JP2021017590A - 粒状洗浄剤組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、衣料に付着する多くの汚れに対しては、洗浄液のpHをアルカリ性にすることで洗浄力が高まることから、衣料用の粒状洗浄剤には一般的にアルカリ成分が配合されている。そのような組成では、通常、溶解開始から洗浄終了後まで洗浄液のpHはアルカリ性に保持される。そのため、例えば、衣料を対象とする粒状洗浄剤では、pHがアルカリ性において洗浄力が高まる皮脂汚れ、エリ汚れに対する汚れ落ちは優れているが、食品由来の油汚れなどの汚れに対しては更なる洗浄力の向上が望まれる。特に、地域によっては、例えば、アジアを中心とした国々では、油を多く含む食事が多く、また皿などの食器を持たずに食事をする食習慣、食文化があるために食べこぼしが発生しやすいという事情があることを考慮すると、皮脂汚れに加えて食品汚れに対する洗浄力も併せ持つことが望まれる。
粒子(A)を25℃の水に4g/Lの濃度で混合した混合物の25℃におけるpHが9.0以上であり、
粒子(B)を25℃の水に4g/Lの濃度で混合した混合物の25℃におけるpHが5.0以下であり、
粒状洗浄剤組成物を25℃の水に4g/Lの濃度で混合した混合物のpHが5.0以上9.0以下である、
粒状洗浄剤組成物に関する。本発明では、粒子(A)、粒子(B)及び粒状洗浄剤組成物の嵩密度は、JIS K3362 8.2の見掛け密度である。
本発明の粒状洗浄剤組成物は、嵩密度が600g/L未満の粒子であって、該粒子を25℃の水に4g/Lの濃度で混合した混合物の25℃におけるpHが9.0以上である粒子(A)と、嵩密度が600g/L以上の粒子であって、該粒子を25℃の水に4g/Lの濃度で混合した混合物の25℃におけるpHが5.0以下である粒子(B)とを含有する粒状洗浄剤組成物である。そして、本発明の粒状洗浄剤組成物は、該組成物を25℃の水に4g/Lの濃度で混合した混合物のpHが5.0以上9.0以下である。以下、pHという場合、特記しない限り、試料を25℃の水に4g/Lの濃度で混合した混合物の25℃におけるpHをいう。
粒子(A)は、嵩密度が600g/L未満の粒子であって、該粒子を25℃の水に4g/Lの濃度で混合した混合物の25℃におけるpHが9.0以上である粒子である。このようなpHを得る目的から粒子(A)には無機アルカリ化合物[以下(a1)成分という]を含有することが好ましい。(a1)成分としてはアルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属ケイ酸塩、及びトリポリリン酸塩から選ばれる1種以上の無機アルカリ化合物が好ましい。(a1)成分は、無機アルカリ化合物であって、該化合物を25℃の水に4g/Lの濃度で混合した混合物の25℃におけるpHが9.0以上の化合物から選択されてよい。
R1−O[(EO)a/(PO)b]−H (1)
〔式中、R1は炭素数10以上、好ましくは12以上、そして、18以下、好ましくは16以下、より好ましくは14以下のアルキル基又はアルケニル基を示す。EOはエチレンオキシ基、POはプロピレンオキシ基である。aは数平均付加モル数であり0以上30以下の数、bは数平均付加モル数であり0以上10以下の数を示し、a及びbの両者が0の場合を除く。a+bは1以上30以下の数が好ましい。〕
測定対象の粒子を、ガラス製1Lビーカーに4.0g加え、25℃に調温した、硬度成分を配合した水を1L加える。直径11mm、長さ43mmの円柱型撹拌子を入れ、マグネチックスターラー(株式会社日伸理化製、SW−M120)の目盛4で5分撹拌する。その後、攪拌しながらpHメーターD−51(株式会社堀場製作所製)を液に差し、1分後の値を当該粒子のpHとする。
塩化カルシウム・2水和物(富士フイルム和光純薬株式会社)78.50g及び塩化マグネシウム・6水和物(富士フイルム和光純薬株式会社)73.58gを1Lのイオン交換水に溶解させた濃厚原液を調製する。この濃厚原液は、カルシウム/マグネシウム=6/4(モル比)である。得られた濃厚原液をアルカリ度100mg/L(CaCO3換算)、pH7.5の希釈用水で希釈し、ドイツ硬度10°dHに調整して得た水を、硬度成分を配合した水とする。前記希釈用水は、イオン交換水に炭酸水素ナトリウム(富士フイルム和光純薬株式会社)を添加してアルカリ度を調整し、必要に応じて塩酸(富士フイルム和光純薬株式会社)を添加してpHを調整して得る。
粒子(B)は、嵩密度が600g/L以上の粒子であって、該粒子を25℃の水に4g/Lの濃度で混合した混合物の25℃におけるpHが5.0以下である粒子である。
粒子(B)は、1種又は2種以上を用いることができる。
本発明の粒状洗浄剤組成物は、更に、貯蔵安定性を向上させる目的から、(C)嵩密度が600g/L以上である粒子であって、該粒子を25℃の水に4g/Lの濃度で混合した混合物の25℃におけるpHが5.0を超え9.0未満である粒子[以下、粒子(C)という]を含有することができる。
粒子(C)は、1種又は2種以上を用いることができる。
アルカリ金属硫酸塩としては、硫酸ナトリウム、硫酸カリウムが挙げられ、硫酸ナトリウムが好ましい。
アルカリ土類金属硫酸塩としては、硫酸マグネシウムが好ましい。
アルカリ金属炭酸塩としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウムが挙げられ、炭酸ナトリウムが好ましい。
アルカリ金属塩化物としては、塩化ナトリウム、塩化カリウムが挙げられ、塩化ナトリウムが好ましい。
アルカリ土類金属塩化物としては、塩化マグネシウム、塩化カルシウムが挙げられる。
一般に皮脂汚れ、エリ汚れに対する汚れ落ちはアルカリ性の洗浄液で洗浄することで高い洗浄効果が得られることが知られているが、食品由来の油汚れなどの汚れに対してはpHが中性付近で洗浄力が高まることを本発明者らは見出した。このため、皮脂汚れ、エリ汚れと食品由来の油汚れの両方を高いレベルで洗浄するためには、例えば、アルカリ性の洗浄液による洗浄と中性の洗浄液による洗浄を2回に分けて洗浄することが考えられる。
本発明では二種の汚れの洗浄を、所定の粒子(A)と粒子(B)を含む洗浄剤組成物を用い、例えば、後述する洗浄方法を行うことで、洗浄初期にはアルカリ性の洗浄液が衣料などの洗浄対象物と接触し、洗浄後期には中性の洗浄液が洗浄対象物と接触し、その後こすり洗いなどをすることで二種の汚れを高いレベルで洗浄できることを見出した。その作用機序は不明ではあるが、洗浄対象物がアルカリ性の洗浄液に接触することで皮脂汚れ、エリ汚れが膨潤し、その後、洗浄後半でpHが中性に変化したところで食品由来の油汚れの洗浄力が得られるため、皮脂汚れ、エリ汚れと食品由来の油汚れの両方が高いレベルで洗浄できると考えられる。
本発明者らは、洗浄剤に通常配合される成分を含む粒子では、嵩密度と溶解性に相関があり、洗浄初期のpHがアルカリ性で洗浄後期のpHが中性になるようなpHの挙動は、意外にも、洗浄剤を構成する粒子の性状に応じて嵩密度を調整することで容易に行えることを見出した。すなわち、溶解するとアルカリ性を呈する嵩密度の低い粒子(A)と、溶解すると酸性を呈する嵩密度の高い粒子(B)を含有し、両粒子を、これらを含む組成物のpHが中性になる量で用いることで、洗浄初期の洗浄液がアルカリ性を呈し洗浄後半の洗浄液が中性を呈する洗浄剤組成物を得ることができる。例えば、皮脂汚れと食品汚れは衣料に付着する典型的な汚れであるが、後述の実施例で示すように、本発明の粒状洗浄剤組成物は、この2つの汚れに対する洗浄率がいずれも高い値となり、且つ2つの洗浄率の値の差も小さい。前記した洗浄初期と洗浄後期のpHの変動は、このような異なる汚れに対する優れた洗浄力の発現に寄与しているものと考えられる。
すなわち、本発明の粒状洗浄剤組成物は、界面活性剤及び洗浄ビルダーを含有する粒状洗浄剤組成物であって、界面活性剤及び洗浄ビルダーの少なくとも一部が、粒子(A)に含有されており、且つ界面活性剤及び洗浄ビルダーの少なくとも一部が、粒子(B)に含有されている、粒状洗浄剤組成物であってよい。
本発明は、本発明の粒状洗浄剤組成物と水とを含有する洗浄液に洗浄対象物を所定時間浸漬させた後、洗浄対象物をこすり洗いする、洗浄方法を提供する。
本発明の洗浄方法の洗浄対象物としては、繊維製品、食器製品、浴槽、洗面台、家具などが挙げられる。
本発明の洗浄方法は、洗浄対象物が繊維製品であることが好ましい。
繊維製品としては、例えば、疎水性繊維や親水性繊維を用いた織物もしくは編物もしくは不織布等の布帛及びこれらを用いて得られた衣料等が挙げられる。具体的には、アンダーシャツ、Tシャツ、ワイシャツ、ブラウス、スラックス、帽子、ハンカチ、タオル、ニット、靴下、下着、タイツ等の製品が挙げられる。
下記の配合成分を用いて、実施例、比較例で用いた粒子(A)及び粒子(A’)を調製した。表1に得られた粒子(A)及び粒子(A’)の組成、pH及び嵩密度(JIS K3362 8.2の見掛け密度)を示した。pHは、粒子を25℃の水に4g/Lの濃度で混合した混合物の25℃におけるpHである。表中の質量%は有効分に基づく質量%である。なお、粒子A’−1、粒子A’−2は粒子(D)に、また、粒子A’−3は粒子(C)に、それぞれ該当するが、これらは粒子(A)の比較成分として用いたことから、以下では便宜的に粒子(A’)として示した。
・炭酸ナトリウム:富士フイルム和光純薬株式会社
・ケイ酸ナトリウム:富士フイルム和光純薬株式会社
・トリポリリン酸ナトリウム:太平化学産業(株)
・LAS:ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム
・AS:ラウリル硫酸エステルナトリウム、エマール10G(花王(株)製)
・AES:ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、エマール270J(花王(株)製)
・α−SFE:α−スルホステアリン酸メチルエステルナトリウムとα−スルホパルミチン酸メチルエステルナトリウムとを質量比で8/2の比率で併用した陰イオン界面活性剤・E108:ポリオキシエチレンラウリルエーテル、エマルゲン108(花王(株)製)
・硫酸ナトリウム:富士フイルム和光純薬株式会社
濃度16質量%の上記LAS水溶液(ネオペレックスG−15、花王(株)製)125kg、濃度40質量%のケイ酸ナトリウム水溶液20kg、炭酸ナトリウム5kg、硫酸ナトリウム40kg及び、合計200kgになるようにイオン交換水を加え均一なスラリーを調製した。本スラリーを60℃に調整し、噴霧乾燥により200℃の条件で乾燥して得た。この粒子はJIS K3362 8.2の見掛け密度350g/Lであった。
濃度12質量%の上記LAS水溶液(ネオペレックスG−15、花王(株)製を希釈したもの)125kg、AS5kg、濃度40質量%のケイ酸ナトリウム水溶液20kg、炭酸ナトリウム5kg、硫酸ナトリウム40kg及び、合計200kgになるようにイオン交換水を加え均一なスラリーを調製した。本スラリーを60℃に調整し、噴霧乾燥により200℃の条件で乾燥して得た。この粒子はJIS K3362 8.2の見掛け密度365g/Lであった。
濃度12質量%の上記LAS水溶液(ネオペレックスG−15、花王(株)製を希釈したもの)125kg、濃度70質量%の上記AES水溶液7.14kg、濃度40質量%のケイ酸ナトリウム水溶液20kg、炭酸ナトリウム5kg、硫酸ナトリウム40kg及び、合計200kgになるようにイオン交換水を加え均一なスラリーを調製した。本スラリーを60℃に調整し、噴霧乾燥により200℃の条件で乾燥して得た。この粒子はJIS K3362 8.2の見掛け密度360g/Lであった。
濃度12質量%の上記LAS水溶液(ネオペレックスG−15、花王(株)製を希釈したもの)125kg、α−SFE 5kg、濃度40質量%のケイ酸ナトリウム水溶液20kg、炭酸ナトリウム5kg、硫酸ナトリウム40kg及び、合計200kgになるようにイオン交換水を加え均一なスラリーを調製した。本スラリーを60℃に調整し、噴霧乾燥により200℃の条件で乾燥して得た。この粒子はJIS K3362 8.2の見掛け密度363g/Lであった。
濃度12質量%の上記LAS水溶液(ネオペレックスG−15、花王(株)製を希釈したもの)125kg、E108 5kg、濃度40質量%のケイ酸ナトリウム水溶液20kg、炭酸ナトリウム5kg、硫酸ナトリウム40kg及び、合計200kgになるようにイオン交換水を加え均一なスラリーを調製した。本スラリーを60℃に調整し、噴霧乾燥により200℃の条件で乾燥して得た。この粒子はJIS K3362 8.2の見掛け密度364g/Lであった。
濃度16質量%の上記LAS水溶液(ネオペレックスG−15、花王(株)製)125kg、濃度40質量%のケイ酸ナトリウム水溶液20kg、炭酸ナトリウム3kg、硫酸ナトリウム40kg及び、合計200kgになるようにイオン交換水を加え均一なスラリーを調製した。本スラリーを60℃に調整し、噴霧乾燥により200℃の条件で乾燥して得た。この粒子はJIS K3362 8.2の見掛け密度360g/Lであった。
濃度16質量%の上記LAS水溶液(ネオペレックスG−15、花王(株)製)125kg、濃度40質量%のケイ酸ナトリウム水溶液20kg、炭酸ナトリウム1kg、硫酸ナトリウム40kg及び、合計200kgになるようにイオン交換水を加え均一なスラリーを調製した。本スラリーを60℃に調整し、噴霧乾燥により200℃の条件で乾燥して得た。この粒子はJIS K3362 8.2の見掛け密度356g/Lであった。
濃度16質量%の上記LAS水溶液(ネオペレックスG−15、花王(株)製)125kg、濃度40質量%のケイ酸ナトリウム水溶液12.5kg、炭酸ナトリウム5kg、硫酸ナトリウム40kg及び、合計200kgになるようにイオン交換水を加え均一なスラリーを調製した。本スラリーを60℃に調整し、噴霧乾燥により200℃の条件で乾燥して得た。この粒子はJIS K3362 8.2の見掛け密度350g/Lであった。
濃度16質量%の上記LAS水溶液(ネオペレックスG−15、花王(株)製)125kg、トリポリリン酸ナトリウム8kg、炭酸ナトリウム5kg、硫酸ナトリウム40kg及び、合計200kgになるようにイオン交換水を加え均一なスラリーを調製した。本スラリーを60℃に調整し、噴霧乾燥により200℃の条件で乾燥して得た。この粒子はJIS K3362 8.2の見掛け密度346g/Lであった。
濃度25質量%の上記LAS水溶液(ネオペレックスG−25、花王(株)製)80kg、濃度40質量%のケイ酸ナトリウム水溶液20kg、炭酸ナトリウム5kg、硫酸ナトリウム52kg及び、合計200kgになるようにイオン交換水を加え均一なスラリーを調製した。本スラリーを60℃に調整し、噴霧乾燥により200℃の条件で乾燥して得た。この粒子はJIS K3362 8.2の見掛け密度350g/Lであった。
濃度25量%の上記LAS水溶液(ネオペレックスG−25、花王(株)製)80kg、濃度40質量%のケイ酸ナトリウム水溶液20kg、炭酸ナトリウム5kg、硫酸ナトリウム57kg及び、合計200kgになるようにイオン交換水を加え均一なスラリーを調製した。本スラリーを60℃に調整し、噴霧乾燥により200℃の条件で乾燥して得た。この粒子はJIS K3362 8.2の見掛け密度350g/Lであった。
濃度25質量%の上記LAS水溶液(ネオペレックスG−25、花王(株)製)80kg、濃度40質量%のケイ酸ナトリウム水溶液20kg、炭酸ナトリウム5kg、硫酸ナトリウム60kg及び、合計200kgになるようにイオン交換水を加え均一なスラリーを調製した。本スラリーを60℃に調整し、噴霧乾燥により200℃の条件で乾燥して得た。この粒子はJIS K3362 8.2の見掛け密度345g/Lであった。
濃度25質量%の上記LAS水溶液(ネオペレックスG−25、花王(株)製)80kg、濃度40質量%のケイ酸ナトリウム水溶液20kg、炭酸ナトリウム5kg、硫酸ナトリウム62kg及び、合計200kgになるようにイオン交換水を加え均一なスラリーを調製した。本スラリーを60℃に調整し、噴霧乾燥により200℃の条件で乾燥して得た。この粒子はJIS K3362 8.2の見掛け密度350g/Lであった。
濃度16質量%の上記LAS水溶液(ネオペレックスG−15、花王(株)製)1.25kg、濃度40質量%のケイ酸ナトリウム水溶液0.1kg、硫酸ナトリウム0.4kg及び、合計2kgになるようにイオン交換水を加え均一なスラリーを調製した。本スラリーを金属製のバット(内寸:50cm×50cm)に入れ、電気乾燥機DN410H(Yamato)の中で105℃の条件にて乾燥した。乾燥物を乳鉢内で乳棒を用いて粉砕した。この粒子はJIS K3362 8.2の見掛け密度340g/Lであった。
濃度16質量%の上記LAS水溶液(ネオペレックスG−15、花王(株)製)1.25kg、濃度40質量%のケイ酸ナトリウム水溶液0.2kg、炭酸ナトリウム0.05kg、硫酸ナトリウム0.4kg及び、合計2kgになるようにイオン交換水を加え均一なスラリーを調製した。本スラリーを金属製のバット(内寸:50cm×50cm)に入れ、電気乾燥機DN410H(Yamato)の中で105℃の条件にて乾燥した。乾燥物を乳鉢内で乳棒を用いて粉砕した。この粒子はJIS K3362 8.2の見掛け密度630g/Lであった。
濃度16質量%の上記LAS水溶液(ネオペレックスG−15、花王(株)製)1.25kg、濃度40質量%のケイ酸ナトリウム水溶液0.125kg、硫酸ナトリウム0.4kg及び、合計2kgになるようにイオン交換水を加え均一なスラリーを調製した。本スラリーを金属製のバット(内寸:50cm×50cm)に入れ、電気乾燥機DN410H(Yamato)の中で105℃の条件にて乾燥した。乾燥物を乳鉢内で乳棒を用いて粉砕した。この粒子はJIS K3362 8.2の見掛け密度610g/Lであった。
実施例、比較例では、下記の粒子(B)及び粒子(B’)を用いた。表2に粒子(B)及び粒子(B’)のpH及び嵩密度(JIS K3362 8.2の見掛け密度)を示した。pHは、粒子を25℃の水に4g/Lの濃度で混合した混合物の25℃におけるpHである。なお、粒子B’−1、粒子A’−2は粒子(D)に該当するが、これらは粒子(B)の比較成分として用いたことから、以下では便宜的に粒子(B’)として示した。
・粒子B−1;硫酸アルミニウム(無水)、富士フイルム和光純薬株式会社
・粒子B−2;クエン酸(無水)、富士フイルム和光純薬株式会社
・粒子B−3;硫酸水素ナトリウム(無水)、富士フイルム和光純薬株式会社
・粒子B’−1;クエン酸(低嵩密度)、粒子B−2のクエン酸(無水)の50%水溶液を熱風温度200℃で噴霧乾燥し、低嵩密度の粒子としたもの。
・粒子B’−2:硫酸ナトリウム(低嵩密度)、粒子(C)で用いた硫酸ナトリウムの50%水溶液を熱風温度200℃で噴霧乾燥し、低嵩密度の粒子としたもの。
上記で得た粒子(A)又は粒子(A’)、表2の粒子(B)又は粒子(B’)、下記粒子(C)及び下記粒子(D)を、組成が表に示す通りとなるように、合計100kg、コンクリートミキサー〔光洋機械産業(株)製〕を用いて混合し、表3、4の粒状洗剤組成物を得た(表中の%は質量%の意味である)。なお、嵩密度はJIS K3362 8.2の見掛け密度)であり、pH(4g/L)は、25℃の水に4g/Lの濃度で混合した混合物のpHの意味である。
・硫酸ナトリウム:富士フイルム和光純薬株式会社、pH(4g/L)7.2、嵩密度1300g/L
・プロテアーゼ:サビナーゼ8T、ノボザイムズ社、pH(4g/L)7.5、嵩密度1200g/L
・炭酸ナトリウム:富士フイルム和光純薬株式会社、pH(4g/L)11、嵩密度1100g/L
・ベントナイト:黒崎白土(株)、pH(4g/L)11、嵩密度900g/L
・過炭酸ナトリウム:米山薬品工業株式会社、pH(4g/L)11、嵩密度880g/L
表3、4の粒状洗浄剤組成物を用いて以下の評価を行った。結果を表3、4に示す。なお、表3、4には、2つの洗浄率の差の絶対値を「洗浄率の差」として示した。
以下の評価において用いる水は、特に断りがない限り以下の硬度成分を配合した水を使用した。塩化カルシウム・2水和物(富士フイルム和光純薬株式会社)78.50g及び塩化マグネシウム・6水和物(富士フイルム和光純薬株式会社)73.58gを1Lのイオン交換水に溶解させた濃厚原液を調製した。この濃厚原液は、カルシウム/マグネシウム=6/4(モル比)であった。得られた濃厚原液をアルカリ度100mg/L(CaCO3換算)、pH7.5の希釈用水で希釈し、ドイツ硬度10°dHに調整して得た水を使用した。
前記希釈用水は、イオン交換水に炭酸水素ナトリウム(富士フイルム和光純薬株式会社)を添加してアルカリ度を調整し、塩酸(富士フイルム和光純薬株式会社)を添加してpHを調整して得た。尚、pHの測定はハンディpHメーターD−51(株式会社堀場製作所製)を用いた。
粒子(A)、粒子(B)、粒子(C)、又は粒子(D)を、ガラス製1Lビーカーに4.0g加え、25℃に調温した上記水を1L加えた。直径11mm、長さ43mmの円柱型撹拌子を入れ、マグネチックスターラー(株式会社日伸理化製、SW−M120)の目盛4で5分撹拌する。その後、攪拌しながら上記pHメーターを液に差し、1分後の値を使用した。
粒状洗浄剤組成物を、ガラス製1Lビーカーに合計4.0g加え、25℃に調温した上記水を1L加えた。その後、(4−2)と同様にpHを測定した。
上記水3Lに対して、下記の通り調製した人工汚垢汚染布4枚、ラー油汚染布4枚を縫い付けた肌着1枚、並びに同じサイズの肌着2枚を浴比調整のために入れた。肌着はグンゼYG(丸首Tシャツ、Mサイズ、綿100%)を使用した。浴比は8であった。表に示す粒状洗浄剤組成物12gをたらいの中に入れた。5分間静置後、人工汚垢汚染布4枚、ラー油汚染布4枚を各均等に30回手でこすり洗浄を行った。その後、組成物の希釈に用いた水と同様の水3Lで、2回すすいだ後、手で絞って脱水し、乾燥させた。下記の式により洗浄率を測定した。
洗浄率(%)=[(洗浄後の反射率−洗浄前の反射率)/(白布の反射率−洗浄前の反射率)]×100
白布は下記試験布(汚染前の布)である。
反射率は、日本電色工業(株)製NDR−10DPで460nmフィルターを使用して測定し、表には4枚の平均値を示した。表中、「皮脂汚れ」の洗浄率は、人工汚垢汚染布についての洗浄率であり、また、「食べ物汚れ」の洗浄率は、ラー油汚染布についての洗浄率である。この評価では、洗浄率(保存前の洗浄率)は、60%以上が合格であり、数値が高い程より好ましい。
下記試験布に、下記組成から成る人工汚垢を1枚当り100mgになるようグラビア塗工して汚染布とした。
下記A、B、C、D、Eを含有する組成物を人工汚垢とした。それぞれの質量%は、最終組成の人工汚垢中の割合であり、合計が100質量%となるようにBの量を調節した。A:モデル皮脂汚れ(人工汚垢中の質量%が、ラウリン酸0.44質量%、ミリスチン酸3.15質量%、ペンタデカン酸2.35質量%、パルチミチン酸6.31質量%、ヘプタデカン酸0.44質量%、ステアリン酸1.6質量%、オレイン酸7.91質量%、トリオレイン13.33質量%、パルミチン酸n−ヘキサデシル2.22質量%、スクアレン6.66質量%となる量で用いる)
B:塩化カルシウムの2水塩105mgを秤量し、蒸留水に溶かして1,000mlとして得た硬水
C:卵白レシチン液晶物1.98質量%(蒸留水80mlにアルギニン塩酸塩11.37g、ヒスチジン4.20g、セリン2.44gを溶解し、濃塩酸でpHを5.0に調整した後、この溶液と卵白レシチンをミキサーで十分混ぜ合わせて得た卵白レシチン液晶物)D:鹿沼赤土8.11質量%
E:カーボンブラック0.025質量%
市販のS&Bラー油(エスビー食品(株)製、2013年6月購入)0.1mLを下記試験布に均一に塗布し、温度25℃、湿度65RH%、15時間乾燥させた。これを試験に供した。
T/Cブロード布(ポリエステル65%、綿35%、未染着布、染色試材(株)谷頭商店製)2.0kg、を非イオン界面活性剤(エマルゲン108、花王(株))200mg/kg、炭酸ナトリウム(富士フイルム和光純薬株式会社)400mg/kgの濃度で5回繰り返し洗濯した(40L、洗い6分、注水すすぎ2回、脱水3分、NA−F70PX9、Panasonic(株)製)。洗濯後、二槽式洗濯機(株式会社東芝、銀河VH−360S1)で泡がなくなるまで注水すすぎを行った。脱水槽にて5分脱水後、自然乾燥を行い、5cm×5cmに裁断し、試験布とした。
粒状洗浄剤組成物を、ユニパックI−4(生産日本社)に500g入れて、チャックを閉めた状態で気温30℃・相対湿度80%の環境にて30日間保管した。保存後、上記同様の洗浄評価を行った。
Claims (13)
- (A)嵩密度が600g/L未満の粒子[以下、粒子(A)という]、及び(B)嵩密度が600g/L以上の粒子[以下、粒子(B)という]を含有する粒状洗浄剤組成物であって、
粒子(A)を25℃の水に4g/Lの濃度で混合した混合物の25℃におけるpHが9.0以上であり、
粒子(B)を25℃の水に4g/Lの濃度で混合した混合物の25℃におけるpHが5.0以下であり、
粒状洗浄剤組成物を25℃の水に4g/Lの濃度で混合した混合物のpHが5.0以上9.0以下である、
粒状洗浄剤組成物。 - 粒子(A)が、(a1)無機アルカリ化合物[以下(a1)成分という]を含有する、請求項1に記載の粒状洗浄剤組成物。
- 粒子(A)が、(a1)成分として、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属ケイ酸塩、及びトリポリリン酸塩から選ばれる1種以上の無機アルカリ化合物を含有する、請求項2に記載の粒状洗浄剤組成物。
- 粒子(A)が、界面活性剤を含有する、請求項1〜3の何れか1項に記載の粒状洗浄剤組成物。
- 粒子(B)が、有機酸、及び酸性無機塩から選ばれる1種以上の化合物を含有する、請求項1〜4の何れか1項に記載の粒状洗浄剤組成物。
- 粒子(B)が、クエン酸、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム、及び硫酸水素ナトリウムから選ばれる1種以上の化合物を含有する、請求項1〜5の何れか1項に記載の粒状洗浄剤組成物。
- 更に(C)嵩密度が600g/L以上である粒子であって、該粒子を25℃の水に4g/Lの濃度で混合した混合物の25℃におけるpHが5.0を超え9.0未満である粒子を含有する、請求項1〜6の何れか1項に記載の粒状洗浄剤組成物。
- 請求項1〜7の何れか1項に記載の粒状洗浄剤組成物と水とを含有する洗浄液に洗浄対象物を所定時間浸漬させた後、洗浄対象物をこすり洗いする、洗浄方法。
- 洗浄対象物が繊維製品である、請求項8に記載の洗浄方法。
- 洗浄対象物を浸漬させる前の洗浄液の25℃におけるpHが10.0以上である、請求項8又は9に記載の洗浄方法。
- 前記所定時間浸漬後の洗浄液の25℃におけるpHが9.0以下である、請求項8〜10の何れか1項に記載の洗浄方法。
- 洗浄対象物をこすり洗いした後、洗浄対象物を水で濯ぐ、請求項8〜11の何れか1項に記載の洗浄方法。
- 前記所定時間が、1分以上1000分以下である、請求項8〜12の何れか1項に記載の洗浄方法。
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