JP2021075690A - 熱可塑性樹脂組成物、成形体及び積層体 - Google Patents
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Abstract
Description
この環状ポリオレフィンの利用については、本発明者等が種々検討しているが、公開された特許出願等の文献等はまだない。
また、フィルム用途に適用する場合には、柔軟性及びヒートシール性の向上が必要であり、特に180℃以下での低温ヒートシール性の向上が必要である。
本発明は、このような問題を鑑みてなされたものである。即ち、本発明の課題は、透明性、柔軟性及び低温ヒートシール性の優れた熱可塑性樹脂組成物及び成形体を提供することを目的とする。
即ち、本発明は以下の特徴を有する。
[3]前記水素化芳香族ビニルポリマーブロック単位が90%以上の水素化レベルをもち、且つ、前記水素化共役ジエンポリマーブロック単位が95%以上の水素化レベルをもつ、[1]又は[2]に記載の熱可塑性樹脂組成物。
[4]前記水素化芳香族ビニルポリマーブロック単位が水素化ポリスチレンからなり、前記環状ポリオレフィン(A)中の含有率が30〜99モル%である、[1]〜[3]のいずれか一項に記載の熱可塑性樹脂組成物。
[6]前記スチレン系エラストマー(B)が、少なくとも1種の芳香族ビニルモノマー単位及び少なくとも1種の共役ジエンモノマー単位を含むブロックコポリマーの水素化体である水素化ブロックコポリマーからなり、該水素化ブロックコポリマーは、前記芳香族ビニルモノマー単位からなる芳香族ビニルポリマーブロック単位、及び前記共役ジエンモノマー単位からなるポリマーブロックの水素化体である水素化共役ジエンポリマーブロック単位を有する、[1]〜[5]のいずれか一項に記載の熱可塑性樹脂組成物。
[7]前記スチレン系エラストマー(B)中の芳香族ビニルポリマーブロック単位の含有率が25〜35質量%である、[6]に記載の熱可塑性樹脂組成物。
[9][1]〜[8]のいずれか一項に記載の熱可塑性樹脂組成物からなる成形体。
[10]医療用成形体、光学部品、又は電気・電子部品である、[9]に記載の成形体。
[12]ポリプロピレン系樹脂を含む基材層及び[1]〜[8]のいずれか一項に記載の熱可塑性樹脂組成物からなるヒートシール層を有する積層体。
[13][12]に記載の積層体を用いた輸液バッグ。
以下において、「〜」を用いてその前後に数値又は物性値を挟んで表現する場合、その前後の値を含むものとして用いることとする。
本発明の環状ポリオレフィン(A)は、少なくとも1種の芳香族ビニルモノマー単位及び少なくとも1種の共役ジエンモノマー単位を含むブロックコポリマーの水素化体である水素化ブロックコポリマーからなる。
該水素化ブロックコポリマーは、前記芳香族ビニルモノマー単位からなるポリマーブロックの水素化体である水素化芳香族ビニルポリマーブロック単位、及び前記共役ジエンモノマー単位からなるポリマーブロックの水素化体である水素化共役ジエンポリマーブロック単位を有する。
また、該水素化ブロックコポリマーは、前記水素化芳香族ビニルポリマーブロック単位を少なくとも2個有すると共に、前記水素化共役ジエンポリマーブロック単位を少なくとも1個有するものである。
なお、「ブロック」とは、後記するように、本明細書において、コポリマーの構造的又は組成的に異なった重合セグメントからのミクロ層分離を表すコポリマーの重合セグメントをいう。このため、例えば「ブロック単位を少なくとも2個有する」とは、水素化ブロックコポリマーの中に、構造的又は組成的に異なった重合セグメントからのミクロ層分離を表すコポリマーの重合セグメントを少なくとも2個有することをいう。
また、前記のArは、フェニル基又はアルキルフェニル基が好ましく、フェニル基がより好ましい。
共役ジエンモノマーとしては、例えば、1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン(イソプレンン)、2−メチル−1,3ペンタジエンとその類似化合物、及びこれらの混合物が挙げられる。
なお、「官能基のない」とはブロックコポリマー中に如何なる官能基、即ち、炭素と水素以外の元素を含む基が存在しないことを意味する。
そして、水素化ブロックコポリマーの好ましい一態様としては、スチレンとブタジエンの水素化トリブロック又はペンタブロックコポリマーを挙げることができ、他の如何なる官能基又は構造的変性剤も含まないことが好ましい。
「ブロック」とは、コポリマーの構造的又は組成的に異なった重合セグメントからのミクロ層分離を表すコポリマーの重合セグメントとして定義される。ミクロ層分離は、ブロックコポリマー中で重合セグメントが混じり合わないことにより生ずる。
なお、ミクロ層分離とブロックコポリマーは、PHYSICS TODAYの1999年2月号32−38頁の“Block Copolymers−Designer Soft Materials”で広範に議論されている。
水素化芳香族ビニルポリマーブロック単位の比率が上記下限値以上であれば剛性が低下することがなく、上記上限値以下であれば脆性が悪化することがない。
水素化共役ジエンポリマーブロック単位の比率が上記下限値以上であれば脆性が悪化することがなく、上記上限値以下であれば剛性が低下することがない。
Mwが上記下限値以上であれば機械強度が低下せず、上記上限値以下であれば成形加工性が悪化しない。
本明細書のMwは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用いて決定される。
なお、水素化芳香族ビニルポリマーブロック単位の水素化レベルとは、芳香族ビニルポリマーブロック単位が水素化によって飽和される割合を示し、水素化共役ジエンポリマーブロック単位の水素化レベルとは、共役ジエンポリマーブロック単位が水素化によって飽和される割合を示す。このように高レベルの水素化は、耐熱性及び透明性のために好ましい。
MFRは、ISO R1133に従って、測定温度230℃、測定荷重2.16kgの条件で測定した。
本発明の環状ポリオレフィン(A)としては、市販のものを用いることができる。具体的には、三菱ケミカル(株)製:ゼラス(商標登録)が挙げられる。
本発明のスチレン系エラストマー(B)は、少なくとも1種の芳香族ビニルモノマー単位及び少なくとも1種の共役ジエンモノマー単位を含む共重合体である。そしてこの共重合体の中でも、前記の両単位を含むブロックコポリマーやこのブロックコポリマーの水素化体である水素化ブロックコポリマーが好ましい。
このブロックコポリマーは、少なくとも1種の芳香族ビニルモノマー単位からなる芳香族ビニルポリマーブロック単位、及び少なくとも1種の共役ジエンモノマー単位からなる共役ジエンポリマーブロック単位を有するスチレン系ブロック共重合体(以下、単に「ブロック共重合体」と称する場合がある。)である。
また、前記水素化ブロックコポリマーは、前記の芳香族ビニルモノマー単位からなる芳香族ビニルポリマーブロック単位、及び前記共役ジエンモノマー単位からなるポリマーブロックの水素化体である水素化共役ジエンポリマーブロック単位を有するスチレン系水添ブロック共重合体(以下、単に「水添ブロック共重合体」と称する場合がある。)である。
S−(D−S)m …(2)
(S−D)n …(3)
(式中、Sは芳香族ビニルモノマー単位からなるポリマーブロックを表し、Dは共役ジエンモノマー単位からなるポリマーブロック又はその水素化体(水添体)を表し、m及びnは1〜5の整数を表す。)
また、前記スチレン系ブロック共重合体やスチレン系水添ブロック共重合体は、直鎖状、分岐状及び/又は放射状の何れであってもよい。
スチレン系ブロック共重合体としては、ゴム弾性に優れることから式(2)で表されるブロック共重合体や水添ブロック共重合体が好ましく、mが3以下である式(2)で表されるブロック共重合体や水添ブロック共重合体がより好ましく、mが2以下である式(2)で表されるブロック共重合体や水添ブロック共重合体が更に好ましい。
前記の式(2)のブロック共重合体や水添ブロック共重合体中の「Sのポリマーブロック」の割合は、15質量%以上が好ましく、20質量%以上がより好ましく、25質量%以上が更に好ましい。また、50質量%以下が好ましく、40質量%以下がより好ましく、35質量%以下が更に好ましい。
また、本発明の熱可塑性樹脂組成物の透明性の観点から、スチレン系エラストマー(B)中の「Sのポリマーブロック」(芳香族ビニルポリマーブロック単位)の含有率は25〜35質量%が特に好ましい。
前記スチレン系エラストマー(B)の重量平均分子量(Mw)は、1万以上が好ましく、3万以上がより好ましい。また、10万以下が好ましく、8万以下がより好ましく、7万以下が更に好ましく、6.5万以下が特に好ましい。
・機器:日本ミリポア(株)製「150CALC/GPC」
・カラム:昭和電工(株)製「AD80M/S」3本
・検出器:FOXBORO社製赤外分光光度計「MIRANIA」
・波長:3.42μm
・溶媒:o−ジクロロベンゼン
・温度:140℃
・流速:1cm3/分
・注入量:200μL
・濃度:2mg/cm3
・酸化防止剤として2,6−ジ−t−ブチル−p−フェノール0.2質量%を添加
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、前記の環状ポリオレフィン(A)とスチレン系エラストマー(B)とを含有する。
前記熱可塑性樹脂組成物は、前記環状ポリオレフィン(A)100質量部に対して、前記スチレン系エラストマー(B)5〜200質量部を含有することが好ましい。
前記スチレン系エラストマー(B)の含有量が上記範囲内であれば、透明性、柔軟性及び低温ヒートシール性が良好となる。
また、前記熱可塑性樹脂組成物の曲げ弾性率は、好ましくは1800MPa以下、より好ましくは1700MPa以下、更に好ましくは1600MPa以下である。
また、前記熱可塑性樹脂組成物からなるフィルムの160℃におけるヒートシール強度は、好ましくは3N/15mm以上、より好ましくは4N/15mm以上、更に好ましくは5N/15mm以上である。
本発明の熱可塑性樹脂組成物には、その他の成分として、樹脂組成物に常用されている配合剤を、本発明の効果を損なわない範囲で含有させることができる。
このような配合剤としては、例えば、熱安定剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤、結晶核剤、防錆剤、無機充填材、発泡剤及び顔料が挙げられる。
この内、酸化防止剤、特にフェノール系、硫黄系又はリン系の酸化防止剤を含有させることが好ましい。酸化防止剤は、前記熱可塑性樹脂組成物100質量部に対して0.01〜2質量部含有させることが好ましい。
このような樹脂成分としては、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレン−α−オレフィン共重合樹脂、プロピレン−α−オレフィン共重合樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−アクリル酸エステル共重合樹脂、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合体、アクリル系樹脂、及び石油樹脂スチレン−共役ジエンブロック共重合樹脂が挙げられる。
その他の樹脂成分の含有率は、全成分の50質量%以下が好ましく、30質量%以下がより好ましい。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、前記環状ポリオレフィン(A)、前記スチレン系エラストマー(B)、及び必要に応じて前記のその他の成分を、通常の押出機やバンバリーミキサー、ロール、ブラベンダープラストグラフ、ニーダーブラベンダー等を用いて常法で混練して製造することができる。
これらの製造方法の中でも、押出機、特に二軸押出機を用いることが好ましい。
本発明の熱可塑性樹脂組成物を押出機等で混練して製造する際には、通常180〜300℃、好ましくは220〜280℃に加熱した状態で溶融混練する。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、成形することにより、各種成形体を得ることができる。
成形方法としては、通常の射出成形法、ガスインジェクション成形法、射出圧縮成形法、ショートショット発泡成形法等の各種成形法が挙げられる。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、射出成形して成形体とすることが好ましく、射出成形する際の成形条件は以下の通りである。
成形温度は200〜300℃であり、好ましくは220〜280℃である。
射出圧力は5〜100MPaであり、好ましくは10〜80MPaである。
金型温度は0〜100℃であり、好ましくは30〜95℃である。
本発明の成形体は、透明性、柔軟性及び低温ヒートシール性に優れることから、医療用成形体、光学部品、又は電気・電子部品として好適に用いることができる。
前記医療用成形体としては、例えば、プラスチックスライドガラス;点眼容器、薬瓶アンプル、バイアル、これらに用いるキャップ等の医薬品収納容器;試験管、採血管、検体容器等のサンプリング容器;プレフィルドシリンジ、注射器シリンジ等のシリンジ類が挙げられる。
前記電気・電子部品としては、例えば、コネクター、リレー、コンデンサ、センサー、アンテナ、ICトレイ、シャーシ、コイル封止、モーターケース、電源ボックスが挙げられる。
次に本発明の積層体について説明する。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、成形することにより各種積層体を得ることができる。
本発明の積層体は、ポリプロピレン系樹脂を含む基材層、及び本発明の熱可塑性樹脂組成物からなるヒートシール層を有する。
本発明の積層体は、本発明のヒートシール層と前記基材層の間に中間層を介さず、本発明のヒートシール層と前記基材層とが直接隣接して接触させ、積層されていることが好ましい。
ヒートシール層が厚すぎると、剛性が高く割れやすくなってしまい、薄すぎると内容物の低吸着効果を得ることができなくなる虞がある他、水蒸気透過を抑制することができない場合がある。
特に、本発明の積層体は、各層の厚み比が、(ヒートシール層):(基材層)=1:30〜1:3であることが好ましい。
本発明の積層体は、透明性、柔軟性及び低温ヒートシール性に優れることから、医療用容器として好適に用いることができ、その中でも輸液バッグとして用いることが好適である。
医療用容器は、前記積層体を用いて、真空成形、圧空成形等のシート成形法(熱成形法)、多層共押出ブロー成形等のブロー成形法、あるいは所定の形状に切断した枚葉形態の積層体同士の周縁部を熱融着(強溶着)又は接着剤で接着して袋状物を作製する方法等を用いて製造することができる。
弱シール部のヒートシール強度が大き過ぎるとこの弱シール部を容易に剥離させることができず、小さ過ぎると意図しないときに加えられた小さな衝撃で弱シール部が剥離してしまい、使用直前まで収容室を区画するという目的を達成し得ない。
強シール部のヒートシール強度が小さ過ぎると、複室容器として必要とされる強度を満足し得ない。強シール部のヒートシール強度は大きい程好ましいが、その上限は通常60N/10mm程度である。
本発明の医療用容器の形状は、ボトル、チューブ、バッグ、セル等特に限定されるものではない。
本発明の医療用容器の収容室に収容する薬剤等の内容物については特に制限はないが、本発明の複室容器の優れた保存性等から、本発明の医療用容器は、アミノ酸や、糖、電解液、ビタミンからなる高カロリー輸液等を収容する複室容器として好適に用いることができる。
本発明の医療用容器は、特に輸液バッグとして好適である。
輸液バッグは、通常、輸液バッグの本体、薬液を注入するためのポート部、薬液を取り出すためのゴム栓を含むキャップ等で構成されるが、本発明の医療用容器は、このようにポート部を有する輸液バッグにおいて、一般的にポート部に使用されるポリプロピレン系樹脂に対して、本発明のヒートシール層が高い融着性を有することから、容易に複合化が可能であり、好適に使用することができる。
<ポリマーブロックの比率>
[カーボンNMRによる測定]
・装置:Bruker社製「AVANCE400分光計」
・溶媒:o−ジクロロベンゼン−h4/p−ジクロロベンゼン−d4混合溶媒
・濃度:0.3g/2.5mL
・測定:13C−NMR
・共鳴周波数:400MHz
・積算回数:1536
・フリップ角:45度
・データ取得時間:1.5秒
・パルス繰り返し時間:15秒
・測定温度:100℃
・1H照射:完全デカップリング
[プロトンNMRによる測定]
・装置:日本分光社製「400YH分光計」
・溶媒:重クロロホルム
・濃度:0.045g/1.0mL
・測定:1H−NMR
・共鳴周波数:400MHz
・積算回数:8
・測定温度:18.5℃
・水素化芳香族ビニルポリマーブロック単位の水素化レベル:6.8〜7.5ppmの積分値低減率
・水素化共役ジエンポリマーブロック単位の水素化レベル:5.7〜6.4ppmの積分値低減率
ISO R1133に従って、下記の条件で測定した。
・装置:(株)東洋精機製作所製「メルトインデクサー」
・温度:230℃
・オリフィス孔径:2mm
・荷重:2.16kg
得られた熱可塑性樹脂組成物を用いて、インラインスクリュウタイプ射出成形機(住友重機械工業社製「SE18D」)により、射出圧力50MPa、シリンダー温度250℃、金型温度50℃にて、厚さ2mm×幅50mm×長さ50mmの試験片を成形し、ISO 14782に準拠して透明性の指標であるヘーズを測定した。
得られた熱可塑性樹脂組成物を用いて、インラインスクリュウタイプ射出成形機(住友重機械工業社製「SE18D」)により、射出圧力50MPa、シリンダー温度250℃、金型温度50℃にて、曲げ弾性率測定用の試験片(厚さ4mm×幅10mm×長さ80mmの試験片)を成形した。
この試験片を用い、ISO178に準拠してスパン間64mm、曲げ速度2mm/分で、剛性の指標である曲げ弾性率を測定した。
得られた熱可塑性樹脂組成物を用いて、同方向2軸押出機(テクノベル社製 KZW15−45MG Φ15、L/D=45)により、厚さ100μmのフィルムを作製した。
得られたフィルムを重ね合わせ、ヒートシーラー((有)佐川製作所製)を用いて、シールバー10mm幅、シールバー温度160℃、圧力0.3MPa、時間2.0秒の条件でヒートシールを行なった。
得られたヒートシールフィルムを15mm幅に切り出し、JIS Z0238に準拠して引張速度300mm/分でヒートシール強度を測定した。
<環状ポリオレフィン(A−1)>
三菱ケミカル(株)製 「ゼラス(商標登録)MC930」
・密度(ASTM D792):0.94g/cm3
・MFR(230℃、2.16kg):1g/10分
・水素化芳香族ビニルポリマーブロック単位:含有率65モル%、水素化レベル99.5%以上の水素化ポリスチレン
・水素化共役ジエンポリマーブロック単位:含有率35モル%、水素化レベル99.5%以上の水素化ポリブタジエン
・ブロック構造:ペンタブロック構造、合計水素化レベル:99.5%以上
三菱ケミカル(株)製 「ゼラス(商標登録)MC932」
・密度(ASTM D792):0.94g/cm3
・MFR(230℃、2.16kg):0.5g/10分
・水素化芳香族ビニルポリマーブロック単位:含有率50モル%、水素化レベル98.7%の水素化ポリスチレン
・水素化共役ジエンポリマーブロック単位:含有率50モル%、水素化レベル99.5%以上の水素化ポリブタジエン
・ブロック構造:ペンタブロック構造、合計水素化レベル:99.2%
クレイトンポリマー社製クレイトン(登録商標) G1652MU
〔スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体の水素添加物、芳香族ビニルポリマーブロック単位:30質量%、ブタジエンの水素添加率:99%以上、Mw:69,000〕
クレイトンポリマー社製クレイトン(登録商標) MD1653
〔スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体の水素添加物、芳香族ビニルポリマーブロック単位:30質量%、ブタジエンの水素添加率:99%以上、Mw:60,000〕
クレイトンポリマー社製クレイトン(登録商標) G1726MS
〔スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体の水素添加物、芳香族ビニルポリマーブロック単位:30質量%、ブタジエンの水素添加率:99%以上、重量平均分子量(Mw):42,000〕
クレイトンポリマー社製クレイトン(登録商標) MD1648
〔スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体の水素添加物、芳香族ビニルポリマーブロック単位:20質量%、ブタジエンの水素添加率:99%以上、重量平均分子量(Mw):63,000〕
環状ポリオレフィン(A−1)100質量部とスチレン系エラストマー(B−1)43質量部を、同方向2軸押出機(クノベル社製 KZW15−45MG Φ15、L/D=45)にて2kg/hの速度で投入し、240℃の範囲で昇温させて溶融混練を行ない、熱可塑性樹脂組成物のペレットを得た。
得られたペレットを用いて各種物性を評価した。結果を表1に示す。
表1に示す配合に従い、実施例1と同様にして熱可塑性樹脂組成物のペレットを得た。
実施例1と同様にして各種物性を評価した。結果を表1に示す。
これに対して、スチレン系エラストマー(B)を含まない比較例1,2は柔軟性と低温ヒートシール性が劣ることがわかる。
Claims (13)
- 環状ポリオレフィン(A)と、スチレン系エラストマー(B)とを含有する熱可塑性樹脂組成物であって、
該環状ポリオレフィン(A)が、少なくとも1種の芳香族ビニルモノマー単位及び少なくとも1種の共役ジエンモノマー単位を含むブロックコポリマーの水素化体である水素化ブロックコポリマーからなり、
該水素化ブロックコポリマーは、前記芳香族ビニルモノマー単位からなるポリマーブロックの水素化体である水素化芳香族ビニルポリマーブロック単位、及び前記共役ジエンモノマー単位からなるポリマーブロックの水素化体である水素化共役ジエンポリマーブロック単位を有し、
該水素化ブロックコポリマーは、前記水素化芳香族ビニルポリマーブロック単位を少なくとも2個有すると共に、前記水素化共役ジエンポリマーブロック単位を少なくとも1個有する、熱可塑性樹脂組成物。 - 前記環状ポリオレフィン(A)100質量部に対して、スチレン系エラストマー(B)5〜200質量部を含有する、請求項1に記載の熱可塑性樹脂組成物。
- 前記水素化芳香族ビニルポリマーブロック単位が90%以上の水素化レベルをもち、且つ、前記水素化共役ジエンポリマーブロック単位が95%以上の水素化レベルをもつ、請求項1又は2に記載の熱可塑性樹脂組成物。
- 前記水素化芳香族ビニルポリマーブロック単位が水素化ポリスチレンからなり、前記環状ポリオレフィン(A)中の含有率が30〜99モル%である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の熱可塑性樹脂組成物。
- 前記水素化共役ジエンポリマーブロック単位が水素化ポリブタジエンからなり、前記環状ポリオレフィン(A)中の含有率が1〜70モル%である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の熱可塑性樹脂組成物。
- 前記スチレン系エラストマー(B)が、少なくとも1種の芳香族ビニルモノマー単位及び少なくとも1種の共役ジエンモノマー単位を含むブロックコポリマーの水素化体である水素化ブロックコポリマーからなり、
該水素化ブロックコポリマーは、前記芳香族ビニルモノマー単位からなる芳香族ビニルポリマーブロック単位、及び前記共役ジエンモノマー単位からなるポリマーブロックの水素化体である水素化共役ジエンポリマーブロック単位を有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の熱可塑性樹脂組成物。 - 前記スチレン系エラストマー(B)中の芳香族ビニルポリマーブロック単位の含有率が25〜35質量%である、請求項6に記載の熱可塑性樹脂組成物。
- 前記スチレン系エラストマー(B)の重量平均分子量が10,000〜100,000である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の熱可塑性樹脂組成物。
- 請求項1〜8のいずれか一項に記載の熱可塑性樹脂組成物からなる成形体。
- 医療用成形体、光学部品、又は電気・電子部品である、請求項9に記載の成形体。
- 前記医療用成形体が、プラスチックスライドガラス、点眼容器、薬瓶アンプル、バイアル、これらに用いるキャップ、試験管、採血管、検体容器、プレフィルドシリンジ、又は注射器シリンジである請求項10に記載の成形体。
- ポリプロピレン系樹脂を含む基材層及び請求項1〜8のいずれか一項に記載の熱可塑性樹脂組成物からなるヒートシール層を有する積層体。
- 請求項12に記載の積層体を用いた輸液バッグ。
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- 2020-08-20 JP JP2020139390A patent/JP7530767B2/ja active Active
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