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JP2021182032A - トナー - Google Patents

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Abstract

【課題】高速機においても良好な低温定着性を有し、画像スジを抑制できるトナー。【解決手段】結着樹脂及び結晶性樹脂を含有するトナー粒子を有するトナーであって、該結着樹脂は、非晶性樹脂を含有し、温度変調型示差走査熱量計により該トナーを測定したとき、トータルヒートフローにおいて、55.0℃以上95.0℃以下の温度範囲に、該結晶性樹脂に由来する少なくとも一つの吸熱ピークを有し、該トータルヒートフローにおける該吸熱ピークの吸熱量に対する、リバーシングヒートフローにおける該吸熱ピークの吸熱量の比率が、50.0%以上であり、一回目の昇温における該リバーシングヒートフローで得られるガラス転移温度Tg1st、及び二回目の昇温におけるリバーシングヒートフローで得られるガラス転移温度Tg2ndが、Tg1st−Tg2nd≧7.0℃を満たすことを特徴とするトナー。【選択図】なし

Description

本開示は、電子写真、静電荷像を顕像化するための画像形成方法に使用されるトナーに関する。
電子写真法を用いた画像形成装置は、省エネルギー化、及び高速化に対する要求が高く、トナーの低温定着性を向上させることが求められている。一般的に低温定着性はトナーの粘度と関係があり、定着時の熱により素早く粘度が低下するトナーが求められる。しかし、このような低温定着性を満足させたトナーは現像器内の攪拌や本体の昇温といった外的なストレスに対して弱く、外添剤の埋め込みによる耐久性又は保存性の低下といった問題を生じやすい。
特許文献1では、低温定着性、現像安定性、及び印字物保管性を向上するために、非晶性ポリエステルに対して、特定の範囲の炭素数を有する結晶性ポリエステルを添加したトナーが記載されている。
特開2016−090628号公報
しかし、上記文献のように特定の範囲の炭素数を有する結晶性ポリエステルを添加したトナーは、低温定着性に一定の効果はあるものの、より高速化された画像形成装置においては、規制部材に対してトナーが融着し、現像スジを発生することがわかった。
本開示は、高速機においても良好な低温定着性を有し、画像スジを抑制できるトナーを提供する。
本発明者らは、検討を重ねた結果、下記構成にすることで、上記課題を解決できることを見いだした。
本開示は、結着樹脂及び結晶性樹脂を含有するトナー粒子を有するトナーであって、
該結着樹脂は、非晶性樹脂を含有し、
温度変調型示差走査熱量計により該トナーを測定したとき、
トータルヒートフローにおいて、55.0℃以上95.0℃以下の温度範囲に、該結晶性樹脂に由来する少なくとも一つの吸熱ピークを有し、
該トータルヒートフローにおける該吸熱ピークの吸熱量に対する、リバーシングヒートフローにおける該吸熱ピークの吸熱量の比率が、50.0%以上であり、
一回目の昇温における該リバーシングヒートフローで得られるガラス転移温度Tg1st、及び二回目の昇温におけるリバーシングヒートフローで得られるガラス転移温度Tg2ndが、
Tg1st−Tg2nd≧7.0℃
を満たすトナーに関する。
本開示によれば、高速機においても良好な低温定着性を有し、画像スジを抑制できるトナーを提供できる。
処理羽根の例
数値範囲を表す「XX以上YY以下」や「XX〜YY」の記載は、特に断りのない限り、端点である下限及び上限を含む数値範囲を意味する。
数値範囲が段階的に記載されている場合、各数値範囲の上限及び下限は任意に組み合わせることができる。
「モノマーユニット」とは、ポリマー中のモノマー物質の反応した形態をいう。
低温定着性を良好にするためには、定着のニップを通過するわずかな時間でトナーを迅速に溶融させる必要がある。一般的にトナーを迅速に溶融させる手法としては、トナー中の樹脂成分の溶融特性を制御することが知られている。近年では定着助剤として結晶性樹脂を用い、可塑効果により樹脂成分の溶融特性を制御する方法が種々検討されている。
そこで、近年要求されている高いレベルの低温定着性を達成するために、結晶性ポリエステル樹脂を多量に添加したトナーを評価した。その結果、低温定着性に一定の効果はあるものの、次世代を想定した高速印字条件下においては、画像スジが発生することがわかった。
そのため、今後の省エネルギー化や高速化の要求に対しては、結晶性樹脂を多量に添加しても、規制部材に対するトナーの融着が発生しにくく、画像スジを抑制できるトナーの検討が必要である。
本発明者らが、低温定着性の向上と画像スジの抑制というトレードオフ項目を解決すべく検討を進めた結果、下記に示す特徴を有するトナーを用いることで、上記課題を解決できるという考えに行きついた。
すなわち本開示は、
結着樹脂及び結晶性樹脂を含有するトナー粒子を有するトナーであって、
該結着樹脂は、非晶性樹脂を含有し、
温度変調型示差走査熱量計により該トナーを測定したとき、
トータルヒートフローにおいて、55.0℃以上95.0℃以下の温度範囲に、該結晶性樹脂に由来する少なくとも一つの吸熱ピークを有し、
該トータルヒートフローにおける該吸熱ピークの吸熱量に対する、リバーシングヒートフローにおける該吸熱ピークの吸熱量の比率が、50.0%以上であり、
一回目の昇温における該リバーシングヒートフローで得られるガラス転移温度Tg1st、及び二回目の昇温におけるリバーシングヒートフローで得られるガラス転移温度Tg2ndが、
Tg1st−Tg2nd≧7.0℃
を満たすトナーに関する。
以下に、トナーについて具体的に示していく。
温度変調型示差走査熱量計(MDSC)によりトナーを測定したとき、
トータルヒートフローにおいて、55.0℃以上95.0℃以下の温度範囲に、結晶性樹脂に由来する少なくとも一つの吸熱ピークを有し、
トータルヒートフローにおける吸熱ピークの吸熱量に対する、リバーシングヒートフローにおける吸熱ピーク吸熱量の比率が、50.0%以上であることが必要である。
また、トータルヒートフローにおける吸熱ピークの吸熱量に対する、リバーシングヒートフローにおける吸熱ピークの吸熱量の比率は、良好な画像スジ抑制効果を得られることから、60.0%以上が好ましく、70.0%以上がより好ましく、80.0%以上がさ
らに好ましい。上限は特に制限されないが、95.0%以下が好ましく、90.0%以下がより好ましい。
トナーを上記構成にすることで、高速印字した際にも、画像スジを抑制できる。その理由について、以下のように考察している。
結晶性ポリエステル樹脂に代表される結晶性樹脂は、一般的に低融点ワックス等と比較すると分子量が大きく、一度溶融すると再結晶化するまでには多量のエネルギーが必要である。トナー中において再結晶化しきれなかった(結晶構造が乱れた)結晶性樹脂は、トナー中の非晶性樹脂と相溶し、トナーのガラス転移温度(Tg)の低下を引き起こすため、耐久性や耐熱保存性を低下させてしまう。
また、高速印字条件下における規制部材周辺は、撹拌や昇温によるストレスが大きく、トナーにとっては苛酷な環境であるため、再結晶化した結晶構造が乱れやすい。よって、高速印字条件下においても、トナーの部材融着を抑制し画像スジを防ぐためには、結晶性樹脂の結晶構造が乱れにくく、高安定な結晶構造に制御することが重要であると考えた。
本発明者らは、トナー中の結晶性樹脂の結晶構造を、温度変調型示差走査熱量計(MDSC)を用いて確認し、検討を行った。温度変調型示差走査熱量計による測定とは、通常の昇温に一定周波数の昇温/降温(モジュレーション波形)を重ね合わせた昇温を行ったときの熱量を測定する示差走査熱量測定手法である。
定速昇温と同時に更に温度変調を加えることで、温度変調に追従できる成分をリバーシングヒートフローに、追従できない成分をノンリバーシングヒートフローに分離して検出することが可能となる。このリバーシングヒートフローに現れる成分は温度を下げた場合に元の性質に戻るが、ノンリバーシンヒートフローに現れる成分は温度を下げても元に戻らない性質を有する。
トナー中の、結晶性樹脂の結晶構造が安定な場合には、昇温により結晶構造が一度崩れても、降温すると元の結晶構造に戻り易いため、結晶性樹脂の融解に由来する吸熱ピークはリバーシングヒートフローの比率が高くなる。一方、トナー中における、結晶性樹脂の結晶構造が不安定な場合には、昇温により結晶構造が一度崩れると、降温しても元の結晶構造に戻りにくいため、結晶性樹脂の融解に由来する吸熱ピークはノンリバーシングヒートフローの比率が高くなる。
トータルヒートフローにおける吸熱ピークの吸熱量に対する、リバーシングヒートフローにおける吸熱ピークの吸熱量の比率が50.0%より小さいと、現像器内のストレスで結晶性樹脂の結晶構造が崩れやすくなるため、画像スジが発生する。
該吸熱量の比率は、例えば、トナー中の樹脂成分の組成や結晶性樹脂の組成、さらには、トナーの製造条件を調整することにより制御できる。
また、温度変調型示差走査熱量計(MDSC)によりトナーを測定したとき、
一回目の昇温におけるリバーシングヒートフローで得られるガラス転移温度Tg1st及び二回目の昇温におけるリバーシングヒートフローで得られるガラス転移温度Tg2ndが、
Tg1st−Tg2nd≧7.0℃
であることが必要である。
また、Tg1st−Tg2ndは、良好な低温定着性の観点から、10.0℃以上が好ましく15.0℃以上がより好ましい。上限は特に制限されないが、好ましくは25.0℃以下であり、より好ましくは20.0℃以下であり、さらに好ましくは17.0℃以下である。
Tg1stは、加熱前のトナーのガラス転移温度Tgを測定しており、結晶性樹脂が溶
融していないため、結晶性樹脂が非晶性樹脂に相溶する前のトナーTgを表している。一方、Tg2ndは、一度トナーを加熱して結晶性樹脂が溶融した後にTg測定を行うため、結晶性樹脂が非晶性樹脂に相溶した後のトナーTgを表している。
つまり、Tg1stとTg2ndの差が大きければ大きいほど、結晶性樹脂による非晶性樹脂の可塑効果が大きいと考えられる。したがって、Tg1stとTg2ndの差が大きいと、低温定着性がより優れているトナーであるといえる。
Tg1st−Tg2ndの値が7.0℃よりも小さいと、非晶性樹脂に対する結晶性樹脂の相溶性が低下する為、低温定着性が低下する。
Tg1st−Tg2ndの値は、例えば、トナー中の樹脂成分の組成や定着助剤の組成、更には、樹脂成分と定着助剤の組み合わせや分散状態を調整することにより制御できる。その他、トナーの製造条件を調整することにより制御できる。
Tg1stは、好ましくは50.0℃〜70.0℃であり、より好ましくは55.0℃〜65.0℃である。
Tg2ndは、好ましくは38.0℃〜55.0℃であり、より好ましくは40.0℃〜50.0℃である。
(結着樹脂)
以下、結着樹脂に関して具体的に説明する。結着樹脂は、特に制限されず公知の樹脂を用いることができる。
結着樹脂は、非晶性樹脂を含有する。結着樹脂は、好ましくは非晶性ポリエステル樹脂を含有し、より好ましくは非晶性ポリエステル樹脂である。非晶性ポリエステル樹脂は非晶性ポリエステル部位を有する。
結着樹脂中の非晶性ポリエステル樹脂の含有量は、好ましくは50質量%〜100質量%であり、より好ましくは80質量%〜100質量%であり、さらに好ましくは90質量%〜100質量%である。
非晶性ポリエステル樹脂は、ビニル重合体部位及び非晶性ポリエステル部位を有するハイブリッド樹脂を含有することが好ましい。結着樹脂が、溶融特性の優れる非晶性ポリエステル部位と、帯電特性に優れ、軟化点が高いビニル重合体部位とを有するハイブリッド樹脂を含有することで、結着樹脂の軟化点を高くしつつ、帯電安定性と低温定着性に優れる。その結果、低温定着性及び高湿環境下における画像濃度の安定性がより高まる。
さらに、非晶性ポリエステル樹脂は、非晶性ポリエステル樹脂組成物であることがより好ましい。非晶性ポリエステル樹脂組成物は、ビニル重合体部位及び非晶性ポリエステル部位を有するハイブリッド樹脂を含有することが好ましい。
該非晶性ポリエステル樹脂組成物は、
i)炭素数の平均値27以上50以下の長鎖アルキルモノアルコールが非晶性ポリエステル部位の末端に縮合した構造及び炭素数の平均値27以上50以下の長鎖アルキルモノカルボン酸が非晶性ポリエステル部位の末端に縮合した構造の少なくとも一方、並びに
ii)炭素数の平均値27以上50以下の脂肪族炭化水素、
を含有することが好ましい。
結着樹脂が上記樹脂組成物を含有することで、結晶性ポリエステル樹脂を添加した際に、結晶性ポリエステル樹脂の結晶化速度が向上し、耐熱保存性が良好なトナーを得ることができる。さらに、吸熱ピークのトータルヒートフローにおける吸熱量に対する、リバーシングヒートフローにおける吸熱量の比率を、上記特定の範囲に制御しやすくなる。
長鎖アルキルモノアルコールが縮合した構造を、以下、アルコール残基ともいう。長鎖アルキルモノカルボン酸が縮合した構造を、以下、カルボン酸残基ともいう。また、これ
らの残基を長鎖アルキル成分ともいう。
ここで、長鎖アルキルモノアルコールのアルコール残基及び長鎖アルキルモノカルボン酸のカルボン酸残基の少なくとも一方の残基を末端に有するポリエステル樹脂とは、これらの長鎖アルキル成分がメインバインダー成分である非晶性ポリエステル樹脂(非晶性ポリエステル部位)に反応し組み込まれている樹脂を表している。
一方、非晶性ポリエステル樹脂組成物が上記平均炭素数の脂肪族炭化水素を含むことは、例えば、非晶性ポリエステル樹脂組成物が長鎖アルキル成分をアルコール変性又は酸変性した際の、未変性成分も含有していることを表す。
上記非晶性ポリエステル樹脂組成物は、長鎖アルキル成分が組み込まれたポリエステル樹脂と、(例えば長鎖アルキル成分の未変性品である)脂肪族炭化水素成分を有することを意味する。
長鎖アルキル成分の炭素数の平均値は以下の方法で求める。
長鎖アルキル成分の炭素数分布は、ガスクロマトグラフィー(GC)により、以下のようにして測定する。サンプル10mgを精秤し、サンプルビンに入れる。このサンプルビンに精秤した10gのヘキサンを加えてフタをした後、ホットプレートで150℃に加温して混合する。
その後、長鎖アルキル成分が析出してこないようすばやくガスクロマトグラフィーの注入口へこのサンプルを注入して、下記測定装置及び測定条件で分析を行う。横軸を炭素数、縦軸をシグナルの強度とするチャートを得る。
次いで、得られたチャートにおいて、検出された全ピークのトータルの面積に対する各炭素数成分のピークの面積の割合を算出し、これを各炭化水素化合物の存在比率(面積%)とする。そして、横軸に炭素数、縦軸に炭化水素化合物の存在比率(面積%)を取り、炭素数分布チャートを作成する。そして、炭素数分布チャートのピークトップの炭素数を、炭素数の平均値とする。
測定装置及び測定条件は、下記の通りである。
GC:HP社 6890GC
カラム:ULTRA ALLOY−1 P/N:UA1−30m−0.5F(フロンティア・ラボ社製)
キャリアーガス:He
オーブン:(1)温度100℃で5分ホールド、(2)30℃/分で温度360℃まで昇温、(3)温度360℃で60分ホールド
注入口:温度300℃
初期圧力:10.523 psi
スプリット比:50:1
カラム流量:1mL/min
また、非晶性ポリエステル樹脂組成物中の、炭素数の平均値27以上50以下の脂肪族炭化水素、炭素数の平均値27以上50以下の長鎖アルキルモノアルコールが縮合した構造(アルコール残基)、及び炭素数の平均値27以上50以下の長鎖アルキルモノカルボン酸が縮合した構造(カルボン酸残基)の合計の含有割合が、2.5質量%以上10.0質量%以下であることが好ましい。より好ましくは3.5質量%以上7.5質量%以下である。
長鎖アルキルに由来する成分の割合を上記範囲とすることで、結晶性ポリエステルの結晶化速度が制御しやすくなり、保存性が良好なトナーを得ることができる。
また、示差走査熱量測定(DSC)にて得られる温度−吸熱量曲線において、非晶性ポリエステル樹脂組成物の吸熱ピークのピークトップ温度が、55.0℃以上95.0℃以
下であることが好ましい。
また、吸熱ピークの吸熱量(ΔH)が、0.10J/g以上1.90J/g以下であることが好ましく、0.20J/g以上1.00J/g以下であることがより好ましい。
トナーの低温定着性と画像スジの抑制を両立するためには、トナー中で結晶性樹脂を均一に分散させることが好ましい。そのためには、結着樹脂中で長鎖アルキル成分が均一に分散していることが好ましく、ポリエステル樹脂成分と結合せず、遊離した成分、すなわち未変性の脂肪族炭化水素の量を適正化させることが好ましい。
この未変性の脂肪族炭化水素は、示差走査熱量測定(DSC)にて得られる温度−吸熱量曲線において吸熱ピークが発現する。DSCで観測される、吸熱量ΔHが上記範囲内にあることは、遊離している長鎖アルキル成分が少ない、すなわち、非晶性ポリエステル樹脂(メインバインダー)に組み込まれていることを示す。
そのため、本発明者等はこの吸熱ピークの吸熱量(ΔH)を適正化することで、樹脂組成物中で長鎖アルキルに由来する成分が均一に分散しやすくなると考えている。
吸熱ピークのピークトップ温度及び吸熱量(ΔH)は以下の方法で測定される。示差走査熱量測定(DSC)における吸熱ピークのピークトップ温度及び吸熱ピーク量は、示差走査型熱量分析装置「Q2000」(TA Instruments社製)を用いて、ASTM D3418−82に準じて測定される。装置検出部の温度補正はインジウムと亜鉛の融点を用い、熱量の補正についてはインジウムの融解熱を用いる。
具体的には、測定試料約5mgを精密に秤量し、これをアルミパン中に入れ、リファレンスとして空のアルミパンを用いて、測定温度範囲30〜200℃の間で、昇温速度10℃/minで常温常湿下測定を行う。
なお、測定においては、一度200℃まで昇温させ、続いて30℃まで降温し、その後に再度昇温を行う。この昇温過程で得られるDSC曲線(温度−吸熱量曲線)において、温度30℃〜200℃の範囲における最大の吸熱ピークのピークトップの温度を求める。また、吸熱ピークの吸熱量ΔHは、上記吸熱ピークの積分値である。
長鎖アルキル成分の遊離量、すなわちDSCの吸熱ピークの量を制御する方法としては、脂肪族炭化水素のアルコール変性率又は酸変性率を高める方法が挙げられる。
すなわち、アルコール又は酸変性された長鎖アルキル成分は、重合反応でポリエステル樹脂と反応しポリエステル樹脂中へ組み込まれると、DSC測定において吸熱ピークが発現しない。一方、未変性の脂肪族炭化水素は、ポリエステル樹脂との反応点を持たない為、ポリエステル樹脂中で遊離した状態で存在することになり、DSCの吸熱量を高めることになる。
炭素数の平均値が27以上50以下の長鎖アルキルモノアルコール、及び炭素数の平均値が27以上50以下の長鎖アルキルモノカルボン酸は、工業的には原料となる脂肪族炭化水素をアルコール又は酸変性することで得られる。
脂肪族炭化水素は、飽和炭化水素及び不飽和炭化水素を含み、例えば、アルカン、アルケン、アルキンや、シクロヘキサンなどの環状の炭化水素が挙げられるが、飽和炭化水素(アルカン)であることが好ましい。
例えば、アルコール変性品に関しては、炭素数が27以上50以下の脂肪族炭化水素を、硼酸、無水硼酸、又はメタ硼酸のような触媒の存在下に分子状酸素含有ガスで液相酸化することによりアルコールに転化できることが知られている。使用される触媒添加量は、原料脂肪族炭化水素1molに対して0.01mol〜0.5molが好ましい。
反応系に吹き込む分子状酸素含有ガスとしては、酸素、空気又はそれらを不活性ガスで希釈した広範囲のものが使用可能であるが、酸素濃度3%〜20%が好ましい。また、反
応温度は、100℃以上200℃以下が好ましい。
DSCの吸熱量は、反応条件の最適化や、変性反応後に精製作業を行うことで、未変性の脂肪族炭化水素成分を一部除去することにより制御することができる。脂肪族炭化水素成分の変性率は、好ましくは85%以上であり、より好ましくは90%以上である。一方、上限は99%以下であることが好ましい。
また、非晶性ポリエステル樹脂組成物は、炭素数の平均値27以上50以下の長鎖アルキルモノアルコールが非晶性ポリエステル部位の末端に縮合した構造及び炭素数の平均値27以上50以下の脂肪族炭化水素を含有することが好ましい。長鎖アルキルモノアルコールは、2級アルコールを含有することが好ましく、2級アルコールを主成分として含有することがより好ましい。なお、2級アルコールを主成分とするとは、長鎖アルキルモノアルコール中の50質量%以上が2級アルコールであることを示す。
長鎖アルキルモノアルコールとして、2級アルコールを主成分として用いることで、長鎖アルキル成分が折りたたみ構造を取り易くなる。その結果、立体障害等が抑制され、長鎖アルキル成分が非晶性ポリエステル樹脂組成物中でより均一に存在し易くなり、より保存安定性が向上する。
非晶性ポリエステル樹脂組成物がハイブリッド樹脂を含有する場合、長鎖アルキル成分は、ハイブリッド樹脂のポリエステル部位の末端に縮合したものであることが好ましい。
すなわち、好ましくは、非晶性ポリエステル樹脂組成物は、非晶性ポリエステル部位及びビニル重合体部位を有するハイブリッド樹脂、及び炭素数の平均値27以上50以下の脂肪族炭化水素を含有し、該ハイブリッド樹脂は、炭素数の平均値27以上50以下の長鎖アルキルモノアルコールが非晶性ポリエステル部位の末端に縮合した構造及び炭素数の平均値27以上50以下の長鎖アルキルモノカルボン酸が非晶性ポリエステル部位の末端に縮合した構造の少なくとも一方を有する。
より好ましくは、ポリエステル樹脂組成物は、非晶性ポリエステル部位及びビニル重合体部位を有するハイブリッド樹脂、及び炭素数の平均値27以上50以下の脂肪族炭化水素からなり、該ハイブリッド樹脂は、炭素数の平均値27以上50以下の長鎖アルキルモノアルコールが非晶性ポリエステル部位の末端に縮合した構造及び炭素数の平均値27以上50以下の長鎖アルキルモノカルボン酸が非晶性ポリエステル部位の末端に縮合した構造の少なくとも一方を有する。
非晶性ポリエステル樹脂又は非晶性ポリエステル樹脂組成物中のハイブリッド樹脂の含有量は、50.0質量%以上99.5質量%以下であることが好ましく、80.0質量%以上99.0質量%以下であることがより好ましく、90.0質量%以上99.0質量%以下であることがさらに好ましい。
ハイブリット樹脂は、非晶性ポリエステル部位とビニル重合体部位との質量比(非晶性ポリエステル部位:ビニル重合体部位)が、60:40〜98:2であることが好ましく、65:35〜80:20であることがより好ましい。すなわち、ハイブリッド樹脂中の、非晶性ポリエステル部位の含有量が、60質量%以上98質量%以下であることが好ましく、65質量%以上80質量%以下であることがより好ましい。
上記範囲にすることで、ハイブリッド樹脂が有するメリットを得ることができる。また、結晶性樹脂、特に結晶性ポリエステル樹脂との相溶性が良化するため、Tg1st−Tg2ndの値を制御しやすくなり、良好な低温定着性を得られやすい。
非晶性ポリエステル樹脂又は非晶性ポリエステル部位を構成するモノマーとしては以下の化合物が挙げられる。
アルコール成分としては、以下のような2価のアルコールが挙げられる。エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、水素化ビスフェノールA、下記(I)式で表されるビスフェノール及びその誘導体、並びに下記(II)式で表されるジオール類。
Figure 2021182032
(式中、Rはエチレン基又はプロピレン基を示し、x及びyはそれぞれ0以上の整数であり、かつx+yの平均値は0以上10以下である。)
Figure 2021182032
中でも、良好な帯電性、及び環境安定性を得られる点で、上記(I)式で表されるビスフェノール及びその誘導体を含有することが好ましい。
アルコール成分は、ビスフェノールAプロピレンオキサイド付加物及びビスフェノールAエチレンオキサイド付加物などのビスフェノールAアルキレンオキサイド付加物を含有することが好ましい。
すなわち、非晶性ポリエステル部位が、ビスフェノールAプロピレンオキサイド付加物及びビスフェノールAエチレンオキサイド付加物からなる群から選択される少なくとも一のアルコール成分と、酸成分とが縮重合した構造を有することが好ましい。
また、ビスフェノールAアルキレンオキサイド付加物のうち、ビスフェノールAプロピレンオキサイド付加物に由来するモノマーユニットと、ビスフェノールAエチレンオキサイド付加物に由来するモノマーユニットとのモル比(プロピレンオキサイド付加物:エチレンオキサイド付加物)は、50:50〜100:0が好ましく、65:35〜80:20がより好ましい。
上記範囲にすることで、結晶性樹脂、特に結晶性ポリエステルとの相溶性が良化するため、Tg1st−Tg2ndの値を制御しやすくなり、良好な低温定着性を得られやすい。
ビスフェノールAプロピレンオキサイド付加物に由来するモノマーユニットと、ビスフェノールAエチレンオキサイド付加物に由来するモノマーユニットは、好ましくは、下記式(A)で表される。
ビスフェノールAプロピレンオキサイド付加物に由来するモノマーユニットは、式(A)において、Rがプロピレン基を示し、x及びyはそれぞれ0以上の整数であり、かつx+yの平均値は0以上10以下である。
ビスフェノールAエチレンオキサイド付加物に由来するモノマーユニットは、式(A)において、Rはエチレン基を示し、x及びyはそれぞれ0以上の整数であり、かつx+y
の平均値は0以上10以下である。
Figure 2021182032
酸成分としては、以下のような2価のカルボン酸が挙げられる。
フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、無水フタル酸のようなベンゼンジカルボン酸類又はその無水物;こはく酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸のようなアルキルジカルボン酸類又はその無水物;炭素数6以上18以下のアルキル基若しくは炭素数6以上18以下のアルケニル基で置換されたこはく酸又はその無水物;フマル酸、マレイン酸、シトラコン酸、イタコン酸のような不飽和ジカルボン酸又はその無水物。
3価以上の多価カルボン酸としては、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸(トリメリット酸)、1,2,4−シクロヘキサントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、ピロメリット酸及びこれらの酸無水物又は低級アルキルエステルなどが挙げられる。上記のうち、環境変動による安定性も高い芳香族系化合物が好ましく、例えば1,2,4−ベンゼントリカルボン酸及びその無水物が好ましい。
3価以上の多価アルコールとしては、1,2,3−プロパントリオール、トリメチロールプロパン、ヘキサントリオール、ペンタエリスリトールなどが挙げられる。
また、非晶性ポリエステル部位は、炭素数6以上30以下(より好ましくは10以上30以下)の脂肪族ジオール由来のモノマーユニット及び炭素数6以上30以下(より好ましくは10以上30以下)の脂肪族ジカルボン酸由来のモノマーユニットからなる群から選択される少なくとも一を有することが好ましい。
すなわち、非晶性ポリエステル部位は、下記式(B)で表されるモノマーユニット及び下記式(C)で表されるモノマーユニットからなる群から選択される少なくとも一を有することが好ましい。
下記式(B)中、mは6〜30(好ましくは10〜30)の整数を示す。式(C)中、nは4〜28(好ましくは8〜28)の整数を示す。
Figure 2021182032
トナーを上記構成とすることで、材料分散性が良化し、カブリを抑制できると共に、良好な耐久性を有するトナーが得られる。さらに、吸熱ピークのトータルヒートフローにおける吸熱量に対する、リバーシングヒートフローにおける吸熱量の比率を、上記特定の範囲に制御しやすくなる。
その理由について、以下のように考察している。
上述したように、吸熱ピークのトータルヒートフローにおける吸熱量に対する、リバーシングヒートフローにおける吸熱量の比率を高めるためには、トナー中における結晶性樹脂を密に折りたたみ、結晶構造を安定化させることが重要である。トナー中において相溶した結晶性樹脂を密に折りたたむためには、非晶性樹脂中における結晶性樹脂の分子運動を高めることが好ましい。
脂肪族ジオール由来のモノマーユニット及び/又は脂肪族ジカルボン酸由来のモノマーユニットは、芳香族を含むモノマーユニットと比較して、炭素−炭素間の運動性が高く、結晶性樹脂の分子運動を妨げにくい。よって、吸熱ピークのトータルヒートフローにおける吸熱量に対する、リバーシングヒートフローにおける吸熱量の比率を高めることができると考えている。
非晶性ポリエステル部位におけるアルコール成分由来のモノマーユニットのうち下記式(B)で表されるモノマーユニット以外のモノマーユニットの合計を100mol部としたとき、該式(B)で表されるモノマーユニット及び該式(C)で表されるモノマーユニットの合計の含有量は、好ましくは1mol部以上20mol部以下であり、より好ましくは3mol部以上15mol部以下である。
トナーを上記構成とすることで、材料分散性が良化し、カブリを抑制できると共に、良好な耐久性が得られる。さらに、吸熱ピークのトータルヒートフローにおける吸熱量に対する、リバーシングヒートフローにおける吸熱量の比率を、上記特定の範囲に制御しやすくなる。
ビニル重合体部位を構成するビニル系モノマーとしては、以下の化合物が挙げられる。
スチレン;o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−メトキシスチレン、p−フェニルスチレン、p−クロルスチレン、3,4−ジクロルスチレン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチレンのようなスチレン誘導体;エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレンのような不飽和モノオレフィン類;ブタジエン、イソプレンのような不飽和ポリエン類;塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、フッ化ビニルのようなハロゲン化ビニル類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニルのようなビニルエステル類;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチルのようなメタクリル酸エステル類;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸2−クロルエチル、アクリル酸フェニルのようなアクリル酸エステル類;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテルのようなビニルエーテル類;ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、メチルイソプロペニルケトンのようなビニルケトン類;N−ビニルピロール、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドール、N−ビニルピロリドンのようなN−ビニル化合物;ビニルナフタリン類;アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミドのようなアクリル酸又はメタクリル酸誘導体。
さらに、以下のものが挙げられる。マレイン酸、シトラコン酸、イタコン酸、アルケニルコハク酸、フマル酸、メサコン酸のような不飽和二塩基酸;マレイン酸無水物、シトラコン酸無水物、イタコン酸無水物、アルケニルコハク酸無水物のような不飽和二塩基酸無水物;マレイン酸メチルハーフエステル、マレイン酸エチルハーフエステル、マレイン酸
ブチルハーフエステル、シトラコン酸メチルハーフエステル、シトラコン酸エチルハーフエステル、シトラコン酸ブチルハーフエステル、イタコン酸メチルハーフエステル、アルケニルコハク酸メチルハーフエステル、フマル酸メチルハーフエステル、メサコン酸メチルハーフエステルのような不飽和二塩基酸のハーフエステル;ジメチルマレイン酸、ジメチルフマル酸のような不飽和二塩基酸エステル;アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、ケイヒ酸のようなα,β−不飽和酸;クロトン酸無水物、ケイヒ酸無水物のようなα,β−不飽和酸無水物、前記α,β−不飽和酸と低級脂肪酸との無水物;アルケニルマロン酸、アルケニルグルタル酸、アルケニルアジピン酸、これらの酸無水物及びこれらのモノエステルのようなカルボキシ基を有するモノマー。
さらに、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレートのようなアクリル酸又はメタクリル酸エステル類;4−(1−ヒドロキシ−1−メチルブチル)スチレン、4−(1−ヒドロキシ−1−メチルヘキシル)スチレンのようなヒドロキシ基を有するモノマーが挙げられる。
好ましくはポリスチレン、スチレン−メタクリル酸エステル類共重合体、スチレン−アクリル酸エステル類共重合体、スチレン−(メタ)アクリル酸共重合体である。
ハイブリッド樹脂のビニル重合体部位は、ビニル基を2個以上有する架橋剤で架橋された架橋構造を有してもよい。この場合に用いられる架橋剤としては、以下のものが挙げられる。
芳香族ジビニル化合物(ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン);アルキル鎖で結ばれたジアクリレート化合物類(エチレングリコールジアクリレート、1,3−ブチレングリコールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,5−ペンタンジオールジアクリレート、1,6−へキサンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、及び以上の化合物のアクリレートをメタクリレートに代えたもの);エーテル結合を含むアルキル鎖で結ばれたジアクリレート化合物類(例えば、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコール#400ジアクリレート、ポリエチレングリコール#600ジアクリレート、ジプロピレングリコールジアクリレート、及び以上の化合物のアクリレー卜をメタクリレートに代えたもの);芳香族基及びエーテル結合を含む鎖で緒ばれたジアクリレート化合物類[ポリオキシエチレン(2)−2,2−ビス(4ヒドロキシフェニル)プロパンジアクリレート、ポリオキシエチレン(4)−2,2−ビス(4ヒドロキシフェニル)プロパンジアクリレート、及び以上の化合物のアクリレートをメタクリレートに代えたもの];ポリエステル型ジアクリレート化合物類(日本化薬社製「MANDA」)。
多官能の架橋剤としては、以下のものが挙げられる。ペンタエリスリトールトリアクリレート、トリメチロールエタントリアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリレート、オリゴエステルアクリレート、及び以上の化合物のアクリレートをメタクリレートに代えたもの;トリアリルシアヌレート、トリアリルトリメリテート。
これらの架橋剤の添加量は、架橋剤以外のモノマー100質量部に対して、好ましくは0.01質量部以上10.00質量部以下であり、より好ましくは0.03質量部以上5.00質量部以下である。
これらの架橋剤のうち、ポリエステルを含む樹脂組成物に定着性、耐オフセット性の点から好適に用いられるものとして、芳香族ジビニル化合物(特にジビニルベンゼン)、芳香族基及びエーテル結合を含む鎖で結ばれたジアクリレート化合物類が挙げられる。
ビニル重合体部位の重合に用いられる重合開始剤としては、以下のものが挙げられる。
2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、ジメチル−2,2’−アゾビスイソブチレート、1,1’−アゾビス(1−シクロヘキサンカルボニトリル)、2−(カーバモイルアゾ)−イソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2,4,4−トリメチルペンタン)、2−フェニルアゾ−2,4−ジメチル−4−メトキシバレロニトリル、2,2−アゾビス(2−メチルプロパン)、メチルエチルケトンパーオキサイド、アセチルアセトンパ−オキサイド、シクロヘキサノンパーオキサイドのようなケトンパーオキサイド類、2,2−ビス(tert−ブチルパーオキシ)ブタン、tert−ブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、1,1,3,3−テトラメチルブチルハイドロパーオキサイド、ジ−tert−ブチルパーオキサイド、tert−ブチルクミルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、α,α’−ビス(tert−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、イソブチルパーオキサイド、オクタノイルパーオキサイド、デカノイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、3,5,5−トリメチルヘキサノイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、m−トルオイルパーオキサイド、ジ−イソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ−2−エチルヘキシルパーオキシジカーボネート、ジ−n−プロピルパーオキシジカーボネート、ジ−2−エトキシエチルパーオキシカーボネート、ジメトキシイソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ(3−メチル−3−メトキシブチル)パーオキシカーボネート、アセチルシクロヘキシルスルホニルパーオキサイド、tert−ブチルパーオキシアセテート、tert−ブチルパーオキシイソブチレート、tert−ブチルパーオキシネオデカノエイト、tert−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエイト、tert−ブチルパーオキシラウレート、tert−ブチルパーオキシベンゾエイト、tert−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、ジ−tert−ブチルパーオキシイソフタレート、tert−ブチルパーオキシアリルカーボネート、tert−アミルパーオキシ2−エチルヘキサノエート、ジ−tert−ブチルパーオキシヘキサハイドロテレフタレート、ジ−tert−ブチルパーオキシアゼレート。
ビニル重合体部位とポリエステル部位をハイブリット化する方法としては、特に限定されることなないが、例えば以下の方法が挙げられる。ビニル重合体部位及び/又はポリエステル部位中に、両成分と反応し得るモノマー成分を含有させる方法や、エステル由来の構成単位を含むビニル重合体部位にポリエステル部位をエステル交換反応させる方法が挙げられる。
(結晶性ポリエステル樹脂)
トナー粒子は結晶性樹脂を含有する。結晶性樹脂は、結晶性ポリエステル樹脂を含有することが好ましく、結晶性樹脂は、結晶性ポリエステル樹脂であることがより好ましい。
結晶性樹脂とは、示差走査熱量計(DSC)による測定において、明確な吸熱ピークを有する樹脂と定義する。
結晶性ポリエステル樹脂について述べる。
結晶性ポリエステル樹脂は公知のものを使用できる。例えば、脂肪族ジカルボン酸を含む酸成分及び脂肪族ジオールを含むアルコール成分の縮重合体が挙げられる。
結晶性ポリエステル樹脂は、脂肪族ジカルボン酸及び脂肪族ジオール、並びに脂肪族モノカルボン酸及び脂肪族モノアルコールからなる群から選択される少なくとも一の縮重合体であることが好ましい。結晶性ポリエステル樹脂は、脂肪族ジカルボン酸及び脂肪族ジオール、並びに脂肪族モノカルボン酸の縮重合体であることがより好ましい。
脂肪族ジカルボン酸としては、炭素数2〜20の脂肪族ジカルボン酸が挙げられる。例えば、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン
酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二酸、ヘキサデカンジカルボン酸、オクタデカンジカルボン酸等が挙げられる。
脂肪族ジオールとしては、炭素数2〜20の脂肪族ジオールが挙げられる。例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、ジプロピレングリコール、トリメチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、1,11−ウンデカンジオール、1,12−ドデカンジオール、1,16−ヘキサデカンジオール、1,18−オクタデカンジオール等が挙げられる。
脂肪族モノカルボン酸としては、炭素数6〜20の脂肪族モノカルボン酸が挙げられる。例えば、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸(カプリン酸)、ドデカン酸(ラウリン酸)、テトラデカン酸(ミリスチン酸)、ヘキサデカン酸(パルミチン酸)、オクタデカン酸(ステアリン酸)、エイコサン酸(アラキジン酸)、ドコサン酸(ベヘン酸)、テトラコサン酸(リグノセリン酸)等が挙げられる。
脂肪族モノアルコールとしては、炭素数6〜20の脂肪族モノアルコールが挙げられる。例えば、カプリルアルコール、ウンデカノール、ラウリルアルコール、トリデカノール、ミリスチルアルコール、ペンタデカノール、パルミチルアルコール、マルガリルアルコール、ステアリルアルコール、ノナデカノール、アラキジルアルコールが挙げられる。
結晶性ポリエステル樹脂が、脂肪族ジオールを含むアルコール成分と脂肪族ジカルボン酸を含む酸成分との縮重合体であることが好ましい。そして、脂肪酸ジオールの炭素数をC1とし、脂肪族ジカルボン酸の炭素数をC2としたときに、C1及びC2の和が、8以上16以下であることが好ましく、10以上16以下であることがより好ましく、12以上16以下であることがさらに好ましい。
なお、脂肪族ジオール及び/又は脂肪族ジカルボン酸が複数用いられている場合、それぞれの炭素数は質量分率による平均値を採用する。
C1及びC2の和が8以上16以下ということは、結晶性ポリエステル樹脂を構成する脂肪酸ジオールと脂肪族ジカルボン酸の炭素数の合計が比較的少ないことを意味する。このようにC1及びC2の和を上述の範囲のように小さくすることにより、結晶性ポリエステル樹脂に含まれるエステル基の濃度が増加し、結晶性ポリエステル樹脂の極性が上がる。
その結果、結着樹脂に非晶性ポリエステル樹脂を用いた場合、非晶性ポリエステル樹脂との相溶性が向上する為、Tg1st−Tg2ndの値を本件の範囲に制御しやすくなる。
また、C1及びC2の和を8以上にすることで、結晶性ポリエステル樹脂が安定した結晶構造を作りやすくなり、吸熱ピークのトータルヒートフローにおける吸熱量に対する、リバーシングヒートフローにおける吸熱量の比率を、上記特定の範囲に制御しやすくなる。
また、結晶性ポリエステル樹脂が、脂肪族ジオールを含むアルコール成分と脂肪族ジカルボン酸を含む酸成分との縮重合体であり、脂肪酸ジオールの炭素数をC1とし、脂肪族ジカルボン酸の炭素数をC2としたときに、下記式(2)又は(3)のいずれかを満たすことが好ましい。
2≦C1≦4 ・・・(2)
2≦C2≦4 ・・・(3)
これは、結晶性ポリエステル樹脂のエステル基とエステル基の間の炭素数が非常に少ないことを意味する。これら2つのエステル基が近くに存在することにより、結晶性ポリステル樹脂の分子中に、2つのエステル基が密接した極性が高い構造を生じ、分子中において極性の偏りが大きくなる。
結晶性ポリエステル樹脂は、極性の偏りを起点とした分子内相互作用によって、再結晶化が促進されるため、安定した結晶構造を作りやすくなる。すなわち、吸熱ピークのトータルヒートフローにおける吸熱量に対する、リバーシングヒートフローにおける吸熱量の比率を、上記特定の範囲に制御しやすくなる。
また、結晶性ポリエステル樹脂が、脂肪族ジオールを含むアルコール成分と脂肪族ジカルボン酸を含む酸成分との縮重合体であり、末端に脂肪族モノカルボン酸が縮合した構造及び末端に脂肪族モノアルコールが縮合した構造の少なくともいずれかを有することが好ましい。
そして、脂肪族モノカルボン酸が縮合した構造及び脂肪族モノアルコールが縮合した構造の少なくともいずれかの炭素数が、6以上14以下であることが好ましく、10以上14以下であることがより好ましい。
結晶性ポリエステル樹脂の融点は、好ましくは65℃以上100℃以下であり、より好ましくは70℃以上90℃以下である。融点は、使用するカルボン酸成分及びアルコール成分の組み合わせで決まるため、上記範囲に入るよう、適宜選択すればよい。
結晶性ポリエステル樹脂の含有量は、結着樹脂100質量部に対して、好ましくは5質量部以上30質量部以下であり、より好ましくは8質量部以上30質量部以下であり、さらに好ましくは10質量部以上25質量部以下であり、さらにより好ましくは10質量部以上20質量部以下である。
結晶性ポリエステル樹脂は、通常のポリエステル合成法で製造することができる。例えば、酸成分とアルコール成分をエステル化反応、又はエステル交換反応せしめた後、減圧下又は窒素ガスを導入して常法に従って重縮合反応させることによって得ることができる。
エステル化又はエステル交換反応の時には、必要に応じて硫酸、ターシャリーブチルチタンブトキサイド、ジブチルスズオキサイド、酢酸マンガン、酢酸マグネシウム等の通常のエステル化触媒又はエステル交換触媒を用いることができる。また、重合に関しては、通常の重合触媒、例えば、ターシャリーブチルチタンブトキサイド、ジブチルスズオキサイド、酢酸スズ、酢酸亜鉛、二硫化スズ、三酸化アンチモン、二酸化ゲルマニウム等の公知のものを使用することができる。重合温度、触媒量は特に限定されるものではなく、必要に応じて任意に選択すればよい。
触媒としてはチタン触媒を用いると好ましく、キレート型チタン触媒であるとより好ましい。これはチタン触媒の反応性が適当であり、好適な分子量分布のポリエステルが得られるためである。
非晶性ポリエステル部位中における、式(B)で表されるモノマーユニット及び式(C)で表されるモノマーユニットのうち、
最も長い炭素数を有するモノマーユニットの炭素数をC3とし、
結晶性ポリエステル樹脂を構成する脂肪酸ジオール及び脂肪族ジカルボン酸化合物のうち、最も長い炭素数を有する成分の炭素数をC4としたとき、
C3とC4の差の絶対値|C3−C4|が、0〜6であることが好ましい。
|C3−C4|の値が上記範囲を満たすということは、非晶性樹脂及び結晶性樹脂中に近しい構造が含まれていることを意味する。構造が近しい成分同士は、相性が良く馴染みやすいため、非晶性樹脂中で結晶性樹脂の分散性が向上する。
よって、非晶性樹脂中における結晶性樹脂の分散性が向上し、かぶりを抑制できるトナーを得ることができる。さらに、吸熱ピークのトータルヒートフローにおける吸熱量に対する、リバーシングヒートフローにおける吸熱量の比率を、上記特定の範囲に制御しやすくなる。
(着色剤)
トナー粒子には着色剤を用いてもよい。着色剤としては、以下の有機顔料、有機染料、及び、無機顔料が挙げられる。
シアン系着色剤としては、銅フタロシアニン化合物及びその誘導体、アントラキノン化合物、及び、塩基染料レーキ化合物が挙げられる。
マゼンタ系着色剤としては、以下のものが挙げられる。縮合アゾ化合物、ジケトピロロピロール化合物、アントラキノン化合物、キナクリドン化合物、塩基染料レーキ化合物、ナフトール化合物、ベンズイミダゾロン化合物、チオインジゴ化合物、及び、ペリレン化合物。
イエロー系着色剤としては、縮合アゾ化合物、イソインドリノン化合物、アントラキノン化合物、アゾ金属錯体、メチン化合物、及び、アリルアミド化合物が挙げられる。
黒色着色剤としては、カーボンブラック、及び、上記イエロー系着色剤、マゼンタ系着色剤、シアン系着色剤、及び磁性粉体を用いて黒色に調色されたものが挙げられる。
これらの着色剤は、単独又は混合し更には固溶体の状態で用いることができる。着色剤は、色相角、彩度、明度、耐光性、OHP透明性、及び、トナー粒子中の分散性の点から選択される。
着色剤の含有量は、結着樹脂100質量部に対して、好ましくは1質量部以上10質量部以下である。
(磁性粒子)
黒色の着色剤として磁性粒子を用いてもよい。
磁性粒子を用いる場合は、磁性酸化鉄粒子を含むコア粒子と、コア粒子の表面に設けられた被覆層を有することが好ましい。
磁性酸化鉄粒子を含むコア粒子としては、マグネタイト、マグヘマイト、フェライトのような磁性酸化鉄、及び他の金属酸化物を含む磁性酸化鉄;Fe、Co、Niのような金属、あるいは、これらの金属とAl、Co、Cu、Pb、Mg、Ni、Sn、Zn、Sb、Be、Bi、Cd、Ca、Mn、Ti、W、Vのような金属との合金、及びこれらの混合物が挙げられる。
被覆層は、コア粒子の表面の全域を均一に被覆していてもよいし、コア粒子の表面が一部露出した状態で被覆していてもよい。いずれの被覆態様であっても、被覆層は、最外層であることが好ましく、コア粒子の表面を薄く被覆していることが好ましい。被覆層を形成する元素としては、Si及びAlを含有することが好ましい。
被覆層の形成方法は、特に限定されることなく、公知の方法を用いるとよい。例えば、マグネタイトを含むコア粒子を製造した後、硫酸第一鉄水溶液に、ケイ酸ナトリウムや硫酸アルミニウムなどの、ケイ素源やアルミニウム源を添加する。その後、混合液のpH及び温度を調整しつつ空気を吹き込むことで、コア粒子表面に特定の酸化物を含有する被覆層を形成するとよい。
また、硫酸第一鉄水溶液、ケイ酸ナトリウム及び硫酸アルミニウムなどの添加量などを調整することで被覆層の厚みを制御することができる。
また、上述した被覆層を形成しやすく、磁気特性や着色力がより良化するという観点から、磁性粒子は八面体形状であることが好ましい。
磁性粒子の形状を制御する方法は従来公知の方法を採用することができる。磁性粒子を八面体形状にする方法としては、例えばコア粒子の製造において湿式酸化反応時のpHを
9以上にすることが挙げられる。
低温定着性の観点から、磁性粒子の含有量は、結着樹脂100質量部に対して、好ましくは25質量部以上100質量部以下であり、より好ましくは30質量部以上90質量部以下である。
(トナーのその他の構成材料)
トナーに離型性を与えるためにトナー粒子が、離型剤(ワックス)を含むことが好ましい。
ワックスの具体例としては、以下のものが挙げられる。
酸化ポリエチレンワックスのような脂肪族炭化水素系ワックスの酸化物、又はそれらのブロック共重合物;カルナバワックス、サゾールワックス、モンタン酸エステルワックスのような脂肪酸エステルを主成分とするワックス類;脱酸カルナバワックスのような脂肪酸エステル類を一部又は全部を脱酸化したもの;パルミチン酸、ステアリン酸、モンタン酸のような飽和直鎖脂肪酸類;ブラシジン酸、エレオステアリン酸、パリナリン酸のような不飽和脂肪酸類;ステアリルアルコール、アラルキルアルコール、ベヘニルアルコール、カルナウビルアルコール、セリルアルコール、メリシルアルコールのような飽和アルコール類;長鎖アルキルアルコール類;ソルビトールのような多価アルコール類;リノール酸アミド、オレイン酸アミド、ラウリン酸アミドのような脂肪酸アミド類;メチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスカプリン酸アミド、エチレンビスラウリン酸アミド、ヘキサメチレンビスステアリン酸アミドのような飽和脂肪酸ビスアミド類;エチレンビスオレイン酸アミド、ヘキサメチレンビスオレイン酸アミド、N,N’−ジオレイルアジピン酸アミド、N,N−ジオレイルセバシン酸アミドのような不飽和脂肪酸アミド類;m−キシレンビスステアリン酸アミド、N,N−ジステアリルイソフタル酸アミドのような芳香族系ビスアミド類;ステアリン酸カルシウム、ラウリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウムのような脂肪酸金属塩(一般に金属石けんといわれているもの);脂肪族炭化水素系ワックスにスチレンやアクリル酸のようなビニル系モノマーを用いてグラフト化させたワックス類;ベヘニン酸モノグリセリドのような脂肪酸と多価アルコールの部分エステル化物;植物性油脂の水素添加によって得られるヒドロキシ基を有するメチルエステル化合物。
より具体的には、以下のものが挙げられる。ビスコール(登録商標)330−P、550−P、660−P、TS−200(三洋化成工業株式会社);ハイワックス400P、200P、100P、410P、420P、320P、220P、210P、110P(三井化学株式会社);サゾール H1、H2、C80、C105、C77(サゾール社);HNP−1、HNP−3、HNP−9、HNP−10、HNP−11、HNP−12(日本精蝋株式会社)、ユニリン(登録商標)350、425、550、700、ユニシッド(登録商標)350、425、550、700(東洋ペトロライト社);木ろう、蜜ろう、ライスワックス、キャンデリラワックス、カルナバワックス(株式会社セラリカNODA)。
ワックスの融点は、低温定着性の観点から、65.0℃以上120.0℃以下であることが好ましい。
ワックスの含有量は、結着樹脂100質量部に対して、0.1質量部以上20質量部以下であることが好ましく、0.5質量部以上10質量部以下であることがより好ましい。
トナーの摩擦帯電性を安定化させるために、トナーは電荷制御剤を含有してもよい。電荷制御剤の含有量は、その種類や他のトナーの構成材料の物性によっても異なるが、一般に、結着樹脂100質量部に対して、0.1質量部以上10質量部以下であることが好ましく、0.1質量部以上5質量部以下であることがより好ましい。
電荷制御剤は、トナーを負帯電性に制御するものと、正帯電性に制御するものとが知られており、トナーの種類や用途に応じて種々のものを一種又は二種以上用いることができ
る。
トナーを負帯電性に制御するものとしては、以下のものが挙げられる。
有機金属錯体(モノアゾ金属錯体;アセチルアセトン金属錯体);芳香族ヒドロキシカルボン酸又は芳香族ジカルボン酸の金属錯体又は金属塩;芳香族モノ及びポリカルボン酸及びその金属塩や無水物;エステル類やビスフェノールなどのフェノール誘導体。
トナーを正帯電性に制御するものとしては、以下のものが挙げられる。
ニグロシン及び脂肪酸金属塩による変性物;トリブチルベンジルアンモニウム−1−ヒドロキシ−4−ナフトスルホン酸塩、テトラブチルアンモニウムテトラフルオロボレートなどの四級アンモニウム塩、及びこれらの類似体;ホスホニウム塩のようなオニウム塩及びこれらのレーキ顔料;トリフェニルメタン染料及びこれらのレーキ顔料(レーキ化剤としては、リンタングステン酸、リンモリブデン酸、リンタングステンモリブデン酸、タンニン酸、ラウリン酸、没食子酸、フェリシアン酸、フェロシアン化合物など);高級脂肪酸の金属塩。
これらの中でもニグロシン系化合物、四級アンモニウム塩などが好ましい。
また、電荷制御樹脂も用いることができ、上述の電荷制御剤と併用することもできる。
電荷制御剤の具体例としては、以下のものが挙げられる。
Spilon Black TRH、T−77、T−95、TN−105(保土谷化学工業株式会社);BONTRON(登録商標)S−34、/秒−44、E−84、E−88(オリエント化学工業株式会社);TP−302、TP−415(保土谷化学工業株式会社);BONTRON(登録商標)N−01、N−04、N−07、P−51(オリエント化学工業株式会社);コピーブルーPR(クラリアント社)。
トナーは、帯電安定性、耐久現像性、流動性、耐久性向上のために、シリカ微粒子などを外添剤として有していてもよい。
シリカ微粒子は、窒素吸着によるBET法による比表面積が30m/g以上であることが好ましく、50m/g以上400m/g以下であることがより好ましい。
また、シリカ微粒子の含有量は、トナー粒子100質量部に対して、0.01質量部以上8.00質量部以下であることが好ましく、0.10質量部以上5.00質量部以下であることがより好ましい。
シリカ微粒子のBET比表面積は、例えば、比表面積測定装置オートソーブ1(湯浅アイオニクス社製)、GEMINI2360/2375(マイクロメティリック社製)、トライスター3000(マイクロメティリック社製)を用いてシリカ微粒子の表面に窒素ガスを吸着させ、BET多点法を用いて算出することができる。
シリカ微粒子は、必要に応じ、摩擦帯電性コントロールの目的で未変性のシリコーンワニス、各種変性シリコーンワニス、未変性のシリコーンオイル、各種変性シリコーンオイル、シランカップリング剤、官能基を有するシラン化合物又は、その他の有機ケイ素化合物のような処理剤で、或いは種々の処理剤を併用して処理されていることも好ましい。
さらにトナーには、必要に応じて他の外添剤を添加してもよい。このような外添剤としては、例えば、帯電補助剤、導電性付与剤、流動性付与剤、ケーキング防止剤、熱ローラ定着時の離型剤、滑剤、研磨剤などの働きをする樹脂微粒子や無機微粒子が挙げられる。
滑剤としては、ポリフッ化エチレン粉末、ステアリン酸亜鉛粉末、ポリフッ化ビニリデン粉末が挙げられる。研磨剤としては、酸化セリウム粉末、炭化ケイ素粉末、チタン酸ストロンチウム粉末が挙げられ、中でもチタン酸ストロンチウム粉末が好ましい。
トナーは、キャリアと混合して二成分現像剤として使用してもよい。キャリアとしては
、通常のフェライト、マグネタイトなどのキャリアや樹脂コートキャリアを使用することができる。また、樹脂中に磁性体が分散されたバインダー型のキャリアも用いることができる。
樹脂コートキャリアは、キャリアコア粒子とキャリアコア粒子表面を被覆(コート)する樹脂である被覆材からなる。被覆材に用いられる樹脂としては、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体などのスチレン−アクリル系樹脂;アクリル酸エステル共重合体、メタクリル酸エステル共重合体などのアクリル系樹脂;ポリテトラフルオロエチレン、モノクロロトリフルオロエチレン重合体、ポリフッ化ビニリデンなどのフッ素含有樹脂;シリコーン樹脂;ポリエステル樹脂;ポリアミド樹脂;ポリビニルブチラール;アミノアクリレート樹脂が挙げられる。
その他には、アイオモノマー樹脂やポリフェニレンサルファイド樹脂が挙げられる。これらの樹脂は、単独で又は複数を併用して用いることができる。
(トナーの製造方法)
トナーの製造方法は、特に制限されるものではなく、公知の製造方法を採用することができる。以下、溶融混練工程及び粉砕工程を経てトナーを製造する方法を具体的に例示するがこれに限定されるものではない。
例えば、非晶性樹脂を含む結着樹脂及び結晶性樹脂並びに、必要に応じて着色剤、離型剤、電荷制御剤及びその他の添加剤などを、ヘンシェルミキサー、ボールミルのような混合機により充分混合する(混合工程)。得られた混合物を二軸混練押出機、加熱ロール、ニーダー、エクストルーダーのような熱混練機を用いて溶融混練する(溶融混練工程)。
得られた溶融混練物を冷却固化した後、粉砕機を用いて粉砕(粉砕工程)し、分級機を用いて分級(分級工程)を行い、トナー粒子を得る。さらに必要に応じて、トナー粒子と外添剤をヘンシェルミキサーのような混合機により混合し、トナーを得る。
混合機としては、以下のものが挙げられる。FMミキサ(日本コークス工業株式会社製);スーパーミキサー(カワタ社製);リボコーン(大川原製作所社製);ナウターミキサー、タービュライザー、サイクロミックス(ホソカワミクロン社製);スパイラルピンミキサー(太平洋機工社製);レーディゲミキサー(マツボー社製)。
熱混練機としては、以下のものが挙げられる。KRCニーダー(栗本鉄工所社製);ブス・コ・ニーダー(Buss社製);TEM型押し出し機(東芝機械社製);TEX二軸混練機(日本製鋼所社製);PCM混練機(池貝鉄工所社製);三本ロールミル、ミキシングロールミル、ニーダー(井上製作所社製);ニーデックス(三井鉱山社製);MS式加圧ニーダー、ニダールーダー(森山製作所社製);バンバリーミキサー(神戸製鋼所社製)。
粉砕機としては、以下のものが挙げられる。カウンタージェットミル、ミクロンジェット、イノマイザ(ホソカワミクロン社製);IDS型ミル、PJMジェット粉砕機(日本ニューマチック工業社製);クロスジェットミル(栗本鉄工所社製);ウルマックス(日曹エンジニアリング社製);SKジェット・オー・ミル(セイシン企業社製);クリプトロン(川崎重工業社製);ターボミル(ターボ工業社製);スーパーローター(日清エンジニアリング社製)。
分級機としては、以下のものが挙げられる。クラッシール、マイクロンクラッシファイアー、スペディッククラシファイアー(セイシン企業社製);ターボクラッシファイアー(日清エンジニアリング社製);ミクロンセパレータ、ターボプレックス(ATP)、TSPセパレータ(ホソカワミクロン社製);エルボージェット(日鉄鉱業社製)、ディス
パージョンセパレータ(日本ニューマチック工業社製);YMマイクロカット(安川商事社製)。
また、粗粒子をふるい分けるために、以下の篩い装置を用いてもよい。
ウルトラソニック(晃栄産業社製);レゾナシーブ、ジャイロシフター(徳寿工作所社);バイブラソニックシステム(ダルトン社製);ソニクリーン(新東工業社製);ターボスクリーナー(ターボ工業社製);ミクロシフター(槙野産業社製);円形振動篩い。
外添混合時には機械的衝撃力を加えることが好ましい。「機械的衝撃力」とは、混合装置の撹拌部と容器の底部もしくは壁面との間等にかかる力のことである。
外添時の機械的衝撃力は外添剤を介し、あるいは直接的にトナー表面に加えられる。この際衝撃力により分子鎖に生じるミクロな振動により、結晶性樹脂中の結晶性部位同士の邂逅が発生し結晶化が促進される。この衝撃力による分子鎖の振動は極めて短時間である為、結晶性部位の比較的近い距離同士のものの配向・結晶化が惹起される。このためリバーシングヒートフローに現れる成分の増加と、その比率の増大に寄与する手段である。
しかしながら純粋に衝撃力のみによって結晶化を十分に行うことは現実的には困難であり、加温による熱エネルギーの投入が好ましい。その際の最も結晶化を促進し、かつ結晶溶融を引き起こさない、結晶化に最適な処理温度に可能な限り迅速に到達させることが好ましい。
また、熱エネルギーは持続する分子振動であるため、比較的遠距離の結晶性部位同士の配向・結晶化も引き起こす。比較的低温である程、結晶化に要する時間が長くなる。そのため結晶性樹脂分子に運動する時間を与え、より遠距離の結晶性部位同士に邂逅の機会を与えてしまうため、その効果はより顕著である。結果としてリバーシングヒートフローに現れる成分を減少させ、その比率を低減させてしまう。
リバーシングヒートフローに現れる成分を最大化する為には、具体的には最大でも15分以内に最適な処理温度に到達させることが好ましい。
トナー粒子に外添剤を混合する外添工程において、処理羽根として、図1に示すような回転体を用いることができる。
図1(a)が上面図、図1(b)が側面図である。処理羽根140は流動する被処理物と衝突して被処理物を処理するものである。処理羽根140は円環状の処理羽根本体141と、本体141の外周面から径方向の外向きに突き出した処理部142で構成される。処理羽根140は強度の観点から鉄、SUS等の金属製が好ましく、必要に応じて耐摩耗用にメッキやコーティングを施してもよい。
公知の混合装置、例えばFMミキサなどの処理羽根を、このような回転体に変更して使用しうる。
外添工程では、処理温度を制御することが好ましい。処理温度の制御は、例えば、混合装置のジャケットに所定の温度に調整した水を流す、混合装置内に所定の温度に調整した熱風を導入する、等で行うことができる。外添工程の槽内温度は、装置に温度センサーを設置することで測定する。温度センサーの設置位置としては、装置壁面、装置内の固定部材上等がある。
外添工程の処理温度は15分以内に最適な処理温度に到達させ、その後は該処理温度を保持することが好ましい。昇温速度は5度/分以上であることが好ましい。例えば、処理温度は、好ましくは30℃〜60℃、より好ましくは40℃〜55℃とすることができる。
また必要に応じて、第二の外添工程を実施してもよい。第二外添工程として、所望の外添剤を新たに添加し、ヘンシェルミキサー等の混合機により外添処理を行ってもよい。
次に、各物性の測定方法に関して記載する。
<温度変調型示差走査熱量計(MDSC)による測定>
温度変調型示差走査熱量計として、示差走査熱量分析装置「Q2000」(TA Instruments社製)を用いる。また、測定はASTM D3418−82に準じて実施する。
具体的には、トナー約5mgを精秤し、アルミニウム製のパンの中に入れ、リファレンスとして空のアルミニウム製のパンを用い、下記条件で測定する。
<測定条件>
・測定モード:モジュレーションモード
・昇温速度:1.0℃/分
・モジュレーション温度振幅:±0.318℃/分
・測定開始温度:40℃
・測定終了温度:120℃
<トータルヒートフローにおける、吸熱ピークのピーク温度、吸熱量ΔH1の算出>
上記測定終了後、「Heat Flow」を縦軸に取り、横軸に温度を取り、55℃以上95℃以下の温度範囲に存在する全ての吸熱ピークに対して、トータルヒートフローにおける、各吸熱ピークのピークトップ温度と、吸熱量ΔH1(J/g)求める。
<トータルヒートフローにおける吸熱ピークの吸熱量に対する、リバーシングヒートフローにおける吸熱ピークの吸熱量の比率の算出>
「Reversing Heat Flow」を縦軸に取り、横軸に温度を取り、上記トータルヒートフローで吸熱量を求めた各吸熱ピークに対して、トータルヒートフローにおける吸熱量ΔH1を求めた範囲と同じ温度範囲で、各吸熱ピークのリバーシングヒートフローにおける吸熱量ΔH2(J/g)を求める。
55℃以上95℃以下の温度範囲に存在する全ての吸熱ピークに対して、各吸熱ピークに対応する、ΔH1、ΔH2を求める。
下記式に従い、各吸熱ピークのトータルヒートフローにおける吸熱量に対する、リバーシングヒートフローにおける吸熱量の比率(%)[単に、吸熱量比率(%)ともいう]を求める。
吸熱量比率(%)=[ΔH2/ΔH1]×100
ここで、55℃以上95℃以下の温度範囲に複数の吸熱ピークが存在する場合、それぞれの吸熱量比率の質量分率による平均値を採用する。
また、各吸熱ピークが結晶性樹脂に由来するかどうかの同定は、ピーク温度に応じた溶媒(例えばメチルエチルケトン)で樹脂を抽出し、熱分解GC−Mass及び赤外分光光度計(IR)を用いた組成分析にて実施する。該同定により結晶性樹脂由来のピークを含む吸熱ピークを結晶性樹脂に由来する吸熱ピークとする。
<Tg1st、Tg2ndの測定>
上記測定条件に従い、モジュレーション測定を行う。さらに、測定温度が120℃に達したところで1分保持し、120℃から0℃まで10℃/minで降温する。再び上記設定で二回目の昇温過程を行い、モジュレーション測定を行う。
ガラス転移温度(Tg)は、得られたリバーシングヒートフロー曲線から、中点法により求める。すなわち、上記リバーシングヒートフロー曲線における比熱変化が発現する前におけるベースラインと、該比熱変化が発現した後におけるベースラインとの中間点の線と、該リバーシングヒートフロー曲線との交点を、ガラス転移温度とする。
一回目の昇温におけるガラス転移温度をTg1stとし、二回目の昇温におけるガラス転移温度をTg2ndとする。
<トナーからの結晶性樹脂の構造の確認>
結晶性ポリエステル樹脂などの結晶性樹脂の分子構造は、溶液又は固体によるNMR測定の他、X線回折、GC/MS、LC/MS、IR測定などの公知の分析方法により確認することができる。また、トナーから結晶性ポリエステル樹脂などの結晶性樹脂を単離する手法についても、公知の手法を使用することができる。
具体的には次のように単離作業を行う。まず、トナーに対する貧溶媒であるエタノールにトナーを分散させ、結晶性樹脂の融点を超える温度まで、昇温する。この時、必要に応じて、加圧してもよい。この時点で、融点を超えた結晶性樹脂が溶融している。その後、固液分離することにより、トナーから、結晶性樹脂を採取できる。
<非晶性樹脂の組成分析>
非晶性樹脂の分子構造は、溶液又は固体によるNMR測定の他、X線回折、GC/MS、LC/MS、IR測定などの公知の分析方法により確認することができる。
以下の手順によりトナーから非晶性樹脂を単離して分析することもできる。
<トナーからの、スチレンアクリル樹脂及び結晶性樹脂の分離>
トナーからの、スチレンアクリル樹脂及び結晶性樹脂を分離する方法は例えば下記方法による。以下の方法で分離を行い、さらに構造の特定およびSP値の算出など各物性の特定を行うことができる。
(分取ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によるトナーからのワックスの分離)
トナーをテトラヒドロフラン(THF)に溶解し、得られた可溶分から溶媒を減圧留去して、トナーのテトラヒドロフラン(THF)可溶成分を得る。
得られたトナーのテトラヒドロフラン(THF)可溶成分をクロロホルムに溶解し、濃度25mg/mlの試料溶液を調製する。
得られた試料溶液3.5mlを、下記装置に注入し、下記条件で、数平均分子量(Mn)2000以上を樹脂成分として分取する。
分取GPC装置:日本分析工業(株)製 分取HPLC LC−980型
分取用カラム:JAIGEL 3H、JAIGEL 5H(日本分析工業(株)製)
溶離液:クロロホルム
流速:3.5ml/min
試料の分子量の算出にあたっては、標準ポリスチレン樹脂(例えば、商品名「TSKスタンダードポリスチレンF−850、F−450、F−288、F−128、F−80、F−40、F−20、F−10、F−4、F−2、F−1、A−5000、A−2500、A−1000、A−500」、東ソー(株)製)を用いて作成した分子量校正曲線を使用する。
樹脂由来の高分子量成分を分取した後、溶媒を減圧留去し、さらに90℃雰囲気中、減圧下で24時間乾燥する。該樹脂成分が100mg程度得られるまで上記操作を繰り返す。
(非晶性樹脂及び結晶性樹脂の分離)
上記作業で得られた樹脂100mgにアセトン500mlを加え、70℃に加熱し完全に溶解させた後、徐々に25℃まで冷却して結晶性樹脂を再結晶させる。吸引ろ過により、再結晶した結晶性樹脂とろ液を分離する。分離したろ液をメタノール500mlへ徐々に加えていき非晶性樹脂を再沈殿させた後、吸引ろ過器で非晶性樹脂とろ液を分離する。得られた非晶性樹脂及び結晶性樹脂を40℃で24時間減圧乾燥する。
<樹脂の軟化点の測定方法>
樹脂の軟化点Tmの測定は、定荷重押し出し方式の細管式レオメータ「流動特性評価装置 フローテスターCFT−500D」(島津製作所社製)を用い、装置付属のマニュア
ルに従って行う。本装置では、測定試料の上部からピストンによって一定荷重を加えつつ、シリンダに充填した測定試料を昇温させて溶融し、シリンダ底部のダイから溶融された測定試料を押し出し、この際のピストン降下量と温度との関係を示す流動曲線を得ることができる。
「流動特性評価装置 フローテスターCFT−500D」に付属のマニュアルに記載の「1/2法における溶融温度」を軟化点とする。なお、1/2法における溶融温度とは、次のようにして算出されたものである。まず、流出が終了した時点におけるピストンの降下量Smaxと、流出が開始した時点におけるピストンの降下量Sminとの差の1/2を求める(これをXとする。X=(Smax−Smin)/2)。そして、流動曲線においてピストンの降下量がXとSminの和となるときの温度が、1/2法における溶融温度である。
測定試料は、約1.0gの樹脂を、25℃の環境下で、錠剤成型圧縮機(例えば、NT−100H、エヌピーエーシステム社製)を用いて約10MPaで、約60秒間圧縮成型し、直径約8mmの円柱状としたものを用いる。
CFT−500Dの測定条件は、以下の通りである。
試験モード:昇温法
開始温度:40℃
到達温度:200℃
測定間隔:1.0℃
昇温速度:4.0℃/min
ピストン断面積:1.000cm
試験荷重(ピストン荷重):10.0kgf(0.9807MPa)
予熱時間:300秒
ダイの穴の直径:1.0mm
ダイの長さ:1.0mm
以下実施例にもとづいて具体的に本発明について説明する。しかしながら、これによって本発明がなんら限定されるものではない。なお、以下の処方において部は、特に断りのない限り質量基準である。
<長鎖アルキルモノマー(W−1)の製造例>
炭素数の平均値が35の鎖状飽和炭化水素1200部をガラス製の円筒型反応容器に入れ、硼酸38.5部を温度140℃で添加した。その後、直ちに空気50容量%と窒素50容量%の酸素濃度約10容量%の混合ガスを毎分20Lの割合で吹き込み、200℃で3.0時間反応させた。反応後、反応液に温水を加え、95℃で2時間加水分解を行い、静置後上層の反応物(変性品)を得た。
得られた変性品20部をn−ヘキサン100部に加え、精製して未変性成分の一部を溶解除去して長鎖アルキルモノマー(W−1)を得た。長鎖アルキルモノマー(W−1)は、変性率93.6質量%であり、すなわち6.4質量%の脂肪族炭化水素を含んでいた。また炭素数の平均値は35であった。
<樹脂組成物(A−1)の製造例>
・ビスフェールAエチレンオキサイド付加物(2.0mol付加) 30.0mol部
・ビスフェールAプロピレンオキサイド付加物(2.3mol付加)70.0mol部
・テレフタル酸 57.0mol部
・セバシン酸 3.0mol部
・無水トリメリット酸 15.0mol部
・アクリル酸 10.0mol部
上記ポリエステルモノマー70部に加えて、長鎖アルキルモノマー(W−1)をポリエ
ステル系樹脂組成物全体の2.5質量%になるように添加した。得られた混合物を4口フラスコに仕込み、減圧装置、水分離装置、窒素ガス導入装置、温度測定装置及び攪拌装置を装着して窒素雰囲気下にて160℃で攪拌した。
そこに、ビニル重合体部位を構成するビニル系重合モノマー(スチレン:100.0mol部)30部と重合開始剤としてベンゾイルパーオキサイド2.0mol部混合したものを滴下ロートから4時間かけて滴下した。
その後、160℃で5時間反応した後、230℃に昇温してジブチル錫オキシドを0.2質量%添加し、所望の粘度となるように反応時間を調節した。
反応終了後、容器から取り出し、冷却、粉砕して樹脂組成物(A−1)を得た。諸物性を表1に示す。
<樹脂組成物(A−2)〜(A−19)の製造例>
表2に記載のモノマー処方に変更した以外は、樹脂組成物(A−1)の製造例と同様にして、樹脂組成物(A−2)〜(A−19)を得た。諸物性を表1に示す。
<樹脂組成物(A−20)の製造例>
表2に示すアルコール成分及びアジピン酸及び無水トリメリット酸以外のカルボン酸成分(合計6740g)と、2−エチルヘキサン酸錫(II)45g及び没食子酸5gとを、窒素導入管、100℃の熱水を通した分留管を装備した脱水管、攪拌器及び熱電対を装備した10リットル容の四つ口フラスコに入れた。
窒素雰囲気下、180℃で1時間保温した後に180℃から230℃まで10℃/hで昇温し、その後230℃で6時間重縮合反応させた。230℃8.0kPaで1時間反応させた後、さらにアジピン酸及び無水トリメリット酸を210℃で反応させ、10kPaにて所望の粘度となるように反応時間を調節した。反応終了後、容器から取り出し、冷却、粉砕して樹脂組成物(A−20)を得た。諸物性を表1に示す。
Figure 2021182032

表中、「C6−30ユニット量」は、非晶性ポリエステル部位におけるアルコール成分由来のモノマーユニットのうち式(B)で表されるモノマーユニット以外のモノマーユニットの合計を100molとしたとき、式(B)で表されるモノマーユニット及び式(C)で表されるモノマーユニットの合計のmol数を示す。
Figure 2021182032
表2中において、略称は以下の通りである。
BPA−PO:ビスフェールAプロピレンオキサイド付加物(2.3mol付加)
BPA−EO:ビスフェールAエチレンオキサイド付加物(2.0mol付加)
1,4−BD:1,4−ブタンジオール
TPA:テレフタル酸
TMA:無水トリメリット酸
St:スチレン
表中、長鎖アルキルモノマー以外のモノマーの数値は、mol部を表す。
*1:モノマーのmol部は、アルコール成分(長鎖アルキルモノマーを除く)の総モノマー量を100mol部とした時の比率を示す
*2:モノマーのmol部は、ビニル重合体部位の総モノマー量を100mol部とした時の、比率を示す
*3:PES/StAc比率は、ポリエステル部位(長鎖アルキルモノマーを除く)/ビニル重合体部位(質量基準)である
<樹脂組成物(B−1)の製造例>
・ビスフェールAエチレンオキサイド付加物(2.0mol付加) 30.0mol部
・ビスフェールAプロピレンオキサイド付加物(2.3mol付加)20.0mol部
・1,4−ブタンジオール 50.0mol部
・テレフタル酸 70.0mol部
・アジピン酸 4.0mol部
・無水トリメリット酸 7.0mol部
上記アルコール成分及びアジピン酸及び無水トリメリット酸以外のカルボン酸成分(合計8280g)と、2−エチルヘキサン酸錫(II)45g及び没食子酸5gとを、窒素導入管、100℃の熱水を通した分留管を装備した脱水管、攪拌器及び熱電対を装備した10リットル容の四つ口フラスコに入れた。
窒素雰囲気下、180℃で1時間保温した後に180℃から230℃まで10℃/hで
昇温し、その後230℃で6時間重縮合反応させた。230℃8.0kPaで1時間反応させた後、さらにアジピン酸及び無水トリメリット酸を210℃で反応させ、10kPaにて所望の粘度となるように反応時間を調節した。
反応終了後、容器から取り出し、冷却、粉砕して、樹脂組成物(B−1)を得た。樹脂組成物(B−1)のTgは52.6℃、Tmは90.2℃であった。
<結晶性ポリエステル(C−1)の製造例>
・エチレングリコール 100.0mol部
・テトラデカン二酸 90.0mol部
・ラウリン酸 20.0mol部
上記モノマー及び前記モノマー総量に対して、0.2質量%のジブチル錫オキシドを窒素導入管、脱水管、攪拌装置及び熱電対を装備した10Lの四つ口フラスコに入れ、180℃で4時間反応させた。その後、10℃/1時間で210℃まで昇温、210℃で8時間保持した後、8.3kPaにて1時間反応させることにより、結晶性ポリエステル(C−1)を得た。諸物性を表3に示す。
<結晶性ポリエステル(C−2)〜(C−7)の製造例>
表6に記載のモノマー処方に変更した以外は、結晶性ポリエステル(C−1)の製造例と同様にして、樹脂組成物(C−2)〜(C−7)を得た。諸物性を表3に示す。
Figure 2021182032
<磁性粒子1の製造例>
(1)コア粒子の製造
Fe2+濃度が1.60mol/Lの硫酸第一鉄水溶液92Lと、3.50mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液88Lを加えて混合撹拌した。この溶液のpHは6.5であった。この溶液を温度89℃、pH9〜12に維持しながら、20L/minの空気を吹き込み、酸化反応を起こさせてコア粒子を生成させた。水酸化第一鉄が完全に消費された時点で、空気の吹き込みを停止し、酸化反応を終了させた。得られたマグネタイトからなるコア粒子は八面体形状を有するものであった。
(2)被覆層の形成
0.7mol/Lのケイ酸ナトリウム水溶液2.50Lと0.90mol/Lの硫酸第一鉄水溶液2.00Lを混合した後、水1.00Lを加え、5.00Lの水溶液とし、13500gのコア粒子を含む上記反応後のスラリーにpH7〜9を維持しながら添加した。その後、スラリー中のFe2+が残存しなくなるまで10L/minの空気を吹き込んだ。
続いて、1.50mol/Lの硫酸アルミニウム水溶液0.70Lと0.90mol/
Lの硫酸第一鉄水溶液2.00Lを混合した後、水1.00Lを加え、5.00Lの水溶液とし、コア粒子を含む上記反応後のスラリーにpH7〜9を維持しながら添加した。その後、スラリー中のFe2+が残存しなくなるまで10L/minの空気を吹き込んだ。
スラリーの温度は89℃に維持した。30分間、混合撹拌後にスラリーを濾過して、洗浄、乾燥させて、磁性粒子1を得た。
磁性粒子1の形状は八面体であり、一次粒子の個数平均粒径(D1)は110nmであった。の諸物性を表4示す。
Figure 2021182032

表中、ESCAによる元素量は、原子%を示す。
<離型剤1〜2>
表5に記載の離型剤を使用した。
Figure 2021182032
<実施例1>
・ポリエステル系樹脂組成物(A−1) 100.0部
・結晶性ポリエステル(C−1) 12.0部
・磁性粒子1 50.0部
・離型剤−1 2.0部
・電荷制御剤(T−77、保土谷化学工業社製) 1.0部
上記材料をヘンシェルミキサーで前混合した後、二軸混練押し出し機(池貝鉄工(株)製PCM−30型))によって、設定温度120℃で溶融混練した。
その後、粗粉砕物を機械式粉砕機(ターボ工業(株)製T−250)で粉砕し、得られた微粉砕粉末を、コアンダ効果を利用した多分割分級機を用いて分級し、重量平均粒径(D4)7.0μmの負帯電性のトナー粒子1を得た。
(1段目外添工程)
処理羽根を図1に示す回転体に変更したヘンシェルミキサー(日本コークス工業株式会社製FM500L/I−H型)に、トナー粒子1: 100.0部に対し、ATLAS100(CABOT社製): 1.0部を投入し800rpmで15分間混合した。
この際、混合開始と同時にジャケット内に55℃の温水を通水した。槽内温度が50℃に到達した段階で7℃の冷水を通水すると同時に、冷水流量を制御することで槽内温度を50℃に保持した。混合終了後、速やかに1段目外添トナー1を排出し、室温まで冷却した。
(2段目外添工程)
次に、1段目外添トナー1: 100部に対し、疎水性シリカ微粒子1[BET比表面積150m/g、シリカ微粒子100部に対しヘキサメチルジシラザン(HMDS)30部及びジメチルシリコンオイル10部で疎水化処理したもの]1.0部をヘンシェルミキサー(日本コークス工業(株)製FM−75型)で5分間外添混合し、目開き150μmのメッシュで篩い、トナー(T−1)を得た。得られたトナー(T−1)の諸物性を表6に示す。
得られたトナーを用いて、以下の評価を行った。
<試験>
HP LaserJet Enterprise M609dnを、プリンタの将来的な更なる高速化を考慮して、プロセススピードを500mm/secに改造して使用した。評価を行った結果を、表7に示す。
<低温定着性;擦り濃度低下率>
擦り濃度低下率は、上記評価機の定着器を外部に取り出し、定着器の温度を任意に設定可能にし、プロセススピードを500mm/secとなるように改造した外部定着器を用いた。
上記装置を用い、常温常湿環境下(温度25℃、湿度50%RH)において、単位面積当たりのトナー載り量を0.5mg/cmに設定した未定着画像を、180℃に調整した上記定着器に通した。なお、評価紙には「PB PAPER」(キヤノンマーケティングジャパン社製、坪量66g/cm、レター)を用いた。得られた定着画像を4.9kPa(50g/cm)の荷重をかけたシルボン紙で摺擦し、摺擦前後での画像濃度の低下率(%)で評価した。A、Bランクを合格とした。
A:画像濃度の低下率が10%未満である。
B:画像濃度の低下率が10%以上15%未満である。
C:画像濃度の低下率が15%以上20%未満である。
D:画像濃度の低下率が20%以上である。
<画像スジ>
カートリッジのトナーを空にした後、トナー(T−1)を700g充填した。印字率が1.5%となる横線パターンを2枚/1ジョブとして、ジョブとジョブの間にマシンが一旦停止してから次のジョブが始まるように設定したモードで、35,000枚の画出し試験を実施した。
評価は高温高湿環境(温度32.5℃、湿度85%RH)で行った。評価紙はPB PAPER(キヤノンマーケティングジャパン社製、坪量66g/cm、レター)を用いた。チェック画像としては、200mm×280mmのハーフトーン画像(ドット印字率23%)を出力し、チェック画像に縦スジが発生しているかどうかを目視にて観察し、下記の基準から評価を行った。A、Bランクを合格とした。
A:1mm未満のスジが0本以上3本以下発生し、1mm以上のスジは発生していない。B:1mm未満のスジが4本以上7本以下発生し、1mm以上のスジは発生していない。C:1mm未満のスジが8本以上発生し、1mm以上のスジは発生していない。
D:1mm以上のスジが発生している。
<かぶりの評価>
カートリッジのトナーを空にした後、トナー(T−1)を700g充填した。
低温低湿環境(温度10℃、相対湿度20%)で、印字率が1.5%となる横線パターンを2枚/1ジョブとして、
ジョブとジョブの間にマシンが一旦停止してから次のジョブが始まるように設定したモードで、35,000枚の画出し試験を実施した。
評価紙はPB PAPER(キヤノンマーケティングジャパン社製、坪量66g/cm、レター)を用いた。
チェック画像としては、全面白地の画像を1枚出力した。
その後、出力した全面白地の画像について、白地部分の白色度(反射率Ds(%))と転写紙の白色度(平均反射率Dr(%))の差から、
かぶり濃度(%)(=Dr(%)−Ds(%))
を算出した。なお、白色度は、「REFLECTMETER MODEL TC−6DS」(東京電色社製)により測定した。
フィルターは、アンバーライトフィルターを用いた。かぶり濃度が最低であったものについて、以下のランク付けを行った。A〜Cランクを合格とした。
A:かぶり濃度が2.5%未満である。
B:かぶり濃度が2.5%以上4.0%未満である。
C:かぶり濃度が4.0%以上5.5%未満である。
D:かぶり濃度が5.5%以上である。
<初期画像濃度(初期現像性)の評価>
上記改造機を用いて評価を行った。カートリッジのトナーを空にした後、トナー(T−1)を400g充填した。
高温高湿環境(温度32℃、相対湿度80%)で、印字比率が1%の画像を出力する動作を繰り返し、出力枚数が499枚に到達する毎に1晩放置した。
その後、500枚目において、先端余白5mm、左右余白5mmで、左、右、中央の3箇所、さらにこれを長手方向に30mm間隔で3箇所、合計で9個に5mm×5mmのベタ黒パッチ画像を有するチェック画像を出力した。
上記の様にして499枚出力し1晩放置した後チェック画像を出力する工程を繰り返し、最終的には5000枚の画像出力を行い、以下の方法で評価を行った。なお、評価紙には「PB PAPER」(キヤノンマーケティングジャパン社製、坪量66g/cm、レター)を用いた。
全てのチェック画像の9箇所のベタ黒パッチ画像部分の画像濃度を測定し、平均値を求めた。画像濃度は反射濃度計であるマクベス濃度計(マクベス社製)でSPIフィルターを使用して測定し、以下の基準で評価を行った。A〜Cランクを合格とした。
A:1.40以上
B:1.30以上1.40未満
C:1.20以上1.30未満
D:1.20未満
<耐久後の画像濃度>
上記改造機を用いて評価を行った。カートリッジのトナーを空にした後、トナー(T−1)をカートリッジに700g充填した。
印字率が1.5%となる横線パターンを2枚/1ジョブとして、ジョブとジョブの間にマシンが一旦停止してから次のジョブが始まるように設定したモードで、35,000枚の画出し試験を実施した。評価は高温高湿環境(温度32.5℃、湿度85%RH)で行った。評価紙はPB PAPER(キヤノンマーケティングジャパン社製、坪量66g/cm、レター)を用いた。
25,001枚目において、先端余白5mm、左右余白5mmで、左、右、中央の3箇所、さらにこれを長手方向に30mm間隔で3箇所、合計で9個に5mm×5mmのベタ黒パッチ画像を有するチェック画像を出力した。
このチェック画像の9箇所のベタ黒パッチ画像部分の画像濃度を測定し、平均値を求めた。画像濃度は反射濃度計であるマクベス濃度計(マクベス社製)でSPIフィルターを使用して測定し、以下の基準で評価を行った。A〜Cランクを合格とした。
A.画像濃度が1.30以上。
B.画像濃度が1.10以上1.30未満。
C.画像濃度が0.90以上1.10未満。
D.画像濃度が0.90未満。
<実施例2〜21、比較例2>
表7に記載の処方とする以外は、実施例1と同様にして、トナー(T−2)〜(T−24)、(T−26)を得た。諸物性を表6に示す。
また、実施例1と同様にして評価を行った結果を表8に示す。
<実施例22>
表7に記載の処方に変更し、1段目外添工程における羽根回転数を600rpmに変更した以外は実施例1と同様にしてトナー(T−22)を得た。諸物性を表6に示す。
また、実施例1と同様にして評価を行った結果を表8に示す。
<実施例23〜24、比較例1>
表7に記載の処方に変更し、トナーの製造方法を下記条件に変更した以外は実施例1と同様にしてトナー(T−23)〜(T−25)を得た。諸物性を表6に示す。
また、実施例1と同様にして評価を行った結果を表8に示す。
表7に記載の材料をヘンシェルミキサーで前混合した後、二軸混練押し出し機(池貝鉄工(株)製PCM−30型))によって、設定温度120℃で溶融混練した。得られた混練物を冷却し、ハンマーミルで粗粉砕した後、温度50℃、相対湿度95%環境下で1日間アニール処理を行った。
その後、粗粉砕物を機械式粉砕機(ターボ工業(株)製T−250)で粉砕し、得られた微粉砕粉末を、コアンダ効果を利用した多分割分級機を用いて分級し、重量平均粒径(D4)7.0μmの負帯電性のトナー粒子23〜25を得た。
(1段目外添工程)
処理羽根を図1に示す回転体に変更したヘンシェルミキサー(日本コークス工業株式会社製FM500L/I−H型)に、トナー粒子23〜25のそれぞれ100.0部に対し、ATLAS100: 1.0部を投入し600rpmで15分間混合した。
この際、混合開始と同時にジャケット内に55℃の温水を通水した。槽内温度が50℃に到達した段階で7℃の冷水を通水すると同時に、冷水流量を制御することで槽内温度を50℃に保持した。混合終了後、速やかに1段目外添トナー23〜25を排出し、室温まで冷却した。
(2段目外添工程)
次に、1段目外添トナー23〜25のそれぞれ100部に対し、疎水性シリカ微粒子1[BET比表面積150m/g、シリカ微粒子100部に対しヘキサメチルジシラザン(HMDS)30部及びジメチルシリコンオイル10部で疎水化処理したもの]1.0部をヘンシェルミキサー(日本コークス工業(株)製FM−75型)で5分間外添混合し、目開き150μmのメッシュで篩い、トナー(T−23)〜(T−25)を得た。
<比較例3>
表7に記載の処方に変更し、1段目外添工程を下記条件に変更した以外は実施例1と同様にしてトナー(T−27)を得た。諸物性を表6に示す。
また、実施例1と同様にして評価を行った結果を表8に示す。
(1段目外添工程)
通常羽根を装着したヘンシェルミキサー(日本コークス工業株式会社製FM500L/
I−H型)に、トナー粒子27: 100.0部に対し、ATLAS100: 1.0部を投入し800rpmで10分間混合した。この際、混合開始と同時にジャケット内に7℃の冷水を通水した。混合終了後、速やかに1段目外添トナー27を排出し、室温まで冷却した。
Figure 2021182032
Figure 2021182032
Figure 2021182032
140‥‥処理羽根、141‥‥処理羽根本体、142‥‥処理部

Claims (10)

  1. 結着樹脂及び結晶性樹脂を含有するトナー粒子を有するトナーであって、
    該結着樹脂は、非晶性樹脂を含有し、
    温度変調型示差走査熱量計により該トナーを測定したとき、
    トータルヒートフローにおいて、55.0℃以上95.0℃以下の温度範囲に、該結晶性樹脂に由来する少なくとも一つの吸熱ピークを有し、
    該トータルヒートフローにおける該吸熱ピークの吸熱量に対する、リバーシングヒートフローにおける該吸熱ピークの吸熱量の比率が、50.0%以上であり、
    一回目の昇温における該リバーシングヒートフローで得られるガラス転移温度Tg1st、及び二回目の昇温におけるリバーシングヒートフローで得られるガラス転移温度Tg2ndが、
    Tg1st−Tg2nd≧7.0℃
    を満たすことを特徴とするトナー。
  2. 前記結着樹脂が、非晶性ポリエステル樹脂を含有し、
    該非晶性ポリエステル樹脂が、ビニル重合体部位及び非晶性ポリエステル部位を有するハイブリッド樹脂を含有し、
    該ハイブリッド樹脂中の該非晶性ポリエステル部位の含有量が、60質量%以上98質量%以下である請求項1に記載のトナー。
  3. 前記結着樹脂が、非晶性ポリエステル部位を有する非晶性ポリエステル樹脂を含有し、
    該非晶性ポリエステル部位が、ビスフェノールAプロピレンオキサイド付加物及びビスフェノールAエチレンオキサイド付加物からなる群から選択される少なくとも一のアルコール成分と、酸成分とが縮重合した構造を有し、
    ビスフェノールAプロピレンオキサイド付加物に由来するモノマーユニットと、ビスフェノールAエチレンオキサイド付加物に由来するモノマーユニットとのモル比が、50:50〜100:0である
    請求項1又は2に記載のトナー。
  4. 前記結着樹脂が、非晶性ポリエステル部位を有する非晶性ポリエステル樹脂を含有し、
    該非晶性ポリエステル部位が、下記式(B)で表されるモノマーユニット及び下記式(C)で表されるモノマーユニットからなる群から選択される少なくとも一を有し、
    該非晶性ポリエステル部位におけるアルコール成分由来のモノマーユニットのうち下記式(B)で表されるモノマーユニット以外のモノマーユニットの合計を100mol部としたとき、該式(B)で表されるモノマーユニット及び該式(C)で表されるモノマーユニットの合計の含有量が、1mol部以上20mol部以下である請求項1〜3のいずれか一項に記載のトナー。
    Figure 2021182032

    (式(B)中、mは6〜30の整数を示す。式(C)中、nは4〜28の整数を示す。)
  5. 前記結晶性樹脂が、結晶性ポリエステル樹脂であり、
    該結晶性ポリエステル樹脂が、脂肪族ジオールを含むアルコール成分と脂肪族ジカルボン酸を含む酸成分との縮重合体であり、
    前記非晶性ポリエステル部位における、式(B)で表されるモノマーユニット及び式(C)で表されるモノマーユニットのうち、最も長い炭素数を有するモノマーユニットの炭素数をC3とし、
    該結晶性ポリエステル樹脂を構成する該脂肪酸ジオール及び該脂肪族ジカルボン酸化合物のうち、最も長い炭素数を有する成分の炭素数をC4としたとき、
    C3とC4の差の絶対値|C3−C4|が、0〜6である請求項4に記載のトナー。
  6. 前記結着樹脂が、非晶性ポリエステル樹脂を含有し、
    該非晶性ポリエステル樹脂が、非晶性ポリエステル樹脂組成物であり、
    該非晶性ポリエステル樹脂組成物が、ビニル重合体部位及び非晶性ポリエステル部位を有するハイブリッド樹脂を含有し、
    該非晶性ポリエステル樹脂組成物が、
    炭素数の平均値27以上50以下の長鎖アルキルモノアルコールが該非晶性ポリエステル部位の末端に縮合した構造及び炭素数の平均値27以上50以下の長鎖アルキルモノカルボン酸が該非晶性ポリエステル部位の末端に縮合した構造の少なくとも一方、並びに炭素数の平均値27以上50以下の脂肪族炭化水素を含有し、
    該非晶性ポリエステル樹脂組成物中の、該脂肪族炭化水素、該長鎖アルキルモノアルコールが縮合した構造、及び該長鎖アルキルモノカルボン酸が縮合した構造の合計の含有割合が、2.5質量%以上10.0質量%以下である請求項1〜5のいずれか一項に記載のトナー。
  7. 前記結晶性樹脂が、結晶性ポリエステル樹脂であり、
    該結晶性ポリエステル樹脂が、脂肪族ジオールを含むアルコール成分と脂肪族ジカルボン酸を含む酸成分との縮重合体であり、
    該脂肪族ジオールの炭素数をC1とし、該脂肪族ジカルボン酸の炭素数をC2としたときに、C1及びC2の和が8以上16以下である請求項1〜6のいずれか一項に記載のトナー。
  8. 前記C1及びC2が、下記式(2)又は(3)のいずれかを満たす請求項7に記載のトナー。
    2≦C1≦4 ・・・(2)
    2≦C2≦4 ・・・(3)
  9. 前記トータルヒートフローにおける前記吸熱ピークの吸熱量に対する、前記リバーシングヒートフローにおける前記吸熱ピークの吸熱量の比率が、70.0%以上95.0%以下である請求項1〜8のいずれか一項に記載のトナー。
  10. 前記Tg1st−Tg2ndが、10.0℃以上25.0℃以下である請求項1〜9のいずれか一項に記載のトナー。
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