット210の粘着テープ206を介して被加工物200の裏面204側をチャックテーブル10の本体部12の保持面121に載置し、粘着テープ206を介してフレーム205をフレーム保持部13の支持基台15の上面に載置する。制御部100が、真空吸引源を動作させて粘着テープ206を介して被加工物200の裏面204側を本体部12の保持面121に吸引保持するとともに、回転駆動部17を動作させてクランプ部16を抑さえ位置に位置付けて、クランプ部16がフレーム205を上側から抑さえて、チャックテーブル10にフレームユニット210を保持する。
加工動作では、加工装置1は、制御部100がX軸移動ユニット41を制御してチャックテーブル10を加工領域に向かって移動して、カメラユニット30が被加工物200を撮影して、カメラユニット30が撮影して得た画像に基づいて、アライメントを遂行する。加工装置1は、制御部100が切削ユニット20及び移動ユニット40を制御して、分割予定ライン202に沿って被加工物200と切削ユニット20とを相対的に移動させながら、図7に示すように、切削ブレード21を各分割予定ライン202に粘着テープ206に到達するまで切り込ませて被加工物200を個々のデバイス203に分割する。加工装置1は、全ての分割予定ライン202を切削すると、制御部100が搬送ユニット61を制御して、被加工物200が個々のデバイス203に分割されたフレームユニット210をチャックテーブル10から洗浄ユニット60に搬送し、洗浄ユニット60にフレームユニット210を洗浄させる。
加工装置1は、制御部100が搬送ユニット61を制御して、切削加工後で洗浄後のフレームユニット210を洗浄ユニット60からカセット51まで搬送し、カセット51内に収容する。加工装置1は、切削ユニット20等がカセット51内に収容したフレームユニット210の被加工物200を順に切削して、カセット51内の全ての被加工物200の切削が完了すると加工動作を終了する。
以上説明したように、実施形態1に係る加工装置1は、保持部位置情報300から加工条件として登録された本体部12の外径に対応したフレーム保持部13の位置を抽出し、抽出したフレーム保持部13の位置を通常アライメントで用いるカメラユニット30で撮影する。加工装置1は、テーブル検査部106がカメラユニット30で撮影して得た画像からフレーム保持部13を検出するか否かによりチャックテーブル10のフレーム保持部13がガイドレール14の適切な位置に取り付けられているか否かを判定する。このために、加工装置1は、フレーム保持部13が不適切な位置に取り付けられていることを検出でき、フレーム保持部13が不適切な位置に取り付けられてフレーム保持部13によりフレーム205が保持されないまま被加工物200が切削されることを規制できる。その結果、加工装置1は、加工中の被加工物200を支持するフレーム205及び切削ブレード21の破損を抑制することができるという効果を奏する。
また、実施形態1に係る加工装置1は、保持部位置情報300から加工条件として登録された本体部12の外径に対応したフレーム保持部13の位置を抽出し、抽出したフレーム保持部13の位置を通常アライメントで用いるカメラユニット30で撮影して、チャックテーブル10のフレーム保持部13がガイドレール14の適切な位置に取り付けられているか否かを判定するので、新たなセンサ等を設ける必要もなく、フレーム保持部13の位置を検出でき、加工装置1の装置サイズの増加やコストの増加を抑制できる。
なお、実施形態1では、フレーム保持部13の適切な位置がガイドレール14の長手方向の中央である場合を説明したが、本発明では、フレーム保持部13の適切な位置がガイドレール14の本体部12から離れた側の端部である場合、図8に示すように、全てのフレーム保持部13がガイドレール14の本体部12から離れた側の端部に取り付けられると、テーブル検査部106は、カメラユニット30が撮影した画像から全てのフレーム保持部13を検出することができる。また、この場合、図9に示すように、テーブル検査部106は、チャックテーブル10でフレームユニット210を保持することを許容して、被加工物200を分割予定ライン202に沿って切削することができる。
〔実施形態2〕
本発明の実施形態2に係る加工装置を図面に基づいて説明する。図10は、実施形態2に係る加工装置の構成例を示す斜視図である。図11は、図10に示された加工装置のチャックテーブルのフレーム保持部を拡大して示す斜視図である。図12は、図10に示された加工装置のクランプ判定部がフレームを所定の高さまで押し下げた否かを判定する状態の一例を一部断面で示す側面図である。なお、図10、図11及び図12は、実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
実施形態2に係る加工装置1−2は、図10に示すように、制御部100がクランプ判定部108をさらに備え、目印70に加え、キーパターンとなる目印72が図11に示すようにクランプ部16の上面に配置されていること以外、実施形態1の構成と同じである。目印72は、図11に示すように、クランプ部16の抑さえ位置に位置付けられると上方に対向する上面に配置されている。目印72は、カメラユニット30が撮影した得た画像にパターンマッチング等の画像処理を施すことで検出される平面形及び色のキーパターンとなるものである。実施形態2では、目印72は、図11に示すように、中央が互いに直交する一対の直線状のマーク73により構成されている。
実施形態2に係る加工装置1−2の制御部100の条件登録部105は、加工条件として、抑さえ位置においてフレーム205を適切に保持したフレーム保持部13のクランプ部16の上面の保持面121からのZ軸方向の距離(即ち、高さ)の許容範囲、被加工物200の厚さ、及び粘着テープ206の厚さが登録される。
実施形態2に係る加工装置1−2の制御部100のテーブル検査部106は、加工装置1の加工動作時に、実施形態1の動作に加え、フレームユニット210をチャックテーブル10に保持した後、各フレーム保持部13のクランプ部16に配置した目印72をカメラユニット30で撮影し、撮影して得た画像から目印72を検出して、クランプ部16の上面の保持面121からのZ軸方向の距離を算出する。具体的には、実施形態2では、加工装置1−2の制御部100のテーブル検査部106は、実施形態1の動作に加え、フレームユニット210をチャックテーブル10に保持した後、図12の点線で示すように、Z軸移動ユニット43を制御して、カメラユニット30のZ軸方向の位置を調整して、カメラユニット30のピントを被加工物200の表面201に合わせる。
実施形態2では、加工装置1−2の制御部100のテーブル検査部106は、カメラユニット30のピントを保持面121に合わせた後、フレーム保持部13の上方に向けてチャックテーブル10に対してカメラユニット30を相対的に移動させる。加工装置1−2の制御部100のテーブル検査部106は、カメラユニット30がフレーム保持部13の上方に位置した後、Z軸移動ユニット43を制御して、図12の実線で示すように、カメラユニット30のZ軸方向の位置を調整して、カメラユニット30のピントをクランプ部16の上面に合わせて、カメラユニット30が撮影した画像から目印72を検出する。テーブル検査部106は、ピントが保持面121にあった状態からクランプ部16の上面に合わせた際に、カメラユニット30がZ軸移動ユニット43により下降したか否かを判定する。
加工装置1−2の制御部100のテーブル検査部106は、カメラユニット30がZ軸移動ユニット43により下降したと判定すると、Z軸方向位置検出ユニットの検出結果に基づいて、ピントが保持面121に合った図12に点線で示すカメラユニット30からピントがクランプ部16の上面に合った図12に実線で示すカメラユニット30のZ軸方向の移動距離401を算出する。実施形態2では、保持面121にピントが合ったカメラユニット30を各フレーム保持部13のクランプ部16の上方まで移動させて各クランプ部16の上面にピントを合わせて、全てのフレーム保持部13に対してカメラユニット30がZ軸移動ユニット43により下降したか否かを判定し、カメラユニット30がZ軸移動ユニット43により下降したと判定すると、前述した移動距離401を算出する。
加工装置1−2の制御部100のテーブル検査部106は、算出した移動距離401を各フレーム保持部13のクランプ部16の上面の保持面121からのZ軸方向の距離とする。その後、実施形態2に係る加工装置1−2の制御部100のクランプ判定部108は、全てのフレーム保持部13のクランプ部16がフレームユニット210のフレーム205を所定の高さまで押し下げた否かを判定する。本発明では、テーブル検査部106は、クランプ部16の高さ判定についても、目印72を必ず用いる必要は無く、保持部位置情報300にクランプ部16の登録された位置でカメラユニット30のピントを所定の高さに合わせた際、何かにピントが合えば、クランプ部16がその高さにある、と判定しても良い。
実施形態2において、具体的には、加工装置1−2の制御部100のクランプ判定部108は、テーブル検査部106が算出した全てのフレーム保持部13のクランプ部16の上面の保持面121からのZ軸方向の距離が加工条件として記憶した許容範囲に含まれているか否かを判定する。加工装置1−2の制御部100のクランプ判定部108は、全てのフレーム保持部13のクランプ部16の上面の保持面121からのZ軸方向の距離が許容範囲に含まれていると判定すると、全てのフレーム保持部13のクランプ部16がフレームユニット210のフレーム205を所定の高さまで押し下げたと判定して、アライメントを遂行して、加工動作を継続する。加工装置1−2の制御部100のクランプ判定部108は、少なくとも一つのフレーム保持部13のクランプ部16の上面の保持面121からのZ軸方向の距離が許容範囲に含まれていないと判定すると、少なくとも一つのフレーム保持部13のクランプ部16がフレームユニット210のフレーム205を所定の高さまで押し下げていないと判定して、報知部107が、報知情報を報知ユニット103に出力し、報知ユニット103がオペレータに報知するとともに、加工動作を停止する。
実施形態2に係る加工装置1−2は、保持部位置情報300から本体部12の外径に対応したフレーム保持部13の位置を抽出し、抽出したフレーム保持部13の位置をカメラユニット30で撮影し、テーブル検査部106がカメラユニット30で撮影して得た画像からフレーム保持部13がガイドレール14の適切な位置に取り付けられているか否かを判定する。その結果、加工装置1−2は、実施形態1と同様に、フレーム保持部13が不適切な位置に取り付けられていることを検出でき、加工中の被加工物200を支持するフレーム205及び切削ブレード21の破損を抑制することができるという効果を奏する。
また、実施形態2に係る加工装置1−2は、フレームユニット210を保持したチャックテーブル10のフレーム保持部13のクランプ部16がフレーム205を所定の高さまで押し上げたか否かを判定するクランプ判定部108を備えているので、フレーム保持部13のクランプ部16が切削ブレード21に接触し、切削ブレード21が破損したりクランプ部16が損傷したりする事を抑制できる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。なお、実施形態1では、加工装置1,1−2は、フレームユニット210の被加工物200を切削する切削ユニット20を備える切削装置であるが、本発明では、加工装置1,1−2は、切削装置に限定されない。本発明では、加工装置1,1−2は、フレームユニット210の被加工物200にレーザービームを照射してレーザー加工(加工に相当)する加工ユニットであるレーザービーム照射ユニットを備えるレーザー加工装置でも良く、フレームユニット210の被加工物200を研削(加工に相当)して薄化する加工ユニットである研削ユニットを備える研削装置でも良い。なお、レーザービーム照射ユニットが照射するレーザービームは、被加工物200に対して吸収性を有する波長のレーザービームでも良く、被加工物200に対して透過性を有する波長のレーザービームでも良い。