JP2021112689A - 逆浸透膜の運転方法 - Google Patents
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Abstract
Description
次いで、被処理水は流路122を流れ、ポリ塩化アルミニウムが添加手段132によって添加され、ポンプ114によって砂ろ過塔141に送液される。砂ろ過塔141では、被処理水中の有機物、鉄、マンガンの凝集物が除去される。
その後、被処理水は活性炭142に通水され、塩素添加手段130で塩素が添加された後、限外ろ過膜を備える膜ろ過装置143に供給される。ろ過装置143では被処理水中のクリプトスポリジウム等の原虫、雑菌が限外ろ過膜によって除去される。
その後、逆浸透膜ろ過装置117の透過水は流路124を流れ、処理水槽119に供給される。一方、逆浸透膜ろ過装置117の濃縮水は流路123に集められ、処理システム101の外部に排出される。
このように、処理システム101を用いる従来の方法では、全有機炭素(TOC)、鉄及びマンガン、原虫及び雑菌、硬度の各項目の水質の改善のために処理をそれぞれ行っている。そのため、装置構成、処理フローが複雑となり、水質処理のコストが高くなる、という問題がある。
図5に示す処理システム102を用いる方法では、まず、井戸111から原水が流路121を流れ、被処理水槽112に供給される。被処理水槽112内には硫酸添加手段131によって硫酸が添加され、硫酸と原水が混合されて被処理水となる。
次いで、被処理水はポンプ114によって送液されて流路122を流れ、プレフィルター115、昇圧ポンプ116に通水された後、逆浸透膜ろ過装置117に供給される。処理システム102では逆浸透膜ろ過装置117によって、被処理水中の有機物、カルシウム、シリカ、鉄及びマンガン等の無機物、原虫及び雑菌、カルシウム及びマグネシウムが一括して除去される。
その後、逆浸透膜ろ過装置117の透過水は流路124を流れ、硫酸、塩素がそれぞれ添加され、ミネライザ135で硬度が調整される。その後、透過水は処理水槽119に貯留され、必要に応じて塩素添加手段130によって塩素が添加される。
ところが一方で、処理システム102を用いる方法のように、複数の項目の水質の改善のための処理を逆浸透膜ろ過装置117で一括して行うと、逆浸透膜の閉塞が頻発するという問題が生じる。
そこで、逆浸透膜の被処理水のpHが7.0以下となるように水処理をすることが提案されている(例えば、特許文献1)。
処理システム103を用いる方法では、特許文献1に開示の方法と同様に、逆浸透膜ろ過装置117の逆浸透膜の一次側に供給される処理水のpHが7.0以下となるように、被処理水のpHが硫酸添加手段131によって被処理水槽112内で調整される。そのため、被処理水中の無機物の析出を抑制し、逆浸透膜の表面での堆積を低減できる。
しかし、逆浸透膜の被処理水のpHが7.0以下となるように水処理をすると、有機物が被処理水から析出しやすく、析出した有機物によって逆浸透膜の表面が閉塞してしまう、という問題がある。
本発明は、被処理水中の無機物の析出を抑制しながら、有機物の析出も抑制でき、逆浸透膜の閉塞を防止できる、逆浸透膜の運転方法を提供する。
[1] 逆浸透膜によって、原水を透過水と濃縮水とに分離する、逆浸透膜の運転方法であって、前記逆浸透膜に供給される被処理水のpHが5.8〜7.8であり、前記逆浸透膜で前記被処理水を処理した後、前記逆浸透膜を定期的に圧力開放する、逆浸透膜の運転方法。
[2] 前記逆浸透膜を圧力開放した際に、フラッシングを実施することで前記逆浸透膜の表面を洗う、[1]の逆浸透膜の運転方法。
[3] フラッシングの際に、透過水又は純水を含む洗浄水を使用する、[2]の逆浸透膜の運転方法。
[4] 前記原水を直接、前記逆浸透膜で処理する、[1]〜[3]のいずれかの逆浸透膜の運転方法。
[5] 前記原水が、シリカ、カルシウム、マグネシウム、鉄及びマンガンからなる群から選ばれる少なくとも1つ以上の無機物をさらに含む、[1]〜[4]のいずれかの逆浸透膜の運転方法。
[6] 前記原水のMアルカリ度が、100mg/L以上である、[1]〜[5]のいずれかの逆浸透膜の運転方法。
[7] 前記被処理水の全有機炭素が、3.0mg/L以上である、[1]〜[6]のいずれかの逆浸透膜の運転方法。
「Mアルカリ度」は、例えば、JIS K 0101 13.酸消費量に準拠して測定できる。
数値範囲を示す「〜」は、その前後に記載された数値を下限値及び上限値として含むことを意味する。
図1は、本発明の一実施形態に係る逆浸透膜の運転方法に用いる処理システム1の概略模式図である。処理システム1は、井戸11と被処理水槽12と酸添加手段31と逆浸透膜ろ過装置17と処理水槽19を備える。
原水流路21は、井戸11から原水(井戸水)を被処理水槽12に供給するための流路である。被処理水流路22は、被処理水を被処理水槽12から逆浸透膜ろ過装置17に供給するための流路である。循環用流路25は、逆浸透膜ろ過装置17の濃縮水を被処理水槽12に供給するための流路である。そのため、被処理水槽12内の被処理水は、逆浸透膜ろ過装置17の濃縮水と原水(井戸水)とを含む。
酸添加手段31は、被処理水槽12内の液相部分の被処理水に直接酸成分を添加する形態でもよく、被処理水槽12内の気相部分を介して酸成分を添加する形態でもよい。
ポンプ14は、被処理水を逆浸透膜ろ過装置17に送液して供給するためのものである。
プレフィルター15は、砂、シルト、粘土等のサイズの大きな不純物を除去し、逆浸透膜ろ過装置17の逆浸透膜の閉塞や擦過等から保護している。
昇圧ポンプ16は、被処理水を逆浸透膜ろ過装置17でろ過するために必要な圧力を付与している。
各逆浸透膜モジュール18には、分岐した被処理水流路22のそれぞれの端部が接続されている。そのため、各逆浸透膜モジュール18の逆浸透膜の一次側には被処理水流路22の被処理水が供給される。
濃縮水流路23は、逆浸透膜モジュール18、18、18内の逆浸透膜で分離された濃縮水を集めるための流路である。濃縮水流路23は、接続点Dで循環用流路25及び排水用流路26と接続されている。循環用流路25は、濃縮水の一部を濃縮水流路23から被処理水槽12に供給するための流路である。排水用流路26は、濃縮水の残部を処理システム1の外部に排出するための流路である。
透過水流路24は、処理水槽19と接続されている。透過水流路24は、逆浸透膜ろ過装置17で分離された透過水を処理水槽19に供給するための流路である。
処理水槽19は、逆浸透膜ろ過装置17で分離された透過水を処理水として貯留する槽である。
本実施形態に係る逆浸透膜の運転方法は、原水を逆浸透膜で透過水と濃縮水とに分離して処理する方法である。
原水としては、例えば、井戸水、伏流水等の地下水;河川水;湖沼水が挙げられる。ただし、原水は、これらの例示に限定されない。
原水中の全有機炭素は、酸成分の使用量の抑制、逆浸透膜の膜閉塞の抑制等の観点から、3.0mg/L以上が好ましく、4.0mg/L以上がより好ましく、5.0mg/L以上が特に好ましい。本実施形態では、後述のように被処理水のpHの下限値を所定の数値以上に調整するため、全有機炭素が前記下限値以上の原水でも、逆浸透膜の閉塞を防止できる。その結果、原水中の全有機炭素が高い場合であっても、逆浸透膜の目詰まりによる透過能の低下が起きにくく、処理効率を維持したまま透過水を得ることができる。
原水中の全有機炭素の上限値は特に制限されない。例えば、原水中の全有機炭素は、処理効率の観点から、100mg/L以下が好ましく、50mg/L以下がより好ましい。
原水のMアルカリ度の上限値は特に制限されない。例えば、処理効率の観点から、原水のMアルカリ度は、1000mg/L以下が好ましく、700mg/L以下がより好ましい。
次いで、被処理水はポンプ14によって送液されて被処理水流路22を流れる。その後、被処理水は、プレフィルター15、昇圧ポンプ16をこの順に経由して逆浸透膜ろ過装置17における逆浸透膜モジュール18の逆浸透膜に供給され、逆浸透膜で処理される。
従来の逆浸透膜を用いる水処理方法では、逆浸透膜に供給する被処理水中の不純物等の総量を一定量以下とした後に、逆浸透膜に供給することが推奨されていた。逆浸透膜の目詰まりによる透過能の低下、透過能の維持のために圧力差を大きくすることに起因する逆浸透膜の破損を防止するためである。
これに対して、本実施形態に係る逆浸透膜の運転方法では、後述のように逆浸透膜の被処理水のpHを所定の範囲内に制御するため、被処理水からの析出物の発生が抑制される。したがって、井戸水等の地下水(原水)を被処理水として直接、逆浸透膜に供給しても、逆浸透膜で連続的に透過水を得ることができる。原水を直接、逆浸透膜モジュール18の逆浸透膜で一括して処理することで、全有機炭素(TOC)、鉄及びマンガン、原虫及び雑菌、硬度の各項目の水質を逆浸透膜によって改善できる。そのため、装置及び処理フローが簡素化し、水処理の低コスト化を図ることができ、さらには処理システム1の省スペース化を図ることができる。
一方、各逆浸透膜モジュール18の各濃縮水は、濃縮水流路23に集められる。濃縮水流路23の濃縮水の一部は、その後循環用流路25を流れ、被処理水槽12に再度供給される。そのため、濃縮水の一部は被処理水槽12内で井戸11からの原水と混合され、被処理水として逆浸透膜ろ過装置17に再供給される。また、濃縮水流路23の濃縮水の残部は、排水用流路26を流れ、処理システム1の外部に排出される。
各逆浸透膜モジュール18の被処理水のpHは、5.8〜7.8の範囲内であり、6.3〜7.5の範囲内が好ましく、6.5〜7.3の範囲内がより好ましく、6.7〜7.2の範囲内が特に好ましい。
被処理水のpHが前記下限値以上であることにより、各逆浸透膜モジュール18の逆浸透膜の一次側の表面で有機物が析出しにくくなり、逆浸透膜の閉塞を防止できる。加えて、被処理水のpHの下限値に特に制限を設けない従来の運転方法と比較して、pHを低下させるための酸成分の使用量が少なくなり、低コスト化を図ることができる。また、被処理水のpHが前記上限値以下であることにより、各逆浸透膜モジュール18の逆浸透膜の一次側の表面で鉄、マンガン等の金属の酸化物が析出しにくくなり、逆浸透膜の閉塞を防止できる。
被処理水のpHの調整は、例えば、酸添加手段31による酸成分の添加によって行うことができる。
被処理水中の全有機炭素の上限値は特に制限されない。例えば、被処理水中の全有機炭素は、100mg/L以下でもよく、500mg/L以下でもよい。
逆浸透膜で被処理水をろ過する際には、各逆浸透膜モジュール18内が被処理水で満たされ、各逆浸透膜モジュール18内の水圧が高くなり、逆浸透膜に圧力が加えられていく。その後、各逆浸透膜に加わる水圧が浸透圧より高くなると、逆浸透膜において逆浸透現象が起き、被処理水中の溶質濃度が各逆浸透膜の一次側で局所的に高くなり、透過水が得られる。これにより、各逆浸透膜の一次側で濃縮水がそれぞれ生成し、各濃縮水は、各逆浸透膜の二次側の各透過水とそれぞれ分離される。このようにして、被処理水をろ過して処理できる。
そこで、本実施形態に係る逆浸透膜の運転方法では、所定の時間、被処理水を処理した後、各逆浸透膜モジュール18の逆浸透膜を定期的に圧力開放する。定期的に逆浸透膜を圧力開放することで、逆浸透膜の表面の溶質が拡散することにより濃度分極の状態が解消される。そのため、逆浸透膜の一次側の濃度分極を定期的に解消でき、逆浸透膜の一次側の表面での無機物、有機物の析出を未然に防ぐことができる。
ここで、「逆浸透膜を定期的に圧力開放する」とは、所定の期間、被処理水をろ過した後、各逆浸透膜モジュール18内の被処理水の水圧から逆浸透膜を解放することを意味する。ここでいう「所定の期間」とは、原則として、一定の期間を意味する。ただし、「所定の期間」は、必ずしも常に厳密に一定の期間である必要はなく、本発明の効果が得られる範囲内であれば、多少の期間(例えば、1〜10分程度の差)の長短が許容される。
例えば、逆浸透膜ろ過装置17が逆浸透膜モジュール18内に供給された被処理水を抜き出すための図示略の抜出管と、抜出管に設けられた図示略の抜出バルブとを有する場合には、抜出バルブを緩め、逆浸透膜の一次側の圧力を低下させることで、逆浸透膜を圧力開放できる。
他にも、昇圧ポンプ16を停止して、逆浸透膜の一次側の圧力を低下させることで、逆浸透膜を圧力開放してもよい。
例えば、ポンプ14及び昇圧ポンプ16によって、被処理水流路22を介して各逆浸透膜モジュール18内に送液される被処理水の流量を、被処理水をろ過する際の流量より多くすることでフラッシングを実施できる。これにより、被処理水をろ過する際の流量より多くの被処理水が、洗浄水として逆浸透膜の表面を流れ、逆浸透膜の表面に堆積した析出物を洗い流すことができ、逆浸透膜の閉塞を防止する効果がさらに高くなる。
他にも、濃縮水流路23に背圧弁を設置し、その背圧弁の開度を大きくして、被処理水をろ過する際の流量より多くの被処理水を逆浸透膜の表面に流すことで、フラッシングを実施してもよい。
以上説明した本実施形態に係る逆浸透膜の運転方法では、逆浸透膜モジュール18に供給される被処理水のpHが5.8以上となるように調整するため、逆浸透膜の一次側の表面で有機物が析出しにくくなり、有機物による逆浸透膜の閉塞を抑制できる。
また、本実施形態に係る逆浸透膜の運転方法では、逆浸透膜モジュール18に供給される被処理水のpHが7.8以下となるよう調整するため、逆浸透膜モジュール18の逆浸透膜の一次側の表面で無機物が析出しにくくなり、金属酸化物による逆浸透膜の閉塞も抑制できる。
加えて、本実施形態に係る逆浸透膜の運転方法では、逆浸透膜で被処理水を処理した後、逆浸透膜を定期的に圧力開放する。そのため被処理水をろ過した後の逆浸透膜の表面の濃度分極の状態を定期的に解消できる。その結果、逆浸透膜の一次側の表面での無機物、有機物の析出を抑制し、無機物、有機物による逆浸透膜の閉塞を未然に防止できる。
したがって、本実施形態に係る逆浸透膜の運転方法によれば、被処理水中の無機物の析出を抑制しながら、有機物の析出も抑制でき、逆浸透膜の閉塞を防止できる。
さらに、逆浸透膜の二次側を圧力開放する場合には、二次側(透過水側)から一次側(被処理水側)に透過水が正浸透によって定期的に移動することも可能である。よって、この場合には、逆浸透膜の一次側の有機物の溶質濃度を定期的に低減できる。その結果、逆浸透膜の一次側の表面での無機物、有機物による逆浸透膜の閉塞を確実に防止できる。
これに対して、本実施形態に係る逆浸透膜の運転方法では、逆浸透膜の定期的な圧力開放により逆浸透膜の閉塞を未然に防ぐことができるため、フラッシングを実施する回数及び頻度を低減できる。加えて、逆浸透膜の表面の堆積物の量が少なくなり、フラッシングを実施したとしても、フラッシング後の洗浄水に混入する堆積物の量も相対的に少なくなると考えられる。そのためフラッシング後の洗浄水を被処理水として逆浸透膜のろ過に再利用することが充分に可能となり、フラッシングの際に被処理水を使用した場合でも、処理水の回収効率が低下せず、水処理システムの処理効率がよくなる。
このように本実施形態に係る逆浸透膜の運転方法によれば、同一量の被処理水から回収可能な処理水の量、回収効率の向上を期待でき、水処理の低コスト化を図ることができる。
pH:8.3
全有機炭素:2.0mg/L
鉄:0.03mg/L
マンガン:0.005mg/L未満
カルシウム:16mg/L
マグネシウム:5mg/L
シリカ:52mg/L
Mアルカリ度:233mg/L
図3は、図2の平膜試験装置40の容器41と平膜セル42を示す断面模式図である。容器41には平膜セル42が固定されており、容器41は、平膜セル42の下側の第1のケース41aと、平膜セル42の上側の第2のケース41bとを有する。第1のケース41aと第2のケース41bとの間には、平膜セル42がOリング51を介して固定されている。平膜セル42の下側にある第1のケース41aで囲まれた空間は、原水室Aとなる。また、平膜セル42の上側にある第2のケース41bで囲まれた空間は、透過水室Bとなる。平膜セル42は、逆浸透膜52と、逆浸透膜52の透過水室B側(透過水側)の面を支持する多孔質支持板53を有する。
まず、硫酸を添加して井戸水のpHを7.0に調整した。次いで、pHを7.0に調整した井戸水:5Lを平膜試験装置40で3.3倍に濃縮した。濃縮に際しては、背圧弁48の開度を調整して、井戸水の供給圧力を0.5MPaとし、逆浸透膜52の濃縮水を供給配管43に再度供給して循環させる一方で、逆浸透膜52の透過水を系外に排出することで、井戸水を濃縮した。その後、濃縮後の井戸水に硫酸を添加して再度pHを7.0に調整して被処理水とした。
次いで、被処理水を59分間、逆浸透膜で処理して透過水と濃縮水とに分離した。被処理水の処理に際しては、水圧が0.5MPaになるように背圧弁48の開度を調整し、透過水及び濃縮水のそれぞれを供給配管44に再度供給して、透過水及び濃縮水を混合しながら循環させ、逆浸透膜52の透過流量の経時変化を観察した。
その後、1分間、背圧弁48を開放して逆浸透膜を圧力開放した。この被処理水の分離を59分間行い、その後、逆浸透膜の圧力開放を1分間行う合計60分間の工程を1サイクルとし、この工程を合計100サイクル行った。
被処理水の分離開始後0分のときの透過水の流量に対する、100サイクル経過後の透過水の流量の比を相対フラックスとして算出した。その結果を表1に示す。また、pHを7.0に調整した被処理水のランゲリア指数(LSI)、被処理水のpHを調整するために使用した硫酸の使用量を表1にあわせて示す。
まず、硫酸を添加して井戸水のpHを6.0に調整した。次いで、pHを6.0に調整した井戸水:5Lを平膜試験装置40で、実施例1と同様にして3.3倍に濃縮した。その後、濃縮後の井戸水に硫酸を添加して再度pHを6.0に調整して被処理水とした。
次いで、被処理水を60分間、逆浸透膜で処理して透過水と濃縮水とに分離した。被処理水の処理に際しては、水圧が0.5MPaになるように背圧弁48の開度を調整し、透過水及び濃縮水のそれぞれを供給配管44に再度供給して、透過水及び濃縮水を混合しながら循環させ、逆浸透膜52の透過流量の経時変化を観察した。
その後、0.5分(30秒)間、背圧弁48を開放して逆浸透膜を圧力開放した。この被処理水の分離を60分間行い、その後、逆浸透膜の圧力開放を0.5分(30秒)間行う合計60.5分間の工程を1サイクルとし、この工程を合計100サイクル行った。
被処理水の分離開始後0分のときの透過水の流量に対する100サイクル経過後の透過水の流量の比を相対フラックスとして算出した。その結果を表1に示す。また、pHを6.0に調整した被処理水のランゲリア指数(LSI)、被処理水のpHを調整するために使用した硫酸の使用量を表1にあわせて示す。
被処理水のpHを6.0に調整し、逆浸透膜で被処理水を処理し、かつ、定期的な圧力開放及びフラッシングを実施せずに100時間、被処理水を逆浸透膜で透過水と濃縮水とに分離した以外は、実施例1と同様にして処理水を得た。
被処理水槽12内の被処理水に酸成分として硫酸を添加せずに被処理水のpHを8.3のまま、逆浸透膜で原水を処理した以外は、実施例1と同様にして処理水を得た。
被処理水のpHを5.5に調整し、逆浸透膜で被処理水を処理した以外は、実施例1と同様にして処理水を得た。
加えて、比較例3では、被処理水のpHを5.5に調整するための硫酸の使用量が220mg/Lとなり、実施例1、2の硫酸の使用量と比較して増加した。このように、実施例1、2では、より少ない酸成分の使用量で逆浸透膜の閉塞を抑制できる範囲内に被処理水のpHを調整できた。そのため本実施形態に係る逆浸透膜の運転方法によれば、水処理の低コスト化を図ることができると考えられた。
11 井戸
12 被処理水槽
14 ポンプ
15 プレフィルター
16 昇圧ポンプ
17 逆浸透膜ろ過装置
18 逆浸透膜モジュール
19 処理水槽
21 原水流路
22 被処理水流路
23 濃縮水流路
24 透過水流路
25 循環用流路
26 排水用流路
31 酸添加手段
Claims (7)
- 逆浸透膜によって、原水を透過水と濃縮水とに分離する、逆浸透膜の運転方法であって、
前記逆浸透膜に供給される被処理水のpHが5.8〜7.8であり、
前記逆浸透膜で前記被処理水を処理した後、前記逆浸透膜を定期的に圧力開放する、逆浸透膜の運転方法。 - 前記逆浸透膜を圧力開放した際に、フラッシングを実施することで前記逆浸透膜の表面を洗う、請求項1に記載の逆浸透膜の運転方法。
- フラッシングの際に、透過水又は純水を含む洗浄水を使用する、請求項2に記載の逆浸透膜の運転方法。
- 前記原水を直接、前記逆浸透膜で処理する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の逆浸透膜の運転方法。
- 前記原水が、シリカ、カルシウム、マグネシウム、鉄及びマンガンからなる群から選ばれる少なくとも1つ以上の無機物をさらに含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の逆浸透膜の運転方法。
- 前記原水のMアルカリ度が、100mg/L以上である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の逆浸透膜の運転方法。
- 前記被処理水の全有機炭素が、3.0mg/L以上である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の逆浸透膜の運転方法。
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